JPH0999847A - 電動式パワーステアリング装置のストローク位置検出装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置のストローク位置検出装置

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JPH0999847A
JPH0999847A JP25643395A JP25643395A JPH0999847A JP H0999847 A JPH0999847 A JP H0999847A JP 25643395 A JP25643395 A JP 25643395A JP 25643395 A JP25643395 A JP 25643395A JP H0999847 A JPH0999847 A JP H0999847A
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寛隆 梅田
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敬 田中
Toru Asaoka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たなセンサを追加することなく、しかも、
簡単に正確なストローク絶対位置を求めることができる
ようにする。 【解決手段】 車速が所定の基準車速以上で、入力トル
クが所定の基準トルク以下で、ステッピングモータの電
気角変化量が所定の基準変化量以下になっている場合に
は、タイマーをスタートする(S210〜S240)。そして、
入力トルクが0となったときの電気角θを積算値Σθに
加え、積算個数nを1インクリメントする(S250,S25
5)。タイムアップするまでこの処理を繰り返し、タイ
ムアップしたら、走行センターS0 をS0 =Σθ/nと
して算出し、フラグX1を0に、フラグX2を1に、周
期Tを0に、それぞれ設定し直す(S260〜S280)。一
方、S215,S225,S235のいずれかが「N
O」の判定となった場合には、Σθ,n,tをそれぞれ
0に初期化して本サブルーチンを抜ける(S290)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動式パワーステ
アリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
応答性の良さや小型軽量化が可能であるといった利点か
ら、電動式パワーステアリング装置が注目されるように
なってきた。ところが、電動式パワーステアリング装置
では、油圧式パワーステアリング装置の様な自然なパワ
ーアシストができないため、行きと戻りでヒステリシス
を持たせたり、最大転舵からの円滑な復元性能を発揮さ
せたり、ラックエンドで過負荷とならないようにするに
は、操舵角の絶対値を検出して、操舵角に応じた各種の
補正などを行う必要がある。
【0003】このため、従来、タイヤの偏位を検出する
センサを追加したり(特公平4−57544号公報)、
ラックエンドを検出するための近接スイッチを追加した
り(実開平2−120280号公報、実開昭63−15
272号公報)、同じくラックエンドを検出する様にラ
ックに設けた凹部にストロークスイッチを嵌合させるよ
うにしたもの(実公平4−4175号公報)が知られて
いる。これらの装置では、新たなセンサの追加が必要と
なるという問題がある。
【0004】一方、車速が所定以上でかつ入力トルクが
所定以下でかつモータ回転速度が所定値以下である場合
に直進走行中と推定して中立位置を求めるもの(特公平
7−25314号公報)が知られている。この装置で
は、新たなセンサの追加は不要であるが、DCモータを
減速ギヤやクラッチを介してラック軸と連結したシステ
ムであるため、モータ回転速度から推定するストローク
位置は精度が悪いという問題がある。また、ストローク
絶対位置は中立位置とモータ回転位置とから算出される
としているが、クラッチ制御等が行われる関係から、ス
トローク位置の特定は簡単ではなく、複雑な演算が必要
となる。
【0005】そこで、本発明は、新たなセンサを追加す
ることなく、しかも、簡単に正確なストローク絶対位置
を求めることができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発
明の効果】本発明の電動式パワーステアリング装置のス
トローク位置検出装置は、操舵軸の入力トルクを検出す
るトルク検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、
ラック軸と同軸的に設けられ、ロータをボールナットと
して機能させつつラック軸のストロークをアシストする
モータの電気角を検出する電気角検出手段と、前記車速
が所定車速以上であって、かつ、前記入力トルクが所定
トルク以下であり、さらに、前記電気角の変化状態が所
定角度以下である状態が所定時間に渡って継続したと
き、その間に検出される電気角に基づいてストローク中
立位置を決定する走行センター決定手段と、該走行セン
ター決定手段によってストローク中立位置が決定できた
ら、該ストローク中立位置から電気角が増大方向に変化
して基準電気角に戻った場合に周期を1インクリメント
し、逆に減少方向に変化して基準電気角に戻った場合に
周期を1デクリメントする周期特定手段と、該特定した
周期と前記検出される電気角とから、ストローク中立位
置に対するストローク絶対位置を算出するストローク絶
対位置算出手段とを備える。
【0007】ここで、前記ストローク中立位置決定手段
を、前記所定時間に渡って検出される電気角の内、入力
トルクが所定のしきい値以下のときに検出される電気角
の平均値をとり、これをもってストローク中立位置とす
るように構成するとよい。これらのストローク位置検出
装置によれば、ストローク絶対位置を算出するための電
気角検出手段は、ラック軸と直接結合されたモータの電
気角を検出するものであるから、従来技術の様な機械的
な誤差が少ない。また、クラッチを介在させないシステ
ムであるから、単に周期をカウントしてやるだけで、相
対的な角度変化しか分からないにも拘らず、ストローク
絶対位置を簡単に算出することができる。
【0008】なお、こうした電気角検出手段は、元々、
ACサーボモータやステッピングモータといったモータ
の励磁相を決定するために必ず設けられるものであるか
ら、新たなセンサの追加は不要である。そして、周期特
定手段は、電子制御装置に組み込むソフトウェアで達成
できるので、これもまた新たな部品の追加につながらな
い。
【0009】これら本発明の電動式パワーステアリング
装置のストローク位置検出装置において、初期値として
の仮のストローク中立位置を設定する仮中立位置設定手
段と、該仮中立位置設定手段により設定された仮のスト
ローク中立位置から一方へ向かっての電気角の変化量
が、フルストローク操舵に対応する電気角の変化量を越
える場合に、当該越えた量に基づいて前記仮のストロー
ク中立位置を補正する仮中立位置補正手段とを備え、該
仮中立位置補正手段による補正が、左右両方向への所定
以上の操舵に対応してなされた場合であって、前記走行
センター決定手段によるストローク中立位置が決定され
るまでの間、当該補正後の仮のストローク中立位置をス
トローク中立位置として、前記周期特定手段及びストロ
ーク絶対位置算出手段を動作させるように構成するとよ
い。
【0010】このように構成しておけば、例えばクラン
ク道路の先に駐車場があるような場合に、発車直後の速
いタイミングにおいてストローク絶対位置を検出するこ
とが可能になるからである。なお、この装置において
は、走行センター決定手段によりストローク中立位置が
決定された場合には、これが優先されることとなる。と
いうのは、タイヤとラック軸との取付関係などにより、
走行センターとラックセンターとは厳密には一致しない
場合が多いからである。そして、操舵中立位置に一致す
るのは走行センターの方だからである。
【0011】なお、より具体的には、前記モータがVR
ステッピングモータであり、前記電気角検出手段がレゾ
ルバであるとよい。VRモータは永久磁石を用いないの
で、クラッチなしのシステムであってもマニュアル操舵
時の抵抗が少ないからである。また、レゾルバは、高分
解能を達成する上で有利だからである。
【0012】そして、本発明によれば、電気角一周期内
の角度(位相角)しか検出できないレゾルバを用いなが
らも、上記の様にしてラックストロークの絶対位置を精
度よく特定することができるという顕著な効果を奏す
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を適用した電動式パワーステア
リング装置の実施例について説明する。実施例の電動式
パワーステアリング装置では、図1に示すように、タイ
ヤ1,1とタイロッド3,3を介して両端を連結された
ラック軸5に、ラック歯7とスクリュー溝9とを設けて
ある。ラック歯7には操舵軸11の下端に設けられたピ
ニオン歯車13を噛み合わせ、マニュアルステアリング
を可能にしている。また、スクリュー溝9には、これを
取り囲む様にラック軸5と同軸的にステッピングモータ
15を取り付け、両者の間にボール17を介在させてア
シスト用のボールスクリューを構成している。
【0014】このステッピングモータ15は、電子制御
装置(ECU)30によって駆動制御される。ECU3
0には、操舵軸11に取り付けられて入力トルクの大き
さを検出するトルクセンサ21、ステッピングモータ1
5のポジションを検出するポジションセンサ23及び車
速センサ25からの検出信号が入力される。ECU30
は、これら検出信号に基づいて、アシストトルク指令値
を演算し、この指令値に従って、ステッピングモータ1
5に対してバッテリ27からの駆動電力を供給する。
【0015】トルクセンサ21は、操舵軸上部と下部と
を連結するトーションバーのねじれによって生じる歪の
大きさに対応するアナログ信号を出力するものである。
ポジションセンサ23は、ステッピングモータ15に装
着されたレゾルバであり、ステッピングモータ15の電
気角に対応する波形信号を出力するものである。実施例
では、機械角=0゜〜60゜にて1周期となる複数の正
弦波信号を出力する。各正弦波信号は位相がずれた波形
となっているので、これら正弦波信号の振幅値の組み合
せにより、電気角0゜〜60゜が一義的に判明する。車
速センサ25は、スピードメータケーブル用の出力軸が
1回転する毎に1パルスの信号を出力するものである。
【0016】ステッピングモータ15は、VR型の4相
励磁方式のものであり、その駆動回路の概略を示すと、
図2の様に構成される。第1相と第3相、第2相と第4
相がそれぞれグループに分けられている。そして、各グ
ループについてバッテリ27の正側とを結ぶコモンライ
ンが設けられ、そこにそれぞれ1個ずつのMOS型FE
T(QA,QB)が配置されている。また、各相は独立
ラインでバッテリ27の負側と接続され、そこに各1個
のMOS型FET(Q1〜Q4)が配置されている。な
お、駆動回路内には、転流用として、ダイオードDA,
DB,D1〜D4が配置されている。
【0017】この駆動回路により、左操舵及び右操舵に
対して、それぞれ定められている順番に各相を励磁し、
左右へのアシスト力を発生する様になっている。ECU
30は、その果たす役割に着目してブロック図に表すと
図3の様になる。
【0018】まず、入力部40として、トルクセンサ2
1からの検出信号を入力し、これを入力トルクデータに
換算するための入力トルク換算部41と、車速センサ2
5からの車速パルス信号を入力し、これを車速データに
換算するための車速換算部42と、ポジションセンサ2
3からの波形信号を入力し、これを電気角に換算する電
気角換算部43とを備えている。
【0019】演算部50には、入力トルクデータと車速
データに基づいてアシストトルク指令値を演算する指令
値演算部51と、電気角の変化に基づいてステッピング
モータの回転角速度を演算する角速度演算部52と、電
気角を補正する電気角補正部53と、モータの電気角,
車速及び入力トルクに基づいてアシストトルク指令値を
補正するための指令値補正部54と、アシストトルク指
令値に基づいて駆動電流値を算出すると共に、入力トル
クの正負により操舵方向を特定して励磁順を決定し、補
正された電気角に基づいて励磁相を特定する励磁相&電
流値演算部55とを備えている。
【0020】指令値演算部51が実行する演算は、従来
公知のものと同じであり、入力トルクTinに比例したア
シストルク指令値Tcmd を算出する。角速度演算部52
は、前回演算タイミングにおける電気角と今回演算され
た電気角との差分からモータ回転角速度を算出する。そ
して、電気角補正部55は、今回検出された電気角に、
このモータ回転角速度を加味して、次の演算タイミング
までの電気角の変化を予測するのである。
【0021】指令値補正部53は、車速V、入力トルク
Tin及び電気角θに基づいて、ストローク絶対位置Sを
特定し、ストローク絶対位置Sに応じてアシストトルク
指令値Tcmd を補正する。ここで、まず、ストローク絶
対位置Sの決定の仕方について、図4,図5のフローチ
ャートにて説明する。
【0022】この処理は、イグニッションキーがオンと
されたときに開始され、まず、センター割り出し実行フ
ラグX1を1(オン)に、ラックストローク位置有効フ
ラグX2,X3を0(オフ)にセットすると共に(S1
0)、現在の電気角θ0 を入力し(S20)、これを仮
のストローク中立位置(仮センター)S0 ’及び最大最
小角θmax ,θmin として設定すると共に位相角の周期
Tを0とする(S30)。
【0023】次に、電気角θn を入力し(S40)、前
回入力されている電気角θn-1 と比較することによって
モータの回転方向を特定しつつ周期Tを更新する。モー
タの回転方向は、次式により特定する。
【0024】
【数1】 θn−θn-1<−B゜のとき・・・T←T+1 θn−θn-1>B゜のとき ・・・T←T−1 ここで、Bの値としては、本ルーチンの実行1サイクル
内でのモータの最大回転角度よりも十分に大きな値を設
定する。従って、θn−θn-1<−B゜となるのは、電気
角60゜を挟んで電気角が増大した場合に相当する。よ
って、上記の様に、次の周期の電気角へと周期Tを1
インクリメントするのである。θn−θn -1>B゜となる
のは、電気角0゜を挟んで電気角が減少した場合に相当
する。よって、この場合は周期Tを1デクリメントする
のである。
【0025】こうして周期が特定できたら、現在のスト
ローク位置を算出するための絶対電気角(仮センターS
0 ’を絶対電気角=0゜からのモータ回転角度積算値に
相当する)θnow を算出する(S50)。
【0026】
【数2】θnow =60゜・T+θ−θ0 なお、右操舵を正(モータ正転)、左操舵を負(モータ
逆転)とすると、Tと、θ,θ0 の関係は、図6に示す
ように表される。図6の波形信号は電気角一周期の概念
を分かり易くするために、レゾルバの出力波形の1個だ
けを便宜的に表したものである。
【0027】次に、θnow の最大値θmax と最小値θ
min を更新する(S60)。より具体的には、θnow >
θmax ならばθmax ←θnow と、θnow <θmin ならば
θmin←θnow といった具合いに、θnow が最大値θmax
及び最小値θmin を越える毎にこれらの値を更新する
のである。
【0028】次に、θnow が右方向フル操舵絶対角θ
full+ を越えるか否かを判定する(S70)。このθ
full+ は、正しいストロークセンターが割り出されてお
り、当該センターを絶対電気角=0゜に設定したときに
右方向フル操舵に対応する絶対電気角として設計上定ま
って来る値である。従って、θnow がθfull+ を越える
ということは、仮センターS0 ’が真のセンターよりも
左よりに設定されてしまったことを意味する。
【0029】よって、この場合には、下記式に従って、
仮センターS0 ’、θmax ,θmin及びθnow を補正す
る(S80)。
【0030】
【数3】S0 ’← θ0 + (θfull+ −θnow ) θmax ← θmax + (θfull+ −θnow ) θmin ← θmin + (θfull+ −θnow ) θnow ← θfull+ また、同様に、θnow が左方向フル操舵角θfull- を下
回っている場合には、下記式に従って、S0 ’,θ
max ,θmin 及びθnow を補正する(S90,S10
0)。
【0031】
【数4】S0 ’← θ0 + (θfull- −θnow ) θmax ← θmax + (θfull- −θnow ) θmin ← θmin + (θfull- −θnow ) θnow ← θfull- 次に、θmax −θmin が所定の基準値A以上となってい
るか否かを判定する(S110)。この基準値Aは、左
右へのフルストローク操舵量に相当する絶対電気角の変
化量(θfull+ −θfull- )に近い値を設定しておく。
そして、ここで肯定判断がなされたら、ラックストロー
ク位置有効フラグX3を1(オン)にセットする(S1
20)。このフラグX3は、仮センターS0 ’が所定の
信頼性を得たこと、換言するならば、現在求められてい
る絶対電気角θnow が所定の信頼性を得たことを示すフ
ラグである。
【0032】また、これらの処理の後に、X1=1か否
かを判定し(S120)、X=1ならセンター割り出し
処理を実行する(S200)。センター割り出し処理
は、図7に示すように構成され、まず、車速Vを入力
し、所定の基準車速以上となっているか否かを判定する
(S210,S215)。「YES」と判定された場合
には、入力トルクTinを入力し、これが所定の基準トル
ク以下になっているか否かを判定する(S220,S2
25)。「YES」と判定された場合には、電気角の変
化量△θを入力し、これが所定の基準変化量以下になっ
ているか否かを判定する(S230,S235)。これ
も「YES」と判定された場合には、タイマーtをスタ
ートし(S240)、入力トルクTinが0となったとき
の電気角θを積算値Σθに加えると共に、積算個数nを
1インクリメントする(S250,S255)。なお、
Σθ及びnには初期値として0が設定されている。
【0033】そして、タイマーtが5秒を計時してタイ
ムアップしたか否かを判定し(S260)、タイムアッ
プしている場合には、下記演算を実行して走行センター
S0を決定する(S270)。
【0034】
【数5】S0 =Σθ/n また、フラグX1を0に、フラグX2を1に、周期Tを
0に、それぞれ設定し直す(S280)。
【0035】一方、S215,S225,S235のい
ずれかが「NO」の判定となった場合には、Σθ,n,
tをそれぞれ0に初期化して本サブルーチンを抜ける
(S290)。再びメインルーチンに戻って説明する
と、S120及びS200に続く処理として、X2=1
か否かを判定する処理(S130)が実行される。「Y
ES」と判定された場合には、ストローク絶対位置算出
処理(S300)を実行する。一方、S130で「N
O」と判定された場合には、さらに、X3=1となって
いるか否かを判定する(S140)。ここで「YES」
と判定された場合には、S0←S0 ’としてストローク
絶対位置算出処理(S300)へ移行する(S15
0)。しかし、S130,S140共に「NO」と判定
されている場合には、ストローク絶対位置算出処理は行
わず、S40へ戻る。
【0036】ストローク絶対位置算出処理は、図8に示
すように構成され、まず、位相角θと入力トルクTinを
入力し(S310)、入力トルクTinの正負に基づいて
操舵方向を特定すると共に、下記式に基づいて、ストロ
ーク絶対位置Sを算出する(S320)。
【0037】
【数6】S=f(60゜・T+θn −S0 ) なお、fは関数を意味し、減速比などを考慮して、スト
ローク絶対位置を与えるものである。
【0038】次に、指令値補正部54にて実行される指
令値補正処理の内容について説明する。この処理は、図
9のフローチャートに示すように構成され、まず、アシ
ストトルク指令値Tcmd を入力し(S410)、次に、
ストローク絶対位置Sが算出できているか否かを判定す
る(S420)。算出できていない場合には、補正を行
わない(S430)。一方、算出できている場合には、
ストローク絶対位置Sを入力し(S440)、図10に
示すようなリタナビリティ補正用テーブルを参照して補
正トルク値Tstr を決定する(S445)。また、車速
Vを入力すると共に、図11に示すような車速対応ゲイ
ンテーブルを参照して、ゲインGvsを決定する(S45
0,S455)。そして、下記式に従って、アシストト
ルク指令値Tcmd を補正する(S460)。
【0039】
【数7】Tcmd ← Tcmd +Trtn Trtn ← Tstr ×Gvs また、車速Vが所定の基準車速V1 以下となっているか
否かを判定する(S470)。そして、「YES」と判
定された場合には、図12に示す様なラックエンドダン
ピングテーブルを参照して、ラックエンドダンピングゲ
インGend を決定し(S480)、下記式に従って、ア
シストトルク指令値Tcmd を補正する(S490)。
【0040】
【数8】Tcmd ← Tcmd ×Gend 以上の様に構成した結果、本実施例によれば、精度よく
ラックストローク位置を検出することができ、リタナビ
リティ制御やラックエンドダンピング制御といった制御
をストローク位置に応じて的確に実施することができ
る。
【0041】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は、上記実施例に限定されるものではなく、例えばス
テッピングモータではなくACサーボモータやDCブラ
シレスモータをラック軸と同軸的なボールナットとして
使用する様なシステムにおいても同様に構成でき、本発
明の要旨を逸脱しない限り種々なる態様に変形すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の電動式パワーステアリング装置の全
体を示す構成図である。
【図2】 実施例におけるステッピングモータ駆動回路
の回路構成図である。
【図3】 実施例におけるECUの機能ブロック図であ
る。
【図4】 実施例におけるストローク絶対位置決定処理
のフローチャートである。
【図5】 実施例におけるストローク絶対位置決定処理
のフローチャートである。
【図6】 実施例におけるTと、θ,θ0 の関係を示す
説明図である。
【図7】 実施例におけるセンター割出処理のフローチ
ャートである。
【図8】 実施例におけるストローク絶対位置算出処理
のフローチャートである。
【図9】 実施例における指令値補正処理のフローチャ
ートである。
【図10】 実施例におけるリタナビリティ補正用テー
ブルの説明図である。
【図11】 実施例における車速対応ゲインテーブルの
説明図である。
【図12】 実施例におけるラックエンドダンピングテ
ーブルの説明図である。
【符号の説明】
1・・・車輪、3・・・タイロッド、5・・・ラック
軸、7・・・ラック歯、9・・・スクリュー溝、11・
・・操舵軸、13・・・ピニオン歯車、15・・・ステ
ッピングモータ、17・・・ボール、21・・・トルク
センサ、23・・・ポジションセンサ、25・・・車速
センサ、27・・・バッテリ、30・・・ECU、41
・・・入力トルク換算部、42・・・車速換算部、43
・・・電気角換算部、51・・・指令値演算部、52・
・・角速度演算部、53・・・電気角補正部、54・・
・指令値補正部、55・・・位相角&電流値演算部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵軸の入力トルクを検出するトルク検
    出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 ラック軸と同軸的に設けられ、ロータをボールナットと
    して機能させつつラック軸のストロークをアシストする
    モータの電気角を検出する電気角検出手段と、 前記車速が所定車速以上であって、かつ、前記入力トル
    クが所定トルク以下であり、さらに、前記電気角の変化
    状態が所定角度以下である状態が所定時間に渡って継続
    したとき、その間に検出される電気角に基づいてストロ
    ーク中立位置を決定する走行センター決定手段と、 該走行センター決定手段によってストローク中立位置が
    決定できたら、該ストローク中立位置から電気角が増大
    方向に変化して基準電気角に戻った場合に周期を1イン
    クリメントし、逆に減少方向に変化して基準電気角に戻
    った場合に周期を1デクリメントする周期特定手段と、 該特定した周期と前記検出される電気角とから、ストロ
    ーク中立位置に対するストローク絶対位置を算出するス
    トローク絶対位置算出手段とを備える電動式パワーステ
    アリング装置のストローク位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ストローク中立位置決定手段は、前
    記所定時間に渡って検出される電気角の内、入力トルク
    が所定のしきい値以下のときに検出される電気角の平均
    値をとり、これをもってストローク中立位置とすること
    を特徴とする請求項1記載の電動式パワーステアリング
    装置のストローク位置検出装置。
  3. 【請求項3】 初期値としての仮のストローク中立位置
    を設定する仮中立位置設定手段と、 該仮中立位置設定手段により設定された仮のストローク
    中立位置から一方へ向かっての電気角の変化量が、フル
    ストローク操舵に対応する電気角の変化量を越える場合
    に、当該越えた量に基づいて前記仮のストローク中立位
    置を補正する仮中立位置補正手段とを備え、 該仮中立位置補正手段による補正が、左右両方向への所
    定以上の操舵に対応してなされた場合であって、前記走
    行センター決定手段によるストローク中立位置が決定さ
    れるまでの間、当該補正後の仮のストローク中立位置を
    ストローク中立位置として、前記周期特定手段及びスト
    ローク絶対位置算出手段を動作させることを特徴とする
    請求項1又は2記載の電動式パワーステアリング装置の
    ストローク位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記モータがVRステッピングモータで
    あり、前記回転角検出手段がレゾルバであることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか記載の電動式パワーステ
    アリング装置のストローク位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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