JPH10100145A - ゴム状重合体の製造方法と製造装置 - Google Patents
ゴム状重合体の製造方法と製造装置Info
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- JPH10100145A JPH10100145A JP8277570A JP27757096A JPH10100145A JP H10100145 A JPH10100145 A JP H10100145A JP 8277570 A JP8277570 A JP 8277570A JP 27757096 A JP27757096 A JP 27757096A JP H10100145 A JPH10100145 A JP H10100145A
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Abstract
べきゴム状重合体の種類の切り替え時などでも製品のロ
スが下がり、かつ切り替え時間の短縮を図り)、しかも
プロセスおよび機器の削減を可能とし、設備費の低減お
よび製造コストの低減を図ることができるゴム状重合体
の製造方法と製造装置を提供すること。 【解決手段】 重合後のセメント状のゴム溶液に凝固液
を加え、ゴム状重合体成分を析出させ、析出されたゴム
状重合体成分を乾燥させることにより乾燥状態のゴム状
重合体を得るゴム状重合体の製造方法であって、セメン
ト状のゴム溶液と凝固液とを、それぞれ別々に、破砕機
能付きポンプ14の回転翼36の入口直前に供給し、こ
のゴム溶液と凝固液とを接触させて直ちに前記ポンプ1
4で乾燥装置16へ送る。
Description
造方法と製造装置に関する。
ば図6に示すように、重合タンク2で重合反応を行い、
セメント状のゴム溶液を得た後、大型の凝固タンク(た
とえば、タンク4,6,8)で構成される凝固装置9に
より、ゴム状重合体成分を析出させると共に洗浄し、ク
ラム状のゴム状重合体を得る。その後、このクラム状の
ゴム状重合体を含む液体を、ポンプ10などで乾燥手段
へと搬送し、乾燥状態のゴム状重合体を得る。
ラム状をなしていて、内部に多量の水分を含有してい
る。このような含水量の多いゴム状重合体の脱水には、
遠心脱水機では殆んど脱水することができず、そのため
熱源を用いた熱風乾燥によって水分を蒸発させ、乾燥状
態としてから成形機へ供給するようになされている。
と、膨大なエネルギーを必要とするばかりでなく、長時
間高温下にさらされるので、ゴム状重合体自体が劣化す
る。しかも、これら加熱乾燥手段を成形機への供給系と
は別に設けることになるため、設備費の増加を招くう
え、設置スペースの増大につながるという種々の問題が
あった。
段階で脱水を行うようにし、上述の問題点の解決を図っ
た2軸押出機(特開昭59−214631号公報)が提
案されている。このものは、異方向に回転駆動される2
本のスクリュに軸方向に所定の間隔において鍔状部を形
成し、この鍔状部によって含水原料を圧密させて水分を
搾り出し、バレルに設けられたベント口から排水させる
ようになされたものである。
ゴム状重合体の製造方法と製造装置では、図6に示すよ
うに、凝固工程において、大型の凝固装置9を必要とし
ていたため、操作が煩雑であり、操業性が悪く、しかも
多大な設置スペースを必要とし、設備コストおよび製造
コストを増大させていた。
性の高いゴム状重合体や低ムーニー粘度のゴム状重合体
の生産が著しく困難であった。
れ、操業性が向上し(操作が単純になり、生産すべきゴ
ム状重合体の種類の切り替え時などでも製品のロスが下
がり、かつ切り替え時間の短縮を図り)、しかもプロセ
スおよび機器の削減を可能とし、設備費の低減および製
造コストの低減を図ることができるゴム状重合体の製造
方法と製造装置を提供することを目的とする。また、本
発明の目的は、粘着性の高いゴム状重合体や低ムーニー
粘度のゴム状重合体でも容易に生産することができるゴ
ム状重合体の製造方法と製造装置を提供することであ
る。
に、本発明に係るゴム状重合体の製造方法は、セメント
状のゴム溶液に凝固液を加え、ゴム状重合体成分を析出
させ、析出されたゴム状重合体成分を乾燥させることに
より乾燥状態のゴム状重合体を得るゴム状重合体の製造
方法であって、セメント状のゴム溶液と凝固液とを、そ
れぞれ別々に、破砕機能付きポンプの回転翼の入口直前
に供給し、このゴム溶液と凝固液とを接触させて直ちに
前記ポンプで乾燥手段へ送ることを特徴とする。
セメント状のゴム溶液を送るセメント送り手段と、ゴム
溶液中のゴム状重合体成分を析出させるための凝固液を
送る凝固液送り手段と、前記セメント送り手段および凝
固液送り手段によりそれぞれ送られたゴム溶液と凝固液
とが、回転翼の入口直前で接触するように吸い込み口が
構成された破砕機能付きポンプと、前記破砕機能付きポ
ンプにより破砕されて送られるクラム状のゴム状重合体
を含むスラリーを乾燥させて乾燥状態のゴム状重合体を
得る乾燥手段とを有する。
転翼の手前に回転刃が装着してある刃付きポンプ又はホ
モジナイザー、ハイシエアミキサー等の刃無し型ポンプ
のいずれも使用できるが、生産性の観点から刃付きポン
プであることが好ましい。破砕機能付きポンプとして
は、特に限定されないが、いわゆるクラッシングポンプ
と称されるものが好ましい。ポンプにおける流体の流れ
は、遠心方向の流れでも軸方向の流れでも良い。ポンプ
の吐出ラインは、1m/秒以上の流速を持たせることが
好ましい。また、乾燥手段までの吐出ラインの距離も短
い方が好ましい。
しい。洗浄手段では、洗浄水が供給される。洗浄水に供
する水の量は、ゴム状重合体成分に対して、重量比で
1:1〜1:30程度であることが好ましい。この洗浄
水があまり多すぎても洗浄水が有効に利用されず、洗浄
水の回収が不十分となり、ゴム状重合体の未乾燥の原因
となるおそれがある。また、洗浄水に供する水の温度
は、40°C以上の温水が好ましい。洗浄効果が向上す
るからである。
公報に示すように、バレル内に温度制御した2本のスク
リュを平行に設け、これらスクリュを同方向に回転駆動
すると共に、スクリュの山部と谷部とを可及的に密接す
るように噛み合い状態とした同方向回転噛合型2軸押出
機を用い、前記バレルが、フィード側から先端へ向かっ
てゴム状重合体を含むスラリーを受け入れるフィードバ
レルと、ゴム状重合体を含むスラリーから脱水された液
体を排出するスリットなどの排出口を有する少なくとも
一つの脱水バレルとを有する乾燥装置であることが好ま
しい。
少なくとも二つ装着することが好ましく、前段の脱水バ
レルのスリット隙間は、後段のものよりも大きいことが
好ましく、0.1〜0.2mm程度のウエッジ型のスクリ
ーンを選択することが好ましい。また、後段の脱水バレ
ルのスリットの隙間は、0.05〜0.1mm程度が好ま
しい。前段の脱水バレルは、フィードバレルを兼ねるこ
とが好ましく、速やかに、クラム状のゴム状重合体を含
むスラリーを絞り込んで、溶媒を含むセラムを排出させ
ることが好ましい。セラムそのものは、2軸押出機のス
クリュで後段へ送り込むことが困難であり、いわゆるシ
ャブツキの原因になる。なお、シャブツキとは、2軸押
出機に押込んだセラムが充分排出されずに入口側に戻
り、クラムのくい込みが悪くなることである。
ト付きが好ましい)と、前記脱水バレルの他に、大気ベ
ントや真空ベントが装着されたベントバレルと、洗浄水
が供給される洗浄水供給バレルと、単なる通常バレルと
をさらに有することが好ましい。洗浄水供給バレルに装
着される洗浄水供給口は、チャッキ弁付きの市販のもの
で良いが、スクリュのフライトとのクリアランスを最小
にすることが、供給口を閉塞させない有力な手段とな
る。また、ベントバレルでは、ガスを抜く際に、内部の
ゴム状重合体成分がベントアップしたり、フレークアッ
プしたりして、ガスの抜け道を閉塞させるおそれがあ
る。このような点を防止するために、ベントバレル中の
ベントブロックの内面に、楔状の切込みを入れてゴム状
重合体成分をバレル内に食い込ませることが好ましい。
ベントアップやフレークアップがさらに激しい場合に
は、ベントバレルをスリット付きのバレルとすることが
好ましい。
軸押出機型の乾燥装置を用いる場合には、クラム状のゴ
ム状重合体が供給される供給部直下のスクリュは、谷部
を深くし且つピッチを大きくして、含水率の高い、嵩の
大きいクラムを速やかに後工程へ送り込むように構成す
ることが好ましい。なぜなら、この部分は、閉鎖系であ
るが、破砕機能付きポンプの吐出圧で押し込むものでは
なく、常圧系でスクリュの回転により押し込むものであ
るためである。スクリュによる送り不足は、供給部での
詰まりを生じさせ、供給ストップに陥るおそれがあり好
ましくない。また、スクリュの谷部を深くし且つピッチ
を大きくすることにより、スクリュの回転数を下げるこ
とができ、また、ダイの温度を下げることが可能にな
る。
でのスクリュには、順ニーディングディスク1枚と逆ニ
ーディングディスク1枚とを直列に装着することが好ま
しい。その後に続く洗浄水供給バレル内でのスクリュに
は、順ニーディングディスクを2枚装着し、それに続く
通常バレル内のスクリュには、逆ニーディングディスク
1枚を装着し、洗浄水とクラムとの混合を良くし、石鹸
分の抽出を行うことが好ましい。また、この通常バレル
の後段には脱水バレルと通常バレルとが続いて接続さ
れ、この通常バレル内には、順ニーディングディスク1
枚と逆ニーディングディスク1枚とを直列に装着するこ
とが好ましい。この洗浄水供給バレルの後の脱水バレル
は、クラム中の洗浄水を絞り出すためのものである。
されるバレルは、脱溶媒工程、すなわち乾燥工程のため
のバレルとなる。乾燥の程度により、接続されるバレル
の数は異なるが、最低2個のベントバレルと、その間に
接続される通常バレルとを有する。ベントバレルのうち
の少なくとも一つは、常圧系につながる大気ベントバレ
ルであることが好ましく、他の少なくとも一つは、減圧
系につながる真空ベントバレルであることが好ましい。
これらベントバレルの間の通常バレルに位置するスクリ
ュは、クラムの表面更新を促進し、脱気を行うために、
順ニーディングディスク1枚と、ニュートラルディスク
1枚と、逆ニーディングディスク1枚とを組として装着
することが好ましい。なお、水洗浄が不足する場合に
は、接続すべき洗浄水供給バレルを増やし、それに伴う
脱水バレルを装着すると共に、また、それらに対応する
スクリュの構成とする。
浄水を排出させるバレルまでの前段のバレルは、40〜
70°Cが好ましく、それ以降の後段のバレルは、15
0〜170°Cに保つことが好ましい。前段でのバレル
の温度が低い場合には、洗浄効果が下がり、また高すぎ
ると、セラムおよび洗浄水がガス化し、息継ぎを起こ
し、2軸機の中のスムースな流れを阻害する。また、後
段のバレルの温度が高すぎると、製品の劣化を引き起こ
す。逆に低すぎると、脱気が不十分となる。
体を含むスラリーを絞り込んで排出された溶媒を含むセ
ラム水は、すべて回収し、溶剤精製工程に送ることが好
ましく、次に示すようにして循環させることが好まし
い。まず、フレッシュなプロセス水は、セラムを回収し
た後のバレル位置で、2軸押出機型乾燥装置の洗浄水と
して供給し、後段の脱水バレルのウェッジスクリーンな
どで回収されるが、この回収水は、凝固液として、破砕
機能付きポンプの吸い込み口に供給することが好まし
い。回収水には、洗浄された溶媒が数パーセント(たと
えば3%)含まれ、且つ、ウェッジスクリーンで漏れ出
た微細クラムが含まれるが、このように循環させること
で、これらはすべて回収されることになる。併せて、プ
ロセス水の消費の削減につながる。
る。凝固液の供給量は、特に限定されないが、ゴム溶液
の溶媒(たとえばアセトン)に対して、容積比で1:
0.05〜1:3程度が好ましい。凝固液の供給量が少
なすぎると、ポンプ内でゴム状重合体成分を析出させる
までに至らず、且つ乾燥手段で、クラムと液体との分離
が良好に行われず、クラムの損失が生じたり、以後の洗
浄の効果に悪影響を及ぼすおそれがある。また、凝固液
の供給量が多すぎる場合には、洗浄の効果には好影響を
及ぼすものの、乾燥手段において、クラムからの液体の
分離不足が生じると共に、分離された液体(溶媒+凝固
液)から、溶媒を回収して再利用する作業が困難にな
る。
は、ゴム溶液中のアセトンなどの溶媒の種類によっても
変化するが、常温よりも高く、且つ溶媒の沸点よりも低
いことが好ましく、たとえば30〜60°C程度が好ま
しい。凝固液の温度をこのような範囲に設定すること
で、クラムが柔らかくなり、乾燥手段としての2軸押出
機でのクラムの食い込みがスムーズに行われると共に、
ゴム溶液中の石鹸分が事前に抽出され洗浄効果が発揮さ
れるからである。このような観点から、セメント送り手
段で供給されるゴム溶液の温度は、凝固液の温度と同程
度であることが好ましい。
び製造装置において、セメント状のゴム溶液としては、
特に限定されないが、たとえばアセトンを溶媒とするア
クリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)溶
液、マレイン化NBR溶液、水素化NBR溶液、マレイ
ン化水素化NBR溶液等を例示することができ、その場
合の凝固液としては、水が用いられる。また、本発明で
は、溶液重合系において、第3溶媒(抽剤)を凝固液と
して破砕機能付きポンプに送り込み、ゴム溶液を貧溶媒
化し、ゴム状重合体の析出を行い、前記の手法にて洗浄
乾燥を行うこともできる。たとえば、ベンゼン中で重合
したクロールヒドリンゴム溶液を、シクロヘキサンまた
はメタノールなどの溶媒からなる凝固液と共に、破砕機
能付きポンプの吸い込み口に別々に送り込み、乾燥手段
での乾燥工程を得ることにより、乾燥状態のクロールヒ
ドリンゴムを得ることもできる。
製造方法では、セメント状のゴム溶液と凝固液とを、そ
れぞれ別々に、破砕機能付きポンプの回転翼の入口直前
に供給し、このゴム溶液と凝固液とを接触させて直ちに
前記ポンプで乾燥手段へ送る。このため、ポンプの回転
翼の手前で、ゴム状重合体の析出が生じ、析出されたゴ
ム状重合体は、破砕機能付きポンプにより破砕され、輸
送されるのに適当な大きさのゴム状重合体クラムを含む
スラリーとなって乾燥手段へと送られる。乾燥手段で
は、ゴム状重合体を含むスラリーからセラムを回収し、
その後、ゴム状重合体は、洗浄水で洗浄され、次に、脱
気乾燥される。このようにして得られた乾燥状態のゴム
状重合体は、従来の方法および装置により得られるゴム
状重合体と同等以上の品質を有することが確認された。
製造装置を用いた製造方法では、従来用いていた大型の
タンクから成る凝固装置を削減することができ、また、
乾燥工程においては、スラリー貯槽タンク、スクリーン
等の設備が不要となるため、プロセスおよび機器の削減
を可能とし、設備費の低減および製造コストの低減を図
ることができる。また、操作が単純になり、生産すべき
ゴム状重合体の種類の切り替え時などでも製品のロスが
下がり、かつ切り替え時間の短縮を図ることができ、操
業性が向上する。さらに本発明では、粘着性の高いゴム
状重合体や低ムーニー粘度のゴム状重合体でも容易に生
産することができる。
計量精度が著しく向上し、製造工程の自動化を容易にす
ることができる。すなわち、本発明では、破砕機能付き
ポンプへ送り込まれるセメント状のゴム溶液の流量を正
確に測定することができ、その量がそのまま、乾燥手段
へと供給されるため、安定した運転が得られるばかりで
なく、たとえば、他の成分をクラム量に比例して投入す
ることも容易に行える。これに対して、従来の方法で
は、2軸あるいは1軸の押出乾燥機から成る乾燥手段
に、クラム状のゴム状重合体を含むスラリーを定量的に
供給することは、クラムが付着停滞し易いことから難し
い。また、従来では、衝撃式のクラム流量計を設置する
ことも考えられるが低精度である。
の製造方法と製造装置を、図面に示す実施形態に基づ
き、詳細に説明する。
合体の製造装置の概略図、図2は破砕機能付きポンプの
分解斜視図、図3は乾燥装置の横断面図、図4は2軸ス
クリュの概略図、図5はスクリュの概略断面図である。
置12は、破砕機能付きポンプ14と、乾燥手段として
の乾燥装置16とを有する。本実施形態に係る乾燥装置
16は、いわゆる2軸押出機型の脱水乾燥装置であり、
図4に示す2本のスクリュ18,18と、図1に示すよ
うに、このスクリュ18,18を囲む複数のバレル20
a〜20nとを有する。図4に示すスクリュ18,18
は、それぞれ図1に示すモータ22により回転駆動され
る。スクリュ18,18は、図3,4に示すように、互
いの山部18Aと谷部18Bとが可及的に密接するよう
に噛合された噛合型で、スクリュ18,18の螺旋方向
は左右で同一としてあり、そして同一方向に回転駆動さ
れるようになっている。
ルであり、ポンプ14から送られてくるクラム状のゴム
状重合体を含むスラリーを受けるフィード口24を有す
る。最終段のバレル20nは、吐出口26を有し、乾燥
後の板状あるいは線状のゴム状重合体から成る製品を連
続的に成形する。これらバレル20a〜20nの詳細に
ついては後述する。
わゆるクラッシングポンプと称されるものであり、図
1,2に示すように、吸い込み口30と吐出口32を有
するポンプケーシング28内に、破砕用回転刃34と送
液用の回転翼36とが回転自在に装着してある。回転刃
34は、吸い込み口30から吸い込まれる流体に含まれ
るクラムを破砕するためのものであり、流体の吸い込み
および吐出を行うための回転翼36と共に、モータ37
により回転駆動される。
される。アダプタ38には、二つの流路40,42が別
々に形成してあり、一方の流路40には、セメント状の
ゴム溶液が送り込まれるセメント送り手段としてのセメ
ント輸送配管44が接続してあり、他方の流路42に
は、凝固液が送り込まれる凝固液送り手段としての凝固
液輸送配管46が接続してある。
示す重合タンク2で重合されたゴム状重合体を含むセメ
ント状のゴム溶液を直接ポンプ14の吸い込み口30ま
で搬送する。配管44の途中には、輸送用ポンプが配置
されている。配管44で輸送されるゴム溶液は、本実施
形態では、NBRなどのゴムをアセトンなどの溶媒で溶
解させたものであり、粘性な液体(セメント)であり、
ゴム分を12〜13重量%程度含んでいる。
液は、たとえば水であり、本実施形態では、水の消費を
低減してクラムの無駄をなくすために、後述する図1に
示す脱水バレル20eから回収した洗浄水を用いてい
る。すなわち、多少のクラムを含む洗浄水を回収し、そ
の洗浄水を貯留したタンクからポンプなどで輸送して、
凝固水として、配管46からポンプ14の吸い込み口3
0へと供給している。配管46からの凝固水の供給量
は、特に限定されないが、ゴム溶液の溶媒(たとえばア
セトン)に対して、容積比で1:0.05〜1:3程度
が好ましい。凝固水の供給量が少なすぎると、ポンプ内
でゴム状重合体成分を析出させるまでに至らず、且つ乾
燥装置16で、クラムと液体との分離が良好に行われ
ず、クラムの損失が生じたり、以後の洗浄工程の効果に
悪影響を及ぼすおそれがある。また、凝固水の供給量が
多すぎる場合には、洗浄の効果には好影響を及ぼすもの
の、乾燥装置16において、クラムからの液体の分離不
足が生じると共に、分離された液体(溶媒+凝固液)か
ら、溶媒を回収して再利用する作業が困難になる。
は、ゴム溶液中のアセトンなどの溶媒の種類によっても
変化するが、常温よりも高く、且つ溶媒の沸点よりも低
いことが好ましく、たとえば30〜60°C程度が好ま
しい。凝固水の温度をこのような範囲に設定すること
で、クラムが柔らかくなり、乾燥装置16内での2軸ス
クリュ18に対するクラムの食い込みがスムーズに行わ
れると共に、ゴム溶液中の石鹸分が事前に抽出され洗浄
効果が発揮されるからである。このような観点から、セ
メント輸送配管44で供給されるゴム溶液の温度は、凝
固水の温度と同程度であることが好ましい。
輸送配管44および凝固液輸送配管46によりそれぞれ
送られたゴム溶液と凝固水とが、回転翼36および回転
刃34の入口直前で接触するように、吸い込み口30内
に挿入してある。回転刃36と回転翼36との間には、
スリットが形成された格子などを装着しても良い。
ラリー供給配管48を通して、乾燥装置16のフィード
口24に接続してある。スラリー供給配管48における
流体の速度は、1m/秒以上の流速を持たせることが好
ましい。また、この配管48の長さも短い方が好まし
い。
aの後段側には、スリットなどが形成してある第1脱水
バレル20b1が接続してある。第1脱水バレル20b
1では、スクリュ18,18の回転によりスラリーから
絞り出たセラム水をスリットにより排出する。スリット
により排出された溶媒を含むセラム水は、すべて回収
し、溶剤精製工程に送ることが好ましい。この第1脱水
バレル20b1のスリットの間隔は、後述する第2脱水
バレル20eのスリットの間隔よりも大きいことが好ま
しく、0.1〜0.2mm程度のウエッジ型のスクリーン
を選択することが好ましい。
常バレル20b2を介して洗浄水供給バレル20cが接
続してある。このバレル20cには、洗浄水供給口50
が装着してあり、ここから洗浄水がバレル20cの内部
に供給される。この洗浄水供給口50は、チャッキ弁付
きの市販のもので良いが、スクリュ18のフライトとの
クリアランスを最小にすることが、供給口50を閉塞さ
せない有力な手段となる。本実施形態において、洗浄水
としては、フレッシュなプロセス水が用いられる。
分に対して、重量比で1:1〜1:30程度であること
が好ましい。この洗浄水があまり多すぎても洗浄水が有
効に利用されず、洗浄水の回収が不十分となり、ゴム状
重合体の未乾燥の原因となるおそれがある。また、洗浄
水に供する水の温度は、40°C以上の温水が好まし
い。洗浄効果が向上するからである。
バレル20dが装着してある。通常バレル20dは、バ
レル内部を所定の温度に制御するための温度制御手段を
有する。このバレル20dの後段には、第2脱水バレル
20eが接続してある。第2脱水バレル20eには、ウ
ェッジスクリーン型のスリットなどが装着してあり、洗
浄水供給バレル20cで供給された洗浄水を排出して回
収するようになっている。このバレル20eのスリット
隙間は、0.05〜0.1mm程度が好ましい。ここで回
収される洗浄水には、洗浄された溶媒(溶剤)が数パー
セント(たとえば3%)含まれ、且つ、ウェッジスクリ
ーンで漏れ出た微細クラムが含まれるが、この回収水を
凝固水として用いて、ポンプの吸い込み口30へ供給す
ることで、溶剤および微細クラムは、すべて回収される
ことになる。併せて、プロセス水の消費の削減につなが
る。
乾燥工程となるバレル20f〜20nが接続してある。
それより以前の前段のバレル20a〜20eでは、バレ
ルの温度が40〜70°C程度に設定されるが好まし
く、それ以降の後段のバレル20f〜20nは、150
〜170°Cに保つことが好ましい。前段でのバレルの
温度が低い場合には、洗浄効果が下がり、また高すぎる
と、セラムおよび洗浄水がガス化し、息継ぎを起こし、
2軸スクリュ18によるスムースな流れを阻害する。ま
た、後段のバレルの温度が高すぎると、製品の劣化を引
き起こす。逆に低すぎると、脱気が不十分となる。
後段側に接続される大気ベントバレル20gには、大気
圧に連通して気化物を排出する大気ベント52が装着し
てあり、洗浄した後のスラリーに含まれる溶剤および水
を揮発させて除去する。この大気ベントバレル20gの
後段には、通常バレル20h,20i、真空ベントバレ
ル20j、通常バレル20k,20l、真空ベントバレ
ル20m、ダイ装着バレル20mとが、この順で装着し
てある。真空ベントバレル20j,20mには、ベント
54,56が装着してあり、これらベント54,56
は、真空引き用ポンプまたは真空タンクに接続してあ
り、バレル内のゴム状重合体に含まれる揮発成分を強制
的に排気するようになっている。
mでは、ガスを抜く際に、内部のゴム状重合体成分がベ
ントアップしたり、フレークアップしたりして、ガスの
抜け道を閉塞させるおそれがある。このような点を防止
するために、ベントバレル20g,20j,20m中の
ベントブロックの内面に、楔状の切込みを入れてゴム状
重合体成分をバレル内に食い込ませることが好ましい。
ベントアップやフレークアップがさらに激しい場合に
は、ベントバレル20g,20j,20mをスリット付
きのバレルとしても良い。
18の構成を次に示す。図4に示すように、フィードバ
レル20aおよび第1脱水バレル20b1に対応する領
域では正送りスクリュ60としてある。しかも、スクリ
ュ18,18の谷部を深くし且つピッチを大きくして、
含水率の高い、嵩の大きいクラムを速やかに後工程へ送
り込むように構成してある。なぜなら、この部分は、閉
鎖系であるが、破砕機能付きポンプの吐出圧で押し込む
ものではなく、常圧系でスクリュの回転により押し込む
ものであるためである。
の通常バレル20b2に位置するスクリュ18,18に
は、図4に示すように、1枚の順ニーディングディスク
62と1枚の逆ニーディングディスク63とが直列に装
着してある。その後に続く洗浄水供給バレル20c内で
のスクリュ18,18には、図示省略してある順ニーデ
ィングディスクを2枚装着し、それに続く通常バレル2
0d内のスクリュ18,18には、図示省略してある逆
ニーディングディスク1枚を装着し、洗浄水とクラムと
の混合を良くし、石鹸分の抽出を行う。また、この通常
バレル20dの後段には脱水バレル20eと通常バレル
20fとが続いて接続され、この通常バレル20f内に
は、1枚の順ニーディングディスク68と1枚の逆ニー
ディングディスク69とが直列に装着してある。
すように、必要に応じて、逆送りスクリュ64,70,
74と順送りスクリュ66,72,76とが交互に配置
される。なお、前記スクリュ18,18は、ゴム状重合
体の移送時の摩擦熱等による加熱することを防ぐため、
図5に示すように、スクリュ18の軸方向内部を略全域
にわたり中空とし、この中空部にパイプ材78が挿入し
てあり、このパイプ材78内に冷却水供給パイプ80が
挿入してある。このパイプ80には、コントロールバル
ブ等を通じて予め温度制御された冷却媒体が供給され、
このパイプから供給された冷却媒体は、パイプ材78の
内部を軸方向に流通した後、パイプ材78の端部排出口
から排出するようになっている。この結果、スクリュ1
8を内部から冷却するようになっている。
ード口24から供給された破砕クラムを含むスラリー
は、左右のスクリュ18,18の同方向の回転で下流側
へ送られて図4に示す順ニーディングデスク62、逆ニ
ーディングディスク63および逆送りスクリュ64の部
分に至ると、スラリーが逆方向移送となって圧搾作用が
起り、スラリーからセラム水が分離され、そのセラム水
は、図1に示す第1脱水バレル20b1のスリットから
外部に排出される。
水が供給され、スラリーが洗浄され、その洗浄水は、脱
水バレル20eにて回収される。このような洗浄によ
り、スラリー中に含まれる溶媒の一部は、洗浄水により
洗い流される。その後、図1に示すバレル20f〜20
nにより、スラリーが乾燥および脱気され、最終的に
は、バレル20nに装着してあるダイスから乾燥状態の
ゴム状重合体から成るシート状または線状の成形体(製
品)が得られる。
12を用いた製造方法では、セメント状のゴム溶液と凝
固液とを、それぞれ別々に、破砕機能付きポンプ14の
回転翼36および回転刃34の入口直前に供給し、この
ゴム溶液と凝固液とを接触させて直ちに前記ポンプ14
で乾燥装置16へ送る。このため、ポンプ14の回転刃
34の手前で、ゴム状重合体の析出が生じ、析出された
ゴム状重合体は、回転刃34により破砕され、輸送され
るのに適当な大きさのゴム状重合体クラムを含むスラリ
ーとなって乾燥装置16へと送られる。乾燥装置16で
は、ゴム状重合体を含むスラリーからセラムを回収し、
その後、ゴム状重合体は、洗浄水で洗浄され、次に、脱
気乾燥される。このようにして得られた乾燥状態のゴム
状重合体は、従来の方法および装置により得られるゴム
状重合体と同等以上の品質を有することが確認された。
体の製造装置12を用いた製造方法では、従来用いてい
た凝固タンクからなる凝固装置を削減することができ、
プロセスおよび機器の削減を可能とし、設備費の低減お
よび製造コストの低減を図ることができる。また、操作
が単純になり、生産すべきゴム状重合体の種類の切り替
え時などでも製品のロスが下がり、かつ切り替え時間の
短縮を図ることができ、操業性が向上する。さらに本実
施形態では、粘着性の高いゴム状重合体や低ムーニー粘
度のゴム状重合体でも容易に生産することができる。
品の計量精度が著しく向上し、製造工程の自動化を容易
にすることができる。すなわち、本実施形態では、破砕
機能付きポンプ14へ送り込まれるセメント状のゴム溶
液の流量を正確に測定することができ、その量がそのま
ま、乾燥装置16へと供給されるため、安定した運転が
得られるばかりでなく、たとえば、他の成分をクラム量
に比例して投入することも容易に行える。
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
nの数は、特に限定されず、種々に改変することができ
る。また、スクリュ構成はバレルの構成を種々選択する
ことにより改変することが可能である。
づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
とを有する製造装置12を準備した。ポンプ14として
は、小松ゼノア(株)の型式HD4MCs−SCを用
い、その吸い込み口30の構造を、図1,2に示すよう
なアダプタ38を用いて改良した。ポンプの回転数は、
1750rpmであり、流量能力は10m3 /Hであ
り、揚程は20mであった。また、乾燥装置16として
は、東芝(株)製の2軸押出乾燥機(TEM−50B−
12/4V,L/D=41.5)を用い、洗浄工程が行
えるように改良した。乾燥機の駆動モータの出力は、5
5kWであり、最高回転数は440rpmであり、バレ
ル数は12であった。スクリュの構成は、前記実施形態
で述べたセラムの回収、ゴム状重合体の洗浄、および脱
気乾燥が、それぞれのバレルにより都合良く行われるよ
うな構成とした。
されるゴム溶液としては、NBRから成るゴム分がアセ
トン溶媒で溶かされたものを用いた。ゴム分は、溶液全
体に対して、12〜13重量%含まれていた。また、凝
固水輸送配管46から供給される凝固水としては、乾燥
装置16の脱水バレル20eで回収された水を用いた。
ゴム溶液の供給流量は、7.5リットル/分であり、水
の供給流量は、15リットル/分であった。
ットルのフレッシュな水を供給した。真空ベント54,
56には、20Torrの真空度の減圧タンクを接続し
た。
れたゴム製品の乾燥度を調べたところ、水分の含有率
は、全体に対して0.24重量%であり、従来の方法で
得られたゴム製品と同等な品質であることが確認され
た。また、このゴム製品の加硫曲線を調べたところ、従
来の方法で得られたゴム製品と同等以上の品質であるこ
とが確認された。さらに、本実施例の方法で得られたゴ
ム製品中の溶剤の残留率は、全体に対して0.03重量
%であり、従来の方法で得られたゴム製品と同等以上の
品質であることが確認された。
ゴム状重合体の製造装置を用いた製造方法によれば、従
来用いていた大型の凝固装置を削減することができ、プ
ロセスおよび機器の削減を可能とし、設備費の低減およ
び製造コストの低減を図ることができる。また、操作が
単純になり、生産すべきゴム状重合体の種類の切り替え
時などでも製品のロスが下がり、かつ切り替え時間の短
縮を図ることができ、操業性が向上する。さらに本発明
では、粘着性の高いゴム状重合体や低ムーニー粘度のゴ
ム状重合体でも、ゴム状重合体が凝固タンク内に付着す
ることなく、容易に生産することができる。
計量精度が著しく向上し、製造工程の自動化を容易にす
ることができる。すなわち、本発明では、破砕機能付き
ポンプへ送り込まれるセメント状のゴム溶液の流量を正
確に測定することができ、その量がそのまま、乾燥手段
へと供給されるため、安定した運転が得られるばかりで
なく、たとえば、他の成分をクラム量に比例して投入す
ることも容易に行える。
の製造装置の概略図である。
る。
示す概略図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 セメント状のゴム溶液に凝固液を加え、
ゴム状重合体成分を析出させ、析出されたゴム状重合体
成分を乾燥させることにより乾燥状態のゴム状重合体を
得るゴム状重合体の製造方法であって、 セメント状のゴム溶液と凝固液とを、それぞれ別々に、
破砕機能付きポンプの回転翼の入口直前に供給し、この
ゴム溶液と凝固液とを接触させて直ちに前記ポンプで乾
燥手段へ送ることを特徴とするゴム状重合体の製造方
法。 - 【請求項2】 セメント状のゴム溶液を送るセメント送
り手段と、 ゴム溶液中のゴム状重合体成分を析出させるための凝固
液を送る凝固液送り手段と、 前記セメント送り手段および凝固液送り手段によりそれ
ぞれ送られたゴム溶液と凝固液とが、回転翼の入口直前
で接触するように吸い込み口が構成された破砕機能付き
ポンプと、 前記破砕機能付きポンプにより破砕されて送られるクラ
ム状のゴム状重合体を含むスラリーを乾燥させて乾燥状
態のゴム状重合体を得る乾燥手段とを有するゴム状重合
体の製造装置。 - 【請求項3】 前記乾燥手段には、洗浄水が供給され
て、ゴム状重合体が乾燥の前に洗浄される請求項1に記
載の方法。
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|---|---|---|---|
| JP27757096A JP3721442B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | ゴム状重合体の製造方法と製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27757096A JP3721442B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | ゴム状重合体の製造方法と製造装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10100145A true JPH10100145A (ja) | 1998-04-21 |
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ID=17585340
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|---|---|---|---|
| JP27757096A Expired - Fee Related JP3721442B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | ゴム状重合体の製造方法と製造装置 |
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|---|---|
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1996
- 1996-09-27 JP JP27757096A patent/JP3721442B2/ja not_active Expired - Fee Related
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