JPH1010065A - イムノセンサ - Google Patents
イムノセンサInfo
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- JPH1010065A JPH1010065A JP8181359A JP18135996A JPH1010065A JP H1010065 A JPH1010065 A JP H1010065A JP 8181359 A JP8181359 A JP 8181359A JP 18135996 A JP18135996 A JP 18135996A JP H1010065 A JPH1010065 A JP H1010065A
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- Japan
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- electrode
- antigen
- immobilized
- electrodes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抗体抗原反応を抗体固定化電極上であるいは
抗原固定化電極上で行わせ、その反応の有無あるいは進
行の程度を抗体抗原反応に伴う抗体固定化電極間のある
いは抗原固定化電極間の電気的性質の変化として測定で
きる、安価で操作が簡単なイムノセンサの提供。 【解決手段】(A)表面に抗体あるいは抗原を固定した
1対の抗体固定化電極あるいは抗原固定化電極を有し、
該抗体固定化電極あいるは抗原固定化電極の間には抗体
あるいは抗原を含むタンパク質層によって電気的に結合
している電極部および(B)これら電極間の電気的性質
を測定する計測器から構成されていることを特徴とする
イムノセンサ。
抗原固定化電極上で行わせ、その反応の有無あるいは進
行の程度を抗体抗原反応に伴う抗体固定化電極間のある
いは抗原固定化電極間の電気的性質の変化として測定で
きる、安価で操作が簡単なイムノセンサの提供。 【解決手段】(A)表面に抗体あるいは抗原を固定した
1対の抗体固定化電極あるいは抗原固定化電極を有し、
該抗体固定化電極あいるは抗原固定化電極の間には抗体
あるいは抗原を含むタンパク質層によって電気的に結合
している電極部および(B)これら電極間の電気的性質
を測定する計測器から構成されていることを特徴とする
イムノセンサ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗体抗原反応の有
無、あるいは進行の程度を検知するための装置すなわち
イムノセンサに関する。
無、あるいは進行の程度を検知するための装置すなわち
イムノセンサに関する。
【0002】
【従来技術】抗体を用いた物質の検出法としては、抗体
あるいは抗原をプラスチックス等の固相に固定化し、抗
原あるいは抗体を放射同位体や酵素で標識化する方法が
広く知られており、例えば井上國世の総説に詳細が記さ
れている(化学と生物、vol.34、p240、19
96)。さらに例えば特開平6−261784号公報、
特開平7−159403号公報、Forensic s
cience international,vol.
27,p49,1985およびJournalof a
nalytical toxicology,vol.
16,p211,1992等で具体的な方法が提案され
ている。
あるいは抗原をプラスチックス等の固相に固定化し、抗
原あるいは抗体を放射同位体や酵素で標識化する方法が
広く知られており、例えば井上國世の総説に詳細が記さ
れている(化学と生物、vol.34、p240、19
96)。さらに例えば特開平6−261784号公報、
特開平7−159403号公報、Forensic s
cience international,vol.
27,p49,1985およびJournalof a
nalytical toxicology,vol.
16,p211,1992等で具体的な方法が提案され
ている。
【0003】抗体抗原反応に伴う質量変化を測定する方
法としてピエゾ素子を用いる方法(例えば特開平3−2
95443号公報やSensors and Actu
ators B,vol.13−14,p188,19
93等)や光音響を用いる方法(例えば特開平3−29
836号公報)あるいは弾性表面波を利用した方法(例
えば特開平6−133759号公報)が提案されてい
る。
法としてピエゾ素子を用いる方法(例えば特開平3−2
95443号公報やSensors and Actu
ators B,vol.13−14,p188,19
93等)や光音響を用いる方法(例えば特開平3−29
836号公報)あるいは弾性表面波を利用した方法(例
えば特開平6−133759号公報)が提案されてい
る。
【0004】抗体抗原反応を光学的に測定する方法とし
て表面プラズモン共鳴を用いた方法が例えば特開平1−
224647号公報、特開平2−103469号公報、
特開平2−297053号公報等で提案されている。
て表面プラズモン共鳴を用いた方法が例えば特開平1−
224647号公報、特開平2−103469号公報、
特開平2−297053号公報等で提案されている。
【0005】抗体抗原反応を電気変化として測定する方
法としては、抗体あるいは抗原を固定化した膜の膜電位
差を測定する方法(例えばJounal of Mem
brane Science,vol.7,p1,19
80やAnalyticaChimica Acta,
vol.274,p59,1993等)、抗体あるいは
抗原を固定化した電極の電極電位差を測定する方法(例
えば特公昭59−37462やClin.Chem.,
26,p1569,1980等)、ゲート部分に抗体あ
るいは抗原を固定化したイオン感受性電解効果型トラン
ジスタを用いる方法(例えば特開平1−119753号
公報や特公平3−26345号公報)等も提案されてい
る。
法としては、抗体あるいは抗原を固定化した膜の膜電位
差を測定する方法(例えばJounal of Mem
brane Science,vol.7,p1,19
80やAnalyticaChimica Acta,
vol.274,p59,1993等)、抗体あるいは
抗原を固定化した電極の電極電位差を測定する方法(例
えば特公昭59−37462やClin.Chem.,
26,p1569,1980等)、ゲート部分に抗体あ
るいは抗原を固定化したイオン感受性電解効果型トラン
ジスタを用いる方法(例えば特開平1−119753号
公報や特公平3−26345号公報)等も提案されてい
る。
【0006】抗体あるいは抗原を固定化した電極を用い
て、抗体あるいは抗原を固定化した電極間に満たした純
水の電気伝導度変化を測定する方法が、特表平6−82
3287号公報や平成5年度電気化学協会大会講演要旨
集,vol.60th,p214,1993において提
案されている。
て、抗体あるいは抗原を固定化した電極間に満たした純
水の電気伝導度変化を測定する方法が、特表平6−82
3287号公報や平成5年度電気化学協会大会講演要旨
集,vol.60th,p214,1993において提
案されている。
【0007】抗原あるいは抗体を放射同位体や酵素で標
識化したものを使う方法は、抗体抗原反応後に洗浄した
のちに放射活性や酵素活性を測定するため、操作が煩雑
であり、測定に時間がかかる。さらに分子量の小さい抗
原(ハプテン)の測定は、競合法によるため高感度測定
が期待できない。
識化したものを使う方法は、抗体抗原反応後に洗浄した
のちに放射活性や酵素活性を測定するため、操作が煩雑
であり、測定に時間がかかる。さらに分子量の小さい抗
原(ハプテン)の測定は、競合法によるため高感度測定
が期待できない。
【0008】ピエゾ素子、光音響、弾性表面波あるいは
表面プラズモン共鳴を利用した方法は、測定装置が大型
かつ高価なため汎用方法とは成り得ない。また従来の抗
体抗原反応を電気的変化として測定する方法は、多くの
方法が提案されているものの測定感度や操作性に問題が
あり、いまだ実用化されていない。
表面プラズモン共鳴を利用した方法は、測定装置が大型
かつ高価なため汎用方法とは成り得ない。また従来の抗
体抗原反応を電気的変化として測定する方法は、多くの
方法が提案されているものの測定感度や操作性に問題が
あり、いまだ実用化されていない。
【0009】電気伝導度変化を測定する方法として提案
されている特表平6−823287号公報の記載内容を
詳細に検討すると、極面積0.785cm2、極間0.
05cmの電極セルで測られた純水の電気伝導度は65
μS/cmであり、通常の純水の概念である1μS/c
m以下とは大きく異なる。
されている特表平6−823287号公報の記載内容を
詳細に検討すると、極面積0.785cm2、極間0.
05cmの電極セルで測られた純水の電気伝導度は65
μS/cmであり、通常の純水の概念である1μS/c
m以下とは大きく異なる。
【0010】さらにこの公報に記載の極面積0.785
cm2、極間0.05cmの電極セルを用いて通常の純
水の概念である1μS/cm以下を測定するには、対向
した抗体固定化電極間の距離を約8μmにする必要があ
ると算出されるが、極面積0.785cm2で電極間の
距離が約8μmの電極セルの作成が極めて困難であるこ
とは容易に推定できる。このように特表平6−8232
87公号報において提案されている方法は、記載事項に
誤りがあるか、あるいは実現性に乏しいものと言わざる
を得ない。
cm2、極間0.05cmの電極セルを用いて通常の純
水の概念である1μS/cm以下を測定するには、対向
した抗体固定化電極間の距離を約8μmにする必要があ
ると算出されるが、極面積0.785cm2で電極間の
距離が約8μmの電極セルの作成が極めて困難であるこ
とは容易に推定できる。このように特表平6−8232
87公号報において提案されている方法は、記載事項に
誤りがあるか、あるいは実現性に乏しいものと言わざる
を得ない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗体
抗原反応を抗体固定化電極上であるいは抗原固定化電極
上で行わせ、その反応の有無あるいは進行の程度を抗体
抗原反応に伴う抗体固定化電極間のあるいは抗原固定化
電極間の電気的性質の変化として測定できる、安価で操
作が簡単なイムノセンサを提供する点にある。
抗原反応を抗体固定化電極上であるいは抗原固定化電極
上で行わせ、その反応の有無あるいは進行の程度を抗体
抗原反応に伴う抗体固定化電極間のあるいは抗原固定化
電極間の電気的性質の変化として測定できる、安価で操
作が簡単なイムノセンサを提供する点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、抗体抗原
反応に伴う抗体あるいは抗原固定化電極間の電気的性質
の変化を汎用の測定器で測定することにより、抗体抗原
反応を測定する安価で単純な方法を提供することを目的
として多くの実験を行った。
反応に伴う抗体あるいは抗原固定化電極間の電気的性質
の変化を汎用の測定器で測定することにより、抗体抗原
反応を測定する安価で単純な方法を提供することを目的
として多くの実験を行った。
【0013】その結果抗体あるいは抗原を表面に固定化
した2枚の抗体固定化電極あるいは抗原固定化電極を用
いて、抗体抗原反応に伴う当該抗体固定化電極あるいは
抗原固定化電極間の電気的性質の変化が測定可能である
ことを見いだした。さらにその場合において、抗体固定
化電極あるいは抗原固定化電極の面積を互いに異ならせ
ることにより、抗体固定化電極間あるいは抗原固定化電
極間の電気的性質の変化が大きくなることおよびこの電
気的性質の変化には抗体固定化電極間あるいは抗原固定
化電極間を電気的に結合させる抗体あるいは抗原含有層
が必要であることを見い出し、本発明に至った。
した2枚の抗体固定化電極あるいは抗原固定化電極を用
いて、抗体抗原反応に伴う当該抗体固定化電極あるいは
抗原固定化電極間の電気的性質の変化が測定可能である
ことを見いだした。さらにその場合において、抗体固定
化電極あるいは抗原固定化電極の面積を互いに異ならせ
ることにより、抗体固定化電極間あるいは抗原固定化電
極間の電気的性質の変化が大きくなることおよびこの電
気的性質の変化には抗体固定化電極間あるいは抗原固定
化電極間を電気的に結合させる抗体あるいは抗原含有層
が必要であることを見い出し、本発明に至った。
【0014】本発明は、(A)表面に抗体あるいは抗原
を固定した1対の抗体固定化電極あるいは抗原固定化電
極を有し、該抗体固定化電極あいるは抗原固定化電極の
間には抗体あるいは抗原を含むタンパク質層によって電
気的に結合している電極部および(B)これら電極間の
電気的性質を測定する計測器から構成されていることを
特徴とするイムノセンサに関する。
を固定した1対の抗体固定化電極あるいは抗原固定化電
極を有し、該抗体固定化電極あいるは抗原固定化電極の
間には抗体あるいは抗原を含むタンパク質層によって電
気的に結合している電極部および(B)これら電極間の
電気的性質を測定する計測器から構成されていることを
特徴とするイムノセンサに関する。
【0015】本発明のイムノセンサを用いるにあたって
は、測定対象物が抗原である場合は、前記電極部は2枚
の抗体固定化電極を、逆に測定対象物が抗体である場合
は、前記電極部は2枚の抗原固定化電極を各々使用す
る。
は、測定対象物が抗原である場合は、前記電極部は2枚
の抗体固定化電極を、逆に測定対象物が抗体である場合
は、前記電極部は2枚の抗原固定化電極を各々使用す
る。
【0016】測定対象物が抗原であり、前記電極部が2
枚の抗体固定化電極である場合、抗体は測定対象物であ
る抗原を特異的に認識する性質を有していれば、モノク
ローナル抗体あるいはポリクローナル抗体のいずれもが
利用可能である。しかし、検出感度や抗体の性質の安定
性を考慮すれば、モノクローナル抗体の方がポリクロー
ナル抗体より優れていることは、言うまでもない。
枚の抗体固定化電極である場合、抗体は測定対象物であ
る抗原を特異的に認識する性質を有していれば、モノク
ローナル抗体あるいはポリクローナル抗体のいずれもが
利用可能である。しかし、検出感度や抗体の性質の安定
性を考慮すれば、モノクローナル抗体の方がポリクロー
ナル抗体より優れていることは、言うまでもない。
【0017】抗体あるいは抗原を固定化する電極の材質
は電極部の電気的性質の変化を検出可能なものであれば
どのようなものでも利用が可能であり、例えば金、銀、
銅、白金、ニッケル、スズ等の金属や酸化亜鉛等の酸化
金属、あるいは導電性の各種合成樹脂等を挙げることが
できる。
は電極部の電気的性質の変化を検出可能なものであれば
どのようなものでも利用が可能であり、例えば金、銀、
銅、白金、ニッケル、スズ等の金属や酸化亜鉛等の酸化
金属、あるいは導電性の各種合成樹脂等を挙げることが
できる。
【0018】抗体あるいは抗原を電極表面に固定化する
方法としては、電気化学法−応用測定マニュアル(逢
坂、小山編、講談社サイエンティフィク、1991年)
に記載されているように、例えば吸着による固定化や電
極表面への化学的結合法等を挙げることができる。さら
に、このうち電極表面への化学的結合法の具体的な方法
としては、特表平6−823287号公報や平成5年度
電気化学協会大会講演要旨集(vol.60th,p2
14,1993)に記載されているδ−アミノプロピル
トリエトキシシラン等のシランカップリング剤を用いて
電極表面に導入したアミノ基等の官能基にグルタルアル
デヒド等の架橋剤によって抗体あるいは抗原を結合させ
る方法を挙げることができる。
方法としては、電気化学法−応用測定マニュアル(逢
坂、小山編、講談社サイエンティフィク、1991年)
に記載されているように、例えば吸着による固定化や電
極表面への化学的結合法等を挙げることができる。さら
に、このうち電極表面への化学的結合法の具体的な方法
としては、特表平6−823287号公報や平成5年度
電気化学協会大会講演要旨集(vol.60th,p2
14,1993)に記載されているδ−アミノプロピル
トリエトキシシラン等のシランカップリング剤を用いて
電極表面に導入したアミノ基等の官能基にグルタルアル
デヒド等の架橋剤によって抗体あるいは抗原を結合させ
る方法を挙げることができる。
【0019】電極表面に導入したアミノ基やカルボキシ
ル基等の官能基に抗体あるいは抗原を結合させるための
架橋剤としては、グルタルアルデヒドの他に1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド、ジメチルホルムアミド、マレイミドベンゾイルオキ
シサクシンイミド等を挙げることができる。
ル基等の官能基に抗体あるいは抗原を結合させるための
架橋剤としては、グルタルアルデヒドの他に1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド、ジメチルホルムアミド、マレイミドベンゾイルオキ
シサクシンイミド等を挙げることができる。
【0020】本発明に用いる電極部を構成する1対の抗
体固定化電極あるいは抗原固定化電極は、互いの面積が
異なることにより測定感度が向上する性質を有する。特
表平6−823287号公報で提案されている方法にお
いては、感度を高めるために抗体固定化電極の面積を大
きくする工夫が種々提案されているが、電極部を構成す
る2枚の抗体固定化電極の1方を大きくしたりあるいは
小さくしたりするという技術思想は見られない。
体固定化電極あるいは抗原固定化電極は、互いの面積が
異なることにより測定感度が向上する性質を有する。特
表平6−823287号公報で提案されている方法にお
いては、感度を高めるために抗体固定化電極の面積を大
きくする工夫が種々提案されているが、電極部を構成す
る2枚の抗体固定化電極の1方を大きくしたりあるいは
小さくしたりするという技術思想は見られない。
【0021】本発明者らは細い電極を1枚の基板上に並
行に配置した櫛形電極部を用いて、抗体固定化電極ある
いは抗原固定化電極の対となる2枚の電極の面積比と検
出感度について検討を行った。その結果、対となる2枚
の抗体あるいは抗原固定化電極の面積比が1より異なる
ほど検出感度が向上することを見いだしている。
行に配置した櫛形電極部を用いて、抗体固定化電極ある
いは抗原固定化電極の対となる2枚の電極の面積比と検
出感度について検討を行った。その結果、対となる2枚
の抗体あるいは抗原固定化電極の面積比が1より異なる
ほど検出感度が向上することを見いだしている。
【0022】勿論、本発明においても1対の電極のうち
の一方はその電極面積が大きい方が好ましい。そのため
には特表平6−823287号公報記載の櫛型電極やラ
セン型電極という概念を応用することができる。
の一方はその電極面積が大きい方が好ましい。そのため
には特表平6−823287号公報記載の櫛型電極やラ
セン型電極という概念を応用することができる。
【0023】本発明に用いる電極部は、抗体固定化電極
あるいは抗原固定化電極の間が抗体あるいは抗原を含む
タンパク質によって電気的に結合していることが重要で
ある。特表平6−823287号公報で提案されている
方法においては抗体は電極上に固定することについは記
載されているが、電極間に前記抗体あるいは抗原を含む
タンパク質層を介在させるという技術思想については何
の示唆もない。前記抗体あるいは抗原を含むタンパク質
層は、その導電率が10-4S/cm以下であり、好まし
くは10-7S/cm以上である。とくに好ましい導電率
の範囲は10-5〜10-6S/cmである。
あるいは抗原固定化電極の間が抗体あるいは抗原を含む
タンパク質によって電気的に結合していることが重要で
ある。特表平6−823287号公報で提案されている
方法においては抗体は電極上に固定することについは記
載されているが、電極間に前記抗体あるいは抗原を含む
タンパク質層を介在させるという技術思想については何
の示唆もない。前記抗体あるいは抗原を含むタンパク質
層は、その導電率が10-4S/cm以下であり、好まし
くは10-7S/cm以上である。とくに好ましい導電率
の範囲は10-5〜10-6S/cmである。
【0024】本発明においては、抗体固定化電極あるい
は抗原固定化電極の1対のみを有する電極部を用いて抗
体抗原反応を検出する場合には、抗体抗原反応の前と後
で電極間の電気的変化をそれぞれ測定する必要があり、
2回の測定作業が不可欠である。ところが、電極部に抗
体あるいは抗原を固定化していない参照用電極を組み入
れると、抗体抗原反応の測定を1回ですますことができ
る。
は抗原固定化電極の1対のみを有する電極部を用いて抗
体抗原反応を検出する場合には、抗体抗原反応の前と後
で電極間の電気的変化をそれぞれ測定する必要があり、
2回の測定作業が不可欠である。ところが、電極部に抗
体あるいは抗原を固定化していない参照用電極を組み入
れると、抗体抗原反応の測定を1回ですますことができ
る。
【0025】抗体あるいは抗原を固定化しない参照用電
極の作成は、参照用電極表面をテフロンテープ等を用い
て物理的にマスキングすることにより、抗体あるいは抗
原の固定化反応が及ばないようにすることによって容易
に行うことがで可能である。
極の作成は、参照用電極表面をテフロンテープ等を用い
て物理的にマスキングすることにより、抗体あるいは抗
原の固定化反応が及ばないようにすることによって容易
に行うことがで可能である。
【0026】さらに本発明に用いる電極部にガード電極
を組み入れることにより、電気的なノイズを除き、より
感度を向上させることもできる。
を組み入れることにより、電気的なノイズを除き、より
感度を向上させることもできる。
【0027】本発明の電極部の電気的変化を測定する計
測器の具体的な例としては、汎用の電気伝導度計を挙げ
ることができる。しかし電気伝導度は溶液の抵抗値の逆
数であり、さらに抵抗値は電流値と電圧値の関数である
ので、計測器は電極間の抵抗値や電流値あるいは電圧値
等を測定することのできるものであればいかなる計測器
でも良いことは言うまでもない。
測器の具体的な例としては、汎用の電気伝導度計を挙げ
ることができる。しかし電気伝導度は溶液の抵抗値の逆
数であり、さらに抵抗値は電流値と電圧値の関数である
ので、計測器は電極間の抵抗値や電流値あるいは電圧値
等を測定することのできるものであればいかなる計測器
でも良いことは言うまでもない。
【0028】本発明のイムノセンサはメタンフェタミン
の検出方法に極めて有用である。
の検出方法に極めて有用である。
【0029】覚醒剤に関連する事件の増加にともない、
メタンフェタミンの使用者を簡便、迅速かつ正確に認知
する必要性が高まり、簡便かつ高感度、高選択的にメタ
ンフェタミンを測定する方法及び測定キットが望まれて
いる。
メタンフェタミンの使用者を簡便、迅速かつ正確に認知
する必要性が高まり、簡便かつ高感度、高選択的にメタ
ンフェタミンを測定する方法及び測定キットが望まれて
いる。
【0030】現在、メタンフェタミンを特異的に認識す
るモノクローナル抗体を用いた測定システムは、酵素免
疫測定法(Enzyme Linked Immuno
sorbent Assay法;ELISA法)を基本
にした競合法によるものが提案されている。しかしこの
方法では、結果の判定に分光光度計などの特殊な科学機
器が必要であり、また操作が複雑なことから使用者には
特殊な技術を要求される。
るモノクローナル抗体を用いた測定システムは、酵素免
疫測定法(Enzyme Linked Immuno
sorbent Assay法;ELISA法)を基本
にした競合法によるものが提案されている。しかしこの
方法では、結果の判定に分光光度計などの特殊な科学機
器が必要であり、また操作が複雑なことから使用者には
特殊な技術を要求される。
【0031】また、現在提案されているモノクローナル
抗体を用いた測定キットはキットの構成要素である固定
化抗原がメタンフェタミンであるため、製造、販売にお
いて法律の規制を受ける。特開平7−63755号公報
および特開平7−159403号公報においては、キッ
トの構成要素としてメタンフェタミンの代わりに擬似抗
原としてN−メチルフェネチルアミン等を用いる方法が
提案されている。本発明のイムノセンサはこれらのメタ
ンフェタミンやN−メチルフェネチルアミンなどの検出
に有効に利用できる。
抗体を用いた測定キットはキットの構成要素である固定
化抗原がメタンフェタミンであるため、製造、販売にお
いて法律の規制を受ける。特開平7−63755号公報
および特開平7−159403号公報においては、キッ
トの構成要素としてメタンフェタミンの代わりに擬似抗
原としてN−メチルフェネチルアミン等を用いる方法が
提案されている。本発明のイムノセンサはこれらのメタ
ンフェタミンやN−メチルフェネチルアミンなどの検出
に有効に利用できる。
【0032】本発明で用いる抗体としては、抗メタンフ
ェタミン抗体であればいかなる抗体でも使用することが
できる。具体的には、例えば特開平1−96198号公
報や特開平6−261784号公報に記載されている、
動物に免疫して得られた細胞株を培養することによって
得られたメタンフェタミンに対して非常に高い特異的な
反応性を示すモノクローナル抗体を挙げることができ
る。
ェタミン抗体であればいかなる抗体でも使用することが
できる。具体的には、例えば特開平1−96198号公
報や特開平6−261784号公報に記載されている、
動物に免疫して得られた細胞株を培養することによって
得られたメタンフェタミンに対して非常に高い特異的な
反応性を示すモノクローナル抗体を挙げることができ
る。
【0033】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
【0034】実施例1−1:免疫用抗原の調製 (1)N−メチル−N−(4−アミノブチル)メタンフ
ェタミンの合成 メタンフェタミンを適当なタンパク質に結合させるため
に、例えばChengらの方法〔FEBS LETTE
RS 36,339(1973)〕、Iwasakiら
の方法〔日法医誌41(3)、217(1987)〕に
準じ、N−メチルフェネチルアミンにアミノ基の導入を
行った。すなわち、400mgのメタンフェタミンを4
0mlの脱水したベンゼンに溶解し、2.3gのN−
(4−ブロモブチル)フタルイミドと0.9gの炭酸ナ
トリウムを添加して、窒素ガス存在下で80℃、40時
間還流した。次に、炭酸ナトリウムを濾過により除去
し、等量の1MのHClを加え、更に等量のベンゼンで
3回抽出した。水層に等量のクロロホルムを加え、3回
抽出した。得られたクロロホルム層を合し、脱水後、濃
縮した。この操作により、N−メチル−N−ブチルフタ
ルイミド−メタンフェタミンが得られた。
ェタミンの合成 メタンフェタミンを適当なタンパク質に結合させるため
に、例えばChengらの方法〔FEBS LETTE
RS 36,339(1973)〕、Iwasakiら
の方法〔日法医誌41(3)、217(1987)〕に
準じ、N−メチルフェネチルアミンにアミノ基の導入を
行った。すなわち、400mgのメタンフェタミンを4
0mlの脱水したベンゼンに溶解し、2.3gのN−
(4−ブロモブチル)フタルイミドと0.9gの炭酸ナ
トリウムを添加して、窒素ガス存在下で80℃、40時
間還流した。次に、炭酸ナトリウムを濾過により除去
し、等量の1MのHClを加え、更に等量のベンゼンで
3回抽出した。水層に等量のクロロホルムを加え、3回
抽出した。得られたクロロホルム層を合し、脱水後、濃
縮した。この操作により、N−メチル−N−ブチルフタ
ルイミド−メタンフェタミンが得られた。
【0035】得られたN−メチル−N−ブチルフタルイ
ミド−メタンフェタミンに10mlのエタノールと0.
1mlの90%の抱水ヒドラジンを添加して窒素ガス存
在下で2時間、80℃で反応させた。反応終了後、エタ
ノールを留去し1Nの塩酸を20ml添加した。この水
溶液を等量のクロロホルムを用いて3回抽出し、水層に
2Nの水酸化ナトリウムを滴下してpH10に調整し
た。この水溶液を等量のクロロホルムを用いて3回抽出
し、クロロホルム層を合し脱水後、濃縮した。このよう
にして、1.27mgのN−メチル−N−(4−アミノ
ブチル)メタンフェタミンを得た。また、マススペクト
ル、核磁気共鳴分析機を用いて、このN−メチル−N−
(4−アミノブチル)メタンフェタミンの構造を確認し
た。
ミド−メタンフェタミンに10mlのエタノールと0.
1mlの90%の抱水ヒドラジンを添加して窒素ガス存
在下で2時間、80℃で反応させた。反応終了後、エタ
ノールを留去し1Nの塩酸を20ml添加した。この水
溶液を等量のクロロホルムを用いて3回抽出し、水層に
2Nの水酸化ナトリウムを滴下してpH10に調整し
た。この水溶液を等量のクロロホルムを用いて3回抽出
し、クロロホルム層を合し脱水後、濃縮した。このよう
にして、1.27mgのN−メチル−N−(4−アミノ
ブチル)メタンフェタミンを得た。また、マススペクト
ル、核磁気共鳴分析機を用いて、このN−メチル−N−
(4−アミノブチル)メタンフェタミンの構造を確認し
た。
【0036】(2)N−メタル−N−(4−アミノブチ
ル)メタンフェタミン−ウシ血清アルブミン複合体の調
製 免疫用抗原の合成は上記のN−メチル−N−(4−アミ
ノブチル)メタンフェタミンを用いて行った。すなわち
6mgのN−メチル−N−(4−アミノブチル)メタン
フェタミンを1mlの脱イオン水に溶解後、6mgのウ
シ血清アルブミンを添加し、更に20mgの1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
を添加し、HClにて反応液のpHを8に合わせた。反
応は室温で16時間撹拌しながら行った。反応終了後、
全反応液を生理食塩水を含むリン酸緩衝液(pH7.
4)に対して透析し、未反応の1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドとN−メチル
−N−(4−アミノブチル)メタンフェタミンを除き、
N−メチル−N−(4−アミノブチル)メタンフェタミ
ン−ウシ血清アルブミン複合体を得た。このN−メチル
−N−(4−アミノブチル)メタンフェタミン−ウシ血
清アルブミン複合体をマウスの免疫用抗原として用い
た。
ル)メタンフェタミン−ウシ血清アルブミン複合体の調
製 免疫用抗原の合成は上記のN−メチル−N−(4−アミ
ノブチル)メタンフェタミンを用いて行った。すなわち
6mgのN−メチル−N−(4−アミノブチル)メタン
フェタミンを1mlの脱イオン水に溶解後、6mgのウ
シ血清アルブミンを添加し、更に20mgの1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
を添加し、HClにて反応液のpHを8に合わせた。反
応は室温で16時間撹拌しながら行った。反応終了後、
全反応液を生理食塩水を含むリン酸緩衝液(pH7.
4)に対して透析し、未反応の1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドとN−メチル
−N−(4−アミノブチル)メタンフェタミンを除き、
N−メチル−N−(4−アミノブチル)メタンフェタミ
ン−ウシ血清アルブミン複合体を得た。このN−メチル
−N−(4−アミノブチル)メタンフェタミン−ウシ血
清アルブミン複合体をマウスの免疫用抗原として用い
た。
【0037】実施例1−2:メタンフェタミンに特異的
に反応するモノクロナール抗体の検索 実施例1−1で合成したN−メチル−N−(4−アミノ
ブチル)メタンフェタミン−ウシ血清アルブミン複合体
を免疫用抗原として、6カ月間にわたりマウスに接種し
た。定法にしたがってマウス脾臓細胞を取りだし、ミエ
ローマ細胞(SP2/0−Ag14株)と細胞融合して
ハイブリドーマ細胞を得た。クローニングを行った後、
各細胞の培養上清液を用いてメタンフェタミンに特異的
に反応するモノクローナル抗体の検索を行った。
に反応するモノクロナール抗体の検索 実施例1−1で合成したN−メチル−N−(4−アミノ
ブチル)メタンフェタミン−ウシ血清アルブミン複合体
を免疫用抗原として、6カ月間にわたりマウスに接種し
た。定法にしたがってマウス脾臓細胞を取りだし、ミエ
ローマ細胞(SP2/0−Ag14株)と細胞融合して
ハイブリドーマ細胞を得た。クローニングを行った後、
各細胞の培養上清液を用いてメタンフェタミンに特異的
に反応するモノクローナル抗体の検索を行った。
【0038】メタンフェタミンに特異的に反応するモノ
クローナル抗体の検索は、免疫用抗原を固定化した96
ウエルマイクロプレートを用いて、メタンフェタミン、
エフェドリン、メチルエフェドリン等による競争阻害を
指標として行った。メタンフェタミンでのみ強く阻害さ
れる抗体としてハイブリドーマ細胞8Cl株の生産する
抗体を選択した。この点については本発明者らの出願に
かかる特願平6−232314号明細書に記述されてい
る。
クローナル抗体の検索は、免疫用抗原を固定化した96
ウエルマイクロプレートを用いて、メタンフェタミン、
エフェドリン、メチルエフェドリン等による競争阻害を
指標として行った。メタンフェタミンでのみ強く阻害さ
れる抗体としてハイブリドーマ細胞8Cl株の生産する
抗体を選択した。この点については本発明者らの出願に
かかる特願平6−232314号明細書に記述されてい
る。
【0039】実施例1−3:ハイブリドーマ細胞8Cl
株(寄託番号FERM P−13148)の生産するモ
ノクローナル抗体の精製 8Cl株の培養上清液400mlに45%飽和になるよ
うに硫酸アンモニウムを加え、抗体を含むタンパク質画
分を不溶体として得た。15000rpm、30分の遠
心分離にて抗体を含むタンパク質画分を培養上清液から
分離した。抗体を含むタンパク質画分はpH8のリン酸
緩衝液に再溶解し、プロテインGをリガンドとしたアフ
ィニティークロマトに供した。一連の操作によりモノク
ローナル抗体を26mg得た。
株(寄託番号FERM P−13148)の生産するモ
ノクローナル抗体の精製 8Cl株の培養上清液400mlに45%飽和になるよ
うに硫酸アンモニウムを加え、抗体を含むタンパク質画
分を不溶体として得た。15000rpm、30分の遠
心分離にて抗体を含むタンパク質画分を培養上清液から
分離した。抗体を含むタンパク質画分はpH8のリン酸
緩衝液に再溶解し、プロテインGをリガンドとしたアフ
ィニティークロマトに供した。一連の操作によりモノク
ローナル抗体を26mg得た。
【0040】実施例1−4:ハイブリドーマ細胞8Cl
株(寄託番号FERM P−13148)の生産するモ
ノクローナル抗体の反応特異性の検討 メタンフェタミン−ウシ血清アルブミン複合体を担持さ
せた担体(酵素免疫測定法用96穴プレート)の各ウェ
ルに実施例1−3で得た8Cl株の生産するモノクロー
ナル抗体26mg/mlと各種アミン類0.1mg/m
lの混合物を0.1ml分注し、30分間室温で静置し
た。次に各ウエルの内容物を捨て脱イオン水で1回洗浄
し、西洋ワサビパーオキシダーゼ標識抗マウスイムノグ
ロブリンG抗体溶液をウエル当り0.1ml分注し、さ
らに30分間室温で静置した。30分後各ウエルの内容
物を捨て脱イオン水で1回洗浄し、西洋ワサビパーオキ
シダーゼ用の発色基質溶液(ABTS溶液)をウエル当
り0.1ml分注し、室温で2分間反応させた。2分後
1Nの硫酸をウエル当り10ml添加することにより反
応を停止し、マイクロプレートリーダーで415nmの
吸収を測定した。
株(寄託番号FERM P−13148)の生産するモ
ノクローナル抗体の反応特異性の検討 メタンフェタミン−ウシ血清アルブミン複合体を担持さ
せた担体(酵素免疫測定法用96穴プレート)の各ウェ
ルに実施例1−3で得た8Cl株の生産するモノクロー
ナル抗体26mg/mlと各種アミン類0.1mg/m
lの混合物を0.1ml分注し、30分間室温で静置し
た。次に各ウエルの内容物を捨て脱イオン水で1回洗浄
し、西洋ワサビパーオキシダーゼ標識抗マウスイムノグ
ロブリンG抗体溶液をウエル当り0.1ml分注し、さ
らに30分間室温で静置した。30分後各ウエルの内容
物を捨て脱イオン水で1回洗浄し、西洋ワサビパーオキ
シダーゼ用の発色基質溶液(ABTS溶液)をウエル当
り0.1ml分注し、室温で2分間反応させた。2分後
1Nの硫酸をウエル当り10ml添加することにより反
応を停止し、マイクロプレートリーダーで415nmの
吸収を測定した。
【0041】結果は図1に示した。アミン類を添加して
いないウエルの値を1として1/3以下の発色しか与え
なかったアミン類としてメタンフェタミンとN−メチル
フェネチルアミンが選択され、メタンフェタミンに特異
的に反応するモノクローナル抗体がN−メチルフェネチ
ルアミンをも認識できることが明らかとなった。
いないウエルの値を1として1/3以下の発色しか与え
なかったアミン類としてメタンフェタミンとN−メチル
フェネチルアミンが選択され、メタンフェタミンに特異
的に反応するモノクローナル抗体がN−メチルフェネチ
ルアミンをも認識できることが明らかとなった。
【0042】実施例1−5:抗メタンフェタミン抗体8
Clを用いた抗体固定化電極(櫛形)の作成 (1)電極表面へのアミノ基の導入 図2に示すように縦50mm、横40mmのガラスエポ
キシ(ガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸して作ったFR
P)基板上に、銅めっきをし、ついで金めっきをした
後、エッチングにより極幅1mmの金メッキ銅箔電極を
縦に20本形成し電極基板を作成した〔図3(a)参
照〕。電極基板はアセトン、クロロホルムおよびテトラ
ヒドロフランにより表面の脂溶性の汚れを洗浄し、乾燥
後0.1NのHClに5分間浸漬して表面を酸化させ
た。表面を酸化させた電極は、δ−アミノプロピルトリ
エトキシシランの2wt%アセトン溶液に浸漬後、12
0℃、18時間の加熱処理をして表面にアミノ基を導入
した〔図3(b)参照〕。
Clを用いた抗体固定化電極(櫛形)の作成 (1)電極表面へのアミノ基の導入 図2に示すように縦50mm、横40mmのガラスエポ
キシ(ガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸して作ったFR
P)基板上に、銅めっきをし、ついで金めっきをした
後、エッチングにより極幅1mmの金メッキ銅箔電極を
縦に20本形成し電極基板を作成した〔図3(a)参
照〕。電極基板はアセトン、クロロホルムおよびテトラ
ヒドロフランにより表面の脂溶性の汚れを洗浄し、乾燥
後0.1NのHClに5分間浸漬して表面を酸化させ
た。表面を酸化させた電極は、δ−アミノプロピルトリ
エトキシシランの2wt%アセトン溶液に浸漬後、12
0℃、18時間の加熱処理をして表面にアミノ基を導入
した〔図3(b)参照〕。
【0043】(2)電極表面および電極と電極間のFR
P表面 実施例1−3で精製したモノクローナル抗体8Clを1
00mg/mlになるように調整した。この溶液にグル
タルアルデヒドを0.1mg/mlになるように添加
し、実施例1−5の(1)で作成した電極(アミノ基導
入済み)基板を浸漬し、30℃で時々緩く撹拌させなが
ら4時間反応させて、前記抗体を電極表面およびFRP
表面へ固定化した〔図3(c)参照〕。
P表面 実施例1−3で精製したモノクローナル抗体8Clを1
00mg/mlになるように調整した。この溶液にグル
タルアルデヒドを0.1mg/mlになるように添加
し、実施例1−5の(1)で作成した電極(アミノ基導
入済み)基板を浸漬し、30℃で時々緩く撹拌させなが
ら4時間反応させて、前記抗体を電極表面およびFRP
表面へ固定化した〔図3(c)参照〕。
【0044】(3)ブロッキング処理 電極表面へのタンパク質等の非特異的吸着を防ぐため、
前項(2)で処理されたFRP基板を1wt%の牛血清
アルブミン溶液に18時間浸漬し、電極間のFRP表面
に固着しているモノクローナル抗体8Cl間に牛血清ア
ルブミンを固着させた。これにより電極と電極の間に抗
体含有タンパク質層が形成できた〔図3(d)参照〕。
前項(2)で処理されたFRP基板を1wt%の牛血清
アルブミン溶液に18時間浸漬し、電極間のFRP表面
に固着しているモノクローナル抗体8Cl間に牛血清ア
ルブミンを固着させた。これにより電極と電極の間に抗
体含有タンパク質層が形成できた〔図3(d)参照〕。
【0045】実施例1−6:感度に及ぼす対となる2枚
の抗体固定化電極の面積比の検討 実施例1−5で製作した櫛形抗体固定化電極を用いて、
感度に及ぼす極面積の影響を検討した。まず、前記櫛
形抗体固定化電極と同型の抗体固定化処理を全く行って
いない電極部(アミノ基導入、モノクローナル抗体処
理、ブロッキング処理のいずれをも行っていないもの)
を用いて、純水の導電率(バックグランド値)を測定し
た。20本の各電極間は電気的に導通していることを
確認後、櫛形抗体固定化電極を用いて、20本の各電極
の隣り合う2本の電極間の純水の導電率をそれぞれ測定
し、抗体抗原反応前の導電率を求めた。次に抗原とし
てN−メチルフェネチルアミン10μg/mlを用いて
抗体抗原反応を行わせ、再度20本の各電極の隣り合う
2本の電極間の純水の導電率をそれぞれ測定し、抗体抗
原反応後の導電率を求めた。そして、変化率を下記式
により算出した
の抗体固定化電極の面積比の検討 実施例1−5で製作した櫛形抗体固定化電極を用いて、
感度に及ぼす極面積の影響を検討した。まず、前記櫛
形抗体固定化電極と同型の抗体固定化処理を全く行って
いない電極部(アミノ基導入、モノクローナル抗体処
理、ブロッキング処理のいずれをも行っていないもの)
を用いて、純水の導電率(バックグランド値)を測定し
た。20本の各電極間は電気的に導通していることを
確認後、櫛形抗体固定化電極を用いて、20本の各電極
の隣り合う2本の電極間の純水の導電率をそれぞれ測定
し、抗体抗原反応前の導電率を求めた。次に抗原とし
てN−メチルフェネチルアミン10μg/mlを用いて
抗体抗原反応を行わせ、再度20本の各電極の隣り合う
2本の電極間の純水の導電率をそれぞれ測定し、抗体抗
原反応後の導電率を求めた。そして、変化率を下記式
により算出した
【数1】変化率(%)={(c/a−b/a)÷b/
a}×100 a:バックグランド値(mV) b:抗原抗体反応前の導電率(mV) c:抗原抗体反応後の導電率(mV)
a}×100 a:バックグランド値(mV) b:抗原抗体反応前の導電率(mV) c:抗原抗体反応後の導電率(mV)
【0046】10V、80Hzでの測定結果を図4に示
した。抗体抗原反応の前後での純水の導電率の変化率
は、基板の端の電極間で測定するほど高い値を示し、基
板の真ん中に位置する電極間では、相対的に低い値を示
した。
した。抗体抗原反応の前後での純水の導電率の変化率
は、基板の端の電極間で測定するほど高い値を示し、基
板の真ん中に位置する電極間では、相対的に低い値を示
した。
【0047】すなわち、本発明においては図2のNo.
1の電極からNo.2の電極までのすべての電極間に
は、図3(d)にみられようにモノクローナル抗体8C
lと牛血清アルブミンよりなる抗体含有タンパク質層が
形成されており、この層は電極間を短絡させるほどの導
電性は示さないが、例えば、No.1の電極とNo.2
の電極との間に電圧を印加すると、図4のデータに示す
とおり、最大の感度(変化率%)を示す。この理由は、
No.2の電極より右の部分すなわち、No.2電極、
No.2とNo.3の電極間の抗体含有タンパク質層、
No.3電極、No.3電極とNo.4電極間の抗体含
有タンパク質層、…………、No.19とNo.20の
電極間の抗体含有タンパク質層、No.20の電極が一
体化された形に近い現象があらわれ、あたかもNo.2
の電極〜No.20の電極部分が一枚の電極であるかの
ように働ているためと考えられる。このケースの場合N
o.1電極の面積を1とするとNo.2電極サイドの面
積は37倍の面積をもった電極と似た状態ということが
できる。
1の電極からNo.2の電極までのすべての電極間に
は、図3(d)にみられようにモノクローナル抗体8C
lと牛血清アルブミンよりなる抗体含有タンパク質層が
形成されており、この層は電極間を短絡させるほどの導
電性は示さないが、例えば、No.1の電極とNo.2
の電極との間に電圧を印加すると、図4のデータに示す
とおり、最大の感度(変化率%)を示す。この理由は、
No.2の電極より右の部分すなわち、No.2電極、
No.2とNo.3の電極間の抗体含有タンパク質層、
No.3電極、No.3電極とNo.4電極間の抗体含
有タンパク質層、…………、No.19とNo.20の
電極間の抗体含有タンパク質層、No.20の電極が一
体化された形に近い現象があらわれ、あたかもNo.2
の電極〜No.20の電極部分が一枚の電極であるかの
ように働ているためと考えられる。このケースの場合N
o.1電極の面積を1とするとNo.2電極サイドの面
積は37倍の面積をもった電極と似た状態ということが
できる。
【0048】これに対して、No.9とNo.10の電
極に電圧を印加した場合は、No.9の電極側は、N
o.1の電極からNo.9の電極までの部分が1つの電
極的な働きを示し、No.10の電極側は、No.10
の電極からNo.20の電極までの部分が1つの電極的
な働きを示すもので、両者の面積比はかなり1に近いも
のになる。そのためNo.1とNo.2の電極に電圧を
印加した場合に較べて検出感度が低下するのは図4のデ
ータが示すとおりである。
極に電圧を印加した場合は、No.9の電極側は、N
o.1の電極からNo.9の電極までの部分が1つの電
極的な働きを示し、No.10の電極側は、No.10
の電極からNo.20の電極までの部分が1つの電極的
な働きを示すもので、両者の面積比はかなり1に近いも
のになる。そのためNo.1とNo.2の電極に電圧を
印加した場合に較べて検出感度が低下するのは図4のデ
ータが示すとおりである。
【0049】図5には、図2におけるNo.1〜No.
20の電極を、抗体を固定化していない電極に代えたほ
かは図2と同様の装置を用いた場合の測定結果を示し
た。抗体を固定化していない電極と抗体を固定化した電
極での測定値との比較すなわち、図4と図5との比較か
ら抗体抗原反応の前後での純水の導電率の変化が、抗体
抗原反応に起因するものであることを証明している。
20の電極を、抗体を固定化していない電極に代えたほ
かは図2と同様の装置を用いた場合の測定結果を示し
た。抗体を固定化していない電極と抗体を固定化した電
極での測定値との比較すなわち、図4と図5との比較か
ら抗体抗原反応の前後での純水の導電率の変化が、抗体
抗原反応に起因するものであることを証明している。
【0050】実施例1−7:参照用電極およびガード電
極を有する抗体固定化電極部の作成 (1)抗体固定化電極、参照用電極およびガード電極を
有する抗体固定化電極部表面へのアミノ基の導入 図6に示したように、縦66mm、横21mmのガラス
エポキシ基板10上の中央に、実施例1−5(1)と同
様にしてエッチングにより極幅1mmの金メッキ銅箔電
極1、2、3を縦に3本形成し、さらにガード電極4と
して極幅1mmの金メッキ銅箔電極を周囲に配置し、つ
いで図6において左下り斜線で表示した部分にエポキシ
樹脂よりなるレジスト層5を印刷して電極基板を作成し
た。電極基板はアセトン、クロロホルムおよびテトラヒ
ドロフランにより表面の脂溶性の汚れを洗浄し、乾燥後
0.1NのHClに5分間浸漬して表面を酸化させた。
ついで、図6において右下り斜線で表示した部分にテフ
ロン(商品名)テープを張ってマスキングした後、前記
表面を酸化させた電極を、δ−アミノプロピルトリエト
キシシランの2%アセトン溶液に浸漬後、120℃、1
8時間の加熱処理をして電極表面にアミノ基を導入し
た。
極を有する抗体固定化電極部の作成 (1)抗体固定化電極、参照用電極およびガード電極を
有する抗体固定化電極部表面へのアミノ基の導入 図6に示したように、縦66mm、横21mmのガラス
エポキシ基板10上の中央に、実施例1−5(1)と同
様にしてエッチングにより極幅1mmの金メッキ銅箔電
極1、2、3を縦に3本形成し、さらにガード電極4と
して極幅1mmの金メッキ銅箔電極を周囲に配置し、つ
いで図6において左下り斜線で表示した部分にエポキシ
樹脂よりなるレジスト層5を印刷して電極基板を作成し
た。電極基板はアセトン、クロロホルムおよびテトラヒ
ドロフランにより表面の脂溶性の汚れを洗浄し、乾燥後
0.1NのHClに5分間浸漬して表面を酸化させた。
ついで、図6において右下り斜線で表示した部分にテフ
ロン(商品名)テープを張ってマスキングした後、前記
表面を酸化させた電極を、δ−アミノプロピルトリエト
キシシランの2%アセトン溶液に浸漬後、120℃、1
8時間の加熱処理をして電極表面にアミノ基を導入し
た。
【0051】(2)電極表面への抗体の固定化 実施例1−3で精製したモノクローナル抗体8Clを1
00mg/mlになるように調整した。この溶液にグル
タルアルデヒドを0.1mg/mlになるように添加
し、実施例1−7の(1)で作成した電極(アミノ基導
入済み)基板を浸漬し、30℃で時々緩く撹拌させなが
ら4時間反応させて、前記抗体を電極表面およびレジス
トされていないFRP表面すなわち領域6へ固定化し
た。
00mg/mlになるように調整した。この溶液にグル
タルアルデヒドを0.1mg/mlになるように添加
し、実施例1−7の(1)で作成した電極(アミノ基導
入済み)基板を浸漬し、30℃で時々緩く撹拌させなが
ら4時間反応させて、前記抗体を電極表面およびレジス
トされていないFRP表面すなわち領域6へ固定化し
た。
【0052】(3)ブロッキング処理 電極表面へのタンパク質等の非特異的吸着を防ぐため、
前項(1)で処理されたFRP基板を1wt%の牛血清
アルブミン溶液に18時間浸漬し、電極間のFRP表面
に固着しているモノクローナル抗体8Cl間に牛血清ア
ルブミンを固着させた。これにより電極1と電極2およ
びその間の所定個所すなわち領域6に抗体含有タンパク
質層が形成できた。これにより電極1および2は抗体固
定化電極となった。前記右下り斜線で表示した部分が本
実施例における電極部として作用する。この部分の電極
1と電極2は抗体固定化電極1および2となり、そのう
ち抗体固定化電極2は基準電極2として使用する。基準
電極2(すなわち抗体固定化電極2)と抗体固定化電極
1との間は抗体含有タンパク質層が形成されている。
前項(1)で処理されたFRP基板を1wt%の牛血清
アルブミン溶液に18時間浸漬し、電極間のFRP表面
に固着しているモノクローナル抗体8Cl間に牛血清ア
ルブミンを固着させた。これにより電極1と電極2およ
びその間の所定個所すなわち領域6に抗体含有タンパク
質層が形成できた。これにより電極1および2は抗体固
定化電極となった。前記右下り斜線で表示した部分が本
実施例における電極部として作用する。この部分の電極
1と電極2は抗体固定化電極1および2となり、そのう
ち抗体固定化電極2は基準電極2として使用する。基準
電極2(すなわち抗体固定化電極2)と抗体固定化電極
1との間は抗体含有タンパク質層が形成されている。
【0053】実施例1−8:感度に及ぼす2枚の抗体固
定化電極間に存在する抗体含有層の影響の検討 実施例1−7で製作した抗体固定化電極1および2、参
照用電極3、ガード電極4を有する抗体固定化電極部を
用いて、感度を得るために必要な抗体固定化電極の構造
について検討を行った。抗体固定化電極の各電極上の固
定化抗体あるいは各電極間の抗体含有層をそれぞれヘラ
を用いて物理的に削除し、10V、80Hzでの純水中
で基準電極(抗体固定化電極2を基準電極とした)と抗
体固定化電極1との間の電気伝導度をセル定数を1と仮
定した場合の電位として測定した。
定化電極間に存在する抗体含有層の影響の検討 実施例1−7で製作した抗体固定化電極1および2、参
照用電極3、ガード電極4を有する抗体固定化電極部を
用いて、感度を得るために必要な抗体固定化電極の構造
について検討を行った。抗体固定化電極の各電極上の固
定化抗体あるいは各電極間の抗体含有層をそれぞれヘラ
を用いて物理的に削除し、10V、80Hzでの純水中
で基準電極(抗体固定化電極2を基準電極とした)と抗
体固定化電極1との間の電気伝導度をセル定数を1と仮
定した場合の電位として測定した。
【0054】結果は図7に示した。基準電極2と抗体固
定化電極1との間の抗体含有タンパク質層を削除すると
電位は極端に小さい値となり、感度を得るためには、基
準電極2と抗体固定化電極1間の抗体含有タンパク質層
が不可欠であることが明らかとなった。
定化電極1との間の抗体含有タンパク質層を削除すると
電位は極端に小さい値となり、感度を得るためには、基
準電極2と抗体固定化電極1間の抗体含有タンパク質層
が不可欠であることが明らかとなった。
【0055】実施例2:電極部に参照用電極およびガー
ド電極を有するイムノセンサを用いたN−メチルフェネ
チルアミンの検出 実施例1−7で製作した抗体固定化電極1および2、参
照用電極3、ガード電極4を有する抗体固定化電極部を
用いて、モノクローナル抗体8Clがメタンフェタミン
と同様に反応するN−メチルフェネチルアミンの検出を
行った。最初に基準電極2と抗体固定化電極1との電極
間の純水の導電率をそれぞれ測定した。次にN−メチル
フェネチルアミン1μg/mlおよび10μg/mlを
用いて抗体抗原反応を5分間行わせ、基準電極2と抗体
固定化電極1との電極間の純水の導電率をそれぞれ測定
した。各値は表面処理をしていない同じデザインの電極
を用いて測定した純水の導電率(バックグランド値)に
対する比率とし、さらに抗体抗原反応の前後での純水の
導電率の変化率として算出した。
ド電極を有するイムノセンサを用いたN−メチルフェネ
チルアミンの検出 実施例1−7で製作した抗体固定化電極1および2、参
照用電極3、ガード電極4を有する抗体固定化電極部を
用いて、モノクローナル抗体8Clがメタンフェタミン
と同様に反応するN−メチルフェネチルアミンの検出を
行った。最初に基準電極2と抗体固定化電極1との電極
間の純水の導電率をそれぞれ測定した。次にN−メチル
フェネチルアミン1μg/mlおよび10μg/mlを
用いて抗体抗原反応を5分間行わせ、基準電極2と抗体
固定化電極1との電極間の純水の導電率をそれぞれ測定
した。各値は表面処理をしていない同じデザインの電極
を用いて測定した純水の導電率(バックグランド値)に
対する比率とし、さらに抗体抗原反応の前後での純水の
導電率の変化率として算出した。
【0056】10V、80Hzでの測定結果を図8に示
した。なお、N−メチルフェネチルアミンの同一濃度で
黒点が2つあるのは同じ実験を2度行ったためである。
本発明のイムノセンサは、N−メチルフェネチルアミン
を1μg/mlおよび10μg/mlといった低濃度で
も正確に検出することが可能であり、変化率はN−メチ
ルフェネチルアミンの濃度に依存して高い値を示した。
した。なお、N−メチルフェネチルアミンの同一濃度で
黒点が2つあるのは同じ実験を2度行ったためである。
本発明のイムノセンサは、N−メチルフェネチルアミン
を1μg/mlおよび10μg/mlといった低濃度で
も正確に検出することが可能であり、変化率はN−メチ
ルフェネチルアミンの濃度に依存して高い値を示した。
【0057】
【効果】抗体抗原反応に伴う抗体固定化電極間のあるい
は抗原固定化電極間の電気的変化を、汎用の計測器を利
用して測定することにより、抗体抗原反応を検出する安
価で単純な方法を提供することができる。また本発明
は、放射活性や酵素活性を測定する手段を用いないため
測定時間の短縮が図れるばかりではなく、競合法を用い
ずに分子量の小さい抗原(ハプテン)の測定が可能であ
り、高感度測定が実現できる。
は抗原固定化電極間の電気的変化を、汎用の計測器を利
用して測定することにより、抗体抗原反応を検出する安
価で単純な方法を提供することができる。また本発明
は、放射活性や酵素活性を測定する手段を用いないため
測定時間の短縮が図れるばかりではなく、競合法を用い
ずに分子量の小さい抗原(ハプテン)の測定が可能であ
り、高感度測定が実現できる。
【図1】ハイブリドーマ細胞8Clの生産するモノクロ
ーナル抗体を用いた場合の各種表示試薬の反応特異性
(反応選択性)をそれぞれ反応液の415nm吸光度の
相対比較により示すグラフである。
ーナル抗体を用いた場合の各種表示試薬の反応特異性
(反応選択性)をそれぞれ反応液の415nm吸光度の
相対比較により示すグラフである。
【図2】実施例1で用いる櫛形抗体固定化電極を設けた
FRP基板の平面図である。
FRP基板の平面図である。
【図3】FRP基板の所定個所に銅−金層を形成してな
る電極と、FRP基板上に、抗体を固定化する工程を説
明するための部分断面図であり、(a)はFRP基板上
に銅−金よりなる電極が形成されている状態を示し、
(b)は電極面上にアミノ基が導入された状態を示し、
(c)は前記アミノ基にはグルタルアルデヒドを介して
モノクローナル抗体が結合し、FRP基板表面にはモノ
クローナル抗体が結合している状態を示し、(d)はF
RP基板表面のモノクローナル抗体間に牛血清アルブミ
ン(BSA)が固着している状態を、それぞれモデル的
に示す。
る電極と、FRP基板上に、抗体を固定化する工程を説
明するための部分断面図であり、(a)はFRP基板上
に銅−金よりなる電極が形成されている状態を示し、
(b)は電極面上にアミノ基が導入された状態を示し、
(c)は前記アミノ基にはグルタルアルデヒドを介して
モノクローナル抗体が結合し、FRP基板表面にはモノ
クローナル抗体が結合している状態を示し、(d)はF
RP基板表面のモノクローナル抗体間に牛血清アルブミ
ン(BSA)が固着している状態を、それぞれモデル的
に示す。
【図4】実施例1−6で行った対となる抗体固定化電極
の面積のちがい(面積比)が、測定感度にどのような影
響を与えたかを示すグラフである。
の面積のちがい(面積比)が、測定感度にどのような影
響を与えたかを示すグラフである。
【図5】図4の場合の抗体固定化電極の代りに抗体を固
定化していないただの電極を用いた場合の測定感度を示
すグラフである。
定化していないただの電極を用いた場合の測定感度を示
すグラフである。
【図6】実施例1−7にかかる電極部の構造を示す平面
図である。
図である。
【図7】抗体を含有する導電体層の有無による測定感度
への影響を示すグラフである。
への影響を示すグラフである。
【図8】実施例2において、N−メチルフェネチルアミ
ンの各濃度における検知のしやすさを示すグラフであ
る。
ンの各濃度における検知のしやすさを示すグラフであ
る。
1 電極(右下り斜線部分のみが抗体固定化電極) 2 電極(右下り斜線部分のみが抗体固定化電極)(基
準電極) 3 参照用電極 4 ガード電極 5 レジスト層 6 抗体固定化処理を施された領域 10 FRP基板
準電極) 3 参照用電極 4 ガード電極 5 レジスト層 6 抗体固定化処理を施された領域 10 FRP基板
Claims (5)
- 【請求項1】(A)表面に抗体あるいは抗原を固定した
1対の抗体固定化電極あるいは抗原固定化電極を有し、
該抗体固定化電極あいるは抗原固定化電極の間には抗体
あるいは抗原を含むタンパク質層によって電気的に結合
している電極部および(B)これら電極間の電気的性質
を測定する計測器から構成されていることを特徴とする
イムノセンサ。 - 【請求項2】 前記抗体あるいは抗原を含むタンパク質
層が10-4S/cm以下の導電率を示すものである請求
項1記載のイムノセンサ。 - 【請求項3】 前記1対の抗体固定化電極あるいは抗原
固定化電極の面積が互いに異なるものである請求項1ま
たは2記載のイムノセンサ。 - 【請求項4】 さらに(C)参照用電極を付設した請求
項1、2または3記載のイムノセンサ。 - 【請求項5】 さらに(D)ガード電極を付設した請求
項1,2、3または4記載のイムノセンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8181359A JPH1010065A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | イムノセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8181359A JPH1010065A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | イムノセンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1010065A true JPH1010065A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=16099350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8181359A Pending JPH1010065A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | イムノセンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1010065A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005045409A1 (ja) * | 2003-11-07 | 2005-05-19 | Osaka Prefecture | 電気抵抗型検出センサおよび検出方法 |
| KR100561911B1 (ko) * | 2003-12-26 | 2006-03-20 | 한국전자통신연구원 | 커패시턴스측정을 통한 생체분자의 특성 분석장치 |
| US7432068B2 (en) | 2000-03-30 | 2008-10-07 | Siemens Aktiengesellschaft | Biosensor and method for detecting macromolecular biopolymers using a biosensor |
| JP2012251863A (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-20 | Konica Minolta Holdings Inc | 表面プラズモン励起増強蛍光測定装置および表面プラズモン励起増強蛍光測定装置に用いられるセンサ構造体 |
| WO2014069551A1 (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-08 | 日立化成株式会社 | センサチップ及びそれを用いた測定装置,測定方法 |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP8181359A patent/JPH1010065A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7432068B2 (en) | 2000-03-30 | 2008-10-07 | Siemens Aktiengesellschaft | Biosensor and method for detecting macromolecular biopolymers using a biosensor |
| WO2005045409A1 (ja) * | 2003-11-07 | 2005-05-19 | Osaka Prefecture | 電気抵抗型検出センサおよび検出方法 |
| KR100561911B1 (ko) * | 2003-12-26 | 2006-03-20 | 한국전자통신연구원 | 커패시턴스측정을 통한 생체분자의 특성 분석장치 |
| JP2012251863A (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-20 | Konica Minolta Holdings Inc | 表面プラズモン励起増強蛍光測定装置および表面プラズモン励起増強蛍光測定装置に用いられるセンサ構造体 |
| WO2014069551A1 (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-08 | 日立化成株式会社 | センサチップ及びそれを用いた測定装置,測定方法 |
| JPWO2014069551A1 (ja) * | 2012-10-31 | 2016-09-08 | 日立化成株式会社 | センサチップ及び測定システム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040825 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040914 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050208 |