JPH10100699A - 4輪駆動車の動力伝達装置 - Google Patents

4輪駆動車の動力伝達装置

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JPH10100699A
JPH10100699A JP25976196A JP25976196A JPH10100699A JP H10100699 A JPH10100699 A JP H10100699A JP 25976196 A JP25976196 A JP 25976196A JP 25976196 A JP25976196 A JP 25976196A JP H10100699 A JPH10100699 A JP H10100699A
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JP
Japan
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power transmission
transmission mechanism
axle
shaft
gear
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JP25976196A
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English (en)
Inventor
Yutaka Hatano
裕 畑野
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな構成で、前輪との後輪との回転
速度を一致させるとともに、動力伝動装置の各構成要素
をレイアウトする際の自由度を増大させる。 【解決手段】 車軸間差動装置(センタデフ)20の第
2車輪側への出力要素(サンギア)27から出力された
駆動力を第1副軸51に伝達する一対の平歯車54a,
54bからなる第1の動力伝達機構54と、上記第1副
軸51に入力された駆動力を第2副軸52に伝達する一
対の平歯車55a,55bからなる第2の動力伝達機構
55と、上記第2副軸52に入力された駆動力を車体の
前後方向に伸びるプロペラシャフト14を介して上記第
2車軸18,19側に伝達するハイポイドリングギア5
6aおよびハイポイドピニオンギア56bからなる第3
の動力伝達機構56とを車体の外方側から内方側に順番
に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体に横置き状態
で搭載されたエンジンの駆動力を前輪および後輪にそれ
ぞれ伝達する4輪駆動車の動力伝達装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭61−60329号
公報に示されるように、第1車軸と第2車軸とを有する
自動車の変速機に差動装置または動力分配装置が設けら
れて、その出力部材に上記両車軸が接続され、これらの
第1,第2車軸の間に液体摩擦クラッチ等からなる差動
制限装置が設けられてなる自動車用駆動装置において、
上記差動制限装置が独立の構造単位として構成され、そ
の連結すべき両部分(連結部材)が、差動装置の両出力
部材(中空歯車およびサンギア)のそれぞれ一つによ
り、増速平歯車伝動機を介して駆動されるように構成し
たものが知られている。
【0003】上記構成によれば、液体摩擦クラッチが差
動装置から離れた位置において、第1車軸と平行に設置
された副軸上に設置されているので、必要に応じて上記
液体摩擦クラッチを容易に交換することができるととも
に、上記第1車軸から液体摩擦クラッチに入力される駆
動力を小さくすることにより、この液体摩擦クラッチを
小型化することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
自動車用駆動装置では、差動装置のサンギア(太陽歯
車)に入力された駆動力を一対の平歯車によって上記副
軸に伝達した後、傘歯車またはハイポイドギア等からな
る角伝動機構によってプロペラシャフト(カルダン軸)
に入力するように構成されている。上記車両用の角伝動
機構としては、その静粛性の面からハイポイドギアが使
用されるが、このハイポイドギアは歯面の滑りが大きい
ために効率がやや劣り、焼き付きを生じ易い傾向がある
ので、ハイポイドギア機構を構成するハイポイドリング
ギアと、ハイポイドピニオンとの間に、適当なオフセッ
トおよび捩じり等を与える必要がある。
【0005】このため、上記ハイポイドギア機構のギア
比は略一定値に設定され、前輪と後輪との回転速度を一
致させるために、上記一対の平歯車のギア比が上記差動
装置の減速比に応じて一義的に決定されることになるの
で、上記動力伝達装置の各構成要素をレイアウトする場
合の自由度が制限されるという問題がある。
【0006】なお、上記問題点を直接的に解決するもの
ではないが、上記副軸に加えて副変速機用としてもう一
本の副軸を設けたものが、例えば特開昭58−1263
0号公報に示されている。この公報には、出力軸が車体
横方向に伸びるように設置されたエンジンと、車体横方
向に伸びるように配された入力軸および出力軸を有する
トランスミッションとを有する4輪駆動車において、前
輪側差動機が設けられた駆動車軸と平行に、副軸(第1
副軸)と、中間軸(第2副軸)を配設し、平歯車からな
る第1の動力伝達機構によって上記前輪側差動機の駆動
力を第1副軸に伝達するとともに、平歯車からなる第2
の動力伝達機構によって上記第1副軸の駆動力を第2副
軸に伝達し、傘歯車等からなる第3の動力伝達機構によ
って上記中間軸の駆動力を後輪側に伝達するように構成
したものが開示されている。
【0007】上記のように構成した場合には、前輪との
後輪との回転速度を一致させるように、上記第1,第2
の動力伝達機構におけるギア比の選択の自由度を増大さ
せることができるという利点を有する反面、上記公報
(特開昭58−12630号)の図面に開示されている
ように、第1副軸の右側端部に第1の動力伝達機構を構
成する平歯車が配設されるとともに、第1副軸および第
2副軸の左側端部に第2の動力伝達機構を構成する平歯
車が配設され、かつ上記第2副軸の右側端部において第
2の動力伝達機構のさらに右側に第3の動力伝達機構を
構成する傘歯車が配設されているため、各動力伝達機構
をコンパクトに配設することが困難であり、装置が大型
化することができないという問題がある。
【0008】すなわち、上記第1副軸の左側端部に比較
的大きな径を有する第2の動力伝達機構を構成する平歯
車が設置されるとともに、中間軸の右側端部に第3の動
力伝達機構を構成する大径の傘歯車が配設され、かつ上
記中間軸の左側端部に設置された第2の動力伝達機構用
の平歯車と、上記大径の傘歯車との間に、この傘歯車に
噛合する小径の傘歯車が配設されるため、上記第2,第
3の動力伝達機構等の設置部にデッドスペースが形成さ
れることが避けられないという問題があった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、コンパ
クトな構成で、前輪との後輪との回転速度を一致させる
ことができるとともに、動力伝動装置の各構成要素をレ
イアウトする際の自由度を増大させることができる4輪
駆動車の動力伝達装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
車体に横置き状態で搭載されたエンジンの出力軸に連結
されたトランスミッションと、前輪または後輪のうちエ
ンジンに近い位置に配設された第1車輪を駆動する第1
車軸と、前輪または後輪のうちエンジンから離れた位置
に配設された第2車輪を駆動する第2車軸と、上記第1
車軸と平行に配置された第1,第2副軸と、上記トラン
スミッションから出力された駆動力の一部を上記第1副
軸に伝達する一対の平歯車からなる第1の動力伝達機構
と、上記第1副軸に入力された駆動力を上記第2副軸に
伝達する一対の平歯車からなる第2の動力伝達機構と、
上記第2副軸に入力された駆動力を、車体の前後方向に
伸びるプロペラシャフトを介して上記第2車軸側に伝達
するハイポイドリングギアおよびハイポイドピニオンギ
アからなる第3の動力伝達機構とを設け、上記第1の動
力伝達機構と、第2の動力伝達機構と、第3の動力伝達
機構とを車体の外方側から内方側に順番に配置したもの
である。
【0011】上記構成によれば、エンジンからトランス
ミッションを介して出力された駆動力の一部が第1の動
力伝達機構を介して第1副軸の外端部側に入力された
後、この第1副軸から第2の動力伝達機構を介して第2
副軸の外端部側に入力されるとともに、この第2副軸の
内端部側にに設けられた第3の動力伝達機構からプロペ
ラシャフトを介して第2車軸側に伝達される。
【0012】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の4輪駆動車の動力伝達装置において、エンジンとトラ
ンスミッションとを、クラッチまたはトルクコンバータ
からなる駆動力伝達手段を介して直列に配置するととも
に、この駆動力伝達手段が収容されるハウジングのトラ
ンスミッション側に、第1車軸と第2車軸との間で差動
制限を行う車軸間差動装置を配設し、かつ上記ハウジン
グのエンジン側に、第1〜第3の動力伝達機構を配設し
たものである。
【0013】上記構成によれば、駆動力伝達手段が収容
されたハウジングのトランスミッション側に形成される
空間部に、車軸間差動装置等が配設されたデファレンシ
ャルケースが設置されるとともに、大きな径を有する上
記ハウジングの設置部を避けてそのエンジン側に、第1
〜第3の動力伝達機構が設置されることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
4輪駆動車の動力伝達装置の実施形態を示している。こ
の4輪駆動車の車体前部には、エンジン1と、その一側
端部に連結されたトランスミッションケース2a内に設
けられたトランスミッション2と、トランスファ装置3
とが搭載されている。
【0015】上記エンジン1は、車体に横置き状態で搭
載されてその出力軸4が車幅方向に伸びるように設置さ
れている。また、トランスミッション2は、クラッチ5
からなる駆動力伝達手段を介して上記エンジン1の出力
軸4に連結される入力軸6と、これに平行な出力軸7と
が車幅方向に伸びるように配設されている。そして、上
記トランスミッション2の入力軸6と出力軸7との間に
は、選択的に動力伝達状態となる1〜5速用および後退
速用の変速ギア列8が設けられ、かつ上記出力軸7の上
記クラッチ5側の端部には、このトランスミッション2
からトランスファ装置3側に駆動力を伝達する出力ギア
9が設けられている。
【0016】上記トランスファ装置3は、トランスミッ
ション2から入力される駆動力を分割し、左右の第1車
軸10,11を介してエンジン1に近接した位置に配設
された左前輪12および右前輪13からなる第1車輪を
駆動するとともに、車体の前後方向に伸びるプロペラシ
ャフト14、リヤデフ(第2車輪間差動装置)15から
左右の第2車軸16,17を介してエンジン1から離れ
た位置に配設された左後輪18および右後輪19からな
る第2車輪を駆動するように構成されている。
【0017】すなわち、上記トランスファ装置3は、図
2および図3に示すように、上記第1車軸10,11の
軸線上に配設された遊星歯車機構からなるセンタデフ
(車軸間差動装置)20と、傘歯車機構からなるフロン
トデフ(第1車輪間差動装置)30と、上記第1車軸1
0,11と平行に設置された第1,第2副軸51,52
とを有し、この第1副軸51上にビスカスカップリング
40からなる差動制限装置が配設されている。
【0018】上記ビスカスカップリング40は、シリコ
ンオイル等からなる粘性流体の剪断抵抗を利用して駆動
力を伝達する一種の粘性クラッチであり、上記第1副軸
51のエンジン1側の端部にスプライン結合等の手段で
固定されたインナケース41と、上記第1副軸51に回
転自在に支持されるとともに、上記第1車軸11に連結
されたアウタケース42とが一体になって回転しつつ、
その間に生じた回転差に応じて粘性流体が掻き回されて
剪断力を発生するように構成されている。これにより、
前輪12,13のスリップ等に応じ、上記アウタケース
42が速く回転すると、前輪12,3と後輪18,19
との回転差に応じた駆動力を後輪18,19側に自動的
に分配することにより、コーナリング時等に前輪12,
13と、後輪18,19との回転差(差動)をある程度
許容してブレーキング現象の発生を抑制しつつ、過大な
差動動作を抑制して走行安定性を確保するようになって
いる。
【0019】なお、上記粘性流体の剪断抵抗を利用した
ビスカスカップリング40に代え、流体を圧縮する際に
発生する静圧を利用して後輪18,19側に駆動力を伝
達するロータリブレードカップリング等によって上記差
動制限装置を構成してもよい。このロータリブレードカ
ップリングは、圧力発生部と、トルク伝達部とで構成さ
れ、上記圧力発生部では、前後輪に回転差が生じるとシ
ャフトに結合されたトリブレードがハウジングに対して
相対回転し、高粘度のシリコンオイルを流動させるよう
になっている。
【0020】上記センタデフ20は、センタデフケース
29からなるデファレンシャルケースと、その内周部に
一体に形成されたリングギア21と、このリングギア2
1の内側に配設されて、これに噛み合う複数の第1ピニ
オン22と、この第1ピニオン22にそれぞれ噛み合う
複数の第2ピニオン23と、ピニオンシャフト24,2
5を介して上記第1,第2ピニオン22,23をそれぞ
れ支持するピニオンキャリア26と、上記第2ピニオン
23に噛み合うサンギア27とによって構成されたダブ
ルピニオン型遊星歯車機構からなっている。
【0021】また、上記センタデフ20のセンタデフケ
ース29は、エンジン1とトランスミッション2と間に
配設されたクラッチ5を収容するクラッチハウジング5
aのトランスミッション2側に生じる空間部に沿って設
置されている(図1参照)。そして、上記センタデフケ
ース29の外周部にボルト止め等により一体に取り付け
られた入力ギア28が、上記トランスミッション2に設
けられた出力軸7のクラッチ5側の端部に設けられた上
記出力ギア9に噛合され、トランスミッション2からの
駆動力が出力ギア9および入力ギア28を介してセンタ
デフ20のリングギア21に入力されるようになってい
る。
【0022】上記フロントデフ30は、センタデフ20
の一方の出力要素であるピニオンキャリア26と一体に
形成されたフロントデフケース31と、このフロントデ
フケース31内において上記第1車軸10,11の軸線
に直交する方向に設置されたピニオンシャフト32と、
このピニオンシャフト32に回転自在に支持された傘歯
車からなる一対のピニオン33,34と、両ピニオン3
3,34に噛み合う傘歯車からなる左右一対のサイドギ
ア35,36とによって構成され、この両サイドギア3
5,36に左右の第1車軸10,11の端部がそれぞれ
結合されている。
【0023】そして、上記フロントデフ30は、上記セ
ンタデフ20と同一軸線上、つまり上記第1車軸10,
11上において上記センタデフケース29内に設置され
るとともに、上記センタデフ20のトランスミッション
2側に配設されている。また、上記センタデフ20の一
方の出力要素であるサンギア27には、エンジン1の設
置部側に伸びる筒軸53が一体に形成されるとともに、
この筒軸53の延長端には、第1の動力伝達機構54を
構成する平歯車54aが一体に形成されている。
【0024】上記第1副軸51の中間部には、上記平歯
車54aに噛合する平歯車54bが一体に形成され、あ
るいはスプライン結合等の手段で一体に結合されてい
る。また、上記第1副軸51のトランスミッション2側
の端部には、第2の動力伝達機構55を構成する平歯車
55aが一体に設けられ、この平歯車55aが上記第2
副軸52のエンジン1側の端部に一体に設けられた第2
の動力伝達機構55の平歯車55bに噛合されている。
【0025】また、上記第2副軸52のトランスミッシ
ョン2側の端部には、スプライン結合等の手段でハイポ
イドリングギア56aが一体に取り付けられ、このハイ
ポイドリングギア56aが、車体の前後方向に伸びる出
力軸58の一端に固着されたハイポイドピニオン56b
に噛合され、上記ハイポイドリングギア56aおよびハ
イポイドピニオンギア56bによって第3の動力伝達機
構56が構成されている。そして、上記出力軸58が、
図1に示すように、プロペラシャフト14に連結される
ことにより、上記出力軸58に入力された駆動力が後輪
18,19側に出力されるようになっている。
【0026】また、右前輪13用の第1車軸11には、
上記ビスカスカップリング40のアウタケース42に駆
動力を出力する出力ギア61が固着され、この出力ギア
61が上記アウタケース42と一体に設けられた入力ギ
ア62に噛合されることにより、上記第1車軸11の駆
動力に応じてビスカスカップリング40のアウタケース
42が回転駆動されるようになっている。
【0027】上記第1副軸51の軸心は、図4に示すよ
うに、上記第1車軸51の軸心よりも車体の上方側に配
設されている。また、上記第2副軸52の軸心は、第1
車軸51の軸心よりも下方側に配設されている。
【0028】上記構成において、エンジン1からクラッ
チ5およびトランスミッション2を介して出力される駆
動力は、このトランスミッション2の出力ギア9から上
記入力ギア28を介してトランスファ装置3におけるセ
ンタデフ20のリングギア21に入力され、このセンタ
デフ20においてサンギア27およびピニオンギア26
からなる各出力要素に分割されて伝達される。
【0029】そして、上記サンギア27側に伝達された
駆動力は、上記筒軸53を介して第1の動力伝達機構5
4の平歯車54aに伝達された後、この第1の動力伝達
機構54から第2の動力伝達機構55および第3の動力
伝達機構56、出力軸58およびプロペラシャフト14
を介してリヤデフ15に入力され、このリヤデフ15に
おいてさらに左右に分割された後、左右の第2車軸1
6,17を介して左右の後輪18,19を駆動すること
になる。なお、上記第1の動力伝達機構54を構成する
平歯車54aに入力された駆動力は、上記第1副軸51
を介してビスカスカップリング40のインナケース41
に伝達される。
【0030】また、上記ピニオンキャリア26側に伝達
された駆動力は、フロントデフ30のフロントデフケー
ス31に入力されるとともに、このフロントデフ30に
おいて、さらに左右に分割されされた後、左右の第1車
軸10,11を介して左右の前輪12,13を駆動す
る。このようにして左右の前輪12,13および左右の
後輪18,19が駆動されることにより、上記車両が4
輪駆動状態となる。なお、上記第1車軸11に入力され
た駆動力は、上記出力ギア61および入力ギア62を介
してビスカスカップリング40のアウタケース42に伝
達される。
【0031】そして、コーナリング時等には、上記第1
車軸11と第1副軸51との間に介設された上記ビスカ
スカップリング40の差動動作により、ブレーキング現
象の発生が抑制され、かつ、上記ビスカスカップリング
40の動力伝達作用により、センタデフ20の差動動作
が制限され、コーナリング時等における走行安定性が確
保されることになる。
【0032】上記のように前輪12,13用の第1車軸
11と平行に第1,第2副軸51,52を設置するとと
もに、後輪18,19への出力要素であるセンタデフ2
0のサンギア27に連結された筒軸53と、第1副軸5
1とを第1の動力伝達機構54によって互いに連動させ
るとともに、上記第1副軸51と、上記第2副軸52と
を第2の動力伝達機構55によって互いに連動させ、か
つ上記第2副軸52に入力された駆動力をハイポイドリ
ングギア56aおよびハイポイドピニオン56bからな
る第3の動力伝達機構56を介して後輪18,19側に
伝達するように構成したため、上記第1,第2の動力伝
達機構54,55のギア比を適宜選択することにとよ
り、下記のようにレイアウトの自由度を増大させること
ができる。
【0033】すなわち、上記センタデフ20からなる車
軸間差動装置の減速度に対応させて、上記平歯車54
a,54bからなる第1の動力伝達機構54のギア比
と、上記平歯車55a,55bからなる第2の動力伝達
機構55のギア比とを、それぞれ適宜の値に変化させる
ことにより、前輪12,13と後輪18,19との回転
速度を同一に設定しつつ、上記第1車軸11と第1副軸
51との間の間隔およびこの第1副軸51と第2副軸5
2との間隔を任意に設定することができるとともに、上
記ビスカスカップリング40に入力される駆動力を任意
に変化させることができる。したがって、例えば上記第
1車軸11と第1副軸51との間に配設される上記ビス
カスカップリング40として種々の外径および容量を有
するユニットを使用することができ、上記ビスカスカッ
プリング40等からなる動力伝達装置の各構成要素を選
択する際の自由度を増大させることができる。
【0034】そして、上記第1の動力伝達機構54を構
成する平歯車54bを第1副軸51の右側端部に配設す
るとともに、第2の動力伝達機構55を構成する平歯車
55aおよび第1副軸51の左側端部に配設し、かつ上
記平歯車55aに噛合する第2動力伝達機構55の平歯
車55bを第2副軸52の右側端部に配設するととも
に、この第2副軸52の左側端部に第3の動力伝達機構
56を構成するハイポイドリングギア56aを配設する
ことにより、上記第1の動力伝達機構54と、第2の動
力伝達機構55と、第3の動力伝達機構56とを車体の
外方側から内方側、つまりエンジン1側からトランスミ
ッション2側に順番に配置したため、上記各動力伝達機
構54〜55をコンパクトに設置することができる。
【0035】すなわち、大きな外径を有する上記平歯車
55aと、ハイポイドリングギア56aとを車体の内部
後方側に向けて配設するとともに、上記ハイポイドリン
グギア56aの内方側部に上記ハイポイドピニオン56
bを配設することにより、これらのギアを上記センタデ
フケース29の壁面に沿って配列することができるた
め、上記各動力伝達機構54〜56の設置部にデッドス
ペースが形成されるの防止してコンパクトに構成するこ
とができる。
【0036】さらに、図4に示すように、上記第1副軸
51を第1車軸11の上方に配設するとともに、第2副
軸52の第1車軸11の下方に配設することにより、熱
による悪影響を受け易い上記ビスカスカップリング40
を、車体の床部下方に配設された排気管63および排気
浄化装置64から離してこの排気浄化装置64等の熱害
から上記ビスカスカップリング40を保護することがで
きる。また、上記第2副軸52に設けらたれハイポイド
リングギア56aに、上記ハイポイドピニオン56bお
よび出力軸58を介して連結されるプロペラシャフト1
4を、車体の下方側に配設して車体重量を下方に位置さ
せることができるとともに、上記プロペラシャフト14
を収容するトンネル部が車室内に大きく突出するのを防
止することができる。
【0037】また、上記実施形態に示すように、クラッ
チ5からなる駆動力伝達手段を収容するクラッチハウジ
ング5aのトランスミッション2側に、センタデフ20
およびフロントデフ30が配設されたセンタデフケース
29からなるデファレンシャルケースを配設するととも
に、上記クラッチハウジング5aのエンジン1側に、上
記第1〜第3の動力伝達機構54〜56を配設したた
め、上記クラッチハウジング5aのトランスミッション
2側に形成される空間部に上記センタデフケース29を
配設することができるとともに、大きな外径を有する上
記クラッチハウジング5aを避けて上記第1〜第3の動
力伝達機構54〜56を設置することができる。したが
って、比較的大きな外径を有する上記遊星歯車機構によ
ってセンタデフ20を構成したにも拘らず、このセンタ
デフ20をエンジン1の設置部側に近付けることより、
車体の前後方向に対する装置の全体寸法をコンパクト化
することができる。
【0038】また、上記実施形態では、第1車軸11と
第1副軸51との差動を制限するビスカスカップリング
40からなる差動制限装置を、上記第1副軸51上に設
けたため、ビスカスカップリング40を第1車軸11上
に配設した場合のように、ビスカスカップリング40が
エンジン1に干渉する虞はなく、この点においてもレイ
アウトの自由度を増大させることができる。
【0039】なお、上記実施形態では、上記センタデフ
ケース29内に収容されたセンタデフ20と、上記ビス
カスカップリング40からなる差動制限装置とを第1車
軸11上に配設した例について説明したが、この差動制
限装置をプロペラシャフト14上に設置し、かつ上記セ
ンタデフを省略した構造としてもよい。
【0040】また、上記実施形態では、エンジン1の一
側端部にクラッチ5からなる駆動力伝達手段が配設され
てなる手動変速タイプのトランスミッション2を備えた
4輪駆動車に本発明を適用した例について説明したが、
上記クラッチ5に変えてトルクコンバータが配設されて
なる自動変速タイプのトランスミッションを備えた4輪
駆動車についても本発明を適用可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、トラン
スミッションから出力された駆動力の一部を上記第1副
軸に伝達する一対の平歯車からなる第1の動力伝達機構
と、上記第1副軸に入力された駆動力を上記第2副軸に
伝達する一対の平歯車からなる第2の動力伝達機構と、
上記第2副軸に入力された駆動力を、車体の前後方向に
伸びるプロペラシャフトを介して上記第2車軸側に伝達
するハイポイドリングギアおよびハイポイドピニオンギ
アからなる第3の動力伝達機構とを設け、上記第1の動
力伝達機構と、第2の動力伝達機構と、第3の動力伝達
機構とを車体の外方側から内方側に順番に配置したた
め、上記第2の動力伝達機構および第2動の力伝達機構
のギア比を変化させることにより、第1車輪と第2車輪
の回転速度を同一に設定しつつ、上記第1車軸と第1副
軸との間の間隔およびこの第1副軸と第2副軸の間隔を
任意に設定することができる等のレイアウトの自由度を
増大させることができるとともに、上記各動力伝達機構
をコンパクトに設置できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る4輪駆動車の動力伝達
装置の全体構成を示す説明図である。
【図2】上記動力伝達装置の要部の構成を示す説明図で
ある。
【図3】上記動力伝達装置の要部の構成を示す平面断面
図である。
【図4】上記動力伝達装置の要部の構成を示す側面断面
図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 トランスミッション 5 クラッチ 5a クラッチハウジング 10,11 第1車軸 12,13 前輪(第1車輪) 14 プロペラシャフト 16,17 第2車軸 18,19 後輪(第2車軸) 20 センタデフ(車軸間差動装置) 29 センタデフケース 51 第1副軸 52 第2副軸 54 第1の動力伝達機構 54a,54b 平歯車 55 第2の動力伝達機構 55a,55b 平歯車 56 第3の動力伝達機構 56a ハイポイドリングギア 56b ハイポイドピニオン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に横置き状態で搭載されたエンジン
    の出力軸に連結されたトランスミッションと、前輪また
    は後輪のうちエンジンに近い位置に配設された第1車輪
    を駆動する第1車軸と、前輪または後輪のうちエンジン
    から離れた位置に配設された第2車輪を駆動する第2車
    軸と、上記第1車軸と平行に配置された第1,第2副軸
    と、上記トランスミッションから出力された駆動力の一
    部を上記第1副軸に伝達する一対の平歯車からなる第1
    の動力伝達機構と、上記第1副軸に入力された駆動力を
    上記第2副軸に伝達する一対の平歯車からなる第2の動
    力伝達機構と、上記第2副軸に入力された駆動力を、車
    体の前後方向に伸びるプロペラシャフトを介して上記第
    2車軸側に伝達するハイポイドリングギアおよびハイポ
    イドピニオンギアからなる第3の動力伝達機構とを設
    け、上記第1の動力伝達機構と、第2の動力伝達機構
    と、第3の動力伝達機構とを車体の外方側から内方側に
    順番に配置したことを特徴とする4輪駆動車の動力伝達
    装置。
  2. 【請求項2】 エンジンとトランスミッションとを、ク
    ラッチまたはトルクコンバータからなる駆動力伝達手段
    を介して直列に配置するとともに、この駆動力伝達手段
    が収容されるハウジングのトランスミッション側に、第
    1車軸と第2車軸との間で差動制限を行う車軸間差動装
    置を配設し、かつ上記ハウジングのエンジン側に、第1
    〜第3の動力伝達機構を配設したことを特徴とする請求
    項1記載の4輪駆動車の動力伝達装置。
JP25976196A 1996-09-30 1996-09-30 4輪駆動車の動力伝達装置 Pending JPH10100699A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007085437A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 動力伝達装置
CN110594313A (zh) * 2019-09-23 2019-12-20 浙江铃丰科技有限公司 一种新型离合器总成

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007085437A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 動力伝達装置
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