JPH10101565A - 胃腸血行障害を治療および予防するための医薬製剤を製造するためのベンズアゼピン−n−酢酸誘導体の使用 - Google Patents

胃腸血行障害を治療および予防するための医薬製剤を製造するためのベンズアゼピン−n−酢酸誘導体の使用

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JPH10101565A
JPH10101565A JP9251928A JP25192897A JPH10101565A JP H10101565 A JPH10101565 A JP H10101565A JP 9251928 A JP9251928 A JP 9251928A JP 25192897 A JP25192897 A JP 25192897A JP H10101565 A JPH10101565 A JP H10101565A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】胃腸領域における血行を改善し、胃腸領域にお
ける血行障害と関連して生じる症候を治療および/また
は予防するための新規医薬製剤を提供する。 【解決手段】上記医薬製剤を製造するため、一般式I: 【化1】 [式中R1は、場合によりフェニル環において低級アル
キル、低級アルコキシまたはハロゲンにより置換されて
いてもよいフェニル低級アルキル基またはナフチル低級
アルキル基を表わし、R2は水素または生体不安定エス
テル生成基を表わし、R3は水素または生体不安定エス
テル生成基を表わす]の化合物および式Iの酸の生理的
に認容性の塩を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、胃腸領域における
血行障害を治療および/または予防するためおよびこの
治療に適当な医薬を製造するための、窒素原子に対して
α位にオキソ基を含有し、3位が1−(カルボキシアル
キル)−シクロペンチル−カルボニル−アミノ基により
置換されているベンズアゼピン−N−酢酸誘導体および
その塩、および生体不安定エステルの使用に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、胃腸
領域における血行を改善するためおよび胃腸領域におけ
る血行障害と関連して生じる症候を治療および/または
予防するための新規医薬製剤を開発することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、胃腸領
域における血行障害を治療および/または予防するため
の医薬製剤を製造するために、一般式I:
【0004】
【化2】
【0005】[式中R1は、場合によりフェニル環にお
いて低級アルキル、低級アルコキシまたはハロゲンによ
って置換されていてもよいフェニル低級アルキル基また
はナフチル低級アルキル基を表わし、R2は水素または
生体不安定エステル生成基を表わし、R3は水素または
生体不安定エステル生成基を表わす]の化合物および式
Iの酸の生理的に認容性の塩が使用される。
【0006】式Iの化合物中の置換基が低級アルキル基
またはアルコキシ基を表すかまたは含有するかぎり、こ
れらの基は直鎖であるかまたは枝分かれして、殊に1〜
4個、とくに1〜2個の炭素原子を含有していてもよ
く、好ましくはメチルまたはメトキシである。置換基が
ハロゲンを含有するかぎり、殊にフッ素、塩素または臭
素、とくにフッ素または塩素が挙げられる。
【0007】基R1中の低級アルキレン鎖は、1〜4
個、とくに1〜2個の炭素原子を含有しうる。殊に、R
1は場合により置換された、場合により1回または数回
ハロゲン、低級アルコキシまたは低級アルキルによって
置換されていてもよいフェネチル基またはナフチルエチ
ル基である。
【0008】式Iの化合物は、場合によりエステル化さ
れたジカルボン酸誘導体である。適用形に応じて、生体
不安定モノエステル、殊にR2が生体不安定エステル生
成基(biolabilen Ester bildende Gruppen)を表わ
し、R3が水素を表わす化合物またはジカルボン酸が好
ましく、その際後者は殊に静脈内適用に適当である。
【0009】生体不安定エステル生成基R2およびR3
しては、低級アルキル基、場合によりフェニル環におい
て低級アルキルによるかまたは2個の隣接する炭素原子
に結合した低級アルキレン鎖により置換されたフェニル
基またはフェニル低級アルキル基、ジオキソラン環にお
いて場合により低級アルキルにより置換されたジオキソ
ラニルメチル基または場合によりオキシメチル基におい
て低級アルキルにより置換されたC2〜C6アルカノイル
オキシメチル基が適当である。生体不安定エステル生成
基R2またはR3が低級アルキルを表わす限り、これは好
ましくは1〜4個、とくに2個の炭素原子を有する非分
枝アルキル基である。生体不安定エステル生成基が場合
により置換されたフェニル低級アルキル基である限り、
そのアルキレン鎖は1〜3個、とくに1個の炭素原子を
含有しうる。フェニル環が低級アルキレン鎖によって置
換されている限り、これは3〜4個、殊に3個の炭素原
子を含有しうる。フェニル含有置換基R2および/また
はR3としては、殊にフェニル、ベンジルまたはインダ
ニルが適当である。R2および/またはR3が場合により
置換されたアルカノイルオキシメチル基である限り、ア
ルカノイルオキシ基は2〜6個、とくに3〜5個の炭素
原子を含有することができ、とくに枝分かれしていて、
たとえばピバロイルオキシメチル基(=tert.−ブ
チルカルボニルオキシメチル基)であってもよい。
【0010】式Iのジカルボン酸またはモノエステルの
生理的に認容性の塩としては、そのアルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩、たとえばナト
リウム塩またはカリウム塩または生理的に認容性で、薬
理的に中性の有機アミン、たとえばジエチルアミンまた
はt−ブチルアミンとの塩が挙げられる。
【0011】式Iの化合物は、2個のキラル炭素原子、
即ち環構造の3位にアミド側鎖を有する炭素原子および
アミド側鎖の基R1を有する炭素原子を含有する。それ
で、化合物は幾つかの光学活性の立体異性体形でまたは
ラセミ化合物として存在しうる。本発明によれば、式I
の異性体純粋化合物ならびにラセミ混合物を使用するこ
とができる。
【0012】本発明により胃腸領域における血行障害の
治療のために使用される化合物は、窒素に対しα位にオ
キソ基を含有しかつ3位が1−(カルボキシアルキル)
−シクロペンチルカルボニル−アミノ基により置換され
ていて、心臓においてNEP抑制作用を有する、ドイツ
国特許出願第19510566.4号に記載されたベン
ズアゼピン−、ベンズオキシアゼピン−およびベンゾチ
アゼピン−N−酢酸誘導体の範囲に入る。
【0013】ところで意外にも、本発明により使用され
る式Iの化合物群は、ヒトおよび大型哺乳類における腸
間膜脈管構造の血行促進作用を有し、極めて種々の起源
の胃腸血行の減少に伴う胃腸障害、殊に腹部アンギナの
治療および/または予防のために適当であることが判明
した。胃腸血行減少の原因は多種の起源、たとえば胃腸
領域に供給する血管の動脈硬化症または炎症に基づく血
管変形の際のたとえば増加した血管抵抗、高血圧性心筋
障害のような、糖尿病および/または心臓疾患と関連し
うる血管機能の病的変化であってもよい。
【0014】腸間膜動脈中の血流が減少した場合、良好
に働く胃腸の運動機能に必要な血行を保証するためには
不十分であり、殊に食物摂取後に増加する運動性、分泌
および吸収の要求を満たすためにもはや十分でない胃腸
壁における血液供給不足を生じる。腸壁の不十分な血液
供給は、胃腸症候、たとえば殊に屡々食物摂取後に起こ
りうる腹部における急性または慢性の疼痛ないし腹部ア
ンギナの急性発作、ならびに膨満、便秘または下痢に現
れる。
【0015】本発明により使用される式Iの化合物の腸
間膜脈管構造の血行促進作用を、健康なラッテおよび糖
尿病のラッテにつき生体内薬理試験で、腸間膜側面にお
ける血行に対する物質の作用を測定することによって証
明した。
【0016】試験方法の記載 試験は、250〜270gの原体重を有する成獣雄のウ
ィスターラッテにつき実施した。動物は、10匹宛の4
グループに分けた。2つのグループにおいては、動物に
ストレプトゾトシン(Streptozotocin)の1回腹膜腔内
注射(i.p.-Injektion)(用量65mg/kg)により
糖尿病を誘発させた。
【0017】引き続く8週間の試験期間の間、すべての
動物に飲料水を無制限に利用させかつ動物は標準げっ歯
類飼料を摂取した。
【0018】健康なラッテおよび糖尿病ラッテのそれぞ
れ1グループは、飼料と共に試験物質の1日の経口用量
(30mg/体重1kg)を摂取した。
【0019】8週間の経過後、動物をペントバルビター
ルの腹膜腔内注射(45mg/体重1kg)により麻酔
をかけ、気管切開し、中央線で開腹後、出血測定ゾンデ
を血管に取り付けるため、腸間膜側面の本幹を露出させ
た。静止状態における腸出血を、校正したセンサーを用
い、、貫流時間の変化(出血体積をml/分で測定)を
測定するための超音波法(ultrasonic transit time sh
ift technique)で測定した。
【0020】この試験法において、下記の例6の物質で
の処理は健康なラッテならびに糖尿病のラッテにおい
て、次表Aから明らかなように、試験物質で処理しなか
ったその都度の対照グループと比べて腸間膜出血の顕著
な増加を生じた。
【0021】
【表1】
【0022】上記に記載した作用に基づき、式Iの化合
物は大型の哺乳類、殊にヒトに対する、胃腸領域におけ
る血行障害およびこれによって生じる病状、殊に腹部ア
ンギナを治療および/または予防するための医薬として
適当である。その際、式Iのジカルボン酸およびその塩
は有利には非経口的、殊に静脈内注射(i.v.)で適
用しうる薬形でおよび式Iのモノ−またはジエステルは
有利には経口的に適用しうる薬形で使用される。使用す
べき用量は個人的に異なっていてもよく、当然治療すべ
き状態、使用される物質および適用形の種類により変わ
る。たとえば非経口的処方は一般に経口的調剤よりも少
量の作用物質を含有する。しかし一般に、大型の哺乳
類、殊にヒトに対する適用には1回量につき1〜200
mgの作用物質含量を有する薬形が適当である。
【0023】治療薬として、式Iの化合物は常用の助剤
と共に、たとえば錠剤、カプセル、座薬または溶液のよ
うな調剤中に含有されていてもよい。これらの調剤は、
たとえば乳糖、デンプンまたはタルクまたは液状パラフ
ィンのような通常の固体または液体の担体物質の使用下
および/または通常の製薬助剤、たとえば錠剤崩壊剤、
溶解媒介剤または防腐剤の使用下に自体公知の方法で製
造される。
【0024】本発明により使用される式Iの化合物は、
上述したドイツ国特許出願第19510566.4号に
記載された方法に従って製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】それで、本発明により使用される
式Iの化合物およびその塩は、自体公知の方法で一般式
II:
【0026】
【化3】
【0027】[式中R1は上記の意味を有し、R2aは酸
保護基を表わす]の酸またはその反応性酸誘導体を一般
式III:
【0028】
【化4】
【0029】 [式中R3aは酸保護基を表わす]のアミ
ンと反応させて一般式IV:
【0030】
【化5】
【0031】 [式中R 2aおよびR3aは上記の意味
を有する]のアミドにし、式IVの化合物中の酸保護基
2aおよびR3aを、これらが所望の生体不安定エステル
生成基でない限り、同時にまたは任意の順序で順次に脱
離し、所望の場合にはその都度遊離する酸基を一般式V
のアルコールまたは一般式Vaの相応する反応性誘導体 R4−OH V R4−X Va [式中R4は生体不安定エステル生成基を表わし、Xは
脱離可能な反応性基を表わす]でエステル化し、所望の
場合には得られる式Iの酸をその生理的に認容性の塩に
変えるかまたは式Iの酸の塩を遊離酸に変えることによ
り得ることができる。
【0032】式IVのアミドを得る式IIの酸と式II
Iのアミンとの反応は、アミノアシル化によりアミド基
を生成するために自体通常の方法に従って実施すること
ができる。アシル化剤としては、式IIの酸またはその
反応性誘導体を使用することができる。反応性誘導体と
しては、殊に混合酸無水物および酸ハロゲン化物が挙げ
られる。それで、たとえば式IIの酸の酸塩化物または
酸臭化物または式IIの酸と有機スルホン酸、たとえば
低級アルカンスルホン酸、たとえばメタンスルホン酸ま
たは芳香族スルホン酸、たとえばベンゼンスルホン酸と
の混合エステル、または低級アルキルまたはハロゲンに
より置換されたベンゼンスルホン酸、たとえばトルエン
スルホン酸またはブロムベンゼンスルホン酸を使用する
ことができる。アシル化は、反応条件下で不活性の有機
溶媒中で、とくに−20℃と室温の間の温度で行うこと
ができる。溶媒としては、殊にジクロルメタンのような
ハロゲン化炭化水素またはベンゼンまたはトルエンのよ
うな芳香族炭化水素またはテトラヒドロフランまたはジ
オキサンのような環状エーテルまたはこれら溶媒の混合
物が適当である。
【0033】アシル化は、殊にアシル化剤として式II
の酸とスルホン酸との混合無水物を使用する場合、有利
には酸結合剤の存在において実施することができる。酸
結合剤としては、反応混合物に可溶の塩基、殊にt−低
級アルキルアミンおよびピリジン類のような有機塩基、
たとえばトリエチルアミン、トリプロピルアミン、ピリ
ジン、4−ジメチルアミノピリジン、4−ジエチルアミ
ノピリジンまたは4−ピロリジノピリジンが適当であ
る。過剰に使用された有機塩基は、同時に溶媒としても
使用しうる。
【0034】有利には、式IIの酸と有機スルホン酸の
混合酸無水物は現場で式IIの酸を酸ハロゲン化物、殊
に有機スルホン酸の酸塩化物と反応させることにより得
ることができ、単離せずに直接さらに式IIIのアミン
化合物と反応させることもできる。
【0035】アシル化剤として、式IIの酸自体を使用
する場合、式IIIのアミノ化合物と式IIの酸との反
応は有利にペプチド化学から、アミド生成のために適当
なものとして公知のカップリング試薬の存在において実
施することもできる。遊離酸でのアミド生成を、酸と現
場で反応性酸誘導体の生成下に反応することにより促進
するカップリング試薬の例としては、殊にアルキルカル
ボジイミド、たとえばジシクロヘキシルカルボジイミド
のようなシクロアルキルカルボジイミド、または1−エ
チル−3−[3−(ジメチルアミノ)−プロピル]−カ
ルボジイミド、カルボニルジイミダゾールおよびN−低
級アルキル−2−ハロゲンピリジニウム塩、殊にハロゲ
ン化物またはトシレート、とくにN−メチル−2−クロ
ルピリジニウムヨージドが挙げられる(たとえばMukaij
ama,Angewandte Chemie 91巻、789〜812ページ
参照)。カップリング試薬の存在における反応は、有利
にはハロゲン化炭化水素および/または芳香族溶媒のよ
うな溶媒の利用下に、場合により酸結合アミンの存在に
おいて−30〜+50℃の温度で実施することができ
る。
【0036】式IIの化合物と式IIIの化合物との反
応によって得られる式IVの化合物から、保護基R2a
よびR3aを、それらが式Iの化合物中で所望の生体不安
定エステル生成基でない限り、自体公知の方法で脱離す
ることができる。
【0037】保護基R2aおよびR3aとしては、酸官能基
の保護のため自体通常の保護基を選択することができ、
該基は引き続き自体公知の方法により再び脱離される。
適当な酸保護基は、たとえばMcOmie、“Protective Gro
ups in Organic Chemistry"、Plenum PressおよびGreen
e、“Protective Groups in Organic Synthesis"、Wile
y Intersience Publicationから公知である。
【0038】R2およびR3が同一である式Iの化合物を
製造しょうとする限り、有利には出発化合物IIおよび
III中で同一の保護基R2aおよびR3aが選択される。
【0039】R2およびR3が異なる意味を有する式Iの
化合物を製造しようとする限り、有利には出発化合物I
IおよびIII中で異なる保護基が選択され、該基は異
なる条件において自体公知の方法で選択的に再び脱離す
ることができる。異なる条件下で脱離可能な3種の保護
基の例としては下記のものが挙げられる: 1.塩基性条件下で容易に脱離されるが、酸性条件また
は水素化分解に対しては著しく安定であるメチルエステ
ルまたはエチルエステル、 2.酸によって容易に脱離することができるが、塩基性
条件または水素化分解に対しては著しく安定であるt−
ブチルエステルおよび 3.容易に水素化分解によるかまたは塩基性条件下でも
脱離することができるが、酸性条件に対しては著しく安
定であるベンジルエステル。
【0040】たとえば、R2およびR3が両方共水素であ
る式Iのジカルボン酸化合物を製造しようとする場合、
保護基R2aおよびR3aとして好ましくは酸性脱離可能な
保護基、たとえばt−ブチル基が使用され、式IIの化
合物と式IIIの化合物との反応により得られる式IV
のt−ブチルエステル化合物は引き続き酸で処理するこ
とによって分解される。脱離はたとえばトリフルオロ酢
酸そのものまたはハロゲン化炭化水素、たとえばジクロ
ルメタン中のトリフルオロ酢酸溶液で処理することによ
るかまたは反応条件下で不活性の有機溶媒、たとえば酢
酸エチルエステル中でHClガスで処理することによっ
て行うことができる。反応は、−25℃と室温の間の温
度で実施することができる。
【0041】たとえば、R2が生体不安定エステル生成
基を表わし、R3が水素である式Iのモノカルボン酸化
合物を製造しようとする場合、式IIの出発化合物とし
て、R2aが既に所望の生体不安定エステル生成基、たと
えばエチル基であり、式IIIの化合物中の保護基R3a
としてR2−OCO基が脱離しない条件下で脱離される
保護基である化合物を使用することができる。R2−O
CO基が比較的酸安定のエチルエステル基である場合、
保護基R3aとしてはたとえば酸により脱離可能 なt−ブ
チル基または水素化分解により脱離可能な、ベンジルの
ような基が適当である。
【0042】式IIの化合物中のR2aが酸易反応性の、
生体不安定エステル生成基である場合、式IIIの化合
物中の保護基R3aとしては有利には水素化分解により脱
離可能な、ベンジルのような基が選択され、この基は式
IIの化合物と式IIIの化合物との反応により生じた
式IVの化合物から水素化分解により脱離される。水素
化分解は、反応条件下で不活性の有機溶媒、たとえばエ
タノールのような低級アルコールまたは酢酸エチルエス
テルのような低級アルキルエステル中、触媒、とくにP
d/C触媒の存在における接触的水素化によって行うこ
とができる。有利には、接触的水素化は室温で4〜5b
arの水素圧で実施される。
【0043】しかし、R2が生体不安定エステル生成基
を表わし、R3が水素を表す式Iの化合物を製造するた
めには、異なる反応性を有する異なる保護基R2aおよび
3aを有する式IIおよびIIIの出発化合物を選択
し、式IIの化合物と式IIIの化合物との反応によっ
て得られる式IVの化合物から、差し当たり保護基R2a
を保護基R3aの維持下に脱離し、次いで一般式IV′:
【0044】
【化6】
【0045】[式中R1およびR3aは上記の意味を有す
る]の反応生成物中へ所望の生体不安定エステル生成基
2を、式IV′の化合物の遊離酸基を式VまたはVa
の化合物との反応によって挿入し、引き続き得られた式
IVの化合物から保護基R3aを脱離することもできる。
【0046】それでたとえば、R2aが酸により脱離可能
な保護基、殊にt−ブチル基を表わし、R3aが酸安定の
保護基、たとえばベンジルを表わす式IVの化合物か
ら、差し当たり保護基R2aだけを酸性脱離することがで
きる。それから、得られる式IV′のモノカルボン酸
を、エステル生成のためにそれ自体通例の方法により、
式Vのアルコールまたは相応する式Vaの化合物でエス
テル化することができる。式Vaの化合物中の脱離可能
な反応性基Xとしては、ハロゲン、殊に塩素または臭
素、または有機スルホン酸基、たとえばメタンスルホン
酸のような低級アルカンスルホン酸またはベンゼンスル
ホン酸のような芳香族スルホン酸、またはトルエンスル
ホン酸のような低級アルキルまたはハロゲンによって置
換されたベンゼンスルホン酸の残基が適当である。エス
テル化のためには、式Vのアルコールをたとえば式I
V′の酸またはこの酸の反応性酸誘導体と、アルコール
のアシル化のために自体公知の方法で反応させることが
できる。反応は、たとえば式IIの化合物と式IIIの
化合物との反応のために記載された反応条件下に実施す
ることができる。
【0047】類似の方法で、相当する異なる保護基の選
択により、R3が生体不安定エステル生成基を表わし、
2が水素を表すかまたはR3と異なる、生体不安定エス
テル生成基を表わす式Iの化合物を製造することもでき
る。
【0048】上記に記載した反応において、式IIおよ
びIIIの出発化合物中のキラル中心は変わらないの
で、出発化合物の種類に応じて式Iの異性体純粋化合物
または異性体混合物を得ることができる。異性体純粋、
従って光学的に単一な式Iの化合物を製造するために
は、有利には式IIの鏡像異性体純粋の化合物を式II
Iの鏡像異性体純粋の化合物と反応させる。式IIの鏡
像異性体純粋の化合物を式IIIのラセミ化合物と反応
させるかまたは式IIのラセミ化合物を式IIIの鏡像
異性体純粋の化合物と反応させる場合、その都度2つの
ジアステレオマーからなる混合物が得られ、該混合物は
所望の場合には自体公知の方法で分割することができ
る。式IIのラセミ化合物と式IIIのラセミ化合物と
の反応は、4つの異性体からなる相応する混合物が生
じ、該混合物は所望の場合には自体公知の方法で分割す
ることができる。
【0049】式IIの出発化合物は、自体公知の方法
で、たとえば一般式VI:
【0050】
【化7】
【0051】[式中R2aおよびR1は上記の意味を有す
る]のアクリル酸誘導体を式VII:
【0052】
【化8】
【0053】のシクロペンタンカルボン酸と反応させる
ことによって得ることができる。反応は、自体公知の方
法でマイクル付加の条件下で反応条件下で不活性の有機
溶媒中で、シクロペンタンカルボン酸をシクロペンタン
カルボン酸のジアニオンを形成することが可能な強塩基
と反応させ、引き続き式VIのアクリルエステル誘導体
と反応させることによって行うことができる。溶媒とし
ては、エーテル、殊にたとえばテトラヒドロフランのよ
うな環状エーテルが適当である。強塩基としては、たと
えばリチウムジイソプロピルアミドのような非求核性有
機アルカリ金属アミドが適当である。有利には、シクロ
ペンタンカルボン酸をテトラヒドロフラン中で2当量の
リチウムジイソプロピルアミドと反応させ、反応混合物
を引き続き式VIの化合物とさらに反応させる。反応温
度は−70℃と0℃の間であってもよい。
【0054】式IIの化合物は、基R1を有する炭素原
子にキラル中心を有し、合成の際にそのラセミ化合物の
形で得られる。光学活性化合物は、ラセミ混合物から自
体公知の方法で、たとえばキラル分離材料でのクロマト
グラフィー分離によるかまたは適当な光学活性塩基、た
とえばα−メチルベンジルアミンまたはプソイドエフェ
ドリンと反応させ、引き続き得られた塩の分別晶出によ
り得られる。
【0055】式VIのアクリル酸エステル誘導体は、自
体公知の方法で、一般式VIII:
【0056】
【化9】
【0057】 [式中R2aおよびR1は上記の意味を有
し、R5およびR6はそれぞれ低級アルキル、とくにメチ
ルまたはエチルを表わす]の(ジ低級アルキルホスホ
ノ)−酢酸エステル誘導体をホルムアルデヒドと、反応
条件下で不活性の有機溶媒中で塩基性条件下に反応させ
ることにより得ることができる。たとえば、式VIII
の化合物をパラホルムアルデヒドと、エーテル、とくに
テトラヒドロフランのような環状エーテル中、塩基、と
くにt−酪酸カリウムのような非求核性アルカリ金属ア
ルコラートの存在において−20と+30℃の間の温度
で反応させることができる。
【0058】式VIIIの化合物は、自体公知の方法
で、一般式IX:
【0059】
【化10】
【0060】 [式中R2a、R5およびR6は上記の意味
を有する]のホスホノ酢酸誘導体を式X R1−X X [式中R1およびXは上記の意味を有する]の化合物と
反応させることにより得ることができる。反応は、アル
キル化のために通例の条件下、反応条件下で不活性の極
性非プロトン性有機溶媒中で塩基の存在において0℃と
80℃の間の温度で実施することができる。とくに、X
がハロゲン、殊に臭素またはヨウ素、またはトシレート
を表わす式Xの化合物が使用される。溶媒としては、た
とえばジメチルホルムアミドのようなアミドまたはエー
テルも適当である。塩基としては、たとえばt−酪酸カ
リウムのような非求核性アルカリ金属アルコラートが適
当である。
【0061】式VIの化合物は、一般式XI:
【0062】
【化11】
【0063】[式中R2aおよびR1は上記の意味を有す
る]のマロン酸誘導体を、塩基性条件下に自体公知の方
法でホルムアミドで処理することによって得ることがで
きる。それで、式XIのマロン酸誘導体をたとえば有機
第二級アミン、殊にピペリジンの存在においてホルムア
ルデヒド水溶液と、0℃と30℃の間の温度、とくに室
温以下の温度で反応させることができる。式XIのマロ
ン酸誘導体は、パラホルムアルデヒドとピリジン中40
〜60℃の間の温度で反応させることもできる。
【0064】式XIのマロン酸モノエステルは、一般式
XII: R2aOOC−CH2−COOR7 XII [式中R2aは上記の意味を有し、R7は低級アルキル、
殊にメチルまたはベンジルを表わす]のマロン酸ジエス
テルを式Xの化合物と反応させ、得られた一般式XII
I:
【0065】
【化12】
【0066】[式中R1、R2aおよびR7は上記の意味を
有する]のマロン酸ジエステル誘導体を部分的加水分解
により式XIの相応するマロン酸モノエステル誘導体に
変えることによって得ることができる。
【0067】式XIIのマロン酸ジエステル中への基R
1の導入は、自体公知の方法で式XIIのエステルを式
Xの化合物と、極性非プロトン性有機溶媒、とくにジメ
チルホルムアミド中、塩基、たとえばt−酪酸カリウム
のような非求核性アルカリ金属アルコラートの存在にお
いて0℃と80℃の間の温度で行うことができる。反応
は、たとえば式VIIIの化合物と式Xの化合物との反
応のために記載した条件下に実施することができる。
【0068】得られた式XIIIの置換マロン酸ジエス
テルは、基R7を自体公知の方法で脱離することにより
相応する式XIのマロン酸モノエステルに変えることが
できる。保護基R2aおよび基R7が異なる反応性を有す
る異なる基である限り、基R7の脱離のために有利に
は、基R2aが攻撃されないような条件が選択される。R
7がベンジルを表わす限り、脱離は自体公知の方法で水
素化分解により行うことができる。
【0069】低級アルキル基R7は、アルキル基の種類
により酸性またはアルカリ性条件下での加水分解により
自体公知の方法で脱離される。とくにR7は、アルカリ
性加水分解により脱離することのできるエチルである。
このため、式XIIIのアルキルエステルを低級アルコ
ールまたは低級アルコールと水からなる混合物中でアル
カリ金属水酸化物、たとえば水酸化カリウムで処理する
ことができる。この場合、基R2aおよびR7が同一であ
る限り、アルカリ金属水酸化物の量は、部分的加水分解
しか起きない程度に少量に保たれる。
【0070】式IIIの化合物は自体公知の方法で、一
般式XIV:
【0071】
【化13】
【0072】[式中R89N基はアミノ保護基により保
護されたアミノ基を表わす]の化合物を一般式XV: X−CH2−COOR3a XV [式中R3aおよびXは上記の意味を有する]の化合物と
反応させ、得られた一般式XVI:
【0073】
【化14】
【0074】[式中R3aおよびR89N基は上記の意味
を有する]の反応生成物中のR8 N基から遊離アミ
ノ基を遊離させることによって得ることができる。式X
IVの化合物と式XVの化合物との反応は、自体アミド
のアルキル化にために通例の方法で実施することができ
る。とくに、Xがハロゲン、とくに臭素またはヨウ素を
表わす式XVの化合物が使用される。反応は、極性非プ
ロトン性有機溶媒、たとえばジメチルホルムアミドまた
はテトラヒドロフランのような環状エーテル中で、塩基
の存在において実施することができる。塩基としては、
たとえばt−酪酸カリウムのような非求核性塩基が適当
である。所望の場合には、反応をアルカリ金属水酸化
物、たとえば水酸化カリウムの存在で、相間移動触媒、
たとえばテトラブチルアンモニウムブロミドのようなテ
トラ低級アルキルアンモニウムハロゲニドの存在におい
て2相系で実施することもできる。
【0075】引き続き、得られた式XVIの化合物中
で、自体公知の方法で保護基の脱離によってアミノ基を
遊離させることができる。アミノ基の保護のためには、
アミノ基の保護のために自体公知の容易に再び脱離可能
な保護基、たとえばペプチド化学から公知の保護基を使
用することができる。適当な保護基は、たとえばE.M
cOmie“protective groups in organic chemistr
y、"Plenum Press 1971年から公知である。たとえ
ば、保護基としてフタルイミド基またはt−ブトキシカ
ルボニル基またはベンジルオキシカルボニル基が適当で
ある。R3aの意味に依存してその都度、引き続き基R3a
が攻撃されない条件下に脱離可能である保護基を選択し
なければならない。
【0076】式IIIの化合物は、アミノ基を有する炭
素原子にキラル中心を含有する。光学的に純粋な式XI
Vの出発化合物から出発する限り、光学的に純粋な式I
IIの化合物が得られる。式XIVのラセミ化合物から
出発する限り、式IIIのラセミ化合物も得られる。式
IIIの化合物のラセミ混合物は、自体公知の方法で、
たとえばキラル分離材料でのクロマトグラフィー分離に
よるか、または適当な光学活性酸、たとえば酒石酸との
反応、引き続き得られた塩の分別晶出による光学的対掌
体の分割によって、その光学異性体に分割することがで
きる。所望の光学異性体の収率を増加するために、適当
な光学活性酸との反応の際に、反応混合物中で一方の異
性体の光学活性酸との塩を十分に沈殿させると同時にま
たは沈殿させた後、溶液中に残留する異性体の再ラセミ
化を、とくに芳香族アルデヒド、たとえばベンズアルデ
ヒドの添加によって進行させることができる。その際、
ラセミ化はキラル中心においてアルデヒドでのイミン形
成によって惹起される。
【0077】式XIVの化合物は、自体公知の方法で、
一般式XVII:
【0078】
【化15】
【0079】[式中Yはハロゲンを表わす]の化合物中
のハロゲンYを自体公知の方法でR89N基により置換
することによって得ることができる。たとえば、式XV
IIの化合物をアミドR89NH、とくにカリウムフタ
ルイミドと反応させることができる。反応は、反応条件
下で不活性の非プロトン性有機溶媒、とくにジメチルホ
ルムアミド中で、40℃と80℃の間の温度で行うこと
ができる。
【0080】式XVIIの化合物は、自体公知の方法で
一般式XVIII:
【0081】
【化16】
【0082】[式中Yは上記の意味を有する]のオキシ
ム化合物のベックマン転位により、式XVIIIの化合
物をベックマン転位の条件下に酸で処理することによっ
て得ることができる。有利には、式XVIIIの化合物
は60〜90℃の温度でポリリン酸で処理することによ
り式XVIIの化合物に転位される。
【0083】式XVIIIのオキシムは、一般式XI
X:
【0084】
【化17】
【0085】の環状ケトンから出発して、式XIXのケ
トンを差し当たり基Yを導入するためにハロゲンで処理
し、得られたハロゲン化ケトンを引き続きヒドロキシル
アミンと反応させる。有利には、ケトンのα−ハロゲン
化および引き続くオキシム形成をワンポット法(Eintop
fverfahren)で実施することができ、その際式XIXの
ケトンをまず不活性有機溶媒、たとえばメタノールのよ
うな低級アルコール中でハロゲンで処理し、引き続き反
応混合物にヒドロキシルアミンを供給する。有利には、
ヒドロキシルアミンはヒドロキシルアミン塩、たとえば
塩酸塩の形で使用し、反応混合物に少量の水を供給す
る。該方法は、0〜40℃の間の温度、とくに室温で実
施することができる。
【0086】下記の例は本発明を詳説するが、その範囲
を制限するものではない。
【0087】
【実施例】下記の例1および2は、式Iの作用物質を含
有する本発明による医薬製剤ならびにかかる医薬製剤の
製造を記載する。
【0088】例1: (3S,2′R)−3−{1−[2′−(エトキシカル
ボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン
−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−2−オキソ−1−H−1−ベンズアゼピン−1−
酢酸含有錠剤 1錠剤あたり次の組成の錠剤を製造した: (3S,2′R)−3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニ ル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テ トラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸 20mg トウモロコシデンプン 60mg 乳糖 135mg ゼラチン(10%溶液として) 6mg 作用物質、トウモロコシデンプンおよび乳糖を、10%
ゼラチン溶液で濃厚にした。ペーストを破砕し、生じる
顆粒を適当な薄板上にもたらし、45℃で乾燥した。乾
燥した顆粒を破砕機に通し、ミキサ中でさらに次の助
剤: タルク 5mg ステアリン酸マグネシウム 5mg トウモロコシデンプン 9mg と混合し、それから240mgの錠剤に圧縮した。
【0089】例2: (3S,2′R)−3−[1−(2′−カルボキシ−
4′−フェニル−ブチル)−シクロペンタン−1−カル
ボニルアミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−
オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸含有注射
液 5mlあたり次の組成を有する注射液を製造した: (3S,2′R)−3−[1−(2′−カルボキシ−4′−フェニル−ブチル )−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ −2−オキソ−1H−酢酸 10mg Na2HPO4・7H2O 43.24mg NaH2PO4・2H2O 7.72mg NaCl 30.0mg 精製水 4948.0mg 固体を水に溶解し、該溶液を滅菌しかつそれぞれ5ml
に分割してアンプルに充填した。
【0090】次の例は、式Iの化合物の製造を詳説する
ものである。
【0091】例3: 3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フ
ェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルア
ミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−
1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエス
テル A)1リットルのジメチルホルムアミド中のマロン酸ジ
メチルエステル160.1gの溶液に、15℃の温度で
t−酪酸カリウム123.4gを少量宛添加した。反応
混合物を30分撹拌し、次いで室温でジメチルホルムア
ミド200ml中のフェネチルブロミド207.7gの
溶液を滴下した。引き続き、反応混合物を1時間60℃
に加熱し、再び放冷した。ジメチルホルムアミドを減圧
下に蒸発させ、残留物をメチル−t−ブチルエーテルお
よび水からなる混合物にとった。有機相を分離し、水で
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発濃縮した。油
状残分として残留する粗生成物を減圧蒸留により精製し
た。2−エトキシカルボニル−4−フェニル−ブタン酸
エチルエステル202.5gが得られた、b.p.1.5
=148〜153℃。
【0092】B)エタノール285ml中の上記で得ら
れたジエステル生成物23.6gの溶液に、水76ml
中の水酸化カリウム6.17gの溶液を氷冷下に添加し
た。反応混合物を室温で数時間撹拌した。引き続き、エ
タノールを減圧下に蒸発させ、残留物をメチル−t−ブ
チルエーテルおよび水からなる混合物にとった。有機相
を分離し、投棄し、水相は氷冷下に希塩酸水溶液で酸性
にし、引き続きメチル−t−ブチルエーテルで数回抽出
した。合したメチル−t−ブチルエーテル相を水で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に蒸発濃縮し
た。粗製の油状2−カルボキシ−4−フェニル−ブタン
酸エチルエステル20.2gが得られ、このものをさら
に精製せずに引き続き処理した。
【0093】C)上記で得られた生成物20.2gに、
氷冷下に順次に35%のホルムアルデヒド水溶液11m
lおよびピペリジン9.23mlを添加した。反応混合
物を室温で数時間攪拌し、次にメチル−t−ブチルエー
テルで希釈し、硫酸水素カリウム水溶液および水で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発濃縮した。残留物
を減圧下に乾燥した。α−(2−フェニルエチル)−ア
クリル酸エチルエステル14.8gが得られた。
【0094】D)窒素雰囲気下に、ジイソプロピルアミ
ン25.2mlを無水テトラヒドロフラン150mlに
溶解し、−35℃に冷却した。この溶液に、n−ヘキサ
ン中の1.6Nのブチルリチウム溶液100mlを滴下
した。次いで、反応混合物を0℃で30分攪拌し、引き
続き無水テトラヒドロフラン20ml中のシクロペンタ
ンカルボン酸8.1mlの溶液を滴加した。反応混合物
を0℃で2時間撹拌した。次いで、無水テトラヒドロフ
ラン20ml中のC)で得られたアクリルエステル1
6.8gの溶液を滴加し、反応混合物を0℃で2時間、
引き続き−15℃で数時間放置した。 後処理のため
に、反応混合物を10%の塩酸水溶液で酸性にし、n−
ヘキサンで抽出した。有機相を半飽和の重炭酸ナトリウ
ム水溶液で7回、水で1回洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥し、減圧下に蒸発濃縮した。残留物として得られた
粗生成物を、n−ヘキサン/酢酸エチルエステル(8:
2)を使用するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラ
フィーにより精製した。68〜69℃の融点を有する純
粋な1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェ
ニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボン酸1
9.6gが得られた。
【0095】E)メタノール820ml中のa−テトラ
ロン(Tetralon)100gの溶液に、氷冷下に臭素10
8.3gを徐々に滴加した。その後、反応混合物を室温
で30分攪拌し、それから差し当たりヒドロキシルアミ
ン塩酸塩122.4g、引き続き水110mlを室温で
添加した。混合物を室温で3日撹拌した。次に、さらに
水493mlを供給し、その際1時間後に白色沈殿が析
出した。反応混合物をさらに3日撹拌し、次いで5℃に
冷却した。沈殿を吸引濾過し、水で洗浄し、減圧下に4
0℃で乾燥した。130〜132℃の融点を有する2−
ブロム−3,4−ジヒドロナフタリン−1(2H)−オ
ン−オキシム136.7gが得られた。
【0096】F)上記に得られたオキシム79.5g
を、80℃に加熱されたポリリン酸452gに滴加し、
反応混合物を80℃で18時間撹拌した。引き続き、水
710mlで慎重に希釈し、混合物を室温で2時間撹拌
した。生じた沈殿を吸引濾過し、水、重炭酸ナトリウム
水溶液、もう一度水で洗浄し、最後にメチル−t−ブチ
ルエーテルで洗浄し、水酸化カリウム上温度60℃で乾
燥した。168〜170℃の融点を有する3−ブロム−
4,5−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−2(3
H)−オン66.6gが得られた。
【0097】G)上記に得られた生成物80gを、ジメ
チルホルムアミド140mlに懸濁させた。懸濁液にジ
メチルホルムアミド205ml中のカリウムフタルイミ
ド72.6gの溶液を加え、引き続き60℃で16時間
撹拌した。後処理のため、室温に冷却し、水800ml
を徐々に滴加し、混合物を氷冷下に2時間撹拌した。生
じた結晶泥を吸引濾過し、最初に水/ジメチルホルムア
ミド混合物、次にメチル−t−ブチルエーテルで洗浄
し、引き続き減圧下に60℃で2日乾燥した。185〜
195℃の融点を有する4,5−ジヒドロ−3−フタル
イミド−1H−1−ベンズアゼピン−2(3H)−オン
73.3gが得られた。
【0098】H)ジメチルホルムアミド90ml中の上
記に得られた生成物27gの懸濁液に、氷冷下にジメチ
ルホルムアミド40ml中のt−酪酸カリウム12.3
gの溶液を加えた。氷冷下に30分撹拌した後、ブロム
酢酸−t−ブチルエステル20.7gを0〜5℃で1時
間にわたり分配して滴加した。0℃で1時間撹拌した。
それから、反応混合物を40℃に加熱し、水164ml
を3時間内に滴加し、30℃でもう1時間撹拌した。次
いで、水溶液を生成した沈殿からデカントし、残存する
固体残留物をメチル−t−ブチルエーテルから晶出させ
た。生成した結晶を吸引濾過し、水およびメチル−t−
ブチルエーテルで洗浄し、減圧下に60℃で乾燥した。
194〜197℃の融点を有する2,3,4,5−テト
ラヒドロ−2−オキソ−3−フタルイミド−1H−1−
ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル26.
3gが得られた。
【0099】I)上記に得られたエステル7gを5分内
に、80℃に加熱したエタノールアミン13.8mlに
加えた。5分後に澄明な溶液が形成し、この溶液を室温
に冷却し、トルエン105mlで希釈した。溶液を5%
の塩化ナトリウム水溶液140mlで振出し、有機相を
分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発濃縮した。残
留物をメチル−t−ブチルエーテルから晶出させた。1
17〜118℃の融点を有する3−アミノ−2,3,
4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズ
アゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル4.0gが得
られた。
【0100】J)上記に得られたアミン2.9gおよび
上記にD)で得られた酸3.2gを、ジクロルメタン1
00mlに溶解した。反応混合物に、N−メチルモルホ
リン2.2ml、ヒドロキシベンゾトリアゾール1.2
7gおよびN−エチル−N−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−カルボジイミド塩酸塩3.81gを、氷冷下に
供給した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌し
た。後処理のため、反応混合物をジクロルメタンで希釈
し、順次に水、硫酸水素カリウム水溶液、水、重炭酸ナ
トリウム水溶液および再び水で洗浄した。それから、有
機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を減圧下に蒸発
させた。こうして得られた粗生成物を、n−ヘキサン/
酢酸エチルエステルを使用する、軽度に高めた圧力下に
シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(=フラッシ
ュクロマトグラフィー)により精製し、その際溶離剤の
酢酸エステル分量は溶離の間最初の1:9から3:7に
増加させた。純粋な表題化合物5.4gが油状生成物と
して得られた。
【0101】IRスペクトル(フィルムとして):34
00cm 1、1725cm 1、1660cm 1 例4: 3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フ
ェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルア
ミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−
1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸 3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フ
ェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルア
ミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−
1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエス
テル(製造例3参照)5gをトリフルオロ酢酸16ml
に溶解した。該溶液を室温で3時間撹拌した。後処理の
ため、トリフルオロ酢酸を減圧下に蒸発させた。残留物
をジクロルメタンに溶解し、溶液を水で中性に洗浄し
た。引き続き、有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減
圧下に蒸発濃縮した。残留物をn−ヘキサンとともに数
回攪拌し、その都度再び蒸発乾固した。81〜104℃
の融点を有する固体フォームとして表題化合物3.4g
が得られた。
【0102】例5: (3S,2′R)−3−{1−[2′−(エトキシカル
ボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン
−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢
酸−t−ブチルエステル A)1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェ
ニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボン酸(製
造例3D)参照)30.5gおよびL−(−)−a−メ
チルベンジルアミン11.6gをエタノールに加熱下に
溶解した。反応混合物を冷蔵庫中で12時間冷却し、次
いで析出した結晶泥を吸引濾過し、乾燥し、エタノール
から数回旋光度値が一定になるまで再結晶し、引き続き
減圧下に乾燥した。118〜121℃の融点を有する上
記酸のα−メチルベンジルアンモニウム塩17.7gが
得られた、旋光度値[α]20 d=+5.6゜(c=0.
5メタノール中)。
【0103】酸を遊離するために、この塩を水/ジクロ
ルメタン混合物にとり、混合物を硫酸水素カリウム水溶
液で酸性にする。有機相を分離し、水相をジクロルメタ
ンでなお3回抽出した。合した有機抽出物水で洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下に蒸発濃縮し
た。残留物を乾燥した。純粋な(2′R)−1−[2′
−(エトキシカルボニル−4′−フェニル−ブチル]−
シクロペンタン−1−カルボン酸11.2gが得られ
た、旋光値[α]20 D=+7.4゜(c=0.651、
メタノール中)。
【0104】B)65℃に加熱した、ラセミ3−アミノ
−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−
1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル
(製造は例1I参照)に、65℃に加熱したエタノール
54ml中のL−(+)−酒石酸12.65gの溶液を
加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。それか
ら、これにエタノール1.3ml中のベンズアルデヒド
1.72mlの溶液を滴加した。得られた懸濁液を80
℃で14時間還流で煮沸し、次いで室温に冷却した。生
じた結晶性沈殿を吸引濾過し、エタノール80mlにと
り、再び還流で8時間煮沸した。それから、室温に冷却
し、結晶を吸引濾過し、減圧下に50℃で乾燥した。1
95〜196℃の融点および−152゜の旋光度値
[α]20 D(c=0.5、メタノール中)を有する酒石酸
の塩23.6gが得られた。
【0105】塩基を遊離させるために、酒石酸の塩2
3.6gを水250mlおよびジクロルメタン108m
lからなる混合物中で撹拌下に0℃に冷却し、アンモニ
ア水溶液の添加によりpH9.6に調節した。有機相を
分離し、水相をもう一度ジクロルメタン30mlで抽出
し、有機相を合し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下
に濃縮した。残留物をメチル−t−ブチルエーテルから
晶出させ、減圧下に乾燥した。113〜115℃の融点
および−276.2゜の旋光度値[α]20 D(c=0.
5メタノール中)を有する(3S)−3−アミノ−2,
3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル12.2
gが得られた。
【0106】C)上記A)で製造した酸5.4gを、無
水ジクロルメタン60mlに溶解した。溶液にトリエチ
ルアミン2.33mlを加え、−20゜に冷却した。次
いで、無水ジクロルメタン5ml中のメタンスルホン酸
クロリド1.31mlの溶液を徐々に滴加した。15分
撹拌した後、ジクロルメタン60ml中の上記B)で得
られたアミン4.8gおよびトリエチルアミン2.33
mlの溶液を滴加した。引き続き、反応混合物を室温で
1時間撹拌した。後処理のため、反応混合物を水に加
え、有機相を分離し、硫酸水素カリウムの水溶液、引き
続き水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、
減圧下に濃縮した。残留粗生成物をn−ヘキサン/酢酸
エチルエステル(7:3)を使用する、シリカゲル50
0gでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し
た。減圧下で乾燥した後、純粋な表題化合物9.5gが
油状物として得られた、旋光度値[α]20 D=−11
5.2゜(c=0.463、メタノール中)。
【0107】例6: (3S,2′R)−3−{1−[2′−(エトキシカル
ボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン
−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢
酸 (3S,2′R)−3−{1−[2′−(エトキシカル
ボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン
−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢
酸−t−ブチルエステル(製造は例5参照)9.4g
を、氷冷下にジクロルメタン15mlに溶解した。溶液
にトリフルオロ酢酸31mlを加え、反応混合物を冷蔵
庫中に4℃で約12時間保存した。後処理のため、ジク
ロルメタンおよびトリフルオロ酢酸を減圧下に蒸発させ
た。得られた反応生成物を酢酸エチルエステルにとり、
水、重炭酸ナトリウム希水溶液および新たに水で洗浄し
た。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧
下に蒸発濃縮した。残留物を、シリカゲルでのフラッシ
ュクロマトグラフィーにより精製し、その際溶離剤とし
て先ずジクロルメタン、次にジクロルメタン/メタノー
ル(95:5)を使用した。得られた生成物を、減圧下
に80℃で2日乾燥した。71〜74℃の融点を有する
固体フォームとして純粋な表題化合物7.3gが得られ
た、旋光度値[α]20 D=−131.0゜(c=0.
5、メタノール中)。
【0108】例7: 3−{1−[2′−(t−ブトキシカルボニル)−4′
フェニル−ブチル)−シクロペンタン−1−カルボニル
アミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ
−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエ
ステル A)ジメチルホスホノ酢酸−t−ブチルエステル118
gを、窒素雰囲気下に無水ジメチルホルムアミド875
mlに溶解した。この溶液に、t−酪酸カリウム58.
9gを氷冷下に加えた。引き続き、反応混合物を短時間
60℃に加熱し、次いで室温に放冷した。反応混合物
に、ジメチルホルムアミド110ml中のフェニルエチ
ルブロミド104.9gの溶液を滴加した。それから、
反応混合物を2時間60℃に加熱した。後処理のため、
ジメチルホルムアミドを減圧下に十分に蒸発させ、残留
物をメチル−t−ブチルエーテルに溶解した。溶液を硫
酸水素カリウム水溶液で酸性にした。次いで、有機相を
分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧
下に蒸発濃縮した。得られた粗生成物を、溶離剤として
ジクロルメタン/メチル−t−ブチルエーテル(4:
1)を使用する、シリカゲル3kgでのフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製した。油状生成物として純粋
な2−(ジメチルホスホノ)−4−フェニル−n−酪酸
t−ブチルエステル105.1gが得られた。
【0109】B)上記に得られた生成物105.1g
を、窒素雰囲気下に無水テトラヒドロフラン705ml
に溶解した。この溶液にパラホルムアルデヒド28.4
gを加えた。次に、テトラヒドロフラン100ml中の
t−酪酸カリウム32.5gの溶液を滴加した。引き続
き、反応混合物を1時間撹拌した。後処理のため、反応
混合物を冷硫酸水素カリウム水溶液で酸性にし、メチル
−t−ブチルエーテルで希釈した。次に、有機相を分離
し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に
蒸発濃縮した。得られた粗生成物をn−ヘキサン/酢酸
エチルエステル(9:1)を使用する、シリカゲル70
0gでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し
た。α−(フェニルエチル)−アクリル酸−t−ブチル
エステル47.0gが無色油状物として得られた。
【0110】C)無水テトラヒドロフラン450ml中
のジイソプロピルアミン50.2mlの−50℃に冷却
した溶液に、n−ヘキサン中のブチルリチウムの1.6
モル溶液200mlを滴加し、反応混合物を0℃でさら
に30分保った。引き続き、この温度で無水テトラヒド
ロフラン40ml中のシクロペンタンカルボン酸16.
2mlの溶液を滴加した。反応混合物を0℃でさらに2
時間保った。次いで、この混合物に徐々に無水テトラヒ
ドロフラン50ml中の上記B)で得られた生成物38
gの溶液を添加した。反応混合物を0℃でさらに2時間
撹拌し、次になお数時間−15℃で放置した。後処理の
ため、反応混合物に氷冷下に飽和硫酸水素カリウムの水
溶液で酸性にし、n−ヘキサンで3回抽出した。合した
有機相を半飽和重炭酸ナトリウム、引き続き水で洗浄
し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に蒸発濃
縮した。得られた油状粗生成物を氷冷n−ヘキサンから
晶出させた。75〜77℃の融点を有する純粋な結晶性
1−[2′−(t−ブトキシカルボニル)−4′−フェ
ニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボン酸4
1.9gが得られた。
【0111】D)上記に得られた生成物3.3g、3−
アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−
1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸t−ブチルエステ
ル2.7g(製造は例3I参照)2.7g、N−メチル
モルホリン1.53mlおよびヒドロキシベンゾトリア
ゾール1.18gを、窒素雰囲気下に無水ジクロルメタ
ン93mlに溶解した。この溶液に、氷冷下にN−エチ
ル−N′−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジ
イミド塩酸塩3.52gを添加した。次いで、反応混合
物を氷冷下に2時間撹拌した。後処理のため、反応混合
物を順次に水、硫酸水素カリウム水溶液、水、重炭酸ナ
トリウム水溶液および再び水で洗浄した。有機相を硫酸
ナトリウム上で乾燥し、減圧下に蒸発濃縮した。残留粗
生成物を溶離剤としてn−ヘキサン/酢酸エチルエステ
ル(7:3)を使用する、シリカゲル200gでのフラ
ッシュクロマトグラフィーにより精製し、メチル−t−
ブチルエーテルから晶出させた。110〜114℃の融
点を有する純粋な表題化合物4.2gが得られた。
【0112】例8: 3−[1−(2′−カルボキシ−4′−フェニル−ブチ
ル)−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−1−酢酸 3−{1−[2′−(t−ブトキシカルボニル)−4′
−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニ
ルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキ
ソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチル
エステル(製造は例7参照)4.1gを、トリフルオロ
酢酸13mlに温度4℃で水分遮断下に溶解した。得ら
れた溶液をこの温度でさらに3時間撹拌した。後処理の
ため、反応混合物を減圧下に濃縮した。トリフルオロ酢
酸を完全に除去するために、残留物に数回ジクロルメタ
ンを加え、再び蒸発濃縮した。次に、得られた残留物を
ジクロルメタンに溶解し、溶液を水で洗浄し、硫酸ナト
リウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物として残
存する粗生成物を、ジクロルメタンから晶出させた。1
78〜183℃の融点を有する純粋な表題化合物2.7
gが得られた。
【0113】例9: 3−{1−[2′−(t−ブトキシカルボニル)−4′
−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニ
ルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキ
ソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸ブチルエステ
ル A)3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−
オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブ
チルエステル(製造は例3I)参照)10.5g、p−
トルエンスルホン酸水和物8.25gおよびベンジルア
ルコール20.1mlを、トルエン174mlに加え
た。反応混合物を水分離器を装着して4時間煮沸し、そ
の際最初に析出した沈殿は徐々に溶解した。その後、ト
ルエンを減圧下に蒸留し、残存する残留物をメチル−t
−ブチルエーテルとともに撹拌し、次いで濾過した。こ
うして得られた固体残留物をジクロルメタンに溶解し、
溶液を氷冷下に炭酸ナトリウム水溶液の添加によりアル
カリ性にした。その後、ジクロルメタン相を分離し、水
で洗浄し硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発濃縮した。得
られた粗生成物を、精製のためメチル−t−ブチルエー
テルから再結晶した。105〜107℃の融点を有する
3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキ
ソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエス
テル8.2gが得られた。
【0114】B)上記に得られた生成物12.8gを1
−[2′−(t−ブトキシカルボニル)−4′−フェニ
ル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボン酸(製造
は例5C)参照)と、例5C)に記載された方法により
反応させた。反応混合物を、例5C)に記載されたよう
に後処理した。118〜123℃の融点を有する表題化
合物19.3gが得られた。
【0115】例10: 3−[1−(2′−カルボキシ−4′−フェニル−ブチ
ル)−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエステル 3−{1−[2′−t−ブトキシカルボニル)−4′−
フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニル
アミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ
−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエステ
ル(製造は例9参照)15gを、例8に記載した方法に
よりトリフルオロ酢酸56mlと反応させた。反応混合
物を例8に記載したように後処理し、得られた粗生成物
をメチル−t−ブチルエーテルから晶出させた。86〜
90℃の融点を有する表題化合物13.1gが得られ
た。
【0116】例11: 3−{1−[2′−(t−ブチルカルボニルオキシメト
キシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロ
ペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−
テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン
−1−酢酸ベンジルエステル 3−[1−(2′−カルボキシ−4′−フェニル−ブチ
ル)−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエステル(製造は例1
0参照)2gを、水分遮断下に無水ジクロルメタン20
mlに溶解した、この溶液に、トリエチルアミン0.4
6mlおよびジメチルアミノピリジン0.1gを加え
た。、次に、氷冷下に無水ジクロルメタン3ml中のピ
バリン酸クロルメチルエステル0.5gの溶液を滴加し
た。反応混合物を、引き続き室温で2日撹拌した。後処
理のため、反応混合物を水に加え、有機相を分離し、重
炭酸ナトリウム水溶液、引き続基水で洗浄し、硫酸ナト
リウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物として残
存する粗生成物を、シリカゲル150gでのフラッシュ
クロマトグラフィーにより精製し、その際溶離剤として
差し当たり7:3、次いで1:1の組成を有するn−ヘ
キサン/酢酸エチルエステル混合物を使用した。71〜
78℃の融点を有する純粋な3−{1−[2′−(ピバ
ロイルオキシメトキシカルボニル)−4′−フェニル−
ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−
2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1
−ベンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエステル1.1g
が、71〜78℃の融点を有する固体フォームとして得
られた。
【0117】例12: 3−{1−[2′−(ピバロイルオキシメトキシカルボ
ニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−
1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸 3−{1−[2′−(ピバロイルオキシメトキシカルボ
ニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−
1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸
ベンジルエステル(製造は例11参照)1.0gをエタ
ノール100mlに溶解した。溶液に、パラジウム/カ
ーボン触媒(5%)0.5gを加えた。次に、5bar
の水素圧で3時間水素化した。後処理のため、触媒を濾
別し、濾過した溶液を蒸発濃縮した。得られた残留物を
減圧下に80℃で乾燥した。ガラス様の生成物として表
題化合物0.7gが得られた。
【0118】IRスペクトル(KBrプレス加工品とし
て):3410cm 1、1750cm 1、1660c
1 上記例に記載した方法により、下記の表1に記載した式
Iの化合物を製造することもできる。
【0119】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユリウス ジ パプ ハンガリー国 セゲート ネメシュ タカ ッチ ウッツァ 10 (72)発明者 ディルク トールメーレン ドイツ連邦共和国 レーデン タールヴェ ーク 3 (72)発明者 ハラルト ヴァルデック ドイツ連邦共和国 イーゼルンハーゲン オーケルヴェーク 4デー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胃腸血行障害を治療および/または予防
    するための医薬製剤を製造するため一般式I: 【化1】 [式中R1は、場合によりフェニル環において低級アル
    キル、低級アルコキシまたはハロゲンにより置換されて
    いてもよいフェニル低級アルキル基またはナフチル低級
    アルキル基を表わし、 R2は水素または生体不安定エステル生成基を表わしか
    つR3は水素または生体不安定エステル生成基を表わ
    す]の化合物および式Iの酸の生理的に認容性の塩の使
    用。
  2. 【請求項2】 R2および/またはR3が生体不安定エス
    テル生成基を表わす請求項1記載の化合物の使用。
  3. 【請求項3】 生体不安定エステル生成基が低級アルキ
    ル基、場合によりフェニル環において低級アルキルまた
    は隣接する2個の炭素原子に結合した低級アルキレン基
    により置換されたフェニル基またはフェニル低級アルキ
    ル基、殊にフェニル、ベンジルまたはインダニルを表わ
    すか、ジオキソラン環において場合により低級アルキル
    により置換されたジオキソラニルメチル基、殊に(2,
    2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチ
    ルを表わすか、または場合によりオキシメチル基におい
    て低級アルキルにより置換されたC2〜C6アルカノイル
    オキシメチル基を表わす請求項1または2記載の化合物
    の使用。
  4. 【請求項4】 2が生体不安定エステル生成基を表わ
    し、R3が水素であることを特徴とする請求項1から3
    までのいずれか1項記載の化合物の使用。
  5. 【請求項5】 (3S,2′R)−3−{1−[2′−
    (エトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−
    シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,
    4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズ
    アゼピン−1−酢酸またはその生理的に認容性の塩を使
    用することを特徴とする請求項4記載の化合物の使用。
  6. 【請求項6】 血行促進有効量の、請求項1による式I
    の化合物または式Iの酸の生理的に認容性の塩を慣用の
    製薬助剤と一緒に適当な薬形に変えることを特徴とする
    胃腸血行障害を治療および/または予防するための医薬
    製剤の製造方法。
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