JPH10101868A - 基材との接着強度に優れた4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物及び該樹脂組成物層を有する積層体 - Google Patents

基材との接着強度に優れた4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物及び該樹脂組成物層を有する積層体

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JPH10101868A
JPH10101868A JP25960396A JP25960396A JPH10101868A JP H10101868 A JPH10101868 A JP H10101868A JP 25960396 A JP25960396 A JP 25960396A JP 25960396 A JP25960396 A JP 25960396A JP H10101868 A JPH10101868 A JP H10101868A
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methyl
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pentene
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Katsumi Noritomi
勝美 乗冨
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐熱性、基材との接着強度、押出ラミネート
成形加工性に優れ、離型性層として優れた離型性を示す
4−メチル−1−ペンテン(P)系樹脂組成物、及び該
樹脂組成物層を紙基材、アルミ箔等の金属基材に積層し
た積層体の提供。 【解決手段】 (A)メルトフローレート(MFR)
(温度260℃、荷重5.0kg)が、1乃至400g
/10分の範囲にあるP系重合体30乃至95重量部、
(B)MFRが、0.1乃至100g/10分の範囲に
ある高圧法低密度ポリエチレン2乃至30重量部、
(C)不飽和カルボン酸又はその誘導体により、グラフ
ト量0.01乃至10重量%の範囲でグラフト変性され
た変性ポリα−オレフィン系重合体0.1乃至20重量
部、及び(D)MFRが1乃至100g/10分の、エ
チレンと(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エス
テル、(メタ)アクリル酸金属塩からなる群より選ばれ
た少なくとも1種の単量体との共重合体2乃至55重量
部を含むP系樹脂組成物、及び上記樹脂組成物の層を基
材層に積層して成る積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材との接着強度
に優れた4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物及び該
樹脂組成物層を紙、金属箔等から成る基材に積層して成
る積層体に関する。より詳細には、耐熱性、基材との接
着強度、押出ラミネート成形加工性に優れ、ネックイン
と耳揺れが顕著に改善され、ドローダウンサージングが
起こらず、且つ、紙等の基材と積層して離型紙とした場
合に離型性層として優れた離型性を示す4−メチル−1
−ペンテン系樹脂組成物、及び該樹脂組成物層を紙基
材、アルミ箔等の金属基材に積層して成る耐熱性、層間
接着強度に優れ、且つ離型性等の諸特性に優れた性能を
示す積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】4−メチル−1−ペンテン系重合体は、
融点が220〜240℃であるため耐熱性が高く、紙そ
の他の基材に積層した積層材として食品の加熱調理用容
器等の食品用容器、包装材等としての用途に広く使用さ
れ、又離型性にも優れているところから合成皮革製造用
の離型紙(工程紙)、フレキシブルプリント基板製造用
の離型フイルム、接着剤用の離型紙等の各種離型材、或
いは耐熱コピー紙、合成紙等の用途にも使用されてい
る。
【0003】しかしながら、4−メチル−1−ペンテン
系重合体は、一般に溶融粘度の温度依存性が高く、例え
ば、押出ラミネート成形加工される温度のような高温下
では溶融粘度が低く、又、メルトテンションも低いこと
が知られ、そのため、4−メチル−1−ペンテン系重合
体の押出ラミネート成形では、ポリエチレンやポリプロ
ピレンを押出ラミネート成形加工する場合と比較してネ
ックインが大きく、耳揺れが起こりやすい。
【0004】そこで、メルトフローレート(MFR)の
小さい重合体を使用してこの様な不都合な現象の発生を
抑制することが試みられてきたが、MFRの小さい4−
メチル−1−ペンテン系重合体は成形加工温度下に於け
る溶融粘度は確かに大きいが、押出ラミネート成形加工
工程での溶融膜の延展性が経時的に不均一となる欠点を
有し、均一な膜厚の成形加工品を得ることが困難である
という欠点、即ちドローダウンサージングが起こり易い
という欠点があった。
【0005】この不都合を回避するための対策として、
MFRの大きい4−メチル−1−ペンテン系重合体の成
形加工工程に於いて、ウエッブの両端部へ加熱した空気
を吹き付けたり、成形加工時の樹脂温度を下げること等
が行われている。又、4−メチル−1−ペンテン系重合
体70乃至97重量部に高圧法低密度ポリエチレン30
乃至3重量部をブレンドし、組成物とすることによりラ
ミネーション成形性を改善することも既に提案されてい
る。しかしながら、前記した様な対策或いは配合処方に
よっても、その効果は必ずしも十分に満足できるもので
はなかった。
【0006】そこで、優れた剥離性と耐熱性が保持され
る共に、紙、アルミ箔等の基材との接着強度に優れ、押
出ラミネート成形加工時のネックイン、耳揺れが小さ
く、ドローダウンサージングの発生が抑止された材料の
出現が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、4−メ
チル−1−ペンテン系重合体の有する基材接着性、優れ
た耐熱性等の諸特性を出来るだけ保持しながら、その押
出ラミネート成形加工性を改良することを目的として種
々検討した結果、特定の4−メチル−1−ペンテン系重
合体、特定の低密度ポリエチレン、特定の変性ポリオレ
フィン系重合体及びエチレンと(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸金属
塩からなる群より選ばれた少なくとも1種のモノマーと
の共重合体を特定の比率でブレンドして得られたた4−
メチル−1−ペンテン系樹脂組成物が上記諸特性の全て
を満足することを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】従って、本発明の目的は、耐熱性、接着
性、離型性等に優れているだけでなく、押出ラミネート
成形加工性に優れた4−メチル−1−ペンテン系樹脂組
成物を提供するにある。又、本発明の他の目的は、上記
樹脂組成物より成る層が紙、金属、プラスチック等の基
材層に積層された層間接着強度、耐熱性、離型性、表面
光沢性等に優れた積層体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
メルトフローレート(温度260℃、荷重5.0kg)
が、1乃至400g/10分の範囲にある4−メチル−
1−ペンテン系重合体30乃至95重量部、(B)メル
トフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)
が、0.1乃至100g/10分の範囲にある高圧法低
密度ポリエチレン2乃至30重量部、(C)不飽和カル
ボン酸又はその誘導体により、グラフト量0.01乃至
10重量%の範囲でグラフト変性された変性ポリα−オ
レフィン系重合体0.1乃至20重量部、及び(D)メ
ルトフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)
が1乃至100g/10分の、エチレンと(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリ
ル酸金属塩からなる群より選ばれた少なくとも1種の単
量体との共重合体2乃至55重量部を、上記(A),
(B),(C),(D)成分合計で100重量部含む4
−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物が提供される。本
発明によれば又、上記樹脂組成物の層を基材層に積層し
て成る積層体が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
[4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物]本発明の4
−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物は、前記した特定
4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)、特定高圧法
低密度ポリエチレン(B)、グラフト変性ポリα−オレ
フィン系重合体(C)およびエチレンと(メタ)アクリ
ル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル
酸金属塩からなる群より選ばれた少なくとも1種の単量
体との共重合体(D)を主構成樹脂成分とするものであ
る。
【0011】本発明のこの樹脂組成物で用いる4−メチ
ル−1−ペンテン系重合体(A)としては、4−メチル
−1−ペンテンの単独重合体、もしくは4−メチル−1
−ペンテンと他のα−オレフィン、例えばエチレン、プ
ロピレン、1ーブテン、1ーヘキセン、1ーオクテン、
1ーデセン、1ードデセン、1ーテトラデセン、1ーヘ
キサデセン、1ーオクタデセン、1ーエイコセン等の炭
素数が2乃至20のα−オレフィンとの共重合体が使用
される。
【0012】(A)成分が共重合体の場合、かかる共重
合体としては、4−メチル−1−ペンテン成分単位を8
0重量%以上の量で含む4−メチル−1−ペンテン単位
を主体とした共重合体が好ましい。好ましい共重合成分
は、1ードデセン、1ーヘキサデセン、1ーオクタデセ
ンあるいは1ーエイコセンである。4−メチル−1−ペ
ンテン系共重合体(A)の共重合成分単位含有量が20
重量%を超えると、4−メチル−1−ペンテン系重合体
の融点が低下して、樹脂組成物の耐熱性がやや低下す
る。
【0013】本発明の4−メチル−1−ペンテン系重合
体(A)のメルトフローレート(MFR)は、ASTM
D1238に準じ、温度260℃、荷重5kgの条件
で測定した値が1乃至400g/10分の範囲にあるこ
とが必要で、10乃至300g/10分の範囲にあるこ
とが好ましい。4−メチル−1−ペンテン系重合体
(A)のMFRが1未満になると、高速下のラミネート
成形時に組成物の延展性が低下して厚みの均一なラミネ
ート紙等の積層品を生産することが困難となる。一方、
MFRが400を越えると、樹脂の分子量が小さすぎる
ため、ラミネーション成形時に耳揺れや、基材層との接
着強度、例えば紙層との積層の場合、樹脂/紙間の剥離
強度が著しく低下して、ラミネート紙としての実用的価
値が低下する。
【0014】又、4−メチル−1−ペンテン系重合体
(A)の配合量は、(A)、(B)、(C)および
(D)成分合計量100重量部当たり、30乃至95重
量部である。特に、紙基材との積層用には45乃至95
重量部の範囲が該基材との接着強度、ラミネーション成
形性の点で好ましく、60乃至90重量部の範囲がより
好ましく、更に65乃至85重量部の範囲が特に好まし
い。又、金属、特にアルミ基材との積層用に用いる場合
は、上記と同様の理由で、30乃至70重量部の範囲の
ものを用いることが好ましく、30乃至65重量部が更
に好ましく、30乃至60重量部が特に好ましい。4−
メチル−1−ペンテン系重合体(A)の配合量が30重
量部より少ないと本発明の4−メチル−1−ペンテン系
樹脂組成物の特徴である耐熱性、及び工程紙として使用
した場合の離型性等が著しく低下し、一方、配合量が9
5重量部を越えると基材紙との接着性、押出ラミネート
成形加工性、合成皮革製造用工程紙等の用途に使用した
場合の反復使用性能等が悪化し、いずれも好ましくな
い。
【0015】本発明の4−メチル−1−ペンテン系樹脂
組成物で用いられる高圧法低密度ポリエチレン(B)と
しては、ASTM D1238に準じて温度190℃、
荷重2.16kgの条件下で測定したメルトフローレー
ト(MFR)が0.1〜100g/10分の範囲にある
ものを使用するが、それらの内でも、密度が0.910
乃至0.935g/cm3 、DSCで測定した融点が1
00乃至110℃、メルトフローレート(MFR)が
1.0乃至100g/10分の各範囲にあるものを使用
することが好ましい。特に、密度0.915乃至0.9
30g/cm3 、融点100乃至110℃、MFR1乃
至50g/10分のものを使用することが更に好まし
い。
【0016】高圧法低密度ポリエチレン(B)の配合量
は、(A)、(B)、(C)および(D)成分合計量1
00重量部当たり、2乃至30重量部、好ましくは3乃
至20重量部、特に好ましくは5乃至15重量部であ
る。高圧法低密度ポリエチレン(B)の配合量が2重量
部未満の場合には、本発明の樹脂組成物のラミネート加
工性が悪く、ネックインや耳揺れが大きい。一方、その
配合量が30重量部を越えると、耐熱性の低下が大きく
なる。
【0017】本発明の(C)成分であるグラフト変性ポ
リα−オレフィン系重合体のベースポリマーとしては、
特に限定されるものではないが、通常炭素数2〜20の
α−オレフィンの単独重合体乃至はそれらのα−オレフ
ィンの共重合体が用いられ、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブテン、ポリペンテンー1、ポリ
(4−メチル−1−ペンテン)等のホモポリマー、エチ
レン・プロピレン共重合体、エチレン・ブテン共重合
体、プロピレン・ブテン共重合体、ブテン・ペンテンー
1共重合体、4−メチル−1−ペンテンと炭素数2乃至
20の他のα−オレフィンとの共重合体、エチレン・プ
ロピレン・ジエン共重合体、エチレン・プロピレン・ブ
テン共重合体、エチレン・プロピレン・ペンテン共重合
体等の共重合体を用いることが出来る。 これらの内で
は、ポリプロピレン、4−メチル−1−ペンテン単独重
合体あるいは4−メチル−1−ペンテンと他のα−オレ
フィンとの共重合体が経済性、接着性、成形性の点から
好適である。該ベースポリマーが4−メチル−1−ペン
テンと他のα−オレフィンとの共重合体の場合、好まし
い共重合成分としては、1ーデセン、1ードデセン、1
ーテトラデセン、1ーヘキサデセン、1ーオクタデセ
ン、1ーエイコセンであり、4−メチル−1−ペンテン
単位を主体とした共重合体が好ましい。
【0018】該ベースポリマーとして、本発明の(A)
成分に用いられる4−メチル−1−ペンテン系重合体と
同じ性状のものを用いてもよい。
【0019】このベースポリマーにグラフトする不飽和
カルボン酸又はその誘導体としては、例えば、マレイン
酸、フマール酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、
シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジック
酸、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸、
または、その誘導体、例えば上記不飽和カルボン酸の酸
無水物、イミド、アミド、エステル等を挙げることが出
来る。該誘導体として、具体的には、マレイミド、無水
マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モノメチ
ル、グリシジルマレート等を例示できる。これらの中で
は、不飽和カルボン酸またはその酸無水物が好適であ
り、特に、マレイン酸、ナジック酸、それらの酸無水物
がとりわけ好適である。
【0020】この様な不飽和カルボン酸またはその誘導
体から選ばれるグラフトモノマーを前記ベースポリマー
にグラフト共重合して変性物を製造するには、従来公知
の方法を用いることが出来、例えば、ベースポリマーと
して4−メチル−1−ペンテン系重合体を用いる場合、
該4−メチル−1−ペンテン系重合体を溶融させグラフ
トモノマーを添加してグラフト共重合させる溶融変性
法、あるいは溶媒に溶解させグラフトモノマーを添加し
てグラフト共重合させる溶液変性法等を用いることが出
来る。
【0021】ベースポリマーに前記変性用モノマーを効
率よくグラフトさせて本発明のグラフト変性ポリα−オ
レフィン(C)を得るには、ラジカル開始剤の存在下に
反応を行うことが好ましく、この場合グラフト化反応は
通常60乃至350℃の温度で行われる。ラジカル開始
剤の使用割合は、ベースポリマー100重量部に対して
通常0.001乃至2重量部の範囲である。ラジカル開
始剤としては、ジクミルパーオキサイド、ジーtert
ーブチルパーオキサイド、2、5ージメチルー2、5ー
ジ(tertーブチルパーオキシ)ヘキシンー3、2、
5ージメチルー2、5ージ(tert−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、1、4ービス(tert−ブチルパーオ
キシイソプロピル)ベンゼン等の有機パーオキサイドが
好ましい。
【0022】本発明のグラフト変性ポリα−オレフィン
(C)は、その変性量が、グラフトモノマー重量として
0.01乃至10重量%、特に、1乃至5重量%の範囲
で変性されることが好ましく、グラフト変性量が前記範
囲の下限量より少ないと組成物中の他樹脂成分との相溶
性が悪くなり、積層体とした際、層間接着性が低下する
傾向を有するため、及びラミネーション成形が困難とな
るため好ましくない。逆に、グラフト量を上記上限量よ
り高くしようとすると、グラフティング反応と共に、
熱、或いはパーオキサイド等のラジカル開始剤の作用に
より、該ベースポリマーの主鎖形成骨格、例えば、4−
メチル−1−ペンテン骨格等の切断、開裂反応が不可避
的に生じ、グラフト変性4−メチル−1−ペンテン系重
合体等のグラフト変性ポリα−オレフィン(C)の分子
量が極端に小さくなり、それを配合した樹脂組成物のラ
ミネーション成形性が悪化して、生産性が低下する不都
合を生じる。
【0023】本発明のグラフト変性ポリα−オレフィン
(C)は、通常、その平均分子量の指標である極限粘
度、即ちデカリン溶媒中、135℃での極限粘度が0.
5乃至10dl/g、特に、0.6乃至5dl/gであ
ることが好ましい。
【0024】本発明のこの不飽和カルボン酸またはその
誘導体でグラフト変性されたポリα−オレフィン(C)
の配合量は、(A)、(B)、(C)および(D)成分
の合計量100重量部当たり、0.1〜20重量部、好
ましくは0.2〜15重量部、更に好ましくは1〜10
重量部である。グラフト変性ポリα−オレフィン(C)
の配合量が0.1重量部未満の場合には、組成物中の樹
脂成分の相溶性が悪くなり、積層体とした際に、層間接
着性が低下する傾向を有するため、及びラミネーション
成形が困難となるため好ましくない。一方、その配合量
が20重量部を超えると剥離強度が高すぎて、離型紙の
用途には適さなくなる。
【0025】本発明で用いられるエチレンと(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アク
リル酸金属塩からなる群より選ばれた少なくとも1種の
単量体との共重合体(D)は、MFR(ASTM D1
238に準じて荷重2.16kg,温度190℃の条件
で測定した値)が1〜100g/10分の範囲にあるも
のを使用する。より好ましくは2〜50g/10分、特
に5〜10g/10分にあるものが好ましい。上記共重
合体(D)の共重合成分としての(メタ)アクリル酸エ
ステルとしては、特にこれに限定されるものではない
が、(メタ)アクリル酸と脂肪族アルコールとのエステ
ル、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸
2ーエチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−
ブチル、メタクリル酸2ーエチルヘキシル等が好適に用
いられる。又、(メタ)アクリル酸金属塩としては、M
g,Ca,Co,Li,Ba,Na,Pb,Zn等の金
属塩を例示できる。上記共重合体(D)としては、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メ
タ)アクリル酸金属塩等の共重合成分を合計で2〜50
重量%含有するものが好ましい。本発明に於いては、こ
れらの共重合体の内でも、エチレン・(メタ)アクリル
酸・(メタ)アクリル酸エステル三元共重合体を用いる
ことが接着強度、ラミネーション成形性等を顕著に向上
させることが出来る点で好ましく、更に、(メタ)アク
リル酸成分単位を1〜25重量%、より好ましくは2〜
20重量%、更に好ましくは5〜15重量%の範囲で含
有し、(メタ)アクリル酸エステル成分単位を1〜25
重量%、より好ましくは2〜20重量%、更に好ましく
は5〜15重量%、の範囲で含有するものが特に好まし
い。又共重合体の密度が0.935〜0.945g/c
3 、より好ましくは0.940g/cm3 付近のもの
ものを用いることが特に好ましい。このエチレン・(メ
タ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル三元共重
合体の構成成分である(メタ)アクリル酸エステルとし
ては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸イソブチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル
酸2ーエチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n
−ブチル、メタクリル酸2ーエチルヘキシル等を挙げる
ことが出来る。このようなエチレン・(メタ)アクリル
酸・(メタ)アクリル酸エステル3元共重合体自体は、
市販品として購入することが出来る。
【0026】上記共重合体(D)の配合量は、(A)、
(B)、(C)および(D)成分の合計量100重量部
当たり、2乃至55重量部である。特に、紙基材との積
層用には2乃至30重量部の範囲が好ましく、3乃至2
0重量部の範囲がより好ましく、更に5乃至15重量部
の範囲が特に好ましい。又、金属、特にアルミ基材との
積層用に用いる場合は、該基材との接着性、より高温で
の耐熱性等の点で25乃至55重量部の範囲のものを用
いることが好ましく、30乃至55重量部が更に好まし
く、35乃至55重量部が特に好ましい。共重合体
(D)の配合量が2重量部未満の場合には、本発明の組
成物を積層する場合のラミネーシヨン成形性がやや低下
し、ネックインや耳揺れの改善効果が顕著には得られ
ず、又、基材との接着強度がやや小さくなる。一方、配
合量が55重量部を越えると、得られる組成物の耐熱
性、離型性等が低下する。
【0027】本発明の4−メチル−1−ペンテン系重合
体組成物は、組成物としてのMFRが1〜400g/1
0分、特に100〜250g/10分の範囲にあること
が好ましく、MFRが1未満の場合には、ラミネーショ
ン成形時に組成物の延展性が低くなり膜厚の均一なラミ
ネーション紙を生産することが難しくなる。一方、MF
Rが400を越えると、樹脂の分子量が小さすぎるた
め、耳揺れが大きくなって生産性が低下すると共に、塗
膜の割れや樹脂/紙間の剥離強度も著しく低下してラミ
ネート紙としての実用的価値が低下する傾向が大とな
る。
【0028】本発明の4−メチル−1−ペンテン系樹脂
成物を得るには、上記した(A)4−メチル−1−ペン
テン系重合体、(B)高圧法低密度ポリエチレン、
(C)グラフト変性ポリα−オレフィンおよび(D)エ
チレンと(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エス
テル、(メタ)アクリル酸金属塩からなる群より選ばれ
た少なくとも1種の単量体との共重合体、各々の所定量
を、種々公知の方法、例えばV型ブレンダー、リボンブ
レンダー、ヘンシェルミキサー、タンブラーブレンダー
でドライブレンドするか、或いはニーダー、バンバリー
ミキサー等で溶融混練し、造粒或いは粉砕する等の方法
で調製する。
【0029】本発明の4−メチル−1−ペンテン系樹脂
組成物にはシランカップリング剤耐候安定剤、耐熱安定
剤、スリップ剤、核剤、顔料、染料等通常ポリオレフィ
ンに添加して使用される各種配合剤を本発明の目的を損
なわない範囲で添加してもよい。
【0030】[積層体]本発明の4−メチル−1−ペン
テン系樹脂組成物は紙、金属、プラスチック等の基材と
の接着性、耐熱性、押出ラミネート成形加工性に優れ、
又、離型性にも優れているところから、紙、金属等の基
材と積層して優れた性能を発揮する。それ故、本発明に
よれば、第2に、本発明の4−メチル−1−ペンテン系
樹脂組成物層を紙、金属、プラスチックフイルム、シー
ト等の各種基材層に積層した積層体が提供される。
【0031】本発明の積層体に用いる基材としては、特
に限定されるものではなく4−メチル−1−ペンテン系
樹脂に接着可能な紙、金属、プラスチック、木材、無機
系物質等の層状物材料はいずれも用いることが出来る
が、特に紙、金属及びプラスチックが好適に使用され
る。
【0032】紙を基材とした積層体の場合、基材層に用
いる紙としては、積層体の用途、使用の態様に応じて各
種の紙を選択使用する。例えば積層体(積層紙)が合成
皮革製造用工程紙(離型紙)等の用途の場合には、合成
皮革(レザー)の種類に応じて各種の工程紙用の紙を用
いるが、一般にクラフト紙、上質紙、模造紙、アート
紙、コート紙が用いられ、通常、坪数80乃至200g
/m2 程度のものを用いる。塩化ビニルレザーの場合、
かなりの耐熱性が要求されるため、耐熱性の特殊紙を用
いることが好ましく、塩化ビニルほど耐熱性を必要とし
ないウレタンレザー等の場合は前記した上質紙等を用い
てよい。
【0033】合成皮革製造用工程紙(離型紙)等の用途
に用いる本発明の積層紙を作製するには、前記工程紙用
の紙に本発明の4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物
層を積層する。該組成物層は紙基材の片面に積層されて
もよいし、両面に積層してもよい。組成物層の厚さは、
通常10乃至120μm程度であり、20乃至40μm
の範囲が好ましい。
【0034】積層方法としては、典型的には、ラミネー
ション成形法が用いられる。例えば、紙基材に溶融した
本発明の4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物をシン
グルラミネーターによって押し出しコーティングして、
紙基材上に4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物から
なる離型性層を形成させる等の方法等を用いることが出
来る。
【0035】本発明の4−メチル−1−ペンテン系樹脂
組成物は既に前記した通り、それ自体合成皮革用素材樹
脂に対し優れた離型性、耐熱性を有する故、該樹脂組成
物層をそのまま離型性層として使用することが出来るの
は勿論であるが、合成皮革用素材樹脂として特殊な樹脂
素材を用いた場合等、場合によっては、該層に更に剥離
剤、例えば、アミノ・アルキド、ポリビニルアルコール
(PVA)、クロム化合物等を塗工し、更に剥離性を向
上させることも可能である。一般に工程紙は、その表面
光沢によりミラー、グロス、セミグロス、セミマット、
デッドマットなどの種類に分類されるが、本発明で得ら
れる紙との積層体は、上記いずれの種類の工程紙にも使
用できる。
【0036】又、上記の紙基材層に本発明の4−メチル
−1−ペンテン系樹脂組成物層を積層し、その上に更に
4−メチル−1−ペンテン樹脂層を積層し、これに前記
剥離剤を塗工した3層以上の多層構成の工程紙、離型紙
とすることも出来、この態様の離型紙では、本発明の樹
脂組成物層は主として基材層(紙層)とポリ4−メチル
−1−ペンテン層との接着層として機能する。
【0037】本発明の4−メチル−1−ペンテン系樹脂
組成物は耐熱性、表面光沢に優れているところから、こ
れををカートン紙等の基材と積層した積層体は食品包
装、容器用材料の用途等に好適に用いられる。基材紙と
してはクレーコート紙、ミルクカートン紙が用いられ、
この基材紙の上に4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成
物を、例えば、押出しラミネーション等によって被覆す
る。この態様の積層体は、本発明の4−メチル−1−ペ
ンテン系樹脂組成物が特に耐熱性に優れているところか
らベーキングカートン用等の用途に特に好適に使用でき
る。
【0038】本発明の紙を基材とした積層体(積層紙)
の製造に際しては、該積層紙の層間接着強度を更に向上
させるため、紙基材に対してコロナ処理を施しても良
く、又樹脂溶融膜に対してオゾン処理を施しても良い、
勿論、これら両処理を併用することもできる。
【0039】更に紙基材層に本発明の4−メチル−1−
ペンテン系樹脂組成物層を積層し、その上に更に4−メ
チル−1−ペンテン樹脂層を積層した積層体は耐熱性に
更に優れているだけでなく、離型性、表面光沢性に優
れ、食品包装用材料として特に好適である。
【0040】又、本発明の樹脂組成物を、金属基材、例
えば、アルミ、スチール、錫、亜鉛、銅、銀、金、等の
シート、フィルム、箔等に積層した積層体は例えば、容
器、包装用材料、装飾用品素材、その他の各種用途に用
いられるが、、基材として、これらの金属箔乃至フイル
ムを紙、プラスチック等のフィルム乃至シート上に積層
するか又は、紙、プラスチック等のフィルム乃至シート
上にこれらの金属を蒸着したものがより一般的に用いら
れる。
【0041】これら、基材金属のうち、アルミ箔を基材
とした本発明の積層体は、特に、ベーキングカートン、
オーブン用のトレイ等の食品加熱調理用容器材料として
好適である。
【0042】アルミ箔としては、特に限定されるもので
はないが、通常5乃至100μm、好ましくは10乃至
50μmの厚みのものが好適に使用される。
【0043】金属基材積層体の場合、金属層と充分な層
間接着強度をもたせるために、金属表面をアンカーコー
ト処理等の表面処理したものを用い、これと本発明の樹
脂組成物とを積層しても良く、又金属層への表面処理と
溶融樹脂膜へのオゾン処理とを併用させても良い。
【0044】又、更に、本発明の4−メチル−1−ペン
テン系樹脂組成物を特定のプラスチックフイルム基材等
に積層してなる積層体は、例えばフレキシブルプリント
基板製造用の離型フイルム等に好適に用いることが出来
る。以下に、本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。
【0045】
【実施例】以下の実施例1、2(紙/本発明の樹脂組成
物層より成る積層体)、比較例1乃至3に於いて、積層
体のラミネーシヨン成形条件及びその積層体の評価試験
は各々下記の方法、条件で実施したものである。
【0046】〔ラミ紙の成形条件〕 使用押出ラミ機: 住友重機製 65mmφ押出ラミネーター 加工条件: 温度 C1/C2/C3/C4/XH/FB/D1〜D
5:300/350/320/320/320/320
/320〜320℃ 冷却ロール セミマットロール 基材 クレーコート紙 コート幅(設定値) 500mm 加工速度 50m/分、100m/分 樹脂加工厚み 紙/樹脂組成物=紙/30μm エアーギャップ 130mm コロナ処理 紙基材に対して実施、処理量 4KW オゾン処理 樹脂溶融膜に対して実施、処理量 35〜40
g/m3×2m3
【0047】〔評価項目、方法〕 ネックイン; 紙基材上にダイ幅を500mm(設定
値)にして樹脂を押出コートした後、コート方向に1m
間隔で20ヶ所の点について、実際にコートされた幅を
測定して下記式によりネックインを求めた。 Wn:樹脂コート幅(mm) n=1〜20 ネックイン=500ー(W1+W2+ … W20)/
20 耳揺れ; ラミ加工時、目視による観察及び前記2
0個のコート幅測定値の偏差値σ(mm)で表した。 樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)の測定;4
−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物のペレットのMF
RはASTM D1238に準拠して荷重:5Kg,温
度:260℃の条件で測定した。 ビカット軟化点の測定;射出成型法によりシリンダー温
度300℃で成形した試験片(12.5mm(幅)×1
20mm(長)×3mm(厚))を測定用試料とし、J
IS 7206に準じてビカット軟化点を測定した。 樹脂組成物層と紙基材層との接着強度の測定;上記ラミ
ネーション成型法(加工速度50m/分)で得られたラ
ミ紙から幅15mmの短冊状試験片を作製し、引張試験
機を用いて180度剥離試験を300mm/分の試験速
度で行い層間剥離強度を測定した。 積層体の耐熱性評価; 積層体の耐熱性を下記の各試験
により評価した。 (1)オーブン・ケーキ焼き試験 積層体(ラミ紙)を所定の寸法に切り出して箱(幅7c
m、長さ11cm,高さ3cm,上面オープン)を形成
し、この箱に以下に示すレシペの処方品を所定量入れ、
オーブン温度、180℃、200℃、220℃の各温度
で、加熱時間20分で、ケーキを焼き、ラミ紙へのバタ
ーの滲み出し状態、ラミ紙のデラミ現象(紙と樹脂層の
剥離、膨らみ発生現象)の程度、ラミ紙からのケーキの
剥がれ易さの程度等を目視で観察し、耐熱性を評価し
た。 オーブン・レンジ;ナショナル・オーブンレンジ NE-A
740 (2)サラダオイル加熱試験 ラミ紙で同様の容器を作り、サラダオイル100gを入
れて、電子レンジで加熱し、所定時間加熱後、ラミ紙か
らのオイルの滲み出し、ラミ紙のデラミ現象等を目視で
確認して耐熱性を評価した。 電子レンジ;定格消費電力 1.17kw 定格高周波出力 600w (3)フライドチキン加熱試験 ラミ紙で容器を作り、市販の冷凍フライドチキンを1個
入れて所定時間電子レンジで加熱し、ラミ紙からのオイ
ルの滲み出し、ラミ紙のデラミ現象等を目視で確認して
耐熱性を評価した。
【0048】なお、本発明の4−メチル−1−ペンテン
系樹脂組成物で用いる(C)成分のグラフト変性ポリα
−オレフィン樹脂は下記の方法で調製した無水マレイン
酸グラフト変性4−メチル−1−ペンテン重合体を使用
した。 〔無水マレイン酸グラフト変性4−メチル−1−ペンテ
ン重合体の調製〕4−メチル−1−ペンテンのホモポリ
マー(〔η〕=1.7dl/g、MFR=100g/1
0分)100重量部を使用し、トルエン溶媒中、ジクミ
ルパーオキサイド触媒の存在下、145℃で無水マレイ
ン酸によるグラフト反応を行った。得られた反応物に大
量のアセトンを加え、グラフト変性ポリマーを析出さ
せ、これを濾別し、アセトンで十分洗浄して無水マレイ
ン酸グラフト変性4−メチル−1−ペンテン重合体(以
下、M−PMPと略称する)を得た。このM−PMPの
無水マレイン酸単位のグラフト割合は4.0重量%であ
った。又、135℃、デカリン中に於ける極限粘度は
0.95dl/gであった。
【0049】[実施例1]4−メチル−1−ペンテン・
1ーデセン共重合体(デセン含有量2.2重量%、MF
R:180g/10分)75重量部に対して低密度ポリ
エチレン(三井化学工業(株)社製、商品名:ミラソン
11P,MFR:7.2g/10分、密度:0.917
g/cm3 )10重量部、無水マレイン酸変性4−メチ
ル−1−ペンテン重合体(M−PMP)5重量部、エチ
レン・メタクリル酸・アクリル酸イソブチル三元共重合
体(メタクリル酸成分含有量10重量%、アクリル酸イ
ソブチル成分含有量10重量%、MFR:10 g/1
0分)10重量部を押出機に供給して260℃で溶融ブ
レンドし、組成物を製造した。次いで得られた組成物の
MFR,ビカット軟化点を測定した。又、この組成物の
ラミネーション成形性(ネックイン、耳揺れ)を評価
し、更に、得られたラミ紙の接着強度を測定した。結果
を表1に示す。更に、ラミ紙から箱を作製し、耐熱性を
評価した、結果を表2に示す。
【0050】[実施例2]実施例1と同じ4−メチル−
1−ペンテン・1ーデセン共重合体70重量部、低密度
ポリエチレン10重量部、M−PMP10重量部、エチ
レン・メタクリル酸・アクリル酸イソブチル三元共重合
体10重量部を押出機に供給して260℃で溶融ブレン
ドして組成物を製造し、実施例1と同様にラミ紙を成形
し、各評価項目について実施例1と同様に評価した。結
果を表1、表2に示す。
【0051】[比較例1]実施例1と同じ4−メチル−
1−ペンテン・1ーデセン共重合体90重量部と低密度
ポリエチレン10重量部とを押出機に供給して260℃
で溶融ブレンドして組成物を製造し、MFRとビカット
軟化点を測定した。又、この組成物のラミネーシヨン成
形性を評価し、更に、得られたラミ紙の接着強度を測定
した。結果を表1に示す。
【0052】[比較例2]実施例1と同じ4−メチル−
1−ペンテン・1ーデセン共重合体のMFRとビカット
軟化点を測定した。又、この共重合体のラミネーション
成形性を評価し、得られたラミ紙の接着強度を測定し
た。結果を表1に示す。
【0053】[比較例3]実施例1と同じ4−メチル−
1−ペンテン・1ーデセン共重合体85重量部、変性ポ
リ(4−メチル−1−ペンテン)5重量部及び高圧法低
密度ポリエチレン10重量部を押出機に供給して260
℃で溶融ブレンドして組成物を得、MFRとビカット軟
化点を測定した。又、この組成物のラミネーシヨン成形
性を評価し、更に、得られたラミ紙の接着強度を測定し
た。結果を表1に示す。
【0054】[比較例4]実施例1と同じ4−メチル−
1−ペンテン・1ーデセン共重合体85重量部、高圧法
低密度ポリエチレン10重量部及びエチレン・メタアク
リル酸・アクリル酸イソブチル三元共重合体5重量部を
押出機に供給して260℃で溶融ブレンドして組成物を
得、ラミネーション成形を試みたが製膜できなかった。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】[実施例3及び実施例4]4−メチル−1
−ペンテン・1ーデセン共重合体75重量部、低密度ポ
リエチレン10重量部、M−PMP5重量部、エチレン
・メタクリル酸・アクリル酸イソブチル三元共重合体1
0重量部から成る樹脂組成物、及び4−メチル−1−ペ
ンテン・1ーデセン共重合体(デセン含有量2.2重量
%、MFR:180g/10分)の各ペレットを用意
し、これらを用いて、下記のラミネーション成形加工条
件で、共重合体層/組成物層/紙より成る三層構造のラ
ミ紙を製造した(実施例3)。別に、4−メチル−1−
ペンテン・1ーデセン共重合体65重量部、低密度ポリ
エチレン10重量部、M−PMP5重量部、エチレン・
メタクリル酸・アクリル酸イソブチル三元共重合体20
重量部から成る樹脂組成物、及び4−メチル−1−ペン
テン・1ーデセン共重合体の各ペレットを用意し、これ
らを用いて、同様に、三層構造のラミ紙を製造した(実
施例4)。ラミ紙成形加工時に於ける各々のラミネーシ
ョン成形性(ネックイン、耳揺れ)の評価結果を表3に
示す。なお、ラミネーション成形性の評価は実施例1と
同様の方法で行った。
【0058】〔ラミ紙の成形条件〕 使用押出ラミ機: No.1押出機: 住友重機製 65mmφ押出ラミネ
ーター No.2押出機: 住友重機製 65mmφ押出ラミネ
ーター 加工条件: 温度条件 No1押出機 C1/C2/C3/C4/XH/FB
/D1〜D5:300/350/320/320/32
0/320/320〜320℃ No2押出機 C1/C2/C3/C4/XH/FB
/D1〜D5:300/350/320/320/32
0/320/320〜320℃ 冷却ロール セミマットロール 基材 クレーコート紙 コート幅(設定値) 500mm 加工速度 50mm/分、150m/分 樹脂加工厚み 紙/組成物/共重合体=紙/15μm/
15μm エアーギャップ 130mm コロナ処理 紙基材に対して実施、処理量 4KW オゾン処理 樹脂溶融膜に対して実施、処理量 35〜40
g/m3×2m3
【0059】
【表3】
【0060】[実施例5、6、7及び比較例4]4−メ
チル−1−ペンテン・1ーデセン共重合体55重量部、
低密度ポリエチレン10重量部、M−PMP5重量部、
エチレン・メタクリル酸・アクリル酸イソブチル三元共
重合体30重量部から成る樹脂組成物(実施例5)、前
記共重合体45重量部、低密度ポリエチレン10重量
部、M−PMP5重量部、前記三元共重合体40重量部
から成る樹脂組成物(実施例6)、共重合体35重量
部、低密度ポリエチレン10重量部、M−PMP5重量
部、三元共重合体50重量部から成る樹脂組成物(実施
例7)及び、共重合体25重量部、低密度ポリエチレン
10重量部、M−PMP5重量部、三元共重合体60重
量部から成る樹脂組成物(比較例4)の各々を用いて、
アルミ箔を基材とし、下記のラミネーション成形加工条
件で、組成物層/アルミ箔層より成る2層構造の各積層
体を製造した。得られた各積層体の層間剥離強度、耐熱
性の評価結果を表4に示す。なお、評価方法は各々下記
の方法によった。
【0061】〔積層体の成形条件〕 使用押出ラミ機: 押出機: 住友重機製 65mmφ押出ラミネーター 加工条件: 温度条件 C1/C2/C3/C4/XH/FB/D1〜D5:3
00/350/320/320/320/320/32
0〜320℃ 冷却ロール セミマットロール 基材 アルミ箔 コート幅(設定値) 500mm 加工速度 50m/分 樹脂加工厚み 30μm エアーギャップ 130mm アンカーコート処理 アルミ箔に対してアンカーコート
処理を実施、アンカーコート処理剤の処方は下記の通
り。 コロネール 1.89kg ニッポランL 1.0 kg 酢酸エチル 44.7 kg オゾン処理 樹脂溶融膜に対して実施、処理量 35〜40
g/m3×2m3
【0062】〔積層体の評価方法〕 剥離試験 装置 :インテスコMODEL2005型万能試験機 試験方法:積層体(樹脂組成物/アルミ箔ラミネート
品)を加工方向(MD)と並行に幅15mmの短冊状に
サンプルを切り出し、このサンプルの片側を手で樹脂層
とアルミ箔層とに一部剥がした後、その部分を試験機に
取り付けて、試験速度300mm/分で剥離しその強度
を求めた。 耐熱性試験 積層体を所定寸法に切り出して箱(幅7cm、長さ7c
m、高さ3cm、上面オープン)を作製し、以下に示す
レシペ処方品を所定量入れてオーブン温度180、20
0、220℃、加熱時間20分でケーキを焼き、ラミネ
ート部分のデラミ現象等の耐熱性を評価した。 オーブン・レンジ; ナショナル・オーブンレンジ N
E−A740
【0063】
【表4】
【0064】
【発明の効果】本発明の4−メチル−1−ペンテン系樹
脂組成物は、ラミネーション成型時に於けるネックイ
ン、耳揺れが大幅に改善され、ドローダウンサージング
を発生せず、ラミネーション成形性に優れ、且つ、得ら
れるラミネーション成型品は紙等の基材との接着強度に
優れている。又、本発明の組成物を基材に積層した積層
体は離型性と耐熱性に優れ、例えば、ベーキングカート
ン、合成皮革用の工程紙、合成接着剤用の離型紙、或い
は耐熱コピー紙、合成紙等の用途に好適に使用すること
が出来る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)メルトフローレート(温度260
    ℃、荷重5.0kg)が、1乃至400g/10分の範
    囲にある4−メチル−1−ペンテン系重合体30乃至9
    5重量部、 (B)メルトフローレート(温度190℃、荷重2.1
    6kg)が、0.1乃至100g/10分の範囲にある
    高圧法低密度ポリエチレン2乃至30重量部、 (C)不飽和カルボン酸又はその誘導体により、グラフ
    ト量0.01乃至10重量%の範囲でグラフト変性され
    た変性ポリα−オレフィン系重合体0.1乃至20重量
    部、及び (D)メルトフローレート(温度190℃、荷重2.1
    6kg)が1乃至100g/10分の、エチレンと(メ
    タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メ
    タ)アクリル酸金属塩からなる群より選ばれた少なくと
    も1種の単量体との共重合体2乃至55重量部を、上記
    (A)、(B)、(C)、(D)成分合計で100重量
    部含む4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記(A)4−メチル−1−ペンテン系
    重合体が、80重量%以上の4−メチル−1−ペンテン
    成分単位と20重量%以下の炭素数2乃至20のα−オ
    レフィン成分単位から成るランダム共重合体である請求
    項1記載の4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記(B)高圧法低密度ポリエチレン
    が、密度0.910乃至0.935g/cm3 、融点1
    00乃至110℃、且つメルトフローレート(190
    ℃、荷重2.16kg)1.0乃至100g/10分の
    低密度ポリエチレンである請求項1記載の4−メチル−
    1−ペンテン系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記(C)変性ポリα−オレフィン系重
    合体が、マレイン酸、ナジック酸又はこれらの酸無水物
    により変性されたものである請求項1記載の4−メチル
    −1−ペンテン系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記(C)変性ポリα−オレフィン系重
    合体がポリ4−メチル−1−ペンテン重合体のグラフト
    酸変性物である請求項4記載の4−メチル−1−ペンテ
    ン系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 前記(D)の共重合体がエチレン・(メ
    タ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル三元共重
    合体である請求項1記載の4−メチル−1−ペンテン系
    樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 前記エチレン・(メタ)アクリル酸・
    (メタ)アクリル酸エステル三元共重合体(D)の(メ
    タ)アクリル酸成分単位含有率が1乃至25重量%、
    (メタ)アクリル酸エステル成分単位含有率が1乃至2
    5重量%である請求項6記載の4−メチル−1−ペンテ
    ン系樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の4−メチル−1−ペンテ
    ン系樹脂組成物の層を基材層に積層して成る積層体。
  9. 【請求項9】 4−メチル−1−ペンテン系重合体層、
    前記請求項1記載の4−メチル−1−ペンテン系樹脂組
    成物層、及び基材層がこの順序に積層されて成る請求項
    8記載の積層体。
  10. 【請求項10】 前記基材層が紙である請求項8乃至9
    のいずれかに記載の積層体。
  11. 【請求項11】 前記基材層が金属から成る層である請
    求項8乃至9のいずれかに記載の積層体。
  12. 【請求項12】 前記基材層がアルミニュウム箔から成
    る層乃至アルミニュウム蒸着膜から成る層である請求項
    11記載の積層体。
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