JPH10102175A - Co基耐熱合金とガスタービン用部材及びガスタービン - Google Patents
Co基耐熱合金とガスタービン用部材及びガスタービンInfo
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- JPH10102175A JPH10102175A JP27288896A JP27288896A JPH10102175A JP H10102175 A JPH10102175 A JP H10102175A JP 27288896 A JP27288896 A JP 27288896A JP 27288896 A JP27288896 A JP 27288896A JP H10102175 A JPH10102175 A JP H10102175A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は高強度,高延性,高耐熱疲労性及び耐
食性を有するCo基耐熱合金とその製造法及びガスター
ビン用部材を提供する。 【解決手段】本発明は、Coを主成分とし重量でAl5
〜9wt.%,C0.2〜2wt.%含みCo3AlC 相
により強化されるCo基耐熱合金よりなり、精密鋳造法
により多結晶,一方向凝固による柱状晶、あるいは単結
晶に製造され、ガスタービン用部材として好適である。
食性を有するCo基耐熱合金とその製造法及びガスター
ビン用部材を提供する。 【解決手段】本発明は、Coを主成分とし重量でAl5
〜9wt.%,C0.2〜2wt.%含みCo3AlC 相
により強化されるCo基耐熱合金よりなり、精密鋳造法
により多結晶,一方向凝固による柱状晶、あるいは単結
晶に製造され、ガスタービン用部材として好適である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐熱疲労性と高温強
度を必要とされる新規なCo基耐熱合金及びそれに用い
るガスタービン用部品とガスタービンに関する。
度を必要とされる新規なCo基耐熱合金及びそれに用い
るガスタービン用部品とガスタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】700℃以上の高温下で使用され、かつ
強度を必要とされるガスタービン用部品の材料として、
これまでNi基合金とCo基合金が使用されてきた。N
i基合金は主にγ′相により析出強化され、一方Co基
合金は主にM23C6 やMC型炭化物相により析出強化さ
れている。強度は一般にNi基合金のほうが優れてい
る。これはγ′相が熱処理により均一に分散させやすい
こと,高体積率で分散させられること,また強度の正の
温度依存性をもつことに起因する。一方Co基合金は耐
食性や延性に優れている。これはCo母相がもつ延性や
耐食性に起因する。特開昭59−129746号及び特開昭62−
164844号記載のエンジンバルブおよび同バルブシート用
Co基合金と特開昭60−100642号記載の高延性Co基合
金は、従来の炭化物強化に加え、γ′相(Ni3(A
l,Ti))で析出強化する目的でNi,Al,Tiを
添加している。
強度を必要とされるガスタービン用部品の材料として、
これまでNi基合金とCo基合金が使用されてきた。N
i基合金は主にγ′相により析出強化され、一方Co基
合金は主にM23C6 やMC型炭化物相により析出強化さ
れている。強度は一般にNi基合金のほうが優れてい
る。これはγ′相が熱処理により均一に分散させやすい
こと,高体積率で分散させられること,また強度の正の
温度依存性をもつことに起因する。一方Co基合金は耐
食性や延性に優れている。これはCo母相がもつ延性や
耐食性に起因する。特開昭59−129746号及び特開昭62−
164844号記載のエンジンバルブおよび同バルブシート用
Co基合金と特開昭60−100642号記載の高延性Co基合
金は、従来の炭化物強化に加え、γ′相(Ni3(A
l,Ti))で析出強化する目的でNi,Al,Tiを
添加している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ガスタービンでは高効
率化をめざしてその燃焼温度をますます上昇させてお
り、運転中の材料温度は最高で900℃を超えるように
なりつつある。このような過酷な環境で信頼して用いる
ことのできる材料の開発が要望されている。この耐熱性
の要望に対して、Ni基合金は一方向凝固材や単結晶材
を開発することによりさらに高い高温強度を得ており、
またコーティング技術の発達により腐食・酸化に対抗で
きるようになってきている。Co基合金はこれまでその
耐食性と溶接補修ができること等の有利さから高強度を
必要としない部材に用いられてきたが、使用材料温度の
上昇に伴いこのような部材にもより高温強度のあるNi
基合金が用いられるようになっている。使用材料温度の
上昇に対応するためには、Co基合金は高強度化が必要
である。
率化をめざしてその燃焼温度をますます上昇させてお
り、運転中の材料温度は最高で900℃を超えるように
なりつつある。このような過酷な環境で信頼して用いる
ことのできる材料の開発が要望されている。この耐熱性
の要望に対して、Ni基合金は一方向凝固材や単結晶材
を開発することによりさらに高い高温強度を得ており、
またコーティング技術の発達により腐食・酸化に対抗で
きるようになってきている。Co基合金はこれまでその
耐食性と溶接補修ができること等の有利さから高強度を
必要としない部材に用いられてきたが、使用材料温度の
上昇に伴いこのような部材にもより高温強度のあるNi
基合金が用いられるようになっている。使用材料温度の
上昇に対応するためには、Co基合金は高強度化が必要
である。
【0004】起動停止や運転中の冷却に伴う部材の熱疲
労は、使用材料温度の上昇によりますます重要な破壊因
子となっている。耐熱疲労性は材料が高強度なほどまた
高延性なほど優れると考えられている。現在用いられて
いる耐熱合金では、高強度であるNi基合金のほうがC
o基合金より耐熱疲労性で優れている。しかし延性にお
いてはCo基合金のほうが優れており、高強度化したC
o基合金に優れた耐熱疲労性が期待される。
労は、使用材料温度の上昇によりますます重要な破壊因
子となっている。耐熱疲労性は材料が高強度なほどまた
高延性なほど優れると考えられている。現在用いられて
いる耐熱合金では、高強度であるNi基合金のほうがC
o基合金より耐熱疲労性で優れている。しかし延性にお
いてはCo基合金のほうが優れており、高強度化したC
o基合金に優れた耐熱疲労性が期待される。
【0005】前記のような理由でCo基合金のもつ優れ
た耐食性や延性を生かして高強度化する試みがなされて
きた。Co母相にNi基合金と同様な強化因子を導入す
る目的で、γ′相の結晶構造と同じL12 型構造をもつ
Co3Ti,a−Co3Taが研究されている。しかしこ
れらの相には高温での相安定性に問題がある。
た耐食性や延性を生かして高強度化する試みがなされて
きた。Co母相にNi基合金と同様な強化因子を導入す
る目的で、γ′相の結晶構造と同じL12 型構造をもつ
Co3Ti,a−Co3Taが研究されている。しかしこ
れらの相には高温での相安定性に問題がある。
【0006】本発明の目的は、高温での耐食性,強度及
び耐熱疲労性に優れたCo基耐熱合金と、ガスタービン
用部材及びガスタービンを提供することにある。
び耐熱疲労性に優れたCo基耐熱合金と、ガスタービン
用部材及びガスタービンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、Coを主成分
とし、重量でAl5〜10%及びC0.2〜2.0%を含
有し、E21 型構造金属間化合物が析出又は晶出してい
ることを特徴とするCo基耐熱合金にある。
とし、重量でAl5〜10%及びC0.2〜2.0%を含
有し、E21 型構造金属間化合物が析出又は晶出してい
ることを特徴とするCo基耐熱合金にある。
【0008】前記E21 型構造金属間化合物はCo3A
lC を基本組成とすることが好ましく、更にB0.00
5 〜1重量%を含有することができ、該合金は柱状
晶,多結晶及び単結晶のいずれでも良く、特に、Coを
主成分とし、重量でAl5〜10%及びC0.2〜2.0
%を含み、前記Al量及びC量を図1のA(Al5.0
%,C0.7%),B(Al6.6%,C0.2%),C
(Al9.1%,C1.6%),D(Al7.5%,C2.
0%)の各点を順次結ぶ線に囲まれる領域内とするのが
好ましい。
lC を基本組成とすることが好ましく、更にB0.00
5 〜1重量%を含有することができ、該合金は柱状
晶,多結晶及び単結晶のいずれでも良く、特に、Coを
主成分とし、重量でAl5〜10%及びC0.2〜2.0
%を含み、前記Al量及びC量を図1のA(Al5.0
%,C0.7%),B(Al6.6%,C0.2%),C
(Al9.1%,C1.6%),D(Al7.5%,C2.
0%)の各点を順次結ぶ線に囲まれる領域内とするのが
好ましい。
【0009】本発明は、Coを主成分とし、重量でAl
5〜10%及びC0.2〜2.0%を含有し、1200℃
〜1300℃の温度で溶体化処理を施した後、900℃
〜1100℃の温度で時効処理を施すことを特徴とする
Co基耐熱合金の製造法にある。
5〜10%及びC0.2〜2.0%を含有し、1200℃
〜1300℃の温度で溶体化処理を施した後、900℃
〜1100℃の温度で時効処理を施すことを特徴とする
Co基耐熱合金の製造法にある。
【0010】本発明は、Coを主成分とし、重量でAl
5〜10%及びC0.2〜2.0%を含有し、E21 型構
造の金属間化合物が析出又は晶出しているCo基合金か
らなることを特徴とするガスタービン用部材にあり、具
体的にはブレード,ノズル,燃焼器用ライナ,トランジ
ションピースにあり、これらの少なくとも1つが上述の
Co基耐熱合金からなり、圧縮機と、燃焼機と、タービ
ンディスクに固定されたタービンブレードと、前記ター
ビンブレードに対応して設けられたタービンノズルとを
備えた発電用ガスタービンにある。
5〜10%及びC0.2〜2.0%を含有し、E21 型構
造の金属間化合物が析出又は晶出しているCo基合金か
らなることを特徴とするガスタービン用部材にあり、具
体的にはブレード,ノズル,燃焼器用ライナ,トランジ
ションピースにあり、これらの少なくとも1つが上述の
Co基耐熱合金からなり、圧縮機と、燃焼機と、タービ
ンディスクに固定されたタービンブレードと、前記ター
ビンブレードに対応して設けられたタービンノズルとを
備えた発電用ガスタービンにある。
【0011】図2はCo3AlCを基本組成とするE21
型構造金属間化合物の結晶構造を示し、それを主な強化
相とすることにより、高い高温強度を達成する。E21
型構造は図3に示すL12 型構造の体心位置に第3元素
が入った構造である。またむしろCo3AlC相はL1
2 型構造のCo3Alに安定化元素としてCが体心位置
に存在したものとも考えられる。このようにL12型構
造に類似したCo3AlC相とCo相からなる2相合金
は、γ′相(Ll2 型構造)で強化されたNi基合金と
同様の高温強度が期待される。前記Co3AlC 相が一
様に分散した組織を得るため、重量でAl5〜10w
t.% ,C0.2〜2wt.%含む必要がある。また粒界
を起因とした破壊を抑制し延性を改善するため、重量で
B1%以下添加する。
型構造金属間化合物の結晶構造を示し、それを主な強化
相とすることにより、高い高温強度を達成する。E21
型構造は図3に示すL12 型構造の体心位置に第3元素
が入った構造である。またむしろCo3AlC相はL1
2 型構造のCo3Alに安定化元素としてCが体心位置
に存在したものとも考えられる。このようにL12型構
造に類似したCo3AlC相とCo相からなる2相合金
は、γ′相(Ll2 型構造)で強化されたNi基合金と
同様の高温強度が期待される。前記Co3AlC 相が一
様に分散した組織を得るため、重量でAl5〜10w
t.% ,C0.2〜2wt.%含む必要がある。また粒界
を起因とした破壊を抑制し延性を改善するため、重量で
B1%以下添加する。
【0012】さらに一方向凝固による柱状晶材や単結晶
材に作製することにより、粒界を介した破壊と腐食を低
減させてさらに高い高温強度,高延性,高耐食性が得ら
れる。
材に作製することにより、粒界を介した破壊と腐食を低
減させてさらに高い高温強度,高延性,高耐食性が得ら
れる。
【0013】ガスタービン用部品を構成するCo基合金
に含有される各元素の役割を次に示す。
に含有される各元素の役割を次に示す。
【0014】主成分であるCoは、Niと比較して高融
点,高延性をもつ他、硫化物の融点が高いので耐食性に
ついても有利である。
点,高延性をもつ他、硫化物の融点が高いので耐食性に
ついても有利である。
【0015】Alは後述するCとともにE21 型構造金
属間化合物をつくりこれが強化相として強度に寄与する
他、安定な酸化被膜をつくり耐酸化性,耐食性に寄与す
るもので、重量で3%以上添加するとE21 型構造金属
間化合物が出現するが、10%以上過剰に添加すると異
相が現われ高温強度が低下するので、3〜10%とす
る。特に、5〜9.1% が好ましい。
属間化合物をつくりこれが強化相として強度に寄与する
他、安定な酸化被膜をつくり耐酸化性,耐食性に寄与す
るもので、重量で3%以上添加するとE21 型構造金属
間化合物が出現するが、10%以上過剰に添加すると異
相が現われ高温強度が低下するので、3〜10%とす
る。特に、5〜9.1% が好ましい。
【0016】Cは前述のAlとともにE21 型構造金属
間化合物をつくりこれが強化相として強度に寄与する
他、マトリックスあるいは粒界に固溶して強度に寄与す
るのに重量で0.2%以上添加し、E21 型構造金属間
化合物を出現させるが、2.0%以上過剰に添加すると
グラファイトが現われ靭性が損なわれる。特に、0.5
〜1.50% が好ましい。
間化合物をつくりこれが強化相として強度に寄与する
他、マトリックスあるいは粒界に固溶して強度に寄与す
るのに重量で0.2%以上添加し、E21 型構造金属間
化合物を出現させるが、2.0%以上過剰に添加すると
グラファイトが現われ靭性が損なわれる。特に、0.5
〜1.50% が好ましい。
【0017】引張強度・クリープ強度及び延性をともに
高めるには、Al量及びC量が図1においてA(Al
5.0%,C0.7%),B(Al6.6%,C0.2
%),C(Al9.1%,C1.6%),D(Al7.5
%,C2.0%)の各点を順次結ぶ線に囲まれる領域内
であることが好ましい。
高めるには、Al量及びC量が図1においてA(Al
5.0%,C0.7%),B(Al6.6%,C0.2
%),C(Al9.1%,C1.6%),D(Al7.5
%,C2.0%)の各点を順次結ぶ線に囲まれる領域内
であることが好ましい。
【0018】Bは粒界を強化し、延性・引張強さを改善
するが、クリープ強度を低下しさらに過剰に添加すると
逆に延性・靱性を低下する。添加量としては0〜1%が
適正である。
するが、クリープ強度を低下しさらに過剰に添加すると
逆に延性・靱性を低下する。添加量としては0〜1%が
適正である。
【0019】前記E21 型構造金属間化合物は900℃
以上でも安定であるので、この強化相で強化されたCo
基合金からなるガスタービン用部品は900℃以上でも
強度が保たれる。また前記Co基合金は高強度・高延性
を併せもつので前記ガスタービン用部品は良い耐熱疲労
性をもつ。
以上でも安定であるので、この強化相で強化されたCo
基合金からなるガスタービン用部品は900℃以上でも
強度が保たれる。また前記Co基合金は高強度・高延性
を併せもつので前記ガスタービン用部品は良い耐熱疲労
性をもつ。
【0020】Coの金属間化合物の析出物又は晶出物は
5〜60体積%が好ましく、特に10〜40体積%が好
ましい。使用温度に応じて60体積%まで多くするのが
好ましい。
5〜60体積%が好ましく、特に10〜40体積%が好
ましい。使用温度に応じて60体積%まで多くするのが
好ましい。
【0021】前記ガスタービン用部品に鋳造する際一方
向凝固による柱状晶または単結晶材にすることにより、
破断や腐食の起点となる粒界を低減でき高強度,高延
性,高耐食性な特性を得ることができる。また、通常の
多結晶でも用いることはできる。これらの鋳物は前述の
熱処理を施すことにより鋳造直後不均一であった組織を
均一にし、また強度に優れた形状に組織制御して、高強
度・高延性な特性を得ることができる。
向凝固による柱状晶または単結晶材にすることにより、
破断や腐食の起点となる粒界を低減でき高強度,高延
性,高耐食性な特性を得ることができる。また、通常の
多結晶でも用いることはできる。これらの鋳物は前述の
熱処理を施すことにより鋳造直後不均一であった組織を
均一にし、また強度に優れた形状に組織制御して、高強
度・高延性な特性を得ることができる。
【0022】
(実施例1)表1に供試材の化学組成(重量%)を示
す。供試材No.1〜12は真空高周波溶解炉で溶解した
所定の組成の合金を鋳込み温度1550℃,鋳型温度1
535℃,引き下げ速度200mm/hの条件で一方向凝
固法により柱状晶の鋳物を作製し、1300〜1250
℃−1時間の溶体化処理後1100℃−8時間の時効処
理を施した。供試材No.13は従来のCo基合金FSX
−414で普通凝固法により作製し、1150℃−4時
間の溶体化処理後982℃−4時間時効処理を施した。
す。供試材No.1〜12は真空高周波溶解炉で溶解した
所定の組成の合金を鋳込み温度1550℃,鋳型温度1
535℃,引き下げ速度200mm/hの条件で一方向凝
固法により柱状晶の鋳物を作製し、1300〜1250
℃−1時間の溶体化処理後1100℃−8時間の時効処
理を施した。供試材No.13は従来のCo基合金FSX
−414で普通凝固法により作製し、1150℃−4時
間の溶体化処理後982℃−4時間時効処理を施した。
【0023】
【表1】 図4は供試材No.3の電子顕微鏡写真である。図に示す
ように、0.1〜2μm角の矩形状をしたCo3AlC相
が体積比で17.1%一様に分布しており、γ′相強化
型Ni基合金の組織と似ている。矩形状析出物間に分布
する細かい析出物もCo3AlC 相で時効処理後冷却時
に析出したものである。組織観察によると時効処理を施
した本発明合金は、少なくとも1100℃までは強度に
寄与するのに十分な体積率をもったCo3AlC 相が存
在する。析出物は1μm以下のものが大部分で、340
μm2 の面積内に粒径1μm以上の粒子が2個である。
ように、0.1〜2μm角の矩形状をしたCo3AlC相
が体積比で17.1%一様に分布しており、γ′相強化
型Ni基合金の組織と似ている。矩形状析出物間に分布
する細かい析出物もCo3AlC 相で時効処理後冷却時
に析出したものである。組織観察によると時効処理を施
した本発明合金は、少なくとも1100℃までは強度に
寄与するのに十分な体積率をもったCo3AlC 相が存
在する。析出物は1μm以下のものが大部分で、340
μm2 の面積内に粒径1μm以上の粒子が2個である。
【0024】これらの供試材から引張・クリープ破断試
験片(平行部直径6mm)及び熱衝撃試験片(円盤状、直
径61mm)を加工し、室温引張試験・クリープ破断試験
(温度816℃,応力17.6kgf/mm2)及び熱衝撃試
験(熱サイクル900℃30分−200℃)を行った。
室温引張試験・クリープ破断試験結果を各々表2及び表
3に、熱衝撃試験では供給材No.3,11及び13につ
いて熱サイクル数に対して試験片外縁部に発生した亀裂
長さを比較し、結果を図5に示す。
験片(平行部直径6mm)及び熱衝撃試験片(円盤状、直
径61mm)を加工し、室温引張試験・クリープ破断試験
(温度816℃,応力17.6kgf/mm2)及び熱衝撃試
験(熱サイクル900℃30分−200℃)を行った。
室温引張試験・クリープ破断試験結果を各々表2及び表
3に、熱衝撃試験では供給材No.3,11及び13につ
いて熱サイクル数に対して試験片外縁部に発生した亀裂
長さを比較し、結果を図5に示す。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】 表1に示す室温引張特性において、0.2 %耐力・引張
強さでは供試材No.1〜12が、伸び・絞りでは供試材
No.10,11が従来材を上回った。またクリープ破断
特性では、破断時間では供試材2〜6,8〜12が上回
り、伸び・絞りでは従来材と同程度か下回るが高い延性
を示した。B添加した供試材は伸び・絞りが向上した
が、クリープ破断時間が短くなった。伸び・絞りが低か
った供試材No.8,12には粒内及び粒界に析出したグ
ラファイトが観察され、このグラファイトの析出が延性
低下の原因となっている。また供試材No.7,11には
Co3AlC 相の他B2型構造のCoAl相が観察され
た。図5によると、従来材に対して亀裂発生熱サイクル
回数が多く、耐熱疲労性が認められた。
強さでは供試材No.1〜12が、伸び・絞りでは供試材
No.10,11が従来材を上回った。またクリープ破断
特性では、破断時間では供試材2〜6,8〜12が上回
り、伸び・絞りでは従来材と同程度か下回るが高い延性
を示した。B添加した供試材は伸び・絞りが向上した
が、クリープ破断時間が短くなった。伸び・絞りが低か
った供試材No.8,12には粒内及び粒界に析出したグ
ラファイトが観察され、このグラファイトの析出が延性
低下の原因となっている。また供試材No.7,11には
Co3AlC 相の他B2型構造のCoAl相が観察され
た。図5によると、従来材に対して亀裂発生熱サイクル
回数が多く、耐熱疲労性が認められた。
【0027】上記の結果より、本発明合金は強度,延
性,耐熱疲労性において従来材より優れていることが認
められた。
性,耐熱疲労性において従来材より優れていることが認
められた。
【0028】(実施例2)実施例1の表1に示す供試材
No.10と同組成の合金を用い、図6及び図7に示すガ
スタービン用ノズルを製造した。図6及び図7に示す形
状のワックス模型をメチルエチルケトンにアクリル樹脂
を溶解した液に浸漬し、通風乾燥した後、スラリー(ジ
ルコンフラワー+コロイダルシリカ+アルコール)に浸
漬してスタック(初層ジルコンサンド,2層以降シャル
モットサンド)を吹き付け、これを何回か繰り返して鋳
型を成形した。鋳型は脱ろうした後900℃で焼成し
た。
No.10と同組成の合金を用い、図6及び図7に示すガ
スタービン用ノズルを製造した。図6及び図7に示す形
状のワックス模型をメチルエチルケトンにアクリル樹脂
を溶解した液に浸漬し、通風乾燥した後、スラリー(ジ
ルコンフラワー+コロイダルシリカ+アルコール)に浸
漬してスタック(初層ジルコンサンド,2層以降シャル
モットサンド)を吹き付け、これを何回か繰り返して鋳
型を成形した。鋳型は脱ろうした後900℃で焼成し
た。
【0029】次にこの鋳型を真空炉に設けるとともに、
真空溶解によって供試材No.10と同組成の合金を溶解
し、真空中で鋳型に鋳込んだ。また、図6及び図7に示
す形状について、サイドウォールと平行な方向を凝固方
向とするように鋳型を作製し、真空炉内で前記合金を鋳
込んだ後、鋳型を一定速度で炉内から引き出し、サイド
ウォールと平行な方向に一方向凝固させた柱状晶の組織
のものを製造した後、実施例1と同じ熱処理を行いノズ
ルを製造した。本実施例では翼部1がリーデングエッジ
4側からトレーリングエッジ3側に凝固させた柱状晶を
形成させるとともにサイドウォール2も同じ方向に柱状
晶を形成させた。
真空溶解によって供試材No.10と同組成の合金を溶解
し、真空中で鋳型に鋳込んだ。また、図6及び図7に示
す形状について、サイドウォールと平行な方向を凝固方
向とするように鋳型を作製し、真空炉内で前記合金を鋳
込んだ後、鋳型を一定速度で炉内から引き出し、サイド
ウォールと平行な方向に一方向凝固させた柱状晶の組織
のものを製造した後、実施例1と同じ熱処理を行いノズ
ルを製造した。本実施例では翼部1がリーデングエッジ
4側からトレーリングエッジ3側に凝固させた柱状晶を
形成させるとともにサイドウォール2も同じ方向に柱状
晶を形成させた。
【0030】(実施例3)実施例1の表1に示す供試材
No.3と同組成の合金を用い、図8に示すガスタービン
用バケットを製造した。図8に示す形状のワックス模型
をメチルエチルケトンにアクリル樹脂を溶解した液に浸
漬し、通風乾燥した後、スラリー(ジルコンフラワー+
コロイダルシリカ+アルコール)に浸漬してスタック
(初層ジルコンサンド,2層以降シャルモットサンド)
を吹き付け、これを何回か繰り返して鋳型を成形した。
鋳型は脱ろうした後900℃で焼成した。鋳型はバケッ
トの長手方向を凝固方向にするように作製する。
No.3と同組成の合金を用い、図8に示すガスタービン
用バケットを製造した。図8に示す形状のワックス模型
をメチルエチルケトンにアクリル樹脂を溶解した液に浸
漬し、通風乾燥した後、スラリー(ジルコンフラワー+
コロイダルシリカ+アルコール)に浸漬してスタック
(初層ジルコンサンド,2層以降シャルモットサンド)
を吹き付け、これを何回か繰り返して鋳型を成形した。
鋳型は脱ろうした後900℃で焼成した。鋳型はバケッ
トの長手方向を凝固方向にするように作製する。
【0031】次にこの鋳型を真空炉に設けるとともに、
真空溶解によって供試材No.3と同組成の合金を溶解
し、真空中で鋳型に鋳込んだ。その後鋳型を一定速度で
炉内から引き出し、長手方向と平行な方向に一方向凝固
させた後、実施例1と同じ熱処理を行い、バケットを製
造した。本実施例では翼部1の先端部からプラットフォ
ーム5,シャンク7及びダブティル8の順に一方向凝固
させ、柱状晶のバケットを得たものである。
真空溶解によって供試材No.3と同組成の合金を溶解
し、真空中で鋳型に鋳込んだ。その後鋳型を一定速度で
炉内から引き出し、長手方向と平行な方向に一方向凝固
させた後、実施例1と同じ熱処理を行い、バケットを製
造した。本実施例では翼部1の先端部からプラットフォ
ーム5,シャンク7及びダブティル8の順に一方向凝固
させ、柱状晶のバケットを得たものである。
【0032】(実施例4)実施例1の表1に示す供試材
No.10と同組成の合金を用い、図9に示すガスタービ
ン用燃焼器ライナを製造した。図9に示す燃焼器ライナ
の外径より0.2mm程度大きい内径をもった金属製鋳型
を、鋳型内部あるいは外部に水冷却管を巡らして真空中
にて一定速度で回転させる。真空溶解によって供試材N
o.10と同組成の合金を溶解し、真空中で鋳型に鋳込ん
だ。鋳込んだ鋳物を冷却後取り出し、実施例1と同じ熱
処理を施した後鋳物表面を機械加工して燃焼器ライナを
製造した。燃焼器ライナは矩形の突起9が端部と他の端
部がその突起と同等の厚さを有し広幅で厚肉となってお
り、中間に突起9がほぼ等間隔に設けられ、補強に用い
られる。
No.10と同組成の合金を用い、図9に示すガスタービ
ン用燃焼器ライナを製造した。図9に示す燃焼器ライナ
の外径より0.2mm程度大きい内径をもった金属製鋳型
を、鋳型内部あるいは外部に水冷却管を巡らして真空中
にて一定速度で回転させる。真空溶解によって供試材N
o.10と同組成の合金を溶解し、真空中で鋳型に鋳込ん
だ。鋳込んだ鋳物を冷却後取り出し、実施例1と同じ熱
処理を施した後鋳物表面を機械加工して燃焼器ライナを
製造した。燃焼器ライナは矩形の突起9が端部と他の端
部がその突起と同等の厚さを有し広幅で厚肉となってお
り、中間に突起9がほぼ等間隔に設けられ、補強に用い
られる。
【0033】(実施例5)実施例1の表1に示す供試材
No.10と同組成の合金を用い、図10に示すガスター
ビン用燃焼器トランジションピースを製造した。図10
に示す燃焼器トランジションピースの外径より0.2mm
程度大きい内径をもった金属製鋳型を、鋳型内部あるい
は外部に水冷却管を巡らして真空中にて一定速度で回転
させる。真空溶解によって供試材No.10と同組成の合
金を溶解し、真空中で鋳型に鋳込んだ。鋳込んだ円筒状
鋳物を冷却後取り出し、熱間鋳造により図10の形状に
成形し燃焼器トランジションピースを製造した。また、
熱間鍛造後実施例1と同様の熱処理を行った。図10
(b)は(c)方向の正面図、図10(c)は(c)方
向の正面図である。
No.10と同組成の合金を用い、図10に示すガスター
ビン用燃焼器トランジションピースを製造した。図10
に示す燃焼器トランジションピースの外径より0.2mm
程度大きい内径をもった金属製鋳型を、鋳型内部あるい
は外部に水冷却管を巡らして真空中にて一定速度で回転
させる。真空溶解によって供試材No.10と同組成の合
金を溶解し、真空中で鋳型に鋳込んだ。鋳込んだ円筒状
鋳物を冷却後取り出し、熱間鋳造により図10の形状に
成形し燃焼器トランジションピースを製造した。また、
熱間鍛造後実施例1と同様の熱処理を行った。図10
(b)は(c)方向の正面図、図10(c)は(c)方
向の正面図である。
【0034】(実施例6)図11は、本発明による発電
用ガスタービンの回転部分の断面図である。14はター
ビンディスク、10はタービンスタブシャフト、13は
タービンスタッキングボルト、18はタービンスペー
サ、19はディスタントピース、16はコンプレッサデ
ィスク、17はコンプレッサブレード、11はコンプレ
ッサスタッキングボルト、12はコンプレッサスタブシ
ャフトである。本実施のガスタービンはタービンブレー
ド20及びタービンノズル30がそれぞれ3段ずつあ
る。
用ガスタービンの回転部分の断面図である。14はター
ビンディスク、10はタービンスタブシャフト、13は
タービンスタッキングボルト、18はタービンスペー
サ、19はディスタントピース、16はコンプレッサデ
ィスク、17はコンプレッサブレード、11はコンプレ
ッサスタッキングボルト、12はコンプレッサスタブシ
ャフトである。本実施のガスタービンはタービンブレー
ド20及びタービンノズル30がそれぞれ3段ずつあ
る。
【0035】本実施例におけるガスタービンの初段ブレ
ードには、実施例1のNo.10の柱状晶鋳造物であり、
翼部130mm、その全長は約220mmである。この鋳造
物の105 時間14kgf/mm2 の耐用温度は930℃〜
940℃であり、内部に複雑な空気冷却孔を設けており
運転中は圧縮空気により冷却する。冷却方式はクローズ
ド方式,冷却構造はスタッガードリブ方式である。ブレ
ードの表面には、重量でAl2〜5%,Cr20〜30
%,Y0.1〜1% を含み残部Ni又はNi+Coから
なる合金層を非酸化性減圧雰囲気下でプラズマ溶融によ
って50〜150μmの厚さに設け耐食性を高めた。
ードには、実施例1のNo.10の柱状晶鋳造物であり、
翼部130mm、その全長は約220mmである。この鋳造
物の105 時間14kgf/mm2 の耐用温度は930℃〜
940℃であり、内部に複雑な空気冷却孔を設けており
運転中は圧縮空気により冷却する。冷却方式はクローズ
ド方式,冷却構造はスタッガードリブ方式である。ブレ
ードの表面には、重量でAl2〜5%,Cr20〜30
%,Y0.1〜1% を含み残部Ni又はNi+Coから
なる合金層を非酸化性減圧雰囲気下でプラズマ溶融によ
って50〜150μmの厚さに設け耐食性を高めた。
【0036】第2段ブレードおよび第3段ブレードは重
量で、Cr12〜16%,Mo0.5〜2%,W2〜5
%,Al2.5〜5%,Ti3〜5%,Ta1.5〜3
%,Co8〜10%,C0.05〜0.15%,B0.0
05〜0.02%、および残部不可避の不純物とNiか
らなるNi基超合金で構成する。これらのブレードは通
常の鋳造により得られる等軸晶組織を有する。第2段ブ
レードは内部冷却孔を有しており、圧縮空気により冷却
する。これらの材料の105 時間14kgf/mm2 の耐用
温度は840℃〜860℃である。ブレード表面には、
CrあるいはAlの拡散コーティングを施し、耐食性を
高めた。
量で、Cr12〜16%,Mo0.5〜2%,W2〜5
%,Al2.5〜5%,Ti3〜5%,Ta1.5〜3
%,Co8〜10%,C0.05〜0.15%,B0.0
05〜0.02%、および残部不可避の不純物とNiか
らなるNi基超合金で構成する。これらのブレードは通
常の鋳造により得られる等軸晶組織を有する。第2段ブ
レードは内部冷却孔を有しており、圧縮空気により冷却
する。これらの材料の105 時間14kgf/mm2 の耐用
温度は840℃〜860℃である。ブレード表面には、
CrあるいはAlの拡散コーティングを施し、耐食性を
高めた。
【0037】初段ノズルのタービンノズル30には重量
で、実施例1のNo.10の柱状晶鋳物で、図6のものを
用い、冷却は、クローズド方式のインピンジ冷却であ
る。初段ノズルの外表面の火炎に接する部分には、遮熱
コーティング層が設けられる。これは、微細な柱状晶か
らなり、微細な直径50〜200μmのマクロな柱状晶
の中に直径10μm以下の柱状晶を有する2重構造の柱
状晶組織を有するY2O3安定化ジルコニア層を蒸着によ
って100〜200μmの厚さに設け、ベース金属とジ
ルコニア層との間の結合層とからなる。該結合層は重量
でAl2〜5%,Cr20〜30%,Y0.1〜1% を
含み残部Ni又はNi+Coからなる合金からなる溶射
層である。合金層は耐食性を向上させる効果も併せも
つ。
で、実施例1のNo.10の柱状晶鋳物で、図6のものを
用い、冷却は、クローズド方式のインピンジ冷却であ
る。初段ノズルの外表面の火炎に接する部分には、遮熱
コーティング層が設けられる。これは、微細な柱状晶か
らなり、微細な直径50〜200μmのマクロな柱状晶
の中に直径10μm以下の柱状晶を有する2重構造の柱
状晶組織を有するY2O3安定化ジルコニア層を蒸着によ
って100〜200μmの厚さに設け、ベース金属とジ
ルコニア層との間の結合層とからなる。該結合層は重量
でAl2〜5%,Cr20〜30%,Y0.1〜1% を
含み残部Ni又はNi+Coからなる合金からなる溶射
層である。合金層は耐食性を向上させる効果も併せも
つ。
【0038】第2段ノズル25および第3段ノズル27
には重量で、Cr21〜24%,Co18〜23%,C
0.05〜0.20%,W1〜8%,Al1〜2%,Ti
2〜3%,Ta0.5〜1.5%,B0.005〜0.15
%、および残部不可避の不純物とNiからなるNi基超
合金で構成する。これらのノズルは通常の鋳造により得
られる等軸晶組織である。特に、遮熱コーティング層を
設ける必要はないが、第2段ノズルには耐食性を高める
ためにCrあるいはAlの拡散コーティングを施す。そ
れぞれ内部冷却孔を有しており、圧縮空気により冷却さ
れる。これらの材料の105 時間6kgf/mm2 の耐用温
度は840℃〜860℃である。本鋳造材においても同
様の熱処理が施される。2段及び3段ノズルは各中心が
各ブレード間のほぼ中心位置に配置される。
には重量で、Cr21〜24%,Co18〜23%,C
0.05〜0.20%,W1〜8%,Al1〜2%,Ti
2〜3%,Ta0.5〜1.5%,B0.005〜0.15
%、および残部不可避の不純物とNiからなるNi基超
合金で構成する。これらのノズルは通常の鋳造により得
られる等軸晶組織である。特に、遮熱コーティング層を
設ける必要はないが、第2段ノズルには耐食性を高める
ためにCrあるいはAlの拡散コーティングを施す。そ
れぞれ内部冷却孔を有しており、圧縮空気により冷却さ
れる。これらの材料の105 時間6kgf/mm2 の耐用温
度は840℃〜860℃である。本鋳造材においても同
様の熱処理が施される。2段及び3段ノズルは各中心が
各ブレード間のほぼ中心位置に配置される。
【0039】本実施例ではタービンディスク4に重量
で、C0.03〜0.1%,Cr12〜18%,Ti1.
2〜2.2%,Fe30〜40%,Nb2.5〜3.5
%,B0.002〜0.01%及び残部が実質的にNiか
らなるNi基鍛造合金を用いる。該Ni基鍛造合金は、
450℃,105h クリープ破断強度が50kgf/mm2
以上であり、高温ガスタービン用材として必要な強度を
十分満足する。
で、C0.03〜0.1%,Cr12〜18%,Ti1.
2〜2.2%,Fe30〜40%,Nb2.5〜3.5
%,B0.002〜0.01%及び残部が実質的にNiか
らなるNi基鍛造合金を用いる。該Ni基鍛造合金は、
450℃,105h クリープ破断強度が50kgf/mm2
以上であり、高温ガスタービン用材として必要な強度を
十分満足する。
【0040】コンプレッサブレードは17段で、得られ
る空気圧縮比は18である。使用燃料として、天然ガ
ス,軽油が使用される。
る空気圧縮比は18である。使用燃料として、天然ガ
ス,軽油が使用される。
【0041】燃焼器は実施例4及び5のライナ及びトラ
ンジションピースからなるものである。
ンジションピースからなるものである。
【0042】本実施例における初段ノズルは、外側サイ
ドウォールと内側サイドウォール間にベーンが一体に形
成され、一端が丸みを帯びた三ケ月状で内部に冷却空気
が流入するように空洞の薄肉材によって構成される。ベ
ーン部分には冷却空気が両サイドウォール側から流入し
上流側のリーデングエッチ部で外部に通ずるように冷却
孔が多数設けられ、下流側の凹部の端部とその先端の端
面より冷却用空気が外部に通じるように冷却孔が多数設
けられる。
ドウォールと内側サイドウォール間にベーンが一体に形
成され、一端が丸みを帯びた三ケ月状で内部に冷却空気
が流入するように空洞の薄肉材によって構成される。ベ
ーン部分には冷却空気が両サイドウォール側から流入し
上流側のリーデングエッチ部で外部に通ずるように冷却
孔が多数設けられ、下流側の凹部の端部とその先端の端
面より冷却用空気が外部に通じるように冷却孔が多数設
けられる。
【0043】初段ブレードは図8に示すものが用いら
れ、翼部は上流側で一端が丸みを帯びた三ケ月状に形成
され、更に内部に冷却用空気が流れるように冷却通路が
ダブティルより流入し、翼部先端及び翼部の燃焼ガス下
流側端面より流出するように冷却孔が設けられる。本実
施例における単結晶鋳物は翼部側よりプラットフォー
ム,シャンク及びダブティルへと順次凝固されることに
よって得られ、プラットフォム及びシールフィンは翼部
からほぼ直角に水平に伸びている。シールフィンはほぼ
直角に伸びた形状を有し、燃焼ガスのもれを防ぐもので
ある。
れ、翼部は上流側で一端が丸みを帯びた三ケ月状に形成
され、更に内部に冷却用空気が流れるように冷却通路が
ダブティルより流入し、翼部先端及び翼部の燃焼ガス下
流側端面より流出するように冷却孔が設けられる。本実
施例における単結晶鋳物は翼部側よりプラットフォー
ム,シャンク及びダブティルへと順次凝固されることに
よって得られ、プラットフォム及びシールフィンは翼部
からほぼ直角に水平に伸びている。シールフィンはほぼ
直角に伸びた形状を有し、燃焼ガスのもれを防ぐもので
ある。
【0044】2段ノズルの全体構造は初段ノズルとほぼ
同じであり、本実施例においては2個のベーンを有する
ものである。冷却空気は外側サイドウォールより入り、
内側サイドウォール側より流出させるとともに、ベーン
下流側のトレーリングエッジより流出する冷却孔がベー
ン先端に設けられている。ベーンの内部は空洞になって
おり、ベーンは0.5〜3mm の厚さの薄肉部材によって
構成される。本実施例では2個のベーンを持つが、1個
〜3個のいずれでも可能である。3段ノズルの全体構造
は2段ノズルとほぼ同じで、ベーンの内部が空洞になっ
ており、冷却用媒体が流入し、ベーンを冷却できるよう
になっている。
同じであり、本実施例においては2個のベーンを有する
ものである。冷却空気は外側サイドウォールより入り、
内側サイドウォール側より流出させるとともに、ベーン
下流側のトレーリングエッジより流出する冷却孔がベー
ン先端に設けられている。ベーンの内部は空洞になって
おり、ベーンは0.5〜3mm の厚さの薄肉部材によって
構成される。本実施例では2個のベーンを持つが、1個
〜3個のいずれでも可能である。3段ノズルの全体構造
は2段ノズルとほぼ同じで、ベーンの内部が空洞になっ
ており、冷却用媒体が流入し、ベーンを冷却できるよう
になっている。
【0045】2段ブレードの全段構造はほぼ初段ブレー
ドと同じあるが、冷却用空気はダブティル側から端部に
流出するように内部に多数の冷却孔がストレートに設け
られている。3段ブレードの全体構造は2段ブレードと
ほぼ同じで、中実である。
ドと同じあるが、冷却用空気はダブティル側から端部に
流出するように内部に多数の冷却孔がストレートに設け
られている。3段ブレードの全体構造は2段ブレードと
ほぼ同じで、中実である。
【0046】以上の構成によって、総合的により信頼性
が高くバランスされたガスタービンが得られ、初段ター
ビンノズルへのガス入り口温度が1500℃,初段ター
ビンブレードのメタル温度が920℃,ガスタービンの
排ガス温度は650℃であり、発電効率がLHV表示で
37%以上の発電用ガスタービンが達成できる。
が高くバランスされたガスタービンが得られ、初段ター
ビンノズルへのガス入り口温度が1500℃,初段ター
ビンブレードのメタル温度が920℃,ガスタービンの
排ガス温度は650℃であり、発電効率がLHV表示で
37%以上の発電用ガスタービンが達成できる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、高強度,高延性,高耐
熱疲労性及び耐食性を有するCo基耐熱合金が得られ、
ガスタービン用部材として、長寿命かつ高信頼性が達成
できる。
熱疲労性及び耐食性を有するCo基耐熱合金が得られ、
ガスタービン用部材として、長寿命かつ高信頼性が達成
できる。
【図1】AlとC量の関係を示す図。
【図2】E21 型構造の単位格子を示す図。
【図3】L12 型構造の単位格子を示す図。
【図4】金属組織を示す電子顕微鏡写真。
【図5】熱衝撃試験結果を示す図。
【図6】ガスタービン用ノズルの斜視図。
【図7】ガスタービン用ノズルの斜視図。
【図8】ガスタービン用バケットの斜視図。
【図9】ガスタービン用燃焼器ライナの斜視図。
【図10】ガスタービン用トランジションピースの図。
【図11】ガスタービンの構成図。
1…翼部、2…サイドウォール、5…プラットフォー
ム、6…シールフィン、7…シャンク、8…ダブティ
ル、20…タービンブレード、30…タービンノズル。
ム、6…シールフィン、7…シャンク、8…ダブティ
ル、20…タービンブレード、30…タービンノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉成 明 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 今野 晋也 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 三島 良直 神奈川県横浜市緑区長津田4259
Claims (12)
- 【請求項1】Coを主成分とし、重量でAl5〜10%
及びC0.2〜2.0%を含有し、E21 型構造金属間化
合物が析出又は晶出していることを特徴とするCo基耐
熱合金。 - 【請求項2】前記E21 型構造金属間化合物はCo3A
lC を基本組成とすることを特徴とする請求項1記載
のCo基耐熱合金。 - 【請求項3】B0.005 〜1重量%を含有する請求項
1記載のCo基耐熱合金。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のCo基耐
熱合金において、該合金は柱状晶または単結晶であるこ
とを特徴とするCo基耐熱合金。 - 【請求項5】Coを主成分とし、重量でAl5〜10%
及びC0.2〜2.0%を含み、前記Al量及びC量を図
1のA(Al5.0%,C0.7%),B(Al6.6%,
C0.2%),C(Al9.1%,C1.6%),D(Al
7.5%,C2.0%)の各点を順次結ぶ線に囲まれる領
域内であることを特徴とするCo基耐熱合金。 - 【請求項6】Coを主成分とし、重量でAl5〜10%
及びC0.2〜2.0%を含有し、1200℃〜1300
℃の温度で溶体化処理を施した後、900℃〜1100
℃の温度で時効処理を施すことを特徴とするCo基耐熱
合金の製造法。 - 【請求項7】Coを主成分とし、重量でAl5〜10%
及びC0.2〜2.0%を含有し、E21 型構造の金属間
化合物が析出又は晶出しているCo基合金からなること
を特徴とするガスタービン用部材。 - 【請求項8】Coを主成分とし、重量でAl5〜10%
及びC0.2〜2.0%を含有し、E21 型構造の金属間
化合物が析出又は晶出しているCo基合金からなること
を特徴とするガスタービン用ブレード。 - 【請求項9】Coを主成分とし、重量でAl5〜10%
及びC0.2〜2.0%を含有し、E21 型構造の金属間
化合物が析出又は晶出しているCo基合金からなること
を特徴とするガスタービン用ノズル。 - 【請求項10】Coを主成分とし、重量でAl5〜10
%及びC0.2〜2.0%を含有し、E21 型構造の金属
間化合物が析出又は晶出しているCo基合金からなるこ
とを特徴とするガスタービン燃焼器用ライナ。 - 【請求項11】Coを主成分とし、重量でAl5〜10
%及びC0.2〜2.0%を含有し、E21 型構造の金属
間化合物が析出又は晶出しているCo基合金からなるこ
とを特徴とするガスタービン燃焼器用トランジションピ
ース。 - 【請求項12】圧縮機と、燃焼機と、タービンディスク
に固定されたタービンブレードと、前記タービンブレー
ドに対応して設けられたタービンノズルとを備えた発電
用ガスタービンにおいて、前記燃焼器用ライナ,トラン
ジションピース,タービンブレード及びタービンノズル
の少なくとも1つが、Coを主成分とし、重量でAl5
〜10%及びC0.2〜2.0%を含有し、E21 型構造
の金属間化合物が析出又は晶出しているCo基合金から
なることを特徴とするガスタービン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27288896A JPH10102175A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | Co基耐熱合金とガスタービン用部材及びガスタービン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27288896A JPH10102175A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | Co基耐熱合金とガスタービン用部材及びガスタービン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10102175A true JPH10102175A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17520162
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27288896A Pending JPH10102175A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | Co基耐熱合金とガスタービン用部材及びガスタービン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10102175A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007032293A1 (ja) | 2005-09-15 | 2007-03-22 | Japan Science And Technology Agency | 高耐熱性、高強度Co基合金及びその製造方法 |
| JP2010065319A (ja) * | 2008-09-08 | 2010-03-25 | Alstom Technology Ltd | 耐熱コバルト基超合金 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP27288896A patent/JPH10102175A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007032293A1 (ja) | 2005-09-15 | 2007-03-22 | Japan Science And Technology Agency | 高耐熱性、高強度Co基合金及びその製造方法 |
| US8551265B2 (en) | 2005-09-15 | 2013-10-08 | Japan Science And Technology Agency | Cobalt-base alloy with high heat resistance and high strength and process for producing the same |
| US9453274B2 (en) | 2005-09-15 | 2016-09-27 | Japan Science And Technology Agency | Cobalt-base alloy with high heat resistance and high strength and process for producing the same |
| JP2010065319A (ja) * | 2008-09-08 | 2010-03-25 | Alstom Technology Ltd | 耐熱コバルト基超合金 |
| US8764919B2 (en) | 2008-09-08 | 2014-07-01 | Alstom Technology Ltd | High-temperature-resistant cobalt-base superalloy |
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