JPH10102288A - リン酸カルシウム化合物のコーティング方法 - Google Patents

リン酸カルシウム化合物のコーティング方法

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JPH10102288A
JPH10102288A JP8252012A JP25201296A JPH10102288A JP H10102288 A JPH10102288 A JP H10102288A JP 8252012 A JP8252012 A JP 8252012A JP 25201296 A JP25201296 A JP 25201296A JP H10102288 A JPH10102288 A JP H10102288A
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calcium
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セリーナ・ミシェール・ベスト
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属製の被コーティング物に、微細で均一なリ
ン酸カルシウム化合物の粒子により構成された、付着強
度の高いコーティング層を容易に形成することができる
リン酸カルシウム化合物のコーティング方法を提供す
る。 【解決手段】カルシウムイオン、リン酸イオン、錯形成
剤、さらに任意にpH調節剤を含む水溶液中において、
金属製の被コーティング物を電極とし、前記被コーティ
ング物にリン酸カルシウム化合物塩を電析させる工程を
含むリン酸カルシウム化合物のコーティング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工関節、人工
骨、人工歯根等の医療用インプラント金属材料等にリン
酸カルシウム化合物をコーティングする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、病気や事故等で欠損を生じた生体
硬組織の代替用のインプラント材としては、チタンやチ
タン合金、コバルト・クロム合金、ステンレススチール
等が用いられている。しかしながら、これらの金属材料
は生体組織と直接結合しないため、初期固定強度が低
く、また長期的にも緩みが生じるという問題点がある。
【0003】インプラント材の初期固定強度を良好とす
る方法としては、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)等を含む骨セメントを患部に注入し凝固させる方法
が開発されている。しかしこの方法では、凝固の際に発
生する反応熱が周囲組織へ影響を及ぼすという問題点が
ある。
【0004】これらの問題点を解決するために、金属等
のインプラント材の表面に水酸アパタイト等のリン酸カ
ルシウム化合物をコーティングしたものを用いる方法が
提案されている。この方法では、生体活性なコーティン
グ層を介して、インプラント材と骨等の硬組織とを直接
結合させることにより、初期固定強度、長期安定性等を
向上させることができる。
【0005】このようなコーティング層の形成方法とし
ては、従来プラズマスプレー法、スパッタリング法、デ
ィップ法、ゾル・ゲル法等が用いられている。中でもプ
ラズマスプレー法は比較的実用性の高い技術であるが、
溶解性の副生成物や非晶質成分が生成して、生体移植後
にコーティング層が溶解したり、また基材とコーティン
グ層との間の空隙で剥離が生じたりするという問題点が
ある。また、プラズマスプレー法以外のコーティング層
の形成方法においても、コーティングの付着強度不足や
不均一性等の問題点があり、十分に実用的とはいえな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、金属
製の被コーティング物に、微細で均一なリン酸カルシウ
ム化合物の粒子により構成された、付着強度の高いコー
ティング層を容易に形成することができるリン酸カルシ
ウム化合物のコーティング方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、カルシ
ウムイオン、リン酸イオン及び錯形成剤を含む水溶液中
において、金属製の被コーティング物を電極とし、前記
被コーティング物にリン酸カルシウム化合物塩を電析さ
せる工程を含むリン酸カルシウム化合物のコーティング
方法が提供される。
【0008】また、本発明によれば、前記リン酸カルシ
ウム化合物が水酸アパタイトであり、前記電析に際して
前記水溶液のpHを4.0以上に調節する前記コーティ
ング方法が提供される。
【0009】さらに、本発明によれば、前記リン酸カル
シウム化合物塩が水酸アパタイト以外のものであり、前
記電析終了後、前記リン酸カルシウム化合物塩が電析し
た前記被コーティング物を、pHを4.0以上の水溶液
に浸漬する工程をさらに含み、それにより前記リン酸カ
ルシウム化合物塩を水酸アパタイトに変化させる前記コ
ーティング方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のコーティング方法では、
カルシウムイオン、リン酸イオン及び錯形成剤を含む水
溶液中において、金属製の被コーティング物を電極と
し、前記被コーティング物にリン酸カルシウム化合物塩
を電析させる。
【0011】前記被コーティング物としては、金属製で
あれば、本発明の効果を損なわない限り特に限定されな
いが、耐食性に優れ生体内で毒性を示さない、チタン、
チタン合金、ステンレス、コバルト・クローム合金等の
金属を用いることができる。
【0012】前記被コーティング物の形状としては、板
状、球状、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状、その他歯
や骨を模した不定形状のものを含めたあらゆる形状のも
のが使用可能である。
【0013】前記カルシウムイオン、リン酸イオン及び
錯形成剤を含む水溶液は、水にカルシウムイオンを含む
化合物、リン酸イオンを含む化合物、及び錯形成剤を溶
解することによって調製することができる。
【0014】前記カルシウムイオンを含む化合物として
は、例えばCa(OH)2、Ca(NO3)2、CaCl2、Ca(CH3COO)2
クエン酸カルシウム、又は乳酸カルシウム等を挙げるこ
とができる。また前記リン酸イオンを含む化合物として
は、例えばH3PO4、Na3PO4、(NH4)3PO4、K3PO4、又はこ
れら塩類中の陽イオンの一部を水素置換した塩(例えば
(NH4)2HPO4)等を挙げることができる。これらカルシウ
ムイオンを含む化合物とリン酸イオンを含む化合物との
両方を用いる代わりに、水酸アパタイト、リン酸3カル
シウム、リン酸4カルシウム、リン酸水素カルシウム等
のリン酸イオンとカルシウムイオンとを共に含む化合物
を用いることもできる。
【0015】前記水溶液中における前記カルシウムイオ
ン及び前記リン酸イオンの濃度は、[Ca2+]=0.0
1〜2.0モル/リットル、及び[PO4 3-]=0.0
05〜2.0モル/リットルが好ましい。また、前記水
溶液中における前記カルシウムイオンと前記リン酸イオ
ンとの量比は、モル比でCa/Pの値が1.0〜3.0
であることが好ましい。これらイオン濃度を適宜調節す
ることにより、形成されるコーティング層の厚さを制御
することができる。
【0016】また、前記錯形成剤としては、クエン酸、
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、乳酸、ニトリロ
トリ酢酸(NTA)等が挙げられる。前記水溶液中にお
ける前記錯形成剤の濃度は、0.01〜1.0モル/リ
ットルが好ましい。
【0017】本発明のコーティング方法では、前記金属
製の被コーティング物を電極とし、前記被コーティング
物にリン酸カルシウム化合物塩を電析させる。この際対
向電極としては、本発明の効果を損なわない限り特に限
定されず、被コーティング物と同様な金属を用いること
ができる他、導電性のプラスチック等を用いることがで
きる。また、水溶液中での電極間の距離は、1〜50m
m程度が好ましい。
【0018】前記電析を行う際の電圧は、1〜100V
/cm2であることが好ましい。電圧を適宜調節するこ
とによって、形成されるコーティング層の成層速度と構
造とを制御することができる。
【0019】前記電析を行う時間は、3〜120分であ
ることが好ましい。電析時間を適宜調節することによっ
て、形成されるコーティング層の厚さを制御することが
できる。
【0020】また、前記電析を行う際、前記水溶液の温
度を15〜100℃の範囲内の一定温度に保つことが好
ましい。水溶液を高い温度に保つと、電析時間を短縮す
ることができる。また水溶液の温度を高く保つと大きい
粒子径のコーティング層が、また低く保つと小さい粒子
径のコーティング層が得られる。
【0021】前記電析に際して、前記水溶液のpHを
4.0以上、好ましくはpH4.0〜12.0に調節す
ることにより、コーティング層として水酸アパタイトを
電析させることができる。
【0022】前記水溶液のpHを4.0以上に調節する
方法としては、前記水溶液に、pH調節剤を添加する方
法を挙げることができる。前記pH調節剤は、必ずしも
電析開始前に全て溶解させておく必要はなく、電析を開
始した後、徐々に添加してもよい。即ち、前記カルシウ
ムイオン、リン酸イオン、及び錯形成剤を溶解した時点
で水溶液のpHが4.0以上であれば、電析を開始する
前から前記pH調節剤を添加する必要はなく、電析中に
pHが4.0未満になることを防ぐように、通電を開始
してから徐々に添加し、水酸アパタイトを電析させるこ
とができる。
【0023】前記pH調節剤としては、アンモニア、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を用いることができ
るが、不要な金属イオンの混入を防ぐという観点から、
アンモニアを用いることが特に好ましい。また、電析中
に徐々に前記pH調節剤を添加する場合、前記pH調節
剤は、水に溶解してアルカリ溶液の形態とすることが好
ましい。前記アルカリ溶液の濃度は、例えばアンモニア
を用いる場合0.03〜0.5モル/リットル、水酸化
ナトリウムを用いる場合は0.01〜0.1モル/リッ
トルであることが好ましい。
【0024】本発明のコーティング方法により得られる
コーティング層のリン酸カルシウム化合物としては、リ
ン酸水素カルシウム二水塩(CaHPO4・2H2O)、モネタイト
(CaHPO4)、リン酸3カルシウム(Ca3(PO4)2)、及び前述
の水酸アパタイト等が挙げられる。
【0025】前記電析により水酸アパタイト以外のリン
酸カルシウム化合物塩の層を得た場合、前記電析終了
後、前記リン酸カルシウム化合物塩が電析した前記被コ
ーティング物を、pHを4.0以上、好ましくは4.0
〜12.0の水溶液に浸漬する工程をさらに行なうこと
により、前記電析により得られた水酸アパタイト以外の
リン酸カルシウム化合物塩の層を、より安定な水酸アパ
タイトに変化させることができる。この工程は、特に限
定されないが、電析の際に使用した前記水溶液に前記被
コーティング物を浸漬したままアルカリを加える等して
pHを所望の値に調節する方法、あるいは前記電析終了
後、アルカリを溶解する等してpHを所望の値に調節し
た他の水溶液に前記被コーティング物を移しかえて浸漬
する方法等により行なうことができる。前記浸漬時間と
しては、10〜50時間が好ましい。また、前記アルカ
リとしては、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等を用いることができるが、不要な金属イオンの
混入を防ぐ観点から、アンモニアが特に好ましい。
【0026】本発明の方法により得られたリン酸カルシ
ウム化合物のコーティング層は、さらに熱処理を施すこ
とによって、付着強度を高めることができる。前記熱処
理は、前記被コーティング物に影響を与えない程度の比
較的低い温度、例えばチタンの場合750℃程度におい
てもコーティング層の付着強度を向上させることができ
る。このような比較的低い温度においてコーティング層
の付着強度を向上させることができるのは、コーティン
グ浴としての前記水溶液が電気泳動作用を伴って、電極
の被コーティング物に、従来に比べ微細な粒子でコーテ
ィング層を形成しているためと考えられる。
【0027】
【発明の効果】本発明のコーティング方法は、電析によ
ってリン酸カルシウム化合物のコーティング層を形成す
るので、複雑な形状を有する金属材料の表面でも、微細
で均一な粒子で構成されたリン酸カルシウム化合物をコ
ーティングすることができ、インプラント材料の生体適
合性を高める方法等として有用である。
【0028】
【実施例】以下実施例によりさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下
の実施例において、試薬は全てBDH社製のものを用い
た。
【0029】
【実施例1】0.1モルの水酸化カルシウムと0.06
モルのオルトリン酸と0.2モルのクエン酸とを1リッ
トルの蒸留水に溶解した。この水溶液を3つの水浴中の
容器に入れ、それぞれ20℃、60℃、及び90℃の各
温度に制御した。それぞれの容器に2枚の純チタン板
(50×20×1mm)を10mm間隔で挿入し、直流
20ボルトで30分間電析を行った。その結果、陰極板
表面にそれぞれ厚さ5μm、10μm及び20μmの多
孔質のリン酸水素カルシウム二水塩(CaHPO4・2H2O)のコ
ーティング層が得られた。
【0030】
【実施例2】0.1モルの硝酸カルシウムと0.06モ
ルのリン酸アンモニウムと0.1モルのEDTAとを1
リットルの蒸留水に溶解した。この水溶液を水浴中の容
器に入れ、95℃に制御した。容器に純白金板(陽極、
50×20×0.1mm)及びステンレス鋼SUS31
6L(陰極、50×20×1mm)を10mm間隔で挿
入し、直流10ボルトで30分間電析を行った。その結
果、陰極板表面に厚さ10μmのモネタイト(CaHPO4)の
コーティング層が得られた。
【0031】
【実施例3】0.2モルの水酸化カルシウムと0.12
モルのオルトリン酸と0.5モルの乳酸とを1リットル
の蒸留水に溶解した。この水溶液を3つの水浴中の容器
に入れ、それぞれ20℃、60℃、及び90℃の各温度
に制御した。それぞれの容器に、チタンにアルミニウム
6重量%及びバナジウム4重量%を含有させた合金(以
下、Ti−6Al−4V合金と略す)の板(50×20
×1mm)2枚を10mm間隔で挿入し、直流10ボル
トで20分間電析を行った。その結果、陰極板表面にそ
れぞれ厚さ10μm、15μm及び30μmの緻密なモ
ネタイトのコーティング層が得られた。
【0032】
【実施例4】0.1モルの水酸化カルシウムと0.06
モルのオルトリン酸と0.3モルの乳酸とを1リットル
の蒸留水に溶解した。この水溶液を水浴中の容器に入れ
20℃に制御した。次に、容器に2枚の純チタン板(5
0×20×1mm)を10mm間隔で挿入し、直流5ボ
ルトで10分間電析を行った。その結果、陰極板表面に
厚さ30μmの緻密なリン酸水素カルシウム二水塩のコ
ーティング層が得られた。
【0033】電析終了後、水溶液中にアンモニアをさら
に添加してpHを5.0とし、その中に前記陰極を24
時間浸漬したところ、前記リン酸水素カルシウム二水塩
のコーティングは均一な水酸アパタイトコーティングに
変化した。
【0034】
【実施例5】実施例3で作成したコーティング物(30
μmにコーティングしたもの)を750℃で60分間熱
処理し、熱処理前後の付着強度を、JIS H8666
「セラミック溶射試験方法」に準拠して測定することに
より比較した。その結果、被コーティング物である合金
板を劣化させることなく、付着強度が13MPaから2
2MPaに向上した。
【0035】
【比較例1】実施例3と同様のTi−6Al−4V合金
板上に、メテコ社のプラズマ溶射ガン(METCO 9
MB)を用いてモネタイトを30μmの厚さになるよう
に溶射した。溶射条件は、Ar:H2=100:3の混
合ガスを用い、500A、40V、スプレー距離50m
mで行った。この場合の被膜付着強度を、実施例5と同
様の方法で測定したところ、5MPaであった。
【0036】
【実施例6】0.1モルの水酸化カルシウムと0.06
モルのオルトリン酸と0.2モルの乳酸とを1リットル
の蒸留水に溶解した。この水溶液を3つの水浴中の容器
に入れ、それぞれ20℃、60℃、及び90℃の各温度
に制御した。それぞれの容器に2枚の純チタン板(50
×20×1mm)を10mm間隔で挿入し、0.1モル
/リットルのアンモニア水溶液を、pH4.5になるま
で滴下した。次に、pH4.5を維持するよう、pHを
モニターしながら低速モーターを用いて徐々に前記アン
モニア水溶液を滴下しながら、直流5ボルトで10分間
電析を行った。その結果、陰極板表面にそれぞれ厚さ5
μm、20μm及び30μmの緻密な水酸アパタイトの
コーティング層が得られた。なお、全反応を通して、p
Hは4.5±0.2に維持されていた。
【0037】
【実施例7】0.1モルの硝酸カルシウムと0.06モ
ルのリン酸アンモニウムと0.2モルのクエン酸とを1
リットルの蒸留水に溶解した。この水溶液を2つの水浴
中の容器に入れ、それぞれ60℃及び90℃の各温度に
制御した。それぞれの容器にTi−6Al−4V合金板
(50×20×1mm)2枚をを10mm間隔で挿入
し、0.05モル/リットルの水酸化ナトリウムをpH
5.0になるまで滴下した。次に、pH5.0を維持す
るよう、pHをモニターしながら低速モーターを用いて
徐々に前記水酸化ナトリウムを滴下しながら、直流10
ボルトで20分間電析を行った。その結果、陰極板表面
にそれぞれ厚さ10μm及び25μmの水酸アパタイト
のコーティング層が得られた。なお、全反応を通して、
pHは5.0±0.2に維持された。
【0038】
【実施例8】実施例7で作成したコーティング物(25
μmにコーティングしたもの)を750℃で60分間熱
処理し、熱処理前後の付着強度を、実施例5と同様の方
法で測定することにより比較した。その結果、被コーテ
ィング物である合金板を劣化させることなく、付着強度
が15MPaから25MPaに向上した。
【0039】
【比較例2】実施例7と同様のTi−6Al−4V合金
板上に、メテコ社のプラズマ溶射ガン(METCO 9
MB)を用いて水酸アパタイトを25μmの厚さになる
ように溶射した。溶射条件は、Ar:H2=100:3
の混合ガスを用い、500A、40V、スプレー距離5
0mmで行った。この場合の被膜付着強度を、実施例5
と同様の方法で測定したところ、6MPaであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セリーナ・ミシェール・ベスト イギリス国ベッドフォードシャー・エムケ ー43・0ティーエス,リッジモンド,ハ イ・ストリート・17,ジ・オールド・マン ス (72)発明者 浅岡 伸之 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテリ アル株式会社総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルシウムイオン、リン酸イオン及び錯
    形成剤を含む水溶液中において、金属製の被コーティン
    グ物を電極とし、前記被コーティング物にリン酸カルシ
    ウム化合物塩を電析させる工程を含むリン酸カルシウム
    化合物のコーティング方法。
  2. 【請求項2】 前記リン酸カルシウム化合物が水酸アパ
    タイトであり、前記電析に際して前記水溶液のpHを
    4.0以上に調節する請求項1記載のコーティング方
    法。
  3. 【請求項3】 前記リン酸カルシウム化合物塩が水酸ア
    パタイト以外のものであり、前記電析終了後、前記リン
    酸カルシウム化合物塩が電析した前記被コーティング物
    を、pH4.0以上の水溶液に浸漬する工程をさらに含
    み、それにより前記リン酸カルシウム化合物塩を水酸ア
    パタイトに変化させる請求項1記載のコーティング方
    法。
JP8252012A 1996-09-24 1996-09-24 リン酸カルシウム化合物のコーティング方法 Pending JPH10102288A (ja)

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