JPH10102437A - 防汚性道路標識用反射板 - Google Patents

防汚性道路標識用反射板

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JPH10102437A
JPH10102437A JP8292203A JP29220396A JPH10102437A JP H10102437 A JPH10102437 A JP H10102437A JP 8292203 A JP8292203 A JP 8292203A JP 29220396 A JP29220396 A JP 29220396A JP H10102437 A JPH10102437 A JP H10102437A
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JP
Japan
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water
board
silicone
surface layer
hydrophilic
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JP8292203A
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Inventor
Mitsuyoshi Machida
町田  光義
Makoto Hayakawa
信 早川
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたり優れた視認性を呈する道路標
識用反射板の提供。 【解決手段】 道路標識用反射板基材表面に、光触媒粒
子とシリコーンと撥水性フッ素樹脂、或いは光触媒粒子
と無定型シリカと撥水性フッ素樹脂とを含有する表面層
が形成されていることを特徴とする防汚性道路標識用反
射板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視線誘導標(デリ
ニエータ)のような道路標識用反射板に関する。より詳
しくは、本発明は、汚れが付着しにくく、夜間視認性に
優れた道路標識用反射板に関する。
【0002】
【従来の技術】道路の路肩やガードレールには車両のヘ
ッドライトの光を再帰反射する反射板が設けてあり、夜
間に道路を認識するのを容易にし、或いは運転者の視線
を誘導するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】報告によれば、都道府
県警察本部に設けられた標識ボックスへ投書された意見
の中で最も多いのが、反射板の視認性が良くない、とい
うものである。これは、排気ガス中の燃焼生成物や都市
煤塵やタイヤの摩耗粉等の汚れが反射板の表面に付着
し、反射板の反射率を低下させることに因ると考えられ
ている。そこで、本発明では上記事情に鑑み、汚れにく
い道路標識用反射板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、道路標識用反射板基材表面に、光触媒粒子
とシリコーンと撥水性フッ素樹脂とを含有する表面層が
形成されていることを特徴とする防汚性道路標識用反射
板を提供する。このような構成にすることにより、光触
媒を光励起したときに、光触媒作用によりシリコーン分
子中のケイ素原子に結合した有機基が少なくとも部分的
に水酸基に置換されて親水性を呈するようになり、シリ
コーンが外気に露出した親水性を呈する部分と、撥水性
フッ素樹脂が外気に露出した撥水性を呈する部分の双方
が表面に微視的に分散された構造となる。さらに、光触
媒が存在することにより、光触媒の光励起に応じてシリ
コーン分子中のケイ素原子に結合した有機基が少なくと
も部分的に水酸基に置換されたシリコーンは恒久的に親
水性を維持するので、上記親水性を呈する部分と撥水性
を呈する部分の双方が表面に微視的に分散された構造は
維持される。このような構造では、親水性表面と撥水性
表面が隣接するため、親水性表面になじみやすい親水性
の付着物は隣接する撥水性部分になじまない。逆に撥水
性表面になじみやすい疎水性の付着物は隣接する親水性
部分になじまない。そのため、親水性付着物も、疎水性
付着物も部材表面に固着されることはなく、表面は清浄
な状態に維持される。従って、ヘッドライトの光を良く
反射し、優れた視認性を発揮する。
【0005】また、本発明では、防汚性道路標識用反射
板基材表面に、光触媒粒子と無定型シリカと撥水性フッ
素樹脂とを含有する表面層が形成されていることを特徴
とする防汚性道路標識用反射板を提供する。このような
構成にすることにより、表面層中の無定型シリカが外気
に露出した親水性を呈する部分と、撥水性フッ素樹脂が
外気に露出した撥水性を呈する部分の双方が表面に微視
的に分散された構造となる。さらに、光触媒が存在する
ことにより、光触媒の光励起に応じて無定型シリカは恒
久的に親水性を維持するので、上記親水性を呈する部分
と撥水性を呈する部分の双方が表面に微視的に分散され
た構造は維持される。このような構造では、親水性表面
と撥水性表面が隣接するため、親水性表面になじみやす
い親水性の付着物は隣接する撥水性部分になじまない。
逆に撥水性表面になじみやすい疎水性の付着物は隣接す
る親水性部分になじまない。そのため、親水性付着物
も、疎水性付着物も部材表面に固着されることはなく、
表面は清浄な状態に維持される。従って、ヘッドライト
の光を良く反射し、優れた視認性を発揮する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の道路標識用反射板
10を備えた視線誘導標12を示し、反射板10は道路
又はガードレールに固定された支柱14に支持されてい
る。
【0007】図2を参照するに、反射板10は粒径が例
えば約50μmの再帰反射用ガラスビーズ16が固定さ
れた支持層18を備え、支持層18の全面はアルミニウ
ム蒸着により形成された反射膜20によって被覆されて
いる。ガラスビーズ16はポリカーボネートなどからな
る彩色透明板22によって覆われている。図示した実施
例では反射板10はいわゆる“カプセルレンズ”型に構
成しており、ガラスビーズ16と透明板22との間には
空気層24が設けてある。支持層18は接着剤26によ
り視線誘導標12のフレーム28に固定されている。
【0008】次に、本発明の具体的な表面構造について
説明する。本発明の一態様においては、図3に示すよう
に、透明板22の表面に光触媒粒子と、シリコーンと、
撥水性フッ素樹脂を含む表面層30が形成されている。
図3に光触媒を光励起することの可能な光が照射される
と、外気に露出したシリコーンの少なくとも一部が、光
触媒作用によりシリコーン分子中のケイ素原子に結合し
た有機基が少なくとも部分的に水酸基に置換されて親水
性を呈するようになり、シリコーンが外気に露出した親
水性を呈する部分と、撥水性フッ素樹脂が外気に露出し
た撥水性を呈する部分の双方が表面に微視的に分散され
た構造となる。さらに、光触媒が存在することにより、
光触媒の光励起に応じて無定型シリカは恒久的に親水性
を維持するので、上記親水性を呈する部分と撥水性を呈
する部分の双方が表面に微視的に分散された構造は維持
される。このような構造になることにより、親水性付着
物も、疎水性付着物も部材表面に固着されることはな
く、表面は清浄な状態に維持される。従って、ヘッドラ
イトの光を良く反射し、優れた視認性を発揮する。
【0009】本発明の他の態様においては、図4に示す
ように、透明板22の表面に光触媒粒子と、無定型シリ
カと、撥水性フッ素樹脂を含む表面層30が形成されて
いる。このような構成にすることにより、表面層中の無
定型シリカが外気に露出した親水性を呈する部分と、撥
水性フッ素樹脂が外気に露出した撥水性を呈する部分の
双方が表面に微視的に分散された構造となる。さらに、
光触媒が存在することにより、光触媒の光励起に応じて
無定型シリカは恒久的に親水性を維持するので、上記親
水性を呈する部分と撥水性を呈する部分の双方が表面に
微視的に分散された構造は維持される。このような構造
になることにより、親水性付着物も、疎水性付着物も部
材表面に固着されることはなく、表面は清浄な状態に維
持される。従って、ヘッドライトの光を良く反射し、優
れた視認性を発揮する。
【0010】上記透明板22と、表面層30の間には、
耐蝕性の中間層を設けてもよい。耐蝕性の中間層の材質
としては、シリコーン樹脂等が好適に利用できる。
【0011】光触媒とは、その結晶の伝導帯と価電子帯
との間のエネルギーギャップよりも大きなエネルギー
(すなわち短い波長)の光(励起光)を照射したとき
に、価電子帯中の電子の励起(光励起)が生じて、伝導
電子と正孔を生成しうる物質をいい、光触媒性酸化物に
は、例えば、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化第二鉄、三酸化二ビスマ
ス、三酸化タングステン、チタン酸ストロンチウム等の
酸化物が好適に利用できる。光触媒の光励起に用いる光
源は、日中は太陽の照射に晒されるので、太陽光が利用
できる。また、夜間は道路照明や走行車の照明灯を光源
として利用できる。光触媒の光励起により、基材表面が
高度に親水化されるためには、励起光の照度は0.00
1mW/cm以上あればよいが、0.01mW/cm
以上だと好ましく、0.1mW/cm以上だとより
好ましい。
【0012】シリコーンには、平均組成式 RSiO(4−p)/2 (式中、Rは一価の有機基の1種若しくは2種以上から
なる官能基、又は、一価の有機基と水素基から選ばれた
2種以上からなる官能基であり、Xはアルコキシ基、又
は、ハロゲン原子であり、pは0<p<2を満足する数
である)で表される樹脂が利用できる。
【0013】撥水性フッ素樹脂には、ポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリヘ
キサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレンコポリマー等が好適に利用でき
る。
【0014】表面層の膜厚は、0.4μm以下にするの
が好ましい。そうすれば、光の乱反射による白濁を防止
することができ、表面層は実質的に透明となる。さら
に、表面層の膜厚を、0.2μm以下にすると一層好ま
しい。そうすれば、光の干渉による表面層の発色を防止
することができる。また、表面層が薄ければ薄いほどそ
の透明度は向上する。更に、膜厚を薄くすれば、表面層
の耐摩耗性が向上する。
【0015】表面層には、Ag、Cu、Znのような金
属を添加することができる。前記金属を添加した表面層
は、表面に付着した細菌や黴を暗所でも死滅させること
ができる。
【0016】表面層にはPt、Pd、Ru、Rh、I
r、Osのような白金族金属を添加することができる。
前記金属を添加した表面層は、光触媒の酸化還元活性を
増強でき、有機物汚れの分解性、有害気体や悪臭の分解
性を向上させることができる。
【0017】次に、基材表面に、光触媒性酸化物粒子と
シリコーンと撥水性フッ素樹脂とを含有する表面層が形
成されている防汚性部材の製法について説明する。この
場合の製法は、基本的には、基材表面にコーティング組
成物を塗布し、硬化させることによる。
【0018】ここでコーティング組成物は、光触媒粒
子、撥水性フッ素樹脂の他にシリコーンの前駆体を必須
構成要件とし、その他に水、エタノール、プロパノール
等の溶媒や、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、マレイン酸等の
シリコーンの前駆体の加水分解を促進する触媒や、トリ
ブチルアミン、ヘキシルアミンなどの塩基性化合物類、
アルミニウムトリイソプロポキシド、テトライソプロピ
ルチタネートなどの酸性化合物類等のシリコーンの前駆
体を硬化させる触媒や、シランカップリング剤等のコー
ティング液の分散性を向上させる界面活性剤などを添加
してもよい。
【0019】ここでシリコーンの前駆体としては、平均
組成式 RSiX(4−p−q)/2 (式中、Rは一価の有機基の1種若しくは2種以上から
なる官能基、又は、一価の有機基と水素基から選ばれた
2種以上からなる官能基であり、Xはアルコキシ基、又
は、ハロゲン原子であり、p及びqは0<p<2、0<
q<4を満足する数である)で表されるシロキサンから
なる塗膜形成要素、又は一般式 RSiX4−p (式中、Rは一価の有機基の1種若しくは2種以上から
なる官能基、、又は、一価の有機基と水素基から選ばれ
た2種以上からなる官能基であり、Xはアルコキシ基、
又は、ハロゲン原子であり、pは1または2である)で
表される加水分解性シラン誘導体からなる塗膜形成要
素、が好適に利用できる。
【0020】ここで上記加水分解性シラン誘導体からな
る塗膜形成要素としては、メチルトリメトキシシラン、
メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラ
ン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシ
ラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキ
シシラン、エチルトリブトキシシラン、フェニルトリメ
トキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニル
トリプロポキシシラン、フェニルトリブトキシシラン、
ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラ
ン、ジメチルジプロポキシシラン、ジメチルジブトキシ
シラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキ
シシラン、ジエチルジプロポキシシラン、ジエチルジブ
トキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェ
ニルメチルジエトキシシラン、フェニルメチルジプロポ
キシシラン、フェニルメチルジブトキシシラン、n−プ
ロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシ
シラン、n−プロピルトリプロポキシシラン、n−プロ
ピルトリブトキシシラン、γ−グリコキシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン等が好適に利用できる。
【0021】また、上記シロキサンからなる塗膜形成要
素としては、上記加水分解性シラン誘導体の部分加水分
解及び脱水縮重合、又は上記加水分解性シラン誘導体の
部分加水分解物と、テトラメトキシシラン、テトラエト
キシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシ
シラン、ジエトキシジメトキシシラン等の部分加水分解
物との脱水縮重合等で作製することができる。
【0022】上記コーティング組成物の塗布方法として
は、スプレーコーティング法、ディップコーティング
法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロ
ールコーティング法、刷毛塗り、スポンジ塗り等の方法
が好適に利用できる。硬化方法としては、熱処理、室温
放置、紫外線照射等により重合させて行うことができ
る。
【0023】次に、基材表面に、光触媒粒子と無定型シ
リカと撥水性フッ素樹脂とを含有する表面層が形成され
ている防汚性部材の製法について説明する。この場合の
製法は、基本的には、基材表面にコーティング組成物を
塗布し、硬化させることによる。
【0024】ここでコーティング組成物は、光触媒粒
子、撥水性フッ素樹脂の他にシリカ粒子又はシリカの前
駆体を必須構成要件とし、その他に水、エタノール、プ
ロパノール等の溶媒や、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、マレ
イン酸等のシリカの前駆体の加水分解を促進する触媒
や、トリブチルアミン、ヘキシルアミンなどの塩基性化
合物類、アルミニウムトリイソプロポキシド、テトライ
ソプロピルチタネートなどの酸性化合物類等のシリカの
前駆体を硬化させる触媒や、シランカップリング剤等の
コーティング液の分散性を向上させる界面活性剤などを
添加してもよい。
【0025】ここでシリコーンの前駆体としては、平均
組成式 SiX(4−q)/2 (式中、Xはアルコキシ基、又は、ハロゲン原子であ
り、qは0<q<4を満足する数である)で表されるシ
リケートからなる塗膜形成要素、又は一般式 SiX (式中、Rは一価の有機基の1種若しくは2種以上から
なる官能基、、又は、一価の有機基と水素基から選ばれ
た2種以上からなる官能基であり、Xはアルコキシ基、
又は、ハロゲン原子である)で表される4官能加水分解
性シラン誘導体からなる塗膜形成要素等が好適に利用で
きる。
【0026】ここで上記4官能加水分解性シラン誘導体
からなる塗膜形成要素としては、テトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、
テトラブトキシシラン、ジエトキシジメトキシシラン等
が好適に利用できる。
【0027】また、上記シリケートからなる塗膜形成要
素としては、上記4官能加水分解性シラン誘導体の部分
加水分解及び脱水縮重合等で作製することができる。
【0028】上記コーティング組成物の塗布方法として
は、スプレーコーティング法、ディップコーティング
法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロ
ールコーティング法、刷毛塗り、スポンジ塗り等の方法
が好適に利用できる。硬化方法としては、熱処理、室温
放置、紫外線照射等により重合させて行うことができ
る。
【0029】
【実施例】
参考例.アナターゼ型酸化チタンゾル(日産化学、TA
−15、硝酸解膠型、pH=1)と、シリカゾル(日本
合成ゴム、グラスカA液、pH=4)と、メチルトリメ
トキシシラン(日本合成ゴム、グラスカB液)とエタノ
ールを混合し、2〜3分攪拌して得たコーティング液
を、スプレーコーティング法にて10cm四角のソーダ
ライムガラス基材上に塗布し、200℃で15分熱処理
して、アナターゼ型酸化チタン粒子11重量部、シリカ
6重量部、シリコーン5重量部からなる表面層を形成し
た#1試料を得た。#1試料の水との接触角は85゜で
あった。ここで水との接触角は接触角測定器(協和界面
科学、CA−X150)を用い、マイクロシリンジから
水滴を滴下した後30秒後の水との接触角で評価した。
次いで#1試料表面に、紫外線光源(三共電気、ブラッ
クライトブルー(BLB)蛍光灯)を用いて0.3mW
/cmの紫外線照度で1日照射し、#2試料を得た。
その結果、#2試料の水との接触角は0゜まで親水化さ
れた。次に、#1試料と、#1試料に水銀灯を22.8
mW/cmの紫外線照度で2時間照射して得た#3試
料夫々の試料表面をラマン分光分析した。その結果、#
1試料表面で認められたメチル基のピークが#3試料で
は認められず、代わりに水酸基のブロードなピークが認
められた。以上のことから、光触媒であるアナターゼ型
酸化チタンの光励起に応じて被膜の表面のシリコーン分
子中のケイ素原子に結合した有機基は、光触媒作用によ
り水酸基に置換されること、及び親水化されることがわ
かる。
【0030】実施例1.10cm角のポリカーボネート
板上にプライマー塗料(信越シリコーン、PC−7A)
をフローコーティング法にて塗布後、120℃で20分
熱処理して、基板をプライマー樹脂層で被覆した。次
に、シリコーン系ハードコーティング剤(信越シリコー
ン、KP−85)をフローコーティング法にて塗布後、
120℃で60分熱処理して、ハードコート層を形成し
た。さらに、その表面を、コロナ放電処理装置(春日電
機)により、電極にワイヤー電極を用い、電極先端と試
料表面とのギャップ2mm、電圧26kV、周波数39
kHz、試料送り速度4.2m/分の条件で、高周波コ
ロナ放電処理した。次に、その上にアナターゼ型酸化チ
タンゾル(日産化学、TA−15)と、シリカゾル(日
本合成ゴム、グラスカA液)と、メチルトリメトキシシ
ラン(日本合成ゴム、グラスカB液)とポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)粒子(ダイキン工業、ルブロ
ンL−5)とエタノールを混合し、2〜3時間攪拌して
得たコーティング液を、スプレーコーティング法にて塗
布し、120℃で3時間熱処理して、アナターゼ型酸化
チタン粒子33重量部、ポリテトラフルオロエチレン粒
子66重量部、シリカ6重量部、シリコーン5重量部か
らなる表面層を形成した#4試料を得た。#4試料の水
との接触角は114゜であった。次いで#4試料表面
に、紫外線光源(三共電気、ブラックライトブルー(B
LB)蛍光灯)を用いて0.3mW/cmの紫外線照
度で1日照射し、#5試料を得た。その結果、#5試料
の水との接触角は99.1゜とさほど変化がなかった。
上記参考例より、シリコーンが外気に露出した部分はシ
リコーン分子中のケイ素原子に結合した有機基は、光触
媒作用により水酸基に置換され、親水化されるはずであ
るから、その分だけ親水化して水との接触角が若干減少
したと考えられる。すなわち、#5試料表面は、光触媒
作用により水酸基に置換され、親水化されたシリコーン
が外気に露出した親水性を呈する部分と、撥水性フッ素
樹脂が外気に露出した撥水性を呈する部分の双方が表面
に微視的に分散された構造となっていると推定される。
【0031】次に、#5試料及び比較のためポリカボネ
ート板を屋外に設置して、堆積物や汚染物に対する表面
の清浄維持性を調べた。堆積物や汚染物に対する表面の
清浄維持性は、建物の屋上の屋根付き部分の下に図5の
ように試料を設置し、4か月暴露することにより行っ
た。その結果、ポリカボネート板では多少の汚れが観察
されたのに対し、#5試料では汚れは観察されなかっ
た。
【0032】
【発明の効果】本発明では、道路標識用反射板におい
て、道路標識用反射板基材表面に、光触媒粒子とシリコ
ーンと撥水性フッ素樹脂とを含有する表面層が形成され
ているようにする、或いは道路標識用反射板基材表面
に、光触媒粒子と無定型シリカと撥水性フッ素樹脂とを
含有する表面層が形成されているようにすることによ
り、親水性付着物も、疎水性付着物も部材表面に固着さ
れることはなく、表面は清浄な状態に維持されるように
なり、長期間にわたり優れた視認性が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の道路標識用反射板を備えた視線誘導
標の正面図。
【図2】 図1に示した反射板の模式的拡大断面図。
【図3】 本発明に係る道路標識用反射板の表面構造を
示す図。
【図4】 本発明に係る道路標識用反射板の他の表面構
造を示す図。
【図5】 本発明の実施例に係る試験の試料の設置方法
を示す図。
【符号の説明】
10: 道路標識用反射板 30: 光触媒含有層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路標識用反射板基材表面に、光触媒性
    酸化物粒子とシリコーンと撥水性フッ素樹脂とを含有す
    る表面層が形成されていることを特徴とする防汚性道路
    標識用反射板。
  2. 【請求項2】 道路標識用反射板基材表面に、光触媒性
    酸化物粒子と無定型シリカと撥水性フッ素樹脂とを含有
    する表面層が形成されていることを特徴とする防汚性道
    路標識用反射板。
JP8292203A 1996-09-27 1996-09-27 防汚性道路標識用反射板 Pending JPH10102437A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013166885A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Lintec Corp 紫外線照射型標識用粘着シート及び紫外線照射型標識装置

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JP2013166885A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Lintec Corp 紫外線照射型標識用粘着シート及び紫外線照射型標識装置

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