JPH10102681A - 鉄骨コンクリート合成梁構造 - Google Patents
鉄骨コンクリート合成梁構造Info
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- JPH10102681A JPH10102681A JP8258496A JP25849696A JPH10102681A JP H10102681 A JPH10102681 A JP H10102681A JP 8258496 A JP8258496 A JP 8258496A JP 25849696 A JP25849696 A JP 25849696A JP H10102681 A JPH10102681 A JP H10102681A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 繁雑な型枠工事や鉄筋工事を不要とし、火災
時に、より大きな荷重を負担できる鉄骨コンクリート合
成梁を提供する。 【解決手段】 上フランジ1aからの距離と該位置にお
ける温度に対応した材料強度の低減率との積が、所定の
値以上となるH形鋼1のウェブ1c位置に引張り抵抗要
素(11,13,14)を設け、該H形鋼1の上、下フ
ランジ1a,1b間にコンクリート4を打設したことを
特徴とする鉄骨コンクリート合成梁構造である。
時に、より大きな荷重を負担できる鉄骨コンクリート合
成梁を提供する。 【解決手段】 上フランジ1aからの距離と該位置にお
ける温度に対応した材料強度の低減率との積が、所定の
値以上となるH形鋼1のウェブ1c位置に引張り抵抗要
素(11,13,14)を設け、該H形鋼1の上、下フ
ランジ1a,1b間にコンクリート4を打設したことを
特徴とする鉄骨コンクリート合成梁構造である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築構造物の分
野において用いられる、鉄骨コンクリート合成梁構造に
関する。
野において用いられる、鉄骨コンクリート合成梁構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨コンクリート合成梁として各
種の構造がある。
種の構造がある。
【0003】図5(断面図)に示す鉄骨鉄筋コンクリー
ト構造の合成梁は、上フランジ1aと下フランジ1bお
よびウェブ1cからなるH形鋼1の長手方向周囲に主筋
2を配置し、該主筋2の長手方向の複数箇所をフープ筋
3で締結し、コンクリート4で被覆したもの(以下、従
来技術1という。)である。
ト構造の合成梁は、上フランジ1aと下フランジ1bお
よびウェブ1cからなるH形鋼1の長手方向周囲に主筋
2を配置し、該主筋2の長手方向の複数箇所をフープ筋
3で締結し、コンクリート4で被覆したもの(以下、従
来技術1という。)である。
【0004】この構造においては、被覆部分のコンクリ
ート4が火災時のH形鋼1の温度の上昇を抑制する。
ート4が火災時のH形鋼1の温度の上昇を抑制する。
【0005】また、図6(断面図)に示す鉄骨鉄筋コン
クリート構造の合成梁は、H形鋼1の上フランジ1aと
下フランジ1bとの間に主筋2とフープ筋3を配設し、
コンクリート4で被覆したもの(以下、従来技術2とい
う。)である。
クリート構造の合成梁は、H形鋼1の上フランジ1aと
下フランジ1bとの間に主筋2とフープ筋3を配設し、
コンクリート4で被覆したもの(以下、従来技術2とい
う。)である。
【0006】さらに、類似した構造として、図7(断面
図)に示す柱構造の鉄骨コンクリート構造があり、H形
鋼1の上フランジ1aと下フランジ1bとの間のウェブ
1cの中央部分にT形鋼5を対向させた形で溶接6し、
上フランジ1aと下フランジ1bとの間にコンクリート
4を充填した柱構造(従来技術3)も提案されている。
図)に示す柱構造の鉄骨コンクリート構造があり、H形
鋼1の上フランジ1aと下フランジ1bとの間のウェブ
1cの中央部分にT形鋼5を対向させた形で溶接6し、
上フランジ1aと下フランジ1bとの間にコンクリート
4を充填した柱構造(従来技術3)も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術1におけるH形鋼1の周囲に主筋2およびフープ
筋3を配設した鉄筋コンクリート構造の合成梁において
は、通常コンクリート4は現場打設となるので、繁雑な
配筋工事と型枠工事が必要となり、また、コンクリート
4を工場打設する場合でも、配筋工事と型枠工事の繁雑
さはほとんど軽減されず、重量が増大し運搬上不利にな
るという問題がある。
来技術1におけるH形鋼1の周囲に主筋2およびフープ
筋3を配設した鉄筋コンクリート構造の合成梁において
は、通常コンクリート4は現場打設となるので、繁雑な
配筋工事と型枠工事が必要となり、また、コンクリート
4を工場打設する場合でも、配筋工事と型枠工事の繁雑
さはほとんど軽減されず、重量が増大し運搬上不利にな
るという問題がある。
【0008】前記従来技術2におけるH形鋼1の上フラ
ンジ1aと下フランジ1bとの間に、主筋2およびフー
プ筋3を配設しコンクリート4を充填する構造では、火
災時の引張り抵抗要素としては下方の主筋2とウェブ1
c下部の僅かな断面積の部分しか期待できないので、主
筋2およびフープ筋3の納まり等の問題で、負担できる
荷重の限界が小さくなる問題がある。
ンジ1aと下フランジ1bとの間に、主筋2およびフー
プ筋3を配設しコンクリート4を充填する構造では、火
災時の引張り抵抗要素としては下方の主筋2とウェブ1
c下部の僅かな断面積の部分しか期待できないので、主
筋2およびフープ筋3の納まり等の問題で、負担できる
荷重の限界が小さくなる問題がある。
【0009】また、主筋2およびフープ筋3からなる鉄
筋とH形鋼1の鉄骨を一体構造とするために、新たなせ
ん断補強筋が必要となり、やはり配筋工事が繁雑とな
る。
筋とH形鋼1の鉄骨を一体構造とするために、新たなせ
ん断補強筋が必要となり、やはり配筋工事が繁雑とな
る。
【0010】前記従来技術3におけるH形鋼1のウェブ
1c中間部にT形鋼5を溶接し、上フランジ1aと下フ
ランジ1bとの間にコンクリート4を打設した構造は、
対象が柱部材であり、主としてA矢視およびB矢視の2
方向の曲げに抵抗することを目的としているので、T形
鋼5の溶接6位置は、ウェブ1cの中央部になってい
る。
1c中間部にT形鋼5を溶接し、上フランジ1aと下フ
ランジ1bとの間にコンクリート4を打設した構造は、
対象が柱部材であり、主としてA矢視およびB矢視の2
方向の曲げに抵抗することを目的としているので、T形
鋼5の溶接6位置は、ウェブ1cの中央部になってい
る。
【0011】この構造を、主として1方向の曲げを受け
る梁部材に適用すると、T形鋼5の配置された部分が梁
高の中央部附近になるため、曲げ耐力への寄与という点
で効率が悪く、また、T形鋼5のフランジ部分5′は、
曲げ耐力にほとんど寄与しない、等の問題点がある。
る梁部材に適用すると、T形鋼5の配置された部分が梁
高の中央部附近になるため、曲げ耐力への寄与という点
で効率が悪く、また、T形鋼5のフランジ部分5′は、
曲げ耐力にほとんど寄与しない、等の問題点がある。
【0012】本発明は、繁雑な型枠工事や鉄筋工事を不
要とするとともに、火災時に、より大きな荷重を負担で
きる鉄骨コンクリート合成梁構造を提供することを目的
とするものである。
要とするとともに、火災時に、より大きな荷重を負担で
きる鉄骨コンクリート合成梁構造を提供することを目的
とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決する第
一の手段は、上フランジからの距離と該位置における温
度に対応した材料強度の低減率との積が、所定の値以上
となるH形鋼のウェブ位置に引張り抵抗要素を設け、該
H形鋼の上、下フランジ間にコンクリートを打設したこ
とを特徴とする鉄骨コンクリート合成梁構造である。こ
こで「該位置における温度」とは、火災発生時における
当該位置の温度の設計値のことである。
一の手段は、上フランジからの距離と該位置における温
度に対応した材料強度の低減率との積が、所定の値以上
となるH形鋼のウェブ位置に引張り抵抗要素を設け、該
H形鋼の上、下フランジ間にコンクリートを打設したこ
とを特徴とする鉄骨コンクリート合成梁構造である。こ
こで「該位置における温度」とは、火災発生時における
当該位置の温度の設計値のことである。
【0014】前記の第一の手段によれば、引張り抵抗要
素の設定位置が計算により容易に求まり、梁強度の低減
が大幅に抑制できる。
素の設定位置が計算により容易に求まり、梁強度の低減
が大幅に抑制できる。
【0015】以下、詳述すると、鉄骨コンクリート合成
梁は、火災時により大きな荷重を負担できる構造とする
必要があり、図8は、鉄骨コンクリート合成梁の載荷加
熱実験の方法を示した概略側断面図である。
梁は、火災時により大きな荷重を負担できる構造とする
必要があり、図8は、鉄骨コンクリート合成梁の載荷加
熱実験の方法を示した概略側断面図である。
【0016】図8において、Aは、前記従来技術2(図
6)の断面構成の合成梁の試験体で断面寸法は、梁幅2
00mm×梁高400mmである。該試験体Aの梁スパ
ン4.2mの3等分点イ、ロに、油圧ジャッキ7、7で
一定荷重を作用させ、中央の長さ1.4mの範囲(ハ)
に等曲げモーメントを生じる状態で、隔壁8内部を建設
省告示第2999号に規定される加熱温度−時間関係に
沿って加熱した。
6)の断面構成の合成梁の試験体で断面寸法は、梁幅2
00mm×梁高400mmである。該試験体Aの梁スパ
ン4.2mの3等分点イ、ロに、油圧ジャッキ7、7で
一定荷重を作用させ、中央の長さ1.4mの範囲(ハ)
に等曲げモーメントを生じる状態で、隔壁8内部を建設
省告示第2999号に規定される加熱温度−時間関係に
沿って加熱した。
【0017】尚、9は支点ブロック、10は試験体Aの
変形に対応する円筒面座である。図9は、前記図8の合
成梁の鉛直変形に相当する計測番号〜の部分の変位
測定結果を示したもので、時刻182分において鉛直変
形が急増し、合成梁が崩壊した。
変形に対応する円筒面座である。図9は、前記図8の合
成梁の鉛直変形に相当する計測番号〜の部分の変位
測定結果を示したもので、時刻182分において鉛直変
形が急増し、合成梁が崩壊した。
【0018】このときの断面内温度分布は図10のとお
りであるが、図10によると、H形鋼1の下フランジ1
b(ラインA)位置および下端主筋2の位置(ライン
B)の温度が下フランジ1bからの入熱の影響で高温に
なっているのに対し、下フランジ1bから上方150m
m以上(ラインC・D・E・F)の部分では温度上昇が
少なく,かつ高さ方向の温度変化も小さいことがわか
る。
りであるが、図10によると、H形鋼1の下フランジ1
b(ラインA)位置および下端主筋2の位置(ライン
B)の温度が下フランジ1bからの入熱の影響で高温に
なっているのに対し、下フランジ1bから上方150m
m以上(ラインC・D・E・F)の部分では温度上昇が
少なく,かつ高さ方向の温度変化も小さいことがわか
る。
【0019】一方、H形鋼、鉄筋、コンクリートの高温
時の強度低下については様々な報告があるが、例えば E
urocode 4では、表1に示す値が低減率として示されて
いる。
時の強度低下については様々な報告があるが、例えば E
urocode 4では、表1に示す値が低減率として示されて
いる。
【0020】
【表1】
【0021】ここで、低減率とは、「所定高温度におけ
る材料の強度(鋼材では降伏点であり、コンクリートで
は圧縮強度)を常温時の強度で除した値を言い」、温度
上昇による材料の強度の低下の割合を示す指標である。
る材料の強度(鋼材では降伏点であり、コンクリートで
は圧縮強度)を常温時の強度で除した値を言い」、温度
上昇による材料の強度の低下の割合を示す指標である。
【0022】図11はこの低減率と材料の高温試験結果
を比較したもので、(a)は鉄骨(H形鋼)、(b)は
鉄筋、(c)はコンクリート、について比較したもので
あり、表−1の低減率がほぼ妥当であることがわかる。
を比較したもので、(a)は鉄骨(H形鋼)、(b)は
鉄筋、(c)はコンクリート、について比較したもので
あり、表−1の低減率がほぼ妥当であることがわかる。
【0023】鉄骨梁の曲げ耐力Mは、M=7/8×d×
sA×α×σYRT (1)の式で表される。
sA×α×σYRT (1)の式で表される。
【0024】ここで、7/8:圧縮縁と引張り縁の距離
に対する応力中心間距離の経験的な比率 d :上フランジから引張り抵抗要素までの距離 sA :引張り抵抗要素の断面積 α :低減率 σYRT :常温時の設計基準強度 前記の式(1)で、曲げ耐力Mは、建築物の規模から設
定値として決められる値であるので、該設定値より大で
あればよい。また、σYRT (常温時の設計基準強度)お
よびsA(引張り抵抗要素の断面積)も既知であり、定
数である。
に対する応力中心間距離の経験的な比率 d :上フランジから引張り抵抗要素までの距離 sA :引張り抵抗要素の断面積 α :低減率 σYRT :常温時の設計基準強度 前記の式(1)で、曲げ耐力Mは、建築物の規模から設
定値として決められる値であるので、該設定値より大で
あればよい。また、σYRT (常温時の設計基準強度)お
よびsA(引張り抵抗要素の断面積)も既知であり、定
数である。
【0025】従って、dは温度を示す指標であり、ま
た、αは温度により変化する値であるから、dとαの積
の最大値が、前記式(1)の曲げ耐力Mの最大値となる
位置のdの値が、引張り抵抗要素の最も望ましい取付け
位置となる。
た、αは温度により変化する値であるから、dとαの積
の最大値が、前記式(1)の曲げ耐力Mの最大値となる
位置のdの値が、引張り抵抗要素の最も望ましい取付け
位置となる。
【0026】図8の試験体Aについて、前記図10の温
度測定結果により断面各部の温度がわかるので、前記式
(1)により、それぞれの部分の常温強度(鋼材にあっ
ては降伏点,コンクリートにあっては圧縮強度)に、表
1で対応する温度の強度の低減率を乗じて曲げ耐力Wを
求めると、曲げ耐力Mは、実験で作用させた曲げモーメ
ントとほぼ一致し、温度に対応した材料強度を用いてこ
の形式の梁の耐火性能が計算可能であることが立証され
た。
度測定結果により断面各部の温度がわかるので、前記式
(1)により、それぞれの部分の常温強度(鋼材にあっ
ては降伏点,コンクリートにあっては圧縮強度)に、表
1で対応する温度の強度の低減率を乗じて曲げ耐力Wを
求めると、曲げ耐力Mは、実験で作用させた曲げモーメ
ントとほぼ一致し、温度に対応した材料強度を用いてこ
の形式の梁の耐火性能が計算可能であることが立証され
た。
【0027】従って、H形鋼のウェブ位置において、火
災時の温度の低い部分で、かつ、上フランジから最も距
離の離れた部分の二条件を満たす位置に、より断面積の
大きな引張り抵抗要素を設ければ、大きな曲げ耐力Mが
得られることがわかる。
災時の温度の低い部分で、かつ、上フランジから最も距
離の離れた部分の二条件を満たす位置に、より断面積の
大きな引張り抵抗要素を設ければ、大きな曲げ耐力Mが
得られることがわかる。
【0028】図8の試験体Aにおいては、実構造物の合
成梁の最小寸法程度である。断面寸法が大きくなると熱
容量も増大し、表面からある程度以上の深さまでは温度
は低くなる傾向にある。
成梁の最小寸法程度である。断面寸法が大きくなると熱
容量も増大し、表面からある程度以上の深さまでは温度
は低くなる傾向にある。
【0029】また、前述の課題を解決する第二の手段
は、引張り抵抗要素がウェブと一体成形による膨らみ部
もしくはウェブに溶接された平鋼、山形鋼からなること
を特徴とする前記第一の手段に記載の鉄骨コンクリート
合成梁構造である。
は、引張り抵抗要素がウェブと一体成形による膨らみ部
もしくはウェブに溶接された平鋼、山形鋼からなること
を特徴とする前記第一の手段に記載の鉄骨コンクリート
合成梁構造である。
【0030】前記の第二の手段によれば、H形鋼のウェ
ブの中間部に、前記式(1)のsA(引張り抵抗要素の
断面積)を大とする平鋼、山形鋼および膨らみ部を、引
張り抵抗要素とすれば、曲げ耐力Mが大となることが分
かるので、前記第一の手段で求めたウェブ部に設けるこ
とにより、火災時に、より大きな曲げ耐力を効果的に得
られる構造となり、繁雑な鉄筋工事が不要となる。
ブの中間部に、前記式(1)のsA(引張り抵抗要素の
断面積)を大とする平鋼、山形鋼および膨らみ部を、引
張り抵抗要素とすれば、曲げ耐力Mが大となることが分
かるので、前記第一の手段で求めたウェブ部に設けるこ
とにより、火災時に、より大きな曲げ耐力を効果的に得
られる構造となり、繁雑な鉄筋工事が不要となる。
【0031】また、コンクリートを工場で打設する場合
には、H形鋼を横倒しにした状態で打設でき、型枠工事
が簡単となる。
には、H形鋼を横倒しにした状態で打設でき、型枠工事
が簡単となる。
【0032】また、引張り抵抗要素が、H形鋼のウェブ
において梁方向に連続した構造となっているため、繁雑
な配筋工事も不要である。
において梁方向に連続した構造となっているため、繁雑
な配筋工事も不要である。
【0033】さらに、引張り抵抗要素がウェブと一体成
形による膨らみ部であるので、製作コストが安価であ
り、また、平鋼、山形鋼は、ウェブに溶接する構成であ
るので、技術的に容易であり、鉄筋に比べて引張り抵抗
要素の断面積を増やすことも容易であり、飛躍的に大き
な曲げ耐力を得ることができる。
形による膨らみ部であるので、製作コストが安価であ
り、また、平鋼、山形鋼は、ウェブに溶接する構成であ
るので、技術的に容易であり、鉄筋に比べて引張り抵抗
要素の断面積を増やすことも容易であり、飛躍的に大き
な曲げ耐力を得ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる鉄骨コン
クリート合成梁構造の断面図であり、1はH形鋼で、1
aは上フランジ、1bは下フランジ、1cはウェブであ
る。
クリート合成梁構造の断面図であり、1はH形鋼で、1
aは上フランジ、1bは下フランジ、1cはウェブであ
る。
【0035】11、11は引張り抵抗要素である平鋼
で、ウェブ1cの中間部より下方に両側から溶接12に
より取付けられる。
で、ウェブ1cの中間部より下方に両側から溶接12に
より取付けられる。
【0036】4は、前記上フランジ1aと下フランジ1
bとの間に充填されたコンクリートである。
bとの間に充填されたコンクリートである。
【0037】
【表2】
【0038】表2は、桁高400mmのH形鋼からなる
鉄骨コンクリート梁について、上フランジからの距離
(d)、およびdにおける2時間経過後の温度(℃)、
各温度における低減率(α)の関係を示したものであ
る。
鉄骨コンクリート梁について、上フランジからの距離
(d)、およびdにおける2時間経過後の温度(℃)、
各温度における低減率(α)の関係を示したものであ
る。
【0039】ここで、曲げモーメントの変化は、前記式
(1)から、上フランジからの距離(d)と低減率
(α)との積で変化し、また、αは温度により規定され
る値であり、また、dは温度を示す指標であるので、d
×αの積が最大値を示す位置を求めれば、引張り抵抗要
素の取付け位置(d)を知ることができる。
(1)から、上フランジからの距離(d)と低減率
(α)との積で変化し、また、αは温度により規定され
る値であり、また、dは温度を示す指標であるので、d
×αの積が最大値を示す位置を求めれば、引張り抵抗要
素の取付け位置(d)を知ることができる。
【0040】表2では、dが250mmの位置が最大で
ある。また、表3は、桁高600mmのH形鋼からなる
鉄骨コンクリート梁について、上フランジからの距離
(d)、およびdにおける同じく2時間経過後の温度
(℃)、各温度における低減率(α)の関係を示したも
のである。
ある。また、表3は、桁高600mmのH形鋼からなる
鉄骨コンクリート梁について、上フランジからの距離
(d)、およびdにおける同じく2時間経過後の温度
(℃)、各温度における低減率(α)の関係を示したも
のである。
【0041】
【表3】
【0042】表3では、dが450mmの位置が最大で
ある。前記引張り抵抗要素11、11は、表2および表
3に示したようにd×αの最大値を示す上フランジ1a
からの距離(d)に取付けられる。
ある。前記引張り抵抗要素11、11は、表2および表
3に示したようにd×αの最大値を示す上フランジ1a
からの距離(d)に取付けられる。
【0043】図2は、本発明にかかる鉄骨コンクリート
合成梁の他の実施の形態にかかる断面図で、H形鋼1の
ウェブ1cの中間部より下方に両側から溶接12によ
り、引張り抵抗要素である山形鋼13を取付けたもので
ある。
合成梁の他の実施の形態にかかる断面図で、H形鋼1の
ウェブ1cの中間部より下方に両側から溶接12によ
り、引張り抵抗要素である山形鋼13を取付けたもので
ある。
【0044】前記引張り抵抗要素である山形鋼13の取
付け位置は、前述の平鋼5と同様により求め、最も引っ
張り強度の大となる曲げ耐力位置に設けられる。
付け位置は、前述の平鋼5と同様により求め、最も引っ
張り強度の大となる曲げ耐力位置に設けられる。
【0045】図3は、本発明にかかる鉄骨コンクリート
合成梁構造の他の実施の形態にかかる断面図で、H形鋼
1のウェブ1cの中間部より下方の両側に、引張り抵抗
要素である膨らみ部14を形成したものである。
合成梁構造の他の実施の形態にかかる断面図で、H形鋼
1のウェブ1cの中間部より下方の両側に、引張り抵抗
要素である膨らみ部14を形成したものである。
【0046】前記膨らみ部14は、鉄骨1の圧延成形時
に一体となって成形されるもので、位置は前述と同様に
求められる。
に一体となって成形されるもので、位置は前述と同様に
求められる。
【0047】図4(a)は、本発明にかかる鉄骨コンク
リート合成梁で、従来技術2の鉄筋と同程度の断面積を
持つ平鋼を下フランジから150mmの位置に設置した
場合、図4(b)は、前記従来技術2の鉄筋位置を想定
した場合、の各々の曲げ耐力の計算例である。
リート合成梁で、従来技術2の鉄筋と同程度の断面積を
持つ平鋼を下フランジから150mmの位置に設置した
場合、図4(b)は、前記従来技術2の鉄筋位置を想定
した場合、の各々の曲げ耐力の計算例である。
【0048】この計算例より、引張り抵抗要素を低温域
に設けることにより、梁強度の低減が大幅に抑制でき、
モーメントアームであるdが常温時より小さくなる事の
デメリットを補って余りあることがわかる。
に設けることにより、梁強度の低減が大幅に抑制でき、
モーメントアームであるdが常温時より小さくなる事の
デメリットを補って余りあることがわかる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、火災
時に比較的温度上昇の小さい領域で、かつ、モーメント
アームの最大位置に引張り抵抗要素を配置することが可
能となったので、鉄骨コンクリート合成梁の耐火性能を
向上させることができるとともに、配筋工事や型枠工事
も不要となり、経済的な鉄骨コンクリート合成梁構造を
得ることができる。
時に比較的温度上昇の小さい領域で、かつ、モーメント
アームの最大位置に引張り抵抗要素を配置することが可
能となったので、鉄骨コンクリート合成梁の耐火性能を
向上させることができるとともに、配筋工事や型枠工事
も不要となり、経済的な鉄骨コンクリート合成梁構造を
得ることができる。
【0050】また、鉄筋に比べて引張り抵抗要素の断面
積を増やすことは容易であり、飛躍的に大きな曲げ耐力
を得ることができる。
積を増やすことは容易であり、飛躍的に大きな曲げ耐力
を得ることができる。
【図1】本発明の鉄骨コンクリート合成梁の断面図。
【図2】本発明の鉄骨コンクリート合成梁の他の実施の
形態の断面図。
形態の断面図。
【図3】本発明の鉄骨コンクリート合成梁の他の実施の
形態の断面図。
形態の断面図。
【図4】(a)本発明による鉄骨コンクリート合成梁の
例、 (b)従来の鉄骨コンクリート合成梁の例、以上の
(a),(b)の火災時の曲げ耐力の計算例で、図10
の温度分布と表1の材料強度を用いて計算したもの。
例、 (b)従来の鉄骨コンクリート合成梁の例、以上の
(a),(b)の火災時の曲げ耐力の計算例で、図10
の温度分布と表1の材料強度を用いて計算したもの。
【図5】従来技術1にかかる鉄骨コンクリート合成梁の
断面図。
断面図。
【図6】従来技術2にかかる鉄骨コンクリート合成梁の
断面図。
断面図。
【図7】従来技術3にかかる鉄骨コンクリート合成梁の
断面図。
断面図。
【図8】従来技術2(図6)の鉄骨コンクリート合成梁
に対して実施した載荷加熱実験方法の側断面図。
に対して実施した載荷加熱実験方法の側断面図。
【図9】図8の実験における鉛直変位の測定結果の図。
【図10】図8の実験における試験体崩壊時の断面内温
度分布と温度測定位置を示す図。
度分布と温度測定位置を示す図。
【図11】(a)鉄骨(H形鋼)についての表−1の材
料強度規定値と材料試験結果との比較図。 (b)鉄筋についての表−1の材料強度規定値と材料試
験結果との比較図。 (c)コンクリートについての表−1の材料強度規定値
と材料試験結果との比較図。
料強度規定値と材料試験結果との比較図。 (b)鉄筋についての表−1の材料強度規定値と材料試
験結果との比較図。 (c)コンクリートについての表−1の材料強度規定値
と材料試験結果との比較図。
1 H形鋼 1a 上フランジ 1b 下フランジ 1c ウェブ 2 主筋 3 フープ筋 4 コンクリート 5 山形鋼 5′フランジ 6 溶接 7 油圧ジャッキ 8 隔壁 9 支点ブロック 10 円筒面座 11 平鋼(引張り抵抗要素) 12 溶接 13 山形鋼(引張り抵抗要素) 14 膨らみ部(引張り抵抗要素)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 信行 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 佐藤 耕造 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】上フランジからの距離と該位置における温
度に対応した材料強度の低減率との積が、所定の値以上
となるH形鋼のウェブ位置に引張り抵抗要素を設け、該
H形鋼の上、下フランジ間にコンクリートを打設したこ
とを特徴とする鉄骨コンクリート合成梁構造。 - 【請求項2】引張り抵抗要素がウェブと一体成形による
膨らみ部もしくはウェブに溶接された平鋼、山形鋼から
なることを特徴とする請求項1に記載の鉄骨コンクリー
ト合成梁構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8258496A JPH10102681A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 鉄骨コンクリート合成梁構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8258496A JPH10102681A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 鉄骨コンクリート合成梁構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10102681A true JPH10102681A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17321022
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8258496A Pending JPH10102681A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 鉄骨コンクリート合成梁構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10102681A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018031143A (ja) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 日新製鋼株式会社 | 鋼製部材 |
| CN108018996A (zh) * | 2017-12-30 | 2018-05-11 | 贵州浙黔钢结构有限公司 | 一种多功能钢结构及其制作方法 |
| CN109469261A (zh) * | 2019-01-10 | 2019-03-15 | 江南大学 | 一种基于缀板的部分预制组合柱及其与梁的连接方法 |
| JP2019206849A (ja) * | 2018-05-29 | 2019-12-05 | 株式会社竹中工務店 | 鉄骨梁耐火被覆構造 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP8258496A patent/JPH10102681A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018031143A (ja) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 日新製鋼株式会社 | 鋼製部材 |
| CN108018996A (zh) * | 2017-12-30 | 2018-05-11 | 贵州浙黔钢结构有限公司 | 一种多功能钢结构及其制作方法 |
| JP2019206849A (ja) * | 2018-05-29 | 2019-12-05 | 株式会社竹中工務店 | 鉄骨梁耐火被覆構造 |
| CN109469261A (zh) * | 2019-01-10 | 2019-03-15 | 江南大学 | 一种基于缀板的部分预制组合柱及其与梁的连接方法 |
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