JPH10103961A - 振動ジャイロの温度特性調整方法 - Google Patents
振動ジャイロの温度特性調整方法Info
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Abstract
ャイロの温度特性調整方法を得る。 【解決手段】 振動ジャイロ10は、第1および第2の
圧電体基板14,16を接合層18で接合した振動体1
2を含む。第1の圧電体基板14の外側主面に、6つの
電極部分20a〜20fに分割した第1の外部電極を形
成する。第2の圧電体基板16の外側主面に、第2の外
部電極24を形成する。電極部分20aまたは20bの
一部を削除することにより、電極部分20aと第2の外
部電極24との間の容量C(L)と、電極部分20bと
第2の外部電極24との間の容量C(R)との容量差C
(L)−C(R)を調整する。
Description
度特性調整方法に関し、特にたとえば、カメラの手振れ
防止、カーナビゲーションシステム、ポインティングデ
バイスなどに用いられる振動ジャイロの温度特性調整方
法に関する。
ロの一例を示す斜視図である。振動ジャイロ1は、振動
体2を含む。振動体2は、第1の圧電体基板3および第
2の圧電体基板4を接合することによって形成される。
第1の圧電体基板3および第2の圧電体基板4は、図8
の矢印で示すように、互いに逆向きの厚み方向に分極さ
れる。
された電極5が形成される。電極5は、第1の圧電体基
板3の長手方向に延びる溝によって、幅方向に2分割さ
れている。さらに、電極5は、第1の圧電体基板3の幅
方向に延びる2つの溝によって、長手方向に3分割され
ている。つまり、電極5は、6つの部分に分割されてい
る。さらに、第2の圧電体基板4の外側主面の全面に、
別の電極6が形成される。
向の中央部にある2つの電極部分5a,5bと、それに
対向する電極6との間に、駆動信号が印加される。第1
の圧電体基板3および第2の圧電体基板4は、互いに逆
向きに分極されているため、振動体2はバイモルフ構造
となっており、駆動信号によって振動体2が電極5,6
形成面に直交する向きに屈曲振動する。このとき、振動
体2は、その長手方向の両端から少し内側にある2つの
ノード点を中心として屈曲振動する。このとき、電極部
分5a,5bからは同じ信号が出力されるため、これら
の電極部分5a,5bから出力される信号の差をとれ
ば、2つの出力信号が相殺されて0となる。
動体2の屈曲振動の向きに直交する向きにコリオリ力が
働く。そのため、振動体2の屈曲振動の向きが変わり、
電極部分5a,5bの出力信号が変化する。つまり、一
方の電極部分5aからの出力信号がコリオリ力に対応し
て増加すると、他方の電極部分5bからの出力信号はコ
リオリ力に対応して減少する。したがって、これらの電
極部分5a,5bからの出力信号の差をとれば、コリオ
リ力に対応した信号のみを得ることができる。このよう
に、電極部分5a,5bの出力信号の差を測定すること
によって、振動ジャイロ1に加わった回転角速度を検出
することができる。
うな振動ジャイロは、図9に示すように、個々の出力に
温度特性を有する。つまり、振動ジャイロから出力され
るドリフト電圧が、雰囲気温度の変化にともなって増減
する。このような特性としては、たとえば雰囲気温度が
上昇するにしたがって、ドリフト電圧が高くなる正特性
を示すものがある。逆に、雰囲気温度が上昇するにした
がって、ドリフト電圧が低くなる負特性を示すものがあ
る。そして、これらの温度特性の傾きは、個々の振動ジ
ャイロで異なっている。
囲気温度の変化によって振動ジャイロの特性が大きく変
化してしまうため好ましくない。そこで、これまで、ド
リフト電圧の上限と下限を設定しておき、振動ジャイロ
の特性がその設定範囲内にあるものを良品とし、設定範
囲を越えるものを不良品としていた。しかしながら、こ
のような方法では、振動ジャイロの歩留りが悪くなる。
留りを向上させるために行われる、振動ジャイロの温度
特性調整方法を提供することである。
体基板を接合した振動体と、2つの圧電体基板の外側主
面に形成され、少なくとも一方が分割された対向する外
部電極とを含む振動ジャイロの温度特性調整方法であっ
て、外部電極の一部を削除することによって対向する外
部電極間の静電容量が調整される、振動ジャイロの温度
特性調整方法である。この振動ジャイロの温度特性調整
方法において、分割された外部電極とそれに対向する外
部電極との間の静電容量が一致するように外部電極が削
除される。ただし、場合によっては、分割された外部電
極とそれに対向する外部電極との間の静電容量に差がで
きるように外部電極が削除される。このような外部電極
の削除は、レーザートリミング,エッチングまたは研磨
のいずれかの方法によって行われる。
割されたの外部電極とそれに対向する外部電極との間の
2つの容量の差が、振動ジャイロの温度特性に関係して
いることを見出した。そこで、これらの容量差をなくす
ように、外部電極を削除することにより、温度特性の傾
きを小さくできることがわかった。また、外部回路のア
ンバランスなどの影響で、振動ジャイロの温度特性が大
きくなっている場合、容量差をつけるように外部電極を
削除することにより、温度特性の傾きを小さくできるこ
とがわかった。このような電極の削除は、レーザートリ
ミング,エッチングまたは研磨などによって行うことが
できる。
フト電圧の温度特性の傾きを小さくすることができる。
そのため、不良品を少なくすることができ、振動ジャイ
ロの歩留りを向上させることができる。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
される振動ジャイロの一例を示す斜視図である。振動ジ
ャイロ10は、振動体12を含む。振動体12は、第1
の圧電体基板14および第2の圧電体基板16を含む。
第1の圧電体基板14および第2の圧電体基板16とし
ては、たとえば圧電セラミックやLiNbO3 ,LiT
aO3などの単結晶などが用いられる。第1の圧電体基
板14および第2の圧電体基板16は、接合層18で接
合される。接合層18の材料としては、たとえばエポキ
シ樹脂などが用いられる。第1の圧電体基板14と第2
の圧電体基板16とは、図1の矢印に示すように、互い
に逆向きの厚み方向に分極される。したがって、振動体
12は、バイモルフ構造となる。
1の外部電極20が形成される。第1の外部電極20に
は、第1の圧電体基板14の長手方向に延びる溝22a
と、第1の圧電体基板14の幅方向に延びる溝22bと
が形成される。これらの溝22a,22bによって、第
1の外部電極20が6つの電極部分20a,20b,2
0c,20d,20eおよび20fに分割される。さら
に、第2の圧電体基板16の外側主面には、その全面に
第2の外部電極24が形成される。
とえば大きい2枚の圧電体基板をエポキシ樹脂などで接
合して積層基板を形成し、一方の圧電体基板上に形成さ
れた外部電極に所定の間隔で溝を形成したのち、ダイシ
ングカットなどによって積層基板を切断すればよい。
2に示すように、第1の外部電極20の長手方向の中央
部にある2つの電極部分20a,20bに抵抗30,3
2が接続される。これらの抵抗30,32と第2の外部
電極24との間に発振回路34が接続される。発振回路
34は、たとえば増幅回路と位相補正回路とを含み、第
2の電極24から出力される信号が発振回路34に帰還
される。そして、増幅回路および位相補正回路によっ
て、帰還された信号のレベルおよび位相が調整され、第
1の外部電極20の電極部分20a,20bに与えられ
る。
a,20bは、差動回路36の入力端に接続される。差
動回路36の出力端は、同期検波回路38に接続され
る。同期検波回路38では、たとえば発振回路34の信
号に同期して、差動回路36の出力信号が検波される。
同期検波回路38は平滑回路40に接続され、さらに平
滑回路40は増幅回路42に接続される。
よって自励振駆動される。このとき、振動体12はバイ
モルフ構造であるため、第1の圧電体基板14がその主
面に平行する向きに延びたとき、第2の圧電体基板16
はその主面に平行する向きに縮む。逆に、第1の圧電体
基板14がその主面に平行する向きに縮んだとき、第2
の圧電体基板16はその主面に平行する向きに延びる。
そのため、振動体12は、第1および第2の外部電極2
0,24形成面に直交する向きに屈曲振動する。
いないとき、電極部分20a,20bから出力される信
号は同じであり、差動回路36で相殺されるため、差動
回路36からは信号が出力されない。振動体12の軸を
中心として回転すると、屈曲振動の向きに直交する向き
にコリオリ力が働く。このコリオリ力により、振動体1
2の屈曲振動の向きが変わる。そのため、電極部分20
a,20bから出力される信号が変わる。たとえば、電
極部分20aから出力される信号が大きくなったとき、
電極部分20bから出力される信号は小さくなる。した
がって、差動回路36から、2つの電極部分20a,2
0bの出力信号の差が得られる。電極部分20a,20
bの出力信号の変化は、振動体12の屈曲振動の向きの
変化、すなわちコリオリ力に対応している。したがっ
て、差動回路36からは、コリオリ力に対応したレベル
の信号が出力される。
38において、発振回路34の信号に同期して検波され
る。同期検波回路38で検波された信号は、平滑回路4
0で平滑され、さらに増幅回路42で増幅される。した
がって、増幅回路42の出力信号を測定することによ
り、振動ジャイロ10に加わった回転角速度を検出する
ことができる。
の屈曲振動の向きの変化も逆になり、電極部分20a,
20bの出力信号の変化は逆となる。そのため、差動回
路36から出力される信号は逆位相となり、同期検波回
路38で検波される信号も逆極性となる。そのため、増
幅回路42からの出力信号の極性も逆となる。したがっ
て、増幅回路42の出力信号の極性から、回転角速度の
方向を検出することができる。
れる信号にドリフト電圧が含まれる。ドリフト電圧は小
さいほうが好ましいが、ドリフト電圧が存在する場合で
も、温度変化によってドリフト電圧が変化しないことが
好ましい。温度変化によってドリフト電圧が変化する
と、回転角速度に対応した信号を正確に検出することが
困難になる。このようなドリフト電圧の温度特性につい
て、本発明者は、第1の外部電極20の電極部分20a
と第2の外部電極24との間の容量C(L)と、電極部
分20bと第2の外部電極24との間の容量C(R)と
の差に関連があることを見出した。図3および図4は、
複数の振動ジャイロについて、温度を変化させてドリフ
ト電圧を測定し、各温度におけるドリフト電圧の平均値
をプロットし、それらの点を結んだグラフである。ま
た、図3および図4に示された直線は、各振動ジャイロ
の温度特性の傾向を示している。図3からわかるよう
に、容量差C(L)−C(R)>0のとき、温度上昇に
ともなってドリフト電圧が減少する負特性を示し、図4
に示すように、容量差C(L)−C(R)<0のとき、
温度上昇にともなってドリフト電圧が増加する正特性を
示すことをみつけた。
めに、第1の外部電極20の電極部分20a,20bの
一部が削除される。電極部分20a,20bの削除の方
法としては、たとえばレーザー,エッチングおよび研磨
などによるトリミングのような方法が用いられる。エッ
チングによる電極部分の削除では、図5に示すように、
たとえば電極部分20bの長手方向の一端部が削除され
る。また、レーザーによる電極部分の削除では、図6に
示すように、たとえば電極部分20bがポイント状に削
除される。さらに、研磨による電極部分の削除では、図
7に示すように、たとえば電極部分20bの幅方向の端
部が削除される。
の容量C(L)とC(R)とを測定しながら、これらの
容量差が0になるように、電極部分20aまたは電極部
分20bが削除される。また、差動回路36の出力をモ
ニターしながら、その出力が最小となるように、電極部
分20aまたは電極部分20bを削除してもよい。この
ように、振動ジャイロ10の外部電極間の容量差をなく
すことによって、ドリフト電圧の温度特性の傾きを小さ
くすることができる。
量差が小さくても、振動ジャイロ10を駆動または検出
するための回路などにアンバランスな部分があると、温
度変化によって検出回路からの出力信号が変化する場合
がある。さらに、振動体12の2つの斜めモードの振
動、つまり2つの対向する稜線方向の振動において、共
振点にずれがあると、温度変化によって振動ジャイロ1
0からの出力信号が変化する場合がある。このような場
合、出力信号の温度特性に応じて、第1の外部電極20
の電極部分20aまたは電極部分20bを削除すること
により、温度特性の傾きを小さいものにすることができ
る。たとえば、調整前の出力信号の温度特性が負特性を
示す場合、容量差がC(L)−C(R)<0となるよう
に調整することにより、温度特性の傾きを小さいものに
することができる。逆に、調整前の出力信号の温度特性
が正特性を示す場合、容量差がC(L)−C(R)>0
となるように調整することにより、温度特性の傾きを小
さいものにすることができる。
れば、振動ジャイロ10の出力の温度特性を良好なもの
にすることができる。そのため、振動ジャイロ10の不
良品を減らすことができ、歩留りを上げることができ
る。なお、上述の例では、第1の外部電極20の電極部
分20aと第2の外部電極24との間の容量をC(L)
とし、電極部分20bと第2の外部電極24との間の容
量をC(R)としたが、電極部分20bと第2の外部電
極24との間の容量をC(L)とし、電極部分20aと
第2の外部電極24との間の容量をC(R)とした場
合、容量差の正負と温度特性の傾きとの関係は逆にな
る。つまり、これらの容量差C(L)−C(R)の正負
と温度特性の傾きとの間に関係があるということであ
り、それに応じて削除すべき電極を選択すればよい。
の外部電極20のみが分割されたが、第2の外部電極2
4も同様に分割されてもよい。このような電極構造であ
っても、2つの電極20,24間に駆動信号を与えるこ
とにより、振動体12を屈曲振動させることができる。
この場合、回転角速度に対応した信号は、第1の外部電
極20の分割部分から取り出してもよいし、第2の外部
電極24の分割部分から取り出してもよい。この場合、
削除すべき電極としては、第1の外部電極20の分割部
分に限らず、第2の外部電極24の分割部分を削除する
ことにより、容量差を調整することができる。
の一例を示す斜視図である。
を示すブロック図である。
の振動ジャイロのドリフト電圧の温度特性を示すグラフ
である。
の振動ジャイロのドリフト電圧の温度特性を示すグラフ
である。
状態を示す図解図である。
削除した状態を示す図解図である。
示す図解図である。
す斜視図である。
グラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 2つの圧電体基板を接合した振動体と、
前記2つの圧電体基板の外側主面に形成され、少なくと
も一方が分割された対向する外部電極とを含む振動ジャ
イロの温度特性調整方法であって、 前記外部電極の一部を削除することによって対向する前
記外部電極間の静電容量が調整される、振動ジャイロの
温度特性調整方法。 - 【請求項2】 分割された前記外部電極とそれに対向す
る前記外部電極との間の静電容量が一致するように前記
外部電極が削除される、請求項1に記載の振動ジャイロ
の温度特性調整方法。 - 【請求項3】 分割された前記外部電極とそれに対向す
る前記外部電極との間の静電容量に差ができるように前
記外部電極が削除される、請求項1に記載の振動ジャイ
ロの温度特性調整方法。 - 【請求項4】 前記外部電極は、レーザートリミング,
エッチングまたは研磨のいずれかによって削除される、
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の振動ジャイ
ロの温度特性調整方法。
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