JPH10104102A - 拡散型圧力変換器 - Google Patents

拡散型圧力変換器

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JPH10104102A
JPH10104102A JP28011196A JP28011196A JPH10104102A JP H10104102 A JPH10104102 A JP H10104102A JP 28011196 A JP28011196 A JP 28011196A JP 28011196 A JP28011196 A JP 28011196A JP H10104102 A JPH10104102 A JP H10104102A
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JP
Japan
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diaphragm
center
pressure transducer
longitudinal direction
rigid
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JP28011196A
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Hideaki Uchino
秀明 内野
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Nidec Copal Electronics Corp
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Copal Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛体部とピエゾ抵抗素子との配置を最適化
し、感度や直線性の改善を図るとともに、正圧・負圧の
両方向の圧力印加に対しても、特性差の小さな拡散型圧
力変換器を提供する。 【解決手段】 端部ピエゾ抵抗素子と中央部ピエゾ抵抗
素子との間に位置するダイヤフラム部の裏面側に、ダイ
ヤフラム部の長手方向に沿って2つの剛体部を形成し、
この2つの剛体部により挟まれたダイヤフラム部の略中
央に位置する中央部起歪領域の幅あるいは各々の剛体部
と基板の厚肉部とにより挟まれたダイヤフラム部の長辺
側に位置する2つの端部起歪領域の幅を100μm以下
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶方位(10
0)面であるN形シリコン基板を採用した拡散型圧力変
換器に関し、特に、感度、直線性の改善を図った微圧領
域の測定に最適な拡散型圧力変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】図18ないし図19に示すような拡散型
圧力変換器では、微圧領域の測定に適したものを得るた
めに、ダイヤフラム部3の厚さを極薄(15μm以下)
に形成しており、これに伴ってダイヤフラム部3の変位
量が増大し、バルーン効果を生じるため、著しい直線性
の劣化が見られた。このため、図16ないし図17に示
すような、2つの剛体部5,5’を備える拡散型圧力変
換器が開発された。
【0003】図16は2つの剛体部5,5’を備える従
来の拡散型圧力変換器のダイヤフラム部を示す平面図
で、図17は図16のXVII−XVII方向から見た
この拡散型圧力変換器の断面図である。端部ピエゾ抵抗
素子R1,R4と中央部ピエゾ抵抗素子R2,R3とに
より挟まれた領域のダイヤフラム部3の裏面側に2つの
剛体部5,5’を形成し、この2つの剛体部5,5’に
より、ピエゾ抵抗素子R1,R2,R3,R4が形成さ
れた起歪領域(端部起歪領域Sew,Sew’、中央部
起歪領域Scw)に応力を集中させることにより感度の
低下を防止しつつ、ダイヤフラム部3の変位量を抑制し
て、バルーン効果の発生を防止することにより、直線性
の改善を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように2
つの剛体部を備えた拡散型圧力変換器においても、その
剛体部の形成の仕方如何によっては、感度や直線性が劣
化することがあり、表面側からの圧力印加(正圧)と、
裏面側からの圧力印加(負圧)とでは、構造的に支持点
変動を生じるため、特に裏面側からの圧力印加(負圧)
に対して、直線性が悪化してしまう。また、圧力印加の
方向により感度・直線性に差があるため、連成圧測定が
困難であるという問題を抱えていた。
【0005】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
これらの欠点を除去するためになされたものであり、剛
体部とピエゾ抵抗素子との配置を最適化し、感度や直線
性の改善を図るとともに、正圧・負圧の両方向の圧力印
加に対しても、特性差の小さな拡散型圧力変換器を得る
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は結晶方位(100)面のN形シリコン基板
に略長方形のダイヤフラム部を形成し、該ダイヤフラム
部の各々の長辺側に位置する起歪領域の表面側に各々1
つの端部ピエゾ抵抗素子を形成し、該ダイヤフラム部の
略中央に位置する起歪領域の表面側に2つの中央部ピエ
ゾ抵抗素子を形成し、各々の端部ピエゾ抵抗素子と各々
の中央部ピエゾ抵抗素子との間に位置する前記ダイヤフ
ラム部の裏面側にダイヤフラム部の長手方向に沿って2
つの剛体部を形成し、この2つの剛体部により挟まれた
ダイヤフラム部の略中央に位置する中央部起歪領域の幅
あるいは各々の剛体部と基板の厚肉部とにより挟まれた
ダイヤフラム部の長辺側に位置する2つの端部起歪領域
の幅を100μm以下とすることにより拡散型圧力変換
器を構成している。また、前記2つの剛体部の長手方向
の長さを前記ダイヤフラム部の長手方向の長さに対して
0.5〜0.85倍の長さとすることにより拡散型圧力
変換器を構成している。加えて、前記2つの剛体部の長
手方向の長さを前記ダイヤフラム部の長手方向の長さに
対して0.5〜0.85倍の長さとし、かつ、中央部起
歪領域の幅あるいは2つの端部起歪領域の幅を100μ
m以下ととすることにより拡散型圧力変換器を構成して
いる。さらに、前記中央部起歪領域の幅と前記端部起歪
領域の幅とをほぼ等しく形成することにより拡散型圧力
変換器を構成している。また、前記2つの剛体部により
応力値がほぼ均一となる領域に2つの中央部ピエゾ抵抗
素子をダイヤフラム部の長手方向に対して直線的に配置
することにより拡散型圧力変換器を構成している。同様
に、前記2つの剛体部により応力値がほぼ均一となる領
域に2つの中央部ピエゾ抵抗素子をダイヤフラム部の長
手方向に対して直線的に配置するとともに、ダイヤフラ
ム部の中心部から1つの端部ピエゾ抵抗素子の中心部ま
でのY軸方向の距離とダイヤフラム部の中心部から1つ
の中央部ピエゾ抵抗素子の中心部までのX軸方向の距離
をほぼ等しく配置することにより拡散型圧力変換器を構
成している。
【0007】
【実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0008】図1は本発明の第1の実施の形態の拡散型
圧力変換器のダイヤフラム部3の平面図であり、図2は
図1のII−II方向から見たこの拡散型圧力変換器の
断面図である。1は結晶方位(100)面のN形シリコ
ンからなる基板で、その裏面からエッチング等の方法に
より、起歪部である略長方形のダイヤフラム部3が形成
されている。このダイヤフラム部3の各々の長辺側に位
置する起歪領域の表面側には、拡散により2つの端部ピ
エゾ抵抗素子R1,R4が形成されており、ダイヤフラ
ム部3の略中央に位置する起歪領域の表面側には、端部
ピエゾ抵抗素子R1,R4と同様に2つの中央部ピエゾ
抵抗素子R2,R3がダイヤフラム部3の表面側に形成
されている。この端部ピエゾ抵抗素子R1と中央部ピエ
ゾ抵抗素子R2との間、並びに中央部ピエゾ抵抗素子R
3と端部ピエゾ抵抗素子R4との間のダイヤフラム部3
の裏面側には、ダイヤフラム部3の長手方向に沿って、
図1ないし図2に示す形状の2つの剛体部5,5’が各
々形成されている。
【0009】この2つの剛体部5,5’を備える拡散型
圧力変換器の、感度・直線性に寄与するパラメータにつ
いて、図16ないし図17及び図11を参照しながら説
明する。これらのパラメータとしては、次の3つのパラ
メータが考えられ、これらのパラメータに対する感度と
直線性との関係を図11に示している。
【0010】第1のパラメータは、ダイヤフラム部3の
厚さで、この厚さを変化させることにより、かなり広い
範囲に亘って感度を調整できることが判る。しかし、ダ
イヤフラム部3の厚さを極薄(例えば、15μm以下)
にすると、感度を向上させる以上に直線性が悪化してし
まい、さらに、ダイヤフラム部3の厚さを高精度に制御
することは、大変に困難なことであることから、サブミ
クロン・オーダーでダイヤフラム部3の厚さを調整する
ことは、実質的に不可能なことである。第2のパラメー
タは、2つの剛体部5,5’により挟まれたダイヤフラ
ム部3の略中央に位置する中央部起歪領域の幅Wcwあ
るいは、各々の剛体部5,5’とこれに近接した基板1
の厚肉部7,7’とにより挟まれたダイヤフラム部3の
長辺側に位置する2つの端部起歪領域の幅Wew,We
w’である。第3のパラメータは、2つの剛体部5,
5’の長手方向の長さBLである。これら3つのパラメ
ータのうち、第2、第3のパラメータについては、これ
までこのような観点から検討されたことがなく、本発明
において初めて検討されたものである。
【0011】図6の(a),(b)は本発明の第1の実
施の形態の拡散型圧力変換器(図1ないし図2参照)に
おいて、第2のパラメータである中央部起歪領域の幅W
cあるいは端部起歪領域の幅We,We’を、20μm
から120μmまで20μm単位で変化させ、各々の起
歪領域の幅に対する感度並びに直線性との関係を示した
ものである。ここでは、剛体部5,5’の幅を調整する
ことにより起歪領域の幅Wc,We,We’を変化させ
ているが、ダイヤフラム部3の大きさを調整することに
よっても達成することができる。第1のパラメータであ
るダイヤフラム部3の厚さを変化させた場合には、感度
を向上させたのと同時に直線性を悪化させてしまったの
に対して、第2のパラメータである起歪領域の幅Wc,
We,We’を変化させた場合には、感度を向上させた
のと同時に直線性をも改善してしまうという、従来の相
反する2つの事柄を一度期に達成できるという特有の効
果を有している。特に、本発明の第1の実施の形態にあ
っては、中央部起歪領域の幅Wcあるいは端部起歪領域
の幅We,We’を100μm以下としているため、微
圧領域の測定に必要とされる直線性限界点0.5%FS
以下を十分に満足しているとともに、感度も60mV以
上と十分にその特性を満足している。
【0012】次に本発明の異なる実施の形態について、
図7ないし図15を参照して詳細に説明する。なお、本
発明の異なる実施の形態の説明に際し、本発明の第1の
実施の形態と同一要件については、同一の符号を付与す
ることにより、詳細な説明を省略する。
【0013】図7ないし図8は、本発明の第2の実施の
形態の拡散型圧力変換器を示したもので、図7はこの拡
散型圧力変換器の底面図、図8は図7のVIII−VI
IIX方向からみた断面図である。5は剛体部で、その
長手方向の長さBLをダイヤフラム部3の長手方向の長
さDLに対する比として表し、剛体部5の長さ(BL/
DL)に対する感度並びに直線性との関係を図10の
(a),(b)に示している。
【0014】図10の(a),(b)を見ると、剛体部
5の長手方向の長さBLを短くすることにより(DLに
対する比として表しているため数値の小さい方)、感度
を向上させることができるが、これに伴って直線性が悪
化してしまう。しかし、図11の各パラメータに対する
感度と直線性との関係を見れば明らかなように、第1の
パラメータであるダイヤフラム部3の厚さを変化させて
感度を向上させた場合に比べて、直線性の悪化の度合い
はかなり小さくて済む。また、ダイヤフラム部3の厚さ
を薄くすればするほど、急激に直線性が悪化してしまう
のと同時に、感度も急激に変化してしまうため、感度の
調整も大変困難となってしまう。これに対して、第3の
パラメータである剛体部5の長手方向の長さBLを変化
させた場合には、感度の向上に対する直線性の悪化の度
合いも小さく、感度の変化の度合いもなだらかであるた
め、感度の調整が容易である。すなわち、第3のパラメ
ータである剛体部5の長手方向の長さBLにより感度を
調整する場合には、ミクロン・オーダーの調整により、
感度を数mV変化させることができるが、第1のパラメ
ータであるダイヤフラム部3の厚さにより感度を調整す
る場合には、僅かサブミクロン・オーダーの調整が、数
十mVの感度の変化をもたらしてしまうため、数mVの
調整は実質的に不可能である。なお、第2のパラメータ
である中央部起歪領域の幅Wcあるいは端部起歪領域の
幅We,We’により感度を調整する場合においても、
ミクロン・オーダーの調整により、感度を数mV変化さ
せることができる。このように、本発明の第2の実施の
形態にあっては、剛体部5の長手方向の長さBLを、ダ
イヤフラム部3の長手方向の長さDLに対して、0.5
〜0.85倍の長さとしているため、微圧領域の測定に
必要とされる直線性限界点0.5%FS以下をほぼ満足
しているとともに、感度も50mV程度とほぼ条件を満
足している。
【0015】ここで、図10の(a),(b)により、
剛体部5の長手方向の長さBLが、ダイヤフラム部3の
長手方向の長さDLに対して0.5倍の長さであった場
合を別の観点から検討してみると、直線性はほぼ0.5
%FSで、直線性限界点ぎりぎりであるが、その時の感
度は170mV程度とかなり高感度である。例えば、こ
の時の印加圧力を1/2とした場合には、感度は約85
mVと半分に減少するが、同時に直線性も約0.3%F
S以下となり、微圧領域の測定条件を十分に満たしたこ
とになる。印加圧力が1/2の状態、すなわち、さらに
微圧領域の測定に対して最適な拡散型圧力変換器が得ら
れたことになる。これは、感度の向上に対する直線性の
悪化の度合いが少ないことによるもので、第1のパラメ
ータであるダイヤフラム部3の厚さの調整によっては得
られないものである。
【0016】本発明の第3の実施の形態の拡散型圧力変
換器(図示せず)では、本発明の第1の実施の形態と同
様に、中央部起歪領域の幅Wcあるいは端部起歪領域の
幅We,We’を100μm以下とし、かつ、本発明の
第2の実施の形態と同様に、2つの剛体部5,5’の長
手方向の長さBLを、ダイヤフラム部3の長手方向の長
さDLに対して、0.5〜0.85倍の長さとしたこと
により、さらに感度・直線性に優れた拡散型圧力変換器
を得ることができるとともに、その調整範囲をかなり広
くすることができる。
【0017】図9は図7のIX−IX方向から見た本発
明の第4の実施の形態の拡散型圧力変換器の断面図であ
り、本発明の第1ないし第3の実施の形態の拡散型圧力
変換器の構成に加えて、中央部起歪領域の幅Wcと端部
起歪領域の幅We,We’とをほぼ等しく形成したこと
にある。
【0018】図12は表面側と裏面側とから圧力を印加
した場合(以下、正圧、負圧と称する)に、中央部起歪
領域の幅Wcと、端部起歪領域の幅We,We’との比
に対する、感度と直線性との正圧・負圧による特性の差
を示したものである。この図において、中央部起歪領域
の幅と端部起歪領域の幅との比=1/4とは、例えば、
中央部起歪領域の幅Wcを1とした場合に、端部起歪領
域の幅We,We’が4であることを示している。この
図から、中央部起歪領域の幅Wcと、端部起歪領域の幅
We,We’とをほぼ等しくすることにより、正圧・負
圧における感度・直線性の差が最小となることが判る。
これは、中央部起歪領域の幅Wcと端部起歪領域の幅W
e,We’とがほぼ同じ幅であるため、応力集中の度合
いがほぼ等しくなり、応力値のピークがほぼ等しくなる
ためであると考えられる。このように、本発明の第1な
いし第3の実施の形態の拡散型圧力変換器の構成に加え
て、中央部起歪領域の幅Wcと、端部起歪領域の幅W
e,We’とをほぼ等しくすることにより、第1ないし
第3の実施の形態の効果に加えて、各々のピエゾ抵抗素
子R1,R2,R3,R4が形成された領域の起歪部の
絶対応力値をほぼ等しくでき、正圧・負圧の両方向の圧
力印加に対してバランスの良い測定ができるため、差圧
の測定及び連成圧の測定に最適な拡散型圧力変換器を得
ることができる。また、剛体部を含めた中央部起歪領域
と、2つの端部起歪領域との形状がほぼ同じとなるた
め、エッチング工程におけるエッチャントの化学的作用
がほぼ等しくなり、ダイヤフラム部、剛体部の形成にお
けるエッチングのばらつきを少なくすることができる。
【0019】図13は本発明の第5の実施の形態の拡散
型圧力変換器のダイヤフラム部の平面図であり、本発明
の第1ないし第4の実施の形態の拡散型圧力変換器の構
成に加えて、2つの中央部ピエゾ抵抗素子R2,R3を
ダイヤフラム部3の長手方向に対して直線的に配置した
ことにある。
【0020】ここで、図3ないし図4は、2つの剛体部
5,5’を備えている拡散型圧力変換器と、2つの剛体
部5,5’を備えていない拡散型圧力変換器の実効応力
値をそれぞれ求め、その応力分布を模式的に示したもの
であり、剛体部5,5’を備えている拡散型圧力変換器
では、図3のA−A’応力分布、B−B’応力分布に示
すように、ダイヤフラム部3の長手方向に対して応力値
がほぼ均一な領域(図5のα,β,γ参照)が存在し、
この応力値がほぼ均一な領域内においては、2つの中央
部ピエゾ抵抗素子R2,R3を、ダイヤフラム部3の長
手方向に対して直線的に配置することが可能である。し
かし、2つの剛体部5,5’を備えていない拡散型圧力
変換器では、図4のD−D’応力分布、E−E’応力分
布に示すように、このような応力値がほぼ均一な領域は
存在しないため、2つの中央部ピエゾ抵抗素子R2,R
3を、ダイヤフラム部3の長手方向に対して直線的に配
置することは不可能である。なお、応力値がほぼ均一な
領域は、剛体部5の長手方向の長さにより決まるため、
ここではその長さを、ダイヤフラム部3の長手方向に対
して直線的に配置された2つの中央部ピエゾ抵抗素子R
2,R3の長さを合わせた長さよりも長く形成してい
る。
【0021】ここで図18を参照して、すべてのピエゾ
抵抗素子R1,R2,R3,R4が並行に配置されてい
ることに伴う問題点を説明する。チップの小型化に伴っ
て、図18のa,b,b’で示した各々のピエゾ抵抗素
子間の距離が縮まり、特に近接して設けられた中央部ピ
エゾ抵抗素子R2,R3においては、拡散工程やホトリ
ソ工程の影響を強く受けることにより、個々の抵抗値や
その温度特性(TCR)にばらつきを生じ、オフセット
やオフセット温度特性が悪化するという問題がある。ま
た、中央部ピエゾ抵抗素子R2,R3が近接することに
より、リーク電流等の問題が生じ、通電ドリフトや温度
再現性が悪化するという問題がある。これに対し、他の
結晶方位面のシリコン基板を採用した場合には、各々の
中央部ピエゾ抵抗素子をダイヤフラム部の長手方向に対
して直線的に配置することも可能であるが、結晶方位
(100)面のN形シリコン基板を採用した場合には、
応力分布ピエゾ抵抗係数の関係から、感度や直線性等の
諸特性を犠牲にしなければ実現不可能である。さらに、
従来の拡散型圧力変換器においては、ホトリソ工程のア
ライメント精度等の影響により、ダイヤフラム部3の短
手方向に対して中央部ピエゾ抵抗素子R2,R3の配置
がずれてしまった場合に、中央部ピエゾ抵抗素子R2,
R3が並行に配置されているため、一方の中央部ピエゾ
抵抗素子(例えば、R2)の応力値は+側にシフトし、
もう一方の中央部ピエゾ抵抗素子(例えば、R3)の応
力値は−側にシフトすると言うように、お互いの応力値
に対して各々異なる方向(+側、−側)にシフトしてし
まう(図4のF−F’応力分布参照)。同様に端部ピエ
ゾ抵抗素子R1,R4も各々異なる方向(+側、−側)
にシフトしてしまうことになり、通常これら4つのピエ
ゾ抵抗素子(中央部ピエゾ抵抗素子、端部ピエゾ抵抗素
子)は、ブリッジ接続により出力感度を向上させている
ため、各々のピエゾ抵抗素子の抵抗値の変化の積(例え
ば、中央部ピエゾ抵抗素子R2と端部ピエゾ抵抗素子R
1との積に対して、中央部ピエゾ抵抗素子R3と端部ピ
エゾ抵抗素子R4との積)に対して出力値が変化してし
まうことになり、僅かなアライメントのずれが直線性に
大きく影響してしまうことになる。これに対して、本発
明の第5の実施の形態の拡散型圧力変換器においては、
ホトリソ工程のアライメント精度等の影響により、ダイ
ヤフラム部3の短手方向に対して中央部ピエゾ抵抗素子
R2,R3の配置がずれてしまった場合であっても、中
央部ピエゾ抵抗素子R2,R3が、ダイヤフラム部3の
長手方向に対して直線的に配置されているため、2つの
中央部ピエゾ抵抗素子R2,R3の応力値は、ピーク値
から−側へシフトすることになるが同じ値となり、端部
ピエゾ抵抗素子R1,R4の応力値は、中央部ピエゾ抵
抗素子R2,R3と同様に、ピーク値からは共に−側へ
シフトすることになるが、各々の応力値はほぼ同じ値と
なるため(図3のC−C’応力分布参照)、これらをブ
リッジ接続した場合の出力値の変化を極微小に抑えるこ
とができ、直線性の改善に非常に効果がある。
【0022】本発明の第5の実施の形態の拡散型圧力変
換器にあっては、本発明の第1ないし第4の実施の形態
の拡散型圧力変換器の構成に加えて、2つの中央部ピエ
ゾ抵抗素子をダイヤフラム部の長手方向に対して直線的
に配置しているため、本発明の第1ないし第4の実施の
形態の拡散型圧力変換器の効果に加えて、拡散やホトリ
ソ工程の影響を小さくし、個々のピエゾ抵抗素子の抵抗
値やTCRをほぼ同じに形成することができるため、2
つの中央部ピエゾ抵抗素子が近接することにより生じる
オフセットやオフセット温度特性の悪化を防ぎ、リーク
電流等の諸問題を抑えることができる。また、直線性や
通電ドリフトの低減及び、温度再現性の向上に効果があ
るとともに、拡散型圧力変換器の小型化に対して非常に
効果がある。なお、中央部ピエゾ抵抗素子の実質的な部
分が、応力値がほぼ均一となる領域内に配置されていれ
ば、同様の効果を得ることができる。
【0023】図14は本発明の第6の実施の形態の拡散
型圧力変換器のダイヤフラム部の平面図であり、本発明
の第1ないし第4の実施の形態の拡散型圧力変換器の構
成に加えて、2つの中央部ピエゾ抵抗素子R2,R3を
ダイヤフラム部3の長手方向に対して直線的に配置する
とともに、ダイヤフラム部3の中心部から1つの端部ピ
エゾ抵抗素子R1またはR4の中心部までのY軸方向の
距離と、ダイヤフラム部3の中心部から1つの中央部ピ
エゾ抵抗素子R2またはR3の中心部までのX軸方向の
距離とをほぼ等しくしたことにある。
【0024】ダイヤフラム部3の中心部から1つの端部
ピエゾ抵抗素子R1の中心部までのY軸方向の距離Y1
と、ダイヤフラム部3の中心部から1つの中央部ピエゾ
抵抗素子R3の中心部までのX軸方向の距離X1とをほ
ぼ等しく、同様にダイヤフラム部3の中心部からもう1
つの端部ピエゾ抵抗素子R4の中心部までのY軸方向の
距離−Y1(≒Y1)と、ダイヤフラム部3の中心部か
らもう1つの中央部ピエゾ抵抗素子R2の中心部までの
X軸方向の距離−X1(≒X1)とをほぼ等しく配置す
ることにより、さらに拡散工程やホトリソ工程のばらつ
きを低減することができ、本発明の第5の実施の形態の
拡散型圧力変換器に比べて、さらに、オフセットやオフ
セット温度特性を改善することができる。
【0025】図15は本発明の第7の実施の形態の拡散
型圧力変換器のダイヤフラム部の平面図であり、本発明
の第6の実施の形態の拡散型圧力変換器と主に異なる点
は、端部ピエゾ抵抗素子R1をダイヤフラム部3の右側
寄りに、もう一方の端部ピエゾ抵抗素子R4をダイヤフ
ラム部3の左側寄りに配置したことにある。このよう
に、端部ピエゾ抵抗素子R1,R4を各々、図5のβ,
γで示す応力値がほぼ均一な領域内の任意の箇所に設け
ることにより、本発明の第6の実施の形態と同様の効果
を得ることができるとともに、端部ピエゾ抵抗素子を任
意の箇所に設けることができるため、配線パターンを含
めたパターン設計の自由度を増すことができる。なお、
端部ピエゾ抵抗素子の配置は、本発明の第1ないし第5
の実施の形態の拡散型圧力変換器においても実施可能な
ことは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明あっ
ては次に列挙する効果を得ることができる。
【0027】(1) 2つの剛体部により挟まれたダイ
ヤフラム部の略中央に位置する中央部起歪領域の幅ある
いは各々の剛体部と基板の厚肉部とにより挟まれたダイ
ヤフラム部の長辺側に位置する2つの端部起歪領域の幅
を100μm以下とすることにより、ダイヤフラム部の
変位量を抑制し、従来は実現不可能であった、感度の向
上を図り、かつ、直線性の改善を図るという、2つの相
反する事柄を一度期に達成することができる。
【0028】(2) 2つの剛体部の長手方向の長さを
ダイヤフラム部の長手方向の長さに対して0.5〜0.
85倍の長さとすることにより、感度の調整を容易にす
ることができ、かつ、感度のばらつきを小さくすること
ができる。また、感度の調整範囲を広くすることができ
る。
【0029】(3) 2つの剛体部の長手方向の長さを
ダイヤフラム部の長手方向の長さに対して0.5〜0.
85倍の長さとし、かつ、中央部起歪領域の幅あるいは
2つの端部起歪領域の幅を100μm以下とすることに
より、さらに感度・直線性に優れた拡散型圧力変換器を
得ることができ、その調整範囲をさらに広くすることが
できる。
【0030】(4) 上記(1)ないし(3)の構成に
加えて、中央部起歪領域の幅と端部起歪領域の幅とをほ
ぼ等しく形成することにより、(1)ないし(3)の効
果に加えて、差圧の測定及び連成圧の測定に最適な拡散
型圧力変換器を得ることができるとともに、ダイヤフラ
ム部、剛体部の形成におけるエッチング工程のばらつき
を低減することができる。
【0031】(5) 2つの中央部ピエゾ抵抗素子をダ
イヤフラム部の長手方向に対して直線的に配置すること
により、2つのピエゾ抵抗素子が近接することがなくな
り、拡散やホトリソ工程における悪影響を回避すること
ができ、オフセットやオフセット温度特性を改善するこ
とができるとともに、リーク電流等を低減することがで
きる。また、直線性や通電ドリフトの低減及び、温度再
現性を向上することができるため、温度補償を精度良く
簡単に行うことができ、温度特性が良好で高精度な拡散
型圧力変換器を容易に得ることができるとともに、小型
化や微圧用に最適な拡散型圧力変換器を容易に得ること
ができる。さらに、ピエゾ抵抗素子やダイヤフラム部の
形成等におけるホトリソ工程のアライメントずれの影響
を最小とすることができるため、直線性に優れた拡散型
圧力変換器を得ることができるとともに、温度特性が良
好で高精度な拡散型圧力変換器を得ることができ、製品
歩留を向上することができる。
【0032】(6) ダイヤフラム部の中心部から1つ
の端部ピエゾ抵抗素子の中心部までのY軸方向の距離
と、ダイヤフラム部の中心部から1つの中央部ピエゾ抵
抗素子の中心部までのX軸方向の距離とをほぼ等しく配
置することにより、拡散工程やホトリソ工程のばらつき
を低減し、(5)の効果に比べて、さらにオフセットや
オフセット温度特性を改善することができる。
【0033】(7) 応力値がほぼ均一な領域内の任意
な位置に、端部ピエゾ抵抗素子を配置することにより、
パターン設計の自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の拡散型圧力変換器
のダイヤフラム部の平面図。
【図2】図1のII−II方向から見た本発明の第1の
実施の形態の拡散型圧力変換器の断面図。
【図3】剛体部を備えている拡散型圧力変換器の応力分
布を示す模式図。
【図4】剛体部を備えていない拡散型圧力変換器の応力
分布を示す模式図。
【図5】剛体部を備えている拡散型圧力変換器の底面
図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の拡散型圧力変換器
における、剛体部間の距離に対する感度・直線性を示す
図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の拡散型圧力変換器
の底面図。
【図8】図7のVIII−VIII方向から見た本発明
の第2の実施の形態の拡散型圧力変換器の断面図。
【図9】図7のVIII−VIII方向から見た本発明
の第4の実施の形態の拡散型圧力変換器の断面図。
【図10】本発明の第2の実施の形態の拡散型圧力変換
器における、剛体部の長さとダイヤフラム部の長手方向
の長さの比に対する感度・直線性を示す図。
【図11】各パラメータに対する感度と直線性との関係
を示す図。
【図12】本発明の第4の実施の形態の拡散型圧力変換
器における、中央部の幅と端部の幅との比に対する感度
・直線性を示す図。
【図13】本発明の第5の実施の形態の拡散型圧力変換
器のダイヤフラム部の平面図。
【図14】本発明の第6の実施の形態の拡散型圧力変換
器のダイヤフラム部の平面図。
【図15】本発明の第7の実施の形態の拡散型圧力変換
器のダイヤフラム部の平面図。
【図16】従来の剛体部を備えている拡散型圧力変換器
のダイヤフラム部の平面図。
【図17】図16のXVII−XVII方向から見た従
来の剛体部を備えている拡散型圧力変換器の断面図。
【図18】剛体部を備えていない拡散型圧力変換器のダ
イヤフラム部の平面図。
【図19】図18のXIX−XIX方向から見た剛体部
を備えていない拡散型圧力変換器の断面図。
【符号の説明】
1:基板、 3:ダイヤフラ
ム部、5:剛体部、 7:厚肉
部、R1,R4:端部ピエゾ抵抗素子、 R2,R
3:中央部ピエゾ抵抗素子、α,β,γ:応力値均一領
域、 BL:剛体部の長さ、DL:ダイヤフラム
部長手方向の長さ、Sc:中央部起歪領域、
Se,Se’:端部起歪領域、Wc,Wcw:(中
央部起歪領域の)幅、We,We’:(端部起歪領域
の)幅。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶方位(100)面のN形シリコン基
    板に略長方形のダイヤフラム部を形成し、該ダイヤフラ
    ム部の各々の長辺側に位置する起歪領域の表面側に各々
    1つの端部ピエゾ抵抗素子を形成し、該ダイヤフラム部
    の略中央に位置する起歪領域の表面側に2つの中央部ピ
    エゾ抵抗素子を形成し、各々の端部ピエゾ抵抗素子と各
    々の中央部ピエゾ抵抗素子との間に位置する前記ダイヤ
    フラム部の裏面側にダイヤフラム部の長手方向に沿って
    2つの剛体部を形成し、この2つの剛体部により挟まれ
    たダイヤフラム部の略中央に位置する中央部起歪領域の
    幅あるいは各々の剛体部と基板の厚肉部とにより挟まれ
    たダイヤフラム部の長辺側に位置する2つの端部起歪領
    域の幅を100μm以下としたことを特徴とする拡散型
    圧力変換器。
  2. 【請求項2】 前記2つの剛体部の長手方向の長さを前
    記ダイヤフラム部の長手方向の長さに対して0.5〜
    0.85倍の長さとしたことを特徴とする拡散型圧力変
    換器。
  3. 【請求項3】 前記2つの剛体部の長手方向の長さを前
    記ダイヤフラム部の長手方向の長さに対して0.5〜
    0.85倍の長さとし、かつ、中央部起歪領域の幅ある
    いは2つの端部起歪領域の幅を100μm以下としたこ
    とを特徴とする拡散型圧力変換器。
  4. 【請求項4】 前記中央部起歪領域の幅と前記端部起歪
    領域の幅とをほぼ等しく形成したことを特徴とする請求
    項1、2または3記載の拡散型圧力変換器。
  5. 【請求項5】 前記2つの剛体部により応力値がほぼ均
    一となる領域に2つの中央部ピエゾ抵抗素子をダイヤフ
    ラム部の長手方向に対して直線的に配置したことを特徴
    とする請求項1、2、3または4記載の拡散型圧力変換
    器。
  6. 【請求項6】 前記2つの剛体部により応力値がほぼ均
    一となる領域に2つの中央部ピエゾ抵抗素子をダイヤフ
    ラム部の長手方向に対して直線的に配置するとともに、
    ダイヤフラム部の中心部から1つの端部ピエゾ抵抗素子
    の中心部までのY軸方向の距離とダイヤフラム部の中心
    部から1つの中央部ピエゾ抵抗素子の中心部までのX軸
    方向の距離をほぼ等しく配置したことを特徴とする請求
    項1、2、3または4記載の拡散型圧力変換器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009257869A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Dainippon Printing Co Ltd 物理量センサ及びその製造方法

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