JPH10104426A - 偏光素子 - Google Patents

偏光素子

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JPH10104426A
JPH10104426A JP8261951A JP26195196A JPH10104426A JP H10104426 A JPH10104426 A JP H10104426A JP 8261951 A JP8261951 A JP 8261951A JP 26195196 A JP26195196 A JP 26195196A JP H10104426 A JPH10104426 A JP H10104426A
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JP
Japan
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liquid crystal
polarization
nematic liquid
twisted nematic
polarizing element
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Application number
JP8261951A
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English (en)
Inventor
Hideo Fujikake
英夫 藤掛
Kuniharu Takizawa
國治 滝沢
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子の偏光方位を高速、かつ多様に変えるこ
とのできる偏光素子を提供する。 【解決手段】 ねじれ配向のネマティック液晶またはコ
レステリック液晶を透明電極で挟んだツイスティッドネ
マティック液晶セル6を複数積層して構成され、入射光
2の偏波面を回転して出射する偏光回転部3と、この偏
光回転部3の出射光を入射して一定方向の偏波面を吸収
する偏光吸収部4とを備え、前記ツイスティッドネマテ
ィック液晶セル6が前記透明電極に印加される電圧によ
り駆動され、素子1の偏光方位が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素子の偏光方位を
変えることのできる偏光素子に係り、特に、反射光など
の不要な偏光を除去することが必要とされる映像撮影
や、特定の偏光の抽出が必要な光学装置などに、広く応
用可能な偏光素子に関する。
【0002】[発明の概要]本発明は、偏光方位が可変
な偏光素子に関するもので、複数のツイスティッドネマ
ティック液晶セルから構成され入射光の偏波面を回転す
る偏光回転部と、一定方向の偏光を吸収する偏光吸収部
とを備え、個別のツイスティッドネマティック液晶セル
を電圧駆動することによって、多様な偏光を高速に選択
・除去できるようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】野外などの映像撮影では、水面やガラス
板からの強い反射光(写り込み)が支障となり、その偏
光した反射光を取り除くため、アクティブな偏光素子が
求められている。従来より、素子の偏光方位を制御でき
る偏光素子としては、図7、図8に示すものが知られて
いる。
【0004】図7に示す偏光素子100は、光吸収を示
すヨウ素分子を含むポリビニルアルコール樹脂で構成さ
れた偏光フィルム101を配置すると共に、この偏光フ
ィルム101を回転させ、これにより入射光102から
任意の偏光成分を抽出し、透過光103として出射する
ものである。
【0005】しかしながら、この偏光素子100では、
偏光方位を変えるために、偏光フィルム101を機械的
に回転させなければならず、動作速度が遅いため、入射
光102が高速に変化するような映像撮影においては、
偏光した反射光の除去ができず適用できない。
【0006】また、図8に示す偏光素子110は、第1
透明基板111と、第1透明電極112と、90゜のね
じれ配向のネマティック液晶113と、第2透明電極1
14と、第2透明基板115とが積層されたツイスティ
ッドネマティック液晶セル116と、このツイスティッ
ドネマティック液晶セル116の第2透明基板115側
に積層された偏光フィルム117とから構成されてい
る。また、第1透明電極112と第2透明電極114と
の間にはスイッチ118を介して交流電源119が接続
されている。このツイスティッドネマティック液晶セル
116は、スイッチ118を閉じて両電極112,11
4間に交流電圧を印加することにより駆動される。この
状態でツイスティッドネマティック液晶セル116に入
射した入射光120はその偏光方位が90゜変えられて
偏光フィルム117に入射する。偏光フィルム117で
は一定方向の偏波面が吸収された後、透過光121とし
て出射される。
【0007】しかしながら、この偏光素子110では、
ツイスティッドネマティック液晶セル116のねじれ配
向の角度である90゜しか偏光を制御できないため、様
々な偏波面の光が入射する映像撮影のように、多様な反
射光を除去する必要がある場合には用いることができな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の偏光素子は、偏光フィルム101を機械的に回転させ
る偏光素子101にあっては、動作速度が遅いため、入
射光102が高速に変化するような映像撮影において
は、偏光した反射光の除去ができないという課題があ
り、また、ツイスティッドネマティック液晶セル116
を備えた偏光素子110にあっては、90゜しか偏光を
制御できないため、様々な偏波面の光が入射する映像撮
影において、多様な反射光を除去できないという課題が
あった。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、素子の偏光方位を高速、かつ多様
に変えることのできる偏光素子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1の発明は、ねじれ配向のネマティック液晶
またはコレステリック液晶を透明電極で挟んだツイステ
ィッドネマティック液晶セルを複数積層して構成され、
入射光の偏波面を回転して出射する偏光回転部と、この
偏光回転部の出射光を入射して一定方向の偏波面を吸収
する偏光吸収部とを備え、前記ツイスティッドネマティ
ック液晶セルが前記透明電極に印加される電圧により駆
動され、素子の偏光方位が制御されることを特徴とする
ものである。
【0011】上記の構成によれば、偏光回転部を構成す
るツイスティッドネマティック液晶セルの旋光能が印加
電圧の変化で高速に変化するため(応答時間は数十m
s),素子の偏光方位を高速に制御することができる。
また、ツイスティッドネマティック液晶セルを積層し、
複数のツイスティッドネマティック液晶セルの旋光能を
重畳できるようにしたため、素子の偏光方位を多様に制
御することができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の偏光素
子において、前記ツイスティッドネマティック液晶セル
の基板面の分子配列方向は、隣接するツイスティッドネ
マティック液晶セルの基板面の分子配列方向に平行、ま
たは垂直であることを特徴とするものである。
【0013】上記の構成によれば、ツイスティッドネマ
ティック液晶セルの旋光能は、光の偏波面が入射側の基
板面の液晶分子配列に平行または垂直で顕著になるた
め、入射光の偏波面を効率良く回転することができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1、または2記
載の偏光素子において、前記偏光吸収部は、偏光フィル
ムで構成されることを特徴とするものである。
【0015】上記の構成によれば、簡単な構成により、
偏光を吸収・選択することができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1、または2記
載の偏光素子において、前記偏光吸収部は、2色性色素
を含むホモジニアス配向の液晶材料が透明電極で挟まれ
たゲストホスト液晶セルで構成され、前記透明電極への
電圧印加により前記ゲストホスト液晶セルの偏光強度が
制御されることを特徴とするものである。
【0017】上記の構成によれば、透明電極へ印加され
る電圧を制御することによりゲストホスト液晶セルの偏
光強度を制御することができる。また、偏光素子を装着
した撮影装置において、偏光機能が不要になった場合に
は、ゲストホスト液晶セルに電圧を印加しておけば良
く、偏光素子を取り外す必要はない。
【0018】請求項5の発明は、請求項1、2、3、ま
たは4記載の偏光素子において、前記偏光吸収部は、最
も光を吸収する光学的な方向が、隣接するツイスティッ
ドネマティック液晶セルにおける基板面の液晶分子の配
列方向に平行、または垂直に配置されることを特徴とす
るものである。
【0019】上記の構成によれば、偏光を効率良く吸収
・選択することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る偏光素子の構
成を示している。この偏光素子1は、入射光2の偏波面
を回転する偏光回転部3と、この偏光回転部3に積層さ
れて一体となり、一定の偏波光を吸収する偏光吸収部4
とから構成されており、偏光回転部3側から入射した入
射光2は、偏光吸収部4で偏光された後、透過光5とし
て出射される。また、偏光回転部3は、複数のツイステ
ィッドネマティック液晶セル6が積層されて構成されて
いる。以上の構成は本発明に基本的な構成であり、具体
的な構成については、以下に示す第1の実施の形態、第
2の実施の形態、およびそれらの試作例、並びにそれら
の変形例で説明する。
【0021】<第1の実施の形態>図2は、第1の実施
の形態の構成を示している。この実施の形態の偏光素子
10は、偏光回転部3として2枚のツイスティッドネマ
ティック液晶セル6A,6Bを用いると共に、偏光吸収
部4として偏光フィルム16を用いたものである。
【0022】ツイスティッドネマティック液晶セル6A
は、第1透明基板11Aと、第1透明電極12Aと、液
晶13Aと、第2透明電極14Aと、第2透明基板15
Aとを順に積層して構成されている。また、ツイスティ
ッドネマティック液晶セル6Bも同様に、第1透明基板
11Bと、第1透明電極12Bと、液晶13Bと、第2
透明電極14Bと、第2透明基板15Bとを順に積層し
て構成されている。
【0023】第1透明基板11A,11Bと、第2透明
基板15A,15Bは、いずれも平板状のガラス基板等
で構成されている。また、第1透明電極12A,12B
と、第2透明電極14A,14Bは、いずれも例えば、
In2 3 に5%のSnを添加して形成された厚さ0.
07μm程度のITO透明電極膜で構成されている。
【0024】ツイスティッドネマティック液晶セル6
A,6Bを構成する液晶13A,13Bは、高速応答を
もつ偏光素子を実現するためには、ネマティック液晶、
または材料自体がねじれ配向をもつコレステリック液晶
など、粘度が低い液晶材料が有利である。また、ネマテ
ィック液晶に分子配向にねじれを誘発するカイラル剤を
混入して使用しても良い。
【0025】ツイスティッドネマティック液晶セル6
A,6Bの旋光能は、光の偏波面が入射側の基板面の液
晶分子配列に平行、または垂直で顕著になる。そのた
め、2枚以上のツイスティッドネマティック液晶セルを
用いて入射光2の偏波面を効率よく回転するには、互い
に隣接するツイスティッドネマティック液晶セル6A,
6Bの基板面の分子(液晶分子17,18,19,2
0)配列方向を平行または垂直にすることが望ましい。
図2の構成では、図3に示すように、基板面の液晶分子
17の配列方向と、液晶分子18の配列方向とは平行と
している。しかし、互いの分子配列方向が平行や垂直で
ない場合でも偏光強度は低下するものの、偏波面の回転
は可能である。
【0026】また、液晶分子の基板面の液晶分子17,
18,19,20の各配列方向を制御するために、第1
透明電極12Aと液晶13Aとの間、液晶13Aと第2
透明電極14Aとの間、第1透明電極12Bと液晶13
Bとの間、液晶13Bと第2透明電極14Bとの間にそ
れぞれ、配向膜として、ポリイミド、ポリビニルアルコ
ールなどの合成樹脂からなる高分子薄膜や、SiO,S
iO2 などからなる無機薄膜を形成するのも良い。
【0027】また、第1透明電極12Aと第2透明電極
14Aとの間にはスイッチ21A、リード線22Aを介
して、交流電源23Aが接続され、第1透明電極12B
と第2透明電極14Bとの間にはスイッチ21B、リー
ド線22Bを介して、交流電源23Bが接続されてい
る。
【0028】偏光吸収部3を構成する偏光フィルム16
は、光を吸収するヨウ素分子を含むポリビニルアルコー
ル樹脂からなるものである。また、最も光を吸収する光
学的な方向が、隣接するツイスティッドネマティック液
晶セル6Bの基板面の分子配列方向に平行、または垂直
に配置されることが望ましい。図2の構成では図3に示
すように、隣接するツイスティッドネマティック液晶セ
ル6Bの液晶分子20の分子配列方向と、偏光吸収部4
の吸収軸とは平行となっている。
【0029】図2の構成の偏光素子10において、偏光
回転部3に入射した入射光2は、45゜や90゜のツイ
スティッドネマティック液晶セル6A,6Bで旋光され
た後、偏光吸収部4の偏光フィルム16により吸収され
て透過光5として出射される。偏光回転部3の2枚のツ
イスティッドネマティック液晶セル6A,6Bは、液晶
分子が連続してねじれるように配置されるため、入射光
2の偏波面は最大で135゜回転される。一方、個々の
ツイスティッドネマティック液晶セル6A,6Bの旋光
能は、第1透明電極12A,12Bと第2透明電極14
A,14Bとの間の電圧印加により解消されるので、偏
光素子10の偏光角は、電圧制御されたツイスティッド
ネマティック液晶セル6A,6Bの旋光角の和となる。
そのため、スイッチ21A,21Bの切り替えにより、
偏光の回転を0゜(180゜)、45゜、90゜、13
5゜の4通りに制御できる。
【0030】入射光2の様々な偏波成分は、ツイスティ
ッドネマティック液晶セル6A,6Bで構成される偏光
回転部3でその偏波面が制御された後、偏光フィルム1
6により吸収・選択される。そのため、偏光素子10で
は、全方位を45゜単位がカバーすることができる。
【0031】<第2の実施の形態>図4は、第2の実施
の形態の構成を示している。この実施の形態の偏光素子
30は、偏光回転部3として第1の実施の形態と同様に
2枚のツイスティッドネマティック液晶セル6A,6B
を用いると共に、偏光吸収部4として偏光フィルム16
に替えてゲストホスト液晶セル36を用いたものであ
る。なお、図1に示した第1の実施の形態と同一構成部
分については同一符号を付してその説明は省略する。
【0032】偏光吸収部4を構成するゲストホスト液晶
セル36は、第1透明基板31と、第1透明電極32
と、ゲストホスト液晶33と、第2透明電極34と、第
2透明基板35とを順に積層して構成されている。第
1、第2透明基板31、35と、第1、第2透明電極3
2、34とは、前述したツイスティッドネマティック液
晶セル6Aの第1、第2透明基板11A、15Aと、第
1、第2透明電極12A、14Aと同一材料のものを同
一の厚さで積層して構成できる。
【0033】第1透明電極32と第2透明電極34との
間にはスイッチ40、リード線41を介して、交流電源
42が接続されており、ゲストホスト液晶33を駆動制
御するようになっている。
【0034】ゲストホスト液晶33は、光吸収異方性を
もつ2色性色素37がネマティック液晶38に混入され
たものである。2色性色素37としては、様々な色のも
のが使用可能であるが、映像撮影などでは白バランスを
保つために、1種類または複数種類の2色性色素の添加
により、ゲストホスト液晶33を黒色にするのが望まし
い。
【0035】また、ゲストホスト液晶33の2色性色素
37の最も光を吸収する光学的な方向は、隣接するツイ
スティッドネマティック液晶セル6Bの基板面(液晶分
子20)の分子配列方向に平行、または垂直に配置され
ることが望ましい。
【0036】図2の構成の偏光素子30において、ゲス
トホスト液晶セル36に電圧が印加されていない場合に
は、偏光回転部3で回転された入射光2中の不要な偏光
成分が2色性色素37により吸収される。一方、ゲスト
ホスト液晶セル36の第1透明電極32と第2透明電極
34との間にスイッチ40、リード線41を介して交流
電源42からの交流電圧が印加されると、ゲストホスト
液晶32中の2色性色素37とネマティック液晶38の
各分子が電圧印加方向に配向し、ゲストホスト液晶32
の光吸収率が低下し偏光強度が低下する。
【0037】すなわち、ゲストホスト液晶セル36に十
分な電圧が印加された場合には、偏光素子30は偏光動
作を示さなくなる。このように、ゲストホスト液晶セル
36に印加される電圧を制御することにより、偏光強度
を制御することができる。
【0038】したがって、偏光素子30を装着した撮影
装置において、偏光機能が不要になった場合には、ゲス
トホスト液晶セル36に電圧を印加しておけば良く、偏
光素子30を取り外す必要はない。
【0039】<試作例> 《試作例1》上述した図2に示す第1の実施の形態の作
用・効果を確認するために、図2に示す偏光素子10を
以下のようにして試作した。
【0040】先ず、In2 3 :Snからなる0.07
μm厚の透明電極が付着された1.1mm厚のソーダガ
ラスから成る透明基板の上に、ポリイミド膜(日本合成
ゴム社製、AL−1254、0.05μm厚)を塗布し
た後、レーヨンロールで擦る、いわゆるラビング処理を
することにより、配向膜を作製した。
【0041】次に、配向膜を塗布した透明電極12を、
球状スペーサを介して張り合わせ、そのギャップの中に
カイラル剤入りのネマティック液晶17、18(チッソ
社製、JB−4002LA、屈折率異方性Δn=0.1
37)を充填した。配向膜のラビング方向を変えること
により、ねじれ角が45゜、および90゜のツイスティ
ッドネマティック液晶セル6A,6Bを試作した。作製
されたツイスティッドネマティック液晶セル6A,6B
の面積は、10cm×10cmである。ここでは、ツイ
スティッドネマティック液晶セル6A,6Bの厚さdと
入射光の波長λが、モーガン条件(Δn・d>2λ)を
満たし、十分な旋光能が得られるように、厚さdを10
μmとした。
【0042】2枚のツイスティッドネマティック液晶セ
ル6A,6Bに偏光フィルム19(ルケオ社製)を張り
合わせた偏光素子10に、入射光2として様々な偏光角
の白色光を入射し、透過光5の強度を測定した。その結
果を図5に示す。同図では、図2のスイッチ21A,2
1Bの切り替え(オン、オフの4通りの組み合わせ)に
より、0゜(180゜)すなわち水平方向、45゜並び
に90゜すなわち垂直方向、および135゜を中心に偏
光が抑圧された結果、全ての方位の偏光を8割以上取り
除くことができた。
【0043】ここでは、印加電圧により液晶分子を基板
に垂直に配向させ、旋光能を残さないように、10V以
上の交流電圧源23A,23B(周波数1kHz)を用
いて、ツイスチッドネマティック液晶6A,6Bを駆動
した。図5において、全ての偏光での漏れ光をさらに小
さくするには、45゜よりもねじれ角の小さなツイステ
ィッドネマティック液晶セル(例えば、45゜の半分の
22.5゜)を偏光回転部2に追加すれば良い。
【0044】さらに、赤色光(λ=600〜680n
m)、緑色光(λ=500〜590nm),および青色
光(λ=400〜490nm)の3原色の入射光2を用
いた場合の偏光特性を図6に示す。同図は2枚の液晶セ
ルの旋光能を重畳し、入射光の偏波面を135゜回転し
た場合(スイッチ21Aをオフ、スイッチ21Bをオ
フ)であるが、その波長依存性は全ての偏光方向で小さ
い。ツイスティッドネマティック液晶セル6A,6Bの
旋光能は、液晶の複屈折を用いた他の電気光学効果に比
べて、透過光5の着色が極めて小さく、映像撮影に不可
欠なカラーバランスの保持に有利であることが示され
た。
【0045】《試作例2》また、図4に示す第2の実施
の形態の偏光素子30を試作した。黒色のゲストホスト
液晶33(チッソ社製JB−1000XX)を前記配向
膜を用いてホモジニアス配向させ、10μm厚のゲスト
ホスト液晶セル36(面積10cm×10cm)を形成
した。この偏光素子30に、様々な偏波面の白色光を入
射してその光透過率を測定した。その結果、ゲストホス
ト液晶セル36の第1透明電極32と第2透明電極34
との間に、交流電圧源42の電圧(10V以上)をスイ
ッチ40を介して加えることで、素子の偏光機能を制御
できることが確認された。
【0046】以上説明したように、各実施の形態によれ
ば、複数のツイスティッドネマティック液晶セルからな
る偏光回転部3と偏光吸収部4とを積層し、電圧を制御
することで素子の偏光方位を、多様かつ高速で制御でき
る偏光素子10,30を提供することができる。従っ
て、これらの偏光素子10,30は、テレビジョンや映
画などの映像撮影を初め、幅広い光学用途に応用可能で
ある。
【0047】<変形例>図2、図4に示した各実施の形
態では、偏光回転部3を2枚のツイスティッドネマティ
ック液晶セル6A,6Bで構成したが、ねじれ角の小さ
なツイスティッドネマティック液晶セルをさらに1枚乃
至複数枚積層するようにしても良い。このように構成す
ることにより、より一層緻密な偏波面の回転動作が得ら
れる。
【0048】また、図2、図4に示した各実施の形態で
は、同一の回転方向のねじれ配向をもつツイスティッド
ネマティック液晶セル6A,6Bを用いたが、ねじれ配
向の回転方向が異なるツイスティッドネマティック液晶
セルを組み合わせて使用することも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、ねじれ配向のネマティック液晶、またはコレステ
リック液晶を透明電極で挟んだツイスティッドネマティ
ック液晶セルを複数積層して構成され、入射光の偏波面
を回転して出射する偏光回転部と、この偏光回転部の出
射光を入射して一定方向の偏波面を吸収する偏光吸収部
とを備え、前記ツイスティッドネマティック液晶セルが
前記透明電極に印加される電圧により駆動され、素子の
偏光方位が制御されるようにしたので、素子の偏光方位
を高速に制御することができると共に、素子の偏光方位
を多様に制御することができる。
【0050】請求項2の発明によれば、ツイスティッド
ネマティック液晶セルの基板面の分子配列方向を、隣接
するツイスティッドネマティック液晶セルの基板面の分
子配列方向に平行、または垂直としたので、入射光の偏
波面を効率良く回転することができる。
【0051】請求項3の発明によれば、偏光吸収部を偏
光フィルムで構成したので、簡単な構成により、偏光を
吸収・選択することができる。
【0052】請求項4の発明によれば、偏光吸収部を2
色性色素を含むホモジニアス配向の液晶材料が透明電極
で挟まれたゲストホスト液晶セルで構成したので、透明
電極へ印加される電圧を制御することによりゲストホス
ト液晶セルの偏光強度を制御することができる。また、
偏光素子を装着した撮影装置において、偏光機能が不要
になった場合には、ゲストホスト液晶セルに電圧を印加
しておけば良く、偏光素子を取り外す必要はない。
【0053】請求項5の発明によれば、偏光吸収部は、
最も光を吸収する光学的な方向が、隣接するツイスティ
ッドネマティック液晶セルにおける基板面の液晶分子の
配列方向に平行、または垂直に配置されるようにしたの
で、偏光を効率良く吸収・選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏光素子の構成図である。
【図2】本発明に係る偏光素子の第1の実施の形態を示
す構成図である。
【図3】偏光素子における光学的方位の関係を示す説明
図である。
【図4】本発明に係る偏光素子の第2の実施の形態を示
す構成図である。
【図5】白色光を入射した場合の偏光素子の透過光強度
と入射光の偏光角との関係を示す説明図である。
【図6】3原色の入射光を用いた場合の透過光強度と入
射光の偏光角との関係を示す説明図である。
【図7】従来の偏光素子の一例を示す構成図である。
【図8】従来の偏光素子の他の例を示す構成図である。
【符号の説明】
1,10,30 偏光素子 2 入射光 3 偏光回転部 4 偏光吸収部 5 透過光 6,6A,6B ツイスティッドネマティック液晶セル 11A,11B,31 第1透明基板 12A,12B,32 第1透明電極 13A,13B 液晶 14A,14B,34 第2透明電極 15A,15B,35 第2透明基板 16 偏光フィルム 17,18,19,20 液晶分子 21A,21B,40 スイッチ 22A,22B,41 リード線 23A,23B,42 交流電源 35 ゲストホスト液晶 36 ゲストホスト液晶セル 37 2色性色素 38 ネマティック液晶

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじれ配向のネマティック液晶またはコ
    レステリック液晶を透明電極で挟んだツイスティッドネ
    マティック液晶セルを複数積層して構成され、入射光の
    偏波面を回転して出射する偏光回転部と、 この偏光回転部の出射光を入射して一定方向の偏波面を
    吸収する偏光吸収部とを備え、 前記ツイスティッドネマティック液晶セルが前記透明電
    極に印加される電圧により駆動され、素子の偏光方位が
    制御されることを特徴とする偏光素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の偏光素子において、 前記ツイスティッドネマティック液晶セルの基板面の分
    子配列方向は、隣接するツイスティッドネマティック液
    晶セルの基板面の分子配列方向に平行、または垂直であ
    ることを特徴とする偏光素子。
  3. 【請求項3】 請求項1、または2記載の偏光素子にお
    いて、 前記偏光吸収部は、偏光フィルムで構成されることを特
    徴とする偏光素子。
  4. 【請求項4】 請求項1、または2記載の偏光素子にお
    いて、 前記偏光吸収部は、2色性色素を含むホモジニアス配向
    の液晶材料が透明電極で挟まれたゲストホスト液晶セル
    で構成され、前記透明電極への電圧印加により前記ゲス
    トホスト液晶セルの偏光強度が制御されることを特徴と
    する偏光素子。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3、または4記載の偏光
    素子において、 前記偏光吸収部は、最も光を吸収する光学的な方向が、
    隣接するツイスティッドネマティック液晶セルにおける
    基板面の液晶分子の配列方向に平行、または垂直に配置
    されることを特徴とする偏光素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116400529A (zh) * 2023-06-08 2023-07-07 四川大学 一种基于随机位相差的液晶退偏器及确定其偏振度的方法

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