JPH10104673A - 像安定化装置 - Google Patents

像安定化装置

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JPH10104673A
JPH10104673A JP8280260A JP28026096A JPH10104673A JP H10104673 A JPH10104673 A JP H10104673A JP 8280260 A JP8280260 A JP 8280260A JP 28026096 A JP28026096 A JP 28026096A JP H10104673 A JPH10104673 A JP H10104673A
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rotating
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研一 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジンバル懸架手段の回転位置をこれに搭載さ
れた角速度センサからの出力値に基づいて制御する方式
の像安定化装置において、インナジンバル懸架部材回動
用アクチュエータをジンバル懸架手段に組み込むことに
より、該装置の機能を十分に発揮させ、かつ該装置が搭
載される双眼鏡のケースをコンパクトに構成可能とす
る。 【構成】 内側のジンバル懸架部材107 を回動させる回
転駆動モータ105 を、互いに近接対向配置されたマグネ
ット156 とコイル154 とを備えてなる構成とする。そし
て、マグネット156 を内側のジンバル懸架部材107 に固
定支持せしめ、コイル154 を外側のジンバル懸架部材7
に固定支持せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単眼鏡、双眼鏡さ
らにはビデオカメラ等の光学装置が振動を受けた場合
に、これら光学装置の光軸に対する観察物体からの光束
の射出角度が変動し、光学像がブレて観察されるのを防
止する、この光学装置内に配される像安定化装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】単眼鏡、双眼鏡等の光学的な観測を目的
とした光学装置を手で保持して操作する場合、特に光学
装置を航空機や車輌等に持ち込んで使用する場合には、
航空機、車輌等の振動や揺動が光学装置に伝わり、光軸
に対する、観察物体からの光束の射出角度が変動し、観
察される光学像を劣化させることが多い。このような光
学装置に伝わる振動は、その振幅がたとえ小さくとも、
単眼鏡や双眼鏡等における視界が狭いことや、接眼レン
ズによって光束の射出角度が拡大されており、また接眼
レンズによって対物レンズの像が拡大されて観察され最
終的に視覚に訴える像が劣化して観察されることから、
倍率が高くなるにしたがい振動等によって生ずる光軸に
対する光束の射出角度の変動、観察される像の劣化は無
視できなくなる。
【0003】これまでにも、光学装置に伝わる振動や揺
動によって光軸に対する光束の射出角度が変動し観察さ
れる像が劣化することを防止するための像安定化のため
の装置が種々提案されている。例えば特公昭57-37852号
公報には双眼鏡における観察像のブレを補正するためこ
の双眼鏡内に、回転慣性体(ジャイロモータ)を利用し
た防振手段を設けたものが開示されている。
【0004】すなわち、この技術は双眼鏡の対物レンズ
と接眼レンズの間の光軸上に正立プリズムを配し、この
正立プリズムを、回転慣性体が取り付けられたジンバル
懸架手段上に固設し、双眼鏡が手ブレ等により振動して
も正立プリズムを略同一空間位置に保持して双眼鏡の観
察像のブレを防止するようにしたものである。
【0005】このような、回転慣性体とジンバル懸架手
段を利用した従来技術は高精度で像安定化が図れる一
方、双眼鏡の倍率や、解像力を上げるのに伴なって対物
レンズの有効径が大きくなり、正立プリズムが大型化
し、これによりこのプリズムを空間的に保持する回転慣
性体の重量が大きくなり、またこの回転慣性体を駆動さ
せるための消費電力も大きくなる。
【0006】そこで、本願出願人は、上記回転慣性体に
代えて角速度センサをジンバル懸架手段に搭載し、この
角速度センサからの出力値に基づいてこのジンバル懸架
手段の回転位置を制御して正立プリズムの姿勢を地球
(慣性系)に対して固定する像安定化装置を提案してい
る(特開平6-250100)。この装置によれば、角速度セン
サを用いた他の像安定化装置と異なり、振動に応じて積
極的に光学素子(例えばバリアングルプリズムやレンズ
等)を可動させる必要がなく、これら他の技術に比べて
より大きい角度範囲に亘り補正が可能という利点があ
る。また、これら他の技術のようにレンズ収差の面で不
利となることもない。そして、上記光学装置の小型化を
図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにジンバル懸架手段の回転位置を該ジンバル懸架手段
に搭載された角速度センサからの出力値に基づいて制御
するタイプの像安定化装置(以下「角速度センサ搭載型
像安定化装置」という)を用いた場合においても、上記
光学装置のケース内にジンバル懸架手段を収容する構成
となっていることから、次のような問題がある。
【0008】すなわち、上記ジンバル懸架手段をケース
に対して、左右方向および上下方向に延びる2本の回動
軸の周りに回動自在に装着するためには、インナジンバ
ル懸架部材とアウタジンバル懸架部材とが必要となり、
さらに、これらを回動させる2つのアクチュエータが必
要となる。これら各アクチュエータは、互いに近接対向
配置されたマグネットとコイルとで構成することが可能
である。その際、アウタジンバル懸架部材回動用のアク
チュエータに関しては、これをアウタジンバル懸架部材
とケースとの間に介在させるようにして何ら問題はない
のであるが、インナジンバル懸架部材回動用のアクチュ
エータに関しては、これをインナジンバル懸架部材とケ
ースとの間に介在させるようにした場合には、マグネッ
トおよびコイルのうちの一方がインナジンバル懸架部材
に他方がケースに固定支持されることとなる。ところ
が、インナジンバル懸架部材は、アウタジンバル懸架部
材が回動すると該アウタジンバル懸架部材と共に回動す
るため、マグネットとコイルとの位置関係がずれてしま
い正確な利得を得ることができず、したがって、インナ
ジンバル懸架部材の回動制御を適正に行うことができな
くなってしまうという問題がある。
【0009】また、上記ケースは、持ちやすくするた
め、できるだけコンパクトな構成とすることが望まれる
が、上記のようなインナジンバル懸架部材回動用アクチ
ュエータを用いた場合には、ケース内面にマグネットあ
るいはコイルを固定支持するための構造を設ける必要が
あるため、ケースをコンパクトに構成することが困難に
なるという問題がある。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、角速度センサ搭載型像安定化装置を採用した場合
において、該装置の機能を十分に発揮させることがで
き、かつ該装置が搭載される光学装置のケースをコンパ
クトに構成することができる像安定化装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の像安定化装置
は、正立プリズムを対物レンズと接眼レンズの間に配置
した単眼鏡光学系もしくは双眼鏡光学系を有し、これら
光学系の対物レンズおよび接眼レンズをケース内に固設
してなる光学装置に搭載される像安定化装置であって、
前記光学装置の左右方向および上下方向に延びる2本の
回動軸を有し、前記正立プリズムを前記ケースに回動自
在に装着するジンバル懸架手段と、該ジンバル懸架手段
を該2本の回動軸の周りに回動せしめるアクチュエータ
手段と、前記2本の回動軸周りの該ジンバル懸架手段の
角度位置を各々検出する2つの角度位置情報検出手段
と、前記ジンバル懸架手段に固設された、前記光学装置
の姿勢変化による該ジンバル懸架手段の角速度情報を各
々検出する2つの角速度情報検出手段と、前記角度位置
情報検出手段および前記角速度情報検出手段により検出
された情報に基づき、前記正立プリズムを慣性系に対し
て固定するよう前記アクチュエータ手段を駆動し、前記
ジンバル懸架手段の2つの回動軸周りの回動を制御する
フィードバック制御手段とを備えてなり、前記ジンバル
懸架手段が、前記正立プリズムを固定支持するインナジ
ンバル懸架部材と、該インナジンバル懸架部材を囲むア
ウタジンバル懸架部材と、前記インナジンバル懸架部材
を前記アウタジンバル懸架部材に回動可能に支持せしめ
る第1のベアリングと、前記アウタジンバル懸架部材を
前記ケースに回動可能に支持せしめる第2のベアリング
とからなり、前記アクチュエータ手段が、前記インナジ
ンバル懸架部材回動用アクチュエータと、前記アウタジ
ンバル懸架部材回動用アクチュエータとからなり、前記
インナジンバル懸架部材回動用アクチュエータが、互い
に近接対向配置されたマグネットとコイルとを備えてな
り、これらマグネットおよびコイルのうちの一方が前記
アウタジンバル懸架部材に他方が前記アウタジンバル懸
架部材に固定支持されてなることを特徴とするものであ
る。
【0012】前記第1のベアリングおよび第2のベアリ
ングの回転軸は、前記光学装置の左右方向および上下方
向に延びる2本の回動軸であるが、いずれのベアリング
の回転軸がいずれの方向に延びる回動軸であってもよ
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1、2、3および4は、それぞれ本
発明の実施形態に係る像安定化装置を双眼鏡に組み込ん
だ状態を示す平面断面図、正面断面図、側面断面図およ
び斜視図である。図示されるように、本実施形態の像安
定化装置20をケース30内に組み込んだ双眼鏡は1対の対
物レンズ系1a,1b、1対の接眼レンズ系2a,2b、および
1対の正立プリズム3a,3bを備えており、対物レンズ1
a、接眼レンズ2a、正立プリズム3aは第1の望遠鏡系10a
を構成し、対物レンズ1b、接眼レンズ2b、正立プリズ
ム3bは同様に第2の望遠鏡系10b を構成し、この第1、
第2の望遠鏡系10a ,10b 一対が双眼鏡系を構成してい
る。
【0014】この双眼鏡系を構成する一対の対物レンズ
系1a,1bおよび接眼レンズ系2a,2bは本光学装置のケー
ス30に固着されており、上記正立プリズム3a,3bは装置
の上下方向(光軸の延びる方向および対物レンズ系1a,1
b の配列方向に直交する方向)および装置の左右方向
(対物レンズ系1a,1bの配列方向)に延びる回動軸6、
106 (図5を参照)を有するジンバル懸架部材7、107
を介して上記ケース30に回動自在に装着されている。
【0015】以下、図5および6を用いて本実施形態装
置の前提となる基本機能について説明する。なお、本明
細書中で、装置の上下方向とは図中矢印A方向を示し、
装置の左右方向とは図中矢印C方向を示す。図5におい
て上記正立プリズム3a,3bの装着されているジンバル懸
架部材7、107がケース30に対して固定された状態、し
たがってジンバル懸架部材7、107に装着されている上
記正立プリズム3a,3bがケース30に固定された状態で
は、本光学装置は通常の双眼鏡系の構成となるが、この
時の各望遠鏡光学系10a ,10b の光軸4a,4bを本光学装
置の光軸と称することとする。
【0016】なお、上記対物レンズ系1a,1b、接眼レン
ズ系2a,2b、正立プリズム3a,3b、ジンバル懸架部材
7、107および回動軸6、106等の適切な配設位置につい
ては公知文献(例えば特公昭57-37852号公報)に詳述さ
れているので、ここでは省略する。
【0017】図5に示すように、本実施形態装置では内
側のジンバル懸架部材107 が外側のジンバル懸架部材7
に軸支されており、ジンバル懸架装置が内外2重の構造
となっている。外側のジンバル懸架部材7が装置の左右
方向に延びる回動軸6により上下方向の像ブレを補正す
るように回動するのに対し、内側のジンバル懸架部材10
7 は装置の上下方向に延びる回動軸106 により左右方向
の像ブレを補正するように回動する。正立プリズム3a,
3bは、この内側のジンバル懸架部材107 に装着されてい
る。なお、この図5においては、説明の便宜上、上下の
関係が図1〜4のものとは逆となるようにして示されて
いる。
【0018】また、外側のジンバル懸架部材7の上側壁
部の中央部分には角速度センサ8が固設されており、一
方、内側のジンバル懸架部材107 の前側壁部の中央部分
には角速度センサ108 が固設されている。角速度センサ
8が、ケース30の上下方向のブレに伴なって外側のジン
バル懸架部材7が矢印B方向に回動した場合に、この回
転角速度ω1を検出するセンサであるのに対し、角速度
センサ108 は、ケース30の左右方向のブレに伴なって内
側のジンバル懸架部材107 が矢印D方向に回動した場合
に、この回転角速度ω2を検出するセンサである。
【0019】また、上記回動軸6の一端には、上記検出
角速度による速度フィードバック制御に加えて位置フィ
ードバック制御を行なうため回動軸6の回転角度θ1
検出するポジションセンサ9が取り付けられており、上
記回動軸6の他端には、上記角速度センサ8および上記
ポジションセンサ9からの検出値に基づき、正立プリズ
ム3a,3bをケース30のブレに対し常に初期の姿勢に戻す
ようにジンバル懸架部材7の回動軸6を回動せしめる回
転駆動モータ(トルカ)5が取り付けられている。一
方、上記回動軸106 の一端には、上記検出角速度による
速度フィードバック制御に加えて位置フィードバック制
御を行なうため回動軸106 の回転角度θ2を検出するポ
ジションセンサ109 が取り付けられており、上記回動軸
106 の他端には、上記角速度センサ108および上記ポジ
ションセンサ109からの検出値に基づき、正立プリズム3
a,3bをケース30の左右方向のブレに対し常に初期の姿
勢に戻すように内側のジンバル懸架部材107 の回動軸10
6 を回動せしめる回転駆動モータ(トルカ)105 が取り
付けられている。
【0020】次に、本実施形態装置の制御ループの基本
的概念を図6により説明する。図示するように、この装
置は角速度センサ8からの角速度信号およびポジション
センサ9からの角度信号を各々増巾する増幅器11a ,11
b と、これらの角速度信号および角度信号に基づき、正
立プリズム3a,3bを元の姿勢に戻すように回転駆動モー
タ5の駆動量を演算し、この演算に基づく制御信号を出
力するCPU12と、このCPU12からの制御信号を増巾
して回転駆動モータ5を駆動するモータ駆動回路13を備
えている。一方、角速度センサ108 およびポジションセ
ンサ109 からの検出信号は、上記角速度センサ8および
上記ポジションセンサ9からの検出信号と同様に、図6
に示す制御ループと同様の制御ループによって制御信号
に変換され、この制御信号により回転駆動モータ105 が
駆動される。
【0021】したがって本実施形態装置では、外側と内
側の2つのジンバル懸架部材7,107を各々元の姿勢に戻
すために2組の制御ループが必要となるがCPU12は共
通のものを用いればよい。
【0022】なお、前述の正立プリズム3a,3bとしては
シュミット(Schmidt)の正立プリズム、アツベ(Abbe)の
正立プリズム、バウエルン フエント(bauern fend)の
正立プリズム、ポロの正立プリズムおよびダハの正立プ
リズム等があるが、このうち図7にはシュミットの正立
プリズムを示す。シュミットの正立プリズムは図に示す
ようにプリズム23とプリズム24から構成されており、プ
リズム24の一部25がダハ反射面となっている。このよう
な正立プリズムでは図示するように入射光軸21と射出光
軸22を同一直線上にとることのできる入射光軸の位置が
存在する。このような入射光軸21と射出光軸22を同一直
線上にとることのできる正立プリズムにおいては、図7
に示す如く、光軸21より上側にhだけ離れた、該光軸21
に平行な光線21′は、上記正立プリズムを通った後は射
出光軸22より下側にhだけ離れた、光軸22に平行な光線
22′になるという性質を持っている。
【0023】また、上記角速度センサ8、108は、円柱
状等の柱状振動子と複数個の圧電セラミックからなる、
コリオリの力を利用した圧電振動ジャイロセンサであっ
て、柱状振動子の側面に少なくとも2個の検出用圧電セ
ラミックと少なくとも1個の帰還用圧電セラミックを設
けてなる。各検出用圧電セラミック からは振動に応じ
て値の異なる検出信号が出力され、これらの差分を演算
することにより角速度を得る。なお、帰還用圧電セラミ
ックは検出信号の位相補正用に使用される。
【0024】この角速度センサ8、108は構造が簡単で
超小型であることから像安定化装置20自体を構造簡単か
つ小型とすることができる。また、高S/N比で高精度
であるから角速度制御を高精度とすることができる。図
2に示すように、外側のジンバル懸架部材7は、その左
右両端部においてベアリング71,72 を介してケース30に
回動可能に支持されており、一方、内側のジンバル懸架
部材107 は、その上下両端部においてベアリング171,17
2 を介してジンバル懸架部材7に回動可能に支持されて
いる。
【0025】上記ジンバル懸架部材7を回動させる回転
駆動モータ(トルカ)5は、該ジンバル懸架部材7の右
端部近傍に設けられている。この回転駆動モータ5は、
ケース30に固定されたプレート53の左側面円周上に分散
配置された複数のコイル54と、ジンバル懸架部材7の右
端部にネジ固定されたプレート55の右側面に取り付けら
れた環状のマグネット56とが近接対向配置されてなって
いる。上記マグネット56は、ベアリング71の内周側の空
間部に位置するようにして設けられている。このため、
上記ベアリング71は、上記ジンバル懸架部材7の左端部
に位置するベアリング72に比して大径に形成されてい
る。
【0026】一方、上記ジンバル懸架部材107 を回動さ
せる回転駆動モータ(トルカ)105は、該ジンバル懸架
部材107 の上端部近傍に設けられている。この回転駆動
モータ105 は、ジンバル懸架部材7に固定されたプレー
ト153 の下面円周上に分散配置された複数のコイル154
と、ジンバル懸架部材107 の上端部にネジ固定されたプ
レート155 の上面に取り付けられた環状のマグネット15
6 とが近接対向配置されてなっている。上記マグネット
156 は、ベアリング171 の内周側の空間部に位置するよ
うにして設けられている。上記ジンバル懸架部材107 の
下端部に位置するベアリング172 は、上記ベアリング17
1 よりもさらに大径に形成されており、その内周側の空
間部に上記ポジションセンサ109 が取り付けられてい
る。
【0027】以上詳述したように、本実施形態において
は、像安定化装置20を構成するジンバル懸架部材7,107
を各々回動させる2つの回転駆動モータ(トルカ)5,1
05のうち、内側のジンバル懸架部材107 回動用の回転駆
動モータ105 が、互いに近接対向配置されたマグネット
156 とコイル154 とを備えてなり、マグネット156 が内
側のジンバル懸架部材107 に固定支持されるとともにコ
イル154 が外側のジンバル懸架部材7に固定支持されて
いるので、外側のジンバル懸架部材7が回動したとき、
これらマグネット156 およびコイル154 は上記近接対向
配置された状態を維持したまま該ジンバル懸架部材7と
共に回動することとなり、このためマグネット156 とコ
イル154 との位置関係がずれてしまうおそれがなく、常
に正確な利得を得ることができ、したがって内側のジン
バル懸架部材107 の回動制御を適正に行うことができ
る。
【0028】図8に詳細に示すように、外側のジンバル
懸架部材7は、前後に2分割された1対のジンバルハー
フ7A,7B からなっている。これら各ジンバルハーフ7A,7
B は、矩形状のフレーム7Aa,7Ba と、該フレーム7Aa,7B
a の中央部に形成された上下1対のベアリング挟持部7A
b,7Bb と、該フレーム7Aa,7Ba の左右両端部に形成され
たベアリング嵌着部7Ac,7Bc とからなっている。そし
て、これら1対のジンバルハーフ7A,7B の分割面7Ad,7B
d を合わせた状態で、そのベアリング嵌着部7Ac,7Bc に
ベアリング71,72 を嵌め込むことにより、上記ジンバル
懸架部材7の組付けが行われるようになっている。この
組付けの際、略円弧状に形成された上記ベアリング挟持
部7Ab,7Bb により、内側のジンバル懸架部材107 の上下
両端部に嵌め込まれたベアリング171,172 およびプレー
ト153 を前後から挟んでこれらを保持するようになって
いる。
【0029】以上詳述したように、本実施形態において
は、像安定化装置20を構成するジンバル懸架部材7,107
のうち外側のジンバル懸架部材7が、該ジンバル懸架部
材7に内側のジンバル懸架部材107 を回動可能に支持せ
しめるベアリング171,172 を挟むようにして組み付けら
れた1対のジンバルハーフ7A,7B からなり、その組付け
が、外側のジンバル懸架部材7をケース30に回動可能に
支持せしめるベアリング71,72 を該1対のジンバルハー
フ7A,7B の左右両端部に嵌め込むことにより行われてい
るので、ネジその他の新たな締結手段を用いることな
く、ジンバル懸架部材107 をジンバル懸架部材7の内側
に組み込むこと、およびジンバル懸架部材7自体の組付
けを行うことができる。すなわち、ジンバル懸架手段を
構成する部材のみで2つの回動軸周りに回動可能なジン
バル懸架手段を組み立てることができる。
【0030】したがって、本実施形態によれば、速度セ
ンサ搭載型像安定化装置を採用した場合において、その
ジンバル懸架手段を簡単な構造でかつ組付け容易なもの
とすることができる。また、本実施形態においては、上
記ケース30の内面に上記マグネット156 あるいはコイル
154 を固定支持するための構造を設ける必要がないの
で、該ケース30をコンパクトに構成することができる。
【0031】なお、本発明の像安定化装置としては上記
実施形態のものに限られるものではなく、その他種々の
態様の変更が可能であり、例えば、角速度情報検出手段
としては、円柱状振動子タイプの圧電振動ジャイロセン
サの他、三角柱振動子タイプ、四角柱振動子タイプや音
叉状振動子タイプ等の種々のタイプの振動子を用いた圧
電振動ジャイロセンサを使用することが可能であり、さ
らに、その他の種々の角速度センサを使用することが可
能である。
【0032】なお、角度位置情報検出手段としては、上
記ポジションセンサに代えてレゾルバ、シンクロ、ロー
タリエンコーダ等の種々の角度センサを用いることがで
きる。また、上記実施形態装置は双眼鏡に適用するため
の構成とされているが、本発明の像安定化装置としては
単眼鏡に適用し得る構成とすることも可能である。ま
た、ビデオカメラ等のカメラに搭載しても同様の効果を
得ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明においては、角速度センサ搭載型
像安定化装置を採用した場合において、そのインナジン
バル懸架部材およびアウタジンバル懸架部材を各々回動
させる2つのアクチュエータのうち、インナジンバル懸
架部材回動用アクチュエータが、互いに近接対向配置さ
れたマグネットとコイルとを備えてなり、これらマグネ
ットおよびコイルのうちの一方がインナジンバル懸架部
材に他方がアウタジンバル懸架部材に固定支持されてい
るので、アウタジンバル懸架部材が回動したとき、これ
らマグネットおよびコイルは上記近接対向配置された状
態を維持したまま該アウタジンバル懸架部材と共に回動
することとなり、このためマグネットとコイルとの位置
関係がずれてしまうおそれがなく、常に正確な利得を得
ることができ、したがってインナジンバル懸架部材の回
動制御を適正に行うことができる。
【0034】また、本発明においては、上記ケース内面
に、インナジンバル懸架部材回動用アクチュエータのマ
グネットあるいはコイルを固定支持するための構造を設
ける必要がないので、ケースをコンパクトに構成するこ
とができる。このように、本発明によれば、角速度セン
サ搭載型像安定化装置を採用した場合において、該装置
の機能を十分に発揮させることができ、かつ該装置が搭
載される光学装置のケースをコンパクトに構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る像安定化装置を内蔵し
た双眼鏡を示す平面断面図
【図2】本発明の実施形態に係る像安定化装置を内蔵し
た双眼鏡を示す正面断面図
【図3】本発明の実施形態に係る像安定化装置を内蔵し
た双眼鏡を示す側面断面図
【図4】本発明の実施形態に係る像安定化装置を内蔵し
た双眼鏡を示す斜視図
【図5】本発明の実施形態に係る像安定化装置の基本的
機能を説明するための装置概略斜視図
【図6】本発明の実施形態に係る像安定化装置の基本的
機能を説明するためのブロック図
【図7】図1に示す正立プリズムを説明するための側面
【図8】図1に示す外側のジンバル懸架部材を詳細に示
す斜視図
【符号の説明】
1a,1b 対物レンズ(対物レンズ系) 2a,2b 接眼レンズ(接眼レンズ系) 3a,3b 正立プリズム 4a,4b 光軸 5 回転駆動モータ(トルカ)(アウタジンバ
ル懸架部材回動用アクチュエータ) 105 回転駆動モータ(トルカ)(インナジンバ
ル懸架部材回動用アクチュエータ) 6,106 回動軸 7 ジンバル懸架部材(アウタジンバル懸架部
材) 107 ジンバル懸架部材(インナジンバル懸架部
材) 7Aa,7Ba フレーム 7Ab,7Bb ベアリング挟持部 7Ac,7Bc ベアリング嵌着部 7Ad,7Bd 分割面 8,108 角速度センサ 9,109 ポジションセンサ 10a ,10b 望遠鏡光学系 12 CPU 20 像安定化装置 53 , 153 プレート 54 , 154 コイル 55 , 155 プレート 56 , 156 マグネット 71 ベアリング(第2のベアリング) 171 ベアリング(第1のベアリング) 72 , 172 ベアリング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】単眼
鏡、双眼鏡等の光学的な観測を目的とした光学装置を手
で保持して操作する場合、特に光学装置を航空機や車輛
等に持ち込んで使用する場合には、航空機、車輌等の振
動や動揺が光学装置に伝わり、光軸に対する、観察物体
からの光束の射出角度が変動し、観察される光学像を劣
化させることが多い。このような光学装置に伝わる振動
は、その振幅がたとえ小さくとも、単眼鏡や双眼鏡等に
おいては視界が狭いことと観察物体を拡大して観察して
いるために、光軸に対する変動角度も拡大される。それ
故に、比較的角度変動速度の小さい揺動時であっても、
観察物体が視界の中で急速に移動したり、変動角度が大
きい場合には視界から外れてしまったりする不都合が生
じる。また、比較的角度変動速度の大きい揺動時には、
比較的変動角度が小さくても光学装置の倍率分だけ観察
物体の像の角度変動速度が大きくなって観察されるの
で、像のぶれとなって像の劣化となる不都合が生じる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】すなわち、この技術は双眼鏡の対物レンズ
と接眼レンズの間の光軸上に正立プリズムを配し、この
正立プリズムを、回転慣性体が取り付けられたジンバル
懸架手段上に固設し、双眼鏡が手ブレ等により振動して
も正立プリズムを略同一姿勢に保持して双眼鏡の観察像
のブレを防止するようにしたものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】このような、回転慣性体とジンバル懸架手
段を利用した従来技術は高精度で像安定化が図れる一
方、小さなスペースで大きな慣性力を得るため高速の回
転体が必要であり、また回転体自身の発生する振動を小
さくする必要があることから高精声である必要がある。
この小型、高速、高精度の要求に対しての問題点は、価
格や寿命、さらには電源投入から必要な慣性力を得るま
での時間等が不利となることである。また、双眼鏡の倍
率や解像力を上げるのに伴なって対物レンズの有効径を
大きくすると正立プリズムが大型化し、これに伴い大き
な慣性力が必要となって上記の問題が一層大きくなるこ
との他に、消費電力もこれに伴って大きくなる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】そこで、本願出願人は、上記回転慣性体に
代えて角速度センサをジンバル懸架手段に搭載し、この
角速度センサからの出力値に基づいてこのジンバル懸架
手段の回転位置を制御して正立プリズムの姿勢を地球
(慣性系)に対して固定する像安定化装置を提案してい
る(特開平6−250100)。この装置によれば、基
本的にジンバル懸架手段に保持された正立プリズムには
慣性力があり、特に、振動速度が速い、振動周波数の高
い振動に対しては、比較的振幅の大きな振動に対しての
姿勢保持能力が高い。したがって、角速度センサからの
出力に基づく回転位置の制御力も少なくて良い。しか
し、バリアングルプリズムやレンズ駆動を行う他の像安
定化装置は積極的な駆動部が必要であり、周波数の高い
振動では大きな振幅を補正するためには、駆動部を高速
で動かす必要があるため、大きな角度範囲で補正するこ
とが難しい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、このようにジンバル懸架手段の回転
位置を該ジンバル懸架手段に搭載された角速度センサか
らの出力値に基づいて制御するタイプの像安定化装置
(以下「角速度センサ搭載型像安定化装置」という)を
用いた場合においても、上記光学装置のケース内にジン
バル懸架手段を収容する構成となっていることから、次
のような問題がある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の像安定化装置
は、正立プリズムを対物レンズと接眼レンズの間に配置
した単眼鏡光学系もしくは双眼鏡光学系を有し、これら
光学系の対物レンズおよび接眼レンズをケース内に固設
してなる光学装置に搭載される像安定化装置であって、
前記光学装置の左右方向および上下方向に延びる2本の
回動軸を有し、前記正立プリズムを前記ケースに回動自
在に装着するジンバル懸架手段と、該ジンバル懸架手段
を該2本の回動軸の周りに回動せしめるアクチュエータ
と、前記2本の回動軸周りの該ジンバル懸架手段の角度
位置を各々検出する2つの角度位置情報検出手段と、前
記ジンバル懸架手段に固設された、前記光学装置の姿勢
変化による該ジンバル懸架手段の角速度情報を各々検出
する2つの角速度情報検出手段と、前記角度位置情報検
出手段および前記角速度情報検出手段により検出された
情報に基づき、前記正立プリズムを慣性系に対して固定
するよう前記アクチュエータを駆動し、前記ジンバル懸
架手段の2つの回動軸周りの回動を制御するフィードバ
ック制御手段とを備えてなり、前記ジンバル懸架手段
が、前記正立プリズムを固定支持するインナジンバル懸
架部材と、該インナジンバル懸架部材を囲むアウタジン
バル懸架部材と、前記インナジンバル懸架部材を前記ア
ウタジンバル懸架部材に回動可能に支持せしめる第1の
ベアリングと、前記アウタジンバル懸架部材を前記ケー
スに回動可能に支持せしめる第2のベアリングとからな
り、前記アクチュエータが、前記インナジンバル懸架部
材回動用アクチュエータと、前記アウタジンバル懸架部
材回動用アクチュエータとからなり、前記インナジンバ
ル懸架部材回動用アクチュエータが、互いに近接対向配
置されたマグネットとコイルとを備えてなり、これらマ
グネットおよびコイルのうちの一方が前記アウタジンバ
ル懸架部材に他方が前記アウタジンバル懸架部材に固定
支持されてなることを特徴とするものである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】なお、前述の正立プリズム3a,3bとし
てはシュミット(Schmidt)の正立プリズム、ア
ツベ(Abbe)の正立プリズム、バウエルン フエン
ト(bauern fend)の正立プリズム、ポロの
正立プリズムおよびダハの正立プリズム等があるが、こ
のうち図7にはシュミットの正立プリズムを示す。シュ
ミットの正立プリズムは図に示すようにプリズム23と
プリズム24から構成されており、プリズム24の一部
25がダハ反射面となっている。このような正立プリズ
ムでは図示するように入射光軸21と射出光軸22を同
一直線上にとることのできる入射光軸の位置が存在す
る。このような入射光軸21と射出光軸22を同一直線
上にとることのできる正立プリズムにおいては、図7に
示す如く、光軸21より上側にhだけ離れた、該光軸2
1に平行な光線21′は、上記正立プリズムを通った後
は射出光軸22より下側にhだけ離れた、光軸22に平
行な光線22′になるという性質を持っている。なお、
正立プリズムであれば、入射光軸と射出光軸が同一直線
上となるものに限らず他のプリズムも使用可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正立プリズムを対物レンズと接眼レンズ
    の間に配置した単眼鏡光学系もしくは双眼鏡光学系を有
    し、これら光学系の対物レンズおよび接眼レンズをケー
    ス内に固設してなる光学装置に搭載される像安定化装置
    であって、 前記光学装置の左右方向および上下方向に延びる2本の
    回動軸を有し、前記正立プリズムを前記ケースに回動自
    在に装着するジンバル懸架手段と、 該ジンバル懸架手段を該2本の回動軸の周りに回動せし
    めるアクチュエータ手段と、 前記2本の回動軸周りの該ジンバル懸架手段の角度位置
    を各々検出する2つの角度位置情報検出手段と、 前記ジンバル懸架手段に固設された、前記光学装置の姿
    勢変化による該ジンバル懸架手段の角速度情報を各々検
    出する2つの角速度情報検出手段と、 前記角度位置情報検出手段および前記角速度情報検出手
    段により検出された情報に基づき、前記正立プリズムを
    慣性系に対して固定するよう前記アクチュエータ手段を
    駆動し、前記ジンバル懸架手段の2つの回動軸周りの回
    動を制御するフィードバック制御手段とを備えてなり、 前記ジンバル懸架手段が、前記正立プリズムを固定支持
    するインナジンバル懸架部材と、該インナジンバル懸架
    部材を囲むアウタジンバル懸架部材と、前記インナジン
    バル懸架部材を前記アウタジンバル懸架部材に回動可能
    に支持せしめる第1のベアリングと、前記アウタジンバ
    ル懸架部材を前記ケースに回動可能に支持せしめる第2
    のベアリングとからなり、 前記アクチュエータ手段が、前記インナジンバル懸架部
    材回動用アクチュエータと、前記アウタジンバル懸架部
    材回動用アクチュエータとからなり、 前記インナジンバル懸架部材回動用アクチュエータが、
    互いに近接対向配置されたマグネットとコイルとを備え
    てなり、これらマグネットおよびコイルのうちの一方が
    前記インナジンバル懸架部材に他方が前記アウタジンバ
    ル懸架部材に固定支持されてなることを特徴とする像安
    定化装置。
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