JPH10104868A - 電子写真用現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

電子写真用現像剤及び画像形成方法

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JPH10104868A
JPH10104868A JP25866396A JP25866396A JPH10104868A JP H10104868 A JPH10104868 A JP H10104868A JP 25866396 A JP25866396 A JP 25866396A JP 25866396 A JP25866396 A JP 25866396A JP H10104868 A JPH10104868 A JP H10104868A
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裕三 堀越
Norio Saruwatari
紀男 猿渡
Tsuneo Watanuki
恒夫 綿貫
Yasushige Nakamura
安成 中村
Takeshi Ogino
健 荻野
Katsura Sakamoto
桂 阪本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速現像プロセスに適した電子写真用現像剤
の提供を目的とする。 【解決手段】 磁性キャリヤと絶縁性トナーの2成分か
ら構成されており、そして、現像に供したとき、次式
(1)により表される現像能力: 【数1】 〔式中、Lは感光体の幅(m)、υは周速(mm/s)、
S は単位面積当たりの静電容量(F/m2)であり、そ
してIO は非露光時に前記感光体と現像ローラ間に流れ
る電流(A)である〕を奏し得るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用現像剤に
関し、さらに詳しくは、電子写真複写機、電子写真プリ
ンタ、静電印刷機などの電子写真装置において静電潜像
を現像するために有利に使用することのできる電子写真
用現像剤に関する。本発明の電子写真用現像剤は、特
に、感光体が高速で回転せしめられる高速印刷タイプの
電子写真装置において有利に使用することができ、良好
な印字特性を得ることができる。本発明は、また、この
ような電子写真用現像剤を使用した画像形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、印刷機などで
広く普及している電子写真法としては、米国特許第2,
297,691号などに記載された方式が周知である。
この電子写真方式は、一般には、例えば感光体ドラム
(フォトコンドラムともいう)などのような光導電性感
光体を利用し、その上にコロナ放電などにより一様な静
電荷を与え、様々な手段によって前記光導電性感光体に
光像を照射することによってその絶縁体上の静電荷を部
分的に消去して静電潜像を形成し、次いで、この静電潜
像をトナーと呼ばれる微粉体を用いて現像、可視化する
ものである。このようにして得られるトナー像は、必要
に応じて、紙などの記録媒体に転写した後、加圧、加
熱、溶剤蒸気の吹きつけ、光等の照射などの処理によっ
て記録媒体に定着させ、複写物とすることができる。
【0003】電子写真方式において静電潜像を現像する
ためのトナーとしては、従来より、天然もしくは合成の
高分子物質よりなるバインダ樹脂にカーボンブラック等
の着色剤、帯電制御剤などを分散させた後、これを粉
砕、分級して1〜20μm 程度の粒径を有する微粉体と
したものが用いられている。これらのトナー微粉体は、
通常、トナーの単独で、さもなければ、鉄粉、フェライ
ト粉、ガラスビーズなどの担体物質(キャリヤ)と混合
して、用いられている。キャリヤとして鉄粉もしくは他
の強磁性体粒子を用いる場合、トナーとキャリヤからな
る現像剤は、現像装置内で混合攪拌されることにより摩
擦帯電せしめられ、さらに、現像装置内のマグネットロ
ールが回転することにより、磁気ブラシを形成し、そし
て、マグネットロールの回転とともに光導電性感光体上
の静電潜像部分に運ばれ、帯電したトナーのみが電気的
吸引力により静電潜像に付着せしめられる。このように
して潜像の可視化に使用された現像剤には、繰り返しの
使用を可能とするために、トナー濃度の低下量に相当す
る新品のトナーが追加され、一定のトナー濃度が維持さ
れる。
【0004】ところで、上記のような静電潜像を形成す
るための光導電性感光体(絶縁体)としては、従来よ
り、アモルファスシリコン、Se−As、光導電性有機
物などの物質が用いられており、また、これらの物質
は、通常、金属ドラム、導電性シートなどの基体の表面
に被覆して使用されている。これらの光導電性感光体の
うちでも、アモルファスシリコン感光体は、その表面硬
度が高く、外部からの機械的ストレスに曝されても損
傷、摩耗を生じにくく、長期間にわたって安定して使用
することができるために、機械的ストレスがとりわけ大
きいとされている高速の現像装置において多用されてい
る。
【0005】また、光導電性感光体上の静電潜像部分を
トナーで現像して可視化する方法として、例えば、反転
現像法を用いることができる。この方法は、光導電性感
光体の表面をコロナ放電等により均一に帯電させた後、
印字したい部分にレーザ光等を照射して、その印字した
い部分においてのみ電荷を消去することを含んでいる。
次いで、電荷が消去された部分にトナーを付着させるた
め、現像剤にバイアスを印加する。すると、現像剤の電
位と光導電性感光体の明部電位の電位差により、潜像と
接触せしめられたトナーにおいて電気的吸引力が生じ、
潜像にトナーを付着させることができる。
【0006】さらに、上記のようにして光導電性感光体
上に形成されたトナー像は、コロナ転写、ローラ転写な
どのような転写手段によって紙などの記録媒体に写しと
られる。記録媒体に転写せしめられた時のトナー像は、
微粉体の状態で媒体表面に付着して画像を形成してお
り、したがって、例えばこの画像を指で擦っただけで、
崩れ落ちることが可能である。記録媒体上のトナー像を
擦り落ちない程度に定着するためには、トナー像の微粉
体を溶融させて記録媒体に固着させることが必要であ
り、実際、上記したような、加圧、加熱、溶剤蒸気の吹
きつけ、光等の照射などのいろいろな定着方法が用いら
れている。これらの方法のなかで、光定着の代表的な方
法であるフラッシュ定着は、例えばキセノンフラッシュ
ランプなどのような放電管の閃光によってトナー像を定
着する方法であって、構造が比較的に簡単である、待ち
時間が短い、といった利点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような電子写真方法における静電潜像の現像方法に
は、いくつかの解決されなければならない問題点が存在
している。第1の問題点は、高速印刷を行う現像装置に
おける印字特性の低下である。先にも説明したように、
機械的ストレスに対して強いアモルファスシリコン感光
体を光導電性感光体として使用すると、コロナ放電によ
りその感光体の表面を約10〜500V程度の範囲で均
一に帯電させることができる。次いで、この均一に帯電
した光導電性の表面にレーザ光等を選択的に照射する
と、その選択的照射部分において電荷が消失され、電位
(明部電位)は概ね20〜100Vに低下する。一方、
組み合わせて使用される現像剤に現像バイアス電位を印
加すると、現像バイアス電位と明部電位の間の電位差
(以下、現像電位と呼ぶ)に従って、トナーから静電潜
像に対して電気的吸引力が働き、現像電位がトナー電荷
で中和されるまで、現像が行われる。しかしながら、実
際の現像においては、現像電位が完全に中和されるほど
まで感光体と現像剤が接触していないので、現像装置に
おける印刷速度が高まるにつれて、感光体と現像剤の接
触面積が小さくなり、したがって、トナーを感光体に十
分に付着させることができなくなり、すなわち、低い現
像能力しか得ることができなくなり、結果として、良好
な印字が得にくいという問題が起こりやすい。
【0008】まず、従来技術に基づく高速印刷を行うた
めの現像方法とその問題点について述べる。トナーの電
気的吸引力を高める方法としては、従来、キャリアの電
気抵抗を低くする方法が提案されている。しかしなが
ら、本発明者らの研究の結果、印刷速度に対して、どの
程度のレベルのキャリア電気抵抗が最適であるかは、主
に感光体の材質、印刷速度の2つの要因から決定される
パラメータであることが判明した。すなわち、アモルフ
ァスシリコン感光体を用いた場合を例にとると、キャリ
ヤの最適な電気抵抗は、主に印刷速度に依存していて、
印刷速度が遅い現像装置(感光体の周速が概ね500mm
/s未満)では比較的に高抵抗の、概ね1010〜108
Ωcmのキャリヤが良く、また、印刷速度が速い現像装置
(感光体の周速が概ね500〜1000mm/s)では低
抵抗の、概ね107 〜105 Ωcmのキャリヤが良い。さ
らに高速の装置(1000mm/s超)では、非常に低い
抵抗の、具体的には概ね104 〜102 Ωcmのキャリヤ
を使用しなければならない。
【0009】ここで、使用するキャリヤの抵抗を低くし
た場合、光導電性感光体上の電荷が現像剤に接触する
と、電荷の一部が現像剤に移行し、例えば、トナー帯電
量を変動させることが可能であり、また、したがって、
印字背景部においてカブリを生じることが可能である。
また、低抵抗のキャリヤが感光体のドラムに付着するこ
とも可能であり、この付着キャリヤに対してコロナ放電
器等の高電圧が印加されると、放電等が発生し、ドラム
に傷を与えたりする可能性がある。カブリが発生する
と、印字品質が低下し、また、ドラムに傷がつくと、印
字汚れが発生したり、ドラムを交換するために費用が嵩
むことになる。また、印字速度の速い装置、例えば周速
υ≧500mm/sのような装置においては、現像剤の電
気抵抗を非常に低くする必要があり、上記の問題点を解
決する必要性が高い。
【0010】上述においては、静電潜像の現像方法に関
し、感光体にアモルファスシリコンを用いた場合におけ
る問題点・課題について述べてきた。次に、感光体にS
e−As感光体、光導電性有機感光体を用いた場合にお
ける問題点・課題について述べる。感光体にSe−As
感光体、光導電性有機感光体を用いた場合においても、
静電潜像を現像することは可能である。特に、光導電性
有機感光体を用いる場合、該感光体は暗所における絶縁
性が高いため非常に抵抗の低いキャリアを用いた場合に
おいても、キャリア付着等に放電し感光体ドラムが損傷
しにくい。しかしながら、アモルファスシリコン感光体
に比べて、Se−As感光体、光導電性有機感光体は機
械的ストレスに対して損傷、摩耗し易くこれらの感光体
を高速の印刷装置に使用し現像剤で擦過すると、表面が
摩耗され易く、頻繁に感光体を交換する必要が生じ、感
光体交換のための煩わしい作業が多くなるため好ましく
ない。また、感光体を頻繁に交換する必要が生じると、
その分印刷コストを高めるため好ましくない。本発明の
目的は、上記したような従来の技術の問題点を解決し
て、特に高速印刷に適したものでありかつ印字特性の低
下を引き起こさない電子写真用現像剤を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、本発明
によれば、アモルファスシリコン感光体上に形成された
静電潜像を現像ローラで搬送される磁性2成分現像剤で
擦過して現像する方式において用いられる電子写真用現
像剤であって、磁性キャリヤと絶縁性トナーの2成分か
ら構成されており、そして上記現像に供したとき、次式
(1):
【0012】
【数2】
【0013】〔式中、Lは感光体の幅(m)、υは周速
(mm/s)、CS は単位面積当たりの静電容量(F/
m2)であり、そしてIO は非露光時に前記感光体と現像
ローラ間に流れる電流(A)である〕でありかつυ≧5
00mm/sであることを特徴とする電子写真用現像剤に
よって達成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者らは、このたび、特にア
モルファスシリコン感光体上に形成した静電潜像を絶縁
性トナーの反転現像で可視化する方式の電子写真装置に
おいて、適正な現像電界強度で現像するための現像剤、
現像方法、そして現像装置を改良することにより、良好
な印字特性が得られ、特に、高速の印刷装置に適した現
像方法を提供し得るということを見い出した。
【0015】本発明は、したがって、その1つの面にお
いて、アモルファスシリコン感光体上に形成された静電
潜像を現像ローラで搬送される磁性2成分現像剤で擦過
して現像する方式において用いられる電子写真用現像剤
にある。本発明の電子写真用現像剤は、(1)磁性キャ
リヤと絶縁性トナーの2成分から構成されていること、
そして(2)この現像剤を現像に供したとき、その現像
能力IO /(CS ・L・υ)(式中、L、υ、CS 及び
O は、それぞれ、上記定義に同じである)が、10V
よりも大でありかつ100Vよりも小であり、そしてυ
≧500mm/sであることを特徴としている。
【0016】上記現像能力の規定において、電流I
O は、非露光時に感光体と現像ローラ間に流れる電流で
ある。ここで、「非露光」とは、感光体を例えばコロナ
放電等により均一に帯電させた後、レーザ光等で全く露
光しない状態を指している。この状態は、すなわち、い
わゆる現像における表面電位に相当する電荷が一様に帯
電している状態である。また、「感光体と現像ローラ間
に流れる電流」とは、上記の表面電位と現像剤に印加す
る現像バイアス電位の電位差により、現像剤を介して感
光体と現像ローラ間に流れる電流である。なお、電流I
O は、現像バイアス線に対して直列に接続した電流計で
測定することができる。
【0017】前式(1)で示される値は、本発明の現像
剤あるいはそれを使用した現像装置が奏する現像能力を
表すパラメータになっており、その値が大きければ大き
いほど現像能力も大である。すなわち、前式(1)の値
を大きくすればするほど、高速印刷に適する現像方法、
現像装置が提供されることとなる。本発明者らの知見に
よれば、前式(1)の値を概ね30V以上とすることが
好ましい。
【0018】本発明の実施において、前式(1)中の
L、υ、CS 及びIO は、それぞれ、上記の規定を満た
し得る限りにおいて任意であるけれども、本発明者らの
鋭意研究の結果、特に電流IO を5μA≦IO ≦200
μAの範囲とした時に、最も優れた性能を達成し得ると
いうことが判明した。本発明の電子写真用現像剤は、磁
性キャリヤと絶縁性トナーの2成分から構成されてい
る。絶縁性トナーは、この技術分野において常用の着色
トナー粒子をそのままあるいは必要に応じて組成等を調
整した後に使用することができる。すなわち、絶縁性ト
ナーは、その構成成分として、主剤としてのバインダ樹
脂、着色剤、帯電制御剤等の各種の添加剤を含有するこ
とができる。ここで、バインダ樹脂としては、例えば、
スチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、アミド樹脂、イミド樹脂、ウレタン
樹脂等の熱可塑性樹脂を有利に用いることができる。こ
れらの樹脂は、単独で使用してもよく、さもなければ、
2種類もしくはそれ以上の樹脂を混合して使用してもよ
い。これらのバインダ樹脂は、一般的に、トナーの全量
を基準にして80〜99重量部で使用するのが好まし
く、さらに好ましい使用量は、85〜97重量部であ
る。
【0019】絶縁性トナーには、着色剤、例えばカーボ
ンブラックやその他の顔料又は染料を添加すること及
び、これに加えて、帯電制御剤、例えばニグロシン染
料、第4級アンモニウム塩、有機金属錯体、キレート錯
体などを添加することが好ましい。着色剤及び帯電制御
剤は、それぞれ、単独で使用してもよく、さもなけれ
ば、2種類もしくはそれ以上の物質を混合して使用して
もよい。着色剤の使用量は、一般的に、トナーの全量を
基準にして好ましくは1〜20重量部、さらに好ましく
は1〜10重量部であり、また、帯電制御剤の使用量
は、好ましくは0.1〜7重量部、さらに好ましくは
0.5〜5重量部である。さらに、トナーに求められて
いる電気抵抗の要件(概ね1010Ωcm以上)を満たし得
る範囲内で、必要に応じて、ワックス、磁性粉、粘性調
整剤、その他を添加してもよい。
【0020】バインダ樹脂を各種の添加剤と溶融混練す
ることによって絶縁性トナーを調製する。バインダ樹脂
等の溶融混練に当たっては、例えば、加圧ニーダ、ロー
ルミル、エクストルーダなどの常用の混練装置を使用す
ることができる。次いで、得られた均一な分散体を例え
ばジェットミルなどの常用の微粉砕手段によって磨砕
し、得られた微粉体を例えば風力分級機などにより分級
する。このような一連の処理を経て、所望とする平均粒
径を有するトナーを調製することができる。
【0021】本発明の実施において用いられる絶縁性ト
ナーは、好ましくは、5〜15μmの平均粒径(体積平
均粒径)を有している。使用するトナーの粒径が小さく
なればなるほど、解像性の高い、優れた印字品質を得る
ことができるけれども、反面、粉砕に要する製造コスト
が非常に高くなり、実用的ではない。また、反対に平均
粒径が大きくなりすぎると、印字品質が低下する。絶縁
性トナーの平均粒径は、さらに好ましくは、5〜13μ
m の範囲である。
【0022】本発明の電子写真用現像剤において、磁性
キャリヤとともに用いられる絶縁性トナーに対して導電
性磁性微粒子が外添されていることが好ましい。適当な
導電性磁性微粒子としては、以下に列挙するものに限定
されないけれども、鉄粉や、マグネタイト、ヘマタイ
ト、フェライト、マグヘマタイト等の微粒子を挙げるこ
とができる。これらの微粒子は、例えば、MTS−00
5HD、MTS−010、WAT−305B、EPT−
1002(いずれも戸田工業社製)などとして商業的に
入手可能である。これらの磁性微粒子は、単独で使用し
てもよく、さもなければ、必要に応じて、2種類もしく
はそれ以上を混合して使用してもよい。
【0023】好ましくは、絶縁性トナーに外添されるべ
き導電性磁性微粒子は、マグネタイト及びフェライトの
少なくとも1種を主成分として含有しているものであっ
て、その電気抵抗は106 〜1010Ωcmであり、そして
その平均粒径は0.1〜1μm である。本発明の現像剤
において、絶縁性トナーに導電性磁性微粒子を外添する
に際して、その磁性微粒子の外添量の変化に応じて前式
(1)における電流IO が変化する。すなわち、磁性微
粒子の外添量に比例して電流IO が増加する。磁性微粒
子の絶縁性トナーに対する外添量は、好ましくは、0.
1〜5重量%である。
【0024】本発明の現像剤において、上記したように
絶縁性トナーに導電性磁性微粒子を外添することに加え
て、この技術分野において必要に応じて行われているよ
うに、その他の外添剤、例えばシリカ微粉末、酸化チタ
ン、チタン酸バリウム等の微粒子、フッ素微粒子、アク
リル微粒子などを併用してもよい。適当なシリカ微粉末
の一例を示すと、R−974(日本アエロジル社製)
や、H−2000、H−2000/4、HVK−215
0及びHVK−2155(いずれもヘキスト社製)があ
る。
【0025】導電性磁性微粒子やその他の外添剤微粒子
のトナーへの外添は、いろいろな手法に従って行うこと
ができる。例えば、先に調製したトナーの表面に外添剤
の微粒子を被覆することが好ましい。この微粒子被覆工
程は、従来常用の手法に従って、例えば、ヘンシェルミ
キサーにトナーの粉末と外添剤の微粒子を適量で装填し
た後、所定の時間にわたって攪拌、混合を継続すること
によって、容易に微粒子の被覆を完了することができ
る。
【0026】本発明の電子写真用現像剤において、前記
した絶縁性トナーとともに用いられる磁性キャリヤは、
この技術分野において常用の磁性キャリヤをそのままあ
るいは必要に応じて組成等を調整した後に使用すること
ができる。本発明の実施において有利に使用することの
できる磁性キャリヤは、マグネタイト、フェライト及び
鉄の少なくとも1種を主成分として含有している磁性粒
子と、この磁性粒子の周囲を被覆した、10〜30dy
n/cmの臨界表面張力を有する樹脂材料を主成分とする
コート層とから構成されるものである。
【0027】磁性キャリヤにおいてそのコアを構成する
磁性粒子を被覆するコート層は、いろいろな樹脂材料か
ら形成することができる。適当なコート樹脂としては、
以下に列挙するものに限定されないけれども、シリコー
ン樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂等を挙げること
ができる。これらのコート樹脂は、単独で使用してもよ
く、さもなければ、必要に応じて、2種類もしくはそれ
以上を混合して使用してもよい。また、上記した範囲の
臨界表面張力を実現できる範囲内で、必要に応じて、こ
れらのコート樹脂を、従来から使用されているコート樹
脂、例えばアクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、イミド樹脂、アミド樹脂、ポ
リエチレン樹脂等と組み合わせて使用してもよい。コー
ト樹脂は、熱可塑性であっても、あるいは熱硬化性であ
ってもよい。また、このコート樹脂には、必要に応じ
て、例えば、カーボンブラック、酸化チタン等の抵抗調
整剤、帯電制御剤などを添加してもよい。コート樹脂の
臨界表面張力が上記した範囲の上限を上回ると、キャリ
ヤのコート層にトナーが付着し易くなり、また、したが
って、キャリヤを繰り返し使用するような場合、キャリ
ヤ物性、例えば帯電量、電気抵抗等が変化することにな
る。換言すると、コート樹脂の臨界表面張力が大きい場
合、現像剤を繰り返し使用すると、前記した式(1)に
示す現像能力の条件を安定に維持することができなくな
りやすい。本発明者らの調査によると、例えば、臨界表
面張力が大きい場合、前式(1)の電流IO が小さくな
りやすく、現像能力が低下することが確認されている。
反対に、コート樹脂の臨界表面張力が上記した範囲の下
限を下回った場合、キャリヤ基材、例えばマグネタイ
ト、フェライト、鉄等のコアとの密着性が劣化し、コア
からコート層が剥離し易く、また、繰り返しの使用によ
り帯電量等が変化する傾向にあり、好ましくない。
【0028】磁性キャリヤは、広い範囲の電気抵抗及び
平均粒径を有することができるというものの、好ましく
は、103 〜1010Ωcmの電気抵抗及び40〜200μ
m の平均粒径を有している。磁性キャリヤの電気抵抗
は、それが低すぎると、感光体ドラムの表面にキャリヤ
が付着してコロナ放電器等まで運ばれ、そして、ドラム
に高電圧が印加されると、放電等によりドラムに傷が生
じたりするため、好ましくない。また、高抵抗になれば
なるほど、前式(1)の電流IO が小さくなりすぎ、前
式(1)の条件を満たしにくくなる。さらに好ましく
は、キャリヤ電気抵抗を103 〜107 Ωcmの範囲とす
るのがよい。磁性キャリヤの平均粒径は、もしもそれが
40μm を下回ると、感光体ドラム面にキャリヤが付着
してしまうというような不都合を生じ、また、反対に2
00μm を上回ると、前式(1)に示す範囲の現像能力
を有する現像剤を得ることが困難になるであろう。
【0029】磁性キャリヤは、先に説明した絶縁性トナ
ーの調製と同様、常用の技法を使用して調製することが
できる。例えば、樹脂及び必要に応じて帯電制御剤、導
電性制御剤等を溶剤に溶解し、得られた溶液あるいは分
散液をキャリヤ基材、例えば鉄粉、マグネタイト粉、フ
ェライト粉等と混合し、そして、その後、例えばロータ
リードライ方式によりコーティングすることができる。
このようにして得られる磁性キャリヤを、先に説明した
ようにして調製した絶縁性トナーとボールミル攪拌等に
より混合することにより、所期の現像剤を得ることがで
きる。
【0030】本発明の電子写真用現像剤において、それ
に含まれる磁性キャリヤと絶縁性トナーの混合比は、所
望とする結果、前式(1)の条件、その他の種々のファ
クタに応じて広く変更し得るというものの、一般に、磁
性キャリヤのトナーに対する混合比が1〜20重量%で
あることが好ましい。これは、キャリヤ量がトナー量に
較べて少なすぎる場合、現像剤をマグネットロールで、
静電潜像を現像する帯域まで搬送できなかったり、ま
た、キャリヤとトナーが十分接触し、攪拌されることに
よって帯電しないため、現像剤をマグネットロールで搬
送する際にトナーがキャリヤから分離し、装置内を汚染
したりするというような不都合を生じるからである。ま
た、反対にキャリヤ量が多すぎる場合、十分なトナーが
静電潜像に供給されなくなるため、結果的に十分な印字
濃度を得るための現像能力を得ることができないという
ような不都合が発生するからである。
【0031】本発明の電子写真用現像剤は、それを流動
性に関して規定することもできる。本発明の現像剤は、
好ましくは、0.3〜0.4の川北式流動性指数を有し
ている。現像剤の流動性が極端に悪くなると、現像器の
内部における現像剤の偏った分布が発生し、均一な現像
を行うことができなくなる。また、現像剤の流動性が良
くなりすぎると、前式(1)における電流IO が小さく
なりすぎ、前式(1)の条件を満たしにくくなる。ここ
で、「川北式流動性指数」とは、多機能型粉体特性測定
装置(セイシン企業社製マルチテスタMT−1000)
を用いてタップ密度を求め、川北の式により流動性指数
を算出した値であり、川北式についての詳細は、「材
料」、第14巻、144、702〜712頁(1965
年)、粉体測定技術センター刊、を参照されたい。
【0032】本発明による電子写真用現像剤は、電子写
真複写機、電子写真プリンタ、静電印刷機などの電子写
真装置において静電潜像を現像するための現像剤として
有利に使用することができる。したがって、本発明は、
そのもう1つの面において、電子写真法に基づく画像形
成方法にある。本発明による画像形成方法は、感光体上
に電子写真法により形成された静電潜像を、現像ローラ
から搬送されてきた本発明の電子写真用現像剤で擦過し
て現像することを特徴としている。
【0033】本発明による画像形成方法は、いろいろな
手順に従って有利に実施することができるというもの
の、好ましくは、次のような手順に従って実施すること
ができる。なお、本発明方法の容易な理解のため、図1
に概要を示す画像形成装置を併せて参照されたい。先
ず、光導電性感光体(絶縁体)1を用意する。感光体1
は、好ましくは図示のようにドラムの形状とすることが
でき、また、この技術分野において常用のように、金属
ドラムの表面にアモルファスシリコン、Se−As、光
導電性有機物などの物質を被覆して使用することができ
る。本発明の実施に当たっては、特に高速印刷に対応す
るため、アモルファスシリコン感光体を有利に使用する
ことができる。また、光導電性感光体1は、図示の矢印
の方向に回転せしめられ、その際、その回転速度(周
速)は、好ましくは、500〜2000mm/sである。
【0034】上記の周速で回転中の感光体1の表面に、
帯電器2を使用して静電荷を付与する。この帯電プロセ
スは、コロナ帯電装置、接触帯電装置などを使用して行
うことができる。引き続いて、帯電器2により静電的に
帯電せしめられた感光体1に露光装置3から光像を照射
して静電潜像を形成する。この潜像形成プロセスは、光
源として蛍光灯、ハロゲンランプ等を使用した複写光学
系、レーザ走査光学系などを使用して行うことができ
る。引き続いて、感光体1上の静電潜像を可視化する。
この現像プロセスは、常用の乾式現像法のいずれかを使
用することによって有利に行うことができる。図示の例
では、現像器4の現像ローラ5によって現像剤6の必要
量を感光体1の潜像保持面に搬送し、その場で擦過する
ことによって現像を行っている。現像の完了後、感光体
1の表面に形成されたトナー像を印刷媒体10(ここで
は紙を使用、搬送方向を矢印で図示)に転写し、付着さ
せる。この転写プロセスは、転写器7上で、例えばコロ
ナ転写法、ローラ転写法などによって行うことができ
る。最後に、印刷媒体10上に弱い力で付着しているト
ナー像を強固に付着させる。この定着プロセスは、常用
の熱ローラ定着、フラッシュ定着などによって行うこと
ができ、図示の例では、この目的のためにフラッシュ定
着器8が使用されている。フラッシュ定着器は、構造が
比較的に簡単であり、装置のコンパクト化に寄与する;
非接触の定着であるため、記録用紙の搬送が容易となる
ばかりか、現像時、画像の解像度が劣化されることもな
い;システムダウンにより定着器内に記録用紙が詰まっ
ても、発火を生じることがない;記録用紙の材質や厚さ
に無関係に定着を行うことができ、従って、例えば粘着
面を有する紙、プレプリント紙、厚さの異なる紙なども
使用することができる;といった利点を得ることができ
る。定着の完了後、印刷媒体10において印刷物11が
得られる。なお、図示の印刷媒体10は長尺物であるけ
れども、用紙ホッパー等を使用することにより、普通紙
なども同様に印刷することができる。
【0035】以上において本発明の具体的な態様を説明
してきたけれども、引き続いて、従来の技術に較べて本
発明が優れる点について、具体的に説明する。第1に、
印刷速度が速い装置、例えば、印刷速度が1000mm/
s以上の電子写真装置においても、高い現像能力を得る
ことができ、また、これは、現像剤に用いられるキャリ
ヤの電気抵抗をあまり低くしなくても可能である。従来
から提案されているキャリヤの低抵抗化では、このよう
な高速現像を行うためには、例えば、キャリヤの電気抵
抗を102 Ωcm程度まで低くしなければならなかった。
これに対して、本発明の現像方法を使用すると、キャリ
ヤの電気抵抗を、例えば、104 Ωcm程度まで低くすれ
ばよく、このため、キャリヤが光導電性感光体上の表面
電荷に接触した際にも、表面電荷が現像剤に移行して、
帯電不正を生じることがない。ちなみに、従来の現像方
法では、帯電不正により、印字背景部にカブリ等が発生
し、印字品質の劣化が発生した。また、キャリヤが光導
電性感光体の表面に付着し、そしてその後、例えばコロ
ナ帯電器等により高電圧が印加された場合においても、
放電等によりドラムに傷が発生することもない。
【0036】第2に、現像剤のキャリヤを臨界表面張力
の低いキャリヤとすることにより、トナーがキャリヤ表
面に付着することによる帯電能力、電気抵抗等の物性変
化を回避することができ、前式(1)の現像能力の条件
を満たす限りにおいて、良好な印字を行うことができ
る。
【0037】
【実施例】以下、本発明をそのいくつかのの実施例を参
照して説明する。しかし、本発明はこれらの実施例によ
って限定されるものではないことを理解されたい。ま
た、下記の実施例において本発明の現像剤を評価するた
め、キャリヤの電気抵抗及び臨界表面張力、現像剤の流
動性、そして現像能力をそれぞれ下記のような手順に従
って測定した。 キャリヤの電気抵抗:体積1cm2 のキャリヤを、磁束密
度950ガウス及び磁界強度340Oeの磁界が働いて
いる電極面積1cm2 の平行電極間に装填し、タッピング
して緊密に詰め込んだ。次いで、100Vの直流電圧を
印加した時に流れる電流を電流計で測定し、測定された
電流i(A)から式:R=100/iにより電気抵抗R
(Ωcm)を求めた。 キャリヤの臨界表面張力:金属板にキャリヤコート樹脂
を塗布し、キャリヤ製造と同一の条件下で処理して試験
片を調製した。得られた試験片の表面に、表面張力を異
にする8種類の溶媒(水、グリセリン、ジメチルスルホ
キシド、ニトロメタン、クロロベンゼン、アセトニトリ
ル、シクロヘキサン及びヘプタン)を滴下し、エルマゴ
ニオメータ式接触角測定器で接触角を測定した。接触角
の測定値から、ジスマンプロット(Zismann P
lot)にて臨界表面張力(dyn/cm)を求めた。 現像剤の流動性:多機能型粉体特性測定装置(セイシン
企業社製、マルチテスタMT−1000)によりタップ
密度を求め、さらに川北の式により流動性指数を算出し
た。 現像能力(前式1を参照):各現像剤を電子写真プリン
タ(富士通社製、F6760D)に搭載し、感光体と現
像ローラ間を流れる電流IO を測定した。電流IO の測
定のため、現像剤に印加する現像バイアス線に直列に電
流計を接続した。ちなみに、以下に説明するように、現
像剤1(図中、No.1として表示)では、印加された
現像バイアスが200Vの時、電流IO が150μAで
あった。CS =3×10-6F、L=400mm、そしてυ
=1500mm/sであることから、現像能力は83Vで
あった。例1 : 現像剤1〜9の調製 1.トナーの調製 90重量部のポリエステル樹脂〔重量平均分子量=25
000(GPC、ポリスチレン換算値)、バインダ樹脂
として〕に、7重量部の着色剤としてのカーボンブラッ
ク(ブラックパールズL、キャボット社製)及び3重量
部の帯電制御剤としてのニグロシン染料(ボントロンN
−04、オリエント化学社製)を添加し、エクストルー
ダにより溶融温度130℃で30分間溶融混練した。そ
の冷却後に得られたトナー塊をロートプレックス粉砕機
により磨砕したところ、平均粒径約2mmの粗粉砕トナー
が得られた。次いで、得られた粗粉砕トナーをジェット
ミル(PJM粉砕機、日本ニューマチック工業社製)を
用いて微粉砕し、さらに微粉砕物を風力分級機(アルビ
ネ社製)により分級した。正帯電性トナーが得られた。
得られた正帯電トナーの粒径分布をコールカウンタ(T
A−II、コールタ社製)により測定したところ、体積中
心粒径は9μm であった。
【0038】さらに、上記のようにして調製したトナー
10重量部に対して、外添剤としてのマグネタイト微粉
末(EPT−1002、戸田工業社製;電気抵抗=10
8 Ωcm、平均粒径=0.13μm )及び(又は)シリカ
微粉末(HVK−2150、ヘキスト社製)を下記の第
1表に記載の混合比率(重量%)で添加し、ヘンシェル
ミキサで5分間にわたって混合した。マグネタイト微粉
末及び(又は)シリカ微粉末が表面を被覆した非磁性ト
ナー1〜9が得られた。第1表 トナー 外添剤(重量%) 番号 マグネタイト シリカ 1 0.1 0.2 2 5 0 3 2 0 4 0 0.2 5 0 0.2 6 0.5 0.2 7 0.5 0.2 8 1 0.29 10 0.2 2.キャリヤの調製 キャリヤ1〜9を下記の第2表に記載するようにコート
樹脂及び基材(コア)と組み合わせて調製した。得られ
た磁性キャリヤ1〜9のそれぞれについて上記した手順
に従って電気抵抗(Ωcm)及び臨界表面張力(dyn/
cm)を測定したところ、次の第2表に記載のような結果
が得られた。また、得られたキャリヤの平均粒径(μm
)も併せて記載する。 第2表 キャリヤ コート樹脂 粒径 基材 電気抵抗 臨界表面 番号 (μm )コア) (Ωcm) 張力 1 シリコーン 60 M粉 5×105 25 2 フッ素/アクリル 60 M粉 1×104 20 3 フッ素/アクリル 60 M粉 1×104 20 4 アクリル 60 M粉 1×107 40 5 フッ素/アクリル 30 M粉 1×107 20 6 フッ素/アクリル 250 鉄粉 1×106 20 7 フッ素/アクリル 100 鉄粉 2×105 20 8 シリコーン 100 F粉 1×106 25 9 フッ素/アクリル 60 M粉 1×102 20 M粉=マグネタイト粉、F粉=フェライト粉 3.現像剤の調製 上記したトナー1及びキャリヤ1をボールミルを使用し
て十分に混合し、現像剤1を調製した。また、残りのト
ナー及びキャリヤについても、同一の番号どうしの組み
合わせでボールミルすることによって、現像剤2〜9を
調製した。
【0039】次いで、得られた現像剤1〜9のそれぞれ
について上記した手順に従って流動性及び現像能力
(V)を測定したところ、次の第3表に記載のような結
果が得られた。また、現像剤の印刷特性(現像量、カブ
リの有無)ならびに判定結果も併せて記載する。 第3表 現像剤番号 現像剤特性 印刷特性 最終 (トナー濃度 流動性 現像能力 現像量 カブリ 判定 1(5) 0.35 83 0.8 有り 可 2(5) 0.35 37 0.7 有り 可 3(5) 0.35 20 0.7 有り 可 4(5) 0.35 8 0.3 有り 不可 5(20) 0.45 120 0.9 なし 不可1 6(2) 0.25 6 0.4 なし 不可 7(3) 0.4 20 0.6 有り 可 8(3) 0.3 50 0.7 有り 可 9(5) 0.35 150 0.9 なし 不可2 不可1 :定着不良、キャリヤがドラムに付着 不可2 :定着不良、ドラムに傷が発生 トナー濃度:重量% 次いで、上記した結果のうち現像剤の現像能力(V)を
印刷用紙上のトナー付着量(mg/cm2 )とともにグラフ
にプロットした。図2に示すようなグラフが得られた。
このグラフから明らかなように、前式(1)で求められ
る値により、トナー付着量、すなわち、現像能力の大き
さが変化し、前式(1)で求められる値を10Vより
大、100V未満とすることにより、トナーの付着量を
0.5mg/cm2 以上とすることができる。前式(1)の
値が上記の範囲を上回ると、印字背景部においてカブリ
が発生し、良好な印字が得られず、また、反対に上記の
範囲を下回ると、十分な現像能力を得ることができな
い。例2 : 現像剤10〜12の調製 前記例1に記載の手法を繰り返して現像剤を調製した。
しかし、本例では、トナー及びキャリヤを下記の第4表
及び第5表に記載のような組成及び特性とし、また、特
性測定のための電子写真プリンタとして、F6712E
(富士通社製)を使用した。得られた結果を下記の第6
表に示す。 第4表 トナー 外添剤(重量%) 番号 マグネタイト シリカ 10 0.5 0.2 11 2 0 12 2 0 第5表 キャリヤ コート樹脂 粒径 基材 電気抵抗 臨界表面 番号 (μm )コア) (Ωcm) 張力 10 シリコーン 55 M粉 5×108 25 11 フッ素/アクリル 60 M粉 1×109 20 12 フッ素/アクリル 60 M粉 1×1011 20 M粉=マグネタイト粉 第6表 現像剤番号 現像剤特性 印刷特性 最終 (トナー濃度 流動性 現像能力 現像量 カブリ 判定 10(5) 0.35 30 0.7 有り 可 11(5) 0.35 15 0.6 有り 可 12(5) 0.35 5 0.4 有り 不可 トナー濃度:重量%
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、アモルファスシリコン
感光体上に形成した静電潜像に絶縁性トナーを反転現像
する電子写真装置において、印字背景部にカブリがな
く、印字濃度が高い、良好な印字特性を得ることができ
る。特に、1000mm/s以上の高速印字を行う現像装
置において、安定して、良好な印字を行うことが可能に
なる。また、感光体のドラムにキャリヤが付着した時に
おいても、ドラムに傷が付くのを防止することができ
る。さらに、フィルミング等によるキャリヤ特性の変化
が少なく、連続印刷において、安定した現像を行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像剤を使用した画像形成装置の1構
成例を示した略示図である。
【図2】現像剤の現像能力とトナー付着量の関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1…光導電性感光体 2…帯電器 3…露光装置 4…現像器 5…現像ローラ 6…現像剤 7…転写器 8…フラッシュ定着器 10…印刷媒体 11…印刷物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 9/10 351 (72)発明者 綿貫 恒夫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 中村 安成 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 荻野 健 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 阪本 桂 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アモルファスシリコン感光体上に形成さ
    れた静電潜像を現像ローラで搬送される磁性2成分現像
    剤で擦過して現像する方式において用いられる電子写真
    用現像剤であって、 磁性キャリヤと絶縁性トナーの2成分から構成されてお
    り、そして上記現像に供したとき、次式(1): 【数1】 〔式中、Lは感光体の幅(m)、υは周速(mm/s)、
    S は単位面積当たりの静電容量(F/m2)であり、そ
    してIO は非露光時に前記感光体と現像ローラ間に流れ
    る電流(A)である〕でありかつυ≧500mm/sであ
    ることを特徴とする電子写真用現像剤。
  2. 【請求項2】 前記トナーに導電性磁性微粒子が外添さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用
    現像剤。
  3. 【請求項3】 前記トナーが5〜15μm の平均粒径を
    有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電
    子写真用現像剤。
  4. 【請求項4】 前記磁性微粒子が、マグネタイト及びフ
    ェライトの少なくとも1種を主成分として含有している
    ものであって、106 〜1010Ωcmの電気抵抗及び0.
    1〜1μm の平均粒径を有していることを特徴とする請
    求項2又は3に記載の電子写真用現像剤。
  5. 【請求項5】 前記磁性微粒子の前記トナーに対する外
    添量が0.1〜5重量%であることを特徴とする請求項
    2〜4のいずれか1項に記載の電子写真用現像剤。
  6. 【請求項6】 前記磁性キャリヤが、マグネタイト、フ
    ェライト及び鉄の少なくとも1種を主成分として含有し
    ている磁性粒子と、該磁性粒子の周囲を被覆した、10
    〜30dyn/cmの臨界表面張力を有する樹脂材料を主
    成分とするコート層とを含んでいることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真用現像剤。
  7. 【請求項7】 前記磁性キャリヤが、103 〜1010Ω
    cmの電気抵抗及び40〜200μm の平均粒径を有して
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の電子写真用現像剤。
  8. 【請求項8】 前記磁性キャリヤの前記トナーに対する
    混合比が1〜20重量%であることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれか1項に記載の電子写真用現像剤。
  9. 【請求項9】 0.3〜0.4の川北式流動性指数を有
    していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項
    に記載の電子写真用現像剤。
  10. 【請求項10】 500〜20000mm/sの周速で回
    転する感光体上に形成された静電潜像を、現像ローラで
    搬送される請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子写
    真用現像剤で擦過して現像することを特徴とする画像形
    成方法。
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