JPH1010532A - カラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示装置

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JPH1010532A
JPH1010532A JP8163114A JP16311496A JPH1010532A JP H1010532 A JPH1010532 A JP H1010532A JP 8163114 A JP8163114 A JP 8163114A JP 16311496 A JP16311496 A JP 16311496A JP H1010532 A JPH1010532 A JP H1010532A
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liquid crystal
light
color
polarizing plate
plate
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JP8163114A
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Naoko Yoshida
直子 吉田
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】明るいカラー表示を得ることができ、しかも、
温度によって表示色が変動し難いカラー液晶表示装置を
提供する。 【解決手段】液晶分子をツイスト配向させた第1と第2
の液晶セル10A,10Bと、3枚の偏光板21,2
2,23と、1枚の位相差板24とを備え、各液晶セル
と各偏光板とを交互に積層して配置するとともに、第2
の液晶セル10Bと中間の偏光板22との間に位相差板
24をその遅相軸を前記偏光板22の透過軸に対して斜
めにずらして配置し、一方の液晶セル10Aと表側およ
び中間の偏光板21,22とによって光の透過を制御
し、その透過光を前記位相差板24の複屈折効果により
各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏光となった
光とし、その光を他方の液晶セル10Bを介して他の1
枚の偏光板23に入射させて着色光を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラーフィルタ
を用いずに着色した表示を得るカラー液晶表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】着色した表示が得られるカラー液晶表示
装置としては、一般に、カラーフィルタを用いて光を着
色するものが利用されている。しかし、このカラー液晶
表示装置は、カラーフィルタを用いて光を着色するもの
であるため、光の透過率が低く、したがって表示が暗い
という問題をもっている。
【0003】これは、カラーフィルタでの光の吸収によ
るものであり、カラーフィルタは、その色に対応する波
長帯域外の波長光だけでなく、前記波長帯域の光もかな
り高い吸収率で吸収するため、カラーフィルタを通った
着色光が、カラーフィルタに入射する前の前記波長帯域
の光に比べて大幅に光強度を減じた光になり、表示が暗
くなってしまう。
【0004】なお、液晶表示装置には、そのバックライ
トからの光を利用して表示する透過型のものと、外光
(自然光や室内照明光等)を利用して表示する反射型の
ものとがあるが、上記カラー液晶表示装置を反射型とす
ると、その表面側から入射し裏面側の反射板で反射され
て表面側に出射する光がカラーフィルタを2度通って二
重に光強度を減じるため、表示が極端に暗くなって、表
示装置としてはほとんど使用できなくなる。
【0005】一方、従来から、カラーフィルタを用いず
に着色した表示を得るカラー液晶表示装置として、EC
B型(複屈折効果型)の液晶表示装置が知られている。
このECB型液晶表示装置は、一対の基板間に液晶層を
設けてなる液晶セルをはさんで、その表面側と裏面側と
にそれぞれ偏光板を配置したものであり、このECB型
液晶表示装置においては、一方の偏光板を透過して入射
した直線偏光が、液晶セルを透過する過程で液晶の複屈
折効果により各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円
偏光となった光となり、その光が他方の偏光板に入射し
て、この他方の偏光板を透過した光が、その光を構成す
る各波長光の光強度の比に応じた色の着色光になる。
【0006】すなわち、ECB型液晶表示装置は、液晶
の複屈折効果と偏光板の偏光作用とを利用して、カラー
フィルタを用いずに着色した表示を得るものであり、し
たがってカラーフィルタによる光の吸収がないから、光
の透過率を高くすることができる。
【0007】このため、ECB型液晶表示装置は、その
裏面側に反射板を配置して反射型表示装置として使用す
ることが可能であり、その場合でも、充分に明るいカラ
ー表示を得ることができる。
【0008】しかも、ECB型液晶表示装置は、液晶セ
ルの両基板の電極間に印加される電圧に応じた液晶分子
の配向状態によって液晶の複屈折性が変化し、それに応
じて他方の偏光板に入射する各波長光の偏光状態が変化
するため、液晶セルへの印加電圧を制御することによっ
て上記着色光の色を変化させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ECB型液晶表示装置は、温度による液晶の複屈折性の
変化が表示色に影響するため、温度によって表示色が変
動してしまうという問題をもっている。
【0010】この発明は、カラーフィルタを用いずに光
を着色して明るいカラー表示を得ることができ、しか
も、温度によって表示色が変動し難いカラー液晶表示装
置を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明のカラー液晶表
示装置は、内面に電極が形成された一対の基板間に液晶
分子がツイスト配向した液晶層を設けてなる2つの液晶
セルと、3枚の偏光板と、1枚の位相差板とを備え、前
記2つの液晶セルと前記3枚の偏光板とを交互に積層し
て配置するとともに、いずれかの液晶セルの一方の面と
その面に隣接する偏光板との間に前記位相差板を介在さ
せ、この位相差板とそれに隣接する前記偏光板との光学
軸を互いに斜めにずらしたことを特徴とするものであ
る。
【0012】このカラー液晶表示装置は、2つの液晶セ
ルのうちの一方の液晶セルと、3枚の偏光板のうちの前
記一方の液晶セルをはさんで配置された2枚の偏光板と
によって光の透過を制御する透過制御系を構成し、この
透過制御系の一方の偏光板と、他方の液晶セルと、他の
1枚の偏光板と、前記他方の液晶セルの一方の面とその
面に隣接する偏光板との間に介在させた位相差板とによ
って着色光を得るための着色系を構成したものであっ
て、光の透過を前記透過制御系によって制御するとも
に、透過光を前記着色系で着色してカラー表示を行なう
ものである。
【0013】前記着色系による光の着色作用を、位相差
板を配置した側から光を入射させた場合を例にとって説
明すると、この着色系では、前記位相差板とその入射側
に配置された偏光板とのそれぞれの光学軸が斜めにずれ
ているため、前記偏光板を透過し直線偏光となって位相
差板に入射した光が、この位相差板の複屈折効果により
可視光帯域の各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円
偏光となった光となり、その光が液晶セルを透過して反
対側の偏光板に入射して、この偏光板を透過した光(偏
光板の透過軸に沿った偏光成分の光)が、その光を構成
する各波長光の光強度の比に応じた色の光になる。
【0014】この着色光の色は、前記液晶セルの液晶の
分子の配向状態によって異なり、液晶分子が初期のツイ
スト配向状態にあるときは、位相差板を透過した光(各
波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏光となった
光)が旋光されて反対側の偏光板に入射し、液晶分子が
電圧の印加により基板面に対してほぼ垂直に立上がり配
向したときは、位相差板を透過した光が旋光されること
なく前記反対側の偏光板に入射するため、液晶分子が初
期のツイスト配向状態にあるときと、ほぼ垂直に立上が
り配向したときとでは、透過光が異なる色に着色する。
【0015】そして、このカラー液晶表示装置は、上記
着色系と透過制御系とを備えているため、前記透過制御
系で光の透過を制御するとともに、透過光を前記着色系
で着色して、複数の色を表示することができる。
【0016】したがって、この発明のカラー液晶表示装
置によれば、カラーフィルタを用いずに光を着色して明
るいカラー表示を得ることができ、しかも、前記位相差
板の複屈折性は温度が変化してもほとんど変化せず、ま
た、液晶セルは、入射光を旋光させるか旋光させずに透
過させる機能を果たしさえばよいため、従来のECB型
液晶表示装置のように温度による液晶の複屈折性の変化
が表示色に影響することはないから、温度によって表示
色がほとんど変動しない。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明のカラー液晶表示装置に
おいて、前記3枚の偏光板は、いずれも無着色の偏光板
でよく、その場合は、前記着色系によって得られる複数
の色の他に、前記透過制御系によって光を吸収すること
により、従来のECB型液晶表示装置では得られなかっ
た黒を表示することができる。
【0018】また、前記3枚の偏光板のうちの1枚の偏
光板は着色偏光板としてもよく、その場合は、一方の液
晶セルとそれをはさんで配置された2枚の偏光板とによ
って構成される透過制御系と、この透過制御系の一方の
偏光板と他方の液晶セルと他の1枚の偏光板と前記他方
の液晶セルの一方の面とその面に隣接する偏光板との間
に介在させた位相差板とによって構成される着色系と
を、前記透過制御系を光の入射側に位置させて積層する
とともに、この透過制御系の入射側の偏光板を着色偏光
板とするのが好ましい。
【0019】このような構成とすれば、前記着色偏光板
に入射する光のうち、この偏光板の色に対応する波長域
の光は全方向の偏光成分を含んだ円偏光の状態のまま前
記着色偏光板を透過して透過制御系に入射し、他の波長
域の光は前記着色偏光板の透過軸に沿った直線偏光とな
って透過制御系に入射するため、この透過制御系を光を
吸収する状態にしたときに、円偏光の状態のまま入射し
た光(着色偏光板の色に対応する波長域の光)のうちの
透過制御系の出射側偏光板の透過軸に沿った偏光成分の
光が、透過制御系を出射して前記着色系に入射する。な
お、このときは、着色系に入射する光が前記着色偏光板
の色に着色した光であるため、この光が着色系を透過し
てもその色は変わらない。
【0020】したがって、上記のように透過制御系を光
の入射側に位置させて積層するとともに、この透過制御
系の入射側の偏光板を着色偏光板とすれば、前記着色系
によって得られる複数の色の他に、前記透過制御系を光
を吸収する状態にすることにより、前記着色偏光板の色
に応じたもう1つの色を表示することができる。
【0021】また、この発明のカラー液晶表示装置にお
いて、液晶セルと偏光板との積層体の裏面に反射板を配
置すれば、外光を利用して表示する反射型の表示装置と
して使用することができる。
【0022】
【実施例】図1および図2はこの発明の一実施例を示し
ており、図1はカラー液晶表示装置の断面図である。こ
の実施例のカラー液晶表示装置は、自然光や室内照明光
等の外光を利用して表示する反射型のものであり、第1
と第2の2つの液晶セル10A,10Bと、3枚の偏光
板21,22,23と、1枚の位相差板24とを備え、
前記2つの液晶セル10A,10Bと前記3枚の偏光板
21,22,23とを交互に積層して配置するととも
に、前記2つの液晶セル10A,10Bのうちの裏側
(図1において下側)に配置した第2の液晶セル10B
の表面と、その面に隣接する偏光板22との間に前記位
相差板24を介在させ、前記液晶セル10A,10Bと
偏光板21,22,23および位相差板24との積層体
の裏面に反射板25を配置した構成となっている。
【0023】上記第1と第2の液晶セル10A,10B
は、いずれも、内面にITO膜等からなる透明電極1
3,14が形成されその上に配向膜15,16が形成さ
れた表裏一対の透明なフィルム基板11,12間に、液
晶分子がツイスト配向した液晶18の層を設けたもので
あり、前記一対の基板11,12は枠状のシール材17
を介して接合されており、液晶18は両基板11,12
間の前記シール材17で囲まれた領域に封入されてい
る。
【0024】なお、これらの液晶セル10A,10B
は、セグメント方式のものであり、各液晶セル10A,
10Bの表側基板11に形成された透明電極13はコモ
ン電極、裏側基板12に形成された透明電極14は複数
のセグメント電極であり、このセグメント電極14は両
液晶セル10A,10Bとも同じパターンに形成されて
いる。
【0025】また、上記液晶18は、カイラル剤を添加
したネマティック液晶であり、各液晶セル10A,10
Bの液晶18の分子は、両基板11,12の近傍におけ
る配向方向を前記配向膜15,16で規制され、基板1
1,12面に対し僅かなプレチルト角で傾斜した状態
で、両基板11,12間において所定のツイスト角でツ
イスト配向している。
【0026】上記第1と第2の液晶セル10A,10B
の液晶分子のツイスト角はほぼ同じ値とされており、ま
た両液晶セル10A,10BのΔnd(液晶18の屈折
率異方性Δnと液晶層厚dとの積)の値もほぼ同じに設
定されている。なお、このΔndの値は、約476nm
または約1065nmに選ぶのが好ましい。
【0027】そして、この実施例では、上記各液晶セル
10A,10Bの液晶分子のツイスト角をそれぞれ90
°近辺の角度とし、上記3枚の偏光板21,22,23
をいずれも通常の無着色偏光板とするとともに、これら
の偏光板21,22,23と前記位相差板24とを、そ
れぞれの光学軸(偏光板では透過軸、位相差板では遅相
軸)を次のような方向に向けて配置している。
【0028】すなわち、この実施例では、表側の液晶セ
ルである第1の液晶セル10Aの表面に配置した表側偏
光板21の透過軸を、前記第1の液晶セル10Aの前記
表側偏光板21に隣接する表側基板11の近傍における
液晶分子の配向方向に沿った方向にし、液晶セル10
A,10B間に配置した中間偏光板22の透過軸を、前
記第1の液晶セル10Aの前記中間偏光板22に隣接す
る裏側基板12の近傍における液晶分子の配向方向に沿
った方向にするとともに、この中間偏光板22と第2の
液晶セル10Bとの間に配置した位相差板24の遅相軸
を、前記中間偏光板22の透過軸に対して45°近辺の
ずれ角で斜めにずらし、第2の液晶セル10Bの位相差
板24に隣接する表側基板11の近傍における液晶分子
の配向方向を、前記位相差板24の遅相軸の方向に対し
て45°近辺のずれ角で斜めにずらし、さらに、第2の
液晶セル10Bの裏面に配置した裏側偏光板23の透過
軸を、前記第2の液晶セル10Bの前記裏側偏光板23
に隣接する裏側基板12の近傍における液晶分子の配向
方向に対してほぼ直交する方向に設定している。
【0029】図2は、上記カラー液晶表示装置の各液晶
セル10A,10Bの両基板の近傍における液晶分子配
向方向と各偏光板21,22,23の透過軸および位相
差板24の遅相軸の向きを液晶表示装置の表面側から見
た図である。
【0030】この図2のように、第1,第2のいずれの
液晶セル10A,10Bにおいても、その表側基板11
の近傍における液晶分子の配向方向11aは、表示装置
の画面の横軸Sに対し表面側から見て左回りに約47°
の方向、裏側基板12の近傍における液晶分子の配向方
向12aは、前記横軸Sに対し表面側から見て右回りに
約47°の方向にあり、したがって、各液晶セル10
A,10Bの液晶18の分子は、そのツイスト方向を破
線矢印で示したように、裏側基板12から表側基板11
に向かって、表面側から見て右回りに約86°のツイス
ト角でツイスト配向している。
【0031】一方、上記3枚の偏光板21,22,23
のうち、第1の液晶セル10Aの表面の表側偏光板21
は、その透過軸21aを前記横軸Sに対し表面側から見
て左回りに約50°の方向に向けて配置されており、し
たがって、この表側偏光板21の透過軸21aは、第1
の液晶セル10Aの表側基板11の近傍における液晶分
子の配向方向11aに沿った方向にある。
【0032】また、液晶セル10A,10B間の中間偏
光板22は、その透過軸22aを前記横軸Sに対し表面
側から見て左回りに約130°の方向に向けて配置され
ており、したがって、この中間偏光板22の透過軸22
aは、前記第1の液晶セル10Aの裏側基板12の近傍
における液晶分子の配向方向12aに沿った方向にあ
る。
【0033】さらに、中間偏光板22と第2の液晶セル
10Bとの間の位相差板24は、その遅相軸24aを前
記横軸Sとほぼ平行な方向(横軸Sに対するずれ角がほ
ぼ0°の方向)に向けて配置されており、したがって、
この位相差板24の遅相軸24aは、前記中間偏光板2
2の透過軸22aに対して表面側から見て左回りに約5
0°斜めにずれており、第2の液晶セル10Bの表側基
板11の近傍における液晶分子の配向方向11aに対し
て表面側から見て右回りに約47°斜めにずれている。
【0034】また、第2の液晶セル10Bの裏面の裏側
偏光板23は、その透過軸23aを前記横軸Sに対し表
面側から見て左回りに約45°の方向に向けて配置され
ており、したがって、この裏側偏光板23の透過軸23
aは、第2の液晶セル10Bの裏側基板12の近傍にお
ける液晶分子の配向方向12aに対してほぼ直交する方
向にある。
【0035】このカラー液晶表示装置は、上記2つの液
晶セル10A,10Bのうちの表側に配置した第1の液
晶セル10Aと、上記3枚の偏光板21,22,23の
うちの前記第1の液晶セル10Aをはさんで配置された
表側偏光板21および中間偏光板22とによって光の透
過を制御する透過制御系を構成し、この透過制御系の一
方の偏光板である前記中間偏光板22と、第2の液晶セ
ル10Bと、他の1枚の偏光板である裏側偏光板23
と、前記第2の液晶セル10Bの表面とその面に隣接す
る前記中間偏光板22との間に介在させた位相差板24
とによって着色光を得るための着色系を構成したもので
あって、光の透過を前記透過制御系によって制御すると
もに、透過光を前記着色系で着色してカラー表示を行な
うものである。
【0036】まず、前記透過制御系による光の透過の制
御について説明すると、この透過制御系は、通常のTN
型液晶表示素子と同様な光の透過制御を行なうものであ
り、液晶表示素子の表面側から表側偏光板21に入射し
た外光(白色光)は、前記表側偏光板21の透過軸21
aに沿った直線偏光となって第1の液晶セル10Aに入
射する。
【0037】そして、第1の液晶セル10AがOFF状
態にあるとき、つまり液晶分子が基板11,12面に対
して最も倒伏した初期のツイスト配向状態にあるとき
は、前記表側偏光板21を透過して第1の液晶セル10
Aに入射した光(直線偏光)が旋光されて中間偏光板2
2に入射するため、このときは、第1の液晶セル10A
を透過した光が前記中間偏光板22を透過して次の着色
系に入射する。
【0038】また、前記第1の液晶セル10Aの両基板
11,12の電極13,14間に液晶分子を充分に立上
がらせる強さのON電圧を印加すると、液晶分子が基板
11,12面に対してほぼ垂直に立上がり配向するが、
このように第1の液晶セル10AをON状態にしたと
き、つまり液晶分子をほぼ垂直に立上がり配向させたと
きは、前記表側偏光板21を透過して第1の液晶セル1
0Aに入射した光(直線偏光)が旋光されることなく透
過して中間偏光板22に入射するため、このときは、第
1の液晶セル10Aを透過した光が前記中間偏光板22
で吸収される。
【0039】次に、上記着色系による光の着色作用を説
明すると、この実施例では、位相差板24を上記中間偏
光板22と第2の液晶セル10Bとの間に配置している
ため、前記透過制御系を透過した光は、位相差板24を
配置した側から着色系に入射する。
【0040】そして、この着色系では、前記位相差板2
4の遅相軸24aとその入射側に配置された中間偏光板
22の透過軸22aとが斜めにずれているため、前記中
間偏光板22を透過し直線偏光となって位相差板24に
入射した光が、この位相差板24の複屈折効果により可
視光帯域の各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏
光となった光となり、その光が第2の液晶セル10Bを
透過して反対側の裏側偏光板23に入射して、この裏側
偏光板23を透過した光(裏側偏光板23の透過軸23
aに沿った偏光成分の光)が、その光を構成する各波長
光の光強度の比に応じた色の光になる。
【0041】この着色光の色は、前記第2の液晶セル1
0Bの液晶の分子の配向状態によって異なり、液晶分子
が基板11,12面に対して最も倒伏した初期のツイス
ト配向状態にあるときは、位相差板24を透過した光
(各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏光となっ
た光)が旋光されて裏側偏光板23に入射し、液晶分子
が電圧の印加により基板11,12面に対してほぼ垂直
に立上がり配向したときは、位相差板24を透過した光
が旋光されることなく前記裏側偏光板23に入射する。
【0042】このため、前記第2の液晶セル10BがO
FF状態にあるとき、つまり液晶分子が初期のツイスト
配向状態にあるときと、前記第2の液晶セル10BがO
FF状態にあるとき、つまり液晶分子がほぼ垂直に立上
がり配向したときとでは、裏側偏光板23に入射する光
の偏光状態が異なり、それに応じて前記裏側偏光板23
を透過した光が異なる色に着色する。
【0043】そして、このカラー液晶表示装置は、上記
着色系と透過制御系とを備えているため、前記透過制御
系で光の透過を制御するとともに、透過光を前記着色系
で着色して、複数の色を表示することができる。
【0044】なお、この実施例の自然光や室内照明光等
の外光を利用して表示する反射型のものであり、上記着
色系によって着色された光、つまり裏側偏光板23を透
過した光は、この裏側偏光板23の背面に配置されてい
る反射板25で反射されて液晶表示装置の表面側に出射
する。
【0045】上記着色系によって得られる着色光の色
は、上記位相差板24のリタデーションの値と、この位
相差板24の入射側に配置された中間偏光板22の透過
軸22aと前記位相差板24の遅相軸24aとのずれ角
と、上記第2の液晶セル10Bの両基板11,12の近
傍における液晶分子の配向方向と、上記裏側偏光板23
の透過軸23aの向きとによって決まる。
【0046】例えば、前記位相差板24にリタデーショ
ンの値が620nmのものを用い、第2の液晶セル10
Bの両基板11,12の近傍における液晶分子の配向方
向11a,12aと、前記中間偏光板22および裏側偏
光板23の透過軸22a,23aの向きと、前記位相差
板24の遅相軸24aの向きとを図2に示すように設定
したときは、前記第2の液晶セル10BがOFF状態に
あるときにオレンジの着色光が得られ、この液晶セル1
0BがON状態にあるときに青の着色光が得られる。
【0047】また、この実施例では、上記3枚の偏光板
21,22,23を、いずれも無着色の偏光板としてい
るため、前記着色系によって得られる複数の色、例えば
前記オレンジと青の他に、前記透過制御系によって光を
吸収することにより、従来のECB型液晶表示装置では
得られなかった黒を表示することができる。
【0048】このカラー液晶表示装置における各液晶セ
ル10A,10BのON,OFFによる表示色の変化を
まとめると、次のようになる。 第1セルOFF,第2セルOFF…オレンジ 第1セルOFF,第2セルON …青 第1セルON, 第2セルOFF…黒 第1セルON, 第2セルON …黒 したがって、上記カラー液晶表示装置によれば、上記第
1と第2の液晶セル10A,10Bが共にOFF状態に
あるときの表示色であるオレンジを背景とし、その背景
中の点灯色を青と黒の2通りに選んで、バリエーション
のある表示を実現することができる。
【0049】そして、上記カラー液晶表示装置は、2つ
の液晶セル10A,10Bのうちの表側に配置した第1
の液晶セル10Aと、上記3枚の偏光板21,22,2
3のうちの前記第1の液晶セル10Aをはさんで配置さ
れた表側偏光板21および中間偏光板22とによって光
の透過を制御し、この透過制御系の一方の偏光板である
前記中間偏光板22と、第2の液晶セル10Bと、他の
1枚の偏光板である裏側偏光板23と、前記第2の液晶
セル10Bの表面とその面に隣接する前記中間偏光板2
2との間に介在させた位相差板24とにより透過光を着
色してカラー表示を行なうものであるから、カラーフィ
ルタを用いずに光を着色して明るいカラー表示を得るこ
とができ、しかも、前記位相差板24の複屈折性は温度
が変化してもほとんど変化せず、また、前記液晶セル1
0A,10Bは、入射光を旋光させるか旋光させずに透
過させる機能を果たしさえばよいため、従来のECB型
液晶表示装置のように温度による液晶の複屈折性の変化
が表示色に影響することはないから、温度によって表示
色がほとんど変動しない。
【0050】なお、上記カラー液晶表示装置の背景色と
点灯色は、位相差板24に異なるリタデーション値のも
のを用いることによって任意に選ぶことができるもので
あり、例えば、第2の液晶セル10Bの両基板11,1
2の近傍における液晶分子の配向方向11a,12a
と、前記中間偏光板22および裏側偏光板23の透過軸
22a,23aの向きと、前記位相差板24の遅相軸2
4aの向きとを図2に示すように設定したときの、位相
差板24のリタデーションReの値と前記背景色と点灯
色との関係は次の通りである。
【0051】Re=510nmのとき 背景色…緑、点灯色…エンジ(赤紫),黒 Re=510nmのとき 背景色…黄、点灯色…紫,黒 Re=1400nmのとき 背景色…ピンク、点灯色…緑,黒 また、上記実施例では、第1と第2の液晶セル10A,
10Bのセグメント電極14を同じパターンに形成して
いるが、着色系の液晶セルである第2の液晶セル10B
の各セグメント電極14は、それをさらに複数の電極に
分割してもよく、このようにすれば、1つの点灯パター
ンを上記2つの点灯色に色分けして表示することができ
る。
【0052】さらに、上記実施例では、透過制御系と着
色系とを、前記透過制御系を光の入射側(表側)に位置
させて積層しているが、これと逆に、着色系を光の入射
側に位置させてもよく、その場合は、位相差板24を表
側偏光板21と第1の液晶セル10Aとの間に配置し
て、これらと中間偏光板とにより着色系を構成し、前記
中間偏光板22と第2の液晶セル10Bと裏側偏光板2
3とによって透過制御系を構成すればよい。この場合
は、まず入射光が前記着色系によって着色され、その光
の透過が前記透過制御系によって制御される。
【0053】また、上記実施例では、3枚の偏光板2
1,22,23をいずれも無着色の偏光板としたが、前
記3枚の偏光板21,22,23のうちの1枚の偏光板
は所定の色に着色された着色偏光板としてもよく、その
場合は、一方の液晶セル10Aとそれをはさんで配置さ
れた2枚の偏光板21,22とによって構成される透過
制御系と、この透過制御系の一方の偏光板22と他方の
液晶セル10Bと他の1枚の偏光板23と前記他方の液
晶セル10Bの一方の面とその面に隣接する偏光板22
との間に介在させた位相差板24とによって構成される
着色系とを、上記実施例のように前記透過制御系を光の
入射側に位置させて積層するとともに、この透過制御系
の入射側の偏光板である表側偏光板21を着色偏光板と
するのが好ましい。
【0054】このような構成とすれば、着色偏光板(表
側偏光板)21に入射する光のうち、この偏光板21の
色に対応する波長域の光は全方向の偏光成分を含んだ円
偏光の状態のまま前記着色偏光板21を透過して透過制
御系に入射し、他の波長域の光は前記着色偏光板21の
透過軸21aに沿った直線偏光となって透過制御系に入
射するため、この透過制御系を光を吸収する状態にした
ときに、円偏光の状態のまま入射した光(着色偏光板2
1の色に対応する波長域の光)のうちの透過制御系の出
射側偏光板22の透過軸22aに沿った偏光成分の光
が、透過制御系を出射して前記着色系に入射する。な
お、このときは、着色系に入射する光が前記着色偏光板
21の色に着色した光であるため、この光が着色系を透
過してもその色は変わらない。
【0055】したがって、上記のように透過制御系を光
の入射側に位置させて積層するとともに、この透過制御
系の入射側の偏光板21を着色偏光板とすれば、前記着
色系によって得られる複数の色の他に、前記透過制御系
を光を吸収する状態にすることにより、前記着色偏光板
21の色に応じたもう1つの色を表示することができ
る。
【0056】なお、この場合は、前記着色偏光板21と
して、前記着色系によって得られる複数の色とは異なる
色の偏光板を用いるのが望ましい。すなわち、例えば、
前記着色系を構成する位相差板24のリタデーションR
eの値が620nmであって、着色系によって得られる
色が、オレンジの背景色と青の点灯色である場合は、着
色偏光板21に赤色または緑色の偏光板を用いて、もう
1つの点灯色、つまり着色偏光板21によって得られる
点灯色を赤または緑にするのが望ましい。
【0057】さらに、上記実施例では、各液晶セル10
A,10Bおよび10Cにセグメント方式のものを用い
たが、これらの液晶セルはドットマトリックス方式のも
のであってもよく、また、この発明は、反射型のものに
限らず、バックライトからの光を利用して表示する透過
型の液晶表示装置にも適用できることはもちろんであ
る。
【0058】
【発明の効果】この発明のカラー液晶表示装置は、内面
に電極が形成された一対の基板間に液晶分子がツイスト
配向した液晶層を設けてなる2つの液晶セルと、3枚の
偏光板と、1枚の位相差板とを備え、前記2つの液晶セ
ルと前記3枚の偏光板とを交互に積層して配置するとと
もに、いずれかの液晶セルの一方の面とその面に隣接す
る偏光板との間に前記位相差板を介在させ、この位相差
板とそれに隣接する前記偏光板との光学軸を互いに斜め
にずらしたものであって、前記2つの液晶セルのうちの
一方の液晶セルと、前記3枚の偏光板のうちの前記一方
の液晶セルをはさんで配置された2枚の偏光板とによっ
て光の透過を制御し、前記位相差板の複屈折効果により
各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏光となった
光をつくり、その光を他方の液晶セルを介して他の1枚
の偏光板に入射させて着色光を得るものであるから、カ
ラーフィルタを用いずに光を着色して明るいカラー表示
を得ることができ、しかも、温度によって表示色が変動
し難い。
【0059】この発明のカラー液晶表示装置において、
前記3枚の偏光板をいずれも無着色の偏光板とすれば、
前記着色系によって得られる複数の色の他に、前記透過
制御系によって光を吸収することにより、従来のECB
型液晶表示装置では得られなかった黒を表示することが
できる。
【0060】また、前記3枚の偏光板のうちの1枚の偏
光板は着色偏光板としてもよく、その場合、一方の液晶
セルとそれをはさんで配置された2枚の偏光板とによっ
て構成される透過制御系と、この透過制御系の一方の偏
光板と他方の液晶セルと他の1枚の偏光板と前記他方の
液晶セルの一方の面とその面に隣接する偏光板との間に
介在させた位相差板とによって構成される着色系とを、
前記透過制御系を光の入射側に位置させて積層するとと
もに、この透過制御系の入射側の偏光板を着色偏光板と
すれば、前記着色系によって得られる複数の色の他に、
前記透過制御系を光を吸収する状態にすることにより、
前記着色偏光板の色に応じたもう1つの色を表示するこ
とができる。
【0061】さらに、この発明のカラー液晶表示装置に
おいて、液晶セルと偏光板との積層体の裏面に反射板を
配置すれば、外光を利用して表示する反射型の表示装置
として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるカラー液晶表示装置
の断面図。
【図2】上記カラー液晶表示装置の各液晶セルの両基板
の近傍における液晶分子配向方向と各偏光板の透過軸の
向きを示す図。
【符号の説明】
10A,10B…液晶セル 11a…表側基板の近傍における液晶分子の配向方向 12a…裏側基板の近傍における液晶分子の配向方向 21,22,23…偏光板 21a,22a,23a…透過軸 24…位相差板 24a…遅相軸 25…反射板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に電極が形成された一対の基板間に液
    晶分子がツイスト配向した液晶層を設けてなる2つの液
    晶セルと、3枚の偏光板と、1枚の位相差板とを備え、
    前記2つの液晶セルと前記3枚の偏光板とを交互に積層
    して配置するとともに、いずれかの液晶セルの一方の面
    とその面に隣接する偏光板との間に前記位相差板を介在
    させ、この位相差板とそれに隣接する前記偏光板との光
    学軸を互いに斜めにずらしたことを特徴とするカラー液
    晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記3枚の偏光板はいずれも無着色の偏光
    板であることを特徴とする請求項1に記載のカラー液晶
    表示装置。
  3. 【請求項3】前記3枚の偏光板のうちの1枚の偏光板を
    着色偏光板としたことを特徴とする請求項1に記載のカ
    ラー液晶表示装置。
  4. 【請求項4】液晶セルと偏光板および位相差板の積層体
    の裏面に反射板を配置したことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1つに記載のカラー液晶表示装置。
JP8163114A 1996-06-24 1996-06-24 カラー液晶表示装置 Pending JPH1010532A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110168435A (zh) * 2017-12-14 2019-08-23 松下知识产权经营株式会社 图像显示装置
CN120669454A (zh) * 2024-07-31 2025-09-19 豪威科技股份有限公司 具有自适应补偿器的硅基液晶装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110168435A (zh) * 2017-12-14 2019-08-23 松下知识产权经营株式会社 图像显示装置
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