JPH10107968A - 画素の位置誤差測定装置および画像読取装置 - Google Patents

画素の位置誤差測定装置および画像読取装置

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JPH10107968A
JPH10107968A JP8216505A JP21650596A JPH10107968A JP H10107968 A JPH10107968 A JP H10107968A JP 8216505 A JP8216505 A JP 8216505A JP 21650596 A JP21650596 A JP 21650596A JP H10107968 A JPH10107968 A JP H10107968A
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浩一 野口
Hideyuki Takemoto
英行 竹本
Shinichiro Wada
真一郎 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像をビットマップ形式で読み取る装置の画
素の位置の誤差を高精度で測定することができる画素の
位置誤差測定装置を提供する。 【解決手段】 光電変換装置1は、例えばラインCCD
で、画像が電気信号に変換される。電気信号に変換され
た画像はA/D変換部(器)2でデジタルの多値の画像
データに変換される。変換されたデータは、照明の不均
一さ、レンズの周辺光量の低下、光電変換装置の画素間
の感度の違いなどをシェーディング補正部3によってシ
ェーディング補正する。シェーディング補正された画像
データは、位置誤差測定部(回路)4に入力され、測定
結果に応じた誤差信号6を出力する。同時に読取装置と
して画像データをビデオ信号7として出力する。それぞ
れの機能ブロックは、制御部5によってタイミングの制
御、動作条件の設定などがなされ、相互に関連して動作
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、読取装置で読み
取ったビットマップ形式の画像データの位置誤差を測定
する装置および当該装置を備えた画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の画像読取装置として例えば日本
機械学会第71期通常総会講演会講演論文集(IV)で
発表された「高精細画像入力装置の開発」(従来例1)
が知られている。ここでは、副走査方向に並べて配置さ
れた等ピッチラインのテストチャートを読み取った画
像、すなわち、副走査方向のライン間隔で離散化された
画像データに対して補間演算を行い、演算された結果か
ら、等ピッチラインの黒線、白線の中心位置を求め、テ
ストチャートの基準ピッチとの差を読み取ることで、装
置の振動などに起因する画像データの読み取り位置誤差
を検出するようになっている。
【0003】他の従来例として特開平6−297758
号公報「走査線ピッチ計測方法」(従来例2)がある。
この公知例は、等ピッチパターンのデータを書き込んだ
ハードコピーのパターンを読み取ってハードコピー装置
の書き込みの走査線のピッチむらを計測するようになっ
ている。
【0004】光学的リニアスケールとして、例えばオー
ム社から出版された「サーボセンサの基礎と応用」(大
島康次郎、秋山勇治共著)〔昭和63年2月20日発
行〕(従来例3)が知られている。この刊行物に記載さ
れた技術を図31ないし図33を参照して説明する。
【0005】こではリニアスケールの一例としてポジシ
ョンスケールを例に挙げている。例に挙げられたリニア
スケールは、図43に示すように全く等しいピッチの明
暗の格子をもった2枚1組のメインスケール81とイン
デックススケール82とからなるガラススケール83
と、そのスケール83を照明するLEDからなる光源8
4と、スケール83を透過した光を検知するフォトダイ
オード85から構成される。通常はインデックススケー
ル82が固定され、メインスケール81が移動するが、
その移動に連れてフォトダイオード85の出力が変化す
る。
【0006】図44(a)に示すように2枚のガラスの
透過部が一致したとき、出力は最大となり、透過部とク
ロム蒸着された不透明部86が重なったときには、出力
は理想状態では0となる。したがって、その出力波形は
理想的には図44(b)に示したような光量変化となる
が、実際には明暗の格子ピッチが8μmと小さいため、
光の回折の影響やクロム烝着面での反射の影響があり、
図44(c)に示すような出力波形のように近似正弦波
の形で出力される。この出力波形の山の間隔がスケール
のピッチに相当するので、山の数を数えることにより移
動量を知ることができる。これがポジションスケールの
基本原理であるが、実際には図43のフォトダイオード
A,B,/A,/B(なお、「/」は反転を示す。)の
4個を用いて各種の処理が行われている。
【0007】A,B,/A,/Bのおのおのに対応する
インデックススケール82の格子は、0°、90°、1
80°、270°の位相関係になっている。これをAと
/A、Bと/Bを組み合わせて差動方式で検出し、スケ
ール82の汚れや光量変化に対して強くなるように設定
し、信頼性を高めている。このようにして得られた信号
をおのおの改めてA、Bとし、さらに電気的に反転され
た信号をそれぞれ/A、/Bとする。そして、これらの
信号を用いてさらに細かい寸法まで読み取るための処理
が実行されている。
【0008】スケール83の移動方向は図45に示すよ
うにA信号とB信号のどちらの信号の位相が進んでいる
かを知ることで判定できる。スケール83のピッチより
も細かく読む手法としては、A信号だけ用いると基準レ
ベルを下からよぎるときと上からよぎるときの両方をと
らえて4μm単位で読める。さらにB信号を用いると2
μmまで読める。これ以上細かく読むためには、AとB
の信号を用いて45°位相差の信号、Bと/Aの信号か
ら135°位相差の信号を作る必要がある。
【0009】一方、一般に、例えばR、G、Bの複数の
イメージセンサが副走査方向に離間し、且つ平行に配列
されたライン走査型画像読取装置では、各センサにより
読み取られる原稿の同一位置の画像データには時間的な
ずれがあり、したがって、原稿の同一位置の画像データ
が各センサから得られるように補正を行わないとカラー
画像の読み取りにおいては色ずれが発生し、色を正しく
読み取ることができない。このずれは各センサの間隔と
読み取り走査速度に応じて決定され、また、走査速度に
むらがあると色ずれの原因となる。
【0010】上記不具合を避けるために、例えば特開平
6−22159号公報(従来例4)には読み取りキャリ
ッジを駆動するモータの回転に伴って発生するパルスの
間隔の期間中、マイクロプロセッサが内部クロックを計
数することによりモータの駆動速度を求めて実際の走査
速度とし、この走査速度に基づいて複数のセンサ間の位
置ずれを補正する方法が提案されている。この方法で
は、副走査方向の下流のセンサに対して上流のセンサの
データが合わせられ、センサ間の位置ずれが補正され
る。
【0011】補正の内容は、複数のセンサ間の位置ずれ
の補正を目的とし、上流のセンサのデータの遅延量と、
1ラインに満たない遅延に対してはその前後のデータの
重み付け平均を取っている。ここで行われている補正
は、最も下流のセンサに対して上流のセンサのデータを
合わせるという補正で、センサ間のずれによる色ズレを
防止するようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
1では、等ピッチラインのパターンのエッジと読み取り
のサンプリングのタイミングとの位置関係との相違によ
り同じ形状のパターンを読み取って得られるデータがそ
れぞれ異なってしまうモアレという現象がある。読み取
ったデータはこのモアレによって必ずしもパターンのエ
ッジの位置と対応しないので、位置誤差の測定精度を劣
化させる。モアレの影響は、等ピッチラインパターンを
精細にして読み取り装置の分解能に近づけると非常に顕
著になり、条件によっては位置誤差の測定ができなくな
るほどになる。したがってこの方式では、読み取り装置
の分解能に近い、あるいはそれ以下の位置誤差を高精度
で測定することはできない。
【0013】また、等ピッチラインのパターンを使うの
で、モアレの影響を無視しても、高い周波数成分の位置
誤差を測定するためにパターンのピッチを精細にする
と、結像光学系のMTF(Modulation Tr
ansfer Ratio)の限界によって得られた画
像の濃淡の信号の差が小さくなり、測定精度が劣化せざ
るを得ない。
【0014】さらに、パターンの精細化では、測定の周
波数帯域を高い方向に広げ、精度を上げることができな
いのでサンプリングしたデータを補間する処理を行って
いる。より良い補間を行うには、より多くの周辺データ
を使ったり、複雑な演算処理が必要になり、処理時間が
長くなる。さらに補間はあくまでも補間であり、真のデ
ータとのずれが生じることは避けられず、測定精度を劣
化させる要因になる。また、光電変換装置の中の特定の
1つの受光素子が副走査方向に走査することによって得
られる画像データを使用しているので、受光素子そのも
のが持つノイズが測定そのものの精度に影響を与えて、
精度を劣化させる。
【0015】従来例2では、計測時には光電変換装置で
パターンを読み込んだデータを使うので、計測に当たっ
てはハードコピーの読み取り時の走査むらはないという
条件で読み取ってハードコピーのピッチむらを計測して
いる。その他、特に説明しないが、前述の従来例1と同
様のモアレの問題を有する。
【0016】従来例3では、上述のようなリニアスケー
ルにおいては、光源(LED)84の発する光をコリメ
ートレンズ87で平行光線にしてメインスケール81と
インデックススケール82の重なりを通過してくる光を
受光素子で検出するようにしているので、微細かつ高精
度のメインスケール、インデックススケール、および精
密なコリメートが必要になる。その結果、当然コストも
高くなってしまう。
【0017】このような点を考慮し、本出願人は、斜線
パターンを設け、当該斜線パターンを読み取る際にウィ
ンドウを設定し、ウィンドウ内に斜線パターンが存在す
るか否かを判別して、斜線パターンが存在していると判
別したときにウィンドウを斜線の傾いた角度の方向に順
次シフトし、各ウィンドウ内における斜線の位置変化に
基づいて読み取り画素の位置誤差を測定する装置をすで
に提案した。
【0018】この提案では、斜線パターンの重心を求め
るためにウィンドウの移動を順次整数個分ずつ移動する
制御を行っている。例えば45°の斜線パターンを等倍
で読み取る場合には、主走査方向1画素、副走査方向1
画素分ウィンドウを移動する制御を行うことにより斜線
パターンの重心を求めている。このような制御でも多少
の位置誤差であれば、図46に示すようにウィンドウ内
に斜線が収まるために問題はないが、位置誤差が大きく
なってくるとウィンドウの内の重心のズレが大きくな
る。すなわち、図47に示すようにウィンドウ内の斜線
パターンの位置が中央から端部側によって斜線パターン
がウィンドウからはみ出す場合も生じる。したがってそ
の分ウィンドウのサイズを大きくする必要があり、それ
に伴ってメモリが新たに必要になったり、メモリを拡大
する必要が生じる。また、メモリ容量が大きくなると演
算時間も長くならざるを得なくなる。
【0019】また、前述の従来例4では、副走査方向の
走査速度の検出を駆動モータの回転から検出している
が、平面の上に置かれた原稿を走査して読み取る形式の
読取装置では、モータの回転運動を直線運動に変換する
機構が必要であり、それゆえ当該機構に起因する速度む
らの発生を完全に除去することはできない。また、モー
タの回転むらとキャリッジの移動速度むらは必ずしも一
致するものではないので、走査速度を正確に検出するこ
とができず、その結果、前記従来技術における速度デー
タはライン間の位置ズレを補正するデータとして必ずし
もふさわしくない場合もある。
【0020】さらに、上記従来の読取装置では、下流の
センサに対して上流のセンサのデータを合わせるので、
勿論、最下流のセンサから得られるデータに対して補正
する必要はない。ここで、補正を行わない最下流のセン
サから得られるデータに着目すると、読み取り走査速度
が変動した場合には一定速度で走査して読み取る場合に
比べると原稿上の読み取り位置がずれることになり、結
果として速度変動に伴う画像の伸び縮みが起きるという
問題点がある。
【0021】すなわち、上記従来の読取装置では、この
伸び縮みが生じるデータに対して上流のセンサのデータ
を補正しているので、結果として色ずれは防止できてい
ることになるが、カラー画像全体としては走査速度の変
動に伴う画像の伸び縮みを防止することができず、本来
の画素との位置ずれは残ることになる。また、この従来
の読取装置では、複数のラインセンサの間隔が変化しな
いものとして補正基準としているので、1つのセンサの
みを有する読取装置には適用することができない。
【0022】ここで、速度変動に伴う画素位置のずれが
ない画像データを得る他の方法として、特開昭63−2
87167号公報には、原稿の近傍に位置センサを配置
してその出力によってイメージセンサの読み取りタイミ
ングを制御する方法が提案されている。しかしながら、
この方法では、読み取りタイミングが一定でなくなるの
で、CCDの蓄積時間が変化して見かけ上の感度が変動
し、そのために感度の補正が必要になる。
【0023】また、読み取った画像データをフィルタリ
ング、中間調処理などのように複数ラインにまたがった
処理を行う場合に、ライン間の時間間隔が異なると、通
常の処理系ではクロック同期システムにより処理を進め
るので対応が困難となり、これに対応するためにはバッ
ファメモリが必要になる。
【0024】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その第1の目的は、画像をビット
マップ形式で読み取る装置の画素の位置の誤差を高精度
で測定することができる画素の位置誤差測定装置を提供
することにある。
【0025】第2の目的は、画像をビットマップ形式で
読み取る画素の位置の誤差を、簡単な演算処理でさらに
高精度で測定することができる画素の位置誤差測定装置
を提供することにある。
【0026】第3の目的は、位置誤差の測定装置を劣化
させることなく、画像をビットマップ形式で読み取る画
素の位置の誤差を、さらに簡単な演算処理で簡略化して
測定することができる画素の位置誤差測定装置を提供す
ることにある。
【0027】第4の目的は、画像データの画面全体での
位置誤差の測定と読取装置の特定の幅内における位置誤
差の測定が可能な画素の位置誤差測定装置を提供するこ
とにある。
【0028】第5の目的は、画像をビットマップ形式で
読み取る画像読取装置で読み取った画素の位置の誤差あ
るいは画像を走査する速度を高精度で測定することがで
きる画像読取装置を提供することにある。
【0029】第6の目的は、前記第5の目的に関連して
例えば斜線の繰り返しパターンの背景部に小さな汚れな
どがついていても、その汚れが原因となって精度の高い
正しい測定ができなくなることを防止できる画像読取装
置を提供することにある。
【0030】第7の目的は、パターンの斜線に小さな白
いものがついてしまったり、斜線から離れた位置にある
データを0に変換することでは取り除けないような汚れ
が斜線の近傍に付いて、読み取った画像データの中間レ
ベルの値を持つ領域に影響を与えて測定に悪影響を及ぼ
すことを防止できる画像読取装置を提供することにあ
る。
【0031】第8の目的は、読み取った斜線パターンの
コントラストが低い場合にも、高精度で測定ができる画
像読取装置を提供することにある。
【0032】第9の目的は、画像読取装置の階調の分解
能の制約を越えて更に高精度の測定を可能にすることに
ある。
【0033】第10の目的は、画像読取装置の空間の分
解能の制約を越えて更に高精度の測定を可能にすること
にある。
【0034】第11の目的は、斜線の位置誤差が大きく
なったときでも、ウィンドウサイズを大きくすることな
く、したがって、メモリ容量を大きくすることなく短い
演算時間で精度よく画素の位置誤差を測定できる画素の
位置誤差測定装置を提供することにある。
【0035】第12の目的は、キャリッジの副走査方向
の走査速度に変動があっても画素の位置ずれがない画像
データを得ることができる画像読取装置を提供すること
にある。
【0036】第13の目的は、原稿に忠実で高画質な画
像読取装置を提供することにある。
【0037】第14の目的は、画素の位置誤差の測定精
度を上げて、より原稿に忠実で高画質な画像読取装置を
提供することにある。
【0038】第15の目的は、画素の位置誤差の測定精
度を上げ、その精度に見合った位置誤差の補正を行うこ
とによって、より原稿に忠実で高画質な画像読取装置を
提供することにある。
【0039】第16の目的は、全面接着による汚れや凹
凸なしに形成できるパターンを提供することにある。
【0040】第17の目的は、位置誤差を測定するため
の走査方向に対して一定の傾きを持つ複数本の線から形
成されるパターンを画像読取装置に設置する際に生じる
幾らかの位置ずれを測定結果から算出して位置ずれ分を
差し引いて位置誤差を求めることができる画像読取装置
を提供することにある。
【0041】第18の目的は、位置誤差を測定するため
の走査方向に対して一定の傾きを持つ複数本の線と走査
方向に対して平行な直線から形成されるパターンを、画
像読取装置に設置する際に生じる幾らかの位置ずれを直
線部分のパターンの位置誤差により検知して位置ずれ分
を差し引いて位置誤差を求めることができる画像読取装
置を提供することにある。
【0042】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、第1の手段は、画像を一定の時間間隔で線順次
に走査して読み取る画像読取装置で読み取った画像の画
素の位置誤差を測定する画素の位置誤差測定装置におい
て、走査方向に対して一定の傾きで一定の幅のパターン
を読み取って画像データを得る手段と、前記パターンと
その周辺の地肌部に対応する連続した領域を設定する手
段と、前記連続した領域を画素の整数個分ずつ順次移動
させて設定し直す手段と、領域が設定されるごとにその
領域におけるパターンの位置を演算する手段と、領域の
移動前後におけるパターンの位置データの変化を演算す
る手段と、前記位置データの変化の演算結果を出力する
手段とを備えていることを特徴としている。
【0043】第2の目的を達成するため、第2の手段
は、主走査方向と副走査方向の画素サイズが等しく、画
像を一定の時間間隔で線順次に走査して読み取る画像読
取装置で読み取った画像の画素の位置誤差を測定する画
素の位置誤差測定装置において、走査方向に対して45
°の傾きで一定の幅のパターンを読み取って画像データ
を得る手段と、前記パターンとその周辺の地肌部に対応
する連続した領域を設定する手段と、前記連続した領域
を画素の整数個分ずつ順次移動させて設定し直す手段
と、領域が設定されるごとにその領域におけるパターン
の位置を演算する手段と、領域の移動前後におけるパタ
ーンの位置データの変化を演算する手段と、前記位置デ
ータの変化の演算結果を出力する手段とを備えていると
を特徴としている。
【0044】第3の目的を達成するため、第3の手段
は、主走査方向と副走査方向の画素サイズが等しく、画
像を一定の時間間隔で線順次に走査して読み取る画像読
取装置で読み取った画像の画素の位置誤差を測定する画
素の位置誤差測定装置において、走査方向に対して45
°の傾きで一定の幅のパターンを読み取って画像データ
を得る手段と、前記パターンとその周辺の地肌部に対応
する主走査方向の長さが副走査方向の長さより大きい連
続した領域を設定する手段と、前記連続した領域を画素
の整数個分ずつ順次移動させて設定し直す手段と、領域
が設定されるごとにその領域におけるパターンの主走査
方向の重心の位置を演算する手段と、領域の移動前後に
おける前記パターンの主走査方向の重心の位置を演算す
る手段と、領域の移動前後における前記パターンの重心
の位置の変化を演算する手段と、前記位置データの変化
の演算結果を出力する手段とを備えていることを特徴と
している。
【0045】第4の目的を達成するため、第4の手段
は、第1ないし第3の手段における前記パターンを、走
査方向に対して所定の傾きを有する一定の幅の線を複数
本、少なくとも設定した領域の走査方向の幅の分の重な
りを有するように配置するとともに、計算の対象とする
領域を他の線を読み取った画像データを含む領域に切り
換える手段を備えていることを特徴としている。
【0046】第5の目的を達成するため、第5の手段
は、走査方向に対して傾きを有する線を等ピッチで平行
に並べて形成されるパターンと、当該パターンを読み取
る光電変換手段と、当該光電変換手段によって得られた
前記パターンの画像データに順次ウィンドウを設定して
重心を計算する手段とを有する画像読取装置において、
前記パターンの画像データのノイズ低減処理を行う手段
と、当該ノイズ低減処理を行う手段によって処理した後
に、前記ウィンドウの重心を計算し、画素の位置誤差ま
たは原稿の走査速度を測定する手段とを備えていること
を特徴としている。
【0047】第6の目的を達成するため、第6の手段
は、第5の手段におけるノイズ低減処理を行う手段が、
前記パターンを形成する線分からあらかじめ設定された
距離以上離れた位置にある前記ウィンドウ内のデータを
0に変換する手段を含んで構成されていることを特徴と
している。
【0048】第7の目的を達成するため、第7の手段
は、第5の手段におけるノイズ低減処理を行う手段が、
スムージング処理を行う手段を含んで構成されているこ
とを特徴としている。
【0049】第7の目的を達成するため、第8の手段
は、第5の手段におけるノイズ低減処理を行う手段が、
孤立点を除去する手段を含んで構成されていることを特
徴としている。
【0050】第8の目的を達成するため、第9の手段
は、第5の手段におけるノイズ低減処理を行う手段が、
画像データのコントラストを拡大する手段を含んで構成
されていることを特徴としている。
【0051】第9の目的を達成するため、第10の手段
は、第5の手段におけるノイズ低減処理を行う手段が、
画像データの階調数を増加させる手段と、当該増加させ
る手段によって階調数が増加した画像データに対してス
ムージングを行う手段とを含んで構成されていることを
特徴としている。
【0052】第10の目的を達成するため、第11の手
段は、第5の手段におけるノイズ低減処理を行う手段
が、画像データの分解能を増加させる手段と、当該増加
させる手段によって分解能が増加した画像データに対し
てスムージングを行う手段とを含んで構成されているこ
とを特徴としている。
【0053】第9および第10の目的を達成するため、
第12の手段は、第5の手段におけるノイズ低減処理を
行う手段が、画像データの階調数と分解能を増加させる
手段と、当該増加させる手段によって階調数と分解能が
増加した画像データに対してスムージングを行う手段と
を含んで構成されていることを特徴としている。
【0054】第11の目的を達成するため、第13の手
段は、光電変換手段によって画像を一定の時間間隔で線
順次に走査して読み取った画像の画素の位置誤差を測定
する画素の位置誤差測定装置において、走査方向に対し
て一定の傾きで一定の幅のパターンを読み取って画像デ
ータを得る手段と、当該画像データを得る手段によって
得られた画像データに対してウィンドウを設定し、ウィ
ンドウ内の画像データの重心を計算する手段と、当該重
心を計算する手段の計算結果に基づいてウィンドウを移
動させるか否かを制御する手段と、前記重心を計算する
手段によって計算された重心から画素の位置誤差を測定
する手段とを備えていることを特徴としている。
【0055】第11の目的を達成するため、第14の手
段は、第13の手段におけるウィンドウの主走査方向の
大きさは、前記光電変換手段によって読み取られた前記
パターンの主走査方向の幅以上の大きさに設定すること
を特徴としている。
【0056】第12の目的を達成するために第15の手
段は、画像をあらかじめ設定された一定の時間間隔で線
順次に走査して原稿画像を読み取る画像読み取り装置に
おいて、原稿を照明する光源が搭載されて副走査方向に
移動するキャリッジと、前記キャリッジの副走査方向の
走査位置を検出する手段と、前記検出する手段により検
出された走査位置の位置データに基づいて重み付け関数
から補間係数を計算する手段と、この計算する手段によ
って得られた補間係数と読み取った画像データから前記
キャリッジの位置誤差がないときに得られるはずの画像
データを補間により求める手段とを備えていることを特
徴としている。
【0057】第12の目的を達成するため、第16の手
段は、第15の手段における前記重み付け関数に3次元
関数コンボリューションを利用したことを特徴としてい
る。
【0058】第12の目的を達成するため、第17の手
段は、第15の手段に前記補間係数と補間係数の和を求
める手段をさらに設け、当該手段による計算は、対応す
る主走査方向の1ラインの画像データの補正計算の前に
1回行うことを特徴としている。
【0059】第13の目的を達成するため、第18の手
段は、画像を一定の時間間隔で線順次に走査して読み取
る形式で位置誤差を測定する手段を有する画像読取装置
において、原稿読取領域外に設置された走査方向に対し
て一定の傾きをもつ複数本の線から形成されるパターン
と、前記パターンを読み込むことによって位置誤差を測
定する手段と、前記測定する手段によって測定した位置
誤差の値により、前記パターンを設置した際の位置ずれ
を算出し、位置誤差の値を補正する手段とを備えている
ことを特徴としている。
【0060】第14の目的を達成するため、第19の手
段は、第18の手段におけるパターンがさらに走査方向
に対して平行な直線を含み、前記位置誤差の値を補正す
る手段は、前記直線部分の位置誤差の値により前記パタ
ーンを設置した際の位置ずれを算出することを特徴とし
ている。
【0061】第15の目的を達成するため、第20の手
段は、第18の手段における画素の位置誤差を測定する
手段は、隣り合う読取ライン間の位置誤差を順次測定し
て出力する手段を含み、前記位置誤差を補正する手段
は、前記位置誤差を測定する手段の出力に基づいて副走
査方向に連続した複数の画像データに対して補間演算を
して補正後の画像データをライン毎に決定する手段を含
むことを特徴としている。
【0062】第16の目的を達成するため、第21の手
段は、原稿の読取領域外に設置された走査方向に対して
傾きを持つ線の等ピッチの並び、および背景が白色で構
成されたパターンを画像データと共に読み取る機能を有
する画像読取装置において、前記パターンが形成された
シート部材は、コンタクトガラスの原稿を置く面もしく
はコンタクトガラスを押さえる原稿スケールのコンタク
トガラスに接する面に長手方向の端部のみ接着もしくは
固定することを特徴としている。
【0063】第17の目的を達成するため、第22の手
段は、原稿の読取領域外に主走査方向に沿って設置され
た基準濃度板と、原稿の読取領域外に副走査方向に沿っ
て設置された走査方向に対して傾きを有する線の等ピッ
チの並びで構成されたパターンと、前記基準濃度板と前
記パターンと原稿の画像を一定の時間間隔で線順次に走
査して読み取る手段と、前記基準濃度板を読み取ったデ
ータに基づいてシェーディング補正を行う手段と、前記
パターンを読み取ったデータから副走査方向の画素の位
置誤差を算出する手段と、前記算出したデータに基づい
て読み取った画像データの画素の位置誤差を補正する手
段とを備えた画像読取装置において、前記基準濃度板を
前記パターンを読み取ったデータに対してシェーディン
グ補正を行うためのデータが得られる位置まで主走査方
向に伸ばしたことを特徴としている。
【0064】第18の目的を達成するため、第23の手
段は、原稿の読取領域外に主走査方向に沿って設置され
た基準濃度板と、原稿の読取領域外に副走査方向に沿っ
て設置された走査方向に対して傾きを有する線の等ピッ
チの並びで構成されたパターンと、前記基準濃度板と前
記パターンと原稿の画像を一定の時間間隔で線順次に走
査して読み取る手段と、前記基準濃度板を読み取ったデ
ータに基づいてシェーディング補正を行う手段と、前記
パターンを読み取ったデータから副走査方向の画素の位
置誤差を算出する手段と、前記算出したデータに基づい
て読み取った画像データの画素の位置誤差を補正する手
段とを備えた画像読取装置において、前記パターンを前
記基準濃度板の延長方向と重なる領域まで延ばすととも
に、パターンを読み取ったデータに関しては、この領域
の背景濃度を使ってシェーディング補正を行うことを特
徴としている。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下の各実施形態に
おいて、同等と見なせる各部には同一の参照符号を付
し、重複する説明は適宜省略する。
【0066】1.第1の実施形態 1.1 測定原理 図1は、本出願の測定原理を典型的な場合を前提にして
説明するための図である。図の主走査と書いた矢印10
1は線順次で画像を読み取る装置が同時に読み取る1ラ
インの画像の画素の並びと、この並列のデータを直線の
データに変換したときの時間軸上の順序を示す。図の副
走査と書いた矢印102は主走査の1列が読み取る範囲
を順次移動させながら読み取って行く方向を示してい
る。移動する手段としては、原稿の画像を光電変換素子
に投影するミラー、照明ランプなどを機械的に移動させ
るもの、原稿を移動させるもの、光電変換素子とその結
像光学系を一体にして移動させるものなどがある。ここ
ではこの主走査方向と副走査方向に平行な線で囲まれた
それぞれの4角形を画素ということにする。画素によっ
て構成される平面は、原稿の画像を電気信号に変換され
たデータが原稿の画像の写像がそのまま並んでいるとい
うイメージでとらえることができ、ビットマップという
こともある。読み取り装置からリアルタイムで出力され
るときには、主走査、副走査の方向が時間的な順序を示
すが、出力されたデータをメモリに取り込んだ状態で
は、それぞれの画素を任意にアクセスすることも可能で
あり、主走査、副走査、時間の順序にとらわれない扱い
も可能になる。
【0067】図1は主走査と副走査の画素サイズが等し
い場合で、副走査方向の走査速度が変動するときと、一
定速度で45°の斜線を読み取るときに光電変換装置に
投影されるが、像を全く劣化のないかたちでビットマッ
プに対応させて示したものである。すなわち、aは副走
査方向の読み取りのタイミングを制御するクロックに対
応する所定の一定速度で走査したときで、ビットマップ
にも45°の像ができる。bは速度が変動するときの像
で、速度に応じて傾きが異なってくる。
【0068】つまり、A−Bは副走査方向の走査速度が
0のときで、副走査方向の読み取りのタイミングを制御
するクロックにより副走査方向のビットマップのアドレ
スが進んでも原稿を読み取っている位置が変わらないた
め、副走査方向に平行な線になってしまう。
【0069】B−Cは副走査方向の走査速度が所定の速
度の1/2のときで、ビットマップのアドレスが進んで
も、その半分しか進まない位置の画像を読んでいること
になり、画像の副走査方向の線との角度はtanθ=
0.5から、約26.57°である。
【0070】C−Dは所定の速度で走査しているとき
で、傾きは45°である。同様にD−以降は走査速度が
1.5倍の場合で、その角度は約56.31°である。
つまり、走査速度によって像の傾きが異なること、言い
換えれば斜線の主走査方向への移動量が、副走査方向の
移動速度に対応することを測定原理として副走査方向の
移動速度のむら、ミラー、レンズ、光電変換装置の振動
などに起因するビットマップ画像の画素の位置誤差を計
測する。
【0071】以上、正方形の画素を持ち、45°の線を
使用した場合で説明したが、画素が正方形でなく、例え
ば、主走査の分解能400dpi、副走査の分解能60
0dpiといった読み取り装置の画像データに適用する
こともでき、45°以外の斜線を用いても同様に、斜線
の画像の主走査方向への移動量が副走査方向の読み取り
方向の速度に依存するという関係は成立するので、画素
の位置誤差を計測することができる。
【0072】1.2 システム構成 図2は、本実施形態に係る画素の位置誤差測定装置のシ
ステム構成の一例を示すブロック図で、画像読取装置へ
の付加機能として組み込み、リアルタイムでその位置誤
差を測定するものである。このシステムは光電変換部
1、A/D変換部2、シェーディング補正部3、位置誤
差測定部4および制御部5から基本的に構成されてい
る。
【0073】光電変換部(装置)1は、例えばラインC
CDで、画像が電気信号に変換される。電気信号に変換
された画像はA/D変換部(器)2でデジタルの多値の
画像データに変換される。変換されたデータは、照明の
不均一さ、レンズの周辺光量の低下、光電変換装置の画
素間の感度の違いなどをシェーディング補正部3によっ
てシェーディング補正する。シェーディング補正された
画像データは、位置誤差測定部(回路)4に入力され、
測定結果に応じての誤差信号6を出力する。同時に読取
装置として画像データをビデオ信号7として出力する。
それぞれの機能ブロックは、制御部5によってタイミン
グの制御、動作条件の設定などがなされ、相互に関連し
て動作する。なお、符号8は制御部5との間で送受信さ
れるビデオ制御信号8である。
【0074】光電変換装置1として等倍センサを用いて
いる読取装置ではレンズの特性による周辺光量の低下と
いう問題がないので、シェーディング補正部3を省く場
合があるが、そのような形式の読取装置にも、本願を適
用することができる。
【0075】図3は、読取装置の他の例に係るシステム
構成を示すブロック図で、この例では、図2における位
置誤差測定機能は含まれておらず、光電変換部1、A/
D変換部2、シェーディング補正部3および制御部5か
ら構成されている。この例では、斜線を読取装置に読み
取らせ、ビデオ信号7として出力される画像データをメ
モリに取り込み、取り込んだデータをコンピュータで処
理することによって位置誤差を測定するようになってい
る。この方式では、一旦画像データを光磁気ディスクな
どに書き込み、必要なときに読み出して測定することが
可能になる。また、測定した画像を保存しておくことも
できる。
【0076】1.3 位置誤差測定処理 図4は図1と同様のビットマップに斜線の画像データa
があるときの位置誤差の測定を行うときの処理を説明す
るためのものである。W1 は画像データの位置を求める
ための演算を行う11×3のウィンドウである。ウィン
ドウ内のデータの位置を求めるため、主走査方向におけ
る重心を演算する。この演算では、順次ウィンドウの位
置をW2,W3 ・・・と移動させながら重心を求める。重
心の主走査方向の位置は45°の線の場合、画素の位置
がなんらかの誤差要因で移動することがなければ、ウィ
ンドウを図のように移動させた場合、主走査方向に1画
素分ずつ移動するはずである。画素の移動量が1画素分
と異なる場合は、何らかの原因で画素の位置が変動した
ことになり、位置誤差を求めることができる。位置誤差
の主要な要因が副走査方向の走査速度のむらによること
が分かっている場合には、位置誤差のデータか速度むら
にデータを変換することは容易である。
【0077】重心を求めるのに周辺の画素のデータを含
む多数の画素データを使っているので、CCD固有のノ
イズを始めとしてさまざまなノイズが画像データに含ま
れるが、重心を求める過程でノイズの影響が軽減され、
S/Nの高い測定が可能になっている。通常、ウィンド
ウの画素の数が多いほどS/Nは高くなる。
【0078】ウィンドウの形状は主走査方向の重心を求
めることから、主走査側に大きいことが望ましい。副走
査方向は1としても測定可能である。
【0079】図5は斜線の数が複数あって複数の斜線a
1 ,a2 ,a3 を使用して位置誤差を測定する場合のウ
ィンドウの移動とそれに伴う処理を説明するものであ
る。図4の例と同様にウィンドウを順次移動させ、あら
かじめ設定したおいたWn に達したとき、その次のウィ
ンドウとしてWn+1 に移動させる。移動する前後の斜線
のパターンa1 とa2 の間隔は測定用チャートを作成す
る段階で決めておき、その間隔の値を主走査方向の重心
の移動を計算するときに補正する。Wn+1 、Wn+2 、W
n+3 ・・・と移動させる。パターン間の間隔を画素サイ
ズの整数倍に設定しておくと、ウィンドウをジャンプさ
せたときの補正が簡単であり、測定に先立って測定装置
にこの補正量を入力するときにも便利である。
【0080】この例ではウィンドウを1画素ずつ移動さ
せているが、画素の位置誤差を起こす原因となる振動な
どの周波数帯域が低い場合は、ウィンドウを2画素以上
ずつ移動させても良い。こうすることによって測定に要
する時間短くすることができる。
【0081】また、複数の斜線を使って位置誤差を測定
するようにすれば、読み取り装置の読み取り範囲が縦長
であっても副走査方向の全域にわたっての測定が可能に
なる。さらに、主走査方向の狭い幅のなかだけで測定す
るようにすれば、主走査方向における中央部とか、手前
とか、奥側とかに分けて位置誤差を測定することも可能
になる。
【0082】これらの図からも明らかなように、本願で
は高い分解能で位置誤差を測定する場合でも、それに応
じて斜線のパターンを細くする必要は全くなく、システ
ムのMTFの制約の影響を受けない幅の広いパターンを
使うことができるという特徴がある。幅の広いパターン
を使えば、それに応じてウィンドウも大きくなり、結果
として測定の精度を上げることができる。なお、処理速
度、リアルタイム処理を行う場合は、バッファのサイ
ズ、回路規模の経済性などとのバランスでパターンの幅
を設定すればよい。
【0083】なお、他の例として、幅の広い線のパター
ンを用い、どちらか片側のエッジのデータによっても同
様に位置誤差を測定することが可能である。
【0084】また、副走査の読み取りタイミングと斜線
との関係は常に同じであるから、前述の公知例のように
副走査方向に並べられた等間隔の白黒のパターンでは避
けることのできないモアレの問題を回避することがで
き、高精度な位置誤差の測定を可能にしている。
【0085】1.4 ウィンドウのデータと重心の計算 図6はウィンドウのデータと、斜線のパターンの関係を
示すものである。ウィンドウの各画素には斜線のパター
ンを読み取って得られる画像データの値が記入されてい
る。画像データの値は8ビットのデジタルデータで、1
0進法で表すと0〜255の値を取ることができる。図
の値は画像のデータを10進法で表記した値である。
【0086】主走査方向の重心を計算するには、各列ご
とにデータの和を求める。これを右側からh0,h1,・・
・h10とすると、それぞれ14、37、150、34
5、562、590、427、202、50、18、1
3である。各画素の主走査方向の中心の座標を右から順
に0〜10とし、重心の主走査方向の位置をmとする
と、mの周りのモーメントは0となるので、 h0 (m−0)+h1 (m−1)+・・・h10(m−1
0)=0 が成り立ち、数値を入れて計算すると、 m=4.667 が得られる。
【0087】重心を求めるのは、補間などの前処理を必
要とせず、演算の簡素化、高速化に有用である。画像の
位置を求めるのは、各列ごとのデータの和の並びから、
補間により所定の分解能のデータ列を得て、そのデータ
からピーク値の存在する位置を求める方法を使うことも
できる。
【0088】1.5 斜線の幅 重心を計算するに当たり、斜線の幅はデータをきちんと
読み取れるものであれば問題ないが、画素が正方形で、
斜線の角度が45°であり、画像の走査速度を所定の目
標速度からのわずかなズレをより高精度で測定する場
合、斜線の主走査方向の幅を画素の整数倍にしておく
と、ウィンドウを斜め方向に移動しても、斜線と画素の
関係は斜線の両側で同じになり、画像データの誤差要因
もバランスし、画像の位置を計算する精度を高めること
ができる。
【0089】1.6 主走査方向の斜線の画像の移動量
と副走査方向の画素の位置誤差の関係 この実施形態では、副走査方向の画素の位置誤差を測定
するために、斜線を読み取った画像の主走査方向へ画像
の位置の移動を見ている。正方形の画素で45°の斜線
を使って測定する場合には、これまでの説明で明らかな
ように、主走査方向の移動量のウィンドウ間における偏
差がそのまま、副走査方向の位置誤差になる。画素が正
方形でない場合、斜線の角度が45°でない場合には、
換算をして副走査方向の位置誤差を得る必要がある。
【0090】1.7 測定の処理手順 図7は、測定の処理手順を示すフローチャートである。
この処理手順では、まず、計算するウィンドウの位置を
示すW.P.(ウィンドウポインタ)をセットし(ステ
ップS1)、次に、W.P.で指示されるウィンドウの
データを取り込み(ステップS2)、取り込んだデータ
の総和Vを計算する(ステップS3)。そして、データ
の総和Vがあらかじめ設定したaとbとの間の値を持っ
ているかどうかをチェックする(ステップS4)。この
チェックでaとbとの間に入っていれば、重心の計算を
行い(ステップS5)、さらに、重心のずれを計算した
(ステップS6)後、次のW.P.をセットする(ステ
ップS7)。その後、ステップS2に戻ってデータフェ
ッチ以降の処理を繰り返す。
【0091】一方、ステップS4で、データの総和Vが
aとbとの間に入っていなければ、ループから抜け出
し、処理を終了する。
【0092】なお、ステップS4で処理の総和をチェッ
クするのは、スタートのときにW.P.を誤ってセット
したため、ウィンドウ内に斜線のデータがないような場
合に、正しい測定がされていないのに測定結果が出力さ
れるのを防止するという理由からである。また、測定に
使う斜線の長さを短くしておけば、斜線が途切れた位置
で打ち切ることができ、必要以上の測定を無駄を省くこ
とができる。
【0093】1.8 測定に使用する標準チャート 図8に測定に使用するチャートの例を示す。図8(a)
に示したのは、縦長の読み取り範囲の先端から後端まで
の測定を可能にするためのチャートである。鎖線LH は
2本の斜線L1 ,L2 が主走査のラインで見たときに重
なりを持っていることを可能にすることを説明するため
の補助線である。重なりはウィンドウを別の斜線のデー
タを使うためにジャンプさせたとき、ウィンドウ内のデ
ータが斜線の端部の影響を受けないことを保証するため
のものである。
【0094】図8(b)は、チャートの全面に斜線Lを
持ち、折り返しを使えば画面全体のどの位置でも画素の
位置誤差を計測できるようにするためのチャートであ
る。この場合も、特定の1本の斜線Lに注目して図8
(a)のような計測にも使用することができる。しか
し、このチャートの場合には、他のパターンを入れて1
枚の画像データで何種類もの項目の画像評価をすること
には対応することはできない。
【0095】図8(c)は中央を、図8(d)は中央と
左右の画素の位置誤差を測定するためのチャートであ
る。同図(c)の斜線のパターンがある部分だけと切り
取ったストリップ状のチャートを従来からあるテストチ
ャートの所定の位置に張り付ける形で、画素の位置誤差
を測定するチャートを作ることもできる。あるいは、こ
のストリップ状のチャートをそのまま測定用のチャート
とすることもできる。
【0096】2.第2の実施形態 以下、図面を参照し、本発明の第2の実施の形態につい
て説明する。なお、以下の実施形態において、前述の第
1の実施形態と同等と見なせる各部には同一の参照符号
を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0097】2.1 システム構成 図9は、本実施形態に係る位置誤差測定装置のシステム
構成の一例を示すブロック図で、画像読取装置への付加
機能として組み込み、リアルタイムでその位置誤差を測
定するものである。このシステムは光電変換部1、A/
D変換部2、シェーディング補正部3、ノイズ低減処理
部10、位置誤差測定部4および制御部5から基本的に
構成され、制御部5にはライン同期信号9が入力され
る。
【0098】光電変換装置1は、例えばラインCCD
で、画像が電気信号に変換される。電気信号に変換され
た画像はA/D変換部2でデジタルの多値の画像データ
に変換される。変換されたデータは、照明の不均一さ、
レンズの周辺光量の低下、光電変換装置の画素間の感度
の違いなどをシェーディング補正部3によってシェーデ
ィング補正する。シェーディング補正された画像データ
は、ノイズ低減処理部10に入力される。ノイズ低減処
理された画像データは位置誤差測定部4に入力され、測
定結果に応じての誤差信号6を出力する。それぞれの機
能ブロックは、制御部5によってタイミングの制御、動
作条件の設定などがなされ、相互に関連して動作する。
勿論、シェーディング補正されたデータをコンピュータ
などの別の処理計に取り込み、別途に処理することもで
きる。しかし、単なる測定の場合にはこのように構成し
たほうが便利な場合が多い。
【0099】ノイズ低減処理部10と位置誤差測定部4
の関係をノイズ処理を行わないまま位置誤差測定部4に
入力し、位置誤差測定部4で重心を計算するウィンドウ
を設定するたびに重心の計算に先だってウィンドウ内の
データに対してノイズ低減処理をするようにしても同様
の効果を得ることができる。また、処理の内容によって
は設定したウィンドウの外のデータを参照して処理を実
行するようにすることもできる。
【0100】前述の斜線Lの繰り返しパターンは十分に
明るい背景に十分に暗い線があるという構成であるか
ら、それを読み取った画像データは、非常に単純な構造
を持つことになる。すなわち、入力データに相当するパ
ターンは所定の線幅を持つ2値であるから、それを読み
取った画像データから主走査ラインのひとつを取り出
し、横軸に主走査ラインアドレス、縦軸に8ビットで表
現される読み取ったデータの値をプロットすれば、シス
テムのMTF(Modulation Transfe
r Ratio)特性により高周波成分が取り除かれた
図10に示すような矩形になる。斜線全体の画像として
は主走査方向にこのような断面を持つデータが副走査方
向に斜線に沿って滑らかにつながることになる。ノイズ
低減処理部4はこのような形状を持つという特徴を生か
して画像データのノイズを低減している。
【0101】2.2 装置の概略構成 図11は、この実施形態に係る画像読取装置の概略構成
を説明するための断面図である。同図において、筐体2
8の上面に、読み取るための原稿を載せるコンタクトガ
ラス21が設けられ、当該コンタクトガラス21は筐体
28に支えられた状態になっている。コンタクトガラス
21の上面に画像を下にして置かれた原稿は、照明光源
22によって照明され、原稿の反射光は第1ミラー2
3、第2ミラー24、第3ミラー25および結像レンズ
26によって光電変換装置27(1)上の光電変換素子
(CCD)の受光面に投影され、原稿の画像は電気信号
に変換される。電気信号に変換されたデータは所定の処
理をした後、出力される。
【0102】照明光源22と第1ミラー23は、図示し
ない第1キャリッジに取り付けられており、同じく図示
しない駆動装置によって原稿を線順次に読み取るため、
原稿面との距離を一定に保った状態で移動する。第2ミ
ラー24と第3ミラー25は、図示しない第2キャリッ
ジに取り付けられ、第1キャリッジの1/2の速度で第
1キャリッジと同様に移動する。このような構成で原稿
を走査することによってコンタクトガラス21上の所定
の範囲の画像を線順次で読み取る。
【0103】図12は、図11に示した画像読取装置の
平面図で、コンタクトガラス21、筐体28、シェーデ
ィング補正の基準データを光電変換部に与えるための基
準濃度板29、および読み取った画像データの画素の位
置誤差を測定するために設けられた測定用パターン(斜
線パターン)30の配置の状態を示していている。ここ
で、基準濃度板29および測定用パターン30が破線で
示してあるのは、光電変換装置27(1)で読み取れる
ように読取装置の外面には出ていないことを示すためで
ある。特に測定用パターン30は画像データとともに光
電変換装置27で読み込むので原稿と同様に光電変換素
子(CCD)の受光面に結像する必要があり、コンタク
トガラス21の原稿が置かれる面に設けられている。
【0104】図13は図12において2点鎖線の円CL
で囲んだ部分の詳細を示す図である。基準濃度板29は
測定用パターン30を読み取る光電変換素子(CCD)
の画素に対してもシェーディング補正が行えるようにす
るため、測定用パターン30が配置されている領域まで
延ばしてある。
【0105】図14は測定用のパターン30の一部を拡
大した平面図であり、このパターン30は黒の斜線Lと
背景の白で構成されている。このパターン30について
は、第1の実施形態で説明したものと同様なので、ここ
での説明は省略する。なお、この実施形態では、測定用
のパターン30を画像外の図12に示す位置に設置し、
画像と同時に読み取って測定するという点のみが異な
る。
【0106】3.第3の実施の形態 次に、第3の実施形態について説明する。この実施形態
は、第2の実施形態に対してノイズ低減処理部10の処
理内容に以下の処理を付加したもので、その他の構成、
動作および処理内容は第2の実施形態と同様なので、異
なる点についてのみ説明する。
【0107】斜線を読み取った画像データの主走査ライ
ンのデータは前述の図10に示すように斜線の一方のエ
ッジに対応する領域では単調に増加し、他方(反対側)
のエッジに対応する領域では単調に減少する。この特性
を使ってノイズ低減処理部4では斜線の中央に対応する
位置を求め、その位置から所定の距離以上に離れた位置
の画素データを0にする。斜線の繰り返しのパターンを
構成する斜線の幅と、読み取りシステムのMTF特性か
らあらかじめこの距離を求めることができる。
【0108】このように処理するようにすると、シェー
ディング補正がきちんと機能し、パターンに汚れなどの
異常がなく、しかもシステムのノイズが十分に小さけれ
ば0になるはずの位置にある0以外のデータを除くこと
になり、画像データのノイズを減少させることになる。
特に、前述のように重心に対するモーメントの和が0で
あるという条件を使うことによって重心を計算するの
で、重心から離れた位置にあるノイズほど重心の計算結
果に対して大きな誤差の要因になるが、このようにして
ノイズを除去することは測定のノイズの軽減に大きく寄
与することになる。
【0109】なお、この実施形態では、データを0に変
換しているが、重心と計算する際、あらかじめ設定した
距離よりも遠くにあるデータを無視して計算することに
よっても同様の効果を奏することができる。
【0110】4.第4の実施の形態 次に、第4の実施形態について説明する。この実施形態
は、第2の実施形態に対してノイズ低減処理部10の処
理内容に以下の処理を付加したもので、その他の構成、
動作および処理内容は第1の実施形態と同様なので、異
なる点についてのみ説明する。
【0111】この実施形態では、ノイズ低減処理部10
は45度の斜線を読み取ったデータであることを生かし
て斜線の傾き方向の対角線上の画素のデータの平均を取
ることでスムージングを行う。以下に示す式(1)が対
角線上の3画素の平均を取るマトリクスである。
【0112】
【数1】
【0113】このマトリクスの対角線上の画素の数とし
ては2以上の任意の数を取ることができるが、あまり大
きな数をとると測定の帯域が狭くなるので、画素の数は
画像データに含まれるノイズの性質と、測定の目的に従
って選択することができる。斜線が45度ではなく、1
35度の場合には、その方向の対角に1が配列されたマ
トリクスにする。
【0114】なお、スムージングするための手段とし
て、ローパスフィルタを使用してもよい。すなわち、斜
線を読み取った画像データは、読取装置のMTF特性に
より画像データに含まれる周波数成分は制限される。こ
の特徴を利用して本来含まれるはずのない高い周波数成
分はノイズであると考えることができるので、スムージ
ング手段としてローパスフィルタを使用することができ
る。
【0115】5.第5の実施の形態 次に、第5の実施形態について説明する。この実施形態
は、第2の実施形態に対してノイズ低減処理部10の処
理内容に以下の処理を付加したもので、その他の構成、
動作および処理内容は第1の実施形態と同様なので、異
なる点についてのみ説明する。
【0116】斜線を読み取った画像データの主走査ライ
ンのデータは前述の図10に示すように斜線の一方のエ
ッジに対応する領域では単調に増加し、他方(反対側)
のエッジに対応する領域では単調に減少する。これは前
述の第3の実施形態で説明した通りである。画像データ
を主走査の線の断面で見たとき、この単調に増加し、単
調に減少する山の幅は、斜線の繰り返しパターンを形成
する線の幅に依存していて所定の幅を持っている。
【0117】そこで、この実施形態におけるノイズ低減
処理部10では、この所定の幅より小さい増加から減少
へ変化する領域、あるいは減少から増加へ変化する領域
を検出し、その領域のデータをその領域の前後の画素の
値の平均の値に変換することで小さな山や谷を形成する
孤立点を除くように処理している。
【0118】このような処理を行うことで、斜線の黒い
部分に付着した白色の小さな異物、斜線のエッジの近傍
に付着した黒色の小さな異物などが斜線の画像の肩の部
分のデータに影響し、それが測定に及ぼす悪影響を軽減
することができる。勿論斜線から離れた位置に孤立して
存在する画像データに対しても前述の第3の実施の形と
同様の効果を得ることができる。
【0119】また、異物がパターンに付着していない場
合に、読取装置のノイズにより本来単調増加すべき領域
であるにもかかわらず、単調増加にならないケースがあ
る。例えば8ビットで画像の階調を表現する読取装置
で、ノイズレベルが8ビットで表現できる分解能を越え
ている場合には、ノイズの影響で階調が逆転する場合が
ある。このような場合、ノイズがなければ本来単調増加
であるべき領域であるにもかかわらず、単調増加ではな
い場合が生じる。しかし、このような場合前述のように
処理することによって、このような階調の逆転を生じる
部分を検出してノイズを軽減させることができ、これに
よって測定の精度の向上を図ることができる。
【0120】6.第6の実施の形態 次に、第6の実施形態について説明する。この実施形態
は、第2の実施形態に対してノイズ低減処理部10の処
理内容に以下の処理を付加したもので、その他の構成、
動作および処理内容は第2の実施形態と同様なので、異
なる点についてのみ説明する。
【0121】斜線の繰り返しのパターンの背景の濃度が
高く、もしくは斜線の濃度が低く、読み取った画像デー
タのコントラストが十分に得られない場合、あるいは読
取装置が斜線の繰り返しパターンを読み取るときの感度
調整の設定が不適切で、十分な画像データのコントラス
ト振幅が得られない場合に、ノイズ低減処理部では、コ
ントラストの拡大処理を行う。すなわち、十分なコント
ラストが得られない場合にはS/Nが低下するので測定
精度に悪影響を与えるのでコントラストの拡大処理を行
ってS/Nの低下を防止する。
【0122】コントラストの拡大処理は、読み取った斜
線のパターンの裾の斜線から十分に離れた位置のデータ
の値DL 、斜線に対応する部分の山の一番高い部分のデ
ータの値DH を求め、画像データの各ピクセルの値をD
として以下に示す(2)式の演算処理を行う。
【0123】 255(D−DL )/(DH −DL ) ・・・(2) ここで255は8ビットで表現できる最大値であり、コ
ントラストが小さいデータを最小値が0、最大値が25
5になるように変換する。
【0124】この処理の内容を決定するDL 、DH の取
得は、測定を開始する先端部分だけで行い、その後の処
理にはこの値を継続して使用する。途中で処理内容が変
わることによる誤差を防止するためである。なお、この
実施形態では、コントラストを0から255までの最大
値としているが、先端だけで補正のデータを得ているの
で、データが0または255側でクリップするのを防止
するためにクリップに対して余裕がとれるように係数を
設定してもよい。重心を計算するに際し、データの少々
のクリップは余り大きな影響を与えないので最大のコン
トラストになるようにしてもあまり問題にはならない。
図15はこの実施形態で説明した補正を行う前の斜線の
画像データの主走査線での断面を左に、それを補正した
ものを右に示したものである。
【0125】なお、一旦メモリに斜線の繰り返しパター
ンを保持していからこのような処理を行う場合には、対
象とする画像データ全体を調べてDL およびDH を得て
コントラストの改善を行うようにすることもできる。ま
た、この処理を行った後、他の実施形態で説明した処理
を行うことによって高精度の測定を行うようにすること
もできる。
【0126】7.第7の実施形態 次に、第7の実施形態について説明する。この実施形態
は、第2の実施形態に対してノイズ低減処理部10の処
理内容に以下の処理を付加したもので、その他の構成、
動作および処理内容は第2の実施形態と同様なので、異
なる点についてのみ説明する。
【0127】図16は8ビットの分解能で画像の明るさ
を表現するときの明るさのレベルを実線で、9ビットで
表現することによって分解能が増したときのレベルを破
線でそれぞれ示した図である。また、斜線の画像の光学
的な投影像の主走査の線での断面のプロファイルの単調
増加の部分の一部を取り出して曲線で示している。この
投影像を8ビットと9ビットのデジタル値で表現したと
きのレベルをそれぞれ太い実線と太い破線で示してい
る。すなわち、図16において8ビットの場合は、水平
な実線fの間をつないで階段状に示され、9ビットの場
合は水平な実線fと破線との間をつないだ実線と破線で
階段状に示されている。
【0128】すなわち、この実施形態では、ノイズ低減
処理部10は、8ビットの分解能で読み取った斜線の画
像データのLSB(Least Significan
tBit)に値0の1ビットを増して9ビットで画像デ
ータを表現するようにする。これによって分解能は2倍
になり、図では破線の横線で示したレベルが追加される
ことになる。したがって画像データを整数で表現する場
合には8ビットでは0〜255であったのに対し、9ビ
ットでは0〜511になる。そして、分解能を高めたデ
ータに対して更に前述の第3の実施形態に示したスムー
ジング処理を実行する。
【0129】このようにして斜線を読み取った画像デー
タの特徴を利用したスムージングを行うことにより図1
6で破線の太線で示した斜線の光学的な投影画像を9ビ
ットの分解能でデジタル化した画像により近い画像を得
ることができるので、8ビットで表現する際の避けるこ
とのできない量子化ノイズをはじめ光電変換素子のノイ
ズ、その他の読み取りに伴うノイズを低減することがで
き、これによって測定の精度を高めることが可能にな
る。
【0130】なお、この実施形態では8ビットに対して
1ビット増やして9ビットとした例であるが、必要に応
じてビット数の増加の数を更に増やすことができる。
【0131】8.第8の実施形態 次に、第8の実施形態について説明する。この実施形態
は、第2の実施形態に対してノイズ低減処理部10の処
理内容に以下の処理を付加したもので、その他の構成、
動作および処理内容は第2の実施形態と同様なので、異
なる点についてのみ説明する。
【0132】この実施形態では、ノイズ低減処理部10
は画像データの空間の分解能400dpiを倍の800
dpiとし、第4の実施形態と同様にして空間の画像デ
ータに並びに対してスムージング処理を行う。このよう
にすることによって、第7の実施形態と同様に斜線の空
間の光学的な投影画像により近い画像データが得られる
ので、400dpiで表現する際にさけることのできな
い量子化ノイズをはじめ光電変換素子のノイズ、その他
の読み取りに伴うノイズを低減することができ、測定の
精度を高めることが可能になる。
【0133】9.第9の実施形態 次に、第9の実施形態について説明する。
【0134】この実施形態は、第2の実施形態に対して
ノイズ低減処理部10の処理内容に以下の処理を付加し
たもので、その他の構成、動作および処理内容は第2の
実施形態と同様なので、異なる点についてのみ説明す
る。 この実施形態は、第7の実施形態における画像デ
ータの階調数の増加と第8の実施形態における空間の分
解能の増加の両者を実行してスムージング処理を行うよ
うにした例で、第7および第8の実施形態よりもさらに
高精度の測定が可能になる。
【0135】なお、この実施形態でも分かるように、斜
線を読み取った画像データに対するいろいろな前処理
は、前述した実施形態の中で一部触れたように、組み合
わせて用いることが可能であり、組み合わせることによ
ってそれぞれの効果を殺すことなく、より構成の測定が
可能となることは言うまでもない。
【0136】10.第10の実施形態 10.1 システム構成 図17は第10の実施形態に係る画素の位置誤差測定装
置のシステム構成の一例を示すブロック図で、画像読取
装置への付加機能として組み込み、リアルタイムでその
位置誤差を測定するものである。このシステムは光電変
換部1、A/D変換部2、シェーディング補正部3、斜
線判別部11、位置誤差測定部4、および制御部5から
基本的に構成されている。
【0137】光電変換部(装置)1は、例えばラインC
CDで、画像が電気信号に変換される。電気信号に変換
された画像はA/D変換部2でデジタルの多値の画像デ
ータに変換される。変換されたデータは、照明の不均一
さ、レンズの周辺光量の低下、光電変換装置の画素間の
感度の違いなどをシェーディング補正部3によってシェ
ーディング補正する。シェーディング補正された画像デ
ータは、斜線判別部11に入力され、画像データの斜線
パターン部分を判別し、その判別結果を制御部5に出力
する。また、画像データは位置誤差測定部4に入力さ
れ、測定結果の誤差信号6を出力し、同時に読取装置と
して画像データをビデオ信号7として出力する。それぞ
れの機能ブロックは、制御部5によってタイミングの制
御、動作条件の設定などがなされ、相互に関連して動作
する。なお、制御部5にはビデオ制御信号8が入出力さ
れる。
【0138】10.2 斜線パターンの判別処理 次に、斜線パターン判別処理について説明する。
【0139】図18は図1と同様にビットマップに斜線
がある場合を示し、図19はその場合の8ビット(0〜
255)の読み取り値を示している。なお、0=白、2
55=黒であり、主走査方向の座標をXn、副走査方向
の座標をYmとしている。また、図20は主走査方向3
画素×副走査方向3画素の斜線パターン検知用ウィンド
ウを示し、図20(a)〜(e)はそれぞれ主走査方向
に1画素ずつシフトしたウィンドウを示している。
【0140】ここで、図20(a)に示すウィンドウ
(X2〜X4、Y1〜3)内の中心画素を挟む対角方
向、すなわち中心画素を含む左上斜め方向の3つの画素
値の和Paと右下斜め方向の3つの画素値の和Qaを計
算すると、 Pa=(X2,Y1)+(X3,Y1)+(X2,Y2) =3+1+1=5 Qa=(X4,Y2)+(X3,Y3)+(X4,Y3) =3+4+8=15 となる。
【0141】同様に、図20(b)〜(e)について求
めると、 Pb=(X3,Y1)+(X4,Y1)+(X3,Y2) =1+4+2=7 Qb=(X5,Y2)+(X4,Y3)+(X5,Y3) =13+8+201=222 Pc=(X4,Y1)+(X5,Y1)+(X4,Y2) =4+2+3=9 Qc=(X6,Y2)+(X5,Y3)+(X6,Y3) =216+201+250=667 Pd=(X5,Y1)+(X6,Y1)+(X5,Y2) =2+18+13=33 Qd=(X7,Y2)+(X6,Y3)+(X7,Y3) =248+250+252=750 Pe=(X6,Y1)+(X7,Y1)+(X6,Y2) =18+220+216=454 Qe=(X8,Y2)+(X7,Y3)+(X8,Y3) =250+252+249=751 となる。
【0142】次に、中心画素と右下斜め方向の3画素
(中心画素を含む)の差Rを求めると、 Ra=15−5=10 Rb=222−7=215 Rc=667−9=658 Rd=750−33=717 Re=751−454=297 となる。
【0143】この差Rの値が大きい場合に3×3画素の
ウィンドウ内に斜線パターンが有ることを示す。したが
って、例えばRの値が500以上の場合に斜線パターン
が有ると判断すれば図20(c),(d)に示すウィン
ドウ内に斜線パターンが有ると判断することができる。
【0144】次に、図21を参照して他の斜線パターン
判別処理を説明する。図21(a)〜(e)はそれぞれ
図20(a)〜(e)に示すウィンドウ内の各値を閾値
=128で2値化した場合を示し、同様に各ウィンドウ
内の中心画素の左上斜め方向の3つの画素値の和Pa〜
Peと右下斜め方向の3つの画素値の和Qa〜Qeを計
算すると、 Pa=(X2,Y1)+(X3,Y1)+(X2,Y2) =0+0+0=0 Qa=(X4,Y2)+(X3,Y3)+(X4,Y3) =0+0+0=0 Pb=(X3,Y1)+(X4,Y1)+(X3,Y2) =0+0+0=0 Qb=(X5,Y2)+(X4,Y3)+(X5,Y3) =0+0+1=1 Pc=(X4,Y1)+(X5,Y1)+(X4,Y2) =0+0+0=0 Qc=(X6,Y2)+(X5,Y3)+(X6,Y3) =1+1+1=3 Pd=(X5,Y1)+(X6,Y1)+(X5,Y2) =0+0+0=0 Qd=(X7,Y2)+(X6,Y3)+(X7,Y3) =1+1+1=3 Pe=(X6,Y1)+(X7,Y1)+(X6,Y2) =0+1+1=2 Qe=(X8,Y2)+(X7,Y3)+(X8,Y3) =1+1+1=3 となる。
【0145】次に、中心画素と右下斜め方向の3画素
(中心画素を含む)の差Ra〜Reを求めると、 Ra=0−0=0 Rb=1−0=1 Rc=3−0=3 Rd=3−0=3 Re=3−2=1 となる。
【0146】したがって、この場合にも同様にこの差R
の値が大きい場合に3×3画素のウィンドウ内に斜線パ
ターンが有ることを示し、例えばRa〜Reの値が2以
上の場合に斜線パターンが有ると判断すれば図21
(c),(d)に示すウィンドウ内に斜線パターンが有
ると判断することができる。また、このように画素値を
2値化することにより、加算演算を簡単にすることがで
きる。
【0147】図22(a)〜(d)は斜線パターン検出
用のマッチングパターンを示し、図中の白領域は
「0」、黒領域は「1」を表している。先ず、画像デー
タを図21に示すように2値化し、その2値化データと
図22(a)〜(d)に示すマッチングパターンを比較
し、合致した場合に斜線パターンがあると判断する。こ
の例では、図21(c)と図22(b)、及び図21
(d)と図22(a)が合致しており、このウィンドウ
内に斜線パターンがあると判断される。
【0148】なお、上記実施例では、ウィンドウの大き
さを3×3としたが、もちろんウィンドウサイズが異な
る場合にも同様な判断方法により斜線パターンを検知す
ることができる。ただし、一般にウィンドウサイズが大
きい程、判別精度は上がるが、その分処理時間が長くな
り、また回路規模も大きくなる。
【0149】10.3 位置誤差の測定処理 10.3.1 概略 第1の実施形態と一部重複するがこの実施形態における
位置誤差の測定処理について詳しく説明する。
【0150】図23は図1に示すビットマップにおける
複数個の斜線(図では3本の斜線K1 〜K3 )を示し、
また、この複数個の斜線を用いて位置誤差を測定するた
めの10×3のサイズのウィンドウWを示している。先
ず、ウィンドウW内のデータ位置を求めるために主走査
方向の重心を演算し、以下、斜線K2に対してW1 →W
2 →W3 のようにウィンドウWを斜め左下45°の方向
に1画素ずつシフトする。そして、斜線K2の最後のウ
ィンドウWn に到達すると、ウィンドウWを主走査方向
のみに移動させて次の斜線K3のウィンドウWn+1 に移
動させる。
【0151】ここで、重心の主走査方向の位置は、45
°の斜線の場合、画素の位置が何らかの誤差要因により
移動することがなければ、図のようにウィンドウWをシ
フトさせると主走査方向に1画素ずつ移動する筈であ
る。また、画素の移動量が1画素分でない場合には、何
らかの原因により画素の位置が変動したことになり、し
たがって、位置誤差を求めることができる。位置誤差の
主要な要因が副走査方向の走査速度のむらによることが
分かっている場合には、位置誤差のデータから速度むら
にデータを変換することは容易である。
【0152】ここで、CCD固有のノイズを始めとして
様々なノイズが画像データに含まれているが、重心を求
めるために周辺の画素のデータを含む多数の画素のデー
タを用いているので、重心を求める過程でノイズの影響
を軽減してS/N比が高い測定が可能となる。この場
合、通常、ウィンドウの画素の数が多い程、S/N比が
高くなる。ウィンドウの形状は、主走査方向の重心を求
めるので主走査方向に大きいほうが望ましく、副走査方
向のサイズは1ラインでも測定可能である。
【0153】10.3.2 重心の測定 次に、重心の測定処理について説明する。
【0154】図24は重心の測定処理の処理手順を示す
フローチャートである。この処理手順では、原稿の走査
開始と同時にスタートし、先ず、主走査方向、副走査方
向の各座標値X、Yがイニシャライズ(X=0,Y=
0)される(ステップS11)。この座標値X、Yは斜
線判別用の例えば3×3のウィンドウ内のある画素位置
例えば中心画素の座標となる。次に、1本の斜線に対す
る測定回数を示す変数iがイニシャライズ(i=0)さ
れる(ステップS12)。
【0155】次に斜線判別部11により斜線判別用の3
×3のウィンドウ内に斜線パターンが存在するか否かが
判断され(ステップS13)、ない場合にはその3×3
のウィンドウを主走査方向に1画素分シフト(X=X+
1)する(ステップS14)。なお、このシフト量はウ
ィンドウの大きさ、斜線の太さに応じて決められ、1画
素以上でもよい。ステップS13において斜線パターン
が存在する場合には、重心測定用の例えば10×3のウ
ィンドウW1 を設定し、そのウィンドウW1 内の重心を
求める(ステップS15,S16)。このとき、斜線L
がウィンドウの中央にあるかどうかを確認するため、重
心の値とウィンドウの幅X_Wの1/2とを比較する
(ステップS17)。その差が0に近いときが斜線パタ
ーンがウィンドウの中央付近にあることを示す。その差
が+2以上のとき、ウィンドウの座標を主走査方向に+
1画素シフトし、シフト量カウント変数sに1を加算す
る(ステップS18,S19)。その差が−2以下のと
きはウィンドウの座標を主走査方向に−1画素シフト
し、シフト量カウント変数sから1減算する(ステップ
S18,S20)。 以上の手順を繰り返して、上記差
が2以下になったとき、次の手順に進む。なお、この差
の数字「2」は、この実施形態では「2」に設定してあ
るが、この数字に限定されるわけではなく、ウィンドウ
の大きさに応じて適宜設定されるものである。
【0156】位置誤差の値は、ステップS16で計算し
た重心の値から重心のズレmomを減算し、シフト量s
を加算して算出する(ステップS21)。このようにし
て位置誤差の値を算出すると、副走査方向+1画素シフ
トしたウィンドウW2 を設定する。また、測定回数のカ
ウント値をiインクリメントする(ステップS22)。
なお、この実施形態ではウィンドウを1画素ずつ移動さ
せているが、画素の位置誤差を引き起こす原因となる振
動などの周波数帯域が低い場合には、ウィンドウを2画
素以上ずつ移動させてるようにしてもよい。このように
することによって測定に要する時間を短くすることがで
きる。同様にW2 、W3 とウィンドウを移動させる。
【0157】そして、あらかじめ同一ラインの測定回数
をn回と設定しておき、i=nとなったとき、つまりウ
ィンドウWn に達したとき、その次のウィンドウとして
Wn+1 に移動させる(ステップS23)。その方法とし
ては、斜線の主走査方向の間隔に相当する画素分より整
数画素少ない値mだけ主走査方向にウィンドウの座標を
シフトした後、カウンタ値iをクリアして斜線判別部1
1の処理に戻る。この場合、ウィンドウWn+1 の重心の
値mom2とWn の重心の値mom1との差(mom2
−mom1)が重心のずれmomとなる。以下、同様に
Wn+1 、Wn+2、Wn+3 ・・・とウィンドウを移動させ
て位置誤差を測定する。
【0158】このように複数の斜線を使用して位置誤差
を測定するようにすれば、読取装置の読取範囲が縦長で
あっても、副走査の全域にわたっての測定が可能にな
る。さらに主走査方向の狭い幅の中だけで測定を行うよ
うにすれば、主走査方向における中央部とか、手前と
か、奥側とかに分けて位置誤差を測定することも可能に
なる。
【0159】図25に位置誤差が大きい場合に、上記の
ようにしてウィンドウを設定して測定を行ったときの状
態を示す。このようにウィンドウの移動制御を行うと、
ウィンドウ内の中央付近に常に斜線パターンがあること
になり、高精度な位置誤差の測定を行うことができる。
また、ウィンドウも必要以上に大きくしなくともウィン
ドウ内に斜線パターンを収めることができる。言い換え
れば、斜線Lのパターン10を細くすることなく、シス
テムのMTFの制約の影響を受けない、幅の広いパター
ンを使用することができるという特徴がある。 10.
3.3 ウィンドウのデータと重心の計算次に、ウィン
ドウのデータと重心の計算について詳細に説明する。図
26はウィンドウデータと斜線パターンの各画素の読み
取り値の関係を示し、読み取り値は8ビットであって1
0進(0〜255)で示されている。主走査方向の重心
を求めるには、副走査方向の各列(3ライン分)の和を
求め、図に示すようにこれを左側からX0、X1〜X9
とするとそれぞれ18、50、202、427、59
0、562、345、150、37、14が求まる。そ
して、各画素の主走査方向の中心座標を左から順に0〜
9とし、主走査方向の重心位置をRmとすると、重心位
置Rmの回りのモーメントは0になるので、 X0(Rm−0)+X1(Rm−1)+・・・+X9
(Rm−9)=0 が成り立ち、数値を代入して計算するとRm=4.36
2が得られる。
【0160】重心を求める理由は、補間などの前処理を
必要とせず、演算を簡素化、高速化することができるか
らである。また、画像位置を求める場合、各列毎のデー
タの和の並びから補間により所定の分解能のデータ列を
得て、そのデータからピーク値が存在する位置を求める
方法を用いることができる。
【0161】次に、複数本の斜線から成るチャートの重
心を計算する場合について説明する。図23に示すよう
に複数本から成る斜線の重心を計算する場合、同一線上
の線では問題とならないが、違う線にウィンドウが移動
したときには移動前と移動後では斜線の主走査方向の間
隔が丁度、整数画素数でない限り重心の値が異なるの
で、補正しなければならない。一例として図23に示す
斜線K2のウィンドウWn の重心の値Rn が4.65と
なり、次の斜線K3に移動した場合のウィンドウWn+1
の重心の値Rn+1 が4.38、ウィンドウWn+2 の重心
の値Rn+2 が4.40、ウィンドウWn+3 の重心の値R
n+3 が4.41となった場合、ウィンドウが移動したラ
インにおける重心の差ΔRを計算する。すなわち、 ΔR=Rn −Rn+1 =4.65−4.38=0.27 となる。
【0162】この値ΔRを斜線K3の重心の値に加算
し、この加算結果を重心の値として位置誤差を求める。
この場合、ウィンドウWn+2 の重心の値Rn+2 、ウィン
ドウWn+3 の重心の値Rn+3 は、 Rn+2 =Rn+2 +ΔR=4.40+0.27=4.67 Rn+3 =Rn+3 +ΔR=4.41+0.27=4.68 となる。したがって、このように複数本の斜線から成る
チャートを使用しても、連続して高精度で位置誤差を測
定することができる。ただし、斜線K2のウィンドウW
n から斜線K3のウィンドウWn+1 に移動する場合、斜
線K2、K3は主走査方向に同時に存在しなければなら
ない。
【0163】なお、斜線の配置関係、斜線の幅、主走査
方向の斜線の画像の移動量と副走査方向の画素の位置誤
差の関係等は、第1の実施形態において説明した通りで
ある。
【0164】11.第11の実施形態 11.1 システム構成 図27に第11の実施形態に係る画像読取装置に組み込
まれる位置誤差測定装置のシステム構成を示す。なお、
この位置誤差測定装置は画像読取装置への付加機能とし
て組み込まれ、リアルタイムで画素の位置誤差を測定す
るものである。
【0165】すなわち、位置画素測定装置は、光電変換
部1と、A/D変換部2と、シェーディング補正部3
と、斜線判別部11と、位置誤差測定部4と、位置誤差
補正部12と、制御部5とから構成されている。光電変
換部(装置)1は、この実施形態ではラインCCDから
なり、読み取った画像が電気信号に変換される。電気信
号に変換された画像はA/D変換部2でデジタルの多値
の画像データに変換される。変換されたデータは照明の
不均一さ、レンズの周辺光量の低下、光電変換部1の画
素間の感度の違いなどをシェーディング補正部3で補正
され、補正されたデータは斜線判別部11に入力され
る。斜線判別部11では、画像データの斜線パターン部
分を判別し、その判別結果を制御部5に出力する。ま
た、画像データは位置誤差測定部4に入力され、測定結
果の誤差信号6を位置誤差補正部12に出力する。位置
誤差補正部12では、画像データと位置誤差データであ
る誤差信号6から位置誤差を補正した画像データを生成
し、ビデオ信号として出力する。なお、各部は制御部5
によってそれぞれタイミングの制御、動作条件の設定な
どがなされ、相互に関連して動作するようになってい
る。
【0166】なお、測定原理、斜線パターン判別処理、
位置誤差の測定処理、重心の測定処理、ウィンドウデー
タと重心の計算、およびチャートの重心の計算等は第1
もしくは第2の実施形態において説明した通りである。
【0167】11.2 位置誤差補正処理 位置誤差補正部12における読み取りデータの補正は次
のようにして行われる。すなわち、この実施形態では3
次関数コンボリューションを利用して補正を行う。図2
8に3次関数コンボリューションを利用した補正のモデ
ル図を、図29に補正の処理手順を示すフローチャート
を示す。図から分かるように速度むらがない場合の副走
査方向の画素位置は、画素列Pで示すように等間隔とな
る。しかし、速度むらがある場合には、画素列Qで示す
ようにその間隔はバラツキ、正しい位置から外れてく
る。図は本来Pn の位置になければならない画素が実際
には画素Qn の位置にあることを示している。
【0168】ここで、nライン目のある走査方向のデー
タPn の画像データ(濃度データ)を画素列Qの画像デ
ータと位置データとから重み関数である3次関数コンボ
リューションを使用して作成する例について説明する。
【0169】3次関数コンボリューションを利用する場
合、理想的なnライン目(Pn )の位置から2画素分以
内(r0 )のデータを位置誤差データから検出する(ス
テップS31,32)。この場合は、Qn , Qn+1 , Q
n+2 , Qn+3 , Qn+4 のデータが対象となる。ここで2
画素分以内としているのは、r0 以上のデータは補正係
数を0として取り扱うのでそれ以上のデータは必要がな
いためである。そして、各データのPn からの距離rに
よって各データQにおける補間関数h(r)を求める。
これが補正係数となる(ステップS33)。ここで、補
間関数h(r)はsinx/xの区分的3次多項式近似
で中心からの距離rによって以下の式、すなわち、 h(r)=1−2|r|2 +|r|3 ・・・(3) ただし、0≦|r|<1 h(r)=4−8|r|+5|r|2 −|r|3 ・・・(4) ただし、1≦|r|<2 h(r )=0 ・・・(5) ただし、2≦|r| で表わされる。そして、この補間関数h(r )のもと
で、補正係数を対応するQのデータに掛けて、Pn を求
める。また、濃度むらを補正するために各補正係数の合
計が1になるように分母に補正係数の合計をとる。
【0170】すなわち、 Pn ={Qn ・h(r1)+Qn+1 ・h(r2)+Qn+2 ・h(r3) +Qn+3 ・h(r4)+Qn+4 ・h(r5)}/{h(r1) +h(r2)+h(r3)+h(r4)+h(r5)} ・・・(6) となる(ステップS34)。
【0171】この制御をnライン目の各主走査方向のデ
ータにおいて終了したら、n+1ライン目へのラインを
シフトしていき、最終ラインまで繰り返し行う(ステッ
プS35)。このとき式(6)において補間係数h
(r)と分母の補間係数の和の計算とその逆数の計算
は、対応する主走査方向の画像データの補正の前に1回
実行すればよい。このように制御することによって前述
のようにして測定した位置誤差データに基づいて、読み
取った画像データから正しい位置で読み取った場合の画
像データを作成することができ、これによって位置誤差
を補正することが可能になる。
【0172】このようにして補正した前後の状態を図3
0に示す。通常の読取装置はキャリッジが走査を開始し
てから一定速度になった後に画像の読み取りを開始する
が、図30(a)では位置誤差を大きく見せるためにキ
ャリッジが走査を開始した直後から画像の読み取りを始
めたものを図示している。このとき、45度の斜線も同
時に読み込んでおり、この斜線パターン部分の画像から
前述の方式で位置誤差を求め、その位置誤差データと読
み取った画像データとから位置誤差を補正した画像が図
30(b)に示すものである。このようにして補正する
ことによってたとえ位置誤差を非常に大きく読み取って
しまったとしても、原稿に忠実な画像を再現できること
がわかる。
【0173】12.第12の実施の形態 以下、第12の実施形態について説明する。
【0174】12.1 装置の概略構成装置および斜線
パターンは第2の実施形態における図11ないし図14
と同等に構成され、同様に動作するので、ここでの説明
は省略する。
【0175】12.2 システム構成 図31は、この実施形態に係る画像読取装置のシステム
構成を示すブロック図である。この実施形態に係る画像
読取装置は、前述の第1の実施形態において示した図2
のシステム構成に位置誤差補正部10を付加し、位置誤
差測定部4からの誤差信号6が前記位置誤差補正部10
に入力される点が異なる。これよって、前述の第1の実
施形態において説明したように、シェーディング補正部
3でシェーディング補正が行われた画像データは、位置
誤差測定部4で副走査方向の読取ラインごとにライン間
の位置誤差が測定され、測定結果を位置誤差補正部10
に出力される。位置誤差補正部10では、画像データ
(ビデオ信号)とともに位置誤差信号6を受け取り、補
正に必要な所定ライン数の画像データと、それらの隣接
するライン間の誤差信号6を順次メモリに保持する。メ
モリのデータを使用し、補正を行う対象のラインの前後
の画像データと誤差データにより、本来あるべき位置の
画像データを読み取った画像の値に基づいた補間法によ
ってライン上の画素ごとの値を計算し、補正したライン
の画像データをラインごとにビデオ信号7として出力す
る。処理が済んでデータが不要になったメモリには次の
データを保持させ、順次処理を繰り返すことによって原
稿の全面の画像を処理して出力する。それぞれの機能ブ
ロックは、制御部5によってタイミングの制御、動作条
件の設定などがなされ、相互に関連して動作する。
【0176】12.3 位置誤差に基づく読取データの
配置 図32は位置誤差の補正をどのように行っているかを説
明するための図である。縦軸は図31におけるシェーデ
ィング補正部3におけるシェーディング補正後の画像デ
ータの値を示し、データは8ビットのデジタル値である
から、10進法で表記すれば0〜255の値を持つ座標
軸である。横軸はライン順次で読み取るラインの位置を
示す。正の正数を割り当てた位置は、前述のシステムの
制御部5が水晶振動子による発振周波数を分周して作っ
たライン読み込みのタイミング信号に対応する各ライン
の位置である。水晶振動子の発振周波数の安定度は非常
に高いので、整数を割り当てた位置はシステムの画像ラ
インの本来あるべき位置を示していることになる。この
間隔はまた、本システムの読み取りの分解能、400d
piのドット間の距離にも対応する。
【0177】装置に備えなければならないメモリの量を
最小で済ますため、この例では画素の位置の補正をリア
ルタイムで行う。リアルタイムで行うためには処理に伴
う演算を簡略化する必要があり、簡略にすれば処理系の
回路規模も小さくなり、経済的な効果もあるので、処理
の分解能を1/16ドットとしている。そのため、横軸
の整数の間は16に分割したメモリが設けられている。
【0178】横軸の0においては、システムの制御部5
が決める位置と実際に読み取った画像の位置は位置して
いるものとして図示している。画素の位置誤差が生じる
原因はいろいろあるが、中でも大きな原因となるのはキ
ャリッジの速度が変動することである。図では、第1キ
ャリッジの速度が所定の値よりも1/16、言い換えれ
ば6%速い状態が続いた場合を示している。横軸の1の
位置に本来対応する位置の画像を読み取るはずである
が、キャリッジが速いため、実際には1/16ドット分
先の画像を読むことになる。この位置を細線bで示し、
そのときのデータを小さな○で示している。このとき位
置誤差の測定は、1ライン前の位置を基準とした次のラ
インの位置ずれを順次ラインごとに行うので、1/16
の誤差が測定結果として画像データとともに出力され、
補正部はそれを受け取る。位置誤差測定における重心の
演算の精度は1/16よりも高いが、その結果を1/1
6の分解能になるように丸めを行っている。
【0179】キャリッジの速度はそのまま速い状態を継
続しているので、1ライン前に読み取ったデータとの関
係で測定して得られる位置誤差は同じく1/16であ
る。しかし、システムのクロックによって決まる本来画
素があるべき位置2とは1ライン前のラインの位置がす
でに1/16ずれていたので、さらに1/16ずれるこ
とになり、結果として2/16ずれた位置cの画像デー
タを読んでいることになる。同様に、次の読み取りでは
3/16ずれた位置dの画像データを読み取り、順次
e,f,gの位置の画像を読み取って、それぞれの小さ
な○で示すデータが得られる。すなわちラインごとに測
定する位置誤差の累積よって読み取った画像データの位
置は決まり、1/16の分解能を持つ横軸に読み取った
データが割り付けられる。
【0180】12.4 読み取りデータの補正 図32のa〜gに対応している小さな○で示す位置誤差
を含んだ読み取りデータから本来画像があるべき位置0
〜7に対応する大きな○で示すデータを補間法で求める
ことによってデータの補正を行う。例えば、横軸の座標
2に対応するデータを求めるには、2より前のデータ2
個(a,bに対応する読み取りデータ)と後のデータ2
個(c,dに対応する読み取りデータ)から3次補間法
(Cubic Convolution)を使ってい
る。順次補正を行う整数の座標の前のデータ2個と後の
データ2個を使って補正データを求める。補間法はこれ
に限らず、このほかのさまざまの補間法を使用すること
もできる。また、補間に使用するデータの数も必要に応
じて増減することもできる。
【0181】なお、この第12の実施形態において特に
説明しない各部および動作などは前述の第1の実施形態
に代表される各実施形態と同等に構成され、同様に動作
する。
【0182】13.第13の実施形態 13.1 装置の概略構成、その他 この実施形態における画像読取装置の概略構成、システ
ム構成、位置誤差測定、位置誤差測定に基づく読取デー
タの配置、読取データの補正は、それぞれ第12の実施
形態と同等なので、説明は省略する。
【0183】13.2 パターンの構成 前述の第2の実施形態において詳述した図14の測定用
パターン30の例を以下に示す。なお、パターンは副走
査方向に平行に設置されるものとする。
【0184】13.2.1 一般的な複写機の副走査方
向の原稿スケール 一般的な複写機の副走査方向の原稿スケール61は図3
3のようになっており、図示した測定用パターン30が
配置される上部に位置する。
【0185】13.2.1.1 パターンの形成例(そ
の1) この例は、原稿の読取領域外設置された走査方向に対し
て傾きを有する線を等ピッチで平行に並べ、背景を白色
としたパターンが形成されたシート部材を、コンタクト
ガラスの原稿を置く面もしくはコンタクトガラスを押さ
える原稿スケールのコンタクトガラスに接する面に長手
方向の端部のみ接着もしくは固定した例である。すなわ
ち、図34に示すように測定用パターン30が形成され
たシート部材62は、コンタクトガラス21を押さえる
原稿スケール61のコンタクトガラス21に接する面6
1aに網掛けで示した端部62aのみ接着する。なお、
固定方法は接着に限らない。接着していない部分はコン
タクトガラス21に押さえ付けられることでコンタクト
ガラス21に密着し、水平と見なせる面になる。
【0186】このように構成すると、シート部材62の
端部62aのみの接着のため、接着部分以外の面はコン
タクトガラス21の水平面にならう形となり、よれや凹
凸が発生しないので、高精度かつ帯域の広い誤差測定が
可能となり、より精度の高い画素の位置誤差の補正を行
うことができる。これによって、より画素の位置の歪み
の少ない画像を得ることができる。また、測定用パター
ン30が劣化したときには、パターン30を形成した部
材62のみを交換すれば足りる。
【0187】13.2.1.2 パターンの形成例(そ
の2) この例は、原稿の読取領域外設置された走査方向に対し
て傾きを有する線を等ピッチで平行に並べ、背景を白色
で形成したパターンが硬質な部材からなり、コンタクト
ガラスを押さえる原稿スケールのコンタクトガラスに接
する面に固定されるもので、図35に示すように、測定
用パターン30が形成される部材63をコンタクトガラ
ス21を押さえる原稿スケール61のコンタクトガラス
21に接する面61aに接着する。なお、固定方法は接
着に限らない。
【0188】このように構成すると、硬質な部材に形成
された測定用パターン30を使用することで、原稿スケ
ール61に接着するとき、よれや凹凸が発生することが
ないため、前項の例と同様の効果を奏する。
【0189】13.2.1.3 パターンの形成例(そ
の3) この例は、原稿の読取領域外に設置された走査方向に対
して傾きを有する線を等ピッチで平行に並べてなるパタ
ーンが、コンタクトガラスの原稿を載置する面に形成さ
れ、さらに、パターンを押さえる原稿スケールのコンタ
クトガラスに接する面を白色に塗装した例である。具体
的には、図36に示すように線の測定用パターン30は
コンタクトガラス21の原稿を載置する面21aに形成
し、白色の背景はその上を押さえる原稿スケール61の
コンタクトガラス21に接する面61aを白色に塗装す
る。
【0190】このように構成すると、原稿読取面である
コンタクトガラス21の表面に直接、線のパターン30
が形成されるため、焦点が正確に一致して精度の高い位
置誤差測定が行える。また、コンタクトガラス21上の
線のパターン30が劣化したり、原稿スケール61の白
色の面61aが汚れたときには、いずれかを交換すれば
足りる。
【0191】13.2.1.4 パターンの形成例(そ
の4) この例は、原稿の読取領域外に設置された走査方向に対
して傾きを有する線を等ピッチで平行に並べてなるパタ
ーンが、コンタクトガラスの原稿を載置する面に形成さ
れ、原稿スケールのコンタクトガラスに接する面に接着
された白色の部材が前記パターンを押さえるようにした
例である。具体的は、図37に示すように線のパターン
30はコンタクトガラス21の原稿を載置する面21a
に形成し、白色の背景はその上を押さえる原稿スケール
61のコンタクトガラス21に接する面に接着された白
色の部材64によって構成する。白色の部材64の固定
は接着に限らない。
【0192】このように構成すると、線のパターン30
は原稿読取面であるコンタクトガラス21の表面に直接
形成されるため、焦点が正確に一致し、また、背景の白
色部材64も線のパターン30に押し当てられるため、
これも原稿読取面を正確に一致する。これによってノイ
ズ成分の少ない精度の高い位置誤差測定が可能になる。
また、コンタクトガラス21上の線のパターン30が劣
化したときにはコンタクトガラス21を交換し、原稿ス
ケール61の白色の面が汚れたときは白色の部材64の
みの交換ですむ。白色の部材64は取付に精度が不要な
ため、組立および交換が簡単に行える。
【0193】13.2.1.5 パターンの形成例(そ
の5) この例は、原稿の読取領域外に設置された走査方向に対
して傾きを有する線を等ピッチで平行に並べてなるパタ
ーン30を、図38に示すようにコンタクトガラス21
を押さえる原稿スケール61のコンタクトガラス21に
接する面に形成した例で、原稿スケール61の裏面は、
パターン30の背景が白色になるように構成されていれ
ばよい。
【0194】このように構成すると、高精度な位置決め
をした斜線パターン30を設けた原稿スケール61を使
用することで、高精度かつ帯域の広い誤差測定が可能と
なり、より精度の高い画素の位置誤差の補正を行うこと
ができる。これによってより画素の位置の歪みの少ない
画像を得ることができる。また、パターン30が一体成
形のため、組立および交換が簡単に行え、パターン30
が劣化したら原稿スケールを交換するだけで済む。
【0195】13.2.1.6 パターンの形成例(そ
の6) この例は、原稿の読取領域外に設置された走査方向に対
して傾きを有する線を等ピッチで平行に並べてなるパタ
ーン30を、コンタクトガラス21の原稿を載置する面
に形成したパターン30と、その上に塗装された白色の
帯によって構成した例である。すなわち、まず線のパタ
ーン30をコンタクトガラス21の原稿を載置する面に
形成し、次に、その上に白色の帯を塗装する。この場
合、原稿スケール61は図12に示すように測定用パタ
ーン30が配置される上部に位置する必要はない。
【0196】13.2.1.7 パターンの形成例(そ
の7) この例は、原稿の読取領域外に設置された走査方向に対
して傾きを有する線を等ピッチで平行に並べて構成した
パターン30が、コンタクトガラス21の原稿を載置す
る面21aに形成された線のパターン30からなり、さ
らに、パターン30の上を押さえる原稿スケール61の
コンタクトガラス21に接する面を白色に塗装した例で
ある。すなわち、原稿の読取領域外に設置された走査方
向に対して傾きを有する線を等ピッチで平行にコンタク
トガラス21の原稿を載置する面21aに形成してパタ
ーン30とし、原稿スケール61のコンタクトガラス2
1に接する面61aに接着された白色の部材64によっ
て線のパターン30を押さえるように構成した。これら
のパターン30は、図39に示すように主走査方向に対
してコンタクトガラス21の両端部に形成され、線の傾
きは両端とも同一方向であるように設定されている。
【0197】このように構成すると、パターン30が劣
化しても同一のコンタクトガラス21を180°回転さ
せて再度使用することが可能となる。
【0198】なお、これらの(その1)ないし(その
7)におけるパターン30上にコーティングを施すとよ
い。これによって、コンタクトガラス30と原稿スケー
ル61の擦れなどによるパターン30の劣化を防止する
ことができ、パターン30の劣化(交換)サイクルを長
期化することが可能となる。
【0199】13.2.1.8 パターンの形成例(そ
の8) この例は、コンタクトガラス21と原稿スケール61の
位置関係を配慮した例である。すなわち、これまでのパ
ターン30を読み取る高さ方向の位置と原稿スケール6
1がコンタクトガラス21に接する高さ方向の位置が同
じになるように、原稿スケール61がコンタクトガラス
21に接する部分とパターン30がある部分に段差を設
けたものである。具体的には、図40に示すようにコン
タクトガラス21の端部で原稿スケール61が重なる部
分にパターンの厚み分もしくはそれ以上の厚みの段差6
5を設ける。
【0200】このように構成すると、コンタクトガラス
21と原稿スケール61との間に隙間がなくなるため、
原稿セット時に原稿端部がコンタクトガラス21と原稿
スケール61との隙間に入ることがなくなり、原稿を取
るときの原稿の破損をを防止することができる。
【0201】14.第14の実施形態 14.1 装置の概略構成 この実施形態における画像読取装置の概略構成、システ
ム構成、位置誤差測定、位置誤差測定に基づく読取デー
タの配置、読取データの補正は、それぞれ第12の実施
形態と同等である。ただし、図41に示すように図13
の部分に対して改良されている。すなわち、基準濃度板
29の副走査方向において測定用パターン30に対応す
る部分66(図41においてハッチングで示した部分)
の濃度を他の部分よりも濃くしている。この濃くした部
分を読んだデータを使って測定用パターン30を読み取
ったデータに対してシェーディング補正を行うので、測
定用パターン30の背景部分に汚れなどによる薄い濃度
のムラがあっても、画素の位置誤差の測定に影響を与え
ることがないようにできる。これによってより精度の高
い位置誤差の測定が可能になる。
【0202】14.2 他の測定用パターン この例は、前述の図13の部分に対する改良を行ったも
のである。すなわち、図42に示すように基準濃度板2
9を原稿台に置かれた画像を読み取る範囲に対応する長
さにし、その短くした部分まで測定用パターン30を延
ばしている。この延ばした部分にももちろん斜線のパタ
ーンPは形成されている。これは測定用パターン30を
作るときに連続した長いものを作り、それを所要の長さ
に切って使うことによって製造コストを下げる目的も持
っている。しかし、シェーディング補正データを取得す
るときには斜線部分を読んだデータを排除する必要があ
り、そのために以下に述べるようなデータの取得方法を
採っている。
【0203】すなわち、第1キャリッジを斜線の副走査
方向における幅以上の距離を移動させながらデータを読
み取り、所定値以上に暗いデータを排除してシェーディ
ング補正のデータとしている。この方向により測定用パ
ターン30の背景部分を読み取っているので、測定用パ
ターン30の背景部分の変色、ロット間の濃度のばらつ
きなどに対しても確実に対応することができ、より精度
の高い位置誤差の測定が可能になる。
【0204】なお、読み取ったシェーディング補正のデ
ータの内、測定用のパターン30を読み取ったデータに
対するシェーディングを行うためのデータに対しては、
そのシェーディングデータを所定量暗い側にシフトさ
せ、シフトさせたデータを使ってシェーディング補正を
行うようにしてもよい。
【0205】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、前述
のように構成された本発明によれば、以下のような効果
を奏する。
【0206】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
精細なパターンを用いなくとも、装置の画素サイズより
高い分解能で位置誤差を測定することができる。
【0207】請求項2記載の発明によれば、精細なパタ
ーンを用いる必要がなく、しかもモアレの影響を受ける
ことなく、装置の画素サイズより高い分解能の位置誤差
を、簡単な演算処理で、さらに高精度で測定することが
できる。
【0208】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明における演算をさらに簡略化して測定するの
で、演算の簡略化を図り、これによって測定に要する時
間を短縮することができる。
【0209】請求項4記載の発明によれば、読取装置の
手前、中央、奥などの特定の場所における位置誤差の測
定が可能になり、場所間の測定データを比較することが
できる。また、45°の斜線を使用しても、縦長の画面
の先端から後端までを連続して測定することもできる。
さらに、位置誤差を測定する場所を限定することによ
り、解像力などの他の測定項目用の画像データを共存さ
せることができる。
【0210】請求項5記載の発明によれば、シェーディ
ング補正された斜線の繰り返しパターンを読み取ったデ
ータに対して測定のためにウィンドウを設定して重心を
計算する前に、ノイズを低減する処理を行うので、ノイ
ズに起因する誤差要因を低減することが可能になり、こ
れによって高い精度で読み取った画素位置の誤差または
原稿の走査速度を測定することができる。
【0211】請求項6記載の発明によれば、パターンを
形成する線分からあらかじめ設定された距離以上離れた
位置に本来データの値が0であるはずの部分にたまたま
0以外のデータがあっても0に変換するので、測定に影
響を与えることがなくなり、その結果、高精度の測定が
可能になる。特に重心の計算は重心の位置から離れた位
置にあるノイズ程影響が大きくなるが、前記のように0
とするという簡単な手法でノイズの影響を排除すること
ができる。
【0212】請求項7記載の発明によれば、線分のパタ
ーンを読み取った画像の特徴を生かすことによって画像
データのノイズを大幅に減らすことができるので、測定
精度を大幅に向上させることができる。
【0213】請求項8記載の発明によれば、画像データ
に含まれる小さな凹凸を除去するので、パターンの斜線
に小さな白いものがついてしまったり、斜線から離れた
位置にあるデータを0に変換することでは取り除けない
ような汚れが斜線の近傍に付いて、読み取った画像デー
タの中間レベルの値を持つ領域に影響を与えて測定に悪
影響を及ぼすことを防止でき、これによって高精度の測
定が可能になる。
【0214】請求項9記載の発明によれば、読み取った
線分のコントラストが低い場合にもコントラストを拡大
するので、測定の精度が高くなる。
【0215】請求項10記載の発明によれば、パターン
の線分を読み取った画像データの階調数を増加させた上
でスムージングを行うので、測定ノイズを大幅に減少さ
せることができ、その結果、高精度の測定が可能にな
る。
【0216】請求項11記載の発明によれば、パターン
の線分を読み取った画像データの分解能を増加させた上
でスムージングを行うので、測定ノイズを大幅に減少さ
せることができ、その結果、高精度の測定が可能にな
る。
【0217】請求項12記載の発明によれば、パターン
の線分を読み取った画像データの階調数と分解能を増加
させた上でスムージングを行うので、請求項10または
11よりもさらに測定ノイズを減少させることができ、
その結果、より高精度の測定が可能になる。
【0218】請求項13記載の発明によれば、ウィンド
ウの移動を重心の測定結果に基づいて制御するので、ウ
ィンドウのサイズを必要以上に大きくすることなく、副
走査方向の画素の位置誤差を連続して高精度で測定する
ことができ、ダイナミックレンジの広い測定が可能にな
る。また、ウィンドウの大きさを大きくする必要がない
ので、言い換えれば、ウィンドウの大きさを小さく設定
することができるので、メモリの容量を大きくする必要
がなく、演算時間が長くなることはない。
【0219】請求項14記載の発明によれば、斜線のパ
ターンを細くする必要がなく、システムのMTFの制約
の影響を受けない幅の広いパターンを使用することがで
きる。
【0220】請求項15記載の発明によれば、補間係数
と読み取った画像データからキャリッジの位置誤差がな
いときに得られるはずの画像データを補間によって求め
るので、キャリッジの副走査方向の走査速度に変動があ
っても画素の位置ずれがない画像データを得ることがで
きる。
【0221】請求項16記載の発明によれば、補間係数
を計算するための重み付け関数に3次関数コンボリュー
ションを利用したので、精度の補間係数の計算が可能に
なり、これによってキャリッジの副走査方向の走査速度
に変動があっても画素の位置ずれがない画像データを得
ることができる。
【0222】請求項17記載の発明によれば、補間係数
と補間係数の和を求める手段をさらに備え、当該手段に
よる計算は、対応する主走査方向の1ラインの画像デー
タの補正計算の前に1回行うだけでよいので、測定した
位置誤差データに基づいて、読み取った画像データから
正しい位置で読み取った場合の画像データを簡単に作成
することができ、これによって位置誤差を速やかに補正
することが可能になる。
【0223】請求項185記載の発明によれば、原稿画
像の読み取りと位置誤差の測定を同時に行って、画素の
位置誤差を補正するので位置歪のない画像が得られる。
【0224】請求項19記載の発明によれば、画素の位
置誤差測定用のパターンに斜線を使用することによって
高精度かつ帯域の広い誤差測定が可能となり、より精度
の高い画素の位置誤差の補正を行うことができ、これに
よってより画素の位置歪の少ない画像を得ることができ
る。
【0225】請求項20記載の発明によれば、補正対象
画素の前後の複数の画像データと、それらの画像データ
間の位置誤差データとによって補間を行うので、さらに
画素の位置歪の少ない画像を得ることができる。
【0226】請求項21記載の発明によれば、シート部
材の端部のみの接着のため、接着部分以外の面はコンタ
クトガラスの水平面にならう形となり、よれや凹凸の発
生が回避され、高精度かつ帯域の広い誤差測定が可能と
なる。その結果、より精度の高い画素の位置誤差の補正
を行うことができ、これによってより画素の位置歪みの
少ない画像を得ることができる。また、パターンが劣化
したとき、パターンを形成した部材のみ交換すれば、初
期の精度を確保することができる。
【0227】請求項22記載の発明によれば、画素の位
置誤差測定用のパターンの読み取りデータに対しても原
稿の画像と同じシェーディング補正を行うので、精度の
高い位置誤差の測定が可能になり、より高い精度で画素
の位置誤差の補正を行うことができる。また、これによ
ってより画素の位置歪み少ない画像を得ることが可能と
なる。
【0228】請求項23記載の発明によれば、画素の位
置誤差測定用のパターンの読み取りデータに対して、パ
ターンの背景部の白色度の低下があっても同じデータを
パターンのシェーディングデータとして使うことによっ
て精度の高い位置誤差の測定が可能になり、より高い精
度で画素の位置誤差の補正を行うことができる。その結
果、より画素の位置歪み少ない画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における測定原理を示
す説明図である。
【図2】第1の実施形態におけるシステム構成を示すブ
ロック図である。
【図3】第1の実施形態におけるシステム構成の他の例
を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態におけるビットマップに斜線の
画像データがあるときの位置誤差測定を行うときの処理
を示す説明図である。
【図5】第1の実施形態におけるビットマップで複数の
斜線を使って位置誤差を測定する場合のウィンドウの移
動とそれに伴う処理を示す説明図である。
【図6】第1の実施形態におけるウィンドウのデータと
斜線のパターンの関係を示す図である。
【図7】第1の実施形態における測定の処理手順を示す
フローチャートである。
【図8】第1の実施形態において測定に使用するチャー
トの例を示す図である。
【図9】第2の実施形態におけるシステム構成を示すブ
ロック図である。
【図10】第2の実施形態において画像データを読み取
ったときの特性を示す図である。
【図11】第2の実施形態における画像読取装置の概略
構成を示す断面図である。
【図12】第2の実施形態における画像読取装置の平面
図である。
【図13】図12において2点鎖線の円で囲んだ部分の
拡大図である。
【図14】図12における測定用パターンの部分を拡大
した拡大図である。
【図15】第6の実施形態において補正を行う前の斜線
の画像データの主走査線での断面を左に、それを補正し
たものを右に示した図である。
【図16】第7の実施形態において8ビットの分解能で
画像の明るさを表現するときの明るさのレベルを実線
で、9ビットで表現することによって分解能が増したと
きのレベルを破線でそれぞれ示した図である。
【図17】第10の実施形態に係る画像読取装置のシス
テム構成を示すブロック図である。
【図18】走査速度の変動に応じた斜線パターンの読み
取りデータを示す説明図である。
【図19】図18の斜線パターンの読み取り値を示す説
明図である。
【図20】斜線判定用ウィンドウを示す説明図である。
【図21】他の斜線判定用ウィンドウを示す説明図であ
る。
【図22】斜線判定用マッチングパターンを示す説明図
である。
【図23】図22のビットマップにおける複数個の斜線
に対して重心を測定するときのウィンドウを示す説明図
である。
【図24】重心の測定処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図25】位置誤差が大きいときに図24の処理によっ
てウィンドウを設定した場合の状態を示す説明図であ
る。
【図26】重心測定用ウィンドウにおける読み取り値及
び重心測定方法を示す説明図である。
【図27】第11の実施形態に係る画像読取装置のブロ
ック図である。
【図28】3次関数コンボリューションによる補正処理
を説明するための図である。
【図29】3次関数コンボリューションによる補正処理
の処理手順を示すフローチャートである。
【図30】3次関数コンボリューションによる補正処理
における補正前と補正後の画像の状態を示す図である。
【図31】第12の実施形態に係る画像読取装置の概略
構成図である。
【図32】第12の実施形態において位置誤差の補正を
どのように行っているかを説明するための説明図であ
る。
【図33】第13の実施形態における一般的な複写機の
副走査方向の原稿スケールを示す図である。
【図34】第13の実施形態におけるパターンの形成例
(その1)を説明するための斜視図である。
【図35】第13の実施形態におけるパターンの形成例
(その2)を説明するための斜視図である。
【図36】第13の実施形態におけるパターンの形成例
(その3)を説明するための斜視図である。
【図37】第13の実施形態におけるパターンの形成例
(その4)を説明するための斜視図である。
【図38】第13の実施形態におけるパターンの形成例
(その5)を説明するための斜視図である。
【図39】第13の実施形態におけるパターンの形成例
(その7)を説明するための斜視図である。
【図40】第13の実施形態におけるパターンの形成例
(その8)を説明するための断面図である。
【図41】第14の実施形態における濃度基準板と測定
パターンの形成状態を示す要部拡大図である。
【図42】第14の実施形態における濃度基準板と測定
パターンの形成状態の他の例を示す要部拡大図である。
【図43】従来例に係るリニアスケールの概略構成を示
す斜視図である。
【図44】従来例に係るリニアスケールの検出原理を示
す説明図である。
【図45】従来例に係るリニアスケールの移動方向の判
別方法を示す図である。
【図46】従来例における斜線の位置誤差とウィンドウ
の関係を示す説明図である。
【図47】従来例における斜線の位置誤差とウィンドウ
の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光電変換部 2 A/D変換部(回路) 3 シェーディング補正部(回路) 4 位置誤差測定部(回路) 5 制御部 6 誤差信号 7 ビデオ信号 8 ビデオ制御信号 9 主走査同期信号 10 位置誤差補正部(回路) 11 斜線判別部 12 位置誤差補正部 21 コンタクトガラス 21a コンタクトガラスの原稿載置側の面 22 光源 29 基準濃度板 30 測定用パターン(斜線パターン) L 線分(斜線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平8−44972 (32)優先日 平8(1996)3月1日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−208351 (32)優先日 平8(1996)8月7日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を一定の時間間隔で線順次に走査し
    て読み取る画像読取装置で読み取った画像の画素の位置
    誤差を測定する画素の位置誤差測定装置において、 走査方向に対して一定の傾きで一定の幅のパターンを読
    み取って画像データを得る手段と、 前記パターンとその周辺の地肌部に対応する連続した領
    域を設定する手段と、 前記連続した領域を画素の整数個分ずつ順次移動させて
    設定し直す手段と、 領域が設定されるごとにその領域におけるパターンの位
    置を演算する手段と、 領域の移動前後におけるパターンの位置データの変化を
    演算する手段と、 前記位置データの変化の演算結果を出力する手段と、を
    備えていることを特徴とする画素の位置誤差測定装置。
  2. 【請求項2】 主走査方向と副走査方向の画素サイズが
    等しく、画像を一定の時間間隔で線順次に走査して読み
    取る画像読取装置で読み取った画像の画素の位置誤差を
    測定する画素の位置誤差測定装置において、 走査方向に対して45°の傾きで一定の幅のパターンを
    読み取って画像データを得る手段と、 前記パターンとその周辺の地肌部に対応する連続した領
    域を設定する手段と、 前記連続した領域を画素の整数個分ずつ順次移動させて
    設定し直す手段と、 領域が設定されるごとにその領域におけるパターンの位
    置を演算する手段と、 領域の移動前後におけるパターンの位置データの変化を
    演算する手段と、 前記位置データの変化の演算結果を出力する手段と、を
    備えていることを特徴とする画素の位置誤差測定装置。
  3. 【請求項3】 主走査方向と副走査方向の画素サイズが
    等しく、画像を一定の時間間隔で線順次に走査して読み
    取る画像読取装置で読み取った画像の画素の位置誤差を
    測定する画素の位置誤差測定装置において、 走査方向に対して45°の傾きで一定の幅のパターンを
    読み取って画像データを得る手段と、 前記パターンとその周辺の地肌部に対応する主走査方向
    の長さが副走査方向の長さより大きい連続した領域を設
    定する手段と、 前記連続した領域を画素の整数個分ずつ順次移動させて
    設定し直す手段と、 領域が設定されるごとにその領域におけるパターンの主
    走査方向の重心の位置を演算する手段と、 領域の移動前後における前記パターンの主走査方向の重
    心の位置を演算する手段と、 領域の移動前後における前記パターンの重心の位置の変
    化を演算する手段と、前記位置データの変化の演算結果
    を出力する手段と、を備えていることを特徴とする画素
    の位置誤差測定装置。
  4. 【請求項4】 前記パターンは走査方向に対して所定の
    傾きを有する一定の幅の線が複数本、少なくとも設定し
    た領域の走査方向の幅の分の重なりを有するように配置
    されているとともに、計算の対象とする領域を他の線を
    読み取った画像データを含む領域に切り換える手段を備
    えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載の画素の位置誤差測定装置。
  5. 【請求項5】 走査方向に対して傾きを有する線を等ピ
    ッチで平行に並べて形成されるパターンと、当該パター
    ンを読み取る光電変換手段と、当該光電変換手段によっ
    て得られた前記パターンの画像データに順次ウィンドウ
    を設定して重心を計算する手段とを有する画像読取装置
    において、 前記パターンの画像データのノイズ低減処理を行う手段
    と、 当該ノイズ低減処理を行う手段によって処理した後に、
    前記ウィンドウの重心を計算し、画素の位置誤差または
    原稿の走査速度を測定する手段と、を備えていることを
    特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記ノイズ低減処理を行う手段は、前記
    パターンを形成する線分からあらかじめ設定された距離
    以上離れた位置にある前記ウィンドウ内のデータを0に
    変換する手段を含んでなることを特徴とする請求項5記
    載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記ノイズ低減処理を行う手段は、スム
    ージング処理を行う手段を含んでなることを特徴とする
    請求項5記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記ノイズ低減処理を行う手段は、孤立
    点を除去する手段を含んでなることを特徴とする請求項
    5記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記ノイズ低減処理を行う手段は、画像
    データのコントラストを拡大する手段を含んでなること
    を特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記ノイズ低減処理を行う手段は、画
    像データの階調数を増加させる手段と、当該増加させる
    手段によって階調数が増加した画像データに対してスム
    ージングを行う手段とを含んでなることを特徴とする請
    求項5記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記ノイズ低減処理を行う手段は、画
    像データの分解能を増加させる手段と、当該増加させる
    手段によって分解能が増加した画像データに対してスム
    ージングを行う手段とを含んでなることを特徴とする請
    求項5記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】 前記ノイズ低減処理を行う手段は、画
    像データの階調数と分解能を増加させる手段と、当該増
    加させる手段によって階調数と分解能が増加した画像デ
    ータに対してスムージングを行う手段とを含んでなるこ
    とを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
  13. 【請求項13】 光電変換手段によって画像を一定の時
    間間隔で線順次に走査して読み取った画像の画素の位置
    誤差を測定する画素の位置誤差測定装置において、 走査方向に対して一定の傾きで一定の幅のパターンを読
    み取って画像データを得る手段と、 当該画像データを得る手段によって得られた画像データ
    に対してウィンドウを設定し、ウィンドウ内の画像デー
    タの重心を計算する手段と、 当該重心を計算する手段の計算結果に基づいてウィンド
    ウを移動させるか否かを制御する手段と、 前記重心を計算する手段によって計算された重心から画
    素の位置誤差を測定する手段と、を備えていることを特
    徴とする画素の位置誤差測定装置。
  14. 【請求項14】 前記ウィンドウの主走査方向の大きさ
    が、前記光電変換手段によって読み取られた前記パター
    ンの主走査方向の幅以上の大きさに設定されていること
    を特徴とする請求項13記載の画素の位置誤差測定装
    置。
  15. 【請求項15】 画像をあらかじめ設定された一定の時
    間間隔で線順次に走査して原稿画像を読み取る画像読取
    装置において、 原稿を照明する光源が搭載されて副走査方向に移動する
    キャリッジと、 前記キャリッジの副走査方向の走査位置を検出する手段
    と、 前記検出する手段により検出された走査位置の位置デー
    タに基づいて重み付け関数から補間係数を計算する手段
    と、 この計算する手段によって得られた補間係数と読み取っ
    た画像データから前記キャリッジの位置誤差がないとき
    に得られるはずの画像データを補間により求める手段
    と、を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  16. 【請求項16】 前記重み付け関数に3次元関数コンボ
    リューションを利用したことを特徴とする請求項15記
    載の画像読取装置。
  17. 【請求項17】 前記補間係数と補間係数の和を求める
    手段をさらに備え、当該手段による計算は、対応する主
    走査方向の1ラインの画像データの補正計算の前に1回
    行うことを特徴とする請求項15記載の画像読取装置。
  18. 【請求項18】 画像を一定の時間間隔で線順次に走査
    して読み取る画像読取装置において、 画素の位置誤差を測定する手段と、 前記測定する手段によって得られたデータに基づいて読
    み取った画像データの画素の位置誤差を補正する手段
    と、を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  19. 【請求項19】 前記画素の位置誤差を測定する手段
    は、 原稿の読取領域外に走査方向に対して傾きを持つ線を等
    ピッチに設けて形成されたパターンと、 このパターンを原稿の画像とともに読み取る光電変換手
    段と、 光電変換手段によって得られた前記パターンの画像デー
    タを処理して画素の位置誤差のデータを出力する手段
    と、を含んでなることを特徴とする請求項18記載の画
    像読取装置。
  20. 【請求項20】 前記画素の位置誤差を測定する手段
    は、隣り合う読取ライン間の位置誤差を順次測定して出
    力する手段を含み、 前記位置誤差を補正する手段は、前記位置誤差を測定す
    る手段の出力に基づいて副走査方向に連続した複数の画
    像データに対して補間演算をして補正後の画像データを
    ライン毎に決定する手段を含む、ことを特徴とする請求
    項18記載の画像読取装置。
  21. 【請求項21】 原稿の読取領域外に設置された走査方
    向に対して傾きを持つ線の等ピッチの並び、および背景
    が白色で構成されたパターンを画像データと共に読み取
    る機能を有する画像読取装置において、 前記パターンが形成されたシート部材は、コンタクトガ
    ラスの原稿を置く面もしくはコンタクトガラスを押さえ
    る原稿スケールのコンタクトガラスに接する面に長手方
    向の端部のみ接着もしくは固定することを特徴とする画
    像読取装置。
  22. 【請求項22】 原稿の読取領域外に主走査方向に沿っ
    て設置された基準濃度板と、原稿の読取領域外に副走査
    方向に沿って設置された走査方向に対して傾きを有する
    線の等ピッチの並びで構成されたパターンと、前記基準
    濃度板と前記パターンと原稿の画像を一定の時間間隔で
    線順次に走査して読み取る手段と、前記基準濃度板を読
    み取ったデータに基づいてシェーディング補正を行う手
    段と、前記パターンを読み取ったデータから副走査方向
    の画素の位置誤差を算出する手段と、前記算出したデー
    タに基づいて読み取った画像データの画素の位置誤差を
    補正する手段とを備えた画像読取装置において、 前記基準濃度板は前記パターンを読み取ったデータに対
    してシェーディング補正を行うためのデータが得られる
    位置まで主走査方向に伸びていることを特徴とする画像
    読取装置。
  23. 【請求項23】 原稿の読取領域外に主走査方向に沿っ
    て設置された基準濃度板と、原稿の読取領域外に副走査
    方向に沿って設置された走査方向に対して傾きを有する
    線の等ピッチの並びで構成されたパターンと、前記基準
    濃度板と前記パターンと原稿の画像を一定の時間間隔で
    線順次に走査して読み取る手段と、前記基準濃度板を読
    み取ったデータに基づいてシェーディング補正を行う手
    段と、前記パターンを読み取ったデータから副走査方向
    の画素の位置誤差を算出する手段と、前記算出したデー
    タに基づいて読み取った画像データの画素の位置誤差を
    補正する手段とを備えた画像読取装置において、 前記パターンは前記基準濃度板の延長方向と重なる領域
    まで延びており、パターンを読み取ったデータに関して
    は、この領域の背景濃度を使ってシェーディング補正を
    行うことを特徴としている。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007059969A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム

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