JPH10109210A - スペードドリル用スローアウェイチップ - Google Patents
スペードドリル用スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JPH10109210A JPH10109210A JP28022296A JP28022296A JPH10109210A JP H10109210 A JPH10109210 A JP H10109210A JP 28022296 A JP28022296 A JP 28022296A JP 28022296 A JP28022296 A JP 28022296A JP H10109210 A JPH10109210 A JP H10109210A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- chip
- edge
- contact surface
- tip cutting
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的低硬度の金属に穿孔する場合に細長く
延びて排出されがちの最外周側のニックより外周側の切
刃部位で切削される切屑を適度にねじらせることによ
り、適当長さで分断し、その切屑処理性を高める。 【解決手段】 各すくい面4,5の外周寄り部位に、切
刃2,3に沿うチップブレーカ6,7から連続して凹部
14を設け、最外周側のニック9,10より外周側の切
刃2,3で切削される切屑が衝突可能の切屑当り面16
aを形成する。切屑当り面16aの外縁16sをすくい
面4側から見て先端切刃2に対して傾斜状に連なって形
成する。
延びて排出されがちの最外周側のニックより外周側の切
刃部位で切削される切屑を適度にねじらせることによ
り、適当長さで分断し、その切屑処理性を高める。 【解決手段】 各すくい面4,5の外周寄り部位に、切
刃2,3に沿うチップブレーカ6,7から連続して凹部
14を設け、最外周側のニック9,10より外周側の切
刃2,3で切削される切屑が衝突可能の切屑当り面16
aを形成する。切屑当り面16aの外縁16sをすくい
面4側から見て先端切刃2に対して傾斜状に連なって形
成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大径或いは深穴の
穿孔(穴あけ)加工などに好適なスペードドリル用スロ
ーアウェイチップ(以下、スローアウェイチップ又は単
にチップともいう)に関する。
穿孔(穴あけ)加工などに好適なスペードドリル用スロ
ーアウェイチップ(以下、スローアウェイチップ又は単
にチップともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、この種のスローアウェイチッ
プ1の一例を示したものである。このものは超硬合金な
どからなり、所定の厚さの略五角形板状をなし、左右の
両先端切刃2,3に沿って略平行で所定の幅のチップブ
レーカ6,7が形成されており、これによって穿孔時に
発生する切屑を十分にカールさせて切断し、排出するよ
うに構成されており、深穴加工に適するものである。そ
して、同図のチップは切削抵抗を低減するため、左右の
先端切刃(以下、単に切刃ともいう)2,3に適数(一
般に1〜4箇所)のニック(切欠)8,9,10が左右
非対称で設けられている。しかして、このチップ1で鋳
鉄等の被削性のよい被加工物や比較的高硬度の被加工物
に穿孔する場合には、切屑は適当長さで分断されるとと
もに、送り速度をニック8,9,10の深さより小さく
設定することで、排出される切屑は各ニックで所定の幅
に分割され、したがって比較的短く細い切屑となって排
出される。
プ1の一例を示したものである。このものは超硬合金な
どからなり、所定の厚さの略五角形板状をなし、左右の
両先端切刃2,3に沿って略平行で所定の幅のチップブ
レーカ6,7が形成されており、これによって穿孔時に
発生する切屑を十分にカールさせて切断し、排出するよ
うに構成されており、深穴加工に適するものである。そ
して、同図のチップは切削抵抗を低減するため、左右の
先端切刃(以下、単に切刃ともいう)2,3に適数(一
般に1〜4箇所)のニック(切欠)8,9,10が左右
非対称で設けられている。しかして、このチップ1で鋳
鉄等の被削性のよい被加工物や比較的高硬度の被加工物
に穿孔する場合には、切屑は適当長さで分断されるとと
もに、送り速度をニック8,9,10の深さより小さく
設定することで、排出される切屑は各ニックで所定の幅
に分割され、したがって比較的短く細い切屑となって排
出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
チップで、被加工物がSKD、SCM、SNCMなどの
合金鋼のようにHB250程度以下のものや、S45C
やS50CなどのHB300程度以下のものなど、比較
的低硬度の金属材料に穿孔加工する場合には、その被加
工物の材質に起因して切屑処理性に問題があった。すな
わち、このような加工において前記のチップ1を用いる
と、先端切刃2,3の中心軸線J寄り部位では周速度も
小さいため、切削排出される切屑は適当にカールされる
など比較的その処理性のよい形状で排出されるが、切刃
2,3の外周側では周速度が高く、したがって図18に
示したように、この切刃2の外周側で切削される切屑K
は長く延び易い。
チップで、被加工物がSKD、SCM、SNCMなどの
合金鋼のようにHB250程度以下のものや、S45C
やS50CなどのHB300程度以下のものなど、比較
的低硬度の金属材料に穿孔加工する場合には、その被加
工物の材質に起因して切屑処理性に問題があった。すな
わち、このような加工において前記のチップ1を用いる
と、先端切刃2,3の中心軸線J寄り部位では周速度も
小さいため、切削排出される切屑は適当にカールされる
など比較的その処理性のよい形状で排出されるが、切刃
2,3の外周側では周速度が高く、したがって図18に
示したように、この切刃2の外周側で切削される切屑K
は長く延び易い。
【0004】すなわち、切屑は先端切刃2に垂直方向に
すくい面4上に延びようとするが、前記したように切刃
2の外周縁に近い部位から排出される切屑、とりわけ最
外周側のニック9よりも外周側の先端切刃2で切削され
ることによって発生する切屑Kは、そのニック9で幅狭
に分割されるが、適当長さで分断されることなく細長く
直線状に延びて排出され易い。このように細長く直線状
に延びて排出される切屑Kは、工具に(チップホルダ)
に絡み付いて振り回されるなどして危険であり、機械の
停止の原因となるなど作業効率を低下させ、場合によっ
てはチップの破損を招いたりすることがある。しかも、
このような切屑は、穿孔した孔の内面に傷をつけるた
め、寸法精度の低下を招いたりするなどの問題も生じさ
せる。このように、従来の前記チップでは、比較的低硬
度の被加工物に穿孔する場合にはその切屑処理性に問題
があった。
すくい面4上に延びようとするが、前記したように切刃
2の外周縁に近い部位から排出される切屑、とりわけ最
外周側のニック9よりも外周側の先端切刃2で切削され
ることによって発生する切屑Kは、そのニック9で幅狭
に分割されるが、適当長さで分断されることなく細長く
直線状に延びて排出され易い。このように細長く直線状
に延びて排出される切屑Kは、工具に(チップホルダ)
に絡み付いて振り回されるなどして危険であり、機械の
停止の原因となるなど作業効率を低下させ、場合によっ
てはチップの破損を招いたりすることがある。しかも、
このような切屑は、穿孔した孔の内面に傷をつけるた
め、寸法精度の低下を招いたりするなどの問題も生じさ
せる。このように、従来の前記チップでは、比較的低硬
度の被加工物に穿孔する場合にはその切屑処理性に問題
があった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みて案出
されたものであって、その目的とするところは、比較的
低硬度の被加工物(金属)に穿孔する場合に細長く延び
て排出されがちの最外周側のニックより外周側の切刃部
位で切削される切屑を適度にねじらせることにより、適
当長さで分断し、その切屑処理性を高めることのできる
スペードドリル用スローアウェイチップを提供すること
をその目的とする。
されたものであって、その目的とするところは、比較的
低硬度の被加工物(金属)に穿孔する場合に細長く延び
て排出されがちの最外周側のニックより外周側の切刃部
位で切削される切屑を適度にねじらせることにより、適
当長さで分断し、その切屑処理性を高めることのできる
スペードドリル用スローアウェイチップを提供すること
をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、左右の先端切刃に沿ってチップブレーカ
が凹設され、その左右の先端切刃に適数のニックが設け
られたスペードドリル用スローアウェイチップにおい
て、その各すくい面の外周寄り部位に対し、前記チップ
ブレーカから連続して凹部を設け、最外周側のニックよ
り外周側の先端切刃で切削される切屑が衝突可能の切屑
当り面を形成するとともに、その切屑当り面の外縁が、
すくい面側から見て円弧状若しくは前記先端切刃に対し
て傾斜状に連なっていることを特徴とする。ここに、切
り屑当り面の外縁とは、すくい面と前記凹部(凹面)と
の交差部(稜線)をいう。
めに本発明は、左右の先端切刃に沿ってチップブレーカ
が凹設され、その左右の先端切刃に適数のニックが設け
られたスペードドリル用スローアウェイチップにおい
て、その各すくい面の外周寄り部位に対し、前記チップ
ブレーカから連続して凹部を設け、最外周側のニックよ
り外周側の先端切刃で切削される切屑が衝突可能の切屑
当り面を形成するとともに、その切屑当り面の外縁が、
すくい面側から見て円弧状若しくは前記先端切刃に対し
て傾斜状に連なっていることを特徴とする。ここに、切
り屑当り面の外縁とは、すくい面と前記凹部(凹面)と
の交差部(稜線)をいう。
【0007】上記手段において、切屑当り面は、各すく
い面のうち、先端切刃に設けられた最外周側のニックの
略中央からその先端切刃に略垂直にすくい面上に延ばし
た垂直線上を含む外周切刃側に、若しくは、該垂直線よ
り外周切刃側に設けてもよいが、その切屑当り面が、先
端切刃のうち最外周側のニックの略中央から先端切刃に
略垂直にすくい面上に延ばした垂直線と、先端切刃の外
周縁から先端切刃に略垂直にすくい面上に延ばした垂直
線とに挟まれる範囲に略対応して存在するように設ける
のが好ましい。なお、最外周側のニックとは、左右いず
れの先端切刃についても、ニックが複数のときは先端切
刃の外周縁に近い部位に存在するものをいうが、ニック
が1か所のときはそのニック自体の意味である。
い面のうち、先端切刃に設けられた最外周側のニックの
略中央からその先端切刃に略垂直にすくい面上に延ばし
た垂直線上を含む外周切刃側に、若しくは、該垂直線よ
り外周切刃側に設けてもよいが、その切屑当り面が、先
端切刃のうち最外周側のニックの略中央から先端切刃に
略垂直にすくい面上に延ばした垂直線と、先端切刃の外
周縁から先端切刃に略垂直にすくい面上に延ばした垂直
線とに挟まれる範囲に略対応して存在するように設ける
のが好ましい。なお、最外周側のニックとは、左右いず
れの先端切刃についても、ニックが複数のときは先端切
刃の外周縁に近い部位に存在するものをいうが、ニック
が1か所のときはそのニック自体の意味である。
【0008】上記スペードドリル用スローアウェイチッ
プによって穿孔する場合、先端切刃によって切削された
切屑は先端切刃に垂直方向に延び、それに沿って設けら
れたチップブレーカ(ブレーカ溝)によってすくわれて
排出されるが、そのうちの最外周側のニックで分割され
た最外周側の切屑は、その切刃に垂直方向に延びた後で
上記の切屑当り面に衝突し、押し付けられる。この切屑
当り面の外縁は、すくい面側から見て前記先端切刃に平
行でなく、円弧状若しくは前記先端切刃に対して傾斜状
に連なっていることから、帯状に延びて排出されようと
する切屑のうち、この切り屑当り面に衝突したものはそ
の平行でない外縁に案内され、幅方向において捩じり作
用を受けて排出される。かくして、排出される切屑は捩
られ、その過程で加工硬化により適度の長さで分断され
ながら排出される。この結果、排出される切屑はホルダ
に絡み付きにくく、穿孔を効率的にするとともに、チッ
プの破損防止にも有効である。
プによって穿孔する場合、先端切刃によって切削された
切屑は先端切刃に垂直方向に延び、それに沿って設けら
れたチップブレーカ(ブレーカ溝)によってすくわれて
排出されるが、そのうちの最外周側のニックで分割され
た最外周側の切屑は、その切刃に垂直方向に延びた後で
上記の切屑当り面に衝突し、押し付けられる。この切屑
当り面の外縁は、すくい面側から見て前記先端切刃に平
行でなく、円弧状若しくは前記先端切刃に対して傾斜状
に連なっていることから、帯状に延びて排出されようと
する切屑のうち、この切り屑当り面に衝突したものはそ
の平行でない外縁に案内され、幅方向において捩じり作
用を受けて排出される。かくして、排出される切屑は捩
られ、その過程で加工硬化により適度の長さで分断され
ながら排出される。この結果、排出される切屑はホルダ
に絡み付きにくく、穿孔を効率的にするとともに、チッ
プの破損防止にも有効である。
【0009】上記手段において、切屑当り面は、少なく
とも、先端切刃のうち最外周側のニックの略中央から先
端切刃に略垂直にすくい面上に延ばした垂直線と、先端
切刃の外周縁から先端切刃に略垂直にすくい面上に延ば
した垂直線とに挟まれる範囲に存在させるのがとくに好
ましい。というのは、本発明ではすくい面側から見て前
記先端切刃に平行でなく、円弧状若しくは前記先端切刃
に対して傾斜状に連なっている外縁を有する切屑当り面
に対し、最外周側のニックより外周側の切刃によって切
削された切屑を衝突させて捩じり作用を与えるものであ
り、この切屑は、この両垂直線の間(距離)を最大幅と
して、すなわち先端切刃のうち最外周側のニックより外
周側に存在する切刃の長さを最大幅として、先端切刃に
略垂直にすくい面側に延びると考えられる。したがっ
て、このように切屑当り面が存在していれば、切屑はそ
の幅方向の全体について略確実に捩り作用を受けること
ができるため、効率的に捩られるからである。
とも、先端切刃のうち最外周側のニックの略中央から先
端切刃に略垂直にすくい面上に延ばした垂直線と、先端
切刃の外周縁から先端切刃に略垂直にすくい面上に延ば
した垂直線とに挟まれる範囲に存在させるのがとくに好
ましい。というのは、本発明ではすくい面側から見て前
記先端切刃に平行でなく、円弧状若しくは前記先端切刃
に対して傾斜状に連なっている外縁を有する切屑当り面
に対し、最外周側のニックより外周側の切刃によって切
削された切屑を衝突させて捩じり作用を与えるものであ
り、この切屑は、この両垂直線の間(距離)を最大幅と
して、すなわち先端切刃のうち最外周側のニックより外
周側に存在する切刃の長さを最大幅として、先端切刃に
略垂直にすくい面側に延びると考えられる。したがっ
て、このように切屑当り面が存在していれば、切屑はそ
の幅方向の全体について略確実に捩り作用を受けること
ができるため、効率的に捩られるからである。
【0010】もっとも、本発明の前記切り屑当り面は、
前記もしたように両垂直線に挟まれる範囲に略対応して
存在するように設けてもよいし、捩り作用の低下はある
もの、切屑を捩りながら排出できるかぎり、それより小
さい範囲に存在するように設けてもよい。なお、本発明
では、前記切屑当り面の外縁がすくい面側から見て円弧
状若しくは前記先端切刃に対して傾斜状に連なっている
ことで切屑に幅方向に捩り作用を与えるものであり、し
たがって、先端切刃から前記切屑当り面の外縁までの垂
直距離は、外周切刃に近付くほど長大化していてもよい
し短小化していてもよいが、前記切屑当り面の外縁は、
外周切刃に近付くほど先端切刃からの垂直距離が長くな
るように連なっているのが好ましい。このようにしてお
く場合には、切屑の幅方向の捩り作用を中心軸線側から
外周側に加えることができ、したがって切屑を中心軸線
側に巻込むことなく排出できることから切屑処理性が向
上するためである。
前記もしたように両垂直線に挟まれる範囲に略対応して
存在するように設けてもよいし、捩り作用の低下はある
もの、切屑を捩りながら排出できるかぎり、それより小
さい範囲に存在するように設けてもよい。なお、本発明
では、前記切屑当り面の外縁がすくい面側から見て円弧
状若しくは前記先端切刃に対して傾斜状に連なっている
ことで切屑に幅方向に捩り作用を与えるものであり、し
たがって、先端切刃から前記切屑当り面の外縁までの垂
直距離は、外周切刃に近付くほど長大化していてもよい
し短小化していてもよいが、前記切屑当り面の外縁は、
外周切刃に近付くほど先端切刃からの垂直距離が長くな
るように連なっているのが好ましい。このようにしてお
く場合には、切屑の幅方向の捩り作用を中心軸線側から
外周側に加えることができ、したがって切屑を中心軸線
側に巻込むことなく排出できることから切屑処理性が向
上するためである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るスペードドリル用ス
ローアウェイチップを具体化した実施の形態について、
図1〜8を参照して詳細に説明する。図中1は、超硬合
金などからなる本例のスローアウェイチップであって、
所定の厚さの略五角形板状をなし、その左右の先端切刃
2,3の各すくい面4,5には各切刃2,3に略平行に
チップブレーカ6,7が所定の幅で断面円弧状に凹設さ
れている(図6参照)。本例では左右の各先端切刃2,
3のうち、一方(図2左)に1か所、他方(図2右)に
2か所、左右各切刃2,3を略等分するようにニック
8,9,10が設けられている。
ローアウェイチップを具体化した実施の形態について、
図1〜8を参照して詳細に説明する。図中1は、超硬合
金などからなる本例のスローアウェイチップであって、
所定の厚さの略五角形板状をなし、その左右の先端切刃
2,3の各すくい面4,5には各切刃2,3に略平行に
チップブレーカ6,7が所定の幅で断面円弧状に凹設さ
れている(図6参照)。本例では左右の各先端切刃2,
3のうち、一方(図2左)に1か所、他方(図2右)に
2か所、左右各切刃2,3を略等分するようにニック
8,9,10が設けられている。
【0012】そして、各すくい面4,5の外周切刃(マ
ージン)12,13寄り部位に対し、各チップブレーカ
6,7から連続し、外周切刃12,13に沿って後端
(図2上)側が幅狭のU字形ないしV字形の断面円弧状
の凹部(凹溝)14,15が設けられている(図7参
照)。この各凹部14,15は、先端切刃2,3側を各
チップブレーカ6,7と略同じ深さとし、後端に向かう
に従い浅くなるように形成されている(図8参照)。そ
して、各凹部14,15ともすくい面4,5との境界線
(稜線)の凹部側(壁面側)が切屑当り面をなすように
形成されている。
ージン)12,13寄り部位に対し、各チップブレーカ
6,7から連続し、外周切刃12,13に沿って後端
(図2上)側が幅狭のU字形ないしV字形の断面円弧状
の凹部(凹溝)14,15が設けられている(図7参
照)。この各凹部14,15は、先端切刃2,3側を各
チップブレーカ6,7と略同じ深さとし、後端に向かう
に従い浅くなるように形成されている(図8参照)。そ
して、各凹部14,15ともすくい面4,5との境界線
(稜線)の凹部側(壁面側)が切屑当り面をなすように
形成されている。
【0013】しかして、ニックが2か所設けられた切刃
2のすくい面4に設けられた凹部14は、最外周側のニ
ック9の略中央から先端切刃2に略垂直に各すくい面4
上に延ばした垂直線S1より若干中心軸線J側の点P1
から連続して外周切刃12側に設けられ、その凹部14
の内側に沿う部位が切屑当り面16をなすように形成さ
れている。ただし、この切屑当り面16のうち、外周切
刃12と反対側の部位16a及びその外縁16sが点P
1から先端切刃2に対して約60度程度の傾斜角度αで
チップ1の後端側に延びており、したがってこの切屑当
り面16aの外縁16sは、外周切刃12に近付くほど
先端切刃2からの垂直距離dが長くなるように連なって
いる(図2及び図4参照)。そして凹部14のなす切屑
当り面16のうち、主としてこの部位16aが最外周側
のニック9より外周側の先端切刃2で切削される切屑の
切屑当り面(図中の陰影線部)をなすように形成されて
いる。また、この切屑当り面16aおよびその外縁16
sは、点P1から連なり、先端切刃2の外周縁17から
先端切刃2に略垂直にすくい面4上に延ばした垂直線S
2を越えて連なっている。
2のすくい面4に設けられた凹部14は、最外周側のニ
ック9の略中央から先端切刃2に略垂直に各すくい面4
上に延ばした垂直線S1より若干中心軸線J側の点P1
から連続して外周切刃12側に設けられ、その凹部14
の内側に沿う部位が切屑当り面16をなすように形成さ
れている。ただし、この切屑当り面16のうち、外周切
刃12と反対側の部位16a及びその外縁16sが点P
1から先端切刃2に対して約60度程度の傾斜角度αで
チップ1の後端側に延びており、したがってこの切屑当
り面16aの外縁16sは、外周切刃12に近付くほど
先端切刃2からの垂直距離dが長くなるように連なって
いる(図2及び図4参照)。そして凹部14のなす切屑
当り面16のうち、主としてこの部位16aが最外周側
のニック9より外周側の先端切刃2で切削される切屑の
切屑当り面(図中の陰影線部)をなすように形成されて
いる。また、この切屑当り面16aおよびその外縁16
sは、点P1から連なり、先端切刃2の外周縁17から
先端切刃2に略垂直にすくい面4上に延ばした垂直線S
2を越えて連なっている。
【0014】一方、ニックが1か所設けられた切刃3の
すくい面5に設けられた凹部15は、ニック10の略中
央から先端切刃3に略垂直にすくい面5上に延ばした垂
直線S3より若干外周切刃13側の点P2から連続して
外周切刃13側に設けられ、その凹部15の内側に沿う
部位が切屑当り面18をなすように形成されている。た
だし、この切屑当り面18のうち、外周切刃13と反対
側の部位18a及びその外縁18sが点P2から先端切
刃3に対して約60度程度の傾斜角度αでチップ1の後
端側に延びており、主としてこの部位18aが最外周側
のニック10より外周側の先端切刃3で切削される切屑
の切屑当り面をなすように形成されている。なお、この
切屑当り面18a及びその外縁18sは、点P2から連
なり、先端切刃3の外周縁19から先端切刃3に略垂直
にすくい面5上に延ばした垂直線S4を越えて連なって
いる。
すくい面5に設けられた凹部15は、ニック10の略中
央から先端切刃3に略垂直にすくい面5上に延ばした垂
直線S3より若干外周切刃13側の点P2から連続して
外周切刃13側に設けられ、その凹部15の内側に沿う
部位が切屑当り面18をなすように形成されている。た
だし、この切屑当り面18のうち、外周切刃13と反対
側の部位18a及びその外縁18sが点P2から先端切
刃3に対して約60度程度の傾斜角度αでチップ1の後
端側に延びており、主としてこの部位18aが最外周側
のニック10より外周側の先端切刃3で切削される切屑
の切屑当り面をなすように形成されている。なお、この
切屑当り面18a及びその外縁18sは、点P2から連
なり、先端切刃3の外周縁19から先端切刃3に略垂直
にすくい面5上に延ばした垂直線S4を越えて連なって
いる。
【0015】なお、本例の切刃角度βは、132度であ
る。また、各すくい面4,5には、図9に示したような
ホルダHへの固定用の止めネジ挿通用の貫通孔20,2
0が穿設されている。そしてチップ1の各正面視におけ
る後端側中央の切欠21は、ホルダHへの取付け時にお
ける位置決め部である。
る。また、各すくい面4,5には、図9に示したような
ホルダHへの固定用の止めネジ挿通用の貫通孔20,2
0が穿設されている。そしてチップ1の各正面視におけ
る後端側中央の切欠21は、ホルダHへの取付け時にお
ける位置決め部である。
【0016】さて、次にこの様な本形態例のものをホル
ダに装着して比較的低硬度の金属、例えばS45CやS
50CなどのHB300程度以下のものに穿孔加工する
場合について説明する(図9参照)。すなわち、ニック
8,9,10で幅狭に分割されながら排出される切屑は
基本的には先端切刃2,3と直角方向に排出される。こ
の際、最外周側のニック9,10より内側の切刃2,3
で切削される切屑は、その部位の切刃の周速度も低いこ
となどから切刃2,3に平行に設けられたチップブレー
カ6,7にすくわれ、ホルダの先端部に衝突するなどに
より、さほど延びることなく適当長さで分断されて略問
題なく排出される。すなわち、図9に示したように例え
ばニックが2か所設けられた切刃2のすくい面4側で
は、最外周側のニック9より内側の切刃2で切削される
切屑K1、K2は、その部位の切刃の周速度も低いこと
などから切刃2に平行に設けられたチップブレーカ6に
すくわれ、ホルダHの先端部に衝突するなどにより、適
当長さで分断されて略問題なく排出され、ニックが1か
所設けられた切刃3においても同様に排出される。
ダに装着して比較的低硬度の金属、例えばS45CやS
50CなどのHB300程度以下のものに穿孔加工する
場合について説明する(図9参照)。すなわち、ニック
8,9,10で幅狭に分割されながら排出される切屑は
基本的には先端切刃2,3と直角方向に排出される。こ
の際、最外周側のニック9,10より内側の切刃2,3
で切削される切屑は、その部位の切刃の周速度も低いこ
となどから切刃2,3に平行に設けられたチップブレー
カ6,7にすくわれ、ホルダの先端部に衝突するなどに
より、さほど延びることなく適当長さで分断されて略問
題なく排出される。すなわち、図9に示したように例え
ばニックが2か所設けられた切刃2のすくい面4側で
は、最外周側のニック9より内側の切刃2で切削される
切屑K1、K2は、その部位の切刃の周速度も低いこと
などから切刃2に平行に設けられたチップブレーカ6に
すくわれ、ホルダHの先端部に衝突するなどにより、適
当長さで分断されて略問題なく排出され、ニックが1か
所設けられた切刃3においても同様に排出される。
【0017】一方、最外周側のニック9,10より外側
の切刃2,3で切削される切屑は、その切刃2,3に略
垂直に延びてチップブレーカ6,7から各凹部14,1
5に入り込む。そして、図9に示したようにニックが2
か所設けられた切刃2のすくい面4側では、外周切刃1
2と反対側の切屑当り面16aに押付けられる。この切
屑当り面16a及びその外縁16sは先端切刃2に対し
て傾斜状に連なっていることから、帯状の切屑Kはその
傾斜状の部位16aに点P1に近い側から衝突する。す
ると図10に示したように切屑Kはその幅方向の軸線寄
り部位が切屑当り面16a及びその外縁16sに押し付
けられ図中矢印で示したように外向きとなるように捩じ
り作用を受ける。こうして、連続して捩り作用を受けて
排出される切屑Kは図11に示したように、切刃2から
凹部14を案内されるようにして捩られて排出され、あ
る長さで次々と分断され、図12に示したような切屑K
となる。
の切刃2,3で切削される切屑は、その切刃2,3に略
垂直に延びてチップブレーカ6,7から各凹部14,1
5に入り込む。そして、図9に示したようにニックが2
か所設けられた切刃2のすくい面4側では、外周切刃1
2と反対側の切屑当り面16aに押付けられる。この切
屑当り面16a及びその外縁16sは先端切刃2に対し
て傾斜状に連なっていることから、帯状の切屑Kはその
傾斜状の部位16aに点P1に近い側から衝突する。す
ると図10に示したように切屑Kはその幅方向の軸線寄
り部位が切屑当り面16a及びその外縁16sに押し付
けられ図中矢印で示したように外向きとなるように捩じ
り作用を受ける。こうして、連続して捩り作用を受けて
排出される切屑Kは図11に示したように、切刃2から
凹部14を案内されるようにして捩られて排出され、あ
る長さで次々と分断され、図12に示したような切屑K
となる。
【0018】また、ニックが1か所設けられた切刃3の
すくい面5側では、図13に示したように、切屑Kは、
凹部15のなす傾斜状の切屑当り面18a及びその外縁
18sだけでなく、一部が切刃3と平行なチップブレー
カ7aにも押付けられるが、それでも図14に示したよ
うに切屑Kはその幅方向の軸線寄り部位が外向きとなる
ように矢印方向に捩じり作用を受けて連続して排出され
る。かくして、前記と同様にある長さで次々と分断され
て排出される。
すくい面5側では、図13に示したように、切屑Kは、
凹部15のなす傾斜状の切屑当り面18a及びその外縁
18sだけでなく、一部が切刃3と平行なチップブレー
カ7aにも押付けられるが、それでも図14に示したよ
うに切屑Kはその幅方向の軸線寄り部位が外向きとなる
ように矢印方向に捩じり作用を受けて連続して排出され
る。かくして、前記と同様にある長さで次々と分断され
て排出される。
【0019】このように、最外周側のニック9,10よ
り外側の切刃で切削される切屑Kは、排出される過程
で、連続して一方に捩じり作用を受けながら排出される
ので、ある捩じり角度となると分断され、これが連続す
る結果、適度の長さで分断された切屑となる。かくし
て、その切屑処理性が向上し、ホルダHへの絡み付きや
チップの破損、さらには穿孔する孔の内面の精度の低下
が防止される。
り外側の切刃で切削される切屑Kは、排出される過程
で、連続して一方に捩じり作用を受けながら排出される
ので、ある捩じり角度となると分断され、これが連続す
る結果、適度の長さで分断された切屑となる。かくし
て、その切屑処理性が向上し、ホルダHへの絡み付きや
チップの破損、さらには穿孔する孔の内面の精度の低下
が防止される。
【0020】なお、前例ではニックが1か所設けられた
切刃3のすくい面5側においては、切屑当り面18aの
外縁18sをニック10の略中央から先端切刃3に略垂
直にすくい面5上に延ばした垂直線S3よりも外周寄り
の点P2から外周側に連なるように設けたが、これは前
述したように、ニックが2か所設けられた切刃のすくい
面側と同様に、同垂直線S3より中心軸線寄り部位から
外周側に連なるように設ける方が好ましい。切屑に捩り
を効率的に与えることができるためである。
切刃3のすくい面5側においては、切屑当り面18aの
外縁18sをニック10の略中央から先端切刃3に略垂
直にすくい面5上に延ばした垂直線S3よりも外周寄り
の点P2から外周側に連なるように設けたが、これは前
述したように、ニックが2か所設けられた切刃のすくい
面側と同様に、同垂直線S3より中心軸線寄り部位から
外周側に連なるように設ける方が好ましい。切屑に捩り
を効率的に与えることができるためである。
【0021】また、前例では、最外周側のニック9,1
0より外周側の先端切刃で切削される切屑が衝突可能の
切屑当り面16a,18aの外縁16s,18sを、傾
斜角度αで各外周切刃12,13に近付くほど各先端切
刃2,3からの垂直距離dが長くなるように傾斜直線状
に連ならせたが、図15に示したように、チップブレー
カ6の外周切刃12部位の幅が局部的に円弧状に広がる
ように凹部24を設けることで、最外周側のニック9よ
り外周側の先端切刃で切削される切屑が衝突可能の切屑
当り面26aとしてもよい。この場合には、切屑当り面
26aの外縁26sは円弧状にて外周切刃12に近付く
ほど先端切刃2からの垂直距離が長くなるように連なっ
ている、また、前記もしたが図16に示したように、凹
部34は、最外周側のニック9より外周側の先端切刃2
で切削される切屑が衝突可能の切屑当り面36aの外縁
36sを先端切刃2に対して前例と逆向きの傾斜角度α
として連ならせてもよい。この様にすれば、切屑は前記
と逆向きに捩られる。なお、図15、16中の符号のう
ち、図2と共通の部位には共通の符号が付されている。
0より外周側の先端切刃で切削される切屑が衝突可能の
切屑当り面16a,18aの外縁16s,18sを、傾
斜角度αで各外周切刃12,13に近付くほど各先端切
刃2,3からの垂直距離dが長くなるように傾斜直線状
に連ならせたが、図15に示したように、チップブレー
カ6の外周切刃12部位の幅が局部的に円弧状に広がる
ように凹部24を設けることで、最外周側のニック9よ
り外周側の先端切刃で切削される切屑が衝突可能の切屑
当り面26aとしてもよい。この場合には、切屑当り面
26aの外縁26sは円弧状にて外周切刃12に近付く
ほど先端切刃2からの垂直距離が長くなるように連なっ
ている、また、前記もしたが図16に示したように、凹
部34は、最外周側のニック9より外周側の先端切刃2
で切削される切屑が衝突可能の切屑当り面36aの外縁
36sを先端切刃2に対して前例と逆向きの傾斜角度α
として連ならせてもよい。この様にすれば、切屑は前記
と逆向きに捩られる。なお、図15、16中の符号のう
ち、図2と共通の部位には共通の符号が付されている。
【0022】さらに、前例では凹部がチップの後端部か
ら突き抜けていないものを例示したが、これは突き抜け
ていてもよい。また、ニックの数はドリルの刃径(切刃
の外径)等に応じて適当に設定されるが、その数にかか
わらず本発明は具体化できる。なお、最外周側のニック
より外周側の先端切刃で切削される切屑が衝突可能の切
屑当り面の外縁を連ならせる方向は、先端切刃に対して
傾斜角或いは接線角度で30〜75度程度の範囲とする
のが適切である。
ら突き抜けていないものを例示したが、これは突き抜け
ていてもよい。また、ニックの数はドリルの刃径(切刃
の外径)等に応じて適当に設定されるが、その数にかか
わらず本発明は具体化できる。なお、最外周側のニック
より外周側の先端切刃で切削される切屑が衝突可能の切
屑当り面の外縁を連ならせる方向は、先端切刃に対して
傾斜角或いは接線角度で30〜75度程度の範囲とする
のが適切である。
【0023】
【実施例】図1〜8に示した実施形態のもので、ドリル
の刃径が20mm、先端切刃が下がり量が0.4mm
で、これに沿うチップブレーカの幅が3.5mm、その
断面の円弧半径が3mmのものにおいて、最外周側のニ
ックより外周側の先端切刃で切削される切屑が衝突可能
の切屑当り面をなす凹部を各先端切刃側において幅3.
5mm(横断面の半径約2mm一定)とし、後端部に向
かう長さを7mm程度として幅狭となるように凹部を形
成した実施例をつくり、このものでSCM415(HB
200程度)のブロックに次の〜の切削条件で穿孔
加工して、排出された切屑の状態等を観察した。なお、
ニックが2か所設けられた切刃のすくい面4側の垂直線
S1と点P1との垂直距離は約1mm、ニックが1か所
設けられた切刃のすくい面5側の垂直線S3と点P2と
の垂直距離は約2mmとした。
の刃径が20mm、先端切刃が下がり量が0.4mm
で、これに沿うチップブレーカの幅が3.5mm、その
断面の円弧半径が3mmのものにおいて、最外周側のニ
ックより外周側の先端切刃で切削される切屑が衝突可能
の切屑当り面をなす凹部を各先端切刃側において幅3.
5mm(横断面の半径約2mm一定)とし、後端部に向
かう長さを7mm程度として幅狭となるように凹部を形
成した実施例をつくり、このものでSCM415(HB
200程度)のブロックに次の〜の切削条件で穿孔
加工して、排出された切屑の状態等を観察した。なお、
ニックが2か所設けられた切刃のすくい面4側の垂直線
S1と点P1との垂直距離は約1mm、ニックが1か所
設けられた切刃のすくい面5側の垂直線S3と点P2と
の垂直距離は約2mmとした。
【0024】主軸回転数:320rpm(切削速度
(V):20m/min)、送り速度(f):0.3m
m/rev(96mm/min)。 主軸回転数:640rpm(切削速度(V):40m
/min)、送り速度(f):0.25mm/rev
(160mm/min)。 主軸回転数:960rpm(切削速度(V):60m
/min)、送り速度(f):0.25mm/rev
(240mm/min)。
(V):20m/min)、送り速度(f):0.3m
m/rev(96mm/min)。 主軸回転数:640rpm(切削速度(V):40m
/min)、送り速度(f):0.25mm/rev
(160mm/min)。 主軸回転数:960rpm(切削速度(V):60m
/min)、送り速度(f):0.25mm/rev
(240mm/min)。
【0025】この結果、〜のいずれの切削条件で
も、切屑全体の1/3〜1/2適度のものに図12に示
したような捩じれのあるものが確認された。そして、こ
の加工においては、直接目視で観察することは危険で不
可能なため、加工後のチップや仕上げ面を観察したとこ
ろその破損もなく、また、穿孔された穴の内面の傷もほ
とんどない。一方、凹部を設けない比較例では、このよ
うに捩れた切屑はほとんど観察されなかった。また、穿
孔された穴の内面に傷が観察された。これらのことは、
とりもなおさず本発明の効果を実証するものである。
も、切屑全体の1/3〜1/2適度のものに図12に示
したような捩じれのあるものが確認された。そして、こ
の加工においては、直接目視で観察することは危険で不
可能なため、加工後のチップや仕上げ面を観察したとこ
ろその破損もなく、また、穿孔された穴の内面の傷もほ
とんどない。一方、凹部を設けない比較例では、このよ
うに捩れた切屑はほとんど観察されなかった。また、穿
孔された穴の内面に傷が観察された。これらのことは、
とりもなおさず本発明の効果を実証するものである。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るスペードドリル用スローアウェイチップによれ
ば、比較的低硬度の金属に穿孔する際に細長く真っ直ぐ
に延びて排出されがちの最外周側のニックより外側の切
刃部位で切削される切屑をねじらせることができるた
め、適度の長さで分断可能となり、その切屑処理性を著
しく高めることができる。この結果、切屑のホルダへの
絡み付きが防止され、機械の停止やチップの破損が防止
され、加工効率の向上やチップの寿命の延長が期待され
る。
に係るスペードドリル用スローアウェイチップによれ
ば、比較的低硬度の金属に穿孔する際に細長く真っ直ぐ
に延びて排出されがちの最外周側のニックより外側の切
刃部位で切削される切屑をねじらせることができるた
め、適度の長さで分断可能となり、その切屑処理性を著
しく高めることができる。この結果、切屑のホルダへの
絡み付きが防止され、機械の停止やチップの破損が防止
され、加工効率の向上やチップの寿命の延長が期待され
る。
【図1】本発明に係るスペードドリル用スローアウェイ
チップを具体化した実施形態例の斜視図。
チップを具体化した実施形態例の斜視図。
【図2】図1のチップをニックが2か所の切刃のすくい
面側から見た図。
面側から見た図。
【図3】図1のチップをニックが1か所の切刃のすくい
面側から見た図。
面側から見た図。
【図4】図2の要部拡大図。
【図5】図3の要部拡大図。
【図6】図4のA−A線断面図。
【図7】図4のB−B線断面図。
【図8】図4のC−C線断面図。
【図9】図1のチップで切削、排出される各切屑の状態
を説明する図であってニックが2か所の切刃のすくい面
側から見たホルダへの装着状態の図。
を説明する図であってニックが2か所の切刃のすくい面
側から見たホルダへの装着状態の図。
【図10】図9のD−D線断面図。
【図11】図9で最外周側のニックの外側の切刃で切削
される切屑が捩られて排出される状態を示す図。
される切屑が捩られて排出される状態を示す図。
【図12】ねじられて分断、排出された切屑の外観図。
【図13】ニックが1か所の切刃のものでその外周側で
切削される切屑の捩り作用を説明するすくい面側から見
た図。
切削される切屑の捩り作用を説明するすくい面側から見
た図。
【図14】図13のE−E線断面図。
【図15】別の形態例のすくい面側から見た図。
【図16】別の形態例のすくい面側から見た図。
【図17】従来のスペードドリル用スローアウェイチッ
プの斜視図。
プの斜視図。
【図18】図17のチップで穿孔する際に先端切刃の外
周部位で切削される切屑が延びて排出される状態を説明
する図。
周部位で切削される切屑が延びて排出される状態を説明
する図。
1 スペードドリル用スローアウェイチップ 2,3 先端切刃 4,5 すくい面 6,7 チップブレーカ 8,9,10 ニック 9,10 最外周側のニック 14,15,24,34 凹部 16a,18a,26a,36a 切屑当り面 16s,18s,26s,36s 切屑当り面の外縁 17,19 先端切刃の外周縁 K,K1,K2 切屑 S1,S2,S3,S4 垂直線
Claims (4)
- 【請求項1】 左右の先端切刃に沿ってチップブレーカ
が凹設され、その左右の先端切刃に適数のニックが設け
られたスペードドリル用スローアウェイチップにおい
て、その各すくい面の外周寄り部位に対し、前記チップ
ブレーカから連続して凹部を設け、最外周側のニックよ
り外周側の先端切刃で切削される切屑が衝突可能の切屑
当り面を形成するとともに、その切屑当り面の外縁が、
すくい面側から見て円弧状若しくは前記先端切刃に対し
て傾斜状に連なっていることを特徴とするスペードドリ
ル用スローアウェイチップ。 - 【請求項2】 前記切屑当り面は、先端切刃のうち最外
周側のニックの略中央から先端切刃に略垂直にすくい面
上に延ばした垂直線と、先端切刃の外周縁から先端切刃
に略垂直にすくい面上に延ばした垂直線とに挟まれる範
囲に略対応して存在している請求項1記載のスペードド
リル用スローアウェイチップ。 - 【請求項3】 前記切屑当り面は、少なくとも、先端切
刃のうち最外周側のニックの略中央から先端切刃に略垂
直にすくい面上に延ばした垂直線と、先端切刃の外周縁
から先端切刃に略垂直にすくい面上に延ばした垂直線と
に挟まれる範囲に存在している請求項1記載のスペード
ドリル用スローアウェイチップ。 - 【請求項4】 前記切屑当り面の外縁は、外周切刃に近
付くほど先端切刃からの垂直距離が長くなるように連な
っている請求項1、2又は3記載のスペードドリル用ス
ローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28022296A JPH10109210A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | スペードドリル用スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28022296A JPH10109210A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | スペードドリル用スローアウェイチップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10109210A true JPH10109210A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17622022
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28022296A Pending JPH10109210A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | スペードドリル用スローアウェイチップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10109210A (ja) |
Cited By (18)
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-
1996
- 1996-09-30 JP JP28022296A patent/JPH10109210A/ja active Pending
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