JPH10109370A - 耐水性ハニカム構造材及び耐水コーティング組成物 - Google Patents

耐水性ハニカム構造材及び耐水コーティング組成物

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JPH10109370A
JPH10109370A JP26741596A JP26741596A JPH10109370A JP H10109370 A JPH10109370 A JP H10109370A JP 26741596 A JP26741596 A JP 26741596A JP 26741596 A JP26741596 A JP 26741596A JP H10109370 A JPH10109370 A JP H10109370A
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JP
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water
honeycomb structural
reaction
coating composition
structural material
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JP26741596A
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Kenzo Hayashi
鍵三 林
Kozo Hayashi
宏三 林
Kyoichi Fujimoto
恭一 藤本
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Tokiwa Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokiwa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐火性と共に高い耐水性を有するハニカム構
造材を得る。 【解決手段】 難燃性または不燃性の原紙、特に、セピ
オライトを主材とする不燃性シート12から形成された
ハニカム構造材本体11の表面に、ポリオルガノシルセ
スキオキサン(ラダー型シリコーンポリマ)からなるコ
ーティング被膜14を形成する。この無機質ポリマは撥
水性に優れ、また、ラダー(梯子)形のポリマ構造であ
るため屈曲強度が高く、耐熱性も特に高いため、優れた
耐火性と耐水性とを有するハニカム構造材を得ることが
できる。なお、この被膜14は、オルガノトリアルコキ
シシランと、水と、反応促進剤としてのアルミニウムキ
レートとの混合物を予備反応させて得た生成物(プレポ
リマ)と、反応抑制剤としてのリン酸エステルと、有機
溶剤とからなる1液性の常温硬化可能なコーティング組
成物によって形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁材、雨戸、扉、床
等の建材用パネルの芯材、或いは鉄道車両の内装パネル
の芯材等として使用されるハニカム構造材、特に、耐火
性と共に耐水性が要求される用途に適した耐水性ハニカ
ム構造材、並びに、その製造に好適に使用することがで
きる耐水コーティング組成物、詳しくは、ポリオルガノ
シルセスキオキサンの硬化被膜を形成する耐水コーティ
ング組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、扉、間仕切り、或いは壁材等
の建材用パネルには、軽量でありながら高い剛性、強
度、耐衝撃性等を有することから、例えば六角形等の断
面形状の多数の柱状セルの蜂の巣状の集合体であるハニ
カム構造材が、その芯材(コア)として使用されてい
る。
【0003】このハニカム構造材は、シート状の材料を
用い、これに一定の間隔で接着条を設けて交互に半ピッ
チずらして多数枚積層接着した後、これを所望の幅に切
断し、次いで展張する方法等によって一般に製造され
る。そして、そのシート状の材料としては、アルミ合
金、ステンレス等の金属材料よりも遥かに安価であり、
また取扱いも容易である等の点から、クラフト紙等のパ
ルプ紙材が一般的に使用されている。また、このような
紙材から形成された、所謂、ペーパー系ハニカム構造材
は、断熱性、遮音性を有し、また結露を生じない等の効
果も有している。
【0004】ただし、単なるパルプ紙材から形成された
ハニカム構造材は、そのパルプ材料が有機物であるセル
ロースからなり、燃焼性であるために、燃え易く、また
熱劣化し易い。そのため、そのようなパルプ紙材は、通
常、リン酸アンモニウム或いはハロゲン化合物等の難燃
剤による難燃化処理が施されている。しかし、それによ
ってその燃焼性はある程度低下させることができるもの
の、それにも限界がある。したがって、このようなパル
プ紙材を原紙とするハニカム構造材は、耐火性或いは防
火性の点では十分なものではない。なお、不燃性、耐火
性に優れた紙材としては従前では石綿繊維紙が代表的な
ものであったが、石綿繊維は健康を害する恐れがあるこ
とが分かり、現在では使用されていない。
【0005】そこで、優れた耐火性或いは防火性の点か
ら、ハニカム構造材としては、石綿繊維紙に替わる難燃
性または不燃性の抄紙材を原紙として用いて形成した種
々のものが開発され、また知られている。その代表的な
一つは、無機物である水酸化アルミニウム粉末を50〜
90重量%の高い割合でパルプ材と共に抄造した水酸化
アルミニム高含有紙を原紙として用いたハニカム構造材
であり、これについては、例えば、特開昭60−250
945号公報、特開昭63−178033号公報、特公
平5−57104号公報、特開平5−57825号公報
等において種々の態様で開示されている。そして、この
ハニカム構造材によれば、特に、その水酸化アルミニム
が自己消火性を有し、加熱により水分を放出して吸熱分
解することから、優れた耐火性を得ることができる。ま
た、その耐火性は、形成されたハニカム構造材の表面に
水ガラス組成物をコーティングし、ケイ酸塩被膜を形成
することによって、更に向上することができる。
【0006】また、同様の優れた耐火性を有するハニカ
ム構造材は、例えば、特公平3−4679号公報に記載
のように、含水ホウ酸カルシウム(灰硼石)、または水
酸化マグネシウム等の無機質粉末を多量に含む難燃性の
抄造シートによっても得ることができる。
【0007】しかし、より一層優れた耐火性は、本出願
人が開発したセピオライトを主材とする実質的に不燃性
の抄造シートを用いることによって得ることができる。
即ち、この不燃性シートは、繊維性の含水ケイ酸マグネ
シウム鉱物であるセピオライト自体が結着性或いは固結
性に優れ、抄造シートの保形性を確保するためのパルプ
材は不必要であるか、または最小限度に止めることがで
きるため、ほぼ完全な不燃性を有し、しかも、セピオラ
イトは焼結性を有するため、火炎または高熱にさらされ
た場合でもその形状を良好に保持する。そのため、この
不燃性シートを原紙として用いて形成したハニカム構造
材によれば、特に優れた耐火性を得ることができる。な
お、このハニカム構造材については、例えば、特開平5
−229042号公報に開示されている。また、ここに
は、水ガラス組成物等の水性無機含浸剤を、不燃性シー
トから形成したハニカム構造材の表面に更にコーティン
グすることも開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、無機質材
料を主材とする難燃性または不燃性の抄造シートを原紙
として使用し、ハニカム構造材を形成することによっ
て、防災上のニーズにも適合する優れた耐火性を有する
ハニカム構造材を得ることができる。また、特に優れた
耐火性は、セピオライトを主材として抄造した不燃性シ
ートを原紙として用いることによって得られる。そし
て、これらのハニカム構造材は、断熱性、遮音性に優
れ、また、結露が生じない、腐蝕しない等の効果も有し
ている。
【0009】しかしながら、このようなハニカム構造材
は、抄造シートを原紙として形成したものであるだけ
に、水には弱く、耐水性に劣る傾向がある。即ち、抄造
シートからなる原紙は水を吸収し易いため、水がその表
面に付着するとその水は原紙の組織内部に容易に浸透
し、その結果、その水分により組織が膨潤し、その結合
が解き離され、ハニカム構造材の強度が低下する。この
ことはセピオライトを主材とする不燃性シートから形成
されたハニカム構造材の場合も同様であり、セピオライ
ト自体の固結性によって他のものよりは高い耐水性を有
するが、長時間水に晒されるとその固結力も失われ、同
様に、組織が膨潤し、強度が低下する。
【0010】この耐水性は、そのハニカム構造材の表面
に水ガラス組成物のコーティングが施された場合には、
ある程度向上する。形成された無機質のケイ酸塩被膜に
よって耐火性等が向上されるだけでなく、原紙の組織も
強化され、それによって、水分による組織の膨潤または
結合力の低下が防止されるからである。しかし、水ガラ
スによるこのケイ酸塩被膜はガラス質の脆い被膜である
ため、この被膜を耐水性に十分な厚さで形成すること
は、そのハニカム構造材の柔軟性を逆に損ない、また耐
衝撃性等も悪化させることになる。他方また、耐水強度
の向上は、抄造時に添加する紙力増強剤としてのバイン
ダ、特に、熱硬化性樹脂からなるバインダの量を多くす
ることによっても可能ではある。しかし、バインダの添
加量には限界があり、余りその量を多くすることは、原
紙の剛性を過度に高めその取扱い性を悪化させることに
なり、しかも、それの優れた不燃性を損なうことにな
る。また、このようにケイ酸塩被膜を比較的厚く形成
し、またバインダの量を比較的多くした場合であって
も、原紙の組織内部への水分の浸透自体は阻止されない
ので、その耐水性は、長期に亘る信頼性という点では必
ずしも完全ではない。
【0011】そのため、難燃性または不燃性の原紙から
形成したハニカム構造材は、防火建材としての使用に適
した優れた耐火性を有するものの、耐水性が劣るため、
特に、雨水が浸透し易い外壁や、バス、キッチン等の水
回り等での利用には、信頼性の点でなお不十分なもので
あった。
【0012】そこで、本発明は、耐火性と共に優れた耐
水性を有する耐水性ハニカム構造材の提供を第一の課題
とするものである。また、これに加えて、本発明は、優
れた耐水性と共に耐熱性を有する被膜を形成することが
できる1液性の常温硬化可能な耐水コーティング組成物
の提供を第二の課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記本発明の第一の課題
は、耐火性の、つまり、難燃性または不燃性の原紙から
形成したハニカム構造材本体の表面に、特定の型のポリ
マ構造から本質的になるポリオルガノシロキサンのコー
ティング被膜を形成することによって解決される。
【0014】即ち、請求項1にかかる耐水性ハニカム構
造材は、多数の柱状セルの集合体からなり、難燃性また
は不燃性の原紙から形成されたハニカム構造材本体と、
そのハニカム構造材本体を形成する原紙の表面に形成さ
れ、ポリオルガノシルセスキオキサンからなるコーティ
ング被膜とを具備するものである。
【0015】ここで、ポリオルガノシルセスキオキサン
は次の一般化学構造式(I)で示されるものであり、1
個のケイ素原子Si当たり1.5個の酸素原子Oが結合
したラダー(はしご)状のポリマ構造を有するポリオル
ガノシロキサンである。
【0016】
【化1】
【0017】なお、式中、Rはアルキル基またはアリー
ル基等の炭化水素基を示し、nは1以上の整数である。
【0018】このポリオルガノシルセスキオキサン(ラ
ダーシリコーンポリマ)は、無機質ポリマであるポリオ
ルガノシロキサンに一般に共通する優れた撥水性、耐酸
化性、耐熱性等を有するだけでなく、そのポリマ構造が
ラダー(はしご)状であることから、単鎖状のポリマ構
造である通常のポリオルガノシロキサンの場合よりも屈
曲強度が高く、しかも、耐熱性がより高い。つまり、一
方の結合鎖が熱等により一個所で開裂しても、他方の結
合鎖の隣接する個所が同時に開裂しない限りポリマ構造
は切断されず、また、その開裂個所は再結合する可能性
も大きいためである。したがって、上記のハニカム構造
材においては、ハニカム構造材本体を形成する原紙の表
面には、屈曲強度が高いこのラダー型ポリマであるポリ
オルガノシルセスキオキサンからなるコーティング被膜
が形成されているので、それの撥水性によって優れた耐
水性を有するハニカム構造材を得ることができる。ま
た、ハニカム構造材本体自体は難燃性または不燃性の原
紙から形成され、しかも、コーティング被膜は不燃性で
あると共に耐熱性に優れているため、耐火性にも優れた
ハニカム構造材を得ることができる。即ち、優れた耐火
性と共に優れた耐水性を有するハニカム構造材を得るこ
とができる。
【0019】なお、ハニカム構造材本体を形成する原紙
としては、セピオライトを主材して抄造してなる不燃性
シートが好ましい。この不燃性シートによれば、セピオ
ライトが結着性または固結性に優れるため、有機質成分
を最小限度に止めることができると共に、セピオライト
が焼結性を有するため、火炎または高熱に晒された場合
でもその形状を良好に保持することができるので、耐火
性がより優れたハニカム構造材を得ることができる。
【0020】即ち、請求項2にかかる耐水性ハニカム構
造材は、請求項1において、ハニカム構造材本体を形成
する原紙が、セピオライトを主材として抄造してなる不
燃性シートからなるものである。
【0021】なおまた、上記のポリオルガノシルセスキ
オキサンにおいて、そのオルガノ基Rは任意の炭化水素
基、即ち、アルキル基またはアリール基等であることが
できるが、その中でも、熱安定性等において特に優れた
メチル基またはフェニル基が好ましい。特に、メチル基
の場合には最も優れた撥水性が得られ、また、フェニル
基の場合には最も優れた耐熱性が得られる。
【0022】即ち、請求項3にかかる耐水性ハニカム構
造材は、請求項1または2において、ポリオルガノシル
セスキオキサンのオルガノ基が、メチル基及びフェニル
基のうちの1種以上からなるものである。
【0023】また、その一方、このポリオルガノシルセ
スキオキサンのコーティング被膜は、上記本発明の第二
の課題である1液性であり、かつ、常温硬化性を有する
コーティング組成物によって形成することができる。そ
して、この第二の課題は、特定のオルガノシラン化合物
と水とを特定の反応促進剤の添加のもとで加水分解重縮
合した予備反応生成物に、特定の反応抑制剤を加えて1
液性化することによって、解決される。
【0024】即ち、請求項4にかかる耐水性ハニカム構
造材は、請求項1または請求項2において、コーティン
グ被膜が、オルガノトリアルコキシシランと、これを加
水分解する水と、反応促進剤としてのアルミニウムキレ
ートとを含む混合物を、予め予備反応させて得たポリオ
ルガノシルセスキオキサンのプレポリマを含有する予備
反応生成物と、反応抑制剤としてのリン酸エステルと、
有機溶剤とを含むコーティング組成物を、ハニカム構造
材本体を形成する原紙の表面に塗布し、乾燥することに
よって形成されたものからなるものである。
【0025】また、請求項5にかかる耐水コーティング
組成物は、オルガノトリアルコキシシランと、これを加
水分解する水と、反応促進剤としてのアルミニウムキレ
ートとを含む混合物を、予め予備反応させて得たポリオ
ルガノシルセスキオキサンのプレポリマを含有する予備
反応生成物と、反応抑制剤としてのリン酸エステルと、
有機溶剤とを含むものである。
【0026】ここで、オルガノトリアルコキシシランは
水との反応により加水分解されると共に重縮合し、上記
の一般式(I)で示されるポリオルガノシルセスキオキ
サンを生成する。この過程は、次の反応式(II)で一般
に示すことができる。
【0027】
【化2】
【0028】式中、Rはアルキル基またはアリール基の
炭化水素基を示し、また、R′はRと同じまたは異なる
アルコキシル基を形成する炭化水素残基である。
【0029】つまり、オルガノトリアルコキシシランは
そのアルコキシル基が水によって加水分解され、該当す
るアルコールR′OHが分離すると共に、生成したシラ
ノール基SiOHが他のオルガノトリアルコキシシラン
のシラノール基またはアルコキシル基と重縮合し、その
結果、ラダー状構造のポリマであるポリオルガノシルセ
スキオキサンが生成する。
【0030】そして、アルミニウムキレートは、その加
水分解重縮合反応を触媒的に促進する反応促進剤として
働き、コーティング組成物の常温での硬化を可能とす
る。また、リン酸エステルは、ポリオルガノシルセスキ
オキサンのプレポリマの末端のシラノール基をブロック
し、或いは、アルミニウムキレートの反応促進作用を阻
害し、それによって、コーティング組成物の硬化を抑制
する反応抑制剤として働き、そのコーティング組成物を
1液性化する。そのため、このコーティング組成物を塗
布し、乾燥した場合には、有機溶剤と共にリン酸エステ
ルが揮発し、その結果、空気中の水分によって、ポリオ
ルガノシルセスキオキサンのプレポリマの加水分解重縮
合反応が再び進行し、最終的にそれの硬化物からなる被
膜が形成される。したがって、このコーティング組成物
によれば、常温硬化性であり、しかも1液性のコーティ
ング組成物として形成することができる。そして、それ
によって、このコーティング組成物を基材表面に塗布す
るだけで、ポリオルガノシルセスキオキサンからなる硬
化したコーティング被膜を密着性よく形成することがで
き、その基材に優れた耐水性等を与えることができる。
【0031】なお、このコーティング組成物の好ましい
態様は、次のものである。
【0032】即ち、請求項6にかかる耐水コーティング
組成物は、請求項5において、オルガノトリアルコキシ
シランがメチルトリエトキシシランからなり、かつ、こ
れを加水分解する水が酸触媒を含む酸性水からなること
を特徴とするものである。
【0033】請求項7にかかる耐水コーティング組成物
は、請求項5において、アルミニウムキレートが、β−
ジケトンまたはβ−ケトン酸エステルをキレート化剤と
するアルミニウムアルコキシドからなることを特徴とす
るものである。
【0034】請求項8にかかる耐水コーティング組成物
は、請求項5において、リン酸エステルが、炭素数1〜
8の脂肪族アルコールとリン酸とのモノまたはジエステ
ル、即ち、酸性リン酸エステルからなることを特徴とす
るものである。
【0035】請求項9にかかる耐水コーティング組成物
は、メチルトリエトキシシランと、これを加水分解する
水と、酸触媒としての塩酸と、アルミニウム・ジイソプ
ロキシド・エチルアセトアセテートまたはアルミニウム
・ジ−sec-ブトキシド・エチルアセトアセテートからな
る反応促進剤としてのアルミニウムキレートとを含む混
合物を、予め予備反応させて得たポリメチルシルセスキ
オキサンのプレポリマを含有する予備反応生成物と、反
応抑制剤としての酸性リン酸メチルエステルと、炭素数
2〜5の脂肪族アルコールからなる有機溶剤とを含むも
のである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0037】図1は本発明の一実施の形態のハニカム構
造材の全体とその一部を拡大して示す斜視図である。
【0038】図1のように、全体を10で示す本実施態
様のハニカム構造材は、耐火性の、即ち、難燃性または
不燃性の原紙12を基材とし、有機または無機の接着剤
13を使用して形成されたハニカム構造材本体11を備
えている。このハニカム構造材本体11は厚さ方向の隔
壁によって多数の柱状セルが蜂の巣状に形成された構造
体、即ち、多数の柱状セルの集合体からなるものであ
り、その柱状セルは、本例のように断面六角形に形成さ
れるのが最も一般的でありまた好ましいが、四角形等の
他の多角形、或いは円形、または湾曲部分等を含む非角
形に形成することもでき、また、それらの組合せである
こともできる。
【0039】また、このハニカム構造材本体11の表
面、つまり、それを形成している原紙12の表面には、
上記の一般化学構造式(I)で示されるポリオルガノシ
ルセスキオキサン、即ち、ラダー(はしご)型ポリマ構
造のポリオルガノシロキサンから実質的になるコーティ
ング被膜14が形成されている。このラダー状のポリオ
ルガノシロキサンは、無機ポリマ(半無機ポリマ)とし
ての難燃性(非燃焼性)を有し、またポリオルガノシロ
キサンの一般的な特性である耐熱性(熱的安定性)、撥
水性、耐酸化性、優れた誘電性等を有するだけでなく、
そのラダー状のポリマ構造によって、単鎖状(線状)ポ
リマ構造のポリオルガノシロキサンよりも耐熱性が高
く、また屈曲強度が高い。即ち、耐熱性については、一
般の単鎖状(線状)ポリマ構造のシリコーン樹脂は23
0℃位の温度で分解を始め、400℃以上では形状を留
め得ないのに対して、そのラダー型ポリマ構造の場合で
は500℃においても安定である。また、屈曲強度につ
いては、単鎖状(線状)ポリマ構造の場合の約2倍であ
る。
【0040】そのため、このラダー型シリコーン樹脂で
あるポリオルガノシルセスキオキサンからなるコーティ
ング被膜14によれば、それの撥水性によって水分が原
紙12の表面に付着し、またその組織内部に浸透するこ
とが阻止されるため、ハニカム構造材本体11に優れた
耐水性を与えることができる。そして、このポリオルガ
ノシルセスキオキサンはそのポリマ構造によって化学的
にも物理的にも安定であるため、その優れた耐水性を長
期に亘って維持することができる。またその一方、原紙
12の表面の燃焼性の有機物はその優れた耐熱性を有す
るコーティング被膜14によって被覆されるため、その
不燃化が向上され、ハニカム構造材本体11の耐火性が
より向上される。更に、鎖状ポリマからなるこの被膜1
4は屈曲性を有し、またその屈曲強度が高いので、この
被膜14によれば、水ガラス組成物によるケイ酸塩被膜
とは異なり、ハニカム構造材本体11の適度な柔軟性を
損なうことなく、その強度を高めることができる。
【0041】なおここで、ポリオルガノシルセスキオキ
サンのオルガノ基Rは、任意の炭化水素基であることが
できる。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル
基、更にはデシル基等のアルキル基、或いはフェニル
基、トリル基、キシリル基等のアリール基、或いは脂環
式炭化水素基、ビニル基等を挙げることができる。しか
し、これらの中でも、そのオルガノ基Rとしてはメチル
基とフェニル基が特に代表的なものであり、メチル基、
つまり、ポリメチルシルセスキオキサンによれば最も優
れた撥水性が得られ、また、フェニル基、つまり、ポリ
フェニルシルセスキオキサンによれば最も優れた耐熱性
が得られる。そのため、ポリオルガノシルセスキオキサ
ンのオルガノ基Rは、メチル基またはフェニル基、また
は、これらの組合せ(コポリマ)であることが好まし
い。しかし、耐熱性は既に十分であることから、最も好
ましいのはメチル基である。
【0042】そして、このようなポリオルガノシルセス
キオキサンから実質的になるコーティング被膜14は、
例えば、次のような通常の方法によって形成することが
できる。即ち、オルガノトリクロロシランをアルカリ触
媒下で水と反応させ、加水分解重縮合させる等の方法に
よって、予めポリオルガノシルセスキオキサンからなる
ポリマを製造し、これを適当な溶剤に溶解してコーティ
ング組成物を形成し、ハニカム構造材本体11の原紙1
2の表面に塗布し、次いで乾燥する方法である。しか
し、このコーティング被膜14は、優れた耐水性が長期
に亘って保持されるためにも、原紙12の表面に密着性
良く被着されていることが望ましい。したがって、この
ポリオルガノシルセスキオキサンからなる被膜14は、
硬化型のコーティング組成物によって硬化被膜として形
成されることが好ましく、そのため、後述のような、そ
のプレポリマを含む常温で硬化可能な1液性のコーティ
ング組成物によって形成することが好ましい。
【0043】これらのハニカム構造材本体11及びそれ
を形成する原紙12、及びコーティング被膜14を形成
するための耐水コーティング組成物について、以下、詳
細に説明する。
【0044】〔原紙〕ハニカム構造材本体11を形成す
る原紙12としては、得られるハニカム構造材10が優
れた耐火性を有し、防火建材等として好適に利用される
ためにも、十分な難燃性または不燃性を有する抄造シー
ト(紙材)が好ましい。
【0045】具体的には、そのような紙材としては、例
えば、水酸化アルミニウム、含水ホウ酸カルシウム(灰
硼石)、水酸化マグネシウム等の好ましくは結合水を有
する無機物質の粉体を比較的多く含む混抄紙を挙げるこ
とができる。そして、その無機質の粉体は、全体に対し
て、一般に50〜90重量%の割合で含有させることが
できる。その含有割合が多い程、より優れた難燃性また
は不燃性が得られるが、それらの無機質粉体は一般に結
着性に乏しく、そのため、それらの粒子を紙材として結
合保持するために、パルプ材が少なくとも10重量%以
上必要である。なお、既に知られているように、それら
の紙材の耐火性を向上するために、その表面に更に無機
質粉末をコーティングすることもできる。また、水ガラ
ス組成物のコーティングも必要に応じて行うことができ
る。
【0046】しかし、原紙12として最も好ましいの
は、セピオライトを主材として抄造した不燃性シートで
ある。山皮等とも呼ばれるセピオライトは、繊維性を持
った含水ケイ酸マグネシウムからなる粘度鉱物であり、
その表面には反応性に富んだ水酸基を有し、吸着性、揺
変性、固結性、焼結性等の基本的な性質がある。そのた
め、このセピオライト自体の固結性または結着性によっ
て、有機物であるパルプ材は必要でないか、または非常
に少ない量に止めることができ、それによって、実質的
に不燃性の抄造シートを得ることができる。また、セピ
オライトは焼結性を有するので、火炎または高熱に晒さ
れた際、水酸化アルミニウム高含有紙等ではそれが熱分
解して崩壊するのに対し、この不燃性シートの場合で
は、セピオライトが相互に焼結するため、シートの原形
が保持される。つまり、このセピオライトを主材とする
不燃性シートは、高熱によっても崩壊すること等がない
優れた形状保持性を有している。
【0047】なお、この不燃性シートは、セピオライト
を単独で抄造することによっても形成することができ
る。しかし、一般的には、曲げ等に対する紙力強度を十
分なものとし、それによって良好なハンドリング性を確
保するために、主材としてのセピオライトの他に補強繊
維とバインダとを加え、これらを含むスラリーから抄造
によって形成することが好ましい。ただしこの場合、セ
ピオライトの割合は、その特質を十分に発揮させるため
に、全体の少なくとも75重量%以上であることが好ま
しい。
【0048】ここで、補強繊維は得られる不燃性シート
を補強するために用いられ、好ましくは、無機質繊維が
用いられる。具体的には、ガラス繊維、ロックウール繊
維、ステンレス繊維等の金属繊維、カーボン繊維、アル
ミナ繊維等のセラミック繊維等を用いることができる。
しかし、これらの中でも、材料コスト、抄造時の凝集効
果等の点から、ガラス繊維が最も好ましい。そして、こ
れらの無機質繊維は、不燃性シート全体に対して、一般
に3〜20重量%配合することができる。また、補強繊
維としては、無機質繊維だけでなく、木材パルプ、また
はこれを難燃化したリン酸パルプ、或いはアラミド繊維
等の好ましくはフィブリル化された合成繊維等の有機質
繊維も使用することができる。ただし、その配合量は、
不燃性を完全なものとするために、不燃性シート全体に
対して10重量%以下であることが好ましく、5重量%
以下であることがより好ましい。
【0049】また、バインダは材料成分の相互の結着性
を高め、それによって紙力を増強するために用いられ
る。そして、このバインダとしては、グアーガム、でん
ぷん等の天然高分子化合物も使用可能であるが、好まし
くは、合成物である合成樹脂を用いることができる。そ
の合成樹脂としては、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂のい
ずれも適宜に用いることができ、また好ましくは、凝集
剤としての作用を合わせて有するカチオン系、アニオン
系、またはノニオン系のものを使用することができる。
具体的には、熱可塑性樹脂としては、ポリアクリルアミ
ド等のアクリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリエ
チレンオキサイド、ポリエステル系樹脂等が挙げられ
る。また、熱硬化性樹脂としては、エピクロルヒドリン
化ポリアミド樹脂等のエポキシ系樹脂、メラミン樹脂、
尿素樹脂等のアミノ樹脂等が挙げられ、これらによれ
ば、特に湿潤時の紙力を高めることができる。そして、
これらの高分子化合物からなるバインダはそれぞれ単独
で、または適宜組合わせて使用することができるが、そ
の割合は、優れた不燃性を得るために、一般に不燃性シ
ート全体に対して5重量%以下であることが好ましい。
セピオライトが固結性に優れているため、そのような少
ない量であっても十分である。
【0050】なお、このセピオライトを主材とする不燃
性シートには、これらの補強繊維及びバインダの他に
も、例えば、水酸化アルミニウム等の無機質粉末を更に
配合することもできる。ただし、そのような場合であっ
ても、セピオライトの割合は全体に対して75重量%以
上であることが好ましく、また、有機質分の合計量は1
0重量%以下であることが好ましい。
【0051】そして、この不燃性シートは、例えば、次
のような組成で形成することができる。
【0052】《不燃性シートの組成例》 セピオライト・・・85%(重量%) ガラス繊維・・・・10% パルプ・・・・・・・3% ビニロン系繊維・・・1% アクリル系樹脂・0.5% エポキシ系樹脂・0.5% この例の不燃性シートによれば、パルプ等の有機成分の
合計量は5重量%であり、この有機成分は高温加熱(8
00〜1000℃)により炭化するが、炭化後のシート
においても強度の劣化はほとんど無く、優れた耐熱保形
性を備えている。また、この不燃性シートは耐水性も有
し、水に浸漬しても再溶解することはない。ただし、強
度は僅かに低下する。なお、この組成の不燃性シート
は、それらの材料成分を分散したスラリを形成し、それ
を抄造することによって得ることができる。
【0053】〔ハニカム構造材本体の形成〕このような
難燃性または不燃性の抄造シート、特に、セピオライト
を主材とする不燃性シートからなる原紙12を用いて、
ハニカム構造材本体1は、通常の良く知られた方法によ
って、例えば次のように形成することができる。なお、
この原紙12の厚さは、要求される強度等にもよるが、
一般に0.2〜1.0mm程度が好ましい。
【0054】即ち、まず、シート状の原紙の表面に、ス
クリーン転写或いはローラー塗布等により、一定間隔で
所定の幅に無機接着剤を筋状に塗布する。この無機接着
剤としては、水ガラス系、リン酸塩系、コロイダルシリ
カ系、コロイダルアルミナ系等の任意の接着剤を使用で
きるが、浸透性の少ない点では、コロイダルシリカ系の
接着剤が好ましい。また、無機接着剤に代えて酢酸ビニ
ル等の有機接着剤を使用することもできるが、耐火性、
耐熱性の点においては、無機接着剤がより好ましい。な
お、この無機接着剤の条の幅はハニカム構造材本体の重
合部の長さを決定するため、この接着剤の条の幅とピッ
チを変えることによって、ハニカム構造材本体を構成す
る柱状セルの形状と寸法とを所望に変化させることがで
きる。
【0055】そして、このように無機接着剤の条を形成
したシート状の原紙の多数枚を、その接着剤の条が隣接
する原紙の間で相互に半ピッチだけずれるようにして重
ね合わせ、上下方向から圧着して相互に接着する。次い
で、この相互に接着された多数枚の原紙からなるブロッ
クを、接着剤の条とは直角方向に、望まれるハニカム構
造材の厚さに応じた所定の幅に栽断する。そして、この
栽断物を両側から展張することによって、図1のような
ハニカム構造材本体11が形成される。なお、ロールコ
ア、或いはフェザーコアのようなハニカム構造材の場合
は、このような方法とは異なるが、原紙の栽断、接着、
付形を含む同様な方法で形成することができる。
【0056】なお、このようにして形成されたハニカム
構造材本体11の表面には、ポリオルガノシルセスキオ
キサンのコーティング被膜14を形成する前に、必要に
応じて、水ガラス組成物をコーティングし、ケイ酸塩被
膜を形成することができる。それによって、ハニカム構
造材本体11の耐火性、強度等をより高めることができ
る。
【0057】〔耐水コーティング組成物〕また、ハニカ
ム構造材本体11の表面に耐水性のコーティング被膜1
4を形成するために好適な、常温で硬化可能な1液性の
コーティング組成物は、次の組成から基本的になってい
る。即ち、オルガノトリアルコキシシランと、これを加
水分解する水と、反応促進剤としてのアルミニウムキレ
ートとを含む混合物を、予め予備反応させて得たポリオ
ルガノシルセスキオキサンのプレポリマを含有する予備
反応生成物と、反応抑制剤としてのリン酸エステルと、
そしてこれらを溶解する有機溶剤とである。これらの各
成分または物質について説明する。
【0058】〈オルガノトリアルコキシシラン〉主原料
成分であるオルガノトリアルコキシシランは、前記の反
応式(II)の出発物質として示されるように、ケイ素原
子に1個の炭化水素からなるオルガノ基Rと3個のアル
コキシル基R′Oが結合した化合物である。
【0059】ここで、そのオルガノ基Rは、最終的に形
成されるポリオルガノシルセスキオキサンのオルガノ基
をなすものであり、したがって前述のように、アルキル
基、アリール基等の炭化水素基であり、また、好ましく
はメチル基またはフェニル基、更に、最も好ましくはメ
チル基である。
【0060】これに対して、アルコキシル基R′Oは加
水分解によりアルコールR′OHとなって分離されるも
のである。そのため、このアルコキシル基R′Oは、加
水分解され易く、また良好な溶剤にもなり得るメトキシ
ル基、エトキシル基、プロポキシル基、ブトキシル基、
ペントキシル基等の炭素数が1〜5の低級アルコキシル
基が好ましい。また、特に、加水分解性が優れ、また水
の溶解性も良い点では、メトキシル基、エトキシル基が
好ましい。しかし、メトキシル基の場合は、その加水分
解速度が早すぎる傾向がある。そのため、コーティング
組成物の調製と1液性化がより容易である点で、加水分
解によってエタノールが副生成されるエトキシル基が最
も好ましい。
【0061】具体的には、好ましいオルガノトリアルコ
キシシランとしては、メチルトリメトキシシラン、メチ
ルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、
フェニルトリエトキシシランが挙げられ、またこれらは
適宜組合わせて使用することもできるが、最も好ましい
のは、メチルトリエトキシシランである。
【0062】〈水〉水は、オルガノトリアルコキシシラ
ンと反応してこれを加水分解し、またポリオルガノシル
セスキオキサンを生成するために重要な反応剤である。
【0063】そして、この反応剤としての水は、オルガ
ノトリアルコキシシランの1モルに対して、理論的には
1.5モルの割合で反応する。しかしながら、反応は有
機溶剤中でなされること等の点から、加水分解重縮合反
応を良好に遂行させるために、水の配合量は、その理論
量である1.5モルよりも過剰であることが好ましい。
ただし、余り多い水の量は、ラダー型のポリマの形成を
損なう恐れがある。そのため、水の配合量は、理論量の
1.2〜2.0倍程度、即ち、オルガノトリアルコキシ
シラン1モルに対して1.8〜3.0モル程度の割合が
好ましい。
【0064】なお、この水には、その加水分解作用を促
進するために酸触媒を加えることができ、特に、上記の
オルガノトリエトキシシランが用いられる場合には、好
ましいことである。そして、この酸触媒は、塩酸等、通
常の無機酸或いは有機酸であることができる。
【0065】〈アルミニウムキレート〉オルガノトリア
ルコキシシランと水との加水分解重縮合反応を促進し、
ラダー型のポリマ構造のポリオルガノシルセスキオキサ
ンを生成するための反応促進剤としては、アルミニウム
キレート化合物を使用する。この種の反応促進剤(触
媒)としてはジブチル錫ジラウレート等の有機錫系化合
物等がよく知られているが、このコーティング組成物に
おいては、反応促進性が優れている等の点で、アルミニ
ウムキレートが使用される。
【0066】そして、このアルミニウムキレートとして
は任意のキレート化合物を使用することができるが、最
も代表的なものでもあるアルミニウムトリアルコキシド
をキレート剤としてアセチルアセトン等のβ−ジケトン
またはアセト酢酸エステル等のβ−ケトン酸エステルを
用いてキレート化したものが、特に好ましい。より具体
的には、例えば、次の構造式で示されるアルミニウム・
ジセカンダリ(sec-)ブトキシド・エチルアセトアセテ
ート(キレート)、或いはアルミニウム・ジイソプロキ
シド・エチルアセトアセテート(キレート)を挙げるこ
とができる。
【0067】
【化3】
【0068】なお、このアルミニウムキレートの添加量
は通常の触媒量でよく、一般に、オルガノトリアルコキ
シシランの1モルに対して0.005〜0.01モル程
度の割合である。
【0069】〈リン酸エステル〉予備反応生成物の加水
分解重縮合反応を抑制し、コーティング組成物を1液性
化する、つまり、それの十分な貯蔵安定性を確保するた
めに、リン酸エステルを用いる。ただし、このリン酸エ
ステルは、その加水分解重縮合反応を完全に停止させる
ものではない。
【0070】そして、このリン酸エステルは各種リン酸
の任意のエステル化合物であることができるが、比較的
低分子量であり、また水にも溶解する低級アルキルエス
テルが好ましい。具体的には、例えば、酸性リン酸メチ
ルエステル、酸性リン酸エチルエステル、酸性リン酸イ
ソプロピルエステル、リン酸ジブチルエステル、酸性リ
ン酸ブチルエステル、酸性リン酸2−エチルヘキシルエ
ステル等、炭素数が1〜8の脂肪族アルコールとリン酸
とのモノまたはジエステル(酸性エステル)が好まし
い。そして、これらの中でも最も好ましいのは、酸性リ
ン酸メチルエステルである。
【0071】なお、このリン酸エステルの添加量は触媒
量であり、上記のアルミニウムキレートの添加量とほぼ
等モルの割合が好ましい。
【0072】〈有機溶剤〉有機溶剤は、オルガノトリア
ルコキシシランを加水分解重縮合反応させる際の溶媒と
して用いられ、また生成した予備反応生成物を適度に稀
釈するために用いられる。
【0073】そして、このような有機溶剤としては、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、ペンタノール等のアルコール類、アセ
トン等のケトン類、エチレングリコール等のエーテル
類、酢酸エチル等のエステル類、或いはベンゼン等の芳
香族系溶剤類等をそれぞれ単独で、または2種以上を組
合わせて使用することができる。しかし、オルガノトリ
アルコキシシランの加水分解によってアルコールが副生
成物として生成されることから、有機溶剤としてはアル
コール類が好ましく、また、毒性がなく、水の溶解性も
良いことから、メタノール以外の低級アルコール、即
ち、炭素数が2〜5の脂肪族アルコールがより好まし
く、そして、その中でも、エタノールとイソプロパノー
ルがより更に好ましい。
【0074】《コーティング組成物の製造例》そして、
常温で硬化可能な1液性のこのコーティング組成物は、
例えば、これらの成分または物質の次の配合組成から製
造し、調製することができる。
【0075】 なお、アルミニウムキレートはアルミニウム・ジイソプ
ロキシド・エチルアセトアセテート(Al C12
235 )である。
【0076】即ち、このコーティング組成物は、予備反
応混合物Aを予め予備反応させ、加水分解重縮合反応さ
せて得た予備反応生成物に、反応抑制剤溶液Bを加えて
製造または調製される。そのため、このコーティング組
成物の組成、特に、予備反応生成物の組成は厳密には特
定できないが、この予備反応生成物は、少なくともポリ
オルガノシルセスキオキサン、この例の場合では、ポリ
メチルシルセスキオキサンのプレポリマを含有するもの
である。
【0077】なお、その予備反応混合物を予備反応させ
るに際して、アルミニウムキレートは、予め有機溶剤
(エタノール)に溶解させた後、オルガノトリアルコキ
シシラン(メチルトリエトキシシラン)と混合すること
が好ましく、それによって、アルミニウムキレートをよ
り均一に分散させることができる。また、反応剤として
の水、この例の場合では、0.4%の塩酸を含む1Nの
塩酸水は、予め混合したオルガノトリアルコキシシラン
とアルミニウムキレートとの溶剤溶液中に、少しずつ加
えながら混合することが好ましい。急激に混合すると、
ゲル化したり、またはラダー型のポリマ構造が良好に得
られない可能性があるからである。また、この混合時、
反応液を例えば40℃程度に加温して加水分解重縮合反
応を促進させることができるが、その反応は発熱を伴う
反応であるため、そのような加温は必ずしも必要ではな
い。むしろ、その反応時に反応混合液が過度に昇温する
場合には、それを冷却することが必要である。
【0078】また、反応抑制剤としてのリン酸エステル
(酸性リン酸メチルエステル)またはその溶液は、予備
反応生成物のゲル化が生じる以前であれば、任意の適当
な時点において添加することができる。しかし、そのよ
うな反応抑制剤の添加時期は、予備反応混合物の加水分
解重縮合反応が緩慢になり、その反応液の液温が低下し
始めた時点が好ましい。即ち、予備反応混合物は反応時
の発熱によって昇温し、やがてピーク温度(例えば、7
0℃)に達するが、その後は、反応物質であるオルガノ
トリアルコキシシランと水の濃度が減少することによっ
て、反応が緩慢となって液温が低下する。リン酸エステ
ルの添加はそのような時点であることが好ましく、それ
によって、十分に成長したポリオルガノシルセスキオキ
サンのプレポリマを得ることができると共に、ゆとりを
持ってそのゲル化を避けることができる。
【0079】そして、リン酸エステルの添加によって、
アルミニウムキレートの活性が阻害され、或いは、ポリ
オルガノシルセスキオキサン分子の反応性末端(シラノ
ール基)がブロックされるため、予備反応混合物の加水
分解重縮合の進行が抑制され、それによって、貯蔵に対
して安定的な1液性のコーティング組成物を得ることが
できる。例えば、上記の例の場合では、40℃近くであ
るとその組成物は数週間でゲル化するが、通常の保管温
度である15℃以内であれば少なくとも3ケ月程度は安
定であり、更に、5℃以下であるとほぼ完全な安定性が
得られる。
【0080】また、その一方、このように製造または調
製したコーティング組成物によれば、これを、例えば、
スプレーまたは浸漬等によってハニカム構造材本体11
の原紙12の表面に塗布し含浸させた後、常温下で放置
して乾燥させるだけで、硬化したポリオルガノシルセス
キオキサンのコーティング被膜14を容易に形成するこ
とができる。即ち、このコーティング組成物を原紙12
の表面に塗布すると、その有機溶剤が揮発すると共に、
反応抑制剤であるリン酸エステルも合わせて揮散するの
で、それまでそれによって阻害されていたアルミニウム
キレートの反応促進作用が再び活性化される。そのた
め、空気中の水分、または、有機溶剤の揮発によって濃
縮されたコーティング組成物に含まれていた水分等によ
り、加水分解重縮合反応が再び進行し、ポリオルガノシ
ルセスキオキサンのプレポリマが相互に結合して、それ
の硬化物からなるコーティング被膜14が形成される。
また、この硬化の際、そのプレポリマに残存するシラノ
ール基またはアルコキシル基は、原紙12を形成するセ
ピオライト等の材料の水酸基と反応して結合する。つま
り、このコーティング組成物は常温でも硬化することが
でき、またそれによって、密着性が良く、しかも耐久性
のある硬化被膜14を形成することができる。ただし、
加熱によって乾燥硬化させることは何等妨げられること
ではなく、短時間での硬化被膜の形成が要求される場合
等においては、湿潤雰囲気下での加熱によって、このコ
ーティング組成物の乾燥硬化処理を行うことができる。
【0081】ところで、このコーティング組成物は、撥
水性を有し、しかも耐熱性、耐屈曲性等にも優れた半無
機質被膜(ポリオルガノシルセスキオキサンの硬化被
膜)を形成することができる点で、耐火性のハニカム構
造材に更に優れた耐水性を与えるために特に適したもの
である。しかしながら、このコーティング組成物は、特
に常温での硬化が可能であることから、現場での利用に
も適している。そのため、このコーティング組成物は、
ハニカム構造材だけでなく、例えば、建造物の外壁の表
面処理等、汎用の耐水または耐熱コーティング組成物と
して利用することができる。
【0082】また、このコーティング組成物には、各種
のフィラまたは顔料等を配合することができ、それによ
って、厚膜コーティング組成物、或いは着色コーティン
グ組成物等として形成することができる。更に、このコ
ーティング組成物は、ポリビニルアセタール、ポリビニ
ルホルマール、ポリビニルブチラール等のほとんど全て
の有機合成樹脂との間に、優れた相溶性を有している。
そのため、このコーティング組成物にこれらの有機合成
樹脂をブレンドすることにより、耐熱性は低下するが、
それらの有機合成樹脂の優れた特性、例えば、接着性を
より向上することができる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、請求項1にかかる耐水性
ハニカム構造材は、多数の柱状セルの集合体からなり、
難燃性または不燃性の原紙から形成されたハニカム構造
材本体と、そのハニカム構造材本体の表面に形成され、
ポリオルガノシルセスキオキサンからなるコーティング
被膜とを具備するものである。
【0084】したがって、この耐水性ハニカム構造材に
よれば、ハニカム構造材本体が耐火性のある難燃性また
は不燃性の原紙から形成されていると共に、その原紙の
表面には、撥水性を有し、しかも、ラダー状のポリマ構
造によって特に優れた耐熱性と屈曲強度等を有するポリ
オルガノシルセスキオキサンからなるコーティング被膜
が形成されているので、優れた耐火性が得られるだけで
なく、その耐久性のあるコーティング被膜の撥水性によ
って、長期に亘って安定的な耐水性を得ることができ
る。即ち、この耐水性ハニカム構造材によれば、耐火性
と共に優れた耐水性を得ることができる効果がある。
【0085】請求項2にかかる耐水性ハニカム構造材
は、請求項1において、ハニカム構造材本体を形成する
原紙が、セピオライトを主材として抄造してなる不燃性
シートからなるものである。
【0086】したがって、この耐水性ハニカム構造材に
よれば、ハニカム構造材本体を形成する原紙が、優れた
不燃性と高熱時の形状保持性とを有するセピオライトを
主材として抄造してなる不燃性シートからなるため、請
求項1の効果に加えて、より優れた耐火性を得ることが
できる効果がある。
【0087】請求項3にかかる耐水性ハニカム構造材
は、請求項1または請求項2において、ポリオルガノシ
ルセスキオキサンのオルガノ基が、メチル基及びフェニ
ル基のうちの1種以上からなるものである。
【0088】したがって、この耐水性ハニカム構造材に
よれば、ポリオルガノシルセスキオキサンのオルガノ基
が、最も高い撥水性が得られるメチル基、及び、最も高
い耐熱性が得られるフェニル基のうちの1種以上からな
るため、請求項1または請求項2の効果に加えて、より
優れた耐水性または耐火性を得ることができる効果があ
る。
【0089】請求項4にかかる耐水性ハニカム構造材
は、請求項1または請求項2において、コーティング被
膜が、オルガノトリアルコキシシランと、これを加水分
解する水と、反応促進剤としてのアルミニウムキレート
とを含む混合物を、予め予備反応させて得たポリオルガ
ノシルセスキオキサンのプレポリマを含有する予備反応
生成物と、反応抑制剤としてのリン酸エステルと、有機
溶剤とを含むコーティング組成物を、ハニカム構造材本
体を形成する原紙の表面に塗布し、乾燥することによっ
て形成されたものからなるものである。
【0090】したがって、この耐水性ハニカム構造材に
よれば、ポリオルガノシルセスキオキサンからなるコー
ティング被膜がそのプレポリマを含有するコーティング
組成物から形成された硬化被膜からなるので、原紙に対
する密着性が良く、また耐久性がより高いコーティング
被膜が得られるため、請求項1または請求項2の効果に
加えて、より優れた耐水性を得ることができる効果があ
る。
【0091】また、請求項5にかかる耐水コーティング
組成物は、オルガノトリアルコキシシランと、これを加
水分解する水と、反応促進剤としてのアルミニウムキレ
ートとを含む混合物を、予め予備反応させて得たポリオ
ルガノシルセスキオキサンのプレポリマーを含有する予
備反応生成物と、反応抑制剤としてのリン酸エステル
と、有機溶剤とを含むものである。
【0092】したがって、この耐水コーティング組成物
によれば、特定のオルガノシラン化合物と水とを特定の
反応促進剤の添加のもとで加水分解重縮合して得たポリ
オルガノシルセスキオキサンのプレポリマーを含有する
予備反応生成物に、特定の反応抑制剤を加えたものであ
るため、耐水性に優れたポリオルガノシルセスキオキサ
ンの硬化被膜を形成することができる1液性であり、か
つ、常温硬化性を有するコーティング組成物を得ること
ができる効果がある。
【0093】請求項6にかかる耐水コーティング組成物
は、オルガノトリアルコキシシランがメチルトリエトキ
シシランからなり、かつ、これを加水分解する水が、酸
触媒を含む酸性水からなることを特徴とするものであ
る。
【0094】したがって、この耐水コーティング組成物
によれば、オルガノトリアルコキシシランがメチルトリ
エトキシシランからなり、かつ、これを加水分解する水
が、酸触媒を含む酸性水からなるため、請求項5の効果
に加えて、オルガノトリアルコキシシランの加水分解重
縮合反応を適度な反応速度で行わせることができ、それ
によって、コーティング組成物を容易に製造または調製
できる効果がある。
【0095】請求項7にかかる耐水コーティング組成物
は、請求項5において、アルミニウムキレートが、β−
ジケトンまたはβ−ケトン酸エステルをキレート化剤と
するアルミニウムアルコキシドからなることを特徴とす
るものである。
【0096】したがって、この耐水コーティング組成物
によれば、アルミニウムキレートが反応促進性に優れた
特定のキレート化合物からなるので、請求項5の効果に
加えて、コーティング組成物の製造または調製時の予備
反応を良好に行わせることができ、また、コーティング
組成物の塗布後の硬化反応も良好に行わせることができ
る効果がある。
【0097】請求項8にかかる耐水コーティング組成物
は、請求項5において、リン酸エステルが、炭素数1乃
至8の脂肪族アルコールとリン酸とのモノまたはジエス
テルからなることを特徴とするものである。
【0098】したがって、この耐水コーティング組成物
によれば、リン酸エステルが反応抑制性に優れた特定の
化合物からなるので、請求項5の効果に加えて、コーテ
ィング組成物をより容易に1液性化できる効果がある。
【0099】そして、請求項9にかかる耐水コーティン
グ組成物は、メチルトリエトキシシランと、これを加水
分解する水と、酸触媒としての塩酸と、アルミニウム・
ジイソプロキシド・エチルアセトアセテートまたはアル
ミニウム・ジ−sec-ブトキシド・エチルアセトアセテー
トからなる反応促進剤としてのアルミニウムキレートと
を含む混合物を、予め予備反応させて得たポリメチルシ
ルセスキオキサンのプレポリマを含有する予備反応生成
物と、反応抑制剤としての酸性リン酸メチルエステル
と、炭素数2乃至5の脂肪族アルコールからなる有機溶
剤とを含むものである。
【0100】したがって、この耐水コーティング組成物
によれば、オルガノトリアルコキシシラン等がそれぞれ
特定の化合物からなるため、請求項5の効果に加えて、
コーティング組成物の製造または調製が容易であり、ま
た、加水分解重縮合反応をより良好に行わせることがで
き、更に、コーティング組成物をより容易に1液性化で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施の形態のハニカム構造材
を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ハニカム構造材 11 ハニカム構造材本体 12 原紙 13 接着剤 14 コーティング被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04C 2/36 E04C 2/36 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の柱状セルの集合体からなり、難燃
    性または不燃性の原紙から形成されたハニカム構造材本
    体と、 前記ハニカム構造材本体を形成する原紙の表面に形成さ
    れ、ポリオルガノシルセスキオキサンからなるコーティ
    ング被膜とを具備することを特徴とする耐水性ハニカム
    構造材。
  2. 【請求項2】 前記ハニカム構造材本体を形成する原紙
    は、セピオライトを主材として抄造してなる不燃性シー
    トからなることを特徴とする請求項1に記載の耐水性ハ
    ニカム構造材。
  3. 【請求項3】 前記ポリオルガノシルセスキオキサン
    は、そのオルガノ基がメチル基及びフェニル基のうちの
    1種以上からなることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の耐水性ハニカム構造材。
  4. 【請求項4】 前記コーティング被膜は、オルガノトリ
    アルコキシシランと、これを加水分解する水と、反応促
    進剤としてのアルミニウムキレートとを含む混合物を、
    予め予備反応させて得たポリオルガノシルセスキオキサ
    ンのプレポリマを含有する予備反応生成物と、反応抑制
    剤としてのリン酸エステルと、有機溶剤とを含むコーテ
    ィング組成物を、前記原紙の表面に塗布し、乾燥するこ
    とによって形成されたものからなることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の耐水性ハニカム構造材。
  5. 【請求項5】 オルガノトリアルコキシシランと、これ
    を加水分解する水と、反応促進剤としてのアルミニウム
    キレートとを含む混合物を、予め予備反応させて得たポ
    リオルガノシルセスキオキサンのプレポリマを含有する
    予備反応生成物と、 反応抑制剤としてのリン酸エステルと、 有機溶剤とを含むことを特徴とする耐水コーティング組
    成物。
  6. 【請求項6】 前記オルガノトリアルコキシシランはメ
    チルトリエトキシシランからなり、かつ、これを加水分
    解する前記水は酸触媒を含む酸性水からなることを特徴
    とする請求項5に記載の耐水コーティング組成物。
  7. 【請求項7】 前記アルミニウムキレートは、β−ジケ
    トンまたはβ−ケトン酸エステルをキレート化剤とする
    アルミニウムアルコキシドからなることを特徴とする請
    求項5に記載の耐水コーティング組成物。
  8. 【請求項8】 前記リン酸エステルは、炭素数1乃至8
    の脂肪族アルコールとリン酸とのモノまたはジエステル
    からなることを特徴とする請求項5に記載の耐水コーテ
    ィング組成物。
  9. 【請求項9】 メチルトリエトキシシランと、これを加
    水分解する水と、酸触媒としての塩酸と、アルミニウム
    ・ジイソプロキシド・エチルアセトアセテートまたはア
    ルミニウム・ジ−sec-ブトキシド・エチルアセトアセテ
    ートからなる反応促進剤としてのアルミニウムキレート
    とを含む混合物を、予め予備反応させて得たポリメチル
    シルセスキオキサンのプレポリマを含有する予備反応生
    成物と、 反応抑制剤としての酸性リン酸メチルエステルと、 炭素数2乃至5の脂肪族アルコールからなる有機溶剤と
    を含有することを特徴とする耐水コーティング組成物。
JP26741596A 1996-10-08 1996-10-08 耐水性ハニカム構造材及び耐水コーティング組成物 Pending JPH10109370A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518798A (ja) * 2003-02-25 2006-08-17 ダウ・コーニング・コーポレイション シリコーン樹脂と有機樹脂のハイブリッド複合材
JP2010256871A (ja) * 2009-03-31 2010-11-11 Canon Inc 光学用部材、その製造方法及び光学系
KR101527390B1 (ko) * 2011-12-16 2015-06-09 주식회사리온 소수성층이 코팅된 화학적 기계적 연마장치용 멤브레인

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