JPH10109381A - 耐水性リグノセルロース板およびその製造方法 - Google Patents

耐水性リグノセルロース板およびその製造方法

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JPH10109381A
JPH10109381A JP26441096A JP26441096A JPH10109381A JP H10109381 A JPH10109381 A JP H10109381A JP 26441096 A JP26441096 A JP 26441096A JP 26441096 A JP26441096 A JP 26441096A JP H10109381 A JPH10109381 A JP H10109381A
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lignocellulose
formaldehyde
plate
layer
binder
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JP26441096A
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Kiyoto Doi
清人 土井
Kyoichi Ueda
恭市 上田
Koichi Tanaka
光一 田中
Nobuhiko Koto
信彦 古藤
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 木質繊維板の諸強度や耐水性を失うことな
く、過酷な使用環境下にあっても、極めて低い放散ホル
ムアルデヒド量の少ないリグノセルロース板およびその
製造方法。 【解決手段】 3層以上の多層で構成され、該最内層部
はリグノセルロースにアミノ樹脂および/またはフェノ
ール樹脂を塗布し、塗布後のリグノセルロースを堆積し
て裏層とし、別のリグノセルロースに、予めおよび/ま
たは後述のバインダーと同時にホルムアルデヒドと反応
しうる官能基を有する化合物とpH調整剤を混合し、非
ホルムアルデヒド系のバインダーを用い、リグノセルロ
ース板製造過程およびリグノセルロース板使用中に分解
してホルムアルデヒドを生成しないバインダーを塗布
し、上述裏層上に堆積し内層とし、更に裏層と同様に調
製したリグノセルロースを表層として堆積した後、必要
に応じて予備圧締し、その後加熱、圧締する耐水性リグ
ノセルロース板の製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性に優れ、放
散ホルムアルデヒド量の極めて少ないリグノセルロース
板およびその製造方法に関する。更に詳しくは、板状、
片状、繊維状、粉状等のリグノセルロースをバインダー
で接着し板状に成形した物であって、多層から構成され
たリグリセルロース板およびその製造方法に関する。
【0002】上述のリグノセルロース板は、通常、合
板、削片板、フレークボード、ストランドボード、チッ
プボード、パーティクルボード、繊維板、ファイバーボ
ード等と称され、建築内外装材料、住宅設備部材、家具
部材等として、広く使用されている物である。
【従来の技術】
【0003】従来、これらのリグノセルロースを主要構
成要素とする板状物は、木材、禾本科、椰子科等の植物
から得られるリグノセルロースを、板状、片状、繊維
状、粉状に加工し、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノー
ル樹脂等のホルムアルデヒド系樹脂を主成分とする接着
剤で接着成型されている。
【0004】しかし、これらホルムアルデヒド系樹脂を
用いたリグノセルロース板は、ホルムアルデヒド樹脂に
残存するホルムアルデヒドや、加熱圧締中に樹脂末端が
分解して生成するホルムアルデヒドの一部が、加熱圧締
中に揮散し、作業環境を汚染するばかりでなく、ホルム
アルデヒドの一部が、リグノセルロースに吸着残存する
ため、該リグノセルロース板を使用する際、ホルムアル
デヒドが徐々に放散し、使用場所の環境汚染をするとい
う問題がある。
【0005】ホルムアルデヒドによる問題点を解消する
ために、リグノセルロースに尿素やアンモニウム塩等の
ホルムアルデヒドと反応し得るような化合物を添加する
方法や、ホルムアルデヒド含有量を減少させたホルムア
ルデヒド系樹脂の使用する方法が提案されているが、ホ
ルムアルデヒドの放散量減少が不十分なばかりでなく、
樹脂の硬化性阻害や、硬化物の強度の低下等の別の問題
点を誘発する。また、成型後のリグノセルロース板にホ
ルムアルデヒドと反応し得るような化合物を塗布する方
法や、アンモニアガスチャンバー中で成型後のリグノセ
ルロース板を処理する方法も提案されているが、後工程
が複雑化し、ホルムアルデヒド低減効果の持続性も不十
分である。
【0006】更に、バインダーとして、ホルムアルデヒ
ドを含まずまたリグノセルロース板製造過程および該リ
グノセルロース板使用中に分解してホルムアルデヒドを
生成しない化合物や組成物を用いる方法も提案されてい
る。このような物質として推奨されている物にポリメリ
ックMDI(以下MDIと略す)がある。MDIは、木
材との接着も良好で、当初の目的であるホルムアルデヒ
ドの低減化も図れるが、金属とも接着してしまうため、
リグノセルロース板成型の際、プレス面への接着が起こ
り、安定的な生産ができないという問題点がある。離型
剤を併用する方法もあるが、充分な効果が発現していな
いのが現状であり、また離型剤残存による使用時の後化
粧接着等に問題を残す可能性もある。
【0007】MDIを芯層のみに用い、プレス面と接す
る表裏層には従来のホルムアルデヒド型樹脂を用いるこ
とで、プレス面との接着を回避する方法もあるが、表裏
層で生成したホルムアルデヒドは芯層部へ水蒸気と供に
移行し、芯層部のリグノセルロースにも吸着し、徐放し
ていくため、当初の目的であるホルムアルデヒド低減効
果は微少である。この層別にバインダー種を変える方法
において、芯層部にホルムアルデヒドと反応しうる官能
基を有する化合物を混合したMDIの様な非ホルムアル
デヒド系バインダーを用いる方法も提案されている。
(ヨーロッパ特許公報0012169 B1)この方法
では、表裏層で生成したホルムアルデヒドは、芯層部バ
インダーに混合された添加物と反応し一旦は捕捉され、
放出は抑制される。しかし、該特許で例示されているホ
ルムアルデヒドと反応しうる官能基を有する化合物は、
アンモニア、炭酸アンモニウム、尿素、チオ尿素、メラ
ミン、ジシアンジアミドであり、これら化合物とホルム
アルデヒドの反応物は、加水分解性があり、リグノセル
ロース板使用中に、分解ホルムアルデヒドがやはり徐放
されるという問題がある。とくに、高湿度下や、水と接
触するような環境下ではこの現象は顕著に現れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような既存技術
の問題点に鑑み、本発明で解決しようとする課題は、以
下のとおりである。即ち、原料リグノセルロースや製品
リグノセルロース板の煩雑な処理を行うことなく、ま
た、リグノセルロース板の諸強度や耐水性を損なうこと
なく、過酷な使用環境下においても、極めて低い放散ホ
ルムアルデヒド量を持続する耐水性に優れ、放散ホルム
アルデヒド量の極めて少ないリグリセルロース板および
その製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を達成するためにみ、鋭意検討した結果、多層構成
のリグノセルロース板において、表裏層に望ましくは特
定組成のホムムアルデヒド系樹脂をバインダーとして用
い、最内層部は、特定された化合物を含み非ホルムアル
デヒド系の物質をバインダーとして用い、且つ、該最内
層のpHを特定することにより、耐水性良好で、過酷な
条件下でも長期間放散ホルムアルデヒド量を抑制させう
ることを見いだし、本発明をなすに至った。
【0010】即ち、本発明は3層以上の多層で構成され
るリグノセルロース板において、少なくとも表層および
裏層は、リグノセルロースをアミノ樹脂および/または
フェノール樹脂で接着した層であり、少なくとも最内層
部は、ホルムアルデヒドと反応しうる化合物を含むリグ
ノセルロースと、非ホルムアルデヒド系であり、かつリ
グノセルロース板製造過程およびリグノセルロース板を
使用中に分解してホルムアルデヒドを生成しないバイン
ダーで接着した最内層部であり、該最内層部pHが6〜
11であることを特徴とする耐水性リグノセルロース板
及びリグノセルロースにアミノ樹脂および/またはフェ
ノール樹脂を塗布し、塗布後のリグノセルロースを堆積
して裏層とし、別のリグノセルロースに、予めおよび/
または後述のバインダーと同時にホルムアルデヒドと反
応しうる官能基を有する化合物とpH調整剤を混合し、
非ホルムアルデヒド系のバインダーを用い、リグノセル
ロース板製造過程およびリグノセルロース板使用中に分
解してホルムアルデヒドを生成しないバインダーを塗布
し、上述裏層上に堆積し内層とし、更に裏層と同様に調
製したリグノセルロースを表層として堆積した後、必要
に応じて予備圧締し、その後加熱、圧締することを特徴
とする耐水性リグノセルロース板の製造方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明にいうリグノセルロースとは、セルロースを
主成分として含有する天然物であり、木材や、禾本科、
椰子科等の茎等が例示できる。リグノセルロースをシー
ト状、片状、繊維状、粉状とし、接着剤により接合し板
状に成型した物を、本発明ではリグノセルロース板と称
し、厚み方向に多層に構成されている物を対象とする。
後述するように、本発明実施にあたっては、層別の組成
を適正に制御することが必要要件のため、多層構成のリ
グノセルロース板でなければならない。
【0012】本発明でのアミノ樹脂とは、尿素、チオ尿
素、メラミン、ベンゾグアナミン、ジシアンジアミドの
ような分子内にアミノ基を有する化合物の一種または2
種以上と、ホルムアルデヒド等のアルデヒド類とを反応
させたオリゴマーおよび/またはポリマーであり、アミ
ノ基に対するアルデヒドのモル比が0.5〜0.9のも
のが望ましい。0.5未満の場合、ホルムアルデヒド放
散量低減という目的に関してはより有利であるが、バイ
ンダーとして硬化させた場合、硬化が遅いばかりでな
く、硬化反応後三次元的な架橋構造をとりにくく、硬化
物の強度や耐水性が低くなり、ひいてはリグノセルロー
ス板の生産性、強度、耐水性を損なうので好ましくな
い。また、0.9を越す場合、もはや生産性、強度、耐
水性がより以上向上する可能性は低く、むしろホルムア
ルデヒド放散量増大が問題となるので好ましくない。ア
ミノ樹脂は、2種以上のアミノ化合物とホルムアルデヒ
ドを共縮合させてもよいし、別に調製した2種以上の物
を混合して用いてもよい。また、耐水性付与等を目的と
して上記原料以外にもフェノール類、ケトン類等と共縮
合しても良い。特に、耐水性を要するリグノセルロース
板において、アミノ樹脂を用いる場合、全アミノ基中メ
ラミン由来のアミノ基の比率が15モル%以上であるこ
とが好ましい。15モル%未満では、高湿度環境下また
は浸水後での強度の低下が著しいので好ましくない。
【0013】本発明でのフェノール樹脂とは、フェノー
ル、レゾルシノールのようなフェノール類の一種または
2種以上と、ホルムアルデヒド等のアルデヒド類とを反
応させたオリゴマーおよび/またはポリマーであり、フ
ェノール類に対するアルデヒドのモル比が1.8〜2.
5に調整されたものであることが望ましい。1.8未満
の場合、前述と同様にホルムアルデヒド放散量低減とい
う目的に関してはより有利であるが、バインダーとして
硬化させた場合、硬化が遅いばかりでなく、硬化反応後
三次元的な架橋構造をとりにくく、硬化物の強度や耐水
性が低くなり、ひいてはリグノセルロース板の生産性、
強度、耐水性を損なう可能性があるので好ましくない。
また、2.5を越す場合、もはや生産性、強度、耐水性
がより以上向上する可能性は低く、むしろホルムアルデ
ヒド放散量増大が問題となるので好ましくない。フェノ
ール樹脂は別に調製した2種以上の物を混合して用いて
も良い。
【0014】アミノ樹脂および/またはフェノール樹脂
は、製造時種々の特性付与のため、ポリビニルアルコー
ル、セルロース誘導体等他のポリマー類と混合したり、
反応させてもよいし、使用に際し、必要に応じて塩化ア
ンモニウム、アンモニア水のような硬化調整剤、ワック
スエマルジョンのような撥水剤、難燃剤、防虫剤、防腐
剤等と混合使用してよい。また、本発明で、アミノ樹脂
および/またはフェノール樹脂の製造方法や性状を特に
限定するものではなく、通常適用される製造方法を用い
てよい。また、水溶液状、コロイド状、エマルジョン状
等何れの形態でもよい。
【0015】アミノ樹脂および/またはフェノール樹脂
は、多層で構成されるリグノセルロース板の表裏層に限
定して使用するべきである。該樹脂は触媒の使用および
/または加熱により、高分子化し部分的に架橋した硬化
物を形成する。バインダーとして使用した場合、高硬度
の接着層となるため、得られるリグノセルロース板の曲
げ強度や剛性が高くなり望ましい。更に、前述したよう
なMDIを表裏層に用いた場合に生じる成型プレス面と
の接着による問題を起こすことはない。表裏層に用いる
バインダーは、上記条件が満たせる範囲で、特にリグノ
セルロース板の耐候性、耐久性向上のため、フェノール
樹脂類かメラミン樹脂、メラミン尿素類を用いるのが特
に望ましい。リグノセルロースに対するアミノ樹脂およ
び/またはフェノール樹脂の添加量(固形分換算)は、
本発明では特に限定する物ではなく、公知の数値でよ
い。望ましくは2〜20重量%程度である。
【0016】本発明で、ホルムアルデヒドと反応しうる
化合物とは、ホルムアルデヒドと反応する物質であれ
ば、特に限定するものではない。リグノセルロース板製
造工程で、揮散したり、変質し、ホルムアルデヒドとの
反応性を損なうような物は、ホルムアルデヒド低減機能
が劣るため、望ましい物ではない。また、ホルムアルデ
ヒドとの反応速度が遅いものも望ましいものではない。
かかる観点から、アンモニウム塩類、分子内にアミノ
基、アミド基、イミノ基を有する化合物、および/また
は亜硫酸塩または重亜硫酸塩の一種または2種以上を用
いることが望ましい。アンモニウム塩類としては、硝酸
アンモニウム、硫酸アンモニウム、塩酸アンモニウム、
燐酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、酢酸アンモニウ
ム等が例示できる。また、分子内にアミノ基、アミド
基、イミノ基を有する化合物として、尿素、チオ尿素、
メラミン、ジシアンジアミド、ベンゾグアナミン等が例
示できる。更に、亜硫酸塩または重亜硫酸塩としては、
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸アン
モニウム、亜硫酸水素アンモニウム等が例示できる。こ
れらの化合物は、表裏層に添加されるとアミノ樹脂およ
び/またはフェノール樹脂の硬化を阻害したり、硬化物
の耐水性、強度を低下させるため、表裏層以外の層に添
加されるべきであり、少なくとも最内層には添加されて
いなければならない。表裏層で生成するホルムアルデヒ
ドは、一般に加熱成型中芯層方向へ移動し、更に一部
は、芯層部端面から気中へ放散されていく。従って、表
裏層部にホルムアルデヒド系樹脂をもちいても、芯層部
にホルムアルデヒドと反応しうる化合物を添加していれ
ば、著しくホルムアルデヒドの低減が図れると推察さ
れ、少なくとも最内層にはこのような化合物が添加され
ていることは本発明の重要な要素である。
【0017】ホルムアルデヒドと反応しうる化合物の絶
乾リグノセルロースに対する添加率は、好ましくは1〜
10重量%程度が好適である。1重量%未満では、ホル
ムアルデヒドの低減化効果が発現し難く、また10重量
%を超えると、強度低下等の弊害が出るので好ましくな
い。
【0018】非ホルムアルデヒド系のバインダーを用
い、リグノセルロース板製造過程およびリグノセルロー
ス板を使用中に分解してホルムアルデヒドを生成しない
バインダーとは、リグノセルロースを接着できる物質で
あって、ホルムアルデヒドを原料として用いず、また分
解してホルムアルデヒドを生成するようなメチロール基
のごとき官能基を有さないバインダーであれば特に限定
するものではない。しかしながら、上述の様な理由か
ら、ホルムアルデヒドと反応しうる化合物の含有される
リグノセルロース板の層は、本バインダーで接着されて
いるべきである。このようなバインダーとして、分子内
に少なくとも2個以上のイソシアネート基を有する化合
物単体または分子内に少なくとも2個以上のイソシアネ
ート基を有する化合物を必須成分として含む反応物およ
び/または混合物が、リグノセルロースの接着性、リグ
ノセルロース板の耐水性等の諸物性、ホルムアルデヒド
の低減等の効果上賞用され、望ましいものである。
【0019】分子内に少なくとも2個以上のイソシアネ
ート基を有する化合物単体または分子内に少なくとも2
個以上のイソシアネート基を有する化合物を必須成分と
して含む反応物および/または混合物とは、例えば、ト
リレンジイソシアネート(TDI)、4−4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート(HMDI)、キシレンジイソシア
ネート(XDI)、イソホロンジイソシアネート(IP
DI)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート
(ポリメリックMDI)等のイソシアネート化合物や、
塗布作業上の均一性改良を目的とした乳化性付与や、バ
インダーとしての接着性、耐久性、可撓性等特性付与の
ため、これらのイソシアネート化合物とイソシアネート
基と反応する活性水素基を有する化合物の水溶液および
/または水性エマルジョンとの反応および/または混合
物等である。先のホルムアルデヒドと反応しうる化合物
と混合して用いることは、該化合物をリグノセルロース
表面に固定する意味で望ましい方法である。また、該化
合物は、製造時種々の特性付与のため、ポリビニルアル
コール、セルロース誘導体、水性エマルジョン等他のポ
リマー類と混合したり、反応させてもよいし、使用に際
し、必要に応じて硬化剤、撥水剤、難燃剤、防虫剤、防
腐剤等と混合使用してよい。リグノセルロースに対する
このバインダーの添加量(固型分換算)は、本発明では
特に限定する物ではなく、公知の数値でよい。望ましく
は1〜10重量%程度である。
【0020】本発明の実施にあたっては、ホルムアルデ
ヒドと反応しうる化合物の含有するリグノセルロース板
の層のpHが6〜11であることが必要である。この範
囲を外れる場合、リグノセルロース板製造直後は、放散
ホルムアルデヒド値が一端は低減化しても、高湿度下
や、水分と接触する環境下ではホルムアルデヒドが徐放
され増加するという問題点が残る。ホルムアルデヒドと
反応しうる化合物とホルムアルデヒドとの反応生成物
は、酸性下で水分が存在すると加水分解し、ホルムアル
デヒドを再び生成するためと思われる。また、リグノセ
ルロースは通常多孔質であり、環境の湿度に応じた水分
を含有しており、加水分解抑制のため、水分量の減少を
行うことは実使用上不可能であり、本発明の重要要素で
ある最内層部のpH限定が不可欠となる。最内層部のp
Hを制御する方法としては、ホルムアルデヒドと反応し
うる化合物と同時にアルカリ性物質を適量混合添加する
方法や、ホルムアルデヒドと反応してアルカリ性を呈す
る物質、例えば亜硫酸塩類を用いる方法や、ホルムアル
デヒドと反応しうる化合物と同時にホルムアルデヒドと
反応してアルカリ性を呈する亜硫酸塩類等を適量混合添
加する方法があるが、本発明では特に限定しない。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳述するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。ま
た、部および%は特にことわりのない時は重量部を表
す。 参考例1 攪拌機、還流コンデンサー、および温度計を備えた反応
容器に、48%ホルムアルデヒド水溶液750部をい
れ、pHを8.0に調整した後、尿素360部を加え、
内温を85℃まで加熱し、85℃で30分間反応させ
た。pHを5.8に再調整し、15分間反応させ、更に
pHを7.5に調整した後、尿素240部を添加し30
分間反応させた後、冷却してアミノ樹脂1を得た。(以
下a1と略す)a1は、アミノ基に対するホルムアルデ
ヒドモル比0.6であり、不揮発分は61.2%であっ
た。
【0022】参考例2 攪拌機、還流コンデンサー、および温度計を備えた反応
容器に、58%ホルムアルデヒド水溶液620部をい
れ、pHを8.0に調整した後、尿素360部を加え、
内温を85℃まで加熱し、85℃で30分間反応させ
た。pHを5.8に再調整し、15分間反応させ、更に
pHを7.5に調整した後、冷却してアミノ樹脂2を得
た。(以下a2と略す)a2は、アミノ基に対するホル
ムアルデヒドモル比1.0であり、不揮発分は61.7
%であった。
【0023】参考例3 攪拌機、還流コンデンサー、および温度計を備えた反応
容器に、37%ホルムアルデヒド水溶液310部および
メタノール30部をいれ、pHを10.0に調整した
後、メラミン250部を加え、内温を85℃まで加熱
し、85℃で180分間反応させ、冷却してアミノ樹脂
3を得た。(以下a3と略す)a3は、アミノ基に対す
るホルムアルデヒドモル比0.64であり、不揮発分は
60.3%であった。
【0024】参考例4 攪拌機、還流コンデンサー、および温度計を備えた反応
容器に、33%ホルムアルデヒド水溶液830部をい
れ、pHを11.5に調整した後、フェノール470部
を加え、内温を80℃まで加熱し、80℃で60分間反
応させ、冷却してフェノール樹脂1を得た。(以下p1
と略す)p1は、フェノールに対するホルムアルデヒド
モル比1.83であり、不揮発分は55.1%であっ
た。
【0025】参考例5 ラワン材をフレーカーで木片とし、水分3%まで乾燥し
た後、目開き1mmの篩で篩い分けし、篩い下の物を表
裏層用木片とし、篩い上の物を芯層用木片とした。
【0026】実施例1 参考例で準備したa1 40部、a3 60部、40%
ワックスエマルジョン8部、水23部を混合したもの
を、表裏層用木片446部にスプレー塗布し、塗布後木
片から220gずつを分取して、それぞれ表層用、裏層
用とした。更に、乳化性ポリメリックMDI(三井東圧
化学株式会社製ユーロイドUR−4000)80部、ポ
リオール(三井東圧化学株式会社製ポリオールNM−3
00)20部、40%ワックスエマルジョン30部、亜
硫酸ナトリウム2部、水83部を混合乳化したものを、
芯層用木片2060部と粉末尿素30部を混合したもの
にスプレー塗布し、塗布後木片から590g分取して、
芯層用とした。30cm角の枠内に裏層用繊維を均一に
散布し、続けて芯層用、表層用を散布し、積層したマッ
トを180℃の熱板に挟んで、3N/mmの圧力で5
分間圧締し、厚み 15mm、密度0.759g/cm
のリグノセルロース板を得た。得られた板につき、J
ISA−5908に準拠して常態曲げ強さ、湿潤曲げ強
さA試験、剥離強さ、吸水厚さ膨張率、ホルムアルデヒ
ド放出量を測定した。更に、ホルムアルデヒド放出量に
関しては、板を湿度80%、温度40℃の雰囲気に7日
間放置した後再度測定した。また、板の芯層部破片0.
04gを堀場製作所製pHメーターC−1型にセットし
水0.05mlを加え、pHを測定した。結果は表1に
示すとおりであり、耐水性が高く、放出ホルムアルデヒ
ドが高湿度環境下でも著しく低いリグノセルロース板が
得られた。
【0027】実施例2〜10 結果を表1〜2に示す原料を使用した以外は、実施例1
と同様にしてリグノセルロース板を製造し、評価した。
結果を表1〜2に示す。
【0028】比較例1〜5 結果を表3に示す原料を使用した以外は実施例1と同様
にしてリグノセルロース板を製造し、評価した。結果は
表3に示すとうりで、実施例と異なり耐水性が低く、放
出ホルムアルデヒドの多い簡便に軽量で強度の高いリグ
ノセルロース板しか得られなかった。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明では、従来技術では達成されなか
った、耐水性が良好で、且つ放出ホルムアルデヒドの低
いリグノセルロース板を得ることが可能となった。ま
た、実施例に示すとおり、本発明の実施によって、従来
技術では問題のあった熱板へのリグノセルロースの付着
による製造阻害や、高湿度下や水との接触による放出ホ
ルムアルデヒド増加の問題点を回避し、簡便な操作で十
分な実用強度、耐水性を有し、放出ホルムアルデヒドの
低いリグノセルロース板を得ることができるようになっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古藤 信彦 山口県下関市彦島迫町七丁目1番1号 三 井東圧化学株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3層以上の多層で構成されるリグノセ
    ルロース板において、少なくとも表層および裏層は、リ
    グノセルロースをアミノ樹脂および/またはフェノール
    樹脂で接着した層であり、少なくとも最内層部は、ホル
    ムアルデヒドと反応しうる化合物を含むリグノセルロー
    スと、非ホルムアルデヒド系であり、かつリグノセルロ
    ース板製造過程およびリグノセルロース板を使用中に分
    解してホルムアルデヒドを生成しないバインダーで接着
    した最内層部であり、該最内層部pHが6〜11である
    ことを特徴とする耐水性リグノセルロース板。
  2. 【請求項2】 アミノ樹脂が、アミノ基に対するホル
    ムアルデヒドのモル比を0.5〜0.9に調整されたも
    のであり、且つ全アミノ基中メラミン由来のアミノ基の
    比率が15モル%以上であるアミノ樹脂であり、またフ
    ェノール樹脂が、フェノール類に対するホルムアルデヒ
    ドのモル比を1.8〜2.5に調整された請求項1記載
    の耐水性リグノセルロース板。
  3. 【請求項3】 ホルムアルデヒドと反応しうる化合物
    が、アンモニウム塩類、分子内にアミノ基、アミド基、
    イミノ基を有する化合物、および/または亜硫酸塩また
    は重亜硫酸塩の1種または2種以上を用いる請求項1ま
    たは2に記載の耐水性リグノセルロース板。
  4. 【請求項4】 非ホルムアルデヒド系であり、かつリ
    グノセルロース板製造過程およびリグノセルロース板を
    使用中に分解してホルムアルデヒドを生成しないバイン
    ダーが、分子内に少なくとも2個以上のイソシアネート
    基を有する化合物単体または分子内に少なくとも2個以
    上のイソシアネート基を有する化合物を必須成分として
    含む反応物および/または混合物を用いる請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の耐水性リグノセルロース板。
  5. 【請求項5】 リグノセルロースにアミノ樹脂および
    /またはフェノール樹脂を塗布し、塗布後のリグノセル
    ロースを堆積して裏層とし、別のリグノセルロースに、
    予めおよび/または後述のバインダーと同時にホルムア
    ルデヒドと反応しうる官能基を有する化合物とpH調整
    剤を混合し、非ホルムアルデヒド系のバインダーを用
    い、リグノセルロース板製造過程およびリグノセルロー
    ス板使用中に分解してホルムアルデヒドを生成しないバ
    インダーを塗布し、上述裏層上に堆積し内層とし、更に
    裏層と同様に調製したリグノセルロースを表層として堆
    積した後、必要に応じて予備圧締し、その後加熱、圧締
    することを特徴とする耐水性リグノセルロース板の製造
    方法。
JP26441096A 1996-10-04 1996-10-04 耐水性リグノセルロース板およびその製造方法 Pending JPH10109381A (ja)

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