JPH10111071A - 冷蔵庫用扉ガスケット及びその製造方法 - Google Patents

冷蔵庫用扉ガスケット及びその製造方法

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JPH10111071A
JPH10111071A JP8267410A JP26741096A JPH10111071A JP H10111071 A JPH10111071 A JP H10111071A JP 8267410 A JP8267410 A JP 8267410A JP 26741096 A JP26741096 A JP 26741096A JP H10111071 A JPH10111071 A JP H10111071A
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和弘 加藤
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熟 大坪
Kazuo Amano
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Kodama Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬質PVC製のサッシと軟質PVC製のガスケ
ット本体を押出し成形で一体成形した冷蔵庫用扉ガスケ
ットにおいて、ガスケット本体を手で摘んでサッシから
引き剥がすだけで、ガスケット本体の除去と、交換用ガ
スケット本体取付け用の溝の開放が簡単かつ一度にでき
るようにする。 【解決手段】ガスケット本体結合用の溝を有する硬質P
VC製のサッシと、上記溝内面に密接した状態に成形さ
れて溝内面に一体に接着する結合突部を有する軟質PV
C製のガスケット本体を押出し成形で一体成形し、その
際上記突部が溝内面に密接して成形される部分の成形温
度を、両者の強固な接着に必要とされるには温度より低
温とするか、溝内に離型剤を塗布して上記突部を形成す
ることにより、両者の接着強度を小さくし、両者の接合
部に剥離性を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫用扉ガスケッ
ト、特に硬質PVCからなるサッシと、軟質PVCから
なるガスケット本体とを押出し成形で一体に成形した冷
蔵庫用扉ガスケットと、その冷蔵庫用扉ガスケットの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫用扉ガスケットは、通常、硬質P
VCからなるサッシと、軟質PVCからなるガスケット
本体とで構成されており、組み立ての省人化を図るため
に両者を押出し成形で一体に成形したものが既に提供さ
れているが、ガスケット本体は長年の使用の間には、老
化や損傷により機能の低下を来すことがあり、場合によ
っては取換えの必要が生じる。そこで、サッシからガス
ケット本体を除去し、新しい交換用のガスケット本体と
取替えることになるが、そのためにはサッシとガスケッ
ト本体が一体成形されているといえども、ガスケット本
体の除去ができ、しかもサッシ側には交換用のガスケッ
ト本体を比較的簡単に取付けることができる構造が備わ
っている必要がある。
【0003】一方、交換用のガスケット本体としては、
別体に形成されたサッシとガスケット本体を組み付けて
構成するタイプの冷蔵庫用の扉ガスケット(冷蔵庫用の
扉ガスケットの多くはこのタイプである)において使用
されているガスケット本体をそのまま使うのが最も簡単
で、便利である。このタイプの冷蔵庫用の扉ガスケット
はサッシに形成された溝にガスケット本体に設けた脚状
の結合突部を差し込み嵌合させて両者を一体的に組み付
けている。従って、サッシとガスケット本体を一体に成
形するものにあっても交換用のガスケット本体の結合突
部を嵌合させるための溝を設けておく必要があるが、冷
蔵庫の扉を開けたときに溝が見えたり、溝内にゴミや水
等が入り込んで溜まるようでは具合が悪い。そこで、必
要に応じて取り除くことが可能な溝被覆部をサッシに設
けておくことが考えられ、例えば特公平7-73872 号公報
には、上記溝を跨いで溝の開口を塞ぐ被覆部を軟質PV
Cでガスケット本体と共にサッシと一体に成形すること
が開示されている。しかしながら、上記公報に開示され
たような冷蔵庫用の扉ガスケットは、ガスケット本体の
交換時にはガスケット本体の除去とは別に、被覆部の除
去も行わなければならず、しかもガスケット本体と溝の
被覆部は両方共ナイフ等でサッシから切り離して除去し
なければならないため、その作業は面倒である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術が有
する上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とす
るところは、硬質PVC製のサッシと軟質PVC製のガ
スケット本体が一体成形されており、しかもサッシには
交換用のガスケット本体を取付けることができる、通常
は塞がれている溝を備えているにも拘らず、ガスケット
本体の交換などに際してはガスケット本体の除去及び溝
の開放が一工程で簡単にでき、その作業にナイフ等の工
具を必要とすることもなく、ガスケット本体を手で摘ん
でサッシから引き剥がすだけで、ガスケット本体の除去
及び溝の開放が簡単にできる冷蔵庫用の扉ガスケットを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】上記目
的を達成するために本発明の冷蔵庫用扉ガスケットで
は、硬質PVC製のサッシと、軟質PVC製のガスケッ
ト本体とが押出し成形で一体成形された冷蔵庫用扉ガス
ケットにおいて、上記サッシはガスケット本体結合用の
溝を、またガスケット本体は上記サッシの溝内面に密接
する状態に成形された脚状の結合突部を夫々有し、この
溝内面と結合突部外面が接着されて両者一体に結合され
ており、しかもその接着部分が剥離性を備えるようにし
たものである。
【0006】以上のように構成した冷蔵庫用扉ガスケッ
トにあっては、サッシのガスケット本体結合用の溝は通
常ガスケット本体の結合突部により塞がれているが、ガ
スケット本体取換え時等、必要な時にはサッシからガス
ケット本体を除去することにより、このガスケット本体
の除去と同時に自動的に開放される。従って、ガスケッ
ト本体の除去と溝の開放が一工程でできる。しかも、溝
の内面と当該溝内にこれと一体に成形されている結合突
部とは両者の接着部分に剥離製があるため、一体成形品
であるにも拘らず、ガスケット本体を手で摘んで結合突
部を溝から引き抜けばサッシからガスケット本体を簡単
かつ確実に除去することができ、ナイフ等の道具を使用
する必要もないし、脚が途中で引き千切れたりして、交
換用のガスケット本体を取付けることができなくなるよ
うなことも生じない。
【0007】一方、本発明は、このような冷蔵庫用扉ガ
スケットを製造するために、下記の如き製造方法を提供
する。即ち、この冷蔵庫用扉ガスケットの製造法は、硬
質PVC製サッシと、軟質PVC製のガスケット本体と
を押出成形で一体に成形する冷蔵庫用扉ガスケットの製
造方法において、先ず、ガスケット本体結合用の溝を軸
方向に有する硬質PVC製のサッシを第1の押出し成形
機で押出し成形するサッシ成形工程と、成形されたサッ
シを冷却して第2の押出し成形機に導き、このサッシの
上面部に、前記溝内面に密接した状態に成形されて当該
溝内面に一体に接着する結合突部を有する軟質PVC製
のガスケット本体を押出し成形するガスケット本体成形
工程を含み、上記ガスケット本体成形工程においてガス
ケット本体の結合突部がサッシの溝内に成形される際
に、当該結合突部とサッシの溝との密接の温度を両者の
完全な接着一体化に必要な温度より低くすることを特徴
とする。このような製造方法によれば、サッシにガスケ
ット本体を一体に成形する際において、サッシとガスケ
ット本体が密接して接着する部分の温度が低くなるた
め、接着部の接着強度は小さくなり、接着部に剥離性が
生じる。従って、斯る製造方法によって製造した冷蔵庫
用扉ガスケットは、サッシとガスケット本体が押出し成
形により一体に成形されるにも拘らず、ガスケット本体
をナイフ等で切断しなくてもサッシからガスケット本体
を引剥がして除去することが可能になる。
【0008】上記製造方法において、ガスケット本体成
形工程でガスケット本体の結合突部がサッシの溝内に成
形される際に、当該結合突部とサッシの溝とが密接して
接着する部分の温度を両者の完全な接着に必要な温度よ
り低くすることは、第2の押出し成形機に導かれたサッ
シの溝内面が第2の押出し成形機の金型に接触する時間
を短くして、金型から上記溝内面に伝熱される熱量を少
なくすることにより達成される。通常、押出し成形にお
いては樹脂を金型から押出すまで成形温度に保持してお
くため、押出し成形機は加熱装置を装備して金型を必要
温度に加熱しているが、上記のように第2の押出し成形
機に導かれたサッシの溝内面が金型に接触する時間を短
くすれば、それだけ金型による溝内面の加熱が少なくな
り、溝内面の温度が上がらないため、溝内に軟質PVC
が送り込まれて溝内面に一体に接着する結合突部が成形
される際、軟質PVCの溝内面と接触する部分の温度も
下がり、溝内面と結合突部との接着強度が低下して、剥
離性を有するようになる。
【0009】また、上記のようにサッシの溝の内面と金
型が接触する時間を短くする代わりに、第2の押出し成
形機の金型の一部、具体的には当該押出し成形機に導か
れたサッシの溝内面に接触する部分を当該金型の他の部
分より熱伝導率の小さい材料製として、金型から上記溝
内面への熱の伝達を遮断若しくは阻止するようにしても
よい。このような方法でも金型によるサッシの溝内面の
加熱は抑えられ、ガスケット本体成形時、上記溝内面と
この溝内に成形される結合突部とが密接して接着する部
分の温度を下げることができ、それにより溝内面と結合
突部との接着強度が低下して、剥離性を有するようにな
る。
【0010】更に、第2の押出し成形機でのガスケット
本体成形時において、当該押出し成形機に導かれたサッ
シの溝内に樹脂を導入してガスケット本体の結合突部を
成形する際に、その成形部分に上記溝を利用して成形機
外部からエアーを吹き込むようになすことも可能であ
る。斯る方法によれば、サッシの溝内面及び金型の当該
溝内面に接触する部分は、サッシの溝を利用して成形機
外部から吹き込まれるエアーにより冷却されるので、ガ
スケット本体の結合突部は溝内面への完全な接着に必要
な温度よりも低い温度条件で成形されることになり、溝
内面と結合突部との接着強度は小さくなって、剥離性を
有するようになる。
【0011】また、本発明の冷蔵庫用扉ガスケットの製
造のための別の方法は、硬質PVC製のサッシと、軟質
PVC製のガスケット本体とを押出成形で一体に成形す
る冷蔵庫用扉ガスケットの製造方法において、先ず、ガ
スケット本体結合用の溝を軸方向に有する硬質PVC製
のサッシを第1の押出し成形機で押出し成形するサッシ
成形工程と、この成形されたサッシを冷却して第2の押
出し成形機に導き、サッシの上面部に前記ガスケット本
体結合用の溝内面に密接した状態に成形されて当該溝内
面に一体に接着する結合突部を有する軟質PVC製のガ
スケット本体を押出し成形するガスケット本体成形工程
を含み、更に上記サッシ成形工程とガスケット本体成形
工程との間にあって、第1の押出し成形機から第2の押
出し成形機へ導かれるサッシの、前記溝内面に離型剤を
塗布する工程を有することを特徴とするものである。斯
る方法によれば、サッシとガスケット本体の結合部は、
両者が一体成形されているにも拘らず、サッシのガスケ
ット本体結合用の溝に塗布された離型剤により接着強度
が弱く、剥離性を有するようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の冷蔵庫の扉ガスケッ
トの一実施形態を示す断面図であり、図中Aはガスケッ
ト本体、Bはサッシである。ガスケット本体Aは軟質P
VC製で、中空チューブ状のシール部aと、このシール
部から突出してサッシBに結合される結合突部bとから
なり、上記シール部aには不図示の帯板状若しくは棒状
のゴムマグネットを挿入配備するためのマグネット収納
空間1と、鰭状のリップ2が設けられている。マグネッ
ト収納空間1は、シール部aのシール面部分3に沿って
その裏側に区画形成されている。また、リップ2は、図
示実施形態の場合、2枚設けられており、その1枚2aは
シール面部分3を延長して当該シール面部分3と実質的
に同一平面に形成され、他の1枚2bはシール部a側面に
形成されており、夫々シール部aの側方に突出してい
る。
【0013】サッシへBの結合突部bは、基本的には交
換用ガスケット本体に設けられている脚状の結合突部と
同寸、同形に形成すれば良いが、図示例の場合には、先
細り状の頭部4と、この頭部4後端に連続して形成され
た狭頸部5とを備える所謂矢印型の形状に形成されて、
シール部aの外縁側に偏位して該部a裏面、即ちシール
面部分3とは反対側の面に連設されている。
【0014】一方、サッシBは硬質PVC製で、ガスケ
ット本体結合用の溝6と、冷蔵庫扉の表板及び裏板への
取付部7,8と、上記表板と裏板との間に充填される断
熱材(例えば発泡材)内に埋設されるアンカー部分9を
有しており、図示のようにガスケット本体結合用の溝6
の開口部両側に冷蔵庫扉の表板への取付部7と、裏板へ
の取付部8が上記溝6を挟んで翼状に形成されると共
に、アンカー部分9が上記溝6の裏側に突出して形成さ
れている。上記サッシBの全体的な形状は任意である
が、ガスケット本体結合用の溝6はガスケット本体Aの
結合突部bの形状に対応する形状に形成される。即ち、
ガスケット本体結合用の溝6はガスケット本体Aの結合
突部bの頭部4の先細り状の形状に対応して断面大略V
字型に形成され、その開口部は上記結合突部bの狭頸部
5に対応して狭くなっている。
【0015】上記構造を有する扉ガスケットCは、硬質
PVCと軟質PVCの押出し一体成形により、サッシB
のガスケット結合用の溝6にガスケット本体Aの結合突
部bが嵌合してガスケット本体AとサッシBとが結合し
た状態に成形され、サッシBのガスケット本体結合用の
溝6内面とガスケット本体Aの結合突部b外面が接着し
ている。そして、本発明では以上のように構成した冷蔵
庫扉ガスケットが、ガスケット本体AとサッシBとを上
記の如く一体成形しているにも拘らず、両者の接着部が
剥離性を有していることを特徴としている。従って、ガ
スケット本体Aを掴んで、サッシBからこれを引き剥が
す方向に強めの力を加えることにより、両者A,Bの接
着を剥離してガスケット本体Aの結合突部bをサッシB
のガスケット結合用の溝6から引き抜くことができ、サ
ッシBからガスケット本体Aを除去することが可能とな
る。そして、ガスケット本体Aを除去したサッシBには
ガスケット結合用の溝6が交換用のガスケット本体を取
付けるために開口される(図2参照)。
【0016】斯る構造の本発明冷蔵庫用扉ガスケットC
は、図3乃至図9を参照して以下に説明する方法により
製造する。図3は本発明の冷蔵庫用扉ガスケットを製造
する押出し成形装置の全体構成の概略を示すもので、一
つのライン上に第1の押出し成形機10と、第2の押出し
成形機11が適当な間隔をおいて配置されており、これら
第1、第2の押出し成形機10,11の間には冷却器12と引
取り機13が配置され、第2の押出し成形機11の後には冷
却器14と引取り機15及び切断機16が配置されている。
【0017】この成形装置自体は、硬質樹脂と軟質樹脂
の同時押出し成形に使用されている従来周知の押出し成
形装置と変わるところはなく、本発明では先ず第1の押
出し成形機10により冷蔵庫用扉ガスケットのサッシBを
硬質PVC B’で押出し成形し、このサッシBに重ね
て第2の押出し成形機11で軟質PVC B’からなるガ
スケット本体Aを押出し成形する。即ち、第1の押出し
成形機10の金型17から押出されるサッシBの成形品を冷
却器12で冷却して形状を保持しつつ、引取り機13で引き
取って第2の押出し成形機11に送り込み、第2の押出し
成形機11の金型18に設けられたスリット状のガイド19を
通して第2の押出し成形機11内を通過させ、その過程に
おいて第2の押出し成形機11でガスケット本体Bを当該
成形機11を通過するサッシBの上面部上、換言すれば冷
蔵庫の扉に取付けたときに冷蔵庫の本体側の開口部端面
に対向状に臨む面上に位置するように押出し成形し、両
者A,Bを相互の接触部分において一体化する。
【0018】ガスケット本体Aの成形は第2の押出し成
形機11の金型18に設けたスリット20で軟質PVC A’
をスリット20の形状に押出すことにより成形するが、こ
の発明では上記スリットの一部がガイド19に案内されて
第2の押出し成形機11を通過するサッシBの溝4に連通
連絡するようになっており、軟質PVCが上記スリット
からサッシBの溝6内面と、当該溝6内に挿入状に配置
された金型18の結合突部内面形成部21との間に押出さ
れ、当該溝6内面を結合突部b外面成形部として溝6内
にガスケット本体Aの結合突部bが形成される。
【0019】而して、サッシBとガスケット本体Aは、
上記結合突部b外面と上記溝6内面とにおいて接触し、
この接触面部において両者は一体的に結合される。第2
の押出し成形機11の金型17から押出される成形品を冷却
器14で冷却して、引取り機15で引き取り、切断機16で所
用長さに切断すれば、製品冷蔵庫用扉ガスケットCが得
られる。然る処、この冷蔵庫用扉ガスケットCは、上記
接触面部、即ちサッシBのガスケット本体結合用の溝6
内面とガスケット本体Aの結合突部bとが、剥離性を有
することを特徴とする。このような特徴は通常の硬質樹
脂と軟質樹脂の押出し一体成形品の常識に反するもので
ある。即ち、通常、硬質樹脂と軟質樹脂の押出し一体成
形品は、硬質樹脂による成形部分と軟質樹脂による成形
部分の接着強度をいかに向上させるかが問題となるが、
本発明の冷蔵庫用扉ガスケットCにおいては硬質樹脂に
よる成形部分であるサッシBと、軟質樹脂による成形部
分であるガスケット本体Aとの接着強度をわざわざ小さ
くしてある。
【0020】そこで、本発明の製造方法では、複数の樹
脂の押出し一体成形において、異なる樹脂間の接着強度
は、通常、成形温度の影響を受けることに注目し、上述
のガスケット本体Aの成形工程において、サッシBのガ
スケット本体結合用の溝6内にガスケット本体Aの結合
突部bを一体成形する部分の温度を、硬質PVCと軟質
PVCの完全な接着一体化に必要とされる温度より低温
にすることにより、サッシBのガスケット本体結合用の
溝6とガスケット本体Aの結合突部bとの接着強度を弱
くしている。
【0021】即ち、上記サッシBの第2の押出し成形機
11通過に際しては、サッシBは前記ガイド19内面によっ
て周囲を規制されて位置決めされており、ガスケット本
体結合用の溝6部分はスリット20が溝6に連通連絡する
手前において、金型18に設けた内側規制部22が溝6内面
に接触して正確な位置決めを図ると共に溝6の手前側を
塞いで手前側への樹脂の流出を防止するようになってい
るが、この内側規制部22のサッシ移動方向における長さ
をできるだけ短くして、金型18の温度がこの内側規制部
22を介して溝6内面に伝えられる時間を短くしている。
これにより、金型18全体としては軟質PVC A’を最
終的にガスケット本体Aの形状に押出すまで成形温度に
保持しておくのに十分な温度に加熱されているにも拘ら
ず、金型18からサッシBの溝6内面に伝えられる熱量は
小さく押さえられ、溝6内面が、その内面に密接して成
形されるガスケット本体Aの結合突部bを当該溝6内面
に強固に一体接着せしめるのには不十分な温度にまでし
か加熱されない。従って、サッシBのガスケット本体結
合用の溝6内面と、当該溝6内に密接した状態に成形さ
れるガスケット本体Aの結合突部bとの接着強度は弱く
なり、両者の接着部は剥離性を有することになる。
【0022】尚、図6に示す別の実施形態では、ガスケ
ット本体Aの結合突部bが成形される部分の温度を、こ
こで成形される結合突部bがガスケット本体結合用の溝
6内面に強固に一体接着するには不十分な温度に押さえ
るために、前記内側規制部22を、金型18のそれ以外の部
分とは別材料で形成し、しかもその材料を、例えばセラ
ミック等の熱伝導率の小さな材料とすることにより、金
型18から前記溝6内面に伝えられる熱量を小さく押さえ
るような方法を採用している。このようにすれば、内側
規制部22のサッシ移動方向における長さを長くすること
が可能になり、それによりサッシBが第2の押出し成形
機11を通過する際に、その移動方向の長い距離に亘りサ
ッシBを溝6の内外両面において確実に保持して、振れ
や、ガタ付きを生じさせることなくガイドすることがで
きるようになり、品質の安定化を図ることが可能にな
る。
【0023】更に図7に示す別の実施形態では、ガスケ
ット本体Aの結合突部bが成形される部分の温度を、結
合突部bがガスケット本体結合用の溝6内面に強固に一
体接着するには不十分な温度に押さえるために、溝6を
利用して金型18内に冷却用のエアーを吹き込んでいる。
即ち、この実施形態は、第2の押出し成形機11の手前に
エアーノズル23を配設して、当該エアーノズル23を第1
の押出し成形機10から第2の押出し成形機11に送り込ま
れるサッシBのガスケット本体結合用の溝6内に前向き
に臨ませ、当該溝6内にエアーを噴出させることにより
ガスケット本体Aの結合突部bが成形される部分をエア
ーで冷却するようにするものである。従って、この実施
形態では金型18の温度が内側規制部22を介してサッシB
の溝6内面に伝えられても、溝6内面の温度が、当該溝
6内面に密接して成形されるガスケット本体Aの結合突
部bを強固に接着させるに十分な程度にまでは上昇しな
い。これにより、サッシBの溝6内面とガスケット本体
Aの結合突部b外面との接着強度は小さくなり、両者は
剥離性を有するようになる。
【0024】以上説明した各実施の形態はいずれも、ガ
スケット本体成形工程において、サッシBのガスケット
本体結合用の溝6内面に密接してガスケット本体Aの結
合突部bが成形される部分の温度を、結合突部bがサッ
シbの溝6内面に強固に一体接着するには不十分な温度
に押さえることにより、サッシBの溝6内面とガスケッ
ト本体Aの結合突部bとの間の接着強度を小さくして、
両者間に剥離性を付与するものであるが、次に説明する
更に別の実施形態ではこのような方法はとらない。即
ち、図9,図10に示すこの実施形態では、サッシBのガ
スケット本体結合用の溝6内面に離型剤を塗布すること
により、溝6内面と、当該溝6内面に密接して形成され
るガスケット本体Aの結合突部bとの間に剥離性を付与
している。図9に示すように、第2の押出し成形機11の
手前に、離型剤塗布機24を配備しておき、第1押出し成
形機10から送り出されるサッシBを、そのガスケット本
体結合用の溝6に離型剤を塗布してから、第2押出し成
形機11に送り込むようにしている。離型剤塗布機24は、
少なくとも周縁部をフェルト、スポンジ等吸水性を有す
る材料で形成されて、モータ等適当な駆動装置により回
転する円盤25を有し、この円盤25を周縁部がサッシBの
ガスケット本体結合用の溝6の底面に接触して回転する
ように第2の押出し成形機11の手前に配置すると共に、
その上方には離型剤収納容器26を配置して、容器内の離
型剤27を円盤25に滴下ノズル28で供給するように構成さ
れている。従って、滴下ノズル28から滴下する離型剤収
納容器26内の離型剤27が円盤25の回転により、この円盤
25の周縁部に接触して第1押出し成形機10から第2押出
し成形機11へ移動するサッシBのガスケット本体結合用
の溝6内面に塗布される。そして、上記溝6内面に離型
剤27が塗布されたサッシBは第2押出し成形機11に送り
込まれ、このサッシBに重ねて軟質PVCからなるガス
ケット本体Aが押出し成形されるが、溝6内面に密接し
て当該溝6内に成形されるガスケット本体Aの結合突部
bは離型剤27を介してが溝6内面に接着接合することに
なる。従ってサッシBの溝6内面とガスケット本体Aの
結合突部bの接着強度は小さく、両者の接合部を剥離し
てガスケット本体Aの結合突部bをサッシBの溝6から
引き抜き、ガスケット本体AをサッシBから除去するこ
とが容易にでき、ガスケット本体を除去した後のサッシ
にはガスケット本体結合用の溝6が交換用のガスケット
本体を取り付けるために開口する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫用扉ガスケットの一実施形態を
示す断面図。
【図2】サッシからガスケット本体を除去した状態を示
す断面図。
【図3】本発明の冷蔵庫用扉ガスケットの製造方法を実
施する押出し成形装置の全体構造の概略を示す説明図。
【図4】要部の拡大断面図で、(a)は図3の(a)−
(a)線拡大断面図、(b)は同(b)−(b)線拡大
断面図、(c)は同(c)−(c)線拡大断面図。
【図5】図4の(a)の(5)−(5)線拡大断面図。
【図6】製造方法の他の実施の形態を示す要部の断面
図。
【図7】更に他の実施の形態を示す説明図。
【図8】図7の(8)−(8)線拡大断面図。
【図9】更に他の実施の形態を示す説明図。
【図10】図9の(10)−(10)線拡大断面図。
【符号の説明】
A:ガスケット本体 B:サッシ C:冷蔵庫用扉ガスケット 4::結合突
部 6:ガスケット本体結合用の溝 10:第1の押
出し成形機 11:第2の押出し成形機 18:第2の押
出し成形機の金型 22:金型がガスケット本体結合用の溝の内面に接触する
部分 23:エアーノズル 24:離型剤塗
布機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大坪 熟 静岡県静岡市小鹿3丁目18番1号 三菱電 機株式会社静岡製作所内 (72)発明者 天野 和雄 静岡県静岡市池田62番地 児玉化学工業株 式会社静岡事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質PVC製のサッシと、軟質PVC製の
    ガスケット本体とが押出し成形で一体成形された冷蔵庫
    用扉ガスケットにおいて、サッシはガスケット本体結合
    用の溝を、またガスケット本体は上記溝内面に密接した
    状態に成形された脚状の結合突部を夫々有し、この溝内
    面と結合突部外面が接着されて両者が一体に結合されて
    おり、しかもその接着部分は剥離性を備えていることを
    特徴とする冷蔵庫用扉ガスケット。
  2. 【請求項2】硬質PVC製のサッシと、軟質PVC製の
    ガスケット本体とを押出成形で一体に成形する冷蔵庫用
    扉ガスケットの製造方法において、先ず、ガスケット本
    体結合用の溝を軸方向に有する硬質PVC製のサッシを
    第1の押出し成形機で押出し成形するサッシ成形工程
    と、成形されたサッシを冷却して第2の押出し成形機に
    導き、このサッシの上面部に、前記溝内面に密接した状
    態に成形されて当該溝内面に一体に接着する結合突部を
    有する軟質PVC製のガスケット本体を押出し成形する
    ガスケット本体成形工程を含み、上記ガスケット本体成
    形工程においてガスケット本体の結合突部がサッシの溝
    内に成形される際に、当該結合突部とサッシの溝との密
    接部の温度を両者の完全な接着一体化に必要な温度より
    低くすることを特徴とする冷蔵庫用扉ガスケットの製造
    方法。
  3. 【請求項3】ガスケット本体成形工程において、第2の
    押出し成形機に導かれたサッシの、ガスケット本体結合
    用の溝内面と第2の押出し成形機の金型の接触時間を短
    くすることにより、金型から上記溝内面に伝熱される熱
    量を少なくして、ガスケット本体の結合突部とサッシの
    溝との密接部が両者の完全な接着に必要な温度より低く
    なるようにしたことを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫
    用扉ガスケットの製造方法。
  4. 【請求項4】ガスケット本体成形工程において、第2の
    押出し成形機の金型に設けられて当該成形機に導かれた
    サッシのガスケット本体結合用の溝内面に接触する部分
    を、熱伝導率の小さな材料で構成することにより、金型
    から上記溝内面に伝熱される熱量を少なくして、ガスケ
    ット本体の結合突部とサッシの溝の密接部が両者の完全
    な接着に必要な温度より低くなるようにしたことを特徴
    とする請求項2記載の冷蔵庫用扉ガスケットの製造方
    法。
  5. 【請求項5】ガスケット本体成形工程において、サッシ
    に形成されたガスケット本体結合用の溝を利用して第2
    の押出し成形機の金型内にエアーを吹き込み、当該金型
    が上記溝の内面に接触する部分を冷却して、サッシの溝
    とこの溝内に成形されるガスケット本体の結合突部との
    密接部が、両者の完全な接着に必要な温度より低くなる
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫用扉
    ガスケットの製造方法。
  6. 【請求項6】硬質PVC製のサッシと、軟質PVC製の
    ガスケット本体とを押出成形で一体に成形する冷蔵庫用
    扉ガスケットの製造方法において、先ず、ガスケット本
    体結合用の溝を軸方向に有する硬質PVC製のサッシを
    第1の押出し成形機で押出し成形するサッシ成形工程
    と、この成形されたサッシを冷却して第2の押出し成形
    機に導き、サッシの上面部に前記ガスケット本体結合用
    の溝内面に密接した状態に成形されて当該溝内面に一体
    に接着する結合突部を有する軟質PVC製のガスケット
    本体を押出し成形するガスケット本体成形工程を含み、
    更に上記サッシ成形工程とガスケット本体成形工程との
    間にあって、第1の押出し成形機から第2の押出し成形
    機へ導かれるサッシの、前記溝内面に離型剤を塗布する
    工程を有することを特徴とする冷蔵庫用扉ガスケットの
    製造方法。
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