JPH10113184A - フラボノイド配糖化酵素遺伝子 - Google Patents
フラボノイド配糖化酵素遺伝子Info
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- JPH10113184A JPH10113184A JP8272253A JP27225396A JPH10113184A JP H10113184 A JPH10113184 A JP H10113184A JP 8272253 A JP8272253 A JP 8272253A JP 27225396 A JP27225396 A JP 27225396A JP H10113184 A JPH10113184 A JP H10113184A
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Abstract
−O−グルコシルトランスフェラーゼ遺伝子、該遺伝子
を含む組換えプラスミド、該組換えプラスミドを有する
宿主細胞、ならびに該宿主細胞を培地に培養し、培養物
よりUDP−グルコース:フラボノイド3,5−O−グル
コシルトランスフェラーゼを採取することを特徴とす
る、UDP−グルコース:フラボノイド3,5−O−グル
コシルトランスフェラーゼの製造方法。 【効果】 本発明によれば、リンドウの花弁色素である
ゲンチオデルフィンの糖鎖構造の生合成に関与する酵素
遺伝子であるUDP−グルコース:フラボノイド3,5−
O−グルコシルトランスフェラーゼ遺伝子が提供され
る。本発明の遺伝子を公知の方法に従い植物体に導入す
れば、花色の色彩の調節、特にバラ等の青色花弁をもた
ない品種においてゲンチオデルフィンを発現させること
による青色花弁の創出が期待できる。
Description
化酵素(UFGT)遺伝子に関する。さらに詳しくはフ
ラボノイドの3位,5位にグルコースを転移することの
できる酵素遺伝子に関する。
える主要な色素化合物である。フラボノイド化合物の中
で植物の色調発現の中心となるのが、種々のアントシア
ニン化合物であり、赤から青までの広い範囲の色調を呈
することが知られている。アントシアニンは配糖体もし
くはアシル化配糖体であり、それらの配糖体を除いた部
分をアントシアニジンと呼ぶ。主なアントシアニジンは
ベラルゴニジン、シアニジン、デルフィニジンの3つで
ある。アントシアニン色素の色調は種々の要因によって
決まる。中でもアントシアニジン骨格のB環の水酸基の
数は重要であり、水酸基の数が増すに従って橙赤色から
青色に変わる傾向がある。青色を呈する花弁のアントシ
アニンについてはほとんどの場合デルフィニジンであ
る。また、アントシアニンの色調は溶液のpHや共存す
る金属イオン、他の化合物などによっても著しい影響を
受ける。
ル基がp-クマル酸やコーヒー酸などの芳香族系有機酸
である場合、青色系の呈色を示すことが知られている。
リンドウのアントシアニンであるゲンチオデルフィン
[Goto, T. et al. Tetr. Letters 23: (36) 3695-36
98 (1982)] や、キキョウのアントシアニンであるプラ
チコニン [Goto, T. et al. Tetr. Letters 24: (2
1) 2181-2184 (1983)] に代表されるアシル化アントシ
アニンは、分子内にコーヒー酸が結合した構造を持ち、
一般的にアントシアニンが不安定であるとされるpH弱
酸性から中性領域においても安定に青色を呈する。
オデルフィンは、デルフィニジン骨格の3位,5位,
3’位にグルコースが結合し、3’位,5位にはグルコ
ースを介してコーヒー酸が結合した糖鎖構造を持つ。従
って、リンドウの花弁色素であるゲンチオデルフィンの
糖鎖構造の生合成に関与する酵素遺伝子を単離すること
ができれば、該遺伝子を他の植物体に導入することによ
り花色を青系に操作できる可能性が期待される。これま
でアントシアニンの3位にグルコース等の糖を転移する
酵素遺伝子が知られているが [Ralston, E.J. et al.
Genetics 119: 185-197 (1988) 、Wise, R.P. et al.
Plant Mol. Biol. 14: 277-279 (1990)]、5位に糖を
転移する酵素遺伝子は知られていない。
チオデルフィン生合成遺伝子のうち、3位,5位の2位
を配糖化しうる糖転移酵素遺伝子を提供することにあ
る。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、リンドウの花弁より
UDP−グルコース:フラボノイド3,5−O−グルコシ
ルトランスフェラーゼ遺伝子を単離し、その配列決定を
することに成功し、本発明を完成させるに至った。すな
わち、本発明は、実質的に配列番号1で示されるアミノ
酸配列をコードするUDP−グルコース:フラボノイド
3,5−O−グルコシルトランスフェラーゼ遺伝子であ
る。
配列を有する上記UDP−グルコース:フラボノイド3,
5−O−グルコシルトランスフェラーゼ遺伝子である。
さらに、本発明は、上記UDP−グルコース:フラボノイ
ド3,5−O−グルコシルトランスフェラーゼ遺伝子を
含む組換えプラスミド、該組換えプラスミドを有する宿
主細胞、ならびに該宿主細胞を培地に培養し、培養物よ
りUDP−グルコース:フラボノイド3,5−O−グルコ
シルトランスフェラーゼを採取することを特徴とする、
UDP−グルコース:フラボノイド3,5−O−グルコシ
ルトランスフェラーゼの製造方法である。
ボノイドの3位,5位への糖転移酵素活性を有する限
り、配列番号1に記載のアミノ酸配列において、1もし
くは複数のアミノ酸が付加、欠失、置換されていてもよ
い。以下、本発明を詳細に説明する。
より全RNAの粗抽出物を得、これよりタンパク質、多
糖類、その他の夾雑物を除去し、オリゴdTセルロース
クロマトグラフィー、ポリU−セファロースカラムなど
の吸着カラムを用いて更に精製する。ポリA(ポリA
+)鎖画分を溶出し集め、同様の精製を2〜3回繰り返
すことによってmRNAを高度に濃縮することができ
る。
による3’RACE PCR 本発明の目的とするリンドウの花弁色素ゲンチオデルフ
ィン合成酵素遺伝子の一つであるアントシアニングルコ
ース転移酵素遺伝子は、ゲンチオデルフィンの構造よ
り、グルコースをβ位に転移する酵素の遺伝子であるこ
とが注目される。そこで、例えばトウモロコシとオオム
ギのUDP−グルコース:フラボノイド3−O−グルコシ
ルトランスフェラーゼや動物のUDP−グルクロノシルト
ランスフェラーゼに代表される既知のβ−糖転移酵素遺
伝子群の遺伝子配列相同領域より、これと共通の配列を
有する遺伝子を目的遺伝子の候補とすることができる。
り抽出したmRNAを試料とし、3’RACE PCR
にて3’末端部分の増幅を行い、その塩基配列を決定す
る。プライマーとしては、上記既知のβ糖転移酵素遺伝
子群の配列の情報を基に設計することができる。具体的
には、既知のβ糖転移酵素のアミノ酸配列において見い
だされる、高度に保存されたアミノ酸配列領域、即ち
(Phe Tyr)(Val Ile)(Thr Cys)His(Ala Gly Ser Cys)Gl
y の6アミノ酸からなる配列から導かれる代表的な16
個のアミノ酸配列に対応するDNA配列より合成した数
種を用いる。この場合のプライマーはデジェネレート
(ミックス)プライマーでも、そうでなくてもよい。ま
た、PCRを行う場合、プライマーの配列は必ずしも獲
得を目的とした遺伝子の塩基配列に完全に一致しなくて
も、PCR反応による増幅が可能である。
ーニングし、配列決定する。得られたDNA配列はアミ
ノ酸配列に翻訳し、上記のβ転移酵素遺伝子群の配列の
共通配列を持つDNA断片であれば、候補遺伝子とす
る。
のスクリーニングによって行うことができる。[1]で得
られたmRNAを鋳型としてcDNAを調製し、これを
プラスミドベクターに組み込み、種々の組換え体プラス
ミドを得る。プラスミドベクターとしては、宿主細胞内
で自立複製可能で該cDNAを安定保持できるものであ
れば、いずれをも用いることができるが、具体的には、
pSPORT-1 (GIBCO BRL 社製) 等が挙げられる。
してcDNAライブラリーを作製する。cDNAライブ
ラリーから候補遺伝子の翻訳領域を含む遺伝子をスクリ
ーニングするには、[2] で配列決定した候補遺伝子の
3’側の配列を基に数種のプローブを作成し、これとの
ハイブリダイゼーションにより行う。
めに、5’RACE PCRを行ってもよい。具体的に
は、[2] で決定した候補遺伝子の配列を基に逆転写用の
プライマーを作製し、特異的なcDNAを合成する。続
いてcDNAの5’末端にアンカーを結合させ、そのア
ンカーに相補的なアンカープライマーと、逆転写プライ
マーと重ならない候補遺伝子特異的なプライマーとの間
でPCRを行う。1500-2000bp のDNA断片を単離、ク
ローニングし、3'末端の配列が候補遺伝子と一致するこ
とを確認した上で5'末端の塩基配列を決定する。
[3]で単離した遺伝子断片を、PCR 又は制限酵素処理に
より翻訳領域を取り出し、大腸菌発現ベクター系にクロ
ーニングし、候補遺伝子の産物を大腸菌で発現させる。
その後、大腸菌を破砕し、得られた可溶性画分を試料と
してグルコース転移酵素活性の有無を確認する。活性の
測定はフラボノイドの3位及び5位に対する2種のグル
コース転移酵素活性を測定し、活性が検出できれば大腸
菌に導入したcDNAが目的とする遺伝子であると判断
する。本発明において塩基配列の決定は、ジデオキシ法
[Sanger. F, Science, 214,1205-1210 (1981)]等によ
り行うことができる。
−O−グルコシルトランスフェラーゼ遺伝子(以下、本
発明遺伝子)は、適当な宿主細胞中に導入して高発現さ
せることができる。具体的には、ベクターDNAの適当
な制限酵素部位に本発明遺伝子を含むDNAを挿入して
組み換え体DNAを調製し、これを宿主細胞中に導入す
る。宿主細胞としては、目的とする遺伝子を発現できる
ものであればよく、真核細胞及び原核細胞のいずれをも
用いることができる。真核細胞としては動物、植物、酵
母等の細胞が、また原核細胞としては大腸菌、枯草菌、
放線菌等が挙げられる。
は、宿主細胞で複製可能なものであれば如何なるもので
もよく、例えば、プラスミドDNA、バクテリオファー
ジDNA等が挙げられる。宿主細胞が大腸菌である場合
のベクターDNAとしては、例えばプラスミドpUC1
8/pUC19、pKK223−3、pGEX−2T、
pGEX−3X、pRIT2(Pharmacia 社製) ;pG
EMEX−1、pGEMEX−2(Promega 社製) ;p
MAL−c,pMAL−p(New England Biolabs 社
製), pET15b(Novagen 社製) 等を用いることが
できる。
るには、Hanahan 法 ["Molecular Cloning, A Laborato
ry Manual", 2nd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory
Press, New York (1989)]、Chung らの方法 [Proc. N
atl. Acad. Sci., U.S.A., 86, 2172 (1989)] 等を用い
て行うことができる。上記のようにして得られた形質転
換体の培養は、通常の形質転換体によるポリペプチドの
生産に用いる培養方法に従って行われる。
て用いた形質転換体を培養する培地は、微生物が資化し
得る炭素源、窒素源、無機塩類等を含有し、形質転換体
の培養を効率的に行える培地であれば天然培地、合成培
地のいずれでもよい。炭素源としては、それぞれの微生
物が資化し得るものであればよく、グルコース、フラク
トース、スクロース、これらを含有する糖蜜、デンプン
あるいはデンプン加水分解物等の炭水化物、酢酸、プロ
ピオン酸等の有機酸、エタノール、プロパノールなどの
アルコール類が用いられる。
ニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、りん酸
アンモニウム、等の各種無機酸や有機酸のアンモニウム
塩、その他含窒素化合物、並びに、ペプトン、肉エキ
ス、酵母エキス、コーンスチープリカー、カゼイン加水
分解物、大豆粕および大豆粕加水分解物、各種発酵菌体
およびその消化物等が用いられる。 無機物としては、
りん酸第一カリウム、りん酸第二カリウム、りん酸マグ
ネシウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、硫酸第
一鉄、硫酸マンガン、硫酸銅、炭酸カルシウム等が用い
られる。
などの好気的条件下で行う。培養温度は通常10〜50℃、
好ましくは30〜40℃がよく、培養時間は、通常1〜10
時間、好ましくは2〜5時間である。培養中pHは、通
常7〜8に保持する。pHの調整は、無機あるいは有機
の酸、アルカリ溶液、尿素、炭酸カルシウム、アンモニ
アなどを用いて行う。
離操作を組み合わせて行うことができる。例えば、尿素
などの変性剤や界面活性剤による処理、超音波処理、酵
素消化、塩析や溶媒沈澱法、透析、遠心分離、限外濾
過、ゲル濾過、SDS−PAGE、等電点電気泳動、イ
オン交換クロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィ
ー、アフィニティークロマトグラフィー、逆相クロマト
グラフィーなどが挙げられる。以下、本発明を実施例に
より具体的に説明するが、これらにより本発明の範囲が
限定されるものではない。
乳棒乳鉢を用いて粉砕した。これにグアニジンイソチオ
シアネート溶液(25 mM クエン酸ナトリウム、0.0025%
N −ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、0.5 mM 2 −
メルカプトエタノール、4M グアニジンチオシアネー
ト)50mlを加え、室温で溶かしながら攪拌した。続い
て、フェノール抽出、エタノール沈殿、LiCl沈殿により
精製し、約5.5mgの精製全RNAを得た。次にこれをOli
go(dT)-Latexを用い、既知の手法〔実験医学Vol.7, No.
17, 2065-2068 (1989)〕により、ポリA(ポリA+)鎖
画分を高度に濃縮した。
溶液130 μl(10μg mRNA) に10μM のadapter primer
(GIBCO BRL 社製) 溶液 10 μl を加え、65℃10分間イ
ンキュベートし、氷上に2 分間放置した。これに10×sy
nthesis buffer 20 μl, 10mM dNTP mix 10μl, 0.1M
DTT 20 μl を加え、42℃で2 分間インキュベートし
た。次に、SuperScript RT 10 μl を加え42℃で30分間
反応を行った。その後、氷上にサンプルを移し、10μl
のRNase H を加え42℃で10分間インキュベートを行っ
た。
A Polymerase (PERKINELMER CETUS社製) 、10×PCR buf
fer (TAKARA社製) 5 μl 、10mM dNTP mix 4μl 、10μ
M universal amplification primer(GIBCO BRL社製)1μ
l 、20μM のβ糖転移酵素特異的配列プライマー 2.5μ
l 加え、滅菌水で総量を50μl とし、PCR 反応液とし
た。これをサーマルサイクラーPJ480 を用いてPCR
(PCRプログラム : 94 ℃ 7分間を1サイクル; 94
℃ 1分間→ 42, 48, 50又は55 ℃,1 分間→ 72 ℃, 1
分間を30サイクル;72℃, 7 分間を 1サイクル) を行っ
た。
クローニングとシーケンス解析 上記のPCR産物をInvitrogen社製TAクローニングキッ
トを用い、pCRII ベクターに導入し、INV αF株にクロ
ーニングを行った。シークエンスの読み取りはDNAシ
ークエンス装置473A(PERKIN ELMER ABI 社製) を用いて
行った。また、DNAシーケンスの解析はDNASIS(日立
ソフトエンジニアリング社製)とSeqEd ((PERKIN ELMER
ABI社製) の両ソフトで行った。
は、アミノ酸配列に翻訳し、図1に示すβ糖転移酵素遺
伝子のコンセンサスアミノ酸配列と比較し、明らかにこ
の配列に当てはまるものだけを候補遺伝子の配列とし
た。288 個のクローンについてDNA配列の一部をシー
ケンス解析した結果、53個のβ糖転移酵素遺伝子配列を
持つと推測されるクローンが得られた。得られたクロー
ンは配列より12種に分類できた。
の解析 (3-1) 5’RACE PCR用プライマーの作製 (2)で得られた12種の候補遺伝子の3'側の配列からスト
ップコドンを確定し、それぞれストップコドンを含む30
bpの相補配列をPCRプライマーとした。また、PCR
プライマーに対応する配列の、すぐ下流の30bpの相補配
列を逆転写プライマーとした。
溶液14μl (1μg ) に2.5 μM の逆転写プライマー溶液
1μl を加え、70℃10分間インキュベートし、氷上に1
分間放置した。これに10×synthesis buffer 2.5μl, 1
0mM dNTP mix 1μl, 0.1M DTT 2.5 μl 、25mM MgCl2 3
μl 、逆転写酵素 SuperScript RT 1 μl を加え、50℃
で30分間、続いて70℃で15分インキュベートした。その
後、1 μl のRNase H を加え55℃で10分間インキュベー
トした。合成したcDNAは 5'RACE SYSTEM (GIBCO BRL 社
製) 添付のカートリッジカラムを用い、添付のプロトコ
ールにより精製した。
増幅 (3-2) で得たcDNAにアンカーDNA(CLONTECH社製) を
T4 Ligase を用いて常法により結合させた。アンカーD
NAを結合させたcDNAをGENE Amp PCR System9600 (PER
KIN ELMER社製) によリ、アンカープライマー(CLONTECH
社製) 、(3-1) で設計したPCRプライマーを用いて
PCR(PCRプログラム: 94 ℃, 45秒間→55〜65
℃, 45秒間→ 72 ℃, 2 分間を35サイクル) を行った。
スミドDNAへのクローニングとシーケンス解析 上記の増幅産物について、(2-3) と同様にクローニング
を行った。シークエンスは、(2-3) と同様な装置を用い
て行い、12候補遺伝子の翻訳開始領域の塩基配列を決定
した。
単離 (4-1) PCR プライマーの作製 12候補遺伝子のアミノ酸配列のN末端の2〜9番目のア
ミノ酸残基に相当する24塩基(または23塩基)の
5’端にベクターに組み込む為の制限酵素認識配列と、
さらにその5’端にGCGの3塩基を付けた配列を片側
プライマーとした。もう一方のプライマーは、候補遺伝
子の3’非翻訳領域の相補配列において、上記のプライ
マーとは相補構造を形成しない配列を有する24塩基
(または23塩基)の5’端にベクターに組み込むため
の制限酵素認識配列と、さらにその5’端にGCGの3
塩基を付加した配列とした。
DNA断片の作製 2.5mM dNTP mix 1.6μl 、20μM PCR 両プライマー各2.
0 μl を混合し、滅菌水で総量を10μl とし、Ampli Wa
x PCR Gems 100 (PERKIN ELMER社製) を加え、サーマル
サイクラーPJ9600(PERKIN ELMER 社製) で80℃、10分さ
らに25℃、5 分インキュベートした。これに、10×UlTm
a buffer(PERKIN ELMER 社製) 10μl 、25mM MgCl2 6μ
l 、UlTma DNA Polymerase (PERKIN ELMER社製) 1 μl
、(2-1)で作製した逆転写産物溶液1 μl 、滅菌水72μ
l 加え、サーマルサイクラーPJ9600(PERKIN ELMER 社
製) を用い、PCR(PCRプログラム: 96℃, 1 分間
を 1サイクル;95 ℃, 1 分間→55℃, 1 分間→ 72 ℃,
1 分間を35サイクル;72 ℃,7 分間を1 サイクル) を行
った。
とエタノール沈殿処理を行い、各々のプライマーに適し
た制限酵素で処理し、フェノール・クロロホルム処理と
エタノール沈殿処理を行った。次に、1% Seakem GTG Ag
arose (FCM社製) で電気泳動し、検出されたDNAバン
ドを常法に従い回収し、発現ベクターに組み込むDNA
断片とした。
クリーニング (5-1) 候補遺伝子ORF 領域の発現ベクターpET-15b への
組み込み 上記で作製した候補遺伝子ORF 領域のDNA断片を、Li
gation Kit (TAKARA社製) を用い、発現ベクターpET15b
に組み込み、大腸菌JM109 株にクローニングした。組み
換え体の確認は、DNAシークンスにより行った。
質発現宿主大腸菌BL21(DE3) 株への導入 上記で作製した候補遺伝子発現プラスミドDNAを単離
し、大腸菌BL21(DE3)株に形質転換した。
スクリーニング 形質転換した大腸菌をLB培地でO.D.=0.6まで37℃で振と
う培養後、IPTG (イソプロピルチオ−β−ガラクシド,
終濃度1mM)を加え、37℃でさらに3 時間振とう培養し
た。集菌後、菌体ペレットをバッファー [50mM Pipes-K
(pH7.0)] 1ml に懸濁し、20% Triton X-100 5μl 、10
mg/ml Lysozyme 1μl を加えて30℃で15分間放置した
後、凍結(-80℃) 、融解を3 回繰り返した。続いて超音
波処理を懸濁液が透明によるまで行い、マイクロ遠心機
で15000rpm, 15分, 4 ℃で遠心し、上清の可溶性画分を
得た。
-Trap desalting (ファルマシア社製)を用い、バッフ
ァー [50mM Pipes-K (pH7.0), 2% Triton X-100, 0.2m
M DTT, 1mM PMSF, 50 μg/ml leupeptin, 0.54TIU apro
tinin] 20ml をカラムの前処理として5ml/min.で流し、
続いて該画分を1ml 流すことによって脱塩した。さらに
3ml のバッファーを流し、800 μl ずつ分画し、2 番目
の流出画分を活性検出に用いた。
925 kBq/μl の[14C]-UDPG 5μl 、基質色素溶液 [Del
(Delphinidin), Del-3G(Delphinidin 3-O-glucoside),
Cya(Cyanidin), Cya-3G(Cyanidin 3-O-glucoside)を各
々溶解した5mM塩酸、基質色素なしのコントロールには5
mM 塩酸] 5 μl を加え、30℃で30分間インキュベート
し、クロロホルム:5% 塩酸/メタノール=2:1を50μl を
加えて水層を分取した。
いたHPLCで分離し、280nm の吸光度をモニターした。さ
らにフラクションコレクターで30秒間づつ分取したサン
プルに液体シンチレータ2.5ml を加え液体シンチレーシ
ョンカウンターLS6000TA(ベックマン社製)で各分画の
放射能を測定した。インサートなしのpET15bを含むクロ
ーンの可溶性画分では基質色素への糖転移反応が起こら
ないことを確認したのち、候補遺伝子を含むクローンの
糖転移活性を調べたところ、候補遺伝子のうちの一つの
クローンで4種の基質への糖転移反応が認められた。基
質別の反応結果を図2に示す。
cDNAの単離 (6-1) リンドウ花弁cDNAの作製 試料となるmRNAは、リンドウ花弁よりQuick Pep (ファ
ルマシア社製)を用い精製した。cDNA合成はmRNAを1 μ
g を用い、SuperScript Plasmid System for cDNA Synt
hesis (BRL社製) で行った。
製) で電気泳動し、約1.3 〜2.5kbpの長さの領域を泳動
ゲルから回収し、SUPREC-01 (TAKARA 社製) で精製し
た。このDNA をLigation Express (CLONTECH社製) でプ
ラスミドpSPORT1にライゲーションし、ElectroMAX DH10
Bコンピテントセル(GIBCO BRL社製) にGene Pulser (Bi
o Rad社製) を用いて形質転換した。
RL社製) を用いて行った。得られたcDNAクローンの確認
は、DNAシーケンスにより行った。プローブは5'-ATG
AAGAAAGCAGAGTTGGTTATCA-3' を、複製プライマーは5'-C
ATTTCCAGGGATTAGCCATGTTGG-3' の配列をもつ合成DNA
を用いた。
し、目的遺伝子の配列に一致するクローンであることを
確認した上、全塩基配列を決定した(配列番号1)。ま
たこれより予想されるアミノ酸配列を配列番号2に示
す。
あるゲンチオデルフィンの糖鎖構造の生合成に関与する
酵素遺伝子であるUDP−グルコース:フラボノイド3,
5−O−グルコシルトランスフェラーゼ遺伝子が提供さ
れる。本発明の遺伝子を公知の方法に従い植物体に導入
すれば、花色の色彩の調節、特にバラ等の青色花弁をも
たない品種においてゲンチオデルフィンを発現させるこ
とによる青色花弁の創出が期待できる。
を示す。
別 [A.Del(Delphinidin), B.Del-3G(Delphinidin 3
-O-glucoside), C.Cya(Cyanidin), D. Cya-3G(Cy
anidin 3-0-glucoside)]の反応結果を示す。
Claims (6)
- 【請求項1】 実質的に配列番号1で示されるアミノ酸
配列をコードするUDP−グルコース:フラボノイド3,
5−O−グルコシルトランスフェラーゼ遺伝子。 - 【請求項2】 リンドウ花弁に由来する、請求項1記載
のUDP−グルコース:フラボノイド3,5−O−グルコ
シルトランスフェラーゼ遺伝子。 - 【請求項3】 配列番号2で示される塩基配列を有する
請求項1記載のUDP−グルコース:フラボノイド3,5
−O−グルコシルトランスフェラーゼ遺伝子。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載のUDP−グ
ルコース:フラボノイド3,5−O−グルコシルトラン
スフェラーゼ遺伝子を含む組換えプラスミド。 - 【請求項5】 請求項4記載の組み換え組み換えプラス
ミドを有する宿主細胞。 - 【請求項6】 請求項5記載の宿主細胞を培地に培養
し、培養物よりUDP−グルコース:フラボノイド3,5
−O−グルコシルトランスフェラーゼを採取することを
特徴とする、UDP−グルコース:フラボノイド3,5−
O−グルコシルトランスフェラーゼの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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-
1996
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