JPH10113379A - 改良された排水機構及び器具マットを支持する支持部を有する殺菌消毒容器及び殺菌消毒方法 - Google Patents

改良された排水機構及び器具マットを支持する支持部を有する殺菌消毒容器及び殺菌消毒方法

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JPH10113379A
JPH10113379A JP9208251A JP20825197A JPH10113379A JP H10113379 A JPH10113379 A JP H10113379A JP 9208251 A JP9208251 A JP 9208251A JP 20825197 A JP20825197 A JP 20825197A JP H10113379 A JPH10113379 A JP H10113379A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の手袋を捕えて破るということがなく
安全で、殺菌消毒剤等の化学薬品に対して不活性であ
り、また使用薬剤の拡散、排出の効率が良い殺菌消毒、
貯蔵及び運搬機器に用いる殺菌消毒容器を提供するこ
と。 【解決手段】 器具を殺菌消毒、貯蔵及び運搬するため
の殺菌消毒容器は、複数の排水ウェルを有するベース部
分を備えている。該排水ウェルは、排水口に終結する下
方に傾斜する表面から構成される。該下方に傾斜する表
面の上端部分は、フレキシブルな器具支持マットを支え
る。前記殺菌消毒容器は、完全芳香強ポリエステルのよ
うな熱可塑性液晶ポリマーから成形される。ラッチ機構
は、使用者には鋭い表面を呈しない容器のくぼみ部分内
に、ねじり棒上に回動可能に支持されたラッチから成
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、殺菌消毒貯蔵、
運搬、搬出用器具、特に医療器具のための殺菌消毒用容
器及び殺菌消毒方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大抵の再使用可能な医療機器は、それぞ
れ使用する前に殺菌消毒する必要がある。殺菌消毒に
は、多くの方法が採用されているが、一般的には、蒸気
オートクレーブ法、気相化学消毒法及びプラズマ法と組
み合わされた蒸気相化学消毒法等が採用されている。化
学消毒剤は、過酸化水素、及びエチレンオキシドであ
る。最も用途が広く速い効果的な方法は、電磁気分解を
利用して過酸化水素蒸気をプラズマ状態にすることによ
って生ずる発生期の過酸化水素を用いる方法である。プ
ラズマ相は、殺菌消毒作用を増強し、電磁気分解でプラ
ズマが放出されると遊離基が再結合して水と酸素を生ず
るのである。
【0003】典型的には、器具を容器の中に設置し、容
器を殺菌消毒装置の中に設置する。殺菌消毒媒体(me
dia)が通過するためのポータル(Portal)が
用意されなければならない。また、該容器には、通常濾
材が設置されており、この濾材により消毒剤が入口を通
って通過し、また微生物の闖入を防ぐのである。ポータ
ル及び濾材は、ニコラスの米国特許第4,704,25
4号明細書(1987年11月3日発行)を参考にして
よく、ここでは参考例として引用しておく。即ち、容器
は複数の開口を有し、キムベリー・クラーク・コーポレ
ーション(Kimberly Clark Corporation)社製のスパン
カード・ブランド・シー・エス・アール(SPUNGUARD br
and CSR)のようなフィルターラップ材で消毒するのに先
立ってラップされる。該スパンガード・ブランド・シー
・エス・アールは、スパンボンデッドポリオレフィン製
不織布の外層とメルトブラウンポリオレフィン製の内側
バリヤー層からなるスパンボンデッド/メルトブラウン
/スパンボンデッド(SMS)の積層体である。
【0004】通常、把持具は容器内の一つ又はそれ以上
の個々の器具を把持する。把持具は、クリップ又は他の
類似の物から成り、特別の医療機器を把持するのに特に
適しているのもあれば、そうでないものもある。一つの
ポピュラーな把持具は、単に複数の上方へ延長している
フレキシブルな突起、しばしばフィンガーと呼ばれてい
る、から成り立っており、機具が容器内を動き回るのを
防ぎ、該機器との接触を最小にするようにしている。通
常、これらの把持具は、容器の底にあるマットの上に用
意されている。
【0005】理想的な殺菌消毒容器は、液体、特にスチ
ームオートクレーブからの液体凝縮物が集積される場所
を減少するか又は最小にし、また、全ての通常採用され
ている殺菌消毒法とは矛盾せず、寿命が長く操作が簡単
であり、さらに納得のいく価格で提供されるものであ
る。現在知られている容器は、この分野での働きが制限
されるという欠点を有している。例えば、スチームオー
トクレーブ用に設計された多くのトレイは、ステンレス
鋼から作られており、システム中では、プラズマの形成
により干渉される。ポリマーから作られる他のトレイ
は、繰り返されるスチーム殺菌消毒サイクルに耐える充
分な耐熱性を有していない。ある種のトレイ材料は、化
学殺菌消毒剤と内部反応を起こし、該殺菌消毒剤を分解
すらしかねない。他の材料は、過剰の化学殺菌消毒剤を
吸収し、それ故、殺菌消毒に利用される殺菌消毒剤の量
が減少することによって殺菌消毒効果が減少するという
ことになるであろう。
【0006】フレキシブルフィンガーと共にマットを用
いると、凝縮物及び他の流体は、マットとトレイの底部
との間にトラップされ、微生物の潜在的な発生温床を提
供することになる。Brooks,Jr.は、米国特許
第5,098,678号明細書において、この問題につ
いて記載しており、マットの底部に複数個の小さな脚を
設けて、トレイの底部を揚げて潜在的温床を除去すると
している。Allen及びその他は、米国特許第5,4
07,648号明細書において、この問題について記載
しており、トレイの底部にリブを設け、その上にマット
を置くことによりこの問題を解決している。両方の参考
例は、平面的なトレイの底部は良好な排水作用を促進し
ないことを教えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
上記問題点及びその他の制約を解決し除去する。さらに
過酸化水素蒸気、液体、又はガスプラズマ、スチームオ
ートクーブ、エチレンオキシド及び他の化学的又は加熱
による殺菌消毒法との両立性を提供する。そして本発明
は、耐久性があり、製造するのに安価であり、排水作用
を高め、凝縮物のトラップを制約する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による殺菌消毒器
具に用いる殺菌消毒容器は、容器を取り囲む壁、壁のベ
ース部分、及びベース部分を通した複数個の排水口とか
ら構成さている。排水ウェルは、排水口の少なくとも一
部分と関連している。排水ウェルは、それぞれ排出口上
部の支持表面及び支持表面と排出口との間の排出表面と
から構成されている。排出表面は、トラップすることな
しに液体を排出口に向かって下方に導くようにされてい
る。フレキシブルエラストマーマットは、容器の内部に
おいて、支持表面に支持されており、器具を保持する手
段を有している。排出口表面は、関連する排出口を通し
て容器から液体を排出するのを促進し、また支持表面
は、フレキシブルエラストマーマットを支持している。
【0009】各々の排水ウェルは、単一の排水口と関連
するのが好ましく、また、排出口表面は、関連する排水
口を取り囲んでいる。もしも、支持表面が鋭いエッジか
ら成る場合には、マットを支持するのに充分ではある
が、支持表面とマットとの間の接触面積は最小となる。
排出口表面は、関連する排水口に向かって連続して傾斜
することが好ましい。排水ウェルは、逆ピラミッド形状
がよく、また均一の格子上に整列しているのがよい。マ
ットは、シリコンラバーから作られるのが適当であり、
器具を保持する手段は、複数の上方へ突出する柔軟な突
起物から構成される。しかしながら、保持手段ならいか
なるものでもそれに代替しうる。マットは、複数のマッ
ト開口を有するのが好ましく、少なくともマット開口の
一部分は、対応する排水口と整合することが好ましい。
【0010】本発明による器具を殺菌消毒するための方
法もまた、提供される。フレキシブルエラストマーマッ
トは、殺菌消毒容器の中に設置される。前記容器は、容
器を取り囲む壁、前記壁のベース部分及びベース部分を
通した複数の排水口を有している。排水ウェルは、少な
くとも排水口の一部分と関連されており、該排水ウェル
は、それぞれ排出口上部の支持表面と、支持表面と排出
口との間の排出表面とから構成される。そして、前記排
出表面は、トラップすることなしに、液体を排出口に向
かって下方向に導く。マットは、支持表面上に支持さ
れ、器具は、保持手段によりマット上の位置に保持され
る。殺菌消毒液は、容器内部及び器具の上を通過して、
該液体は、関連する排水口を通って排出口の表面に沿っ
て、容器内から排出される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による消毒容器1
0の第1実施例を示す。容器10は、トレイ12、マッ
ト14、及び蓋16から構成されている。トレイには、
長方形ベース18と、該ベースから上方へ延長している
2個の相対する側壁20と2個の相対する端壁22とか
ら構成される。
【0012】両側壁20及び両端壁22の間で形成され
ているコーナー部24は、外観を好ましく強度を高める
ために円くして、鋭いエッジを減少させており、このた
め操作者の保護ゴム手袋(図示せず)の安全性を確保し
ている。ベース18と両側壁20及び両端壁22との間
のフィレット(fillet)26もまた、トレイ12
の強度を高めている。
【0013】ベース18は、複数の排水ウェル(dra
inage wells)28から構成されており、各
ウェルは、排水口32に続く下方へスロープする表面3
0から構成されている。隣接する排水ウェル28のスロ
ープ表面30は、互いに交差しており、ピーク34を形
成する。ピーク34は、まるい内部表面に対立するかの
ように隣接するスロープ表面30の間に明確なライン又
は単一さを形成することが好ましい。このことが、マッ
ト14を支えるピーク34の表面積を最小にし、これに
よってベース18とマット14との接触面積を減少して
いる。このようにして、凝縮物又は他の液体材料がトラ
ップされるようなスペースは極くわずかしか用意されて
いない。
【0014】マット14は、容器10内で殺菌消毒され
る医療機器(図示せず)を保持するために、マット14
を通る複数のマット開口38及び複数の上向きに伸びる
突起部36を有する。マット14上のマット開口38
は、トレイベース18を通過する排水口32と整合して
いる。マット14は、スチームオートクレーブに関連す
る高温に耐え、かつ、過酸化水素、エチレンオキシド又
は他の化学殺菌消毒剤又はその前駆物質、特に酸化剤系
の殺菌消毒剤からの化学的攻撃に耐えるシリコン又は他
の弾性体から形成されることが好ましい。さらに、マッ
ト14の材料はそのような化学殺菌消毒剤を吸収したり
化学的に反応してはならない。
【0015】上方へ伸長する突起36は、種々の形状を
採り得る。例えば、上方に向かってテーパーを有した
り、また直径が均一であってもよい。チップはフラッ
ト、円い又は放射状でもよい。比較的柔らかくてもよく
又固くてもよい。突起36の総数及びスペースは、種々
変動し得る。このようなマットは、斯界では知られてお
り、その分野における通常の技術を有する者が所望の全
体効果を得るために、これらのデザインパラメーターを
変えることは好ましいことである。
【0016】容器の蓋16は、殺菌消毒剤の蒸気が通過
するのを増大するために、複数の蓋開口40を有する。
蓋開口40はトレイ12の排水口と整合してもよいが、
必ずしも整合する必要はない。蓋16は、さらに下方に
垂下する両側壁42と両端壁44とを有す。
【0017】図2をみると、トレイ12と蓋16は、ト
レイの両端壁又は両側壁20と両端壁22が蓋の両側壁
42及び両端壁44内にきちんと嵌るようなサイズにな
っている。ラッチ機構46は、トレイ12と蓋16に一
体的に形成することが好ましい。各両端壁はくぼみ部分
(recessed portion)48の一対のu
形状のカットアウト50は、フレキシブルタング(fl
exible tang)52を限定する。各タング5
2の上端54は、傾斜したカム表面(sloped c
amming surface)56とリテイニングリ
ップ(retaining lip)58とから構成さ
れている。蓋16のくぼみ部分60は、両端壁のくぼみ
48と整合し、開口62とリテイニングリップ64とか
ら構成されている。ラッチ機構46を作動するために、
各タング52の上のカム表面56は蓋16の対応する開
口62に挿入され、タング52上のリテイニングリップ
58がリテイニングリップ64と係合するまで、リテイ
ニングリップ64に係止される。手動によってタング5
2の内方への圧力は、リテイニングリップ58と64と
の係合を解いてラッチ機構を解する。
【0018】容器10を通る殺菌消毒ガスの流れを高め
るために、トレイの両側壁20と蓋の両側壁42は数個
の浅いカットアウト部分66を有する。図2から明らか
なように、蓋16とトレイ12が合体されるとカットア
ウト部分66は相互に整合して、浅いスリット状の開口
68を形成する。これが、容器10を通る殺菌消毒ガス
の流れを増強する。
【0019】図3をみると、4個のパッド(pad)7
0が蓋16の内部に設けられてトレイ12と蓋16との
間に間隔を設け、これによってそれらの間の表面接触面
積を最小にして、ガスマット液体の流れを防ぎ、凝縮物
の他の液体材料をトラップする。
【0020】図4は、本発明の排水が強化される特徴を
示す。ベース18のピーク34は、フレキシブルマット
14を支える。マット14とベース18との間に進入す
る凝縮物又は他の液体は、排水ウェル28の一つと出会
う。ピーク34とマット14との間に形成された小さな
接触表面71は、凝縮物又は他の液体がベース18の表
面とマット14との間で逆流するのを防ぐ。排水ウェル
28の下方に傾斜する表面30は、凝縮物又は他の液体
が排水口32に向かって移動するのを助長する。それ
で、凝縮物は物理的に容器10の外に排出する。ピーク
34の(マット14を)支える特徴は、強化されるべき
ではない。マット14を形成するのに適したシリコン及
び他の弾性剤は高温の殺菌消毒環境では、かなり軟化す
る傾向を有する。従って適度にマット14を支えること
は至難なことである。
【0021】過酸化水素又は化学ベースの殺菌消毒テク
ノロジーに用いるトレイの選択は、化学的プラズマ用殺
菌消毒剤又は前駆物質に関して材料の化学的抵抗及び不
活性さに影響される。活性遊離基に左右される化学的プ
ラズマ殺菌消毒法にとって、プラズマ前駆物質に関して
材料の不活性さは、好ましいプラズマ方法論では、プラ
ズマを発生するのに利用できる前駆物質の可能な低い濃
度のため、一層深刻である。トレイ材料は、殺菌消毒チ
ャンバーの生物学的致命性に影響を与えないように化学
的プラズマ用の殺菌消毒剤又は前駆物質に非反応的であ
るべきである。操作の場合には通常臨床で用いられるよ
うに機器のクリーニングと浄化の過程では、材料は化学
的及び熱的環境に対して抵抗を有すべきである。病院は
典型的には有機材料を除去するために洗剤及び酵素洗剤
は勿論のこと、132℃(270°F)で操作する洗浄
器/浄化器を用いる。
【0022】理想的なトレイ材料は、さらにスチーム
(フラッシュ及びグラッビティ)、エチレンオキシドガ
ス及び過酸化水素をベースとした殺菌消毒剤を含む、病
院及びその他で採用される全ての主要な殺菌消毒法と両
立すべきである。過酸化水素ベースのプラズマ殺菌消毒
の一例は、過酸化水素プラズマを用いて医療機器の微生
物を除去するステアラド殺菌消毒システム(STERRAD St
erilization System)である。それ故、理想的な材料
は、操作後スチームに耐え、低いエチレンオキシド残留
物を示す適当な熱−機械的特性を有すべきであり、又、
2 2 又は他の酸化剤系殺菌消毒剤とはほとんど反応
を示さない物質であるべきである。
【0023】我々は、厳密に多くの材料を吟味試験した
結果、そのような種々の極端なサービス環境に適した材
料を確認した。精査の結果、我々は好ましい材料がニー
ト(neat,非強化)及び液晶ポリマーをベースにし
た強化ポリエステル、ニート及び強化ポリエステル、及
び強化ポリプロピレンであることを見出した。最も好ま
しい材料はニート又は強化ポリエステル液晶ポリマー、
又は前記ポリマーとのブレンドである。適当な液晶ポリ
マーの商業的に利用可能な一例は、ヘキスト・セラネセ
・コーポレーション(Hoechst Selanese Coporation)社
製のベクトラ・ファミリー(Vectra family)である。
【0024】各ファミリーグループの中には、強化、非
強化は別にして、トレイ材料として考慮され得る好まし
い化学構造が存在する。 I.強化ポリエチレンは、特に炭酸カルシウム又はガラ
ス繊維で強化した場合には、化学的不活性とマルチ−殺
菌消毒法(multi-sterilization)に必要な構造的特性を
備える。
【0025】II.ポリエステル系ポリマーは種々の基
本的構造を有する。 1.下記の化学構造を有するポリエチレンテレクタレー
ト(PET)
【化1】 2.下記の化学構造を有するポリブチレンテレクタレー
ト(PBT)
【化2】 及び 3.下記の化学構造を有するポリシクロヘキサレンテレ
クタレート(PCT)
【化3】
【0026】PCTは、種々の非変性及び変性構造の形
で、イクター(Ektar)のトレードネームでイース
トマン・ケミカル・カンパニーから販売されているもの
が利用できる。変性は酸及びグリコール構造を含んでも
よい。ポリエステルファミリーの中では、エチレンテレ
クタレートの構造が好ましい。最も好ましい構造は、ガ
ラス繊維で強化したPETである。繊維強化は、スチー
ムオートクレーブオペレーションに対して構造的な強度
を示し、また酸化化学蒸気又は酸化化学プラズマ殺菌消
毒法では、好ましい結果を示す。
【0027】III.液晶には4つの主要な構造変性体
がある。 1.ポリベンゾエート−ナフタレート(Polybenzoate-n
aphthlate) 商業的に利用できる(市販)製品の例は、ヘキスト・セ
ラネセ・コーポレーションによるベクトラA及びCシリ
ーズ(VECTRA A and C series)のトレードネームであ
る。
【0028】2.ポリベンゾエート−テレフタレート−
ビスフェノール−イソフタレート(Polybenzoate-terep
hthalate-bisphenol-isophthalate)
【化5】 商業的に利用できる製品の例はアムコ・パーフォーマン
ス・プロダクツ(AmcoPerformance Products)によるX
ydarのトレードネームである。
【0029】3.ポリベンゾネート−テレフタレート−
エチレングリコール(Polybenzonate-terephthalate-et
hyle ne glycol)
【化6】 商業的に利用できる製品の例は、イーストマン・ケミカ
ル・カンパニーによるX7G及びX7Hのトレードネー
ムである。
【0030】4.ポリナフタレート−アミノテレフタレ
ート(Polynaphthalate-amino terephthalate)
【化7】 商業的に利用できる製品の例は、ヘキスト・セラネセ・
コーポレーションによるベクトラBシリーズ(商標名:
Vectra B series)である。
【0031】最も好ましい構造は、全ポリエステル芳香
強液晶ポリマーであり、これはポリベンゾエート−ナフ
タレート及びポリベンゾエート−テレフタレート−ビス
フェノール−イソフタレートである。ニート及び強化物
の両方が、この材料ファミリーの構造的強化のためには
好ましい。最も好ましい強化フィラーは、ガラス繊維又
は鉱物繊維又は粉状のフッ化物ポリマーである。過酸化
水素環境中の材料の特性は、特に重要である。過酸化水
素と吸収する傾向と過酸化水素を分解する傾向の両方が
種々の材料に対して研究された。
【0032】表1は、より重要な材料のいくつかの結果
を示す。
【表1】 別の研究により、トレイ材料が疑似過酸化水素プラズマ
殺菌消毒法および交互過酸化水素プラズマ殺菌消毒サイ
クル、洗浄/浄化サイクルおよび酵素、洗浄浸漬法を含
む洗浄浄化サイクルとの両立性の検討が行われた。サン
プルは、0.5%および0.75%のストレイン(st
rain)下に設置された。表2はこの評価の結果を示
す。
【表2】
【0033】化学的に不活性材料を用いることはさてお
き、殺菌消毒環境との反応を減少させ、病院使用の洗浄
化学品への抵抗を高めるために、殺菌消毒トレイには、
他に制御する特徴がある。化学的プラズマ用の殺菌消毒
剤又は前駆物質とのトレイ材料の反応は、生物学的致死
性に影響するために、蒸気相における化学的プラズマに
利用できる殺菌消毒剤又は前駆物質を減少させる。病院
使用の化学薬品への抵抗は予期される製品寿命を長くす
るであろう。制御すべき第1の特徴は、最終製品の表面
なめらかさである。殺菌消毒トレイの表面は、表面積/
容積比を減少させるように、可能な限りなめらかにすべ
きである。化学的プラズマ用の殺菌消毒剤又は前駆物質
との化学的物理的相互反応と材料の減成は共に、表面積
/容積比の関数であるから、なめらかな表面は、これら
の相互反応速度を減少する。
【0034】制御すべき第2の特徴は、壁の厚さであ
る。壁の厚さはトレイ又は容器の構造的強度にとって最
重要である。しばしば減圧下で低濃度であるが酸化化学
蒸気又は化学的プラズマ環境において操作する殺菌トレ
イ又は容器にとって、化学殺菌消毒剤又前駆物質の凝縮
は、最小にするべきである。凝縮は、トレイ又は容器の
熱容量と伝熱特性の関数であり、これは蒸気相での化学
的プラズマに利用できる殺菌消毒剤又は前駆物質の量を
減少させ、それ故、生物学的致命性に影響を与える。熱
容量を最小にし、かつ伝熱特性を高めるためには、トレ
イ又は容器の壁の厚さは最小にするべきである。
【0035】従って、トレイ12と蓋16とを形成する
好ましい材料は、下記のとおりである。 I.強化ポリプロピレン:強化ポリプロピレンは、特に
炭酸カルシウム又はガラス繊維で強化した場合には、マ
ルチ殺菌消化法に必要な熱−機械的構造的特性を備え
る。 II.ニート又は強化ポリエステル:ポリエステルファ
ミリーの中で、ポリエチレンテレフタレートの構造が好
ましい。最も好ましい立体構造は、ガラス繊維強化ポリ
エチレンレフタレート(PET)である。繊維強化は、
スチームオートクレーブ操作にとって構造的強度を与
え、薄壁に設計することを可能にし、酸化化学蒸気によ
る殺菌消毒法にとっては、好ましい結果となる。
【0036】III.ニート又は強化液晶ポリマー、お
よび/又は前記材料のブレンド。最も好ましい構造は、
完全ポリエステル芳香強液晶ポリマーであり、ポリベン
ゾエート−ナフタレート又はポリベンゾエートテレフタ
レート−ビスフェノース−イソフタレートの化学構造を
有する。ニートおよび強化グレイドは、この材料のファ
ミリーの熱−機械的強度のため、共に好ましいものであ
る。最も好ましい強化タイプは、ガラスおよび鉱物繊維
である。 IV.液晶ポリマーと上記I又はIIとのブレンド又は
混ぜ物。
【0037】図5と6は、本発明の殺菌消毒容器の第2
実施例を示す。容器72は、トレイ74、蓋76および
先の実施例と類似のマット(図示せず)から構成され
る。しかしながら、かわりのラッチ機構は取り入れてい
ない。
【0038】蓋76は、開口頂壁80、頂壁から垂下す
る両側および両側端壁82及び84から構成される。ラ
ッチ部材86は、蓋76の各端壁84のくぼみ部分88
に、全体が収まるように一体にモールドされる。一対の
ねじり棒(torsionbar)90は、ラッチ部材
86を回転可能に支持するために、相対する側壁92か
らくぼみ部分88の内側に伸長されている。ねじり棒9
0は、図6に示されているように、ラッチ部材86と傾
かせて直立した係合位置にて、しかも係合位置から制限
された範囲内での回転が可能なようにしている。
【0039】トレイ74の各端壁96のノッチ94は、
係合表面98を形成する。ラッチ部材86の下底部分1
02から突出するリップ100は、トレイ74の係合表
面98に係合して、蓋76を確実にトレイ74に保持す
る。ラッチ部材86の上方部分106上の作用表面10
4に対する指圧は、ねじり棒90を軸にしてラッチ部材
86を回転させてリップ100から係合表面98の係合
を解き、それによりトレイ74から蓋76を解放する。
作用表面104上の圧力(指圧)が解かれると、ねじり
棒90は、ラッチ部材86を直立した係合位置に戻す。
【0040】ラッチ部材86の端部および表面はすべて
円くスムースであり、特にくぼみ88の外側に面するラ
ッチ部材の部分108の端部および表面は円くスムース
である。唯一の例外は、リップ100であり、これはト
レイ74の内側に向かって面しているラッチ部材の部分
109に設けてありそれ故、鋭い端部又は表面が使用者
の保護手袋を捕らえて破るということはない。ラッチ部
材78の部分すべてはトレイ74か蓋76のいずれかと
一体にモールドされ、それにより製造組立コストが低減
する。勿論、ラッチ部材がトレイ74に形成された場合
には、ラッチ機構78の方向性(orientatio
n)は逆になる。さらに、蓋76はヒンジ(図示せず)
を軸にして回動させてもよい。勿論、ラッチ機構78
は、必ずしも端壁84に設ける必要はないが、容器72
のどこかの場所に設ける必要はある。しかしながら、図
5に示してあるオリエンテーションは、特に便利であ
る。
【0041】図7および8は、本発明によるトレイ11
0のための代わりの配置例(実施例)を示す。トレイ1
10は、第1および第2実施例として殺菌消毒容器と共
に用いられ、主にそのベース112において異なる。ベ
ース112は複数の開口116を有するフラットパネル
114から構成されている。さらに、多数の大きな延長
した開口118がパネル114を貫き、上方に伸長する
リップ120が、各延長開口118の周囲を取り巻いて
いる。リップ120は、マット122を支え、さらにト
レイベース112に対して硬さを与えている。マット1
22を通る開口124は、延長開口118と整合され、
殺菌消毒ガスのための効率的な拡散通路を提供する。
【0042】図9は、殺菌消毒操作中に殺菌消毒トレイ
10を積み重ねるためのスタッキング装置(stack
ing device)124を示す。スタッキング装
置124は、形が長方形であり殺菌消毒トレイ10(図
9では図示せず)よりは多少大きな寸法を有する。それ
は、垂直な側壁126と垂直な端壁128とから構成さ
れている。L字型のシェル部材130は、スタッキング
装置124の各コーナ部132から内側に水平に延長し
ている。図9、10に示されるように、側壁126と端
壁128の各々は、シェル部材と相似の垂直寸法を有す
る延長開口134が設けられており、容器10がスタッ
キング装置124を用いて積み重ねられると、個々の容
器10に出入りする殺菌消毒ガスの流れは、装置124
によって干渉されない。
【0043】図10は、殺菌したラップ材136で各々
ラップされた2個の殺菌消毒容器10を示す。スタッキ
ング部材124は、シェル部材130がトレイ10の上
に来るように乗せて、最初のトレイ10の上に設置す
る。2個目のトレイ10は、シェル部材130の上に乗
せる。両方のトレイ10は、スタッキング装置の側壁1
26および端壁128の内側に配置される。このように
して、2個のトレイ10は積み重ねられ、相互に隔離さ
れて充分に開放されたガスの流路が確保される。
【0044】図11は、スタッキング装置138の他の
実施例を示す。開口134の代わりに側壁140、端壁
142の各々は、それぞれシェル部材144から垂直に
段差をつけられた低い垂直な側面を有し、それにより積
み重ねられるトレイ(図11には図示せず)への開放さ
れたガス流路が与えられる。側壁140及び端壁142
の垂直リブ146は、剛性を与え、スタッキング装置が
別のスタッキング装置又はフラットな表面の次に設置さ
れた場合に、開放されたガス流路を維持する。
【0045】図12は、本発明による蓋150の代わり
の実施例を示す。蓋150は、種々の変更態様を有する
図1および図3の蓋16の複製である。したがって、蓋
16の特徴に類似した特徴は、単に数字にシンボ
ル(’)を付加することにより同じ数字で以て示す。明
確にいうと蓋150は、円形開口152と延長開口15
4とを混在することにより、蓋16とは異なる。さら
に、付加的フィレット156が各コーナ部に設けられ、
循環をよくするために、蓋150をベース8(図12に
は図示せず)の上に持ち上げるに当たり、蓋150を強
化している。
【0046】液晶ポリマーは、モールドするのに困難な
ことは周知である。相反する樹脂の流れが会合するとこ
ろに、特に問題がある。そのようなエリアは、しばしば
強度を減少し、それ故高いストレスを受けるモールド品
のエリアからは離れて設定することが望ましい。蓋15
0において、くぼみ60’はモールドのコアピン(図示
せず)により成形される。溶有ポリマーは、コアピンの
周りに流入してくぼみ60’を囲む。通常は、これらの
流体は、リテイニングリップ64’において会合する。
しかしながら、このエリアは高いストレスを受ける。し
たがって、蓋150は蓋150のセンターエリア160
から溶融ポリマーを導入する一対のフローリーダー15
8により成形される。該センターエリア160は、モー
ルディングプロセスにおいて溶融ポリマーを導入し、そ
れぞれのくぼみ60’の内側コーナー部162に導出す
るところである。モールディングプロセスの間、溶融ポ
リマーは、このようにしてコアピンの周りを流れ、相反
する流れは、くぼみ60’のサイド部分164において
会合する。
【0047】本発明を特定の実施例に関して説明した
が、これは、添付図面に関連して説明したのであり、こ
れに制限されるべきでないこと、および特許請求の範囲
は、先行技術が許す限り、可能な限り広く解釈すべきで
あることは理解されるべきである。
【0048】本発明の具体的な実施態様は以下のとおり
である。 (1)各排水ウェルは、単一の排水口と関連している請
求項1に記載の殺菌消毒容器。 (2)排出口表面は、関連する排水口を取り囲んでいる
請求項1に記載の殺菌消毒容器。 (3)支持表面は、鋭いエッジを有しており、マットを
支持するのに充分ではあるが、支持表面とマットとの間
の接触面積を最小にしている請求項1に記載の殺菌消毒
容器。
【0049】(4)排出口表面は、関連する排出口に向
かって連続的に傾斜している請求項1に記載の殺菌消毒
容器。 (5)排出口表面は、排水口を取り囲んでいる実施態様
(4)に記載の殺菌消毒容器。 (6)排水ウェルは、逆ピラミッド形状を有し、かつ格
子上に整列している請求項1に記載の殺菌消毒容器。 (7)格子状は、均一である実施態様(6)に記載の殺
菌消毒容器。 (8)マットは、シリコンラバーから作られている請求
項1に記載の殺菌消毒容器。
【0050】(9)医療器具を保持する手段は、複数個
の上方に突出している柔軟な突起物から成る請求項1に
記載の殺菌消毒容器。 (10)マットは、さらにマット開口を有する請求項1
に記載の殺菌消毒容器。 (11)少なくとも一部分のマット開口は、対応する排
水口と整合している請求項1に記載の殺菌消毒容器。 (12)排水ウェルは、大きさと形状が均一である請求
項1に記載の殺菌消毒容器。
【0051】(13)排水ウェルは、ベース部分に均一
に分散配置されている請求項1に記載の殺菌消毒容器。 (14)排出口表面は、関連する排水口を取り囲み、か
つ排水口に向かって下方向に傾斜しており、隣接する排
水ウェルの排出口表面は、交差して、関連する支持表面
を形成している請求項1に記載の殺菌消毒容器。 (15)支持表面は、鋭いエッジであり、それ故、支持
表面とマットとの接触面積が最小である実施態様(1
4)に記載の殺菌消毒容器。 (16)請求項2に記載の方法に、さらに、排出口表面
を支持表面から排出口に向かって下方向に傾斜させるこ
と、及び隣接する排出口表面を交差させて支持表面を形
成すること、の各段階を含む請求項2に記載の方法。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、トレイ、マット、
蓋及びラッチ機構から構成される本願発明の容器は、そ
のコーナー部が外観を良くし強度を高めるために円く、
滑らかにしてあるので、鋭いエッジで使用者の手袋が破
れるというこの種の従来のものによくみられた欠点がな
く、またトレイ、マット及び蓋それぞれに開口を有して
いるので殺菌消毒剤等の化学薬品の流体の流れ、拡散が
良好で所期の目的、結果が奏せられ易い。さらに容器を
成形する材料として殺菌消毒剤等に対して不活性なもの
を用いているので、該化学薬品により容器が損なわれる
ということや、また相互反応により生じる不都合な物質
の発生もなく環境の点でも充分配慮されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による殺菌消毒容器の分解斜視図であ
る。
【図2】図1の組み立てられた殺菌消毒容器の斜視図で
ある。
【図3】図1の殺菌消毒容器の裏返した蓋の斜視図であ
る。
【図4】図2の4−4線に沿った断面図である。
【図5】本発明による他のラッチ機構を示す本発明の殺
菌消毒容器の部分分解斜視図である。
【図6】図5のラッチが閉じた状態のラッチ機構の断面
図である。
【図7】本発明による殺菌消毒トレイの他の実施例の斜
視図である。
【図8】図7の8−8線に沿った断面図である。
【図9】本発明によるスタッキング装置の斜視図であ
る。
【図10】消毒容器を積み重ね隔離するために、2個の
消毒容器の間に配置された図9のスタッキング装置の側
面図である。
【図11】本発明によるスタッキング装置の他の実施例
の斜視図である。
【図12】本発明による蓋の他の実施例の底面平面図で
ある。
【化4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ・ハウレット アメリカ合衆国、92651 カリフォルニア 州、ラグナ・ビーチ、ブルーバード・キャ ニオン・ドライブ 1404

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器具を殺菌消毒するための殺菌消毒容器
    において、容器を取り囲む壁、前記壁のベース部分、ベ
    ース部分を通した複数個の排水口、少なくとも排水口の
    一部分と関連する排水ウェルとから構成され、前記排水
    ウェルは、排出口上部の支持表面及び支持表面と排出口
    との間の排出表面とから構成され、前記排水表面は、ト
    ラップすることなしに、流体を排出口に向かって下方に
    導くようにされており、さらに、容器内部には、支持表
    面に支持されるフレキシブルエラストマーマットを有
    し、それ故、排出表面は、排出口を通して容器から流体
    を外側に排出するのを促進し、前記支持表面は、フレキ
    シブルエラストマーマットを支持する、器具を殺菌消毒
    するための殺菌消毒容器。
  2. 【請求項2】 器具を殺菌消毒する方法であって、フレ
    キシブルエラストマーマットを殺菌消毒容器の内部に設
    置すること、 前記容器は、容器を取り囲む壁、前記壁のベース部分及
    びベース部分を通した複数個の排水口を有するものであ
    り、排水口ウェルを少なくとも排水口の一部分と関連さ
    せること、 前記排水ウェルは、それぞれ排出口の上部の支持表面
    と、支持表面と排出口との間の排出口表面とから構成さ
    れており、前記排出口表面は、トラップすることなし
    に、流体を排出口に向けて下方向に導くものであり、マ
    ットと支持表面に支持すること、 器具を保持手段によりマット上の位置に保持すること、 殺菌消毒液を容器内部及び器具の上に通すこと、 液体を関連する排水口に通して排出口の表面に沿って容
    器内から排出させること、 の各段階からなる器具を殺菌消毒する方法。
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