JPH10113530A - パン焼きプラント及び他のプラントのエミッションからの水溶性で揮発性の有機化合物の回収 - Google Patents

パン焼きプラント及び他のプラントのエミッションからの水溶性で揮発性の有機化合物の回収

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JPH10113530A
JPH10113530A JP9182292A JP18229297A JPH10113530A JP H10113530 A JPH10113530 A JP H10113530A JP 9182292 A JP9182292 A JP 9182292A JP 18229297 A JP18229297 A JP 18229297A JP H10113530 A JPH10113530 A JP H10113530A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パン焼きプラント及び他のプラントのエミッ
ションから水溶性で揮発性の有機化合物を回収するため
の方法及び装置の提供。 【解決手段】 エミッションを給湿してほぼ飽和状態に
する断熱給湿器に排気エミッションを通すことによって
パン焼きオーブンの排気筒からエタノールを回収する。
給湿器の未蒸発水分を収集し、エタノール分を分離す
る。給湿済みのエミッションを給湿器から熱交換器の蒸
発チャンバに通し、給湿済みのエミッションのガス分を
水分から分離し、エタノール分を回収するために水分を
収集する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パン焼きプラント
及び他のプラントのエミッションからの水溶性で揮発性
の有機化合物の回収に関し、更に詳細には、パン焼きオ
ーブンの排気空気流及び他の醗酵手順からのエタノール
及び粒子の除去及び回収に関する。
【0002】
【従来の技術】地上レベルのオゾン濃度が空気100万
部あたり1部であると、頭痛を引起し上気道を刺激す
る。これらの症状は、老人にとって特に有害である。エ
タノールは、オゾンの周知の先駆物質である。エタノー
ルは、酵母を使用してパンを醗酵させる醗酵プロセスの
生成物である。米国政府の環境保護局は、オーブンから
環境へ排出されるエタノールの量を減少し、これによっ
て大気中のオゾン濃度を低下するため、大規模な商業的
パン焼きオーブンにはエタノール低減システムを設けな
ければならないと決定した。
【0003】エタノールによってオゾンが生成されると
いうことがわかる前に、研究者達は、上述の醗酵プロセ
スからエタノールを商業的に回収するための方法を開発
した。1955年3月1日付けのフランス国特許第1,
087,929号には、流出空気流を給湿し凝縮するこ
とによって、醗酵プロセスから有機生成物を回収するた
めの方法が開示されている。給湿は噴射器によって行わ
れ、凝縮は直列の二つの凝縮器によって行われる。これ
らは全て、パン焼きオーブンの排気空気流内に配置され
ている。凝縮プロセスでは、大量の冷却水又は冷却剤が
必要とされる。
【0004】1975年9月30日付けのルーマニア国
特許第42,787号には、パン焼きオーブンからエタ
ノールを取り出す方法が開示されている。この方法で
は、オーブン排気空気流内にトレー塔が配置されてお
り、空気流からエタノールを取り出すため、水冷式凝縮
器がオーブンに続いて配置されている。トレー塔では、
大量の水が必要とされる。
【0005】上掲のフランス国特許及びルーアニア国特
許は、両方とも、エタノールをその商業的価値のために
回収することに関する。これらの特許に記載されたシス
テムは、恐らくはそれに向かって最適化してあり、恐ら
くは、環境保護局の規制に適合させるためにエタノール
の大部分を取り除くことに関して最適化してない。
【0006】従来、米国では、エタノール及び他の汚染
物質を規制値まで減少するために一般的に使用されたシ
ステムは、焼却又は触媒を用いた除去(catalytic inci
neration)に関する。直接焼却は、プロセス排気ガス温
度を7600C(14000F)以上に上昇させるために大
量のエネルギを使用することを必要とする。この温度
は、汚染物質を効果的に除去するために必要である。触
媒を用いた除去は、この温度の約半分の温度で同程度の
除去を行う。従って、エネルギ使用量が少ない。エネル
ギ使用量が少ないという利点は、触媒が汚れたときに触
媒の交換を行う必要があるという欠点によって相殺され
る。
【0007】一般的に使用されている化学工学的方法を
採用し、オーブン排気空気流内のエタノールを環境に受
け入れられるレベルにまで減少させることができる。例
えば、充填塔を使用するのがよい。これらの塔は、ルー
マニア国特許第42,787号のトレー塔と同様の方法
で作動する。充填塔は、エタノール濃度を適当なレベル
に下げるため、低温の真水を大量に必要とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明は、その基本的な概念において、パン焼
きプラント及び他のプラントのエミッションからエタノ
ール及び他の揮発性物質を回収する。回収は、これらの
エミッションを断熱給湿器に通してエミッションをほぼ
飽和状態に給湿し、給湿器の蒸発しなかった水分を収集
してそのエタノール分を分離し、給湿器からの給湿済み
のエミッションを熱交換器の蒸発チャンバに通し、給湿
済みのエミッションのガス分をその水分から分離し、水
分を凝縮して収集し、そのエタノール分を分離すること
によって行われる。
【0009】本発明の主な目的は、醗酵により大気中に
排出される溶剤溶解性で揮発性の有機化合物、例えばエ
タノール、及び粒子、及び他のプロセスガスの量を、大
きな熱エネルギを使用せずに、及び低温の真水を大量に
必要とせずに、環境が許すレベルまで減少するための方
法及び装置を提供することである。
【0010】本発明の別の目的は、このような化合物の
商業的規模での回収について説明した種類の方法及び装
置を提供することである。
【0011】本発明の上述の及び他の目的及び利点は、
好ましい実施例についての添付図面と関連して以下の詳
細な説明を読むことによって明らかになるであろう。
【0012】
【発明の実施の形態】添付図面に示す本発明の実施例
は、エタノール低減システムであり、パン焼きオーブン
1、断熱給湿器2、及び蒸発/凝縮熱交換器3(下文に
おいて熱交換器3と呼ぶ)を有する。パン焼きオーブン
のガスは、オーブンから、オーブンの排気筒4及び5、
及びダクト6を通って断熱給湿器2に入る。エタノー
ル、又はアセトン等の他の水溶性有機化合物を少量を含
む水蒸気で飽和させた排気ガスが断熱給湿器2からダク
ト7を通って熱交換器3に入る。
【0013】断熱給湿器2及びその関連したシステム
は、タンク8、細霧スプレーヘッド9、デミスター1
0、ポンプ11、リザーバ12、ドレン13、相互連結
配管14、及び真水形成配管15からなる。高温のオー
ブン排気ガスがタンク8のベースのところで断熱給湿器
2に進入し、スプレーヘッド9が発生した細霧スプレー
の下方への流れに抗して上方に通過し、次いでデミスタ
ー10を通過する。デミスター10は、水蒸気で飽和し
たガスがタンク8からタンクの頂部でダクト7を通して
排出される前に水滴を除去する。
【0014】高温のオーブン排気ガスが断熱給湿器2を
通過するとき、ガスから熱を除去し、水を細霧スプレー
から蒸発させる。このプロセスでは、ガスからエネルギ
を取り出し、ガスを冷却する。微細な霧の小さな部分が
蒸発するため、水蒸気がガスに加わる。これによって、
ガスの水分を高める。プロセスの効率が100%である
場合には、ガスは完全に飽和した状態で断熱給湿器2を
出る。実際には、100%効率は経済的に得ることがで
きない。しかしながら、以下に説明する結果は、95%
以上の効率に基づいている。即ち、排気ガスは、その排
気温度で保持できる水分の95%以上を含んでいる。
【0015】スプレーノズル圧力は、ポンプ11によっ
て供給される。断熱プロセス中に蒸発しなかったスプレ
ーノズル水は、タンク8の底に集まり、配管14によっ
てリザーバ12に導かれる。断熱給湿プロセスでは、蒸
発しなかった水にエタノールの幾分かが同伴される。従
って、リザーバ12はエタノールを幾分含む。配管14
内を循環する水の小さな部分がサイホンの作用でリザー
バ12からドレン13を通る。配管15を通して真水を
リザーバ12内に導入し、ドレン13を通して排出され
た水及び断熱給湿器2で蒸発した水を補充する。従っ
て、このプロセスは、リザーバ12内に含まれる幾分か
のエタノールを連続的に取り出しスプレー水がオーブン
排気ガスから更に多くのエタノールを同伴できるように
する。
【0016】ダクト7を通って断熱給湿器2を出る冷却
された飽和ガスに含まれるエタノールの量は、ドレン1
3を通って排出された水に含まれる量だけ減少してい
る。更に、断熱給湿器2は、スプレー水が粒子を同伴
し、これらの粒子をリザーバ12内に堆積させるという
点でスクラバーと同様に作動する。粒子は、リザーバ1
2からドレン13を通って排出される。
【0017】冷却された飽和ガスは、熱交換器3の排気
側(蒸発チャンバ28)に進入する。この熱交換器は、
凝縮チャンバ30のスプレーシステム以外は、米国特許
第5,123,479号に開示されている。同特許に触
れたことにより、その特許に開示されている内容は本明
細書中に組入れたものとする。凝縮チャンバ30は、パ
ーキンスチューブP内の流体が熱交換器のこの部分で凝
縮するように設計されている。凝縮チャンバ30は、蒸
発領蒸を構成し、フィンを備えたパーキンスチューブ上
にスプレーした真水の一部がこの領域で蒸発する。更
に、蒸発チャンバ28は、パーキンスチューブ内の流体
が熱交換器のこの部分で蒸発するように設計されてい
る。従って、蒸発チャンバ28は、排気ガス用の凝縮領
域を構成する。
【0018】この熱交換器の現在の使用では、ダクト7
から蒸発チャンバ28に進入する水分を含むガスの温度
を下げることによって、ガスから水分を取り出す。ブロ
ワー24は、オーブンから、ダクト6、断熱給湿器2、
ダクト7、及び熱交換器3の蒸発チャンバ28を通り、
熱交換器3の排気側を通って出る空気流をつくりだす。
【0019】ガスの温度を下げ、水分を取り出した(凝
縮した)とき、熱が放出される。この熱は、回転するパ
ーキンスチューブの作用によって連続的に送られ、凝縮
チャンバ30内に溜まる。ここで、ポンプ20によっ
て、水をリザーバ19から配管18及び細霧スプレーヘ
ッド16のバンクを通して流す。スプレーは、この区分
で、フィンを備えたパーキンスチューブに当る。水の幾
分かが蒸発する。蒸発する水の量は、空気流入ブロワー
23によって熱交換器3に流入する清浄な空気の露点及
び流量の関数であり、熱交換器3のこの区分のパーキン
スチューブの温度によって決まる。
【0020】蒸発した水分の量を、ダクト7を通って熱
交換器3に流入したガスの冷却中に凝縮した水分の量と
ほぼ同じ量にするのが望ましい。低温の空気は、暖かい
空気程多くの水分を保持することができない。ブロワー
23が導入する流入空気の温度は、ダクト7を通って熱
交換器3に進入する空気よりもかなり低い。従って、水
の蒸発速度と水蒸気の凝縮速度とをほぼ等しくするた
め、ブロワー23の流量は、ブロワー24の流量よりも
遙に大量でなければならない。凝縮熱が水の蒸発熱とほ
ぼ等しいため、及び両プロセスが所与の熱交換器量につ
いて比較的小さな温度変化で行われるため、熱交換器3
は、ダクト7を通って進入する飽和した温かいガスから
大量の熱エネルギを取り出すことができる。これと同時
に、この飽和した温かいガスから大量の水分を取り出す
ことができる。
【0021】代表的には、ダクト7内の飽和した温かい
空気は、乾燥空気453.59g(1ポンド)当り約4
5.36g(約0.1ポンド)の水を含み、乾燥空気4
53.59g(1ポンド)当り0.91g(約0.00
2ポンド)のエタノールを含む。即ち、水とエタノール
の比は50対1である。水の凝縮速度が十分高い場合に
は、初期凝縮液には、存在する乾燥空気の量に拘わら
ず、凝縮した水22.68kg(50ポンド)当り約45
3.59g(1ポンド)のエタノールが含まれるという
ことがわかっている。この現象は、代表的な周囲露点温
度でエタノールそれ自体が非凝縮性であるにも拘わら
ず、得られる。
【0022】残念なことに、凝縮液中のこのエタノール
濃度は、強力凝縮(intense condensation)期間中しか
維持できない。強力凝縮が行われていない場合には、水
溶液中のエタノール濃度が低い際の平衡時の蒸気相のエ
タノール濃度が液相のエタノール濃度の数倍であるとい
う周知の法則に従って平衡が開始する。従って、凝縮面
から凝縮液を直ちに取り除き、これを大容積で低表面積
のバルク、例えばリザーバ12内に収集する必要があ
る。これを行うことによって、強力凝縮中に凝縮液内に
含まれるエタノールの大部分が保持される。これは、バ
ルク流体内から自由表面へのエタノールの拡散プロセス
が比較的緩慢であるためである。自由表面は、表面の上
方の蒸気と平衡している。
【0023】熱交換器3の蒸発チャンバ28内にあるフ
ィンを備えたパーキンスチューブは、テフロンのような
非湿潤材料でコーティングされている。このような状態
では、液滴を形成する凝縮が起こる。これは、凝縮の強
さを高めるばかりでなく、エタノールを保持できない薄
膜を長期間に亘ってなくす。更に、回転中に作用する大
きな遠心力により凝縮液の液滴が内面シェル25上に放
出される。液滴は、内面シェル25上で合体し、結果的
に形成された流れを周囲空気流によって熱交換器3の底
に寄せられ、ドレン22から出る。
【0024】ブロワー23は、周囲空気を熱交換器3の
凝縮チャンバ30に押し込み、ブロワー24は使用済み
のオーブンガスを蒸発チャンバ28から引き出す。シー
ル26が蒸発チャンバと凝縮チャンバとを分離する。ス
プレーヘッド16は、細霧水スプレーを凝縮チャンバに
注入するが、スプレーした水の僅かな部分だけが蒸発す
る。凝縮チャンバ30では薄膜蒸発が望ましいため、こ
のチャンバ内のフィンを備えたパーキンスチューブは、
テフロンのような非湿潤材料でコーティングされていな
い。余分の水はドレン17を通して排除される。凝縮チ
ャンバ30内の正圧が蒸発チャンバ28内の負圧よりも
高いため、真水27の一部がシール26を通って蒸発チ
ャンバ28内に入り、このチャンバ内でエタノール/水
凝縮液を更に希釈し、バルク水がドレン22を通って熱
交換器3を出る前にエタノールを水中に保持する。
【0025】断熱給湿器システム内及び熱交換器システ
ム内のエタノールの回収率を理論的に検討する。適切に
設計された断熱給湿器での回収率は、給湿器循環水の温
度でのエタノールの蒸気圧に反比例し、循環水の温度で
の活量係数に反比例するということがわかっている。活
量係数は、メタノール、エタノール、アセトン等の水溶
性有機化合物については、温度上昇に従ってゆっくりと
増大する。しかしながら、蒸気圧は、温度上昇に従って
急速に増大する。エタノールについては、蒸気圧は、1
5.560Cから600Cまで(600Fから1400Fまで)
の温度上昇について、一桁上昇する。添付図面に示す低
減システムでは、循環水温度は、熱収支で決まる。しか
しながら、断熱給湿器循環水に対して別体の冷却システ
ムが設けられている場合には、エタノールの蒸気圧が低
下するため、回収率を増大できる。
【0026】熱交換器システムでの回収率は、排気空気
温度でのエタノール蒸気圧と乾燥空気流の積を水の凝縮
速度で除した値に反比例する。水の凝縮速度がゼロであ
る場合には、回収率はゼロである。このことは、常温に
おいて正しい。空気流を冷却した場合には、エタノール
をその露点で凝縮させることができる。しかしながら、
エタノール濃度が、乾燥空気453.59g(1ポン
ド)当り1.13g(約0.0025ポンド)であるた
め、凝縮温度は、従って、代表的な周囲空気温度を使用
して通常得ることができる温度よりも遙に低い。低温を
得るために冷却システムが必要とされる。
【0027】添付図面に示す回収システムでは、断熱給
湿器は、幾分かのエタノールを回収するばかりでなく、
空気流に水を加え、この水が、次いで、熱交換器によっ
て凝縮され、これによって、熱交換器システムでのエタ
ノールの回収率を高める。断熱給湿器は、熱交換器に進
入するオーブン空気を飽和し、これによって全ての熱交
換器を更に効率的な伝熱凝縮モードに置くことができ
る。これによって、熱交換器の効率を高め、排気空気温
度を下げ、回収率を向上させる。
【0028】図示のシステムの適当な回収率について、
分析によれば、断熱給湿器からのドレン流れはそのスプ
レーノズルを通る流れの25%以下でなければならず、
断熱給湿器を出る飽和温度は51.670C(1250F)
以上でなければならず、熱交換器からの出口オーブン空
気温度は350C(950F)以下でなければならず、凝縮
チャンバ30からシール26を通って蒸発チャンバ28
に流入するシールバイパス流は、ブロワー24の100
0乾燥標準立方フィート毎分(dry standard cubic fee
t per minute (DSCFM))の空気流毎に毎分6.62l
(1.75gpm )以上でなければならず、ブロワー23
の凝縮チャンバ空気流は、ブロワー24の蒸発チャンバ
28の空気流の5倍以上でなければならない。これらの
制限の下で、図示の低減システムは、向流充填塔が必要
とする真水の約50%を使用する。
【0029】 添付図面に示すエタノール低減システムは、12600
00Kcal/hr (5000000Btu/hr)の単ラップ、ト
レー型の白パン焼きオーブンの排気側に設置される。こ
のオーブンは、1時間当り最大10tの白パンを生産す
る能力を有する。排気筒4及び5からの複合排気空気流
の流量は、1350乾燥標準立方フィート毎分(DSCFM
)である。断熱給湿器2のベースに進入する複合空気
流の温度は、この試験中、111.670C(2330F)
と計測された。これは、オーブンの排気ダクト内の空気
流の151.670C(3050F)の平均的な温度よりも
低い。これは、この時点での20.560C(690F)の
周囲空気温度及び67%の相対湿度に対する断熱されて
いないダクト6での熱損による。
【0030】断熱給湿器2は、直径が99.06cm(3
9インチ)で高さが243.84cm(96インチ)の鋼
製の垂直シェルからなる。この垂直シェルは、2バンク
のスプレーヘッド9を含み、各バンクは、ベーテ・フォ
グ・ノズル社のL80型スプレーノズルを8本備えてい
る。デミスター10(衝突型セパレータ(波板型))が
鋼製シェルの頂部内に配置してある。ポンプ11は、
6.47kg/cm2(92psi )の圧力で毎分90.85l
(24ガロン)の水を上述のスプレーヘッドのバンクに
供給する。水が或る程度蒸発するため、毎分89.60
l(23.67ガロン)の水が断熱給湿器から配管14
を通ってリザーバ12に排出される。この設備では、リ
ザーバ12から毎分16.31l(4.31ガロン)の
水がドレン13を通して排出される。リザーバ12が必
要とする真水は、真水源29から配管15を通して毎分
17.56l(4.64ガロン)の流量で得られる。リ
ザーバ19用の真水は、配管21を通して供給される。
【0031】給湿済みのオーブン排気空気は、断熱給湿
器2の頂部から流出する。この試験中、その温度は5
2.220C(1260F)であった。ダクト7に設置され
た湿度計は、排気空気がほぼ完全に飽和していることを
示す。飽和させた給湿済みの52.220C(1260F)
の温度の空気がダクト7を通って熱交換器3の蒸発チャ
ンバ28に進入する。この空気は、冷却した回転式パー
キンスチューブを半径方向内方に通過し、ブロワー24
によって蒸発チャンバ28の中央から排出される。熱交
換器3に流入する給湿済みのガスは、乾燥空気453.
59g(1ポンド)当り44.68g(約0.0985
ポンド)の水分を含み、ブロワー24が排出する飽和ガ
スは、温度が350C(950F)であり、乾燥空気45
3.59g(1ポンド)当り16.69g(約0.03
68ポンド)の水分を含む。少量の清浄な空気がシール
26を通って凝縮チャンバ30から吹き込まれることを
除き、熱交換器3に流入する乾燥空気の単位時間当りの
量は、単位時間当りに排出される乾燥空気の量とほぼ同
じである。従って、熱交換器3の蒸発チャンバ28で凝
縮する水は、1時間当り170.10kg(375ポン
ド)である。蒸発チャンバ28内のパーキンスチューブ
は、凝縮が液滴をなして起こるようにするため、ヘレジ
ット(Heresite)で裏打ちしたフェノール樹脂コーティ
ングP−413によってコーティングしてある。
【0032】リザーバ12に含まれるエタノールの量
を、頭上空間でサンプリングを行うことができる水素炎
イオン化検出器を備えたガスクロマトグラフを使用し
て、独立した医学研究所で分析した。使用された技術
は、法毒物学で使用されているのと同じである。リザー
バ12内の流体中のエタノールは、0.25%であると
いう結果が報告された。ドレン13での流量は毎分1
6.31l(4.31ガロン)であり、リザーバ12か
ら排出されるエタノールの量は、1時間当り2.45kg
(5.40ポンド)である。
【0033】ドレン22での流量は、蒸発チャンバ28
での上述の1時間当り170.07kg(375ポンド)
(毎分2.84l(0.75ガロン))の凝縮液に、シ
ール26を通る熱交換器3内の凝縮チャンバ30と蒸発
チャンバ28との間の向流27の毎分8.97l(2.
37ガロン)を加えた値である。ドレン22での全流量
は、毎分11.81l(3.12ガロン)である。上述
の独立した医学研究所は、ドレン22の流体の試料を分
析し、エタノールを0.28重量%含むと報告した。毎
分11.81l(3.12ガロン)の流量では、ドレン
22から排出されるエタノールの量は、1時間当り1.
98kg(4.37ポンド)である。従って、ドレン13
及び22から排出されるエタノールの総量は、1時間当
り4.43kg(9.77ポンド)である。使用される真
水の総量は、この試験中、毎分29.15l(7.7ガ
ロン)であった。
【0034】ブロワー23は、10000乾燥標準立方
フィート毎分(dry standard cubicfeet per minute (D
SCFM))の清浄な空気を熱交換器3の凝縮チャンバ30
に供給する。液体ポンプ20は、7.03kg/cm2(10
0psi )の圧力で配管18内に流量をつくりだす。リザ
ーバ19内の水の平衡温度は、この試験中、21.11
0C(700F)である。スプレーヘッド16に設けられ
た、12個のレクラー社の第216.276.17BE
号軸線方向中空円錐形ノズルについて、7.03kg/cm2
(100psi )の圧力で毎分56.78l(15ガロ
ン)の流量が必要条件であった。これらのノズルは、熱
交換器3の回転シャフトの周囲に配置されている。清浄
空気は、温度が20.560C(690F)であり且つ相対
湿度が67%であり、従って、露点が16.670C(6
0F)である。この清浄空気は、乾燥空気453.59
g(1ポンド)当り5.41g(約0.01192ポン
ド)の水分を含む。フィンを備えたパーキンスチューブ
は、通常はアルミニウム製であり、これは適切に湿潤さ
れる。即ち、蒸発を効率的に行うのに必要な水の薄膜が
フィンを備えた表面上に形成される。これらのチューブ
は、凝縮チャンバ30から熱を取り出し、凝縮チャンバ
30内にスプレーした水が毎分約2.80l(約0.7
4ガロン)蒸発する。蒸発チャンバ28から取り出さ
れ、回転式パーキンスチューブを通して凝縮チャンバ3
0に伝達された熱は、約105840Kcal/hr (約42
0000Btu/hr)である。
【0035】米国環境保護局は、1992年に「パン焼
きオーブンのエミッションについての交互制御技術」と
いう標題のEPA453/R−92−017文献を発行
した。この文献の第2頁乃至第19頁では、試験結果の
多段階線型回帰分析によって得られた予想可能な等式
を、揮発性有機エミッションの総量に対し、四つの代表
的なパン焼き産業オーブンについて行った20の試験に
基付いて適用した。これらの試験は、環境保護局の試験
方法第18号を使用して行われ、有機物の総量を定量
し、環境保護局の試験方法第25A号を使用して行わ
れ、様々な初期パン酵母の割合(initial baker's perc
ent yeast )及び酵母作用時間について、及び様々な強
化パン酵母の割合(spike baker's percent yeast )及
び強化時間について、オーブン排気ガスの成分を特定す
る。等式は、揮発性有機物(エタノール、アセトアルデ
ヒド、グリセラール、有機酸等を含む)の総量を、焼い
たパン1t当りの重量で与える。この他の実験に基づ
き、米国の代表的なパン焼きオーブンからの全ての揮発
性有機エミッションの92%をエタノールが占めるとい
うことが確認された。これは、独立した商業的組織が環
境保護局の試験方法第18号に従って行った試験によっ
て、この例のオーブンについて正しいということが示さ
れている。
【0036】この試験中、パン酵母の割合は2.56%
であり、酵母作用時間は3.17時間であり、強化パン
酵母の割合は1.0%であり、強化時間は1.17時間
である。実際には、オーブンは、1時間に5860斤の
白パンを処理する。パンの各斤の重量は623.69g
(22オンス)である。上述の環境保護局の等式を使用
し、醗酵によって放出され且つパン焼きオーブンの排気
筒を通して排出された揮発性有機物の総量は、焼いたパ
ン1t当り1.556kg(3.43ポンド)、即ち1時
間に処理する4.03tの白パンについて6.269kg
(13.82ポンド)である。放出されたエタノールの
量は、この92%であり、即ち1時間に5.765kg
(12.71ポンド)である。オーブンの排気空気流か
らのエタノールの回収率は、ドレン13及び22を通し
て1時間に排出されたエタノール4.432kg(9.7
7ポンド)を、パン焼きプロセス中に放出されたエタノ
ールの総量で除した値、即ち9.77/12.71=7
6.9%である。この回収率は、毎分31.80l
(8.4ガロン)の流量の真水、及び10000標準立
方フィート毎分(SCFM)の流量の周囲空気を使用すること
によって得られる。
【0037】以上から、本発明は、パン焼きプラント及
び他のプラントのエミッションからエタノール及び他の
揮発性物質を簡単に且つ経済的に回収するための方法及
び装置を提供するということが明らかである。これによ
って、回収は、商業的規模で行われる。
【0038】更に、装置の構成要素の構造に様々な変更
を行うことができ、プロセス工程を変更できるというこ
とは当業者には明らかであろう。例えば、給湿器を完全
に断熱するため、給湿器に断熱を施すことができる。実
際には、断熱を施さなくても給湿器を実質的に断熱にす
ることができる。この変更及び他の変更は、本発明の精
神及び添付の特許請求の範囲から逸脱することなく行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の特徴を具体化したエタノール
低減システムの概略図である。
【符号の説明】
1 パン焼きオーブン 2 断熱給湿器 3 蒸発/凝縮熱交換器 4、5 排気筒 6、7 ダクト 8 タンク 9 細霧スプレーヘッド 10 デミスター 11 ポンプ 12 リザーバ 13 ドレン 14 相互連結配管 15 真水形成配管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パン焼きプラント及び他のプラントのエ
    ミッションから水溶性で揮発性の有機化合物を回収する
    ための方法において、 a)エミッションを給湿して実質的に飽和状態にするた
    め、実質的に断熱の給湿器内でエミッションをスプレー
    水液体に通す工程と、 b)前記スプレー水液体から前記化合物を回収するた
    め、蒸発しなかった前記スプレー水液体の一部を収集す
    る工程と、 c)前記エミッションから水分を取り出すため、実質的
    に飽和させたエミッションを前記給湿器から熱交換器に
    通す工程と、 d)前記水分から前記化合物を回収するため、取り出し
    た水分を液体の形態で凝縮し、収集する工程と、を有す
    ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器は、蒸発区分が構成する蒸
    気凝縮領域及び熱回収凝縮区分を含み、前記給湿器エミ
    ッションの温度を下げるため及び前記エミッションから
    水分を取り出すため、前記給湿器からのエミッションを
    前記凝縮領域内に通し、放出された熱を放熱凝縮区分に
    伝達する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器は、前記蒸発区分及び前記
    凝縮区分内に延びる複数のパーキンスチューブを含み、
    これらのチューブ上に凝縮区分でクーラントを当て、前
    記蒸発区分内のチューブから伝達された熱を取り出す、
    請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 パン焼きプラント及び他のプラントの排
    気エミッションから水溶性で揮発性の有機化合物を回収
    するための装置において、 a)プラントから排気エミッションを受け入れるためプ
    ラントに連結された入口と、給湿済みのエミッション用
    の出口と、給湿器から液体を収集し、この液体から前記
    化合物を回収するための液体出口とを有する、実質的に
    断熱の給湿器と、 b)前記給湿器から給湿済みのエミッションを受け入れ
    るため、前記給湿器の出口に連結された入口と、ガス状
    のエミッションを排出するための蒸気排出口と、凝縮液
    を収集し、前記化合物を前記凝縮液から回収するための
    液体出口とを有する熱交換器と、を有する、装置。
  5. 【請求項5】 前記給湿器の前記入口は底部と隣接して
    おり、前記出口は頂部と隣接しており、前記入口から前
    記出口まで上方に通過するエミッションに水をスプレー
    するため、水スプレー手段が前記入口の上方に配置され
    ている、請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記熱交換器は、蒸発区分及び凝縮区分
    を含み、パーキンスチューブが前記蒸発区分及び前記凝
    縮区分内に延びており、クーラントを前記パーキンスチ
    ューブ上に当てるため、クーラント施与手段が前記凝縮
    区分内に配置されており、前記入口、前記蒸気排出口、
    及び前記液体出口は蒸発区分に配置されている、請求項
    4に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記蒸発区分の前記パーキンスチューブ
    は、液滴をなして凝縮を行うための材料でできた熱交換
    面を有し、前記凝縮区分の前記パーキンスチューブは、
    薄膜蒸発を促すための材料でできた熱交換面を有する、
    請求項6に記載の装置。
JP9182292A 1996-07-08 1997-07-08 パン焼きプラント及び他のプラントのエミッションからの水溶性で揮発性の有機化合物の回収 Pending JPH10113530A (ja)

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US2130396P 1996-07-08 1996-07-08
US748247 1996-11-12
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