JPH10113991A - ケーブルユニットの樹脂被覆方法及びそれに用いるヒートシール装置 - Google Patents
ケーブルユニットの樹脂被覆方法及びそれに用いるヒートシール装置Info
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- JPH10113991A JPH10113991A JP8289390A JP28939096A JPH10113991A JP H10113991 A JPH10113991 A JP H10113991A JP 8289390 A JP8289390 A JP 8289390A JP 28939096 A JP28939096 A JP 28939096A JP H10113991 A JPH10113991 A JP H10113991A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ケーブル本体の両端に大径のソケットを備え
たケーブルユニットの長手方向の短区間に容易に樹脂被
覆を施す方法を提供する。 【解決手段】 ケーブル本体1を取り囲むように、ケー
ブル本体の外周長よりもかなり長い且つ熱収縮性を備え
た樹脂シート11を丸め、その両端を重ね合わせて重層
部12を形成し、その重層部12をケーブル本体1の表
面から引き離し、その内側に第一押型15を位置させ、
外側に第二押型16を配置し、両押型で重層部12を加
圧、加熱してヒートシールすることで樹脂シートを筒体
11Aとし、次いでその筒体11Aを樹脂被覆すべき位
置に移動させ、その位置で熱収縮させてケーブルユニッ
トを被覆する。これによりケーブルユニットの長手方向
の任意の位置を良好に樹脂被覆できる。
たケーブルユニットの長手方向の短区間に容易に樹脂被
覆を施す方法を提供する。 【解決手段】 ケーブル本体1を取り囲むように、ケー
ブル本体の外周長よりもかなり長い且つ熱収縮性を備え
た樹脂シート11を丸め、その両端を重ね合わせて重層
部12を形成し、その重層部12をケーブル本体1の表
面から引き離し、その内側に第一押型15を位置させ、
外側に第二押型16を配置し、両押型で重層部12を加
圧、加熱してヒートシールすることで樹脂シートを筒体
11Aとし、次いでその筒体11Aを樹脂被覆すべき位
置に移動させ、その位置で熱収縮させてケーブルユニッ
トを被覆する。これによりケーブルユニットの長手方向
の任意の位置を良好に樹脂被覆できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁の桁材を支持
する等の目的で使用されるケーブルユニットの短区間に
樹脂被覆を行う方法及びそれに使用するヒートシール装
置に関する。ここで、ケーブルユニットとは、ケーブル
本体の両端に他部材との取合い用のソケットが取り付け
られた部材を指している。
する等の目的で使用されるケーブルユニットの短区間に
樹脂被覆を行う方法及びそれに使用するヒートシール装
置に関する。ここで、ケーブルユニットとは、ケーブル
本体の両端に他部材との取合い用のソケットが取り付け
られた部材を指している。
【0002】
【従来の技術】従来、図9、図10に示すように、ケー
ブル本体1の両端にソケット2を取り付けたケーブルユ
ニットが使用されている。ここで、ケーブル本体1は、
直径数mmの鋼線1aを数10〜数1000本結束した
引張支持部材であって、50〜200mmの外径を有す
るものが多い。ケーブルユニットの長さは、使用対象で
ある橋梁の各部寸法に合わせて5〜300mの範囲に亘
る。
ブル本体1の両端にソケット2を取り付けたケーブルユ
ニットが使用されている。ここで、ケーブル本体1は、
直径数mmの鋼線1aを数10〜数1000本結束した
引張支持部材であって、50〜200mmの外径を有す
るものが多い。ケーブルユニットの長さは、使用対象で
ある橋梁の各部寸法に合わせて5〜300mの範囲に亘
る。
【0003】上記ケーブル本体1は、通常、防食のため
の被覆1bを施して使用に供されるものであり、近年
は、5〜15mm厚さのポリエチレン被覆を工場で押出
し法で施工しておく方式が主流である。この場合、ポリ
エチレンの耐候性を確保するために、紫外線遮断用のカ
ーボンブラックを配合するので、ケーブル本体1の外観
は黒色である。又、最近は、景観上の配慮からケーブル
本体1の外観を白色ないしは淡色系にする要請が強くな
っており、上記ポリエチレン被覆の外側に1mm前後の
厚さの白色ないしは淡色系のフッ素樹脂被覆を、ポリエ
チレン被覆と共押出し施工することも行われている。フ
ッ素樹脂は、カーボンブラックを配合しなくても、橋梁
のサービスライフに見合った耐候性を有しているが、高
価であるため、長期防食のための厚膜被覆はポリエチレ
ンによって形成するようにしているものである。フッ素
樹脂としては、通常は、硬度が高くて耐候性のみならず
耐傷性にも優れ、又、施工温度がポリエチレン(PE)
に近いポリフッ化ビニリデン(PVdF)が用いられて
いる。
の被覆1bを施して使用に供されるものであり、近年
は、5〜15mm厚さのポリエチレン被覆を工場で押出
し法で施工しておく方式が主流である。この場合、ポリ
エチレンの耐候性を確保するために、紫外線遮断用のカ
ーボンブラックを配合するので、ケーブル本体1の外観
は黒色である。又、最近は、景観上の配慮からケーブル
本体1の外観を白色ないしは淡色系にする要請が強くな
っており、上記ポリエチレン被覆の外側に1mm前後の
厚さの白色ないしは淡色系のフッ素樹脂被覆を、ポリエ
チレン被覆と共押出し施工することも行われている。フ
ッ素樹脂は、カーボンブラックを配合しなくても、橋梁
のサービスライフに見合った耐候性を有しているが、高
価であるため、長期防食のための厚膜被覆はポリエチレ
ンによって形成するようにしているものである。フッ素
樹脂としては、通常は、硬度が高くて耐候性のみならず
耐傷性にも優れ、又、施工温度がポリエチレン(PE)
に近いポリフッ化ビニリデン(PVdF)が用いられて
いる。
【0004】ケーブルユニットの端部に配設するソケッ
ト2は、ケーブル本体1の端部を把持する機能と、桁な
どの相手部材に係合する機能を一体化した部材であっ
て、基本的には、図10に示すように、ケーブル本体1
の端部を受け入れる口穴が開口した口金部2aと、口穴
を始端とする奥拡がりの空洞2bと、胴部即ち係止機能
部2c等を備えた部材である。すなわち、ケーブル本体
1の端部を上記口穴に挿入し、端部の鋼線1aを空洞2
b内で拡げた上で空洞2b内に金属を鋳込むなどしてケ
ーブル本体1の把持を行い、また、係止機能部2cを利
用して相手部材に係合させている。ここで、係止機能部
2cの相手部材に対する係合方法としては、種々のもの
があり、例えば、係止機能部2cの前端にストッパ面2
dを形成しておき、それを相手部材3に係合させる方
法、係止機能部2cの後端に内ねじ2eを切っておき、
相手部材にねじ係合させる方法、係止機能部2cに軸線
に垂直なピン穴を形成しておき、相手部材にピン結合す
る方法等任意である。通常、上記ソケット2の最大外径
は、ケーブル本体1の外径の2〜6倍程度、口金部2a
の最大外径は、ケーブル本体1の外径の1.2〜1.7
倍程度である。ソケット2には、通常は、重防食塗装が
施される。
ト2は、ケーブル本体1の端部を把持する機能と、桁な
どの相手部材に係合する機能を一体化した部材であっ
て、基本的には、図10に示すように、ケーブル本体1
の端部を受け入れる口穴が開口した口金部2aと、口穴
を始端とする奥拡がりの空洞2bと、胴部即ち係止機能
部2c等を備えた部材である。すなわち、ケーブル本体
1の端部を上記口穴に挿入し、端部の鋼線1aを空洞2
b内で拡げた上で空洞2b内に金属を鋳込むなどしてケ
ーブル本体1の把持を行い、また、係止機能部2cを利
用して相手部材に係合させている。ここで、係止機能部
2cの相手部材に対する係合方法としては、種々のもの
があり、例えば、係止機能部2cの前端にストッパ面2
dを形成しておき、それを相手部材3に係合させる方
法、係止機能部2cの後端に内ねじ2eを切っておき、
相手部材にねじ係合させる方法、係止機能部2cに軸線
に垂直なピン穴を形成しておき、相手部材にピン結合す
る方法等任意である。通常、上記ソケット2の最大外径
は、ケーブル本体1の外径の2〜6倍程度、口金部2a
の最大外径は、ケーブル本体1の外径の1.2〜1.7
倍程度である。ソケット2には、通常は、重防食塗装が
施される。
【0005】更に、ケーブル本体1から口金部2aに亘
る接続部分には、水や外気の侵入を防ぐための封止被覆
4が施されている。この封止被覆4は、通常は、工場に
おいて、ケーブル本体1にソケット2を取り付けた後
に、筒状の保護カバーを施す方法、防食テープを巻き付
ける方法、或いは熱収縮被覆材で被覆し熱収縮させる熱
収縮法等により形成されており、中でも熱収縮法は優れ
た密着性を発揮できるので、最近注目を浴びている。こ
の熱収縮法は、架橋により形状記憶性を具備させた樹脂
の筒体を、高温のゴム弾性域で周方向に弾性的に延伸、
拡径させ、拡径させた状態で冷却して、元の径に収縮し
ようとする性向を凍結保持させた熱収縮性スリーブを、
対象物の外側に遊嵌させ、ゴム弾性域まで再加熱するこ
とによって凍結状態を解き、元の径への収縮が進む現象
を利用して対象物に緊着被覆を施す方法である。ここ
で、上記スリーブの内側にアスファルトなどの熱融性接
着剤を塗工しておくと、熱収縮のための加熱によって溶
融することにより、スリーブを対象物に接着させること
ができる。
る接続部分には、水や外気の侵入を防ぐための封止被覆
4が施されている。この封止被覆4は、通常は、工場に
おいて、ケーブル本体1にソケット2を取り付けた後
に、筒状の保護カバーを施す方法、防食テープを巻き付
ける方法、或いは熱収縮被覆材で被覆し熱収縮させる熱
収縮法等により形成されており、中でも熱収縮法は優れ
た密着性を発揮できるので、最近注目を浴びている。こ
の熱収縮法は、架橋により形状記憶性を具備させた樹脂
の筒体を、高温のゴム弾性域で周方向に弾性的に延伸、
拡径させ、拡径させた状態で冷却して、元の径に収縮し
ようとする性向を凍結保持させた熱収縮性スリーブを、
対象物の外側に遊嵌させ、ゴム弾性域まで再加熱するこ
とによって凍結状態を解き、元の径への収縮が進む現象
を利用して対象物に緊着被覆を施す方法である。ここ
で、上記スリーブの内側にアスファルトなどの熱融性接
着剤を塗工しておくと、熱収縮のための加熱によって溶
融することにより、スリーブを対象物に接着させること
ができる。
【0006】上記熱収縮法で施す被覆4の樹脂には架橋
ポリエチレンが用いられており、また、その架橋ポリエ
チレンにも、耐候性を確保するために紫外線遮断用のカ
ーボンブラックが配合されていた。
ポリエチレンが用いられており、また、その架橋ポリエ
チレンにも、耐候性を確保するために紫外線遮断用のカ
ーボンブラックが配合されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記ケーブル本体1か
ら口金部2aに亘る接続部分に対する被覆施工は、当然
ながらケーブル本体1にソケット2を取り付けてから行
われるので、前記ソケットの最大外径がケーブル本体の
外径の2〜6倍である関係から、筒状の熱収縮性スリー
ブを、ソケットの取り付けに先立って、あらかじめケー
ブル本体1に嵌装しておく必要があり、通常は、樹脂の
種類毎に両端接続部分に対応して2個の熱収縮性スリー
ブを嵌装していた。
ら口金部2aに亘る接続部分に対する被覆施工は、当然
ながらケーブル本体1にソケット2を取り付けてから行
われるので、前記ソケットの最大外径がケーブル本体の
外径の2〜6倍である関係から、筒状の熱収縮性スリー
ブを、ソケットの取り付けに先立って、あらかじめケー
ブル本体1に嵌装しておく必要があり、通常は、樹脂の
種類毎に両端接続部分に対応して2個の熱収縮性スリー
ブを嵌装していた。
【0008】ところが、熱収縮性スリーブの熱収縮操作
を行う際に、加熱むら等によって熱収縮操作を失敗する
場合があり、その場合には、もはや別の熱収縮性スリー
ブをセットすることができず、別の方法で、例えば、テ
ープを巻き付けるとか塗装を施すとかによって被覆を形
成しなければならず、熱収縮法による通常の施工よりも
非能率な被覆施工作業が余分に負荷されてコスト高につ
ながり、また、被覆の信頼性も低下する等の問題となっ
ていた。この問題を解決するには、あらかじめ予備の熱
収縮性スリーブをケーブル本体に嵌装しておけばよい
が、コスト高につながり、解決策とはならない。
を行う際に、加熱むら等によって熱収縮操作を失敗する
場合があり、その場合には、もはや別の熱収縮性スリー
ブをセットすることができず、別の方法で、例えば、テ
ープを巻き付けるとか塗装を施すとかによって被覆を形
成しなければならず、熱収縮法による通常の施工よりも
非能率な被覆施工作業が余分に負荷されてコスト高につ
ながり、また、被覆の信頼性も低下する等の問題となっ
ていた。この問題を解決するには、あらかじめ予備の熱
収縮性スリーブをケーブル本体に嵌装しておけばよい
が、コスト高につながり、解決策とはならない。
【0009】また、ケーブルユニットの現場への取付工
事中或いは取付後の使用中において、ケーブルユニット
の外装の被覆に対して打撃等によって傷が付くことがあ
る。その場合には、傷がついた部分を補修し、ケーブル
本体の外装と同色の塗装によって類似外観の被覆を施す
必要があるが、この塗装作業がきわめて困難で、コスト
高となるという問題となっていた。
事中或いは取付後の使用中において、ケーブルユニット
の外装の被覆に対して打撃等によって傷が付くことがあ
る。その場合には、傷がついた部分を補修し、ケーブル
本体の外装と同色の塗装によって類似外観の被覆を施す
必要があるが、この塗装作業がきわめて困難で、コスト
高となるという問題となっていた。
【0010】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、ケーブル本体の両端にソケットが取り付けられ
たケーブルユニットに対して、該ケーブルユニットの任
意の長手方向の短区間に樹脂被覆を能率良く施す方法並
びにそれに用いる装置を提供することを目的とする。
もので、ケーブル本体の両端にソケットが取り付けられ
たケーブルユニットに対して、該ケーブルユニットの任
意の長手方向の短区間に樹脂被覆を能率良く施す方法並
びにそれに用いる装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、ケーブル本体の外周長に比べて適当なマー
ジンを持った長さの熱収縮性の樹脂シートを、ケーブル
本体を取り巻く形で丸めると共に端部を重ね合わせ、そ
の重ね合わせた端部をヒートシールして筒体を形成し、
その筒体を被覆施工すべき部分に位置させ、その位置
で、その筒体を加熱し収縮させてケーブルユニットを被
覆するという構成としたものである。本発明はこのよう
に、樹脂シートをケーブル本体を取り巻く形で丸め、両
端を接合して筒体を形成するので、両端に大径のソケッ
トを取り付けたケーブル本体に対して、容易に樹脂の筒
体を取り付けることができ、その筒体を所望位置に位置
させて熱収縮させることにより、ケーブルユニットの所
望部位に能率良く樹脂被覆を施すことができる。また、
この樹脂シートをケーブル本体の外装の色と同色のもの
としておくことにより、ケーブルユニット全体を容易に
同色に装飾することができる。
決するため、ケーブル本体の外周長に比べて適当なマー
ジンを持った長さの熱収縮性の樹脂シートを、ケーブル
本体を取り巻く形で丸めると共に端部を重ね合わせ、そ
の重ね合わせた端部をヒートシールして筒体を形成し、
その筒体を被覆施工すべき部分に位置させ、その位置
で、その筒体を加熱し収縮させてケーブルユニットを被
覆するという構成としたものである。本発明はこのよう
に、樹脂シートをケーブル本体を取り巻く形で丸め、両
端を接合して筒体を形成するので、両端に大径のソケッ
トを取り付けたケーブル本体に対して、容易に樹脂の筒
体を取り付けることができ、その筒体を所望位置に位置
させて熱収縮させることにより、ケーブルユニットの所
望部位に能率良く樹脂被覆を施すことができる。また、
この樹脂シートをケーブル本体の外装の色と同色のもの
としておくことにより、ケーブルユニット全体を容易に
同色に装飾することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、ケーブル本体の両端
に、該ケーブル本体より外径の大きいソケットを取り付
けた構成のケーブルユニットの長手方向の短区間に樹脂
被覆を施す方法であって、熱収縮量に見合った長さマー
ジンを持たせた熱収縮性の樹脂シートを、前記ケーブル
本体を取り巻く形で丸めると共に端部を重ね合わせて重
層部を形成し、該重層部を、前記長さマージンを利用し
て前記ケーブル本体の表面から浮かせて、重層部の表裏
両側からの操作でヒートシールして筒体を形成させ、次
いで、該筒体を被覆施工すべき部分に位置させ、この位
置で加熱し収縮させてケーブルユニットを被覆すること
を特徴とするケーブルユニットの樹脂被覆方法である。
に、該ケーブル本体より外径の大きいソケットを取り付
けた構成のケーブルユニットの長手方向の短区間に樹脂
被覆を施す方法であって、熱収縮量に見合った長さマー
ジンを持たせた熱収縮性の樹脂シートを、前記ケーブル
本体を取り巻く形で丸めると共に端部を重ね合わせて重
層部を形成し、該重層部を、前記長さマージンを利用し
て前記ケーブル本体の表面から浮かせて、重層部の表裏
両側からの操作でヒートシールして筒体を形成させ、次
いで、該筒体を被覆施工すべき部分に位置させ、この位
置で加熱し収縮させてケーブルユニットを被覆すること
を特徴とするケーブルユニットの樹脂被覆方法である。
【0013】以下、図面を参照して本発明を更に詳細に
説明する。本発明で実施する樹脂被覆の対象は、図4に
示すように、ケーブル本体1の両端にソケット2を取り
付けたケーブルユニットであり、具体的には、そのケー
ブルユニットの長手方向の所望の短区間、例えば、ソケ
ット2の口金部2aからケーブル本体1に亘る接続部分
A或いはケーブル本体1の長手方向の任意の部分Bなど
であり、本発明ではそれらの部分A又は部分Bに樹脂被
覆10A又は10Bを形成する。なお、樹脂被覆10A
又は10Bを形成する対象である部分A、B等の表面
は、金属面であってもよいし、樹脂被覆面であってもよ
い。ここで、接続部分Aに対して樹脂被覆10Aを形成
するのは、例えば工場でケーブルユニットを製造する際
に、その接続部分に熱収縮性の樹脂スリーブをかぶせて
熱収縮させた際に熱収縮に失敗した時、現地にケーブル
ユニットを架設する際に被覆が打撃などによって破損し
た時、或いは現場に取り付けて使用している間に何らか
の原因で被覆が破損した時などである。また、ケーブル
本体1の長手方向の部分Bに対する樹脂被覆10Bを形
成するのは、例えば現地にケーブルユニットを架設する
際に被覆が打撃などによって破損した時、或いは現場に
取り付けて使用している間に何らかの原因で被覆が破損
した時などである。従って、本発明方法による樹脂被覆
は、ケーブルユニットを製造する工場内で行う場合もあ
るし、或いはケーブルユニットを取り付ける現場で行う
場合もある。
説明する。本発明で実施する樹脂被覆の対象は、図4に
示すように、ケーブル本体1の両端にソケット2を取り
付けたケーブルユニットであり、具体的には、そのケー
ブルユニットの長手方向の所望の短区間、例えば、ソケ
ット2の口金部2aからケーブル本体1に亘る接続部分
A或いはケーブル本体1の長手方向の任意の部分Bなど
であり、本発明ではそれらの部分A又は部分Bに樹脂被
覆10A又は10Bを形成する。なお、樹脂被覆10A
又は10Bを形成する対象である部分A、B等の表面
は、金属面であってもよいし、樹脂被覆面であってもよ
い。ここで、接続部分Aに対して樹脂被覆10Aを形成
するのは、例えば工場でケーブルユニットを製造する際
に、その接続部分に熱収縮性の樹脂スリーブをかぶせて
熱収縮させた際に熱収縮に失敗した時、現地にケーブル
ユニットを架設する際に被覆が打撃などによって破損し
た時、或いは現場に取り付けて使用している間に何らか
の原因で被覆が破損した時などである。また、ケーブル
本体1の長手方向の部分Bに対する樹脂被覆10Bを形
成するのは、例えば現地にケーブルユニットを架設する
際に被覆が打撃などによって破損した時、或いは現場に
取り付けて使用している間に何らかの原因で被覆が破損
した時などである。従って、本発明方法による樹脂被覆
は、ケーブルユニットを製造する工場内で行う場合もあ
るし、或いはケーブルユニットを取り付ける現場で行う
場合もある。
【0014】本発明で施工する樹脂被覆10A、10B
の材質は、使用目的に応じて適宜定めればよい。例え
ば、ソケット2の口金部2aからケーブル本体1に亘る
接続部分Aに対して黒色ポリエチレン被覆を熱収縮法で
形成しようとして失敗した場合には、樹脂被覆10Aに
は黒色ポリエチレンが使用される。また、フッ素樹脂被
覆を施したケーブル本体を用いたケーブルユニットにお
いて、ソケット2の口金部2aからケーブル本体1に亘
る接続部分Aに熱収縮法で形成した黒色ポリエチレン被
覆の上に、更にケーブル本体外層のフッ素樹脂被覆と同
色のフッ素樹脂被覆を熱収縮法で形成し、外観を統一す
ることが考えられるが、その場合において、そのフッ素
樹脂被覆の熱収縮に失敗したり、フッ素樹脂被覆が破損
し、フッ素樹脂被覆を形成する必要が生じた時には、樹
脂被覆10Aにはフッ素樹脂が用いられる。更に、ケー
ブル本体に対する被覆が、下地の黒色ポリエチレンとそ
の外装となるフッ素樹脂で構成されている場合におい
て、そのフッ素樹脂被覆に破損が生じ、黒色ポリエチレ
ンの層の上にフッ素樹脂を被覆する必要が生じた場合に
は、樹脂被覆10Bには当然フッ素樹脂が用いられる。
また、下地の黒色ポリエチレンにも破損が生じ、黒色ポ
リエチレンの被覆も必要としていた場合には、まず、黒
色ポリエチレンによる被覆を施し、更にその上にフッ素
樹脂の被覆を施すことにより樹脂被覆10Bを形成する
こととなる。
の材質は、使用目的に応じて適宜定めればよい。例え
ば、ソケット2の口金部2aからケーブル本体1に亘る
接続部分Aに対して黒色ポリエチレン被覆を熱収縮法で
形成しようとして失敗した場合には、樹脂被覆10Aに
は黒色ポリエチレンが使用される。また、フッ素樹脂被
覆を施したケーブル本体を用いたケーブルユニットにお
いて、ソケット2の口金部2aからケーブル本体1に亘
る接続部分Aに熱収縮法で形成した黒色ポリエチレン被
覆の上に、更にケーブル本体外層のフッ素樹脂被覆と同
色のフッ素樹脂被覆を熱収縮法で形成し、外観を統一す
ることが考えられるが、その場合において、そのフッ素
樹脂被覆の熱収縮に失敗したり、フッ素樹脂被覆が破損
し、フッ素樹脂被覆を形成する必要が生じた時には、樹
脂被覆10Aにはフッ素樹脂が用いられる。更に、ケー
ブル本体に対する被覆が、下地の黒色ポリエチレンとそ
の外装となるフッ素樹脂で構成されている場合におい
て、そのフッ素樹脂被覆に破損が生じ、黒色ポリエチレ
ンの層の上にフッ素樹脂を被覆する必要が生じた場合に
は、樹脂被覆10Bには当然フッ素樹脂が用いられる。
また、下地の黒色ポリエチレンにも破損が生じ、黒色ポ
リエチレンの被覆も必要としていた場合には、まず、黒
色ポリエチレンによる被覆を施し、更にその上にフッ素
樹脂の被覆を施すことにより樹脂被覆10Bを形成する
こととなる。
【0015】ソケット2の口金部2aからケーブル本体
1に亘る接続部分Aに対する樹脂被覆10Aの長さは、
ケーブル本体1の口金部2aへの挿入部から水や外気の
侵入を防ぐことができる長さに設定されるものであり、
通常、挿入部の前後に夫々50〜250mm程度であ
り、この程度の長さであれば、本発明方法による一度の
被覆操作で実施できる。一方、ケーブル本体1の部分B
に対して樹脂被覆10Bを形成する長さは、その部分に
生じている破損を良好に保護できる長さに定められる
が、あまりにも長くなった場合には、後述するような樹
脂シートの端部のヒートシールや熱収縮を実施すること
が困難となる。そのため、通常は一度の操作で被覆する
長さは500mm程度以下とし、もし、被覆を形成すべ
き長さが更に長い場合には、複数回に分けて被覆施工を
実施する。
1に亘る接続部分Aに対する樹脂被覆10Aの長さは、
ケーブル本体1の口金部2aへの挿入部から水や外気の
侵入を防ぐことができる長さに設定されるものであり、
通常、挿入部の前後に夫々50〜250mm程度であ
り、この程度の長さであれば、本発明方法による一度の
被覆操作で実施できる。一方、ケーブル本体1の部分B
に対して樹脂被覆10Bを形成する長さは、その部分に
生じている破損を良好に保護できる長さに定められる
が、あまりにも長くなった場合には、後述するような樹
脂シートの端部のヒートシールや熱収縮を実施すること
が困難となる。そのため、通常は一度の操作で被覆する
長さは500mm程度以下とし、もし、被覆を形成すべ
き長さが更に長い場合には、複数回に分けて被覆施工を
実施する。
【0016】次に、本発明方法による樹脂被覆の手順を
説明する。まず、図2(a)に示すように、ケーブル本
体1の適当な位置に熱収縮性の樹脂シート11を、ケー
ブル本体1を取り巻く形で丸め、図1(a)、図2
(b)に示すように端部を重ね合わせて重層部12を形
成する。ここで使用する樹脂シート11は、筒状とした
時に円周方向には熱収縮可能であるが、軸線方向にはほ
とんど熱収縮、熱拡張しない特性を備えたものである。
この樹脂シート11は、始めからシートの形で作ったも
のでもよいし、或いは、最初にスリーブの形に作り、そ
の後軸線方向に切り開いてシートとしたものであっても
よい。いずれの場合であっても、架橋により形状記憶性
を具備させた樹脂シート或いはスリーブを、高温のゴム
弾性域で、熱収縮を生じさせたい方向に弾性的に延伸、
拡径させ、その状態で冷却して、収縮しようとする性向
を凍結保持させることにより、熱収縮性を与えることが
できる。
説明する。まず、図2(a)に示すように、ケーブル本
体1の適当な位置に熱収縮性の樹脂シート11を、ケー
ブル本体1を取り巻く形で丸め、図1(a)、図2
(b)に示すように端部を重ね合わせて重層部12を形
成する。ここで使用する樹脂シート11は、筒状とした
時に円周方向には熱収縮可能であるが、軸線方向にはほ
とんど熱収縮、熱拡張しない特性を備えたものである。
この樹脂シート11は、始めからシートの形で作ったも
のでもよいし、或いは、最初にスリーブの形に作り、そ
の後軸線方向に切り開いてシートとしたものであっても
よい。いずれの場合であっても、架橋により形状記憶性
を具備させた樹脂シート或いはスリーブを、高温のゴム
弾性域で、熱収縮を生じさせたい方向に弾性的に延伸、
拡径させ、その状態で冷却して、収縮しようとする性向
を凍結保持させることにより、熱収縮性を与えることが
できる。
【0017】使用する樹脂シート11の寸法は、ケーブ
ル本体1の軸線方向には、被覆したい領域の長さにほぼ
等しく設定するが、円周方向には図2(b)に示すよう
に端部を重ね合わせて重層部12を形成した状態で、ケ
ーブル本体1の円周長よりも長く、適当なマージンを持
つことができるように定めている。ここで、このマージ
ンは、後述する重層部12のヒートシール時に、その重
層部12の内側にヒートシール用の工具を挿入すること
ができる長さで、且つヒートシールした後の樹脂シート
の筒体を被覆すべき対象物(例えばソケット2の口金部
2a、或いはその上に形成された樹脂被覆層)に遊嵌し
うる寸法に設定している。また、この樹脂シートの熱収
縮率は、当然この樹脂シート11で作った筒体を、被覆
すべき位置で熱収縮させ、対象物に密着させることがで
きるように定められている。
ル本体1の軸線方向には、被覆したい領域の長さにほぼ
等しく設定するが、円周方向には図2(b)に示すよう
に端部を重ね合わせて重層部12を形成した状態で、ケ
ーブル本体1の円周長よりも長く、適当なマージンを持
つことができるように定めている。ここで、このマージ
ンは、後述する重層部12のヒートシール時に、その重
層部12の内側にヒートシール用の工具を挿入すること
ができる長さで、且つヒートシールした後の樹脂シート
の筒体を被覆すべき対象物(例えばソケット2の口金部
2a、或いはその上に形成された樹脂被覆層)に遊嵌し
うる寸法に設定している。また、この樹脂シートの熱収
縮率は、当然この樹脂シート11で作った筒体を、被覆
すべき位置で熱収縮させ、対象物に密着させることがで
きるように定められている。
【0018】次に、図1(a)、図2(b)に示すよう
に、樹脂シート11の端部を重ね合せて形成される重層
部12を、樹脂シート11に付与している長さマージン
を利用して、ケーブル本体1の表面から浮かせ、その内
側にヒートシール装置14の第一押型15を挿入し、外
側に第二押型16を押し付け、重層部12を表裏両側か
ら第一押型15、第二押型16で強くはさみ付け、且つ
第一押型15、第二押型16の少なくとも一方を加熱す
ることで重層部12をヒートシールする。これにより樹
脂シート11を筒体11A〔図1(b)参照〕に形成す
る。なお、ヒートシール装置14の具体例については後
述する。
に、樹脂シート11の端部を重ね合せて形成される重層
部12を、樹脂シート11に付与している長さマージン
を利用して、ケーブル本体1の表面から浮かせ、その内
側にヒートシール装置14の第一押型15を挿入し、外
側に第二押型16を押し付け、重層部12を表裏両側か
ら第一押型15、第二押型16で強くはさみ付け、且つ
第一押型15、第二押型16の少なくとも一方を加熱す
ることで重層部12をヒートシールする。これにより樹
脂シート11を筒体11A〔図1(b)参照〕に形成す
る。なお、ヒートシール装置14の具体例については後
述する。
【0019】ここで、重層部12を構成する熱収縮性の
樹脂シート11を部分架橋材としておくことにより、支
障なくヒートシール可能である。ヒートシール温度は、
当然樹脂シート11の種類に応じて定めるものであり、
例えばポリエチレンで120〜150°C、ポリフッ化
ビニリデンで160〜200°C程度である。この重層
部12を表裏両側から第一押型15、第二押型16で強
くはさみ付けてヒートシールすることにより、重層部1
2を良好に接合することができ、また、その時の溶融温
度及び加圧力を調整することにより、重層部12を樹脂
シート11の厚さとほぼ等しくすることができる。例え
ば、図3(A)に示すように、単に樹脂シート11の端
部を重ね合わせた重層部12を第一押型15、第二押型
16で加圧、加熱することにより、図3(a)に示す形
状の接合部12aとすることができる。なお、この場合
には接合部12aの両側に小さい突起12bが生じる傾
向があり、外観を若干悪くする場合がある。
樹脂シート11を部分架橋材としておくことにより、支
障なくヒートシール可能である。ヒートシール温度は、
当然樹脂シート11の種類に応じて定めるものであり、
例えばポリエチレンで120〜150°C、ポリフッ化
ビニリデンで160〜200°C程度である。この重層
部12を表裏両側から第一押型15、第二押型16で強
くはさみ付けてヒートシールすることにより、重層部1
2を良好に接合することができ、また、その時の溶融温
度及び加圧力を調整することにより、重層部12を樹脂
シート11の厚さとほぼ等しくすることができる。例え
ば、図3(A)に示すように、単に樹脂シート11の端
部を重ね合わせた重層部12を第一押型15、第二押型
16で加圧、加熱することにより、図3(a)に示す形
状の接合部12aとすることができる。なお、この場合
には接合部12aの両側に小さい突起12bが生じる傾
向があり、外観を若干悪くする場合がある。
【0020】また、樹脂シート11の端部を重ね合わせ
て重層部を形成する際、図3(B)に示すように、樹脂
シート11の一方の端部を、厚み方向のほぼ中央に切れ
目20を入れて開き、その切れ目20に他方の端部を挿
入して重層部12Aを形成することもできる。この構成
の重層部12Aを形成すると、それを加圧、加熱するこ
とにより、図3(b)に示すように突起のないほぼ平坦
な接合部12Aaを形成でき、好ましい。
て重層部を形成する際、図3(B)に示すように、樹脂
シート11の一方の端部を、厚み方向のほぼ中央に切れ
目20を入れて開き、その切れ目20に他方の端部を挿
入して重層部12Aを形成することもできる。この構成
の重層部12Aを形成すると、それを加圧、加熱するこ
とにより、図3(b)に示すように突起のないほぼ平坦
な接合部12Aaを形成でき、好ましい。
【0021】ヒートシールするための重層部12、12
Aの幅としては、ヒートシールによって必要な強度の接
合部を得られるかぎり小さい方が好ましく、通常は5〜
15mm程度に設定される。
Aの幅としては、ヒートシールによって必要な強度の接
合部を得られるかぎり小さい方が好ましく、通常は5〜
15mm程度に設定される。
【0022】次に、樹脂シートの端部同志をヒートシー
ルして作った筒体11Aを、ケーブル本体1に沿って移
動させ、被覆施工すべき部分に、例えば、図1(b)に
示すように、ソケット2の口金部2aからケーブル本体
1に亘る接続部分に位置させる。この位置において、筒
体11Aを適当な手段で、例えば、プロパントーチバー
ナー、遠赤外線加熱装置、熱風加熱装置等で加熱し、熱
収縮させる。これにより、図1(c)に示すように、筒
体が対象物に密着し、樹脂被覆11Bが形成される。こ
こで、樹脂シート11の熱収縮率(=収縮可能寸法/収
縮前の寸法)は、筒体11Aを対象物に密着させるため
の必要収縮率(=1−対象物の外周長/収縮前の筒体の
内周長=1−対象物の外径/収縮前の筒体の内径)より
も、大きく設定しておく。もし、必要収縮率が熱収縮率
よりも小さ過ぎると、筒体11Aは対象物に緊着せず、
逆に大きすぎると残留張力が大となる。通常、熱収縮率
と必要収縮率の差が5〜40%となるように設定するこ
とが好ましい。
ルして作った筒体11Aを、ケーブル本体1に沿って移
動させ、被覆施工すべき部分に、例えば、図1(b)に
示すように、ソケット2の口金部2aからケーブル本体
1に亘る接続部分に位置させる。この位置において、筒
体11Aを適当な手段で、例えば、プロパントーチバー
ナー、遠赤外線加熱装置、熱風加熱装置等で加熱し、熱
収縮させる。これにより、図1(c)に示すように、筒
体が対象物に密着し、樹脂被覆11Bが形成される。こ
こで、樹脂シート11の熱収縮率(=収縮可能寸法/収
縮前の寸法)は、筒体11Aを対象物に密着させるため
の必要収縮率(=1−対象物の外周長/収縮前の筒体の
内周長=1−対象物の外径/収縮前の筒体の内径)より
も、大きく設定しておく。もし、必要収縮率が熱収縮率
よりも小さ過ぎると、筒体11Aは対象物に緊着せず、
逆に大きすぎると残留張力が大となる。通常、熱収縮率
と必要収縮率の差が5〜40%となるように設定するこ
とが好ましい。
【0023】更に、収縮率を具体的に説明する。図1
(b)において、ケーブル本体1の外径をd1 、口金部
2aの外径(口金部2aの上に樹脂層が形成されていた
場合にはその樹脂層の外径)をd2 、筒体11Aの内径
をd3 とする。一般に、ケーブル本体1の外径d1 と口
金部2aの外径d2 は、ケーブル本体の外径によっても
異なるが、大体、 d2 /d1 =1.2〜1.7 の関係がある。また、筒体11Aを口金部2aに遊嵌さ
せることを可能とするために、その内径d3 を1.15
d2 と設定すると、口金部2aに対する必要収縮率は、 1−d2 /d3 =1−1/1.15=0.13=13% となる。一方、ケーブル本体1に対する必要収縮率は、 1−d1 /d3 =1−1/(1.2〜1.7)/1.15 =0.27〜0.49=27〜49% である。従って、筒体11Aの熱収縮率を、ケーブル本
体1に対する必要収縮率27〜49%(具体的には、d
2 /d1 の値に応じて定まる数値)以上に、好ましく
は、その数値よりも5%以上多い値に設定することによ
り、筒体11Aを、ケーブル本体1及び口金部2aの両
方に緊着させて被覆することができる。
(b)において、ケーブル本体1の外径をd1 、口金部
2aの外径(口金部2aの上に樹脂層が形成されていた
場合にはその樹脂層の外径)をd2 、筒体11Aの内径
をd3 とする。一般に、ケーブル本体1の外径d1 と口
金部2aの外径d2 は、ケーブル本体の外径によっても
異なるが、大体、 d2 /d1 =1.2〜1.7 の関係がある。また、筒体11Aを口金部2aに遊嵌さ
せることを可能とするために、その内径d3 を1.15
d2 と設定すると、口金部2aに対する必要収縮率は、 1−d2 /d3 =1−1/1.15=0.13=13% となる。一方、ケーブル本体1に対する必要収縮率は、 1−d1 /d3 =1−1/(1.2〜1.7)/1.15 =0.27〜0.49=27〜49% である。従って、筒体11Aの熱収縮率を、ケーブル本
体1に対する必要収縮率27〜49%(具体的には、d
2 /d1 の値に応じて定まる数値)以上に、好ましく
は、その数値よりも5%以上多い値に設定することによ
り、筒体11Aを、ケーブル本体1及び口金部2aの両
方に緊着させて被覆することができる。
【0024】以上の手順により、ケーブルユニットの長
手方向の任意の短区間に樹脂被覆を熱収縮によって形成
することができる。ここで、樹脂被覆を形成する領域に
は必要に応じ、適当な前処理を施すことが好ましい。例
えば、図5に示すように、口金部2aからケーブル本体
1に亘る接続部分の上に直接樹脂被覆を施す場合には、
口金部2aとケーブル本体1との間の段差を、アスファ
ルト等の充填物22によってなだらかに整形しておくこ
とが好ましい。このような充填物22を設けておくと、
熱収縮によって固定される樹脂被覆がなだらかな形状と
なり、良好に固定できると共に外観が良好となる。ま
た、ソケットの口金部2aの外周面に、ビード等によっ
てソケットの周方向に配向した突起24を設けておくこ
とが好ましい。このような突起24を設けておくと、筒
体11Aを熱収縮させて口金部2aの外周面に固定した
時、筒体11Aがその突起24に強固に固定され、筒体
11Aが小径のケーブル本体1に収縮固定される際にそ
の筒体11Aに軸線方向の引張力が作用しても、軸線方
向にずれることがなく、所定位置に固定することができ
る。なお、口金部2aからケーブル本体1に亘る接続領
域に黒色ポリエチレンの被覆が形成されており、その上
に本発明方法によってフッ素樹脂等の被覆を形成する場
合であって且つ黒色ポリエチレンの被覆外面が平坦な場
合には、口金部2aの外周に位置にする被覆層の外周
に、同系樹脂による溶接ビードを形成するなどして、周
方向に配向した突起を設けておけばよい。
手方向の任意の短区間に樹脂被覆を熱収縮によって形成
することができる。ここで、樹脂被覆を形成する領域に
は必要に応じ、適当な前処理を施すことが好ましい。例
えば、図5に示すように、口金部2aからケーブル本体
1に亘る接続部分の上に直接樹脂被覆を施す場合には、
口金部2aとケーブル本体1との間の段差を、アスファ
ルト等の充填物22によってなだらかに整形しておくこ
とが好ましい。このような充填物22を設けておくと、
熱収縮によって固定される樹脂被覆がなだらかな形状と
なり、良好に固定できると共に外観が良好となる。ま
た、ソケットの口金部2aの外周面に、ビード等によっ
てソケットの周方向に配向した突起24を設けておくこ
とが好ましい。このような突起24を設けておくと、筒
体11Aを熱収縮させて口金部2aの外周面に固定した
時、筒体11Aがその突起24に強固に固定され、筒体
11Aが小径のケーブル本体1に収縮固定される際にそ
の筒体11Aに軸線方向の引張力が作用しても、軸線方
向にずれることがなく、所定位置に固定することができ
る。なお、口金部2aからケーブル本体1に亘る接続領
域に黒色ポリエチレンの被覆が形成されており、その上
に本発明方法によってフッ素樹脂等の被覆を形成する場
合であって且つ黒色ポリエチレンの被覆外面が平坦な場
合には、口金部2aの外周に位置にする被覆層の外周
に、同系樹脂による溶接ビードを形成するなどして、周
方向に配向した突起を設けておけばよい。
【0025】ケーブル本体1のフッ素被覆に傷が生じて
いた場合に、本発明方法を利用してフッ素樹脂を被覆し
て傷を補修する場合には、傷部をコーキングしてからフ
ッ素樹脂被覆することが好ましい。また、下地ポリエチ
レンに傷が入っている時は、ポリエチレンの傷をポリエ
チレンの溶接棒で埋めてから、フッ素樹脂被覆を行えば
よい。
いた場合に、本発明方法を利用してフッ素樹脂を被覆し
て傷を補修する場合には、傷部をコーキングしてからフ
ッ素樹脂被覆することが好ましい。また、下地ポリエチ
レンに傷が入っている時は、ポリエチレンの傷をポリエ
チレンの溶接棒で埋めてから、フッ素樹脂被覆を行えば
よい。
【0026】本発明は、上記した樹脂被覆に用いるのに
好適なヒートシール装置も提供する。すなわち、本発明
のヒートシール装置は、ケーブル本体の外周面に着座さ
せるのに適した形状をなし、且つケーブル本体とは反対
側の面に、ヒートシールを行うための第一押型を備えた
支持台と、その支持台をケーブル本体に固定するための
取付具と、前記支持台に対して開閉可能に取り付けら
れ、且つ前記第一押型と共同してヒートシールを行うた
めの第二押型を備えた開閉部材と、前記第二押型を第一
押型に対して押し付ける押圧手段と、前記第一押型と第
二押型の少なくとも一方に内蔵された電熱ヒータを有す
ることを特徴とする。
好適なヒートシール装置も提供する。すなわち、本発明
のヒートシール装置は、ケーブル本体の外周面に着座さ
せるのに適した形状をなし、且つケーブル本体とは反対
側の面に、ヒートシールを行うための第一押型を備えた
支持台と、その支持台をケーブル本体に固定するための
取付具と、前記支持台に対して開閉可能に取り付けら
れ、且つ前記第一押型と共同してヒートシールを行うた
めの第二押型を備えた開閉部材と、前記第二押型を第一
押型に対して押し付ける押圧手段と、前記第一押型と第
二押型の少なくとも一方に内蔵された電熱ヒータを有す
ることを特徴とする。
【0027】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図6は本発明の一実施例によるヒートシール装
置の概略側面図、図7はそのヒートシール装置を図6の
矢印X−X方向に見た概略断面図である。図6、図7に
おいて、全体を参照符号30で示すヒートシール装置
は、ケーブル本体1の外周面に着座させるのに適した形
状をなした支持台31を有しており、その支持台31の
ケーブル本体とは反対側の面に、ヒートシールを行うた
めの第一押型15を備えている。この第一押型15は、
ヒートシールすべき幅に等しい幅の平坦なダイス面15
aを備えており、内部に電熱ヒータ32を備えている。
ダイス面15aは、溶融した樹脂がくっつかないような
材料、例えば、ガラスクロスで形成されている。更に、
支持台31には、その支持台31をケーブル本体1に固
定するためのバンド34等の取付具が取り付けられてい
る。
明する。図6は本発明の一実施例によるヒートシール装
置の概略側面図、図7はそのヒートシール装置を図6の
矢印X−X方向に見た概略断面図である。図6、図7に
おいて、全体を参照符号30で示すヒートシール装置
は、ケーブル本体1の外周面に着座させるのに適した形
状をなした支持台31を有しており、その支持台31の
ケーブル本体とは反対側の面に、ヒートシールを行うた
めの第一押型15を備えている。この第一押型15は、
ヒートシールすべき幅に等しい幅の平坦なダイス面15
aを備えており、内部に電熱ヒータ32を備えている。
ダイス面15aは、溶融した樹脂がくっつかないような
材料、例えば、ガラスクロスで形成されている。更に、
支持台31には、その支持台31をケーブル本体1に固
定するためのバンド34等の取付具が取り付けられてい
る。
【0028】ヒートシール装置30は更に、支持台31
の第一押型15と共同してヒートシールを行うための第
二押型16を備え、支持台31に対して開閉可能に取り
付けられた開閉部材36を備えている。更に詳しく説明
すると、支持台31の一端に、ピン39を介して第一ロ
ッド40が回動可能に保持され、その第一ロッド40に
開閉部材36の一端が第一ロッド40の軸線方向に移動
可能に嵌合しており、図8に示すように、開閉部材36
をピン39を中心として回動させることにより、開閉部
材36を支持台31に対して開閉することができる。ま
た、第一ロッド40にはねじ40aが形成されると共に
そのねじ40aにノブ42がねじ係合しており、そのノ
ブ40aと開閉部材36との間にコイルスプリング43
を配置して、開閉部材36を支持台31に向かって押圧
するようになっている。
の第一押型15と共同してヒートシールを行うための第
二押型16を備え、支持台31に対して開閉可能に取り
付けられた開閉部材36を備えている。更に詳しく説明
すると、支持台31の一端に、ピン39を介して第一ロ
ッド40が回動可能に保持され、その第一ロッド40に
開閉部材36の一端が第一ロッド40の軸線方向に移動
可能に嵌合しており、図8に示すように、開閉部材36
をピン39を中心として回動させることにより、開閉部
材36を支持台31に対して開閉することができる。ま
た、第一ロッド40にはねじ40aが形成されると共に
そのねじ40aにノブ42がねじ係合しており、そのノ
ブ40aと開閉部材36との間にコイルスプリング43
を配置して、開閉部材36を支持台31に向かって押圧
するようになっている。
【0029】一方、開閉部材36の他端には、第二ロッ
ド44が軸線方向に移動可能に嵌合、保持されている。
この第二ロッド44の下端には、ブロック47が取り付
けられており、その側面にパチン錠48が取り付けられ
いる。このパチン錠48は、支持台31の端面に取り付
けられたフック49と共同して、ブロック47及びそれ
に連結された第二ロッド44を支持台31に図6に示す
状態に固定し、また、その固定を解除することができる
ものである。又、第二ロッド44にもねじ44aが形成
されると共にそのねじ44aにノブ45がねじ係合して
おり、そのノブ44aと開閉部材36との間にコイルス
プリング46を配置して、閉位置の開閉部材36を支持
台31に向かって押圧するようになっている。即ち、前
記した第一ロッド40、ノブ42、コイルスプリング4
3、第二ロッド44、ノブ45、コイルスプリング46
等は、開閉部材36を支持台31に対して閉位置とした
時に、開閉部材36を支持台31に対して押圧する作用
を果たしており、従って、これらの各部品は、第二押型
を第一押型に対して押し付ける押圧手段を構成する。
ド44が軸線方向に移動可能に嵌合、保持されている。
この第二ロッド44の下端には、ブロック47が取り付
けられており、その側面にパチン錠48が取り付けられ
いる。このパチン錠48は、支持台31の端面に取り付
けられたフック49と共同して、ブロック47及びそれ
に連結された第二ロッド44を支持台31に図6に示す
状態に固定し、また、その固定を解除することができる
ものである。又、第二ロッド44にもねじ44aが形成
されると共にそのねじ44aにノブ45がねじ係合して
おり、そのノブ44aと開閉部材36との間にコイルス
プリング46を配置して、閉位置の開閉部材36を支持
台31に向かって押圧するようになっている。即ち、前
記した第一ロッド40、ノブ42、コイルスプリング4
3、第二ロッド44、ノブ45、コイルスプリング46
等は、開閉部材36を支持台31に対して閉位置とした
時に、開閉部材36を支持台31に対して押圧する作用
を果たしており、従って、これらの各部品は、第二押型
を第一押型に対して押し付ける押圧手段を構成する。
【0030】開閉部材36に取り付けられている第二押
型16は、平坦なダイス面16aを備えたものである。
通常、このダイス面16aは第一押型15のダイス面1
5aよりも広い幅に作られている。このダイス面16a
も樹脂が接着しにくい材料で作られるものであり、本実
施例では第二押型16全体が樹脂の接着しにくいテフロ
ンで作られている。なお、この第二押型16には加熱手
段が設けられていないが、必要に応じ、第二押型16を
伝熱性の良い材料で作り、その内部に電熱ヒータを内蔵
させてもよい。ただし、樹脂シートをヒートシールする
際に、加熱側の樹脂シートが変色する場合があるので、
そのような変色の恐れがある場合には、本実施例のよう
に、内側に位置する第一押型15を加熱する構成とする
ことが好ましい。
型16は、平坦なダイス面16aを備えたものである。
通常、このダイス面16aは第一押型15のダイス面1
5aよりも広い幅に作られている。このダイス面16a
も樹脂が接着しにくい材料で作られるものであり、本実
施例では第二押型16全体が樹脂の接着しにくいテフロ
ンで作られている。なお、この第二押型16には加熱手
段が設けられていないが、必要に応じ、第二押型16を
伝熱性の良い材料で作り、その内部に電熱ヒータを内蔵
させてもよい。ただし、樹脂シートをヒートシールする
際に、加熱側の樹脂シートが変色する場合があるので、
そのような変色の恐れがある場合には、本実施例のよう
に、内側に位置する第一押型15を加熱する構成とする
ことが好ましい。
【0031】以上の構成のヒートシール装置30による
ヒートシール動作を説明する。図6、図7に示すよう
に、ヒートシール装置30の支持台31をケーブル本体
1に着座させ、取付具34によってその支持台31をケ
ーブル本体1に取り付ける。次に、パチン錠48をフッ
ク49から外し、開閉部材36を図8に示すように開
き、その状態で図7に示すようにヒートシール装置30
を取り付けている部分のケーブル本体1に樹脂シート1
1を巻き付けるように丸め、その両端を、第一押型15
の上で重ねて、重層部12を形成する。次いで、その重
層部12を正確に第一押型15のダイス面15a上に位
置決めした状態で、開閉部材36を閉じ、図6、図7に
示すように、その重層部12を第一押型15、第二押型
16ではさみ付け、且つパチン錠48をフック49に引
っかけて、開閉部材36を閉じた状態に保持する。その
後、ノブ42、45を適当な位置まで締め込んで、第一
押型15と第二押型16による重層部12の押圧力をヒ
ートシールに好適な値とし、その状態で電熱ヒーター3
2に通電して第一押型15を加熱し、重層部12をヒー
トシールする。これにより、樹脂シート11の端部同志
を接合して樹脂シートの筒体を形成できる。その後、ノ
ブ42、45を緩め、コイルスプリング43、46によ
る押圧力を低くした状態でパチン錠48を外し、開閉部
材36を図8に示すように開き、樹脂シート11を矢印
で示す方向に引き抜き、ケーブル本体1に沿って所望の
位置に移動させる。以上のようにして、ケーブル本体1
上の任意の位置で、樹脂シート11の両端をヒートシー
ルして筒体を作り、熱収縮による樹脂被覆に使用するこ
とができる。
ヒートシール動作を説明する。図6、図7に示すよう
に、ヒートシール装置30の支持台31をケーブル本体
1に着座させ、取付具34によってその支持台31をケ
ーブル本体1に取り付ける。次に、パチン錠48をフッ
ク49から外し、開閉部材36を図8に示すように開
き、その状態で図7に示すようにヒートシール装置30
を取り付けている部分のケーブル本体1に樹脂シート1
1を巻き付けるように丸め、その両端を、第一押型15
の上で重ねて、重層部12を形成する。次いで、その重
層部12を正確に第一押型15のダイス面15a上に位
置決めした状態で、開閉部材36を閉じ、図6、図7に
示すように、その重層部12を第一押型15、第二押型
16ではさみ付け、且つパチン錠48をフック49に引
っかけて、開閉部材36を閉じた状態に保持する。その
後、ノブ42、45を適当な位置まで締め込んで、第一
押型15と第二押型16による重層部12の押圧力をヒ
ートシールに好適な値とし、その状態で電熱ヒーター3
2に通電して第一押型15を加熱し、重層部12をヒー
トシールする。これにより、樹脂シート11の端部同志
を接合して樹脂シートの筒体を形成できる。その後、ノ
ブ42、45を緩め、コイルスプリング43、46によ
る押圧力を低くした状態でパチン錠48を外し、開閉部
材36を図8に示すように開き、樹脂シート11を矢印
で示す方向に引き抜き、ケーブル本体1に沿って所望の
位置に移動させる。以上のようにして、ケーブル本体1
上の任意の位置で、樹脂シート11の両端をヒートシー
ルして筒体を作り、熱収縮による樹脂被覆に使用するこ
とができる。
【0032】次に、本発明方法によって樹脂シートを被
覆する具体例を説明する。 〔実施例1〕被覆対象物として、図10に示すような口
金部2aからケーブル本体1に亘る接続部分に黒色ポリ
エチレン被覆4を施したブロックモデルを用意した。こ
の時の口金部2aの上の被覆4の外径は141mm、ケ
ーブル本体1の上の被覆4の外径は95mm、被覆4の
長さは225mmである。被覆する樹脂シートとして、
ポリフッ化ビニリデン(PVdF)の1方向熱収縮性の
シート(厚さ1.0mm、熱収縮率73%、熱収縮方向
の長さ509mm、幅250mm)を用意した。この樹
脂シートを図2(a)、(b)に示すように丸め、端部
同志を重ねて形成した重層部12を図6〜図8に示すヒ
ートシール装置30を用いてヒートシールした。ここで
使用したヒートシール装置30の第一押型15のダイス
面15aの幅は10mmである。また、ヒートシール条
件は、第一押型と第二押型による加圧力約25kg/c
m2 、加熱(通電)時間約10分、加熱温度約190°
C、放冷時間約6分であり、放冷後、第二押型を開放
し、良好な端部同志の融着を得た。次いで、両端を接合
して筒状とした樹脂シートを対象物の上に遊嵌し、樹脂
シートをプロパントーチバーナーによって加熱した。こ
れにより、樹脂シートが熱収縮し、被覆4の上に密着し
た被覆を形成できた。
覆する具体例を説明する。 〔実施例1〕被覆対象物として、図10に示すような口
金部2aからケーブル本体1に亘る接続部分に黒色ポリ
エチレン被覆4を施したブロックモデルを用意した。こ
の時の口金部2aの上の被覆4の外径は141mm、ケ
ーブル本体1の上の被覆4の外径は95mm、被覆4の
長さは225mmである。被覆する樹脂シートとして、
ポリフッ化ビニリデン(PVdF)の1方向熱収縮性の
シート(厚さ1.0mm、熱収縮率73%、熱収縮方向
の長さ509mm、幅250mm)を用意した。この樹
脂シートを図2(a)、(b)に示すように丸め、端部
同志を重ねて形成した重層部12を図6〜図8に示すヒ
ートシール装置30を用いてヒートシールした。ここで
使用したヒートシール装置30の第一押型15のダイス
面15aの幅は10mmである。また、ヒートシール条
件は、第一押型と第二押型による加圧力約25kg/c
m2 、加熱(通電)時間約10分、加熱温度約190°
C、放冷時間約6分であり、放冷後、第二押型を開放
し、良好な端部同志の融着を得た。次いで、両端を接合
して筒状とした樹脂シートを対象物の上に遊嵌し、樹脂
シートをプロパントーチバーナーによって加熱した。こ
れにより、樹脂シートが熱収縮し、被覆4の上に密着し
た被覆を形成できた。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
方法は、熱収縮量に見合った長さマージンを持たせた熱
収縮性の樹脂シートを、前記ケーブル本体を取り巻く形
で丸めると共に端部を重ね合わせ、その端部を重ね合せ
て形成される重層部を、前記長さマージンを利用して前
記ケーブル本体の表面から浮かせて、重層部の表裏両側
からの操作でヒートシールして筒体を形成させ、次い
で、該筒体を被覆施工すべき部分に位置させ、この位置
で加熱し収縮させてケーブルユニットを被覆する構成と
したことにより、ケーブル本体の両端に、該ケーブル本
体より外径の大きいソケットを取り付けた構成のケーブ
ルユニットに対して、長手方向の所望の短区間に熱収縮
を利用した樹脂被覆を施すことができ、能率良く、良好
に密着した樹脂被覆を形成できるという効果を有してい
る。
方法は、熱収縮量に見合った長さマージンを持たせた熱
収縮性の樹脂シートを、前記ケーブル本体を取り巻く形
で丸めると共に端部を重ね合わせ、その端部を重ね合せ
て形成される重層部を、前記長さマージンを利用して前
記ケーブル本体の表面から浮かせて、重層部の表裏両側
からの操作でヒートシールして筒体を形成させ、次い
で、該筒体を被覆施工すべき部分に位置させ、この位置
で加熱し収縮させてケーブルユニットを被覆する構成と
したことにより、ケーブル本体の両端に、該ケーブル本
体より外径の大きいソケットを取り付けた構成のケーブ
ルユニットに対して、長手方向の所望の短区間に熱収縮
を利用した樹脂被覆を施すことができ、能率良く、良好
に密着した樹脂被覆を形成できるという効果を有してい
る。
【0034】また、本発明のヒートシール装置は、第一
押型を備えた支持台をケーブル本体に取り付ける構成と
したので、これをケーブル本体に取り付けた後、そのケ
ーブル本体を取り囲むように丸めた樹脂シートの端部を
前記第一押型の上で重ねることができ、その上から第二
押型を押し付けることにより、ケーブル本体を取り囲む
ように配置した樹脂シートの端部の重層部を内外面から
はさみ付けて良好にヒートシールすることができ、ケー
ブル本体に対して任意の位置で、そのケーブル本体を取
り囲む樹脂シートの筒体を容易に形成できるという効果
を有している。
押型を備えた支持台をケーブル本体に取り付ける構成と
したので、これをケーブル本体に取り付けた後、そのケ
ーブル本体を取り囲むように丸めた樹脂シートの端部を
前記第一押型の上で重ねることができ、その上から第二
押型を押し付けることにより、ケーブル本体を取り囲む
ように配置した樹脂シートの端部の重層部を内外面から
はさみ付けて良好にヒートシールすることができ、ケー
ブル本体に対して任意の位置で、そのケーブル本体を取
り囲む樹脂シートの筒体を容易に形成できるという効果
を有している。
【図1】本発明の樹脂被覆方法の手順を示す概略断面図
【図2】本発明の樹脂被覆方法においてケーブル本体に
樹脂シートを取り付ける手順を示す概略断面図
樹脂シートを取り付ける手順を示す概略断面図
【図3】(A)、(a)は樹脂シートの重層部の1例
と、その重層部で形成した接合部を示す概略側面図 (B)、(b)は樹脂シートの重層部の他の例と、その
重層部で形成した接合部を示す概略側面図
と、その重層部で形成した接合部を示す概略側面図 (B)、(b)は樹脂シートの重層部の他の例と、その
重層部で形成した接合部を示す概略側面図
【図4】ケーブルユニットに対して樹脂被覆を行う位置
を説明する概略断面図
を説明する概略断面図
【図5】樹脂シートの筒体を、被覆すべき対象物の位置
に遊嵌した状態を示す概略断面図
に遊嵌した状態を示す概略断面図
【図6】本発明のヒートシール装置の一実施例を示す概
略側面図
略側面図
【図7】図6のX−X矢視断面図
【図8】図6に示すヒートシール装置を開いた状態で示
す概略側面図
す概略側面図
【図9】ケーブルユニットを示す概略側面図
【図10】ケーブルユニットのソケット及びその近傍を
示す概略断面図
示す概略断面図
1 ケーブル本体 2 ソケット 2a 口金部 10A、10B 樹脂被覆 11 樹脂シート 11A 筒体 11B 樹脂被覆 12 重層部 14 ヒートシール装置 15 第一押型 16 第二押型 22 充填物 24 突起 30 ヒートシール装置 31 支持台 32 電熱ヒータ 36 開閉部材 39 ピン 40 第一ロッド 42 ノブ 43 コイルスプリング 44 第二ロッド 45 ノブ 36 コイルスプリング 48 パチン錠
Claims (6)
- 【請求項1】 ケーブル本体の両端に、該ケーブル本体
より外径の大きいソケットを取り付けた構成のケーブル
ユニットの長手方向の短区間に樹脂被覆を施す方法であ
って、熱収縮量に見合った長さマージンを持たせた熱収
縮性の樹脂シートを、前記ケーブル本体を取り巻く形で
丸めると共に端部を重ね合わせて重層部を形成し、該重
層部を、前記長さマージンを利用して前記ケーブル本体
の表面から浮かせて、重層部の表裏両側からの操作でヒ
ートシールして筒体を形成させ、次いで、該筒体を被覆
施工すべき部分に位置させ、この位置で加熱し収縮させ
てケーブルユニットに密着させることを特徴とするケー
ブルユニットの樹脂被覆方法。 - 【請求項2】 前記樹脂シートの端部を重ね合わせて重
層部を形成するに際し、樹脂シートの一方の端部を、厚
み方向のほぼ中央に切れ目を入れて開き、その切れ目に
他方の端部を挿入して重層部を形成したことを特徴とす
る請求項1記載のケーブルユニットの樹脂被覆方法。 - 【請求項3】 前記樹脂シートで形成した筒体を、ソケ
ットの口金部からケーブル本体に亘る接続部分に位置さ
せ、その位置で加熱し収縮させることにより、前記口金
部からケーブル本体に亘る接続部分を被覆することを特
徴とする請求項1又は2記載のケーブルユニットの樹脂
被覆方法。 - 【請求項4】 前記ソケットの口金部とケーブル本体と
の間の段差を、被覆施工に先立って、充填物によってな
だらかに整形しておくことを特徴とする請求項3記載の
ケーブルユニットの樹脂被覆方法。 - 【請求項5】 前記ソケットの口金部の外周面に、ソケ
ットの周方向に配向した突起を設けておくことを特徴と
する請求項3又は4記載のケーブルユニットの樹脂被覆
方法。 - 【請求項6】 ケーブル本体の外周面に着座させるのに
適した形状をなし、且つケーブル本体とは反対側の面
に、ヒートシールを行うための第一押型を備えた支持台
と、その支持台をケーブル本体に固定するための取付具
と、前記支持台に対して開閉可能に取り付けられ、且つ
前記第一押型と共同してヒートシールを行うための第二
押型を備えた開閉部材と、前記第二押型を第一押型に対
して押し付ける押圧手段と、前記第一押型と第二押型の
少なくとも一方に内蔵された電熱ヒータを有することを
特徴とするヒートシール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8289390A JPH10113991A (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | ケーブルユニットの樹脂被覆方法及びそれに用いるヒートシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8289390A JPH10113991A (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | ケーブルユニットの樹脂被覆方法及びそれに用いるヒートシール装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10113991A true JPH10113991A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17742611
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8289390A Withdrawn JPH10113991A (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | ケーブルユニットの樹脂被覆方法及びそれに用いるヒートシール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10113991A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100364758C (zh) * | 2003-12-05 | 2008-01-30 | 深圳市沃尔核材股份有限公司 | 一种热缩套管的连接方法 |
| JP2022090691A (ja) * | 2020-12-08 | 2022-06-20 | 株式会社Fts | 胴部分割体の製造装置 |
-
1996
- 1996-10-11 JP JP8289390A patent/JPH10113991A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100364758C (zh) * | 2003-12-05 | 2008-01-30 | 深圳市沃尔核材股份有限公司 | 一种热缩套管的连接方法 |
| JP2022090691A (ja) * | 2020-12-08 | 2022-06-20 | 株式会社Fts | 胴部分割体の製造装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040106 |