JPH10114826A - 水素シロキサンコポリマーの製造方法 - Google Patents

水素シロキサンコポリマーの製造方法

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JPH10114826A
JPH10114826A JP19766197A JP19766197A JPH10114826A JP H10114826 A JPH10114826 A JP H10114826A JP 19766197 A JP19766197 A JP 19766197A JP 19766197 A JP19766197 A JP 19766197A JP H10114826 A JPH10114826 A JP H10114826A
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JP19766197A
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Susan A Nye
スーザン・アダムス・ナイ
Donna A Riccio
ダナ・アン・リッシオ
Brenda S Wutzer
ブレンダ・エス・ワッザー
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General Electric Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な物質組成物、即ち混成された官能基を
有する混成されたシリコーンポリマーの合成を可能にす
る、水素シロキサンコポリマーを製造するための触媒お
よび方法。 【解決手段】 塩基触媒を使用して環状オルガノシロキ
サンの開環重合を行い、ルイス酸触媒好ましくは窒化燐
化合物のような後続の再分配および縮合の触媒で前記塩
基触媒を中和することのできる逐次的触媒作用により、
新規な物質組成物であるアルケニル水素化物コポリマー
のような官能化されたまたはポリ−官能化されたシリコ
ーンコポリマーの迅速な合成が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は水素シロキサンコポリマーを製造するための触
媒および方法に係わる。本発明の方法は新規な物質組成
物、即ち混成された官能基を有する混成されたシリコー
ンポリマーの合成を可能にする。発明の背景 ポリジメチルシロキサン流体は幾つかの合成法のいずれ
かにより便宜に製造できる。このような流体を製造する
ために普通広く使用されている工業的な方法はハロ−官
能性のシランを加水分解し次いで縮合することを伴う。
第二の方法は開環重合を使用して環状オルガノシロキサ
ンから開始して線状および環状オルガノシロキサン化合
物の速度論的にまたは平衡的に制御された混合物を製造
している。
【0002】環状オルガノシロキサンの開環重合は酸触
媒かまたは塩基触媒によりなしうる。首尾良く使用され
ている触媒にはトリフルオロメタンスルホン酸のような
極めて酸性の触媒から水酸化カリウムやカリウムシラノ
レートのような極めて塩基性の触媒の範囲に及ぶ。開環
重合を触媒するには硫酸、酸で洗浄された粘土、酸性イ
オン交換樹脂および線状窒化塩化燐(LPNC)のよう
な広い種々の酸触媒が使用されていてる。
【0003】開環重合は酸性触媒あるいは塩基性触媒の
いずれでも達成できるが、水素含有シロキサン(即ち、
シリル水素化物)の調製化学は酸性触媒に制限されてい
る。塩基性触媒を使用しても、開環重合は進行するが、
塩基で触媒される水素の抽出により水素官能性基の代わ
りにヒドロキシ官能性基を生成し、従ってこの物質はシ
ラノール基を介して縮合する。この方法はポリマーを生
成するが、線状ポリマーとは対照的に架橋ポリマーを生
成する。
【0004】水素オルガノシロキサンの調製に酸性触媒
を選択する際にプロセスの考察は非常に強酸で腐食性の
高い硫酸およびトリフルオロメタンスルホン酸とは対照
的により穏和な酸触媒を要求する傾向がある。酸により
誘発される腐蝕および得られる生成物の汚染を回避する
ためにはこのような強い酸を使用する場合にはプロセス
容器に特殊な合金を使用することが要求される。
【0005】酸で洗浄された粘土および酸性イオン交換
樹脂のようなより穏和な酸触媒には、金属プロセス容器
に対する強酸の浸食に伴う腐蝕および汚染の問題は回避
するものの、他の問題を引き起こすという、欠点を持っ
ている。例えば酸性イオン交換樹脂は意義のある経済的
に有用な時間に亘り触媒活性を十分に維持することがな
く、頻繁に再生または活性回復を必要とする。酸で洗浄
された粘土は反応基体と触媒との間の接触効率を改善す
るために一般に粉末で使用され、そのため生成物から酸
洗浄粘土触媒の微粉末を除去するために下流で濾過する
必要がある。更に、酸で洗浄された粘土は一般に残留量
の水を含んでおり、これが水素化物−シラノール交換に
寄与する結果、水素化物生成物の望ましくない縮合重合
が徐々に生ずる。より強い酸触媒に比較して、これらの
より穏和な酸触媒は反応速度がより低くなり従って所与
の温度における単位時間当たりの生成物の生産がより低
くなるという不利がある。
【0006】如何なる所与の触媒の速度論的な速度の欠
乏は温度を上昇することにより埋め合わせることができ
るが、この解決には少なくとも2つの重大な欠点があ
る。第一には、温度を変えると、即ち上昇すると、反応
物質、所望な生成物および望ましくない副生物の相対的
な割合が変動することである。この変化は、この反応に
対する平衡定数が温度の関数であるため上昇された温度
の関数としての所望の生成物の相対的な量如何により、
所望のプロセスに対して利益になったり有害になったり
する可能性がある。温度を上昇させると、温度を上昇す
るために反応に供給されるエネルギーの量を増大しなけ
ればならず(吸熱反応に対して)、これは殆ど常にプロ
セス経済に悪影響を与える。このように、所望の反応速
度、所望の生成物混合物、触媒活性およびプロセス変数
の間には複雑なバランスがある。
【0007】例えば硫酸のように中和する必要があった
りあるいは酸で洗浄された粘土のように生成物から分離
する必要があったりする酸触媒とは対照的に、窒化ハロ
ゲン化燐特に線状の窒化塩化燐(LPNC)はオルガノ
シロキサンオリゴマーの再分配および縮合に特に有用で
あることが分かっている。これらのLPNC触媒は触媒
される反応に例えば25−2,000ppmというかな
り低いレベルで使用できる。更に利点とされることは、
この触媒は生成物中に残存させることができそして所望
ならば熱的に失活することができることである。この手
段によれば通常何等有意な生成物の汚染は生じない。
【0008】LPNC触媒はシリコーンおよびシロキサ
ンに係わる再分配及び縮合反応に対して特に有用であっ
たが、開環重合タイプの反応に於けるこれらの触媒に関
連した反応速度が遅いために開環重合には通常使用され
ていない。水素化レベルが略1,000ppmを越えて
いるときには水素化物シロキサン−オルガノシロキサン
コポリマーの合成において受け入れうる反応速度の達成
が可能であるが、水素化レベルの低い(〜300pp
m)シロキサンの存在下での開環重合の速度は極めて低
く、数時間ではなく、数日程度を要する。従って、LP
NC物質は水素化物含有量の低いシロキサンの存在下で
の開環重合を触媒して水素化物含有量の低いシロキサン
ポリマーを製造するには特に良く適しているとは期待さ
れないであろう。
【0009】発明の要約 本発明の方法は、(a)活性水素約0.100モル%を
越える活性水素含有量を有する水素に富むシロキサンを
選択し、そして(b)触媒のルイス酸化合物の存在下で
環状シロキサンおよび前記の水素に富むシロキサンを重
合してコポリマーのシロキサンを生成することからな
る、シロキサンコポリマーの製造方法にかかわる。本発
明の方法は約50−約100℃の範囲の温度において、
平均して水素約0.100モル%を越える活性水素含有
量を有する水素に富むシロキサン化合物またはその混合
物の存在下で行われる。
【0010】本発明の方法を触媒する好ましいルイス酸
化合物は次の化合物からなる群から選ばれる。 1)(X3P(NPX2nPX3+PX6 - (式中、nは
1−6の整数でありそしてXはハライドである)、 2)(X3P(NPX2nNPX3+PX6 - (式中、n
は1−6の整数でありそしてXはハライドである)、 3)(X3P(NPX2nNPX3+EXm -(式中、E
は1.2−2の電気陰性度値を有する元素であり、mは
3−8の整数でありそしてXはハライドである)、 4)O(X)2-aaP(NPX2bNPX3-cc(式
中、bは0−8の整数、aは0か1、cは0か1、Yは
OH、OR′またはR′CO2 であり、ここにR′はア
ルキルまたはアリールであり、そしてXはハライドであ
る)、 5)O(X)2-aaP(NPX2bNP(O)X2-cc
(式中、bは0−8の整数、aは0か1、cは0か1、
YはOH、OR′またはR′CO2 であり、ここにR′
はアルキルまたはアリールであり、そしてXはハライド
である)、 6)X3-p(HO)pP(NPX2mNP(O)X2 (式
中、mは0−6の整数であり、pは0か1でありそして
Xはハライドである)、および 7)X3P(NPX2mNPX2(O)(式中、mは0−
6で変動可能な値でありそしてXはハライドである)。
【0011】更に、本発明の方法は、式 Muqrs で表され、少なくとも2つのDqを有しそして各Dqが他
の全てのDq とは異なった構造をしている新規な類のシ
ロキサンポリマーを提供する。上記式中、各Dqは式S
iR122/2を有し、ここに各DqにおけるR1および
2 は各々独立して水素および炭素原子数1−40の一
価の炭化水素基からなる群から選ばれ、Dq の各下付添
字qは独立して1あるいはそれより大きく、Mは式R4
56SiO1/2を有し、ここにR4、R5およびR6
それぞれ独立して水素および炭素原子数1−40の一価
の炭化水素基からなる群から選ばれ、Mの化学量論的な
下付添字uは0でなく正の値であり、Tは式R7SiO
3/2 を有し、ここにR7は水素および炭素原子数1−4
0の一価の炭化水素基からなる群から選ばれ、Tの化学
量論的な下付添字rは0または正の値であり、Qは式S
iO4/2 を有し、Qの化学量論的な下付添字sは0また
は正の値であり、但し、R1、R2、R4、R5、R6およ
びR7の一つは水素でありそして水素でないR1、R2
4、R5、R6 およびR7 の一つは2−40個の炭素原
子を有するアルケニル基である。
【0012】この新規な化合物の好適な組成物では下付
添字rおよびsは0である。従って本発明の方法によっ
て製造される特に好ましい組成物は式 Muq で表され、少なくとも2つのDqを有しそして各Dqが他
の全てのDq とは異なった構造をしているシロキサンポ
リマーである。
【0013】上記式中、各Dqは式SiR122/2を有
し、ここに各DqにおけるR1およびR2 は各々独立して
水素および炭素原子数1−40の一価の炭化水素基から
なる群から選ばれ、Dq の各下付添字qは独立して1あ
るいはそれより大きく、Mは式R456SiO1/2を有
し、ここにR4、R5およびR6 はそれぞれ独立して水素
および炭素原子数1−40の一価の炭化水素基からなる
群から選ばれ、Mの化学量論的な下付添字uは0でなく
正の値であり、但し、R1、R2、R4、R5およびR6
一つは水素でありそして水素でないR 1、R2、R4、R5
およびR6 の一つは2−40個の炭素原子を有するアル
ケニル基である。
【0014】発明の詳細な記述 同じ反応容器内で、環状オルガノシロキサンの最初の開
環重合反応にシラノレート触媒が使用でき、次いでその
後の再分配および縮合反応のために窒化塩化燐触媒と水
素含有オルガノシロキサンを導入して水素含有オルガノ
シロキサンコポリマーを製造することを開示するもので
ある。
【0015】従って、この開示した方法は次の工程から
なる。 ここに、Dは式SiR122/2を有し、R1およびR2
は独立して炭素原子数1−40の一価の炭化水素基から
なる群から選ばれ、q>xであり、xは一般に3≦x≦
8の範囲である。塩基触媒は環状オルガノシロキサンを
重合するのに当業界で一般に知られている何れでもよい
が、しかし、この触媒はアレニウス酸、ブレンステッド
酸あるいはルイス酸のいずれかの酸性種により中和がで
きなければならない。好ましいこの酸性中和剤は窒化ハ
ロゲン化燐の群から選ばれたルイス酸である。触媒は例
えばアルカリ金属シラノレート、アルカリ金属水酸化物
およびテトラメチルアンモニウム水酸化物のようなテト
ラオルガノ置換アンモニウム水酸化物などが好ましい。
【0016】2) 塩基触媒(反応1から) + ル
イス酸触媒 → 中和錯体 ここに、DHは式SiR3HO2/2を有し、R3は炭素原子
数1−40の一価の炭化水素基からなる群から選ばれ
(あるいは、DHは式SiR122/2を有し、R 1およ
びR2は水素および炭素原子数1−40の一価の炭化水
素基からなる群から選ばれ、R1およびR2 の一つは水
素である)、Mは式R456SiO1/2 を有し、R4
5およびR6 はそれぞれ独立して水素および炭素原子
数1−40の一価の炭化水素基からなる群から選ばれ、
下付添字pおよびqは独立して約1−約1,000、好
ましくは約1−約700、より好ましくは約1−約50
0、そして最も好ましくは約1−約400の範囲の正の
整数である。この方法は、水素化物の存在レベルがかな
り低いコポリマーを製造することが望まれるとき、即ち
コポリマー中の化学量論的な下付添字qが化学量論的な
下付添字pよりづっと大きな時に、最も有利であること
に注目されたい。
【0017】反応3に対するルイス酸触媒は米国特許第
5,420,221号明細書に開示されそして教示され
ている窒化ハロゲン化燐類並びに限定されないが以下の
化合物を含む触媒類からなる群から選ばれる。 1)(X3P(NPX2nPX3+PX6 - (式中、nは
1−6の整数でありそしてXはF、Cl、BrおよびI
からなる群から選ばれるハライドである)、 2)(X3P(NPX2nNPX3+PX6 - (式中、n
は1−6の整数でありそしてXはF、Cl、Brおよび
Iからなる群から選ばれるハライドである)、 3)(X3P(NPX2nNPX3+EXm -(式中、E
はAl、Sb、P、Sn、ZnおよびFeのような1.
2−2の電気陰性度値を有する元素であり、mは3−8
の整数でありそしてXはハライドである)、 4)O(X)2-aaP(NPX2bNPX3-cc(式
中、bは0−8の範囲の整数、aは0か1、cは0か
1、YはOH、OR′およびR′CO2 からなる群から
選ばれ、ここにR′はアルキルまたはアリールであり、
そしてXはハライドである)、 5)O(X)2-aaP(NPX2bNP(O)X2-cc
(式中、bは0−8の範囲の整数、aは0か1、cは0
か1、YはOH、OR′およびR′CO2 からなる群か
ら選ばれ、ここにR′はアルキルまたはアリールであ
り、そしてXはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素からな
る群から選ばれるハロゲンである)、 6)X3-p(HO)pP(NPX2mNP(O)X2 (式
中、mは0−6の範囲の整数であり、pは0か1であり
そしてXはF、Cl、BrおよびIからなる群から選ば
れるハロゲンである)、および 7)X3P(NPX2mNPX2(O)(式中、mは0−
6で変動可能な値でありそしてXはハライドである)。
【0018】前述した2−工程プロセスは水素オルガノ
シロキサン成分または前駆体の活性水素含有量が低いと
きに有用である。この前駆体の活性水素含有量が高いと
きには、本発明のプロセスおよびコポリマーをもたらす
両反応ともルイス酸触媒で行われるので、塩基触媒によ
る反応を省略することができることをここに開示する。
従って、MDH pM、MHH pM、MHH pH またはその
他の活性水素含有前駆体におけるSi−Hモル分率また
は活性水素モル%が約0.100モル%水素を越えると
き、好ましくは約0.500モル%水素を越えるとき、
より好ましくは0.750モル%水素を越えるとき、そ
して最も好ましくは約1.100モル%水素を越えると
きには、次のタイプの反応が起きる。
【0019】 上記式中、D′は異なるD基であり、Dは既に定義の通
りであり、下付添字αはpの値を取るか或いは0であ
り、そしてx、pおよびqは既に定義の通りである。他
の共重合可能な種即ち、TおよびQ基を含む種を加えて
も所望されるならば4つのシリコーン構造単位M、D、
TおよびQの全てを含有したコポリマーの製造に支障を
きたすことがなく、従って、上記反応4は特に線状コポ
リマーに対する反応の特異な例であることに注意された
い。重合あるいは共重合度は反応混合物に添加されるい
かなるMに富む化合物の量により支配されよう。活性水
素化合物の混合物を活性水素源として使用できることに
注意されたい。
【0020】この1−工程プロセスは反応混合物中に存
在する活性水素(水素化物)のモル%またはモル分率に
依存するのみならず温度にも依存する。この共重合反応
は50−100℃の間に最適温度を有する。50℃では
反応は遅い一方、100℃では、重量%固形分で測定し
たとき、平衡に達する前に反応が早期に終結してしま
う。重量%固形分は、実験測定の変動を許容して通常は
85−89重量%である、平衡到達の指示指針として定
義される。オクタメチルシクロテトラシロキサン
(D4)およびテトラメチルテトラビニルシクロテトラ
シロキサン(Dvi 4)の共重合を反応速度論的に比較す
ると、ビニル種に対する反応速度が著しく減速されるこ
とが示される。従って、この1−工程共重合は50−1
00℃の間、好ましくは約60−約90℃の間、より好
ましくは約60−約80℃の間、そして最も好ましくは
約70−約80℃の間で行うことができる。この範囲内
で温度を上昇して単に反応速度を最高にすることは常に
望ましいとは限らないので、これらの範囲は反応条件を
選定する際の主に指針であるに過ぎない。この反応はこ
の範囲外でも達成することができ、約50℃より低い温
度では反応は平衡に近づくのが遅くそして100℃を超
える温度では反応は平衡に達する前に終結する可能性が
ある。
【0021】最初の開環重合もMに富む連鎖終端または
停止源の存在下で行うことが好ましい。従って、ポリマ
ーの平衡分布を制御するのに短鎖で低分子量のMに富む
化合物を利用することが好ましいが、TあるいはQの分
岐点を導入されたようなより大きな構造の複雑なMに富
む化合物の使用により分岐ポリマーが製造される。この
線状あるいは分岐のポリマーである生成ポリマーを反応
3の水素化物と反応させれば同様に線状あるいは分岐さ
れたコポリマーが生成される。Mに富むシロキサン化合
物と環状シロキサン化合物とのモル比が得られる重合体
シロキサンの平衡分布を決める。
【0022】反応1で大いにMに富んだ連鎖終端化合物
を利用することが望ましいが、M単位上の置換基の性質
を変えることにより反応3の生成物に追加の官能性基を
付与することができる。例えば、M基上のR基の一つに
オレフィン性不飽和あるいは水素化物官能性基を含有さ
せることができる。従って、最初の開環重合にアルケニ
ル置換基を含有するMに富む化合物を反応させてアルケ
ニルで停止された中間体を生成し、これを次いで縮合さ
せそして再分配させて二官能性化合物MviH pqvi
(式中、MviはMであって、但しR4、R5およびR6
一つ以上が一価のアルケニル基である)を生成すること
により、同時に水素化物でありそしてアルケニルである
オルガノシロキサンを調製することができる。このプロ
セスはMH単位を含有する水素化物停止化合物およびD
vi単位を含有する別の前駆体を使用して変更させること
ができる。十分に高い水素化物レベルにおけるLPNC
触媒の使用は今まで少しは製造できたとしても簡単には
製造できなかった混成コポリマーの製造に合成上の高度
の融通性を与える。
【0023】別の方法では、最初の開環重合に連鎖停止
剤として使用されるMに富む化合物を例えばトリメチル
停止化合物のようなかなり慣用されているもの(即ち、
官能化されていないもの)とすることができ、しかし環
状化合物を、例えばDvi(アルケニル含有D基に対する
特異性記号であり、上付添字viはR1およびR2の一つ
以上が一価のアルケニル基であることを示す)のような
各D単位上のR基の一つが一価のアルケニル基であるテ
トラマーの如くに、官能化する。同様にして、上付添字
phはR1およびR2の一つ以上がフェニルまたはその他
の芳香族基であることを示す。この反応の独特な選択性
から、出発化合物である環状化合物も官能化することが
できる。従って、環状オルガノシロキサンを構成するD
単位上のR基の一つがアルケニル基なら、例えばMvi
H pvi qvi のような鎖上アルケニルおよび鎖上水素化
物含有コポリマーを調製することができる。
【0024】開環重合に単一の環状種を使用する代わり
に、環状種の混合物を使用することができ、各環状種を
異なるように官能化して複雑なコポリマーを調製し、こ
れを次いで反応させて複雑な水素化物コポリマーを形成
することができる。このような物質は次の一般式で表さ
れる。 MDH p1 q12 q2---n qnrsu 上記式中、DH p≠D1 q1≠D2 q2---≠Dn qn、即ち、各
Dのいずれも同じでなく、そしてn個の異なるD基全て
に対する下付添字q1乃至qnは既に定義した下付添字
qに対する定義を満足し、それぞれ三官能性単位、四官
能性単位および一官能性単位であるTr、QsおよびMu
単位内の下付添字r、sおよびuはpまたはqと同じ値
にわたる範囲にある。
【0025】従って、二官能性化合物MviH pqvi
(MviはMであるが、但しR4、R5およびR6 の一つ以
上がアルケニル基である)がこの系列材料の一員であ
り、二官能性化合物MDH pvi qM(DviはDである
が、但しR1またはR2 はアルケニル基である)がこの
系列材料の一員であり、三官能性化合物MviH pvi q
viはこの系列材料の一員である。2つの環状種、例え
ばDq1とDの開環重合から、第一段階の反応によりコポ
リマーが生成される。2つより多くの環状種例えばD 1
q1、D2 q2、−−−、Dn qn およびDの開環重合によ
り、第一段階の反応からより高次のポリマーが生成され
る。異なるD基、D1 q1≠D2 q2---≠Dn qn、を含有す
る前駆体は異なるように官能化でき、多官能化された生
成物をもたらす。更に、官能化されたまたは官能化され
ていないMに富む化合物を選択すれば場合に応じて、分
子の末端位置において官能化されたあるいは官能化され
ていない生成物をもたらす。追加の反応物質を異なるよ
うに官能化でき、その結果この反応から二官能化され
た、三官能化された、四官能化された、コポリマーまた
はターポリマー等を生成しうる。
【0026】従って、本発明の方法は次なる新規な物質
組成物の製造を可能にする。MviH pqvi およびそ
のT、QおよびTQ変形体であるMviH pqr vi
viH pqsviおよびMviH pqrsvi;M
H pvi q およびそのT、QおよびTQ変形体である
MDH pvi qrM、MDH pvi qsMおよびMDH pvi
qrsM;MviH pvi qviおよびそのT、Qおよび
TQ変形体であるMviH pvi q rvi、MviH pvi
qsviおよびMviH pvi qrsvi;Mvi
H pD′q1q2viおよびそのT、QおよびTQ変形体で
あるMviH pD′q1q2rvi、MviH pD′q1q2
svi およびMviH pD′q1q2r svi;MDH p
vi q1q2MおよびそのT、QおよびTQ変形体である
MDH pvi q1 q2rM、MDH pvi q1q2s およ
びMDH pvi q1q2rsM;MviH pvi q1q2vi
およびそのT、QおよびTQ変形体であるMviH p vi
q1q2rvi、MviH pvi q1q2svi およびM
viH pvi q1q2r svi;MHH pqvi および
そのT、QおよびTQ変形体であるMHH pq
rvi、MHH pqsviおよびMHH pqr
svi;MHH pvi q およびそのT、QおよびTQ変
形体であるMHH pvi qrM、MHH pvi qsMおよ
びMHH pvi qrsM;MHH pvi qvi およびそ
のT、QおよびTQ変形体であるMHH pvi q
rvi、MHH pvi qsviおよびMHH pvi qrs
vi;MHH pD′q1q2viおよびそのT、Qおよび
TQ変形体であるMHH pD′ q1q2rvi、MHH p
D′q1q2sviおよびMHH pD′q1q2r
svi;MHH pvi q1q2MおよびそのT、QおよびT
Q変形体であるMHH pvi q1q2rM、MHH pvi
q1q2sMおよびMHH pvi q1q2rsM;MHH
pvi q1q2viおよびそのT、QおよびTQ変形体で
あるMHH pvi q1q2rvi、MHH pvi q1q2s
viおよびMHH pvi q1q2rsvi;D1 q1≠D2
q2---≠Dn qnに基づくより高次のポリマーおよびその
T、QおよびTQ変形体、等。上記に掲示したものは
M、MH、MVI、Mph、D、DH、Dvi、Dph、D1 q1
2 q2、−−−、Dn qn、T、TH、Tvi、Tph およびQ
を使用することにより可能な構造的置換の全てを網羅し
たものではなく、ルイス酸触媒の使用により与えられる
合成の融通性故に、今や意図的に変えることができるこ
れらの各種構造的成分を使用して調製できる広範囲の種
々の混成された官能性のシリコーン組成物のほんの例示
に過ぎない。
【0027】定義 例示的な反応が概括的な反応物質を列挙している場合に
は、この類の定義を満足する反応物質種の混合物をこれ
に変えうることが明らかに意図されている。ここに、M
に富むシリコーン化合物とは、分子中に存在するM基と
D、TおよびQ基の合計との比が0.04またはそれ以
上であるようなシリコーンであると定義される。即ち、
一般式Mijkh(ここに、下付添字j、kおよびh
が0または正の整数でありそしてiが0でない正の整数
である)シリコーンを例に取り説明すれば、Mに富むシ
リコーンとはこれらの下付添字が(i/(j+k+
h))≧0.04という基準を満足する様なシリコーン
として定義され、好ましくはこの比は0.10以上、よ
り好ましくはこの比は0.15以上、そして最も好まし
くはこの比は0.20以上である。ここに、M、D、T
およびQはシリコーン構造化学で通常定義されている意
義を有し、即ち、Mは一官能性の連鎖を終端するオルガ
ノシロキサン基、即ち、式R456SiO1/2を有し、
ここにR4 、R5およびR6はそれぞれ独立して水素およ
び炭素原子数1−40の一価の炭化水素基からなる群か
ら選ばれ、Dは二官能性の連鎖を構築する反復するオル
ガノシロキサン基、即ち、式SiR122/2を有し、
ここにR1およびR2 は各々独立して水素および炭素原
子数1−40の一価の炭化水素基からなる群から選ばれ
(ここに、R1またはR2 が水素のときはD=DHであ
り、そしてR基の一つがアルケニルのときはD=Dvi
ある)、Tは三官能性の連鎖を分岐するオルガノシロキ
サン単位、即ち式R7SiO3/2 を有し、ここにR7は水
素および炭素原子数1−40の一価の炭化水素基からな
る群から選ばれ、そしてQは四官能性単位のSiO4/2
である。
【0028】本発明の化合物を調製するのに使用できる
広義の類に属する置換基を既に列挙した。ここに、炭素
原子数1−40の一価の炭化水素基とは、線状アルキ
ル、分岐アルキル、線状アルケニル、分岐アルケニル、
線状アルキニル、分岐アルキニル、ハロゲン置換線状ア
ルキル、ハロゲン置換分岐アルキル、ハロゲン置換線状
アルケニル、ハロゲン置換分岐アルケニル、ハロゲン置
換線状アルキニル、ハロゲン置換分岐アルキニル、アリ
ール、アルキルアリール、アルケニルアリール、アルキ
ニルアリール、ハロゲン置換アリール、ハロゲン置換ア
ルキルアリール、ハロゲン置換アルケニルアリール、お
よびハロゲン置換アルキニルアリールを包含するもので
ある。ここにハロゲンで置換されているとは、炭化水素
基の少なくとも1つの水素位置がフッ素、塩素、臭素ま
たはヨウ素からなる群から選ばれるハロゲンで置き換え
られて置換されているとの要件を満たしている置換基を
定義するものである。炭素原子数1−40の一価の炭化
水素基の好ましい小分類に入るものには、水素、炭素原
子数1−約10の線状または分岐アルキル基、炭素原子
数2−約10の線状または分岐アルケニル基、炭素原子
数2−約10の線状または分岐アルキニル基、炭素原子
数3−約12のシクロアルキル基、炭素原子数約3−1
2のシクロアルケニル基、炭素原子数約8−約16のシ
クロアルキニル基、炭素原子数1−約10のフッ素化さ
れた線状または分岐アルキル基、炭素原子数1−約10
の塩素化された線状または分岐アルキル基、炭素原子数
1−約10の臭素化された線状または分岐アルキル基、
炭素原子数2−約10のフッ素化された線状または分岐
アルケニル基、炭素原子数2−約10の塩素化された線
状または分岐アルケニル基、炭素原子数2−約10の臭
素化された線状または分岐アルケニル基、炭素原子数2
−約10のフッ素化された線状または分岐アルキニル
基、炭素原子数2−約10の塩素化された線状または分
岐アルキニル基、炭素原子数2−約10の臭素化された
線状または分岐アルキニル基、少なくとも2個の炭素原
子を含む炭化水素オキシ基、少なくとも2個の炭素原子
を含むフッ素化された炭化水素オキシ基、少なくとも2
個の炭素原子を含む塩素化された炭化水素オキシ基、少
なくとも2個の炭素原子を含む臭素化された炭化水素オ
キシ基、アリール基、線状または分岐アルキルアリール
基、フッ素化されたアリール基、塩素化されたアリール
基、臭素化されたアリール基、フッ素化された線状また
は分岐アルキル−、アルケニル−またはアルキニル−ア
リール基、塩素化された線状または分岐アルキル−、ア
ルケニル−またはアルキニル−アリール基、臭素化され
た線状または分岐アルキル−、アルケニル−またはアル
キニル−アリール基からなる群の一価の基を包含する。
より好ましい一価の炭化水素基はメチル、エチル、プロ
ピル、トリフルオロプロピル、ブチル、ビニル、アリ
ル、スチリル、フェニル、およびベンジルからなる群か
ら選ばれる。最も好ましい一価の炭化水素基はメチル、
ビニル、トリフルオロプロピル、およびフェニルからな
る群から選ばれる。
【0029】コポリマーとは通常は2つのモノマーの重
合生成物として定義されているが、コポリマーはこの明
細書ではもっと広い意味で使用されている。コポリマー
のこのより広い定義にはコポリマー自体だけではなし
に、ターポリマー(3種のモノマーからなる)およびよ
り高次の混成ポリマー(4種以上のモノマーからなる)
のような更に高次の混成ポリマーをも包含する。第一段
階の開環重合に環状シロキサンの混合物を使用して次数
nの混成ポリマー(ここに、nは開環重合に使用された
環状種またはモノマーの数である)を生成しうるので、
本発明の方法によればこのようなより高次の混成ポリマ
ーの合成が特に便宜となる。ここで使用されるときに
は、次数2のポリマーはコポリマー、次数3のポリマー
はターポリマー、等々となる。従って、ポリマーの次数
は得られるポリマー中に存在する化学的に区別しうるD
基に基づいて定義し、異なるD基の数がポリマーの次数
となる。従って特許請求の範囲に使用されている用語
「コポリマー」は次数が2またはそれより大きい、即ち
少なくとも2つの化学的に区別できる(異なる)D基を
有するポリマーを意味する。
【0030】術語「Dn qn」は2またはそれ以上の員数
の一組のDqを言及するものであり、ここに「n」は異
なるDq の数を数える計算指数である。従って、第一組
はD1 q 1およびD2 q2からなり、一方第二組はD1 q1、D2
q2およびD3 q3 からなる。従って、この計算指数nは得
られる化合物に於ける異なるDの最小の数および最小の
ポリマー次数の両方を定義する。明細書中に官能化を示
す上付添字、即ち特異性を示す上付添字が使用されてい
るときには、これらはM、DまたはT基中に存在する官
能性を定義するために使用されている。例えば、H、v
i、ph即ちDH、DviおよびDph 等はD基が水素化物
官能性基Hを担持している場合(DH)、ビニル官能性
基H2C=CH−を担持している場合(Dvi )あるいは
フェニル置換基C65−を担持している場合(Dph)の
如く特殊な種のD基を表す。もし特異性を示す上付添字
が使用されていないときには、nは異なるD基およびポ
リマー次数の数を絶対的に定義している。術語Dq は意
図により変動できる一般化されたD単位を表すのに対し
て、各Dqnは特異的に選択された特定のD単位である。
MおよびT基の場合には、特異性を示す上付添字はM中
のR基R4、R5及びR 6の一つ並びにT中のR7に対する
置換基の特定の選択を表す。用語「活性水素」とはケイ
素原子に直接結合された水素である水素化物官能性基を
意味することに注意されたい。
【0031】実験例 以下に実施例を掲げて本発明を例示するが、これらの実
施例は何等限定的に解されるべきではない。実施例 1 500mlの丸底フラスコに、オクタメチルシクロテト
ラシロキサン(D4 )229.55g即ち3.10モ
ル、デカメチルシロキサン(MD2 MのMに富む化合
物、モル基準でM/(M+D)=0.50)1.92g
即ち0.0124モルおよび低分子量ポリジメチルシロ
キサン油中の4.3重量%KOH(シラノレート触媒)
0.27g(有効塩基濃度50ppm)を装入した。反
応混合物を150℃で3時間加熱した。87−88重量
%固形分の平衡を達成したら、反応混合物を80−90
℃に冷却し、そして20センチストークス(cSt )のポ
リジメチルシロキサン油線状体中の式(Cl3P(NP
Cl22PCl3+PCl6 - を有する窒化塩化燐の2
重量%溶液1.62g(有効濃度138ppm)を加え
た。この窒化塩化燐はカリウムシラノレート触媒を中和
し、100ppmの線状窒化塩化燐を触媒として働くよ
うに残存させた。混合物を80−90℃で1時間攪拌し
その時点で水素化物濃度1.62重量%の線状シリコー
ン水素化物ポリマー(MDH 40-50M)2.23gを加え
た。反応混合物を80−90℃で更に2時間攪拌した。
得られた生成物は透明で無色であり、水素化物含有量が
155ppmであり、25℃で2275cSt の粘度を有
していた。珪素−29NMRによればSi−H基はポリ
マー鎖全体にランダムに配置されていた。こうして製造
された水素化物ポリマーはその後更に精製や濾過をする
ことなくヒドロシリル化に首尾良く利用できた。
【0032】実施例 2 オクタメチルシクロテトラシロキサン623ポンド、デ
カメチルテトラシロキサン5.2ポンド、30ppmの
有効触媒をもたらす量のシリコーン油中4.9重量%水
酸化カリウム0.396ポンド、20cSt シリコーン油
中2重量%窒化塩化燐触媒3.92ポンド、および水素
化物濃度1.622重量%のシリコーン水素化物ポリマ
ー6.22ポンドを使用して、実施例1の手順を繰り返
した。得られた生成物は25℃で2210cSt の粘度を
有し、そして水素化物含有量は160ppmであった。
珪素−29NMRによればSi−H基はポリマー鎖全体
にランダムに配置されていた。こうして製造された水素
化物ポリマーはその後更に精製や濾過をすることなくヒ
ドロシリル化に首尾良く利用できた。
【0033】実施例 3 開環重合で平衡を迅速に達成するには塩基触媒の存在を
必要とする。次の窒化ハロゲン化燐触媒のみを利用して
開環重合する試み(表1)は水素化物コポリマーの合成
は2種の触媒を逐次的に使用すると著しく速いことを示
している。 表1:単一の触媒のみを使用した水素化物シリコーンコポリマーの調製例 反応物質 条件 重量%固形分 粘度cSt 平衡への接近度% ViscasilTM 80℃、6時間 95 1910 40 MD2M; 60ppm シリコーン LPNC2 水素化物 ポリマー14 80℃、24時間 86 2192 98 MD2M; 100ppm シリコーン LPNC2 水素化物 ポリマー14 80℃、24時間 82 1600 94 MD2M; 50ppm シリコーン LPNC2 水素化物 ポリマー1 表1に対する脚注: 1)水素化物1.62重量%の線状シリコーン水素化物
ポリマー。
【0034】2)使用したLPNCは式(Cl3P(N
PCl22PCl3+PCl6 - を有していた。 TM)登録商標。 表1の結果は合計で略5−10時間(開環重合3−6時
間、再分配および縮合2−6時間)で平衡が達成される
のとは対照的に、助成されていないLPNC触媒は24
時間以上要することを示している。従って、二つの反応
を別々に触媒しそして第一段階の触媒を使用しこれを第
二段階の触媒で中和することができることにより反応効
率は増大される。
【0035】実施例 4 viH pqvi(p=3、q=219)の調製 即ち、MviH 3219viの調製、但し、Mvi=(C
32CH2=CHSiO 1/2、DH=(CH3)HSiO
2/2、D=(CH32SiO2/2 。500mlの丸底フ
ラスコに、シロキサン油中のKOH4.3重量%として
0.27gのシラノレート触媒(50ppm)の存在下
にオクタメチルシクロテトラシロキサン223.63
g、および1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラ
メチルジシロキサン2.24gを装入した。反応混合物
を150℃で3時間攪拌した。得られた生成物は87.
3%の固形分を有し、平衡生成物であることを示してい
た。反応混合物を80−90℃に冷却した。冷却後、2
0cSt の粘度を有するシリコーン油中の2重量%溶液と
してLPNC触媒を1.62g(143ppm)加え
た。反応混合物をこの比較的低い温度で1時間攪拌して
から、水素化物濃度1.62重量%を有する線状シリコ
ーン水素化物ポリマー2.46gを加えた。反応混合物
を80−90℃で更に2時間攪拌した。生成物は幾分曇
った液体であり、これをCelite(登録商標)とフ
ーラー土の2:1重量比混合物を通して濾過した。濾過
した生成物は透明無色であり、25℃で544cSt の粘
度を有し、170ppmの水素化物含有量を有してい
た。珪素−29NMRによればアルケニル基が末端に存
在しそして水素化物がシリコーン鎖中にランダムに導入
されていることが共に示された。
【0036】実施例 5 MDq1vi q2H pM(p=10、q1=350、q2=
10)の調製 即ち、MD350vi 10H 10Mの調製。オクタメチルシク
ロテトラシロキサン175.77g、デカメチルテトラ
シロキサン1.92g、テトラメチルテトラビニルシク
ロテトラシロキサン4.97g、シリコーン油中の4.
3重量%KOH0.27g(49ppm)、LPNC触
媒溶液1.62g(177ppm)および水素化物濃度
1.62重量%を有する線状シリコーン水素化物ポリマ
ー3.46gを使用して実施例4の手順を繰り返した。
透明無色の生成物が得られ、粘度は25℃で883cSt
であり、288ppmの水素化物含有量を有していた。
珪素−29NMRによればアルケニル基および水素化物
基が共にシリコーン鎖中にランダムに導入されているこ
とが示された(化学シフト:DH =−37.5ppm、
vi=−35.8ppm)。この反応はシリコーンター
ポリマーを合成するために開環重合に環状種の混合物、
即ち3つの異なるD基を含む3種の前駆体(モノマー)
を使用した、最小ポリマー次数が3である例である。
【0037】実施例 6 MDq1ph q2vi q3H pM(p=10、q1=350、
q2=10、q3=10)の調製 即ち、MD350ph 10vi 10H 10Mの調製、但し、Dph
は両方のR基がフェニル基で置換されたD基に対する特
異性の表記である。オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン490.0g、オクタフェニルシクロテトラシロキサ
ン164.5g、デカメチルテトラシロキサン12.9
2g、テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサ
ン35g、シリコーン油中の4.3重量%KOH0.8
2g(50ppm)、LPNC触媒溶液4.92g(1
40ppm)および水素化物濃度1.62重量%を有す
る線状シリコーン水素化物ポリマー24.4gを使用し
て実施例4および5に使用した手順を繰り返した。透明
無色の生成物が得られ、粘度は25℃で613cSt であ
り、555ppmの水素化物含有量を有していた。珪素
−29NMRによればフェニル、水素化物およびアルケ
ニル基がシリコーン鎖中にランダムに導入されているこ
とが示された(化学シフト:Dph=−48.0ppm、
H =−37.5ppm、Dvi=−35.8ppm)。
この反応は最小ポリマー次数が4であるシリコーンポリ
マーを合成するために開環重合に環状種の混合物として
4つの異なるD基を含む少なくとも4種の前駆体を使用
した例である。
【0038】実施例 7 MDq1vi q3H pM(p=10、q1=350、q3=
10)の調製 500mlの三首丸底フラスコに、ポリジメチルシロキ
サン46.86g(ジメチルシロキシルとしてD0.6
2モル、トリメチルシロキシルとしてM0.009モ
ル)、ヘキサメチルジシロキサン7.71g(トリメチ
ルシロキシルとしてM0.0095モル)、水素メチル
シロキサン106.28g(水素メチルシロキシルとし
てDH 1.77モル)、テトラメチルテトラビニルシク
ロテトラシロキサン15.36g(Dvi0.18モル)
および2重量%の線状窒化塩化燐(LPNC)触媒0.
79mg(LPNC90ppm)を装入した。反応混合
物を90℃で2時間加熱した。反応混合物の粘度の変化
に伴い重量%固形分が変化し、反応が起きたことを示し
た。
【0039】実施例 8 水素化物源の存在下でのテトラメチルテトラビニルシク
ロテトラシロキサンのLPNC触媒による1−工程共重
合に対する反応速度論および平衡への接近度の考察 LPNCルイス酸触媒の存在下で式MDDH M(Mはト
リメチルシロキシル、MHはジメチル水素シロキシル、
DはジメチルシロキシルそしてDHはメチル水素シロキ
シル)の水素化物をテトラメチルテトラビニルシクロテ
トラシロキサンと混合することにより、反応速度論に与
える影響に対する水素化物中の水素化のモル%、モル分
率あるいはモルレベルの各濃度レベルについて評価し
た。速度論的な測定は反応混合物を制御された温度のオ
ーブンに入れそして平衡への接近度の指示指針としての
重量%固形分を測定するために各時間において反応混合
物をサンプリングして行った。100℃での測定結果を
表2に掲げる。
【0040】 表2:LPNCルイス酸触媒の存在下におけるテトラメチルテトラビニルシク ロテトラシロキサンと水素化物源とに対する100℃での反応速度論の評価 水素化レベル 水素化物源 温度 時間 固形分レベル (ppm) (℃) (時) (重量%) 7500 MH30H 50H 100 2 88 7500 MH30H 50H 100 4 88 5000 MH30H 50H 100 2 79 5000 MH30H 50H 100 4 79 5000 MH30H 50H 100 8 80* 1000 MD15H 5 100 2 36 1000 MD15H 5 100 4 37 1000 MD15H 5 100 11 38* 500 MD15H 5 100 2 21 500 MD15H 5 100 4 22 500 MD15H 5 100 11 22 250 MD15H 5 100 2 13 250 MD15H 5 100 4 14 250 MD15H 5 100 11 14 *:100ppmを越えてLPNC触媒を更に加えても
重量%固形分は増加しなかった。
【0041】表2の結果は反応が100℃で行われると
LPNCで触媒される1−工程プロセスは平衡に達する
前に早期に終結される傾向があるとの上記に既述した結
論を例証している。実施例 9 LPNCルイス酸触媒100ppmを使用した、D
4 (オクタメチルシクロテトラシロキサン)およびMD
H 50M(MはトリメチルシロキシルでありDHは水素メチ
ルシロキシルである)に係わる反応に対して、反応混合
物中に存在する活性水素化合物の量、反応温度および時
間を変動させて、実施例8のプロセス条件を繰り返し
た。結果を表3に掲げる。
【0042】 表3:LPNCルイス酸触媒の存在下でのオクタメチルシクロテトラシロキサ ンと水素化物源とに対する反応速度論の考察 水素化レベル 水素化物源 温度 時間 固形分レベル (ppm) (℃) (時) (重量%) 11,000 MDH 50 50 16 85 11,000 MDH 50 50 40 87 11,000 MDH 50 100 2 91 11,000 MDH 50 100 1 73 11,000 MDH 50 100 2 77 11,000 MDH 50 100 4 77 5,000 MDH 50 50 16 79 5,000 MDH 50 50 40 87 5,000 MDH 50 70 2 76 5,000 MDH 50 70 4 84 5,000 MDH 50 70 6 85.5 5,000 MDH 50 70 8 87 5,000 MDH 50 100 2 90 1,000 MDH 50 50 16 47 1,000 MDH 50 50 40 60 1,000 MDH 50 50 168 60 1,000 MDH 50 100 2 84 1,000 MDH 50 100 4.5 85 1,000 MDH 50 100 6.5 86 1,000 MDH 50 100 13 86 表3に呈示した結果は重合される環状種がメチルのよう
な小さなアルキル基を含むときには、LPNCのような
ルイス酸触媒の存在下で共重合はかなり速いことを実証
している。
【0043】実施例 10 LPNCルイス酸触媒100ppmを使用した、Dvi 4
(テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン)
およびMDH 50M(MはトリメチルシロキシルでありDH
は水素メチルシロキシルである)に係わる反応に対し
て、反応混合物中に存在する活性水素化合物の量、反応
温度および時間を変動させて、実施例9のプロセス条件
を繰り返した。結果を表4に掲げる。
【0044】 表4:LPNCルイス酸触媒の存在下でのテトラメチルテトラビニルシクロテ トラシロキサンと水素化物源とに対する反応速度論の考察 水素化レベル 水素化物源 温度 時間 固形分レベル (ppm) (℃) (時) (重量%) 11,000 MDH 50 70 2 81 11,000 MDH 50 70 4.5 83 11,000 MDH 50 70 22 85 11,000 MDH 50 100 2 77 11,000 MDH 50 100 4 783 11,000 MDH 50 100 8 793 7,500 MDH 4 70 2 27 7,500 MDH 4 70 4 17 7,500 MDH 4 70 10 21 7,500 MDH 4 70 26 21 7,500 MDH 4 70 122 25 7,500 DH xおよびMM1 70 2 27 7,500 DH xおよびMM 70 4 32 7,500 DH xおよびMM 70 10 43 7,500 DH xおよびMM 70 26 48 7,500 DH xおよびMM 70 122 48 7,500 MDH 4 100 2 22 7,500 MDH 4 100 5 26 5,000 MDH 4 100 2 22 5,000 MDH 4 100 5 35 5,000 MDH 50 100 2 62 5,000 MDH 50 100 4 63 5,000 MDH 50 100 8 632 5,000 MDH 50 70 2 55 5,000 MDH 50 70 4 65 5,000 MDH 50 70 8 77 5,000 MDH 50 70 10 82 5,000 MDH 50 70 14 83 5,000 MDH 50 70 20 84 1,000 MDH 50 70 2 13 1,000 MDH 50 70 4 19 1,000 MDH 50 70 10 26 1,000 MDH 50 70 26 41 1,000 MDH 50 70 122 74 1,000 MDH 4 100 2 32 1,000 MDH 4 100 4 31 1,000 MDH 4 100 11 312 800 MDH 50 100 2 14 800 MDH 50 100 4 15 500 MDH 4 100 2 19 500 MDH 4 100 4 19 500 MDH 4 100 11 19 250 MDH 4 100 2 13 250 MDH 4 100 4 13 250 MDH 4 100 11 13 表4に対する脚注: 1)DH xは水素メチルシロキシル単位からなる環状水素
化物であり、ここにxは4−6の範囲であり、そしてM
Mはヘキサメチルジシロキサンである。
【0045】2)更にLPNC触媒を加えても平衡に更
に接近することはなかった。 3)珪素−29NMRは形成されたコポリマー中にビニ
ル種と水素化物種とが共に導入されていることを示して
いた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダナ・アン・リッシオ アメリカ合衆国、ニューヨーク州、ウォー ターブリエット、ハズウェル・ロード、 138番 (72)発明者 ブレンダ・エス・ワッザー アメリカ合衆国、ニューヨーク州、ラウド ンビル、サイプリス・ドライブ、17番

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)活性水素約0.100モル%を越
    える活性水素含有量を有する水素に富むシロキサンを選
    択し、そして(b)触媒のルイス酸化合物の存在下で環
    状シロキサンおよび前記の水素に富むシロキサンを重合
    してコポリマーのシロキサンを生成することからなる、
    シロキサンコポリマーの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記触媒であるルイス酸化合物が、 1)(X3P(NPX2nPX3+PX6 - (式中、nは
    1−6の整数でありそしてXはハライドである)、 2)(X3P(NPX2nNPX3+PX6 - (式中、n
    は1−6の整数でありそしてXはハライドである)、 3)(X3P(NPX2nNPX3+EXm -(式中、E
    は1.2−2の電気陰性度値を有する元素であり、mは
    3−8の整数でありそしてXはハライドである)、 4)O(X)2-aaP(NPX2bNPX3-cc(式
    中、bは0−8の整数、aは0か1、cは0か1、Yは
    OH、OR′またはR′CO2 であり、ここにR′はア
    ルキルまたはアリールであり、そしてXはハライドであ
    る)、 5)O(X)2-aaP(NPX2bNP(O)X2-cc
    (式中、bは0−8の整数、aは0か1、cは0か1、
    YはOH、OR′またはR′CO2 であり、ここにR′
    はアルキルまたはアリールであり、そしてXはハライド
    である)、 6)X3-p(HO)pP(NPX2mNP(O)X2 (式
    中、mは0−6の整数であり、pは0か1でありそして
    Xはハライドである)、および 7)X3P(NPX2mNPX2(O)(式中、mは0−
    6で変動可能な値でありそしてXはハライドである)か
    らなる群から選ばれる窒化燐化合物である、請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 XがF、Cl、BrおよびIからなる群
    から選ばれ、そしてEがAl、Sb、P、Sn、Znお
    よびFeからなる群から選ばれる請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記窒化燐化合物が式(X3P(NP
    2nPX3+PX6 - を有する請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 nが2でありXがClである請求項4記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 前記水素に富むシロキサンが式 MD′αDH pM (式中、Mは式R456SiO1/2を有し、ここに
    4、R5およびR6 はそれぞれ独立して水素および炭素
    原子数1−40の一価の炭化水素基からなる群から選ば
    れ、D′は式SiR122/2 を有し、ここにR1およ
    びR2は独立して水素および炭素原子数1−40の一価
    の炭化水素基からなる群から選ばれ、DH は式SiR1
    HO2/2を有し、ここにR1 は独立して水素および炭素
    原子数1−40の一価の炭化水素基からなる群から選ば
    れ、下付添字pは1かまたはそれより大きく、そして下
    付添字αは0であるかまたは独立してpと同じ値を取
    る)を有する請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 Mに富むシロキサン化合物を更に含む請
    求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 式 Muq で表され、少なくとも2つのDqを有しそして各Dqが他
    の全てのDq とは異なった構造をしているシリコーンポ
    リマー(式中、各Dqは式SiR122/2を有し、ここ
    に各DqにおけるR1およびR2 は各々独立して水素およ
    び炭素原子数1−40の一価の炭化水素基からなる群か
    ら選ばれ、Dq の各下付添字qは独立して1あるいはそ
    れより大きく、Mは式R456SiO1/2を有し、ここ
    にR4、R5およびR6 はそれぞれ独立して水素および炭
    素原子数1−40の一価の炭化水素基からなる群から選
    ばれ、Mの化学量論的な下付添字uは0でなく正の値で
    あり、但し、R1、R2、R4、R5およびR6 の一つは水
    素でありそして水素でないR 1、R2、R4、R5およびR
    6 の一つは2−40個の炭素原子を有するアルケニル基
    である)。
  9. 【請求項9】 式 Muq で表され、少なくとも2つのDqを有しそして各Dqが他
    の全てのDq とは異なった構造をしている、請求項1に
    記載の方法により製造されたシリコーンポリマー(式
    中、各Dqは式SiR122/2を有し、ここに各Dq
    おけるR1およびR2は各々独立して水素および炭素原子
    数1−40の一価の炭化水素基からなる群から選ばれ、
    q の各下付添字qは独立して1あるいはそれより大き
    く、Mは式R 456SiO1/2を有し、ここにR4、R5
    およびR6 はそれぞれ独立して水素および炭素原子数1
    −40の一価の炭化水素基からなる群から選ばれ、Mの
    化学量論的な下付添字uは0でなく正の値であり、但
    し、R1、R2、R4、R5およびR 6 の一つは水素であり
    そして水素でないR1、R2、R4、R5およびR6 の一つ
    は2−40個の炭素原子を有するアルケニル基であ
    る)。
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