JPH10115518A - 距離測定装置およびその装置が用いられた車両 - Google Patents

距離測定装置およびその装置が用いられた車両

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JPH10115518A
JPH10115518A JP28757896A JP28757896A JPH10115518A JP H10115518 A JPH10115518 A JP H10115518A JP 28757896 A JP28757896 A JP 28757896A JP 28757896 A JP28757896 A JP 28757896A JP H10115518 A JPH10115518 A JP H10115518A
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JP
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distance
vehicle
observation
measuring device
viewing angle
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JP28757896A
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Inventor
Takeshi Ishida
毅 石田
Yuichi Niimoto
祐一 新本
Hideki Touei
英樹 東影
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物までの距離が近距離であっても、また
遠距離であっても、確実に距離の測定を行えるようにす
る。 【解決手段】 距離測定装置は、2組の観測部10P,
10Qを有する観測系10と、観測部毎に設けられた演
算処理部11P,11Qと、各演算処理部を切り換える
切換制御部9とから成る。各観測部10P,10Qは、
一対の受光レンズと一対の受光器とを含むと共に、視野
角度変更手段15として、観測部10P,10Qの視野
を広げるための曲率が異なるシリンドリカルレンズ16
P,16Qが設けてある。これらシリンドリカルレンズ
16P,16Qにより、各観測部10P,10Qの垂直
視野角が大小設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、対象物までの距離を
測定するのに用いられる距離測定装置と、その距離測定
装置が搭載される自動車などの車両(以下、単に「車
両」という)とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の走行安全性を高めるため
に、車両の室内または室外に、前方車,後方車,周辺の
障害物までの距離を測定するための距離測定装置を搭載
し、その距離測定装置による測定結果に基づき、周囲の
車両や障害物との距離を一定に保ちながら車両の走行を
制御することが提案されている。
【0003】図25は、従来の距離測定装置の構成を示
すもので、左右一対の受光レンズ1a,1bと、各受光
レンズ1a,1bに対応する左右一対の受光器2a,2
bとで観測系3が構成される。各受光レンズ1a,1b
は、光軸が平行となるよう所定の距離Dだけ隔てて配置
される。各受光器2a,2bにはPDアレイが用いら
れ、複数個の画素4が横一列に配置されて成る。図中、
A,Bは左右の各光学系の水平方向の視野を示してお
り、各視野A,Bが重なる視野範囲Cに対象物が入った
とき、その対象物までの距離を測定することができる。
【0004】前記視野範囲C内に対象物が存在すると
き、各受光レンズ1a,1bは受光器2a,2b上に対
象物の像をそれぞれ結像させる。各受光器2a,2b
は、それぞれの像の光強度分布を検出する。この距離測
定装置は、距離を算出するための演算処理部(図示せ
ず)を有し、演算処理部は、前記2つの像の光強度分布
のずれ量から位相差相関法を用いて対象物までの距離を
算出する。
【0005】図26は、距離測定の原理説明図である。
いま各受光器2a,2bで検出された各像の光強度分布
のずれ量をx1 ,x2 、受光レンズ1a,1bと受光器
2a,2bとの距離をF、受光レンズ1a,1b間の距
離をDとすると、対象物5までの距離Lは、次式により
求められる。
【0006】
【数1】
【0007】また各受光器2a,2bの有効画素数を
n、画素ピッチをpとすると、各受光器2a,2bの有
効長さSおよび前記視野範囲Cを規定する視野角θ(以
下「水平視野角」という)はそれぞれ次式で与えられる
もので、視野範囲Cに対象物5が存在する場合、各受光
器2a,2b上にコントラストのある像を結像させるこ
とにより、その対象物5までの距離Lを測定できる。
【0008】
【数2】
【0009】
【数3】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一方、受光器2a,2
bが並ぶ方向に対して垂直な方向の視野角(以下「垂直
視野角」という)は、各受光器2a,2bの大きさと、
各受光レンズ1a,1bとの関係とで決まるが、この垂
直視野角は、通常広くとることができない。例えば、受
光器2a,2bの垂直方向の大きさが200μm、各受
光器2a,2bと各受光レンズ1a,1bとの距離Fを
20mmとすると、垂直視野角は約0.6度である。
【0011】垂直視野角が小さいと、各受光器2a,2
b上にコントラストのある像を結像できなかったり、た
とえ結像できても、自車両のピッチングなどによりコン
トラストのある像が受光器2a,2bより外れてしまう
おそれがあるため、垂直視野角を広げる必要がある。
【0012】近距離の物体までの距離を測定する場合、
垂直視野角が狭いと、物体の検出範囲が狭くなるため、
コントラストのある像が得られず、距離が測定できない
場合が生じる。特に前方車との車間距離を測定する場
合、車両のトランク部分が大きな車種については、小さ
な垂直視野角では、コントラストのある像が得られない
ため、近距離では垂直視野角は広い方が望ましい。全て
の車両に存在するナンバープレートを対象物として前方
車との車間距離を測定する場合、ナンパープレートの設
置高さは車両によって変動するため、1〜2mの近距離
では、10度以上の垂直視野角が必要である。
【0013】一方、前方車との距離が遠距離の場合、垂
直視野角が広いと、前方車の像以外の物体像、具体的に
は道路,空,前方の背景などの像が占める割合が大きく
なるため、コントラストの小さな像となり、前方車を特
定して認識するのが困難となる。従って遠距離の物体ま
での距離を測定する場合、垂直視野角を狭くする必要が
ある。高精度の距離測定を行うために、高さ方向の視野
範囲の1/2以上を対象物体が占めるのが望ましいとす
ると、30m先を走行する前方車の高さが1.4mであ
る場合、その前方車までの車間距離を測定するには、垂
直視野角度は5度以下が望ましい。以上のことから明ら
かなように、対象物までの距離が近距離であっても、ま
た遠距離であっても、そのいずれにも最適な垂直視野角
は存在しない。
【0014】この発明は、上記問題点に着目してなされ
たもので、対象物までの距離が近距離であっても、また
遠距離であっても、確実に距離の測定を行い得る距離測
定装置を提供することを目的とする。またこの発明が他
に目的とするところは、上記の距離測定装置を用いるこ
とにより、安全走行性が大幅に高められた車両を提供す
る点にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の距離測定装置
は、一対の結像手段と、各結像手段により得られる像の
光強度分布をそれぞれ検出する一対の受光手段とを含む
観測系と、この観測系の各受光手段で検出される前記光
強度分布のずれ量から対象物までの距離を算出する演算
処理部とから成るもので、前記観測系には、受光手段が
並ぶ方向に対して垂直な方向の視野角を変更するための
視野角変更手段が設けられて成る。
【0016】請求項2の発明にかかる距離測定装置で
は、前記観測系は、一対の結像手段と、各結像手段によ
り得られる像の光強度分布をそれぞれ検出する一対の受
光手段とから成る観測部を2組含んでおり、前記視野角
変更手段は、各観測部の光路上に種類の異なるシリンド
リカルレンズをそれぞれ配置して、いずれかの観測部を
有効とすることにより、視野角を変更するよう構成され
て成る。
【0017】請求項3の発明にかかる距離測定装置で
は、前記観測系は、一対の結像手段と、各結像手段によ
り得られる像の光強度分布をそれぞれ検出する一対の受
光手段とから成り、前記視野角変更手段は、前記観測系
の光路上に種類の異なるシリンドリカルレンズを選択的
に配置することにより、視野角を変更するよう構成され
ている。
【0018】請求項4の発明にかかる距離測定装置で
は、前記視野角変更手段は、視野内の対象物までの距離
に応じて前記視野角を変更するようにしている。
【0019】請求項5の発明にかかる距離測定装置で
は、前記視野角変更手段は、視野内の対象物までの距離
が近距離であれば、視野角を広く設定し、遠距離であれ
ば、視野角を狭く設定するようにしている。
【0020】請求項6の発明にかかる距離測定装置で
は、前記演算処理部は、前記視野角変更手段により視野
角が広く設定されているときの距離の測定値が設定値以
上であるとき、前記測定値を採用しないように処理して
いる。
【0021】請求項7の発明にかかる車両は、請求項1
〜6のいずれかに記載された距離測定装置が室内または
室外に取り付けられて成るものである。
【0022】
【作用】視野角変更手段により垂直方向の視野角を設定
した上で、観測系の一対の結像手段により対象物の像を
一対の受光手段に結像させると、各受光手段により各像
の光強度分布がそれぞれ検出され、演算処理部は、各像
の光強度分布のずれ量から対象物までの距離を算出す
る。
【0023】請求項2の距離測定装置では、種類の異な
るシリンドリカルレンズを含む2組の観測部のうち、有
効とされた一方の観測部により距離の測定が行われる。
【0024】請求項3の距離測定装置では、種類の異な
るシリンドリカルレンズのうち、選択された一方のシリ
ンドリカルレンズを観測系に適用して距離の測定が行わ
れる。
【0025】請求項4の距離測定装置では、視野内の対
象物までの距離に応じて視野角を設定するので、対象物
までの距離が近距離であっても、また遠距離であって
も、確実な距離の測定が行われる。
【0026】請求項5の距離測定装置では、対象物まで
の距離が近距離のときは、視野角を広く設定するので、
コントラストのある像が得られる。また対象物までの距
離が遠距離のときは、視野角を狭く設定するので、対象
物以外の物体像が占める割合が小さくなって、コントラ
ストの大きな像が得られる。
【0027】請求項6の距離測定装置では、広い視野角
を設定することにより、対象物より遠い距離にある対象
物以外の物体を観測して距離測定を行っても、その測定
値は設定値以上になって不採用となるので、その測定値
を対象物までの距離として誤認することはない。
【0028】請求項7の車両では、請求項1〜6のいず
れかに記載された距離測定装置が室内または室外に取り
付けられているので、その距離測定装置による測定結果
に基づき、周囲の車両や障害物との距離を一定に保ちな
がら車両の走行が制御され、安全走行性が高められる。
【0029】
【実施例】図1および図2は、この発明の一実施例であ
る距離測定装置の構成を示す。なお、図1は、距離測定
装置を側方より見た図であり、図2は、距離測定装置を
上方より見た図である。図示例の距離測定装置は、対象
物5を観測するための上下に2組の観測部10P,10
Qを有する観測系10と、対象物5までの距離Lを算出
するための観測部10P,10Q毎に設けられた演算処
理部11P,11Qと、各演算処理部11P,11Qを
切り換える切換制御部9とで構成される。
【0030】前記観測系10の各観測部10P,10Q
は、結像手段として、左右一対の受光レンズ13a,1
3bを、また受光手段として、PDアレイより成る左右
一対の受光器14a,14bを、それぞれ含むと共に、
各観測部10P,10Qの受光レンズ13a,13bの
前方位置に、測定可能な距離を長くするための3個のミ
ラー6,7,8を配置して、レンズ間距離を広げてい
る。
【0031】前記の3個のミラー6,7,8のうち、左
右位置のミラー6,7は、対象物5からの光を反射して
中央位置のミラー8へ導き、また中央位置のミラー8
は、左右位置のミラー6,7からの光をそれぞれ反射し
て、各観測部10P,10Qの左右の各受光レンズ13
a,13bへ導く。
【0032】各観測部10P,10Qにおける各受光レ
ンズ13a,13bは、光軸が平行となるよう所定の距
離だけ隔てて同一のフレーム20にそれぞれ一体に固定
されており、各受光レンズ13a,13bの後方には、
それぞれ受光器14a,14bを位置させて、対象物5
の像を結像させる。各受光器14a,14bは、それぞ
れの像の光強度分布を検出するためのもので、複数個の
画素16が横一列に配置されて成る。
【0033】各観測部10P,10Qにおける各演算処
理部11P,11Qは、各受光器14a,14bで検出
された像の光強度分布のずれ量から位相差相関法を用い
て対象物5までの距離Lを算出する。上記した観測系1
0には、受光レンズ13a,13bが並ぶ方向に対して
垂直な方向の視野角、すなわち垂直視野角を変更するた
めの視野角変更手段15が設けられている。
【0034】この実施例の視野角変更手段15は、前記
切換制御部9と、各観測部10P,10Qについて設け
られたシリンドリカルレンズ16P,16Qとで構成さ
れる。各シリンドリカルレンズ16P,16Qは、垂直
方向の視野P,Qを広げるために各観測部10P,10
Qの光路上に配置されるのもので、曲率が異なるシリン
ドリカルレンズ16P,16Qを用いることにより、一
方の観測部10P(以下「第1の観測部10P」とい
う)の垂直視野角をθP (例えばθP =4度),他方の
観測部10Q(以下「第2の観測部10Q」という)の
垂直視野角をθQ(例えばθQ =10度)に、それぞれ
設定する。なお、図示例では、各シリンドリカルレンズ
16P,16Qを前記ミラー6,7,8の前方位置に配
置しているが、これに限らず、例えば受光レンズ13
a,13bと受光器14a,14bとの間に配置するこ
ともできる。
【0035】第1,第2の各観測部10P,10Qの視
野P,Qの向きは、受光レンズ13a,13bと受光器
14a,14bとの位置関係を個々に設定することよ
り、異なった向きに設定することが可能である。図3お
よび図4は、車両の比較的高い位置、例えばルームミラ
ーの裏側などに距離測定装置を設置した場合の各観測部
10P,10Qの視野P,Qの向きを示す。距離測定装
置の設置位置が高い場合、前方車30のトランク部31
までの距離を測定するには、遠距離測定用の第1の観測
部10Pは、水平方向に対してやや下向きの角度α(例
えばα=2度)に視野Pの向きを設定し、近距離測定用
の第2の観測部10Qは、さらに下向きの角度β(例え
ばβ=8度)に視野Qの向きを設定する。なお、距離測
定装置を車両の低い位置、例えばフロントグリルなどに
設置する場合は、各観測部10P,10Qの視野P,Q
の向きはほぼ水平方向に設定すればよい。
【0036】前記切換制御部9は、視野内の対象物5ま
での距離Lに応じて各観測部10P,10Qの演算処理
部11P,11Qを切り換えるもので、対象物5までの
距離が遠距離であれば、第1の観測部10Pを有効化し
て狭い垂直視野角θP に設定し、対象物までの距離が近
距離であれば、第2の観測部10Qを有効化して広い垂
直視野角θQ に設定する。
【0037】いま水平視野角が15度の場合、普通乗用
車の横幅が1.8m程度とすると、普通乗用車の横幅全
体が視野内に入るのは、前方車との距離が7m程度のと
きである。車幅全体が常に視野内に入れば、たとえ垂直
視野角が狭くても、常にコントラストのある像を得るこ
とができる。一方、距離測定装置をルームミラーの裏側
などに取り付け、視野の向きを8度下方へ傾けた場合を
考えると、前方車が存在しないとき、視野内に入る地面
までの距離は約9mである。
【0038】以上の場合には、例えば前方車との距離が
8mを境目として、遠距離用の観測部10Pと、近距離
用の観測部10Qとを切り換えるようにすればよい。す
なわち近距離用の第2の観測部10Qによる距離の測定
値が8m以上であれば、その測定出力を採用せず、遠距
離用の第1の観測部10Pに切り換えるのである。この
ようにすれば、道路上の白線や文字までの距離を誤って
出力するのを避けることができる。同様に、遠距離用の
第1の観測部10Pによる距離の測定値が8mより小さ
ければ、その測定出力を採用せず、近距離用の第2の観
測部10Qに切り換えるもので、これにより確実に対象
物を捉えらることが可能である。
【0039】図5は、上記した原理に基づく切換制御部
9による切換制御の手順をステップ1〜9(図中、ステ
ップを「ST」で示す)で示す。図5のST1におい
て、切換制御部9は近距離用の第2の観測部10Qの演
算処理部11Qの出力をチェックする。もし演算処理部
11Qが距離の測定値を出力していれば、ST2の判定
が「YES」となり、切換制御部9は、つぎのST3で
その出力が8mより小さいかどうかを判断する。もし8
mより小さければ、ST3の判定が「YES」となり、
第2の観測部10Qの演算処理部11Qの出力を距離の
測定値として採用する(ST4)。
【0040】もしST3の判定が「NO」であるか、ま
たはST2の判定が「NO」であるとき、切換制御部9
は、ST5で遠距離用の第1の観測部10Pの演算処理
部11Pの出力をチェックする。もし演算処理部11P
が距離の測定値を出力していれば、ST6の判定が「Y
ES」となり、切換制御部9は、つぎのST7でそのり
出力が8m以上かどうかを判断するが、もしST6の判
定が「NO」であれば、切換制御部9はエラーである旨
を出力する(ST8)。
【0041】もし前記ST7において、切換制御部9が
演算処理部11Pの出力が8m以上であると判断したと
き、ST7の判定は「YES」であり、第1の観測部1
0Pの演算処理部11Pの出力を距離の測定値として採
用し(ST9)、ST7の判定が「NO」であれば、S
T1に戻り、切換制御部9は近距離用の第2の観測部1
0Qの演算処理部11Qの出力をチェックする。
【0042】なお、切換制御部9による切換時のチャタ
リングなどを防止するために、ST3の判断距離に1m
程度の余裕をもたせ、例えば7mより小さければ、第2
の観測部10Qから第1の観測部10Pへ切り換えるよ
うにしても、なんら問題はない。また遠距離用の第1の
観測部10Pによる観測の結果、コントラストのある画
像が得られさえすれば、距離の測定が可能であるから、
もし第1の観測部10Pの演算処理部11Pが距離の測
定値を出力していれば、その出力を採用するようにし、
もし出力しなくなったとき、あるいはコントラストのあ
る画像が得られないと判断したとき、近距離用の第2の
観測部10Qへ切り換えるようにしてもよい。
【0043】図6は、上記した原理に基づく切換制御部
9による切換制御の手順を示す。図6のST1におい
て、遠距離用の第1の観測部10Pにおける受光器14
a,14bの少なくとも一方について演算処理部11P
は画像信号をチェックし、コントラストのある画像が得
られているかどうかを判断する(ST2)。もしコント
ラストのある画像が得られているとき、ST2の判定は
「YES」であり、この場合は、第1の観測部10Pの
演算処理部11Pは距離の測定値を出力できるのである
から、切換制御部9は、第1の観測部10Pの演算処理
部11Pの出力を距離の測定値として採用する(ST
3)。
【0044】もしST2の判定が「NO」のとき、ST
3で近距離用の第2の観測部10Qにおける受光器14
a,14bの少なくとも一方について演算処理部11Q
は画像信号をチェックし、コントラストのある画像が得
られているかどうかを判断する(ST5)。もしコント
ラストのある画像が得られているとき、ST5の判定は
「YES」であり、この場合は、第2の観測部10Qの
演算処理部11Qは距離の測定値を出力できるのである
から、その出力が8mより小さいかどうかを判断する
(ST7)。もし8mより小さければ、ST7の判定は
「YES」であり、第2の観測部10Qの演算処理部1
1Qの出力を距離の測定値として採用する(ST8)。
なお、ST5でコントラストのある画像が得られていな
いと判断したときは、切換制御部9はST6でエラーで
ある旨を出力し、またST7で8m以上であると判断し
たときは、ST7の判定は「NO」であり、ST1に戻
り、切換制御部9は遠距離用の第1の観測部10Pにつ
いて少なくとも一方の受光器14a,14bの画像信号
をチェックする。
【0045】図7は、前記受光器14a,14bにより
得られる物体像の光強度分布を示すもので、図7(1)
は、コントラストのある像の光強度分布を、また図7
(2)(3)は、コントラストのない像の光強度分布
を、それぞれ示す。図7(1)のコントラストのある像
について、微分処理を行うと、図7(1)′に示すよう
に、変極点のある微分波形となるが、図7(2)(3)
のコントラストのない像について、微分処理を行うと、
図7(2)′(3)′に示すように、変極点のない微分
波形となる。これを利用して、一方または両方の受光器
14a,14b上の像について、前記演算処理部11
P,11Qで微分処理を行い、もし変極点が存在してい
れば、コントラストのある画像が得られていると判断
し、またもし変極点が存在していなければ、コントラス
トのある像が得られていないと判断する。
【0046】なお、図6の実施例では、第2の観測部1
0Qの演算処理部11Qの出力が8mより小さいと判断
されたとき、第2の観測部10Qの演算処理部11Qの
出力を距離の測定値として採用しているが(ST8)、
第1,第2の各観測部10P,10Qの演算処理部11
P,11Qの出力のうち、小さい方の出力を採用するよ
うにしてもよく、また両者の平均値を算出してその算出
値を採用するようにしてもよい。
【0047】図8は、この発明の他の実施例である距離
測定装置の構成を示すもので、同図は、距離測定装置を
側方より見た図である。図示例の距離測定装置は、対象
物を観測するための観測系10と、対象物までの距離L
を算出するための演算処理部11と、観測系10の垂直
視野角を変更するための視野角変更手段15とで構成さ
れる。
【0048】前記観測系10は、結像手段として一対の
受光レンズ13a,13bと、受光手段としてPDアレ
イより成る一対の受光器14a,14bとを含むと共
に、受光レンズ13a,13bの前方位置に、図1の実
施例と同様、3個のミラーより成る反射光学系40が配
置されている。
【0049】各受光レンズ13a,13bは、光軸が平
行となるよう所定の距離だけ隔てて配置されると共に、
各受光レンズ13a,13bの後方に、それぞれ受光器
14a,14bを位置させて、対象物5の像を結像させ
る。演算処理部11は、各受光器14a,14bで検出
された像の光強度分布のずれ量から位相差相関法を用い
て対象物までの距離を算出する。
【0050】前記視野角変更手段15は、切換制御部9
と、垂直方向の視野を広げるための一対のシリンドリカ
ルレンズ16P,16Qと、シリンドリカルレンズ16
P,16Qが一体固定されるフレーム41を上下に移動
させていずれかのシリンドリカルレンズを観測系10の
光路中に位置させる切換機構42とで構成される。前記
シリンドリカルレンズ16P,16Qとして曲率の異な
るものが用いられており、一方のシリンドリカルレンズ
16Pは垂直視野角を例えば4度に、他方のシリンドリ
カルレンズ16Qは垂直視野角を例えば10度に、それ
ぞれ設定する。
【0051】前記切換機構42は、駆動源としてのモー
タ17と、モータ17の正逆回転を往復直線運動に変換
して前記フレーム41に伝達する伝動機構18と、前記
切換制御部9による制御に基づいてモータ17の正逆回
転を制御する駆動制御部19とで構成される。前記伝動
機構18は、前記モータ17のモータ軸に装着されたピ
ニオン21と、前記フレーム41に装着されたラック2
2とで構成することができる。前記ピニオン21とラッ
ク22とは噛み合っており、モータ17の正逆回転をピ
ニオン21およびラック22が往復直線運動に変換して
フレーム41に伝達し、これにより前記反射光学系40
の前方にいずれかのシリンドリカルレンズ16P,16
Qを位置させる。
【0052】なお、伝動機構18は、この実施例のよう
に、2個のシリンドリカルレンズ16P,16Qを一体
に往復動させる構成のものに限らず、2個のシリンドリ
カルレンズ16P,16Qを個別の機構により往復動さ
せる構成のものであってもよい。また、伝動機構18
は、ラック22とピニオン21以外の機構で構成しても
よく、たとえばボイスコイルモータで直接フレーム41
を駆動するようにしてもよい。さらにシリンドカルレン
ズ16P,16Qを移動させることに代えて、受光レン
ズ13a,13bの方を移動させる方式であってもよ
く、この場合は、視野全体の向きも変更されることにな
るので、遠距離用のシリンドカルレンズ16Pを用いる
ときは水平やや下向きに、近距離用のシリンドカルレン
ズ16Qを用いるときはさらに下向きになるよう、受光
レンズ13a,13bと受光器14a,14bとの相対
位置関係を調節する。
【0053】図9は、前記切換機構42として、ガルバ
ノミラー50が用いられた実施例を示す。図示例では、
前記ガルバノミラー50が遠距離用および近距離用のシ
リンドカルレンズ16P,16Qと前記光学系40との
間に配置されており、ガルバノミラー50の傾きを変更
することにより、前記光学系40の光路にいずれか一方
のシリンドリカルレンズ16P,16Qを位置させる。
この実施例の構成によれば、距離測定装置の奥行きを小
さくできて薄型化が可能となるため、これをルームミラ
ーの裏側に取り付ける場合、取付けが容易となり、また
外観を損なうこともない。
【0054】この発明の距離測定装置は、自動車などの
車両の安全走行を実現するための用途に好適であるが、
他の用途に用いることももちろん可能である。図10に
は、この発明の距離測定装置が搭載された車両60が示
してある。図示例の車両60は、ルームミラーの背面に
距離測定装置が取り付けられているが、室内であれば、
これ以外にダッシュボードの上面などに取り付けてもよ
く、また室外であれば、バンパーやフロントグリルなど
に取り付けてもよい。このように距離測定装置を車両の
前部に取り付けて車両の前方を監視するが、車両の後部
や側部に取り付ければ、車両の後方や側方を監視でき
る。
【0055】図11は、車室内の運転席を示すもので、
運転席前面の計器パネル61には、速度メータ62やタ
コメータ63の他に、前方車などの被検知物体までの距
離を表示する距離表示器64が配置してある。この距離
表示器64には、前方の被検知物体までの距離がリアル
タイムで表示されるため、運転者は、勘に頼ることな
く、安全な車間距離を保つことができ、錯覚や運転疲労
などに起因する車間距離の詰め過ぎによる事故の発生を
防止できる。
【0056】この発明の距離測定装置は、図10および
図11の車間距離表示システムに使用できる他に、さら
に発展させて、追突防止システムに用いることも可能で
ある。図12には、追突防止システムが搭載された車両
65が、また図13には、追突防止システムの構成例
が、それぞれ示してある。図12の車両65には、室内
のルームミラーの背面に距離測定装置66が取り付けて
あり、車両65の前方の地面上に視野が設定されてい
る。また運転席の適所には、図示していないが、危険を
知らせる警報ブザーなどの警報器が配備されている。
【0057】この追突防止システムは、図13に示すよ
うに、制御主体である追突防止用の制御部67に、入出
力装置として、距離測定装置66,速度センサ68,警
報器69,およびブレーキ70がそれぞれ接続されてい
る。前記制御部67には、距離測定装置66からは前方
車との車間距離が、また速度センサ68からは自車両6
5の走行速度が、それぞれ入力されており、制御部67
は、前記車間距離と走行速度とに基づいて危険度を判断
し、危険であると判断すれば、警報器69を作動させて
運転者へ報知すると共に、ブレーキ70を強制的に動作
させて危険を回避する。
【0058】図14は、前記制御部67による危険判断
方法を示す。図中、横軸は前記速度センサ68により監
視されている自車両65の走行速度であり、縦軸は前記
距離測定装置66により監視されている前方車との車間
距離である。図14において、C1は許容領域、C2は
低度危険領域、C3は高度危険領域を示し、これら領域
の境界は自車両65の走行速度と前方車との車間距離と
の関数として定められる。許容領域C1では追突防止シ
ステムは作動しないが、低度危険領域C2に入ると、ま
ず警報器69が作動して運転者へ危険を知らせる。さら
に高度危険領域C3に入ると、自動的にブレーキ70が
作動し、車両65を強制的に減速もしくは停止させる。
従って運転者の不注意や居眠りなどにより追突事故を防
止できる。
【0059】図15は、前記制御部67による制御の流
れを示す。なお、同図では、各ステップをSTで示して
ある。同図のST1において、距離測定装置66により
前方車との車間距離が測定されると、制御部67は、測
定された車間距離と、速度センサ68により検出された
自車両65の走行速度とを取り込んで危険度を判断し、
自車両65が図14のどの領域にあるかを判定する(S
T2)。まずST3では、車両65が許容領域C1内に
あるかどうかにより危険か否かを判定しており、もし許
容領域C1内にあれば、ST3の「危険であるか」の判
定は「NO」であり、制御部67は引き続き危険度を監
視し続ける。もし車両65が許容領域C1内になけれ
ば、ST3の「危険であるか」の判定は「YES」であ
り、つぎのST4で低度危険領域C2内にあるか、高度
危険領域C3内にあるかを判断する。もし低度危険領域
C2内にあれば、ST4の判定は「YES」であり、制
御部67は警報器69を作動させる(ST5)。もし高
度危険領域C3内にあれば、ST4の判定は「NO」で
あり、制御部67はブレーキ70を作動させる(ST
6)。
【0060】なお、上記の追突防止システムでは、危険
領域を警報器69を作動させるための低度危険領域C2
と、ブレーキ70を作動させるための高度危険領域70
とに分けているが、高度危険領域70をさらに2つに分
け、危険度が低い方の領域では、ブレーキ70を弱く作
動させて車両65を減速させ、危険度が高い方の領域で
は、ブレーキ70を強く作動させて車両65を急停止さ
せてもよい。
【0061】この発明の距離測定装置は、上記の追突防
止システムの他に、図16〜図19に示す車両の視界補
助システムに用いこともできる。この視界補助システム
は、車線変更時やバック駐車時の視界を補助するための
もので、図16には、視界補助システムが搭載された車
両71が、図17には、視界補助システムの構成が、そ
れぞれ示してある。図16の車両71には、左右両側の
サイドミラー72,72および車両後部のバンパー73
の左右両側部に距離測定装置66をそれぞれ取り付け
て、車両71の後方および両側部後方に視野を設定して
いる。
【0062】この視界補助システムは、図17に示すよ
うに、制御主体である視界補助用の制御部74に、入出
力装置として、複数個の距離測定装置66,速度センサ
68,および警報器69がそれぞれ接続されている。前
記制御部74には、各距離測定装置66からは後方の被
検知物体までの距離が、また速度センサ68からは自車
両71の走行速度が、それぞれ入力されると共に、バッ
クランプ制御信号やウィンカー制御信号が入力されてい
る。制御部74は、これら入力に基づいて車線変更時や
バック駐車時の危険度を判断し、危険と判断すれば、警
報器69を作動させて運転者へ報知する。
【0063】図18は、車線変更時における前記制御部
74による制御の流れを示す。同図のST1において、
制御部74は、ウィンカー制御信号の発信に待機してお
り、もし運転者が車線変更のために左右いずれかのウィ
ンカーを点滅させたとき、ウィンカー制御信号が制御部
74に取り込まれて、ST1の判定が「YES」とな
り、制御部74は移動しようとする側の距離測定装置6
6と速度センサ68とを作動させる(ST2)。距離測
定装置66により後方車までの距離が測定されると、制
御部74は、測定された距離と速度センサ68により検
出された自車両の走行速度とを取り込んで車線変更の危
険度を判断する(ST3)。なお、車線変更の危険度
は、被検知物体との距離と自車両の走行速度との関数で
ある。その結果、制御部74が危険でないと判断したと
き、ST4の判定は「NO」であり、制御部74は引き
続き危険度を監視し続ける。もし制御部74が危険であ
ると判断すれば、ST4の判定は「YES」であり、制
御部74は警報器69を作動させて運転者に危険を報知
する(ST5)。運転者は警報が止まるまで、車線変更
せずに待機するもので、これにより車線変更による事故
を未然に防止できる。なお、警報器69に代えて、表示
器を設けて、車線変更の危険を視覚に訴えるようにして
もよい。
【0064】図19は、バック駐車時における前記制御
部74による制御の流れを示す。同図のST1におい
て、制御部74は、バックランプ制御信号の発信に待機
しており、もし運転者が車両を後進するための運転操作
を行ってバックランプが点滅したとき、バックランプ制
御信号が制御部74に取り込まれて、ST1の判定が
「YES」となり、制御部74は車両後部の距離測定装
置66と速度センサ68とを作動させる(ST2)。距
離測定装置66により後方の被検知物体(たとえば駐車
中の車両,壁,人など)までの距離が測定されると、制
御部74は、測定された距離と速度センサ68により検
出された自車両の走行速度とを取り込んでバック駐車の
危険度を判断する(ST3)。なお、バック駐車の危険
度は、被検知物体との距離と自車両の走行速度との関数
である。その結果、制御部74が危険でないと判断した
とき、ST4の判定は「NO」であり、制御部74は引
き続き危険度を監視し続ける。もし制御部74が危険で
あると判断すれば、ST4の判定は「YES」であり、
制御部74は警報器69を作動させて運転者に危険を報
知する(ST5)。これにより運転者は直ちにブレーキ
操作を行って車両の後進を停止でき、障害物や人との追
突事故を防止できる。なお警報の発生は、車両の室内の
みならず、車両外部に対して行ってもよい。
【0065】図20は、この発明の距離測定装置が用い
られた車両の自動追従制御システムの構成例を示す。こ
の自動追従制御システムは、前方車とほぼ一定の車間距
離を保ちながら自車両を前方車に半自動で追従するため
のものであり、制御主体である自動追従用の制御部75
に、入出力装置として、距離測定装置66,速度センサ
68,アクセル制御部76,およびブレーキ制御部77
が接続されている。前記距離測定装置66は、たとえば
ルームミラーの背面に取り付けられており、前方に視野
が設定される。前記制御部75には、距離測定装置66
からは前方車との車間距離が、また速度センサ68から
は自車両の走行速度が、それぞれ入力されており、制御
部75は、前記車間距離と走行速度とに応じてアクセル
制御部76およびブレーキ制御部77の動作を制御す
る。
【0066】図21は、前記制御部75による自動追従
のための判断方法を示す。図中、横軸は前記速度センサ
68により監視されている自車両の走行速度であり、縦
軸は前記距離測定装置66により監視されている前方車
との車間距離である。図21において、Xは自動追従を
行う場合の前方車との車間距離と自車両の走行速度との
関係を示す理想曲線であり、この理想曲線Xに沿って理
想領域E1が設定されている。この理想領域E1は、車
間距離が理想とする車間距離より開いていたり、詰まっ
ていたりしても、許容される領域であり、この理想領域
E1では、車両の走行は運転者に委ねられる。理想領域
E1の内外の領域のうち、E2は前方車との車間距離が
開き過ぎていて、その開き過ぎの調整を必要とする領域
である。一方、E3は前方車との車間距離が詰まり過ぎ
ていて、その詰まり過ぎの調整を必要とする領域であ
る。前記制御部75は、距離測定装置66からは前方車
との車間距離を、速度センサ68からは自車両の走行速
度を、それぞれ取り込み、自車両が図21のどの領域に
あるかを判断し、もし理想領域E1から外れていれば、
アクセル制御部76やブレーキ制御部77の動作を制御
して、安全かつ最適な車間距離を保って追従走行させ
る。
【0067】図22は、前記制御部75による自動追従
のための制御の流れを示す。同図のST1において、距
離測定装置66により前方車との車間距離が測定される
と、制御部75は、測定された車間距離と速度センサ6
8により検出された自車両の走行速度とを取り込み、前
方車に対する自車両の状態を理想状態と比較して判断す
る(ST2,3)。制御部75により自車両が理想状
態、すなわち理想領域E1内にあると判断されたとき、
ST3の判定は「YES」であり、制御部75はアクセ
ル制御部76やブレーキ制御部77へ制御信号を出力す
ることなく、車両の走行を運転者に委ね、引き続き前方
車に対する自車両の状態を監視し続ける。制御部75に
より自車両が理想状態にないと判断されたとき、ST3
の判定は「NO」であり、つぎに制御部75は、自車両
の状態が図21の領域E2,E3のいずれに含まれてい
るかを判断する(ST4)。もし自車両の状態が領域E
2に含まれいれば、前方車との車間距離が開き過ぎてい
て、その開き過ぎの調整が必要であるから、制御部75
はアクセル制御部76へ制御信号を出力し、アクセル開
度を増大して前方車との車間距離を詰める(ST5)。
もし自車両の状態が領域E3に含まれていれば、前方車
との車間距離が詰まり過ぎていて、その詰まり過ぎの調
整が必要であるから、制御部75はアクセル制御部76
へ制御信号を出力して、アクセル開度を減少したり、ブ
レーキ制御部77へ制御信号を出力して、ブレーキ動作
したりして、前方車との車間距離を開ける(ST6)。
【0068】図23は、この発明の距離測定装置が用い
られた交通渋滞時における車両の運転サポートシステム
の構成例を示す。交通渋滞時には、運転者は前方車がい
つ発進するかを予測できないため、絶えず前方車に注意
を傾け、前方車が発進すると直ちに自車両を発進させて
車間を詰める必要がある。このため、交通渋滞時は運転
者の神経を著しく疲れさせ、いらいらの原因となる。こ
の運転サポートシステムは、交通渋滞時、運転者の神経
を楽にするためのものであり、制御主体である運転サポ
ート用の制御部78に、入出力装置として距離測定装置
66,速度センサ68,および警報器69が接続されて
いる。前記距離測定装置66は、たとえばルームミラー
の背面に取り付けられ、前方に視野が設定される。前記
制御部78には、距離測定装置66からは前方車との車
間距離が、また速度センサ68からは自車両の走行速度
が、それぞれ入力されており、制御部78は、自車両の
走行速度がゼロのときに車間距離が一定以上離れると、
警報器69を作動させて運転者に報知する。
【0069】図24は、前記制御部78による運転サポ
ートのための制御の流れを示す。同図のST1におい
て、制御部78は速度センサ68により検出された自車
両の走行速度を取り込み、それがゼロであるかどうか、
すなわち自車両は停止中かどうかを判断する。もし自車
両の走行速度がゼロでないときは、ST1の判定は「N
O」であり、この運転サポートシステムは起動しない。
もし自車両の走行速度がゼロであるときは、制御部78
は交通渋滞による停止中であると判断し、制御部78
は、距離測定装置66により測定された前方車との車間
距離を取り込み、車間距離が交通渋滞時の適当な車間距
離を考慮して決められた所定値以上かどうかを判断する
(ST2,3)。もし車間距離が所定値より小さけれ
ば、ST3の判定は「NO」となり、引き続き走行速度
および前方車との車間距離を監視し続ける。もし車間距
離が所定値以上であれば、ST3の判定は「YES」と
なり、制御部78は警報器69を作動させて、運転者に
車間距離を詰めるよう促す。これにより運転者は前方車
の発進に絶えず注意する必要がなくなり、交通渋滞時の
運転者のいらいらを防止できる。
【0070】
【発明の効果】この発明は上記の如く、観測系に垂直方
向の視野角を変更するための視野角変更手段を設けたか
ら、対象物までの距離が近距離であっても、遠距離であ
っても、距離測定に最適な視野角を設定でき、対象物ま
での距離を確実に測定できる。
【0071】請求項2の発明によれば、2組の観測部の
うち、いずれか一方の観測部を有効とするだけで、視野
角を容易に変更できるので、部品の種類を増すことな
く、視野角の切換が簡単に行える。しかも視野角の変更
にシリンドリカルレンズのような簡単な部品を用いたか
ら、距離測定装置の構成を簡易化し得る。
【0072】請求項3の発明によれば、観測系に対して
種類の異なるシリンドリカルレンズを選択的に用いるだ
けで、視野角が容易に変更できるので、小型の距離測定
装置を実現できる。
【0073】請求項4,5の発明によれば、対象物まで
の距離が近距離か遠距離かにより視野角を変更するか
ら、目的とする対象物について確実にコントラストのあ
る像が得られ、距離の測定が可能である。
【0074】請求項6の発明によれば、近距離測定のた
めに視野角を広げることにより、たとえ対象物以外の物
体が視野内に入っても、設定値以上の距離の測定値を採
用しないので、誤認識を防止できる。
【0075】請求項7の発明によれば、請求項1〜6の
いずれかの距離測定装置を車両の室内または室外に取り
付けたから、周囲の車両や障害物との距離を一定に保ち
ながら車両の走行を制御でき、安全走行性を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の距離測定装置の実施例の構成を側面
より見て表した説明図である。
【図2】図1の実施例の構成を平面より見て表した説明
図である。
【図3】距離測定装置の視野の向きを示す説明図であ
る。
【図4】視野測定装置の視野の向きを示す説明図であ
る。
【図5】切換制御部による切換制御の手順を示すフロー
チャートである。
【図6】切換制御の他の方法の手順を示すフローチャー
トである。
【図7】物体像の光強度分布を示す説明図である。
【図8】距離測定装置の他の実施例の構成を側面より見
て表した説明図である。
【図9】他の切換機構が用いられた実施例の構成を側面
より見て表した説明図である。
【図10】距離測定装置が搭載された車両を示す側面図
である。
【図11】運転席の計器パネルの正面図である。
【図12】追突防止システムが搭載された車両を示す側
面図である。
【図13】追突防止システムの構成例を示すブロック図
である。
【図14】危険判断方法を示す説明図である。
【図15】制御部による制御の流れを示すフローチャー
トである。
【図16】視界補助システムが搭載された車両の平面図
である。
【図17】視界補助システムの構成例を示すブロック図
である。
【図18】車線変更時における制御部による制御の流れ
を示すフローチャートである。
【図19】バック駐車時における制御部による制御の流
れを示すフローチャートである。
【図20】距離測定装置が用いられた車両の自動追従制
御システムの構成例を示すブロック図である。
【図21】制御部による自動追従のための判断方法を示
す説明図である。
【図22】制御部による自動追従のための制御の流れを
示すフローチャートである。
【図23】距離測定装置が用いられた車両の運転サポー
トシステムの構成例を示すブロック図である。
【図24】制御部による運転サポートのための制御の流
れを示すフローチャートである。
【図25】従来の距離測定装置の構成を示す説明図であ
る。
【図26】距離測定の原理を示す説明図である。
【符号の説明】
10 観測系 11 演算処理部 13a,13b 受光レンズ 14a,14b 受光器 15 視野角変更手段 16a,16b シリンドリカルレンズ 66 距離測定装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の結像手段と、各結像手段により得
    られる像の光強度分布をそれぞれ検出する一対の受光手
    段とを含む観測系と、この観測系の各受光手段で検出さ
    れる前記光強度分布のずれ量から対象物までの距離を算
    出する演算処理部とから成る距離測定装置において、 前記観測系には、受光手段が並ぶ方向に対して垂直な方
    向の視野角を変更するための視野角変更手段が設けられ
    て成る距離測定装置。
  2. 【請求項2】 前記観測系は、一対の結像手段と、各結
    像手段により得られる像の光強度分布をそれぞれ検出す
    る一対の受光手段とから成る観測部を2組含んでおり、 前記視野角変更手段は、各観測部の光路上に種類の異な
    るシリンドリカルレンズをそれぞれ配置して、いずれか
    の観測部を有効とすることにより、視野角を変更するよ
    う構成されて成る請求項1に記載された距離測定装置。
  3. 【請求項3】 前記観測系は、一対の結像手段と、各結
    像手段により得られる像の光強度分布をそれぞれ検出す
    る一対の受光手段とから成り、 前記視野角変更手段は、前記観測系の光路上に種類の異
    なるシリンドリカルレンズを選択的に配置することによ
    り、視野角を変更するよう構成されている請求1に記載
    された距離測定装置。
  4. 【請求項4】 前記視野角変更手段は、視野内の対象物
    までの距離に応じて前記視野角を変更する請求項1〜3
    のいずれかに記載された距離測定装置。
  5. 【請求項5】 前記視野角変更手段は、視野内の対象物
    までの距離が近距離であれば、視野角を広く設定し、遠
    距離であれば、視野角を狭く設定する請求項1〜4に記
    載された距離測定装置。
  6. 【請求項6】 前記演算処理部は、前記視野角変更手段
    により視野角が広く設定されているときの距離の測定値
    が設定値以上であるとき、前記測定値を採用しないよう
    に処理している請求項1に記載された距離測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載された距
    離測定装置が室内または室外に取り付けられて成る車
    両。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003057028A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 距離センサ
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