JPH1011568A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JPH1011568A
JPH1011568A JP17871896A JP17871896A JPH1011568A JP H1011568 A JPH1011568 A JP H1011568A JP 17871896 A JP17871896 A JP 17871896A JP 17871896 A JP17871896 A JP 17871896A JP H1011568 A JPH1011568 A JP H1011568A
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JP
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image
color
processing
data
gradation
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JP17871896A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kobayashi
小林  秀章
Hiroaki Takita
宏明 滝田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物を作製するときの写真製版工程におい
て、画像入力システムにて強調処理を施した画像を、画
像処理装置にて切出、合成、拡大、縮小、または色調、
階調を修整すると、画像の品質が低下するのを防ぐ。 【解決手段】 画像切出手段、画像合成手段、変倍手
段、または色調階調修整手段を備えた画像処理装置にお
いて、前記画像切出手段、画像合成手段、変倍手段、ま
たは色調階調修整手段によって処理された画像に対し、
当該画像の画質を画像強調手段によって強調することに
より鮮明な画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像デー
タで構成された画像の一部を切り出し、他の画像と合成
したり、画像の拡大、縮小などの変倍処理や、色調や階
調の修整処理を行ない、印刷用の製版データを作成する
画像処理方法に関するものであり、特に、対象とする画
像の品質を向上するために、画像強調処理を併用する画
像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カタログやパンフレットなど、写
真を原稿とする印刷物の製作における製版工程におい
て、画像の修整加工の省力化や、画像同士、画像と図
形、または画像と文字との合成編集を自動化するため、
大容量の画像データ記憶装置と、パーソナル・コンピュ
ータやワークステーションなどのコンピュータとで構成
された画像処理装置による製版・編集システムが広く使
用されている。
【0003】前記、製版・編集システムは、写真やイラ
ストなどのカラー画像を、画像データ記憶装置に取り込
むための、カラースキャナと呼ばれる画像入力システム
と、画像データ記憶装置に入力されたカラー画像データ
を修整加工するとともに、文章や見出し、グラフ、表と
ともに頁単位に画像をレイアウトするための画像編集シ
ステムと、頁単位にレイアウトされた画像や文字、図形
を、印刷版を製作するための原版となる製版フィルムに
描画出力する画像出力システムとで構成している。
【0004】前記、画像入力システムでは、画像の拡縮
倍率、回転角度、トリミングなどの幾何学的条件を設定
したうえで、カラーポジフィルムの写真を光学走査して
RGB(赤、緑、青)の3原色に色分解しながらデジタ
ルデータ化し、さらに、デジタルデータ化されたRGB
カラー画像データを、印刷用のYMCK(黄、紅、藍、
墨)カラー画像データに色変換する。
【0005】また、前記画像編集システムでは、文字や
図形を、カラー画像ととともにコンピュータ画面上でレ
イアウトし、これらの合成画像データを、画像出力シス
テムに入力し、YMCKの4色分の網ポジ画像または網
ネガ画像を、製版用フィルムにそれぞれ露光描画する。
【0006】さらに、前記画像編集システムにおいて
は、レタッチと称する部分的な画像修整や、カラーフィ
ルと称する図形や文字の着色、画像全体の色調や階調の
修整、及び画像の変形や倍率修整、トリミング、複数個
の画像の合成などを行い、さらに、ポスタリゼーショ
ン、ソラリゼション、フィルタリングなどと呼ばれる特
殊効果を画像に施すこともある。
【0007】一方、画像出力システムでは、先ず、入力
された編集済カラー画像の階調データを、ラスタ・イメ
ージ・プロセッサ(Raster Image Processor:いわゆる
RIP)と呼ばれる画像データ変換装置にて、Y、M、
C、Kの印刷色ごとにドットで構成された網点画像に変
換する。
【0008】また、文字データはフォントと呼ばれる文
字形状データを参照してドット画像に変換し、同様に、
図形データも線画としてドット画像に変換し、前記Y、
M、C、Kのドットで構成された各網点画像と合成され
る。
【0009】次いで、Y、M、C、Kの印刷色ごとに、
画像と文字と図形が合成された網点画像を、イメージセ
ッターと称する画像出力装置で、製版フィルムに個別に
走査露光し、頁単位にレイアウトされた4色分の原版を
作成する。
【0010】ところで、写真やイラストなどのカラー画
像の印刷では、印刷インキの分光吸収特性や粘度、用紙
の白色度やインキ付着特性、印刷機の版式や印圧の影響
によって画像品質が低下するので、あらかじめ前記製版
・編集システムにおいて色調や階調を修整し、画像の色
彩、量感、質感を向上するとともに、画像のディテール
を強調する画像強調処理を施している。
【0011】例えば、印刷で使用されるイエロー(Yell
ow:黄色Y)、マゼンタ(Magenta:紅色M)、シアン
(Cyan:藍色C)の3原色のインキは、印刷適性、耐侯
性、経済性などの理由より、理想特性からかなりずれた
分光吸収特性になっており、それぞれのインキの不要吸
収成分に対応して色彩や濃度のバランスを整えるため、
製版工程において、カラー・マスキングにより色調や階
調を修整している。
【0012】カラー・マスキングでは、原画像の色彩を
忠実に印刷で再現するため、Y、M、Cの印刷用3原色
と、カラー画像を色分解するときの、R(Red :赤
色)、G(Green :緑色)、B(Blue:青色)の各色成
分について、きめ細かく濃度を調整し色調を整える。
【0013】また、上記Y、M、Cの各インキを刷り重
ねたときの、シャドー(暗部)の濃度不足を補うととも
に、画像のコントラストを強調し、ニュートラル(無彩
色)修整を行なうため、墨(Black :K、Bk、またはBL
と略す)インキを加えた4色のインキでカラー画像を印
刷する。
【0014】前記墨インキ用の画像データを、R、G、
B、及びY、M、Cの各色成分から生成するとき、シャ
ドー部のみを重点的に扱うスケルトンブラック、または
画像の濃淡に関わらず画像全体を扱うフルブラックなど
の方式により、カラー画像の素材に応じて墨版の適用濃
度範囲を調整することにより、Y、M、Cの3原色イン
キだけでは再現が困難な画像の濃度と色彩を補償してい
る。
【0015】また、上記墨インキを用いて画像の濃度を
修整する場合、あらかじめイエロー、マゼンタ、シアン
の刷り重ねられる部分のインキ量を減らしておき、その
分を墨インキに置き換えるUCR(under-color remova
l:下色除去)が行なわれる。
【0016】一方、用紙、印刷インキ、及び印刷方式に
より、再現される画像の色彩や濃度には限界があり、そ
の限られた色彩や濃度範囲においてカラー画像を表現す
るため、あらかじめ原画像の色彩や濃度を一部圧縮して
印刷する方法が採られている。
【0017】但し、原画像の色彩や濃度を画像全体で単
純に圧縮すると、印刷された画像の品質が著しく低下す
るので、素材となるカラー画像の色調や階調特性に合わ
せて、ハイライト(最明部)、ライト(明部)、中間
部、シャドー(暗部)の濃度を、色成分ごとに個別に調
整することによって、画像の色彩や濃度の再現性を向上
している。
【0018】また、印刷インキや印圧などの印刷条件に
よって、画像の質感や鮮明度が低下するのを改善するた
め、画像のディテールを強調するシャープネスと称する
画像強調処理が行なわれている。
【0019】シャープネスを強調すると、画像を鮮鋭化
する効果があり、例えば、金属的な素材の金属感を強調
することができ、また、鮮鋭感のないぼけ画像を、見掛
け上鮮明にすることもできる。
【0020】また、逆に、日本画などの水彩的な素材の
画像では、シャープネスを低減し、画質のぼけ感を強調
することもある。
【0021】上述したように、カラー画像の印刷におけ
る製版工程では、原画像を忠実に再現するため、印刷イ
ンキや、用紙、印刷機の適性に合わせて、色彩や濃度を
修整するカラー・マスキングや、素材の質感を損なわな
いように、色調や階調を調整し、且つ画像を鮮鋭化する
シャープネス処理が不可欠である。
【0022】上記、カラー・マスキングやシャープネス
処理は、従来から様々な方法で実施されており、古く
は、マスキングフィルムや階調のある透明ポジまたはネ
ガフィルムを使用した写真光学的な方法であり、最近
は、「カラースキャナ」や、「カラーコンピュータ」と
称される専用の画像処理装置を使用した方法で処理され
ている。
【0023】一方、カタログやパンフレットなどの商業
印刷物や、雑誌、書籍などの出版印刷物では、写真、イ
ラスト、図形、文字など種々の印刷素材を、多数組み合
わせて、本やリーフレットの体裁に仕上げているが、個
々の素材、一点づつについて、上述したようなカラー・
マスキングやシャープネス処理によって、画像の色調や
階調、及び画質を調整するのは、大変な手間がかかる。
【0024】また、商業印刷物や出版印刷物において、
種々の素材を組み合わせてレイアウトする際、写真の一
部に文字を貼り込んだり、複数の写真を組み合わせ、ま
たは重ね合わせて合成することが多々あり、この文字の
貼り込みや、写真の合成は、印刷の刷り色に対応する
Y、M、C、Kの色版ごとに個別に行なう必要がある。
【0025】上述した文字の貼り込み、写真やイラスト
の合成は、コンピュータを利用した画像処理技術の発達
に伴い、徐々に省力化、自動化できるようになり、「レ
イアウトスキャナ」、または「トータルスキャナ」と称
する印刷用の画像編集や修整加工用の製版・編集システ
ムが開発され、印刷における製版工程の電子化が進んで
いる。
【0026】図7は、上述の製版工程で使用されてい
る、レイアウトスキャナ、またはトータルスキャナと称
される製版・編集システムの構成を模式的に示したブロ
ック図である。
【0027】図に示すように、製版・編集システムは、
写真、イラストなどのカラー画像を光学走査して電気信
号に変換し、デジタルデータ化する画像入力装置210
と、デジタル化された画像データを、印刷用のYMCK
データに変換し、さらに画像の色調や階調、画質を調整
する入力画像処理装置220とで構成された画像入力シ
ステム200と、前記画像入力システム200で入力さ
れた画像データを記憶する画像データ記憶装置320
と、画像データの修整加工、編集処理、出力処理を行な
う画像データ処理装置310とで構成された画像編集シ
ステム300と、レイアウト編集された画像データに基
づいて、印刷版製作用のYMCKの製版フィルムを作製
する画像出力システム400とで構成されている。
【0028】前記画像入力システム200の画像入力装
置210は、写真のカラーポジフィルムを光学走査する
走査駆動制御部212と、光学走査されたカラー画像を
RGBの3原色に色分解し電気信号に変換するRGB光
電変換部214と、RGBの電気信号に変換された画像
の濃度信号を、デジタルデータに変換するA/D変換部
とで構成されている。
【0029】RGBの3原色に分解されデジタルデータ
に変換されたカラー画像信号は、入力画像処理装置22
0のYMCKデータ変換部222にて、RGB信号から
印刷用のYMCK信号に変換される。
【0030】次いで、YMCKのカラー画像データは、
色調調整部224、階調調整部226、画質調整部22
8にて、それぞれ色調、階調、画質を印刷用に修整し、
修整されたY、M、C、Kの各カラー画像は、画像編集
システム300の画像データ記憶装置320に入力され
る。
【0031】画像編集システム300に入力されたY、
M、C、Kの画像データは、画像データ処理装置310
の修整加工処理部312にて、入力された画像の部分的
な色調や階調を修整し、また、画像、文字、イラスト、
図形などのレイアウト情報に基づいて所定の大きさに拡
大、または縮小し、さらにレイアウト情報に基づいて所
定の形状と大きさに画像を切り抜き合成する。
【0032】前述したように、写真の一部に文字を貼り
込んだり、複数の写真を組み合わせ、または重ね合わせ
て合成写真を作成するとき、写真を文字の形状や写真の
主題の形状に切り抜くため、先ず切出マスクを作製し、
次いで対象画像と背景画像をそれぞれ所定の形状に切り
出す。
【0033】さらに、切り出された画像や文字、図形、
イラストを、編集処理部314にて各素材の配置位置を
割り当て、頁単位に集約した印刷体裁のレイアウトデー
タを作成する。
【0034】頁単位に集約されたレイアウトデータは、
例えば「ポストスクリプト」と呼ばれるページ記述言語
で作成され、出力処理部316にて、文字データや図形
データとともに、写真やイラストの画像データを、Y、
M、C、Kの色版ごとに、画像出力システム400に出
力される。
【0035】画像出力システム400では、前記編集処
理システム300で作製されたページ記述言語によるレ
イアウトデータに基づいて、Y、M、C、Kの画像デー
タを、RIPと呼ばれるラスターイメージ変換部402
にて、ドットで構成された網点画像データに順次変換し
て、一旦イメージメモリ408に記録する。
【0036】次いで、走査駆動制御部404と電光変換
部406とで構成された画像描画機構によって、イメー
ジメモリ408から読み出した網点画像データに基づい
て、製版フィルムに網点画像を露光描画する。
【0037】前記、画像出力システム400で作成され
たY、M、C、Kの各製版フィルムは、それぞれ現像処
理のうえ、刷版装置(図示せず)にて、感光性樹脂版や
PS版などの印刷版に密着露光して、Y、M、C、Kの
各印刷版を製作し、現像定着した前記4色分の印刷版を
用いて、カラー画像を印刷する。
【0038】上記、編集・製版システムにおける画像の
切り出しにおいて、単に四角や丸の形状に切り抜く場合
は、切出マスクを簡単に作成できるが、複雑な形状、例
えば、人物像を切り出す場合のように、毛髪の一本一本
を背景画像と分離しなければならないこともあり、この
ような切出マスクの作成は容易ではない。
【0039】一方、切り出しの対象となる写真やイラス
トを、画像入力システム200にて、画像入力する際
に、画像のディテールを強調し、画像の鮮鋭度を向上す
るシャープネス処理をあらかじめ施しているが、画像編
集システム300における画像の切り出しや合成におい
て、前記シャープネス処理の影響による画像品質の劣化
を生じることがある。
【0040】例えば、濃度変化の大きい画像は、シャー
プネス処理によって、画像のディテールに偽輪郭線が生
じることがあり、この偽輪郭線による影響で、本来の輪
郭線と異なる位置で画像が切り出されることがある。
【0041】また、シャープネス処理を施した画像を輪
郭線に沿って切り出し、他の画像と合成したとき、その
輪郭線近傍の色彩や濃度と、合成した背景画像の色彩や
濃度とに明瞭に差異が現れ、合成された画像に不自然さ
が残り、違和感を感じる画像になりやすい。
【0042】一方、前記偽輪郭線を避けて画像を切り出
し、他の画像と合成すると、合成した画像の継ぎ目部分
は、シャープネス処理の効果が除去されているため、視
覚上の不自然さを生じやすい。
【0043】また逆に、切出対象となる画像にシャープ
ネス処理を施さないで、画像を切り出し合成すると、画
像の鮮明度が著しく低下した印刷物になる。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】上述の製版・編集シス
テムにおける画像処理装置では、画像の印刷品質を向上
するためのカラー・マスキングや墨版信号の生成、画像
の鮮鋭度を向上するシャープネス処理などを、カラース
キャナと呼ばれる画像入力装置にて、写真を画像データ
化するとき、画像入力システムの画像処理装置で同時に
処理している。
【0045】このため、画像編集システムにおいて画像
の切出処理を行う際、対象となる画像はすでにシャープ
ネス処理が施されているため、偽輪郭線が生じていた
り、輪郭線近辺の色彩や濃度が、原画像の背景画像の影
響で大きく変化していることもある。
【0046】例えば、原画像において強調された輪郭線
は、原画像をそのまま見ることによって強調の効果が得
られるのであって、シャープネス処理された対象画像を
切り出して別の背景と合成すると逆に不自然に見える。
【0047】これはシャープネス処理を施すことによ
り、輪郭線に沿った原画像の背景色が、切り出した画像
の内縁部に混入しているためで、この切出画像を別の背
景画像と合成すると、輪郭部分の色彩や濃度が、合成さ
れた背景画像の色調と調和せず、不自然な色として残る
からである。
【0048】したがって、原画像からその一部を切り出
すときは、対象画像の輪郭線の内側を切り出すように留
意する必要がある。
【0049】また、上記輪郭線の内側を切り出し、他の
画像と合成した合成画像は、切出画像の内部はシャープ
ネス処理されているが、切出画像の輪郭部はシャープネ
ス効果が除去されているため、不自然な画像に見える。
【0050】さらに、切出処理の前に、シャープネス処
理を施した画像は、原画像になかった色調や階調の領域
が生じることがあり、これにより偽輪郭線が生じ、切出
処理を困難にすることがある。
【0051】さらにまた、上記、画像の切出や合成の場
合と同様に、あらかじめ、シャープネス処理を施した画
像に対して、画像編集システムの修正加工処理部にて、
画像の拡大や縮小などの変倍処理を行なうと、輪郭線が
必要以上に強調されたり、逆にシャープネス処理の効果
が減少するなどの不都合が生じる。
【0052】また、シャープネス処理を施した画像に対
して、色調や階調の修整処理を行なうと、画像の輪郭線
部分が不自然な色彩や濃度になる場合が多い。
【0053】一方、上記のような不都合を避けるため
に、切出処理の対象となる画像や、拡大、縮小などの変
倍の対象になる画像、または色調や階調の修整処理を行
なう画像に対し、シャープネス処理を行わないで製版・
編集し、画像を印刷すると、印刷した画像は輪郭の不鮮
明なぼけた画像になる。
【0054】従って、本発明は、印刷物の製作工程で使
用されている製版・編集システムの画像処理装置におい
て、写真などの切出、合成、拡大、縮小、または色調、
階調の修整などの画像処理を行なったときでも、ディテ
ールが明瞭な画像を得ることを目的とし、特に、原画像
の品質を損なわないで、且つ不自然さのない印刷物を得
るための画像処理方法を得ることを課題とする。
【0055】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、画像処理装置における画像の切出処理前や
変倍処理前、または色調や階調の修整処理前において
は、画像の強調処理を行わず、画像の切出、合成、拡
大、縮小、または色調、階調の修整処理で得られた画像
に対してのみ、画像強調処理を行うことによって、画像
の品質低下を防止して前記課題を解決し、さらに、画像
の切出処理能力を向上することができた。
【0056】すなわち、本発明は、画像の一部を切り出
す画像切出手段、切り出された画像を他の画像と合成す
る画像合成手段、画像を拡大、縮小する変倍手段、また
は画像の色調、階調を修整する色調階調修整手段と、画
像の画質を強調する画像強調手段とを備えた画像処理装
置において、前記画像切出手段、画像合成手段、変倍手
段、または色調階調修整手段によって処理された画像に
対し、当該画像の画質を画像強調手段によって強調する
ことによって、原画像の品質を損なわないで、鮮明な画
像を得る画像処理方法である。
【0057】
【発明の実施の形態】本発明の画像処理方法は、図7に
示したような印刷物を製作するための製版・編集システ
ムにおける画像処理方法であって、少なくとも、画像切
出手段、画像合成手段、変倍手段、または色調階調修整
手段と、画質強調手段とを備えた画像処理装置におい
て、画像を切出、合成、拡大、縮小、または画像の色調
や階調を修整したのち、画像の画質を強調する画質強調
処理を行なう画像処理方法である。
【0058】すなわち、本発明の画像処理方法は、カラ
ーフィルムなどの写真をデジタル画像データとして画像
編集システムに入力するための、製版用カラースキャ
ナ、または単にスキャナと呼ばれる画像入力装置と、入
力されたデジタル画像データを印刷用の画像データに変
換する入力画像処理装置とで構成された画像入力システ
ムと、入力された画像データを修正加工処理、編集処
理、出力処理する画像編集システムと、印刷用の画像デ
ータを製版フィルムに出力する画像出力システムとで構
成されている製版・編集システムにおいて使用される画
像処理方法である。
【0059】上記、画像入力システムでは、製版用カラ
ースキャナによって、透明円筒ドラムに貼り付けた写真
フィルムを照明し、その透過光を光電変換素子で受光し
て、デジタル画像データに変換するとともに、入力画像
処理装置で色調や階調を調整し、また、墨版用の画像デ
ータを生成する。
【0060】すなわち、写真やイラストがカラーの場合
は、画像入力装置で、RGBのカラーフィルターを通し
て画像を3原色に色分解するとともに、各色の光強度を
光センサで受光し、その光信号をA/D(アナログ/デ
ジタル)変換部でデジタルデータに変換し、RGBのカ
ラー画像信号を得る。
【0061】次いで、上記RGBカラー画像信号は、入
力画像処理装置にて、印刷用のイエロー(Yellow:黄色
Y)、マゼンタ(Magenta :紅色M)、シアン(Cyan:
藍色C)、ブラック(Black :墨色K)の4原色のカラ
ー画像信号に変換されるが、この間に、対数圧縮、色調
調整、階調調整、シャープネス処理、及び対数伸長など
が行なわれる。
【0062】上記製版用カラースキャナにおいて、画像
を鮮鋭化するためのシャープネス処理は、一般に、以下
に述べるような方法で処理されている
【0063】先ず、カラー写真の画像を、メインアパー
チャを通して光電変換し、高分解能のRGBカラー画像
信号を得るとともに、USM(アンシャープ・マスク)
と称する大きなアパーチャを通して、アンシャープ・マ
スク信号と称する低分解能の画像信号を得る。
【0064】次いで、前記高分解能のカラー画像信号
と、低分解能の画像濃度信号の差信号を得て、再度、前
記高分解能のカラー画像信号と前記差信号を足し合わせ
ることにより、カラー写真の画像の鮮鋭度を向上してい
る。
【0065】従来は、上記製版用カラースキャナの入力
画像処理装置におけるシャープネス処理手段によって画
像を強調していたが、前述したように、画像編集システ
ムの画像データ処理装置で画像の切出、合成や拡大、縮
小、または色調や階調の修整処理を行ったときの画像品
質が優れないので、本発明では、この段階では画像の強
調処理を行わない。
【0066】次いで、前記YMCKカラー画像信号に変
換された画像データは、画像編集システムの画像データ
記憶装置に入力され、画像編集システムの画像データ処
理装置を用いて、写真の画像品質を損なうような、ゴ
ミ、きずの除去修整、加筆修整、または色調、階調など
の修整加工処理を行い、次いで、編集レイアウト指示に
基づいて、個々の画像に対して、拡大縮小、回転、トリ
ミング、切出、合成などの編集処理を行う。
【0067】すなわち、本発明は、上記、画像編集シス
テムの画像データ処理装置において、色調や階調の修整
処理や、画像の切出合成、または拡大縮小などの変倍処
理後に、画像強調処理を行うことにより、従来技術で問
題になっていたシャープネス処理による画像強調の不自
然さが解消され、また、切出処理時の偽輪郭線の影響に
よる切出不良も解消し、安定した切出処理が可能になっ
た。
【0068】ここで、本発明の画像処理方法に使用され
る画像処理装置について、図1を用いて説明する。図1
は、本発明の画像処理方法を実施するための画像処理装
置の一実施例を示す構成ブロック図である。
【0069】画像処理装置100は、図に示すように、
画像データ記憶手段160と、画像データ記憶手段16
0に記憶した画像データを読み出して、所定の形状に画
像を切り出す画像切出手段110と、切り出された画像
を他の画像と合成する画像合成手段120と、画像を拡
大または縮小する変倍手段130と、画像の色調や階調
を修整する色調階調修整手段140と、前記切出、合
成、変倍、色調階調修整手段によって処理された画像デ
ータに対して、画像のディテールを強調する画像強調手
段150とを備えている。
【0070】また、前記画像処理装置100は、画像デ
ータ記憶手段160に画像データを入力するための画像
入力装置200と、画像処理された画像データを出力す
るための画像出力装置400とに接続され、画像の切出
処理、合成処理、拡大縮小などの変倍処理、色調階調を
修整処理するための画像データを入力したり、出力する
ことができる。
【0071】本発明の画像処理装置100は、上記した
画像切出手段110、画像合成手段120、変倍手段1
30、色調階調修整手段140、及び画像強調手段15
0を備えており、以下にその詳細を説明する。
【0072】先ず、本発明の画像処理装置100におけ
る画像切出手段110の実施例について図を用いて説明
する。図2は、本発明の実施例における画像処理装置1
00を構成する画像切出手段110の構成を示すブロッ
ク図である。
【0073】画像入力装置200を介して入力されたカ
ラー画像データの、指定領域の画像を背景画像と分離す
る画像切出手段110は、図2に示すように、少なくと
も輪郭抽出装置112と、切出マスク作成装置114と
で構成される。
【0074】輪郭抽出装置112は、切出対象画像と比
較して、背景画像の色調や階調、または色彩や濃度に明
瞭な差異がない場合に、対象画像の輪郭線を抽出する手
段である。
【0075】例えば、先に説明したシャープネス処理に
おけるUSM(アンシャープ・マスク)信号データと原
画像データとの差信号、すなわちディテール信号のゼロ
クロス(ゼロ交差)ポイントを抽出することによって、
容易に輪郭線を抽出できる。
【0076】次いで、上記輪郭抽出装置112によって
抽出した切出画像の輪郭線の外側の非切出画像部の画像
データをマスクするために、例えば輪郭線で囲まれた領
域の画素を「1」とし、他のマスクすべき領域の画素を
「0」とする切出マスクデータを、切出マスク作成装置
114によって作成する。
【0077】上記切出マスクデータの画素値と、原画像
データの画素値を乗算(またはAND処理)することに
より、非切出画像部の画素値がすべて「0」になり、原
画像に含まれる切出対象画像がそのまま残され、画像の
切出が行なわれる。
【0078】ここで、画像切出手段110による画像切
出処理について、図を用いて説明する。図4は、本発明
に係る画像切出処理の原理を説明するための模式的な画
像データ例を示している。
【0079】図4(a)は、画像入力装置のメインアパ
ーチャから取り出した原画像の走査信号をデジタルデー
タ化したものであり、便宜的に濃淡2色で構成された画
像を示している。
【0080】図において、「9」は、画像の濃度が薄い
画素を、「18」は画像濃度が濃い画素を表している。
【0081】図4(a)は、縦横各10画素で構成され
た画像の濃度分布を数値で表しており、中央部に十字状
の濃度の濃い(図では「18」とある)部分と、その周
囲の濃度の薄い部分(図では「9」とある)とで構成さ
れた画像データを示している。
【0082】図において、中央部の十字状の濃度の濃い
部分を、その背景画像である濃度の薄い部分と分離する
ため、例えば、濃度分布のヒストグラムを求め、分布曲
線の谷を切出画像濃度の閾値とし、その閾値以上の画素
と、閾値未満の画素を選別して一方を「0」、他方を
「1」とする2値の切出マスクを作成する。
【0083】上記、2値化された切出マスクの画素値
と、原画像の画素値を乗算(またはAND処理)するこ
とにより、図4(b)に示す所要の切出対象画像を原画
像から切り出すことができる。
【0084】また、上記2値の切出マスクの画素値をそ
れぞれ反転したマスクと、合成する背景画像を乗算(ま
たはAND処理)することによって、主題の画像の形状
に合致する背景画像が得られ、前記背景画像と、原画像
から切り出した画像を足し合わせることにより、別々の
画像を合成して一つの画像にすることができる。
【0085】画像の切出マスクの作成方法として、上記
の他に2種類の方法がある。第1にデンシティ・マス
ク、またはオートマスクと呼ばれる方法であり、切り出
そうとする画像の背景画像が反対色で構成され、かつ、
階調変化の少ない場合に有効であり、背景画像につい
て、ある特定の濃度範囲を設定することにより、設定さ
れた濃度範囲内の該当画素を抽出することにより切出マ
スクを作成することができる。
【0086】第2にトレーシングと呼ばれる方法があ
る。トレーシングは画像表示装置に表示された切出対象
画像の輪郭線を、ライトペンやマウスのカーソルでなぞ
り、切出画像の輪郭線をデータ化することにより、切出
マスクを作成する。
【0087】前記第1の方法は、第2の方法と比較し
て、簡単な操作で切出マスクを作成することができる
が、切出対象とする被写体を写真撮影する段階で、画像
の切り出しを想定した色彩や濃度の背景を設定しておく
必要がある。
【0088】もし、画像の切り出しを想定せずに、例え
ば、風景のように背景画像の色彩や濃度の選択余地がな
い写真において対象画像を切り出すときは、トレーシン
グと呼ばれる第2の方法で切出マスクを作成する。
【0089】上記トレーシングによる方法をさらに詳し
く説明する。トレーシングにおいては、先ず、原画像デ
ータに対して、例えばラプラシアンと呼ばれる2次微分
処理を施して、切出対象画像の輪郭線を抽出する。
【0090】図4(d)は、3×3画素のラプラシアン
の1例を示しており、注目画素とその8近傍画素に対す
る重み係数を示しており、図では注目画素の重みを
「8」とし、その周囲の8近傍画素の重みを「−1」と
することにより、2次微分フィルターを構成する。
【0091】図に示した重み係数を用いて、図4(a)
の原画像データを2次微分処理した結果を図4(c)に
示す。図4(c)の微分処理結果において、画素値が正
から負、または、負から正に変わる部分、すなわちゼロ
交差(ゼロクロス)する部分が画像の輪郭線となる。
【0092】次いで、前記ゼロクロス部分の内側の画素
をすべて「1」に、また、その外側の画素をすべて
「0」になるように、ライトペン、もしくはマウスのカ
ーソルで指示することにより、図4(e)に示すような
切出マスクデータを得られる。
【0093】本実施例では、図4(e)の切出マスクの
各画素値と、図4(a)の原画像の画素値を乗算(また
はAND処理)することにより、図4(b)に示す切出
対象画像の画像データを得られる。
【0094】次に、本発明の画像処理装置における画像
合成手段120について説明する。例えば、2つの画像
を一部重ね合わせて合成するときは、上述した切出マス
クを用いて、まず第1の画像の切出対象画像を切出マス
クの形状に切り出し、次いで、前記切出マスクの画素値
を「1」は「0」に、「0」は「1」に反転し、その反
転した画素値の切出マスクと、第2の画像を乗算(また
はAND処理)することによって、第1の画像の切出画
像部に相当する画素値がすべて「0」になった第2の画
像の切り抜き画像を得られる。
【0095】次いで、第1の画像の切出画像と第2の画
像の切り抜き画像を足し合わせることによって、第1の
画像と第2の画像を、隙間も重なりもない、いわゆる毛
抜き合わせと称する画像の合成が可能になる。
【0096】また、上記切出マスクの画素値を多値化
し、2つの画像の各々の階調データを、前記多値化した
切出マスクの画素値と一定の比率で乗算することによ
り、2つの画像がオーバーラップした合成画像を作成す
ることもできる。
【0097】次に、本発明の画像処理方法における変倍
手段130について説明する。画像の拡大、または縮小
などの変倍処理は、ある画素数の画像データを、それよ
りも多い画素数、またはそれよりも少ない画素数の画像
データに変換するものであり、画像を拡大する場合、拡
大率に対応した座標に原画像の画素を移動するととも
に、拡大にともなって発生する不足の画素の画素値を、
隣接する元の画像の画素値にもとづいて演算し、不足の
画素を補完して画素数を増やした拡大画像を作成する。
【0098】一方、画像を縮小する場合は、縮小率に対
応した座標に画素を移動するとき、原画像の画素の一部
を縮小率に対応して間引き、画素数を減らした縮小画像
を作成する。
【0099】次に、本発明の画像処理方法における色調
階調修整手段140について説明する。色調や階調の修
整は、画像を構成する画素の画素値を、目的とする色調
や階調の画素値にそれぞれ変化させることによってなさ
れ、例えばC、M、Y、K、またはR、G、Bの色成分
のうち、目的とする色の画素値を一定の比率で増減する
ことによって、画像の色調を調整することができ、ま
た、すべての色について同一の比率で画素値を増減する
ことにより画像の濃度を調整することができる。
【0100】本発明の画像処理方法は、以上詳細に説明
したような、画像の一部を切り出す画像切出手段、切り
出された画像を他の画像と合成する画像合成手段、画像
を拡大、縮小する変倍手段、または画像の色調、階調を
修整する色調階調修整手段を備えた画像処理装置におい
て、前記画像切出手段、画像合成手段、変倍手段、また
は色調階調修整手段によって処理された画像に対し、当
該画像の画質を強調するための画像強調手段を備えてお
り、以下に本発明の画像処理方法における画像強調手段
について説明する。
【0101】図3は、本発明の実施例における画像処理
装置100を構成する画像強調手段150の構成を示す
ブロック図である。
【0102】画像強調手段150は、図3に示すよう
に、例えば、コントラスト強調装置152と、画質鮮鋭
化装置154とで構成され、さらに画質鮮鋭化装置15
4は微分フィルター信号重畳器156と、アンシャープ
・マスク信号重畳器158とで構成される。
【0103】本発明の画像処理方法における画像処理装
置100は、コントラスト強調装置152と、微分フィ
ルター信号重畳器156と、アンシャープ・マスク信号
重畳器154との、3種類の画像強調手段を使用してい
るが、ここではアンシャープ・マスク信号重畳器154
による画像強調処理について図を用いて説明する。
【0104】図5は、本発明における画像強調処理の一
例を説明するための画像データの模式的な例を示してい
る。
【0105】図5(a)は、図4(a)と同様に、画像
入力装置のメインアパーチャから取り出した原画像の走
査信号をデジタルデータ化したものであり、便宜的に濃
淡2色で構成された画像を示している。
【0106】図において、「9」は、画像の濃度が薄い
画素を、「18」は画像濃度が濃い画素を表している。
【0107】図5(a)は、縦横各10画素で構成され
た画像の濃度分布を数値で表しており、中央部に十字状
の濃度の濃い(図では「18」とある)部分と、その周
囲の濃度の薄い部分(図では「9」とある)とで構成さ
れた画像データを示している。
【0108】一方、図5(b)は、USM(アンシャー
プ・マスク)信号と呼ばれる画像データである。USM
信号は、図5(a)の原画像データを元に生成し、例え
ば図5(b)の場合は、原画像の3×3画素の階調デー
タの単純平均値に基づいて算出する。
【0109】本実施例では説明の便宜上、原画像の3×
3画素の階調データの単純平均値でUSM信号を生成し
ているが、画像の主題の特性に応じて5×5画素、7×
7画素、または、それ以上の画素数に基づいてUSM信
号を生成してもよい。また、対象画素の単純平均値では
なく、重みづけ平均値や、中央値、あるいは、最頻値を
USM信号とすることもできる。
【0110】上記、3×3画素の単純平均値で得られた
USM信号は、原画像のディテールをぼかした画像信号
であり、原画像データからUSM信号、すなわちボケ画
像データを差し引くことにより、図5(c)に示すよう
な原画像のディテール信号を抽出することができる。さ
らに、前記ディテール信号を原画像に足し合わせること
により、図5(d)に示すディテールが強調された画像
データを得られる。
【0111】図5(d)のディテールが強調された画像
データと、図5(a)の原画像データを比較したとき、
図5(d)の方が中央部の十字状の濃度の濃い画像と、
その周囲の濃度の薄い背景画像との境界線付近の濃度変
化が強調されていることが分かる。
【0112】なお、図5において、原画像データからU
SM信号データを差し引いて得られたディテール信号
を、原画像データに足し合わせるとき、前記ディテール
信号の大きさを増減調整することにより、ディテールの
強調度合いを変化させることができる。また、ディテー
ル信号の極性を反転して原画像データに足し合わせるこ
とにより、画像の鮮鋭度を低減し、ぼけ感を強調するこ
ともできる。
【0113】上述のように、USM信号を用いたディテ
ール強調により、メリハリの効いた鮮明な画質の画像が
得られ、また、上記の一連の画像強調処理は、画像処理
装置に使用するコンピュータのソフトウェアによって容
易に実現できる。
【0114】さらに、本発明の画像処理方法では、画像
強調手段150として、コントラスト強調装置152を
利用でき、セットポイントと呼ばれるハイライト(最明
部)とシャドー(暗部)の各濃度値を調整することによ
って、画像のコントラストを強調し、より自然に近い画
像を印刷で再現することができる。
【0115】さらにまた、本発明の画像処理方法は、画
像強調手段150として、微分フィルター信号重畳器1
56による画質鮮鋭化装置154を利用でき、前述の画
像切出手段110における輪郭抽出装置112で用いた
と同様に、例えばラプラシアンと呼ばれる2次元フィル
ターにて、画像の2次微分データを作成し、原画像の階
調データに重畳することによって、より鮮明な画像を得
ることができる。
【0116】次に、本発明の画像処理方法を用いた印刷
物の製作工程について説明する。図6は、本発明の画像
処理方法による印刷物の製作工程を説明するためのフロ
ー図である。
【0117】図において、ステップ1は割付工程であ
り、印刷物を構成する写真、イラスト、文章、タイトル
文字などのラフスケッチに基づいて、デジタイザ(図示
せず)を利用して、それぞれの正確な配置を決め、数値
データ化する。次いで、その数値データ、すなわち割付
データに基づいて、プロッタを用いて、レイアウト紙に
写真等の素材のレイアウト配置図を作成する。
【0118】一方、前記割付データは、前記図7に示し
た製版・編集システムを構成する画像入力システム20
0や、画像編集システム300、画像出力システム40
0に、フロッピディスク、もしくは通信線を介してそれ
ぞれ入力し、各画像処理システムの画像処理条件とす
る。
【0119】割付データは、例えば、写真やイラストな
どのカラー画像の場合、トリミング寸法、拡大または縮
小の倍率、画像の傾きを修整するための回転角度、印刷
時の網点線数、及び色分解時の走査線密度などが含まれ
る。
【0120】上記、画像のトリミング寸法と、拡大また
は縮小倍率、画像の傾斜または回転角度、及び画像の拡
大縮小にともなう色分解時の走査線密度などを、倍率・
角度測定器(図示せず)等を用いて、割付指示に基づい
て測定し、その測定結果を画像入力装置である製版用カ
ラースキャナに設定する。
【0121】次いでステップ2において、画像入力シス
テム200にて写真などのカラー画像をRGBに色分解
し、デジタルデータ化して製版・編集システムに入力す
る。なお、ステップ2の画像入力工程は、画像入力シス
テム200の画像入力装置210で行なわれる処理であ
る。
【0122】ステップ2の画像入力工程では、写真やイ
ラストを、画像入力装置(印刷工程ではカラースキャ
ナ、または単にスキャナと呼ぶ)で光学読取し、デジタ
ル画像データに変換し、画像データ記憶装置320に記
憶させる。
【0123】製版・編集システムにおける画像入力で
は、前記ステップ1の割付工程にて設定した画像のトリ
ミング寸法、傾きを修整する回転角度、拡大縮小の倍
率、及び画像読み取り時の走査線密度に基づいて、画像
入力装置210の動作条件を設定し、写真やイラスト
(通常はカラーポジフィルムである)を透過光で光学走
査し、電気信号に変換する。
【0124】ステップ2の画像入力工程は、基本的には
カラー画像をRGBの3原色に色分解することと、得ら
れた画像の濃度信号をデジタル化しコンピュータで取り
扱いできるデジタルデータに変換する工程である。
【0125】デジタルデータに変換されたRGB画像デ
ータは、次いでステップ3の画像処理工程にてYMCK
の画像データに変換する。ステップ3の画像処理は、通
常、画像入力システム200に付属している入力画像処
理装置220で行なわれる処理であり、一般的には、カ
ラースキャナと呼ばれる画像入力システムにて、ステッ
プ2のRGB色分解と並行して同時に実行される。
【0126】ステップ3では、あらかじめカラー写真の
ポジフィルムを簡易測定して得た画像の色彩や濃度特性
に基づいて、色調や階調の修整量を調整し、画像の印刷
再現性を向上させたYMCKのカラー画像信号を得る。
【0127】すなわち、RGB画像信号をYMCKの印
刷用画像データに変換するとき、印刷に適した色調特性
と階調特性を付加し、また原画像の色彩や濃度の不具合
を印刷特性に適合するように修整する。
【0128】例えば、画像の濃度不足を補うための墨版
データKの生成、及び墨版データKの生成にともなう
Y、M、Cの各下色除去、さらにYMCKの印刷インキ
の分光特性上の色バランスを修整するための、カラーマ
スキングによる色調の修整などである。また、原画像の
濃度の偏りを修整し、かつ画像のディテールの鮮明度を
改善するためにハイライト、ライト、中間部、暗部の各
濃度の特性を修整する。
【0129】上記、ステップ3における色調や階調の修
整は、原画像の全領域に対して一律に施されるので、も
し、前記ステップ2における画像入力処理において複数
の原画を同時に走査入力した場合は、全ての原画像に対
し、同一の条件で色調や階調が修整されたYMCKの画
像データが作成される。
【0130】次いで、ステップ4での修整加工処理のた
めに、ステップ3において作成されたYMCKの画像デ
ータは、画像編集システム300の画像データ記憶装置
320に、一旦記録される。ステップ4の修整加工処理
は、画像編集システム300の画像データ処理装置31
0に備えた修整加工処理部312で行なわれる処理であ
る。
【0131】このステップ4の修整加工処理は、ステッ
プ2、3を通して画像データ記憶装置320に入力され
たYMCKの画像データに対し、1画像単位で色彩や濃
度、画像の大きさ等を微調整するとともに、前記ステッ
プ3の画像処理工程で処理できなかった個別の、あるい
は部分的な色調や階調の修整、汚れ、ゴミ、傷などの補
修、さらに不要な背景の除去など、個々のカラー画像に
ついて修整、補修、加工を行う工程である。
【0132】上述のステップ4における画像の修整加工
処理を大別すると、第1に、原画像の汚れやゴミ、傷の
補修、及び人物像の肌や歯の色、空や海、山などの色彩
を修整し色調や階調、質感を部分的に整える画像の補修
処理と、第2に、画像の拡大、縮小等の倍率修整や回転
などの幾何学的な画像修整処理がある。
【0133】また、第3に、修整された画像の主題部を
外形輪郭に沿って切り出して背景画像を消去し、他の画
像と合成する切出・合成処理、及び第4に、必要に応じ
て画像を変形したり、色調や階調をデフォルメする特殊
効果処理がある。
【0134】さらに第5に、割付データに基づいて、文
字や図形と画像の合成を行なうための切出マスクを原画
像に基づいて作成したり、図形の色調及び、濃度または
網点パーセントを指定して「網伏せ」、「塗り」と称す
る図形を着色するための図形処理がある。
【0135】次に、上記、ステップ4の修整加工処理に
よって、画像や文字、図形の出力用素材の作成を完了し
たら、ステップ5の編集処理工程に進む。ステップ5の
編集処理は、画像編集システム300の画像データ処理
装置310に備えた編集処理部314で行なわれる処理
である。
【0136】ステップ5の編集処理工程は、単位頁ごと
の割付データにしたがって画像データを集版し、印刷紙
面の体裁を整える工程である。ステップ5では、先ず画
像データを割付データに基づいて、所定の形状、寸法に
切り抜き、また切出マスクがある場合は、マスクの形状
にしたがって画像を切り出し、それぞれ画像データ記憶
装置320の所定の位置に記録する。
【0137】次いで、文字や文章データについては、文
字パターン記憶装置から該当する文字のパターンデータ
を読み出し、画像データ化のうえ、所定の色に着色した
画像データとして、画像データ記憶装置320に記録さ
れる。また、図形画像も同様に、画像データの配置され
た画像データ記憶装置320上に重ねて画像化されて記
録する。
【0138】上記の如く画像データ記憶装置320に集
約された写真やイラスト、文字、図形、データは、単位
頁ごとに単純にレイアウトされているが、ときとして、
例えば合成された2つの画像の継ぎ目が目障りになるほ
ど目立つことがあり、画像の継ぎ目を中心に平均化等の
画像処理を施し、継ぎ目を目立たなくすることもでき
る。
【0139】本発明の画像処理方法では、上記した編集
済の画像データに対し、前記USM(アンシャープ・マ
スク)信号重畳器や微分フィルター信号重畳器による画
質の鮮鋭化、またはコントラスト強調装置による画像強
調処理を施す。
【0140】上記画像データ記憶装置において、レイア
ウトされ画像強調処理を施した頁単位の画像データは、
次いでステップ6の画像出力工程にて製版用フィルムに
描画されて、YMCK4色の印刷インキに対応する印刷
版用の各原版フィルムを作成する。
【0141】ステップ6の画像出力工程は、製版・編集
システムの画像出力システム400にて行なわれる処理
である。ステップ6の画像出力工程では、画像データ記
憶装置320のYMCKの各画像データを画像出力シス
テム400に色別に出力し、画像出力システム400で
は画像の階調データに基づいて、ラスターイメージ変換
部402にて所定の線数の網点画像を生成する。
【0142】前記画像出力システム400では、通常、
3〜10線/mmの線数で表現する網点画像を、ラスタ
ーイメージ変換部において、50〜200ドット/mm
の描画ドット密度、すなわち、1つの網点画像を数10
〜数百個のドットで構成されたドット画像に変換して製
版フィルムに描画する。
【0143】すなわち、画像データ記憶装置内での画像
の階調データは、通常1つの色を8ビットで表現し、画
像の濃度を256階調で表現するが、その階調データ
を、画像出力システム400では、網点画像の大きさに
変換して、写真等の網点画像データを生成する。
【0144】また、Y、M、C、K4色分の製版フィル
ムを、画像出力システムで出力するとき、例えば、平版
オフセット印刷において使用される感光性印刷版(PS
版他)が、ネガ型の場合は、ネガの網点画像を描画出力
する。また、感光性印刷版がポジ型の場合は、ポジの網
点画像を描画出力する。
【0145】上記色分解して描画された製版フィルム
は、ステップ7の刷版工程にて印刷版作成用の露光フィ
ルムとして使用し、感光性印刷版に位置合わせして、密
着したのち、フィルム面から露光光線を照射して光透過
部の網点画像を印刷版に露光し、潜像を形成する。次い
で、印刷版の感光層に形成された潜像を現像し、平版オ
フセット用の印刷版を作成する。
【0146】最後に、ステップ8において上記印刷版
と、印刷版に対応するYMCKの印刷インキを用いて、
例えばオフセット印刷機で印刷物を作製する。
【0147】得られた印刷物は、前記ステップ4の修整
加工処理において、切出、合成、拡大、縮小、または色
調、階調の修整処理を行なった画像を、ステップ5の編
集処理にて集版し、該画像にコントラスト強調装置や、
微分フィルター信号重畳器、アンシャープマスク信号重
畳器などの、画像鮮鋭化装置を用いて画像強調処理を施
したので、画像のディテールが鮮明で、鮮鋭感のある印
刷物を得ることができた。
【0148】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の画
像処理方法は、画像の一部を切り出す画像切出手段、切
り出された画像を他の画像と合成する画像合成手段、画
像を拡大、縮小する変倍手段、または画像の色調、階調
を修整する色調階調修整手段と、画像の画質を強調する
画像強調手段とを備えた画像処理装置において、前記画
像切出手段、画像合成手段、変倍手段、または色調階調
修整手段によって処理された画像に対し、当該画像の画
質を画像強調手段によって強調することにより、原画像
のディテールを損なうことなく、また不自然な印象を受
けることのない、より鮮明な印刷物を得られる効果があ
る。
【0149】また、本発明の画像処理方法により、画像
の切出処理において自動切出処理の妨げになるような不
要の輪郭線が生じず、切出処理が安定化でき、対象画像
の切出マスクを自動的に作成し、切出画像と他の背景画
像を簡単に合成することができる。
【0150】さらに、合成画像の継ぎ目の不自然さを解
消することができ、ディテールのはっきりした鮮明な画
像を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像処理装置の構成ブロック図である。
【図2】 画像処理装置の画像切出手段の構成ブロック
図である。
【図3】 画像処理装置の画像強調手段の構成ブロック
図である。
【図4】 画像切出処理の原理を説明するための画像デ
ータ例である。
【図5】 画像強調処理の原理を説明するための画像デ
ータ例である。
【図6】 印刷物の画像処理工程図である。
【図7】 製版・編集システムの装置構成ブロック図で
ある。
【符号の説明】
100 画像処理装置 110 画像切出手段 112 輪郭抽出装置 114 切出マスク作成装置 120 画像合成手段 130 変倍手段 140 色調階調修整手段 150 画像強調手段 152 コントラスト強調装置 154 画質鮮鋭化装置 156 微分フィルター信号重畳器 158 アンシャープマスク信号重畳器 160 画像データ記憶手段 200 画像入力システム 210 画像入力装置 212 走査駆動制御部 214 RGB光電変換部 216 アナログ/デジタル変換部 220 入力画像処理装置 222 YMCKデータ変換部 224 色調調整部 226 階調調整部 228 画質調整部 300 画像編集システム 310 画像データ処理装置 312 修整加工処理部 314 編集処理部 316 出力処理部 320 画像データ記憶装置 400 画像出力システム 402 ラスターイメージ変換部 404 走査駆動制御部 406 電光変換部 408 イメージメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/60 H04N 1/40 D 1/46 1/46 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の一部を切り出す画像切出手段、切
    り出された画像を他の画像と合成する画像合成手段、画
    像を拡大、縮小する変倍手段、または、画像の色調、階
    調を修整する色調階調修整手段と、画像の画質を強調す
    る画像強調手段とを備えた画像処理装置において、前記
    画像切出手段、画像合成手段、変倍手段、または色調階
    調修整手段によって処理された画像に対し、当該画像の
    画質を画像強調手段によって強調することを特徴とする
    画像処理方法。
JP17871896A 1996-06-20 1996-06-20 画像処理方法 Pending JPH1011568A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003058878A (ja) * 2001-08-17 2003-02-28 Ricoh Co Ltd 合成画像形成プログラム
JP2013003990A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Casio Comput Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2014068269A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Olympus Imaging Corp 画像処理装置、画像処理方法、及び、画像処理プログラム

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