JPH10117702A - 動物用飼料及びその製造方法 - Google Patents

動物用飼料及びその製造方法

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JPH10117702A
JPH10117702A JP8294532A JP29453296A JPH10117702A JP H10117702 A JPH10117702 A JP H10117702A JP 8294532 A JP8294532 A JP 8294532A JP 29453296 A JP29453296 A JP 29453296A JP H10117702 A JPH10117702 A JP H10117702A
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animal feed
plaque
animal
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test
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JP8294532A
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Yoshihisa Takahata
能久 高畑
Kenzo Nagata
賢三 永田
Isao Nonaka
功 野仲
Tamotsu Shigehisa
保 重久
Hitoo Yoshida
仁夫 吉田
Shigeo Oba
茂夫 大場
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NH Foods Ltd
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Nippon Meat Packers Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯周病などの口腔内疾患の予防に有用な動物
用飼料及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の動物用飼料は、加熱処理され
た、家畜類の骨、腱及び/又は外組織の凍結乾燥品から
なり、また本発明の動物用飼料の製造方法は、家畜類の
骨、腱及び/又は外組織を加熱処理した後、凍結乾燥す
ることからなる。本発明の動物用飼料は、適度の硬さを
有し長時間咀嚼されると共にコラーゲンなどの線維組織
を有するので、歯の表面、歯と歯の間などの歯垢や歯石
を除去することができる。従って、本発明の動物用飼料
によれば、歯周病などの口腔内疾患を予防し、症状を改
善することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動物用飼料及び動物
用飼料の製造方法に関する。より詳細には、ペット動物
の歯垢、歯石などの口腔内付着物を効果的に除去でき、
歯周病などの口腔内疾患の予防に有用な動物用飼料に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、犬や猫のようなペット動物の高齢
化や食餌の変化に伴い、ペット動物においても、人間と
同様に、歯周病などの口腔内疾患が問題となっており、
成犬、成猫の約8割が大なり小なり歯周病に罹患してい
るといわれている(獣医畜産新報 48(9), 734-739, 199
5)。歯周病は、口臭(悪臭)、歯肉の腫れ/痛み/発
熱、くしゃみ、鼻水を発生させ、更に悪化すると、歯根
膜疾患、歯肉のポケット及び歯槽骨の減損を生じ、歯の
動揺/脱落を発生し、また涙管から膿が出て眼球を突出
させることもある。最悪のケースとしては、心内膜炎、
心臓弁膜症、腎不全を引き起こし、ペット動物を致死さ
せる(1995年12月13日付け日刊スポーツ新
聞)。歯周病が多発するようになった主たる要因として
は、ペット動物の高齢化の他、炭水化物を主要成分とす
るドライ/ウエットタイプのペットフードの普及による
と推定されている(愛犬チャンプ 5(4), 36-39, 199
6)。歯周病は歯石や歯垢を放置しておくことにより発生
する。歯垢はペットフードの食べ滓(特に、炭水化物)
が口腔内細菌により分解され粘着性のグルカンを生じ、
これに菌体、唾液由来の蛋白質等が合わさって生じる。
これは容易には洗い落せない粘着フィルム状の物質であ
る。歯垢の構成成分は、約7〜8割が細菌、残り約2〜
3割が細菌由来の多糖類、唾液由来の蛋白質、食物の残
渣である。歯垢に含まれる細菌の代謝物、各種酵素、菌
体内毒素等が歯肉に炎症を起こす。
【0003】また、歯石は、歯垢にカルシウムやリンな
どの無機質が沈着した石灰化物で、歯の表面に極めて強
固に付着している。一度付着すると、獣医師が麻酔下で
処置しない限り除去することは困難である。更に、歯石
は歯垢の増加因子と考えられており、歯垢の付着を増進
すると共に、歯垢の除去を困難にする。このように、歯
垢の形成が歯石の形成を助長し、歯石の形成が更に歯垢
の形成を助長するという悪循環が繰り返される。そし
て、歯垢と歯石が大量に沈着し、その中で歯周病菌が慢
性的に増殖する時、歯周病が発症し、最悪の場合には、
心内膜炎、心臓弁膜症、腎不全を引き起こし、ペット動
物を致死させる。よって、歯垢形成及び/又は歯石形成
を抑制又は遅延させるか、歯垢及び/又は歯石の除去を
行って上述の悪循環を断ちきれば歯周病の予防、遅延、
抑制が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような口腔内疾患
の問題から、その予防・改善を目的とする動物用飼料の
発明が種々提案されているが、歯垢/歯石の除去効果が
科学的に立証されたものは少ない。歯の表面や歯と歯の
間に生じた歯垢/歯石、特に犬の歯の構造に特徴的なエ
ナメル膨隆部と歯肉縁の間に生じた歯垢/歯石(小動物
臨床ハンドブック、チクサン出版社発行、1995)の
除去効果が科学的に立証された発明は少なく、定性的に
示されているだけである。例えば、特開平4−3302
54号公報には、牛皮を主成分とする本体の表面に、犬
の嗜好性を改善するために肉類をコーティングした飼料
が開示されているが、歯垢や歯石の除去効率について具
体的には示されていない。
【0005】また、特開平6−178657号公報や特
開平6−276958号公報には、家畜類の骨を加熱処
理し、調味し、真空包装した後、レトルト殺菌した動物
用飼料が開示されている。しかし、この発明において
も、歯垢や歯石の除去効率については示されていない。
また、この発明においては、骨は高温加熱処理及びレト
ルト殺菌されているので柔らかくなっており、砕けやす
い。犬や猫はサイズの小さい食餌は十分に咀嚼すること
なく、嚥下することが知られており、この発明の飼料は
犬や猫が数回噛むと小さく砕けて直ぐに飲み込まれるの
で、咀嚼による物理的な洗浄効果を十分に発揮しえない
という問題がある。更に、この発明においては、骨と調
味液をレトルト袋に収納した後レトルト殺菌する形態の
飼料が含まれているが、このようにして製造した飼料は
水分を多く含有するので、ペット動物が食べ散らかした
場合、ペット動物の周辺、屋内犬の場合には屋内を汚損
することがある。そして、汚損された個所に雑菌が繁殖
すると、汚臭の発生やペット動物及びその飼い主に衛生
上好ましくない状況を発生するという問題がある。
【0006】一方、特開平6−62763号公報には、
当該発明の飼料を与えた時のペット動物の歯垢/歯石の
除去効率の実験データが記載されている。しかし、この
発明に係る動物用飼料は、蛋白質、脂肪、炭水化物、繊
維、ビタミン類及びミネラル類からなり、栄養バランス
に優れているので、歯垢/歯石除去を目的としたり、ペ
ット動物のストレス解消を目的として与える場合には、
栄養過多となりペット動物の肥満をもたらし、ペット動
物の健康を損ねるおそれがある。また、多量の炭水化物
(35-70重量%)を含有するので、その食べ滓が口腔内に
残ると、歯周病菌及び虫歯菌が増殖し、歯垢や歯石の発
生を助長する可能性がある。更に、この発明の飼料は柔
軟性に欠けるので、歯と歯の間や歯と歯肉の間に入り込
んで、そこに付着・沈着している歯垢や歯石を研磨・除
去することが困難であった。
【0007】本発明者等は上記の従来技術の問題点に鑑
み、歯垢や歯石の除去又は沈着予防効果を有し、ペット
動物の口腔内疾患の予防に有用な動物用飼料を鋭意検討
した結果、骨及び/又はコラーゲンやエラスチンなどの
線維状の結締組織を豊富に含む腱や外組織を加熱処理及
び凍結乾燥処理した飼料は適度な硬さを有し、ペット動
物の咀嚼回数が増加するので、歯の表面や歯と歯の間の
歯垢/歯石の除去又は沈着予防効果を有し、特に犬の歯
の構造に特徴的なエナメル膨隆部と歯肉緑の間に生じた
歯垢/歯石の除去又は沈着予防効果を有することを見出
した。本発明はかかる知見に基づいてなされたもので、
本発明はペット動物の歯周病予防、口腔ケアに有用な動
物用飼料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するためになされたものであり、その要旨は、 加熱処理された、家畜類の骨、腱及び/又は外組織の
凍結乾燥品からなることを特徴とする動物用飼料; 畜肉エキス若しくはペースト、内臓エキス若しくはペ
ースト及び/又は酵母エキスを主とした調味料で味付け
されている上記記載の動物用飼料; 薬剤及び/又は機能性物質を含有する上記又は記
載の動物用飼料; 家畜類の骨、腱及び/又は外組織を加熱処理した後、
凍結乾燥することを特徴とする動物用飼料の製造方法; 家畜類の骨、腱及び/又は外組織を畜肉エキス若しく
はペースト、内臓エキス若しくはペースト及び/又は酵
母エキスを主とした調味料で味付けした後に加熱処理す
る上記記載の動物用飼料の製造方法; 加熱処理手段が蒸気加熱である上記又は記載の動
物用飼料の製造方法;である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は上記の構成からなり、本
発明の動物用飼料は、加熱処理された、家畜類の骨、腱
及び/又は外組織の凍結乾燥品からなり、また本発明の
動物用飼料の製造方法は家畜類の骨、腱及び/又は外組
織を加熱処理した後、凍結乾燥することからなる。本発
明で原料として使用される家畜類の骨、腱又は外組織
は、常法により家畜類を屠殺・解体して得た骨、腱及び
外組織を使用することができる。家畜類としては、例え
ば、牛、豚、馬、羊、兎、鶏、アヒルなどが例示され
る。骨としては何れのものも使用でき、例えば、バラ
骨、大腿骨、尺骨、肩胛骨などが例示される。腱として
は、例えば、アキレス腱、頭最長筋腱などが例示され
る。また、本発明において、外組織とは、家畜類の体の
表面に発現されている組織・器官を意味し、例えば、
皮、耳、鼻、尾などが例示され、好ましくは皮が使用さ
れる。上記の骨、腱及び外組織は解体直後のものを使用
するのが好ましいが、冷凍保存されたものを使用しても
よい。また、骨、腱及び外組織に、血液、土又はその他
の汚物が付着しているような場合には、水洗、熱水浸漬
などにより洗浄したのちに使用するのが好ましい。ま
た、骨、腱及び外組織は適当な大きさ・形状に調整して
使用されるが、あまり小さく切断するとペット動物が咀
嚼した際に容易に嚥下できる大きさになり、咀嚼回数が
少なくなるので好ましくない。従って、咀嚼しても容易
に嚥下できない程度の大きさとするのが好ましく、形状
としては一般にスティック状又はシート状に形成され
る。
【0010】本発明においては、上記の骨、腱又は外組
織は加熱処理に付される。この加熱処理は、骨、腱及び
外組織の殺菌を主目的として行われ、また加熱により腱
及び外組織に保形性を付与し、更に蛋白質(コラーゲン
等)の変性により骨、腱及び外組織は多少柔らかくな
る。加熱条件としては、原料である骨、腱及び外組織を
殺菌できる条件であれば特に限定されないが、本発明の
動物用飼料は適度な硬さを有することが必要であるの
で、過酷な条件下に加熱処理を行って骨などを過剰に柔
らかくすることは好ましくない。従って、加熱処理は、
一般に50〜95℃程度、好ましくは60〜80℃程度
の温度条件下に行われる。加熱手段としては、例えば、
蒸気加熱、オーブン加熱、熱水中でのボイル、マイクロ
波加熱などが例示されるが、表面の焼け焦げを防止でき
ることから蒸気加熱が好ましい。
【0011】上記の加熱処理に際して、原料である骨、
腱又は外組織は、予め調味料を用いて調味をしておいて
もよく、調味することによりペット動物の嗜好性を高め
ることができ、ペット動物の咀嚼回数が増加し、歯垢/
歯石の除去効果が向上する。調味料としては、ペット動
物の種類に応じて種々の調味料を使用することができ、
例えば、畜肉エキス又はペースト、内臓エキス又はペー
スト(特に肝臓エキス又はペースト)、酵母エキス、ア
ミノ酸調味液、鰹や昆布のだし汁、砂糖、食塩、味噌、
醤油、それらの混合物などが例示されるが、塩分の高い
調味料はペット動物に高血圧症などの疾患をもたらすお
それがあるので、畜肉エキス若しくはペースト、内臓エ
キス若しくはペースト及び/又は酵母エキスを主成分と
する調味液で調味するのが好ましい。原料である骨、腱
及び外組織の調味方法は特に限定されず適宜の方法にて
行うことができ、例えば、調味液の塗布・スプレー、調
味液中への浸漬などが例示される。
【0012】前記の方法で加熱処理して殺菌された骨、
腱又は外組織は、冷却した後、凍結乾燥処理に付され
る。この凍結乾燥処理は、骨、腱及び外組織に保存性を
付与するために行われる。従来のような、高温によるレ
トルト殺菌では骨などは柔らかくなり、ペット動物が容
易に噛み砕けるので咀嚼回数が減り、歯垢/歯石の除去
の点では効果が少ない。それに対して、本発明で使用さ
れる凍結乾燥処理では、骨、腱及び外組織は柔らかくな
ることがないので、ペット動物の咀嚼回数が増え、歯垢
/歯石の除去効果が高い。凍結乾燥処理は常法に準じて
行うことができ、例えば、常圧下で冷却凍結する凍結
過程、溶質に拘束されない自由水を減圧下で昇華乾燥
する1次乾燥過程、溶質固有の吸着水や結晶水を除去
する2次乾燥過程の3つの単位操作による方法が挙げら
れる(Pharm. Tech. Japan, 8(1), 75-87 1992)。より
具体的には、例えば、常圧下で1時間程度をかけて−2
0〜−40℃程度まで冷却し、同温度を5〜10時間程
度維持する凍結過程;減圧下に数時間をかけて−20〜
−40℃程度から0℃程度に温度を戻し、減圧下、同温
度で5〜10時間程度乾燥させる1次乾燥過程;減圧下
に数時間をかけて0℃程度から20〜50℃程度に温度
を上昇させ、減圧下、同温度で5〜10時間程度乾燥さ
せる2次乾燥過程により行うことができる。
【0013】かくして本発明の動物用飼料が得られる。
なお、骨、腱及び外組織は何れも歯周病を予防する機能
を有するが、腱及び外組織は強靱な繊維により歯と歯の
間、特に犬の歯の構造に特徴的なエナメル膨隆部と歯肉
縁の間の歯垢を除去する作用が強く、また骨は適度の硬
さを持つので歯石を研磨し除去する作用が強いので、骨
と腱又は外組織を組み合わせて利用すると相乗的な効果
が得られる。
【0014】本発明の動物用飼料は適度な硬さを有し、
ペット動物に長時間咀嚼され、口腔内に長時間滞留する
ので、歯周病の治療/予防に効果を有する薬剤や機能性
物質を含有する徐放性製剤の担体としても利用すること
もできる。上記薬剤としては、例えば、歯周病菌及び虫
歯菌に抗菌スペクトルを有する抗生物質、歯周炎の炎症
を緩和する抗炎症剤、欠損した歯や歯槽骨などの再生を
促進する薬剤(例えば、骨形成因子、塩基性線維芽細胞
成長因子等)などが例示でき、また機能性物質として
は、例えば、カテキン類を主成分とする茶抽出物などが
例示できる。本発明の動物用飼料を担体とする徐放性製
剤を調製するには、例えば、前記の加熱処理がされた
骨、腱及び/又は外組織を、薬剤及び/又は機能性物質
を含有する溶液に浸漬した後、凍結乾燥処理する方法が
挙げられる。
【0015】なお、本発明は上記の説明に限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することができる。例え
ば、原料である骨、腱及び外組織には多少量の肉又は脂
肪が付着していてもよく、また本発明の動物用飼料に
は、ミネラル類や微量元素類(例えば、カルシウム、亜
鉛、銅、鉄、マンガン、マグネシウム、ヨウ素、セレ
ン、コバルト等)、ビタミン類(例えば、ビタミンA、
D、E、B1、B2、B6、B1 2、K、パントテン酸、ナ
イアシン、葉酸、ビオチン、コリン等)などを含有させ
てもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明の動物用飼料は下記の効果を奏す
る。 本発明の動物飼料は、ペット動物の嗜好性に優れるの
で、ペット動物の食い付きが良く、しかも飽きずに咀嚼
され、また適度の硬さと適度の大きさを有するので、容
易には嚥下されないという特長を有する。前述のように
犬や猫はサイズの小さい食餌は十分に咀嚼することな
く、嚥下することが知られている。従来品は犬や猫が数
回噛むと小さく砕けたので、直ぐに飲み込まれた。そし
て、咀嚼による物理的な洗浄効果を発揮しなかった。ま
た、従来品の形状はペレット状や球状であり、嚥下され
やすかった。一方、嚥下するときに、喉につまることも
あったので、動物を死に至らしめることがあった。それ
に対して、本発明の動物用飼料は、適度の硬さと砕けに
くい物性及び嚥下されにくい形状(スティック状又はシ
ート状)であるので、容易には嚥下できず咀嚼回数が増
加し、歯垢/歯石の除去及び沈着予防効果が高い。
【0017】原材料として、家畜類の骨、腱及び/又
は外組織を用いているので、ペット動物の嗜好性が良
く、ペット動物を飽きさせることがないので、多数回咀
嚼される(実施例では約3000回)。また、多数回咀
嚼される時に、咀嚼部位では、コラーゲンやエラスチン
などの線維状の結締組織が解かれて、細いフィラメント
状あるいはブラシ状の繊維状物に変化する。このブラシ
状の繊維状物は歯と歯の間、特に犬の歯の構造に特徴的
なエナメル膨隆部と歯肉縁の間に入り込むことができる
ので、これらの部位に存在する歯垢/歯石を除去し、又
は沈着を予防することができる。さらに、このブラシ状
の繊維状物は歯肉をマッサージするので、歯肉の血行を
促進し、歯肉の健康を維持/改善するので歯周病を予防
する。
【0018】ペット動物が長時間咀嚼するので、歯、
歯肉や顎に適度の刺激を与え、これによりペット動物の
健康を増進させる効果を有する。また、ペット動物の玩
具にもなるので、ペット動物のストレスを解消し、動物
が本来持っている局所/全身的防御機構(自立神経のハ
ーモナイズ、免疫機能等)を増進させる効果を有する。
【0019】本発明の動物用飼料は、凍結乾燥処理に
より調製されるので、保存性に優れる。また、ペット動
物が咀嚼する間に本発明の飼料を食べ散らかした場合で
も、凍結乾燥品であるので、ペット動物の周辺、屋内犬
の場合には屋内を汚損することがない。それゆえ、汚臭
の発生やペット動物及びその飼い主に衛生上好ましくな
い状況を発生することがないという特長を有する。
【0020】本発明の動物飼料は、炭水化物を実質的
に含まないので、食べ滓が口腔内に残ってもそれ自体が
歯垢や歯石の発生原因にならない。更に、良質の蛋白質
やミネラル類及びビタミン類の供給源として機能する。
また、本発明の動物用飼料の製造方法は、上記の特性を
有する飼料の製造方法であり、本発明の方法によれば、
容易且つ確実に上記に動物用飼料を製造することができ
る。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。 実施例1 豚バラ骨を適宜裁断した後、ピックル液(食塩、重合リ
ン酸塩、畜肉エキス、酵母エキス、酸化防止剤、緑茶抽
出物及び水からなる)中にて、5℃一晩放置し、塩漬し
た。その後、中心温度が75℃に達するまで蒸気で加熱
した。冷却後、常法に準じて凍結乾燥機にて凍結乾燥
し、動物飼料1を調製した。この動物飼料1の栄養分析
をしたところ、水分、粗蛋白質、粗脂肪、粗繊維分と粗
灰分は、それぞれ2.0%(重量%、以下同様)、2
9.0%、13.2%、0.0%、50.6%であっ
た。上記の動物飼料1を柴犬、シベリアンハスキー犬、
ラブラドールレトリバー犬、ビーグル犬、雑種犬各5頭
と雑種猫5頭に給餌したところ、何れの犬と猫も喜んで
喰いついた。これらの犬及び猫には下痢や柔便の症状は
認められなかった。試験を担当した獣医師は、動物飼料
1は、カルシウム分にも富み、栄養学的にも優れるとの
評価を下した。
【0022】実施例2 牛アキレス腱をテンダーライザーで処理した後、実施例
1と同様に、塩漬し、蒸気加熱し、冷却し、常法に準じ
て凍結乾燥して動物飼料2を調製した。この動物飼料2
を柴犬、シベリアンハスキー犬、ラブラドールレトリバ
ー犬、ビーグル犬、雑種犬各5頭と雑種猫5頭に給餌し
たところ、何れの犬と猫も喜んで喰いついた。これらの
犬及び猫には下痢や柔便の症状は認められなかった。試
験を担当した獣医師は、動物飼料2は、良質な蛋白質に
富み、栄養学的にも優れるとの評価を下した。
【0023】実施例3 (歯垢/歯石の沈着抑制試験) 下記の方法で本発明の動物用飼料の歯垢/歯石の沈着予
防効果を試験した。A.試験方法 供試動物 ビーグル犬6頭(雌雄同数、体重平均9.2kg、平均
1.9歳)を用い、1群2頭で3群に分けた。 給餌方法 試験対照群(コントロール)への給餌:市販の主食用ド
ライドッグフード200g/日を1回/日の給餌 試験群1への給餌:市販の主食用ドライドッグフード1
50g/日、生の豚バラ骨1本(約30g)/日及び生
の牛アキレス腱1本(約150g)/日を1回/日の給
餌 試験群2への給餌:市販の主食用ドライドッグフード1
50g/日、実施例1で得られた豚バラ骨凍結乾燥品1
本(約15g)/日及び実施例2で得られた牛アキレス
腱凍結乾燥品1本(約70g)/日を1回/日の給餌 試験開始前の処置 全供試犬を麻酔下にて、全歯の歯垢/歯石及びその他の
口腔内付着物を完全に除去した。 試験期間 12週間とした。なお、試験期間中の毎週1回及び試験
終了時に、全供試犬を麻酔下にて、全歯について歯垢/
歯石の計測と、口臭、歯肉の状態を観察した。
【0024】評価方法 a. 歯垢指数:全歯(42本/頭)について、歯垢の付
着面積による係数と歯垢の厚みの係数を測定し、それら
の数値を乗じて得た数値を累計したものを歯垢指数とし
た。 b. 歯垢の付着面積による係数の定義:以下のように定
義した。 0:歯垢が検出されない; 1:面積比1〜24%; 2:同25〜49%; 3:50〜74%; 4:75〜100%。 c. 歯垢の厚みによる係数の定義:以下のように定義し
た。 1:軽度、2:中程度、3:重度 d. 歯石指数:全歯(42本/頭)について、歯石の付
着面積による係数を測定し、それらの値を累計したもの
を歯石指数とした。 e. 歯石の付着面積による係数の定義:以下のように定
義した。 0:歯石が検出されない; 1:面積比1〜24%; 2:同25〜49%; 3:50〜74%; 4:75〜100%。
【0025】B.結果 試験期間中及び試験終了時の歯垢指数及び歯石指数の変
化を、それぞれ図1及び図2に示す。図1及び図2の結
果から、下記のことが明らかになった。 1)試験対照群の歯垢指数と歯石指数は高い値で推移し
歯周病が発症した。それに対し、試験群1と2の歯垢指
数と歯石指数は低い値で推移し、歯周病は発生しなかっ
た。 2)試験群2の歯垢指数は試験群1の歯垢指数より低か
ったので、歯垢の沈着を予防した。 3)試験終了後の12週間目のデータをもとに有意差検
定を行った。その結果は以下の通りであった。 歯垢指数:試験対照群と試験群1で有意差あり(p<0.01) 試験対照群と試験群2で有意差あり(p<0.01) 歯石指数:試験対照群と試験群1で有意差なし(p>0.05) 試験対照群と試験群2で有意差あり(p<0.01) 4)試験終了後の12週間目に、口臭/歯肉の状態に及ぼ
す影響の判定を行った。その結果を表1に示す。
【0026】 表1に示されるように、試験群1と2では、歯垢や歯石
の沈着が抑制された結果、口臭の発生、歯肉の炎症の発
生が抑制された。また、試験群2の口臭は、試験群1の
口臭に比べても少なかった。
【0027】実施例4 (咀嚼回数、口腔滞留時間) 下記の方法で、本発明の動物用飼料を与えた犬の咀嚼回
数及び口腔滞留時間を測定した。A.試験方法 供試動物 ビーグル犬12頭(雌雄同数、体重平均9.8kg、平
均2.4歳)を用い、1群4頭で3群に分けた。 給餌方法 試験群3:生の牛アキレス腱を給餌 試験群4:レトルト加熱した牛アキレス腱を給餌 試験群5:実施例2で得られた凍結乾燥・牛アキレス腱
を給餌 測定項目 試験群3〜5の牛アキレス腱を供試犬に与え、咀嚼する
回数と口腔内での滞留時間を計測した。
【0028】B.結果 試験結果を下記の表2に示す。
【0029】表2の結果から、下記のことが明らかにな
った。 1)アキレス腱はレトルト加熱(120℃程度の加熱)
されると、アキレス腱の線維(トロポコラーゲンからな
る線維が高次構造をなす)は脆弱化するので、比較的容
易に切断されやすくなるので、咀嚼回数と口腔滞留時間
が減少した。 2)一方、本発明品である凍結乾燥処理品では、アキレ
ス腱の線維の脆弱化は起こらない。更に、乾燥の影響に
より適度に硬くなる。その結果、咀嚼回数と口腔滞留時
間が増加した。従って、咀嚼回数が多く、口腔滞留時間
を長くするという本発明の趣旨には、凍結乾燥品の方が
好ましいことが判明した。 3)生やレトルト処理したアキレス腱の表面は滑面であ
り、ツルツルとした流動性があるので、比較的大きなサ
イズの物でも容易に嚥下されやすかった。一方、試験群
5の凍結乾燥アキレス腱をビーグル犬に約1、500回
程度咀嚼させた時の状態を観察したところ、膠原線維束
が線維と平行に裂けた状態でブラシ状の繊維状物であっ
た。そのため、供試犬が嚥下しにくい形状となってお
り、またブラシ状の繊維状物であるので、歯と歯の間の
歯垢/歯石の除去に効果を発現し得るものと推察され
た。
【0030】実施例5 脱毛した牛皮を適当なサイズに裁断した後、実施例1と
同様に、塩漬し、蒸気加熱し、冷却し、常法に準じて凍
結乾燥して、動物飼料3を調製した。この動物飼料3を
柴犬、シベリアンハスキー犬、ラブラドールレトリバー
犬、ビーグル犬、雑種犬各5頭と雑種猫5頭に給餌した
ところ、いずれの犬と猫も喜んで喰いついた。これらの
犬及び猫には下痢や柔便の症状は認められなかった。試
験を担当した獣医師は、動物飼料3は、良質な蛋白質に
富み、栄養学的にも優れるとの評価を下した。
【0031】実施例6 実施例5で得られた動物飼料3について、実施例3と同
様の試験を実施した結果、歯垢や歯石の沈着が抑制さ
れ、その結果、口臭の発生、歯肉の炎症の発生が抑制さ
れた。また、当該動物飼料3について、実施例4と同様
の試験を実施した結果、長く口腔内に滞留し(口腔内滞
留時間:約25分間)、多数回咀嚼された(咀嚼回数:
約2500回)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動物用飼料を給餌した犬の歯垢指数の
経時変化を示す図である。
【図2】本発明の動物用飼料を給餌した犬の歯石指数の
経時変化を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重久 保 茨城県つくば市緑ケ原3丁目3番 日本ハ ム株式会社中央研究所内 (72)発明者 吉田 仁夫 東京都港区赤坂2−12−26 (72)発明者 大場 茂夫 神奈川県藤沢市大庭5255−4 コーポ城山 105号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱処理された、家畜類の骨、腱及
    び/又は外組織の凍結乾燥品からなることを特徴とする
    動物用飼料。
  2. 【請求項2】 畜肉エキス若しくはペースト、内臓
    エキス若しくはペースト及び/又は酵母エキスを主とし
    た調味料で味付けされている請求項1記載の動物用飼
    料。
  3. 【請求項3】 薬剤及び/又は機能性物質を含有す
    る請求項1又は2記載の動物用飼料。
  4. 【請求項4】 家畜類の骨、腱及び/又は外組織を
    加熱処理した後、凍結乾燥することを特徴とする動物用
    飼料の製造方法。
  5. 【請求項5】 家畜類の骨、腱及び/又は外組織を
    畜肉エキス若しくはペースト、内臓エキス若しくはペー
    スト及び/又は酵母エキスを主とした調味料で味付けし
    た後に加熱処理する請求項4記載の動物用飼料の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 加熱処理手段が、蒸気加熱である請
    求項4又は5記載の動物用飼料の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1717340A2 (en) 2005-04-22 2006-11-02 Suzuki, Tetsuya Method of producing esthetically pleasing ornaments from bone components
JP2009512424A (ja) * 2005-09-16 2009-03-26 マーズ インコーポレーテッド イヌの歯周炎
JP2014087312A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Doggy Man H A Co Ltd ペット用飼料の製造方法
CN114651907A (zh) * 2022-04-01 2022-06-24 北京九州大地生物技术集团股份有限公司 一种育肥猪的菌酶协同发酵饲料及其制备方法

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