JPH10118884A - 機械加工における切削液噴霧システム - Google Patents
機械加工における切削液噴霧システムInfo
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Abstract
に切粉を除去して工作機械の長時間無人運転を可能にす
ること。 【解決手段】 ロボット10の先端に取り付けたノズル
12の姿勢および位置を制御することによりノズル12
の先端から噴出する液体の到達位置や吹き付け角度を調
整して切削液の供給および切粉の除去作業を行う。液体
の到達位置および吹き付け角度を自由に制御することが
できるので、単一のノズル12からの液体の噴流でワー
ク22や取り付け治具およびテーブル2の隅々まで洗浄
することができ、大掛かりな周辺設備を必要としない。
ロボット10の動作プログラムを加工プログラム毎に制
御装置に記憶させておくことで切削液の供給とワーク2
2およびその周辺の洗浄作業を完全に自動化することが
でき、工作機械の長時間無人運転が可能となる。
Description
械加工分野に関する。
液を供給するための装置として、主軸頭の近傍にスネー
クパイプ付きのノズルを配備してノズルの位置や角度を
様々に調整し、切削加工部に切削液を供給するものが周
知である。
クの冷却および切削抵抗の軽減や工具の目詰りの防止を
主目的とするものであって、切粉の除去を目的としたも
のではなく、切粉を除去できる範囲は工具およびワーク
における切削加工部の周辺に限定されている。つまり、
ワークの全体部分やワークを載置するテーブルの上また
はワーク取り付け用治具の周辺に関しては切粉の除去機
能に関しては全く保証されていない。
ークをテーブルに固定したまま主軸頭の工具を交換した
りテーブルを転回させたりして穴アケ,中グリ,フライ
ス削リ等の複数種の加工を連続的に行うため、異種の専
用工作機械を並列してワークを載置換えしながら行う従
来式の加工の場合とは相違し、ワークの段取り、つま
り、テーブルや取り付け用治具に対するワークの脱着作
業や再位置決め作業を必要とせず、ワークとテーブルま
たは取り付け用治具との間に異物が侵入することがない
ので、テーブルの上や取り付け用治具の周辺に切粉が散
乱していたとしても、基本的には短時間の運転では加工
精度等に悪影響が及ぶことはない。しかし、長時間の無
人運転を行って複数のワークを順次加工するような場合
では、異種の専用工作機械を並列して用いる場合と同
様、やはりワークの段取りの変更(ワークの積み替え
等)が必要であり、テーブルの上や取り付け用治具の周
辺に切粉が残っていると、ワークの取り付けや再位置決
め作業に支障が生じるとともに、大量の切削熱を帯びた
切粉の堆積によるワーク等の熱膨張による、加工誤差等
の問題が発生するといった問題がある。
が一段落した段階で作業者がハケで掃くか、または、ブ
ロワー等で吹き飛ばす等の方法で行っており、このよう
な人手の介入が長時間の無人運転の妨げとなっていた。
ワーやシャワー装置をリジッドに取り付けて切粉の除去
作業を行う装置も一部では実施されているが、いずれの
ものも、切粉を完全に除去するためには、強力な風量や
風圧および液量や液圧を必要とし、周辺の装備が大規模
となる欠点がある。
の残留の問題を解消し、安価な装備で工作機械やマシニ
ングセンタの長時間無人運転を実施することのできる切
削液噴霧システムを提供することにある。
たは切削の補助に用いる液体を噴出するためのノズルを
ロボットの先端に取り付け、ノズルの姿勢および位置を
制御して液体の到達位置および該到達位置における吹き
付け角度を調整して切粉の除去作業を行うことにより前
記目的を達成した。液体の到達位置および吹き付け角度
を自由に制御することができるので、単一のノズルから
の液体の噴流でワークや取り付け治具およびテーブルの
隅々まで洗浄することができ、しかも、大掛かりな装備
を必要としない。
液体の圧力を制御することで、より自由度の高い洗浄作
業を行うことができる。
トを工作機械の上方部に配備することにより、液体の落
下距離が伸び、重力加速度を利用してより強力な洗浄作
業が可能となる。また、液体の落下所要時間が増大する
ため、同じ噴出圧力でより広い範囲(水平方向)に対し
て洗浄作業を行うことが可能となる。
プログラム毎に制御装置に記憶させておき、加工プログ
ラムに応じて動作プログラムを選択してノズルの姿勢お
よび位置と噴出する液体の圧力およびON/OFFを制
御することができるので、ワークの形状や取り付け位置
等に応じた最適の洗浄作業が可能となる。
装置としては、ロボット制御装置または工作機械の制御
装置を利用することができる。
施形態を説明する。図1は本発明を適用した切削液噴霧
システムを装備した一実施形態のマシニングセンタ1の
概略を示す正面図である。
のと同様であり、テーブル2はライン構成の必要を満た
したり自動搬送装置等への接近性を保つために標準座標
系のX軸方向(図1を正置して左右方向)にのみ移動
し、旋回主軸頭3を備えたコラム4がY軸方向(図1の
前後方向)に移動し、また、旋回主軸頭3自体はコラム
4に沿ってZ軸方向(図1を正置して上下方向)に移動
できるようになっている。なお、旋回主軸頭3に代えて
インデックステーブルを付加して4面の加工を行う場合
がある。シールド5は、テーブル2の送り軸の構成部に
切粉や水分等が侵入するのを防止するためのもので、テ
レスコピック・カバーもしくはベローズ状のカバー等で
構成されている。
6の外周部には、切粉の除去または切削の補助に用いる
液体の跳ね返りや切粉の飛び跳ねを防ぐためのハウジン
グ7が四面を囲むようにして立設されており、そのう
ち、少なくとも正面パネル8の部分は、加工状況の確認
等のため透明または半透明のパネルによって構成され、
更に、ベース6の上面外周部には、切粉の除去または切
削の補助に用いられた液体を回収するための回収樋9が
設けられている。
けてマシニングセンタ1の上方部に位置するようにハウ
ジング7の天板11に懸吊して固設されている。ロボッ
ト10自体は、θ軸周りの旋回軸、W軸およびU軸周り
の揺動軸と、手首先端の旋回軸および揺動軸α,β,γ
を備えた6軸型のロボットであり、その先端部に、切粉
の除去または切削の補助に用いる液体を噴出または噴霧
するためのノズル12が取り付けられていている。
噴霧の形態に応じて、直交型など他の構成でもよく、そ
の軸数も3〜5軸で足りる場合もある。
は、ロボット10が回転主軸頭3やコラム4またはテー
ブル2に干渉しない限り格別の制限はないが、図1に二
点鎖線で示すように、ロボット10の各軸の揺動および
旋回限度内で、ノズル12からの噴流によってベース6
上の全ての位置を洗浄できるような位置とすることが望
ましい。
ンタ1の近傍に配備した貯溜槽15からポンプ13およ
びフレキシブル管14を介して行われ、ポンプ13のモ
ータのON/OFFおよび回転速度の制御は、ロボット
10の各軸のモータと同様、ロボット制御装置(図示せ
ず)によって行われる。また、ベース6の回収樋9から
は、使用済みの液体が不純物除去フィルタおよび管路1
6を介して貯溜槽15に返還されるようになっている。
続のためにハウジング7のパネル構成要素の一部に開口
部や自動開閉扉等を設け、テーブル2と生産ラインまた
は自動搬送装置等との間でハンドリングロボット等によ
るワークの受け渡しを行う場合もある。
によりワーク22を一体的に固定したワークパレット1
7をテーブル2上に載置して回転主軸頭3の工具で加工
を行う場合について例示している。なお、この場合のワ
ーク22は産業用ロボットのウエスト部の構成部材であ
る。
ニングセンタ1を利用した加工では、ワーク22を載せ
たワークパレット17をテーブル2に固定したまま回転
主軸頭3の工具を交換して穴アケ,中グリ,フライス削
リ等の複数種の加工を連続的に行うことができるので、
異種の専用工作機械を並列して行う加工の場合のように
ワーク22の段取りの変更やワークパレット17の積み
替えを頻繁に行う必要はないが、いずれにしても、最終
的には、マシニングセンタ1における加工が終わった段
階でパレット17を運び出して、次のパレット17(未
加工のワーク22を載せたもの)をテーブル2に積み替
える必要がある。
切粉23がテーブル2上に落下すると、次のパレット1
7を載置する時の取り付け精度が確保されなくなるとい
った問題がある。また、パレット17上の切粉23が落
下しないとしても、切粉23を載せたパレット17をそ
のまま次の加工工程または組み立て工程に移送すると前
記と同種の問題が発生するので、少なくとも、パレット
17をハウジング7から運び出すまでの間にパレット1
7やワーク22に積もった切粉23を処分しておく必要
がある。
10およびポンプ13を駆動制御するロボット制御装置
に、ワーク22や工具の冷却および切削抵抗の軽減や工
具の目詰り防止を目的とする液体散布に用いるためのロ
ボット10およびポンプ13の動作プログラム(以下、
切削液供給プログラムという)と、ワーク22およびワ
ークパレット17等から切粉を洗い流すことを目的とす
る液体散布に用いるためのロボット10およびポンプ1
3の動作プログラム(以下、洗浄液供給プログラムとい
う)とを記憶させ、ワーク22の加工中に切削液供給プ
ログラムを、また、加工終了後に洗浄液供給プログラム
を実行させるようにする。
別や工具の移動経路によって異なり、また、洗浄液供給
プログラムもワーク22の全体的な形状や大きさ等によ
って異なるので、いずれのプログラムも、ワーク22を
加工する加工プログラム毎に別途編集して加工プログラ
ム毎に対応させて記憶させておく必要がある。なお、こ
こでいう切削液と洗浄液とは同じものであり、例えば、
エマルジョンタイプの潤滑兼冷却液や鉱物油等である。
工具移動経路にノズル12から噴出する切削液の到達位
置を追従させることにより切削加工部に切削液を供給し
て切削抵抗を軽減させ、同時に、工具および切削加工部
の冷却や切削加工部からの切粉の排出を促すためのもの
であり、基本的に、切削液の到達位置の移動軌跡は工具
の加工経路と同一であってよい。
はノズル12から噴出する切削液の初速が一義的に決ま
るので、理論的には、ロボット10の先端位置を適当な
位置に決めることにより、加工経路上の各位置における
工具とロボット10先端位置との相対的な位置関係、要
するに、加工プログラム上の各時点における工具位置と
その時点で定義されているロボット10の先端位置との
相対的な位置関係から、工作機械の制御装置やロボット
制御装置またはその他のコンピュータによりノズル12
に必要とされる姿勢を工具位置毎に割り出してロボット
10の姿勢制御プログラム(時系列上不連続的に割出し
た姿勢間の補間的な姿勢変化プログラムを含む)を自動
的に生成させることが可能である。
に最適なノズル12の姿勢がb、また、工具位置がa′
であるときに最適なノズル12の姿勢がb′であるとし
たとき、工具がaからa′まで連続的に移動する間にノ
ズル12の姿勢がbからb′まで連続的に変化するよう
な補間プログラムを生成するという意味合いである。
置に決めるとはいっても、その位置が必ずしも固定であ
る必要はない。ロボット10の先端位置が既知でありさ
えすれば、工具とロボット10先端位置との相対的な位
置関係が求まるので、切削加工部を切削液の到達位置
(ターゲット)とするためのロボット10の姿勢を切削
液の初速に基いて求めることができるという意味であ
る。図1の例ではコラム4がX軸方向に移動せず、しか
も、コラム4とロボット10との間に十分なクリアラン
スがあるので、コラム4とロボット10とが干渉するこ
とはないが、もし、他の構成を利用した結果コラム4の
移動によってコラム4とロボット10とが一時的に干渉
するような事態が発生するとしても、その場合は、干渉
が発生すると予想される期間だけ、最初に決めた位置か
らロボット10の先端を退避させ、この退避位置と工具
との相対位置関係および液体の初速に基いてロボット1
0の姿勢を求めることができ、ロボット10を取り付け
られるスペースが狭い場合でも、ロボット10を退避移
動させながら切削加工部に切削液を供給することが可能
になる。
2から噴出する切削液の初速)に関してもこれと同じで
ある。つまり、ポンプ13のモータを定速で駆動すると
はいっても、その回転速度が終始同一である必要はな
い。初速とロボット10の先端位置が既知で、しかも、
ポンプ13のモータの回転速度(ノズル12から噴出す
る切削液の初速)さえ定義されていれば、工具とロボッ
ト10先端位置との相対的な位置関係が求まり、切削加
工部を切削液の到達位置とするためのロボット10の姿
勢を、切削液の初速に基いて求めることができるという
意味である。
13のモータの回転速度(ノズル12から噴出する切削
液の初速)は共に任意の値でよく、これらの値を予め決
めておくか、または、必要に応じて適当なタイミング
(機会という意味であって時系列的という意味ではな
い)でそれらの値を設定もしくは設定変更することによ
り、工具とロボット10先端位置との相対的な位置関係
やポンプ13のモータの回転速度に応じて、切削加工部
を切削液の到達位置とするためのロボット10の姿勢を
求めることができるということである。
ト10の先端位置とポンプ13のモータの回転速度とを
決め、切削加工部を切削液の到達位置とするためのロボ
ット10の姿勢を求めて、切削液の到達位置の移動軌跡
が工具の加工経路と同一となるような切削液供給プログ
ラムを生成したとしても、各時点における切削加工部に
必ずしも切削液が適切に供給されるとは限らない。ワー
ク22の突出部が切削液の噴出経路を遮って、切削加工
部へ切削液が到達するのを阻止する場合があるからであ
る。このような場合は、切削液の到達位置をワーク22
上の他部またはクランプ18,19,20,21上の他
部にずらせ、該切削液の到達位置からワーク22やクラ
ンプ18,19,20,21等に切削液を伝わせて所望
する切削加工部へ切削液を供給する必要が生じる。
の移動軌跡が工具の加工経路と同一となるような切削液
供給プログラムが生成され、しかも、切削加工部に必ず
切削液が供給されるとしても、それが冷却や潤滑および
切粉の排出に最も適した切削液の供給態様であるとは限
らない。ワーク22の形状や工具の移動方向等により、
冷却や潤滑および切粉の排出に適した切削液の流れ方向
に差が生じるからである。本実施形態の場合、ノズル1
2の位置やノズル12から噴出する切削液の初速を所定
範囲内で任意に設定することができるので、ノズル12
の位置や切削液の初速を変え、これに応じてノズル12
の姿勢を調整することで、理想的な供給状態に近い切削
液の供給態勢を達成することが可能である。
にワーク22やクランプ18,19,20,21等に切
削液を伝わせて所望する切削加工部へ切削液を供給しな
ければならなくなったような場合、また、冷却や潤滑お
よび切粉の排出に一層適した切削液の供給態勢を実現し
ようとする場合は、ワーク22やクランプ18,19,
20,21等をテーブル2に実装して実際にテーブル2
等を加工経路に沿って動かしてみて、ロボット制御装置
を介し、手動でノズル12の位置や切削液の初速(ポン
プ13のモータの回転速度)およびノズル12の姿勢を
調整して、加工経路の各位置毎に、ノズル12の位置,
切削液の初速,ノズル12の姿勢に関する最適な組み合
わせを実験的に求め、これら3つのデータを各位置に対
応させてロボット制御装置に教示し、ロボット10の姿
勢制御プログラム(時系列上不連続的に割出した姿勢間
の補間的な姿勢変化プログラムとポンプ13のモータの
回転速度の制御プログラムとを含む)を生成させる。
の移動軌跡が工具の加工経路と同一となるような切削液
供給プログラムを生成させた後、これを使ってテーブル
2やロボット10およびポンプ13を駆動してみて、ワ
ーク22が切削液の噴出経路を遮ったり、切削液の供給
態勢が不適当となったりする加工経路上の位置を検出
し、不適当な部分に関してのみ、前述のような手動操作
によってノズル12の位置,切削液の初速,ノズル12
の姿勢に関する適当な組み合わせを実験的に求め、不適
当部分に対してのみ切削液供給プログラムのデバッグ作
業を施すようにしてもよい。
切削液供給プログラムを実行させることで、ワーク22
の切削加工部に常に切削液が供給され、切削加工部にお
ける切削抵抗の軽減および冷却作用や切粉の排出作用が
達成される。但し、これは専ら冷却および切削抵抗の軽
減や工具の目詰りの防止を主目的とするものであって、
切削液が流される部位がワーク22の加工経路上に限定
されるため、ワーク22やワークパレット17の全域か
ら切粉を除去するには不適当である。例えば、図1に示
されるように、ワークパレット17上に切粉23が滞積
するといった可能性もある。無論、切削液の到達位置を
適当なタイミングで一時的に加工経路から逸らせて他部
を洗浄するということも可能であるが、一時的にしろ切
削加工部に切削液が供給されなくなるという問題があ
る。
通り、ワーク22およびワークパレット17等から切粉
を洗い流すためのロボット10およびポンプ13の動作
プログラム、即ち、洗浄液供給プログラムを、加工終了
後に独立して実行させるようにしている。
ら切粉を洗い流すためのロボット10の動作は切削液供
給プログラムのものほど厳密である必要はなく、ノズル
12の先端から噴出される洗浄液(切削液と同じもの)
によって、ワーク22およびワークパレット17等に滞
積している切粉をざっと洗い流せればよい。また、この
実施形態ではマシニングセンタ1の周りがハウジング7
で覆われているので、外部に洗浄液が飛び散るといった
心配もなく、切粉の除去という目的からも、ポンプ13
のモータの回転速度、要するに、洗浄液の初速は高めに
設定した方がよい。
0の姿勢制御プログラムは、ロボット10の側から見た
ワーク22およびワークパレット17の投影面の全域を
洗浄液の到達位置の移動軌跡が通過するように組むこと
が望ましい。例えば、ロボット10の側から見たワーク
22およびワークパレット17の投影面が図1における
A−A′のようなものであれば、この投影面A−A′に
対して図2(a),図2(b),図2(c)等に示すよ
うな洗浄液到達位置の移動軌跡を達成するような姿勢制
御プログラムが適当である。この移動軌跡はフライス削
リ等によるポケット加工等と同様のものであり、軌跡間
のピッチと投影面A−A′の最大輪郭等を指定すること
により通常の制御装置により容易に生成することが可能
である。
用のインデックステーブルを備えている場合は、洗浄液
供給プログラムの実行中にインデックステーブルを駆動
してワーク22およびワークパレット17を水平面内で
回転させることにより、一層確実な洗浄効果を得ること
ができる。
流を当てる角度を変えた方が効果的な場合もある。ワー
ク22に対して鉛直上方から噴流を当てたいような部位
に対しては、ノズル12の姿勢を水平状態に近くするか
実質的に上向きとして洗浄液の初速(ポンプ13のモー
タの回転速度)を落とし、専ら洗浄液の自由落下を利用
して洗浄液をワーク22の上方から吹き付け、また、ワ
ーク22に対して斜め上方から噴流を当てたいような部
位に対しては、洗浄液の初速を上げてノズル12の先端
で目標とする部位を狙うようにして、専ら直線的な軌道
によって洗浄液をワーク22の斜め上方から吹き付ける
ようにすることができる。一連の洗浄動作は、切削液供
給プログラムの教示作業の場合と同様、ノズル12の位
置,切削液の初速,ノズル12の姿勢に関する最適な組
み合わせを実験的に求め、これら3つのデータを洗浄経
路の各位置毎にロボット制御装置に記憶させ、ロボット
10の姿勢制御プログラム(時系列上不連続的に割出し
た姿勢間の補間的な姿勢変化プログラムとポンプ13の
モータの回転速度の制御プログラムとを含む)を生成さ
せることで達成することができる。
ことによってノズル12とワーク22との相対位置を大
きく変え、ワーク22上の各部位に所望する方向から洗
浄液を吹き付けることも可能である。このときのテーブ
ル2とロボット10との協調動作は、基本的に、加工時
におけるテーブル2の移動と切削液供給プログラムとの
関係と同様である。従って、洗浄のためのテーブル2の
動作プログラムを加工プログラムと同様にして予め作成
しておき、これと同期させて洗浄液供給プログラムを実
行させるようにすればよい。
初め、ノズル12とワーク22のみならずハウジング7
内の全域を洗浄したいといった場合もある。このような
場合は、ワーク22およびワークパレット17の投影面
A−A′に代え、ベース6を投影面とし、洗浄液の到達
位置の移動軌跡が図2(a),図2(b),図2(c)
等のようになるように洗浄液供給プログラムを生成する
ようにする。
シニングセンタ1の上方部に位置するようにハウジング
7の天板11に懸吊して固設されているため、ノズル1
2とベース6,テーブル2,ワーク22等との間の鉛直
離間距離を大きく取ることができ、この結果、ポンプ1
3のモータの駆動力が弱く噴出する洗浄液の初速が大き
く取れないような場合であっても、放物線を描いて落下
する洗浄液の到達距離を水平方向に大きく取ることがで
きる。また、洗浄液の落下点での衝撃力も大きくなるの
でベース6,テーブル2,ワーク22等を強力に洗浄し
て切粉を吹き飛ばすことが可能である。
直ぐに噴出させるものを専ら利用するが、その他、洗浄
液をシャワー状または霧状に散布するものを利用するこ
とも可能である。ロボット10におけるα軸やγ軸の回
転動作は洗浄液を水柱状に真っ直ぐに噴出する場合や円
錐状のシャワーまたは霧として散布する場合には無意味
であるが、例えば、シャワーまたは霧状の洗浄液を楕円
状に噴霧するような場合には、ノズル12を回転させる
ことで洗浄液の散布領域を様々に変化させることができ
て便利である。無論、ノズル12の中にニードル等を内
装することにより、水柱状の噴流とシャワーまたは霧状
の噴霧状態とを切り替えるようにすることも可能であ
る。
の供給と共にワーク22やテーブル2等の洗浄も同時に
行われるような場合、例えば、ワーク22の大きさが小
さいとかノズル12からの切削液の流量が大きいといっ
たような場合では、敢えて洗浄液供給プログラムを実施
する必要はなく、切削液供給プログラムのみで十分であ
る。
ボット10の駆動制御に十分な数の付加軸制御用のドラ
イバが備えられていれば、敢えてロボット制御装置を用
いるまでもなく、マシニングセンタ1の制御装置によっ
てロボット10やポンプ13のモータの駆動制御を行わ
せることができる。
トの先端に取り付けたノズルの姿勢および位置を制御す
ることによりノズルの先端から噴出する液体の到達位置
や吹き付け角度を調整して切削液の供給作業を行うよう
にしているので、旋回主軸頭やテーブル転回機構等を備
えた複雑な工作機械に装着した場合であっても、ワーク
の切削加工部に対して適確に切削液を供給することがで
きる。
を自由に制御することができるので、単一のノズルから
の液体の噴流でワークや取り付け治具およびテーブルの
隅々まで洗浄することができ、強力なブロワーやシャワ
ー装置といった大掛かりな周辺設備を必要とせず、切削
液の供給や洗浄液の散布を安価な装置によって実施する
ことができる。しかも、使用される液体の量が少なくて
済むので、液体の貯溜槽や瀘過設備等も小型化される。
トを工作機械の上方部に配備するようにしているので、
ノズルと洗浄対象との垂直離間距離が大きくなり、重力
加速度を利用して強力な洗浄作業を行うことができ、し
かも、液体の落下所要時間が増大するため、液体の噴出
力が弱いような場合でも、より広い範囲の水平面に対し
て洗浄作業を行うことが可能となる。
ログラム毎に制御装置に記憶させておくことで切削液の
供給とワークおよびその周辺の洗浄作業を完全に自動化
することができ、工作機械の長時間無人運転が可能とな
る。
た一実施形態のマシニングセンタの概略を示す正面図で
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 切粉の除去または切削の補助に用いる液
体を噴出するためのノズルをロボットの先端に取り付
け、ノズルの姿勢および位置を制御して液体の到達位置
および該到達位置における吹き付け角度を調整して切粉
の除去作業を行うようにしたことを特徴とする切削液噴
霧システム。 - 【請求項2】 ノズルの姿勢および位置に加え、噴出す
る液体の圧力を制御するようにした請求項1記載の切削
液噴霧システム。 - 【請求項3】 ワーク台等との干渉を避けてロボットを
工作機械の上方部に配備した請求項1または請求項2記
載の切削液噴霧システム。 - 【請求項4】 ロボットの動作プログラムを加工プログ
ラム毎に制御装置に記憶させておき、加工プログラムに
応じて前記動作プログラムを選択してノズルの姿勢およ
び位置と噴出する液体の圧力およびON/OFFを制御
するようにした請求項1,請求項2または請求項3記載
の切削液噴霧システム。 - 【請求項5】 前記制御装置がロボット制御装置である
請求項4記載の切削液噴霧システム。 - 【請求項6】 前記制御装置が工作機械の制御装置であ
る請求項4記載の切削液噴霧システム。
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