JPH10119032A - 劈開性を持つ単結晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法 - Google Patents
劈開性を持つ単結晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法Info
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- JPH10119032A JPH10119032A JP28096496A JP28096496A JPH10119032A JP H10119032 A JPH10119032 A JP H10119032A JP 28096496 A JP28096496 A JP 28096496A JP 28096496 A JP28096496 A JP 28096496A JP H10119032 A JPH10119032 A JP H10119032A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 単結晶インゴッドを切断してウェハを製造す
る際に必要となる、劈開性を持つ単結晶インゴットの切
断加工時の結晶方位合わせを容易かつ安全に行うことの
できる方法を得る。 【解決手段】 劈開性を持つ単結晶インゴット1のサイ
ズ不足部分sを結晶端より順次面方位出しの目的で予備
切断していき、その切片(1a1 、1a2 ・・)におけ
る劈開面に可視レーザ光18を照射してその入出射角φ
を測定し、該測定値から所望の切断面と予備切断面との
角度差に関する情報を得、該情報に基づき単結晶インゴ
ットの切断加工時の結晶方位合わせを行う。
る際に必要となる、劈開性を持つ単結晶インゴットの切
断加工時の結晶方位合わせを容易かつ安全に行うことの
できる方法を得る。 【解決手段】 劈開性を持つ単結晶インゴット1のサイ
ズ不足部分sを結晶端より順次面方位出しの目的で予備
切断していき、その切片(1a1 、1a2 ・・)におけ
る劈開面に可視レーザ光18を照射してその入出射角φ
を測定し、該測定値から所望の切断面と予備切断面との
角度差に関する情報を得、該情報に基づき単結晶インゴ
ットの切断加工時の結晶方位合わせを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、劈開性を持つ単結
晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法に関
し、特に、劈開性を持つ単結晶インゴットをウェハ状に
切断加工するに際して、面方位出しのための予備切断中
における、劈開面を利用した結晶方位合わせ情報を利用
することにより、結晶方位合わせを、安全かつ簡便に精
度よく、短い手順で行うことを可能とした結晶方位合わ
せ方法に関する。
晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法に関
し、特に、劈開性を持つ単結晶インゴットをウェハ状に
切断加工するに際して、面方位出しのための予備切断中
における、劈開面を利用した結晶方位合わせ情報を利用
することにより、結晶方位合わせを、安全かつ簡便に精
度よく、短い手順で行うことを可能とした結晶方位合わ
せ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】単結晶インゴッドを切断してウェハを製
造する場合、所望の結晶方位を割り出す必要があり、そ
のために、先ず単結晶インゴットの予備切断を行い、そ
の切断面にX線照射装置からのX線を入射して出射X線
で起こっている干渉の解析により、所望の結晶方位を割
り出すX線回析法を利用することが行われている(格子
面間隔が既知である被切断結晶における所望の切断結晶
面間隔をd、用いる単色X線の波長をλ、入射角をθと
すると、nλ=2dsin θ(ただし、nは整数)の条件
が満たされるとき、位相の一致が起こる〔Bragg's Law]
現象を利用する方法)。
造する場合、所望の結晶方位を割り出す必要があり、そ
のために、先ず単結晶インゴットの予備切断を行い、そ
の切断面にX線照射装置からのX線を入射して出射X線
で起こっている干渉の解析により、所望の結晶方位を割
り出すX線回析法を利用することが行われている(格子
面間隔が既知である被切断結晶における所望の切断結晶
面間隔をd、用いる単色X線の波長をλ、入射角をθと
すると、nλ=2dsin θ(ただし、nは整数)の条件
が満たされるとき、位相の一致が起こる〔Bragg's Law]
現象を利用する方法)。
【0003】単結晶インゴッドの予備切断には、通常、
図6に示すような内周刃ソー10が用いられ、切断に際
して、単結晶インゴット1はグラファイト製の結晶貼り
付け台2に貼り付けられ、その状態で、内周先端にダン
ヤモンド粒塗布部3を持つ内周刃4を配置した内周刃ソ
ー10の固定用治具11に取り付けられる。そして、前
記固定用治具11を図示しない移動手段により内周刃4
の中心から放射方向に移動させることにより、単結晶イ
ンゴット1の予備切断片を前記グラファイト製の結晶貼
り付け台2と共に切り出す。その後、予備切断された切
断面から得られる前記X線回析による結晶方位情報を基
に、内周刃ソー10の持つ角度調整機構(図示されな
い)を調整して、内周刃ソー10の固定用治具11の角
度を所望の角度にセットし、内周刃ソー10による単結
晶インゴット1本体からのウェハの切断加工を行う。
図6に示すような内周刃ソー10が用いられ、切断に際
して、単結晶インゴット1はグラファイト製の結晶貼り
付け台2に貼り付けられ、その状態で、内周先端にダン
ヤモンド粒塗布部3を持つ内周刃4を配置した内周刃ソ
ー10の固定用治具11に取り付けられる。そして、前
記固定用治具11を図示しない移動手段により内周刃4
の中心から放射方向に移動させることにより、単結晶イ
ンゴット1の予備切断片を前記グラファイト製の結晶貼
り付け台2と共に切り出す。その後、予備切断された切
断面から得られる前記X線回析による結晶方位情報を基
に、内周刃ソー10の持つ角度調整機構(図示されな
い)を調整して、内周刃ソー10の固定用治具11の角
度を所望の角度にセットし、内周刃ソー10による単結
晶インゴット1本体からのウェハの切断加工を行う。
【0004】他の方法では、前記予備切断された後の単
結晶インゴット1本体を貼り付けた結晶貼り付け台2
を、内周刃ソー10の固定用治具11から取り外し、そ
れを本切断装置である図7に示すようなマルチワイヤー
ソー20の固定用治具21に取り付け、前記予備切断で
得られた結晶方位情報をもとに、マルチワイヤーソー2
0の持つ角度調整機構(図示されない)を調整して、マ
ルチワイヤーソー20の固定用治具21の角度を所望の
角度にセットし、ウェハの本切断加工を行う。なお、図
7において、5は切断体としてのワイヤであり、螺旋状
の溝を周囲に形成したワークローラ6、6に所定の間隔
で巻き付けられていて、ワークローラ6、6の回転によ
りワイヤ5を単結晶インゴット1に摺接移動させなが
ら、単結晶インゴット1をウェハに切断する。7は切断
面に砥液を供給するための砥液供給管である。
結晶インゴット1本体を貼り付けた結晶貼り付け台2
を、内周刃ソー10の固定用治具11から取り外し、そ
れを本切断装置である図7に示すようなマルチワイヤー
ソー20の固定用治具21に取り付け、前記予備切断で
得られた結晶方位情報をもとに、マルチワイヤーソー2
0の持つ角度調整機構(図示されない)を調整して、マ
ルチワイヤーソー20の固定用治具21の角度を所望の
角度にセットし、ウェハの本切断加工を行う。なお、図
7において、5は切断体としてのワイヤであり、螺旋状
の溝を周囲に形成したワークローラ6、6に所定の間隔
で巻き付けられていて、ワークローラ6、6の回転によ
りワイヤ5を単結晶インゴット1に摺接移動させなが
ら、単結晶インゴット1をウェハに切断する。7は切断
面に砥液を供給するための砥液供給管である。
【0005】また、結晶方位をX線ではなく光学的手段
によって割り出す方法及び装置も知られており、例え
ば、試料台上に載置した結晶試料に対して、入射光線を
スクリーンのピンホールを通して投射し、試料台を調節
して入射光線に対する結晶試料の方向を調節し、1つ又
は複数の光像をスクリーンのピンホール部分に順次一致
させ、それぞれの場合の角度を記録・計算することによ
って該結晶試料における結晶方位を測定するようにした
ものが知られている(例えば実公昭63−15812号
公報参照)。
によって割り出す方法及び装置も知られており、例え
ば、試料台上に載置した結晶試料に対して、入射光線を
スクリーンのピンホールを通して投射し、試料台を調節
して入射光線に対する結晶試料の方向を調節し、1つ又
は複数の光像をスクリーンのピンホール部分に順次一致
させ、それぞれの場合の角度を記録・計算することによ
って該結晶試料における結晶方位を測定するようにした
ものが知られている(例えば実公昭63−15812号
公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のX線を用いる方
法は、取り扱いに慎重を要し、また、装置が大型かつ高
価でありメンテナンスが容易でなく、さらに、放射線被
爆量チェック等作業の安全性確保に留意することが求め
られている。また、X線はビームが極端に細く絞り込ま
れるために、ビームが照射される微小部分の情報を得る
のには適しているが、反面、限られた部分の情報である
ことから、被測定面の形成に注意を払う必要があった。
法は、取り扱いに慎重を要し、また、装置が大型かつ高
価でありメンテナンスが容易でなく、さらに、放射線被
爆量チェック等作業の安全性確保に留意することが求め
られている。また、X線はビームが極端に細く絞り込ま
れるために、ビームが照射される微小部分の情報を得る
のには適しているが、反面、限られた部分の情報である
ことから、被測定面の形成に注意を払う必要があった。
【0007】また、予備切断時及び本切断時に、単結晶
インゴットを貼り付けたグラファイト製の結晶貼り付け
台2を切断装置側の取付け治具(11、21)に直接取
り付けるようにしていたために、精度維持が困難であ
り、結局それぞれの時点で結晶方位調整のための作業を
必要し、作業が複雑化していた。
インゴットを貼り付けたグラファイト製の結晶貼り付け
台2を切断装置側の取付け治具(11、21)に直接取
り付けるようにしていたために、精度維持が困難であ
り、結局それぞれの時点で結晶方位調整のための作業を
必要し、作業が複雑化していた。
【0008】従って、本発明の目的は、単結晶インゴッ
ドを切断してウェハを製造する際に必要となる結晶方位
合わせを容易かつ安全に行うことのできるようにした方
法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、
単一の切断装置(例えば、内周刃ソー)により予備切断
と本切断を行う場合であっても、予備切断を内周刃ソー
で行い本切断を別の切断装置(例えば、マルチワイヤー
ソー)で行う場合であっても、面方位割り出しのための
予備切断時に得られる結晶方位情報をそのまま本切断時
での単結晶インゴットの位置決めに利用できるように
し、それにより、一度の切断面の調整でもって、ウェハ
の切断加工をすべて終えることを可能とする、単結晶イ
ンゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法を提供する
ことにある。
ドを切断してウェハを製造する際に必要となる結晶方位
合わせを容易かつ安全に行うことのできるようにした方
法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、
単一の切断装置(例えば、内周刃ソー)により予備切断
と本切断を行う場合であっても、予備切断を内周刃ソー
で行い本切断を別の切断装置(例えば、マルチワイヤー
ソー)で行う場合であっても、面方位割り出しのための
予備切断時に得られる結晶方位情報をそのまま本切断時
での単結晶インゴットの位置決めに利用できるように
し、それにより、一度の切断面の調整でもって、ウェハ
の切断加工をすべて終えることを可能とする、単結晶イ
ンゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】半導体結晶は大別すると
単元素半導体と化合物半導体に分けられ、単元素半導体
(SiやGe等)は劈開性を有しないが、GaPやGa
As等のIII−V族化合物半導体やZnS等のII−
VI族化合物半導体は劈開性を有し、その劈開面は、研
磨によって得られる面とは異なり、原子の面によって作
られるきわめて平坦な面である。
単元素半導体と化合物半導体に分けられ、単元素半導体
(SiやGe等)は劈開性を有しないが、GaPやGa
As等のIII−V族化合物半導体やZnS等のII−
VI族化合物半導体は劈開性を有し、その劈開面は、研
磨によって得られる面とは異なり、原子の面によって作
られるきわめて平坦な面である。
【0010】一方、レーザ光(可視レーザ光)は優れた
直進性を持ち、レーザ光自身安全であると共に、レーザ
光発信・受信装置はX線回析装置と比較して小型かつ安
全である。さらに、レーザ光のビームは1〜2mmφ程
度の広い面積を照射できるため、被測定面の形成に特別
の注意を払うことなく幅広い面からの情報を一時に得る
ことができる。
直進性を持ち、レーザ光自身安全であると共に、レーザ
光発信・受信装置はX線回析装置と比較して小型かつ安
全である。さらに、レーザ光のビームは1〜2mmφ程
度の広い面積を照射できるため、被測定面の形成に特別
の注意を払うことなく幅広い面からの情報を一時に得る
ことができる。
【0011】本発明は、前記劈開性を持つ単結晶インゴ
ットの該「劈開面」の特性と「レーザ光(可視レーザ
光)」の持つ特性とを有効に利用して所期の目的を達成
しようとするものであり、そのために、結晶方位割り出
しのための方法及び装置としては前記したような光学的
手段によって結晶方位を割り出す方法及び装置を基本的
に利用し、かつ、レーザ光の照射面としては単結晶イン
ゴットが持つサイズ不足部分を予備切断していく過程で
得られる切片における劈開面を面方位出しの目的で利用
するようにしている。
ットの該「劈開面」の特性と「レーザ光(可視レーザ
光)」の持つ特性とを有効に利用して所期の目的を達成
しようとするものであり、そのために、結晶方位割り出
しのための方法及び装置としては前記したような光学的
手段によって結晶方位を割り出す方法及び装置を基本的
に利用し、かつ、レーザ光の照射面としては単結晶イン
ゴットが持つサイズ不足部分を予備切断していく過程で
得られる切片における劈開面を面方位出しの目的で利用
するようにしている。
【0012】すなわち、本発明は、基本的に、劈開性を
持つ単結晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方
法であって、該単結晶インゴットのサイズ不足部分を結
晶端より順次面方位出しの目的で予備切断していき、そ
の切片における劈開面に可視レーザ光を照射してその入
出射角を測定して結晶方位に関する情報を得、該面方位
出しのための予備切断中の情報に基づき当該単結晶イン
ゴットの本切断時における結晶方位合わせを行うことを
特徴とする。
持つ単結晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方
法であって、該単結晶インゴットのサイズ不足部分を結
晶端より順次面方位出しの目的で予備切断していき、そ
の切片における劈開面に可視レーザ光を照射してその入
出射角を測定して結晶方位に関する情報を得、該面方位
出しのための予備切断中の情報に基づき当該単結晶イン
ゴットの本切断時における結晶方位合わせを行うことを
特徴とする。
【0013】本発明において、前記面方位出しのための
予備切断と本切断とを同じ切断装置(例えば、内周刃ソ
ー)により行うようにしてもよく、前記面方位出しのた
めの予備切断を内周刃ソーで行い、本切断を他の切断装
置(例えば、マルチワイヤーソー)で行うようにしても
よい。さらに、本発明においては、前記特定の結晶方位
を出すべき切断面と前記予備切断面との角度差に関する
情報(すなわち、結晶方位面に関する情報)は、予備切
断された切片のみから得られるので、予備切断の過程で
必要な情報を得ることが可能となると共に、単結晶イン
ゴットの前記内周刃ソーへの固定用治具と前記マルチワ
イヤーソーへの固定用治具とを共通化することが可能と
なり、内周刃ソーでの面方位出しのための予備切断後の
単結晶インゴットをその単結晶インゴットを貼り付けた
固定用治具と共に前記マルチワイヤーソーに移動するこ
とによって、マルチワイヤーソー側での角度調整を省略
することも可能となる。
予備切断と本切断とを同じ切断装置(例えば、内周刃ソ
ー)により行うようにしてもよく、前記面方位出しのた
めの予備切断を内周刃ソーで行い、本切断を他の切断装
置(例えば、マルチワイヤーソー)で行うようにしても
よい。さらに、本発明においては、前記特定の結晶方位
を出すべき切断面と前記予備切断面との角度差に関する
情報(すなわち、結晶方位面に関する情報)は、予備切
断された切片のみから得られるので、予備切断の過程で
必要な情報を得ることが可能となると共に、単結晶イン
ゴットの前記内周刃ソーへの固定用治具と前記マルチワ
イヤーソーへの固定用治具とを共通化することが可能と
なり、内周刃ソーでの面方位出しのための予備切断後の
単結晶インゴットをその単結晶インゴットを貼り付けた
固定用治具と共に前記マルチワイヤーソーに移動するこ
とによって、マルチワイヤーソー側での角度調整を省略
することも可能となる。
【0014】また、上記のように、本発明ではX線を使
用しないことから、面方位出しのための予備切断及びウ
ェハの切断加工を安全かつ容易に行うことができ、ま
た、装置自体を低コスト化することが可能となる。
用しないことから、面方位出しのための予備切断及びウ
ェハの切断加工を安全かつ容易に行うことができ、ま
た、装置自体を低コスト化することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による劈開性を持つ
単結晶インゴット切断加工時の結晶方位合わせ方法を、
III−V族化合物半導体であるGaP(ガリウム燐)
を例に取り詳細に説明する。
単結晶インゴット切断加工時の結晶方位合わせ方法を、
III−V族化合物半導体であるGaP(ガリウム燐)
を例に取り詳細に説明する。
【0016】図1に示すように、GaP等のインゴット
は通常B2O3(酸化硼素)等の液体封止による引き上げ
法(LEC法)等によって、5〜10mm角×5cm程
度の小さい種結晶1’から成長させた結晶1であり、一
般にその外形は図1に示すような砲弾型をしており、結
晶端部にはウェハに求められる大きさに満たないサイズ
不足部分1sがある。その部分は切り捨てられるが、切
り捨てに際して、結晶成長後の熱膨張率に起因して結晶
に内在する歪みによって結晶にクラックが入ることを防
ぐために、結晶端より薄く所定の幅で順次スライスして
いくことが行われる。
は通常B2O3(酸化硼素)等の液体封止による引き上げ
法(LEC法)等によって、5〜10mm角×5cm程
度の小さい種結晶1’から成長させた結晶1であり、一
般にその外形は図1に示すような砲弾型をしており、結
晶端部にはウェハに求められる大きさに満たないサイズ
不足部分1sがある。その部分は切り捨てられるが、切
り捨てに際して、結晶成長後の熱膨張率に起因して結晶
に内在する歪みによって結晶にクラックが入ることを防
ぐために、結晶端より薄く所定の幅で順次スライスして
いくことが行われる。
【0017】本発明は、この切り捨てられる部分(すな
わちサイズ不足部分1s)の切片(1a1 、1a2 、1
a3 ・・)を有効に利用するものであり、該切り捨てら
れる切片を割った際に現れる、切断面(予備切断面)に
直交又はそれに近い角度で交わる劈開面をレーザ光照射
面として用いる。
わちサイズ不足部分1s)の切片(1a1 、1a2 、1
a3 ・・)を有効に利用するものであり、該切り捨てら
れる切片を割った際に現れる、切断面(予備切断面)に
直交又はそれに近い角度で交わる劈開面をレーザ光照射
面として用いる。
【0018】例えば、切断面に直交する劈開面を利用す
る場合であって、利用する劈開面同志(少なくとも2面
が必要とされる)が直交する場合(例えば、{100}
面での切断時における{110}劈開面)は、図2
(a)のX面(7)又は(8)とY面(9)又は(1
0)の2面をレーザ光反射に利用し、また、利用する劈
開面同志が直交しない場合(例えば、{111}面での
切断時における{110}劈開面)は、図2(b)のX
面(11)又は(12)とY’面(13)又は(14)
又は(15)又は(16)の2面をレーザ光反射に利用
する。
る場合であって、利用する劈開面同志(少なくとも2面
が必要とされる)が直交する場合(例えば、{100}
面での切断時における{110}劈開面)は、図2
(a)のX面(7)又は(8)とY面(9)又は(1
0)の2面をレーザ光反射に利用し、また、利用する劈
開面同志が直交しない場合(例えば、{111}面での
切断時における{110}劈開面)は、図2(b)のX
面(11)又は(12)とY’面(13)又は(14)
又は(15)又は(16)の2面をレーザ光反射に利用
する。
【0019】なお、図2(a)のX面(7)又は(8)
は、前記{110}劈開面のうち、X軸に直交するもの
であり、Y面(9)又は(10)は、前記{110}劈
開面のうち、Y軸と直交するものである。
は、前記{110}劈開面のうち、X軸に直交するもの
であり、Y面(9)又は(10)は、前記{110}劈
開面のうち、Y軸と直交するものである。
【0020】図2(b)のX面(11)又は(12)
は、前記{110}劈開面のうち、X軸と直交するもの
であり、Y’面(13)又は(14)又は(15)又は
(16)は、{110}劈開面のうち、Y’軸と直交す
るものである。ただし、ここで、Y’軸は、X軸と直交
するY軸に対しX−Y平面に±30°回転した位置にあ
り、X軸と直交する{110}劈開面以外の{110}
劈開面に直交する。
は、前記{110}劈開面のうち、X軸と直交するもの
であり、Y’面(13)又は(14)又は(15)又は
(16)は、{110}劈開面のうち、Y’軸と直交す
るものである。ただし、ここで、Y’軸は、X軸と直交
するY軸に対しX−Y平面に±30°回転した位置にあ
り、X軸と直交する{110}劈開面以外の{110}
劈開面に直交する。
【0021】次に、前記した劈開面に可視レーザ光を照
射してその入射角・出射角を測定する測定系について説
明する。図3(a)は該測定系の一例を示しており、図
において、31はウェハ台であり、レーザ光を散乱させ
ずに良く反射する材料(例えば、加工性が良く、プリズ
ム等に利用されるガラスや合成石英に、Au等の金属を
コーティングしたもの)で作られている。そして、その
上面であるウェハ設置面31Hとレーザ光反射面31V
とが直交するように加工されている。さらに、該ウェハ
台31はウェハ角度及び高さ調節台32に搭載されてい
る。41はレーザ光発振器であり、可視レーザ光18が
前記ウェハ台31のレーザ光反射面31Vに照射するよ
うに配置される。
射してその入射角・出射角を測定する測定系について説
明する。図3(a)は該測定系の一例を示しており、図
において、31はウェハ台であり、レーザ光を散乱させ
ずに良く反射する材料(例えば、加工性が良く、プリズ
ム等に利用されるガラスや合成石英に、Au等の金属を
コーティングしたもの)で作られている。そして、その
上面であるウェハ設置面31Hとレーザ光反射面31V
とが直交するように加工されている。さらに、該ウェハ
台31はウェハ角度及び高さ調節台32に搭載されてい
る。41はレーザ光発振器であり、可視レーザ光18が
前記ウェハ台31のレーザ光反射面31Vに照射するよ
うに配置される。
【0022】レーザ光発振器41とウェハ台31の間で
あってレーザ光発振器41の直前には、図3(b)に示
すようなルーラー50を配置する。該ルーラー50にお
いて、51は発信レーザ光18の通過孔であり、52は
目盛りである。また、18aはウェハ台31側への入射
光路を、18bはウェハ台31側からの出射光路を示し
ている。
あってレーザ光発振器41の直前には、図3(b)に示
すようなルーラー50を配置する。該ルーラー50にお
いて、51は発信レーザ光18の通過孔であり、52は
目盛りである。また、18aはウェハ台31側への入射
光路を、18bはウェハ台31側からの出射光路を示し
ている。
【0023】測定に際して、先ず、レーザ光発振器41
から発信し前記ルーラー50の開孔51を通過する入射
光路18aの位置と、ウェハ台31のレーザ光反射面3
1Vに当たって反射し、ルーラー50に達した出射光路
18bの位置との2軸方向の距離h、w(図3(b))
が、h=0かつw≒0となるように、前記ウェハ角度及
び高さ調節台32を調節する。なお、このとき、wはウ
ェハ台31のレーザ光反射面31Vとルーラー50の距
離L(図3(a))に対して十分小さいことが望ましく
(すなわち、100w<L)、また、レーザ光18はそ
の中心位置が肉眼で見定めやすいよう、1mmφ近傍の
ビームであることが好ましい。
から発信し前記ルーラー50の開孔51を通過する入射
光路18aの位置と、ウェハ台31のレーザ光反射面3
1Vに当たって反射し、ルーラー50に達した出射光路
18bの位置との2軸方向の距離h、w(図3(b))
が、h=0かつw≒0となるように、前記ウェハ角度及
び高さ調節台32を調節する。なお、このとき、wはウ
ェハ台31のレーザ光反射面31Vとルーラー50の距
離L(図3(a))に対して十分小さいことが望ましく
(すなわち、100w<L)、また、レーザ光18はそ
の中心位置が肉眼で見定めやすいよう、1mmφ近傍の
ビームであることが好ましい。
【0024】図示しない制御機構によりウェハ角度及び
高さ調節台32の位置を調節後、前記予備切断した切片
1aを、その劈開面がレーザ光反射面31Vとほぼ同一
平面上にくるようにして、ウェハ台31のウェハ設置面
31H上に置く。そして、ウェハ角度及び高さ調節台3
2を操作して切片1aの高さを下げ、レーザ光18aが
切片1aの劈開面に当たるようにし、出射光18bがル
ーラー50に達したときの前記距離hを読み取る。
高さ調節台32の位置を調節後、前記予備切断した切片
1aを、その劈開面がレーザ光反射面31Vとほぼ同一
平面上にくるようにして、ウェハ台31のウェハ設置面
31H上に置く。そして、ウェハ角度及び高さ調節台3
2を操作して切片1aの高さを下げ、レーザ光18aが
切片1aの劈開面に当たるようにし、出射光18bがル
ーラー50に達したときの前記距離hを読み取る。
【0025】レーザ光18の入射角・出射角をそれぞれ
φとすると、tan2φ=h/Lであり、φ=tan-1
(h/L)/2として求められる。今、例えは、所望の
切断結晶面が(111) 面であり、劈開面が(110) 面と(10
1) 面と(011) 面である場合、所望の切断結晶面と劈開
面とのなす角をθとすると、θはそれぞれの面の法線ベ
クトルの内積(式1)により、cosθ=2/(21/2
×21/2 )=1、であり、θ=90°となる。 (式1)(a,b)=|a|×|b|×cosθ(ただ
し、θはベクトルaとベクトルbとのなす角)
φとすると、tan2φ=h/Lであり、φ=tan-1
(h/L)/2として求められる。今、例えは、所望の
切断結晶面が(111) 面であり、劈開面が(110) 面と(10
1) 面と(011) 面である場合、所望の切断結晶面と劈開
面とのなす角をθとすると、θはそれぞれの面の法線ベ
クトルの内積(式1)により、cosθ=2/(21/2
×21/2 )=1、であり、θ=90°となる。 (式1)(a,b)=|a|×|b|×cosθ(ただ
し、θはベクトルaとベクトルbとのなす角)
【0026】従って、(所望の切断結晶面)⊥(劈開
面)であり、かつ、予備切断面とレーザ光軸とは平行で
あるので、予備切断面と所望の切断結晶面とのなす角ψ
と前記角φとの関係は、 図2(a)のX軸やY軸及び図2(b)のX軸を含む
平面内では、ψ=φcos0°、であり、 図2(b)のY軸を含む平面内では、ψ=φcos3
0°、となる。
面)であり、かつ、予備切断面とレーザ光軸とは平行で
あるので、予備切断面と所望の切断結晶面とのなす角ψ
と前記角φとの関係は、 図2(a)のX軸やY軸及び図2(b)のX軸を含む
平面内では、ψ=φcos0°、であり、 図2(b)のY軸を含む平面内では、ψ=φcos3
0°、となる。
【0027】すなわち、の場合、(110) 面、(101)
面、(011) 面はそれぞれ120°で交わるため、Y’軸
はY軸と30°の角度をなし、従って、Y’軸を含みX
−Y平面に垂直な平面で測定されたφのY軸成分を求め
るためには、cos30°との積を求める必要がある。
面、(011) 面はそれぞれ120°で交わるため、Y’軸
はY軸と30°の角度をなし、従って、Y’軸を含みX
−Y平面に垂直な平面で測定されたφのY軸成分を求め
るためには、cos30°との積を求める必要がある。
【0028】本発明によれば、上記のようにして、単結
晶インゴットのサイズ不足部分を結晶端より順次面方位
出しの目的で予備切断していき、該切片に対して順次上
記のような処理を行うことにより、予備切断面を所望の
切断面に一致させるに必要な情報(すなわち、X軸又は
Y軸を含み、かつX−Y平面に垂直な面内での角度修正
量)が明らかになるために、予備切断を行った単結晶イ
ンゴットを切断装置である例えば内周刃ソーの取り付け
治具から取り外すことなく、内周刃ソーの角度調節機構
を利用して、特定の結晶方位を出すべき所望の切断面と
実際の予備切断面との角度差を調整し、内周刃ソーによ
る本切断によって所望の結晶方位を持つウェハを確実に
切削加工することができる。その際に、上記の面方位出
しのための予備切断を結晶先端から数センチにわたり数
回にわたって行い、各予備切断切片毎に角度調整を行う
ことにより、無理なく面精度を上げていくことが可能と
なる。
晶インゴットのサイズ不足部分を結晶端より順次面方位
出しの目的で予備切断していき、該切片に対して順次上
記のような処理を行うことにより、予備切断面を所望の
切断面に一致させるに必要な情報(すなわち、X軸又は
Y軸を含み、かつX−Y平面に垂直な面内での角度修正
量)が明らかになるために、予備切断を行った単結晶イ
ンゴットを切断装置である例えば内周刃ソーの取り付け
治具から取り外すことなく、内周刃ソーの角度調節機構
を利用して、特定の結晶方位を出すべき所望の切断面と
実際の予備切断面との角度差を調整し、内周刃ソーによ
る本切断によって所望の結晶方位を持つウェハを確実に
切削加工することができる。その際に、上記の面方位出
しのための予備切断を結晶先端から数センチにわたり数
回にわたって行い、各予備切断切片毎に角度調整を行う
ことにより、無理なく面精度を上げていくことが可能と
なる。
【0029】次に、面方位出しのための予備切断に内周
ソーを用い、本切断にはマルチワイヤーソーを用いて、
劈開性を持つ単結晶インゴットの切断加工を行う場合に
ついて説明する。前記のようにして内周刃ソーでの予備
切断時に、該予備切断面を所望の結晶面に一致させるた
めに必要な情報(すなわち、X軸又はY軸を含み、かつ
X−Y平面に垂直な面内での角度修正量)が明らかにさ
れる。この情報をそのまま本切断装置であるマルチワイ
ヤーソーで利用できるように、本実施の態様では、単結
晶インゴットを内周刃ソーに固定するに当たって、図4
に示すようなSUSのような高い加工精度を出すことが
でき、かつ形状変形性の少ない材料で作られた治具対を
用いる。
ソーを用い、本切断にはマルチワイヤーソーを用いて、
劈開性を持つ単結晶インゴットの切断加工を行う場合に
ついて説明する。前記のようにして内周刃ソーでの予備
切断時に、該予備切断面を所望の結晶面に一致させるた
めに必要な情報(すなわち、X軸又はY軸を含み、かつ
X−Y平面に垂直な面内での角度修正量)が明らかにさ
れる。この情報をそのまま本切断装置であるマルチワイ
ヤーソーで利用できるように、本実施の態様では、単結
晶インゴットを内周刃ソーに固定するに当たって、図4
に示すようなSUSのような高い加工精度を出すことが
でき、かつ形状変形性の少ない材料で作られた治具対を
用いる。
【0030】図4において、60は切断装置側(例え
ば、内周刃ソー10側)に固定される取り付け治具であ
り、後記するように、互いに90°で位置するX面61
とY面62、及び内周刃ソー10の図示しない機枠への
固定面となる水平部63とを有する。素材はSUSであ
り、X面61とY面62には、通常ウェハに要求される
結晶方位精度である±0.5°を十分上回る、例えば±
0.05°程度の精度を維持することができるように、
十分な精度で平面加工が施される。
ば、内周刃ソー10側)に固定される取り付け治具であ
り、後記するように、互いに90°で位置するX面61
とY面62、及び内周刃ソー10の図示しない機枠への
固定面となる水平部63とを有する。素材はSUSであ
り、X面61とY面62には、通常ウェハに要求される
結晶方位精度である±0.5°を十分上回る、例えば±
0.05°程度の精度を維持することができるように、
十分な精度で平面加工が施される。
【0031】70は前記取り付け治具60に着脱自在に
取り付けられるインゴット取り付け用の結晶固定治具で
あり、取り付け治具60のX面61とY面62に当接す
るX面71とY面72とを有し、該X面71とY面72
は取り付け治具60のX面61とY面62と同じ精度で
の平面加工が施される。また、この例でのX面71と反
対側の面はインゴット1の取り付け面73とされ、該面
73には、単結晶インゴット1を貼り付けたグラファイ
ト製の結晶貼り付け台2が適宜の取り付け手段により固
定される。
取り付けられるインゴット取り付け用の結晶固定治具で
あり、取り付け治具60のX面61とY面62に当接す
るX面71とY面72とを有し、該X面71とY面72
は取り付け治具60のX面61とY面62と同じ精度で
の平面加工が施される。また、この例でのX面71と反
対側の面はインゴット1の取り付け面73とされ、該面
73には、単結晶インゴット1を貼り付けたグラファイ
ト製の結晶貼り付け台2が適宜の取り付け手段により固
定される。
【0032】図5は前記取り付け治具60及び結晶固定
治具70を用いて、従来の内周刃ソーで予備切断する状
態を示している。まず、従来と同様に単結晶インゴット
1を貼り付けたグラファイト製の結晶貼り付け台2を、
前記結晶固定治具70の面73に、その下端部を結晶固
定治具70の下端よりも下方に位置させた状態で固着し
たものを用意し、それを、図示しない固定ネジ等によ
り、内周刃ソー10側に固定した取り付け治具60に装
着する。その状態で、単結晶インゴット1のサイズ不足
部分1sに対して予備切断を行い、図5に示すように、
内周刃4により、グラファィト製の結晶貼り付け台2’
と共にインゴット1を予備切断して、予備切断切片1a
を得る。この予備切断切片1aに対して前記した測定系
を用いて、所望の切断面と予備切断面との角度差に関す
る情報を得る。この予備切断は複数段について順次行わ
れ、その際に、予備切断終了となるポイント1xの位置
は、安全をみて結晶固定治具70の下端から数mmオー
バーハングするようにセットする。このようにすること
により、予備切断で切り落とさないインゴット部分はS
US製の結晶固定治具70により堅固に支持されること
となり必要とされる精度を確保される。
治具70を用いて、従来の内周刃ソーで予備切断する状
態を示している。まず、従来と同様に単結晶インゴット
1を貼り付けたグラファイト製の結晶貼り付け台2を、
前記結晶固定治具70の面73に、その下端部を結晶固
定治具70の下端よりも下方に位置させた状態で固着し
たものを用意し、それを、図示しない固定ネジ等によ
り、内周刃ソー10側に固定した取り付け治具60に装
着する。その状態で、単結晶インゴット1のサイズ不足
部分1sに対して予備切断を行い、図5に示すように、
内周刃4により、グラファィト製の結晶貼り付け台2’
と共にインゴット1を予備切断して、予備切断切片1a
を得る。この予備切断切片1aに対して前記した測定系
を用いて、所望の切断面と予備切断面との角度差に関す
る情報を得る。この予備切断は複数段について順次行わ
れ、その際に、予備切断終了となるポイント1xの位置
は、安全をみて結晶固定治具70の下端から数mmオー
バーハングするようにセットする。このようにすること
により、予備切断で切り落とさないインゴット部分はS
US製の結晶固定治具70により堅固に支持されること
となり必要とされる精度を確保される。
【0033】切断面を所望の結晶面に一致させるために
必要な情報が、劈開面でのレーザー光反射測定から求め
られた後に、前記結晶固定治具70を内周刃ソー10に
固定してある取り付け治具60から外し、結晶固定治具
70と共にインゴット1をマルチワイヤーソー20側に
移載する。図示されないが、マルチワイヤーソー側で
も、前記取り付け治具60と同じ取り付け治具が機枠側
に固定されており、該取り付け治具に対して、前記結晶
固定治具70を装着する。このようにして、結晶インゴ
ット1を貼り付けた治具70を内周刃ソー10での予備
切断加工時とマルチワイヤーソー20での本切断加工時
に共有することにより、結晶インゴットを単一の治具7
0に貼り付けたまま、結晶方位精度が狂わない状態で、
移動することが可能となる。
必要な情報が、劈開面でのレーザー光反射測定から求め
られた後に、前記結晶固定治具70を内周刃ソー10に
固定してある取り付け治具60から外し、結晶固定治具
70と共にインゴット1をマルチワイヤーソー20側に
移載する。図示されないが、マルチワイヤーソー側で
も、前記取り付け治具60と同じ取り付け治具が機枠側
に固定されており、該取り付け治具に対して、前記結晶
固定治具70を装着する。このようにして、結晶インゴ
ット1を貼り付けた治具70を内周刃ソー10での予備
切断加工時とマルチワイヤーソー20での本切断加工時
に共有することにより、結晶インゴットを単一の治具7
0に貼り付けたまま、結晶方位精度が狂わない状態で、
移動することが可能となる。
【0034】上記の説明は本発明による劈開性を持つ単
結晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法の好
ましい幾つかの実施の形態の説明であって、他に多くの
変形例が存在する。例えば、前記では、レーザ光による
測定面をX面、Y面でそれぞれ1面、計2面について行
うようにしているが、これは一例であって、レーザ光を
用いた結晶面精度を上げるために、例えば図2(a)の
X面の測定を行う場合、(7)と(8)の両方で測定を
行い、前記hの0からのずれを補正するようにして、さ
らに精度を向上させるようにしてもよい。また、劈開面
にレーザ光を照射してその入出射角を測定する手法も、
図示のようなルーラーを用いた測定法に限らず、適宜の
光センサーを用いかつ適宜のコンピュータにより必要情
報を演算するような手法であってもよい。
結晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法の好
ましい幾つかの実施の形態の説明であって、他に多くの
変形例が存在する。例えば、前記では、レーザ光による
測定面をX面、Y面でそれぞれ1面、計2面について行
うようにしているが、これは一例であって、レーザ光を
用いた結晶面精度を上げるために、例えば図2(a)の
X面の測定を行う場合、(7)と(8)の両方で測定を
行い、前記hの0からのずれを補正するようにして、さ
らに精度を向上させるようにしてもよい。また、劈開面
にレーザ光を照射してその入出射角を測定する手法も、
図示のようなルーラーを用いた測定法に限らず、適宜の
光センサーを用いかつ適宜のコンピュータにより必要情
報を演算するような手法であってもよい。
【0035】
【発明の効果】上記のとおりであり、本発明によれば、
劈開性を有する単結晶インゴッドを切断してウェハを製
造する際に必要となる結晶方位の割り出しを容易かつ安
全に行うことのでき、また、単一の切断装置により予備
切断と本切断を行う場合であっても、別々の切断装置で
行う場合であっても、面方位出しのための予備切断時で
得られる結晶方位情報をそのまま容易に本切断時での単
結晶インゴットの位置決めに利用することができる利点
がある。
劈開性を有する単結晶インゴッドを切断してウェハを製
造する際に必要となる結晶方位の割り出しを容易かつ安
全に行うことのでき、また、単一の切断装置により予備
切断と本切断を行う場合であっても、別々の切断装置で
行う場合であっても、面方位出しのための予備切断時で
得られる結晶方位情報をそのまま容易に本切断時での単
結晶インゴットの位置決めに利用することができる利点
がある。
【図1】結晶成長させた状態の劈開性をもつ単結晶イン
ゴットを説明する図。
ゴットを説明する図。
【図2】劈開性を持つ単結晶インゴットの切断面と劈開
面との位置関係を説明する図。
面との位置関係を説明する図。
【図3】本発明による測定系(図a)及び用いるルーラ
ー(図b)を説明する図であり、図bは図aのA−A方
向から見た状態を示している。
ー(図b)を説明する図であり、図bは図aのA−A方
向から見た状態を示している。
【図4】切断装置に単結晶インゴットを取り付けるため
の治具を示す斜視図。
の治具を示す斜視図。
【図5】切断装置に図4の治具を用いて単結晶インゴッ
トを取り付けた状態を説明する図。
トを取り付けた状態を説明する図。
【図6】内周刃ソーを用いて単結晶インゴットを予備切
断する従来装置を説明する図。
断する従来装置を説明する図。
【図7】マルチワイヤーソーを用いて単結晶インゴット
を本切断する状態を説明する図。
を本切断する状態を説明する図。
1…劈開性を持つ単結晶インゴット、1a…予備切断さ
れた劈開性を持つ単結晶の切片、2…グラファィト製の
結晶貼り付け台2、3…ダンヤモンド粒塗布部、4…内
周刃、11…取り付け治具、10…内周刃ソー、5…ワ
イヤ、6…ワークローラ、7…砥液供給管、21…取り
付け治具、20…マルチワイヤーソー、31…ウェハ
台、31H…ウェハ設置面、31V…レーザ光反射面、
32…ウェハ角度及び高さ調節台、41…レーザ光発振
器、18…レーザ光、50…ルーラー、51…レーザ光
通過孔、52…目盛り、60…切断装置に固定される取
り付け治具、70…結晶固定用治具
れた劈開性を持つ単結晶の切片、2…グラファィト製の
結晶貼り付け台2、3…ダンヤモンド粒塗布部、4…内
周刃、11…取り付け治具、10…内周刃ソー、5…ワ
イヤ、6…ワークローラ、7…砥液供給管、21…取り
付け治具、20…マルチワイヤーソー、31…ウェハ
台、31H…ウェハ設置面、31V…レーザ光反射面、
32…ウェハ角度及び高さ調節台、41…レーザ光発振
器、18…レーザ光、50…ルーラー、51…レーザ光
通過孔、52…目盛り、60…切断装置に固定される取
り付け治具、70…結晶固定用治具
Claims (7)
- 【請求項1】 劈開性を持つ単結晶インゴットの切断加
工時の結晶方位合わせ方法であって、該単結晶インゴッ
トのサイズ不足部分を結晶端より順次面方位出しの目的
で予備切断していき、その切片における劈開面に可視レ
ーザ光を照射してその入出射角を測定して結晶方位に関
する情報を得、該面方位出しのための予備切断中の情報
に基づき当該単結晶インゴットの本切断時における結晶
方位合わせを行うことを特徴とする、劈開性を持つ単結
晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法。 - 【請求項2】 前記予備切断を内周刃ソーで行い、本切
断をマルチワイヤーソーで行うことを特徴とする請求項
1記載の劈開性を持つ単結晶インゴット切断加工時の結
晶方位合わせ方法。 - 【請求項3】 単結晶インゴットの前記内周刃ソーへの
固定用治具と前記マルチワイヤーソーへの固定用治具と
を共通化し、内周刃ソーでの面方位出しのための予備切
断後の単結晶インゴットをその単結晶インゴットを貼り
付けた固定用治具と共に前記マルチワイヤーソーに移載
することを特徴とする請求項2記載の劈開性を持つ単結
晶インゴット切断加工時の結晶方位合わせ方法。 - 【請求項4】 劈開性を持つ単結晶インゴットの切断加
工時の結晶方位合わせ方法であって、 該単結晶インゴットを角度調節機構を持つ切断機構に装
着する工程、 装着した単結晶インゴットのサイズ不足部分を結晶端よ
り順次面方位出しの目的で予備切断して切片を得る工
程、 該切片における劈開面を顕出させる工程、 該顕出した劈開面の交差する2面について、それぞれ可
視レーザ光を照射してその入反射角φを求め、該入反射
角φから、現在の切断面と所望の切断結晶面とのX軸又
はY軸を含みかつX−Y平面に垂直な面内での角度修正
量を算出する工程、 該算出された角度修正情報に基づき、該切断機構の角度
調節機構を調整して単結晶インゴットの切断加工時の結
晶方位合わせを行う工程、 を含むことを特徴とする劈開性を持つ単結晶インゴット
の切断加工時の結晶方位合わせ方法。 - 【請求項5】 前記所望の切断結晶面が{100}面で
あり、レーザ光を照射する劈開面が{110}面である
直交する2面であることを特徴とする請求項4記載の劈
開性を持つ単結晶インゴットの切断加工時の結晶方位合
わせ方法。 - 【請求項6】 前記所望の切断結晶面が{111}面で
あり、レーザ光を照射する劈開面が{110}面である
交差する2面であり、該2面の交差角度に応じた座標軸
変換を行ってX軸又はY軸を含みかつX−Y平面に垂直
な面内での角度修正量を算出することを特徴とする請求
項4記載の劈開性を持つ単結晶インゴットの切断加工時
の結晶方位合わせ方法。 - 【請求項7】 請求項4ないし6いずれか記載の方法に
おける面方位出しのための予備切断を行う角度調節機構
を持つ切断機構が内周刃ソーであり、該内周刃ソーにお
いて本切断加工時の結晶方位に合わせられた単結晶イン
ゴットを、該単結晶インゴット固定用治具ごとマルチワ
イヤーソーに移載することによって本切断加工時の結晶
方位合わせとすることを特徴とする劈開性を持つ単結晶
インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28096496A JP3280869B2 (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | 劈開性を持つ単結晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28096496A JP3280869B2 (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | 劈開性を持つ単結晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10119032A true JPH10119032A (ja) | 1998-05-12 |
| JP3280869B2 JP3280869B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=17632350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28096496A Expired - Fee Related JP3280869B2 (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | 劈開性を持つ単結晶インゴットの切断加工時の結晶方位合わせ方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3280869B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100375173B1 (ko) * | 2000-10-20 | 2003-03-08 | 주식회사 실트론 | 단결정 잉곳의 제조 방법 및 이 단결정 잉곳을 이용한웨이퍼 제조방법 |
| DE102008050363A1 (de) * | 2008-10-02 | 2010-04-08 | Jenoptik Laser, Optik, Systeme Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung der Kristallorientierung eines aus einem spaltbaren Kristall hergestellten Körpers |
| CN108326369A (zh) * | 2018-02-07 | 2018-07-27 | 湖南宇晶机器股份有限公司 | 一种激光对线装置 |
| CN113352485A (zh) * | 2021-06-09 | 2021-09-07 | 阜宁协鑫光伏科技有限公司 | 硅片多线切割方法 |
| CN116985283A (zh) * | 2023-09-15 | 2023-11-03 | 河北同光半导体股份有限公司 | 快速调整碳化硅切割角度的方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111152375A (zh) * | 2019-11-05 | 2020-05-15 | 中国电子科技集团公司第十三研究所 | 磷化铟晶棒裁切衬底晶圆片的方法 |
-
1996
- 1996-10-23 JP JP28096496A patent/JP3280869B2/ja not_active Expired - Fee Related
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