JPH10120455A - 床仕上げ用組成物 - Google Patents

床仕上げ用組成物

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JPH10120455A
JPH10120455A JP29447496A JP29447496A JPH10120455A JP H10120455 A JPH10120455 A JP H10120455A JP 29447496 A JP29447496 A JP 29447496A JP 29447496 A JP29447496 A JP 29447496A JP H10120455 A JPH10120455 A JP H10120455A
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JP
Japan
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ethylenically unsaturated
weight
cement
parts
synthetic resin
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JP29447496A
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English (en)
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Naoki Murayama
直樹 村山
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Kikusui Chemical Industries Co Ltd
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Kikusui Chemical Industries Co Ltd
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    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐油性、耐溶剤性及び早強性に優れた床仕上
げ用組成物の提供を目的とする。 【構成】 セメント、骨材,エチレン性不飽和モノマー
の共重合により得られる陰イオン性共重合体に基づく合
成樹脂エマルションおよび流動化剤を主成分とし、セメ
ント:骨材重量比が1:0.5〜1:4、そして、セメ
ントと骨材の混合物100重量部に対する合成樹脂エマ
ルションの固形分重量が15〜35重量部、セメント1
00重量部に対する流動化剤が0.05〜2重量部であ
る床仕上げ用組成物であって、上記陰イオン性共重合体
が、エチレン性不飽和カルボン酸、エチレン性不飽和ス
ルホン酸、エチレン性不飽和ホスホン酸からなる群より
選ばれた少なくとも一つのモノマー単位を含み、且つ、
上記共重合体が少なくとも一つの有機珪素基を有するエ
チレン性不飽和モノマーを含むか又は上記合成樹脂エマ
ルションがエポキシシランを含む床面塗装用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば燃料を取扱う
ガソリンスタンドおよびそれらを保存・注入する場所等
の床面,建物の居室,階段,廊下,ベランダ,屋上等の
他、車両,船舶の主として床面へ利用するものであり、
特に屋外の床面への利用が有用なものである。主たる利
用分野は建築業界である。
【0002】
【従来の技術】従来、石膏あるいはセメントを主成分と
する水硬性組成物のモルタルをコンクリートスラブや発
泡コンクリートなどの床面に流し込んで、自然流動化さ
せることにより、面精度の優れた水平面を形成するセル
フレベリング材(以下、「SL材」とも称す。)が開発
され、実用化されている。
【0003】一般に、SL材には、水と混練し不陸床面
に流し込む際、流動性に優れ、硬化するまでに固液分離
を起こさず、均一な水平面を形成する性能が、また、硬
化後も、乾湿繰り返しに対して物理的に安定であること
なとが要求されている。
【0004】しかしながら、これらの要求に対し、セッ
コウ系SL材は、耐水性が悪く、物理的強度が低いとい
う課題を有していた。
【0005】一方、セメント系SL材では、流動化成分
としてメラミンスルホン酸塩系の高性能減水剤をベース
とした技術やカゼイン類をベースとした技術等が提案さ
れている。(特開昭56−84358号公報,特開昭5
9−92960号公報)。また、セルフレベリング性を
改良した発明として、セメントの他にカゼイン類,ポリ
エチレンオキサイド,保水剤及び消泡剤を主成分とする
セメント系SL材の技術(特開平6−239651号公
報)も提案されている。
【0006】更に、石膏およびセメントを主成分とする
系のSL材も提案されている(特公平5−20378号
公報,特開昭59−35052号公報,特開昭62−2
56752号公報,特開昭63−319240号公
報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た種々の組成物における可使時間,硬化時間、耐水性は
セメントの種類,セメントと石膏の割合,セメントある
いは石膏に対して添加される流動化剤の種類および量、
セメントあるいは石膏に対して添加される高性能減水
剤,硬化促進剤,保水剤の種類および量により決定され
るものであった。ここで、これらの組成物を耐油性の必
要な個所に利用することについては、未検討であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明では、下
記の組成を採用することにより、耐油性を必要とする個
所への適用を可能としている。請求項1の発明では、セ
メント、骨材、エチレン性不飽和モノマーの共重合によ
り得られる陰イオン性共重合体に基づく合成樹脂エマル
ション,流動化剤を主成分とし、セメント:骨材重量比
が1:0.5〜1:4、そして、セメントと骨材の混合
物100重量部に対する合成樹脂エマルションの固形分
重量が10〜35重量部、セメント100重量部に対す
る流動化剤が0.05〜2重量部である床仕上げ用組成
物であって、(1) 上記陰イオン性共重合体が、エチ
レン性不飽和カルボン酸,エチレン性不飽和スルホン
酸,エチレン性不飽和ホスホン酸からなる群より選ばれ
た少なくとも一つのモノマー単位、及び、少なくとも一
つの有機珪素基を有するエチレン性不飽和モノマーを含
むもの、(2) 上記陰イオン性共重合体が、エチレン
性不飽和カルボン酸,エチレン性不飽和スルホン酸,エ
チレン性不飽和ホスホン酸からなる群より選ばれた少な
くとも一つのモノマー単位を含み、且つ、上記合成樹脂
エマルションがエポキシシランを含むもの、又は、
(3) 上記陰イオン性共重合体が、エチレン性不飽和
カルボン酸,エチレン性不飽和スルホン酸,エチレン性
不飽和ホスホン酸からなる群より選ばれた少なくとも一
つのモノマー単位、及び、少なくとも一つの有機珪素基
を有するエチレン性不飽和モノマーを含み、且つ、上記
合成樹脂エマルションがエポキシシランを含むものを要
旨としている。
【0009】請求項2の発明では、請求項1の組成物に
おける、セメントと骨材の混合物に対して、顔料を0.
1〜10重量部含むことを要旨としている。
【0010】以下、この発明について詳細に説明する。
この発明に用いるセメントとしては、例えば、ポルトラ
ンドセメント、ポゾランセメント,高炉セメント,中庸
熱セメント,耐硫酸塩セメント,ホワイトポルトランド
セメントなどを用いることができる。
【0011】また、セメントとともに用いられることの
ある石膏としては、無水石膏,半水石膏,二水石膏とも
に使用されるが、半水石膏が水和反応の容易さから効果
的である。石膏およびセメントを併用して用いる系にお
いては、その両者の割合は適宜選択されるが、従来技術
である、例として挙げる特公平5−20378号では、
無水石膏150重量部に対し、ポルトランドセメント6
5〜85重量部およびフライアッシュ20〜40重量部
を混合するものであり、特開昭59−35052号で
は、セメント90〜95重量%と石膏10〜5重量%
と、これらの混合物100重量部に対して、アミド化合
物及び/又はカルシウムシアナミド0.2〜5重量部,
たん白質系増粘剤0.1〜5重量部,水溶性高分子0.
01〜2重量部を混合するものであり、特開昭63−3
19240号では、セメントを基材とし半水石膏含有率
がSOとして1.5重量%未満含んだものである。
【0012】この発明に用いる骨材は、通常、例えば5
〜7号の硅砂,川砂利,川砂,砕石,砕砂などが必要に
応じて用いられるが、硅砂を用いるのが最も好ましい。
骨材の含有量は、セメントあるいはセメント及び石膏の
和に対して、セメント:骨材重量比が1:0.5〜1:
4あるいは(セメント+石膏):骨材重量比が1:0.
5〜1:4の割合において利用される。セメントあるい
はセメント+石膏の割合が骨材に対してこれより大きい
時には、収縮が大きくなり、ひび割れの発生の原因とな
る。逆に骨材の割合がこの範囲より大きい時には、硬化
時間が長くなり、モルタルの強度が小さくなる。
【0013】この発明に用いる合成樹脂エマルションは
エチレン性不飽和モノマーの共重合により得られる陰イ
オン性共重合体に基づくものであり、エマルションの最
低造膜温度(MFT)は、例えば23〜100℃、特に
30〜50℃であることが好ましい。また、ガラス転移
温度(Tg)は好ましくは23℃より高く、特に30℃
より高いものを用いることが好ましい。この合成樹脂エ
マルションとしては、例えば、(メタ)アクリル酸/ス
チレン共重合及び(メタ)アクリル酸エステル共重合体
を用いることができる。
【0014】エチレン性不飽和モノマーの共重合により
得られる陰イオン性共重合体に基づく合成樹脂エマルシ
ョンとしては、 (1)上記陰イオン性共重合体が、エチレン性不飽和
カルボン酸,エチレン性不飽和スルホン酸,エチレン性
不飽和ホスホン酸からなる群より選ばれた少なくとも一
つのモノマー単位、及び、少なくとも一つの有機珪素
基を有するエチレン性不飽和モノマーを含むもの、 (2)上記陰イオン性共重合体が、エチレン性不飽和
カルボン酸,エチレン性不飽和スルホン酸,エチレン性
不飽和ホスホン酸からなる群より選ばれた少なくとも一
つのモノマー単位を含み、且つ、上記合成樹脂エマル
ションがエポキシシランを含むもの、又は、 (3)上記陰イオン性共重合体が、エチレン性不飽和
カルボン酸,エチレン性不飽和スルホン酸,エチレン性
不飽和ホスホン酸からなる群より選ばれた少なくとも一
つのモノマー単位、及び、少なくとも一つの有機珪素
基を有するエチレン性不飽和モノマーを含み、且つ、
上記合成樹脂エマルションがエポキシシランを含むもの
を用いる。ここで、合成樹脂エマルションの固形分に対
する上記構成要素〜の重量%については特に限定す
るものではないが、については0.025〜2.5重
量%、については1重量%以下、については1重量
%以下であることが好ましい。上記(3)においては
ととの合計が1重量%以下であることが特に好まし
い。上記としては、たとえばビニルシラン,ビニルシ
ロキサン等が好ましく用いられる。尚、合成樹脂エマル
ションは、水のほかに乳化剤として陰イオン性もしくは
非イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。
【0015】上記合成樹脂エマルションの含有量は、固
形分として、この発明の組成物中の水硬性成分であるセ
メントあるいは石膏を合せた成分100重量部に対し
て、10〜35重量部の割合に添加されて利用される。
従来よりセメントあるいは石膏を含む組成物において樹
脂成分を加えることにより耐水性の改善及び耐摩耗性の
改善,曲げ強度の改善を図ることがあったが、この場合
に合成樹脂エマルションが多くなると可使時間(塗布作
業が問題なく行える時間)が長くなったり凝結時間(あ
る一定の硬さとなったときの時間)が長くなったりする
という問題があったため、この発明ではかかる問題を解
決すべく上記含有量を設定し、可使時間の長さ、凝結時
間の長さ、初期強度の値のバランスが良くなるようにし
たものである。ここで、図1のグラフに示したように、
可使時間とは時間に対する組成物の粘度上昇率が急に高
くなるときの変曲点であり、凝結時間とは時間に対する
組成物の粘度上昇率が急に低くなるときの変曲点であ
り、可使時間が20分程度、凝結時間が2時間以内であ
ることが好ましい。上記含有率が15重量部未満である
と、長期における耐水性・耐油性が悪くなったり、凝結
時間が極端に短くなったり、耐摩耗性を損なったりす
る。逆に、35重量部を越えると、初期強度が著しく劣
ったり、凝結時間が極端に長くなったりする。
【0016】この発明におけるセメント他の粉体成分を
練り合せた時の圧縮強度が、混練2時間後に70kgf
/cm以上あれば実際の歩行試験を行った時のヒビ割
れ、凹みが生じない。また、圧縮強度で150kgf/
cm以上あれば、タイヤチェーンを装着した車両での
走行試験を行った時の傷、凹みを生じない。
【0017】この発明における流動化剤は、水とともに
混練された床仕上げ用組成物の流動性を良くするための
成分であり、組成中セメント100重量部に対して0.
05〜2重量部添加して利用される。流動化剤の例とし
ては、ポリエチレンオキサイド,カゼイン類,ナフタリ
ンスルホン酸塩ホルマリン縮合物,ナフタリンスルホン
酸塩縮合物,ナフタリンスルホン酸とリグニンスルホン
酸の共縮合物,ナフタリンスルホン酸とオキシカルボン
酸の共縮合物,メラミンスルホン酸系複合物,メラミン
ホルマリン樹脂スルホン酸塩類などが挙げられる。流動
化剤は、一般に高性能減水剤と呼ばれてコンクリートの
単位水量の減水およびコンクリートのワーカビリチーの
向上,空気連行作用の向上の為に用いられるコンクリー
ト混和剤であっても流動性向上の為にも機能する。
【0018】この発明の成分としてセメントまたはセメ
ントと石膏による水硬性成分100重量部に対して顔料
を0.1〜10重量部含有させてもよい。顔料として
は、各種の無機顔料が耐摩耗性、耐候性などの点から好
ましく用いられ、また白色の他、種々の色のものを用い
ることができる。このような顔料としては、従来公知な
ものでよく、通常使用されている顔料により着色可能で
ある。無機顔料の例には、白色では酸化チタン,亜鉛
華,リトポン,酸化ジルコン、白色の体質顔料としての
炭酸カルシウム,硅石粉,クレー、赤色では合成酸化
鉄,黄土、緑色では酸化クロム、青色ではコバルト青,
群青、黒色では合成酸化鉄,カーボンブラックなどが代
表的である。有機顔料の例には赤色ではブリリアントカ
ーミン6B,ウオッチングレッド,レーキレッド4R,
クロモフタールレッド,チオインジゴ,キナクリドンレ
ッド,黄色ではハンザイエローG,ジスアゾイエロー
G,クリモフタールイエロー3G,アンスラピリミジ
ン,イヒインドリンイエロー、青色では銅フタロシニア
ン,インダンスロン、緑色では塩素化銅フタロシアニン
などがある。
【0019】尚、上記成分(セメント,骨材,流動化
剤,合成樹脂エマルション,顔料)以外に添加されるも
のとして、セメント,骨材,流動化剤(及び、場合によ
っては顔料)の各成分からなる粉体部に対して、リグニ
ンスルホン酸塩,オキシ有機酸塩,アルキルアリルスル
ホン酸塩などの減水剤,メラミンスルホン酸ホルマリン
高縮合物Na塩,ナフタリンスルホン酸ホルムアルデヒ
ド高縮合物Na塩などの高性能減水剤,アルミン酸ソー
ダ,炭酸ソーダなどの急結剤,塩化カルシウム,硫酸カ
リウム,硝酸カルシウムなどの硬化促進剤,リグニンス
ルホン酸塩,乳酸,酒石酸,クエン酸などの遅延剤,分
散剤,防錆剤,防水剤,膨張剤,耐摩耗剤などを適宜添
加してもよい。上記合成樹脂エマルションからなる液状
部に対して、分散剤,湿潤剤,増粘剤,消泡剤,防腐
剤,防黴剤などを適宜添加してもよい。これらの添加剤
はこの発明の目的を損なわない範囲内において適宜添加
することができる。さらに、この発明の組成物は、実際
の使用に当って水を加え混練することにより粘度等を調
整して用いることができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例および比較例を例示することに
よりこの発明を説明する。実施例1では、粉体部として
ホワイトセメント100重量部,硅砂5号50重量部,
白色顔料(酸化チタン)10重量部,流動化剤(ナフタ
リンスルホン酸塩ホルマリン縮合物)0.2重量部,遅
延剤(クエン酸)0.1重量部,反応促進剤(硝酸カル
シウム)7重量部を混合した。また、液状部として陰イ
オン性合成樹脂エマルション(固形分50%)を40重
量部,水15重量部,分散剤(商品名:ディスコネート
N−14,第一工業製薬(株)製)0.4重量部,増
粘剤(メチルセルロース)0.4重量部,消泡剤(商品
名:アデカネート B940,旭電化工業(株)製)及
び防腐・防黴剤(商品名:メルガールAF,ヘキストイ
ンダストリー(株)製)を各0.1重量部混合した。
【0021】上記陰イオン性合成樹脂エマルションとし
ては、スチレン53重量部,n−ブチルアクリラート4
2.7重量部,アクリル酸2重量部,スルホン酸を含む
エチレン性不飽和モノマー1.5重量部,ビニルシラン
0.8重量部からなる陰イオン性共重合体に基づく合成
樹脂エマルションを用いた。ここで、上記エマルション
にはさらに0.7重量部のエポキシシランを混合した。
また、さらに上記エマルションには乳化剤として上記陰
イオン性共重合体に対してそれぞれ0.6重量%のオキ
シエチル化トリブチルフェノールの硫酸半エステルのア
ルカリ金属塩と2重量%のトリブチルフェノールポリグ
リコールエーテル(エチレンオキシド単位約30)が含
まれており、水を加えて固形分が50%になるように調
整した。
【0022】この実施例1では、上記粉体部10kg及
び液状部4kgを練り容器にて混練してこの発明の組成
物を作成し、さらに水の添加により流動性、作業性のよ
い粘度2000cpsに調整して、混練スラリーとし、
各種試験を行った。圧縮強度の測定は、上記混練スラリ
ーを4×4×16cmの内法を有する鉄製型枠の中へ流
し込み、20℃、60%RH室内で養生し、成形後2時
間後,24時間後の圧縮強度を測定した。その結果、2
時間で126kgf/cm,24時間後で255kg
f/cmであった。
【0023】耐水性試験は、内法が4×4×16cmの
鉄製型枠を用いて作成した試験体を20℃の水中に半分
浸かるようにして、毎日水を交換しながら観察したが、
3日後及び1週間後とも異常の発生はなかった。耐油
性,耐溶剤性の試験は、JIS K7115プラスチッ
クの耐薬品性試験方法を倣い、直径50mm,厚さ3m
mの円盤状試験体を作成し、20℃、60%RH室内で
7日間養生した後、試験体をガソリン,灯油,トルエ
ン,軽油の各薬品中に浸漬させ、20±2℃の恒温装置
内で7日間静置し、試験体表面をぬぐい、質量変化率を
測定した。その結果、ガソリンでは3.3%の増量であ
り、同様に灯油1.8%,トルエン5.1%,軽油2.
3%であった。また、表面にひび割れ,膨張,反り,溶
解等の異常の発生はなかった。
【0024】耐摩耗性の確認は、テーバ式摩耗試験機に
より、加重1kg1000回転の条件により行った。試
験体の作成は、内法が直径10cm,高さ2mmの円盤
型鉄製型枠に粘度2000cpsに調整したスラリーを
流し込み7日間20℃、60%RH室内で養生した。試
験の結果は摩耗重量が0.4gであった。
【0025】凝結時間の測定は、4連型自動凝結試験機
により一定荷重の針がスラリーに挿入できなくなるとき
の時間を測定することにより行ったが、45分であっ
た。さらに、実施例2〜実施例6及び比較例1〜比較例
4における配合を下記表1に粉体部,液状部とに分けて
示す。表中、各成分の量は重量部であり、また合成樹脂
エマルションは実施例1と同じものを使用した。
【0026】
【表1】
【0027】上記配合に基づいて、この発明の組成物を
作成し、さらに適量の水を加え、粘度1500〜200
0cpsに調整した混練スラリーを利用して、先の実施
例1と同様に、圧縮強度試験,耐水性試験,耐薬品性試
験,凝結時間の測定,耐摩耗性の試験を行った。この試
験結果を下記表2に記した。
【0028】
【表2−1】
【表2−2】
【0029】次に、粉体部の配合を実施例と同じにし
て、液状部に用いる合成樹脂エマルションを実施例1と
は、異なるものとした実施例7,8及び比較例5,6に
ついて実験を行った。その結果は前記表2の中に示され
る。試験の手順としては、上記の他の実施例,比較例と
同じであり、混練スラリーを作成し、スラリーあるいは
硬化体の圧縮強度試験,耐水性試験,耐薬品性試験,凝
結使時間の測定,耐摩耗性の試験を行った。
【0030】用いられた合成樹脂エマルションに関し、
実施例7は実施例1において合成樹脂エマルション中に
エポキシシランを混合していない点以外は実施例1と同
じであり、また実施例8においては、合成樹脂エマルシ
ョンのベースとなる陰イオン性共重合体の構成成分とし
て、ビニルシランが含まれない点以外は実施例1と同じ
である。さらに、比較例5においては合成樹脂エマルシ
ョン中にエポキシシランを混合していない点、及び該エ
マルションのベースとなる陰イオン性共重合体の構成成
分としてビニルシランが含まれていない点を除いては実
施例1と同様であリ、比較例6においては合成樹脂エマ
ルションとして陽イオン性スチレンアクリル系のエマル
ションを使用した点を除いては実施例1と同様である。
【0031】上記表2から明らかなように、実施例1〜
実施例8では、初期強度(2時間後)が70kgf/c
以上、翌日強度(24時間後)が150kgf/c
以上であり、立ち上がり強度(時間に対する強度の
増加率)が高く、非常に早強性が優れていた。また、水
に浸漬しても異常がなく、ガソリン,灯油,トルエン,
軽油に浸漬したときの質量変化率も数%であり、耐水
性,耐油性,耐溶剤性に優れていた。更に、耐摩耗性に
も優れていた。このため、例えばガソリンスタンドの床
面にこの発明の組成物を使用しても、油脂や溶剤等によ
り膨潤することがなく、タイヤチェーンを装着した車両
により傷がついたり凹みが生じたりするおそれがないた
め、問題なく使用できるという効果が得られる。更に、
凝結時間が40〜75分(すべて2時間以内)で2時間
後の圧縮強度が70kgf/cm以上であるため、床
仕上げ用組成物を所定場所に塗布したり流し込んだりす
るのに十分な時間である上、短時間で歩行可能な強度に
達する。このため、作業性に優れるという効果が得られ
る。
【0032】一方、合成樹脂エマルションのセメントに
対する割合が、この発明に規定する量より少なかった場
合(比較例1)は、耐油性,耐溶剤性に劣り、また摩耗
重量(g)も実施例1の10倍程度となったことがわか
る。また耐水試験においても白華物が確認された。ま
た、逆に合成樹脂エマルションの割合がこの発明に規定
する量より多かった場合(比較例2)は、凝結時間が1
60分と長く2時間以内には硬化せず、2時間後の圧縮
強度も測定できなかった。また24時間後の圧縮強度も
低く、短時間での強度の発現に劣る。同様に合成樹脂エ
マルションの、セメントに対する割合が、この発明に規
定する量より少なかった場合(比較例3,比較例4)
も、比較例1と同等の結果が得られた。更に、合成樹脂
エマルションとしてこの発明以外のものを用いた場合
(比較例5,6)、初期強度,翌日強度,耐油性,耐溶
剤性,耐摩耗性が実施例1〜実施例8に比べて劣り、凝
結時間も長くなる傾向にあった。
【0033】
【発明の効果】この発明の床仕上げ用組成物では、混練
塗布後数時間にて70kgf/cm以上の圧縮強度が
得られるため、塗布後数時間経過すれば歩行可能な強度
が得られる。また、24時間後では、150kgf/c
以上の圧縮強度が得られるため、極めて優れた早強
性を備え、タイヤチェーンなどの局所的にかかる荷重に
対しても十分な強度が得られる。また、耐油性,耐溶剤
性にも優れている。
【0034】このように、この発明の床仕上げ用組成物
は、早強性,耐油性,耐溶剤性に優れているため、工期
の短縮,床の改修において占有時間の短い床面利用を極
力妨げない工事となる、油脂,溶剤等が使用される床用
の薄付けの下地調整兼仕上げ材料として種々の分野で利
用できるという優れた効果が得られる。また、ガソリン
スタンドの床面のように、油脂,溶剤等に曝されしかも
相当の強度が要求される場所において使用することがで
きるという優れた効果が得られる。更に、顔料を適宜含
有させることにより種々の色を着けることができ、美的
な処理を施すことができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 時間に対する組成物の粘度ないし硬さの変化
を表す一般的なグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08L 33/02 C08L 33/02 41/00 41/00 43/02 43/02 43/04 43/04 C04B 111:62

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント、骨材、エチレン性不飽和モノ
    マーの共重合により得られる陰イオン性共重合体に基づ
    く合成樹脂エマルション,流動化剤を主成分とし、セメ
    ント:骨材重量比が1:0.5〜1:4、そして、セメ
    ントと骨材の混合物100重量部に対する合成樹脂エマ
    ルションの固形分重量が10〜35重量部、セメント1
    00重量部に対する流動化剤が0.05〜2重量部であ
    る床仕上げ用組成物であって、(1) 上記陰イオン性
    共重合体が、エチレン性不飽和カルボン酸,エチレン性
    不飽和スルホン酸,エチレン性不飽和ホスホン酸からな
    る群より選ばれた少なくとも一つのモノマー単位、及
    び、少なくとも一つの有機珪素基を有するエチレン性不
    飽和モノマーを含むもの、(2) 上記陰イオン性共重
    合体が、エチレン性不飽和カルボン酸,エチレン性不飽
    和スルホン酸,エチレン性不飽和ホスホン酸からなる群
    より選ばれた少なくとも一つのモノマー単位を含み、且
    つ、上記合成樹脂エマルションがエポキシシランを含む
    もの、又は、(3) 上記陰イオン性共重合体が、エチ
    レン性不飽和カルボン酸,エチレン性不飽和スルホン
    酸,エチレン性不飽和ホスホン酸からなる群より選ばれ
    た少なくとも一つのモノマー単位、及び、少なくとも一
    つの有機珪素基を有するエチレン性不飽和モノマーを含
    み、且つ、上記合成樹脂エマルションがエポキシシラン
    を含むものであることを特徴とする床仕上げ用組成物。
  2. 【請求項2】 セメントと骨材の混合物100重量部に
    対して顔料を0.1〜10重量部含むことを特徴とする
    請求項1記載の床仕上げ用組成物。
JP29447496A 1996-10-14 1996-10-14 床仕上げ用組成物 Pending JPH10120455A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007521369A (ja) * 2003-06-24 2007-08-02 エイ シマノヴィッチ,セミヨン コンクリート用の顔料のペースト及びそれを作る方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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