JPH10120695A - ゴマリグナンの製造法 - Google Patents
ゴマリグナンの製造法Info
- Publication number
- JPH10120695A JPH10120695A JP31538796A JP31538796A JPH10120695A JP H10120695 A JPH10120695 A JP H10120695A JP 31538796 A JP31538796 A JP 31538796A JP 31538796 A JP31538796 A JP 31538796A JP H10120695 A JPH10120695 A JP H10120695A
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- Japan
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- sesame
- oil
- molecular distillation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全なゴマリグナンを効率的に製造す
る。 【解決手段】 ゴマ油を直接分子蒸留に供することを特
徴とするゴマリグナンの製造法。
る。 【解決手段】 ゴマ油を直接分子蒸留に供することを特
徴とするゴマリグナンの製造法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴマリグナンの効率的
な製造法に関する。
な製造法に関する。
【0002】
【従来技術と発明が解決すべき課題】ゴマ種子には様々
な種類のゴマリグナンが存在しており、通常、d−セサ
ミンが0.3〜0.5重量%程度含まれる外、セサモー
ル、セサモリン、セサミノール等が含有されていること
が知られている。また、ゴマ種子から搾油した未精製ゴ
マ油にはゴマリグナンとしてd−セサミンが0.5〜
1.0重量%程度も含有されている。さらに、硫酸等の
鉱酸、活性白土等で処理した未精製ゴマ油には、セサミ
ン類として、d−セサミンの外にd−セサミンの光学的
転位生成物であるエピセミン等が含有されている。これ
ら、セサミン類を主成分とするゴマリグナンには、コレ
ステロール低下作用、悪酔防止作用等の多様な生理活性
が知られており、健康食品としての有用性が大いに期待
されている。従来、ゴマリグナンの製造法としては、ゴ
マ油をメタノール等のアルコール、アセトン、石油エー
テル及びアセトニトリル等の有機溶媒、またはそれらと
水との混合溶媒を用いて抽出する方法が提案されてい
る。しかし、この従来法には以下の問題点があった。
1)抽出物にセサミン類以外のグリセライド等が相当量
含有され、最終製品中のセサミン含有率が低い(約1%
程度);2)多量の有機溶媒を必要とする:3)有機溶
媒の留去に要するエネルギーコストが大きい;4)残存
溶媒により、食品衛生上、食用に不適である;5)セサ
ミン回収率が低い。
な種類のゴマリグナンが存在しており、通常、d−セサ
ミンが0.3〜0.5重量%程度含まれる外、セサモー
ル、セサモリン、セサミノール等が含有されていること
が知られている。また、ゴマ種子から搾油した未精製ゴ
マ油にはゴマリグナンとしてd−セサミンが0.5〜
1.0重量%程度も含有されている。さらに、硫酸等の
鉱酸、活性白土等で処理した未精製ゴマ油には、セサミ
ン類として、d−セサミンの外にd−セサミンの光学的
転位生成物であるエピセミン等が含有されている。これ
ら、セサミン類を主成分とするゴマリグナンには、コレ
ステロール低下作用、悪酔防止作用等の多様な生理活性
が知られており、健康食品としての有用性が大いに期待
されている。従来、ゴマリグナンの製造法としては、ゴ
マ油をメタノール等のアルコール、アセトン、石油エー
テル及びアセトニトリル等の有機溶媒、またはそれらと
水との混合溶媒を用いて抽出する方法が提案されてい
る。しかし、この従来法には以下の問題点があった。
1)抽出物にセサミン類以外のグリセライド等が相当量
含有され、最終製品中のセサミン含有率が低い(約1%
程度);2)多量の有機溶媒を必要とする:3)有機溶
媒の留去に要するエネルギーコストが大きい;4)残存
溶媒により、食品衛生上、食用に不適である;5)セサ
ミン回収率が低い。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴマ油を分子
蒸留に供することを特徴とするゴマリグナンの製造法を
提供するものである。本発明方法によれば、ゴマ油を直
接分子蒸留するだけで、セサミンを高濃度に含有するゴ
マリグナンを効率よく得ることができる。しかも、有機
溶媒抽出に伴う、溶媒可溶性のグリセライド等の混入を
回避し、かつ安全性の高い製品を得ることができるの
で、従来法の課題を悉く解決することができる。
蒸留に供することを特徴とするゴマリグナンの製造法を
提供するものである。本発明方法によれば、ゴマ油を直
接分子蒸留するだけで、セサミンを高濃度に含有するゴ
マリグナンを効率よく得ることができる。しかも、有機
溶媒抽出に伴う、溶媒可溶性のグリセライド等の混入を
回避し、かつ安全性の高い製品を得ることができるの
で、従来法の課題を悉く解決することができる。
【0004】本発明方法には、ゴマ種子の圧搾搾油等の
公知の方法で得られるゴマ油を使用しうる。分子蒸留
は、公知の分子蒸留機を用いて行えばよい。具体例とし
て流下薄膜式分子蒸留機や遠心式分子蒸留機が挙げられ
る。分子蒸留の条件としては、ゴマ油からのゴマリグナ
ンの蒸留に適した条件であれば、任意であるが、好まし
くは油の温度を150〜270℃、より好ましくは18
0〜250℃とし、真空度を0.1torr以下、より
好ましくは0.008torr以下で行うと、セサミン
類の回収率は80%以上と向上し、セサミン含有率が3
重量%以上、約10重量%にも達する、高濃度のセサミ
ンを含有するゴマリグナンを含む留分を効率よく得るこ
とができる。このようにして得られた留分はそのまま、
或いはサフラワー油等の食用油を配合してソフトカプセ
ル類にし、健康食品に利用しうる。また、セサミンに富
む油としてドレッシングやマヨネーズ等の一般食品にも
利用可能である。さらに、上記の留分は、所望によりエ
タノール等の適当な溶媒から結晶化させて精製してもよ
い。そのようにして得られる結晶は適当な賦形剤や担
体、添加物と一緒に、打錠するか、顆粒に成形し、同じ
く健康食品として利用しうる。特に、結晶形のゴマリグ
ナンはクッキーやキャンディー等の菓子類や、パン、振
りかけ、練り製品に配合するのに好適である。
公知の方法で得られるゴマ油を使用しうる。分子蒸留
は、公知の分子蒸留機を用いて行えばよい。具体例とし
て流下薄膜式分子蒸留機や遠心式分子蒸留機が挙げられ
る。分子蒸留の条件としては、ゴマ油からのゴマリグナ
ンの蒸留に適した条件であれば、任意であるが、好まし
くは油の温度を150〜270℃、より好ましくは18
0〜250℃とし、真空度を0.1torr以下、より
好ましくは0.008torr以下で行うと、セサミン
類の回収率は80%以上と向上し、セサミン含有率が3
重量%以上、約10重量%にも達する、高濃度のセサミ
ンを含有するゴマリグナンを含む留分を効率よく得るこ
とができる。このようにして得られた留分はそのまま、
或いはサフラワー油等の食用油を配合してソフトカプセ
ル類にし、健康食品に利用しうる。また、セサミンに富
む油としてドレッシングやマヨネーズ等の一般食品にも
利用可能である。さらに、上記の留分は、所望によりエ
タノール等の適当な溶媒から結晶化させて精製してもよ
い。そのようにして得られる結晶は適当な賦形剤や担
体、添加物と一緒に、打錠するか、顆粒に成形し、同じ
く健康食品として利用しうる。特に、結晶形のゴマリグ
ナンはクッキーやキャンディー等の菓子類や、パン、振
りかけ、練り製品に配合するのに好適である。
【0005】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を詳しく説明す
るが、これらは本発明を制限するものではない。実施例1 原料ゴマ油として、焙煎油(1)(196.4g)、焙
煎精製油(2)(163.4g)及び生圧搾精製油
(3)(181.2g)の各種ゴマ油を用いた。流下薄
膜式分子蒸留機を用い、フィード量0.5〜0.7g/
分、油温230℃、及び真空度0.01torr以下で
分子蒸留を行い、留分1を得た。さらにフィード量は同
一で、油温を250℃とし、0.01torr以下の真
空度で分子蒸留行い、留分2を得た。留分1、留分2及
び残渣中のセサミン類の含量を高速液体クロマトグラフ
ィーを用い、下記の条件下で測定した。 カラム:ZOLBA x SIL 4.6mmφ x
250mm 移動相:n−ヘキサン:IPA:酢酸=99:0.5:
0.5 流量:2.0ml/min 検出器:分光蛍光スペクトロモニター 測定波長:Ex(励起波長)295nm Em(蛍光波
長)330nm。 結果を表1に示す。なお、セサミン類は、セサミン及び
エピセサミンの合計で計算した。
るが、これらは本発明を制限するものではない。実施例1 原料ゴマ油として、焙煎油(1)(196.4g)、焙
煎精製油(2)(163.4g)及び生圧搾精製油
(3)(181.2g)の各種ゴマ油を用いた。流下薄
膜式分子蒸留機を用い、フィード量0.5〜0.7g/
分、油温230℃、及び真空度0.01torr以下で
分子蒸留を行い、留分1を得た。さらにフィード量は同
一で、油温を250℃とし、0.01torr以下の真
空度で分子蒸留行い、留分2を得た。留分1、留分2及
び残渣中のセサミン類の含量を高速液体クロマトグラフ
ィーを用い、下記の条件下で測定した。 カラム:ZOLBA x SIL 4.6mmφ x
250mm 移動相:n−ヘキサン:IPA:酢酸=99:0.5:
0.5 流量:2.0ml/min 検出器:分光蛍光スペクトロモニター 測定波長:Ex(励起波長)295nm Em(蛍光波
長)330nm。 結果を表1に示す。なお、セサミン類は、セサミン及び
エピセサミンの合計で計算した。
【0006】
【表1】 表1の結果より、留分1及び2のセサミン類含量(%)
は10%以下と低いが、セサミン類回収率はいずれも8
0%以上となっていることが分かる。本実施例では、分
子蒸留を230℃と250℃で2回行ったが、工業化に
際しては、250℃付近で一回蒸留すれば良い。また、
これら留分1及び2にはセサモールやセサモリンも多量
に含有されており、本発明方法はゴマリグナンの極めて
効率的な製造法である。
は10%以下と低いが、セサミン類回収率はいずれも8
0%以上となっていることが分かる。本実施例では、分
子蒸留を230℃と250℃で2回行ったが、工業化に
際しては、250℃付近で一回蒸留すれば良い。また、
これら留分1及び2にはセサモールやセサモリンも多量
に含有されており、本発明方法はゴマリグナンの極めて
効率的な製造法である。
【0007】実施例2 実施例1で用いた原料(3)を同様の条件下で分子蒸留
して得られる留分1を更に同一条件下で直接分子蒸留
し、得られた留分を約2倍量のエチルアルコールに溶解
して−20℃の冷凍庫に一夜放置した。次いで、結晶を
ろ別し、乾燥した。結果を表2に示す。
して得られる留分1を更に同一条件下で直接分子蒸留
し、得られた留分を約2倍量のエチルアルコールに溶解
して−20℃の冷凍庫に一夜放置した。次いで、結晶を
ろ別し、乾燥した。結果を表2に示す。
【表2】 同様にして、他の留分を結晶化することにより、セサミ
ン含量を90%以上に高めることができる。
ン含量を90%以上に高めることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ゴマ油を分子蒸留に供することを特徴と
するゴマリグナンの製造法。 - 【請求項2】 分子蒸留を、温度150〜270℃、真
空度0.1torr以下で行うことを特徴とする請求項
1記載の製造法。 - 【請求項3】 ゴマリグナンのセサミン含有量が3重量
%以上である請求項1又は2記載の製造法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の方法で
製造されゴマリグナン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31538796A JPH10120695A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | ゴマリグナンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31538796A JPH10120695A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | ゴマリグナンの製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10120695A true JPH10120695A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=18064793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31538796A Pending JPH10120695A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | ゴマリグナンの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10120695A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007037385A1 (ja) | 2005-09-30 | 2007-04-05 | Suntory Limited | エピセサミン高含有組成物の製造方法及び装置 |
| KR101181556B1 (ko) * | 2004-01-29 | 2012-09-10 | 제이-오일 밀스, 인코포레이티드 | 참기름 및 이를 제조하는 방법 |
| US9408803B2 (en) | 2006-03-31 | 2016-08-09 | Suntory Holdings Limited | Compositions containing lignan-class compounds |
-
1996
- 1996-10-22 JP JP31538796A patent/JPH10120695A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101181556B1 (ko) * | 2004-01-29 | 2012-09-10 | 제이-오일 밀스, 인코포레이티드 | 참기름 및 이를 제조하는 방법 |
| WO2007037385A1 (ja) | 2005-09-30 | 2007-04-05 | Suntory Limited | エピセサミン高含有組成物の製造方法及び装置 |
| US7943663B2 (en) | 2005-09-30 | 2011-05-17 | Suntory Holdings Limited | Process and an apparatus for producing episesamin-rich compositions |
| US9408803B2 (en) | 2006-03-31 | 2016-08-09 | Suntory Holdings Limited | Compositions containing lignan-class compounds |
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