JPH10121016A - 速硬化性の2液型接着剤組成物 - Google Patents

速硬化性の2液型接着剤組成物

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JPH10121016A
JPH10121016A JP29939096A JP29939096A JPH10121016A JP H10121016 A JPH10121016 A JP H10121016A JP 29939096 A JP29939096 A JP 29939096A JP 29939096 A JP29939096 A JP 29939096A JP H10121016 A JPH10121016 A JP H10121016A
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征司 谷本
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昌人 仲前
Toshiaki Sato
寿昭 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室温下に短時間で反応硬化して高い初期接着
強度を発現し、接着作業を円滑に且つ低エネルギーコス
トで生産性良く行うことができ、しかも保存時や流通時
等に成分の沈降、分離、凝集等が生じず安定性に優れ、
更に接着性能を長期に亙って保持し得る接着剤、および
それを用いる接着方法の提供。 【解決手段】 1級アミノ基及び/又は2級アミノ基を
有するポリビニルアルコール(アミノ基含有PVA)を
含む水性液よりなる第1液と、水溶性アルデヒド及び多
価イソシアネート化合物のうちの一種以上を含む第2液
からなる本発明の2液型接着剤組成物、並びにそれを用
いる本発明の接着方法によって上記の課題が達成され、
該第1液としては、アミノ基含有PVAを保護コロイド
とする有機重合体水性エマルジヨンから主としてなる水
性液;アミノ基含有PVAと有機重合体水性エマルジヨ
ンとから主としてなる水性液;又はアミノ基含有PVA
水溶液から主としてなる水性液が好ましく用いられ、ま
た第1液及び/又は第2液は多価エポキシ化合物を含む
こともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2液型接着剤組成
物およびそれを用いる接着方法に関する。さらに詳しく
は、本発明は、特に初期硬化速度が大きくて、接着時の
作業性に優れる2液型接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近木材製品工業においては生産工程を
コンベアーシステムで連続化することが検討されてお
り、そのため接着速度の大きい接着剤が要望されてい
る。この目的のために、シアノアクリレート系瞬間接着
剤が提案されているが、価格が極めて高く、実用的では
ない。また、ユリヤ樹脂系接着剤を第1液とし、ポリビ
ニルアルコール(PVA)などの高分子化合物の水溶液
に燐酸などの強酸を混合したものを第2液とする2液分
別塗布型の接着剤組成物が提案されている。しかしなが
ら、この接着剤組成物は、強酸を使用していることか
ら、接着剤中に含まれる樹脂成分の老化が生じ易く、し
かも被着材の汚染や劣化などをも生じ易いという欠点が
ある。
【0003】また、分子内にイミド基を有する高分子化
合物(イソブチレン−無水マレイン酸共重合体)の水溶
液、またはこの高分子化合物を含む合成樹脂エマルジョ
ンを第1液とし、アルデヒド化合物の水溶液を第2液と
する2液分別塗布型の接着剤組成物が知られている(特
開昭56−90867号公報)。しかし、この接着剤組
成物は接着強度が低いという欠点がある。また、分子内
にアセトアセチル基を有する高分子化合物の水溶液およ
び/または水性エマルジョンを第1液とし、アルデヒド
化合物又はヒドラジン化合物を含む液を第2液とする2
液分別塗布型の接着剤組成物が知られている(特開昭6
0−202176号公報および特開昭61−78883
号公報)。しかし、この接着剤組成物では、第1液の保
存安定性が悪く、接着性能の再現性に問題がある。
【0004】更に、特開平3−281683号公報にお
いては、分子内に1級または2級アミノ基を有する高分
子化合物(ポリアミン)の水溶液、またはこの高分子化
合物と合成樹脂エマルジョンを混合したものを第1液と
し、アルデヒド化合物を第2液とする2液分別塗布型の
接着剤組成物が提案されている。しかし、この接着剤組
成物は、第1液の保存安定性が悪く、アルデヒド化合物
との架橋効率が低いため、十分な速硬化性が得られない
という問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の有する欠点を解消し、室温下に短時間の
うちに硬化して高い初期接着強度を発現して、接着作業
を極めて円滑に、低エネルギーコストで生産性良く行う
ことができる2液型接着剤組成物を提供することであ
る。さらに、本発明の目的は、上記した速硬化性という
特性と共に、保存安定性や機械的安定性に優れていて、
放置しておいても成分の沈降や分離、凝集などが生じに
くく、また搬送時や取り扱い時に外部から揺動、撹拌な
どの作用を受けた場合にも成分の沈降や分離、凝集など
が生じにくく、その接着性能を良好に保持することので
きる2液型接着剤組成物を提供することである。さら
に、本発明の目的は、そのような優れた特性を有する2
液型接着剤組成物を用いる接着方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らが上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、1級アミノ基および2級
アミノ基から選ばれる少なくとも一種の官能基を有する
ポリビニルアルコールを含む水性液を第1液とし、これ
に水溶性アルデヒド化合物および多価イソシアネート化
合物から選ばれる少なくとも1種の化合物を含む液を第
2液として2液型接着剤組成物を調製し、この2液型接
着剤組成物を用いて接着を行うと、特に、第1液を一方
の被着面に塗布し、第2液を別の被着面に塗布して、そ
の被着面同士を密着させると、室温下に短時間のうちに
高い初期接着強度(被着面同士を密着後概ね10分以内
の接着強度)を発現すること、それにより接着作業を良
好な作業性で生産性よく且つ低いエネルギー消費量で実
施できることを、そしてそれにより得られる被接着物は
高い最終接着強度(被着面同士を密着後概ね24時間以
上経過後の接着強度)を発現することを見出した。さら
に、本発明者らは、そのような2液型接着剤組成物は、
その第1液および第2液をそれぞれ非混合状態で個別に
保存したときに、成分の分離、沈降、凝集などが生じず
安定であること、そして長期間保存後もその接着性能が
低下せず良好に保たれていることを見出した。さらに、
本発明者らは、かかる2液型接着剤組成物において第2
液として水溶性アルデヒド化合物を含む液を用いる際
に、第1液および第2液の少なくとも一方に多価エポキ
シ化合物を更に含有させた場合には、最終接着強度が更
に向上することを見出し、それらの知見に基づいて本発
明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、1級アミノ基および
2級アミノ基から選ばれる少なくとも一種の官能基を有
するポリビニルアルコールを含む水性液よりなる第1液
と、水溶性アルデヒド化合物および多価イソシアネート
化合物から選ばれる少なくとも一種の化合物を含む第2
液からなる2液型接着剤組成物である。
【0008】さらに、本発明は、第2液が、水溶性アル
デヒド化合物を含む液であり、第1液および第2液の少
なくとも一方が多価エポキシ化合物を更に含有する上記
の2液型接着剤組成物を本発明の範囲に包含する。
【0009】そして、本発明は、上記のいずれかの2液
型接着剤組成物の第1液を第1の被着面に塗布し、第2
液を第2の被着面に塗布し、両方の塗布面同士を密着さ
せて接着を行うことを特徴とする接着方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。まず、本発明の2液型接着剤組成物では、第1液
として、1級アミノ基および2級アミノ基から選ばれる
少なくとも一種の官能基を有するポリビニルアルコール
(以下これを「アミノ基含有PVA」と略称する)を含
む水性液を用いる。本発明ではアミノ基含有PVAとし
て、1級アミノ基および2級アミノ基の一方または両方
を分子中に有するポリビニルアルコールであればいずれ
も使用可能である。一般には、アミノ基含有PVAとし
て、ビニルアルコールに基づく構造単位と1級アミノ基
および/または2級アミノ基を有する構造単位を分子中
に有するポリビニルアルコールが好ましく用いられる。
その場合に、アミノ基含有PVAにおける1級アミノ基
および/または2級アミノ基を有する構造単位の種類は
特に制限されず、1級アミノ基および/または2級アミ
ノ基がアミノ基含有PVAの主鎖に直接結合していて
も、1級アミノ基および/または2級アミノ基を有する
基がアミノ基含有PVAの主鎖に対して側鎖として(ペ
ンダント状で)結合していても、アミノ基含有PVAの
分子末端に1級アミノ基および/または2級アミノ基が
直接または他の基を介して結合していても、或いは前記
した結合形態のいずれか2種以上の組み合わであっても
よく、アミノ基含有PVAの製法などに応じて1級アミ
ノ基および/または2級アミノ基の結合形態は種々異な
り得る。
【0011】また、アミノ基含有PVAにおける1級ア
ミノ基および/または2級アミノ基の含有量は、特に制
限はなく、接着剤組成物の用途や使用態様、第1液や第
2液に含まれる成分の種類や量などの各種の状況に応じ
て適宜選定することができる。通常は、アミノ基含有P
VAを構成する全構造単位に基づいて、1級アミノ基お
よび/または2級アミノ基を有する構造単位の割合(1
級アミノ基と2級アミノ基の両方を有する場合はその合
計の構造単位の割合)が0.1〜30モル%程度である
ことが好ましく、0.5〜25モル%であることがより
好ましい。アミノ基含有PVAにおける1級アミノ基お
よび/または2級アミノ基を有する構造単位の割合が
0.1モル%未満であるか又は30モル%を超えると初
期接着強度や最終接着強度が十分に高くならない場合が
ある。
【0012】また、アミノ基含有PVAの重合度は、接
着剤組成物の使用目的、接着剤組成物に含まれる他の成
分の種類や量、接着剤組成物の相形態などに応じて異な
り得るが、通常、その重合度が100以上であることが
初期接着強度や最終接着強度の点から好ましく、200
〜8000であることがより好ましい。また、アミノ基
含有PVAのケン化度についても上記したような種々の
要件に応じて異なるが、一般的にはビニルアルコールに
基づく構造単位の50モル%以上がケン化していること
が水溶性の点から好ましく、80〜99.9モル%がケ
ン化していることがより好ましい。また、アミノ基含有
PVAは、本発明の効果の妨げにならない限りは、ビニ
ルアルコールに基づく構造単位並びに1級アミノ基およ
び/または2級アミノ基を有する構造単位と共に、他の
構造単位を含有していてもよい。
【0013】アミノ基含有PVAの製造方法は特に制限
されず、様々な方法により得ることができるが、例え
ば、 (1) 1級アミノ基および/または2級アミノ基を有
するエチレン性不飽和単量体、または加水分解等により
1級アミノ基または2級アミノ基を生成しうる置換基を
有するエチレン性不飽和単量体と、酢酸ビニルとを共重
合させた後、ケン化する方法; (2) アリルグルシジルエーテルなどのエポキシ基を
有する不飽和単量体と酢酸ビニルを共重合体させた後、
それにより得られる共重合体中の側鎖のエポキシ基に、
1級アミノ基および/または2級アミノ基を有するメル
カプタンを水酸化ナトリウム触媒の存在下で付加反応さ
せ、次いでケン化する方法; (3) 1級アミノ基および/または2級アミノ基を有
し且つポリビニルアルコールの水酸基と反応しうる官能
基を有する化合物を、ポリビニルアルコールと反応させ
てポリビニルアルコール中に1級アミノ基および/また
は2級アミノ基を導入する方法; (4) メルカプト基を有するポリビニルアルコールに
対して、1級アミノ基および/または2級アミノ基を有
するエチレン性不飽和単量体をブロック重合させて、ポ
リビニルアルコールブロックと1級アミノ基および/ま
たは2級アミノ基を有する重合体ブロックからなるブロ
ック共重合体を製造する方法;などを挙げることができ
る。
【0014】そして、本発明の2液型接着剤組成物で
は、第1液は、アミノ基含有PVAを少なくとも含み且
つ水を媒体とする水性液であり、接着作業に使用する前
は、成分の分離、沈降、凝集などが生じず、安定な水性
液の状態を保ち得るものであることが望ましい。本発明
の2液型接着剤組成物で用いる第1液の代表例として
は、 (a) アミノ基含有PVAを保護コロイドとする有機
重合体水性エマルジヨンから主としてなる水性液[以下
これを「第1(a)液」ということがある]; (b) アミノ基含有PVAと有機重合体水性エマルジ
ヨンとから主としてなる水性液(有機重合体水性エマル
ジヨンにアミノ基含有PVAを直接または水性液にして
混合して得られる水性液)[以下これを「第1(b)
液」ということがある];および (c) アミノ基含有PVA水溶液から主としてなる水
性液[以下これを「第1(c)液」ということがあ
る];を挙げることができる。そのうちでも、第1液が
上記した第1(a)液または第1(b)液であることが
好ましく、第1(a)液であることがより好ましい。第
1液が上記の第1(a)液である場合には、被着面への
塗工時の第1液の流動特性が良好なものとすることがで
き、さらに第1液の高濃度化が可能であり、その上、耐
水性が極めて良好なものとなる。
【0015】そこで、本発明の2液型接着剤組成物にお
ける第1液として好ましく用いられる上記した第1
(a)液について具体的に説明する。本発明の2液型接
着剤組成物における第1液として好ましく用いられる上
記の第1(a)液は、一般にアミノ基含有PVAの存在
下に不飽和単量体を乳化重合して得られるアミノ基含有
PVAを保護コロイドとする有機重合体水性エマルジヨ
ンから主としてなっている。この第1(a)液の調製に
用いる不飽和単量体としては、例えば、酢酸ビニル等の
ビニルエステル系不飽和単量体、(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2
−エチルヘキシルなどの(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル、(メタ)アクリルニトリル、(メタ)アクリル
アミド、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル等の
アクリル系不飽和単量体、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、臭化ビニル等のハロゲン含有不飽和単量体、スチレ
ン系単量体、プロピレンなどのオレフィン系単量体、ブ
タジエン、イソプレン、クロロプレン等のジエン系単量
体などを挙げることができ、第1(a)液はこれらの不
飽和単量体の1種または2種以上をアミノ基含有PVA
の存在下に乳化重合することによって得ることができ
る。
【0016】第1(a)液においては、水性液中での分
散質(上記した不飽和単量体の重合により得られる有機
重合体)と保護コロイドであるアミノ基含有PVAとの
比率は各々の状況に応じて調節することができる。しか
しながら、分散質100重量部に対してアミノ基含有P
VAの割合が0.5重量部未満である場合には、ポリビ
ニルアルコール保護コロイド系の特徴である機械的安定
性に優れる実用的な高固形分濃度のエマルジョンが得ら
れなくなる場合があり、一方アミノ基含有PVAの量が
あまり多すぎるとエマルジョンの放置安定性が低下する
などの問題を生ずる場合がある。したがって、かかる点
から、第1(a)液におけるアミノ基含有PVAの量
を、分散質100重量部に対して0.5〜300重量部
とすることが好ましく、1〜200重量部とすることが
より好ましい。そして、アミノ基含有PVAを前記した
量にすると、固形分濃度の高い、保存安定性、機械的安
定性に優れるエマルジヨン形態の第1(a)液を得るこ
とができ、しかもその第1(a)液を用いてなる本発明
の2液型接着剤組成物は、特に初期接着強度の大きなも
のとなる。
【0017】また、第1(a)液は、目的を阻害しない
範囲内の量で、アミノ基含有PVAと共に、アミノ基を
持たないポリビニルアルコール(以下これを「PVA」
ということがある)を含有していてもよい。さらに、第
1(a)液は、アミノ基含有PVAや場合により用いら
れるアミノ基を持たないポリビニルアルコール以外に、
その速硬化性という特性やその他の性能を損なわない範
囲で、他の乳化安定剤を含有していてもよい。そして、
第1(a)液では、水性液中における全重合体の合計濃
度が約20〜70重量%であることが、第1(a)液の
分散安定性、接着剤組成物の初期接着強度や最終接着強
度、取り扱い性、接着作業性などの点から好ましく、3
0〜60重量%であることがより好ましい。
【0018】第1(a)液の製造方法は特に制限されな
いが、好ましくは、アミノ基含有PVAの存在下に、上
記した不飽和単量体の1種または2種以上を用いて乳化
重合を行うことにより製造される。乳化重合時の不飽和
単量体とアミノ基含有PVAの使用割合は、重合により
得られる第1(a)液における分散質(不飽和単量体の
重合により得られる有機重合体)とアミノ基含有PVA
との割合が上記した好ましい範囲になるようにして定め
ることが望ましい。乳化重合は、通常の乳化重合反応に
おけるのと同様に、水性媒体中でアミノ基含有PVAの
存在下に、上記した不飽和単量体の1種または2種以上
を、ラジカル重合開始剤を使用して重合させることによ
って実施される。その際の重合開始剤としては、例えば
過酸化水素、ベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオ
キシド、キュメンハイドロパーオキシド、t-ブチルハイ
ドロパーオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、過硫
酸塩(カリウム、ナトリウムあるいはアンモニウム
塩)、過酢酸t-ブチル、安息香酸t-ブチルなどが単独
で、あるいは前記した化合物と亜硫酸ナトリウム、トリ
エタノールアミン、ロンガリット、L- アスコルビン
酸、酒石酸などとのレドックス系触媒が用いられる。
【0019】また、第1(a)液を製造するための具体
的な重合方法も特に制限されないが、例えば、アミノ
基含有PVA、前述の不飽和単量体および水を一括して
仕込んで重合する方法;アミノ基含有PVAを含有す
る水中に不飽和単量体の一部を仕込んで重合を開始し、
次いで残りの不飽和単量体を重合系に逐次添加して重合
させる方法;アミノ基含有PVA、不飽和単量体およ
び水を予め混合しておき、この一部を仕込んで重合を開
始し、残りを重合系に逐次添加して重合する方法;、
アミノ基含有PVAを含有する水中に2種以上の単量体
組成の異なる不飽和単量体を2段階以上に分けて重合系
に逐次添加して多段階で共重合させる方法;などを挙げ
ることができる。
【0020】さらに、本発明では、例えば上記した〜
などの方法により得られるアミノ基含有PVAを保護
コロイドとする有機重合体水性エマルジヨンに対して、
アミノ基含有PVAまたはその水溶液を更に追加添加し
て、それを第1(a)液として用いることもできる。
【0021】本発明の2液型接着剤組成物で好ましく用
いられる上記した第1(a)液は、長期間放置しても安
定であり、エマルジヨン中に含まれる成分の沈降や凝
集、凝固などが生じず、また外部から多少の機械的作用
(例えば撹拌や揺動など)が加えられてもその安定な分
散状態が破壊されず、長期に亙って良好な接着性能を保
つことができる。
【0022】次に、本発明の2液型接着剤組成物におけ
る第1液として好ましく用いられる第1(b)液につい
て説明する。この第1(b)液は、アミノ基含有PVA
と有機重合体水性エマルジヨンとから主としてなる水性
液であり、一般に、予め製造されている有機重合体水性
エマルジヨンに、アミノ基含有PVAを直接そのまま混
合するか、またはアミノ基含有PVAの水溶液を混合す
ることによって得ることができる。その場合の有機重合
体水性エマルジヨンとしては、第1(a)液の調製に用
いるのと同様の不飽和単量体、例えば、酢酸ビニル等の
ビニルエステル系不飽和単量体、(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2
−エチルヘキシルなどの(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル、(メタ)アクリルニトリル、(メタ)アクリル
アミド、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル等の
アクリル系不飽和単量体、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、臭化ビニル等のハロゲン含有不飽和単量体、スチレ
ン系単量体、プロピレンなどのオレフィン系単量体、ブ
タジエン、イソプレン、クロロプレン等のジエン系単量
体の1種または2種以上を、通常の乳化重合に用いられ
ているのと同様の乳化剤を用いて、上記したのと同様の
ラジカル重合開始剤の存在下に乳化重合したものを用い
ればよい。
【0023】そして、第1(b)液では、有機重合体
(上記した不飽和単量体の重合により得られる有機重合
体)とアミノ基含有PVAとの比率は各々の状況に応じ
て調節することができるが、第1(a)液の場合と同様
に、有機重合体100重量部に対してアミノ基含有PV
Aの割合を好ましくは0.5〜300重量部、より好ま
しくは1〜200重量部としておくことによって、固形
分濃度の高い、保存安定性および機械的安定性に優れる
エマルジヨン形態の第1(b)液が得られ、しかもその
ような第1(b)液を用いてなる本発明の2液型接着剤
組成物は、特に初期接着強度に優れたものとなる。
【0024】また、第1(b)液も、目的を阻害しない
範囲内の量で、アミノ基含有PVAと共に、アミノ基を
持たないポリビニルアルコールを含有していてもよい。
そして、第1(b)液においても、水性液中における全
重合体の合計濃度が約20〜70重量%であることが、
第1(b)液の分散安定性、接着剤組成物の初期接着力
や最終的な接着力、取り扱い性、接着作業性などの点か
ら好ましい。
【0025】また、本発明の2液型接着剤組成物におけ
る第1液として好ましく用いられる第1(c)液は、ア
ミノ基含有PVAの水溶液から主としてなる水性液であ
る。この第1(c)液の調製法は特に制限されず、通
常、上記したアミノ基含有PVAを適当な温度、好まし
くは50〜100℃の温度で水に溶解させることによっ
て調製することができる。第1(c)液におけるアミノ
基含有PVAの濃度は、2液型接着剤組成物の用途や接
着剤組成物中に含まれる他の成分の種類や濃度などに応
じて調節し得るが、一般には5〜20重量%の濃度の水
溶液にしておくことが、保存安定性、取り扱い性、接着
性能などの点から好ましい。
【0026】そして、本発明の2液型接着剤組成物で
は、上記した第1液と共に、第2液として、水溶性アル
デヒド化合物および多価イソシアネート化合物から選ば
れる少なくとも1種の化合物を含む液を用いる。
【0027】第2液で用いる水溶性アルデヒド化合物と
しては、水に溶解した時に実質的にアルデヒド基をもつ
化合物またはその水和物として存在し得るアルデヒド化
合物であればいずれでもよく、例えば、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、クロト
ンアルデヒド、ベンズアルデヒド、グリオキザール、マ
ロンアルデヒド、フクシンジアルデヒド、グルタルアル
デヒド、ビメリンジアルデヒド、スベリンジアルデヒ
ド、ジアルデヒド澱粉等を挙げることができ、これらの
水溶性アルデヒド化合物の1種または2種以上を用いる
ことができる。そして、本発明の2液型接着剤組成物に
おいて、第2液が水溶性アルデヒド化合物を含む液であ
る場合は、水溶性アルデヒド化合物を水に溶解させた状
態にしておくことが、取り扱い性、接着作業を行った際
の初期接着強度の向上などの点から好ましく、通常水溶
性アルデヒド化合物を1〜50%の水溶液の状態にして
用いるのことが好ましい。
【0028】また、第2液が水溶性アルデヒド化合物を
含む液である本発明の2液型接着剤組成物においては、
第2液および第1液の一方または両方が、必要に応じて
多価エポキシ化合物を含んでいてもよい。そして、第2
液が水溶性アルデヒド化合物を含む液である本発明の2
液型接着剤組成物において、第2液および第1液の少な
くとも一方が多価エポキシ化合物を含んでいると、接着
剤組成物の最終接着強度を一層大きなものとすることが
可能である。その場合の多価エポキシ化合物としては、
第1液および/または第2液と容易に溶液状および/ま
たはエマルジョン状で混合でき、第1液および第2液の
保存安定性や機械的安定性、接着力などをあまり阻害せ
ず、接着時に第1液と第2液を密着または混合した際に
良好な架橋作用を示す多価エポキシ化合物であればいず
れも使用可能である。そのような多価エポキシ化合物と
しては、例えばポリオールのポリエポキサイドなどが好
ましく用いられ、具体例としては、ジエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグ
リシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、
グリセリントリグリシジルエーテルなどを挙げることが
でき、これらは単独で用いてもまたは2種以上を併用し
てもよい。
【0029】多価エポキシ化合物の使用量は、接着剤組
成物の用途や接着剤組成物で用いる他の成分の種類や量
などに応じて調節し得るが、多価エポキシ化合物を第1
液および第2液の一方にのみ添加する場合、および両方
に添加する場合のいずれの場合にも、第1液中に含まれ
るアミノ基含有PVA100重量部に対して、1〜20
0重量部になるようにすることが、接着剤組成物の最終
接着強度の点から好ましく、3〜150重量部になるよ
うにすることがより好ましい。
【0030】また、本発明の2液型接着剤組成物におけ
る第2液で用いられる多価イソシアネート化合物の種類
は特に制限されず、第1液中のアミノ基含有PVAなど
と反応硬化し得るものであればいずれも使用可能であ
り、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、水
素化TDI、トリメチロールプロパン−TDIアダクト
(例えばバイエル社製:商品名DesmodurL)、
トリフェニルメタントリイソシアネート、メチレンビス
ジフェニルイソシアネート(MDI)、水素化MDI、
重合MDI、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、4,4−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなど
の水不溶性イソシアネート化合物、それらのブロック化
物、前記した水不溶性イソシアネートにポリメトキシエ
チレングリコール等を付加して水分散性にしたもの(例
えば、日本ポリウレタン社製:商品名コロネートC−3
053)などを挙げることができ、これら多価イソシア
ネート化合物の1種または2種以上を用いることができ
る。
【0031】多価イソシアネート化合物は、液状のもの
はそのまま第2液として使用してもまたはイソシアネー
トと反応しない溶媒、例えば、ジブチルフタレート、キ
シレン等の活性水素原子を持たない溶媒に溶解して用い
てもよく、溶媒に溶解して用いるのが好ましい。また、
水分散性の多価イソシアネート化合物の場合は水に分散
させて用いてもよい。そして、第2液が多価イソシアネ
ート化合物を溶媒に溶解した溶液、または多価イソシア
ネート化合物を水に分散させた分散液である場合は、該
溶液または分散液における多価イソシアネート化合物の
濃度が5〜50重量%程度であることが取り扱い性など
の点から好ましい。
【0032】本発明の2液型接着剤組成物では、第2液
は、水溶性アルデヒド化合物を含む液、多価イソシアネ
ート化合物を含む液、水溶性アルデヒド化合物と多価イ
ソシアネート化合物の両方を含む液、または水溶性アル
デヒド化合物と共に多価エポキシ化合物を含む液のいず
れであってもよい。
【0033】そして、上記の説明から明らかように、本
発明の2液型接着剤組成物には、 (1) 第1液が第1(a)液であり、第2液が水溶性
アルデヒド化合物を含む液である2液型接着剤組成物; (2) 第1液が第1(a)液であり、第2液が多価イ
ソシアネート化合物を含む液である2液型接着剤組成
物; (3) 第1液が第1(a)液であり、第2液が水溶性
アルデヒド化合物および多価イソシアネート化合物を含
む液である2液型接着剤組成物; (4) 第1液が第1(b)液であり、第2液が水溶性
アルデヒド化合物を含む液である2液型接着剤組成物; (5) 第1液が第1(b)液であり、第2液が多価イ
ソシアネート化合物を含む液である2液型接着剤組成
物; (6) 第1液が第1(b)液であり、第2液が水溶性
アルデヒド化合物および多価イソシアネート化合物を含
む液である2液型接着剤組成物; (7) 第1液が第1(c)液であり、第2液が水溶性
アルデヒド化合物を含む液である2液型接着剤組成物; (8) 第1液が第1(c)液であり、第2液が多価イ
ソシアネート化合物を含む液である2液型接着剤組成
物; (9) 第1液が第1(c)液であり、第2液が水溶性
アルデヒド化合物および多価イソシアネート化合物を含
む液である2液型接着剤組成物; (10) 第1液が第1(a)液、第1(b)液または第
1(c)液であり、第2液が水溶性アルデヒド化合物と
多価エポキシ化合物を含む液である2液型接着剤組成
物; (11) 第1液が、多価エポキシ化合物を含む第1
(a)液、第1(b)液または第1(c)液であり、第
2液が水溶性アルデヒド化合物を含む液である2液型接
着剤組成物; (12) 第1液が、多価エポキシ化合物を含む第1
(a)液、第1(b)液または第1(c)液であり、第
2液が水溶性アルデヒド化合物と多価エポキシ化合物を
含む液である2液型接着剤組成物; などのような種々の態様の2液型接着剤組成物が包含さ
れる。そして上記した種々の態様のうちで、上記のよう
に、第1液として第1(a)液を用いる上記の(1)〜
(3)の態様、並びに上記の(11)および(12)の
態様のうちで第1液として第1(a)液を用いるものが
好ましい。
【0034】また、本発明の2液型接着剤組成物におい
て、その第1液は、必要に応じて、増量と強化の目的で
充填剤を含有していてもよく、充填剤の例としては、炭
酸カルシウム、カオリン、バライタ、木粉、植物穀粉な
どを挙げることができ、それらの1種または2種以上を
含有することができる。さらに、第1液は、必要に応じ
て、可塑剤、着色剤、その他の配合剤を含有していても
よい。また、本発明に2液型接着剤組成物における第2
液も、第2液の性能を損なわない範囲で、必要に応じて
着色剤、界面活性剤、粘度調整剤などの1種または2種
以上を適宜含有していてもよい。
【0035】本発明の2液型接着剤組成物において、第
1液と第2液の割合は、接着剤組成物の用途や使用状
況、両方の液に含まれる成分の種類、被着材への接着液
の施し方、被着材の種類などに応じて異なり得るが、通
常は、第1液100重量部に対して、好ましくは第2液
を0.2〜150重量部、より好ましくは第2液を1〜
100重量部の割合で用いるのがよい。
【0036】本発明の2液型接着剤組成物は、接着作業
に使用する前は、第1液と第2液を互いに分離した状態
(非混合状態)にして、容器やその他に入れて、保存、
流通、販売される。そして、本発明の2液型接着剤組成
物を用いて接着作業を行うに当たっては、2液型接着剤
組成物の第1液を第1の被着面に塗布し、第2液を第2
の被着面に塗布し、両方の塗布面同士を密着させて接着
剤組成物を反応硬化させて接着させる方法(すなわち2
液分別塗布方法)、または接着を行う直前に第1液と第
2液とを混合しその混合液を速やかに被着材に施して接
着を行う方法を採用することができるが、本発明の2液
型接着剤組成物では、第1液と第2液を接触させると通
常室温下でも反応硬化が速やかに進行するので、前者の
2液分別塗布方法が好ましく用いられる。そして、本発
明の2液型接着剤組成物を用いて2液分別塗布方法によ
って接着を行うと、その速硬化性、高い初期接着強度な
どの特性が十分に発揮されて、極めて良好な作業性で且
つ低エネルギーコストで、短時間で生産性よく接着作業
を行うことができる。そのため、本発明の2液型接着剤
組成物は、2液分別塗布型の接着剤組成物として特に適
している。
【0037】上記した2液分別塗布方法によって接着作
業を行う場合は、第1液を塗布した被着面と第2液を塗
布した被着面を密着させて、圧締、プレスすると、室温
において極めて短い時間(通常1〜5分以内)で高い初
期接着強度を発現するので、圧締、プレスを短時間で解
放することができ作業時間の短縮、作業工程の簡便化、
装置の簡便化、エネルギーコストの削減などを達成する
ことができる。そして、圧締、プレスによって十分に高
い接着強度を得ることのできた被着体は、圧締やプレス
状態を解放して、放置・養生することによって、充分に
高い最終接着強度を有する被着体を得ることができる。
水を媒体とする従来の接着剤の場合は、一般に、室温下
で長時間の圧締、プレスを行わないと充分な最終接着強
度が得られないが、本発明の2液型接着剤組成物を用い
ると、その速硬化性という特性によって、圧締、プレス
は短時間であっても放置、養生後の最終接着強度の充分
なる接着を行うことができ、かかる点で極めて有用であ
る。
【0038】また、本発明の2液型接着剤組成物を用い
て接着作業を行うに当たっては、第2液を一方の被着面
に予め塗布し乾燥しておいた後に、第1液を他の被着面
に塗布し、両方の被着面を密着貼り合わせて、所望の接
着を行うことができるので、本発明の2液型接着剤組成
物を木工作業などに用いると連続的なコンベアーシステ
ム化が可能である。
【0039】本発明の2液型接着剤組成物を用いて2液
分別塗布方法によって接着を行う場合の被着面への第1
液および第2液の塗布量は特に制限されず、被着材の種
類や状態、接着剤組成物の成分内容などに応じて調節す
ることができるが、一般に、第1の被着面への第1液の
塗布量を10〜500g/m2程度とし、第2の被着面
への第2液の塗布量を5〜100g/m2程度として、
両方の塗布面を密着させて接着を行うのが、第1液およ
び第2液を無駄なく有効に用いながら高い接着強度を得
ることができるので好ましい。
【0040】本発明の2液型接着剤組成物を用いて接着
を行うと、第2液に含まれる水溶性アルデヒド化合物お
よび/または多価イソシアネート化合物により第1液中
に含まれるアミノ基含有PVAのゲル化反応が生じて初
期接着強度が向上する。更に、第1液および/または第
2液中に多価エポキシ化合物が含まれる場合には、アミ
ノ基含有PVAの強固な架橋反応が生じ、弾性および耐
水性に優れる接着皮膜が形成されて、最終接着強度が顕
著に向上する。特に、2液型接着剤組成物における第1
液として、アミノ基含有PVAを保護コロイドとする有
機重合体水性エマルジヨンから主としてなる水性液であ
る第1(a)液を用いる場合は、アミノ基含有PVA
が、有機重合体水性エマルジョン粒子の表面および分散
媒である水中に適度に存在することにより、有効なゲル
化速度、すなわち速硬化性が達成される。
【0041】本発明の2液型接着剤組成物は、各種の木
質材料、例えば木材、チップボード、ハードボードの如
き材料、スレート板、硅カル板の様な木質材料;メラミ
ン樹脂化粧材、ベークライト、その他のプラスチック材
料;段ボール紙板紙、クラフト紙などの紙質材料;布帛
やその他の繊維製品;無機質板などの接着に有効に用い
ることができる。本発明の2液型接着剤組成物を用いて
前記した各種素材の接着を行うに当たっては、同種の素
材同士の接着、および異なる素材間の接着のいずれにも
使用でき、特に木材同士の接着に適している。しかしな
がら、勿論それに限定されるものではない。したがっ
て、本発明の2液型接着剤組成物を用いることにより、
何ら限定されるものではないが、例えば、フラッシュパ
ネル、集成材などの平面接着や縁貼り、ホゾ、ダボ、ト
メ、ハギ、角木、箱体の製造や組み立て、その他の組立
や接着作業が、迅速化され且つ省力化され、しかも室温
でも良好に接着できるので省エネルギー下に実施でき
る。
【0042】
【実施例】以下、実施例と比較例を挙げて、本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定され
るものではない。なお、以下の例中、特に断りのない限
りは、「%」および「部」はそれぞれ「重量%」および
「重量部」を意味する。
【0043】《合成例1》[アミノ基含有PVAの合
成] 公知の方法(特開平4−308269号公報などに記載
された方法)により、ビニルホルムアミドと酢酸ビニル
を共重合した後ケン化して、1級アミノ基含有PVA
(重合度1050、ケン化度98.5%、1級アミノ基
含有量3.0モル%)を合成した。
【0044】《合成例2》[アミノ基含有PVAの合
成] (1) 撹拌機、還流冷却管、窒素導入管及び温度計を
備えた反応器に、酢酸ビニルモノマー405部、アリル
グリシジルエーテル11部およびメタノール30部を仕
込み、窒素ガスを15分バブリングして脱気した。別
途、メタノール15部に2,2−アゾイソブチロニトリ
ル4.5部を溶解した開始剤溶液を調整し、窒素ガスの
バブリングにより窒素置換した。反応器の昇温を開始
し、内温が60℃となったところで、別途調整した開始
剤溶液を添加し重合を開始した。60℃で4時間重合し
冷却して重合を停止した。この時の固形分濃度は54.
8%であった。続いて30℃、減圧下にメタノールを時
々添加しながら未反応の酢酸ビニルモノマーの除去を行
い、ポリ酢酸ビニル共重合体のメタノール溶液(濃度4
4.5%)を得た。このメタノール溶液の一部をエーテ
ル中に投入してポリマーを回収し、アセトン/ エーテ
ルで2回再沈精製した後、40℃で減圧乾燥した。 この精製ポリマーについて、CDCl3を溶媒にしてプ
ロトンNMR(日本電子株式会社製「GSX- 27
0」)測定を実施したところ、アリルグリシジルエーテ
ル単位(エポキシ基)を2.1モル%含有するポリ酢酸
ビニル共重合体であった。
【0045】(2) 撹拌機、還流冷却管、窒素導入管
及び温度計を備えた反応器に上記(1)で得られたエポキ
シ基を有する重合体のメタノール溶液(濃度44.5
%)100部を計り取り15分間窒素ガスをバブリング
した後、2−アミノチオフェノール8.0部と水酸化ナ
トリウム0.03部をメタノール48部に溶解したもの
を仕込んだ。撹拌しながら50℃で2時間反応させた
後、40℃に冷却してから10%濃度の水酸化ナトリウ
ムのメタノール溶液を40部添加しケン化を行った。4
0℃で5時間放置した後粉砕し、酢酸8部を加えて中和
してからソックスレー抽出器を用いてメタノールで48
時間以上洗浄し、60℃で20時間以上乾燥して、アミ
ノ基含有PVAを得た。アミノ基含有PVAのIRおよ
びプロトンNMR(d6-DMSO)を測定したところ、
エポキシ基は完全に消失しており、2.1モル%のアニ
リン基の導入が確認でき、ビニルアルコール含量は9
7.0モル%であった。また、このアミノ基含有PVA
の重合度は900であった(以下これにより得られたア
ミノ基含有PVAを「アミノ基含有PVA」とい
う)。
【0046】《合成例3》[アミノ基含有PVAの合
成] 公知の方法(特開平4−308269号公報などに記載
された方法)により、メチルビニルアセトアミドと酢酸
ビニルを共重合した後ケン化して、2級アミノ基含有P
VA(重合度990、ケン化度98.2%、2級アミノ
基含有量2.2モル%)を合成した。
【0047】《合成例4》[アミノ基含有PVAの合
成] 末端にメルカプト基を有するPVA(重合度1010、
けん化度98.0モル%、メルカプト基含量1.43X
10-5当量/g)10部を水100部に添加し、95℃
で加熱溶解した。これに0.5N塩酸を加えてpH3に
調整した後、予め窒素置換したアリルアミン塩酸塩10
部を加え60℃に昇温し、次いで水溶性アゾ系開始剤
(和光純薬製「V−50」)0.05部を水5部に溶解
した水溶液を全量添加して共重合を開始した。共重合は
2時間で完了し、重合率100%、固形分濃度16.0
%のPVAとアリルアミンのブロック共重合体(以下
「アミノ基含有PVA」という)の水溶液を得た。
【0048】《製造例1》[第1(a)液−(I)の製造] 合成例1で得られたアミノ基含有PVA5部に水10
0部を加えて95℃に加熱してアミノ基含有PVAの
水溶液を調製した。そのアミノ基含有PVAの水溶液
の全量を耐圧オートクレーブに仕込み、酢酸ビニル10
0部を添加して、窒素置換後、エチレンを40kg/c
2 まで圧入した。次いで、内温を60℃に上げ、水溶
性アゾ系開始剤(和光純薬製「V−50」)の1%水溶
液を逐次添加して共重合を行った。共重合は3時間で完
了し、固形分濃度53.0%、粘度1120mPa・ s
の、アミノ基含有PVAを保護コロイドとする安定な
酢酸ビニル−エチレン共重合体水性エマルジョン[以下
「第1(a)液−(I)」という]を得た。
【0049】《製造例2》[第1(a)液−(II)の製造] 合成例2で得られたアミノ基含有PVAを用いた以外
は製造例1と同様にして、固形分濃度52.5%、粘度
1200mPa・ sの、アミノ基含有PVAを保護コ
ロイドとする安定な酢酸ビニル−エチレン共重合体水性
エマルジョン[以下「第1(a)液−(II)」という]を得
た。
【0050】《製造例3》[第1(a)液−(III)の製
造] 合成例1で得られたアミノ基含有PVA3部と合成例
3で得られたアミノ基含有PVA3部に水100部を
加えて95℃に加熱してアミノ基含有PVAの水溶液を
調製した。得られたアミノ基含有PVA水溶液の全量を
耐圧オートクレーブに仕込み、酢酸ビニル60部、アク
リル酸2−エチルへキシル20部およびメタクリル酸メ
チル20部を添加して、窒素置換後、エチレンを30k
g/cm2 まで圧入した。次いで、内温を60℃に上
げ、水溶性アゾ系開始剤(和光純薬製「V−50」)の
1%水溶液を逐次添加して共重合を行った。共重合は3
時間で完了し、固形分濃度52.0%、粘度1200m
Pa・ sの、アミノ基含有PVAとアミノ基含有PV
Aを保護コロイドとする安定な酢酸ビニル−アクリル
酸2−エチルへキシル−メタクリル酸メチル−エチレン
共重合体水性エマルジョン[以下「第1(a)液−(II
I)」という]を得た。
【0051】《製造例4》[第1(a)液−(IV)の製造] 合成例4で得られたアミノ基含有PVAの水溶液31
部に水64部を加え、50部の酢酸ビニル、アクリル酸
n−ブチル25部およびメタクリル酸メチル25部を添
加し、窒素置換後、過硫酸アンモニウム0.5部を水5
部に溶解させた水溶液を添加し、70℃で共重合を開始
させた。2時間30分で共重合は完了し、固形分濃度5
0.0%、粘度1350cpの、アミノ基含有PVA
を保護コロイドとする安定な酢酸ビニル−アクリル酸n
−ブチル−メタクリル酸メチル共重合体水性エマルジョ
ン[以下「第1(a)液−(IV)」という]を得た。
【0052】《製造例5》[第1(a)液−(V)の製造] 合成例1で得られたアミノ基含有PVA4部とポリオ
キシエチレン(20モル付加物)ノニルフェニルエーテ
ル(三洋化成製「ノニポール200」)2部に水100
部を加えて95℃でPVAとノニポール200を加熱溶
解させて水溶液を調製した。前記で得られた水溶液に1
0部のスチレン及び10部のアクリル酸n−ブチルを添
加し、窒素置換後、水溶性アゾ系開始剤(和光純薬製
「V−50」)0.05部を水5部に溶解させた水溶液
を添加し、70℃で共重合を開始した。次に、スチレン
40部とアクリル酸n−ブチル40部を混合し、2時間
で重合系に逐次添加した。3時間で共重合は完了し、固
形分濃度50.1%、粘度570cpの安定な、アミノ
基含有PVAを保護コロイドとするスチレン−アクリ
ル酸n−ブチル共重合体水性エマルジョン[以下「第1
(a)液−(V)」という]を得た。
【0053】《実施例1〜5》[2液型接着剤組成物の
調製および接着試験] (1) 製造例1〜5で得られた第1(a)液の(I)〜
(V)の各々100部に対して、炭酸カルシウム(東洋フ
ァインケミカル製;商品名P−30)50部を配合して
第1液をそれぞれ調製した。 (2) 一方、15%グリオキザール水溶液を第2液と
して準備した。 (3) 上記で調製または準備した第1液と第2液を組
み合わせて、2液型接着剤組成物とした。 (4) 縦×横×厚さ=25×25×10mmの2片の
試験片(カバ材、マサ目)からなる被着材対を、各接着
剤組成物ごとに1組当たり5対ずつ用意した。1対の被
着材の一方の試験片の接着面に上記(1)で調製した第
1液を塗布し(塗布量約200g/m2 )、もう一方の
試験片の接着面に上記(2)で準備した第2液を塗布し
(塗布量約50g/m2)、両塗布面を貼り合わせて圧
締した(圧締圧力約10kg/cm2 )。次いで、各被
着材対ごとに、表1中に示す時間に亙って圧締し、各圧
締時間後に解圧し、それぞれを5分間または24時間養
生した後に、その接着強度を、JIS K−6852
「接着剤の圧縮せん断接着強さ試験方法」に準じた方法
で測定して、5対の平均値を採って、接着強度(圧縮せ
ん断接着強さ)とした。また、上記した24時間養生後
の接着強度の試験時に、被着体の接着塗布面で接着剥離
が生じずに、被着材の部分で破壊が生じた割合[破壊率
(%)]を同時に求めて、下記の表の括弧内に併記し
た。破壊率の値が高い程、接着剤組成物の接着強度が大
きいことを示す。なお、上記の接着操作および試験は全
て20℃の雰囲気中で行った。その結果を下記の表1に
示す。
【0054】《比較例1〜5》[接着試験] 第2液のグリオキザール水溶液を用いずに第1液のみを
用いて接着を行った他は、実施例1〜5と同様の接着試
験を行い、接着強度を測定すると共に被着材の破壊率を
求めた。その結果を表1に示す。
【0055】《比較例6》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] (1) 1級アミノ基および2級アミノ基のいずれをも
含有しない無変性PVA(重合度1110、けん化度8
8.3%)を用いて、製造例1と同様の操作を行って、
無変性PVAを保護コロイドとする酢酸ビニル−エチレ
ン共重合体エマルジョン[以下「エマルジョン(VI)」と
いう]を製造した。このエマルジヨンは固形分濃度5
3.2%、粘度1200cpであり、安定したものであ
った。 (2) 上記(1)で製造したエマルジヨン(VI)を第
1(a)液の(I)〜(V)の代わりに用いて第1液を調製した
以外は実施例1〜5と同様にして2液型接着剤組成物を
つくり、それを用いて実施例1と同様にして接着試験を
行って接着強度を測定すると共に被着材の破壊率を求め
た。その結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】上記の表1の結果から、アミノ基含有PV
Aを保護コロイドとする有機重合体水性エマルジヨン
[第1(a)液の(I)〜(V)]を用いて調製した水
性液を第1液とし、水溶性アルデヒド化合物の水溶液を
第2液とする2液型接着剤組成物を用いて、2液分別塗
布法によって接着を行った実施例1〜5による場合は、
圧締時間1分後に既にかなり高い接着強度を示し接着さ
れた被着材対の剥離が生じなくなっており、良好な作業
性で接着が行われ得ること、しかも24時間養生した後
は極めて高い接着強度を示し、良好な接着性能を有して
いることがわかる。それに対して、アミノ基含有PVA
を保護コロイドとする有機重合体水性エマルジヨン[第
1(a)液の(I)〜(V)]のみを用いて接着を行っ
ている比較例1〜5の場合、およびアミノ基を含有しな
い無変性PVAを保護コロイドとする有機重合体水性エ
マルジヨンを用いて調製した水性液を第1液とし、水溶
性アルデヒド化合物水溶液を第2液とする2液型接着剤
組成物を用いて接着を行っている比較例6による場合
は、圧締時間5分後でも接着強度が低いかまたは漸くあ
る程度の接着強度が発現されているに過ぎないこと、し
かも24時間養生した後でも実施例1〜5に比べてその
接着強度が大幅に低くなっていることがわかる。
【0058】《実施例6〜10》[2液型接着剤組成物
の調製および接着試験] 製造例1〜5で得られた第1(a)液の(I)〜(V)100部
に対して炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商
品名P−30)50部を配合して、第1液をそれぞれ調
製した。一方、重合MDI系イソシアネート(重合メチ
レンビスジフェニルイソシアネート)(日本ポリウレタ
ン製;商品名MR−100)を第2液として準備した。
前記で調製または準備した第1液と第2液を用いて、実
施例1〜5と同様に接着試験を行って接着強度を測定す
ると共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を表2に
示す。
【0059】《実施例11〜15》[2液型接着剤組成
物の調製および接着試験] 製造例1〜5で得られた第1(a)液の(I)〜(V)100部
に対して炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商
品名P−30)50部を配合して、第1液をそれぞれ調
製した。一方、水分散性MDI系イソシアネート(水分
散性メチレンビスジフェニルイソシアネート)(日本ポ
リウレタン製;商品名コロネートC−3053)の20
%水分散液を調製して第2液とした。前記で調製した第
1液と第2液を用いて実施例1〜5と同様に接着試験を
行って接着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求
めた。その結果を表2に示す。
【0060】《比較例7》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 比較例6の(1)で調製した1級アミノ基および2級ア
ミノ基のいずれをも含有しない無変性のPVAを保護コ
ロイドとする酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジョ
ン[エマルジョン(VI)」]を第1(a)液の(I)〜(V)の代
わりに用いて第1液を調製した以外は実施例6〜10と
同様にして2液型接着剤組成物をつくり、それを用いて
実施例1〜5と同様にして接着試験を行って接着強度を
測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を
表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】上記の表2の結果から、アミノ基含有PV
Aを保護コロイドとする有機重合体水性エマルジヨン
[第1(a)液の(I)〜(V)]を用いて調製した水
性液を第1液とし、多価イソシアネート化合物を含む液
を第2液とする2液型接着剤組成物を用いて、2液分別
塗布法によって接着を行った実施例6〜15による場合
は、圧締時間1分後に既にかなり高い接着強度を示し接
着された被着材対の間の剥離が生じなくなって、良好な
作業性で接着が行われ得ること、しかも24時間養生し
た後は極めて高い接着強度を示し、良好な接着性能を有
していることがわかる。それに対して、アミノ基を含有
しない無変性PVAを保護コロイドとする有機重合体水
性エマルジヨンを用いて調製した水性液を第1液とし、
多価イソシアネート化合物を含む液を第2液とする2液
型接着剤組成物を用いて接着を行っている比較例7によ
る場合は、圧締時間3分後に漸くある程度の接着強度が
発現されているに過ぎず、しかも24時間養生した後で
も実施例6〜15に比べてその接着強度が大幅に低くな
っていることがわかる。
【0063】《実施例16〜20》[2液型接着剤組成
物の調製および接着試験] 製造例1〜5で得られた第1(a)液の(I)〜(V)100部
に対して炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商
品名P−30)50部を配合して、第1液を調製した。
一方、15%グリオキザール水溶液100部に対して、
親水性多価エポキシ化合物(ジエチレングリコールジグ
リシジルエーテル)10部を配合して第2液を調製し
た。前記で調製した第1液および第2液を用いて実施例
1〜5と同様にして接着試験を行って接着強度を測定す
ると共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を表3に
示す。
【0064】《実施例21〜25》[2液型接着剤組成
物の調製および接着試験] 製造例1〜5で得られた第1(a)液の(I)〜(V)100部
に対して炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商
品名P−30)50部を配合して、第1液を調製した。
一方、15%グリオキザール水溶液100部に対して、
水分散性MDI系イソシアネート(日本ポリウレタン
製;商品名コロネートC−3053)10部を配合して
第2液を調製した。前記で調製した第1液と第2液を用
いて実施例1〜5と同様にして接着試験を行って接着強
度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。その結
果を表3に示す。
【0065】《比較例8》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 比較例6の(1)で調製した1級アミノ基および2級ア
ミノ基のいずれをも含有しない無変性PVAを保護コロ
イドとする酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジョン
[エマルジョン(VI)」]を第1(a)液の(I)〜(V)の代わ
りに用いて第1液を調製した以外は実施例16〜20と
同様にして2液型接着剤組成物をつくり、それを用いて
実施例1〜5と同様にして接着試験を行って接着強度を
測定すると共に被着材の破壊率を求めた。その結果を表
3に示す。
【0066】《比較例9》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 比較例6の(1)で調製した1級アミノ基および2級ア
ミノ基のいずれをも含有しない無変性PVAを保護コロ
イドとする酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジョン
[エマルジョン(VI)」]を第1(a)液の(I)〜(V)の代わ
りに用いて第1液を調製した以外は実施例21〜25と
同様にして2液型接着剤組成物をつくり、それを用いて
実施例1〜5と同様にして接着試験を行って接着強度を
測定すると共に被着材の破壊率を求めた。その結果を表
3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】上記の表3の結果から、アミノ基含有PV
Aを保護コロイドとする有機重合体水性エマルジヨン
[第1(a)液の(I)〜(V)]を用いて調製した水
性液を第1液とし、水溶性アルデヒド化合物と共に多価
エポキシ化合物または多価イソシアネート化合物を含む
液を第2液とする2液型接着剤組成物を用いて、2液分
別塗布法によって接着を行った実施例16〜25による
場合は、圧締時間1分後に既にかなり高い接着強度を示
し接着された被着材(1対の試験片)の剥離が生じなく
なって、良好な作業性で接着が行われ得ること、しかも
24時間養生した後は極めて高い接着強度を示し、良好
な接着性能を有していることがわかる。それに対して、
アミノ基を含有しない無変性PVAを保護コロイドとす
る有機重合体水性エマルジヨンを用いて調製した水性液
を第1液とし、水溶性アルデヒド化合物と共に多価エポ
キシ化合物または多価イソシアネート化合物を含む液を
第2液とする2液型接着剤組成物を用いて、2液分別塗
布法により接着を行った比較例8および9による場合
は、圧締時間5分後に漸くある程度の接着強度が発現さ
れているに過ぎず、しかも24時間養生した後でも実施
例16〜25に比べてその接着強度が大幅に低くなって
いることがわかる。
【0069】《実施例26〜30》[2液型接着剤組成
物の調製および接着試験] 製造例1〜5で得られた第1(a)液の(I)〜(V)100部
に対して、多価エポキシ化合物(ジエチレングリコール
ジグリシジルエーテル)10部および炭酸カルシウム
(東洋ファインケミカル製、商品名P−30)50部を
配合して第1液を調製した。一方、15%グリオキザー
ル水溶液を第2液として準備した。前記で調製または準
備した第1液と第2液を用いて実施例1〜5と同様にし
て接着試験を行って接着強度を測定すると共に、被着材
の破壊率を求めた。その結果を表4に示す。
【0070】《比較例10》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 比較例6の(1)で調製した1級アミノ基および2級ア
ミノ基のいずれをも含有しない無変性PVAを保護コロ
イドとする酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジョン
[エマルジョン(VI)」]を第1(a)液の(I)〜(V)の代わ
りに用いて第1液を調製した以外は実施例26〜30と
同様にして2液型接着剤組成物をつくり、実施例1〜5
と同様にして接着試験を行って接着強度を測定すると共
に、被着材の破壊率を求めた。その結果を表4に示す。
【0071】
【表4】
【0072】上記の表4の結果から、アミノ基含有PV
Aを保護コロイドとする有機重合体水性エマルジヨン
[第1(a)液の(I)〜(V)]および多価エポキシ
化合物を用いて調製した水性液を第1液とし、水溶性ア
ルデヒド化合物の水溶液を第2液とする2液型接着剤組
成物を用いて、2液分別塗布法によって接着を行った実
施例26〜30による場合は、圧締時間1分後に既にか
なり高い接着強度を示し接着された被着材(1対の試験
片)の剥離が生じなくなって、良好な作業性で接着が行
われ得ること、しかも24時間養生した後は極めて高い
接着強度を示し、良好な接着性能を有していることがわ
かる。それに対して、アミノ基を含有しない無変性PV
Aを保護コロイドとする有機重合体水性エマルジヨンお
よび多価エポキシ化合物を含む水性液を第1液とし、水
溶性アルデヒド化合物を含む液を第2液として用いて接
着を行っている比較例10による場合は、圧締時間5分
後に漸くある程度の接着強度が発現されているに過ぎ
ず、しかも24時間養生した後でも実施例26〜30に
比べてその接着強度が大幅に低くなっていることがわか
る。
【0073】《実施例31》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 合成例2で得られたアミノ基含有PVA(アニリン基
を含有するPVA)の10%水溶液100部に対して、
炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商品名P−
30)50部を配合して第1液を調製した。一方、15
%グリオキザール水溶液を第2液として準備した。前記
で調製または準備した第1液と第2液を用いて実施例1
〜5と同様にして接着試験を行って接着強度を測定する
と共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を下記の表
5に示す。
【0074】《実施例32》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] アミノ基含有PVAとして、アミノ基含有PVAの代
わりに合成例1で得られたアミノ基含有PVA(ビニ
ルホルムアミドと酢酸ビニルを共重合した後、ケン化す
ることによって得られた1級アミノ基含有PVA)を用
いた以外は実施例31と同様にして2液型接着剤組成物
をつくり、それを用いて実施例1〜5と同様にして接着
試験を行って接着強度を測定すると共に、被着材の破壊
率を求めた。その結果を下記の表5に示す。
【0075】《実施例33》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 合成例2で得られたアミノ基含有PVAの10%水溶
液100部に対して、炭酸カルシウム(東洋ファインケ
ミカル製;商品名P−30)50部および有機重合体水
性エマルジヨン(エチレン−酢酸ビニル共重合体水性エ
マルジヨン;固形分濃度55%;株式会社クラレ社製
「OM−4200」)100部を配合して第1液を調製
した。一方、15%グリオキザール水溶液を第2液とし
て準備した。前記で調製または準備した第1液と第2液
を用いて実施例1〜5と同様にして接着試験を行って接
着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。そ
の結果を下記の表5に示す。
【0076】《比較例11》[接着試験] 第2液のグリオキザール水溶液を用いずに第1液のみを
使用して、実施例31と同様にして接着試験を行って接
着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。そ
の結果を下記の表5に示す。
【0077】《比較例12》[接着試験] 第2液のグリオキザール水溶液を用いずに第1液のみを
使用して、実施例32と同様にして接着試験を行って接
着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。そ
の結果を下記の表5に示す。
【0078】《比較例13》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 1級アミノ基および2級アミノ基のいずれをも含有しな
い無変性PVA(重合度1110、ケン化度88.3
%)の10%水溶液100部に対して、炭酸カルシウム
(東洋ファインケミカル製;商品名P−30)50部を
配合して第1液を調製した。一方、15%グリオキザー
ル水溶液を第2液として準備した。前記で調製または準
備した第1液と第2液を用いて実施例1〜5と同様にし
て接着試験を行って接着強度を測定すると共に、被着材
の破壊率を求めた。その結果を下記の表5に示す。
【0079】
【表5】
【0080】上記の表5の結果から、アミノ基含有PV
Aを含む水溶液、またはアミノ基含有PVAと有機重合
体水性エマルジヨンから主としてなる水性溶液を第1液
とし、水溶性アルデヒド化合物の水溶液を第2液とする
2液型接着剤組成物を用いて、2液分別塗布法によって
接着を行った実施例31〜33による場合は、圧締時間
1分後に既にかなり高い接着強度を示し、接着された被
着材(1対の試験片)の剥離が生じなくなって、良好な
作業性で接着が行われ得ること、しかも24時間養生し
た後は極めて高い接着強度を示し、良好な接着性能を有
していることがわかる。それに対して、アミノ基含有P
VAを含む水溶液のみを用いて接着を行っている比較例
11および比較例12、並びにアミノ基を含有しない無
変性PVAを含む水性液を第1液とし、水溶性アルデヒ
ド化合物を含む液を第2液として用いて接着を行ってい
る比較例13による場合は、圧締時間5分後に漸くある
程度の接着強度が発現されているに過ぎず、しかも24
時間養生した後でも実施例31〜33に比べてその接着
強度が大幅に低くなっていることがわかる。
【0081】《実施例34》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 合成例2で得られたアミノ基含有PVA(アニリン基
を含有するPVA)の10%水溶液100部に対して、
炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商品名P−
30)50部を配合して第1液を調製した。一方、重合
MDI系イソシアネート(日本ポリウレタン製;商品名
MR−100)を第2液として準備した。前記で調製ま
たは準備した第1液と第2液を用いて実施例1〜5と同
様にして接着試験を行って接着強度を測定すると共に、
被着材の破壊率を求めた。その結果を下記の表6に示
す。
【0082】《実施例35》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] アミノ基含有PVAとして、アミノ基含有PVAの代
わりに合成例1で得られたアミノ基含有PVA(ビニ
ルホルムアミドと酢酸ビニルを共重合した後、ケン化す
ることによって得られた1級アミノ基含有PVA)を用
いた以外は実施例34と同様にして接着試験を行って接
着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。そ
の結果を下記の表6に示す。
【0083】《実施例36》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 合成例2で得られたアミノ基含有PVA(アニリン基
を含有するPVA)の10%水溶液100部に対して、
炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商品名P−
30)50部を配合して第1液を調製した。一方、水分
散性MDI系イソシアネート(日本ポリウレタン製;商
品名コロネートC−3053)の20%水分散液を第2
液として準備した。前記で調製または準備した第1液と
第2液を用いて実施例1〜5と同様にして接着試験を行
って接着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求め
た。その結果を下記の表6に示す。
【0084】《実施例37》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] アミノ基含有PVAとして、アミノ基含有PVAの代
わりに合成例1で得られたアミノ基含有PVA(ビニ
ルホルムアミドと酢酸ビニルを共重合した後、ケン化す
ることによって得られた1級アミノ基含有PVA)を用
いた以外は実施例36と同様にして接着試験を行って接
着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。そ
の結果を下記の表6に示す。
【0085】《比較例14》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 第1液として、1級アミノ基および2級アミノ基のいず
れをも含有しない無変性PVA(重合度1110、ケン
化度88.3%)の10%水溶液100部に対して、炭
酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商品名P−3
0)50部を配合して調製したものを用い、それ以外は
実施例34と同様にして接着試験を行って接着強度を測
定すると共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を下
記の表6に示す。
【0086】《比較例15》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 第1液として、1級アミノ基および2級アミノ基のいず
れをも含有しない無変性PVA(重合度1110、ケン
化度88.3%)の10%水溶液100部に対して、炭
酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商品名P−3
0)50部を配合して調製したものを用い、それ以外は
実施例36と同様にして接着試験を行って接着強度を測
定すると共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を下
記の表6に示す。
【0087】
【表6】
【0088】上記の表6の結果から、アミノ基含有PV
Aを含む水溶液から主としてなる水性溶液を第1液と
し、多価イソシアネート化合物を含む液を第2液とする
2液型接着剤組成物を用いて、2液分別塗布法によって
接着を行った実施例34〜37による場合は、圧締時間
1分後に既にかなり高い接着強度を示し、接着された被
着材(1対の試験片)の剥離が生じなくなって、良好な
作業性で接着が行われ得ること、しかも24時間養生し
た後は極めて高い接着強度を示し、良好な接着性能を有
していることがわかる。それに対して、アミノ基を含有
しない無変性PVAを含む水性液を第1液とし、多価イ
ソシアネート化合物を含む液を第2液とする2液型接着
剤組成物を用いて接着を行っている比較例14および1
5による場合は、圧締時間5分後に漸くある程度の接着
強度が発現されているに過ぎず、しかも24時間養生し
た後でも実施例34〜37に比べてその接着強度が大幅
に低くなっていることがわかる。
【0089】《実施例38》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 合成例2で得られたアミノ基含有PVA(アニリン基
を含有するPVA)の10%水溶液100部に対して、
炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商品名P−
30)50部を配合して第1液を調製した。一方、10
%グリオキザール水溶液100部に対して、親水性多価
エポキシ化合物(ジエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル)10部を配合して第2液を調製した。前記で調
製した第1液と第2液を用いて実施例1〜5と同様にし
て接着試験を行って接着強度を測定すると共に、被着材
の破壊率を求めた。その結果を下記の表7に示す。
【0090】《実施例39》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] アミノ基含有PVAとして、アミノ基含有PVAの代
わりに合成例1で得られたアミノ基含有PVA(ビニ
ルホルムアミドと酢酸ビニルを共重合した後、ケン化す
ることによって得られた1級アミノ基含有PVA)を用
いた以外は実施例38と同様にして接着試験を行って接
着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。そ
の結果を下記の表7に示す。
【0091】《実施例40》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 合成例2で得られたアミノ基含有PVA(アニリン基
を含有するPVA)の10%水溶液100部に対して、
炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商品名P−
30)50部を配合して第1液を調製した。一方、15
%グリオキザール水溶液100部に対して、水分散性M
DI系イソシアネート(日本ポリウレタン製;商品名コ
ロネートC−3053)10部を配合して第2液を調製
した。前記で調製した第1液と第2液を用いて実施例1
〜5と同様にして接着試験を行って接着強度を測定する
と共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を下記の表
7に示す。
【0092】《実施例41》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] アミノ基含有PVAとして、アミノ基含有PVAの代
わりに合成例1で得られたアミノ基含有PVA(ビニ
ルホルムアミドと酢酸ビニルを共重合した後、ケン化す
ることによって得られた1級アミノ基含有PVA)を用
いた以外は実施例40と同様にして接着試験を行って接
着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。そ
の結果を下記の表7に示す。
【0093】《比較例16》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 第1液として、1級アミノ基および2級アミノ基のいず
れをも含有しない無変性のPVA(重合度1110、ケ
ン化度88.3%)の10%水溶液100部に対して、
炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商品名P−
30)50部を配合して調製したものを用い、それ以外
は実施例38と同様にして接着試験を行って接着強度を
測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を
下記の表7に示す。
【0094】《比較例17》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 第1液として、1級アミノ基および2級アミノ基のいず
れをも含有しない無変性のPVA(重合度1110、ケ
ン化度88.3%)の10%水溶液100部に対して、
炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル製;商品名P−
30)50部を配合して調製したものを用い、それ以外
は実施例40と同様にして接着試験を行って接着強度を
測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を
下記の表7に示す。
【0095】
【表7】
【0096】上記の表7の結果から、アミノ基含有PV
Aを含む水溶液から主としてなる水性溶液を第1液と
し、水溶性アルデヒド化合物と多価エポキシ化合物を含
む液、または水溶性アルデヒド化合物と多価イソシアネ
ート化合物を含む液を第2液とする2液型接着剤組成物
を用いて、2液分別塗布法によって接着を行った実施例
38〜41による場合は、圧締時間1分後に既にかなり
高い接着強度を示し、接着された被着材(1対の試験
片)の剥離が生じなくなって、良好な作業性で接着が行
われ得ること、しかも24時間養生した後は極めて高い
接着強度を示し、良好な接着性能を有していることがわ
かる。それに対して、アミノ基を含有しないPVAを含
む水性液を第1液とし、水溶性アルデヒド化合物と多価
エポキシ化合物を含む液、または水溶性アルデヒド化合
物と多価イソシアネート化合物を含む液を第2液とする
2液型接着剤組成物を用いて接着を行っている比較例1
6および17による場合は、圧締時間5分後に漸くある
程度の接着強度が発現されているに過ぎず、しかも24
時間養生した後でも実施例38〜41に比べてその接着
強度が大幅に低くなっていることがわかる。
【0097】《実施例42》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] 合成例2で得られたアミノ基含有PVA(アニリン基
を含有するPVA)の10%水溶液100部に対して、
多価エポキシ化合物(ジエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル)10部および炭酸カルシウム(東洋ファイ
ンケミカル製;商品名P−30)50部を配合して第1
液を調製した。一方、15%グリオキザール水溶液を第
2液として準備した。前記で調製または準備した第1液
と第2液を用いて実施例1〜5と同様にして接着試験を
行って接着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求
めた。その結果を下記の表8に示す。
【0098】《実施例43》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] アミノ基含有PVAとして、アミノ基含有PVAの代
わりに合成例1で得られたアミノ基含有PVA(ビニ
ルホルムアミドと酢酸ビニルを共重合した後、ケン化す
ることによって得られた1級アミノ基含有PVA)を用
いた以外は実施例42と同様にして接着試験を行って接
着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。そ
の結果を下記の表8に示す。
【0099】《比較例18》[2液型接着剤組成物の調
製および接着試験] アミノ基含有PVAの代わりに、1級アミノ基および
2級アミノ基のいずれをも含有しない無変性PVA(重
合度1110、ケン化度88.3%)を用いて実施例4
2におけるのと同様にして第1液をつくり、一方第2液
として実施例42におけるのと同じ液を用いて接着試験
を行って接着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を
求めた。その結果を下記の表8に示す。
【0100】
【表8】
【0101】上記の表8の結果から、アミノ基含有PV
Aおよび多価エポキシ化合物を含む水性液を第1液と
し、水溶性アルデヒド化合物を含む液を第2液とする2
液型接着剤組成物を用いて、2液分別塗布法によって接
着を行った実施例42および43による場合は、圧締時
間1分後に既にかなり高い接着強度を示し、接着された
被着材(1対の試験片)の剥離が生じなくなって、良好
な作業性で接着が行われ得ること、しかも24時間養生
した後は極めて高い接着強度を示し、良好な接着性能を
有していることがわかる。それに対して、アミノ基を含
有しないPVAおよび多価エポキシ化合物を含む水性液
を第1液とし、水溶性アルデヒド化合物を含む液を第2
液とする2液型接着剤組成物を用いて接着を行っている
比較例18による場合は、圧締時間5分後に漸くある程
度の接着強度が発現されているに過ぎず、しかも24時
間養生した後でも実施例42および43に比べてその接
着強度が大幅に低くなっていることがわかる。
【0102】
【発明の効果】本発明の2液型接着剤組成物は、第1液
と第2液を接触させたときに、室温下に短時間のうちに
反応硬化して高い初期接着強度を発現するので、本発明
の2液型接着剤組成物を用いて接着を行う場合には、良
好な作業性や工程性で、且つ低エネルギーコストで接着
作業を行うことができる。特に、本発明の2液型接着剤
組成物を用いて、一方の被着面に第1液を塗布し、もう
一方の被着面に第2液を塗布し、両方の塗布面を密着さ
せる2液分別塗布方法により接着を行うと、その速硬化
性という特性によって、接着作業を極めて円滑に行うこ
とができる。そして、本発明の2液型接着剤組成物を用
いて得られる被着体は高い最終接着強度を有しており、
接着部分が剥がれるなどのトラブルを生じない。さら
に、本発明の2液型接着剤組成物は、保存安定性や機械
的安定性に優れていて、放置しておいても成分の沈降や
分離、凝集などが生じにくく、しかも搬送時や取り扱い
時などに外部から揺動、撹拌などの作用を受けても成分
の沈降や分離、凝集などが生じにくく、その接着性能を
良好に保持することができる。できるという特性を有す
る2液型接着剤組成物、特に2液分別塗布に適する2液
したがって、本発明の2液型接着剤組成物は、上記した
種々の優れた特性を活かして、各種の木質材料、例えば
木材、チップボード、ハードボードの如き材料、スレー
ト板、硅カル板の様な木質材料;メラミン樹脂化粧材、
ベークライト、その他のプラスチック材料;段ボール紙
板紙、クラフト紙などの紙質材料;布帛やその他の繊維
製品;無機質板などの接着に有効に用いることができ、
特に木材の接着に好適である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1級アミノ基および2級アミノ基から選
    ばれる少なくとも一種の官能基を有するポリビニルアル
    コールを含む水性液よりなる第1液と、水溶性アルデヒ
    ド化合物および多価イソシアネート化合物から選ばれる
    少なくとも一種の化合物を含む第2液からなる2液型接
    着剤組成物。
  2. 【請求項2】 第1液が、1級アミノ基および2級アミ
    ノ基から選ばれる少なくとも一種の官能基を有するポリ
    ビニルアルコールを保護コロイドとする有機重合体水性
    エマルジヨンから主としてなる水性液;1級アミノ基お
    よび2級アミノ基から選ばれる少なくとも一種の官能基
    を有するポリビニルアルコールと有機重合体水性エマル
    ジヨンとから主としてなる水性液;または1級アミノ基
    および2級アミノ基から選ばれる少なくとも一種の官能
    基を有するポリビニルアルコール水溶液から主としてな
    る水性液である請求項1記載の2液型接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 第2液が、水溶性アルデヒド化合物を含
    む液であり、第1液および第2液の少なくとも一方が多
    価エポキシ化合物を更に含有する請求項1または2記載
    の2液型接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 2液分別塗布型の接着剤組成物である請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の2液型接着剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の2
    液型接着剤組成物の第1液を第1の被着面に塗布し、第
    2液を第2の被着面に塗布し、両方の塗布面同士を密着
    させて接着を行うことを特徴とする接着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999067341A1 (en) * 1998-06-22 1999-12-29 Akzo Nobel N.V. Method for application of an expandable gluing system
JP2001348550A (ja) * 2000-06-06 2001-12-18 Kuraray Co Ltd 2液型の接着剤組成物および接着方法
EP1661925A1 (en) 2004-11-26 2006-05-31 Mitsubishi Chemical Corporation Water soluble resin composition, gas barrier film and packaging material employing it
CN114891477A (zh) * 2022-06-21 2022-08-12 台州禾欣高分子新材料有限公司 一种高性能聚氨酯胶黏剂及其制备方法

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