JPH10121432A - 河川構造 - Google Patents
河川構造Info
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- JPH10121432A JPH10121432A JP29733696A JP29733696A JPH10121432A JP H10121432 A JPH10121432 A JP H10121432A JP 29733696 A JP29733696 A JP 29733696A JP 29733696 A JP29733696 A JP 29733696A JP H10121432 A JPH10121432 A JP H10121432A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダムに代えて、必要量の水を常時確保し、農
業用、飲料用その他の用に供することが可能な河川構造
を提供すること。 【解決手段】 河川1の底部を、その流れの方向に沿っ
てかつ川幅以内の幅で掘り下げ、得られた掘り下げ空間
の底部に砂利層2を構成し、ゴムシート3を砂利層2の
上及び全周側に内張状態に配する。ゴムシート3の内側
には多数の単位骨格部材4、4…を縦横に並べかつ上下
方向に積み重ねて、その空間の形状を保持する。更に最
上部の単位骨格部材4、4…の上に上部砂利層7を構成
する。この上部砂利層7が透水性の被覆材となり、かつ
その上面が河川1の流れの底部となる。また単位骨格部
材4、4…を充填した空間が水の滞留部8となる。
業用、飲料用その他の用に供することが可能な河川構造
を提供すること。 【解決手段】 河川1の底部を、その流れの方向に沿っ
てかつ川幅以内の幅で掘り下げ、得られた掘り下げ空間
の底部に砂利層2を構成し、ゴムシート3を砂利層2の
上及び全周側に内張状態に配する。ゴムシート3の内側
には多数の単位骨格部材4、4…を縦横に並べかつ上下
方向に積み重ねて、その空間の形状を保持する。更に最
上部の単位骨格部材4、4…の上に上部砂利層7を構成
する。この上部砂利層7が透水性の被覆材となり、かつ
その上面が河川1の流れの底部となる。また単位骨格部
材4、4…を充填した空間が水の滞留部8となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川水の流れる大
小の河川に適用して水の有効利用を図ることのできる河
川構造に関する。
小の河川に適用して水の有効利用を図ることのできる河
川構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来河川水の有効利用を図るための手段
としてはダムや河川から引いた水をためる溜め池等があ
るが、特に前者については、大がかりな土木工事と広大
な土地を必要とし、多くの場合は、山や谷を削り自然環
境に重大な打撃を与え、更には人の住居を奪う等の人的
な犠牲をも必要とするものであり、かつ後者の場合はそ
れ程ではないが、河川外に広い設置領域を必要とすると
いう問題がある。しかも前者については、既にその犠牲
の割には得られる利益の少ないことも明らかになってい
る。後者も得られる利益の割に広い設置領域が必要であ
り、費用対効果の関係が良好とは云えない。
としてはダムや河川から引いた水をためる溜め池等があ
るが、特に前者については、大がかりな土木工事と広大
な土地を必要とし、多くの場合は、山や谷を削り自然環
境に重大な打撃を与え、更には人の住居を奪う等の人的
な犠牲をも必要とするものであり、かつ後者の場合はそ
れ程ではないが、河川外に広い設置領域を必要とすると
いう問題がある。しかも前者については、既にその犠牲
の割には得られる利益の少ないことも明らかになってい
る。後者も得られる利益の割に広い設置領域が必要であ
り、費用対効果の関係が良好とは云えない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
なダムや溜め池のような従来の手段の持つ以上のような
問題を解決し、河川外に設置領域を必要とせず、河川内
に設置する手段であって、必要量の水を常時確保し、必
要なときにこれを汲み出して、農業用、飲料用その他の
用に供することが可能な河川構造を提供することを解決
の課題とするものである。
なダムや溜め池のような従来の手段の持つ以上のような
問題を解決し、河川外に設置領域を必要とせず、河川内
に設置する手段であって、必要量の水を常時確保し、必
要なときにこれを汲み出して、農業用、飲料用その他の
用に供することが可能な河川構造を提供することを解決
の課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、河川内の底部
下に河川水の滞留部を設け、該滞留部の上部に河川内を
流れる河川水の出入りを可能とする透水性の被覆材を配
した河川構造である。
下に河川水の滞留部を設け、該滞留部の上部に河川内を
流れる河川水の出入りを可能とする透水性の被覆材を配
した河川構造である。
【0005】前記河川水の滞留部は必要に応じて適当な
容量のそれを適当な位置に適当数設けておくことができ
る。
容量のそれを適当な位置に適当数設けておくことができ
る。
【0006】したがって本発明の河川構造によれば、滞
留部の上部には透水性の被覆材が配してあるだけである
から、その上を流れる河川水がこの中に流れ込み、滞留
部には常時河川水が満たされていることとなる。そのた
め、例えば、農業用水として使用する場合には、必要な
時期にこれを適当なポンプ等で汲み出して利用すれば良
い。使用量相当の水は河川水が流れているかぎり前記被
覆材を通じて補充されることとなる。飲料用として用い
る場合は、通常、このままでは不都合であるから、この
中の河川水を浄水設備に供給し、浄化してから利用され
ることとなる。
留部の上部には透水性の被覆材が配してあるだけである
から、その上を流れる河川水がこの中に流れ込み、滞留
部には常時河川水が満たされていることとなる。そのた
め、例えば、農業用水として使用する場合には、必要な
時期にこれを適当なポンプ等で汲み出して利用すれば良
い。使用量相当の水は河川水が流れているかぎり前記被
覆材を通じて補充されることとなる。飲料用として用い
る場合は、通常、このままでは不都合であるから、この
中の河川水を浄水設備に供給し、浄化してから利用され
ることとなる。
【0007】いずれにしてもダム等に代えて必要数の滞
留部を設置したこの河川構造にすれば、広大な土地を必
要とせず、低廉な費用で設置が可能な設備で、農業用水
その他の用水の利用に好都合なものとなる。
留部を設置したこの河川構造にすれば、広大な土地を必
要とせず、低廉な費用で設置が可能な設備で、農業用水
その他の用水の利用に好都合なものとなる。
【0008】以上の本発明の構成に於いて、前記滞留部
を、河川内の底部を掘り下げて滞留部用空間を構成し、
該滞留部用空間の底部及び全周側にこれらの部位を非透
水性とすべく非透水性シートを配し、更に該非透水性シ
ート内にその空間形状を保持する骨格部材を充填して構
成することができ、このように構成した場合は、先ずそ
の滞留部自体を河川内の底部下に造成することが極めて
容易となる。非透水性シートによって極めて容易に周側
及び底部の非透水性を確保し得、かつその滞留部用空間
の空間形状も骨格部材で容易に保持し得るものである。
またこのように構成したので、前記のように、それらの
骨格部材の上に配した透水性の被覆材を通じて河川水が
滞留部に流入状態を常時保持し得るものであり、しかし
て常時河川水を保管する状態となっている。そのため必
要な時には何時でも適当なポンプ手段等により汲み出し
て所望の用途に使用することができる。
を、河川内の底部を掘り下げて滞留部用空間を構成し、
該滞留部用空間の底部及び全周側にこれらの部位を非透
水性とすべく非透水性シートを配し、更に該非透水性シ
ート内にその空間形状を保持する骨格部材を充填して構
成することができ、このように構成した場合は、先ずそ
の滞留部自体を河川内の底部下に造成することが極めて
容易となる。非透水性シートによって極めて容易に周側
及び底部の非透水性を確保し得、かつその滞留部用空間
の空間形状も骨格部材で容易に保持し得るものである。
またこのように構成したので、前記のように、それらの
骨格部材の上に配した透水性の被覆材を通じて河川水が
滞留部に流入状態を常時保持し得るものであり、しかし
て常時河川水を保管する状態となっている。そのため必
要な時には何時でも適当なポンプ手段等により汲み出し
て所望の用途に使用することができる。
【0009】前記被覆材として砕石を用いることがで
き、このように構成した場合は、自然景観を害さずに、
しかも低廉な費用で滞留部の透水性の被覆を行なうこと
ができる。被覆材は、勿論砕石に限らず、透水性を確保
することができる、あらゆる部材をそれとして採用する
ことが可能である。ただし、できるだけ自然の景観に違
和感なく低廉な費用で構成し得るものが好ましい。
き、このように構成した場合は、自然景観を害さずに、
しかも低廉な費用で滞留部の透水性の被覆を行なうこと
ができる。被覆材は、勿論砕石に限らず、透水性を確保
することができる、あらゆる部材をそれとして採用する
ことが可能である。ただし、できるだけ自然の景観に違
和感なく低廉な費用で構成し得るものが好ましい。
【0010】前記骨格部材として、12の稜に相当する
部位のフレームのみで構成された立方体状の単位骨格部
材を採用し、複数の単位骨格部材を縦横及び上下方向に
充填して前記空間形状を保持することとすることがで
き、このように構成した場合は、前記滞留部用空間内に
内張した非透水性シートの内側に、上記のように、これ
らを単に縦横及び上下方向に配したのみで、簡単にその
空間形状を保持することができるし、内部の空間率を充
分高くし、多量の河川水を保管保持することができるよ
うにすることができる。しかも充分強固でもあり、地震
等によっても容易に損傷を生ぜず、滞留部を確実に保持
することができる。ところでこの単位骨格部材が周側、
上部又は底部に接する部分では非透水性シートがその外
部からの土圧等で滞留部側に押し込まれないように、該
単位骨格部材の対応する面に平板類を嵌め込むこととす
るのが適当である。
部位のフレームのみで構成された立方体状の単位骨格部
材を採用し、複数の単位骨格部材を縦横及び上下方向に
充填して前記空間形状を保持することとすることがで
き、このように構成した場合は、前記滞留部用空間内に
内張した非透水性シートの内側に、上記のように、これ
らを単に縦横及び上下方向に配したのみで、簡単にその
空間形状を保持することができるし、内部の空間率を充
分高くし、多量の河川水を保管保持することができるよ
うにすることができる。しかも充分強固でもあり、地震
等によっても容易に損傷を生ぜず、滞留部を確実に保持
することができる。ところでこの単位骨格部材が周側、
上部又は底部に接する部分では非透水性シートがその外
部からの土圧等で滞留部側に押し込まれないように、該
単位骨格部材の対応する面に平板類を嵌め込むこととす
るのが適当である。
【0011】なお骨格部材は、このような構成の外、篭
形のそれを採用することもできるし、あるいは複数の柱
状のそれを採用し、これによって内張した非透水性シー
トの内部形状を保持するように構成することもできる。
これらの骨格部材は種々の材質で構成し得るが、コンク
リート等で成形するのが概ね適当である。
形のそれを採用することもできるし、あるいは複数の柱
状のそれを採用し、これによって内張した非透水性シー
トの内部形状を保持するように構成することもできる。
これらの骨格部材は種々の材質で構成し得るが、コンク
リート等で成形するのが概ね適当である。
【0012】前記滞留部用空間の底部上に砕石層を介し
て非透水性シートを配する構成とすることができ、この
ように構成した場合には、底部の形状を安定したものと
することができる利点がある。
て非透水性シートを配する構成とすることができ、この
ように構成した場合には、底部の形状を安定したものと
することができる利点がある。
【0013】前記滞留部に魚が出入りすることができる
出入り口を下流側を向けて開口することができ、このよ
うに構成した場合は、この滞留部を魚礁としても用いる
ことができ、かつ出入り口を、上記のように、下流側に
向けて開口しておけば、土砂が滞留部中に流れ込むのを
最小限度にすることができる。
出入り口を下流側を向けて開口することができ、このよ
うに構成した場合は、この滞留部を魚礁としても用いる
ことができ、かつ出入り口を、上記のように、下流側に
向けて開口しておけば、土砂が滞留部中に流れ込むのを
最小限度にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例
に基づいて添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1
〜図3は本発明の一実施例を示すもので、図1はその河
川構造の河川の流れを横切る方向の断面説明図、図2は
一実施例の単位骨格部材の概略斜視図、図3はその河川
構造の河川の流れに沿って切断した方向の断面説明図で
ある。
に基づいて添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1
〜図3は本発明の一実施例を示すもので、図1はその河
川構造の河川の流れを横切る方向の断面説明図、図2は
一実施例の単位骨格部材の概略斜視図、図3はその河川
構造の河川の流れに沿って切断した方向の断面説明図で
ある。
【0015】図1及び図3に示すように、河川1の底部
を、その流れの方向に沿ってかつ川幅以内の幅で掘り下
げる。その長さは、所望の容量を得るのに必要なそれと
する。得られた掘り下げ空間の底部に砂利を敷き詰め、
砂利層2を構成し、非透水性シートであるゴムシート3
を該砂利層2の上及び全周側に内張状態に配する。なお
このゴムシート3の内側が滞留部構成用の空間になる。
を、その流れの方向に沿ってかつ川幅以内の幅で掘り下
げる。その長さは、所望の容量を得るのに必要なそれと
する。得られた掘り下げ空間の底部に砂利を敷き詰め、
砂利層2を構成し、非透水性シートであるゴムシート3
を該砂利層2の上及び全周側に内張状態に配する。なお
このゴムシート3の内側が滞留部構成用の空間になる。
【0016】上記滞留部構成用の空間、即ち、上記ゴム
シート3の内側には多数の単位骨格部材4、4…を、図
1及び図3に示すように、縦横に並べかつ上下方向に積
み重ねて、その空間の形状を保持する。
シート3の内側には多数の単位骨格部材4、4…を、図
1及び図3に示すように、縦横に並べかつ上下方向に積
み重ねて、その空間の形状を保持する。
【0017】なお上記単位骨格部材4は、図2に示すよ
うに、12の稜に相当する部位のフレームのみで構成さ
れた立方体状に構成したものであり、各フレームに於け
る立方体の6面に相当する各面側には、それぞれ内側に
一段後退した蓋板5の当接部6を構成したものである。
この例では単位骨格部材4及び蓋板5はいずれもコンク
リートで成形したものである。
うに、12の稜に相当する部位のフレームのみで構成さ
れた立方体状に構成したものであり、各フレームに於け
る立方体の6面に相当する各面側には、それぞれ内側に
一段後退した蓋板5の当接部6を構成したものである。
この例では単位骨格部材4及び蓋板5はいずれもコンク
リートで成形したものである。
【0018】しかして、前記のように、滞留部構成用の
空間に上記単位骨格部材4を充填する際に、該空間の周
側に接することとなる該単位骨格部材4の面には前記蓋
板5を前記当接部6に当接しつつ嵌め込んでおく必要が
ある。土圧によって前記ゴムシート3の該当部位が該空
間内に押し込まれるのを避けるためである。したがって
滞留部構成用の空間の最上部に配される単位骨格部材4
の上面側も同様であり、その面に蓋板5を当接部6に当
接しつつ嵌め込んでおく必要がある。後述するようにこ
の上には砂利を配することとなるが、それが単位骨格部
材4、4…中に入ってこないようにする趣旨である。
空間に上記単位骨格部材4を充填する際に、該空間の周
側に接することとなる該単位骨格部材4の面には前記蓋
板5を前記当接部6に当接しつつ嵌め込んでおく必要が
ある。土圧によって前記ゴムシート3の該当部位が該空
間内に押し込まれるのを避けるためである。したがって
滞留部構成用の空間の最上部に配される単位骨格部材4
の上面側も同様であり、その面に蓋板5を当接部6に当
接しつつ嵌め込んでおく必要がある。後述するようにこ
の上には砂利を配することとなるが、それが単位骨格部
材4、4…中に入ってこないようにする趣旨である。
【0019】なお蓋板5を単位骨格部材4の必要な面に
嵌め込む場合、永久的な固定をする必要はないが、仮止
めするのが好ましく、それは接着剤等で行なうことがで
きる。
嵌め込む場合、永久的な固定をする必要はないが、仮止
めするのが好ましく、それは接着剤等で行なうことがで
きる。
【0020】前記のように、滞留部構成用の空間、即
ち、上記ゴムシート3の内側には多数の単位骨格部材
4、4…を縦横に並べかつ上下方向に積み重ねて、その
空間の形状を保持する訳であるが、このように単位骨格
部材4を積み重ねて行く過程で、該空間の周側外部、即
ち、ゴムシート3と掘り下げ空間の周壁と間の隙間には
砂利を充填して埋めて行くこととする。
ち、上記ゴムシート3の内側には多数の単位骨格部材
4、4…を縦横に並べかつ上下方向に積み重ねて、その
空間の形状を保持する訳であるが、このように単位骨格
部材4を積み重ねて行く過程で、該空間の周側外部、即
ち、ゴムシート3と掘り下げ空間の周壁と間の隙間には
砂利を充填して埋めて行くこととする。
【0021】こうして最上部まで単位骨格部材4、4…
の縦横の配列及び上下方向の積み重ねが終われば、必要
な空間の構成は終わり、今度は最上部の単位骨格部材
4、4…の上に砂利を敷き詰めて上部砂利層7を構成す
る。この上部砂利層7が透水性の被覆材となり、かつそ
の上面が河川1の流れの底部となるものである。また単
位骨格部材4、4…を充填した空間が滞留部8となる。
の縦横の配列及び上下方向の積み重ねが終われば、必要
な空間の構成は終わり、今度は最上部の単位骨格部材
4、4…の上に砂利を敷き詰めて上部砂利層7を構成す
る。この上部砂利層7が透水性の被覆材となり、かつそ
の上面が河川1の流れの底部となるものである。また単
位骨格部材4、4…を充填した空間が滞留部8となる。
【0022】また、図3に示すように、この実施例で
は、部分的に単位骨格部材4を上部砂利層7の上面と同
一面になるまで積み上げ、これらの単位骨格部材4に接
する下流側の砂利を一部取り除いて、魚類の出入り口を
開口した。なお図中10は、流れの周囲に溜った土砂
(多くは砂)である。
は、部分的に単位骨格部材4を上部砂利層7の上面と同
一面になるまで積み上げ、これらの単位骨格部材4に接
する下流側の砂利を一部取り除いて、魚類の出入り口を
開口した。なお図中10は、流れの周囲に溜った土砂
(多くは砂)である。
【0023】したがってこの実施例の河川構造によれ
ば、滞留部8の上部には透水性の上部砂利層7が構成し
てあるだけであるから、その上を流れる河川水9が容易
にこの中に浸透流入し、かつ滞留部8の底部及び周囲は
非透水性のゴムシート3で囲まれているので、河川水9
が地中に浸透して流出して行ってしまう虞はなく、該滞
留部8には常時河川水9が満たされていることとなる。
渇水期にも流下することがないので、汲み出されない限
り長期にわたって保持することができる。
ば、滞留部8の上部には透水性の上部砂利層7が構成し
てあるだけであるから、その上を流れる河川水9が容易
にこの中に浸透流入し、かつ滞留部8の底部及び周囲は
非透水性のゴムシート3で囲まれているので、河川水9
が地中に浸透して流出して行ってしまう虞はなく、該滞
留部8には常時河川水9が満たされていることとなる。
渇水期にも流下することがないので、汲み出されない限
り長期にわたって保持することができる。
【0024】そのため、例えば、農業用水として使用す
る場合には、必要な時期にこれを適当なポンプ等で汲み
出して利用することができる。使用量相当の水は河川水
9が流れているかぎり前記上部砂利層7を通じて補充さ
れることとなる。飲料用として用いる場合は、通常、こ
のままでは不都合であるから、浄水設備に供給し、浄化
してから利用されることとなる。
る場合には、必要な時期にこれを適当なポンプ等で汲み
出して利用することができる。使用量相当の水は河川水
9が流れているかぎり前記上部砂利層7を通じて補充さ
れることとなる。飲料用として用いる場合は、通常、こ
のままでは不都合であるから、浄水設備に供給し、浄化
してから利用されることとなる。
【0025】いずれにしてもダム等に代えて、河川1中
に必要数の滞留部8を設置したこの河川構造を採用すれ
ば、広大な土地を必要とせず、低廉な費用で設置が可能
な設備で、農業用水その他の用水の利用に好都合なもの
となる。
に必要数の滞留部8を設置したこの河川構造を採用すれ
ば、広大な土地を必要とせず、低廉な費用で設置が可能
な設備で、農業用水その他の用水の利用に好都合なもの
となる。
【0026】またこの実施例の滞留部8は、前記のよう
な単位骨格部材4、4…を充填して構成したものである
ため、地震等の揺動を受けてもそれぞれがある程度自由
に動くことにより力を分散し、容易に損傷を受けない利
点がある。更にこのように動いてもこの滞留部8を囲む
のはゴムシート3であり、弾力性を有するものであるた
め、容易に破れる等の損傷の問題が生じない。
な単位骨格部材4、4…を充填して構成したものである
ため、地震等の揺動を受けてもそれぞれがある程度自由
に動くことにより力を分散し、容易に損傷を受けない利
点がある。更にこのように動いてもこの滞留部8を囲む
のはゴムシート3であり、弾力性を有するものであるた
め、容易に破れる等の損傷の問題が生じない。
【0027】加えて、この実施例では、既述のように、
部分的に単位骨格部材4を上部砂利層7の上面と同一面
になるまで積み上げ、これらの単位骨格部材4に接する
下流側の砂利を一部取り除いて、魚類の出入り口を開口
したため、ここから滞留部8内に魚が出入りすることが
でき、魚礁としての役割を果たすこともできることとな
ったものである。また開口部を下流側とすることによ
り、土砂の流込を極力避けることができることとなっ
た。
部分的に単位骨格部材4を上部砂利層7の上面と同一面
になるまで積み上げ、これらの単位骨格部材4に接する
下流側の砂利を一部取り除いて、魚類の出入り口を開口
したため、ここから滞留部8内に魚が出入りすることが
でき、魚礁としての役割を果たすこともできることとな
ったものである。また開口部を下流側とすることによ
り、土砂の流込を極力避けることができることとなっ
た。
【0028】
【発明の効果】本発明の河川構造によれば、滞留部の上
部には透水性の被覆材が配してあるだけなので、その上
を流れる河川水が該滞留部中に流入し、常時、河川水が
満たされていることとなる。そのため農業用水その他の
用水として何時でも自由に使用することができる。例え
ば、農業用水等として使用する場合には、必要な時期
に、適当なポンプ等を設置して汲み出して利用すれば良
い。使用量相当の水は河川水が流れているかぎり前記被
覆材を通じて補充される利点があり、かつ流れがなくな
っても、滞留部は、非透水性シートで囲まれているの
で、使用しなければ、水の保持を継続することができ
る。なお飲料用として滞留部の水を用いる場合は、通
常、このままでは不都合であるから、浄水設備に供給
し、浄化してから利用するべきことは云うまでもない。
部には透水性の被覆材が配してあるだけなので、その上
を流れる河川水が該滞留部中に流入し、常時、河川水が
満たされていることとなる。そのため農業用水その他の
用水として何時でも自由に使用することができる。例え
ば、農業用水等として使用する場合には、必要な時期
に、適当なポンプ等を設置して汲み出して利用すれば良
い。使用量相当の水は河川水が流れているかぎり前記被
覆材を通じて補充される利点があり、かつ流れがなくな
っても、滞留部は、非透水性シートで囲まれているの
で、使用しなければ、水の保持を継続することができ
る。なお飲料用として滞留部の水を用いる場合は、通
常、このままでは不都合であるから、浄水設備に供給
し、浄化してから利用するべきことは云うまでもない。
【0029】いずれにしてもダム等に代えて、河川中に
必要数又は必要容量の滞留部を設置して置くこととすれ
ば、広大な土地を必要とせず、低廉な費用で設置が可能
な設備で、農業用水その他の用水の利用に好都合なもの
となる。
必要数又は必要容量の滞留部を設置して置くこととすれ
ば、広大な土地を必要とせず、低廉な費用で設置が可能
な設備で、農業用水その他の用水の利用に好都合なもの
となる。
【0030】以上の本発明の構成に於いて、前記滞留部
を、河川内の底部を掘り下げて滞留部用空間を構成し、
該滞留部用空間の底部及び全周側にこれらの部位を非透
水性とすべく非透水性シートを配し、更に該非透水性シ
ート内にその空間形状を保持する骨格部材を充填して構
成した場合は、先ずその滞留部自体を河川内の底部下に
造成することが極めて容易である。即ち、非透水性シー
トによって極めて容易に周側及び底部の非透水性を確保
し、かつその滞留部用空間の空間形状も骨格部材で容易
に保持し得るものである。またこのように構成したの
で、前記のように、それらの骨格部材の上に配した透水
性の被覆材を通じて河川水が滞留部に流入することにな
り、常時、河川水を保管する状態となる。そのため水を
必要とする時には何時でも適当なポンプ手段等により汲
み出して所望の用途に使用することができる。
を、河川内の底部を掘り下げて滞留部用空間を構成し、
該滞留部用空間の底部及び全周側にこれらの部位を非透
水性とすべく非透水性シートを配し、更に該非透水性シ
ート内にその空間形状を保持する骨格部材を充填して構
成した場合は、先ずその滞留部自体を河川内の底部下に
造成することが極めて容易である。即ち、非透水性シー
トによって極めて容易に周側及び底部の非透水性を確保
し、かつその滞留部用空間の空間形状も骨格部材で容易
に保持し得るものである。またこのように構成したの
で、前記のように、それらの骨格部材の上に配した透水
性の被覆材を通じて河川水が滞留部に流入することにな
り、常時、河川水を保管する状態となる。そのため水を
必要とする時には何時でも適当なポンプ手段等により汲
み出して所望の用途に使用することができる。
【0031】前記被覆材として砕石を用いた場合は、自
然景観を害さずに、しかも低廉な費用で滞留部の透水性
の被覆を行なうことができる。
然景観を害さずに、しかも低廉な費用で滞留部の透水性
の被覆を行なうことができる。
【0032】前記骨格部材として、12の稜に相当する
部位のフレームのみで構成された立方体状の単位骨格部
材を採用し、複数の単位骨格部材を縦横及び上下方向に
充填して前記空間形状を保持することとした場合は、前
記滞留部用空間内に内張した非透水性シートの内側に、
上記のように単に縦横及び上下方向に配したのみで、簡
単にその空間形状を保持することができるし、内部の空
間率を充分高くし、多量の河川水を保管保持することが
できるようにすることができる。しかも充分強固でもあ
り、地震等によっても容易に損傷を生ぜず、滞留部を確
実に保持することができる。
部位のフレームのみで構成された立方体状の単位骨格部
材を採用し、複数の単位骨格部材を縦横及び上下方向に
充填して前記空間形状を保持することとした場合は、前
記滞留部用空間内に内張した非透水性シートの内側に、
上記のように単に縦横及び上下方向に配したのみで、簡
単にその空間形状を保持することができるし、内部の空
間率を充分高くし、多量の河川水を保管保持することが
できるようにすることができる。しかも充分強固でもあ
り、地震等によっても容易に損傷を生ぜず、滞留部を確
実に保持することができる。
【0033】前記滞留部用空間の底部上に砕石層を介し
て非透水性シートを配する構成とした場合には、底部の
形状を安定したものとすることができる利点がある。
て非透水性シートを配する構成とした場合には、底部の
形状を安定したものとすることができる利点がある。
【0034】前記滞留部に魚が出入りすることができる
出入り口を下流側を向けて開口した場合は、この滞留部
を魚礁としても用いることができ、かつ出入り口を、上
記のように、下流側に向けて開口しておけば、土砂が滞
留部中に流れ込むのを最小限度にすることができる。
出入り口を下流側を向けて開口した場合は、この滞留部
を魚礁としても用いることができ、かつ出入り口を、上
記のように、下流側に向けて開口しておけば、土砂が滞
留部中に流れ込むのを最小限度にすることができる。
【図1】一実施例の河川構造の河川の流れを横切る方向
の断面説明図。
の断面説明図。
【図2】一実施例の単位骨格部材の概略斜視図。
【図3】一実施例の河川構造の河川の流れに沿って切断
した方向の断面説明図。
した方向の断面説明図。
1 河川 2 砂利層 3 ゴムシート 4 単位骨格部材 5 蓋板 6 当接部 7 上部砂利層 8 滞留部 9 河川水 10 土砂
Claims (6)
- 【請求項1】 河川内の底部下に河川水の滞留部を設
け、該滞留部の上部に河川内を流れる河川水の出入りを
可能とする透水性の被覆材を配した河川構造。 - 【請求項2】 前記滞留部を、河川内の底部を掘り下げ
て滞留部用空間を構成し、該滞留部用空間の底部及び全
周側にこれらの部位を非透水性とすべく非透水性シート
を配し、更に該非透水性シート内にその空間形状を保持
する骨格部材を充填して構成した請求項1の河川構造。 - 【請求項3】 前記被覆材として、砕石を用いた請求項
1又は2の河川構造。 - 【請求項4】 前記骨格部材として、12の稜に相当す
る部位のフレームのみで構成された立方体状の単位骨格
部材を採用し、複数の単位骨格部材を縦横及び上下方向
に充填して前記空間形状を保持することとした請求項2
の河川構造。 - 【請求項5】 前記滞留部用空間の底部上に砕石層を介
して非透水性シートを配した請求項2又は4の河川構
造。 - 【請求項6】 前記滞留部に魚が出入りすることができ
る出入り口を下流側を向けて開口した請求項1、2、
3、4又は5の河川構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29733696A JPH10121432A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 河川構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29733696A JPH10121432A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 河川構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10121432A true JPH10121432A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17845208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29733696A Pending JPH10121432A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 河川構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10121432A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100711643B1 (ko) | 2006-05-19 | 2007-05-02 | 주식회사 한성종합기술단건축사사무소 | 인공하천 조성방법 및 구조 |
| KR101049982B1 (ko) | 2009-12-16 | 2011-07-15 | 임성준 | 하천용수 저장탱크 |
| CN109707001A (zh) * | 2019-01-11 | 2019-05-03 | 中国水利水电科学研究院 | 基于流致振动原理的供水高含沙水体取水装置 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP29733696A patent/JPH10121432A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100711643B1 (ko) | 2006-05-19 | 2007-05-02 | 주식회사 한성종합기술단건축사사무소 | 인공하천 조성방법 및 구조 |
| KR101049982B1 (ko) | 2009-12-16 | 2011-07-15 | 임성준 | 하천용수 저장탱크 |
| CN109707001A (zh) * | 2019-01-11 | 2019-05-03 | 中国水利水电科学研究院 | 基于流致振动原理的供水高含沙水体取水装置 |
| CN109707001B (zh) * | 2019-01-11 | 2024-03-19 | 中国水利水电科学研究院 | 基于流致振动原理的供水高含沙水体取水装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060220 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060619 |