JPH1012182A - イオン源および質量分析装置 - Google Patents
イオン源および質量分析装置Info
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- JPH1012182A JPH1012182A JP9058797A JP5879797A JPH1012182A JP H1012182 A JPH1012182 A JP H1012182A JP 9058797 A JP9058797 A JP 9058797A JP 5879797 A JP5879797 A JP 5879797A JP H1012182 A JPH1012182 A JP H1012182A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ソニックスプレーイオン源及び質量分析装置
において、質量分析装置内部に取り込まれる液滴密度を
適正な値にし、ノイズを低減させる。 【解決手段】 試料溶液導入部1内の溶液試料は、キャ
ピラリー2に導入される。キャピラリー2はイオン源6
に設置される。ガス供給部4から供給されるガスは、ガ
ス管5によってイオン源6に導入され、キャピラリー2
の外周部に沿って流され、オリフィス3から大気中に噴
出する。ガス流は拡散部材7に当たり拡散される。大気
中に生成された微小な液滴またはイオンは、拡散部材7
の穴8を通過し、細孔10から質量分析計11内部に取
り込まれ、質量分析される。 【効果】 従来のソニックスプレーイオン源及び質量分
析装置より試料溶液の流量が高い場合でも使用可能とな
る。オートチューニングにより、ユーザーの調整作業が
軽減される。
において、質量分析装置内部に取り込まれる液滴密度を
適正な値にし、ノイズを低減させる。 【解決手段】 試料溶液導入部1内の溶液試料は、キャ
ピラリー2に導入される。キャピラリー2はイオン源6
に設置される。ガス供給部4から供給されるガスは、ガ
ス管5によってイオン源6に導入され、キャピラリー2
の外周部に沿って流され、オリフィス3から大気中に噴
出する。ガス流は拡散部材7に当たり拡散される。大気
中に生成された微小な液滴またはイオンは、拡散部材7
の穴8を通過し、細孔10から質量分析計11内部に取
り込まれ、質量分析される。 【効果】 従来のソニックスプレーイオン源及び質量分
析装置より試料溶液の流量が高い場合でも使用可能とな
る。オートチューニングにより、ユーザーの調整作業が
軽減される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、質量分析装置及び
これに用いるイオン源に関し、特に液体中に存在する試
料をイオン化して質量分析計に導入するのに適したイオ
ン源及びそのイオン源を用いた質量分析装置に関する。
これに用いるイオン源に関し、特に液体中に存在する試
料をイオン化して質量分析計に導入するのに適したイオ
ン源及びそのイオン源を用いた質量分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャピラリー電気泳動(CE)あるいは
液体クロマトグラフ(LC)は、溶液中に存在する試料
の分離ができるが、分離された試料の種類の同定が困難
である。一方、質量分析計(MS)は試料を高感度で同
定することができるが、溶液中の試料の分離ができな
い。このため、水等の溶媒に溶解した複数の物質を分離
分析する場合、質量分析計にキャピラリー電気泳動を結
合させたキャピラリ−電気泳動/質量分析計(CE/M
S)、または液体クロマトグラフを結合させた液体クロ
マトグラフ/質量分析計(LC/MS)が一般に使用さ
れる。
液体クロマトグラフ(LC)は、溶液中に存在する試料
の分離ができるが、分離された試料の種類の同定が困難
である。一方、質量分析計(MS)は試料を高感度で同
定することができるが、溶液中の試料の分離ができな
い。このため、水等の溶媒に溶解した複数の物質を分離
分析する場合、質量分析計にキャピラリー電気泳動を結
合させたキャピラリ−電気泳動/質量分析計(CE/M
S)、または液体クロマトグラフを結合させた液体クロ
マトグラフ/質量分析計(LC/MS)が一般に使用さ
れる。
【0003】キャピラリー電気泳動あるいは液体クロマ
トグラフにより分離された試料を質量分析計で分析する
ためには、溶液中の試料分子を気体状のイオンに変換す
ることが必要である。このようなイオンを得る従来技術
として、イオンスプレー法(アナリティカル・ケミスト
リー(Analytical Chemistry)、
第59巻(1987年)第2642項から第2646
項)等が知られている。このイオンスプレー法では、キ
ャピラリの外周部に沿ってガスが流され、試料溶液が導
入されるキャピラリーと、質量分析計にイオン取り込む
ための細孔(サンプリングオリフィス)との間に、高電
圧(3〜6kV)が印加され、キャピラリー先端では強
電界が発生している。このような構成のもとで生成する
静電噴霧現象により、小さな帯電液滴が生じ、上記のガ
スにより帯電液滴の中の溶液が気化し、気体状のイオン
が生成される。このように生成したイオンはサンプリン
グオリフィスを介し質量分析計に導入され、質量分析さ
れる。上記のガスは、帯電液滴の気化を促進させる他
に、キャピラリーの先端で放電が起こるのを抑圧する。
トグラフにより分離された試料を質量分析計で分析する
ためには、溶液中の試料分子を気体状のイオンに変換す
ることが必要である。このようなイオンを得る従来技術
として、イオンスプレー法(アナリティカル・ケミスト
リー(Analytical Chemistry)、
第59巻(1987年)第2642項から第2646
項)等が知られている。このイオンスプレー法では、キ
ャピラリの外周部に沿ってガスが流され、試料溶液が導
入されるキャピラリーと、質量分析計にイオン取り込む
ための細孔(サンプリングオリフィス)との間に、高電
圧(3〜6kV)が印加され、キャピラリー先端では強
電界が発生している。このような構成のもとで生成する
静電噴霧現象により、小さな帯電液滴が生じ、上記のガ
スにより帯電液滴の中の溶液が気化し、気体状のイオン
が生成される。このように生成したイオンはサンプリン
グオリフィスを介し質量分析計に導入され、質量分析さ
れる。上記のガスは、帯電液滴の気化を促進させる他
に、キャピラリーの先端で放電が起こるのを抑圧する。
【0004】キャピラリーに供給される溶液の流量が1
0μL(マイクロリットル)/分以下で、ガスを流さず
にイオン化する方法である、エレクトロスプレー法(ジ
ャーナル・オブ・フィジカル・ケミストリー(Joun
al of PhycalChemistry)、第8
8巻(1984年)第4451頁から第4459頁)
は、イオンスプレー法と区別されているが、イオン生成
の原理はイオンスプレー法と同じである。また、大気圧
化学イオン化法(アナリティカル・ケミストリー(An
alytical Chemistry)、第54巻
(1982年)第143頁から第146頁)では、キャ
ピラリーの先端の近くに放電を行なう電極を設け、大気
圧下に噴霧された液滴を放電によりイオンさせる方式が
取られている。これら従来の各種のスプレーイオン化法
では、高いイオン生成効率を得るためには、直径が約1
0nm以下の微細な帯電液滴の生成が必要と考えられて
いる。
0μL(マイクロリットル)/分以下で、ガスを流さず
にイオン化する方法である、エレクトロスプレー法(ジ
ャーナル・オブ・フィジカル・ケミストリー(Joun
al of PhycalChemistry)、第8
8巻(1984年)第4451頁から第4459頁)
は、イオンスプレー法と区別されているが、イオン生成
の原理はイオンスプレー法と同じである。また、大気圧
化学イオン化法(アナリティカル・ケミストリー(An
alytical Chemistry)、第54巻
(1982年)第143頁から第146頁)では、キャ
ピラリーの先端の近くに放電を行なう電極を設け、大気
圧下に噴霧された液滴を放電によりイオンさせる方式が
取られている。これら従来の各種のスプレーイオン化法
では、高いイオン生成効率を得るためには、直径が約1
0nm以下の微細な帯電液滴の生成が必要と考えられて
いる。
【0005】イオンスプレーでより効率良くイオン化す
るために、粒径の小さな液滴が多いスプレーの中心部分
のみを通過させるリキッドシールドを質量分析計の前に
設置する方法がUnited States Patent 5,352,892に記載
されている。また、大気圧化学イオン化法で効率よくイ
オン化するために、中心に穴が開いたシートを質量分析
計の前に設置してスプレーの広がりを抑え、広がり角の
小さなスプレーだけを質量分析計に導入させる方法が特
開昭61ー194349に記載されている。同じく大気
圧化学イオン化法で効率よくイオン化するために、噴霧
したスプレーを混合する手段を設け、脱溶媒を促す方法
が特開平7ー159377に記載されている。さらに、
噴霧により生成された液滴を加熱し、気化を促進させる
方法が特開平5ー256837に記載されている。
るために、粒径の小さな液滴が多いスプレーの中心部分
のみを通過させるリキッドシールドを質量分析計の前に
設置する方法がUnited States Patent 5,352,892に記載
されている。また、大気圧化学イオン化法で効率よくイ
オン化するために、中心に穴が開いたシートを質量分析
計の前に設置してスプレーの広がりを抑え、広がり角の
小さなスプレーだけを質量分析計に導入させる方法が特
開昭61ー194349に記載されている。同じく大気
圧化学イオン化法で効率よくイオン化するために、噴霧
したスプレーを混合する手段を設け、脱溶媒を促す方法
が特開平7ー159377に記載されている。さらに、
噴霧により生成された液滴を加熱し、気化を促進させる
方法が特開平5ー256837に記載されている。
【0006】最近、イオン化法として、音速のガスによ
り試料溶液を噴霧するだけで効率よくイオンが生成する
ソニックスプレー法が報告されている(Analytical Chem
istry, vol.66, pp4457-4559(1994) またはAnalytical
Chemistry, vol.67, pp2878-2882(1995) または特開平
7ー306193)。この方法では、音速のガスの流れ
により微細な帯電液滴が生成され、さらに溶媒分子が剥
がされてイオンが生成する考えられている。
り試料溶液を噴霧するだけで効率よくイオンが生成する
ソニックスプレー法が報告されている(Analytical Chem
istry, vol.66, pp4457-4559(1994) またはAnalytical
Chemistry, vol.67, pp2878-2882(1995) または特開平
7ー306193)。この方法では、音速のガスの流れ
により微細な帯電液滴が生成され、さらに溶媒分子が剥
がされてイオンが生成する考えられている。
【0007】上記のソニックスプレー法は質量分析装置
の細孔の至近距離から高速のガスを流している。試料溶
液の流量を高くすると、大量の帯電液滴が生成されて細
孔から質量分析計内部に取り込まれ、断熱膨張により冷
却された帯電液滴が凝集して大きな液滴になるため、ノ
イズが非常に多いという問題があった。そのため、試料
溶液の流量が1ml/min程度の高い場合には使用できなか
った。
の細孔の至近距離から高速のガスを流している。試料溶
液の流量を高くすると、大量の帯電液滴が生成されて細
孔から質量分析計内部に取り込まれ、断熱膨張により冷
却された帯電液滴が凝集して大きな液滴になるため、ノ
イズが非常に多いという問題があった。そのため、試料
溶液の流量が1ml/min程度の高い場合には使用できなか
った。
【0008】また、試料溶液の流量や溶媒の種類に応じ
てガス流量を調節する調整作業が必要であり、ユーザー
の負担が大きかった。
てガス流量を調節する調整作業が必要であり、ユーザー
の負担が大きかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術のソニックスプレー法のイオン化効率をさらに
向上させ、ノイズを低減させるイオン源を提供すること
にある。また、1ml/min程度の高い溶液流量で使
用すると、大量の液滴が細孔から質量分析計内部に取り
込まれ、断熱膨張により冷却された帯電液滴が凝縮して
大きな液滴になるため、ノイズが多くなるかまたは全く
測定できないという問題があった。本発明は、このよう
に高い溶液流量について起きる問題に対してなされたも
のである。また本発明は、ユーザーが行わなければらな
かった調整作業を軽減させるためになされたものであ
る。
従来技術のソニックスプレー法のイオン化効率をさらに
向上させ、ノイズを低減させるイオン源を提供すること
にある。また、1ml/min程度の高い溶液流量で使
用すると、大量の液滴が細孔から質量分析計内部に取り
込まれ、断熱膨張により冷却された帯電液滴が凝縮して
大きな液滴になるため、ノイズが多くなるかまたは全く
測定できないという問題があった。本発明は、このよう
に高い溶液流量について起きる問題に対してなされたも
のである。また本発明は、ユーザーが行わなければらな
かった調整作業を軽減させるためになされたものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】試料溶液の流量が高い場
合、前記イオン源から噴霧されるスプレー中には大量に
帯電液滴が生成される。スプレーが質量分析装置内にと
りこまれると、圧力が急激に下がるため断熱膨張が起こ
り、急激に冷却される。質量分析装置に取り込まれたス
プレー中の液滴密度が高すぎると、液滴は冷却されて凝
集し、大きな液滴を形成するため、ノイズが増加し測定
が困難になる。そこで、イオン源と細孔の間にスプレー
を拡散させる部材を設置し、スプレー中の液滴密度を下
げてから質量分析装置内に取り込ませることにより、液
滴の凝集が防止され、この問題は解決される。前記ソニ
ックスプレー法では、スプレーの中心付近の液滴密度が
高いので、スプレーの中心部分を拡散させ、スプレーの
周辺部に液滴通過口を設け、質量分析装置に取り込ませ
ることで、より効果が上がる。また、拡散部材と細孔の
間に部屋を設け、さらに前記部屋のガスを大気中に逃が
す排気口を設けることにより、細孔入口付近の液滴密度
がほぼ一定になり、さらに安定な測定が可能となる。
合、前記イオン源から噴霧されるスプレー中には大量に
帯電液滴が生成される。スプレーが質量分析装置内にと
りこまれると、圧力が急激に下がるため断熱膨張が起こ
り、急激に冷却される。質量分析装置に取り込まれたス
プレー中の液滴密度が高すぎると、液滴は冷却されて凝
集し、大きな液滴を形成するため、ノイズが増加し測定
が困難になる。そこで、イオン源と細孔の間にスプレー
を拡散させる部材を設置し、スプレー中の液滴密度を下
げてから質量分析装置内に取り込ませることにより、液
滴の凝集が防止され、この問題は解決される。前記ソニ
ックスプレー法では、スプレーの中心付近の液滴密度が
高いので、スプレーの中心部分を拡散させ、スプレーの
周辺部に液滴通過口を設け、質量分析装置に取り込ませ
ることで、より効果が上がる。また、拡散部材と細孔の
間に部屋を設け、さらに前記部屋のガスを大気中に逃が
す排気口を設けることにより、細孔入口付近の液滴密度
がほぼ一定になり、さらに安定な測定が可能となる。
【0011】さらに、高い溶液流量に応じてガス流量を
変化させ、溶液を十分に気化できる量のガスを供給す
る。またはガス流量に応じて溶液流量を変化させ、その
ガスの量で十分気化する量の溶液を供給する。また溶媒
の種類に応じてガス流量を変化させる。
変化させ、溶液を十分に気化できる量のガスを供給す
る。またはガス流量に応じて溶液流量を変化させ、その
ガスの量で十分気化する量の溶液を供給する。また溶媒
の種類に応じてガス流量を変化させる。
【0012】また、検出信号を基に、最適なガス流量お
よび溶液流量をオートチューニングすることにより、ユ
ーザーの作業が軽減される。
よび溶液流量をオートチューニングすることにより、ユ
ーザーの作業が軽減される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明を詳細
に説明する。
に説明する。
【0014】(実施例1)図1は、本発明の装置構成を
示すブロック図である。試料溶液導入部1に供給された
溶液試料は、キャピラリー2に導入される。キャピラリ
ー2はイオン源本体6に固定され、先端部はオリフィス
3に挿入されている。キャピラリー2の先端は、オリフ
ィスの開口部から約−0.25〜1.0 mm突出させる。ガ
ス供給部4から供給されるガスは、ガス管5によりイオ
ン源本体6に導入され、キャピラリーの外周部に沿って
流され、キャピラリー2の先端部が挿入されたオリフィ
ス3から大気中に約200m/s以上のF/Sで噴出す
る。ここでは、ガスの標準状態(20℃、1気圧)換算にお
ける流量をF、また前記キャピラリー先端近傍の中心軸
にほぼ直交する面上において、前記キャピラリー2と前
記オリフィス3の間の空間がほぼ最小となる面積をSと
している。噴霧ガスには、例えば窒素、アルゴン、酸
素、空気等を用いる。キャピラリー2に導入された試料
溶液は、キャピラリー2の先端部に沿って噴出するガス
により噴霧され、微小液滴の他に試料分子の気体状の擬
似分子イオンが生成する(この方法がソニックスプレー
(SonicSpray)法である)。液滴またはイオ
ンは拡散部材7にあたって拡散され、さらに拡散部材7
の穴8を通り抜け、細孔10から質量分析計11内部に
取り込まれ質量分析される。拡散部材7と細孔10の間
には、有限な空間9が存在する。前記空間9として、有
限な部屋を設置してもよい。
示すブロック図である。試料溶液導入部1に供給された
溶液試料は、キャピラリー2に導入される。キャピラリ
ー2はイオン源本体6に固定され、先端部はオリフィス
3に挿入されている。キャピラリー2の先端は、オリフ
ィスの開口部から約−0.25〜1.0 mm突出させる。ガ
ス供給部4から供給されるガスは、ガス管5によりイオ
ン源本体6に導入され、キャピラリーの外周部に沿って
流され、キャピラリー2の先端部が挿入されたオリフィ
ス3から大気中に約200m/s以上のF/Sで噴出す
る。ここでは、ガスの標準状態(20℃、1気圧)換算にお
ける流量をF、また前記キャピラリー先端近傍の中心軸
にほぼ直交する面上において、前記キャピラリー2と前
記オリフィス3の間の空間がほぼ最小となる面積をSと
している。噴霧ガスには、例えば窒素、アルゴン、酸
素、空気等を用いる。キャピラリー2に導入された試料
溶液は、キャピラリー2の先端部に沿って噴出するガス
により噴霧され、微小液滴の他に試料分子の気体状の擬
似分子イオンが生成する(この方法がソニックスプレー
(SonicSpray)法である)。液滴またはイオ
ンは拡散部材7にあたって拡散され、さらに拡散部材7
の穴8を通り抜け、細孔10から質量分析計11内部に
取り込まれ質量分析される。拡散部材7と細孔10の間
には、有限な空間9が存在する。前記空間9として、有
限な部屋を設置してもよい。
【0015】また、上記イオン源の代わりに、イオン源
本体6に電圧を印可し、試料溶液に電界または電圧をか
けるイオン源を使用してもよい。
本体6に電圧を印可し、試料溶液に電界または電圧をか
けるイオン源を使用してもよい。
【0016】図2は、本発明の一実施例である拡散部材
を正面から見た図である。円形の板状の拡散部材7に6
個の穴8が円状に配置されている。細孔10の位置が、
6個の穴8に囲まれた部分と重なるように設置される。
また、イオン源のキャピラリー2の中心軸と細孔10の
中心軸も、ほぼ一致するように設置する。
を正面から見た図である。円形の板状の拡散部材7に6
個の穴8が円状に配置されている。細孔10の位置が、
6個の穴8に囲まれた部分と重なるように設置される。
また、イオン源のキャピラリー2の中心軸と細孔10の
中心軸も、ほぼ一致するように設置する。
【0017】この拡散部材を設置する効果を、以下に説
明する。
明する。
【0018】ソニックスプレー法によるスプレー内に生
成される液滴の密度は、スプレーの中心軸付近で高く、
中心から離れるほど低い。その密度分布を、図3に示
す。スプレーの中心軸はキャピラリー2の中心軸とほぼ
一致しているので、キャピラリー2と細孔10の中心軸
をほぼ一致させて設置すると、液滴密度の高いガスが細
孔10から質量分析装置内部に取り込まれる。質量分析
装置内部の真空中に取り込まれた液滴は、断熱膨張によ
り急激に冷却される。液滴密度が高い気体が冷却される
と、液滴は凝集し、大きな液滴となりノイズの原因とな
る。
成される液滴の密度は、スプレーの中心軸付近で高く、
中心から離れるほど低い。その密度分布を、図3に示
す。スプレーの中心軸はキャピラリー2の中心軸とほぼ
一致しているので、キャピラリー2と細孔10の中心軸
をほぼ一致させて設置すると、液滴密度の高いガスが細
孔10から質量分析装置内部に取り込まれる。質量分析
装置内部の真空中に取り込まれた液滴は、断熱膨張によ
り急激に冷却される。液滴密度が高い気体が冷却される
と、液滴は凝集し、大きな液滴となりノイズの原因とな
る。
【0019】細孔10の前面に拡散部材7を設置し、液
滴が細孔10から取り込まれる前にスプレーを拡散させ
ると、液滴密度の分布が図4に示すように平均化され
る。従って、細孔10から取り込まれるガスの液滴密度
が低くなり、断熱膨張により冷却されても凝集が起こり
にくくなり、ノイズを減らすことが可能となる。
滴が細孔10から取り込まれる前にスプレーを拡散させ
ると、液滴密度の分布が図4に示すように平均化され
る。従って、細孔10から取り込まれるガスの液滴密度
が低くなり、断熱膨張により冷却されても凝集が起こり
にくくなり、ノイズを減らすことが可能となる。
【0020】図5は、上記図2の拡散部材が板状部材で
ある場合の、拡散部材と質量分析装置の細孔部分の断面
図である。拡散部材の6個の穴8の中心軸と細孔10の
中心軸は、平行になっているが一直線上には乗っていな
い。拡散部材7と質量分析計の間には、スペーサー13
が配置されており、拡散部材7と細孔10の間に有限な
空間9を形成している。細孔10はヒーター12により
加熱されている。イオン源6のキャピラリー2と細孔1
0の中心軸はほぼ一致するように配置されているため、
イオン源から噴霧されたガス流は直接細孔10に取り込
まれず、拡散部材7により拡散される。拡散された液滴
は、穴8を経由して細孔10から質量分析計内に取り込
まれる。
ある場合の、拡散部材と質量分析装置の細孔部分の断面
図である。拡散部材の6個の穴8の中心軸と細孔10の
中心軸は、平行になっているが一直線上には乗っていな
い。拡散部材7と質量分析計の間には、スペーサー13
が配置されており、拡散部材7と細孔10の間に有限な
空間9を形成している。細孔10はヒーター12により
加熱されている。イオン源6のキャピラリー2と細孔1
0の中心軸はほぼ一致するように配置されているため、
イオン源から噴霧されたガス流は直接細孔10に取り込
まれず、拡散部材7により拡散される。拡散された液滴
は、穴8を経由して細孔10から質量分析計内に取り込
まれる。
【0021】またこの拡散部材7は、図5のように細孔
に接するように配置するほかに、細孔に接しないよう
に、離れた位置に設置してもよい。
に接するように配置するほかに、細孔に接しないよう
に、離れた位置に設置してもよい。
【0022】図6は、上記図2の拡散部材が別の板状部
材である場合の、拡散部材と質量分析装置の細孔部分の
断面図である。拡散部材7の6個の穴8の中心軸と細孔
10の中心軸は、平行になっているが一直線上には乗っ
ていない。拡散部材7の質量分析計側の面には窪みがあ
り、拡散部材7と細孔10の間に有限な部屋18を形成
している。細孔10はヒーター12により加熱されてい
る。イオン源6のキャピラリー2と細孔10の中心軸は
ほぼ一致するように配置されているため、イオン源から
噴霧されたガス流は直接細孔10に取り込まれず、拡散
部材7により拡散される。拡散された液滴は、穴8を経
由して部屋18に入り、さらに細孔10から質量分析計
内に取り込まれる。
材である場合の、拡散部材と質量分析装置の細孔部分の
断面図である。拡散部材7の6個の穴8の中心軸と細孔
10の中心軸は、平行になっているが一直線上には乗っ
ていない。拡散部材7の質量分析計側の面には窪みがあ
り、拡散部材7と細孔10の間に有限な部屋18を形成
している。細孔10はヒーター12により加熱されてい
る。イオン源6のキャピラリー2と細孔10の中心軸は
ほぼ一致するように配置されているため、イオン源から
噴霧されたガス流は直接細孔10に取り込まれず、拡散
部材7により拡散される。拡散された液滴は、穴8を経
由して部屋18に入り、さらに細孔10から質量分析計
内に取り込まれる。
【0023】またこの拡散部材7は、図6のように細孔
に接するように配置するほかに、細孔に接しないよう
に、離れた位置に設置してもよい。
に接するように配置するほかに、細孔に接しないよう
に、離れた位置に設置してもよい。
【0024】また、上記図4、5、6の実施例におい
て、溶液流量が比較的低い場合には、キャピラリー2の
中心軸と、穴8のうちの1個の穴の中心軸がほぼ一致す
るように設置してもよい。
て、溶液流量が比較的低い場合には、キャピラリー2の
中心軸と、穴8のうちの1個の穴の中心軸がほぼ一致す
るように設置してもよい。
【0025】図7は、上記図2の拡散部材がまた別の板
状部材である場合の、拡散部材と質量分析装置の細孔部
分の断面図である。拡散部材7の6個の穴8の中心軸と
細孔10の中心軸は、平行になっているが一直線上には
乗っていない。拡散部材7の質量分析計側の面には窪み
があり、拡散部材7と細孔10の間に有限な部屋18を
形成している。さらに拡散部材7には、部屋18から大
気中に抜ける排気口14が設置されており、部屋18内
のガス圧または液滴密度が高まるのを防いでいる。部屋
18内の液滴密度が高まると、質量分析計11内に取り
込まれる液滴密度が高まりノイズの原因となるため、排
気口14を設けて部屋内18の液滴密度を適切な値に保
つ必要がある。細孔10はヒーター12により加熱され
ている。イオン源6のキャピラリー2と細孔10の中心
軸はほぼ一致するように配置されているため、イオン源
から噴霧されたガス流は直接細孔10に取り込まれず、
拡散部材7により拡散される。拡散された液滴は、穴8
を経由して部屋18に入り、さらに細孔10から質量分
析計内に取り込まれる。過剰な液滴は、排気口14から
大気中に放出される。
状部材である場合の、拡散部材と質量分析装置の細孔部
分の断面図である。拡散部材7の6個の穴8の中心軸と
細孔10の中心軸は、平行になっているが一直線上には
乗っていない。拡散部材7の質量分析計側の面には窪み
があり、拡散部材7と細孔10の間に有限な部屋18を
形成している。さらに拡散部材7には、部屋18から大
気中に抜ける排気口14が設置されており、部屋18内
のガス圧または液滴密度が高まるのを防いでいる。部屋
18内の液滴密度が高まると、質量分析計11内に取り
込まれる液滴密度が高まりノイズの原因となるため、排
気口14を設けて部屋内18の液滴密度を適切な値に保
つ必要がある。細孔10はヒーター12により加熱され
ている。イオン源6のキャピラリー2と細孔10の中心
軸はほぼ一致するように配置されているため、イオン源
から噴霧されたガス流は直接細孔10に取り込まれず、
拡散部材7により拡散される。拡散された液滴は、穴8
を経由して部屋18に入り、さらに細孔10から質量分
析計内に取り込まれる。過剰な液滴は、排気口14から
大気中に放出される。
【0026】またこの拡散部材7は、図7のように細孔
に接するように配置するほかに、細孔に接しないよう
に、離れた位置に設置してもよい。
に接するように配置するほかに、細孔に接しないよう
に、離れた位置に設置してもよい。
【0027】図8は、本発明のまた別の実施例である拡
散部材を正面から見た図である。円形の拡散部材7に1
個の穴8が斜めに切り出されている。細孔10はの位置
が、穴8の一方の開口部と重なるように設置される。
散部材を正面から見た図である。円形の拡散部材7に1
個の穴8が斜めに切り出されている。細孔10はの位置
が、穴8の一方の開口部と重なるように設置される。
【0028】図9は、上記図8の拡散部材7と質量分析
装置の細孔部分の断面図である。拡散部材7の穴8の中
心軸と細孔10の中心軸が交わるように、穴8は斜めに
切り出されている。細孔10はヒーター12により加熱
されている。イオン源6のキャピラリー2から噴霧され
たガス流は、穴8の縁に当たって拡散された後、斜めに
切り出された穴8を通って細孔10に達する。従って、
上記の別の実施例と同様に、ノイズを低減することがで
きる。
装置の細孔部分の断面図である。拡散部材7の穴8の中
心軸と細孔10の中心軸が交わるように、穴8は斜めに
切り出されている。細孔10はヒーター12により加熱
されている。イオン源6のキャピラリー2から噴霧され
たガス流は、穴8の縁に当たって拡散された後、斜めに
切り出された穴8を通って細孔10に達する。従って、
上記の別の実施例と同様に、ノイズを低減することがで
きる。
【0029】またこの拡散部材7は、図9のように細孔
に接するように配置するほかに、細孔に接しないよう
に、離れた位置に設置してもよい。
に接するように配置するほかに、細孔に接しないよう
に、離れた位置に設置してもよい。
【0030】図10は、拡散部材7に加熱手段を設けた
場合の装置構成を示すブロック図である。拡散部材7に
は加熱用ブロック15が設けられ、細孔10とは別に加
熱されている。
場合の装置構成を示すブロック図である。拡散部材7に
は加熱用ブロック15が設けられ、細孔10とは別に加
熱されている。
【0031】図11は、実際の拡散部材をイオン源側か
ら見た図である。円形の板状の拡散部材7に6個の穴8
が円状に配置されている。また4個のネジ穴16が配置
されている。
ら見た図である。円形の板状の拡散部材7に6個の穴8
が円状に配置されている。また4個のネジ穴16が配置
されている。
【0032】図12は、図11の拡散部材を反対側から
見た図である。円形の板状の拡散部材7に6個の穴8が
円状に配置されている。また4個のネジ穴16が配置さ
れている。
見た図である。円形の板状の拡散部材7に6個の穴8が
円状に配置されている。また4個のネジ穴16が配置さ
れている。
【0033】図13は、図11、12に示された拡散部
材が質量分析装置に取り付けられている状態の、拡散部
材と質量分析装置の細孔部分の断面図である。拡散部材
の6個の穴8の中心軸と細孔10の中心軸は、平行にな
っているが一直線上には乗っていない。細孔10の位置
が、6個の穴8に囲まれた部分と重なるように拡散部材
7は設置されている。また、イオン源のキャピラリー2
の中心軸と細孔10の中心軸も、ほぼ一致するように設
置する。拡散部材7と質量分析計の間には、スペーサー
13が配置されており、ネジ穴16に取り付けられたネ
ジ17によって質量分析装置に固定されている。それに
より、拡散部材7と細孔10の間に有限な空間9を形成
している。細孔10はヒーター12により加熱されてい
る。イオン源6のキャピラリー2と細孔10の中心軸は
ほぼ一致するように配置されているため、イオン源から
噴霧されたガス流は直接細孔10に取り込まれず、拡散
部材7により拡散される。拡散された液滴は、穴8を経
由して細孔10から質量分析計内に取り込まれる。
材が質量分析装置に取り付けられている状態の、拡散部
材と質量分析装置の細孔部分の断面図である。拡散部材
の6個の穴8の中心軸と細孔10の中心軸は、平行にな
っているが一直線上には乗っていない。細孔10の位置
が、6個の穴8に囲まれた部分と重なるように拡散部材
7は設置されている。また、イオン源のキャピラリー2
の中心軸と細孔10の中心軸も、ほぼ一致するように設
置する。拡散部材7と質量分析計の間には、スペーサー
13が配置されており、ネジ穴16に取り付けられたネ
ジ17によって質量分析装置に固定されている。それに
より、拡散部材7と細孔10の間に有限な空間9を形成
している。細孔10はヒーター12により加熱されてい
る。イオン源6のキャピラリー2と細孔10の中心軸は
ほぼ一致するように配置されているため、イオン源から
噴霧されたガス流は直接細孔10に取り込まれず、拡散
部材7により拡散される。拡散された液滴は、穴8を経
由して細孔10から質量分析計内に取り込まれる。
【0034】図14は、実際の拡散部材の別の実施例を
イオン源側から見た図である。円形の板状の拡散部材7
に6個の穴8が円状に配置されている。また4個のネジ
穴16が配置されている。
イオン源側から見た図である。円形の板状の拡散部材7
に6個の穴8が円状に配置されている。また4個のネジ
穴16が配置されている。
【0035】図15は、図14の拡散部材を反対側から
見た図である。円形の板状の拡散部材7に6個の穴8が
円状に配置されている。また4個のネジ穴16が配置さ
れている。穴8を含む部分が削り込まれており、質量分
析装置との間に部屋18を形成する。
見た図である。円形の板状の拡散部材7に6個の穴8が
円状に配置されている。また4個のネジ穴16が配置さ
れている。穴8を含む部分が削り込まれており、質量分
析装置との間に部屋18を形成する。
【0036】図16は、図14、15に示された拡散部
材が質量分析装置に取り付けられている状態の、拡散部
材と質量分析装置の細孔部分の断面図である。拡散部材
の6個の穴8の中心軸と細孔10の中心軸は、平行にな
っているが一直線上には乗っていない。細孔10の位置
が、6個の穴8に囲まれた部分と重なるように拡散部材
7は設置されている。また、イオン源のキャピラリー2
の中心軸と細孔10の中心軸も、ほぼ一致するように設
置する。拡散部材7は、ネジ穴16に取り付けられたネ
ジ17によって質量分析装置に固定されている。拡散部
材7の質量分析装置側が削り込まれているので、拡散部
材7と細孔10の間に有限な部屋18が形成されてい
る。細孔10はヒーター12により加熱されている。イ
オン源6のキャピラリー2と細孔10の中心軸はほぼ一
致するように配置されているため、イオン源から噴霧さ
れたガス流は直接細孔10に取り込まれず、拡散部材7
により拡散される。拡散された液滴は、穴8を経由して
細孔10から質量分析計内に取り込まれる。
材が質量分析装置に取り付けられている状態の、拡散部
材と質量分析装置の細孔部分の断面図である。拡散部材
の6個の穴8の中心軸と細孔10の中心軸は、平行にな
っているが一直線上には乗っていない。細孔10の位置
が、6個の穴8に囲まれた部分と重なるように拡散部材
7は設置されている。また、イオン源のキャピラリー2
の中心軸と細孔10の中心軸も、ほぼ一致するように設
置する。拡散部材7は、ネジ穴16に取り付けられたネ
ジ17によって質量分析装置に固定されている。拡散部
材7の質量分析装置側が削り込まれているので、拡散部
材7と細孔10の間に有限な部屋18が形成されてい
る。細孔10はヒーター12により加熱されている。イ
オン源6のキャピラリー2と細孔10の中心軸はほぼ一
致するように配置されているため、イオン源から噴霧さ
れたガス流は直接細孔10に取り込まれず、拡散部材7
により拡散される。拡散された液滴は、穴8を経由して
細孔10から質量分析計内に取り込まれる。
【0037】また、図17のように、拡散部材7と質量
分析装置の間にスペーサー13を配置し、部屋18内の
過剰な液滴を大気中に放出させてもよい。
分析装置の間にスペーサー13を配置し、部屋18内の
過剰な液滴を大気中に放出させてもよい。
【0038】図18は、実際の拡散部材の、また別の実
施例をイオン源側から見た図である。円形の板状の拡散
部材7に6個の穴8が円状に配置されている。また4個
のネジ穴16が配置されている。
施例をイオン源側から見た図である。円形の板状の拡散
部材7に6個の穴8が円状に配置されている。また4個
のネジ穴16が配置されている。
【0039】図19は、図18の拡散部材を反対側から
見た図である。円形の板状の拡散部材7に6個の穴8が
円状に配置されている。また4個のネジ穴16が配置さ
れている。穴8を含む部分が削り込まれており、質量分
析装置との間に部屋18を形成する。さらに拡散部材7
は、部屋18から拡散部材の縁まで溝状に4個所掘り込
まれており、質量分析装置との間に排気口14を形成す
る。
見た図である。円形の板状の拡散部材7に6個の穴8が
円状に配置されている。また4個のネジ穴16が配置さ
れている。穴8を含む部分が削り込まれており、質量分
析装置との間に部屋18を形成する。さらに拡散部材7
は、部屋18から拡散部材の縁まで溝状に4個所掘り込
まれており、質量分析装置との間に排気口14を形成す
る。
【0040】図20は、図18、19に示された拡散部
材が質量分析装置に取り付けられている状態の、拡散部
材と質量分析装置の細孔部分の断面図である。拡散部材
の6個の穴8の中心軸と細孔10の中心軸は、平行にな
っているが一直線上には乗っていない。細孔10の位置
が、6個の穴8に囲まれた部分と重なるように拡散部材
7は設置されている。また、イオン源のキャピラリー2
の中心軸と細孔10の中心軸も、ほぼ一致するように設
置する。拡散部材7は、ネジ穴16に取り付けられたネ
ジ17によって質量分析装置に固定されている。拡散部
材7の質量分析装置側が削り込まれているので、拡散部
材7と細孔10の間に有限な部屋18が形成されてい
る。拡散部材7の部屋18の部分から縁まで溝状に掘ら
れているので、質量分析装置との間には4本の排気口1
4が形成され、部屋18と大気中とを結んでいる。細孔
10はヒーター12により加熱されている。イオン源6
のキャピラリー2と細孔10の中心軸はほぼ一致するよ
うに配置されているため、イオン源から噴霧されたガス
流は直接細孔10に取り込まれず、拡散部材7により拡
散される。拡散された液滴は、穴8を経由して細孔10
から質量分析計内に取り込まれる。部屋18内の過剰な
液滴は、排気口14から大気中に放出される。
材が質量分析装置に取り付けられている状態の、拡散部
材と質量分析装置の細孔部分の断面図である。拡散部材
の6個の穴8の中心軸と細孔10の中心軸は、平行にな
っているが一直線上には乗っていない。細孔10の位置
が、6個の穴8に囲まれた部分と重なるように拡散部材
7は設置されている。また、イオン源のキャピラリー2
の中心軸と細孔10の中心軸も、ほぼ一致するように設
置する。拡散部材7は、ネジ穴16に取り付けられたネ
ジ17によって質量分析装置に固定されている。拡散部
材7の質量分析装置側が削り込まれているので、拡散部
材7と細孔10の間に有限な部屋18が形成されてい
る。拡散部材7の部屋18の部分から縁まで溝状に掘ら
れているので、質量分析装置との間には4本の排気口1
4が形成され、部屋18と大気中とを結んでいる。細孔
10はヒーター12により加熱されている。イオン源6
のキャピラリー2と細孔10の中心軸はほぼ一致するよ
うに配置されているため、イオン源から噴霧されたガス
流は直接細孔10に取り込まれず、拡散部材7により拡
散される。拡散された液滴は、穴8を経由して細孔10
から質量分析計内に取り込まれる。部屋18内の過剰な
液滴は、排気口14から大気中に放出される。
【0041】図21は、拡散部材の別の実施例を質量分
析装置側から見た図である。円形の板状の拡散部材7に
6個の穴8が円状に配置されている。穴8を含む部分が
削り込まれており、質量分析装置との間に部屋18を形
成する。さらに拡散部材7は、部屋18から拡散部材の
縁まで溝状に2個所掘り込まれており、質量分析装置と
の間に排気口14を形成する。各部のサイズは、図21
に示した通りである。
析装置側から見た図である。円形の板状の拡散部材7に
6個の穴8が円状に配置されている。穴8を含む部分が
削り込まれており、質量分析装置との間に部屋18を形
成する。さらに拡散部材7は、部屋18から拡散部材の
縁まで溝状に2個所掘り込まれており、質量分析装置と
の間に排気口14を形成する。各部のサイズは、図21
に示した通りである。
【0042】図22は、本発明によるイオン源および質
量分析装置を液体クロマトグラフと直結した場合の実施
例である。液体クロマトグラフ22により分離され溶液
試料は、キャピラリー2を通ってイオン源本体6に導入
される。ガスボンベ19から供給されるガスは、レギュ
レーター20およびガスフローコントローラー21によ
って流量を制御され、ガス管5によりイオン源本体6に
導入される。さらにキャピラリー2の外周部に沿って流
される。キャピラリー2に導入された試料溶液は、キャ
ピラリー2の外周部に沿って流れるガスによって噴霧さ
れ、微小液滴の他に試料分子の気体状の擬似分子イオン
が生成する。液滴またはイオンは拡散部材7にあたって
拡散され、さらに拡散部材7の穴8を通り抜け、細孔1
0から質量分析計11内部に取り込まれ質量分析され
る。分析データはパソコン25に送られ、記憶・演算さ
れる。質量分析装置内は、真空部24中の真空ポンプに
より、真空に保たれている。拡散部材7と細孔10の間
には、有限な空間9が存在する。前記空間9として、有
限な部屋を設置してもよい。また、イオン源本体6はX
YZステージ23の上に設置されており、位置を調整で
きる。
量分析装置を液体クロマトグラフと直結した場合の実施
例である。液体クロマトグラフ22により分離され溶液
試料は、キャピラリー2を通ってイオン源本体6に導入
される。ガスボンベ19から供給されるガスは、レギュ
レーター20およびガスフローコントローラー21によ
って流量を制御され、ガス管5によりイオン源本体6に
導入される。さらにキャピラリー2の外周部に沿って流
される。キャピラリー2に導入された試料溶液は、キャ
ピラリー2の外周部に沿って流れるガスによって噴霧さ
れ、微小液滴の他に試料分子の気体状の擬似分子イオン
が生成する。液滴またはイオンは拡散部材7にあたって
拡散され、さらに拡散部材7の穴8を通り抜け、細孔1
0から質量分析計11内部に取り込まれ質量分析され
る。分析データはパソコン25に送られ、記憶・演算さ
れる。質量分析装置内は、真空部24中の真空ポンプに
より、真空に保たれている。拡散部材7と細孔10の間
には、有限な空間9が存在する。前記空間9として、有
限な部屋を設置してもよい。また、イオン源本体6はX
YZステージ23の上に設置されており、位置を調整で
きる。
【0043】図23は、拡散部材7の円状に配置された
穴8のうち、対角線上に配置されている穴の間隔D 、
つまり穴8がその上に配置されている円の直径Dと、リ
ジンの1価のプロトン付加イオンのイオン強度の関係を
示す。試料溶液は、1μmol/lのリジンのメタノール水
溶液である。この時、拡散部材7の表面とイオン源本体
6の距離は3ミリメートルである。図の四角は溶液流量
が1ml/minの場合、丸は溶液流量が0.2ml/m
inの場合、三角は溶液流量が0.03ml/minの場合
である。D=4mmのときにイオン強度が高くなってい
る。
穴8のうち、対角線上に配置されている穴の間隔D 、
つまり穴8がその上に配置されている円の直径Dと、リ
ジンの1価のプロトン付加イオンのイオン強度の関係を
示す。試料溶液は、1μmol/lのリジンのメタノール水
溶液である。この時、拡散部材7の表面とイオン源本体
6の距離は3ミリメートルである。図の四角は溶液流量
が1ml/minの場合、丸は溶液流量が0.2ml/m
inの場合、三角は溶液流量が0.03ml/minの場合
である。D=4mmのときにイオン強度が高くなってい
る。
【0044】図24は、拡散部材7の円状に配置された
穴8のうち、対角線上に配置されている穴の間隔D 、
つまり穴8がその上に配置されている円の直径Dと、グ
ラミシジンSの2価のプロトン付加イオンのイオン強度
の関係を示す。縦軸はイオン強度(相対強度)、横軸は
穴の間隔Dである。試料溶液は、1μmol/lのグラミシ
ジンSのメタノール水溶液である。この時、拡散部材7
の表面とイオン源本体6の距離は3ミリメートルであ
る。図の四角は溶液流量が1ml/minの場合、丸は
溶液流量が0.2ml/minの場合、三角は溶液流量が
0.03ml/minの場合である。D=3または4mmの
ときにイオン強度が高くなっている。
穴8のうち、対角線上に配置されている穴の間隔D 、
つまり穴8がその上に配置されている円の直径Dと、グ
ラミシジンSの2価のプロトン付加イオンのイオン強度
の関係を示す。縦軸はイオン強度(相対強度)、横軸は
穴の間隔Dである。試料溶液は、1μmol/lのグラミシ
ジンSのメタノール水溶液である。この時、拡散部材7
の表面とイオン源本体6の距離は3ミリメートルであ
る。図の四角は溶液流量が1ml/minの場合、丸は
溶液流量が0.2ml/minの場合、三角は溶液流量が
0.03ml/minの場合である。D=3または4mmの
ときにイオン強度が高くなっている。
【0045】図23、24から、拡散部材7の表面とイ
オン源本体6の距離は3ミリメートルの場合、穴8の間
隔Dは3ミリメートル以上4ミリメートル以下が最適で
あることがわかる。このことから類推して、穴8の間隔
Dを底辺とし、イオン源本体6と拡散部材7の表面間の
距離を高さとする二等辺三角形の頂角が53度から64度の
範囲になるように、穴8の間隔Dおよびイオン源本体6
と拡散部材7間の距離を調整するとよい。
オン源本体6の距離は3ミリメートルの場合、穴8の間
隔Dは3ミリメートル以上4ミリメートル以下が最適で
あることがわかる。このことから類推して、穴8の間隔
Dを底辺とし、イオン源本体6と拡散部材7の表面間の
距離を高さとする二等辺三角形の頂角が53度から64度の
範囲になるように、穴8の間隔Dおよびイオン源本体6
と拡散部材7間の距離を調整するとよい。
【0046】図25は、本発明の実施例の拡散部材を設
置し、溶液流量1ml/minの場合に、1μmol/lの
リジン溶液から得られた質量スペクトルである。質量分
析装置内に取り込まれる液滴の密度が適正であるので、
きれいなスペクトルが得られており、S/Nは27であ
る。
置し、溶液流量1ml/minの場合に、1μmol/lの
リジン溶液から得られた質量スペクトルである。質量分
析装置内に取り込まれる液滴の密度が適正であるので、
きれいなスペクトルが得られており、S/Nは27であ
る。
【0047】図26は、本発明の拡散部材を設置せず
に、図25と同様にして得られたスペクトルである。質
量分析装置内に過剰に液滴が取り込まれるため、溶媒分
子が幾つも凝集したクラスターイオンが現れている。ま
た、S/Nも7と低くなっている。
に、図25と同様にして得られたスペクトルである。質
量分析装置内に過剰に液滴が取り込まれるため、溶媒分
子が幾つも凝集したクラスターイオンが現れている。ま
た、S/Nも7と低くなっている。
【0048】図27は、本発明の実施例の拡散部材を設
置し、溶液流量1ml/minの場合に、1μmol/lの
チトクロームC溶液から得られた質量スペクトルであ
る。チトクロームCの多価イオンのシリーズが観測され
ている。この場合、イオン源本体6に電圧を印可し、試
料溶液に電界または電圧をかけるイオン源を使用してい
る。従来この溶液流量ではタンパク質の多価イオンは測
定ができなかったが、本発明による拡散部材を設置した
イオン源および質量分析装置により、溶液流量1ml/
minでも多価イオンの測定が可能となった。
置し、溶液流量1ml/minの場合に、1μmol/lの
チトクロームC溶液から得られた質量スペクトルであ
る。チトクロームCの多価イオンのシリーズが観測され
ている。この場合、イオン源本体6に電圧を印可し、試
料溶液に電界または電圧をかけるイオン源を使用してい
る。従来この溶液流量ではタンパク質の多価イオンは測
定ができなかったが、本発明による拡散部材を設置した
イオン源および質量分析装置により、溶液流量1ml/
minでも多価イオンの測定が可能となった。
【0049】図28は、溶液流量が1ml/min、0.2ml/mi
n、0.03ml/minのときのイオン強度とガス流量の関係で
ある。縦軸がガス流量、横軸がイオン強度(相対強度)
である。図の四角は溶液流量が1ml/minの場合、丸は溶
液流量が0.2 ml/minの場合、三角は溶液流量が0.03 ml/
minの場合である。各流量のオン強度は、ガス流量が3〜
4l/minのときに高くなっており、流量による差が比較的
小さい。従って、流量が少々変わる程度ならば、ガス流
量の調整が不要となる。拡散部材7を設けることによ
り、ガス流量の調整が簡便化される。
n、0.03ml/minのときのイオン強度とガス流量の関係で
ある。縦軸がガス流量、横軸がイオン強度(相対強度)
である。図の四角は溶液流量が1ml/minの場合、丸は溶
液流量が0.2 ml/minの場合、三角は溶液流量が0.03 ml/
minの場合である。各流量のオン強度は、ガス流量が3〜
4l/minのときに高くなっており、流量による差が比較的
小さい。従って、流量が少々変わる程度ならば、ガス流
量の調整が不要となる。拡散部材7を設けることによ
り、ガス流量の調整が簡便化される。
【0050】(実施例2)第一の実施例のように拡散部
材を用いない場合に、溶液流量に応じてガス流量を変化
させ、溶液を十分に気化できる量のガスを供給し、また
はガス流量に応じて溶液流量を変化させ、そのガスの量
で十分気化する量の溶液を供給し、さらに溶媒の種類に
応じて適当なガス流量を供給する装置について説明す
る。この場合、使用できる溶液流量は比較的低い値であ
る。また本装置は、検出信号を基に、最適なガス流量お
よび溶液流量のオートチューニングも行う。
材を用いない場合に、溶液流量に応じてガス流量を変化
させ、溶液を十分に気化できる量のガスを供給し、また
はガス流量に応じて溶液流量を変化させ、そのガスの量
で十分気化する量の溶液を供給し、さらに溶媒の種類に
応じて適当なガス流量を供給する装置について説明す
る。この場合、使用できる溶液流量は比較的低い値であ
る。また本装置は、検出信号を基に、最適なガス流量お
よび溶液流量のオートチューニングも行う。
【0051】図29は、本発明による装置構成を示すブ
ロック図である。以下に詳細に説明する。
ロック図である。以下に詳細に説明する。
【0052】試料溶液導入部1に供給された溶液試料
は、ポンプ26によりキャピラリー2に導入される。ポ
ンプ26は制御部30により制御され、送り出す溶液の
流量を変化させる。ポンプ26と制御部30の間の信号
は、信号線31を通じて伝達される。制御部30は、自
動制御を行う他、ユーザーが条件をインプットし動作条
件を変えることもできる。キャピラリー2は、曲がらな
いように金属製キャピラリー27に通されて固定され、
前記金属製キャピラリー27はイオン源本体6に固定さ
れる。前記キャピラリー2の一部は、前記金属製キャピ
ラリー27から突出しており、その先端部はオリフィス
3に挿入されている。キャピラリー2の先端は、オリフ
ィス3の開口部から約-0.25〜1.0 mm突出させる。ガス
供給部4から供給されるガスは、ガス管5及び電磁弁2
8を通ってイオン源本体6に導入される。電磁弁28
は、制御部30により制御され、ガス流量を変化させ
る。電磁弁28と制御部30の間の信号は、信号線32
を通じて伝達される。制御部30は、自動制御を行う
他、ユーザーが条件をインプットし動作条件を変えるこ
ともできる。前記イオン源本体6に導入されたガスは、
キャピラリー2の外周部に沿って流され、キャピラリー
2の先端部が挿入されたオリフィス3から大気中に噴出
する。噴霧ガスには、例えば窒素、アルゴン、酸素、空
気等を用いる。キャピラリーに導入された試料溶液は、
キャピラリーの先端部に沿って噴出するガスにより噴霧
され、微小液滴の他に試料分子の気体状の擬似分子イオ
ンが生成する。生成したイオンは、カバー34の穴を通
り抜け、細孔10から質量分析計11内部に取り込まれ
質量分析され、検出器29でイオン強度が検出される。
また、細孔10はヒーター12により加熱されている。
検出器29は信号線33によって制御部30と繋がって
おり、信号を制御部30に送っている。
は、ポンプ26によりキャピラリー2に導入される。ポ
ンプ26は制御部30により制御され、送り出す溶液の
流量を変化させる。ポンプ26と制御部30の間の信号
は、信号線31を通じて伝達される。制御部30は、自
動制御を行う他、ユーザーが条件をインプットし動作条
件を変えることもできる。キャピラリー2は、曲がらな
いように金属製キャピラリー27に通されて固定され、
前記金属製キャピラリー27はイオン源本体6に固定さ
れる。前記キャピラリー2の一部は、前記金属製キャピ
ラリー27から突出しており、その先端部はオリフィス
3に挿入されている。キャピラリー2の先端は、オリフ
ィス3の開口部から約-0.25〜1.0 mm突出させる。ガス
供給部4から供給されるガスは、ガス管5及び電磁弁2
8を通ってイオン源本体6に導入される。電磁弁28
は、制御部30により制御され、ガス流量を変化させ
る。電磁弁28と制御部30の間の信号は、信号線32
を通じて伝達される。制御部30は、自動制御を行う
他、ユーザーが条件をインプットし動作条件を変えるこ
ともできる。前記イオン源本体6に導入されたガスは、
キャピラリー2の外周部に沿って流され、キャピラリー
2の先端部が挿入されたオリフィス3から大気中に噴出
する。噴霧ガスには、例えば窒素、アルゴン、酸素、空
気等を用いる。キャピラリーに導入された試料溶液は、
キャピラリーの先端部に沿って噴出するガスにより噴霧
され、微小液滴の他に試料分子の気体状の擬似分子イオ
ンが生成する。生成したイオンは、カバー34の穴を通
り抜け、細孔10から質量分析計11内部に取り込まれ
質量分析され、検出器29でイオン強度が検出される。
また、細孔10はヒーター12により加熱されている。
検出器29は信号線33によって制御部30と繋がって
おり、信号を制御部30に送っている。
【0053】また、上記イオン源の代わりに、イオン源
本体6に電圧を印可し、試料溶液に電界または電圧をか
けるイオン源を使用してもよい。
本体6に電圧を印可し、試料溶液に電界または電圧をか
けるイオン源を使用してもよい。
【0054】以下に制御部30について、より詳細に説
明する。制御部30は、ポンプ26、電磁弁28及び検
出器29と信号線31、32及び33によって繋がって
おり、溶液流量、ガス流量及び検出イオン強度の情報を
得ている。また、制御部30は溶媒の種類及び溶液流量
に応じた必要なガス流量のテーブルをもっており、得ら
れた情報、ユーザーがインプットした溶媒の種類の等を
基に溶液流量またはガス流量を自動的に制御する。さら
に、制御部30は、検出器29で得られた検出イオン強
度をモニターし、検出イオン強度がより高くなるように
溶液流量やガス流量を自動的に制御する。これにより、
ユーザーはガス流量または溶液流量の調節を行わなくと
も、測定を行うことが可能となる。また、制御部30は
マニュアル設定も行うことが可能で、ユーザーが自由に
各流量を設定することができ、検出信号に関わらず制御
量を固定することも可能である。ユーザーが各流量の初
期値をマニュアルで設定した場合においても、制御部1
8が検出イオン強度をモニターし自動的に各流量を制御
すること(オートチューニング)も可能である。
明する。制御部30は、ポンプ26、電磁弁28及び検
出器29と信号線31、32及び33によって繋がって
おり、溶液流量、ガス流量及び検出イオン強度の情報を
得ている。また、制御部30は溶媒の種類及び溶液流量
に応じた必要なガス流量のテーブルをもっており、得ら
れた情報、ユーザーがインプットした溶媒の種類の等を
基に溶液流量またはガス流量を自動的に制御する。さら
に、制御部30は、検出器29で得られた検出イオン強
度をモニターし、検出イオン強度がより高くなるように
溶液流量やガス流量を自動的に制御する。これにより、
ユーザーはガス流量または溶液流量の調節を行わなくと
も、測定を行うことが可能となる。また、制御部30は
マニュアル設定も行うことが可能で、ユーザーが自由に
各流量を設定することができ、検出信号に関わらず制御
量を固定することも可能である。ユーザーが各流量の初
期値をマニュアルで設定した場合においても、制御部1
8が検出イオン強度をモニターし自動的に各流量を制御
すること(オートチューニング)も可能である。
【0055】図30及び31は、溶液流量によって試料
のイオン化に必要なガス流量が異なることを示した、イ
オン強度とガス流量の関係図である。
のイオン化に必要なガス流量が異なることを示した、イ
オン強度とガス流量の関係図である。
【0056】図30は、溶液流量が200μl/minのときの
イオン強度とガス流量の関係である。縦軸がガス流量、
横軸がイオン強度(相対強度)である。イオン強度は、
ガス流量が6l/minのときに最大になっており、溶液流量
200μl/minのときはガス流量6l/minにすればよいことが
わかる。
イオン強度とガス流量の関係である。縦軸がガス流量、
横軸がイオン強度(相対強度)である。イオン強度は、
ガス流量が6l/minのときに最大になっており、溶液流量
200μl/minのときはガス流量6l/minにすればよいことが
わかる。
【0057】図31は、溶液流量が30μl/minのときの
イオン強度とガス流量の関係である。縦軸がガス流量、
横軸がイオン強度(相対強度)である。イオン強度は、
ガス流量が3l/minのときに最大になっており、溶液流量
30μl/minのときはガス流量3l/minにすればよいことが
わかる。
イオン強度とガス流量の関係である。縦軸がガス流量、
横軸がイオン強度(相対強度)である。イオン強度は、
ガス流量が3l/minのときに最大になっており、溶液流量
30μl/minのときはガス流量3l/minにすればよいことが
わかる。
【0058】図29の制御部30は、上記の関係をテー
ブルにして記憶しており、前記テーブルを基に各流量を
制御している。
ブルにして記憶しており、前記テーブルを基に各流量を
制御している。
【0059】図32は本発明の第二の実施例により得ら
れる質量スペクトルである。試料溶液は、10μmol/lの
チウラムを50%メタノール水溶液に溶かしたものであ
る。チウラムのプロトン(H)付加イオンとナトリウム(N
a)付加イオンが検出されている。
れる質量スペクトルである。試料溶液は、10μmol/lの
チウラムを50%メタノール水溶液に溶かしたものであ
る。チウラムのプロトン(H)付加イオンとナトリウム(N
a)付加イオンが検出されている。
【0060】図29の制御部30は、特定の質量(例え
ば、プロトン付加のチウラムイオンの241、またはナト
リウム付加のチウラムイオンの263)のイオン強度、ま
たはスペクトル全体のイオン強度をモニターし、溶液流
量またはガス流量を制御する。
ば、プロトン付加のチウラムイオンの241、またはナト
リウム付加のチウラムイオンの263)のイオン強度、ま
たはスペクトル全体のイオン強度をモニターし、溶液流
量またはガス流量を制御する。
【0061】また、図33を本発明をイオンスプレー法
に応用した例を示す。試料溶液導入部1に供給された溶
液試料は、金属キャピラリー35に導入される。金属キ
ャピラリー35はパイプ状のイオンスプレーイオン源3
6に挿入されている。金属キャピラリー35と質量分析
装置の間には、電源17によって電圧が印加され、溶液
を静電噴霧する。ガス供給部4から供給されるガスは、
ガス管5により流量1ml/minから3ml/min
の範囲でイオンスプレーイオン源35に導入され、キャ
ピラリーの外周部に沿って流され、静電噴霧により生成
された液滴の脱溶媒を助ける。このイオンスプレー法で
も、スプレーの中心軸付近の液滴密度が高くなってい
る。従って、溶液流量が高くなった場合に上記のソニッ
クスプレー法と同様、大量の液滴が質量分析装置内に取
り込まれ、断熱膨張により冷却されて凝集し、ノイズの
原因となるという問題が生じる。そこで本発明の拡散部
材を用いて、スプレーの中心軸付近の高密度の液滴を含
んだガスを拡散し、質量分析装置に取り込まれるガスの
液滴密度を適正な値に保つことにより、この問題が解決
されることは自明である。
に応用した例を示す。試料溶液導入部1に供給された溶
液試料は、金属キャピラリー35に導入される。金属キ
ャピラリー35はパイプ状のイオンスプレーイオン源3
6に挿入されている。金属キャピラリー35と質量分析
装置の間には、電源17によって電圧が印加され、溶液
を静電噴霧する。ガス供給部4から供給されるガスは、
ガス管5により流量1ml/minから3ml/min
の範囲でイオンスプレーイオン源35に導入され、キャ
ピラリーの外周部に沿って流され、静電噴霧により生成
された液滴の脱溶媒を助ける。このイオンスプレー法で
も、スプレーの中心軸付近の液滴密度が高くなってい
る。従って、溶液流量が高くなった場合に上記のソニッ
クスプレー法と同様、大量の液滴が質量分析装置内に取
り込まれ、断熱膨張により冷却されて凝集し、ノイズの
原因となるという問題が生じる。そこで本発明の拡散部
材を用いて、スプレーの中心軸付近の高密度の液滴を含
んだガスを拡散し、質量分析装置に取り込まれるガスの
液滴密度を適正な値に保つことにより、この問題が解決
されることは自明である。
【0062】
【発明の効果】本発明の拡散部材を持ったイオン源及び
質量分析計を用いることにより、多量の液滴が質量分析
装置内に取り込まれ、断熱膨張のために液滴が凝集し大
きな液滴となってノイズの原因となることを防止できる
ため、従来のソニックスプレー法イオン源及び質量分析
装置よりもS/Nが高くなり、ノイズが低減する。ま
た、1μl/min程度と試料溶液が高い場合でも使用が可
能となる。
質量分析計を用いることにより、多量の液滴が質量分析
装置内に取り込まれ、断熱膨張のために液滴が凝集し大
きな液滴となってノイズの原因となることを防止できる
ため、従来のソニックスプレー法イオン源及び質量分析
装置よりもS/Nが高くなり、ノイズが低減する。ま
た、1μl/min程度と試料溶液が高い場合でも使用が可
能となる。
【0063】溶液流量または溶媒の種類に応じた適当な
ガス流量を供給し、効率の良いイオン検出が可能とな
る。また、溶媒の種類またはガス流量に応じて溶液流量
を調節することが可能となる。さらに、検出イオン強度
が高くなるように溶液流量またはガス流量がオートチュ
ーニングされ、ユーザーの装置の調整作業が軽減され、
初心者にも取り扱いが容易になる。
ガス流量を供給し、効率の良いイオン検出が可能とな
る。また、溶媒の種類またはガス流量に応じて溶液流量
を調節することが可能となる。さらに、検出イオン強度
が高くなるように溶液流量またはガス流量がオートチュ
ーニングされ、ユーザーの装置の調整作業が軽減され、
初心者にも取り扱いが容易になる。
【図1】本発明の第一の実施例の装置の構成を示すブロ
ック図。
ック図。
【図2】本発明の第一の実施例の拡散部材の正面図。
【図3】本発明の第一の実施例の拡散部材を用いない場
合の、液滴密度の分布。
合の、液滴密度の分布。
【図4】本発明の第一の実施例の拡散部材を用いた場合
の、液滴密度の分布。
の、液滴密度の分布。
【図5】本発明の第一の実施例の拡散部材及び細孔部分
の断面図。
の断面図。
【図6】本発明の第一の実施例の別の拡散部材及び細孔
部分の断面図。
部分の断面図。
【図7】本発明の第一の実施例のさらに別の拡散部材及
び細孔部分の断面図。
び細孔部分の断面図。
【図8】本発明の第一の実施例の拡散部材の正面図。
【図9】本発明の第一の実施例の拡散部材及び細孔部分
の断面図。
の断面図。
【図10】本発明の第一の実施例の加熱手段を持つ拡散
部材及び細孔部分の断面図。
部材及び細孔部分の断面図。
【図11】本発明の第一の実施例の拡散部材のイオン源
側から見た図。
側から見た図。
【図12】本発明の第一の実施例の拡散部材の質量分析
装置側から見た図。
装置側から見た図。
【図13】図12、13の拡散部材及び細孔部分の断面
図。
図。
【図14】本発明の第一の実施例の別の拡散部材のイオ
ン源側から見た図。
ン源側から見た図。
【図15】本発明の第一の実施例の別の拡散部材の質量
分析装置側から見た図。
分析装置側から見た図。
【図16】図14、15の拡散部材及び細孔部分の断面
図。
図。
【図17】図14、15の拡散部材及び細孔部分の断面
図。
図。
【図18】本発明の第一の実施例のさらに別の拡散部材
のイオン源側から見た図。
のイオン源側から見た図。
【図19】本発明の第一の実施例のさらに別の拡散部材
の質量分析装置側から見た図。
の質量分析装置側から見た図。
【図20】図18、19の拡散部材及び細孔部分の断面
図。
図。
【図21】本発明の第一の実施例のさらに別の拡散部材
の質量分析装置側から見た図。
の質量分析装置側から見た図。
【図22】本発明の第一の実施例の、液体クロマトグラ
フと直結した場合の構成図。
フと直結した場合の構成図。
【図23】本発明の第一の実施例の、拡散部材7の円状
に配置された穴8のうち、対角線上に配置されている穴
の間隔Dと、リジンの1価のプロトン付加イオンのイオ
ン強度の関係。
に配置された穴8のうち、対角線上に配置されている穴
の間隔Dと、リジンの1価のプロトン付加イオンのイオ
ン強度の関係。
【図24】本発明の第一の実施例の、拡散部材7の円状
に配置された穴8のうち、対角線上に配置されている穴
の間隔Dと、グラミシジンSの2価のプロトン付加イオ
ンのイオン強度の関係。
に配置された穴8のうち、対角線上に配置されている穴
の間隔Dと、グラミシジンSの2価のプロトン付加イオ
ンのイオン強度の関係。
【図25】本発明の第一の実施例の、拡散部材7を配置
した場合に得られた、溶液流量が1ml/minのリジ
ンの質量スペクトル。
した場合に得られた、溶液流量が1ml/minのリジ
ンの質量スペクトル。
【図26】拡散部材7を配置しない場合に得られた、溶
液流量が1ml/minのリジンの質量スペクトル。
液流量が1ml/minのリジンの質量スペクトル。
【図27】本発明の第一の実施例の、拡散部材7を配置
した場合に得られた、溶液流量が1ml/minのチト
クロームCの質量スペクトル。
した場合に得られた、溶液流量が1ml/minのチト
クロームCの質量スペクトル。
【図28】本発明の第一の実施例において、溶液流量が
1、0.2、0.03ml/minのときのイオン強度とガス流量の関
係図。
1、0.2、0.03ml/minのときのイオン強度とガス流量の関
係図。
【図29】本発明の第二の実施例の装置の構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図30】本発明の第二の実施例において、溶液流量が
200μl/minのときの最適なガス流量を示すイオン強度と
ガス流量の関係図。
200μl/minのときの最適なガス流量を示すイオン強度と
ガス流量の関係図。
【図31】本発明の第二の実施例において、溶液流量が
30μl/minのときの最適なガス流量を示すイオン強度と
ガス流量の関係図。
30μl/minのときの最適なガス流量を示すイオン強度と
ガス流量の関係図。
【図32】本発明の第二の実施例の装置により得られた
質量スペクトル。
質量スペクトル。
【図33】本発明をイオンスプレー法に適用した実施例
のブロック図。
のブロック図。
1…試料溶液導入部、2…キャピラリー、3…オリフィ
ス、4…ガス供給部、5…ガス管、6…イオン源本体、
7…拡散部材、8…拡散部材7の穴、9…空間、10…
細孔、11…質量分析計、12…ヒーター、13…スペ
ーサー、14…排気口、15…加熱用ブロック、16…
ネジ穴、17…ネジ、18…部屋、19…ガスボンベ、
20…レギュレーター、21…ガスフローコントローラ
ー、22…液体クロマトグラフ、23…XYZステー
ジ、24…真空部、25…コンピュータ、26…ポン
プ、27…金属製キャピラリー、28…電磁弁、29…
検出器、30…制御部、31、32、33…信号線、3
4…カバー、35…金属キャピラリー、36…イオンス
プレーイオン源、37…電源。
ス、4…ガス供給部、5…ガス管、6…イオン源本体、
7…拡散部材、8…拡散部材7の穴、9…空間、10…
細孔、11…質量分析計、12…ヒーター、13…スペ
ーサー、14…排気口、15…加熱用ブロック、16…
ネジ穴、17…ネジ、18…部屋、19…ガスボンベ、
20…レギュレーター、21…ガスフローコントローラ
ー、22…液体クロマトグラフ、23…XYZステー
ジ、24…真空部、25…コンピュータ、26…ポン
プ、27…金属製キャピラリー、28…電磁弁、29…
検出器、30…制御部、31、32、33…信号線、3
4…カバー、35…金属キャピラリー、36…イオンス
プレーイオン源、37…電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂入 実 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 小泉 英明 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (44)
- 【請求項1】導入された試料溶液を高速のガスにより大
気中に噴霧し、溶液に溶け込んでいる試料をイオン化す
るイオン源と、生成されたイオンを真空中に取り込む細
孔と質量分析計を持つ質量分析装置であり、前記イオン
源と前記細孔の間に、噴霧された液滴を拡散する拡散部
材を設置することを特徴とするイオン源及び質量分析装
置。 - 【請求項2】導入された試料溶液を高速のガスにより大
気中に噴霧し、溶液に溶け込んでいる試料をイオン化す
るイオン源と、生成されたイオンを真空中に取り込む細
孔と質量分析計を持つ質量分析装置であり、前記イオン
源と前記細孔の間に、噴霧された液滴を拡散する拡散部
材が設置されており、前記細孔と拡散部材の間に有限な
空間を有することを特徴とするイオン源及び質量分析装
置。 - 【請求項3】前記拡散部材が1個または複数の穴を持っ
た板状部材であり、前記板状部材の各々の穴と前記細孔
の中心軸が一直線上に乗っていないことを特徴とする請
求項1または2のイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項4】前記拡散部材が1個または複数の穴を持っ
た板状部材であり、前記板状部材の1個または複数の穴
の中心軸と、前記細孔の中心軸が交わるように設置され
ている請求項1、2または3のイオン源及び質量分析装
置。 - 【請求項5】前記拡散部材が1個または複数の穴を持っ
た板状部材であり、前記板状部材の1個または複数の穴
の中心軸と、前記細孔の中心軸がほぼ平行に設置されて
いる請求項1、2または3のイオン源及び質量分析装
置。 - 【請求項6】前記拡散部材が複数の穴を持った板状部材
であり、複数の穴はほぼ円に沿って配置されることを特
徴とする請求項1、2または3のイオン源及び質量分析
装置。 - 【請求項7】請求項6において、複数の穴がそれに沿っ
て配置されている前記円の直径が、3ミリメートル以上
4ミリメートル以下であることを特徴とする請求項1、
2または3のイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項8】請求項6において、複数の穴がそれに沿っ
て配置されている前記円の直径を底辺とし、イオン源と
前記拡散部材との距離を高さとする二等辺三角形の頂角
が、53度から64度の範囲であることを特徴とする請
求項1、2または3のイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項9】導入された試料溶液を高速のガスにより大
気中に噴霧し、溶液に溶け込んでいる試料をイオン化す
るイオン源と、生成されたイオンを真空中に取り込む細
孔と質量分析計を持つ質量分析装置であり、前記イオン
源と前記細孔の間に、噴霧された液滴を拡散する拡散部
材が設置されており、前記細孔と拡散部材の間に有限な
空間を有し、さらに前記拡散部材は1個または複数の穴
を持った板状部材であり、前記板状部材の各々の穴と前
記細孔の中心軸が一直線上に乗っていないことを特徴と
するイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項10】請求項1から9において、前記拡散部材
に加熱手段を設けることを特徴とするイオン源及び質量
分析装置。 - 【請求項11】請求項1から10において、前記拡散部
材は、噴霧された液滴を拡散する部分付近に突起物がな
いことを特徴とするイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項12】請求項1から11において、イオン源の
前段に、混合溶液の分離手段を持つことを特徴とするイ
オン源及び質量分析装置。 - 【請求項13】請求項12において、混合溶液の分離手
段が液体クロマトグラフであることを特徴とするイオン
源及び質量分析装置。 - 【請求項14】請求項12において、混合溶液の分離手
段がキャピラリー電気泳動装置であることを特徴とする
イオン源及び質量分析装置。 - 【請求項15】導入された試料溶液を高速のガスにより
大気中に噴霧し、溶液に溶け込んでいる試料をイオン化
するイオン源と、生成されたイオンを真空中に取り込む
細孔と質量分析計を持つ質量分析装置であり、前記イオ
ン源と前記細孔の間に、噴霧された液滴を拡散する拡散
部材が設置されており、前記細孔と拡散部材の間に有限
な部屋を有することを特徴とするイオン源及び質量分析
装置。 - 【請求項16】前記拡散部材が1個または複数の穴を持
った板状部材であり、前記細孔と拡散部材の間の部屋
は、前記穴によって大気とつながっており、前記前記板
状部材の各々の穴と前記細孔の中心軸が一直線上に乗っ
ていないことを特徴とする請求項1または15のイオン
源及び質量分析装置。 - 【請求項17】前記拡散部材が1個または複数の穴を持
った板状部材であり、前記細孔と拡散部材の間の部屋
は、前記穴によって大気とつながっており、前記板状部
材の1個または複数の穴の中心軸と、前記細孔の中心軸
が交わるように設置されている請求項1、15または1
6のイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項18】前記拡散部材が1個または複数の穴を持
った板状部材であり、前記細孔と拡散部材の間の部屋
は、前記穴によって大気とつながっており、前記板状部
材の1個または複数の穴の中心軸と、前記細孔の中心軸
がほぼ平行に設置されている請求項1、15または16
のイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項19】前記拡散部材が複数の穴を持った板状部
材であり、前記細孔と拡散部材の間の部屋は、前記穴に
よって大気とつながっており、複数の穴はほぼ円に沿っ
て配置されることを特徴とする請求項1、15または1
6のイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項20】請求項19において、複数の穴がそれに
沿って配置されている前記円の直径が、3ミリメートル
以上4ミリメートル以下であることを特徴とする請求項
1、11または12のイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項21】請求項19において、複数の穴がそれに
沿って配置されている前記円の直径を底辺とし、イオン
源と前記拡散部材との距離を高さとする二等辺三角形の
頂角が、53度から64度の範囲であることを特徴とす
る請求項1、15または16のイオン源及び質量分析装
置。 - 【請求項22】導入された試料溶液を高速のガスにより
大気中に噴霧し、溶液に溶け込んでいる試料をイオン化
するイオン源と、生成されたイオンを真空中に取り込む
細孔と質量分析計を持つ質量分析装置であり、前記イオ
ン源と前記細孔の間に、噴霧された液滴を拡散する拡散
部材が設置されており、前記細孔と拡散部材の間に有限
な部屋を有し、さらに前記拡散部材は1個または複数の
穴を持った板状部材であり、前記細孔と拡散部材の間の
部屋は、前記穴によって大気とつながっており、前記板
状部材の各々の穴と前記細孔の中心軸が一直線上に乗っ
ていないことを特徴とするイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項23】請求項15から22において、前記拡散
部材に加熱手段を設けることを特徴とするイオン源及び
質量分析装置。 - 【請求項24】請求項15から23において、前記拡散
部材は、噴霧された液滴を拡散する部分付近に突起物が
ないことを特徴とするイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項25】請求項15から24において、イオン源
の前段に、混合溶液の分離手段を持つことを特徴とする
イオン源及び質量分析装置。 - 【請求項26】請求項25において、混合溶液の分離手
段が液体クロマトグラフであることを特徴とするイオン
源及び質量分析装置。 - 【請求項27】請求項25において、混合溶液の分離手
段がキャピラリー電気泳動装置であることを特徴とする
イオン源及び質量分析装置。 - 【請求項28】導入された試料溶液を高速のガスにより
大気中に噴霧し、溶液に溶け込んでいる試料をイオン化
するイオン源と、生成されたイオンを真空中に取り込む
細孔と質量分析計を持つ質量分析装置であり、前記イオ
ン源と前記細孔の間に、噴霧された液滴を拡散する拡散
部材が設置されており、前記細孔と拡散部材の間に有限
な部屋と、前記部屋内のガスを大気中に排出するための
排気口を有することを特徴とするイオン源及び質量分析
装置。 - 【請求項29】前記拡散部材が1個または複数の穴を持
った板状部材であり、前記細孔と拡散部材の間の部屋
は、前記穴によって大気とつながっており、前記板状部
材の各々の穴と前記細孔の中心軸が一直線上に乗ってい
ないことを特徴とする請求項1または28のイオン源及
び質量分析装置。 - 【請求項30】前記拡散部材が1個または複数の穴を持
った板状部材であり、前記細孔と拡散部材の間の部屋
は、前記穴によって大気とつながっており、前記板状部
材の1個または複数の穴の中心軸と、前記細孔の中心軸
が交わるように設置されている請求項1、28または2
9のイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項31】前記拡散部材が1個または複数の穴を持
った板状部材であり、前記細孔と拡散部材の間の部屋
は、前記穴によって大気とつながっており、前記板状部
材の1個または複数の穴の中心軸と、前記細孔の中心軸
がほぼ平行に設置されている請求項1、28または29
のイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項32】前記拡散部材が複数の穴を持った板状部
材であり、前記細孔と拡散部材の間の部屋は、前記穴に
よって大気とつながっており、複数の穴はほぼ円に沿っ
て配置されることを特徴とする請求項1、28または2
9のイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項33】請求項32において、複数の穴がそれに
沿って配置されている前記円の直径が、3ミリメートル
以上4ミリメートル以下であることを特徴とする請求項
1、28または29のイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項34】請求項32において、複数の穴がそれに
沿って配置されている前記円の直径を底辺とし、イオン
源と前記拡散部材との距離を高さとする二等辺三角形の
頂角が、53度から64度の範囲であることを特徴とす
る請求項1、28または29のイオン源及び質量分析装
置。 - 【請求項35】導入された試料溶液を高速のガスにより
大気中に噴霧し、溶液に溶け込んでいる試料をイオン化
するイオン源と、生成されたイオンを真空中に取り込む
細孔と質量分析計を持つ質量分析装置であり、前記イオ
ン源と前記細孔の間に、噴霧された液滴を拡散する拡散
部材が設置されており、前記細孔と拡散部材の間に有限
な部屋と、前記部屋内のガスを大気中に排出するための
排気口を有し、さらに前記拡散部材は1個または複数の
穴を持った板状部材であり、前記細孔と拡散部材の間の
部屋は、前記穴によって大気とつながっており、前記板
状部材の各々の穴と前記細孔の中心軸が一直線上に乗っ
ていないことを特徴とするイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項36】請求項28から35において、前記拡散
部材に加熱手段を設けることを特徴とするイオン源及び
質量分析装置。 - 【請求項37】請求項28から36において、前記拡散
部材は、噴霧された液滴を拡散する部分付近に突起物が
ないことを特徴とするイオン源及び質量分析装置。 - 【請求項38】請求項28から37において、イオン源
の前段に、混合溶液の分離手段を持つことを特徴とする
イオン源及び質量分析装置。 - 【請求項39】請求項38において、混合溶液の分離手
段が液体クロマトグラフであることを特徴とするイオン
源及び質量分析装置。 - 【請求項40】請求項38において、混合溶液の分離手
段がキャピラリー電気泳動装置であることを特徴とする
イオン源及び質量分析装置。 - 【請求項41】試料溶液供給部と、前記試料供給部から
供給された溶液が流れるキャピラリーと、前記キャピラ
リー内を流れる溶液の流量を制御する溶液流量制御手段
と、前記試料溶液を噴霧し前記試料をイオン化させるガ
ス供給部と、前記ガスの流量を制御するガス流量制御手
段と、イオン化された試料を分析する分析部と、所定溶
液流量に対して前記溶液流量制御手段と前記ガス流量制
御手段とに制御量を指示する流量制御手段とからなるこ
とを特徴とする質量分析装置。 - 【請求項42】試料溶液供給部と、前記試料溶液供給部
から供給された溶液が流れるキャピラリーと、絶縁体を
介して前記溶液に電界を印加する電圧印加手段と、前記
キャピラリー内を流れる溶液の流量を制御する溶液流量
制御手段と、前記試料溶液を噴霧し前記試料をイオン化
させるガス供給部と、前記ガスの流量を制御するガス流
量制御手段と、イオン化された試料を分析する分析部
と、所定溶液流量に対して前記溶液流量制御手段と前記
ガス流量制御手段とに制御量を指示する流量制御手段と
からなることを特徴とする質量分析装置。 - 【請求項43】試料溶液供給部と、前記試料供給部から
供給された溶液が流れるキャピラリーと、前記キャピラ
リー内を流れる溶液の流量を制御する溶液流量制御手段
と、前記試料溶液を噴霧し前記試料をイオン化させるガ
ス供給部と、前記ガスの流量を制御するガス流量制御手
段と、イオン化された試料を分析する分析部と、イオン
化された試料のイオン強度信号を検出する検出手段と、
前記検出手段からの信号に基づいて所定溶液流量に対し
て前記溶液流量制御手段と前記ガス流量制御手段とに制
御量を指示する流量制御手段とからなることを特徴とす
る質量分析装置。 - 【請求項44】試料溶液供給部と、前記試料溶液供給部
から供給された溶液が流れるキャピラリーと、絶縁体を
介して前記溶液に電界を印加する電圧印加手段と、前記
キャピラリー内を流れる溶液の流量を制御する溶液流量
制御手段と、前記試料溶液を噴霧し前記試料をイオン化
させるガス供給部と、前記ガスの流量を制御するガス流
量制御手段と、イオン化された試料を分析する分析部
と、イオン化された試料のイオン強度信号を検出する検
出手段と、前記検出手段からの信号に基づいて所定溶液
流量に対して前記溶液流量制御手段と前記ガス流量制御
手段とに制御量を指示する流量制御手段とからなること
を特徴とする質量分析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9058797A JPH1012182A (ja) | 1996-04-23 | 1997-03-13 | イオン源および質量分析装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-100893 | 1996-04-23 | ||
| JP10089396 | 1996-04-23 | ||
| JP9058797A JPH1012182A (ja) | 1996-04-23 | 1997-03-13 | イオン源および質量分析装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001310865A Division JP2002184346A (ja) | 1996-04-23 | 2001-10-09 | イオン源および質量分析装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1012182A true JPH1012182A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=26399801
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9058797A Pending JPH1012182A (ja) | 1996-04-23 | 1997-03-13 | イオン源および質量分析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1012182A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000123781A (ja) * | 1998-10-14 | 2000-04-28 | Hitachi Ltd | 大気圧イオン化質量分析装置 |
| EP0945893A3 (en) * | 1998-03-25 | 2006-04-12 | Hitachi, Ltd. | Method of mass-analyzing body fluid and apparatus therefor |
| JP2012252957A (ja) * | 2011-06-06 | 2012-12-20 | Hitachi Ltd | 質量分析装置及びカバー板 |
| CN104841583A (zh) * | 2015-06-02 | 2015-08-19 | 刘影 | 一种铁制栅栏高密度快速喷漆机 |
| JP2023105155A (ja) * | 2018-03-02 | 2023-07-28 | ディーエイチ テクノロジーズ デベロップメント プライベート リミテッド | 統合された低費用のカーテン板、オリフィスpcb、およびイオンレンズアセンブリ |
| WO2025010142A1 (en) * | 2023-07-06 | 2025-01-09 | Agilent Technologies, Inc. | Apparatuses and methods for ion injection in mass spectrometry |
-
1997
- 1997-03-13 JP JP9058797A patent/JPH1012182A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0945893A3 (en) * | 1998-03-25 | 2006-04-12 | Hitachi, Ltd. | Method of mass-analyzing body fluid and apparatus therefor |
| JP2000123781A (ja) * | 1998-10-14 | 2000-04-28 | Hitachi Ltd | 大気圧イオン化質量分析装置 |
| JP2012252957A (ja) * | 2011-06-06 | 2012-12-20 | Hitachi Ltd | 質量分析装置及びカバー板 |
| CN104841583A (zh) * | 2015-06-02 | 2015-08-19 | 刘影 | 一种铁制栅栏高密度快速喷漆机 |
| JP2023105155A (ja) * | 2018-03-02 | 2023-07-28 | ディーエイチ テクノロジーズ デベロップメント プライベート リミテッド | 統合された低費用のカーテン板、オリフィスpcb、およびイオンレンズアセンブリ |
| WO2025010142A1 (en) * | 2023-07-06 | 2025-01-09 | Agilent Technologies, Inc. | Apparatuses and methods for ion injection in mass spectrometry |
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