JPH10121971A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置

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JPH10121971A
JPH10121971A JP27829596A JP27829596A JPH10121971A JP H10121971 A JPH10121971 A JP H10121971A JP 27829596 A JP27829596 A JP 27829596A JP 27829596 A JP27829596 A JP 27829596A JP H10121971 A JPH10121971 A JP H10121971A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼室への空気の吸入を、より一層効率よく行
うことのできる内燃機関の吸気制御装置を提供する。 【解決手段】エンジンの各燃焼室には吸気通路Iが接続
され、この吸気通路Iはサージタンク25内で二つとな
るように合流する。二つの吸気通路Iを連通するように
設けられた連通路55には、二つの吸気通路Iを連通又
は遮断するための開閉弁42が設けられる。サージタン
ク25には開閉弁42を挟んで対向するように二つの加
振器59a,59bが設けられ、両加振器59a,59
bと開閉弁42との間の距離は互いに等しくされる。そ
して、両加振器59a,59bを同期して駆動すると、
その加振器59a,59bにより発生した圧縮波が、開
閉弁42が開いた状態において連通路55内にて合成さ
れ、振幅の大きい合成波が生じる。この合成波により燃
焼室へ効率よく空気が吸入されるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃焼室
内へ吸入される空気を制御するための内燃機関の吸気制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車載用エンジン等の内燃機関
は、複数のピストンが往復移動可能に設けられたシリン
ダブロックと、シリンダブロックの上端に取り付けられ
たシリンダヘッドとを備えている。又、各ピストンの上
端とシリンダヘッドとの間にはそれぞれ燃焼室が設けら
れ、その燃焼室には吸気通路及び排気通路が接続されて
いる。シリンダヘッドには吸気バルブ及び排気バルブが
設けられている。この吸気バルブを開閉駆動することに
より吸気通路と燃焼室とが連通/遮断され、排気バルブ
を開閉駆動することにより排気通路と燃焼室とが連通/
遮断されるようになっている。
【0003】そして、内燃機関の吸気行程においては吸
気バルブが開き、吸気通路内の空気が脈動しながら燃焼
室内へ吸入される。又、吸気通路には、吸気バルブが開
いたときに燃焼室内へ向かって燃料を噴射する燃料噴射
弁が設けられている。従って、内燃機関の吸気行程中に
は、吸気通路から燃焼室内へ吸入される空気と、燃料噴
射弁から燃焼室内へ噴射される燃料とが混じり合って混
合ガスが形成され、その混合ガスが燃焼室へ吸入される
ようになっている。
【0004】ところで、内燃機関の出力向上を図るため
には燃焼室への空気の吸入効率を向上させ、燃焼室内に
多量の混合ガスを充填することが望ましい。そのため近
年は、吸気通路を流れる空気の脈動を利用して、燃焼室
への空気の吸入効率を向上させる方法なども講じられて
いる。即ち、空気の脈動流には圧力が高い部分と低い部
分とが交互に生じるため、その圧力の高い部分が燃焼室
の近傍に位置したときに吸気バルブを開けば、吸気通路
から燃焼室へ効率よく空気が吸入されることになる。そ
して一般に、この吸気通路を流れる空気の脈動流は、そ
の周期が内燃機関の回転数や吸入空気量に伴って変化す
る。そこで従来は、こうした吸気の脈動特性の考慮のも
とに、内燃機関の全運転域において燃焼室への空気の吸
入効率を向上させるべく、内燃機関の有効吸気管長を同
機関の回転数や吸入空気量に合わせて変更する、いわゆ
る可変吸気システムが提案され、実用されている。
【0005】こうした可変吸気システムでは、図6に示
すように、一つの吸気通路72aがスロットルバルブ7
0の下流で二つの吸気通路72bに分岐されてサージタ
ンク73に接続され、このサージタンク73の下流側で
は上記二つの吸気通路72bが更に三つずつの吸気通路
72cに分岐されてそれぞれ各燃焼室71に接続されて
いる。又、サージタンク73内には上記二つの吸気通路
72bを連通するように連通路74が設けられ、その連
通路74には同二つの吸気通路72b同士を連通又は遮
断する開閉弁75が設けられている。
【0006】そして、今、吸入空気量が一定であるとす
ると、内燃機関の低回転時には、開閉弁75を閉じるこ
とによりサージタンク73内の両吸気通路72b間を遮
断し、有効吸気管長を燃焼室71から二つの吸気通路7
2bが合流する位置までの長さL1とする。その結果、
内燃機関の低回転時に周期が長くなる吸気通路72の脈
動流に対応して有効吸気管長が長くなり、燃焼室71内
へ効率よく空気が吸入される。又、内燃機関の高回転時
には、開閉弁75を開くことによりサージタンク73内
の両吸気通路72b間を連通し、有効吸気管長を燃焼室
71からサージタンク73の手前までの長さL2とす
る。その結果、内燃機関の高回転時に周期が短くなる吸
気通路72の脈動流に対応して有効吸気管長が短くな
り、燃焼室71内へ効率よく空気が吸入される。
【0007】一方、燃焼室への空気の吸入効率を高める
別の方法として、例えば特開昭61−76719号公報
に記載された吸気制御装置のように、吸気通路に加振器
を設け、その加振器により吸気通路に圧縮波を発生させ
ることも提案されている。
【0008】図7に示すように、この吸気制御装置にお
いて、吸気通路72に設けられた加振器76は、ソレノ
イド77により往復移動する加振棒78をダイヤフラム
79に取り付けた構造となっている。従って、加振棒7
8を往復移動させることによって、ダイヤフラム79を
吸気通路72側に膨らませたりソレノイド77側にへこ
ませたりすると、吸気通路72内には圧縮波が発生す
る。このため、この圧縮波の周期を加振器76における
加振棒78の振動周期を変更することによって調節し、
吸気バルブ80が開いたときに吸気通路72において燃
焼室71の近傍に位置する空気が高圧となるようにする
ことで、燃焼室71への空気の吸入効率が向上するよう
になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関に
上記可変吸気システムを採用した場合、吸気通路72内
の脈動流を効率よく燃焼室71に供給することはできる
ものの、それら脈動流の振幅自体を操作することはでき
ない。
【0010】一方、上記公報記載の吸気制御装置にあっ
ては、上記加振器76を通じて圧縮波を発生することが
できることから、その発生態様を好適に制御すれば上記
脈動流の振幅を操作することも可能となる。
【0011】しかし、同吸気制御装置はそもそも、サー
ジタンク内での単一吸気通路72を想定した装置でしか
なく、該装置を上記可変吸気システムに適用したとして
も、振幅操作した脈動流が必ずしも効率よく燃焼室71
に供給されるとは限らない。特に上記可変吸気システム
において、その開閉弁75が開に制御されているときに
上記加振が行われたような場合には、各吸気通路72の
干渉部において予測できない吸気の脈動が発生する懸念
もある。
【0012】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、可変吸気システムに上記圧
縮波を導入するにあたり、如何なる場合も燃焼室への空
気の吸入効率を高めることができ、ひいては同吸気効率
のより一層の改善を図ることのできる内燃機関の吸気制
御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、内燃機関に設けられた複
数の燃焼室へ空気を吸入させるために、同燃焼室にそれ
ぞれ接続された複数の吸気通路と、前記各吸気通路同士
を連通させるための連通路に設けられ、前記吸気通路同
士を連通又は遮断する開閉弁と、前記各吸気通路にそれ
ぞれ設けられ、その吸気通路内に圧縮波を発生させる加
振器と、前記開閉弁の開閉並びに前記加振器の駆動を機
関運転状態に応じて制御する制御手段とを備え、前記制
御手段は、前記開閉弁を開制御するとき、前記各吸気通
路の吸気干渉部において前記各圧縮波の振幅が増大され
るよう前記各加振器の駆動を制御するものとした。
【0014】同構成によれば、開閉弁を閉じて吸気通路
同士を遮断したとき、各吸気通路に設けられた加振器が
内燃機関の吸気効率を向上させるようそれぞれ独立して
制御される。又、開閉弁を開いて吸気通路同士を連通さ
せたとき、各加振器により各吸気通路内に発生したそれ
ぞれの圧縮波が吸気通路の干渉部において同期するよう
に前記加振器が制御される。この状態にあっては、各加
振器により発生したそれぞれの圧縮波が合成されて同合
成波の振幅が大きくなるため、燃焼室への空気の吸入
を、より一層効率よく行うことができるようになる。
【0015】請求項2記載の発明では、前記各加振器
は、それら加振器と前記開閉弁との間の距離が各々ほぼ
等しくなるように配設されるものとした。同構成によれ
ば、各加振器を同期して駆動するだけで容易に連通路付
近の干渉部にて各圧縮波を同期させることができるよう
になるため、制御手段におけるそれら各加振器の制御負
担が大幅に軽減されるようになる。
【0016】請求項3記載の発明では、前記各加振器
は、前記開閉弁を挟んで対向するように配設されるもの
とした。同構成によれば、各加振器によって発生した圧
縮波が対向するように進行するため、その各圧縮波の振
幅増大合成がより確実に行われ、制御手段におけるそれ
ら各加振器の制御負担が更に軽減されるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をV型6気筒エンジ
ンの吸気制御装置に具体化した一実施形態を図1〜図5
に従って説明する。
【0018】図1は本実施形態の吸気制御装置が適用さ
れるエンジンを示す概略構成図である。このエンジンは
V字状に形成されたシリンダブロック11を備え、シリ
ンダブロック11には六つのピストン(図1には二つの
み図示)12が往復移動可能に設けられている。ピスト
ン12はコンロッド13を介してエンジンの出力軸であ
るクランクシャフト14に連結され、そのコンロッド1
3によりピストン12の往復移動がクランクシャフト1
4の回転へと変換されるようになっている。
【0019】V字状となるシリンダブロック11の両上
端には、シリンダヘッド15が取り付けられている。そ
して、ピストン12の上端とシリンダヘッド15との間
には燃焼室16が形成され、シリンダヘッド15には燃
焼室16と連通する吸気ポート17及び排気ポート18
が設けられている。この吸気ポート17には吸気バルブ
19が設けられ、排気ポート18には排気バルブ20が
設けられている。
【0020】又、シリンダヘッド15には、回転可能に
支持された吸気カムシャフト21及び排気カムシャフト
22が各々平行に設けられている。それらカムシャフト
21、22は、図示しないタイミングベルトを介して前
記クランクシャフト14に連結されている。
【0021】そして、クランクシャフト14の回転はタ
イミングベルトを介して両カムシャフト21,22に伝
達され、それらカムシャフト21,22が回転すること
により、吸気バルブ19及び排気バルブ20が開閉駆動
される。開閉駆動された吸気バルブ19は吸気ポート1
7と燃焼室16とを連通/遮断し、開閉駆動された排気
バルブ20は排気ポート18と燃焼室16とを連通/遮
断するようになっている。
【0022】一方、吸気ポート17にはインテークマニ
ホールド23が接続され、排気ポート18にはエキゾー
ストマニホールド24が接続されている。この排気ポー
ト18及びエキゾーストマニホールド24の内部は、排
気通路Eとなっている。又、インテークマニホールド2
3の上流端はサージタンク25に接続され、サージタン
ク25には吸気管26を介してエアクリーナ27が接続
されている。そして、インテークマニホールド23、サ
ージタンク25及び吸気管26内は、吸気通路Iとなっ
ている。
【0023】吸気管26内にはスロットルバルブ28が
設けられ、同バルブ28はアクセル操作に基づき、その
開度が変更される。このスロットルバルブ28の開度を
変更することにより、燃焼室16内へ吸入される空気の
量が調整されるようになっている。又、吸気管26には
スロットルバルブ28の開度を検出するためのスロット
ルセンサ29が設けられている。
【0024】上記吸気ポート17には、燃焼室16へ向
かって燃料を噴射するための燃料噴射弁30が設けられ
ている。この燃料噴射弁30は、空気が吸気通路Iを通
って燃焼室16へ吸入されるとき、同燃焼室16へ向け
て燃料を噴射し、燃料及び空気からなる混合ガスを形成
するようになっている。
【0025】又、シリンダヘッド15には、燃焼室16
へ吸入された混合ガスに点火するための点火プラグ31
が設けられている。この点火プラグ31はディストリビ
ュータ32に接続されている。このディストリビュータ
32には、エンジンの回転に連動して回転する図示しな
いロータと、ロータの回転からエンジンの回転数を検出
する回転数センサ33とが設けられている。
【0026】次に、エンジンの燃焼室16へ空気を吸入
させるための吸気構造について、図2を参照して詳しく
説明する。同図に示されるように、エアクリーナ27と
連通する吸気管26は、サージタンク25に接続されて
いる。このサージタンク25の内部は、隔壁41により
二つに仕切られ、同二つに仕切られた部分にはそれぞれ
三ずつインテークマニホールド23が接続されている。
そして、六つのインテークマニホールド23は、エンジ
ンに設けられた六つの燃焼室16とそれぞれ連通してい
る。従って、吸気管26内における一つの吸気通路I
は、サージタンク25内で二つに分岐した後、そのサー
ジタンク25よりも下流側で六つに分岐している。
【0027】一方、サージタンク25の隔壁41には、
そのサージタンク25内を通過する二つの吸気通路I間
を連通又は遮断するための開閉弁42が設けられてい
る。開閉弁42はアクチュエータ43によって開閉駆動
される。又、そのアクチュエータ43は電子制御ユニッ
ト(以下ECUという)44に接続されている。又、E
CU44には、前記スロットルセンサ29及び回転数セ
ンサ33が接続されている。そして、ECU44は、ス
ロットルセンサ29及び回転数センサ33からの検出信
号等、必要な制御信号に基づきアクチュエータを駆動制
御する。
【0028】即ち、ECU44は、例えばスロットルバ
ルブ28の開度が一定であった場合、前述のようにエン
ジンの回転数が高くなると、開閉弁42を開いてサージ
タンク25内に位置する二つの吸気通路Iを連通させ
る。この状態にあっては、エンジン回転数の高回転時に
吸気通路I内で発生する周期の短い脈動流に対応して、
有効吸気管長が燃焼室16からサージタンク25の手前
までの長さへと短くなるため、その脈動流により燃焼室
16内へ空気が効率よく吸入される。
【0029】又,ECU44は、同スロットルバルブ2
8の開度が一定である条件において、エンジンの回転数
が低くなると、開閉弁42を閉じてサージタンク25内
に位置する二つの吸気通路Iを遮断する。この状態にあ
っては、エンジン回転数の低回転時に吸気通路I内で発
生する周期の長い脈動流に対応して、有効吸気管が燃焼
室16から吸気管26の手前までへと長くなるため、そ
の脈動流により燃焼室16内へ空気が効率よく吸入され
る。
【0030】次に、上記サージタンク25の具体的構成
を図3及び図4(a),(b)に基づき説明する。図4
(a)は図2に示したサージタンク25の平断面図であ
り、同図に示すように、サージタンク25には、吸気管
26を接続するための上流側接続開口部51と、各イン
テークマニホールド23を接続するための六つの下流側
接続開口部52とが設けられている。又、サージタンク
25の内部は隔壁41により第1室53と第2室54と
に区画され、その第1室53及び第2室54にはそれぞ
れ三つの下流側接続開口部52が繋がっている。そし
て、上流側接続開口部51及び下流側接続開口部52に
吸気管26及びインテークマニホールド23が接続され
た状態では、サージタンク25において第1室53及び
第2室54が吸気通路Iになる。
【0031】又、図3は図4(a),(b)に示したサ
ージタンク25の平断面図であり、同図に示すように、
サージタンク25の隔壁41には第1室53と第2室5
4とを連通する連通路55が設けられ、この連通路55
に前記開閉弁42は設けられている。開閉弁42は隔壁
41に回転可能に支持された支軸56と、同支軸56に
取り付けられた円板状の弁体57とから構成されてい
る。支軸56は、サージタンク25の外部まで延びて前
記アクチュエータ43に連結され、そのアクチュエータ
43の駆動によって回動する。そして、支軸56の回動
により弁体57が実線で示されるように水平方向へ延び
た状態(開弁状態)になると、第1室53と第2室54
とが連通路55を介して連通する。又、支軸56の回動
により弁体57が二点鎖線で示されるように垂直方向へ
延びた状態(閉弁状態)になると、その弁体57により
第1室53と第2室54との間が遮断される。
【0032】一方、サージタンク25のハウジング25
aにおいて、連通路55と同軸上に位置する部分には貫
通孔58a,58bが設けられている。この一対の貫通
孔58a,58bは開閉弁42を挟むように配置され、
貫通孔58aから開閉弁42の支軸56までの距離は、
貫通孔58bから支軸56までの距離と等しくなってい
る。
【0033】又、ハウジング25aの外側面において、
貫通孔58a,58bに対応する位置には、それぞれ加
振器59a,59bが設けられている。加振器59a,
59bは断面コ字状に形成された本体ケース60を備
え、本体ケース60の開口部は貫通孔58a,58bに
対応して位置している。更に、本体ケース60内にはソ
レノイド61及び加振棒62が設けられ、ソレノイド6
1への電圧印加を制御することにより、加振棒62が貫
通孔58a,58bの軸線方向へ振動するようになって
いる。
【0034】本体ケース60の開口部には、その開口部
と貫通孔58a,58bとを遮断するようにシート状の
ダイヤフラム63が設けられている。このダイヤフラム
63には加振棒62が連結されている。そのため、加振
棒62が振動すると、ダイヤフラム63がサージタンク
25の内部へ向かって膨らんだり、同タンク25の外部
へ向かってへこんだりする。このダイヤフラム63の動
作により、サージタンク25内の吸気通路Iに圧縮波が
発生するようになっている。
【0035】ここで、前述したように貫通孔58a,5
8bと開閉弁42の支軸56との距離が等しいことか
ら、加振器59aのダイヤフラム63と開閉弁42の支
軸56との距離は、加振器59bのダイヤフラム63と
開閉弁42の支軸56との距離と同じ値になる。又、貫
通孔58a,58bは連通路55の軸線上に位置してい
るため、加振器59a,59bのダイヤフラム63は開
閉弁42を挟むように対向して位置する。
【0036】上記構成の加振器59a,59bは、前記
ECU44によって回転数センサ33からの検出信号に
基づき駆動制御される。即ち、ECU44は、エンジン
が高回転になるほど加振棒62の振動数が大きくなるよ
う加振器59a,59bを駆動制御し、エンジンが低回
転になるほど加振動棒62の振動数が小さくなるよう加
振器59a,59bを駆動制御する。
【0037】又、ECU44は二つの加振器59a,5
9bを同期して駆動する。その結果、加振器59a,5
9bのダイヤフラム63が同期してサージタンク25の
内部へ膨らむとともに、加振器59a,59bのダイヤ
フラム63が同期してサージタンク25の外部へ向かっ
てへこむようになっている。
【0038】こうした加振器59a,59bの動作によ
り、サージタンク25内の第1室53及び第2室54内
にそれぞれ圧縮波が発生すると、その圧縮波は連通路5
5内へ進行して同通路55内にて互いに干渉する。因み
に連通路55に到達したときの両圧縮波の波形は、それ
ぞれ図5(a),(b)に示されるように同期した状態
となる。
【0039】次に、上記のように構成された吸気制御装
置の作用を説明する。開閉弁42が閉じて第1室53及
び第2室54間が遮断されている場合、二つの加振器5
9a,59bはそれぞれ独立して駆動制御され、その加
振器59a,59bの駆動制御により吸気通路I内には
燃焼室16へ効率よく空気が吸入されるような周期の圧
縮波が生じる。
【0040】又、開閉弁42が開いて第1室53と第2
室54が連通している場合、図3に示した二つの加振器
59a,59bは上述したように同期して駆動される。
その二つの加振器59a,59bの駆動により第1室5
3及び第2室54にそれぞれ発生した二つの圧縮波は、
連通路55内へ向かって対向するように進行し、連通路
55内にて合成される。そして、二つの圧縮波を対向す
るように進行させた状態で合成することにより、両圧縮
波の合成を確実に行うことができるようになる。
【0041】又、連通路55内における両圧縮波の波形
は、図5(a),(b)に示したように同期した状態に
なるため、連通路55内で両圧縮波が合成されると、そ
の合成波の振幅は図5(c)に示すように両圧縮波の振
幅よりも大きくなる。そして、この合成波により燃焼室
16内への吸気吸入が促進されるため、同燃焼室16へ
の空気吸入を、より一層効率よく行うことができるよう
になる。
【0042】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、下記(a)〜(c)に示す効果が得られるようにな
る。 (a)開閉弁42が閉じている場合には、吸気通路I内
に燃焼室16へ効率よく吸気がされるような周期の圧縮
波が生じるよう二つの加振器59a,59bがそれぞれ
独立して駆動制御される。又、開閉弁42が開いている
場合には、二つの加振器59a,59bが同期して駆動
され、サージタンク73の第1室53及び第2室54に
それぞれ発生した圧縮波が連通路55内で合成されたと
きの合成波の振幅が圧縮波の振幅よりも大きくされる。
そして、その合成波により、一層効率よく燃焼室16へ
空気を吸入させ、エンジンの出力向上を図ることができ
るようになる。従って、開閉弁42の開閉状態が如何な
る場合でも、燃焼室16への空気の吸入効率を高めるこ
とができ、ひいては同吸気効率のより一層の改善を図る
ことができる。
【0043】(b)加振器59aのダイヤフラム63と
開閉弁42の支軸56との距離が、加振器59bのダイ
ヤフラム63と開閉弁42の支軸56との距離と同じ値
となるように、二つの加振動器59a,59bを配置し
た。そのため、両加振器59a,59bを同期して駆動
するだけで、その両加振器59a,59bによって発生
した二つの圧縮波を連通路55内にて容易に同期させ、
その振幅の増大を図るることができる。従って、両加振
器59a,59bの制御が容易になって、ECU44に
おける同期制御の制御負担が大幅低減されるようにな
る。
【0044】(c)二つの加振器59a,59bは開閉
弁42を挟んで対向するように配置されているため、そ
の両加振器59a,59bによって発生した二つの圧縮
波は対向するように進行する。対向するように進行する
二つの圧縮波の合成波は連通路55内にて確実に合成さ
れるため、両圧縮波からなる合成波の振幅を確実に大き
くすることができる。
【0045】尚、本発明は、例えば以下のように変更し
て具体化することもできる。 (1)本実施形態において、加振器59aのダイヤフラ
ム63と開閉弁42の支軸56との距離が、加振器59
bのダイヤフラム63と開閉弁42の支軸56との距離
と異なっていてもよい。この場合、その両加振器59
a,59bによって生じた二つの圧縮波が連通路55付
近の干渉部にて最大振幅となるように、両加振器59
a,59bの駆動制御を個別に行うことになる。
【0046】(2)本実施形態において、二つの加振器
59a,59bが開閉弁42を挟んで対向していなくて
もよい。例えば、本実施形態のように支軸56を中心と
した両加振器59a,59bの角度間隔が180°とな
るのではなく、その角度間隔が90°となるように加振
器59a,59bを配置してもよい。この場合でも、加
振器59aと開閉弁42との距離を加振器59bと開閉
弁42との距離と等しくするか、二つの圧縮波の合成波
が連通路55付近の干渉部にて最大振幅となるように、
両加振器59a,59bの駆動制御を個別に行なうよう
にすれば、上記(b)に準じたの効果を得ることはでき
る。
【0047】(3)本実施形態では、サージタンク25
内で六つの吸気通路Iを二つの吸気通路Iとなるように
合流させ、二つの加振器59a,59bでそれぞれ二つ
の吸気通路Iに圧縮波を発生させたが、本発明はこれに
限定されない。例えば六つの吸気通路Iをサージタンク
25内で三つの吸気通路Iとなるように合流させてもよ
い。この場合、サージタンク25内の各吸気通路Iを連
通させるように二つの連通路55が設けられ、それら連
通路55にそれぞれ開閉弁42が設けられる。そして、
三つの加振器によりサージタンク25内の各吸気通路I
にそれぞれ圧縮波が形成されることになる。この場合、
三つの圧縮波が合成されるため、その合成波の振幅を更
に大きくして、燃焼室16への空気の吸入効率を一層向
上させることができる。
【0048】(4)サージタンク25を空気の流通方向
へ長くなるように形成し、そのサージタンク25の上流
側と下流側との二ヶ所に連通路55及び開閉弁42をそ
れぞれ設ける。そして、二つの連通路55及び開閉弁3
4に対応する位置にそれぞれ加振器59a,59bを設
けるようにしてもよい。この場合、二つの開閉弁42に
おける開閉の組み合わせにより、有効吸気管長を三種類
の長さに変更することができ、エンジンの回転数等に対
応したよりきめ細かい有効吸気管長の調整を行うことが
できる。又、このように構成しても、上記実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、開閉弁を閉じ
て吸気通路同士を遮断すると、各吸気通路に設けられた
加振器が内燃機関の吸気効率を向上させるようそれぞれ
独立して制御される。又、開閉弁を開いた状態では、各
加振器からの圧縮波が吸気通路の干渉部にて同期するよ
うに同各加振器が制御される。その結果、それら圧縮波
が合成されて同合成波の振幅が大きくなり、内燃機関の
吸気効率が向上する。従って、開閉弁の開閉状態等が如
何なる場合でも、燃焼室への空気の吸入効率を高めるこ
とができ、ひいては同吸気効率のより一層の改善を図る
ことができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、各加振器を
同期して駆動するだけで容易に連通路付近の干渉部にて
各圧縮波を同期させることができるようになる。そのた
め、吸気通路内で各圧縮波を合成して振幅を容易に大き
くすることができ、制御手段におけるそれら各加振器の
制御負担を大幅軽減することができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、各加振器に
よって発生した圧縮波が対向するように進行するため、
その各圧縮波の振幅増大合成がより確実に行われ、制御
手段におけるそれら各加振器の制御負担を更に軽減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるエンジンの構成を示す断面
図。
【図2】同エンジンの吸気構造を示す概略図。
【図3】サージタンクの構成を示す断面図。
【図4】(a)は図3のサージタンクを矢印A−A方向
から見た断面図、(b)はサージタンクの側面図。
【図5】各加振器による圧縮波合成態様を示す圧力波
形。
【図6】従来の可変吸気システムを示す概略図。
【図7】従来の吸気制御装置を示す概略図。
【符号の説明】
16…燃焼室、42…開閉弁、55…連通路、59a,
59b…加振器、I…吸気通路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に設けられた複数の燃焼室へ空気
    を吸入させるために、同燃焼室にそれぞれ接続された複
    数の吸気通路と、 前記各吸気通路同士を連通させるための連通路に設けら
    れ、前記吸気通路同士を連通又は遮断する開閉弁と、 前記各吸気通路にそれぞれ設けられ、その吸気通路内に
    圧縮波を発生させる加振器と、 前記開閉弁の開閉並びに前記加振器の駆動を機関運転状
    態に応じて制御する制御手段と、 を備え、前記制御手段は、前記開閉弁を開制御すると
    き、前記各吸気通路の吸気干渉部において前記各圧縮波
    の振幅が増大されるよう前記各加振器の駆動を制御する
    内燃機関の吸気制御装置。
  2. 【請求項2】前記各加振器は、それら加振器と前記開閉
    弁との間の距離が各々ほぼ等しくなるように配設される
    請求項1記載の内燃機関の吸気制御装置。
  3. 【請求項3】前記各加振器は、前記開閉弁を挟んで対向
    するように配設される請求項1又は2記載の内燃機関の
    吸気制御装置。
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