JPH10122038A - シリンダヘッド構造 - Google Patents

シリンダヘッド構造

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JPH10122038A
JPH10122038A JP28199896A JP28199896A JPH10122038A JP H10122038 A JPH10122038 A JP H10122038A JP 28199896 A JP28199896 A JP 28199896A JP 28199896 A JP28199896 A JP 28199896A JP H10122038 A JPH10122038 A JP H10122038A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼室を形成する凹部と、吸気ポートおよび排
気ポートとを有するシリンダヘッド構造において、排気
ポート近傍の冷却を充分に行ない得るようにする。 【解決手段】シリンダヘッド10の幅方向中央部で凹部
15の上方に位置する第1冷却通路21と、シリンダヘ
ッド10の第2側面10bから第1冷却通路21まで貫
通する第2冷却通路221 とがシリンダヘッド10に設
けられ、第2冷却通路221 は、少なくとも前記第2側
面10b寄りの部分で排気ポート17に近接して形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼室を形成する
凹部と、吸気ポートおよび排気ポートとを有するシリン
ダヘッドの構造に関し、特に冷却水等の冷却媒体による
冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリンダヘッドの冷却構造として、たと
えば実公平1−18814号公報に開示されたものがあ
り、このものでは、燃焼室を形成すべくシリンダヘッド
の下面に設けられた凹部の上方の第1冷却通路と、凹部
を囲む第2冷却通路と、第1および第2冷却通路を結ぶ
第3冷却通路とがシリンダヘッドに設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機関運転時
にシリンダヘッドにおける排気ポートの近傍は排出され
る排ガスからの熱伝達量が比較的大となるものであり、
この排気ポートの近傍を効率良く冷却することが望まれ
るのであるが、上記従来のものでは、排気ポートの近傍
には冷却通路が配設されておらず、排気ポート近傍の冷
却が充分であるとは言い難い。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、排気ポート近傍の冷却を充分に行ない得るよ
うにしたシリンダヘッド構造を提供することを第1の目
的とする。
【0005】またシリンダブロック側から流通してくる
冷却媒体を流通せしめる冷却通路が、金型鋳造で形成さ
れるシリンダヘッドに設けられるにあたって、金型鋳造
後の機械加工を極力少なくして加工工数を低減すること
が望まれる。
【0006】そこで、本発明は、金型鋳造で形成される
シリンダヘッドに金型鋳造後の機械加工を極力少なくし
て冷却通路を容易に形成し得るようにしたシリンダヘッ
ド構造を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明によれば、シリンダブロ
ックに設けられたシリンダに摺動自在に嵌合するピスト
ンの頂部との間に燃焼室を形成する凹部がシリンダヘッ
ドの下面に設けられ、前記凹部に内端を通じさせるとと
もにシリンダヘッドの幅方向一側の第1側面に外端を開
口せしめる吸気ポートと、前記凹部に内端を通じさせる
とともにシリンダヘッドの幅方向他側の第2側面に外端
を開口せしめる排気ポートとがシリンダヘッドに設けら
れるシリンダヘッド構造において、シリンダヘッドの幅
方向中央部で凹部の上方に位置する第1冷却通路と、シ
リンダヘッドの第2側面から第1冷却通路まで貫通する
第2冷却通路とがシリンダヘッドに設けられ、第2冷却
通路は、少なくとも前記第2側面寄りの部分で排気ポー
トに近接して形成される。
【0008】ここで、上記「排気ポートに近接して」と
は、排気ポートの周囲のシリンダヘッドと第2冷却通路
を流通する冷却媒体との間での熱伝達を促進し得る程度
の距離を排気ポートとの間にあけて第2冷却通路が配置
されている状態を言うものである。
【0009】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、少なくともシリンダヘッドの第2側面寄りの部分
で排気ポートに近接した第2冷却通路が第1冷却通路に
通じるようにしてシリンダヘッドに設けられることによ
り、第2冷却通路を流通する冷却媒体と排気ポートの近
傍でのシリンダヘッドとの間での熱伝達を促進し、機関
の始動時に第1および第2冷却通路を流通する冷却媒体
を速やかに昇温せしめて機関を比較的短い時間で暖機す
ること、排気側の弁座を効率よく冷却すること、ならび
に高温となる排気マニホールドの近傍を冷却することに
伴なって合成樹脂製のヘッドカバーやヘッドカバーおよ
びシリンダヘッド間のガスケットへの熱影響を緩和する
こと等が可能となる。
【0010】また請求項2記載の発明によれば、シリン
ダヘッドの第2側面に、排気マニホールドを締結するた
めの有底のねじ穴が設けられ、第2冷却通路が、該ねじ
穴に近接してシリンダヘッドに設けられることにより、
ねじ穴の近傍でシリンダヘッドが過度に高温となること
を回避して、低温および高温の繰返しによる材料の疲労
を緩和し、それに応じてねじ穴での締結強度低下を防止
することができる。
【0011】ここで、上記「ねじ穴に近接して」とは、
ねじ穴の近傍でシリンダヘッドが過度に高温となること
を回避し得る程度の距離を排気ポートとの間にあけて第
2冷却通路が配置されている状態を言うものである。
【0012】上記第2の目的を達成するために、請求項
3記載の発明によれば、シリンダブロックに設けられた
シリンダに摺動自在に嵌合するピストンの頂部との間に
燃焼室を形成する凹部がシリンダヘッドの下面に設けら
れ、前記凹部に内端を通じさせるとともにシリンダヘッ
ドの幅方向一側の第1側面に外端を開口せしめる吸気ポ
ートと、前記凹部に内端を通じさせるとともにシリンダ
ヘッドの幅方向他側の第2側面に外端を開口せしめる排
気ポートとが、金型鋳造により形成されるシリンダヘッ
ドに設けられるシリンダヘッド構造において、シリンダ
ヘッドの幅方向にほぼ直交する方向で直線状に延びる第
1中子によって金型鋳造時に形成される第1冷却通路
が、シリンダヘッドの幅方向中央部で凹部の上方に設け
られ、シリンダヘッドの第2側面から前記幅方向にほぼ
沿って直線状に延びる第2中子によって金型鋳造時に形
成される第2冷却通路が、前記第2側面から第1冷却通
路まで貫通して設けられ、第1および第2中子とほぼ直
交する方向で直線状に延びる第3中子によって金型鋳造
時に形成される複数の第3冷却通路が、シリンダヘッド
のシリンダブロックとの合わせ面から前記第1冷却通路
もしくは第2冷却通路まで貫通して設けられる。
【0013】このような請求項3記載の発明の構成によ
れば、相互に連なった第1、第2および第3冷却通路
を、シリンダヘッドの金型鋳造時にそれらの冷却通路に
それぞれ対応した第1、第2および第3中子によって同
時に形成することができ、冷却通路を形成するための機
械加工を金型鋳造後にシリンダヘッドに施すことが不要
となる。
【0014】さらに請求項4記載の発明によれば、排気
ポートにおいてシリンダヘッドの第2側面寄りの部分
が、シリンダヘッドの金型鋳造時に前記第2中子と平行
な方向に抜くことを可能とした第4中子による形成を可
能とした形状に形成されることにより、金型鋳造時に排
気ポートの一部を第4中子により同時に形成することが
でき、加工工数をより一層低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0016】図1ないし図6は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1はシリンダヘッドの側面図であって図
2の1矢視方向から見た図、図2は図1の2矢視底面
図、図3は図2の3−3線に沿うシリンダヘッドの縦断
面図、図4は図2の4−4線に沿うシリンダヘッドの縦
断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は金型鋳造
時の中子の配置を示す平面図である。
【0017】先ず図1ないし図4において、このシリン
ダヘッド10は、たとえばアルミニウム合金の金型鋳造
により4気筒内燃機関用として形成されるものであり、
第1〜第4の4つのシリンダ121 〜124 が並列して
設けられるシリンダブロック11の上面に締結される。
【0018】シリンダヘッド10の下面には、各シリン
ダ121 〜124 にそれぞれ摺動自在に嵌合されるピス
トン13…の頂部との間に燃焼室14…を形成する凹部
15…が設けられる。またシリンダヘッド10には、各
シリンダ121 〜124 にそれぞれたとえば1つずつ対
応した吸気ポート16…と、各シリンダ121 〜12 4
にそれぞれたとえば1つずつ対応した排気ポート17…
とが設けられる。而して各吸気ポート16…は、各シリ
ンダ121 〜124 の配列方向に直交するシリンダヘッ
ド10の幅方向に沿う平面内で、前記凹部15…に内端
を通じさせるとともにシリンダヘッド10の幅方向一側
の第1側面10aに外端を開口せしめるようにして形成
され、各排気ポート17…は、前記幅方向に沿う平面内
で前記凹部15…に内端を通じさせるとともにシリンダ
ヘッド10の幅方向他側の第2側面10bに外端を開口
せしめるようにして形成されるものであり、各シリンダ
121 〜124 において吸気ポート16…および排気ポ
ート17…は、各シリンダ121 〜124 の配列方向に
沿って相互にずれた位置で内端を凹部15…に通じさせ
るように配設される。
【0019】またシリンダヘッド10には、該シリンダ
ヘッド10の第1側面10aから凹部15…に図示しな
い点火プラグの先端を突入せしめるべく該点火プラグを
装着するための複数のプラグ装着孔18…と、各吸気ポ
ート16…の内端に設けられる弁座部材36…に着座可
能な吸気弁用のガイド筒を圧入せしめる複数の圧入孔1
9…と、各排気ポート17…の内端に設けられる弁座部
材37…に着座可能な排気弁用のガイド筒を圧入せしめ
る複数の圧入孔20…とが設けられ、これらの孔18
…,19…,20…は、シリンダヘッド10の金型鋳造
後の機械加工により穿孔される。
【0020】図5を併せて参照して、シリンダヘッド1
0には、冷却水等の冷却媒体を流通せしめるために、該
シリンダヘッド10の幅方向にほぼ直交する方向すなわ
ち各シリンダ121 〜124 の配列方向にほぼ沿う方向
に直線状に延びる第1冷却通路21と、シリンダヘッド
10の幅方向にほぼ沿う方向に直線状に延びる複数の第
2冷却通路221 …,222 と、第1冷却通路21およ
び第2冷却通路221…,222 がそれぞれ延びる方向
とほぼ直交する方向すなわち上下方向に延びる複数の第
3冷却通路231 …,232 …,233 …,234 …と
が設けられる。
【0021】第1冷却通路21は、シリンダヘッド10
の幅方向中央部における各凹部15…の上方で各シリン
ダ121 〜124 の配列方向に沿って延びるように形成
されるものであり、各シリンダ121 〜124 の配列方
向に沿うシリンダヘッド10の両端で第1冷却通路21
の両端は開放される。而してシリンダヘッド10には、
第1冷却通路21の一端を閉鎖する蓋部材(図示せず)
が締結されるとともに、第2冷却通路21の他端に通じ
る導出管(図示せず)が接続される。
【0022】第2冷却通路221 …,222 は、シリン
ダヘッド10の第2側面10bから第1冷却通路21ま
で貫通するようにして設けられるものであり、第2冷却
通路221 …は、第1および第2シリンダ121 ,12
2 にそれぞれ対応する排気ポート17,17間、第2お
よび第3シリンダ122 ,123 にそれぞれ対応する排
気ポート17,17間、ならびに第3および第4シリン
ダ123 ,124 にそれぞれ対応する排気ポート17,
17間の3個所に配置され、第2冷却通路22 2 は、第
1シリンダ121 における排気ポート17を前記第2冷
却通路221 との間に挟む位置に配置される。しかも第
2冷却通路221 …,222 は、その外端をシリンダヘ
ッド10の第2側面10bに開口せしめるものである
が、少なくとも前記第2側面10b寄りの部分では各排
気ポート17…の下方に回り込むようにして各排気ポー
ト17…に近接した形状に形成される。これにより、排
気ポート17…の周囲でのシリンダヘッド10と第2冷
却通路221 …,222 を流通する冷却媒体との接触面
積を増大せしめ、排気ポート17…の周囲でのシリンダ
ヘッド10をより効果的に冷却することが可能となる。
【0023】ところで、シリンダヘッド10の第2側面
10bには、各排気ポート17…に通じる排気マニホー
ルド25が第2冷却通路221 …,222 の外端開口部
を閉じるようにして締結されるものであり、シリンダヘ
ッド10の第2側面10bには、排気マニホールド25
を締結せしめるための複数の有底のねじ穴26…が設け
られており、第2冷却通路221 …,222 は、それら
のねじ穴26…にも近接するように形成されている。
【0024】第3冷却通路231 …,232 …,233
…,234 …は、シリンダヘッド10のシリンダブロッ
ク11への合わせ面24から第1冷却通路21もしくは
第2冷却通路221 …,222 まで貫通するようにして
設けられものであり、全ての第3冷却通路231 …,2
32 …,233 …,234 …の下端すなわち合わせ面2
4への開口端は、各シリンダ121 〜124 を囲むよう
にしてシリンダブロック11に設けられている冷却通路
27の上端に通じるように配置される。
【0025】而して、第3冷却通路231 …は、それら
の上端を第2冷却通路221 …,222 にそれぞれ通じ
させるようにして、シリンダヘッド10における第2側
面10bおよび各凹部15…間に配置され、各シリンダ
121 〜124 と中心を同一とした円弧状に形成され
る。第3冷却通路232 …は、それらの上端を第1冷却
通路21の両端にそれぞれ通じさせるようにして、各シ
リンダ121 〜124 の配列方向に沿うシリンダヘッド
10の両端部に一対ずつ設けられる。第3冷却通路23
3 …は、それらの上端を第1冷却通路21にそれぞれ通
じさせるようにして、各凹部15…相互間においてシリ
ンダヘッド10の第1側面10a寄りの部分の3個所に
配設される。さらに第3冷却通路234 …は、それらの
上端を第1冷却通路21にそれぞれ通じさせるとともに
側部を第2冷却通路221 …にそれぞれ通じさせるよう
にして、各凹部15…相互間においてシリンダヘッド1
0の第2側面10b寄りの部分の3個所に配設される。
【0026】図6において、シリンダヘッド10の金型
鋳造時において、第1冷却通路21は、シリンダヘッド
10の幅方向にほぼ直交する方向で直線状に延びる一対
の第1中子311 ,312 により形成されるものであ
り、両第1中子311 ,312は、それら311 ,31
2 の内端を相互に接触させるようにして配置される。し
かも第1中子311 の内端には凹部381 および凸部3
91 が設けられ、第1中子312 の内端には凹部382
および凸部392 が設けられており、第1中子311 の
凹部381 に第1中子312 の凸部392 が嵌合され、
第1中子312 の凹部382 に第1中子311 の凸部3
91 が嵌合される。このように、両第1中子311 ,3
12 の内端部を凹凸嵌合することにより、シリンダヘッ
ド10の金型鋳造時にラビリンス効果を発揮させること
ができ、両第1中子311 ,312の内端接触部でのバ
リや差込みの発生を防止することができる。
【0027】また両第1中子311 ,312 の外端部
は、シリンダヘッド10の幅方向両側に張出した膨大部
401 ,402 として形成されており、これらの膨大部
401,402 によりシリンダヘッド10における冷却
媒体の流通面積を極力増大してシリンダヘッド10の冷
却をより促進することができる。特に、第1シリンダ1
21 に対応した排気ポート17はその両側の第2冷却通
路322 ,321 間に配置され、第2および第3シリン
ダ122 ,123 にそれぞれ対応する排気ポート17…
は、それらの両側の第2冷却通路321 ,321 間にそ
れぞれ配置されているのに対し、第4シリンダ124 に
対応した排気ポート17は、その一側に第2冷却通路3
21 が配置されているのみであり、第4シリンダ124
に対応した排気ポート17の冷却が不充分となる可能性
があるが、第1中子322 の膨大部402 が第4シリン
ダ124 に対応した排気ポート17の他側に在ることに
より、第4シリンダ124 に対応した排気ポート17の
冷却媒体による冷却を補償することができる。而して膨
大部401 ,402 は、金型鋳造終了時に両第1中子3
11 ,312 を相互に離反する方向に金型から抜くこと
を可能とした形状に形成されていればよい。
【0028】また第2冷却通路221 …,222 は、シ
リンダヘッド10の幅方向に沿って延びる第2中子32
1 …,322 によってそれぞれ形成されるものであり、
第2中子321 …の内端は、第1中子311 ,312 に
設けられた凹部411 …にそれぞれ嵌合されるようにし
て配置され、第2中子322 の内端は第1中子311に
設けられた凹部412 に嵌合されるようにして配置さ
れ、金型鋳造終了時にシリンダヘッド10の幅方向に沿
う他側に向けて金型から抜くことを可能とした形状に形
成されている。而して第2中子321 …,322 の内端
部と両第1中子311 ,312 の側部とを凹凸嵌合する
ことにより、シリンダヘッド10の金型鋳造時にラビリ
ンス効果を発揮させることができ、第2中子321 …,
322 および第1中子311 ,312 の接触部でのバリ
や差込みの発生を防止することができる。
【0029】第3冷却通路231 …,232 …,233
…,234 …は、上下方向に延びる第3中子331 …,
332 …,333 …,334 …によってそれぞれ形成さ
れ、第3中子331 …は上端を第2中子321 …,32
2 に接触させるようにして配置され、第3中子33
2 …,333 …は上端を第1中子311 ,312 に接触
させるようにして配置され、第3中子334 …は上端を
第1中子311 ,312 に接触させるとともに側面を第
2中子321 …に接触させるようにして配置される。し
かも全ての第3中子331 …,332 …,333 …,3
34 …は、金型鋳造終了時にシリンダヘッド10の下方
に向けて金型から抜くことを可能とした形状に形成され
ている。
【0030】図4に特に注目して、各排気ポート17…
においてシリンダヘッド10の第2側面10b寄りの部
分は、シリンダヘッド10の金型鋳造時に第2中子32
1 …,322 と平行な方向に抜くことを可能とした第4
中子34により形成されるものであり、直線状であるこ
とに限定されず、第4中子34の金型からの引き抜きが
可能である形状に形成されていればよい。
【0031】次にこの実施例の作用について説明する
と、シリンダヘッド10の幅方向中央部で各凹部15…
の上方に位置する第1冷却通路21と、シリンダヘッド
10の第2側面10bから第1冷却通路21まで貫通す
る第2冷却通路221 …,22 2 とがシリンダヘッド1
0に設けられ、第2冷却通路221 …,222 は、少な
くとも前記第2側面10b寄りの部分で排気ポート17
…に近接した形状に形成されている。このため、第2冷
却通路221 …,222 を流通する冷却媒体と排気ポー
ト17…の周囲のシリンダヘッド10との間での熱伝達
を促進し、機関の始動時に冷却媒体を速やかに昇温せし
めて機関を比較的短い時間で暖機することが可能となる
だけでなく、排気側の弁座部材37を効率よく冷却する
ことが可能であり、しかも高温となる排気マニホールド
25の近傍を冷却することに伴なって、特に合成樹脂か
ら成るヘッドカバーやヘッドカバーおよびシリンダヘッ
ド10間に介在するガスケットへの熱影響を緩和するこ
とができる。
【0032】また排気マニホールド25を締結するため
の有底のねじ穴26…がシリンダヘッド10の第2側面
10bに設けられており、第2冷却通路221 …,22
2 が、それらのねじ穴26…に近接した形状に形成され
ていることにより、ねじ穴26…の近傍でシリンダヘッ
ド10が過度に高温となることを回避して、低温および
高温の繰返しによる材料の疲労を緩和し、それに応じて
ねじ穴26…での締結強度低下を防止することができ
る。
【0033】さらにシリンダヘッド10には、シリンダ
ヘッド10のシリンダブロック11との合わせ面24か
ら前記第1冷却通路21もしくは第2冷却通路22
1 …,222 まで貫通する複数の第3冷却通路23
1 …,232 …,233 …,234 …が設けられてお
り、シリンダブロック11の冷却通路27から流通して
きた冷却媒体を第3冷却通路231 …から第2冷却通路
221 …,222 を経由して第1冷却通路21に流通さ
せるか、第3冷却通路231 …,232 …,233 …,
234 …から第1冷却通路21に流通させるようにして
シリンダヘッド10を冷却することができる。しかもそ
のような冷却通路21,221 …,222 ,231…,
232 …,233 …,234 …は、シリンダヘッド10
の金型鋳造時に中子311 ,312 ,321 …,3
22 ,331 …,332 …,333 …,334 …により
形成されるものであり、各冷却通路21,221 …,2
22 ,231 …,232 …,233 …,234 …の連通
部は、中子311 ,312 ,321 …,322 ,331
…,332 …,333 …,334 …の相互接触により形
成されるものであるので、冷却通路21,221 …,2
22 ,231 …,232 …,233…,234 …を形成
するための機械加工を金型鋳造後にシリンダヘッド10
に施すことが不要であり、加工工数の低減を図ることが
できる。
【0034】さらに排気ポート17…において、シリン
ダヘッド10の第2側面10b寄りの部分が、第2中子
321 …,322 と平行な第4中子34による形成を可
能として形成されるものであることにより、排気ポート
17…の一部を金型鋳造時に形成するようにして、加工
工数をより一層低減することができる。
【0035】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0036】たとえば本発明は、多気筒内燃機関用のシ
リンダヘッドに限定されるものではなく、単気筒内燃機
関のシリンダヘッドにも適用可能であり、また第1冷却
通路21が単一の第1中子により形成されるものであっ
てもよく、さらに吸気ポート16および排気ポート17
が1気筒あたり複数ずつ設けられるシリンダヘッドにも
適用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、第2冷却通路を流通する冷却媒体と排気ポートの近
傍でのシリンダヘッドとの間での熱伝達を促進し、機関
の始動時に第1および第2冷却通路を流通する冷却媒体
を速やかに昇温せしめて機関を比較的短い時間で暖機す
ることが可能となり、また排気側の弁座を効率よく冷却
することができるとともに、高温となる排気マニホール
ドの近傍を冷却することにより、合成樹脂から成るヘッ
ドカバーやヘッドカバーおよびシリンダヘッド官のガス
ケットへの熱影響を緩和することができる。
【0038】また請求項2記載の発明によれば、ねじ穴
の近傍でシリンダヘッドが過度に高温となることを回避
して、低温および高温の繰返しによる材料の疲労を緩和
し、それに応じてねじ穴での締結強度低下を防止するこ
とができる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、相互に連な
った第1、第2および第3冷却通路を、シリンダヘッド
の金型鋳造時にそれらの冷却通路にそれぞれ対応した第
1、第2および第3中子によって同時に形成するように
して、冷却通路を形成するための機械加工を金型鋳造後
にシリンダヘッドに施すことを不要とし、加工工数の低
減を図ることができる。
【0040】さらに請求項4記載の発明によれば、金型
鋳造時に排気ポートの一部を第4中子により同時に形成
するようにして、加工工数をより一層低減することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダヘッドの側面図であって図2の1矢視
方向から見た図である。
【図2】図1の2矢視底面図である。
【図3】図2の3−3線に沿うシリンダヘッドの縦断面
図である。
【図4】図2の4−4線に沿うシリンダヘッドの縦断面
図である。
【図5】図3の5−5線断面図である。
【図6】金型鋳造時の中子の配置を示す平面図である。
【符号の説明】
10・・・シリンダヘッド 10a・・・シリンダヘッドの第1側面 10b・・・シリンダヘッドの第2側面 11・・・シリンダブロック 121 ,122 ,123 ,124 ・・・シリンダ 13・・・ピストン 14・・・燃焼室 15・・・凹部 16・・・吸気ポート 17・・・排気ポート 21・・・第1冷却通路 221 ,222 ・・・第2冷却通路 231 ,232 ,233 ,234 ・・・第3冷却通路 24・・・合わせ面 25・・・排気マニホールド 26・・・ねじ穴 311 ,312 ・・・第1中子 321 ,322 ・・・第2中子 331 ,332 ,333 ,334 ・・・第3中子 34・・・第4中子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 保 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロック(11)に設けられた
    シリンダ(121 ,122 ,123 ,124 )に摺動自
    在に嵌合するピストン(13)の頂部との間に燃焼室
    (14)を形成する凹部(15)がシリンダヘッド(1
    0)の下面に設けられ、前記凹部(15)に内端を通じ
    させるとともにシリンダヘッド(10)の幅方向一側の
    第1側面(10a)に外端を開口せしめる吸気ポート
    (16)と、前記凹部(15)に内端を通じさせるとと
    もにシリンダヘッド(10)の幅方向他側の第2側面
    (10b)に外端を開口せしめる排気ポート(17)と
    がシリンダヘッド(10)に設けられるシリンダヘッド
    構造において、シリンダヘッド(10)の幅方向中央部
    で凹部(15)の上方に位置する第1冷却通路(21)
    と、シリンダヘッド(10)の第2側面(10b)から
    第1冷却通路(21)まで貫通する第2冷却通路(22
    1 ,222 )とがシリンダヘッド(10)に設けられ、
    第2冷却通路(221 ,222 )は、少なくとも前記第
    2側面(10b)寄りの部分で排気ポート(17)に近
    接して形成されることを特徴とするシリンダヘッド構
    造。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッド(10)の第2側面(1
    0b)に、排気マニホールド(25)を締結するための
    有底のねじ穴(26)が設けられ、第2冷却通路(21
    1 ,212 )が、該ねじ穴(26)に近接してシリンダ
    ヘッド(10)に設けられることを特徴とする請求項1
    記載のシリンダヘッド構造。
  3. 【請求項3】 シリンダブロック(11)に設けられた
    シリンダ(121 〜124 )に摺動自在に嵌合するピス
    トン(13)の頂部との間に燃焼室(14)を形成する
    凹部(15)がシリンダヘッド(10)の下面に設けら
    れ、前記凹部(15)に内端を通じさせるとともにシリ
    ンダヘッド(10)の幅方向一側の第1側面(10a)
    に外端を開口せしめる吸気ポート(16)と、前記凹部
    (15)に内端を通じさせるとともにシリンダヘッド
    (10)の幅方向他側の第2側面(10b)に外端を開
    口せしめる排気ポート(17)とが、金型鋳造により形
    成されるシリンダヘッド(10)に設けられるシリンダ
    ヘッド構造において、シリンダヘッド(10)の幅方向
    にほぼ直交する方向で直線状に延びる第1中子(3
    11 ,312 )によって金型鋳造時に形成される第1冷
    却通路(21)が、シリンダヘッド(10)の幅方向中
    央部で凹部(15)の上方に設けられ、シリンダヘッド
    (10)の第2側面(10b)から前記幅方向にほぼ沿
    って直線状に延びる第2中子(321 ,322 )によっ
    て金型鋳造時に形成される第2冷却通路(221 ,22
    2 )が、前記第2側面(10b)から第1冷却通路(2
    1)まで貫通して設けられ、第1および第2中子(31
    1 ,312 ;321 ,322 )とほぼ直交する方向で直
    線状に延びる第3中子(331 ,332 ,333 ,33
    4 )によって金型鋳造時に形成される複数の第3冷却通
    路(231 ,232 ,233,234 )が、シリンダヘ
    ッド(10)のシリンダブロック(11)との合わせ面
    (24)から前記第1冷却通路(21)もしくは第2冷
    却通路(221 ,22 2 )まで貫通して設けられること
    を特徴とするシリンダヘッド構造。
  4. 【請求項4】 前記排気ポート(17)においてシリン
    ダヘッド(10)の第2側面(10b)寄りの部分が、
    シリンダヘッド(10)の金型鋳造時に前記第2中子
    (321 ,322 )と平行な方向に抜くことを可能とし
    た第4中子(34)による形成を可能とした形状に形成
    されることを特徴とする請求項3記載のシリンダヘッド
    構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2469825A (en) * 2009-04-29 2010-11-03 Gm Global Tech Operations Inc I.c. engine cylinder head combustion chamber cooling passage arrangement and casting mould
JP2011001906A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Honda Motor Co Ltd 油圧式ラッシュアジャスタ取付孔構造及びその製造方法
JP2012031846A (ja) * 2010-06-29 2012-02-16 Mazda Motor Corp 水冷式エンジンの冷却装置及びその製造方法

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