JPH10123093A - 固体電解質水素センサ - Google Patents
固体電解質水素センサInfo
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- JPH10123093A JPH10123093A JP8297185A JP29718596A JPH10123093A JP H10123093 A JPH10123093 A JP H10123093A JP 8297185 A JP8297185 A JP 8297185A JP 29718596 A JP29718596 A JP 29718596A JP H10123093 A JPH10123093 A JP H10123093A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrogen
- zno
- solid electrolyte
- sensor
- ppm
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 イットリア安定化ジルコニア(YSZ)チュ
ーブの外面にZnOから成る検知極を設け、内面にプラ
チナ黒から成る参照極を設ける。 【効果】 450〜600℃程度の高温で、水素に対し
高感度かつ選択的で高応答性の水素センサが得られる。
ーブの外面にZnOから成る検知極を設け、内面にプラ
チナ黒から成る参照極を設ける。 【効果】 450〜600℃程度の高温で、水素に対し
高感度かつ選択的で高応答性の水素センサが得られる。
Description
【0001】
【発明の利用分野】この発明は、安定化ジルコニア等の
固体電解質を用いた水素センサの改良に関し、特に高温
での水素の選択的検出に関する。
固体電解質を用いた水素センサの改良に関し、特に高温
での水素の選択的検出に関する。
【0002】
【従来技術】発明者らは、安定化ジルコニア等の酸素イ
オン導電性固体電解質を用いて、各種の可燃性ガスやN
Ox等のガスを検出することを研究してきた。これらの
検出には混成電位を用い、例えば可燃性ガスの検出の場
合、検出極での可燃性ガスの酸化電流と酸素の還元電流
とを平衡させ、酸化電流と還元電流とが等しい際の混成
電位から検出を行う。そして発明者らは、検知極にWO
3を用いると硫化水素を選択的に検出し得ることを見い
出した(ケミストリーレターズ(CHEMISTRY LETTERS)
1994,1733-1736)。また検知極にCdMn2O4を用いる
と、NOxを選択的に検出し得ることを見い出した(ジ
ャーナルオブザエレクトロケミカルソサイエティー (J.
Electrochem. Soc.), 143 (2), L33-L35 (1996))。
オン導電性固体電解質を用いて、各種の可燃性ガスやN
Ox等のガスを検出することを研究してきた。これらの
検出には混成電位を用い、例えば可燃性ガスの検出の場
合、検出極での可燃性ガスの酸化電流と酸素の還元電流
とを平衡させ、酸化電流と還元電流とが等しい際の混成
電位から検出を行う。そして発明者らは、検知極にWO
3を用いると硫化水素を選択的に検出し得ることを見い
出した(ケミストリーレターズ(CHEMISTRY LETTERS)
1994,1733-1736)。また検知極にCdMn2O4を用いる
と、NOxを選択的に検出し得ることを見い出した(ジ
ャーナルオブザエレクトロケミカルソサイエティー (J.
Electrochem. Soc.), 143 (2), L33-L35 (1996))。
【0003】ところで水素の検出に関して、Sb2O5等
のプロトン導電体を用い、室温〜100℃程度の温度で
水素を検出することが知られている。また同様に金属酸
化物半導体ガスセンサ材料のSnO2をシリコーン蒸気で
被毒し、水素以外のガスへの感度を消滅させて水素選択
性を得ることが知られている。しかしながらこれらのセ
ンサはいずれも室温〜200℃程度で作動するものであ
り、高温での水素の検出には適してない。
のプロトン導電体を用い、室温〜100℃程度の温度で
水素を検出することが知られている。また同様に金属酸
化物半導体ガスセンサ材料のSnO2をシリコーン蒸気で
被毒し、水素以外のガスへの感度を消滅させて水素選択
性を得ることが知られている。しかしながらこれらのセ
ンサはいずれも室温〜200℃程度で作動するものであ
り、高温での水素の検出には適してない。
【0004】
【発明の課題】この発明の課題は、高温で水素選択的で
高感度かつ高速応答の固体電解質水素センサを得ること
にある。
高感度かつ高速応答の固体電解質水素センサを得ること
にある。
【0005】
【発明の構成】この発明の固体電解質水素センサは、酸
素イオン導電性固体電解質の表面に、ZnO,SnO2,
In2O3からなる群の少なくとも一員の金属酸化物半導
体を用いた検知極と、ZnO,SnO2,In2O3をいずれ
も含有しない参照極とを設けたことを特徴とする。好ま
しくは、金属酸化物半導体をZnOとする。ここにZnO
やSnO2,In2O3には、水素以外のガスへの感度を発
現させない範囲で添加物を加えても良い。そして検知極
材料として最も好ましいのは、水素感度の高いZnOで
ある。参照極には例えばPt,Au,Ir,Rh等の貴金属
や、WO3,TiO2,CuO等の金属酸化物半導体を用い
る。また固体電解質は、安定化ジルコニアに限らず、C
eO2系等の他の酸素イオン導電性固体電解質でも良い。
素イオン導電性固体電解質の表面に、ZnO,SnO2,
In2O3からなる群の少なくとも一員の金属酸化物半導
体を用いた検知極と、ZnO,SnO2,In2O3をいずれ
も含有しない参照極とを設けたことを特徴とする。好ま
しくは、金属酸化物半導体をZnOとする。ここにZnO
やSnO2,In2O3には、水素以外のガスへの感度を発
現させない範囲で添加物を加えても良い。そして検知極
材料として最も好ましいのは、水素感度の高いZnOで
ある。参照極には例えばPt,Au,Ir,Rh等の貴金属
や、WO3,TiO2,CuO等の金属酸化物半導体を用い
る。また固体電解質は、安定化ジルコニアに限らず、C
eO2系等の他の酸素イオン導電性固体電解質でも良い。
【0006】
【発明の作用と効果】発明者は検知極の材料について実
験を繰り返し、ZnOとSnO2並びにIn2O3からなる群
の少なくとも一員の金属酸化物半導体を検知極材料とす
ると、例外的に水素選択性が得られることを見い出し
た。そしてこのような水素選択性は450〜600℃程
度の高温域において得られ、しかも水素に対する起電力
の変化は大きく、かつ応答性能も優れている。この結
果、従来困難であった、高温域において水素選択的でか
つ応答に優れ、高感度な固体電解質水素センサが得られ
る。
験を繰り返し、ZnOとSnO2並びにIn2O3からなる群
の少なくとも一員の金属酸化物半導体を検知極材料とす
ると、例外的に水素選択性が得られることを見い出し
た。そしてこのような水素選択性は450〜600℃程
度の高温域において得られ、しかも水素に対する起電力
の変化は大きく、かつ応答性能も優れている。この結
果、従来困難であった、高温域において水素選択的でか
つ応答に優れ、高感度な固体電解質水素センサが得られ
る。
【0007】
【0008】
【センサの作製と構造】図1に実施例の固体電解質水素
センサの構造を示す。2は固体電解質水素センサで、4
は8mol%のY2O3で安定化したZrO2(イットリア
安定化ジルコニア:YSZ)チューブで、その一端が閉
じている。YSZチューブ4は長さが30cm、内径が
5mmかつ外径が8mmである。6はYSZチューブ4
の先端に設けたZnO層で、8はリード取り付け用のPt
金網で、ZnO層6の外側に設け、これらを合わせて検
知極10と呼ぶ。なお検知極10におけるPt網8の役
割はリードと検知極10との電気的接触であり、Ptに
限らず任意の金網や導電性ペースト等を用いても良い。
12はYSZチューブ4の内面先端に塗布したPt層
で、14は同様のPt金網である。Pt層12とPt金網
14とを総称して参照極16と呼ぶ。検知極10と参照
極16にはそれぞれリード18,18を取り付け、YS
Zチューブ4の内部には例えばヒータ20を収容して、
450〜600℃程度の動作温度に加熱できるようにす
る。
センサの構造を示す。2は固体電解質水素センサで、4
は8mol%のY2O3で安定化したZrO2(イットリア
安定化ジルコニア:YSZ)チューブで、その一端が閉
じている。YSZチューブ4は長さが30cm、内径が
5mmかつ外径が8mmである。6はYSZチューブ4
の先端に設けたZnO層で、8はリード取り付け用のPt
金網で、ZnO層6の外側に設け、これらを合わせて検
知極10と呼ぶ。なお検知極10におけるPt網8の役
割はリードと検知極10との電気的接触であり、Ptに
限らず任意の金網や導電性ペースト等を用いても良い。
12はYSZチューブ4の内面先端に塗布したPt層
で、14は同様のPt金網である。Pt層12とPt金網
14とを総称して参照極16と呼ぶ。検知極10と参照
極16にはそれぞれリード18,18を取り付け、YS
Zチューブ4の内部には例えばヒータ20を収容して、
450〜600℃程度の動作温度に加熱できるようにす
る。
【0009】水素センサ2を以下のようにして作製し
た。YSZチューブ4の内面先端にPtペーストを塗布
し、1200℃で30分間焼成した。これとは別にZn
Cl2等の金属塩化物の水溶液をアンモニア水で中和
し、得られた沈澱を600℃で空気中5時間焼成し、Z
nO等の酸化物とした。得られた酸化物を粉砕し、α−
テルピネオールとエチルセルロースとを混合してペース
ト状にし、YSZチューブ4の先端に塗布し、600℃
で4時間空気中で焼成して膜厚約30μmのZnO層等
6とした。次にZnO層6等とPt層12とにPt金網
8,14等を取り付け、これらにリード18,18を取
り付けてセンサ2を完成した。なお発明者はZnO以外
の金属酸化物半導体材料も用いたが、以下特に断らない
限り、検知極6の材料にZnOを用いたものとして説明
する。
た。YSZチューブ4の内面先端にPtペーストを塗布
し、1200℃で30分間焼成した。これとは別にZn
Cl2等の金属塩化物の水溶液をアンモニア水で中和
し、得られた沈澱を600℃で空気中5時間焼成し、Z
nO等の酸化物とした。得られた酸化物を粉砕し、α−
テルピネオールとエチルセルロースとを混合してペース
ト状にし、YSZチューブ4の先端に塗布し、600℃
で4時間空気中で焼成して膜厚約30μmのZnO層等
6とした。次にZnO層6等とPt層12とにPt金網
8,14等を取り付け、これらにリード18,18を取
り付けてセンサ2を完成した。なお発明者はZnO以外
の金属酸化物半導体材料も用いたが、以下特に断らない
限り、検知極6の材料にZnOを用いたものとして説明
する。
【0010】図2は変形例の固体電解質水素センサ22
を示し、24は同様のYSZ板で、26はZnO層であ
り、28,32,36はPt層、34は膜状のヒータで
ある。そしてZnO層26とPt層28とで検知極30を
構成し、Pt層32で参照極を構成する。図2の変形例
の作用や特性は、特に断らない限り図1の実施例と同様
である。以下に図1の固体電解質水素センサ2の特性を
示す。
を示し、24は同様のYSZ板で、26はZnO層であ
り、28,32,36はPt層、34は膜状のヒータで
ある。そしてZnO層26とPt層28とで検知極30を
構成し、Pt層32で参照極を構成する。図2の変形例
の作用や特性は、特に断らない限り図1の実施例と同様
である。以下に図1の固体電解質水素センサ2の特性を
示す。
【0011】
【結果】検知極の材質を種々に変化させて200ppm
の水素とCOとに対する起電力を測定した。測定ではヒ
ータ20を用いずセンサ2を流通系におき、センサや雰
囲気の温度を450〜600℃程度に保って、起電力を
測定した。結果を表1に示す。なおセンサ2の構造は図
1のもので、この場合の測定温度は600℃である。さ
て表1から明らかなように、ZnOやSnO2並びにIn2
O3では水素に対して高い感度が得られ、これ以外の金
属酸化物では水素に対する起電力の変化は極めて小さ
い。また検知極材料を貴金属とすると、600℃では水
素感度は極めて小さかった。これに対してZnOやSnO
2,In2O3では水素感度は高く、またCO感度は小さ
く、センサは水素選択性を示す。これらのことから、水
素センサ材料として用い得る検知極の材質はZnO,Sn
O2,In2O3のいずれかに限られる。そしてこれらの内
で最も水素感度が高かったのはZnOで、以下にZnOつ
いて特性を示す。
の水素とCOとに対する起電力を測定した。測定ではヒ
ータ20を用いずセンサ2を流通系におき、センサや雰
囲気の温度を450〜600℃程度に保って、起電力を
測定した。結果を表1に示す。なおセンサ2の構造は図
1のもので、この場合の測定温度は600℃である。さ
て表1から明らかなように、ZnOやSnO2並びにIn2
O3では水素に対して高い感度が得られ、これ以外の金
属酸化物では水素に対する起電力の変化は極めて小さ
い。また検知極材料を貴金属とすると、600℃では水
素感度は極めて小さかった。これに対してZnOやSnO
2,In2O3では水素感度は高く、またCO感度は小さ
く、センサは水素選択性を示す。これらのことから、水
素センサ材料として用い得る検知極の材質はZnO,Sn
O2,In2O3のいずれかに限られる。そしてこれらの内
で最も水素感度が高かったのはZnOで、以下にZnOつ
いて特性を示す。
【0012】
【表1】検知極の材質と水素感度 △EMF材質 200ppm H2 200ppm CO ZnO −136 −9 SnO2 −95 −1 In2O3 −55 −7 WO3 −7 −7 TiO2 −7 〜0 CuO −1 〜0 Fe2O3 −1 〜0 Mn3O4 〜0 〜0 Co3O4 〜0 〜0 Cr2O3 〜0 〜0 NiO 〜0 〜0 * 測定温度は600℃.
【0013】図3に。検知極にZnOを用いた場合(以
下同様)の、水素濃度と起電力との関係を示す。図3に
示すように、起電力は450〜600℃で50〜500
ppmの範囲で、水素濃度の対数に対して直線的に変化
した。測定温度を低下させるほど、水素中の起電力の空
気中での値(起電力0)からの変化は増加するが、水素
濃度に対する起電力の勾配は僅かに緩やかになる。60
0℃では空気中に対する50ppmの水素での起電力の
変化は約−75mVで、水素濃度が1桁変化すると起電
力は約−100mV変化する。500℃や600℃での
空気中と200ppmの水素中との間の応答波形を図4
に示す。600℃では、200ppmの水素に対する9
0%応答時間は、空気中から水素中へで約5秒、水素中
から空気中へで約10秒である。
下同様)の、水素濃度と起電力との関係を示す。図3に
示すように、起電力は450〜600℃で50〜500
ppmの範囲で、水素濃度の対数に対して直線的に変化
した。測定温度を低下させるほど、水素中の起電力の空
気中での値(起電力0)からの変化は増加するが、水素
濃度に対する起電力の勾配は僅かに緩やかになる。60
0℃では空気中に対する50ppmの水素での起電力の
変化は約−75mVで、水素濃度が1桁変化すると起電
力は約−100mV変化する。500℃や600℃での
空気中と200ppmの水素中との間の応答波形を図4
に示す。600℃では、200ppmの水素に対する9
0%応答時間は、空気中から水素中へで約5秒、水素中
から空気中へで約10秒である。
【0014】図5に、ZnOを検知極に用いたセンサで
の、各種ガスに対する起電力を示す。測定温度は600
℃で、H2,CH4,CO,NO2,及びNOに対してガ
ス濃度を200ppmとし,CO2に対して8000p
pmとし、H2Oに対して3565Paとした。図5か
ら明らかなように、水素選択性は極めて高い。
の、各種ガスに対する起電力を示す。測定温度は600
℃で、H2,CH4,CO,NO2,及びNOに対してガ
ス濃度を200ppmとし,CO2に対して8000p
pmとし、H2Oに対して3565Paとした。図5か
ら明らかなように、水素選択性は極めて高い。
【0015】図6に、600℃で(検知極材料はZn
O)200ppmの水素と空気中との間で、雰囲気を繰
り返し切り替えた際の応答波形を示す。雰囲気の切り替
えを繰り返し行っても応答波形は一定で、検出の繰り返
しに伴う感度の劣化は見られない。
O)200ppmの水素と空気中との間で、雰囲気を繰
り返し切り替えた際の応答波形を示す。雰囲気の切り替
えを繰り返し行っても応答波形は一定で、検出の繰り返
しに伴う感度の劣化は見られない。
【0016】図7に、実施例のセンサ2(検知極にZn
Oを使用)を、430時間600℃に加熱した際の特性
を示す。空気中での起電力と200ppmの水素中での
起電力は共に極めて安定で、センサの信頼性は高い。
Oを使用)を、430時間600℃に加熱した際の特性
を示す。空気中での起電力と200ppmの水素中での
起電力は共に極めて安定で、センサの信頼性は高い。
【0017】センサの動作機構を検討する。実施例の固
体電解質水素センサは、式(1)の電池からなるものと見
なすことができる。 air, Pt|YSZ|ZnO,Pt,H2(+air) (1) 即ちイットリア安定化ジルコニア(YSZ)は参照極で
Ptに接触し、検知極でZnOに直接接触してPtには接
触しない。このためYSZとZnOとの界面には非ネル
ンスト型の挙動が生じ、ZnOが検知極材料として作用
し、Pt金網は単なる集電体として作用する。さて空気
と水素とが共存していると、YSZとZnOとの界面に
は式(2)の酸素の電気化学的還元反応と、式(3)の水素の
電気化学的酸化反応とが進行する。 O2 + 4e- → 2O2- (2) H2 + O2- → H2O + 2e- (3) これらの2つの電気化学反応の混成電位が検知極10の
電位となり、検知極10と参照極16間に電流が流れな
いものとすると、式(2)の反応電流と式(3)の反応電流は
等しく、これらの電流が平衡することから、検知極10
の電位が定まる。これらの内で水素感度の発現に寄与す
るのは(3)の水素の電気化学的酸化反応であり、検知極
で上記の電気化学反応とは別個に水素の接触的酸化反応
が進行する場合、感度は減少する。また同様に検知極の
式(3)の反応に対する活性が低い場合も、水素感度は低
下する。
体電解質水素センサは、式(1)の電池からなるものと見
なすことができる。 air, Pt|YSZ|ZnO,Pt,H2(+air) (1) 即ちイットリア安定化ジルコニア(YSZ)は参照極で
Ptに接触し、検知極でZnOに直接接触してPtには接
触しない。このためYSZとZnOとの界面には非ネル
ンスト型の挙動が生じ、ZnOが検知極材料として作用
し、Pt金網は単なる集電体として作用する。さて空気
と水素とが共存していると、YSZとZnOとの界面に
は式(2)の酸素の電気化学的還元反応と、式(3)の水素の
電気化学的酸化反応とが進行する。 O2 + 4e- → 2O2- (2) H2 + O2- → H2O + 2e- (3) これらの2つの電気化学反応の混成電位が検知極10の
電位となり、検知極10と参照極16間に電流が流れな
いものとすると、式(2)の反応電流と式(3)の反応電流は
等しく、これらの電流が平衡することから、検知極10
の電位が定まる。これらの内で水素感度の発現に寄与す
るのは(3)の水素の電気化学的酸化反応であり、検知極
で上記の電気化学反応とは別個に水素の接触的酸化反応
が進行する場合、感度は減少する。また同様に検知極の
式(3)の反応に対する活性が低い場合も、水素感度は低
下する。
【0018】図8に、検知極材料にZnOを用いた際
の、酸素濃度の変化に対する起電力の変化を示す。なお
水素濃度は0ppmと200ppmとの2種類とし、測
定温度は600℃である。
の、酸素濃度の変化に対する起電力の変化を示す。なお
水素濃度は0ppmと200ppmとの2種類とし、測
定温度は600℃である。
【0019】図9に、550℃での空気中,空気+50
ppmの水素中,及び空気+200ppmの水素中での
分極特性を示す。即ち各雰囲気で、検知極と参照極間の
電圧とその間の電流との関係を示したものが図9で、例
えば空気中で両極間の電圧を0とすると、雰囲気が等し
いため分極電流は0となる。さて図9の結果を整理する
と、各雰囲気で水素の電気化学的酸化反応(式(3))に
対する分極特性を求めることができる。これらを図10
にプロットしなおした。ここで水素の酸化電流と酸素の
還元電流とが一致する点が混成電位となる。この図か
ら、50ppmの水素に対する酸化電流と酸素の還元電
流とが一致する混成電位は−135mVであり、センサ
起電力の実測値−134mVとよく一致する。同様に2
00ppmの水素に対する酸化電流と酸素の還元電流が
一致する電位は−190mVであり、センサ起電力の測
定値−188mVとよく一致する。従って実施例での水
素の検出機構は、式(2),(3)の同時進行に伴う混成電位
モデルで説明できることが明らかである。
ppmの水素中,及び空気+200ppmの水素中での
分極特性を示す。即ち各雰囲気で、検知極と参照極間の
電圧とその間の電流との関係を示したものが図9で、例
えば空気中で両極間の電圧を0とすると、雰囲気が等し
いため分極電流は0となる。さて図9の結果を整理する
と、各雰囲気で水素の電気化学的酸化反応(式(3))に
対する分極特性を求めることができる。これらを図10
にプロットしなおした。ここで水素の酸化電流と酸素の
還元電流とが一致する点が混成電位となる。この図か
ら、50ppmの水素に対する酸化電流と酸素の還元電
流とが一致する混成電位は−135mVであり、センサ
起電力の実測値−134mVとよく一致する。同様に2
00ppmの水素に対する酸化電流と酸素の還元電流が
一致する電位は−190mVであり、センサ起電力の測
定値−188mVとよく一致する。従って実施例での水
素の検出機構は、式(2),(3)の同時進行に伴う混成電位
モデルで説明できることが明らかである。
【0020】
【表2】 混成電位の計算値と起電力の測定値 H2濃度 混成電位の計算値(mV) 起電力の測定値(mV) 50ppm −135 −134 200ppm −190 −188 * センサは検知極にZnOを用い,測定温度は550℃.
【図1】 実施例の固体電解質水素センサの要部断面
図
図
【図2】 変形例の固体電解質水素センサの断面図
【図3】 ZnOを用いた実施例での起電力の水素濃
度依存性を示す特性図
度依存性を示す特性図
【図4】 ZnOを用いた実施例での、200ppm
の水素に対する応答波形を示す特性図
の水素に対する応答波形を示す特性図
【図5】 ZnOを用いた実施例での、600℃での
各種ガスに対する起電力変化を示す特性図
各種ガスに対する起電力変化を示す特性図
【図6】 ZnOを用いた実施例での、600℃での
200ppm水素に対する応答波形を示す特性図
200ppm水素に対する応答波形を示す特性図
【図7】 ZnOを用いた実施例での、600℃での
約20日間の経時特性を示す特性図
約20日間の経時特性を示す特性図
【図8】 ZnOを用いた実施例での、600℃での
起電力の酸素濃度依存性を示す特性図
起電力の酸素濃度依存性を示す特性図
【図9】 ZnOを用いた実施例での、550℃での
分極特性を示す特性図
分極特性を示す特性図
【図10】 図9のデータを再プロットした特性図
2,22 水素センサ 4,24 ZrO2 6,26 ZnO層 8,14 Pt金網 10,30 検知極 12,28,32,36 Pt層 16 参照極 18 リード 20,34 ヒータ
Claims (2)
- 【請求項1】 酸素イオン導電性固体電解質の表面に、
ZnO,SnO2,In2O3からなる群の少なくとも一員の
金属酸化物半導体を用いた検知極と、ZnO,SnO2,
In2O3をいずれも含有しない参照極とを設けた固体電
解質水素センサ。 - 【請求項2】 前記金属酸化物半導体をZnOとしたこ
とを特徴とする、請求項1の固体電解質水素センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29718596A JP3775704B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 固体電解質水素センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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