JPH10124063A - 楽音合成装置 - Google Patents
楽音合成装置Info
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- JPH10124063A JPH10124063A JP8283630A JP28363096A JPH10124063A JP H10124063 A JPH10124063 A JP H10124063A JP 8283630 A JP8283630 A JP 8283630A JP 28363096 A JP28363096 A JP 28363096A JP H10124063 A JPH10124063 A JP H10124063A
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- data
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 楽音データの倍音成分を増幅状態から減少状
態(すなわち過共振状態から共振ミュート状態)まで連
続的に変化させることのできる楽音合成装置を提供す
る。 【解決手段】 波形データを元波形より過共振にしたい
場合は、セレクタ10が波形データを巡回型コムフィル
タ21の伝送経路に送り、それによって過共振状態を実
現し、倍音成分を減少させたい場合は、非巡回型コムフ
ィルタ22の伝送経路に送り、それによって倍音成分の
減少を実現する。さらに遅延経路のデータのレベル制御
も行われて共振レベルを自由に制御できる。
態(すなわち過共振状態から共振ミュート状態)まで連
続的に変化させることのできる楽音合成装置を提供す
る。 【解決手段】 波形データを元波形より過共振にしたい
場合は、セレクタ10が波形データを巡回型コムフィル
タ21の伝送経路に送り、それによって過共振状態を実
現し、倍音成分を減少させたい場合は、非巡回型コムフ
ィルタ22の伝送経路に送り、それによって倍音成分の
減少を実現する。さらに遅延経路のデータのレベル制御
も行われて共振レベルを自由に制御できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器の音源な
どに用いられる楽音合成装置、特に自然楽器の発音メカ
ニズムを電子回路で模擬した方式(以下、物理モデル方
式とする)に基づく楽音合成装置に関する。
どに用いられる楽音合成装置、特に自然楽器の発音メカ
ニズムを電子回路で模擬した方式(以下、物理モデル方
式とする)に基づく楽音合成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、前述したような物理モデル方式に
基づく楽音合成装置が種々提案されている(例えば特開
昭62ー109093号公報参照)。
基づく楽音合成装置が種々提案されている(例えば特開
昭62ー109093号公報参照)。
【0003】以下、図面を参照しながら従来の楽音合成
装置について説明する。図3は従来の楽音合成装置のブ
ロック図である。図3において、101は予めメモリな
どに記憶した駆動データを読み出す駆動データ発生部、
102はデータを所定時間遅延させる遅延部、103は
フィルタ部、104は乗算部、105は加算部、106
は遅延部102の遅延時間を制御する遅延制御部、10
7はフィルタ部103、乗算部104を制御する音色制
御部、108は遅延部102,フィルタ部103,乗算
部104,加算部105をまとめた巡回型コムフィルタ
である。
装置について説明する。図3は従来の楽音合成装置のブ
ロック図である。図3において、101は予めメモリな
どに記憶した駆動データを読み出す駆動データ発生部、
102はデータを所定時間遅延させる遅延部、103は
フィルタ部、104は乗算部、105は加算部、106
は遅延部102の遅延時間を制御する遅延制御部、10
7はフィルタ部103、乗算部104を制御する音色制
御部、108は遅延部102,フィルタ部103,乗算
部104,加算部105をまとめた巡回型コムフィルタ
である。
【0004】以上のように構成された従来の楽音合成装
置について、以下にその動作説明をする。
置について、以下にその動作説明をする。
【0005】駆動データ発生部101が、楽器の共振部
(例えば管や弦)を駆動する際に得られる振動(例えば
弦をはじく際に指から弦に与えられる力など)に相当す
る駆動データを巡回型コムフィルタ108に入力する。
巡回型コムフィルタ108は楽器の共振部(管や弦)に
相当する回路で、遅延部102、フィルタ部103,乗
算部104,加算部105から成り、まず駆動データ発
生部101から出力された信号は加算部105に入力さ
れ、加算部105の一方の入力信号となる。加算部10
5を出た信号は遅延部102に入力される。遅延制御部
106は出力すべき楽音の音高情報に基づき遅延部10
2に遅延段数Mを出力する。なお出力すべき楽音の周期
TMとMの関係を(数1)に示す。
(例えば管や弦)を駆動する際に得られる振動(例えば
弦をはじく際に指から弦に与えられる力など)に相当す
る駆動データを巡回型コムフィルタ108に入力する。
巡回型コムフィルタ108は楽器の共振部(管や弦)に
相当する回路で、遅延部102、フィルタ部103,乗
算部104,加算部105から成り、まず駆動データ発
生部101から出力された信号は加算部105に入力さ
れ、加算部105の一方の入力信号となる。加算部10
5を出た信号は遅延部102に入力される。遅延制御部
106は出力すべき楽音の音高情報に基づき遅延部10
2に遅延段数Mを出力する。なお出力すべき楽音の周期
TMとMの関係を(数1)に示す。
【0006】
【数1】
【0007】遅延部102は読み書きメモリをいわゆる
リングメモリとして使用し、読み書きメモリの読み出し
アドレスに対して書き込みアドレスがM段先行するよう
にして、M段の遅延器として作用させ、データをフィル
タ部103に出力する。フィルタ部103はいわゆるロ
ーパスフィルタであり、音色制御部107によって与え
られたフィルタ係数により受け取ったデータをフィルタ
リング処理し乗算部104に出力する。乗算部104は
音色制御部107から出力された乗数を入力データに乗
算し加算部105に出力する。このようにして遅延部1
02、フィルタ部103,乗算部104,加算部105
は巡回型コムフィルタを形成する。
リングメモリとして使用し、読み書きメモリの読み出し
アドレスに対して書き込みアドレスがM段先行するよう
にして、M段の遅延器として作用させ、データをフィル
タ部103に出力する。フィルタ部103はいわゆるロ
ーパスフィルタであり、音色制御部107によって与え
られたフィルタ係数により受け取ったデータをフィルタ
リング処理し乗算部104に出力する。乗算部104は
音色制御部107から出力された乗数を入力データに乗
算し加算部105に出力する。このようにして遅延部1
02、フィルタ部103,乗算部104,加算部105
は巡回型コムフィルタを形成する。
【0008】すなわち、巡回型コムフィルタ108は遅
延部102の遅延段数Mに対応した周波数を1次成分と
して、整数次倍音に共振峰を形成するコムフィルタとし
て作用し、駆動データがコムフィルタ内を巡回すること
により合成データを得ることになる。また、フィルタ部
103のローパスフィルタの制御とは巡回型コムフィル
タ108で形成される共振倍音の高域遮断特性の制御で
あり、乗算部104の乗数制御とは共振峰のレベル制御
であるので、この両者を制御する音色制御部107は合
成楽音の音色コントロールを行っているに他ならない。
延部102の遅延段数Mに対応した周波数を1次成分と
して、整数次倍音に共振峰を形成するコムフィルタとし
て作用し、駆動データがコムフィルタ内を巡回すること
により合成データを得ることになる。また、フィルタ部
103のローパスフィルタの制御とは巡回型コムフィル
タ108で形成される共振倍音の高域遮断特性の制御で
あり、乗算部104の乗数制御とは共振峰のレベル制御
であるので、この両者を制御する音色制御部107は合
成楽音の音色コントロールを行っているに他ならない。
【0009】また駆動データは、巡回型コムフィルタ1
07の逆特性に楽器原音を畳み込むことによって得るこ
とができる。
07の逆特性に楽器原音を畳み込むことによって得るこ
とができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、駆動データに通常の楽器音(例えばギタ
ーのPCM原音)をもってきたとき、巡回型コムフィル
タの生成する共振峰により原音の倍音成分を増幅する
(いわゆる過共振の状態にする)ことは可能であるが、
倍音成分を減ずる(共振をミュートする)ことはできな
い、という問題点を有していた。
来の構成では、駆動データに通常の楽器音(例えばギタ
ーのPCM原音)をもってきたとき、巡回型コムフィル
タの生成する共振峰により原音の倍音成分を増幅する
(いわゆる過共振の状態にする)ことは可能であるが、
倍音成分を減ずる(共振をミュートする)ことはできな
い、という問題点を有していた。
【0011】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、楽音データの倍音成分を増幅状態から減少状態
(すなわち過共振状態から共振ミュート状態)まで連続
的に変化させることのできる楽音合成装置を提供するこ
とを目的とする。
ので、楽音データの倍音成分を増幅状態から減少状態
(すなわち過共振状態から共振ミュート状態)まで連続
的に変化させることのできる楽音合成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の楽音合成装置は、波形データを発生する波
形データ発生部と、波形データ発生部から出力された波
形データを巡回させ巡回中のデータを楽音データとして
取り出すようにして、その巡回経路の中に少なくとも所
定時間N遅延を行いレベル制御をする回路を有する巡回
型コムフィルタと、波形データ発生部から出力された波
形データと、該波形データを所定時間N遅延しレベル制
御をした後のデータとの減算を行い、減算結果を楽音デ
ータとして出力する非巡回型コムフィルタと、波形デー
タ発生部から出力された波形データを前記巡回型コムフ
ィルタと前記非巡回型コムフィルタのどちらの伝送経路
に出力するかを選択するセレクタと、セレクタの制御及
び前記巡回型コムフィルタ、非巡回型コムフィルタ中の
遅延経路のデータのレベル制御を行う制御部とを備えた
構成とする。
に、本発明の楽音合成装置は、波形データを発生する波
形データ発生部と、波形データ発生部から出力された波
形データを巡回させ巡回中のデータを楽音データとして
取り出すようにして、その巡回経路の中に少なくとも所
定時間N遅延を行いレベル制御をする回路を有する巡回
型コムフィルタと、波形データ発生部から出力された波
形データと、該波形データを所定時間N遅延しレベル制
御をした後のデータとの減算を行い、減算結果を楽音デ
ータとして出力する非巡回型コムフィルタと、波形デー
タ発生部から出力された波形データを前記巡回型コムフ
ィルタと前記非巡回型コムフィルタのどちらの伝送経路
に出力するかを選択するセレクタと、セレクタの制御及
び前記巡回型コムフィルタ、非巡回型コムフィルタ中の
遅延経路のデータのレベル制御を行う制御部とを備えた
構成とする。
【0013】
【作用】この構成によって、波形データ発生部から出力
される波形データを元波形より過共振にしたい場合は、
制御部の制御によりセレクタが波形データを巡回型コム
フィルタの伝送経路に送り、それによって過共振状態を
実現する。さらに遅延経路のデータのレベル制御も行わ
れて共振レベルの大小の調整も可能となる。また、波形
データ発生部から出力される波形データの倍音成分を減
少させたい場合は、制御部の制御によりセレクタが波形
データを非巡回型コムフィルタの伝送経路に送り、それ
によって倍音成分の減少を実現する。さらに遅延経路の
データのレベル制御も行われて倍音成分の減少の度合い
の調整も可能となる。
される波形データを元波形より過共振にしたい場合は、
制御部の制御によりセレクタが波形データを巡回型コム
フィルタの伝送経路に送り、それによって過共振状態を
実現する。さらに遅延経路のデータのレベル制御も行わ
れて共振レベルの大小の調整も可能となる。また、波形
データ発生部から出力される波形データの倍音成分を減
少させたい場合は、制御部の制御によりセレクタが波形
データを非巡回型コムフィルタの伝送経路に送り、それ
によって倍音成分の減少を実現する。さらに遅延経路の
データのレベル制御も行われて倍音成分の減少の度合い
の調整も可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例について、
図面を参照しながら説明する。
図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は本実施例における楽音合成装置の構
成を示すブロック図である。図1において、1は予めメ
モリなどに記憶した波形データを読み出す波形データ発
生部、2、6はデータを所定時間遅延させる遅延部、
3、7はフィルタ部、4、8は乗算部、5は加算部、9
は減算部、10は伝送経路の切り替えを行うセレクタ、
11は遅延部2、6の遅延時間を制御する遅延制御部、
12はフィルタ部3、7、乗算部4、8及びセレクタ1
0を制御する音色制御部、21は遅延部2,フィルタ部
3,乗算部4,加算部5をまとめた巡回型コムフィル
タ、22は遅延部6、フィルタ部7、乗算部8、減算部
9をまとめた非巡回型コムフィルタである。
成を示すブロック図である。図1において、1は予めメ
モリなどに記憶した波形データを読み出す波形データ発
生部、2、6はデータを所定時間遅延させる遅延部、
3、7はフィルタ部、4、8は乗算部、5は加算部、9
は減算部、10は伝送経路の切り替えを行うセレクタ、
11は遅延部2、6の遅延時間を制御する遅延制御部、
12はフィルタ部3、7、乗算部4、8及びセレクタ1
0を制御する音色制御部、21は遅延部2,フィルタ部
3,乗算部4,加算部5をまとめた巡回型コムフィル
タ、22は遅延部6、フィルタ部7、乗算部8、減算部
9をまとめた非巡回型コムフィルタである。
【0016】以上のように構成された楽音合成装置につ
いて、以下にその動作説明をする。まず波形データ発生
部1から出力された波形データは加算部5を経てセレク
タ10に向かう。セレクタ10は音色制御部12によっ
て信号を遅延部2への経路(巡回型コムフィルタ21の
遅延経路)に出力するか遅延部6への経路(非巡回型コ
ムフィルタ22の遅延経路)に出力するかを決定され
る。このとき減算部9に向かう経路は常に出力されてい
る。
いて、以下にその動作説明をする。まず波形データ発生
部1から出力された波形データは加算部5を経てセレク
タ10に向かう。セレクタ10は音色制御部12によっ
て信号を遅延部2への経路(巡回型コムフィルタ21の
遅延経路)に出力するか遅延部6への経路(非巡回型コ
ムフィルタ22の遅延経路)に出力するかを決定され
る。このとき減算部9に向かう経路は常に出力されてい
る。
【0017】音色制御部12が遅延部2への経路すなわ
ち巡回型コムフィルタ21の遅延経路を選ぶときは、波
形データ発生部1の出力波形データの倍音成分をさらに
増幅する(過共振にする)ときである。このときセレク
タ10は遅延部6への経路を絶っており、波形データ発
生部1から発生される波形データは巡回型コムフィルタ
21のみで倍音コントロールが行われ、減算部9を経て
合成信号として出力される。
ち巡回型コムフィルタ21の遅延経路を選ぶときは、波
形データ発生部1の出力波形データの倍音成分をさらに
増幅する(過共振にする)ときである。このときセレク
タ10は遅延部6への経路を絶っており、波形データ発
生部1から発生される波形データは巡回型コムフィルタ
21のみで倍音コントロールが行われ、減算部9を経て
合成信号として出力される。
【0018】巡回型コムフィルタ21の信号の流れは以
下の通りである。巡回型コムフィルタ21は楽器の共振
部(管や弦)に相当する回路で、遅延部2、フィルタ部
3,乗算部4,加算部5から成り、まず波形データ発生
部1から出力された信号は加算部5に入力され、加算部
5の一方の入力信号となる。加算部5を出た信号はセレ
クタ10を経て遅延部2に入力される。遅延制御部11
は出力すべき楽音の音高情報に基づき遅延部2に遅延段
数Mを出力する。なお出力すべき楽音の周期TMとMの
関係は従来例と同様でありその式は(数1)に示してあ
る。遅延部2は読み書きメモリをいわゆるリングメモリ
として使用し、読み書きメモリの読み出しアドレスに対
して書き込みアドレスがM段先行するようにして、M段
の遅延器として作用させ、データをフィルタ部3に出力
する。フィルタ部3はいわゆるローパスフィルタであ
り、音色制御部12によって与えられたフィルタ係数に
より受け取ったデータをフィルタリング処理し乗算部4
に出力する。乗算部4は音色制御部12から出力された
乗数を入力データに乗算し加算部5に出力する。加算部
5ではこの巡回されてきた信号と波形データ発生部1か
らの出力データとが加算されセレクタ10に出力され
る。すなわち、巡回型コムフィルタ21は遅延部2の遅
延段数Mに対応した周波数を1次成分として、整数次倍
音に共振峰を形成するコムフィルタとして作用し、波形
データがコムフィルタ内を巡回することにより合成デー
タを得ることになる。また、フィルタ部3のローパスフ
ィルタの制御とは巡回型コムフィルタ21で形成される
共振倍音の高域遮断特性の制御であり、乗算部4の乗数
制御とは共振峰のレベル制御であるので、この両者を制
御する音色制御部12は合成楽音の音色コントロールを
行っているに他ならない。すなわち共振を大きくすると
きは音色制御部12はコムフィルタ内部の信号が発散し
ない範囲で大きな乗数を乗算部4に出力し、原音のまま
の共振状態でよいときは、乗数0を出力する。
下の通りである。巡回型コムフィルタ21は楽器の共振
部(管や弦)に相当する回路で、遅延部2、フィルタ部
3,乗算部4,加算部5から成り、まず波形データ発生
部1から出力された信号は加算部5に入力され、加算部
5の一方の入力信号となる。加算部5を出た信号はセレ
クタ10を経て遅延部2に入力される。遅延制御部11
は出力すべき楽音の音高情報に基づき遅延部2に遅延段
数Mを出力する。なお出力すべき楽音の周期TMとMの
関係は従来例と同様でありその式は(数1)に示してあ
る。遅延部2は読み書きメモリをいわゆるリングメモリ
として使用し、読み書きメモリの読み出しアドレスに対
して書き込みアドレスがM段先行するようにして、M段
の遅延器として作用させ、データをフィルタ部3に出力
する。フィルタ部3はいわゆるローパスフィルタであ
り、音色制御部12によって与えられたフィルタ係数に
より受け取ったデータをフィルタリング処理し乗算部4
に出力する。乗算部4は音色制御部12から出力された
乗数を入力データに乗算し加算部5に出力する。加算部
5ではこの巡回されてきた信号と波形データ発生部1か
らの出力データとが加算されセレクタ10に出力され
る。すなわち、巡回型コムフィルタ21は遅延部2の遅
延段数Mに対応した周波数を1次成分として、整数次倍
音に共振峰を形成するコムフィルタとして作用し、波形
データがコムフィルタ内を巡回することにより合成デー
タを得ることになる。また、フィルタ部3のローパスフ
ィルタの制御とは巡回型コムフィルタ21で形成される
共振倍音の高域遮断特性の制御であり、乗算部4の乗数
制御とは共振峰のレベル制御であるので、この両者を制
御する音色制御部12は合成楽音の音色コントロールを
行っているに他ならない。すなわち共振を大きくすると
きは音色制御部12はコムフィルタ内部の信号が発散し
ない範囲で大きな乗数を乗算部4に出力し、原音のまま
の共振状態でよいときは、乗数0を出力する。
【0019】このときの楽音の倍音成分の様子を図2の
(a),(b)に示す。(b)は波形データ発生部1か
ら出力される波形データの周波数特性で、(a)の波線
部は、巡回型コムフィルタ21によって増幅された成分
である。
(a),(b)に示す。(b)は波形データ発生部1か
ら出力される波形データの周波数特性で、(a)の波線
部は、巡回型コムフィルタ21によって増幅された成分
である。
【0020】次に、音色制御部12が遅延部6への経路
すなわち非巡回型コムフィルタ22の遅延経路を選ぶと
きの説明を行う。このときは、波形データ発生部1の出
力波形データの倍音成分を減少すなわちミュートさせる
ときであり、セレクタ10は遅延部2への経路を絶って
いる。よって波形データ発生部1から発生される波形デ
ータは非巡回型コムフィルタ22のみで倍音コントロー
ルが行われ、合成信号として出力される。
すなわち非巡回型コムフィルタ22の遅延経路を選ぶと
きの説明を行う。このときは、波形データ発生部1の出
力波形データの倍音成分を減少すなわちミュートさせる
ときであり、セレクタ10は遅延部2への経路を絶って
いる。よって波形データ発生部1から発生される波形デ
ータは非巡回型コムフィルタ22のみで倍音コントロー
ルが行われ、合成信号として出力される。
【0021】非巡回型コムフィルタ22の信号の流れは
以下の通りである。波形データ発生部1から出力された
信号はセレクタ10を経て遅延部6に入力される。遅延
制御部11は出力すべき楽音の音高情報に基づき遅延部
6に遅延段数Mを出力する。なお出力すべき楽音の周期
TMとMの関係は巡回型コムフィルタ21の遅延部2と
同様でありその式は(数1)に示してある。遅延部6は
読み書きメモリをいわゆるリングメモリとして使用し、
読み書きメモリの読み出しアドレスに対して書き込みア
ドレスがM段先行するようにして、M段の遅延器として
作用させ、データをフィルタ部7に出力する。フィルタ
部7はいわゆるローパスフィルタであり、音色制御部1
2によって与えられたフィルタ係数により受け取ったデ
ータをフィルタリング処理し乗算部8に出力する。乗算
部8は音色制御部12から出力された係数を入力データ
に乗算し減算部9に出力する。減算部9では波形データ
発生部1からの出力データから乗算器8からの出力デー
タが減算され合成データとして出力される。すなわち、
非巡回型コムフィルタ22は遅延部6の遅延段数Mに対
応した周波数を1次成分として、整数次倍音にディップ
を形成するコムフィルタとして作用する。また、フィル
タ部7のローパスフィルタの制御とは非巡回型コムフィ
ルタ22で形成されるディップの高域遮断特性の制御で
あり、乗算部8の乗数制御とはディップのレベル制御で
あるので、この両者を制御する音色制御部12は合成楽
音の音色コントロールを行っているに他ならない。すな
わちディップを大きくする(よりミュートする)時は音
色制御部12は乗算部8にコムフィルタ内部の信号が発
散しない範囲で大きな乗数を乗算部8に出力し、ディッ
プを小さくするする(ミュートの効果を下げる)時は音
色制御部12は乗算部8により0を下回らない範囲でよ
り小さな乗数を乗算部8に出力する。
以下の通りである。波形データ発生部1から出力された
信号はセレクタ10を経て遅延部6に入力される。遅延
制御部11は出力すべき楽音の音高情報に基づき遅延部
6に遅延段数Mを出力する。なお出力すべき楽音の周期
TMとMの関係は巡回型コムフィルタ21の遅延部2と
同様でありその式は(数1)に示してある。遅延部6は
読み書きメモリをいわゆるリングメモリとして使用し、
読み書きメモリの読み出しアドレスに対して書き込みア
ドレスがM段先行するようにして、M段の遅延器として
作用させ、データをフィルタ部7に出力する。フィルタ
部7はいわゆるローパスフィルタであり、音色制御部1
2によって与えられたフィルタ係数により受け取ったデ
ータをフィルタリング処理し乗算部8に出力する。乗算
部8は音色制御部12から出力された係数を入力データ
に乗算し減算部9に出力する。減算部9では波形データ
発生部1からの出力データから乗算器8からの出力デー
タが減算され合成データとして出力される。すなわち、
非巡回型コムフィルタ22は遅延部6の遅延段数Mに対
応した周波数を1次成分として、整数次倍音にディップ
を形成するコムフィルタとして作用する。また、フィル
タ部7のローパスフィルタの制御とは非巡回型コムフィ
ルタ22で形成されるディップの高域遮断特性の制御で
あり、乗算部8の乗数制御とはディップのレベル制御で
あるので、この両者を制御する音色制御部12は合成楽
音の音色コントロールを行っているに他ならない。すな
わちディップを大きくする(よりミュートする)時は音
色制御部12は乗算部8にコムフィルタ内部の信号が発
散しない範囲で大きな乗数を乗算部8に出力し、ディッ
プを小さくするする(ミュートの効果を下げる)時は音
色制御部12は乗算部8により0を下回らない範囲でよ
り小さな乗数を乗算部8に出力する。
【0022】このときの楽音の倍音成分の様子を図2の
(b),(c)に示す。(b)は波形データ発生部1か
ら出力される波形データの周波数特性で、(c)の波線
部が、非巡回型コムフィルタ22によってミュートされ
た成分である。
(b),(c)に示す。(b)は波形データ発生部1か
ら出力される波形データの周波数特性で、(c)の波線
部が、非巡回型コムフィルタ22によってミュートされ
た成分である。
【0023】以上のことからも明らかなように、本楽音
合成装置において、音色制御部12のコントロールによ
って波形データ発生部1から出力される波形データを過
共振状態からミュート状態まで徐々に変化させていくこ
とも可能である。すなわち、セレクタ10に巡回型コム
フィルタ21を選択させている状態で乗算器4への乗数
を徐々に0に近づけていき、乗数0とすると同時にセレ
クタ10に非巡回型コムフィルタ22を選択させ、乗算
器8の乗数を0とする。そして以後乗算器8に対する乗
数を徐々に増加していけば、図2における(a)→
(b)→(c)のように徐々に倍音構造を変化させるこ
とができる。
合成装置において、音色制御部12のコントロールによ
って波形データ発生部1から出力される波形データを過
共振状態からミュート状態まで徐々に変化させていくこ
とも可能である。すなわち、セレクタ10に巡回型コム
フィルタ21を選択させている状態で乗算器4への乗数
を徐々に0に近づけていき、乗数0とすると同時にセレ
クタ10に非巡回型コムフィルタ22を選択させ、乗算
器8の乗数を0とする。そして以後乗算器8に対する乗
数を徐々に増加していけば、図2における(a)→
(b)→(c)のように徐々に倍音構造を変化させるこ
とができる。
【0024】なお、巡回型コムフィルタ21における遅
延部2、フィルタ部3、乗算部4の順番は本実施例の通
りに並んでいる必要はなく任意でよい。これは非巡回型
コムフィルタ22における遅延部6、フィルタ部7、乗
算部8も同様である。
延部2、フィルタ部3、乗算部4の順番は本実施例の通
りに並んでいる必要はなく任意でよい。これは非巡回型
コムフィルタ22における遅延部6、フィルタ部7、乗
算部8も同様である。
【0025】また、本実施例ではフィルタ部3、7にロ
ーパスフィルタを採用したが、その限りではなく例えば
フィルタ部7をハイパスフィルタにすることも考えられ
る。
ーパスフィルタを採用したが、その限りではなく例えば
フィルタ部7をハイパスフィルタにすることも考えられ
る。
【0026】また、本実施例では波形データ発生部1を
予めメモリなどに記憶した波形データを読み出す構成と
したが、その限りでなく、例えば外部信号をA/D変換
したものを発生するものでもよい。
予めメモリなどに記憶した波形データを読み出す構成と
したが、その限りでなく、例えば外部信号をA/D変換
したものを発生するものでもよい。
【0027】また、ここでは巡回型コムフィルタ21、
非巡回型コムフィルタ22と別々の構成としたが、コス
トダウンのため、遅延部、フィルタ部、乗算部の共用化
を図った構成とすることも可能である。
非巡回型コムフィルタ22と別々の構成としたが、コス
トダウンのため、遅延部、フィルタ部、乗算部の共用化
を図った構成とすることも可能である。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明は、波形データを発
生する波形データ発生部と、波形データ発生部から出力
された波形データを巡回させ巡回中のデータを楽音デー
タとして取り出すようにして、その巡回経路の中に少な
くとも所定時間N遅延を行いレベル制御をする回路を有
する巡回型コムフィルタと、波形データ発生部から出力
された波形データと、該波形データを所定時間N遅延し
レベル制御をした後のデータとの減算を行い、減算結果
を楽音データとして出力する非巡回型コムフィルタと、
波形データ発生部から出力された波形データを前記巡回
型コムフィルタと前記非巡回型コムフィルタのどちらの
伝送経路に出力するかを選択するセレクタと、セレクタ
の制御及び前記巡回型コムフィルタ、非巡回型コムフィ
ルタ中の遅延経路のデータのレベル制御を行う制御部と
を設けることにより、楽音データの倍音成分を増幅状態
から減少状態(すなわち過共振状態から共振ミュート状
態)まで連続的に変化させることのできる優れた楽音合
成装置を実現できるものである。
生する波形データ発生部と、波形データ発生部から出力
された波形データを巡回させ巡回中のデータを楽音デー
タとして取り出すようにして、その巡回経路の中に少な
くとも所定時間N遅延を行いレベル制御をする回路を有
する巡回型コムフィルタと、波形データ発生部から出力
された波形データと、該波形データを所定時間N遅延し
レベル制御をした後のデータとの減算を行い、減算結果
を楽音データとして出力する非巡回型コムフィルタと、
波形データ発生部から出力された波形データを前記巡回
型コムフィルタと前記非巡回型コムフィルタのどちらの
伝送経路に出力するかを選択するセレクタと、セレクタ
の制御及び前記巡回型コムフィルタ、非巡回型コムフィ
ルタ中の遅延経路のデータのレベル制御を行う制御部と
を設けることにより、楽音データの倍音成分を増幅状態
から減少状態(すなわち過共振状態から共振ミュート状
態)まで連続的に変化させることのできる優れた楽音合
成装置を実現できるものである。
【図1】本発明の実施例における楽音合成装置のブロッ
ク図
ク図
【図2】本発明の実施例において音色制御部の制御によ
る周波数特性の変化を示した説明図
る周波数特性の変化を示した説明図
【図3】本発明の従来例における楽音合成装置のブロッ
ク図
ク図
Claims (1)
- 【請求項1】 波形データを発生する波形データ発生部
と、 前記波形データ発生部から出力された波形データを巡回
させ巡回中のデータを楽音データとして取り出すように
して、その巡回経路の中に少なくとも所定時間N遅延を
行いレベル制御をする回路を有する巡回型コムフィルタ
と、 前記波形データ発生部から出力された波形データと、該
波形データを所定時間N遅延しレベル制御をした後のデ
ータとの減算を行い、減算結果を楽音データとして出力
する非巡回型コムフィルタと、 前記波形データ発生部から出力された波形データを前記
巡回型コムフィルタと前記非巡回型コムフィルタのどち
らの伝送経路に出力するかを選択するセレクタと、 前記セレクタの制御及び前記巡回型コムフィルタ、非巡
回型コムフィルタ中の遅延経路のデータのレベル制御を
行う制御部とを備えたことを特徴とする楽音合成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28363096A JP3692661B2 (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 楽音合成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28363096A JP3692661B2 (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 楽音合成装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10124063A true JPH10124063A (ja) | 1998-05-15 |
| JP3692661B2 JP3692661B2 (ja) | 2005-09-07 |
Family
ID=17668011
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28363096A Expired - Fee Related JP3692661B2 (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 楽音合成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3692661B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012083768A (ja) * | 1998-10-29 | 2012-04-26 | Paul Reed Smith Guitars Ltd Partnership | 複合波形の倍音変更方法 |
-
1996
- 1996-10-25 JP JP28363096A patent/JP3692661B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012083768A (ja) * | 1998-10-29 | 2012-04-26 | Paul Reed Smith Guitars Ltd Partnership | 複合波形の倍音変更方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3692661B2 (ja) | 2005-09-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050510 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050531 |
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| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050613 |
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