JPH10125107A - ヘッドランプの配光制御装置 - Google Patents

ヘッドランプの配光制御装置

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JPH10125107A
JPH10125107A JP28094196A JP28094196A JPH10125107A JP H10125107 A JPH10125107 A JP H10125107A JP 28094196 A JP28094196 A JP 28094196A JP 28094196 A JP28094196 A JP 28094196A JP H10125107 A JPH10125107 A JP H10125107A
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angle
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vehicle
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Takakazu Mori
孝和 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照射範囲制御機能と照射角度範囲制御機能と
の両機能の協調制御を可能にする。 【解決手段】 制御装置48は配光制御回路49を備え
ており、配光制御回路49には車速センサ66が接続さ
れている。配光制御回路49にはGPSアンテナ72、
FMアンテナ74及び、道路地図・形状データが記憶さ
れたCDROM76が接続された車両前方道路形状展開
回路70が接続されている。制御装置48は、特に、カ
ットライン制御中は、精度の高いカットライン(照射範
囲)制御をヘッドランプ光軸の仰角、俯角(照射角度)
に優先させて行い、ヘッドランプ光軸の仰角、俯角の変
化がカットライン振れ角の2分の1以下の場合には、ヘ
ッドランプ光軸の仰角、俯角制御をカットライン制御で
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドランプの配
光制御装置にかかり、特に、走行中に車両前方を照射す
るヘッドランプの配光を制御するヘッドランプの配光制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には、夜間等にドライバーの
前方視認性を向上させるために、ヘッドランプが配設さ
れている。一般にヘッドランプは、車両の先端かつ左右
に配設されており、比較的広範囲を照射している。とこ
ろが、ヘッドランプは固定されているため、車両の走行
状態、例えば、車両が旋回する時には、ドライバーは車
両のヘッドランプの照射範囲外である暗部を継続して目
視することがあり、車両走行中にドライバーが目視する
に必要な部位を明るく照射することができないことがあ
った。
【0003】これを解決するためのヘッドランプの配光
制御装置の一例が特開昭6−072234号公報に示さ
れている。このヘッドランプの配光制御装置は、車速セ
ンサ、照射方向及び照射範囲の少なくとも一方が変更可
能なヘッドランプ、演算手段及び制御手段を有してお
り、演算手段は、車両の進行路の形状を表す情報及び車
速に基づいて車両が進行路に沿って所定時間後に到達す
る位置を推定する。また演算手段は、この推定した位置
に光が照射されるようにヘッドランプの照射方向及び照
射範囲の少なくとも一方を演算する。この所定時間後に
到達する位置は、ドライバーが目視する位置と一致した
位置であり、この位置を推定することによってドライバ
ーの注視位置を推定することができる。また、制御手段
は、演算手段の演算結果に基づいてヘッドランプの照射
方向及び照射範囲の少なくとも一方を制御する。従っ
て、ヘッドランプによってドライバーが目視する位置と
一致した位置に光が照射され、ドライバーの運転時の視
界が確保される。
【0004】また、特開昭6−162804号公報に
は、画像処理により道路勾配を検出して、光軸調整を行
うヘッドランプの配光制御装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のヘッドランプの配光制御装置を組み合わせて配光制御
を行う場合には、道路形状、ドライバーの注視距離及び
道路勾配の各検出精度に差があり、道路形状、ドライバ
ーの注視距離及び道路勾配に合せて、ヘッドランプの配
光を精度良く制御することは困難であった。
【0006】本発明は、上記事実を考慮し、照射範囲制
御機能と照射角度範囲制御機能との両機能の協調制御が
可能なヘッドランプの配光制御装置の提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に請求項1記載の本発明は、進行経路に応じてヘッドラ
ンプの配光を変化させるヘッドランプの配光制御装置で
あって、道路情報を地図情報として記憶する地図情報記
憶手段と、通信により情報を入手する通信手段と、車速
に応じてドライバーの注視距離を検出する注視距離検出
手段と、前記地図情報記憶手段、通信手段、注視距離検
出手段に基づきヘッドランプの照射範囲を検出する照射
範囲検出手段と、前記地図情報記憶手段、通信手段、注
視距離検出手段に基づきヘッドランプの照射角度を検出
する照射角度検出手段と、前記照射範囲検出手段と前記
照射角度検出手段とに基づきヘッドランプの配光を制御
する際に、前記照射角度検出手段による所定条件に基づ
いて、照射範囲か照射角度の一方を優先して制御する制
御手段と、を有することを特徴としている。
【0008】従って、地図情報と通信により高精度なヘ
ッドランプの配光制御が可能であることに加えて、ヘッ
ドランプの配光を制御する際に、前記照射範囲検出手段
と前記照射角度検出手段とに基づきヘッドランプの配光
を制御する際に、前記照射角度検出手段による所定条件
に基づいて、照射範囲か照射角度の一方を優先して制御
することにより、照射範囲制御機能と照射角度範囲制御
機能との両機能の協調制御が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態は、車両
の前方に配設されたヘッドランプの配光を制御するヘッ
ドランプの配光制御装置に本発明を適用したものであ
る。
【0010】(車両10の構造)図4に示される如く、
車両10のフロントボデー10Aの上面部には、エンジ
ンフード12が配置されており、このエンジンフード1
2は、後端部に設けられたヒンジ(図示省略)によって
ボデーフレームに揺動可能に取付られている。フロント
ボデー10Aの前端下部には、車幅方向に延びるフロン
トバンパ16が固定されている。このフロントバンパ1
6の上部、かつフロントボデー10Aの前端下部には、
左右一対のヘッドランプ18、20が配設されており、
これらのヘッドランプ18、20内には、ハイビーム用
ヘッドランプとロアビーム用ヘッドランプとがそれぞれ
配設されている。
【0011】(ヘッドランプ)図3に示される如く、ヘ
ッドランプ18のロアビーム用ヘッドランプ18Aは、
プロジェクタタイプのヘッドランプで、凸レンズ30、
バルブ32及びランプハウス34を有している。このラ
ンプハウス34の一方の開口には、凸レンズ30が固定
され、他方の開口には、凸レンズ30の光軸L(凸レン
ズ30の中心軸)上に発光点(フィラメント)が位置す
るようにソケット36を介してバルブ32が固定されて
いる。
【0012】図2に示される如く、 ランプハウス34
の側部には、側面視でバルブ32のフィラメントと一致
する位置に軸22が立設されており、ヘッドランプ18
A全体が軸22を中心に上下方向へ揺動し、照射角度
(仰角及び俯角)が変化するようになっている。また、
軸22はギア23、24を介して制御装置48(図1参
照)から出力される制御信号に応じて回転するアクチュ
エータとしてのモータ25に連結されており、モータ2
5を制御することによりヘッドランプ18Aの照射角度
が変化するようになっている。
【0013】ランプハウス34の内部でかつ凸レンズ3
0及びバルブ32の間には、後述する回転シェード40
が配設されており、このシェード40が凸レンズ30の
光軸Lと直交する軸Sの回りを制御装置48(図1参
照)から出力される制御信号に応じて回転するアクチュ
エータとしてのモータ41、42によって回転可能とさ
れている。
【0014】また、ランプハウス34のバルブ側(図3
右側)は、楕円反射面のリフレクタ38とされている。
このリフレクタ38は左右方向(図2の矢印M方向)
へ、制御装置48(図1参照)から出力される制御信号
に応じて回転するアクチュエータとしてのモータ(図示
省略)によって移動可能とされている。また、リフレク
タ38によって反射されたバルブ32の光は、シェード
40近傍へ集光される。従って、凸レンズ30は、バル
ブ32の光がリフレクタ38によって反射集光されたシ
ェード40近傍の位置を発光点として、車両10の前方
(図3矢印FR方向)へ光を射出する。
【0015】なお、ヘッドランプ18のハイビーム用ヘ
ッドランプ18B及びヘッドランプ20のハイビーム用
ヘッドランプ、ロアビーム用ヘッドランプは、それぞれ
ロアビーム用ヘッドランプ18Aと同様の構成のため、
説明を省略する。
【0016】(ヘッドランプ18のシェード40)図2
に示される如く、ロアビーム用ヘッドランプ18Aのシ
ェード40は、第1遮光部40A及び第2遮光部40B
を備えており、制御装置48(図1参照)が出力する制
御信号に応じてモータ41、42が回転駆動することに
より第1遮光部40A及び第2遮光部40Bが凸レンズ
30の光軸Lと直交する軸S回りにそれぞれ独立して回
転する。第1遮光部40A及び第2遮光部40Bの断面
形状はカム状になっている。また、シェード40の第1
遮光部40Aと第2遮光部40Bとが異なる高さになっ
ているのは、車両10の前方の左右でドライバー(運転
者)の視認範囲が異なるためであり、例えば、車両10
の左前方は、ドライバーによる歩行者や標識等の確実な
視認が必要である。一方、右前方は、ドライバーによる
歩行者や標識等の視認性の確保を考慮しつつ、対向車の
防眩のため照射範囲を決めることがよいことになる。
【0017】なお、ヘッドランプ20のロアビーム用ヘ
ッドランプのシェードも同様の構成のため、説明を省略
する。また、ハイビーム用ヘッドランプには、シェード
40は装着されておらず、制御されない。
【0018】(制御装置の構造)図1に示される如く、
制御装置48は、注視距離検出手段、照射範囲検出手
段、照射角度検出手段、及び制御手段としての配光制御
回路49を備えており、この配光制御回路49は、リー
ドオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ
(RAM)、中央処理装置(CPU)等を含んで構成さ
れている。また、配光制御回路49には、車速検出手段
としての車速センサ66が接続されており、この車速セ
ンサ66は車両10の速度Vに応じた信号を出力するよ
うになっている。
【0019】また、配光制御回路49には車両前方道路
形状展開回路(マップマッチング回路)70が接続され
ており、この車両前方道路形状展開回路70には、GP
Sを受信する通信手段としてのGPSアンテナ72、基
準局からの補正値の多重FM信号を受信する通信手段と
してのFMアンテナ74及び、勾配、カーブ等の道路情
報が地図情報(道路地図・形状データ)として記憶され
た地図情報記憶手段としてのCDROM76が接続され
ている。また、配光制御回路49はモータ駆動回路64
を介してモータ24、41、42及びリフレクタを左右
方向へ移動するモータを作動させるように接続されてい
る。また、各モータは、パルスジェネレータを備えてお
り、配光制御回路49は各モータの回転角度を検出可能
となっている。
【0020】なお、配光制御回路49は、車両前方道路
形状展開回路70から入力される信号に基づいて、現時
点の車両10の走行方向と、道路形状に応じてドライバ
ーが目視する視線方向の配光制御量を求める装置であ
る。
【0021】(カットライン、配光パターン)本実施形
態では、ヘッドランプ18、20のカットラインを、シ
ェード40の第1遮光部40A及び第2遮光部40Bを
回転させることによって制御する。
【0022】図5には、夜間走行中、ヘッドランプ1
8、20で道路を照射(図6参照)したときのカットラ
インのイメージ図を示した。
【0023】ヘッドランプ18による光の照射は、上記
のシェード40(図2参照)で制限される。すなわち、
ヘッドランプ18による光の照射及び未照射の境界は、
第1遮光部40A、第2遮光部40Bによるカットライ
ン140、カットライン142であり、これらのカット
ラインを連続した上方向(図5矢印B方向)の領域Ad
が遮光される。
【0024】上記カットライン140の上下方向(図5
矢印B方向及び反矢印B方向)の移動は、車両10から
前方へヘッドランプ18によって光が照射される明部領
域Abの端部光の到達距離に対応される。
【0025】従って、上記シェード40が有する第1遮
光部40A、第2遮光部40Bを回転することによっ
て、路面の照射領域を自由に設定することができる。
【0026】次に、ヘッドランプ18、20を、道路の
形状(直線性及び蛇行性)に応じて移動したときの配光
パターンZについて説明する。
【0027】図7に示した配光パターンZは、以下に説
明するリフレクタ38とバルブ32を左右に移動して配
光を変更するための基準となる初期状態の配光パターン
Zを示しており、例えば、路面照度5ルクスの配光パタ
ーンZを示している。
【0028】図8には、リフレクタ38とバルブ32を
移動させることによって、左方へ配光の広がりを変化さ
せたときの配光パターンZを示しており、広がる範囲を
斜線に示している。
【0029】図9には、リフレクタ38とバルブ32を
移動させることによって、右方へ配光の広がりを変化さ
せたときの配光パターンZを示しており、広がる範囲を
斜線に示している。
【0030】本実施形態では、このシェード40の第1
遮光部40A、第2遮光部40Bを回転させた位置と、
リフレクタ38とバルブ32を移動させた相対位置とに
よって形成される配光の状態を大別し予め複数定めてお
り、各々の配光の状態を配光パターンZとしている。こ
の配光パターンZは、所望の配光状態にシェード40の
第1遮光部40A、第2遮光部40Bの各位置及びリフ
レクタ38とバルブ32の各位置を記憶させることによ
って対応させることができる。また、シェード40とリ
フレクタ38を連続的に移動させることにより、配光を
連続的に制御することもできる。
【0031】(偏差角φ)次に、偏差角φを求める方法
について簡単に説明する。
【0032】まず、本発明者は、車両10の走行中にお
けるドライバーの注視位置の検出実験を行った。この実
験は、複数の道路(進行路)122(図6参照)におい
て車両10を複数の走行速度(車速V)で走行した場合
に、車両10からドライバーが注視する視点位置までの
距離を、視線方向(車両10の走行方向と成す角度)、
及び車速Vから求めたものである。本発明者は、この実
験により、ドライバーが道路形状及び車速Vに拘わらず
所定時間後に車両10が到達する位置を注視していると
いう結果を得ることができた。従って、道路122の道
路形状及び車速Vを特定することができれば、ドライバ
ーの注視位置を求めることができる。
【0033】図10に示したように、車両10の現車速
Vにおけるドライバーの注視距離は、以下の式(1)に
示したように車両10から現車速Vで所定時間後の注視
距離WH (半径WH の円周上)の部位である。道路12
2は、車両前方道路形状展開回路70で求められた道路
形状であり、通常、ドライバーはこの道路形状に応じた
方向を目視する。従って、この道路のセンターライン1
24と半径WH との交点Pを、ドライバーの注視位置と
して特定することができる。
【0034】 WH = T・(10/36)・V −−− (1) 但し、 T:所定時間(単位、s) V:車速 (単位、km/h) WH :注視距離(単位、m)。
【0035】この交点Pを通過する直線が、道路形状に
応じてドライバーが目視する方向(ドライバーの視線L
1)と略一致する方向である。従って、車両10の走行
方向と一致するドライバーの視線L(図6参照)と道路
形状に応じた視線L1との成す角度が、車両10の走行
状態(車速V)及び道路形状に応じてドライバーの視線
方向が変化する角度を示す偏差角φとなる。
【0036】以下、本実施形態の制御の概略について図
11に示す流れ図に従って説明する。
【0037】本実施形態では、ステップ(以下Sと示
す)100に示される如く、GPSアンテナ72でGP
Sを受信すると共に、S102に示される如く、FMア
ンテナ74で基準局からの補正値の多重FM信号を受信
する。
【0038】次に、S104に示される如く、車両前方
道路形状展開回路70では、これらの信号から精度の良
い現在位置を計算し、S106に示される如く、CDR
OM76から得られる道路地図・形状データ上に特定
し、車速信号から道路形状の展開範囲を決めて、S10
8に示される如く、車両走行道路形状を展開する。
【0039】また、S110に示される如く、上記の式
(1)によって現車速Vで所定時間後に車両が到達する
位置に対応するドライバ注視距離WH を計算し、S11
2に示される如く、車両走行道路形状上のドライバーの
視線点を計算する。ドライバーの視線点の計算が終了す
ると、S114に示される如く、偏差角φXと仰角、俯
角φLを計算する。なお、ドライバーの注視位置は、上
記式(1)に示したように車両10の走行状態(車速
V)を含め考慮されている。
【0040】次に、S116に示される如く、ヘッドラ
ンプの適正配光計算を行い、次のS118では、求めた
各値に基づいてヘッドランプ配光制御を実行する。
【0041】なお、本実施形態では、ヘッドランプ1
8、20の配光を制御する制御量を演算するためにファ
ジイ推論を利用しても良い。
【0042】次に、車両走行方向と注視点との偏差角φ
Xと、仰角、俯角φL(φL’)の算出フローに付いて
図12に従って説明する。
【0043】配光制御回路49では、S200におい
て、図13(A)に示される如く、車両走行方向と注視
点Pとの偏差角φXを計算する。この場合、図13
(B)に示される如く、車両10と注視点P間の道路形
状が凹である場合には、S202において、車両走行方
向と注視点Pとの仰角、俯角φLを計算し、S204に
移る。
【0044】S204では、仰角、俯角φLのラインと
道路122の交点を計算し、S206において、交点P
1が注視点Pより手前にあるか否かの判定を行う。
【0045】S206において、交点P1が注視点Pよ
り手前にあると判定されない場合には、即ち、図13
(B)の場合には、偏差角φ及び仰角、俯角φLとして
処理を終了する。
【0046】一方、S206において、交点P1が注視
点Pより手前にあると判定された場合には、即ち、図1
4に示される如く、車両10と注視点P間の道路形状が
凸である場合には、S208において、図14(B)に
示される如く、道路の頂点Q付近を通る道路との接線
L’を求める。次に、S210において、接線L’が光
軸となるように、車両走行方向と注視点との仰角、俯角
φL’を計算する。
【0047】即ち、図13に示される如く、車両前方の
注視点Pまでの道路形状が凹形状の場合には、注視点P
を基準に制御が実施される。一方、図14に示される如
く、車両前方の注視点Pまでの道路形状が凸形状の場合
には、道路の頂点付近Q(接線の接点)に光軸L’を合
わせる制御が行われる。
【0048】次に、仰角、俯角制御とカットライン制御
の協調制御フローについて図15に従って説明する。
【0049】本制御フローでは、カットライン制御を行
う場合、図15に示した制御メインルーチンが実行され
る。先ず、S300において、カットライン制御中か否
かの判定を行い、カットライン制御中でないと判定され
た場合には、S302へ移行する。
【0050】S302では、ヘッドランプの光軸の仰
角、俯角φLの制御を中止し、次のS304では、その
時の仰角、俯角φL(tk0)を読み込み(初期設
定)、S306へ移行してカットライン制御を開始す
る。
【0051】一方、S300において、カットライン制
御中であると判定された場合には、S308へ移行し、
ヘッドランプ光軸の仰角、俯角φL(tk)を読み込
み、次のS310では、読み込んだヘッドランプの光軸
の仰角、俯角φL(tk)を基準となる仰角、俯角φL
(tk0)と比較し、その差が所定値Kを越えるか否か
の判定を行う。
【0052】なお、対向車サイドを重視して、Kはカッ
トライン振れ角(最上から最下)の2分の1より小さく
設する。即ち、K<図5の矢印aの角度/2と設定す
る。また、図5の矢印bの角度は仰角、俯角の振れ角
(最上から最下)を示す。
【0053】この結果、その差が所定値Kを越えないと
判定された場合には、即ち、ヘッドランプ光軸の仰角、
俯角の変化がカットライン振れ角(図5の矢印aの角
度)の2分の1以下の場合には、S312においてヘッ
ドランプ光軸の仰角、俯角制御をカットライン制御で行
う。
【0054】一方、S310において、その差が所定値
Kを越えると判定された場合には、S314においてヘ
ッドランプ光軸の仰角、俯角をφL(tk)に制御す
る。
【0055】次に、S316において、ヘッドランプ光
軸の仰角、俯角を基準値φL(tk0)からφL(t
k)に代えた後、S318において、カットラインの修
正制御を行う。
【0056】従って、本実施形態では、特に、ヘッドラ
ンプ光軸の仰角、俯角の変化がカットライン振れ角(図
5の矢印aの角度)の2分の1以下の場合には、ヘッド
ランプ光軸の仰角、俯角制御をカットライン制御で行
い、精度の高いカットライン(照射範囲)制御をヘッド
ランプ光軸の仰角、俯角(照射角度)に優先させて行
う。
【0057】このため、照射範囲制御機能と照射角度範
囲制御機能との両機能の協調制御が可能になる。
【0058】また、本実施形態では、側面視においてフ
ィラメントと一致する位置に設けた軸22を中心にヘッ
ドランプ18A全体が揺動するため、小さいスペースで
ヘッドランプ光軸の仰角、俯角を変えることができる。
【0059】次に、ハイビームが点灯している場合の配
光制御を図16〜図18に従って説明する。なお、原則
として、ハイビーム点灯時には、ヘッドランプ光軸の仰
角、俯角(照射角度範囲制御)は行わない。
【0060】車両がS字カーブ等の曲路に近づくと図1
6に示した制御メインルーチンが実行される。
【0061】本制御ルーチンが実行されるとS400に
おいて、対向車、前走車があり、ヘッドランプロアビー
ム切換え信号(H「Lo」信号)が有るか否かの判定を
行う。ヘッドランプロアビーム切換え信号が有ると判定
された場合には、S402へ移り、ロアビームの偏差角
φを読み込み、S404において、ロアビームの偏差角
を制御する。なお、対向車のある時は別フローでカット
ラインを制御する。
【0062】次に、S406へ移り、ハイビーム用ヘッ
ドランプを消灯し、S408において、ニュートラルに
戻し、次の制御立ち上がりを平均的に早くすると共にマ
ニュアルで点灯する時に備える。次に、S410におい
て、ヘッドランプビーム切換えフラグ(FLAG H)
をロア(Lo)にする。
【0063】一方、S400において、ヘッドランプロ
アビーム切換え信号が無いと判定された場合には、即
ち、対向車、前走車がない場合、または、対向車、前走
車があっても相手に眩しさを与えない場合には、S41
2へ移り、車速Vを読み取った後、S414において、
注視距離WH を算出する。この制御ルーチンにより、例
えば、車速Vが72Km/hを越えると、自動的にヘッ
ドランプハイビームが点灯して、100m以上先の走行
路を照明する。
【0064】次のS416では、算出した注視距離WH
が、100mを超えているか否かの判定を行い、超えて
いると判定された場合には、S418に移る。S418
では、演算された偏差角φwを読み取って、ステップ4
20へ進む。このステップ420では、図18(A)に
示される如く、道路122の面内の両最外線126の角
度φrHR、φrHLを読み込み、S422に移る。
【0065】S422では、図17のフローチャートに
示される如く、まずS450において、偏差角φwが、
角度φrHR、φrHLの面内より外れる場合、即ちK
=(φw−φrHR)×(φw−φrHL)≧0と判定
と判定された場合には、S452において、注視点Wh
付近の道路方向角βを計算する。続いて、S454にお
いて、注視点Wh付近の道路方向角βが0より、大きい
か否かを判定し、注視点Wh付近の道路方向角βが0よ
り大きい(右カーブ)と判定した場合には、S456に
おいて、図18(A)に示される如く、ハイビームの制
御角度に角度φrHRを選択する。
【0066】一方、S454において、注視点Wh付近
の道路方向角βが0より大きくない(左カーブ)と判定
した場合には、S458において、ハイビームの制御角
度に角度φrHLを選択する。
【0067】また、S450において、偏差角φwが、
道路面内の両最外線126の角度φrHR、φrHLの
内側にある場合、即ちK≧0でないと判定と判定された
場合には、S460において、図示しないが、ハイビー
ムの制御角度に偏差角φwを選択する。
【0068】図16のS424においては、S422で
選定したハイビームの制御角度に基づいて、配光制御量
を演算し、演算された配光制御量に応じて、ハイビーム
用ヘッドランプのリフレクタ38を回転し、ハイビーム
の偏差角の角度制御を行う。その後、S426でハイビ
ームを点灯し、S428でヘッドランプビーム切換えフ
ラグ(FLAG H)をハイ(Hi)にする。
【0069】また、S430において、偏差角φ80m
を読み込み、ロアビーム用ヘッドランプの注視距離をW
H =80mにして、S432において、ロアビーム用ヘ
ッドランプの配光制御を行い、80m先の地点(図18
に示されるヘッドランプロアビーム配向パターンZ2)
を照明する。なお、偏差角φ80mが道路122の面内
の両最外線126の角度より外れる場合には、ハイビー
ムと同様に制御を行う。
【0070】一方、S416で、算出した注視距離WH
が、100mを超えていないと判定された場合には、S
434に移る。S434では、算出した注視距離WH
が、80m未満になった否かを判定し、注視距離WH
が、80m未満になったと判定した場合には、S402
〜S410において、ハイビームは消灯されるが、ま
ず、ロアビームを注視距離WH 制御に切り換える。この
時、ロアビームはWH =80mに制御されているので、
配光の連続性が確保できる。
【0071】さらに、注視距離WH が、100m〜80
mの時は、ヒステリシス範囲で、ハイビーム点灯時はハ
イビームのまま、ハイビーム角度制御を継続する。ま
た、ハイビーム消灯時は、ロアビームのまま、ロアビー
ム角度制御を継続する。
【0072】これによって、ヘッドランプハイビーム配
向パターンZ1が、図18(A)に二点鎖線で示される
位置でなく、実線で示される位置に制御されるため、S
カーブ形状等の道路122においても、道路形状に沿っ
た良い配光が確保でき、良い夜間視界が得られる。ま
た、曲路方向の路肩を照明できるので、道路形状の把握
が良くできる。
【0073】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では、軸22を中心にヘッド
ランプ18A全体が揺動する構成としたが、これに代え
て、リフレクタ38のみが軸22を中心に揺動する構成
としても良い。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、進行経路に応
じてヘッドランプの配光を変化させるヘッドランプの配
光制御装置であって、道路情報を地図情報として記憶す
る地図情報記憶手段と、通信により情報を入手する通信
手段と、車速に応じてドライバーの注視距離を検出する
注視距離検出手段と、地図情報記憶手段、通信手段、注
視距離検出手段に基づきヘッドランプの照射範囲を検出
する照射範囲検出手段と、地図情報記憶手段、通信手
段、注視距離検出手段に基づきヘッドランプの照射角度
を検出する照射角度検出手段と、照射範囲検出手段と照
射角度検出手段とに基づきヘッドランプの配光を制御す
る際に、照射角度検出手段による所定条件に基づいて、
照射範囲か照射角度の一方を優先して制御する制御手段
と、を有するため、照射範囲制御機能と照射角度範囲制
御機能との両機能の協調制御が可能であるという優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるヘッドランプの配
光制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるヘッドランプの配
光制御装置が適用されたヘッドランプを示す概略斜視図
である。
【図3】本発明の一実施形態におけるヘッドランプの配
光制御装置が適用されたヘッドランプを示す概略構成図
である。
【図4】本発明の一実施形態におけるヘッドランプの配
光制御装置が適用された車両前部を示す車両斜め前方か
ら見た斜視図である。
【図5】ヘッドランプ点灯時におけるカットラインを示
すイメージ図である。
【図6】ヘッドランプ点灯時における車両の側面図であ
る。
【図7】基準となる初期状態の配光パターンを示すイメ
ージ図である。
【図8】左旋回時に応じた配光パターンを示すイメージ
図である。
【図9】右旋回時に応じた配光パターンを示すイメージ
図である。
【図10】道路形状を示す平面図である。
【図11】本発明の一実施形態における制御の概略を示
すフロー図である。
【図12】本発明の一実施形態における車両走行方向と
注視点との偏差角と仰角、俯角の算出を示すフローチャ
ートである。
【図13】(A)は本発明の一実施形態における道路が
凹形状の場合の注視距離とヘッドランプ配光パターンを
示す平面図であり、(B)は(A)の側面図である。
【図14】(A)は本発明の一実施形態における道路が
凸形状の場合の注視距離とヘッドランプ配光パターンを
示す平面図であり、(B)は(A)の側面図である。
【図15】本発明の一実施形態における仰角、俯角制御
とカットライン制御の協調制御を示すフローチャートで
ある。
【図16】本発明の一実施形態におけるS字カーブ等の
曲路においてのヘッドランプの配光制御を示すフローチ
ャートである。
【図17】本発明の一実施形態におけるS字カーブ等の
曲路においてのヘッドランプの配光制御のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図18】(A)本発明の一実施形態におけるS字カー
ブ等の曲路においての注視距離とヘッドランプ配光パタ
ーンを示す平面図であり、(B)は(A)の側面図であ
る。
【符号の説明】
18 ヘッドランプ 18A ロアビーム用ヘッドランプ 18B ハイビーム用ヘッドランプ 20 ヘッドランプ 25 モータ 41 モータ 42 モータ 49 配光制御回路(注視距離検出手段、照射範囲検
出手段、照射角度検出手段、及び制御手段) 66 車速センサ(車速検出手段) 70 車両前方道路形状展開回路(マップマッチング
回路) 72 GPSアンテナ(通信手段) 74 FMアンテナ(通信手段) 76 CDROM(地図情報記憶手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進行経路に応じてヘッドランプの配光を
    変化させるヘッドランプの配光制御装置であって、 道路情報を地図情報として記憶する地図情報記憶手段
    と、 通信により情報を入手する通信手段と、 車速に応じてドライバーの注視距離を検出する注視距離
    検出手段と、 前記地図情報記憶手段、通信手段、注視距離検出手段に
    基づきヘッドランプの照射範囲を検出する照射範囲検出
    手段と、 前記地図情報記憶手段、通信手段、注視距離検出手段に
    基づきヘッドランプの照射角度を検出する照射角度検出
    手段と、 前記照射範囲検出手段と前記照射角度検出手段とに基づ
    きヘッドランプの配光を制御する際に、前記照射角度検
    出手段による所定条件に基づいて、照射範囲か照射角度
    の一方を優先して制御する制御手段と、 を有するとを特徴とするヘッドランプの配光制御装置。
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