JPH10125482A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH10125482A
JPH10125482A JP27261096A JP27261096A JPH10125482A JP H10125482 A JPH10125482 A JP H10125482A JP 27261096 A JP27261096 A JP 27261096A JP 27261096 A JP27261096 A JP 27261096A JP H10125482 A JPH10125482 A JP H10125482A
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JP
Japan
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voltage
discharge lamp
capacitor
voltage pulse
unit
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JP27261096A
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Shojiro Kido
正二郎 木戸
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メタルハライドランプのような高圧放電灯の再
起動時にも安定点灯することができる小型で低コストの
放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】高圧放電灯LPの始動時に、コンデンサC
2 が所定値まで充電されると、昇圧回路3内のトリガ素
子によって半導体スイッチ素子Qがオンされる。コンデ
ンサC2 に蓄積されていた電荷が、まず、コンデンサC
2 →高圧パルストランスPTの一次巻線Np→限流用イ
ンダクタンス素子L→半導体スイッチ素子Q→コンデン
サC2 の経路で流れ、二次巻線Nsに高圧パルスが発生
する。次に、コンデンサC2 が高圧パルストランスPT
の一次巻線Npとの共振により逆極性に充電された後、
コンデンサC2 →ダイオードD→高圧パルストランスP
Tの一次巻線Np→コンデンサC2 の経路で放電が行な
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタルハライドラ
ンプ等の高圧放電灯を安定起動するとともに安定点灯さ
せる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、メタルハライドランプ等の高圧放
電灯を点灯させる放電灯点灯装置は、図7に示すような
高圧パルス電圧発生回路(特開平6−151072号公
報参照)よりなるイグナイタ部を用いており、トリガ素
子QT からのトリガ信号によって3端子サイリスタ等の
スイッチ素子Q’がオンすることにより、充電用のコン
デンサC11,C12に充電された電荷をスイッチ素子Q’
及び高圧パルストランスPTの一次巻線Npを含んだ経
路で放電し、高圧パルストランスPTの二次巻線Nsに
発生する高圧パルス電圧を高圧放電灯LPへ印加して、
高圧放電灯LPの管内でブレークダウンを起こさせ、ア
ーク放電へ移行させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
メタルハライドランプのような高圧放電灯をプロジェク
タ用光源や車載用前照灯の光源に使用することが提案さ
れているが、この種の用途に高圧放電灯LPを使用する
場合、電源のオンオフが短時間で繰り返されることが多
く、点灯状態の高圧放電灯LPを一旦消灯した後あまり
間をあけずに(高圧放電灯が熱い状態のままで)再点灯
する所謂ホットスタートにおいて確実に起動させる必要
がある。しかし、メタルハライドランプのような高圧放
電灯LPをホットスタートさせるためには、初始動時と
比べて大きな高圧パルス電圧(数十kV)を印加する必
要がある。ここで、高圧パルス電圧を大きくする手段と
しては、高圧パルストランスPTの二次巻線Nsの巻数
を増やしたり、一次側充電電圧を大きくする等の対応が
施されていた。しかし、充電用のコンデンサC11,C 12
の電荷を放電する放電経路のスイッチ素子Q’に使用さ
れるものは、一般的にサイリスタやトライアック等に代
表される半導体スイッチ素子であるため、上記対応に起
因したスイッチオン直後の突入電流の増加によるストレ
スを抑制してスイッチ素子Q’の破壊を防止する必要が
あった(特開平3−1491号公報参照)。
【0004】一方、メタルハライドランプのような高圧
放電灯は、再始動時において、高圧パルスを印加してブ
レークダウンした後の等価抵抗が初始動時の等価抵抗に
比べて大きいので、十分な電流エネルギを供給できなけ
ればブレークダウンしても安定なアーク放電へ移行でき
ず再起動に失敗してしまうという問題がある。このた
め、メタルハライドランプ等の高圧放電灯を上記用途に
使用するためには、十分な大きさの高圧パルス電圧とブ
レークダウン直後の十分な電流エネルギを供給しつつ、
半導体スイッチ素子の電流ストレスを抑制する必要があ
るが、高圧パルス電圧を大きくするためには高圧パルス
トランスPTの二次巻線Nsの巻数を増やす必要があっ
て高圧パルストランスPTが大きくなってしまい、イグ
ナイタ部が大型化し装置が大型化してしまうという問題
があった。また、二次巻線Nsの巻数が増えると、線間
のストレージキャパシティが増加し、一次側から見た分
布容量が増加するので、半導体スイッチ素子のオン直後
の電流上昇率di/dtが増加して半導体スイッチ素子
が破壊されてしまうことがある。この対策として、スイ
ッチ素子の数を増やしたり、半導体スイッチ素子をdi
/dt耐量の大きな素子(サイリスタやトライアック
等)へ変更したりすると、イグナイタ部が大型化し装置
が大型化してしまうという問題があった。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、メタルハライドランプのような高圧
放電灯の再起動時にも安定点灯することができる小型で
低コストの放電灯点灯装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、電源に接続され放電灯への供給
電力を制御する安定器部と、充電用コンデンサを有し前
記放電灯の起動時に高圧パルスを前記放電灯に印加させ
る高圧パルス発生部及び前記安定器部の出力電圧が入力
され高圧パルス発生用のエネルギを前記充電用コンデン
サへ蓄える充電回路部を具備したイグナイタ部とを備
え、前記高圧パルス発生部が、前記放電灯に直列に二次
巻線が接続された高圧パルストランスを有し、前記充電
用コンデンサ、前記高圧パルストランスの一次巻線、限
流用インピーダンス素子、前記充電用コンデンサの電圧
が所定電圧に上昇するとトリガされる半導体スイッチ素
子の経路で前記充電用コンデンサの電荷が放電される第
1の閉回路と、前記充電用コンデンサ、ダイオード、前
記一次巻線の経路で前記充電用コンデンサの電荷が放電
される第2の閉回路とを有することを特徴とするもので
あり、前記第1の閉回路にて前記充電用コンデンサの電
荷が放電されることによって前記二次巻線に発生する高
圧パルスが前記放電灯に印加され前記放電灯のブレーク
ダウンが起き、その後に前記限流用インピーダンス素子
を介さずに前記第2の閉回路にて前記充電用コンデンサ
の電荷が放電されることによって前記二次巻線に高圧パ
ルスが発生するのでホットスタート時における起動確率
が向上するとともに、ブレークダウン直後の十分な電流
エネルギを前記放電灯へ供給できるようになるから、前
記放電灯をグロー放電から安定なアーク放電へ移行させ
るのに十分な大きさの高圧パルス電圧と電流エネルギを
前記半導体スイッチ素子を大型化することなく供給で
き、その結果、小型で低コストの放電灯点灯装置を実現
することができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記安定器部は、直流電圧を昇降圧して放電灯への
電力供給を行なう直流コンバータ部と、前記直流コンバ
ータ部の出力電圧を交流電圧に変換して放電灯へ供給す
るインバータ部とで構成されているので、所望の電力供
給を容易に行なうことができる。請求項3の発明は、請
求項1又は請求項2の発明において、前記限流用インピ
ーダンス素子として、可飽型のインダクタンス素子を使
用したので、インダクタンス素子のインピーダンスが大
きいことにより半導体スイッチ素子のオン直後の電流上
昇率を抑制することができ、前記半導体スイッチ素子を
大型化することなしに前記半導体スイッチ素子の破壊を
防止することができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、前記半導体スイッチ素子として、絶縁
ゲート型バイポーラトランジスタを使用したので、3端
子サイリスタに比べてオン直後の電流上昇率の耐量が大
きいから、高圧パルスの立ち上がりを緩やかにするため
に高圧パルスの立ち上がり時間に大きな影響をもつ二次
巻線の容量成分を大きくしても、限流用インピーダンス
素子を大きくする必要がなく、起動性を向上することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1に本実施形態の放電灯点灯装置の回
路構成図を示す。本放電灯点灯装置は直流電源Eと、メ
タルハライドランプのような高圧放電灯LPと、安定器
部1と、イグナイタ部2とで構成される。
【0010】安定器部1は、高圧放電灯LPへの供給電
力を制御するものであって、直流電源Eの電圧を高圧放
電灯LPの起動及び点灯に必要な電圧まで降圧または昇
圧する直流コンバータ部4(例えば、チョッパ回路、フ
ォワード回路など)と、直流コンバータ部4の出力であ
る直流電圧を交流電圧に変換して高圧放電灯LPに供給
するインバータ部5とで構成されている。
【0011】イグナイタ部2は、高圧放電灯LPを起動
させる時に高圧パルスを発生させてその高圧パルスを高
圧放電灯Lに印加し、アーク放電へ移行させる働きをす
る起動装置であって、インバータ部5の出力電圧を昇圧
し高圧パルス発生用のエネルギを充電用のコンデンサC
2 へ充電する充電回路部としての昇圧回路3と、インバ
ータ部5の出力端に並列に接続されインバータ部5への
高圧パルスの印加を防ぐ高周波バイパス用コンデンサC
1 と、高圧パルストランスPTと、高圧パルストランス
PTの一次巻線Npの一端に接続され後述の半導体スイ
ッチ素子への突入電流を抑制するための可飽和型の限流
用インダクタンス素子Lと、限流用インダクタンス素子
Lに直列に接続された例えば3端子サイリスタのような
半導体スイッチ素子Qと、限流用インダクタンス素子L
と半導体スイッチ素子Qとの直列回路に並列に接続され
たダイオードDとを備えている。ここで、半導体スイッ
チ素子Qは、コンデンサC2 の両端電圧VC2が所定値に
達した時に、昇圧回路3からのトリガ信号(ゲート信
号)によってオンされる。半導体スイッチ素子Qとして
は3端子サイリスタの替わりに、制御端子を有する絶縁
ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated-Gate Bip
olar Transistor : IGBT) 、MOS制御サイリスタ(MO
S Controlled Thyristor : MCT) 、MAGT(MOS-Asis
ted Gate-triggered Thyristor)等のパワー半導体スイ
ッチ素子を用いてもよい。
【0012】なお、直流電源Eは、商用電源を整流平滑
して得てもよい。また、商用電源により点灯させる場合
は、銅鉄型の安定器(いわゆる銅鉄バラスト)を介して
前記商用電源に高圧放電灯LPを接続し、高圧放電灯L
Pにイグナイタ部2を接続すればよい。以下、本実施形
態の動作を説明する。
【0013】まず高圧放電灯LPの始動時においては、
直流電源Eが投入されると、直流電源Eの電圧を直流コ
ンバータ部4及びインバータ部5を介して昇圧した電圧
がコンデンサC1 の両端へ印加される。ここで、コンデ
ンサC1 の両端電圧VC1は、高圧放電灯LPの始動に必
要な無負荷二次電圧VC1(0) (アーク放電に移行するの
に十分なエネルギを供給するために定常点灯時の電圧よ
りも高い電圧)まで充電される。コンデンサC1 の両端
電圧が無負荷二次電圧VC1(0) まで昇圧されると、この
無負荷二次電圧VC1(0) が高圧パルストランスPTの二
次巻線Nsを介して高圧放電灯LPの両端へ印加される
と同時に、昇圧回路3を介してコンデンサC2 へ充電さ
れる。ここに、高圧放電灯LPが35W〜250W程度
のメタルハライドランプである場合、この無負荷二次電
圧VC1(0) は、280V〜380V程度にするのが望ま
しい。
【0014】コンデンサC2 が所定値まで充電される
と、昇圧回路3内のトリガ素子によって半導体スイッチ
素子Qがオンされる。つまり、トリガ素子から半導体ス
イッチ素子Qであるサイリスタのゲートにゲート信号が
与えられ、半導体スイッチ素子Qがオンする。すると、
コンデンサC2 に蓄積されていた電荷が、まず、コンデ
ンサC2 →高圧パルストランスPTの一次巻線Np→限
流用インダクタンス素子L→半導体スイッチ素子Q→コ
ンデンサC2 の経路で流れる。この時、高圧パルストラ
ンスPTの二次巻線Nsには高圧パルスが発生し、この
高圧パルスはインバータ部5の出力電圧に重畳して高圧
パルストランスPTの二次巻線Nsに直列に接続してい
る高圧放電灯LPの両端に印加される。高圧放電灯LP
はこの高圧パルスの印加によりブレークダウンして放電
を開始する。
【0015】次に、コンデンサC2 が高圧パルストラン
スPTの一次巻線Npとの共振により逆極性に充電され
た後、コンデンサC2 →ダイオードD→高圧パルストラ
ンスPTの一次巻線Np→コンデンサC2 の経路で放電
が行なわれる。ところで、本放電灯点灯装置では上述の
ように限流用インダクタンス素子と半導体スイッチ素子
との直列回路に並列にダイオードDを接続してあるが、
このダイオードDは、電流上昇率di/dtの定格が大
きなものを使用しており、限流要素を接続する必要がな
い。このため、本放電灯点灯装置では、ダイオードDが
接続してあることにより、ブレークダウン後に、限流用
インダクタンス素子Lを介さずにダイオードDを介して
高圧パルストランスPTの一次巻線Npに電流を流すこ
とができるので、ブレークダウン直後の十分な電流エネ
ルギを供給できるのである。また、ダイオードDを介し
て高圧パルストランスPTの一次巻線Npに流れる電流
によって二次巻線Nsに発生する高圧パルスのピーク値
を大きくすることができるのである。
【0016】高圧パルストランスPの二次巻線Nsに発
生する高圧パルス電圧Vpは図2(a)に、半導体スイ
ッチ素子Qに流れる電流IQ は図2(b)に、ダイオー
ドDに流れる電流ID は図2(c)に、それぞれ示すよ
うな波形(実測波形)になる。ここで、本実施形態で
は、ダイオードDが接続されていることにより、図2
(a)に示すように、パルストランスPTの二次巻線N
sに発生する高圧パルス電圧が第1半周期のピーク値を
LP1 、第2半周期のピーク値をVLP2 とすると、V
LP1 ≦VLP2 とすることができる。このため、従来例に
おいては第1半周期以降のパルスの大きさが減衰するの
に比べ、本放電灯点灯装置ではVLP1 ≦VLP2とするこ
とにより高圧放電灯LPのブレークダウンする確率が大
きくなる。また、電流ID の経路に限流要素を接続する
必要がないため、電流ID のピーク値も大きくとれ、第
1半周期のピーク値付近で高圧放電灯LPがブレークダ
ウンした後のイグナイタ部2の電流エネルギの押し込み
も十分に行なうことができるから、ブレークダウン直後
のグロー放電からアーク放電への移行をスムーズに行な
うことができ、起動の成功確率が従来例に比べて大幅に
向上するのである。なお、本実施形態では、限流用イン
ピーダンス素子として可飽和型のインダクタンス素子L
を使用しているので、インダクタンス素子Lのインピー
ダンスが大きいことにより半導体スイッチ素子Qのオン
直後の電流上昇率di/dtを抑制することができ、半
導体スイッチ素子Qを大型化することなしに半導体スイ
ッチ素子Qの破壊を防止することができる。
【0017】而して、本放電灯点灯装置では、半導体ス
イッチ素子Qを大型化することなしにメタルハライドラ
ンプのような高圧放電灯LPを瞬時に再始動させること
ができるイグナイタ部2を実現できるので、小型で低コ
ストの放電灯点灯装置を実現できるのである。 (実施形態2)図3に本実施形態の放電灯点灯装置のイ
グナイタ部2の回路構成図を示す。なお、その他の回路
構成は実施形態1と同じなので、図示及び説明を省略す
る。
【0018】イグナイタ部2は、昇圧部21と、トリガ
部22と、放電部23とで構成される。本放電灯点灯装
置は、放電部23において、高圧パルストランスPTの
一次巻線Npへ印加される電圧を大きくするために、例
えば3端子サイリスタのようなトリガ可能な半導体スイ
ッチ素子Q6 と、例えばサイダックのような電圧応答型
スイッチ素子Q7 との直列回路を限流用インピーダンス
素子としての可飽和型のインダクタンス素子L3 に直列
接続してある。ここで、本実施形態では、スイッチ素子
7 を接続したことにより、コンデンサC3 の充電電圧
を大きくしている。
【0019】昇圧部21は、フライバックコンバータに
より構成され、フライバックトランスTの一次巻線とイ
ンバータ部5(図1参照)との間に接続してあるスイッ
チ素子Q9 を所定周期でオンオフしており、スイッチ素
子Q9 のオン時にフライバックトランスTに一次巻線を
介してエネルギを蓄積し、スイッチ素子Q9 のオフの時
にフライバックトランスTの二次巻線とダイオードD2
を介してエネルギをコンデンサC3 へ放出する。
【0020】トリガ部22は、コンデンサC3 が充電さ
れ、コンデンサC3 の両端電圧VC3が所定値に達すると
トリガ素子Q8 がオンする。すると、放電部23では、
半導体スイッチ素子Q6 がオンするので、スイッチ素子
7 の両端電圧が急激に上昇してブレークダウンし、ス
イッチ素子Q7 もオンする。ところで、本放電灯点灯装
置では、メタルハライドランプのような高圧放電灯LP
の無負荷時(非点灯状態)において、高圧放電灯LPに
印加される直流バイアス電圧VC2の極性と、高圧パルス
電圧の第1周期のピーク値の極性が逆向きになるので、
このピーク値付近でブレークダウンした後の押し込み電
流を、直流バイアスの向きとダイオードDに流れる電流
D の向きとが一致することにより、十分に大きくとる
ことが容易になるのである。
【0021】なお、本実施形態では、昇圧部21をフラ
イバックコンバータで構成しているが、他励式でも自励
式(RCC)でも良い。 (実施形態3)図4に本実施形態の放電灯点灯装置の回
路構成図を示す。本放電灯点灯装置は、直流電源Eと、
直流コンバータ部4と、インバータ部5と、イグナイタ
部2と、メタルハライドランプのような高圧放電灯LP
と、直流コンバータ部4のスイッチ素子Q1 及びインバ
ータ部5のスイッチ素子Q2 〜Q5 を駆動制御する制御
部10とで構成される。なお、d2 〜d4 は、各スイッ
チ素子Q2 〜Q5 の寄生ダイオードである。
【0022】直流コンバータ部4は、直流電源Eにフラ
イバックトランスTの一次巻線N1を介してスイッチ素
子Q1 を接続し、フライバックトランスTの二次巻線N
2 にはダイオードD1 介してコンデンサC1 を接続し、
このコンデンサC1 と二次巻線N2 との接続点は出力電
流検出用の抵抗R1 を介して直流電源Eの負極側に接続
している。コンデンサC1 と抵抗R1 との直列回路に
は、抵抗R2 と抵抗R3とからなる分圧回路を接続し、
この分圧回路により直流コンバータ部4の出力電圧が制
御部10に入力されるようになっている。ここで、直流
コンバータ部4は、直流電源Eが自動車用のバッテリで
ある場合には直流電源Eの電圧VE が12V程度である
ため、スイッチ素子Q1 を高周波(例えば、数十kHz
〜300kHzの周波数)でオンオフさせることによっ
て、高圧放電灯LPの起動及び点灯に必要な電圧(例え
ば、300V、120V)まで昇圧する。
【0023】なお、本実施形態では、直流コンバータ部
4をいわゆるフライバックコンバータで構成したが、直
流電源Eの電圧VE の値に応じて、昇圧チョッパ回路、
フォワードコンバータ、プッシュプルコンバータ等を使
用してもよい。インバータ部5は、いわゆるフルブリッ
ジ式インバータよりなり、4個のスイッチ素子Q2 〜Q
5 をブリッジ接続しイグナイタ部2を介して高圧放電灯
LPに接続される。インバータ部5は、スイッチ素子Q
2 ,Q5 がオンでスイッチ素子Q3 ,Q4 がオフの状態
と、スイッチ素子Q2 ,Q5 がオフでスイッチ素子
3,Q4 がオンの状態と、を交互に低周波(例えば、
数十Hz〜数百Hz)で繰り返し、低周波の略矩形波電
圧を出力するものである。
【0024】イグナイタ部2は、インバータ部5のスイ
ッチ素子Q2 とスイッチ素子Q3 との接続点と、スイッ
チ素子Q4 とスイッチ素子Q5 との接続点との間に、ノ
イズフィルタ用のインダクタL1 ,L2 を介して接続さ
れているバイパス用のコンデンサC2 に並列に接続され
るもので、具体的にはコンデンサC2 の両端に発生する
交番電圧の例えば正の半波でダイオードD2 、抵抗R5
を介してコンデンサC 3 を充電し、負の半波でコンデン
サC4 をダイオードD3 、抵抗R6 を介して充電し、両
コンデンサC3 ,C4 の電圧を加算する倍電圧充電回路
と、両コンデンサC3 ,C4 の直列回路にIGBTより
なる半導体スイッチ素子Q6 及び限流用インダクタンス
素子L3 を介して一次巻線Npを接続し、二次巻線Ns
を高圧放電灯LPを介してコンデンサC2 の両端に接続
した高圧パルストランスPTと、両コンデンサC3 ,C
4 の直列回路に並列に接続された抵抗R7 とコンデンサ
4 との直列回路と、抵抗R7 とコンデンサC4 との接
続点と半導体スイッチ素子Q6 のゲートとの間に接続さ
れた例えばSBSのようなトリガ素子Q7 と、半導体ス
イッチ素子Q6 のゲート・ソース間に接続された抵抗R
8 と、限流用インダクタンス素子L3 及び半導体スイッ
チ素子Q6 の直列回路に並列に接続される回生用ダイオ
ードD4 とで構成されている。ここで、イグナイタ部2
は、トリガ素子Q7 がオンした時に半導体スイッチ素子
6 がオンし、コンデンサC3 ,C4の電荷を高圧パル
ストランスPTの一次巻線Npを介して放出させ、高圧
パルストランスPTの二次巻線Nsに高圧パルスを発生
するようになっている。
【0025】制御部10は、上記分圧回路により分圧検
出される直流コンバータ部4の出力電圧に比例した電圧
と、抵抗R1 に流れる出力電流に比例して発生する抵抗
1の両端電圧とに基づいてスイッチ素子Q1 をオンオ
フさせるスイッチング周波数又はオンデューティを制御
する。また、制御部10は、インバータ部5のスイッチ
素子Q2 〜Q5 の各ゲートにも接続されており、スイッ
チ素子Q2 〜Q5 のオンオフを上述のように制御する。
【0026】以下、本放電灯点灯装置の動作を簡単に説
明する。ランプ無負荷時(非点灯状態では)、インバー
タ部5の出力電圧は低周波交番しており、高圧放電灯L
Pの両端には図5(a)の左部に示すように低周波の略
矩形波電圧(VLP)が印加されている。この時、イグナ
イタ部2のコンデンサC 3 ,C4 は、倍電圧充電回路の
コンデンサとして充電される。すなわち、コンデンサC
2 の両端電圧VC2の極性が図中の矢印の方向である場合
は、コンデンサC 2 →ダイオードD2 →抵抗R5 →コン
デンサC3 →抵抗R4 →コンデンサC2 の経路で充電が
行なわれ、コンデンサC2 の両端電圧VC2の極性が図中
の矢印と逆である場合は、コンデンサC2 →抵抗R4
コンデンサC4 →抵抗R6 →ダイオードD3 →コンデン
サC2 の経路で充電が行なわれる。
【0027】コンデンサC3 ,C4 の両端電圧が所定値
(例えば、100V)まで充電されると、トリガ素子Q
7 がオンして、その結果、半導体スイッチ素子Q6 のゲ
ートに電圧が供給されて半導体スイッチ素子Q6 もオン
する。この時は、まず、コンデンサC3 →高圧パルスト
ランスPTの一次巻線Np→限流用インダクタンス素子
3 →半導体スイッチ素子Q6 →コンデンサC4 の経路
で電流が流れ、図5(a)に示すような高圧パルスA
(ピーク値VLP1 )が高圧放電灯LPに印加される。な
お、半導体スイッチ素子Q6 のオン直後に半導体スイッ
チ素子Q6 の主端子間に流れる突入電流は、限流用イン
ダクタンス素子L 3 によって抑制されるので、半導体ス
イッチ素子Q6 をdi/dt耐量の大きな大型の素子に
変更しなくても半導体スイッチ素子Q6 の破壊を防止す
ることができる。
【0028】次に、イグナイタ部2では、限流用インダ
クタンス素子L3 を介さずに高圧パルストランスPTの
一次巻線Npへ直接流れる経路、つまり、コンデンサC
4 →ダイオードD4 →高圧パルストランスPTの一次巻
線Np→コンデンサC3 →コンデンサC4 の経路で電流
が流れるので、実施形態1、2と同様の効果が得られ
る。
【0029】また、本実施形態では、半導体スイッチ素
子Q6 として、3端子サイリスタに比べてオン直後のd
i/dt耐量が大きいIGBTを用いているので、高圧
パルスの立ち上がりを緩やかにするために高圧パルスの
立ち上がり時間に大きな影響をもつ二次巻線Nsの容量
成分を大きくしても、限流用インダクタンス素子L3
値は大きくする必要がなく、起動性が向上するのであ
る。
【0030】したがって、高圧放電灯LPは最初の高圧
パルスAで放電され、その後アーク放電へ移行して安定
点灯するので、高圧放電灯LPに流れるランプ電流IL
は、図5(b)に示すようにパルス的に変化した後略一
定の電流が流れるようになる。 (実施形態4)本実施形態の基本構成は実施形態3と略
同じであり、その特徴とするところはイグナイタ部2の
回路構成にあるので、イグナイタ部2についてのみ説明
し、その他の回路構成及びその動作については説明を省
略する。
【0031】ところで、実施形態3の放電灯点灯装置で
は、イグナイタ部2において放電開始スイッチの機能を
もつ半導体スイッチ素子Q6 として、IGBTを使用し
ているので、半導体スイッチ素子Q6 の主端子間に流れ
るパルス電流のピーク値は、ゲート電圧に基づいて決ま
る。本実施形態におけるイグナイタ部2は、図6に示す
ように、抵抗R12と抵抗R 13との直列回路と、抵抗R13
の両端に接続されたコンデンサC6 とで構成されるトリ
ガ用タイマ回路を、コンデンサC5 とトリガ素子Q9
の間に接続したものであり、トリガ用タイマ回路のコン
デンサC6 の両端電圧が所定値以上になると、トリガ素
子Q9 がオンする。トリガ素子Q9 すると、スイッチ素
子Q8 がオンして、その後、スイッチ素子Q7 がオン
し、コンデンサC5 に充電されたドライブ電圧がIGB
Tよりなる半導体スイッチ素子Q6 のゲートに印加さ
れ、半導体スイッチ素子Q6 が直ちにオンする。
【0032】ここで、コンデンサC5 の両端電圧を
C5、コンデンサC6 の両端電圧をVC6とすると、VC5
>VC6であるため、実施形態3の場合(図4参照)に比
べて半導体スイッチ素子Q6 のゲート電圧を大きくする
ことができ、半導体スイッチ素子Q6 のピーク電流の上
限が大きくとれるから、限流用インダクタンス素子L3
及び高圧パルストランスPTを小型化することができ、
装置の小型化が可能となるのである。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、電源に接続され放電
灯への供給電力を制御する安定器部と、充電用コンデン
サを有し前記放電灯の起動時に高圧パルスを前記放電灯
に印加させる高圧パルス発生部及び前記安定器部の出力
電圧が入力され高圧パルス発生用のエネルギを前記充電
用コンデンサへ蓄える充電回路部を具備したイグナイタ
部とを備え、前記高圧パルス発生部が、前記放電灯に直
列に二次巻線が接続された高圧パルストランスを有し、
前記充電用コンデンサ、前記高圧パルストランスの一次
巻線、限流用インピーダンス素子、前記充電用コンデン
サの電圧が所定電圧に上昇するとトリガされる半導体ス
イッチ素子の経路で前記充電用コンデンサの電荷が放電
される第1の閉回路と、前記充電用コンデンサ、ダイオ
ード、前記一次巻線の経路で前記充電用コンデンサの電
荷が放電される第2の閉回路とを有するので、前記第1
の閉回路にて前記充電用コンデンサの電荷が放電される
ことによって前記二次巻線に発生する高圧パルスが前記
放電灯に印加され前記放電灯のブレークダウンが起き、
その後に前記限流用インピーダンス素子を介さずに前記
第2の閉回路にて前記充電用コンデンサの電荷が放電さ
れることによって前記二次巻線に高圧パルスが発生する
のでホットスタート時における起動確率が向上するとと
もに、ブレークダウン直後の十分な電流エネルギを前記
放電灯へ供給できるようになるから、前記放電灯をグロ
ー放電から安定なアーク放電へ移行させるのに十分な大
きさの高圧パルス電圧と電流エネルギを前記半導体スイ
ッチ素子を大型化することなく供給でき、その結果、小
型で低コストの放電灯点灯装置を実現することができる
という効果がある。
【0034】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記安定器部は、直流電圧を昇降圧して放電灯への
電力供給を行なう直流コンバータ部と、前記直流コンバ
ータ部の出力電圧を交流電圧に変換して放電灯へ供給す
るインバータ部とで構成されているので、所望の電力供
給を容易に行なうことができるという効果がある。請求
項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、
前記限流用インピーダンス素子として、可飽型のインダ
クタンス素子を使用したので、インダクタンス素子のイ
ンピーダンスが大きいことにより半導体スイッチ素子の
オン直後の電流上昇率を抑制することができ、前記半導
体スイッチ素子を大型化することなしに前記半導体スイ
ッチ素子の破壊を防止することができるという効果があ
る。
【0035】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、前記半導体スイッチ素子として、絶縁
ゲート型バイポーラトランジスタを使用したので、3端
子サイリスタに比べてオン直後の電流上昇率の耐量が大
きいから、高圧パルスの立ち上がりを緩やかにするため
に高圧パルスの立ち上がり時間に大きな影響をもつ二次
巻線の容量成分を大きくしても、限流用インピーダンス
素子を大きくする必要がなく、起動性を向上することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す回路構成図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】実施形態2を示す要部の回路構成図である。
【図4】実施形態3を示す回路構成図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】実施形態4を示す要部の回路構成図である。
【図7】従来例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 安定器部 2 イグナイタ部 3 昇圧回路 4 直流コンバータ部 5 インバータ部 E 直流電源 Q 半導体スイッチ素子 LP 高圧放電灯 PT 高圧パルストランス D ダイオード L 限流用インダクタンス素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に接続され放電灯への供給電力を制
    御する安定器部と、充電用コンデンサを有し前記放電灯
    の起動時に高圧パルスを前記放電灯に印加させる高圧パ
    ルス発生部及び前記安定器部の出力電圧が入力され高圧
    パルス発生用のエネルギを前記充電用コンデンサへ蓄え
    る充電回路部を具備したイグナイタ部とを備え、前記高
    圧パルス発生部は、前記放電灯に直列に二次巻線が接続
    された高圧パルストランスを有し、前記充電用コンデン
    サ、前記高圧パルストランスの一次巻線、限流用インピ
    ーダンス素子、前記充電用コンデンサの電圧が所定電圧
    に上昇するとトリガされる半導体スイッチ素子の経路で
    前記充電用コンデンサの電荷が放電される第1の閉回路
    と、前記充電用コンデンサ、ダイオード、前記一次巻線
    の経路で前記充電用コンデンサの電荷が放電される第2
    の閉回路とを有することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 安定器部は、直流入力電圧を昇圧又は降
    圧する直流コンバータ部と、前記直流コンバータ部の出
    力直流電圧を交流電圧に変換して放電灯へ供給するイン
    バータ部とで構成されて成ることを特徴とする請求項1
    記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 限流用インピーダンス素子として、可飽
    和型のインダクタンス素子を使用したことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 半導体スイッチ素子として、絶縁ゲート
    型バイポーラトランジスタを使用したことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3記載の放電灯点灯装置。
JP27261096A 1996-10-15 1996-10-15 放電灯点灯装置 Withdrawn JPH10125482A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008140657A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Sharp Corp 放電灯点灯装置及びプロジェクタ

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JP2008140657A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Sharp Corp 放電灯点灯装置及びプロジェクタ

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