JPH10127746A - 揮発体容器及びその製造方法 - Google Patents

揮発体容器及びその製造方法

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JPH10127746A
JPH10127746A JP8285284A JP28528496A JPH10127746A JP H10127746 A JPH10127746 A JP H10127746A JP 8285284 A JP8285284 A JP 8285284A JP 28528496 A JP28528496 A JP 28528496A JP H10127746 A JPH10127746 A JP H10127746A
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JP
Japan
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container
volatile
papermaking
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JP8285284A
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English (en)
Inventor
Kunio Nakajima
邦夫 中島
Rina Sakazume
里奈 坂爪
Koji Hashimoto
宏治 橋本
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Nippon Fine Chemical Co Ltd
Nihon Matai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fine Chemical Co Ltd
Nihon Matai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抑制された透気度及び透湿度を有し、機械的
強度に優れた揮発性材料用容器を提供する。 【解決手段】 抄紙成分として原料パルプ、サイズ剤、
撥水剤、湿潤紙力増強剤及びバリア性付与剤を含む抄紙
成形原料液から抄紙成分を抄き取って抄造成形中間品を
作成し、これを加熱プレスし、JIS−8117による
透気度が1000秒以上の容器を得る。必要に応じ容器
の表面を樹脂コーティングする。このような容器は機械
的強度にも優れ、香料、消臭剤、防虫剤等の揮発性材料
を入れたときに、その効力を長期にわたって保持しなが
ら揮散することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香剤、消臭剤、
防虫剤等の揮散性薬剤(揮発体)を収納するための容器
に関し、特にこれら揮散性薬剤の揮散量のコントロール
を可能にした揮発体容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より芳香剤、消臭剤、防虫剤等の揮
散性の薬剤を収納し、内容物である揮発体を徐々に外部
に発散せしめることにより、揮散性薬剤の効力を一定期
間持続させるようにしたものが知られている。このよう
な容器は、内容物の種類、形態等に応じて、紙、プラス
チック、陶器等の材料からなる容器が用いられている
が、揮散性薬剤の薬効を持続させるために、その揮発量
をコントロールすることが必要である。このため、例え
ばプラスチックの容器では、容器の蓋の開閉度を調節す
ることにより、揮発量をコントロールしている。また陶
器では、中に入れた芳香剤等の液状材料を陶器全体に浸
透させて、容器外面から発散させるようにしたものも開
発されている。
【0003】一方、近年、環境汚染防止の観点からプラ
スチックの代用として再生、焼却可能な紙製品が多用さ
れてきており、特にパルプを抄紙し、所定の形状に成形
してなるパルプモールド品は、クッション性に優れ、任
意形状に成形可能であることから卵のパック容器などの
商品固定材や緩衝材に広く用いられている。
【0004】しかしパルプモールド品は、一般に吸水性
が高く、水に濡れれば簡単に水分を吸収し形状が崩れや
すく、一定の形状を保つことが困難であり、そもそも液
状の内容物を収納することはできない。また透気性が極
めてよいため、上述したような揮散性薬剤を一定の期間
揮散量をコントロールしながら収納しておくことは困難
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、プラ
スチックや陶器の代用品となるパルプモールド品であっ
て、揮発材料の収納に適した容器を提供することを目的
とする。また本発明は、揮散性薬剤の揮発量のコントロ
ールが容易で、揮発成分の持続的な発散を可能とする揮
発体容器を提供することを目的とする。更に本発明は、
機械的強度、耐水性に優れた揮発体容器を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明者らは、パルプモールド品の揮発体容器への応用、特
にその耐水性、揮発性のコントロール可能性、強度等に
ついて鋭意研究した結果、原料液から抄紙成分を抄き取
って成形した抄造成形中間品を加熱プレスして成形した
パルプモールド品が、通常のパルプモールド品に比べ、
強度、耐水性に優れ、しかも抑制された透気性を有する
こと、また特定の透気性を備えることにより内容物であ
る揮散性薬剤の揮散が持続的に保たれることを見出し
た。また特に抄紙成分として特定の材料を配合すること
により、揮発材料の容器として適当な透気性を達成でき
ることを見出し本発明に至ったものである。
【0007】即ち、本発明の揮発体容器は、JIS−P
−8117による透気度が200秒以上、好適には10
00秒以上のパルプモールド材料から成るものである。
以下、透気度という場合にはJIS−P−8117によ
る透気度を言うものとする。
【0008】抄紙後成形してなる従来のパルプモールド
品は、透気度が60秒以下であり、このようなパルプモ
ールド品で形成した容器に揮発性の材料を入れた場合に
は、揮発成分は短時間で外部へ発散してしまい、揮発体
容器として実用できないが、透気度を200秒以上とす
ることにより、揮散速度を抑制することができる。特に
透気度を1000秒以上にした場合には、揮散速度を大
幅に鈍化させることができ、内容物によってはほぼ1ヵ
月にわたって揮発成分を徐々に発散させることができ
る。
【0009】容器の透気度を200秒以上にするための
好適な構成として、本発明の揮発体容器のパルプモール
ド材料は、抄紙成形原料液から抄紙成分を抄き取って成
形した抄造成形中間品を加熱プレスして所定の形状とし
たものである。特に透気度の数値を上げるために、抄紙
成形原料液として、原料パルプと、サイズ剤と、少なく
とも撥水剤、湿潤紙力増強剤及びバリア性付与剤を含む
内添剤とを含むものを用いることが好ましい。撥水剤と
しては、少なくとも合成オリゴマとフッ素系樹脂とを含
む2種以上の撥水剤の組合せから成ることが好ましい。
【0010】内添剤として撥水剤、湿潤紙力増強剤及び
バリア性付与剤を所定の割合で組合せて用いるととも
に、このような抄紙成形原料液から抄紙成分を抄き取っ
て成形した抄造成形中間品を加熱プレスすることによ
り、上記所望の透気度を得ることができる。
【0011】本発明の揮発体容器は、更に水蒸気透過度
を抑制するために、少なくともその表面の一部、好適に
は内側表面を樹脂でコーティングすることが好ましい。
水蒸気透過度を抑制することにより、高湿度の環境でも
長期にわたって形状を維持することができる。
【0012】また本発明の揮散性薬剤入り容器は、開口
部を有し揮散性薬剤を収納した容器本体と、この容器本
体の開口部を密閉するシール部材とから成る揮散性薬剤
入り容器であって、容器本体が上述した揮発体容器、即
ちJIS−P−8117による透気度が200秒以上、
好適には1000秒以上のパルプモールド材料から成る
ものである。
【0013】この揮散性薬剤入り容器は、従来の芳香
剤、消臭剤等のように蓋の上下等によって薬剤の揮散量
を調節する必要がなく、密封した状態のまま使用でき、
置かれた環境の風の影響を受けることなく長期間薬効を
持続させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の揮発体容器を具体
的に説明する。尚、以下の説明において特に断らない限
り、%は重量%を表す。
【0015】上述したように本発明の揮発体容器は、抄
紙成形原料液から抄紙成分を抄き取って成形した抄造成
形中間品を加熱プレスして所定の形状としたパルプモー
ルド材料から成り、JIS−P−8117による透気度
が200秒以上、好適には1000秒以上、より好適に
は1500秒以上のものである。透気度は、容器の側面
及び底面について、JIS−P−8117の測定法によ
り、それぞれ所定量の空気が通過するのに要する時間を
測定したものである。この場合、揮散量を制御するとい
う本発明の揮発体容器としての効果を得るためには、側
面及び底面の少なくとも一方が透気度200秒以上であ
ればよい。これにより揮発成分の揮散をコントロール
し、長時間持続して揮散性薬剤の効力を保つことができ
る。この持続時間は、内容物自体の揮発性によっても異
なるが、例えば2〜3週間以上とすることができる。芳
香剤等のように約1ヵ月程度その効力を持続させること
が好ましい用途については、透気度を1000秒以上に
することが好ましい。
【0016】次に本発明の揮発体容器の透気度を上記範
囲とするための好適な抄紙成分及び成形方法について説
明する。
【0017】抄紙成形原料液に含まれる原料パルプとし
ては、純パルプ(木材パルプ)、古紙パルプ或いはポリ
エチレン、ポリプロピレン等の合成パルプ等のパルプを
単独で或いはこれらを適当な配合比で混合したものを用
いることができ、好適には純パルプと古紙パルプとを
9:1〜6:4、更に好適には8:2〜7:3で混合し
たものを用いる。これらパルプは、更に熱接着性繊維、
ポリビニルアルコール繊維、変性ポリエステル繊維等の
合成繊維を数%程度含有せしめてもよい。
【0018】内添剤としては、通常用いられるサイズ
剤、及び定着剤である硫酸バンド(硫酸アルミニウム)
他、更に本発明の容器用材料は撥水剤、湿潤紙力増強剤
及びバリア性付与剤を含む。このような添加剤(サイズ
剤、撥水剤、湿潤紙力増強剤)は、通常水溶液等の溶液
として添加される。
【0019】サイズ剤としては、ロジン系内添サイズ
剤、石油樹脂系サイズ剤、ニカワ、澱粉、カルボキシル
メチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール、
アルキルケテンダイマーなど公知のものが用いられる。
サイズ剤及び定着剤の使用量(固形分の量)は、通常の
抄紙に用いられる量、例えばパルプ乾燥質量に対し1%
以下(通常0.6%程度)である。
【0020】撥水剤としては、フッ素系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、石油系ワックス、合成オリゴマー、ワックス
エマルジョン等から選ばれる1種又は2種以上を混合し
て用いることができる。特にフッ素系樹脂とアルケニル
コハク酸を主成分とする合成オリゴマーを混合した2成
分系の撥水剤を用いることが好ましい。撥水剤の添加量
(固形分の量)は、パルプ乾燥質量に対し2〜6%、好
適には3〜4%とする。フッ素系樹脂とアルケニルコハ
ク酸を主成分とする合成オリゴマーとを混合した2成分
系の場合、フッ素系樹脂を3〜4%、合成オリゴマーを
0.3〜1%とすることが好ましい。撥水剤をこのよう
な範囲で添加することにより、成形品である容器に所定
の透気度を持たせつつ耐水性を付与することができる。
【0021】湿潤紙力増強剤は、水溶性で加熱による架
橋反応するもので、紙の近接した繊維間に耐水性の結合
又は架橋を生じさせて湿潤強度を向上させる。このよう
な湿潤紙力増強剤として、尿素−ホルムアルデヒド樹
脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ジアルデヒドデ
ンプン、ポリエチレンイミン、SBR、NBR、ネオプ
レンゴム等のラテックス、エポキシ化ポリアミド樹脂、
ポリアクリルアミド等のポリアミド系樹脂等が用いられ
るが、特にカチオン系ポリアミド樹脂が好適である。湿
潤紙力増強剤の添加量(固形分の量)は、パルプ乾燥質
量に対し1.5〜4%、好適には2〜3%とする。
【0022】バリア性付与剤としては、ポリビニルアル
コール、変性ポリビニルアルコール、エチレン−ビニル
アルコール共重合体等が挙げられ、特に変性ポリビニル
アルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体が好
適に用いられる。バリア性付与剤は、パルプ乾燥質量に
対し数%添加される。
【0023】本発明のパルブモールド品である容器は、
上述した抄紙成形原料液から抄紙成分を抄き取って成形
した抄造成形中間品を加熱プレスして所定の形状とする
ことにより製造される。
【0024】抄造成形中間品は、図1(a)に示すよう
に容器の内面形状又は外面形状を有し、多数の水抜き用
の貫通孔4が形成された成形用下型2と、下型2の内面
形状と同じ外面形状を有する成形用上型3とから成る抄
紙成形機構1によって製造される。即ち、上述した成分
の抄紙成形原料液を下型2上に注加して抄紙成分を抄き
取るか、或いは下型2全体を抄紙成形原料液槽中に浸漬
して必要に応じて下型下方より真空吸引した後、下型2
を上昇させる等して、抄紙成形原料液中の抄紙成分を下
型2上に抄き取る。この際、抄き取られる抄紙成分の量
は、原料液中の抄紙成分濃度や下型2に抄き取る際に必
要に応じて行われる真空吸引の時間を調整することによ
って、調整することができる。
【0025】次いで上型3と下型2とを型合わせて抄紙
成分を押圧し抄造成形中間品10を得る。この際、必要
に応じて下型2の下方から又は上型3の上面側より真空
吸引してもよい。上型3による押圧は、抄き取った状態
の見かけの厚みを100としたとき、10〜70となる
ように行うことが好ましい。また下型2の下面を減圧す
る場合の減圧条件は640mmHg〜740mmHg程度が好ま
しい。
【0026】このようにして形成された抄造成形中間品
10は、含水率が30重量%〜70重量%であり、これ
を更に図1(b)に示すように成形型2、3と同様の形
状を有するプレス上型8とプレス下型9とからなるプレ
ス機7に挟んで加熱プレスすることにより本発明の容器
を得る。加熱プレスの条件は、抄紙成分によっても若干
異なるが、加熱温度は100℃〜300℃程度、押圧力
は1〜10kg/cm2・G、プレス時間は3〜200秒程度が
好ましい。この加熱プレスは、抄造成形中間品の厚さを
100とするとき加熱プレス後の厚さが5〜30程度と
なるように行うことが好ましい。これにより最終的に厚
さ1mm程度のプレス成形品を得る。尚、加熱プレス工程
は所定の厚さのプレス成形品を得るために複数回繰り返
してもよい。
【0027】このように抄造成形中間品を加熱プレスす
ることにより、所定の透気性を有し、且つ強度、特に圧
縮強度の強い成形品とすることができる。本発明におい
ては、このように加熱プレスして得られた成形品をその
まま揮発体容器として用いることができるが、必要に応
じて容器の一部に樹脂でコーティングを施してもよい。
これにより容器の透湿度を調整することができる。
【0028】コーティングする場合の樹脂としては、マ
イクロクリスタリン・ワックス、パラフィン・ワックス
等のワックス類、サラン(ポリ塩化ビニリデン系)ラテ
ックス、アクリルエマルジョン等が挙げられる。このよ
うな樹脂は必要に応じて適当な溶剤とともに通常のコー
ティング方法によって所望の面、例えば内面に塗布する
ことができる。またコーティング用樹脂を含む塗布液中
に容器を浸漬するか容器内側に塗布液を入れた後、余分
な塗布液を除去することによりコーティングすることも
可能である。
【0029】このようにコーティングすることにより、
透気度に殆ど影響を与えることなく水蒸気透過度を減少
させることができる。例えば、内面に1回塗りでコーテ
ィングした場合には、コーティングしない場合の水蒸気
透過度の約50%以下にすることができ、また内部を塗
布液に浸漬してコーティングしたときには水蒸気透過度
を約10%以下にすることができる。コーティングの膜
厚は、透気度に影響を与えない範囲であれば特に限定さ
れない。
【0030】本発明の揮発体容器が適用される揮散性薬
剤としては、香料、芳香剤、防虫剤、消臭剤等揮散性薬
剤であって揮発することによって薬効を奏する材料であ
れば何でも適用でき、その形態も任意に選択できる。例
えば揮散性薬剤が昇華性を有する固体の場合には固体を
そのまま収納することができる。また揮散性薬剤が液体
である場合や適当な溶剤に溶解した溶液である場合に
は、液体を直接容器に入れてパルプモールド材料である
容器に含浸させることにより揮散させてもよいし、また
液体を適当な含浸可能な材料に含浸させたものを容器に
入れてもよい。更に液体を適当なゲル化剤を添加して水
ゲル或いはオイルゲルとした後、容器に入れてもよい。
ゲルとして用いる場合には揮散性薬剤をオイルに溶解し
たものに金属セッケン等のゲル化剤を添加したオイルゲ
ルが好ましい。
【0031】本発明の揮発体容器の形状は、上述した成
形型及びプレス型によって形成されるものであれば、特
に限定されない。このような容器を用いて揮散性薬剤入
り容器を製造するには、例えば図2に示すように、容器
本体20に適量の揮散性薬剤22を入れた後、開口部を
ポリエチレンテレフタレート等から成るプラスチックフ
ィルム、プラスチックプレート、バリア性の高いコーテ
ィング紙、アルミフィルム或いはアルミシール等の密閉
性のよいシール部材21で覆う。
【0032】このような揮散性薬剤入り容器は、そのま
ま所望の場所に設置することができ、蓋の開閉等の操作
が不要であり、置かれた環境や風の有無に影響を受けに
くく、持続的に収納された揮散性薬剤の揮散を維持でき
る。また容器本体20が紙でできているので、軽く小型
化できる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の揮発体容器を実施例に基づき
説明する。 実施例1 純パルプと古紙パルプとを重量比で7:3で混合した原
料パルプを用い、更に下記の内添剤を添加して抄紙成形
原料液を調整した。サイズ剤は固形分30%の水溶液と
して、撥水剤は固形分33%の水溶液として、またび湿
潤紙力増強剤は固形分30%の水溶液として、それぞれ
添加した。尚、内添剤の含有量(%)は、パルプ100
重量%に対する重量%を表し、サイズ剤、撥水剤及び湿
潤紙力増強剤原料については溶液の重量%を表す。
【0034】内添剤成分 サイズ剤 2% 硫酸バンド 2% 撥水剤(合成オリゴマ) 1% 撥水剤(フッ素系樹脂) 9% 湿潤紙力増強剤(エポキシポリアミド樹脂)9% 強バリア性付与剤 (変性ポリビニルアルコール) 3% この抄紙成形原料液を下型に注加して、下方より真空吸
引しながら、抄紙成形原料液中の抄紙成分を下型上に抄
き取り、抄造成形中間品を得た。次いで、加熱温度17
0℃、押圧力3kg/cm2・Gの条件で180秒間加熱プ
レスを2度行い、厚さ約1mmのプレス成形品である容器
を得た。
【0035】得られた容器について下記のように透気
度、撥水性、圧縮強度及び透湿度(水蒸気透過度)を調
べた。その結果を表1に示した。
【0036】透気度:側面及び底面のそれぞれ一部を切
取り試料として、JIS−P8117により透気度を測
定した。
【0037】撥水性:容器に水を満たし、浸透状況を観
察した。水を満たした後、1ヵ月以上変化のないものを
◎、水を満たすとすぐに水が浸透し始めたものを×とし
た。
【0038】圧縮強度:ロードセル式引張試験機を用い
て、圧縮速度100mm/分で圧縮したときの強度(kg)
を測定した。試料を、23℃、実効湿度50%で24時
間調湿した後、測定を行った。
【0039】水蒸気透過度:JIS−Z−0208法
(透湿カップ法)により、24時間に試料を通過する水
蒸気の質量(g)を試料1m2当りに換算して求めた。
【0040】
【表1】 また、得られた容器内に、香料入りの水ゲル(ゲル化
剤:カラギーナン)140g又は香料入りのオイルゲル
(ゲル化剤:金属せっけん)70gをそれぞれ収納し、
開口部をPET(ポリエチレンテレフタレート)フィル
ム(厚さ100μmを5枚)で塞ぎ、揮発成分の揮散量
を測定した。尚、容器の揮散面積(PETフィルムで覆
った部分を除く部分の面積)は130.82cm2であっ
た。また揮散量は25℃/無風条件下で揮散させて重量
変化を調べた。結果を図3(a)(水ゲルの場合)及び
(b)(オイルゲルの場合)に示した。 実施例2〜5 実施例1で得られたプレス成形品の内側表面に、下記の
コーティング樹脂を塗布・乾燥し、内面コーティングを
施した容器を得た。コーティング方法は、コーティング
液を布で一回塗布する方法(1)と、容器内にコーティ
ング液を入れた後、余分なコーティング液を除去した方
法(2)とを採用した。これらコーティング容器につい
て、実施例1と同様に透気度、撥水性、圧縮強度及び透
湿度(水蒸気透過度)を調べた。その結果を併せて表1
に示した。
【0041】 コーティング方法 樹脂 実施例2−1 (1) アクリルエマルジョン 実施例2−2 (2) 〃 実施例3−1 (1) マイクロクリスタリン・ワックス 実施例3−2 (2) 〃 実施例4−1 (1) パラフィン・ワックス 実施例4−2 (2) 〃 実施例5−1 (1) ポリ塩化ビニリデン樹脂ラテックス 実施例5−2 (2) 〃 比較例1 市販のパルプモールド品について、透気度、圧縮強度及
び透湿度(水蒸気透過度)を調べた。その結果を併せて
表1に示した。
【0042】表1の結果からもわかるように、本実施例
の容器は従来のパルプモールド品に比べ透気度及び透湿
度がいずれも大幅に抑制され、揮発体容器として適当で
あることが示された。また圧縮強度も改善され、強度的
にも容器として適当であることが示された。 比較例2、3 市販の芳香剤2種(プラスチックカプセル入りの水ゲル
状芳香剤)(比較例2)及び(プラスチック容器入りの
オイルゲル状芳香剤)(比較例3)について、実施例1
と同様に揮散量の変化を測定した。結果を併せて図3
(a)及び(b)に示した。
【0043】図3の結果からもわかるように、本実施例
の容器は、揮散量がコントロールされ、長期(25日以
上)にわたって揮発体を徐々に発散させることができ、
プラスチック製容器から成る芳香剤と同様の持続効果を
得ることができた。
【0044】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明によれば、抑制された透気度、透湿度及び機械的強
度を有し、芳香剤、消臭剤、防虫剤等の揮散性薬剤の揮
散量をコントロールしながら収納することができる揮発
体容器を提供することができる。また本発明の揮発体容
器は、撥水性に優れているので、液状の内容物を収納す
ることができ、しかも紙製であるので再生、焼却が可能
である。
【0045】更に本発明の揮散性薬剤入り容器は、上述
した透気度、透湿度及び機械的強度を有する容器を用い
ることにより、蓋の開閉等の操作が不要で、密閉した状
態のまま使用することができ、しかも置かれた環境にお
いて風の有無に影響を受けることなく持続的に収納され
た揮散性薬剤の揮散を維持できる。また本発明によれば
揮散性薬剤入り容器を軽量化、小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の揮発体容器の製造方法を示す図で、
(a)は抄造成形中間品の製造を示す図、(b)はプレ
ス成形品である容器の製造を示す図。
【図2】本発明の揮発体容器の使用法の一例を示す図。
【図3】本発明の実施例である揮発体容器及び従来品の
揮散量測定の結果を示す図で、(a)は内容物が水ゲル
の場合、(b)は内容物がオイルゲルの場合を示す図。
【符号の説明】
2・・・・・・成形下型 3・・・・・・成形上型 10・・・・・・抄紙成形中間品 20・・・・・・プレス成形品(揮発体容器) 21・・・・・・シール部材 22・・・・・・揮散性薬剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 宏治 兵庫県高砂市梅井5丁目1番1号 日本精 化株式会社研究本部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮散性薬剤を含む材料の容器であって、
    JIS−P−8117による透気度が200秒以上であ
    るパルプモールド材料から成ることを特徴とする揮発体
    容器。
  2. 【請求項2】 JIS−P−8117による透気度が1
    000秒以上である請求項1記載の揮発体容器。
  3. 【請求項3】 前記パルプモールド材料は、抄紙成形原
    料から抄紙成分を抄き取って成形した抄造成形中間品を
    加熱プレスしたものである請求項1又は2記載の揮発体
    容器。
  4. 【請求項4】 前記抄紙成形原料液は、抄紙成分として
    原料パルプと内添剤とを含み、前記内添剤として少なく
    とも撥水剤、湿潤紙力増強剤及びバリア性付与剤を含む
    ことを特徴とする請求項3記載の揮発体容器。
  5. 【請求項5】 前記撥水剤は、少なくとも合成オリゴマ
    とフッ素系樹脂とを含む2種以上の撥水剤の組合せから
    成ることを特徴とする請求項4記載の揮発体容器。
  6. 【請求項6】 前記容器は、少なくともその表面の一部
    が樹脂でコーティングされていることを特徴とする請求
    項1ないし5項いずれか1項記載の揮発体容器。
  7. 【請求項7】 1対の成形型の一方の型の上に抄紙成形
    原料液から抄紙成分を抄き取った後、この抄紙成分を他
    の成形型との間で押圧して抄造成形中間品を作成し、更
    にこの抄造成形中間品を加熱プレスし、JIS−P−8
    117による透気度が200秒以上である容器を製造す
    ることを特徴とする揮発体容器の製造方法。
  8. 【請求項8】 開口部を有し揮散性薬剤を収納した容器
    本体と、この容器本体の開口部を密閉するシール部材と
    から成る揮散性薬剤入り容器であって、前記容器本体
    が、請求項1ないし6いずれか1項記載の揮発体容器か
    ら成る揮散性薬剤入り容器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001131891A (ja) * 1999-08-24 2001-05-15 Toppan Printing Co Ltd 耐水紙およびその製造方法および紙容器
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