JPH10128078A - 中空糸膜モジュールの製造方法 - Google Patents
中空糸膜モジュールの製造方法Info
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- JPH10128078A JPH10128078A JP29014396A JP29014396A JPH10128078A JP H10128078 A JPH10128078 A JP H10128078A JP 29014396 A JP29014396 A JP 29014396A JP 29014396 A JP29014396 A JP 29014396A JP H10128078 A JPH10128078 A JP H10128078A
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- fiber membrane
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポッティング材を用いて、中空糸束端の固定
部を形成する際、ピンホールの生成を防止し、中空糸膜
の分離性能を向上させる。 【解決手段】 中空糸束の端部をポッティング材で固定
して固定部を形成する前に、中空糸束を湿潤処理して帯
電による中空糸膜の密着を防止する。
部を形成する際、ピンホールの生成を防止し、中空糸膜
の分離性能を向上させる。 【解決手段】 中空糸束の端部をポッティング材で固定
して固定部を形成する前に、中空糸束を湿潤処理して帯
電による中空糸膜の密着を防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中空糸膜モジュール
の製造方法に関するものであり、詳しくは、多数の中空
糸膜を引き揃え、且つその端部にポッティング材にて固
定部を形成するモジュールの製造方法である。
の製造方法に関するものであり、詳しくは、多数の中空
糸膜を引き揃え、且つその端部にポッティング材にて固
定部を形成するモジュールの製造方法である。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、ガス分離、逆浸透分離、浸
透気化、限外濾過などの多くの分離技術に利用される中
空糸膜モジュールは、表面に分離機能が備えられた合成
樹脂製の中空の糸を多数束ねて構成され、糸の内側と外
側に流体の成分を分離するものである。図1は、中空糸
膜モジュールの一例を示す図であり、当該モジュールの
長手方向に沿って破断した模式的な断面図である。図2
は、図1におけるII−II矢視図であり、中空糸膜モジュ
ールの長手方向に対して垂直に破断した模式的な断面図
である。
透気化、限外濾過などの多くの分離技術に利用される中
空糸膜モジュールは、表面に分離機能が備えられた合成
樹脂製の中空の糸を多数束ねて構成され、糸の内側と外
側に流体の成分を分離するものである。図1は、中空糸
膜モジュールの一例を示す図であり、当該モジュールの
長手方向に沿って破断した模式的な断面図である。図2
は、図1におけるII−II矢視図であり、中空糸膜モジュ
ールの長手方向に対して垂直に破断した模式的な断面図
である。
【0003】図1に符号(10)にて示す中空糸膜モジ
ュールはいわゆる両端ポッティング型のモジュールであ
り、斯かる中空糸膜モジュール(10)は、多数の中空
糸膜(1)を引き揃えてなる中空糸束(2)の両端がポ
ッティング材で固定された構造を備えている。中空糸束
(2)の一端側には、ポッティング材にて形成された盤
状の固定部(3A)が配置され、当該固定部の端面にて
各中空糸膜(1)の一端が開口され、また、中空糸束
(2)の他端側には、ポッティング材にて同様に形成さ
れた固定部(3B)が配置され、当該固定部に各中空糸
膜(1)の他端が埋設され且つ封止されている。
ュールはいわゆる両端ポッティング型のモジュールであ
り、斯かる中空糸膜モジュール(10)は、多数の中空
糸膜(1)を引き揃えてなる中空糸束(2)の両端がポ
ッティング材で固定された構造を備えている。中空糸束
(2)の一端側には、ポッティング材にて形成された盤
状の固定部(3A)が配置され、当該固定部の端面にて
各中空糸膜(1)の一端が開口され、また、中空糸束
(2)の他端側には、ポッティング材にて同様に形成さ
れた固定部(3B)が配置され、当該固定部に各中空糸
膜(1)の他端が埋設され且つ封止されている。
【0004】また、中空糸束(2)においては、図2に
示す様に、各中空糸膜(1)が環状に束ねられることに
より、当該中空糸束の軸芯部分に沿って空間部(7)が
構成され、そして、図1に示す様に、各中空糸膜(1)
の他端を封止する固定部(3B)の軸芯に空間部(7)
に通じる開口(3e)が設けられる。上記の様な中空糸
膜モジュール(10)の基本的な分離操作は、開口(3
e)を介して空間部(7)に供給した被処理流体を中空
糸束(2)の内周から外周方向へ流下させる間、各中空
糸膜(1)の表面からこれら中空糸膜の管内に透過した
成分を固定部(3A)端面の各中空糸膜(1)の開口か
ら排出することによって行われる。
示す様に、各中空糸膜(1)が環状に束ねられることに
より、当該中空糸束の軸芯部分に沿って空間部(7)が
構成され、そして、図1に示す様に、各中空糸膜(1)
の他端を封止する固定部(3B)の軸芯に空間部(7)
に通じる開口(3e)が設けられる。上記の様な中空糸
膜モジュール(10)の基本的な分離操作は、開口(3
e)を介して空間部(7)に供給した被処理流体を中空
糸束(2)の内周から外周方向へ流下させる間、各中空
糸膜(1)の表面からこれら中空糸膜の管内に透過した
成分を固定部(3A)端面の各中空糸膜(1)の開口か
ら排出することによって行われる。
【0005】図1の中空糸膜モジュール(10)は、通
常、図3〜図5に示す様な方法で製造される。図3〜図
5は、各々、中空糸膜モジュールの製造工程を示す模式
的な断面図である。先ず、図3に示す様に、多数の中空
糸膜(1)が引き揃えられてなる中空糸束(2)の少な
くとも一端部をポッティング材で固着して第1の固定部
(3C)を形成する。固定部(3C)においては、ポッ
ティング材が各中空糸膜(1)の相互の隙間に浸透して
これらを固定するとともに、各中空糸膜(1)の管内に
も進入してこれらの端部を封止する。
常、図3〜図5に示す様な方法で製造される。図3〜図
5は、各々、中空糸膜モジュールの製造工程を示す模式
的な断面図である。先ず、図3に示す様に、多数の中空
糸膜(1)が引き揃えられてなる中空糸束(2)の少な
くとも一端部をポッティング材で固着して第1の固定部
(3C)を形成する。固定部(3C)においては、ポッ
ティング材が各中空糸膜(1)の相互の隙間に浸透して
これらを固定するとともに、各中空糸膜(1)の管内に
も進入してこれらの端部を封止する。
【0006】次に、図4に示す様に、固定部(3C)に
対して他端側方向に隣接する部位を更にポッティング材
で固着して固定部(3A)を形成する。中空糸束(2)
の端部は、固定部(3C)によって予め封止されている
ため、固定部(3A)を形成するポッティング材は、各
中空糸膜(1)相互の間隙のみに浸透して各中空糸膜
(1)を更に固定する。そこで、図5中に鎖線で示す様
に、固定部(3A)において切断することにより、一端
側の第1の固定部(3C)を除去し且つ第2の固定部
(3A)の切断面にて各中空糸膜(1)を開口させる。
対して他端側方向に隣接する部位を更にポッティング材
で固着して固定部(3A)を形成する。中空糸束(2)
の端部は、固定部(3C)によって予め封止されている
ため、固定部(3A)を形成するポッティング材は、各
中空糸膜(1)相互の間隙のみに浸透して各中空糸膜
(1)を更に固定する。そこで、図5中に鎖線で示す様
に、固定部(3A)において切断することにより、一端
側の第1の固定部(3C)を除去し且つ第2の固定部
(3A)の切断面にて各中空糸膜(1)を開口させる。
【0007】上記の様に、固定部(3C)と固定部(3
A)を異なる工程で形成するのは、第2の固定部(3
A)の切断面にて各中空糸膜(1)を開口させるためで
あり、従って、これら第1及び第2の固定部(3C)、
(3A)とも通常は同一のポッティング材にて形成され
る。なお、固定部(3B)は、通常、固定部(3C)又
は固定部(3A)と同一の工程で形成する。
A)を異なる工程で形成するのは、第2の固定部(3
A)の切断面にて各中空糸膜(1)を開口させるためで
あり、従って、これら第1及び第2の固定部(3C)、
(3A)とも通常は同一のポッティング材にて形成され
る。なお、固定部(3B)は、通常、固定部(3C)又
は固定部(3A)と同一の工程で形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の中空
糸膜モジュール(10)においては、第2の固定部(3
A)に発生するピンホールがモジュールの分離性能を低
下させる大きな要因となる。すなわち、固定部(3A)
にピンホールが存在する場合、中空糸束(2)の空間部
(7)に供給された被処理流体の一部は、第2の固定部
(3A)側の各中空糸膜(1)の開口端から排出される
透過流体に上記ピンホールを通じて混入する。従って、
上記の様な中空糸膜モジュールの製造においては、分離
性能を向上させるため、端面に各中空糸膜を開口させた
固定部を形成する際に当該固定部におけるピンホールの
発生を確実に防止することが重要な課題である。
糸膜モジュール(10)においては、第2の固定部(3
A)に発生するピンホールがモジュールの分離性能を低
下させる大きな要因となる。すなわち、固定部(3A)
にピンホールが存在する場合、中空糸束(2)の空間部
(7)に供給された被処理流体の一部は、第2の固定部
(3A)側の各中空糸膜(1)の開口端から排出される
透過流体に上記ピンホールを通じて混入する。従って、
上記の様な中空糸膜モジュールの製造においては、分離
性能を向上させるため、端面に各中空糸膜を開口させた
固定部を形成する際に当該固定部におけるピンホールの
発生を確実に防止することが重要な課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題を解決すべく種々検討を重ねた結果、第2の固定部に
発生するピンホールは、第1の固定部を形成するポッテ
ィング材の毛管現象に起因するとの知見を得た。すなわ
ち、中空糸膜は通常合成樹脂により形成されており、多
数の中空糸膜を引き揃えて中空糸束を形成する際、帯電
して、中空糸同士が密着しやすい。また、固定部を形成
する際は、中空糸束に回転による振動を与える等、中空
糸がより帯電しやすい状態になる傾向がある。具体的に
は、帯電することによって中空糸同士が密着し、第1の
固定部を形成するポッティング材が硬化前に毛管現象に
よって第2の固定部の形成位置まで進入し、各中空糸膜
の間の微小間隙に柱状体を形成するため、第2の固定部
を形成するポッティング材が上記の柱状体によって中空
糸膜の間への浸透が阻害され、その結果、ピンホールと
しての空隙が残存するとの知見を得た。本発明者等は、
斯かる知見に基づいて更に検討を重ねた結果、ポッティ
ング材で固定する前に中空糸束に湿り気を与えることに
より、その毛管現象をさほど増長させることなく第1の
固定部を形成することが出来、第2の固定部を形成する
際に、そのポッティング材を各中空糸膜の間隙に十分に
浸透させ得ることを知得し、本発明の完成に至った。
題を解決すべく種々検討を重ねた結果、第2の固定部に
発生するピンホールは、第1の固定部を形成するポッテ
ィング材の毛管現象に起因するとの知見を得た。すなわ
ち、中空糸膜は通常合成樹脂により形成されており、多
数の中空糸膜を引き揃えて中空糸束を形成する際、帯電
して、中空糸同士が密着しやすい。また、固定部を形成
する際は、中空糸束に回転による振動を与える等、中空
糸がより帯電しやすい状態になる傾向がある。具体的に
は、帯電することによって中空糸同士が密着し、第1の
固定部を形成するポッティング材が硬化前に毛管現象に
よって第2の固定部の形成位置まで進入し、各中空糸膜
の間の微小間隙に柱状体を形成するため、第2の固定部
を形成するポッティング材が上記の柱状体によって中空
糸膜の間への浸透が阻害され、その結果、ピンホールと
しての空隙が残存するとの知見を得た。本発明者等は、
斯かる知見に基づいて更に検討を重ねた結果、ポッティ
ング材で固定する前に中空糸束に湿り気を与えることに
より、その毛管現象をさほど増長させることなく第1の
固定部を形成することが出来、第2の固定部を形成する
際に、そのポッティング材を各中空糸膜の間隙に十分に
浸透させ得ることを知得し、本発明の完成に至った。
【0010】すなわち、本発明の要旨は、多数の中空糸
膜が引き揃えられてなる中空糸束の端部をポッティング
材で固定して第1の固定部を形成する工程と、前記第1
の固定部に対して反対側の端部方向に隣接する部位を更
にポッティング材で固定して第2の固定部を形成する工
程と、前記第2の固定部において切断することにより当
該第2の固定部に隣接した前記第1の固定部を除去する
切断工程とを含み、少なくとも前記第2の固定部の切断
面にて各中空糸膜を開口させた中空糸膜モジュールの製
造方法において、前記第1の固定部をポッティング材で
固定する前に中空糸束を湿潤処理することを特徴とする
中空糸膜モジュールの製造方法に存する。
膜が引き揃えられてなる中空糸束の端部をポッティング
材で固定して第1の固定部を形成する工程と、前記第1
の固定部に対して反対側の端部方向に隣接する部位を更
にポッティング材で固定して第2の固定部を形成する工
程と、前記第2の固定部において切断することにより当
該第2の固定部に隣接した前記第1の固定部を除去する
切断工程とを含み、少なくとも前記第2の固定部の切断
面にて各中空糸膜を開口させた中空糸膜モジュールの製
造方法において、前記第1の固定部をポッティング材で
固定する前に中空糸束を湿潤処理することを特徴とする
中空糸膜モジュールの製造方法に存する。
【0011】以下、図1〜図8を参照して本発明を詳細
に説明する。本発明において、図1中に示す中空糸膜
(1)としては、分離機能を備える公知の合成樹脂によ
って外径が0.3〜2.5mm程度のストロー状に形成
された中空の糸が使用される。中空糸膜を構成する合成
樹脂は特に限定されるものでは無く、公知のものが使用
できる。例えば、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリ
フェニレンオキサイド、酢酸セルロース、ポリアクリロ
ニトリル、ポリスチレン、ポリエステルなどがあげられ
る。特に、耐熱性、耐薬品性の面では、芳香族ポリイミ
ド、ポリアミドイミドが好ましい。中空糸束(2)は、
中空糸膜(1)を数百〜数万本程度束ねて作製される。
束ね方は、モジュールの使用態様によって異なるが、例
えば、図2に示す様に、各中空糸膜(1)を環状に束
ね、そして、当該中空糸束の軸芯部分に沿って被処理流
体供給用の空間部(7)を構成する。なお、中空糸束
(2)の最外周及び最内周部分においては、図1及び図
2に示す様に、中空糸束(2)の形状を維持するため、
中空糸膜(1)と同一の材料で形成された中実糸(8)
を支持体として設けてもよい。
に説明する。本発明において、図1中に示す中空糸膜
(1)としては、分離機能を備える公知の合成樹脂によ
って外径が0.3〜2.5mm程度のストロー状に形成
された中空の糸が使用される。中空糸膜を構成する合成
樹脂は特に限定されるものでは無く、公知のものが使用
できる。例えば、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリ
フェニレンオキサイド、酢酸セルロース、ポリアクリロ
ニトリル、ポリスチレン、ポリエステルなどがあげられ
る。特に、耐熱性、耐薬品性の面では、芳香族ポリイミ
ド、ポリアミドイミドが好ましい。中空糸束(2)は、
中空糸膜(1)を数百〜数万本程度束ねて作製される。
束ね方は、モジュールの使用態様によって異なるが、例
えば、図2に示す様に、各中空糸膜(1)を環状に束
ね、そして、当該中空糸束の軸芯部分に沿って被処理流
体供給用の空間部(7)を構成する。なお、中空糸束
(2)の最外周及び最内周部分においては、図1及び図
2に示す様に、中空糸束(2)の形状を維持するため、
中空糸膜(1)と同一の材料で形成された中実糸(8)
を支持体として設けてもよい。
【0012】本発明方法は、第1の固定部として、ポッ
ティング材を使用し、図4に示す様に、中空糸束(2)
の少なくとも一端に固定部(3C)を形成する前に中空
糸束を湿潤処理することが重要である。これにより、固
定部(3C)を形成するポッティング材が図4に示す第
2の固定部(3A)の形成位置まで進入して各中空糸膜
(1)の間を部分的に閉塞させることがないため、固定
部(3A)を形成する際にそのポッティング材を各中空
糸膜の間へ十分に浸透させることが出来る。その結果、
固定部(3A)におけるピンホールの発生を確実に防止
することが出来、モジュールの分離性能を一層向上させ
ることが出来る。
ティング材を使用し、図4に示す様に、中空糸束(2)
の少なくとも一端に固定部(3C)を形成する前に中空
糸束を湿潤処理することが重要である。これにより、固
定部(3C)を形成するポッティング材が図4に示す第
2の固定部(3A)の形成位置まで進入して各中空糸膜
(1)の間を部分的に閉塞させることがないため、固定
部(3A)を形成する際にそのポッティング材を各中空
糸膜の間へ十分に浸透させることが出来る。その結果、
固定部(3A)におけるピンホールの発生を確実に防止
することが出来、モジュールの分離性能を一層向上させ
ることが出来る。
【0013】湿潤処理の方法は、中空糸束を液体の水で
処理する方法や、高湿の雰囲気下に供する方法等任意の
方法を採用しうるが、高湿の雰囲気下に供する方法が、
簡便で所望の湿潤度を与えることが出来るので好まし
い。中空糸束を高湿の雰囲気下に供する方法は特に限定
されるものではなく、気体又は空気を水蒸気発生装置を
経由して中空糸が挿入されている成形金型を調湿する方
法、中空糸束が挿入された成形金型のある槽内を調湿す
る方法等が挙げられる。高湿の雰囲気は、好ましくは、
絶対湿度0.8g/m3 以上、さらに好ましくは1.4
g/m3 以上、最も好ましいのは1.6g/m3 以上で
ある。
処理する方法や、高湿の雰囲気下に供する方法等任意の
方法を採用しうるが、高湿の雰囲気下に供する方法が、
簡便で所望の湿潤度を与えることが出来るので好まし
い。中空糸束を高湿の雰囲気下に供する方法は特に限定
されるものではなく、気体又は空気を水蒸気発生装置を
経由して中空糸が挿入されている成形金型を調湿する方
法、中空糸束が挿入された成形金型のある槽内を調湿す
る方法等が挙げられる。高湿の雰囲気は、好ましくは、
絶対湿度0.8g/m3 以上、さらに好ましくは1.4
g/m3 以上、最も好ましいのは1.6g/m3 以上で
ある。
【0014】上記のポッティング材料としては、各中空
糸膜(1)相互を固着し且つ各中空糸膜(1)の端部を
封止する機能を有すれば特に制限はないが、例えば、シ
リコン系ゴム、エポキシ系、ウレタン系等の樹脂接着材
料が挙げられ、中空糸膜モジュールが使用される環境に
応じて選択されるが、強度、耐溶剤性の面でエポキシ系
の接着材料が好ましく使用される。また、ピンホールの
生成を防止するためには比較的高粘度のものが好まし
い。
糸膜(1)相互を固着し且つ各中空糸膜(1)の端部を
封止する機能を有すれば特に制限はないが、例えば、シ
リコン系ゴム、エポキシ系、ウレタン系等の樹脂接着材
料が挙げられ、中空糸膜モジュールが使用される環境に
応じて選択されるが、強度、耐溶剤性の面でエポキシ系
の接着材料が好ましく使用される。また、ピンホールの
生成を防止するためには比較的高粘度のものが好まし
い。
【0015】固定部(3C)を形成する方法としては、
例えば、静置成形法、刷毛塗り法、遠心成形法などの従
来公知の適宜の方法を採用し得る。遠心成形法は、例え
ば、中空糸束の置かれた成形金型を回転させることによ
り、遠心力によって中空糸束の端部又は端部近傍にポッ
ティング材を注入し、かつ、加熱等を行って固化または
硬化させる方法であり、ポッティング材を、比較的均一
に、中空糸膜間の間隙に浸透させることが出来る点で好
ましい。
例えば、静置成形法、刷毛塗り法、遠心成形法などの従
来公知の適宜の方法を採用し得る。遠心成形法は、例え
ば、中空糸束の置かれた成形金型を回転させることによ
り、遠心力によって中空糸束の端部又は端部近傍にポッ
ティング材を注入し、かつ、加熱等を行って固化または
硬化させる方法であり、ポッティング材を、比較的均一
に、中空糸膜間の間隙に浸透させることが出来る点で好
ましい。
【0016】第2の固定部(3A)は、図4に示す様
に、中空糸束(2)の一端側の固定部(3C)に対して
他端側方向に隣接する部位を更にポッティング材で固定
することにより形成する。固定部(3A)を形成するポ
ッティング材は、固定部(3C)を形成したポッティン
グ材と同様のものでもよいが、固定部(3A)における
ピンホールを少なくするため、中空糸膜(1)の間の間
隙全体に行き渡る必要がある。従って、固定部(3A)
を形成するためのポッティング材は、操作温度において
粘性の低いものが好適である。
に、中空糸束(2)の一端側の固定部(3C)に対して
他端側方向に隣接する部位を更にポッティング材で固定
することにより形成する。固定部(3A)を形成するポ
ッティング材は、固定部(3C)を形成したポッティン
グ材と同様のものでもよいが、固定部(3A)における
ピンホールを少なくするため、中空糸膜(1)の間の間
隙全体に行き渡る必要がある。従って、固定部(3A)
を形成するためのポッティング材は、操作温度において
粘性の低いものが好適である。
【0017】斯かるポッティング材としては、硬化性の
注型材料であれば特に制限はないが、具体的には、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等が挙げられ
る。この中、耐溶剤性を考慮すると、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂が有効である。例えば、特願平1−4403
5、特願昭63−118645には、耐熱性、耐溶剤性
に優れたエポキシ樹脂が開示されている。なお、固定部
(3A)を形成する方法としては、固定部(3C)と同
様に、上記の各種の方法を採用し得る。
注型材料であれば特に制限はないが、具体的には、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等が挙げられ
る。この中、耐溶剤性を考慮すると、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂が有効である。例えば、特願平1−4403
5、特願昭63−118645には、耐熱性、耐溶剤性
に優れたエポキシ樹脂が開示されている。なお、固定部
(3A)を形成する方法としては、固定部(3C)と同
様に、上記の各種の方法を採用し得る。
【0018】固定部(3A)の切断は、図5に破線で示
す様に、当該固定部の幅の範囲内で行われる。これによ
り、中空糸束(2)の一端側を最初に固定していた固定
部(3C)及び固定部(3A)の一部を除去し、かつ、
最終的に中空糸束(2)の一端側を固定する固定部(3
A)において、その切断面に各中空糸膜(1)を開口さ
せることが出来る。固定部(3A)は、各種の鋸、ウォ
ータージェットカッター、レーザーカッター等の切断装
置を使用して切断することが出来る。
す様に、当該固定部の幅の範囲内で行われる。これによ
り、中空糸束(2)の一端側を最初に固定していた固定
部(3C)及び固定部(3A)の一部を除去し、かつ、
最終的に中空糸束(2)の一端側を固定する固定部(3
A)において、その切断面に各中空糸膜(1)を開口さ
せることが出来る。固定部(3A)は、各種の鋸、ウォ
ータージェットカッター、レーザーカッター等の切断装
置を使用して切断することが出来る。
【0019】一方、図3〜図5に示す様に、中空糸束
(2)の他端には、従来と同様に、固定部(3B)を形
成することによって当該他端を固定し、かつ、各中空糸
膜(1)の他端を埋設して封止する。固定部(3B)
は、例えば、固定部(3C)、または固定部(3A)と
同様のポッティング材を使用して形成する。斯かる固定
部(3B)は、固定部(3C)と同一工程にて形成して
もよいが、固定部(3C)と別工程にて、すなわち、第
2の固定部(3A)を形成する工程、または、固定部
(3C)、固定部(3A)を形成する工程とは別の工程
にて形成してもよい。固定部(3B)の形成方法として
は、固定部(3C)と同様の方法を採用し得る。
(2)の他端には、従来と同様に、固定部(3B)を形
成することによって当該他端を固定し、かつ、各中空糸
膜(1)の他端を埋設して封止する。固定部(3B)
は、例えば、固定部(3C)、または固定部(3A)と
同様のポッティング材を使用して形成する。斯かる固定
部(3B)は、固定部(3C)と同一工程にて形成して
もよいが、固定部(3C)と別工程にて、すなわち、第
2の固定部(3A)を形成する工程、または、固定部
(3C)、固定部(3A)を形成する工程とは別の工程
にて形成してもよい。固定部(3B)の形成方法として
は、固定部(3C)と同様の方法を採用し得る。
【0020】更に、中空糸束(2)の他端側の封止端部
を構成する固定部(3B)の中心には、中空糸束(2)
の軸芯部分に形成された上記の空間部(7)に通じる開
口(3e)を設ける。開口(3e)は、当該モジュール
にて分離膜装置を構成した場合、空間部(7)に被処理
流体を導入するための管路などが挿通される孔として使
用される。開口(3e)は、固定部(3B)を形成した
後に機械加工によって作製するか、または、固定部(3
B)を形成する際に金型による型取りによって予め作製
する。
を構成する固定部(3B)の中心には、中空糸束(2)
の軸芯部分に形成された上記の空間部(7)に通じる開
口(3e)を設ける。開口(3e)は、当該モジュール
にて分離膜装置を構成した場合、空間部(7)に被処理
流体を導入するための管路などが挿通される孔として使
用される。開口(3e)は、固定部(3B)を形成した
後に機械加工によって作製するか、または、固定部(3
B)を形成する際に金型による型取りによって予め作製
する。
【0021】製造した中空糸膜モジュール(10)の固
定部(3A)におけるピンホールの有無については、例
えば、当該中空糸膜モジュールを用いて図6に示す様な
分離装置を実際に構成し、当該分離装置に供給した加圧
気体などによる漏洩検査によって確認することが出来
る。因に、図6は中空糸膜モジュール(10)を使用し
た分離装置の1例を示すもので、モジュールの長手方向
に沿って破断した模式的な断面図である。
定部(3A)におけるピンホールの有無については、例
えば、当該中空糸膜モジュールを用いて図6に示す様な
分離装置を実際に構成し、当該分離装置に供給した加圧
気体などによる漏洩検査によって確認することが出来
る。因に、図6は中空糸膜モジュール(10)を使用し
た分離装置の1例を示すもので、モジュールの長手方向
に沿って破断した模式的な断面図である。
【0022】図6に示す分離装置は、中空糸膜モジュー
ル(10)を適当な構造のモジュール容器(4)に収納
して構成される。モジュール容器(4)は、例えば、略
有底円筒状に形成された容器本体(5)と蓋体(6)と
から構成され、かつ、底部に相当する容器本体(5)の
一端部の中心には、被処理流体の導入口としての管路
(5A)が挿通され、蓋体(6)の中心には、中空糸膜
モジュール(10)を通過した透過流体の排出口(6
B)が設けられ、そして、容器本体(5)の周面には、
中空糸膜モジュール(10)を通過しなかった非透過流
体の取り出し口(5C)が設けられる。
ル(10)を適当な構造のモジュール容器(4)に収納
して構成される。モジュール容器(4)は、例えば、略
有底円筒状に形成された容器本体(5)と蓋体(6)と
から構成され、かつ、底部に相当する容器本体(5)の
一端部の中心には、被処理流体の導入口としての管路
(5A)が挿通され、蓋体(6)の中心には、中空糸膜
モジュール(10)を通過した透過流体の排出口(6
B)が設けられ、そして、容器本体(5)の周面には、
中空糸膜モジュール(10)を通過しなかった非透過流
体の取り出し口(5C)が設けられる。
【0023】中空糸膜モジュール(10)は、各中空糸
膜(1)が封止された固定部(3B)を管路(5A)側
へ向けて容器本体(5)に収容され、固定部(3B)の
開口(3e)にOリングを介して管路(5A)が気密に
挿入される。また、収容された中空糸膜モジュール(1
0)において、端面に各中空糸膜(1)が開口する固定
部(3A)は、容器本体(5)の開口端部のフランジと
蓋体(6)のフランジとの間にOリング(5d)、(6
e)を介して気密に挟着されることにより、各中空糸膜
(1)が開口する側の固定部(3A)の端面は、容器本
体(5)から隔離されて蓋体(6)の内部空間に向けら
れる。
膜(1)が封止された固定部(3B)を管路(5A)側
へ向けて容器本体(5)に収容され、固定部(3B)の
開口(3e)にOリングを介して管路(5A)が気密に
挿入される。また、収容された中空糸膜モジュール(1
0)において、端面に各中空糸膜(1)が開口する固定
部(3A)は、容器本体(5)の開口端部のフランジと
蓋体(6)のフランジとの間にOリング(5d)、(6
e)を介して気密に挟着されることにより、各中空糸膜
(1)が開口する側の固定部(3A)の端面は、容器本
体(5)から隔離されて蓋体(6)の内部空間に向けら
れる。
【0024】上記の分離装置において、管路(5A)を
通じて導入された被処理流体は、中空糸膜モジュール
(10)の空間部(7)に供給され、空間部(7)か
ら、すなわち、中空糸束(2)の内周面から外周面へ向
けて流れる。その際、中空糸膜(1)を透過した成分
は、中空糸膜(1)の内部を通って蓋体(6)側に流出
し、排出口(6B)から排出される。一方、中空糸膜
(1)を透過しなかった成分は、各中空糸膜(1)の間
隙を通過して容器本体の取り出し口(5C)から排出さ
れる。
通じて導入された被処理流体は、中空糸膜モジュール
(10)の空間部(7)に供給され、空間部(7)か
ら、すなわち、中空糸束(2)の内周面から外周面へ向
けて流れる。その際、中空糸膜(1)を透過した成分
は、中空糸膜(1)の内部を通って蓋体(6)側に流出
し、排出口(6B)から排出される。一方、中空糸膜
(1)を透過しなかった成分は、各中空糸膜(1)の間
隙を通過して容器本体の取り出し口(5C)から排出さ
れる。
【0025】また、本発明は、図7及び図8に示す様な
中空糸膜モジュール(10)にも同様に適用し得る。図
7は、中空糸膜モジュールの他の例を示す図であり、当
該モジュールの長手方向に沿って破断した模式的な断面
図である。図8は、図7の中空糸膜モジュールを用いた
分離膜装置の構造例を示す図であり、モジュールの長手
方向に沿って破断した模式的な断面図である。
中空糸膜モジュール(10)にも同様に適用し得る。図
7は、中空糸膜モジュールの他の例を示す図であり、当
該モジュールの長手方向に沿って破断した模式的な断面
図である。図8は、図7の中空糸膜モジュールを用いた
分離膜装置の構造例を示す図であり、モジュールの長手
方向に沿って破断した模式的な断面図である。
【0026】図7に示す中空糸膜モジュール(10)
は、各中空糸膜(1)を密接に束ねることにより略円柱
状の中空糸束(2)を形成したものであり、図1の中空
糸膜モジュール(10)における空間部(7)及び固定
部(3B)の開口(3e)が設けられていない点を除
き、図1の中空糸膜モジュール(10)と同様の構造を
備えている。そして、図7に示す中空糸膜モジュール
(10)も、図1の中空糸膜モジュールと同様の製造方
法によって製造することが出来る。
は、各中空糸膜(1)を密接に束ねることにより略円柱
状の中空糸束(2)を形成したものであり、図1の中空
糸膜モジュール(10)における空間部(7)及び固定
部(3B)の開口(3e)が設けられていない点を除
き、図1の中空糸膜モジュール(10)と同様の構造を
備えている。そして、図7に示す中空糸膜モジュール
(10)も、図1の中空糸膜モジュールと同様の製造方
法によって製造することが出来る。
【0027】また、上記中空糸膜モジュール(10)の
固定部(3A)のピンホールは、実際に使用される図8
に示す様な分離装置を構成し、上記と同様にして検査す
ることができる。図8に示す分離装置は、略有底円筒状
の容器本体(5)と蓋体(6)とから構成されたモジュ
ール容器(4)に中空糸膜モジュール(10)を収納し
て構成される。容器本体(5)の一端側近傍の周面に
は、被処理流体の導入口(5A)が設けられ、他端側近
傍の周面には、中空糸膜モジュール(10)を通過しな
かった非透過流体の取り出し口(5C)が設けられる。
そして、蓋体(6)の中心には、中空糸膜モジュール
(10)を通過した透過流体の排出口(6B)が設けら
れる。
固定部(3A)のピンホールは、実際に使用される図8
に示す様な分離装置を構成し、上記と同様にして検査す
ることができる。図8に示す分離装置は、略有底円筒状
の容器本体(5)と蓋体(6)とから構成されたモジュ
ール容器(4)に中空糸膜モジュール(10)を収納し
て構成される。容器本体(5)の一端側近傍の周面に
は、被処理流体の導入口(5A)が設けられ、他端側近
傍の周面には、中空糸膜モジュール(10)を通過しな
かった非透過流体の取り出し口(5C)が設けられる。
そして、蓋体(6)の中心には、中空糸膜モジュール
(10)を通過した透過流体の排出口(6B)が設けら
れる。
【0028】中空糸膜モジュール(10)は、各中空糸
膜(1)が封止された固定部(3B)を容器本体(5)
の底部である一端側へ向けて収容され、そして、各中空
糸膜(1)が開口する固定部(3A)が容器本体(5)
の開口端部のフランジと蓋体(6)のフランジとの間に
Oリング(5d)、(6e)を介して気密に挟着され
る。すなわち、各中空糸膜(1)が開口する側の固定部
(3A)の端面は、容器本体(5)から隔離されて蓋体
(6)の内部空間に向けられる。
膜(1)が封止された固定部(3B)を容器本体(5)
の底部である一端側へ向けて収容され、そして、各中空
糸膜(1)が開口する固定部(3A)が容器本体(5)
の開口端部のフランジと蓋体(6)のフランジとの間に
Oリング(5d)、(6e)を介して気密に挟着され
る。すなわち、各中空糸膜(1)が開口する側の固定部
(3A)の端面は、容器本体(5)から隔離されて蓋体
(6)の内部空間に向けられる。
【0029】図8の分離装置において、管路(5A)を
通じて導入された被処理流体は、中空糸膜モジュール
(10)の外周側空間に供給され、中空糸膜(1)を透
過した成分は、中空糸膜(1)の内部を通って蓋体
(6)側に流出し、排出口(6B)から排出される。そ
して、各中空糸膜(1)の間隙を通過しつつ容器本体の
軸線方向に流下する被処理流体のうち、中空糸膜(1)
を通過しなかった成分は、容器本体(5)の取り出し口
(5C)から排出される。
通じて導入された被処理流体は、中空糸膜モジュール
(10)の外周側空間に供給され、中空糸膜(1)を透
過した成分は、中空糸膜(1)の内部を通って蓋体
(6)側に流出し、排出口(6B)から排出される。そ
して、各中空糸膜(1)の間隙を通過しつつ容器本体の
軸線方向に流下する被処理流体のうち、中空糸膜(1)
を通過しなかった成分は、容器本体(5)の取り出し口
(5C)から排出される。
【0030】なお、本発明は、中空糸束の一端にて各中
空糸膜を開口させた上記の様な所謂両端ポッティング型
モジュールの他、中空糸束の両端にて各中空糸膜を開口
させた両端ポッティング型モジュール、中空糸束をU字
状に湾曲させ且つ各中空糸膜の両端を開口させた所謂ル
ープ型モジュール等、中空糸束の一端または両端の固定
部(第2の固定部)の端面において中空糸膜を開口させ
た各種の型式のモジュールについても同様に実施可能で
ある。中空糸膜の種類としては浸透気化膜やガス分離
膜、限外濾過膜、精密濾過膜、逆浸透膜等が挙げられる
が、好ましくは浸透気化膜やガス分離膜に用いられる中
空糸膜である。
空糸膜を開口させた上記の様な所謂両端ポッティング型
モジュールの他、中空糸束の両端にて各中空糸膜を開口
させた両端ポッティング型モジュール、中空糸束をU字
状に湾曲させ且つ各中空糸膜の両端を開口させた所謂ル
ープ型モジュール等、中空糸束の一端または両端の固定
部(第2の固定部)の端面において中空糸膜を開口させ
た各種の型式のモジュールについても同様に実施可能で
ある。中空糸膜の種類としては浸透気化膜やガス分離
膜、限外濾過膜、精密濾過膜、逆浸透膜等が挙げられる
が、好ましくは浸透気化膜やガス分離膜に用いられる中
空糸膜である。
【0031】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例
および比較例においては、図7に示す構造のモジュール
を作製し、図8に示す構造の分離装置にて試験を行っ
た。
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例
および比較例においては、図7に示す構造のモジュール
を作製し、図8に示す構造の分離装置にて試験を行っ
た。
【0032】(実施例1)本実施例においては、ポリイ
ミド系樹脂製の中空糸膜(1)を500本引き揃え、空
隙率0.24の中空糸束(2)を作製した後、成形金型
に挿入し、30℃に設定した遠心成形機槽内に固定し
た。その成形金型の一端より絶対湿度1.4g/m3 か
らなる空気を流通(9L/分)し、他端よりパージし
た。2時間経過後、気体の流通を停止し、成形金型を5
00r.p.m.で回転し、その両端に第1の固定部と
して固定部(3C)及び(3B)を形成した。固定部
(3C)、(3B)はエポキシ樹脂(セメダイン製EP
510(主剤/硬化剤))を10g、19gを注型し1
時間後に35℃、60℃、80℃に昇温し固化させるこ
とにより形成した。
ミド系樹脂製の中空糸膜(1)を500本引き揃え、空
隙率0.24の中空糸束(2)を作製した後、成形金型
に挿入し、30℃に設定した遠心成形機槽内に固定し
た。その成形金型の一端より絶対湿度1.4g/m3 か
らなる空気を流通(9L/分)し、他端よりパージし
た。2時間経過後、気体の流通を停止し、成形金型を5
00r.p.m.で回転し、その両端に第1の固定部と
して固定部(3C)及び(3B)を形成した。固定部
(3C)、(3B)はエポキシ樹脂(セメダイン製EP
510(主剤/硬化剤))を10g、19gを注型し1
時間後に35℃、60℃、80℃に昇温し固化させるこ
とにより形成した。
【0033】次に、固定部(3A)を形成するために上
記エポキシ樹脂99gを注型して上記温度で硬化させ
た。そして、固定部(3A)の途中を切断して図7に示
すモジュール(10)を製造した。斯かる中空糸膜モジ
ュール(10)は10本製造し、それぞれ図8に示す分
離膜装置として構成した。そして、中空糸側(固定部
(3A)側)から1kg/cm2 (ゲージ圧力)の圧縮
空気を供給して固定部(3A)の漏れを検査したとこ
ろ、中空糸膜モジュール(10)の漏れは1本のみで、
90%の歩留まりが得られた。
記エポキシ樹脂99gを注型して上記温度で硬化させ
た。そして、固定部(3A)の途中を切断して図7に示
すモジュール(10)を製造した。斯かる中空糸膜モジ
ュール(10)は10本製造し、それぞれ図8に示す分
離膜装置として構成した。そして、中空糸側(固定部
(3A)側)から1kg/cm2 (ゲージ圧力)の圧縮
空気を供給して固定部(3A)の漏れを検査したとこ
ろ、中空糸膜モジュール(10)の漏れは1本のみで、
90%の歩留まりが得られた。
【0034】(実施例2〜4)下記条件以外は実施例1
と同条件で中空糸膜モジュールを成形した。 そして、実施例1と同様にして固定部(3A)の漏れを
検査したところ、何れの中空糸膜モジュール(10)も
漏れは無く、100%の歩留まりが得られた。
と同条件で中空糸膜モジュールを成形した。 そして、実施例1と同様にして固定部(3A)の漏れを
検査したところ、何れの中空糸膜モジュール(10)も
漏れは無く、100%の歩留まりが得られた。
【0035】(実施例5)調湿空気の流通を遠心成形機
の槽内に3時間通した以外は、実施例1と同様の条件に
て中空糸膜モジュール(10)を10本製造した。そし
て、実施例1と同様にして固定部(3A)の漏れを検査
したところ、1本だけに漏れが確認され、歩留まりは9
0%であった。
の槽内に3時間通した以外は、実施例1と同様の条件に
て中空糸膜モジュール(10)を10本製造した。そし
て、実施例1と同様にして固定部(3A)の漏れを検査
したところ、1本だけに漏れが確認され、歩留まりは9
0%であった。
【0036】(比較例1)乾燥空気(絶対湿度0.25
g/m3 以下)を流通した以外は、実施例1と同様の条
件にて中空糸膜モジュール(10)を5本製造した。そ
して、実施例1と同様にして固定部(3A)の漏れを検
査したところ、2本に漏れが確認され、60%の歩留ま
りとなった。
g/m3 以下)を流通した以外は、実施例1と同様の条
件にて中空糸膜モジュール(10)を5本製造した。そ
して、実施例1と同様にして固定部(3A)の漏れを検
査したところ、2本に漏れが確認され、60%の歩留ま
りとなった。
【0037】(比較例2)調湿した空気を通過せず、成
形機槽内の絶対湿度0.61g/m3 で実施例1と同様
の条件にて中空糸膜モジュール(10)を4本製造し
た。そして、実施例1と同様にして固定部(3A)の漏
れを検査したところ1本に漏れが確認され、75%の歩
留まりとなった。
形機槽内の絶対湿度0.61g/m3 で実施例1と同様
の条件にて中空糸膜モジュール(10)を4本製造し
た。そして、実施例1と同様にして固定部(3A)の漏
れを検査したところ1本に漏れが確認され、75%の歩
留まりとなった。
【0038】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の中空糸膜モ
ジュールの製造方法によれば、第1の固定部を形成する
ポッティング材が第2の固定部形成位置の各中空糸膜の
間を閉塞させることがないため、第2の固定部を形成す
る際にそのポッティング材を各中空糸膜の間へ十分に浸
透させてピンホールの発生を確実に防止することが出
来、従って、モジュールの分離性能を一層向上させるこ
とが出来る。
ジュールの製造方法によれば、第1の固定部を形成する
ポッティング材が第2の固定部形成位置の各中空糸膜の
間を閉塞させることがないため、第2の固定部を形成す
る際にそのポッティング材を各中空糸膜の間へ十分に浸
透させてピンホールの発生を確実に防止することが出
来、従って、モジュールの分離性能を一層向上させるこ
とが出来る。
【図1】中空糸膜モジュールの一例を示す図であり、当
該モジュールの長手方向に沿って破断した模式的な断面
図である。
該モジュールの長手方向に沿って破断した模式的な断面
図である。
【図2】図1におけるII−II矢視図であり、中空糸膜モ
ジュールの長手方向に対して垂直に破断した模式的な断
面図である。
ジュールの長手方向に対して垂直に破断した模式的な断
面図である。
【図3】中空糸膜モジュールの製造工程を示す模式的な
断面図である。
断面図である。
【図4】中空糸膜モジュールの製造工程を示す模式的な
断面図である。
断面図である。
【図5】中空糸膜モジュールの製造工程を示す模式的な
断面図である。
断面図である。
【図6】図1の中空糸膜モジュールを用いた分離膜装置
の構造例を示す図であり、モジュールの長手方向に沿っ
て破断した模式的な断面図である。
の構造例を示す図であり、モジュールの長手方向に沿っ
て破断した模式的な断面図である。
【図7】中空糸膜モジュールの他の例を示す図であり、
当該モジュールの長手方向に沿って破断した模式的な断
面図である。
当該モジュールの長手方向に沿って破断した模式的な断
面図である。
【図8】図7の中空糸膜モジュールを用いた分離膜装置
の構造例を示す図であり、モジュールの長手方向に沿っ
て破断した模式的な断面図である。
の構造例を示す図であり、モジュールの長手方向に沿っ
て破断した模式的な断面図である。
1 :中空糸膜 2 :中空糸束 3A:固定部(第2の固定部) 3B:固定部(第1の固定部) 3C:固定部(第1の固定部) 3e:開口 7 :空間部 10:中空糸膜モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊岡 賢一 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱 化学株式会社黒崎事業所内
Claims (4)
- 【請求項1】 多数の中空糸膜が引き揃えられてなる中
空糸束の端部をポッティング材で固定して第1の固定部
を形成する工程と、前記第1の固定部に対して反対側の
端部方向に隣接する部位を更にポッティング材で固定し
て第2の固定部を形成する工程と、前記第2の固定部に
おいて切断することにより当該第2の固定部に隣接した
前記第1の固定部を除去する切断工程とを含み、少なく
とも前記第2の固定部の切断面にて各中空糸膜を開口さ
せた中空糸膜モジュールの製造方法において、前記第1
の固定部をポッティング材で固定する前に中空糸束を湿
潤処理することを特徴とする中空糸膜モジュールの製造
方法。 - 【請求項2】 中空糸束を絶対湿度0.8g/m3 以上
の雰囲気下に供することにより、中空糸束の湿潤処理を
行うことを特徴とする請求項1記載の中空糸膜モジュー
ルの製造方法。 - 【請求項3】 第1の固定部をポッティング材を用いて
遠心成形法により成形することを特徴とする請求項1又
は2記載の中空糸膜モジュールの製造方法。 - 【請求項4】 中空糸膜が浸透気化用の膜であることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の中空糸
膜モジュールの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29014396A JPH10128078A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 中空糸膜モジュールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29014396A JPH10128078A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 中空糸膜モジュールの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10128078A true JPH10128078A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17752347
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29014396A Pending JPH10128078A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 中空糸膜モジュールの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10128078A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160051171A (ko) * | 2014-10-31 | 2016-05-11 | 주식회사 휴비스워터 | 건식 중공사막, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 수처리 모듈 |
| CN117298864A (zh) * | 2023-10-31 | 2023-12-29 | 中信环境技术(广州)有限公司 | 一种集水框架、悬浮组件、膜组件及模具 |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP29014396A patent/JPH10128078A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160051171A (ko) * | 2014-10-31 | 2016-05-11 | 주식회사 휴비스워터 | 건식 중공사막, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 수처리 모듈 |
| CN117298864A (zh) * | 2023-10-31 | 2023-12-29 | 中信环境技术(广州)有限公司 | 一种集水框架、悬浮组件、膜组件及模具 |
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