JPH10128255A - 超音波洗浄装置 - Google Patents

超音波洗浄装置

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JPH10128255A
JPH10128255A JP8306993A JP30699396A JPH10128255A JP H10128255 A JPH10128255 A JP H10128255A JP 8306993 A JP8306993 A JP 8306993A JP 30699396 A JP30699396 A JP 30699396A JP H10128255 A JPH10128255 A JP H10128255A
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JP
Japan
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fluid
inner tank
cleaning
medium fluid
tank
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JP8306993A
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English (en)
Inventor
Kazuki Kubo
和樹 久保
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Kaijo Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石英ガラス等、機械的強度が弱い素材を用い
ながらも薄くかつ大型の槽の実用化を達成し、以て、極
く高い周波数帯域の駆動周波数の利用と、大きな被洗浄
物の洗浄を可能とした超音波洗浄装置を提供すること。 【解決手段】 洗浄用流体5及び媒体流体6によって内
槽1に内外から加わる圧力が互いに等しくなるようにこ
れら流体の量を調節することとし、以て、上記の効果を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内外2槽構造にし
て約500KHz以上の駆動周波数を用い、例えば工業
用としてシリコンウェーハ等の洗浄に供されて好適な超
音波洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超音波洗浄装置として、
図3に示すものが知られている。
【0003】図示のように、当該超音波洗浄装置は、内
槽101及び外槽102を備えている。内槽101は例
えば純水等からなる洗浄用流体105を貯留すると共に
被洗浄物を収容し得、又、外槽102は同じく純水等か
らなる媒体流体106を貯留して該内槽102をこの媒
体流体105に浸った状態で収容している。内槽101
は外槽102の上部に設けられた支持部102aによっ
て支えられている。内槽101は例えば石英ガラスを素
材とし、外槽102の材質はステンレス鋼等である。
【0004】当該超音波洗浄装置が被洗浄物として扱う
のはシリコンウェーハ等であり、該被洗浄物が浸漬され
る洗浄用流体105中に金属イオンが存在するとイオン
結合によって該被洗浄物に付着して悪影響を及ぼすた
め、内外2槽構造とし、金属イオンや不純物が溶出しな
い材質にて内槽101を製作している。
【0005】内槽101の底部近傍及びその上部にはパ
イプ108、109が各々接続されており、下側のパイ
プ108を通じて清浄な洗浄用流体が内槽101内に連
続的に供給され、パーティクル(particle)を
含んで汚染された洗浄用流体が上方のパイプ109を経
て外部に排出される。図において参照符号103及び1
04で示すのは、各パイプ108及び109内の流体の
流れを制御するための制御弁である。これら制御弁10
3、104を操作することで、内槽101内の洗浄用流
体105が常に一定量ずつ交換され続けられる。
【0006】一方、媒体流体106は、内槽101の底
部が浸る程度に貯められる。詳しくは、外槽102の底
部に所定高さの排出筒部102cが突設されており、余
分に注入された媒体流体はこの排出筒部102cを通じ
て流出せしめられ、外槽102内には常に内槽101の
底部に達するだけの媒体流体106が溜まる。但し、こ
の媒体流体106については蒸発等によって減った分だ
けが補充されるのみで、洗浄用流体105のように連続
的な交換は行われない。
【0007】前記外槽102の底部下面側に、振動子1
12が固着されている。この振動子112はPZT(p
iezoelectric:圧電)素子等からなり、P
ZT素子の場合、図示しない発振器によって所定周波数
の電圧を印加され、この周波数の超音波振動を発する。
【0008】駆動周波数は約500KHz以上に設定さ
れる。かかる高い周波数帯域は、サブミクロンのパーテ
ィクルの除去が可能である点、キャビテーションが発生
しないために被洗浄物へのダメージがない点、波長が短
いために定在波の影響がなく斑のない洗浄効果が得られ
る点等々、超精密洗浄を可能とすることから開発が進め
られ、実用段階に入って久しい。
【0009】上記振動子112が発する超音波エネルギ
ーを伝達すべき内槽101及び外槽102の底部の厚み
は、駆動周波数における1/2波長の整数倍に設定され
ている。これによって、これら底部は共振し、音響的損
失が小さく(理論的には零)なる。この半波長:λ/2
は次のように算出される。 λ/2=C/2f ここで、 λ:1波長 C:振動伝播材質の音速 f:駆動周波数
【0010】よって、石英ガラスからなる内槽101の
底部の厚みは例えば3.0mmに設定され、ステンレス
鋼を素材とする外槽102の厚みは例えば3.0mmと
なされる。但し、この場合、駆動周波数は950KHz
である。
【0011】上述した超音波洗浄装置においては、上記
発振器より印加される駆動電圧によって振動子112が
作動し、超音波振動が発せられる。この超音波振動の縦
波が外槽102の底部、媒体流体106及び内槽101
の底部を経て洗浄用流体105に伝わり、該洗浄用流体
105が励振される。よって、該洗浄用流体105中に
浸漬されている被洗浄物、本例の場合シリコンウェーハ
が洗浄される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した超音波洗浄装
置は、これを使用することによって超精密洗浄を可能と
するものであり、例えば半導体産業において多用されて
いる。ところが、従来の装置では下記の問題を擁してい
る。
【0013】すなわち、近時、ULSI(超大規模集積
回路)の高集積化に伴い洗浄効率を向上させるために1
MHz以上という更に高い周波数帯域の利用が進められ
る傾向にある。そのため、共振するように設定される内
槽及び外槽の底部の厚みをより薄くする試みがなされて
いる。他方、被洗浄物であるシリコンウェーハは大径の
ものに推移しつつあり、これを収容して洗浄するための
槽の大型化が図られている。これらの点から、特に、機
械的強度が小さな材質である石英ガラスからなる内槽に
関して不都合が生じている。
【0014】つまり、図3から明らかなように、内槽1
01の底部及びその近傍にはその貯留した洗浄用流体1
05による大きな圧力が加わるから、薄く大型の槽では
変形し易く、甚だしくは破壊する恐れがある。
【0015】因に、上記内槽101及び外槽102の板
厚は一次共振を前提として設計され、それ故に薄くなる
ので、槽の強度を確保するために二次共振板厚とするこ
とも考えられた。
【0016】しかし、二次共振板厚では、超音波振動の
減衰が大きく、振動エネルギーが効率よく洗浄用流体に
伝播しないことが判明している。
【0017】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、例えば石
英ガラスを素材としながらも薄くかつ大型の槽の実用化
を達成し、以て、極く高い周波数帯域の駆動周波数の利
用と、大きな被洗浄物の洗浄を可能とした超音波洗浄装
置を提供することである。
【0018】また、本発明は、更に他の効果を奏し得る
超音波洗浄装置を提供する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、洗浄用流体を貯留する内槽と、前記内槽
を媒体流体に浸った状態で収容する外槽と、前記外槽に
外側から約500KHz以上の超音波振動を付与する超
音波励振手段とを備えた超音波洗浄装置において、前記
洗浄用流体及び前記媒体流体により前記内槽に内外から
加わる圧力が互いに略等しくなるように該洗浄用流体及
び媒体流体の量を調節しつつ供給・排出する供給・排出
手段を設けている。
【0020】加えて、更に他の種々の効果を得るため
に、下記の各構成が採用されている。
【0021】すなわち、前記超音波洗浄装置において
は、前記洗浄用流体及び前記媒体流体の比重量が略等し
い場合、各々の表面が略面一となるように量が調節され
る。
【0022】また、前記超音波洗浄装置では、前記洗浄
用流体及び前記媒体流体の比重量の差が比較的大きいと
き、互いの表面の位置を異ならしめるように量が調整さ
れる。
【0023】また、前記超音波洗浄装置においては、前
記供給・排出手段は、前記洗浄用流体及び前記媒体流体
の表面の位置を検知する検知手段を備え、該検知手段が
発する検知信号に基づいて前記量の調節を行う。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を添付図面
を参照しつつ説明する。
【0025】図1に、本発明の第1実施例としての超音
波洗浄装置を示す。
【0026】図示のように、当該超音波洗浄装置は、内
槽1及び外槽2を備えている。内槽1は例えば純水等か
らなる洗浄用流体5を貯留すると共に被洗浄物を収容し
得、又、外槽2は同じく純水等からなる媒体流体6を貯
留して該内槽1をこの媒体流体6に浸った状態で収容し
ている。内槽1は、外槽2の上部に設けられた支持部2
aによって支えられている。内槽1は例えば石英ガラス
を素材とし、外槽2はステンレス鋼等を素材として形成
されている。
【0027】なお、当該超音波洗浄装置が被洗浄物とし
て取り扱うのはシリコンウェーハ等である。
【0028】内槽1の底部近傍及びその少し上方にパイ
プ8及び9が接続されている。下側のパイプ8を通じて
清浄な洗浄用流体が内槽1内に供給され、内槽1内で洗
浄に供されてパーティクルにより汚染された洗浄用流体
5が上側のパイプ9を経て外部に排出される。
【0029】各パイプ8、9には、これらパイプを流れ
る洗浄用流体の流量を制御するための流量制御弁11及
び12が夫々設けられている。各流量制御弁11、12
は例えば電磁バルブからなり、単に開閉のみならず開度
も遠隔にて作動制御し得る。
【0030】一方、外槽2の底部近傍及びその僅か上方
にもパイプ14及び15が接続されている。下側のパイ
プ14は媒体流体を外槽2内に供給するために設けら
れ、上側のパイプ15は外槽2内の媒体流体6を外部に
排出するためのものである。
【0031】上記パイプ14及び15には夫々、これら
を流れる媒体流体の流量を制御するための流量制御弁1
7及び18が設けられている。該流量制御弁17、18
も電磁バルブ等からなり、開度を含めて遠隔にて作動制
御することができる。
【0032】前記外槽2の底部下面側に、振動子20が
固着されている。この振動子20はPZT素子等からな
り、PZT素子の場合、図示しない発振器によって所定
周波数の電圧を印加され、この周波数の超音波振動を発
する。駆動周波数は、本実施例の場合、1MHzに設定
される。該発振器と振動子20とを、超音波励振手段と
総称する。
【0033】前記内槽1の上方と外槽2の上部に、セン
サー21及び22が各々配置されている。これらのセン
サー21、22は、内槽1、外槽2に夫々貯留される洗
浄用流体5及び媒体流体6の表面の位置を検知するため
の検知手段として作用する。これらセンサー21、22
は具体的には、例えば、PZT(piezoelect
ric:圧電)材料等を素材とするトランスデューサ
(音波送受波器)からなる。
【0034】各センサー21及び22は、当該超音波洗
浄装置の作動制御を司る制御部25により所定周波数の
駆動電圧が付与されることで上記各流体の表面に向けて
超音波を発する。そして、該表面からの反射波(エコ
ー)を受け、これを電気信号に変換して該制御部25に
送信する。制御部25は、超音波の発振から戻るまでの
時間と空気中の伝播速度に基づいてターゲットである流
体表面の位置を演算して求める。
【0035】前記制御部25は、各センサー21及び2
2からの検知信号に基づいて各流量制御弁11、12、
17及び18の作動を後述のように制御する。
【0036】前記制御部25、各センサー21、22及
び各流量制御弁11、12、17、18を、供給・排出
手段と総称する。該供給・排出手段は、前記洗浄用流体
5及び媒体流体6により内槽1に内外から加わる圧力が
互いに略等しくなるように該洗浄用流体5及び媒体流体
6の量を調節しつつ供給・排出する作用をなす。この作
用については後に詳しく説明する。
【0037】続いて、当該超音波洗浄装置の動作につい
て説明する。以下に説明する動作は、制御部25がメモ
リー(ROM)に記憶された動作フローに沿って行う。
【0038】第1に、内槽1内の洗浄用流体5を常に一
定量ずつ交換することが行われる。詳しくは、該内槽1
に対応して設けられた流量制御弁11及び12が常に所
定の開度を以て開状態とされる。これによって、パイプ
8を経て清浄な洗浄用流体が内槽1内に供給され、該内
槽1内においてパーティクルで汚染された洗浄用流体5
が他方のパイプ9を通じて外部に排出される。このパイ
プ9を通じて排出された汚染流体は図示しない清浄装置
によって清浄化され、再使用に供される。
【0039】また、好ましくは、内槽1内の洗浄用流体
5が僅かずつ増えるように流量調節され、増えた分が該
内槽1の上縁を越えて徐々に流れ落ちる。これによっ
て、該洗浄用流体5の表面に浮遊したパーティクルが一
緒に流れ落ち、除去される。この流れ出た汚染流体は、
外槽2の支持部2aと内槽1との間で形成された流路2
7を経て前記清浄装置に戻され、清浄化されて再使用さ
れる。但し、このオーバーフロー動作は必ず行われるも
のではない。
【0040】内槽1内の洗浄用流体5は上述のように連
続的に交換されるが、その間、該洗浄用流体5の上方に
位置するセンサー21によって該洗浄用流体5の表面の
位置を検知し続ける。そして、何等かの原因で洗浄用流
体5の量が減じ(又は増え)てその表面の位置が正規の
位置からずれることがあれば、制御部20はセンサー2
1からの検知信号に基づいてこれを知ることができるか
ら、各流量制御弁11及び12の開度を適宜調節する。
これによって、洗浄用流体5の表面の位置は規定の位置
に戻され、維持される。
【0041】他方、内槽1と外槽2との間に介在する媒
体流体6に関しては、その表面の位置が上記洗浄用流体
5の表面の位置と面一又はほぼ面一となるように常に調
節される。
【0042】すなわち、外槽2に取り付けた他のセンサ
ー22によって、該媒体流体6の表面の位置を常時検知
し続けることが行われる。そして、内槽1内の洗浄用流
体5の表面の位置に変化がなく、洗浄用流体5及び媒体
流体6の各表面の位置が一致しているときには、媒体流
体6の供給、排出をなすための流量制御弁に閉じられ
る。
【0043】また、例えば、内槽1に対する洗浄用流体
の供給、排出をなす各パイプ8及び9を流れる流量のバ
ランスが崩れたり、該内槽1での洗浄用流体の消費が激
しいなどのために洗浄用流体5の表面の位置が変動した
場合、制御部25はセンサー21からの検知信号により
この状態を知り、これに応じて各流量制御弁17及び1
8の少なくともいずれか一方について開動作を適宜なさ
しめる。これによって、外槽2内の媒体流体6が増減す
る。このとき、制御部25はセンサー22によって該媒
体流体6の表面の位置を検知し続けているから、該媒体
流体6の表面が内槽1内の洗浄用流体5の表面と面一と
なった時点で両流量制御弁17、18を閉状態とする。
【0044】かくして、洗浄用流体5と媒体流体6は、
各々の表面が常に面一となるように量が調節される。
【0045】ここで、前述したように、洗浄用流体5及
び媒体流体6は共に純水からなり、各々の比重量が等し
い。よって、これら洗浄用流体5及び媒体流体6により
内槽1に内外から加わる圧力が互いに等しくなる。この
ように内外の圧力を均衡させることで、機械的強度が小
さな石英ガラスを内槽1の素材として用いようともその
厚みを極く薄く設定することができ、一次共振を前提と
してかなり高い駆動周波数を利用することが可能とな
る。
【0046】本実施例では駆動周波数は0.95MHz
に設定されているから、材質を石英ガラスとする内槽1
の底部の厚みは一次共振板厚として3.0mmとされて
いる。但し、ステンレス製の外槽2は、内外から受ける
圧力の差が大きいから、厚みを薄くすることはせず、例
えば3.0mmに設定される。
【0047】また、内槽1の内外の圧力差がほとんど零
であるから、共振型ではなく、非共振型として駆動周波
数での波長に比べて極力薄く、例えばλ/10前後の薄
膜で構成し、板厚による音響的影響を少なくすることも
可能である。
【0048】また、槽の容量も自由に大きくすることが
でき、被洗浄物として大径のシリコンウェーハなどを難
なく扱うことが可能である。
【0049】本実施例では、内槽1内の洗浄用流体5の
変動に応じて媒体流体6を追随させて変動せしめる場合
を説明したが、この逆に、媒体流体6の変動に合わせて
洗浄用流体5を増減させることも行われる。いずれの場
合も、内槽1には内外から等しい圧力が作用する。
【0050】当該超音波洗浄装置においては、発振器
(図示せず)より印加される駆動電圧によって振動子2
0が作動し、超音波振動を発する。この超音波振動の縦
波が外槽2の底部、媒体流体6及び内槽1の底部を経て
洗浄用流体5に伝わり、該洗浄用流体5が励振される。
よって、該洗浄用流体5中に浸漬されている被洗浄物、
例えばシリコンウェーハが洗浄される。
【0051】なお、本実施例では、内槽1に貯留される
洗浄用流体5が純水である場合を示したが、この他、A
PM(アンモニア、過酸化水素及び純水を混合したも
の)やHPM(塩酸と過酸化水素を混合したもの)など
も洗浄用流体として使用される。これらの混合流体はそ
の比重量が約1にて、純水と同じ値である故、該混合流
体に対して上述の圧力均衡状態を得る媒体流体6は、本
実施例と同じく純水を使用することで足りる。
【0052】また、上記洗浄用流体5として比重量が大
きい流体、例えばSMP(硫酸と過酸化水素を混合した
もの)等が用いられる場合、この流体の比重量は約1.
9であるから、互いの表面位置を一致させて圧力均衡状
態を得るためにはこれとほぼ等しい比重量を有する流体
を媒体流体6として使用することが必要である。このよ
うな媒体流体としては不活性媒体であるフッ素系フッ化
溶剤が挙げられるが、フッ素系フッ化溶剤は効果故、蒸
発等を防止する必要がある。そこで、図1に示すよう
に、外槽2はその上部も閉塞して密閉状態とすることが
好ましい。
【0053】
【実施例】続いて、上述した第1実施例のものと同様の
効果を奏し得る第2実施例としての超音波洗浄装置を、
図2に基づいて説明する。但し、この第2実施例の超音
波洗浄装置は以下に説明する部分以外は上記第1実施例
と同様に構成されているので、全体としての構成及び動
作の説明は重複する故に省略し、要部のみの説明に止め
る。
【0054】また、以下の説明及び図2において、上記
第1実施例と同一又は対応する構成部分については同じ
参照符号を付して示している。
【0055】この第2実施例の超音波洗浄装置では、内
槽1及び外槽2に夫々貯留される洗浄用流体5及び媒体
流体6の比重量の差が比較的大きい。具体的には、例え
ば、洗浄用流体5としてSPM(前記)が使用され、外
槽2に貯留される媒体流体6として純水が用いられるも
のとする。純水の比重量は約1.9であり、純水の比重
量1に比してかなり大きい。
【0056】この場合、図示のように、洗浄用流体5と
媒体流体6の表面の位置を互いに異ならしめるように両
流体の量が調節される。
【0057】詳しくは、各流体によって内槽1の底部に
加わる圧力に着目し、この圧力が均衡するように調節さ
れる。つまり、洗浄用流体5及び媒体流体6の各表面の
内槽1の底部からの水頭値を各々H5 、H6 とし、比重
量をλ5 、λ6 とすると、次式を満足するようになす。 λ5 H5 =λ6 H6
【0058】従って、制御部25は、洗浄用流体5及び
媒体流体6のいずれか一方の量の変動に対する他方の量
の調節を、この式に基づいて演算しつつ行う。
【0059】なお、この構成では、洗浄用流体5の表面
よりも上方に位置する媒体流体6による内向きの圧力が
内槽1の側面に加わる。この圧力は図2において記号a
で示した点、すなわち洗浄用流体5の表面の位置で最大
となり、これをPで表せば、次式にて求められる。 P=λ6 (H6 −H5 )
【0060】よって、音響的影響をなくさんがために薄
く形成された内槽1の側壁部分をこの圧力から保護する
ために、図示のように補強部材31が設けられている。
【0061】この第2実施例の構成では、内槽1内の洗
浄用流体5としてどのような比重量のものを用いようと
も、これに対して圧力を均衡せしめられる媒体流体6は
例えば純水のみを用意するだけでよく、コストの低減や
流体の取扱い上の利便性を図る上で有用である。
【0062】これに対し、図1に示した第1実施例で
は、洗浄用流体5及び媒体流体6を、互いに比重量が等
しいものとしなければならないものの、上記第2実施例
で設けられているような補強部材31等は無用で内槽1
の構成が簡単となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る超音
波洗浄装置によれば、洗浄用流体及び媒体流体によって
内槽に内外から加わる圧力が互いに略等しくなるように
これら流体の量を調節することが行われる。このように
内外の圧力を均衡させることで、機械的強度が小さな石
英ガラス等を内槽の素材として用いようともその厚みを
極く薄く設定することができ、一次共振を前提として設
計してかなり高い駆動周波数を利用することが可能とな
り、洗浄効果が向上している。
【0064】また、内槽の内外の圧力差がほとんど零で
あるから、上述の共振型ではなく、非共振型として駆動
周波数での波長に比べて極力薄く、例えば10μm前後
の薄膜で構成し、板厚による音響的影響を少なくするこ
とも可能である。
【0065】また、槽の内容量も自由に大きくすること
ができ、被洗浄物として大径のシリコンウェーハなどを
難なく扱うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての超音波洗
浄装置を、一部ブロック化して示した縦断面図である。
【図2】図2は、本発明の第2実施例としての超音波洗
浄装置を、一部ブロック化して示した縦断面図である。
【図3】図3は、従来の超音波洗浄装置の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内槽 2 外槽 5 洗浄用流体 6 媒体流体 8、9、14、15 パイプ 11、12、17、18 流量制御弁 20 振動子 21、22 センサー(検知手段) 25 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄用流体を貯留する内槽と、 前記内槽を媒体流体に浸った状態で収容する外槽と、 前記外槽に外側から約500KHz以上の超音波振動を
    付与する超音波励振手段とを備えた超音波洗浄装置であ
    って、 前記洗浄用流体及び前記媒体流体により前記内槽に内外
    から加わる圧力が互いに略等しくなるように該洗浄用流
    体及び媒体流体の量を調節しつつ供給・排出する供給・
    排出手段を有することを特徴とする超音波洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄用流体及び前記媒体流体の比重
    量が略等しい場合、各々の表面が略面一となるように量
    が調節されることを特徴とする請求項1記載の超音波洗
    浄装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄用流体及び前記媒体流体の比重
    量の差が比較的大きいとき、互いの表面の位置を異なら
    しめるように量が調節されることを特徴とする請求項1
    記載の超音波洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記供給・排出手段は、前記洗浄用流体
    及び前記媒体流体の表面の位置を検知するための検知手
    段を備え、該検知手段が発する検知信号に基づいて前記
    量の調節を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のうちいずれか1記載の超音波洗浄装置。
JP8306993A 1996-11-01 1996-11-01 超音波洗浄装置 Pending JPH10128255A (ja)

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JP8306993A JPH10128255A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 超音波洗浄装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008227300A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Kaijo Corp 超音波洗浄装置
CN102441542A (zh) * 2011-08-29 2012-05-09 上海华力微电子有限公司 一种去离子水槽
CN104588362A (zh) * 2015-01-08 2015-05-06 北京航天试验技术研究所 一种液体火箭发动机管路多余物自动检测及清洗系统

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