JPH10128656A - 研磨装置の加工ヘッド - Google Patents

研磨装置の加工ヘッド

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JPH10128656A
JPH10128656A JP29057096A JP29057096A JPH10128656A JP H10128656 A JPH10128656 A JP H10128656A JP 29057096 A JP29057096 A JP 29057096A JP 29057096 A JP29057096 A JP 29057096A JP H10128656 A JPH10128656 A JP H10128656A
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JP
Japan
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holding plate
plate
support plate
processing head
polishing
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JP29057096A
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English (en)
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Hideo Saito
藤 日出夫 齊
Fumitaka Itou
藤 史 隆 伊
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動部分の影響を最小限に抑え、円滑な傾動
動作により研磨面への追従性を高めた研磨装置の加工ヘ
ッドを提供する。 【解決手段】 研磨装置の主軸に連結される支持プレー
ト11と、被加工物2を装着面に着脱可能に保持する保
持手段を有する保持プレート12とを、少なくとも主軸
回転の円周方向に対して剛性が大きく、前記定盤の研磨
面に垂直な方向に弾性変形する弾性連結部材13により
同心的にかつ平行に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨装置の加工ヘ
ッドに係り、特に、半導体基板、磁気ディスク、ガラス
基板等の薄板形状の被加工物の表面を平面研磨するのに
用いられる研磨装置の加工ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、半導体基板等の研磨加工の原
理を示す図である。2は、薄い円板状の被加工物であ
る。3が研磨装置の加工ヘッドである。この加工ヘッド
3は、主軸4の先端に取り付けられ、被加工物2は、加
工ヘッド3の下面に軟質パッド5等を用いて装着され
る。6は定盤であり、この定盤6の上面には、研磨布7
が設けられている。図12に示すように、被加工物2
は、主軸4および定盤6を回転させながら加工ヘッド3
により研磨布7に押し付けられた状態で、ノズル8より
研磨液、スラリーが研磨布7に供給されながら研磨さ
れ、これにより被加工物2の表面は平坦に研磨される。
【0003】この種の研磨の場合、被加工物の平坦性の
精度は、定盤6あるいは研磨布7の表面(本明細書にお
いて、研磨面という。)の精度に依存する部分が多く、
研磨面が理想的な平面であれば、被加工物2の表面も完
全な平面として創成、研磨される。
【0004】しかし、研磨面が完全な平面であることは
現実にはあり得ず、当初からうねりなどの形状誤差があ
ったり、加工中の熱、加圧力による事後的変形が存在す
る。実際、例えば、市販の研磨布の場合、数10μm程
度の形状誤差があるのが普通である。その場合、研磨を
始める前に、あらかじめ研磨布にドレッシングを施し形
状創成を行った場合であっても、それでもなお、10μ
m程度のうねりが残存してしまう。
【0005】このような研磨面の形状誤差や変形による
被加工物2と研磨面との片当りが被加工物2の表面の平
坦性を悪化させてしまう原因となっている。
【0006】従来、被加工物2と研磨面の片当りを防止
するため対策が講じられており、その一つとして、加工
ヘッド3を傾動可能にする機構を採用し、研磨面に対す
る追従性を向上させる技術が提案されている。この種の
傾動機構を有する加工ヘッドに関する従来技術として
は、例えば、特開昭61−25767号公報、特開昭6
1−25768号公報に開示されているものを挙げるこ
とができる。
【0007】この加工ヘッドは、加工ヘッドを上部と下
部に分離し、これらを凸球面、凹球面で摺動自在に係合
させることにより加工ヘッドの傾動を実現したものであ
る。
【0008】また、特開昭61−4662号公報に開示
されている加工ヘッドは、上部と下部のリンク機構を介
して連結することにより加工ヘッドの傾動を実現してい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術の加工ヘッドでは、いずれも摺動する部分が多い
ため、摺動抵抗のために傾動作用が阻害されるおそれが
ある。また、高度の平坦性の要求される研磨では、遠心
力による影響を無視できず、前記従来技術では、いずれ
も傾動可能な部分の重心と、傾動の回転中心とが一致し
ていないために、加工ヘッドの回転時に遠心力の影響に
より自発的に傾きを生じてしまうことになり、研磨面へ
の追従性が失われる虞がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、摺動部分の影響を最小限に抑
え、円滑な傾動動作により研磨面への追従性を高めた研
磨装置の加工ヘッドを提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、回転時の遠心
力の作用による自発的な傾きの発生を防止できるように
した研磨装置の加工ヘッドを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明による加工ヘッドは、加工ヘッドに保持し
た被加工物を回転させながら定盤上の研磨布に押し付
け、被加工物の表面を平面研磨する研磨装置の加工ヘッ
ドにおいて、研磨装置の主軸に連結される支持プレート
と、被加工物を装着面に着脱可能に保持する保持手段を
有する保持プレートと、前記支持プレートと保持プレー
トとを同心的にかつ平行に連結し、少なくとも主軸回転
の円周方向に対して剛性が大きく、前記定盤の研磨面に
垂直な方向に弾性変形する弾性連結部材とからなること
を特徴とするものである。
【0013】本発明の加工ヘッドによれば、弾性連結部
材は主軸回転の円周方向への剛性が大きいため、支持プ
レートから保持プレートへ回転トルクを伝達する機能
と、研磨面に垂直な方向に変形して保持プレートの傾動
を許容し研磨面の形状に円滑に追従させる機能を併せ持
つ。このため、従来の加工ヘッドのように、回転トルク
伝達と傾動を実現する機構には摺動する部分が不可欠で
あったのに対して、本発明の加工ヘッドによれば、摺動
する部分がなくても弾性連結部材によって回転トルク伝
達と傾動を実現できるので、より円滑な傾動動作を達成
できる。
【0014】前記弾性連結部材には板バネを用いること
ができ、前記板バネの長手方向を前記主軸回転の円周方
向に指向させ、その厚さ方向が研磨面に垂直になるよう
に複数の当該板バネを主軸の回転中心に関して対称的に
等分割された位置に配置し、それぞれの板バネの一端部
を支持プレートに、他端部を保持プレートに接合され
る。
【0015】また、前記弾性連結部材としては剛体と、
この剛体の両端部にそれぞれ設けられる弾性体からなる
ものであってもよく、複数の前記弾性連結部材を主軸の
回転中心に関して対称的に配置し、それぞれの剛体の一
端部を弾性体を介し支持プレートに、他端部を弾性体を
介し保持プレートに接合される。
【0016】さらに、前記弾性連結部材としては、リン
グ状の板バネを用い、支持プレートと保持プレートの対
向し合うそれぞれの面に複数の座を設け、前記リング状
の板バネを前記支持プレート側の座と前記保持プレート
側の座の隣り合う座によって所定のスパンをとって接合
するようにしてもよい。
【0017】また、上記のように構成される本発明の加
圧ヘッドでは、保持プレートに装着した被加工物を定盤
上の研磨布に押し付けるための加圧力は、弾性連結部材
を介して保持プレートに伝達される。大きな加圧力が必
要な研磨では、弾性連結部材の弾性係数を大きく設定す
る必要があるが、大きくすると傾動動作が鈍くなる可能
性がある。その場合には、前記支持プレートと保持プレ
ートとの間に前記支持プレートから加圧力を保持プレー
トに伝達する加圧力中間伝達部材を介装することが好ま
しい。
【0018】この加圧力中間伝達部材は、弾性体からな
り、前記弾性体は前記支持プレートと保持プレートの間
で、かつ、主軸の回転中心の延長線上に配置される。
【0019】前記加圧力中間伝達部材は、剛球を用いる
ようにしてもよく、この剛球は前記支持プレートと保持
プレートの間で、かつ、主軸の回転中心の延長線上に配
置される。なお、上記の構成において、前記保持プレー
トの重心が保持プレートの傾動の中心に一致するように
すれば、傾動動作中の遠心力の影響を防止することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による加工ヘッドの
一実施形態について添付の図面を参照して説明する。図
1は、本実施形態による研磨装置の加工ヘッド10の断
面を示したものである。この加工ヘッド10は、研磨装
置の主軸4の先端に取り付けられる。加工ヘッド10
は、その上部の支持プレート11、下部の保持プレート
12の二つのプレートが弾性連結部材13によって連結
された構造を有し、支持プレート11は主軸4にその軸
方向に垂直にかつ同心的に結合されている。主軸4の回
転トルクは弾性連結部材13を介して被加工物2を吸着
保持する保持プレート12に伝達されるとともに、弾性
連結部材13の変形により保持プレート12が傾動し、
研磨面の形状誤差、変形に追従できるようになってい
る。
【0021】この実施形態では、弾性連結部材13とし
ては、板ばねが用いられている。支持プレート11の下
面、保持プレート12の上面には、それぞれ弾性連結部
材13の弾性変形を妨げないように、それぞれ座14、
15が突設されており、これらの座14、15に弾性連
結部材13の両端部が固着されている。
【0022】保持プレート12の下面に被加工物2を保
持する手段としては、真空チャックが用いられている。
この場合、保持プレート12の下面の吸着面17に開口
する複数の孔16に接続されるように、継手18を介し
て被加工物2を脱着するためのエア配管部材19が主軸
4の内部に同軸的に設けられており、このエア配管部材
19は、保持プレート12の内部の通気通路20を介し
て孔16に連通している。したがって、エア配管部材1
9を通じて真空引きすることで被加工物2が保持プレー
ト12の下面に吸着され、また、加圧したエアを送るこ
とで被加工物2が取り外せるようになっている。
【0023】なお、エア配管部材19には、加工ヘッド
10の傾動動作を円滑にするために、可撓性のチューブ
が用いられる。また、保持プレート12の下面には、被
加工物2の取り付け位置を定めるためのガイド21を設
け、このガイド21により被加工物2の外周部を規制し
て、被加工物2を吸着した状態では芯が合っているよう
にすることが好ましい。
【0024】図2は、図1のII−II線に沿った断面
を上からみた図である。弾性連結部材13は、この実施
形態では、4つ一組として、その長手方向が主軸4の回
転方向(円周方向)に向くように回転中心に関して対称
的な位置に配置される。また、弾性連結部材13は、円
周方向の一端部が支持プレート11側の座14に接続さ
れ、他端部が保持プレート12側の座15に接続され
る。このようにして弾性連結部材13によって、支持プ
レート11と、保持プレート12が連結されて負荷の作
用していない中立姿勢の状態では、支持プレート11
と、保持プレート12、弾性連結部材13は同心的にか
つ互いに平行姿勢に保たれるようになっている。なお、
図2では、弾性連結部材13を4箇所配置した例を示し
たが、その設置数は2以上であれば任意である。ただ
し、保持プレート12の取付姿勢や弾性連結部材13の
取付スペースなどを考慮すると、設置数は3ヵ所乃至8
ヵ所とすることが望ましい。
【0025】図3は、弾性連結部材13の作用を説明す
る図で、図2のIII −III における矢印Cの方向からみ
た断面を示す。弾性連結部材13は、板バネの長手方向
(支持プレート11および保持プレート12の回転する
平面上に平行な方向)への剛性が大きいため、全体とし
て支持プレート11と保持プレート12の間での回転ト
ルクを伝達する機能を有する。また、弾性連結部材13
は、板バネの板厚方向、すなわち研磨面に対して垂直な
方向には柔軟に変形するため、保持プレート12を研磨
面形状に追従して滑らかに傾動させる機能を発揮する。
例えば、図3において、研磨面が理想的な平面である場
合の弾性連結部材13と保持プレート12との相対的な
位置が13aであるとする。研磨面が理想平面よりも凸
であった場合には、保持プレート12は上方に押し上げ
られるので、このとき弾性連結部材13は、弾性変形し
その相対的位置は13bへ移動する。同様に、研磨面が
理想平面より凹で合った場合には、弾性変形により弾性
連結部材13の相対的位置は13cに移動する。このよ
うに研磨面の形状に応じて弾性連結部材13が変形し、
保持プレート12全体としては傾動しながら、被加工物
2を研磨面の形状に追従させていく。
【0026】以上のような傾動動作を実現するのに弾性
連結部材13の変形を利用し、摺動部分は存在しないた
め、保持プレート12の傾動は円滑に行なわれる。しか
も、傾動は、弾性変形を利用しているために、従来の加
工ヘッドのように、傾動動作が摺動部分の抵抗を受ける
ことがなく、優れた傾動機能を実現できる。
【0027】他方、弾性連結部材13は、加工ヘッドの
回転方向には剛性を有するので、傾動動作時において、
支持プレート11から保持プレート12へのトルク伝達
が損われることがない。
【0028】このように弾性連結部材13を用いて支持
プレート11と保持プレート12とを連結することで、
回転トルク伝達機能と傾動機能とを1部品によって実現
することができるため、従来の加工ヘッドの傾動機構に
較べて構造を簡素化することができ、加工性、組立性、
コスト、軽量化の点で、従来の加工ヘッドよりも有利と
なる。
【0029】次に、本発明による加工ヘッドの他の実施
形態について、図4を参照して説明する。図4は、弾性
連結部材13の取付位置が図1の実施形態とは異なる例
で、弾性連結部材13を、支持プレート11の上面側に
取り付けた変形例である。図4(a)は、図2における
III −III 断面に相当する面での断面を示し、図4
(b)は弾性連結部材13を破断して示した平面図であ
る。
【0030】支持プレート11の一部には、切欠き24
が設けられ、この切欠き24から保持プレート12の上
面に突設される座23を突出すようにして設けている。
この座23の座面と、支持プレートの上面に突設される
座22の座面とは同一面上にあって、それぞれ弾性連結
部材13の両端部が固着される。
【0031】このような取付構造とすることによって、
弾性連結部材13を支持プレートの上面から容易に取り
付けられる。また、支持プレート11と保持プレート1
2との間の間隙Gを最小限にすることが可能となるた
め、加工ヘッド10全体として全高を低くすることが可
能となる。
【0032】なお、この図4の変形例では、支持プレー
ト11と弾性連結部材13との連結構造をわかりやすく
するために、座22の座面を支持プレート11の上面よ
りも高くした例を示したが、実用上は、座22の座面と
支持プレート11上面との間に段差を設けないようにす
るか、あるいは、座22の座面を支持プレート11の上
面から落ち込んだ構造とすることが望ましい。
【0033】次に、図1の実施形態においては、弾性連
結部材13に板バネを用い、トルク伝達部と弾性変形部
とを一体とした構造であるが、図5に示す実施形態は、
弾性連結部材25を、剛体からなる連結板26を用いた
トルク伝達部と、ゴム等の弾性体27を用いた弾性変形
部とで構成した例を示している。
【0034】支持プレート11の座14には、連結板2
6の一端部が上下に弾性体27、27を介して、さらに
押え板28を載せて、これらを貫通するピン30により
固定され、これにより座14において、連結板26の一
端部が弾性体27、27によって挟持されている。同様
に、保持プレート12の座15には、連結板26の他端
部が上下に弾性体27、27を介して、さらに押え板2
9を載せて、これらを貫通するピン31により固定され
ている。なお、このように構成される弾性連結部材25
の配置数、配置方向については、図2と同様である。
【0035】この実施形態のように、トルク伝達部を剛
体からなる別構造とした場合、大きな回転トルクが必要
な場合に好適である。すなわち、回転トルクは、剛体で
ある連結板26によって支持プレート11から保持プレ
ート12に伝達されるため、図1の板バネを用いた弾性
連結部材13よりも大きな負荷をかけることが可能とな
る。他方、傾動動作は弾性体27の弾性変形によって実
現できる。
【0036】なお、連結板26の両端部のピン30、3
1が貫通する透孔32は、傾動動作の妨げにならない程
度の間隔を設けるか、または、十分な間隙を設けて透孔
32に弾性部材(図示せず)を埋め込むようにすること
が好ましい。
【0037】以上の実施形態では、弾性連結部材13、
25を複数、回転中心に関して対称的に設けるようにし
ていたが、図6に示す例は、単一の部材として構成した
実施形態である。
【0038】このうち、図6(a)に示す弾性連結部材
40は、リング状の板バネを用いたもので、円弧状の切
欠き42a乃至42dが円周方向に形成され、これによ
り外周側には90゜づつ中心に関して対称的に弾性変形
部に相当する円周方向に延びる腕状部43a乃至43d
が形成されている。他方、内周側には回転トルク伝達部
として機能する円環部44が形成されている。この場
合、腕状部43a乃至43dは板厚方向に弾性変形可能
であり、これに対して円環部44は円周方向に剛性を有
している。
【0039】このような弾性連結部材40においては、
図2と同じようにして、腕状部43a乃至43dのそれ
ぞれについて、46aで示す部分を支持プレート11の
座14に固着し、46bで示す部分を保持プレート12
の座15に固着し、これらの座14、15の間の部分で
所定のスパンをとることで、第1実施形態による弾性連
結部材13と同じようにして取り付け、また、同様の機
能を実現することができる。
【0040】特に、この弾性連結部材40の場合、単一
の部材であることから、組立性が一層向上する利点があ
る。なお、腕状部43a乃至43d、円環部44に対応
させて、支持プレート11の座14、保持プレート12
の座15にインロー部を設けておくことが好ましく、こ
れにより、支持プレート11の座14、保持プレート1
2に対する心合せが容易になる。
【0041】図6(b)は、リング状の弾性体薄板をそ
のまま弾性連結部材48として用いる例を示す。この例
の場合、49aで示す部分を支持プレート11の座14
に固着し、49bで示す部分を保持プレート12の座1
5に固着することにより、支持プレート11と保持プレ
ート12とが連結される。これらの座に対する接続部4
9aと49bの間が弾性変形部に相当する部分50a乃
至50dである。この弾性変形部相当部50a乃至50
dでは面方向の変形が必要なため、スパンをできるだけ
長くとることで傾動量を大きく設定することができるの
で、接続部49aと49bの間の間隔をあまり小さくす
ることは望ましくない。なお、この弾性連結部材48の
場合、円周方向に剛性のあるリング状の部分全体で回転
トルク伝達部としての機能を営むようになっている。
【0042】この図6(b)の弾性連結部材48の場
合、図6(a)の弾性連結部材40に較べて、加工が容
易であるが、回転トルクが小さく、かつ、傾動範囲が小
さい場合に好適である。
【0043】以上、図4乃至図6に基づき、図1の実施
形態を基本とした弾性連結部材の変形例について説明し
たが、次に、これらの実施の形態による加工ヘッドの場
合、研磨加工時に被加工物2を研磨面へ押し付けるため
の加圧力は、支持プレート11から保持プレート12に
弾性連結部材13によって伝達される。したがって、加
工条件によっては大きな加圧力が要求されることがあ
り、その場合、弾性連結部材13に用いる板バネの耐荷
重を大きくする必要がある。
【0044】一般に、板バネのような弾性体の耐荷重を
大きくするためには、弾性係数を大きくする必要があ
り、結果的に変形に際し大きな外力を必要とする。この
ことは、加圧力を大きくできる反面、傾動動作を鈍くす
ることにつながるため、あまり弾性係数を大きくするこ
とは好ましくない。
【0045】そこで、図7および図8は、大きな加圧力
のもとで研磨する場合に、加圧力の一部を弾性連結部材
13とは別の部材を用いて伝達するように構成し、弾性
連結部材13の弾性系数をできるだけ小さくして容易か
つ円滑な傾動動作を確保するようにした実施形態を示
す。なお、図7および図8において、図1と同一の参照
符号は同一の構成要素を示している。
【0046】このうち、図7に示した加工ヘッド60で
は、加圧力伝達のための加圧力中間伝達部材として弾性
体62を支持プレート11と保持プレート12との間に
介装した例である。
【0047】この弾性体62は、例えばゴムを材質とす
る短円柱状の部材であり、支持プレート11と保持プレ
ート12との間で、かつ、均等な加圧力を伝達するため
主軸4の回転中心軸の延長線I−I上に配置される。
【0048】このような加圧力中間伝達部材としての弾
性体62を組み込んだ場合、被加工物2の吸着を行なう
ためのエア配管を主軸4と同心的に組み込めないので、
主軸4の空圧通路63の出口部を主軸4の外周面に引き
出し、継手64、65を介して配管66により迂回させ
て保持プレート12内部の通路67と接続するようにす
ればよい。
【0049】なお、弾性連結部材13の板厚方向の耐荷
重が保持プレート12の重量よりも小さい場合には、研
磨加工前後で加工ヘッド60が定盤よりも上昇したとき
に保持プレート12の重量によって弾性連結部材13が
弾性限界以上に変形し、弾性が損われる虞がある。これ
を防止するために、断面L字型の吊り部材68を保持プ
レート12に取り付け、この吊り部材68の水平な支持
部68aが、保持プレート12の重量によってある程度
弾性連結部材13が撓んだときに支持プレート11の上
面に当接するようにして、吊り部材68により吊持する
ようにすれば、弾性連結部材13の弾性限界以上の変形
を防止することができる。
【0050】このような加工ヘッド60では、被加工物
2を研磨布に押し付けるために必要な加圧力を主として
弾性体62により伝達できるため、弾性連結部材13
は、本来の機能である回転トルク伝達と傾動を主体に弾
性特性を設定することが可能になる。また、弾性体62
は、傾動動作時に傾き方向に変形するので、加圧力を維
持しながらの傾動が可能である。
【0051】次に、図8は、加圧力中間伝達部材として
図7の弾性体62に代替して、球72を用いた実施の形
態を示す。この球72としては、例えば鋼球が用いら
れ、支持プレート11と保持プレート12との間で、か
つ、均等な加圧力を伝達するため主軸4の回転中心軸の
延長線I−I上に配置されるのは図7の場合と同様であ
る。球72の摺動部分には、支持プレート11と保持プ
レート12ともに凹曲面を形成し、グリース等の潤滑材
を塗付しておくことが望ましい。
【0052】球72は、加圧力の一部または全部を保持
プレート12に伝達することができるので、弾性連結部
材13について、本来の機能である回転トルク伝達と傾
動を主体に弾性特性を設定することが可能になるのは、
図7の加工ヘッドの場合と同様である。
【0053】他方、加圧力中間伝達部材として球72を
用いた場合、支持プレート11と保持プレート12との
接触部に摺動が生じるが、球72の位置が主軸4の回転
中心軸の延長線I−I上にあり、実質的に傾動の中心に
近接した部分で摺動するため、摺動距離や摺動によるモ
ーメント作用が小さいので、球72の摺動が傾動動作に
与える影響を最小限に押えることができる。
【0054】なお、この図8の加工ヘッド70の場合、
保持プレート12の下面に被加工物2を着脱可能に保持
するための手段として、真空チャックに代替して、保持
プレート12の下面に軟質パッド74を取り付け、この
軟質パッド74に被加工物2を装着するようにしている
が、必要に応じて図7に示したような空圧配管を設け、
真空チャック方式としてもよいことはもちろんである。
【0055】上述した図7と図8の実施形態のように、
加圧力中間伝達部材として弾性体62と球72とを用い
た場合とで、同じ条件で研磨した場合に、単位時間あた
りの研磨量(研磨効率)に差が生じ、弾性体62を用い
た方が、球72を用いたのに較べて、2割程度研磨効率
が低下することがわかった。
【0056】これは、弾性体62では、研磨抵抗に対し
て過渡的な変形が生じる結果、研磨作用が弱められてし
まうためであると考えられる。したがって、加圧力中間
伝達部材として弾性体62を用いる場合には、加圧力を
できるだけ大きくとり、研磨効率を補償することが望ま
しい。
【0057】ところで、最近の研磨加工では、主軸4お
よび定盤の回転数を大きくすることによって、研磨効率
の向上を図っている。回転数を高くするのにともなっ
て、加工ヘッドの傾動する部分、すなわち、本発明の加
工ヘッドでは保持プレート12に加わる遠心力の影響も
大きくなり、この遠心力の影響に対する対策を講じる必
要がある。
【0058】以下、図9および図10を参照しながら、
遠心力の影響について説明する。図9は、球面接触し合
う支持部80と保持プレート81により傾動動作をする
従来の加工ヘッドについて、回転による遠心力の影響を
示した模式図である。支持部80は、主軸82に結合さ
れて回転し、この支持部80には、保持プレート81と
一体の摺動部81aが半径rなる球面にて接触するよう
になっている。この種の加工ヘッドでは、通常、摺動部
81aの球面中心は、主軸82の回転中心軸II−IIと研
磨面の交点Oに設定される場合が多い。
【0059】図9(a)のように、中立姿勢での保持プ
レート82の重心Gは、点Oの鉛直上方に位置すること
になる。図9(b)は、この加工ヘッドが回転し、その
際、傾動動作によりθだけ傾いた場合について遠心力F
の作用を示す。保持プレート82が傾くと、重心Gは回
転中心軸II−IIよりもOGsin θだけ離れた位置に移動
するため、遠心力Fは水平方向に働くことになる。
【0060】この遠心力Fは、傾動の傾きθをさらに大
きくするような向きのモーメントとして作用し、このモ
ーメントにより傾きが増すと、重心Gと回転中心軸II−
IIとの距離はさらに大きくなり、かつ、遠心力Fは傾動
中心Oと重心Gとの距離に比例して大きくなるので、傾
きθはさらに大きくなるというように、遠心力Fは相乗
的に傾きを大きくさせるように働く。一旦、研磨加工中
に傾きが生じると、傾きが次第に増大し、研磨面への追
従性が損われる。
【0061】図10は、本発明による研磨ヘッドについ
て、傾動動作に及ぼす遠心力の影響についての模式図で
あり、ここでは、傾動の中心が明確な図8の実施形態を
モデル化して説明する。なお、図8と同一の符号は同一
の構成要素を示す。
【0062】図10(a)は、加工ヘッド70が中立姿
勢にあるときの、主軸4の回転中心軸II−II、傾動の中
心点O、保持プレート12の重心Gの位置関係を示す図
である。この中立姿勢では、それぞれ弾性連結部材13
は同一の変形を生じているため、全体としてみれば、弾
性連結部材13の弾性により保持プレート12に作用す
る力は相殺されている。
【0063】これに対して、図10(b)は、回転する
加工ヘッド70が傾動動作により水平面に対して角度θ
だけ傾いた場合に保持プレート12に作用する遠心力F
および弾性連結部材13から保持プレート12に作用す
る復元力F1 、F2 を示す。傾動した場合、傾動の中心
点Oと保持プレート12の重心Gは一致しないため水平
方向に遠心力Fが働く。一方、傾動により、弾性連結部
材13からの作用力の力の均衡が破れ、中立姿勢への復
元力が現れる。図10(b)では、この復元力をF1 、
F2 としてばねの作用として模式的に示している。すな
わち、復元力として、保持プレート12には、傾動によ
り支持プレート11と保持プレート12の間隔が狭くな
った側では、鉛直下向きの力F1 が作用し、間隔が大き
くなった側では、鉛直上向きの力F2 が作用する。
【0064】一方、遠心力Fは、保持プレート12に対
しては、傾きを増すモーメントとして作用するものの、
弾性連結部材13による作用力F1 、F2 は、中立姿勢
に復元させるモーメント、つまり遠心力Fによるモーメ
ントを打ち消す方向に作用するので、全体としてみれ
ば、遠心力Fの作用の影響は相対的に小さくなる。した
がって、遠心力Fの大きさよりも復元力F1 、F2 の大
きさの方が大きくなるように、弾性連結部材13の弾性
係数を大きく設定すれば、みかけ上、遠心力Fの影響は
現れないことになる。但し、前述したように弾性係数を
あまり大きくすると、傾動動作の円滑性が阻害される。
【0065】図10(b)から了解されるように、傾動
したときの遠心力Fの影響は、傾動の中心点Oと保持プ
レート12の重心Gが一致しないことによって生じる。
言い換えれば、傾動の中心点Oと保持プレート12の重
心Gとを一致させれば、遠心力Fの影響を回避すること
ができる。
【0066】前述した図8の実施形態を改良して、傾動
中心点Oを保持プレート12の重心と一致させることが
できるようにした例が図11に示す加工ヘッドである。
【0067】この加工ヘッド80の場合、支持プレート
11と保持プレート12の間で主軸4の回転中心軸の延
長上に介装された球72の中心が傾動中心点Oである。
【0068】他方、保持プレート12の外周部からは一
体に円筒部82が立ち上がっており、この円筒部82の
端面を利用してバランスプレート84を取り付けること
ができるようになっている。バランスプレート84の形
状および重量を変えることで、バランスプレート84を
含む保持プレート12の重心位置を変えることができる
ので、その重心が傾動中心点Oと一致するようにバラン
スプレート84の形状および重量を定めればよい。こう
することで、保持プレート12が傾動しても、重心が傾
動中心Oから離れることがなくなるため、遠心力の影響
でしだいに傾きが大きくなっていく、自発的な傾き作用
を未然に防止することができる。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、支持プレートと保持プレートとを同心的にか
つ平行に連結し、少なくとも主軸回転の円周方向に対し
て剛性が大きく、前記定盤の研磨面に垂直な方向に弾性
変形する弾性連結部材により、支持プレートと保持プレ
ートとを同心的にかつ平行に連結するようにしたから、
傾動機構の摺動部分の影響を最小限に抑え、弾性連結部
材により回転トルクを伝達しながらも弾性変形による円
滑な傾動動作により研磨面への追従性が向上し、被加工
物の平面研磨の精度を高めることができる。
【0070】また、本発明によれば、支持プレートと保
持プレートとの間に前記支持プレートから加圧力を保持
プレートに伝達する加圧力中間伝達部材を介装するよう
にすることにより、大きな加圧力が必要な研磨でも、弾
性連結部材の弾性係数を大きく設定する必要なく、円滑
な傾動動作を確保するとともに大きな加圧力を被加工物
に加えることができる。
【0071】さらに、本発明によれば、保持プレートの
重心を保持プレートの傾動の中心に一致させることによ
り、回転時の遠心力の作用により一旦傾き出すとそれが
大きくなる自発的な傾きの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による加工ヘッドの一実施形態を示す断
面図。
【図2】図1におけるII−II線水平断面図。
【図3】図2におけるIII −III 線部分をC方向からみ
た矢視断面図。
【図4】加工ヘッドの弾性連結部材の他の実施形態を示
す図2のIII −III 線部分に相当する部分の縦断面図。
【図5】加工ヘッドの弾性連結部材のさらに他の実施形
態を示す図2のIII −III 線部分に相当する部分の縦断
面図。
【図6】弾性連結部材にリング状の板バネを用いた他の
実施形態の平面図。
【図7】加工ヘッドに弾性体からなる加圧力中間伝達部
材を設けた他の実施形態を示す縦断面図。
【図8】加工ヘッドに剛球からなる加圧力中間伝達部材
を設けたさらに他の実施形態を示す縦断面図。
【図9】従来の加工ヘッドにおいて、傾動部における遠
心力の影響を示す概念図。
【図10】本発明の加工ヘッドの傾動部における遠心力
の影響を示す概念図。
【図11】本発明の加工ヘッドの保持プレートの重心を
傾動の中心に一致させた加工ヘッドの実施形態を示す縦
断面図。
【図12】研磨加工の原理を説明する図。
【符号の説明】
2 被加工物 4 主軸 10 加工ヘッド 11 支持プレート 12 保持プレート 13 弾性連結部材 14 座 15 座 25 弾性連結部材 26 連結板(剛体) 27 弾性体 40 弾性連結部材 48 弾性連結部材 62 弾性体 72 剛球

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工ヘッドに保持した被加工物を回転させ
    ながら定盤上の研磨布に押し付け、被加工物の表面を平
    面研磨する研磨装置の加工ヘッドにおいて、 研磨装置の主軸に連結される支持プレートと、 被加工物を装着面に着脱可能に保持する保持手段を有す
    る保持プレートと、 前記支持プレートと保持プレートとを同心的にかつ平行
    に連結し、少なくとも主軸回転の円周方向に対して剛性
    が大きく、前記定盤の研磨面に垂直な方向に弾性変形す
    る弾性連結部材とからなることを特徴とする研磨装置の
    加工ヘッド。
  2. 【請求項2】前記弾性連結部材は板バネからなり、前記
    板バネの長手方向を前記主軸回転の円周方向に指向さ
    せ、その厚さ方向が研磨面に垂直になるように複数の当
    該板バネを主軸の回転中心に関して対称的に等分割され
    た位置に配置し、それぞれの板バネの一端部を支持プレ
    ートに、他端部を保持プレートに接合したことを特徴と
    する請求項1に記載の研磨装置の加工ヘッド。
  3. 【請求項3】前記弾性連結部材は剛体と、この剛体の両
    端部にそれぞれ設けられる弾性体からなり、複数の前記
    弾性連結部材を主軸の回転中心に関して対称的に配置
    し、それぞれの剛体の一端部を弾性体を介し支持プレー
    トに、他端部を弾性体を介し保持プレートに接合したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の研磨装置の加工ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】前記弾性連結部材は、リング状の板バネか
    らなり、支持プレートと保持プレートの対向し合うそれ
    ぞれの面に複数の座を設け、前記リング状の板バネを前
    記支持プレート側の座と前記保持プレート側の座の隣り
    合う座によつて所定のスパンをとって接合するようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置の加工ヘ
    ッド。
  5. 【請求項5】前記支持プレートと保持プレートとの間に
    前記支持プレートから加圧力を保持プレートに伝達する
    加圧力中間伝達部材を介装したことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかの項に記載の研磨装置の加工ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】前記加圧力中間伝達部材は、弾性体からな
    り、前記弾性体を前記支持プレートと保持プレートの間
    で、かつ、主軸の回転中心の延長線上に配置したことを
    特徴とする請求項5に記載の研磨装置の加工ヘッド。
  7. 【請求項7】前記加圧力中間伝達部材は、剛球からな
    り、前記剛球を前記支持プレートと保持プレートの間
    で、かつ、主軸の回転中心の延長線上に配置したことを
    特徴とする請求項5に記載の研磨装置の加工ヘッド。
  8. 【請求項8】前記保持プレートの重心が保持プレートの
    傾動の中心に一致するようにしたことを特徴とする請求
    項5に記載の研磨装置の加工ヘッド。
JP29057096A 1996-10-25 1996-10-31 研磨装置の加工ヘッド Pending JPH10128656A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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