JPH10128688A - ロボットの非干渉化制御方法 - Google Patents
ロボットの非干渉化制御方法Info
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- JPH10128688A JPH10128688A JP11970797A JP11970797A JPH10128688A JP H10128688 A JPH10128688 A JP H10128688A JP 11970797 A JP11970797 A JP 11970797A JP 11970797 A JP11970797 A JP 11970797A JP H10128688 A JPH10128688 A JP H10128688A
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- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
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- Manipulator (AREA)
- Control Of Position Or Direction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】この発明は、ロボットの高精度な参照軌道への
追従は期待できないという課題を解決しようとするもの
である。 【解決手段】 この発明は、第1のアームの角加速度も
しくは角速度をセンサ11、12により検出し、第2の
アームの角加速度もしくは角速度を第2のセンサ13、
14により検出し、制御手段にて第1のセンサ11、1
2の出力信号及び第2のセンサ13、14の出力信号を
用いて第1のアームに対する外乱の非干渉化制御と第2
のアームに対する外乱の非干渉化制御を行う。
追従は期待できないという課題を解決しようとするもの
である。 【解決手段】 この発明は、第1のアームの角加速度も
しくは角速度をセンサ11、12により検出し、第2の
アームの角加速度もしくは角速度を第2のセンサ13、
14により検出し、制御手段にて第1のセンサ11、1
2の出力信号及び第2のセンサ13、14の出力信号を
用いて第1のアームに対する外乱の非干渉化制御と第2
のアームに対する外乱の非干渉化制御を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のアームを有す
る関節型ロボットの非干渉化制御方法に関する。
る関節型ロボットの非干渉化制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のアームを有する関節型ロボ
ットの位置決め制御方法は、各関節毎に独立したサーボ
コントローラを用いて各アームの位置決め制御を行って
いる。そして、各アームの位置決め制御を行うサーボコ
ントローラはロボットのダイナミクス(動力学)を考慮
せず、ロボットの姿勢の変化に伴う慣性モーメントやア
ームの運動に伴う干渉力はロボット位置制御系に対する
外乱として取り扱っている。
ットの位置決め制御方法は、各関節毎に独立したサーボ
コントローラを用いて各アームの位置決め制御を行って
いる。そして、各アームの位置決め制御を行うサーボコ
ントローラはロボットのダイナミクス(動力学)を考慮
せず、ロボットの姿勢の変化に伴う慣性モーメントやア
ームの運動に伴う干渉力はロボット位置制御系に対する
外乱として取り扱っている。
【0003】また、ロボットのダイナミクス及び位置決
め制御に必要なアームの角速度/角加速度などの状態量
は、各関節を駆動するモータと同軸に取り付けられたロ
ータリエンコーダからなる角度検出器によって得られた
値をもとに推定した値を用いている。
め制御に必要なアームの角速度/角加速度などの状態量
は、各関節を駆動するモータと同軸に取り付けられたロ
ータリエンコーダからなる角度検出器によって得られた
値をもとに推定した値を用いている。
【0004】例えば図9に示すように旋回可能に設けら
れる第1のアーム1と、この第1のアーム1の根本側端
部が取り付けられた第1の関節3と、第1のアーム1の
旋回側端部に取り付けられた第2の関節4と、この第2
の関節4に根本側端部が取り付けられた第2のアーム2
とを有する水平2軸型スカラーロボットにおいては、第
iのアームの質量をmi、第iのアームの慣性モーメン
トをIi、第iのアームの重心位置をGi、第iのアーム
の長さをli、第iの関節と第iのアームの重心との距
離をsi、第iの関節の角度をθi、第iの関節に働く駆
動トルクをτiとすると、アームの運動方程式は以下の
ように定式化される。
れる第1のアーム1と、この第1のアーム1の根本側端
部が取り付けられた第1の関節3と、第1のアーム1の
旋回側端部に取り付けられた第2の関節4と、この第2
の関節4に根本側端部が取り付けられた第2のアーム2
とを有する水平2軸型スカラーロボットにおいては、第
iのアームの質量をmi、第iのアームの慣性モーメン
トをIi、第iのアームの重心位置をGi、第iのアーム
の長さをli、第iの関節と第iのアームの重心との距
離をsi、第iの関節の角度をθi、第iの関節に働く駆
動トルクをτiとすると、アームの運動方程式は以下の
ように定式化される。
【0005】
【数1】
【0006】
【数2】
【0007】
【数3】
【0008】
【数4】
【0009】
【数5】
【0010】このアームの運動方程式の状態変数線図は
図10に示すようになる。
図10に示すようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記関節型ロボットの
位置決め制御方法では、ロボットのダイナミックスを含
まないので、アームに大きな加速度が加わる高速な動作
が要求された場合には、ロボットの高精度な参照軌道へ
の追従は期待できない。これは、アームが高速な動作を
する際に、ロボットの姿勢変化に伴う慣性モーメントの
変動やアームに作用する高加速度に起因する各アーム間
の干渉力が外乱として取り扱うには無視できないレベル
になってしまうからであり、特に、高速な動作を目的と
して低い減速比の減速装置を持ったロボットの場合に顕
著である。図10では、慣性干渉力、コリオリ力・遠心
力に関する破線で囲われた部分を、各アームに加わる角
加速度外乱と考えることができる。
位置決め制御方法では、ロボットのダイナミックスを含
まないので、アームに大きな加速度が加わる高速な動作
が要求された場合には、ロボットの高精度な参照軌道へ
の追従は期待できない。これは、アームが高速な動作を
する際に、ロボットの姿勢変化に伴う慣性モーメントの
変動やアームに作用する高加速度に起因する各アーム間
の干渉力が外乱として取り扱うには無視できないレベル
になってしまうからであり、特に、高速な動作を目的と
して低い減速比の減速装置を持ったロボットの場合に顕
著である。図10では、慣性干渉力、コリオリ力・遠心
力に関する破線で囲われた部分を、各アームに加わる角
加速度外乱と考えることができる。
【0012】また、アームの角速度/角加速度などロボ
ットの位置決め制御に必要な状態量は、ロータリエンコ
ーダからなる角度検出器によって得られた値をもとに推
定した値に基づいているので、信号の帯域が十分でなく
て精確な値を得ることは困難である。これは、ロボット
の高速動作時の参照軌道への正確な追従を困難にしてい
る。
ットの位置決め制御に必要な状態量は、ロータリエンコ
ーダからなる角度検出器によって得られた値をもとに推
定した値に基づいているので、信号の帯域が十分でなく
て精確な値を得ることは困難である。これは、ロボット
の高速動作時の参照軌道への正確な追従を困難にしてい
る。
【0013】本発明は、ロボットのダイナミックスに基
づきロボットの各アーム間の干渉を補償することがで
き、ロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追
従性を確保することができるロボットの非干渉化制御方
法を提供することを目的とする。
づきロボットの各アーム間の干渉を補償することがで
き、ロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追
従性を確保することができるロボットの非干渉化制御方
法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、旋回可能に設けられる第1
のアームと、この第1のアームの根本側端部が取り付け
られた第1の関節と、前記第1のアームの旋回側端部に
取り付けられた第2の関節と、この第2の関節に根本側
端部が取り付けられた第2のアームと、前記第1の関節
を回転させる第1のモータと、前記第2の関節を回転さ
せる第2のモータと、前記第1のモータ及び前記第2の
モータを制御して前記第1のアーム及び前記第2のアー
ムの位置決め制御を行う制御手段とを備えたロボットの
非干渉化制御方法であって、前記第1のアームの角加速
度もしくは角速度を第1のセンサにより検出し、前記第
2のアームの角加速度もしくは角速度を第2のセンサに
より検出し、前記制御手段にて前記第1のセンサの出力
信号及び前記第2のセンサの出力信号を用いて前記第1
のアームに対する外乱の非干渉化制御を行うと共に前記
第1のセンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信
号を用いて前記第2のアームに対する外乱の非干渉化制
御を行う。したがって、ロボットのダイナミックスに基
づきロボットの各アーム間の干渉を補償することがで
き、ロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追
従性を確保することができる。
め、請求項1に係る発明は、旋回可能に設けられる第1
のアームと、この第1のアームの根本側端部が取り付け
られた第1の関節と、前記第1のアームの旋回側端部に
取り付けられた第2の関節と、この第2の関節に根本側
端部が取り付けられた第2のアームと、前記第1の関節
を回転させる第1のモータと、前記第2の関節を回転さ
せる第2のモータと、前記第1のモータ及び前記第2の
モータを制御して前記第1のアーム及び前記第2のアー
ムの位置決め制御を行う制御手段とを備えたロボットの
非干渉化制御方法であって、前記第1のアームの角加速
度もしくは角速度を第1のセンサにより検出し、前記第
2のアームの角加速度もしくは角速度を第2のセンサに
より検出し、前記制御手段にて前記第1のセンサの出力
信号及び前記第2のセンサの出力信号を用いて前記第1
のアームに対する外乱の非干渉化制御を行うと共に前記
第1のセンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信
号を用いて前記第2のアームに対する外乱の非干渉化制
御を行う。したがって、ロボットのダイナミックスに基
づきロボットの各アーム間の干渉を補償することがで
き、ロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追
従性を確保することができる。
【0015】請求項2に係る発明は、請求項1記載のロ
ボットの非干渉化制御方法において、前記第1のセンサ
及び前記第2のセンサにより前記第1のアームの角加速
度と前記第2のアームの角加速度を各々検出し、前記外
乱非干渉化制御では前記第1のアームに対して前記第1
のセンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信号を
用いて外乱トルクを求めて入力トルクにフィードバック
することにより外乱トルクの非干渉化制御を行うと共に
前記第2のアームに対して前記第1のセンサの出力信号
及び前記第2のセンサの出力信号を用いて外乱トルクを
求めて入力トルクにフィードバックすることにより外乱
トルクの非干渉化制御を行う。したがって、ロボットの
ダイナミックスに基づきロボットの各アーム間の干渉を
補償することができてロボットの高速動作時にも参照軌
道に対して大幅に高い追従性を確保することができる。
ボットの非干渉化制御方法において、前記第1のセンサ
及び前記第2のセンサにより前記第1のアームの角加速
度と前記第2のアームの角加速度を各々検出し、前記外
乱非干渉化制御では前記第1のアームに対して前記第1
のセンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信号を
用いて外乱トルクを求めて入力トルクにフィードバック
することにより外乱トルクの非干渉化制御を行うと共に
前記第2のアームに対して前記第1のセンサの出力信号
及び前記第2のセンサの出力信号を用いて外乱トルクを
求めて入力トルクにフィードバックすることにより外乱
トルクの非干渉化制御を行う。したがって、ロボットの
ダイナミックスに基づきロボットの各アーム間の干渉を
補償することができてロボットの高速動作時にも参照軌
道に対して大幅に高い追従性を確保することができる。
【0016】請求項3に係る発明は、請求項1記載のロ
ボットの非干渉化制御方法において、前記第1のセンサ
及び前記第2のセンサにより前記第1のアームの角速度
と前記第2のアームの角速度を各々検出し、前記外乱非
干渉化制御では前記第1のアームに対して前記第1のセ
ンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信号を用い
て外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力トルクに
フィードバックすることにより外乱トルクの非干渉化制
御を行うと共に前記第2のアームに対して前記第1のセ
ンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信号を用い
て外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力トルクに
フィードバックすることにより外乱トルクの非干渉化制
御を行う。したがって、ロボットのダイナミックスに基
づきロボットの各アーム間の干渉を補償することができ
てロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追従
性を確保することができ、かつ、センサの数を減少させ
ることができる。
ボットの非干渉化制御方法において、前記第1のセンサ
及び前記第2のセンサにより前記第1のアームの角速度
と前記第2のアームの角速度を各々検出し、前記外乱非
干渉化制御では前記第1のアームに対して前記第1のセ
ンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信号を用い
て外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力トルクに
フィードバックすることにより外乱トルクの非干渉化制
御を行うと共に前記第2のアームに対して前記第1のセ
ンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信号を用い
て外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力トルクに
フィードバックすることにより外乱トルクの非干渉化制
御を行う。したがって、ロボットのダイナミックスに基
づきロボットの各アーム間の干渉を補償することができ
てロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追従
性を確保することができ、かつ、センサの数を減少させ
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】実用されている関節型ロボットの
多くは、その使用目的と制御を容易にするために各アー
ムが大きくたわまないように剛性の高いリンクで構成さ
れている。このような剛性の高いアームを有する関節型
ロボットは、アームの運動方程式が前述した(1)式で
表わされる。
多くは、その使用目的と制御を容易にするために各アー
ムが大きくたわまないように剛性の高いリンクで構成さ
れている。このような剛性の高いアームを有する関節型
ロボットは、アームの運動方程式が前述した(1)式で
表わされる。
【0018】この(1)式において、左辺第1項は、ア
ームの慣性モーメント行列であり、各要素の値がアーム
の姿勢の変化によって大きく変動する。また、J(θ)
は、非対角要素が存在し、ロボットの構造にもよるが、
通常J行列の対角要素の大きさに比例して無視できない
大きさになり、符号も正、負の両方をとり得る。したが
って、アームの加速度の変化が他のアームの運動に干渉
力として大きく作用する。特に、アームの高速位置決め
を実現するために高加速度の速度指令を与える場合に
は、立ち上がりや立ち下がりでのオーバーシュートや残
留振動が発生し、アームの位置決めが困難になる。
ームの慣性モーメント行列であり、各要素の値がアーム
の姿勢の変化によって大きく変動する。また、J(θ)
は、非対角要素が存在し、ロボットの構造にもよるが、
通常J行列の対角要素の大きさに比例して無視できない
大きさになり、符号も正、負の両方をとり得る。したが
って、アームの加速度の変化が他のアームの運動に干渉
力として大きく作用する。特に、アームの高速位置決め
を実現するために高加速度の速度指令を与える場合に
は、立ち上がりや立ち下がりでのオーバーシュートや残
留振動が発生し、アームの位置決めが困難になる。
【0019】(1)式の左辺第2項は、アームに作用す
るコリオリ力・遠心力項を表わし、各関節の角度と角速
度に依存した非線形関数である。この項もアーム相互に
大きな干渉力を及ぼす。(1)式の左辺第3項は、粘性
摩擦係数行列とみなせる場合が多く、回転関節を持つア
ームロボットの場合には対角行列となる。(1)式の左
辺第4項は、固体摩擦を表わし、通常はアームが運動し
ている場合に、一定の反トルクを発生する非線形関数と
して近似される。
るコリオリ力・遠心力項を表わし、各関節の角度と角速
度に依存した非線形関数である。この項もアーム相互に
大きな干渉力を及ぼす。(1)式の左辺第3項は、粘性
摩擦係数行列とみなせる場合が多く、回転関節を持つア
ームロボットの場合には対角行列となる。(1)式の左
辺第4項は、固体摩擦を表わし、通常はアームが運動し
ている場合に、一定の反トルクを発生する非線形関数と
して近似される。
【0020】このように、アームの運動方程式は、強い
非線形性を示し、また慣性行列J(θ)の非対角要素とコ
リオリ力・遠心力項に起因する干渉力が存在する。しか
し、(1)式の左辺第4項を除くこれらの非線形性や干
渉力は、ロボットの構造に依存しており、定式化するこ
とは比較的容易である。そして、アームの運動状態が与
えられれば非線形性や干渉力の影響は一意に求めること
ができる。ここに、水平2軸型スカラーロボットにおけ
るアームの運動方程式の各項は前述のように求められる
が、固体摩擦項についてはここでは外乱項とみなすもの
とする。
非線形性を示し、また慣性行列J(θ)の非対角要素とコ
リオリ力・遠心力項に起因する干渉力が存在する。しか
し、(1)式の左辺第4項を除くこれらの非線形性や干
渉力は、ロボットの構造に依存しており、定式化するこ
とは比較的容易である。そして、アームの運動状態が与
えられれば非線形性や干渉力の影響は一意に求めること
ができる。ここに、水平2軸型スカラーロボットにおけ
るアームの運動方程式の各項は前述のように求められる
が、固体摩擦項についてはここでは外乱項とみなすもの
とする。
【0021】(1)式の慣性行列項とコリオリ力・遠心
力項による干渉力を算出し、これをアームのトルク操作
量に加算して打ち消すことができれば、(1)式は各ア
ームの入力トルクとその運動状態(角速度、角加速度)
の関係を示す干渉の無い線形時不変な系とみなすことが
でき、各アーム間の非干渉化を達成することができて各
関節独立に位置決め制御系を構築することができる。
力項による干渉力を算出し、これをアームのトルク操作
量に加算して打ち消すことができれば、(1)式は各ア
ームの入力トルクとその運動状態(角速度、角加速度)
の関係を示す干渉の無い線形時不変な系とみなすことが
でき、各アーム間の非干渉化を達成することができて各
関節独立に位置決め制御系を構築することができる。
【0022】ロボットの動力学に基づいた各アーム間の
非干渉化方法は、非線形補償法に基づき、関節の角速度
及び角度の測定値をフィードバックして逆動力学計算に
よりアームの非干渉化に要するトルクを求める計算トル
ク法と、目標値の角度、角速度、角加速度から逆動力学
計算によりアームの非干渉化に要するトルクを予測する
フィードフォワード補償法がある。
非干渉化方法は、非線形補償法に基づき、関節の角速度
及び角度の測定値をフィードバックして逆動力学計算に
よりアームの非干渉化に要するトルクを求める計算トル
ク法と、目標値の角度、角速度、角加速度から逆動力学
計算によりアームの非干渉化に要するトルクを予測する
フィードフォワード補償法がある。
【0023】これらの方法では、アームの物理パラメー
タが正確にわからなければアームの非干渉化に要するト
ルクを求めることはできない。近年、運動力学計算のア
ルゴリズムは改良されたが、アームの物理パラメータは
変化するので、アームの物理パラメータを正確に同定
し、アームの非干渉化に要するトルクを求める必要があ
る。高精度なアーム物理パラメータの同定には、関節の
正確な角度、角速度、角加速度、駆動トルクが必要にな
る。
タが正確にわからなければアームの非干渉化に要するト
ルクを求めることはできない。近年、運動力学計算のア
ルゴリズムは改良されたが、アームの物理パラメータは
変化するので、アームの物理パラメータを正確に同定
し、アームの非干渉化に要するトルクを求める必要があ
る。高精度なアーム物理パラメータの同定には、関節の
正確な角度、角速度、角加速度、駆動トルクが必要にな
る。
【0024】しかし、関節を駆動するモータに直結した
ロータリエンコーダからなる角度検出器のみしか持たな
い減速器付きロボットの場合、角加速度を角度の2回の
微分演算によって求めると、関節を駆動する駆動系のわ
ずかな非直線性や柔軟性による振動で生じた高周波数域
の雑音が大きく増幅され、これによってロータリエンコ
ーダの分解能不足からS/Nが悪化して正確な角加速度
を算出することが困難になる。
ロータリエンコーダからなる角度検出器のみしか持たな
い減速器付きロボットの場合、角加速度を角度の2回の
微分演算によって求めると、関節を駆動する駆動系のわ
ずかな非直線性や柔軟性による振動で生じた高周波数域
の雑音が大きく増幅され、これによってロータリエンコ
ーダの分解能不足からS/Nが悪化して正確な角加速度
を算出することが困難になる。
【0025】各請求項に係る発明の実施形態は、センサ
にてアームの角加速度もしくは角速度を検出して角加速
度を得ることにより、これらの問題を解決し、各アーム
間の動特性の影響を含めた干渉トルクを求めることがで
きて各アーム間の非干渉化制御を行うことができる。
にてアームの角加速度もしくは角速度を検出して角加速
度を得ることにより、これらの問題を解決し、各アーム
間の動特性の影響を含めた干渉トルクを求めることがで
きて各アーム間の非干渉化制御を行うことができる。
【0026】請求項1、2に係る発明を適用した水平2
軸型スカラーロボットの一実施形態では、各アーム間の
非干渉化を達成するために、各アーム間の干渉力を逆動
力学計算によって求める代りに、図1に示すようにアー
ム先端部に取り付けた加速度センサ11〜14によって
得られる加速度情報α1θ、α1r、α2θ、α2rと、関
節を駆動するモータに直結したロータリエンコーダから
なる角度検出器の出力値θ2からアームの慣性干渉項及
びコリオリ力・遠心力項を求めて干渉トルクτcを算出
し、これを非線形補償フィードバックして以下の(6)
式のようにアームの入力トルク(トルク指令)uに加算
することにより、各アーム間の非干渉化制御を行う。
軸型スカラーロボットの一実施形態では、各アーム間の
非干渉化を達成するために、各アーム間の干渉力を逆動
力学計算によって求める代りに、図1に示すようにアー
ム先端部に取り付けた加速度センサ11〜14によって
得られる加速度情報α1θ、α1r、α2θ、α2rと、関
節を駆動するモータに直結したロータリエンコーダから
なる角度検出器の出力値θ2からアームの慣性干渉項及
びコリオリ力・遠心力項を求めて干渉トルクτcを算出
し、これを非線形補償フィードバックして以下の(6)
式のようにアームの入力トルク(トルク指令)uに加算
することにより、各アーム間の非干渉化制御を行う。
【0027】
【数6】
【0028】ここに、
【0029】
【数7】
【0030】であり、α1θは第1のアームの接線方向
加速度を測定するセンサ11によって得られる加速度情
報、α1rは第1のアームの半径方向加速度を測定するセ
ンサ12によって得られる加速度情報、α2θは第2の
アームの接線方向加速度を測定するセンサ13によって
得られる加速度情報、α2rは第2のアームの半径方向加
速度を測定するセンサ14によって得られる加速度情報
である。(7)式において、左辺第1項は、以下の
(8)式のように慣性行列で干渉項となっている非対角
項と、第1のアームの慣性モーメントの変動項を含めた
行列である。
加速度を測定するセンサ11によって得られる加速度情
報、α1rは第1のアームの半径方向加速度を測定するセ
ンサ12によって得られる加速度情報、α2θは第2の
アームの接線方向加速度を測定するセンサ13によって
得られる加速度情報、α2rは第2のアームの半径方向加
速度を測定するセンサ14によって得られる加速度情報
である。(7)式において、左辺第1項は、以下の
(8)式のように慣性行列で干渉項となっている非対角
項と、第1のアームの慣性モーメントの変動項を含めた
行列である。
【0031】
【数8】
【0032】(8)式で表わされる干渉トルクτcをア
ーム駆動トルクuに加算することで、水平2軸型スカラ
ーロボットのアーム運動方程式は、
ーム駆動トルクuに加算することで、水平2軸型スカラ
ーロボットのアーム運動方程式は、
【0033】
【数9】
【0034】
【数10】
【0035】
【数11】
【0036】となり、図2に示すように各アーム間の非
干渉化が達成される。第1のアームの伝達関数G1(s)及
び第2のアームの伝達関数G2(s)は次のように求まる。
干渉化が達成される。第1のアームの伝達関数G1(s)及
び第2のアームの伝達関数G2(s)は次のように求まる。
【0037】
【数12】
【0038】
【数13】
【0039】ところで、干渉トルクτcを算出する際に
は、加速度センサ11〜14によって得られる加速度情
報α1θ、α1r、α2θ、α2rからアームの角加速度を分
離しなくてはならない。図7に示すようにロボット台座
に固定された座標系に対する第iのアーム上の任意の点
ζ1の位置ベクトルP1は
は、加速度センサ11〜14によって得られる加速度情
報α1θ、α1r、α2θ、α2rからアームの角加速度を分
離しなくてはならない。図7に示すようにロボット台座
に固定された座標系に対する第iのアーム上の任意の点
ζ1の位置ベクトルP1は
【0040】
【数14】
【0041】で表わされる。
【0042】よって、アーム上の任意の点q1での絶対
座標に対する加速度ベクトルは
座標に対する加速度ベクトルは
【0043】
【数15】
【0044】と求められる。したがって、アームの関節
に原点をもち、アームと共に回転する座標系で測定され
る加速度ベクトルの大きさは次式で与えられる。
に原点をもち、アームと共に回転する座標系で測定され
る加速度ベクトルの大きさは次式で与えられる。
【0045】
【数16】
【0046】ただし、R(θk)は回転変換行列であり、
lは|l|=1のoi−xiyiにおける加速度測定方向
を示す任意の方向ベクトルである。ここで、水平2軸型
スカラーロボットの各アーム先端での長手方向の加速度
及び関節角θ方向の加速度を測定した場合、これらの加
速度測定値から角加速度を次のように求めることができ
る。
lは|l|=1のoi−xiyiにおける加速度測定方向
を示す任意の方向ベクトルである。ここで、水平2軸型
スカラーロボットの各アーム先端での長手方向の加速度
及び関節角θ方向の加速度を測定した場合、これらの加
速度測定値から角加速度を次のように求めることができ
る。
【0047】
【数17】
【0048】
【数18】
【0049】
【数19】
【0050】
【数20】
【0051】
【数21】
【0052】(17)〜(20)式から各アームの角加
速度及びコリオリ力・遠心力項は次のように求めること
ができる。
速度及びコリオリ力・遠心力項は次のように求めること
ができる。
【0053】
【数22】
【0054】
【数23】
【0055】
【数24】
【0056】したがって、上記干渉トルクは、例えば図
8に示すような干渉トルク算出部により加速度センサ1
1〜14によって得られる加速度情報α1θ、α1r、α
2θ、α2rと、関節を駆動するモータに直結したロータ
リエンコーダからなる角度検出器の出力値θ2から算出
することができる。
8に示すような干渉トルク算出部により加速度センサ1
1〜14によって得られる加速度情報α1θ、α1r、α
2θ、α2rと、関節を駆動するモータに直結したロータ
リエンコーダからなる角度検出器の出力値θ2から算出
することができる。
【0057】図3及び図4は請求項1、2に係る発明を
適用した水平2軸型スカラーロボットの一実施形態を示
す。このロボットは、図3に示すように旋回可能に設け
られる第1のアーム1と、この第1のアーム1の根本側
端部が取り付けられた第1の関節3と、第1のアーム1
の旋回側端部に取り付けられた第2の関節4と、この第
2の関節4に根本側端部が取り付けられた第2のアーム
2と、第1の関節3を回転させる第1のモータと、第2
の関節4を回転させる第2のモータとを有し、ロボット
台座に取り付けられている。
適用した水平2軸型スカラーロボットの一実施形態を示
す。このロボットは、図3に示すように旋回可能に設け
られる第1のアーム1と、この第1のアーム1の根本側
端部が取り付けられた第1の関節3と、第1のアーム1
の旋回側端部に取り付けられた第2の関節4と、この第
2の関節4に根本側端部が取り付けられた第2のアーム
2と、第1の関節3を回転させる第1のモータと、第2
の関節4を回転させる第2のモータとを有し、ロボット
台座に取り付けられている。
【0058】第1のアーム1の先端には、図5にも示す
ように第1のアーム1の接線方向加速度を測定するセン
サ11と、第1のアーム1の半径方向加速度を測定する
センサ12とが固定されている。第2のアーム2の先端
には、図6にも示すように第2のアーム2の接線方向加
速度を測定するセンサ13と、第2のアーム2の半径方
向加速度を測定するセンサ14とが固定されている。こ
れらのセンサ11〜14は例えば(株)トキメック製の
ものが用いられる。
ように第1のアーム1の接線方向加速度を測定するセン
サ11と、第1のアーム1の半径方向加速度を測定する
センサ12とが固定されている。第2のアーム2の先端
には、図6にも示すように第2のアーム2の接線方向加
速度を測定するセンサ13と、第2のアーム2の半径方
向加速度を測定するセンサ14とが固定されている。こ
れらのセンサ11〜14は例えば(株)トキメック製の
ものが用いられる。
【0059】また、第1のモータには第1の角度検出器
としての第1のロータリエンコーダが直結され、第2の
モータには第2の角度検出器としての第2のロータリエ
ンコーダが直結される。第1のモータ及び第2のモータ
は、ハーモニックドライブ減速器付きのサーボモータが
用いられている。減速器の減速比は、第1のアーム1で
1/60、第2のアーム2で1/51×21/22であ
り、このロボットは産業用ロボットの中では比較的高速
な部類に属する。各アーム1、2は、堅牢なアルミ合金
鋳物からなり、柔軟性によるたわみの問題を無視するこ
とができる。
としての第1のロータリエンコーダが直結され、第2の
モータには第2の角度検出器としての第2のロータリエ
ンコーダが直結される。第1のモータ及び第2のモータ
は、ハーモニックドライブ減速器付きのサーボモータが
用いられている。減速器の減速比は、第1のアーム1で
1/60、第2のアーム2で1/51×21/22であ
り、このロボットは産業用ロボットの中では比較的高速
な部類に属する。各アーム1、2は、堅牢なアルミ合金
鋳物からなり、柔軟性によるたわみの問題を無視するこ
とができる。
【0060】また、このロボットは、図4に示すように
第1のモータ及び第2のモータを制御して第1のアーム
1及び第2のアーム2の位置決め制御を行う制御手段と
してのコンピュータからなるサーボコントローラ17
と、拡張I/Oユニット18、4チャンネルのローパス
フィルタ19と、サーボアンプ21とを有する。拡張I
/Oユニット18は、A/Dコンバータ22と、D/A
コンバータ23と、24bit/4チャンネルのエンコ
ーダカウンタ24と、パラレルI/Oポート25とを有
する。コンピュータ17は例えば日本電気(株)製のP
C9801BXが用いられ、サーボアンプ21とハーモ
ニックドライブ減速器付きのサーボモータからなる第1
のモータ及び第2のモータは関節3、4を駆動する駆動
系を構成する。
第1のモータ及び第2のモータを制御して第1のアーム
1及び第2のアーム2の位置決め制御を行う制御手段と
してのコンピュータからなるサーボコントローラ17
と、拡張I/Oユニット18、4チャンネルのローパス
フィルタ19と、サーボアンプ21とを有する。拡張I
/Oユニット18は、A/Dコンバータ22と、D/A
コンバータ23と、24bit/4チャンネルのエンコ
ーダカウンタ24と、パラレルI/Oポート25とを有
する。コンピュータ17は例えば日本電気(株)製のP
C9801BXが用いられ、サーボアンプ21とハーモ
ニックドライブ減速器付きのサーボモータからなる第1
のモータ及び第2のモータは関節3、4を駆動する駆動
系を構成する。
【0061】加速度センサ11〜14によって得られる
加速度情報α1θ、α1r、α2θ、α2rはローパスフィル
タ19、A/Dコンバータ23を介してコンピュータ1
7に入力される。エンコーダカウンタ24は第1のロー
タリエンコーダ及び第2のロータリエンコーダの出力パ
ルス信号をそれぞれカウントして各アーム1、2の角度
を示す信号をコンピュータ17へ出力する。
加速度情報α1θ、α1r、α2θ、α2rはローパスフィル
タ19、A/Dコンバータ23を介してコンピュータ1
7に入力される。エンコーダカウンタ24は第1のロー
タリエンコーダ及び第2のロータリエンコーダの出力パ
ルス信号をそれぞれカウントして各アーム1、2の角度
を示す信号をコンピュータ17へ出力する。
【0062】コンピュータ17はエンコーダカウンタ2
4の出力信号を用いてD/Aコンバータ23、サーボア
ンプ21を介して第1のモータ及び第2のモータを制御
して各アーム1、2の位置決め制御を行うことによりロ
ボットを参照軌道に追従させる。また、コンピュータ1
7は、加速度センサ11〜14によって得られる加速度
情報α1θ、α1r、α2θ、α2rからアーム1、2の角加
速度を上述のように分離して求め、このアーム1、2の
角加速度とエンコーダカウンタ24の出力信号を用いて
上述のように各アーム1、2の慣性干渉項及びコリオリ
力・遠心力項をそれぞれ求めて各干渉トルクτcを算出
し、これらを非線形補償フィードバックしてアーム1、
2の入力トルク(トルク指令)に加算することにより、
各アーム1、2間の非干渉化制御を行う。
4の出力信号を用いてD/Aコンバータ23、サーボア
ンプ21を介して第1のモータ及び第2のモータを制御
して各アーム1、2の位置決め制御を行うことによりロ
ボットを参照軌道に追従させる。また、コンピュータ1
7は、加速度センサ11〜14によって得られる加速度
情報α1θ、α1r、α2θ、α2rからアーム1、2の角加
速度を上述のように分離して求め、このアーム1、2の
角加速度とエンコーダカウンタ24の出力信号を用いて
上述のように各アーム1、2の慣性干渉項及びコリオリ
力・遠心力項をそれぞれ求めて各干渉トルクτcを算出
し、これらを非線形補償フィードバックしてアーム1、
2の入力トルク(トルク指令)に加算することにより、
各アーム1、2間の非干渉化制御を行う。
【0063】このように、この実施形態は、請求項1に
係る発明を適用した水平2軸型スカラーロボットの一実
施形態であって、旋回可能に設けられる第1のアーム1
と、この第1のアーム1の根本側端部が取り付けられた
第1の関節3と、前記第1のアーム1の旋回側端部に取
り付けられた第2の関節4と、この第2の関節4に根本
側端部が取り付けられた第2のアーム2と、前記第1の
関節3を回転させる第1のモータと、前記第2の関節4
を回転させる第2のモータと、前記第1のモータ及び前
記第2のモータを制御して前記第1のアーム及び前記第
2のアームの位置決め制御を行う制御手段としてのコン
ピュータ17とを備えたロボットにおいて、前記第1の
アーム1の角加速度を第1のセンサ11、12により検
出し、前記第2のアーム2の角加速度を第2のセンサ1
3、14により検出し、前記制御手段17にて前記第1
のセンサ11、12の出力信号及び前記第2のセンサ1
3、14の出力信号を用いて前記第1のアーム1に対す
る外乱の非干渉化制御を行うと共に前記第1のセンサ1
1、12の出力信号及び前記第2のセンサ13、14の
出力信号を用いて前記第2のアーム2に対する外乱の非
干渉化制御を行うので、ロボットのダイナミックスに基
づきロボットの各アーム間の干渉を補償することがで
き、ロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追
従性を確保することができる。
係る発明を適用した水平2軸型スカラーロボットの一実
施形態であって、旋回可能に設けられる第1のアーム1
と、この第1のアーム1の根本側端部が取り付けられた
第1の関節3と、前記第1のアーム1の旋回側端部に取
り付けられた第2の関節4と、この第2の関節4に根本
側端部が取り付けられた第2のアーム2と、前記第1の
関節3を回転させる第1のモータと、前記第2の関節4
を回転させる第2のモータと、前記第1のモータ及び前
記第2のモータを制御して前記第1のアーム及び前記第
2のアームの位置決め制御を行う制御手段としてのコン
ピュータ17とを備えたロボットにおいて、前記第1の
アーム1の角加速度を第1のセンサ11、12により検
出し、前記第2のアーム2の角加速度を第2のセンサ1
3、14により検出し、前記制御手段17にて前記第1
のセンサ11、12の出力信号及び前記第2のセンサ1
3、14の出力信号を用いて前記第1のアーム1に対す
る外乱の非干渉化制御を行うと共に前記第1のセンサ1
1、12の出力信号及び前記第2のセンサ13、14の
出力信号を用いて前記第2のアーム2に対する外乱の非
干渉化制御を行うので、ロボットのダイナミックスに基
づきロボットの各アーム間の干渉を補償することがで
き、ロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追
従性を確保することができる。
【0064】また、この実施形態は、請求項2に係る発
明を適用した水平2軸型スカラーロボットの一実施形態
であって、請求項1記載のロボットの非干渉化制御方法
において、前記第1のセンサ11、12及び前記第2の
センサ13、14により前記第1のアーム1の角加速度
と前記第2のアーム2の角加速度を各々検出し、前記外
乱非干渉化制御では前記第1のアーム1に対して前記第
1のセンサの出力信号及び前記第2のセンサ13、14
の出力信号を用いて外乱トルクを求めて入力トルクにフ
ィードバックすることにより外乱トルクの非干渉化制御
を行うと共に前記第2のアーム2に対して前記第1のセ
ンサの出力信号及び前記第2のセンサ13、14の出力
信号を用いて外乱トルクを求めて入力トルクにフィード
バックすることにより外乱トルクの非干渉化制御を行う
ので、ロボットのダイナミックスに基づきロボットの各
アーム間の干渉を補償することができてロボットの高速
動作時にも参照軌道に対して大幅に高い追従性を確保す
ることができる。
明を適用した水平2軸型スカラーロボットの一実施形態
であって、請求項1記載のロボットの非干渉化制御方法
において、前記第1のセンサ11、12及び前記第2の
センサ13、14により前記第1のアーム1の角加速度
と前記第2のアーム2の角加速度を各々検出し、前記外
乱非干渉化制御では前記第1のアーム1に対して前記第
1のセンサの出力信号及び前記第2のセンサ13、14
の出力信号を用いて外乱トルクを求めて入力トルクにフ
ィードバックすることにより外乱トルクの非干渉化制御
を行うと共に前記第2のアーム2に対して前記第1のセ
ンサの出力信号及び前記第2のセンサ13、14の出力
信号を用いて外乱トルクを求めて入力トルクにフィード
バックすることにより外乱トルクの非干渉化制御を行う
ので、ロボットのダイナミックスに基づきロボットの各
アーム間の干渉を補償することができてロボットの高速
動作時にも参照軌道に対して大幅に高い追従性を確保す
ることができる。
【0065】次に、請求項1、3に係る発明を適用した
水平2軸型スカラーロボットの一実施形態について説明
する。この実施形態は、フィードフォワード補償法によ
り各アーム間の干渉を補償するものであり、各アーム間
に発生する干渉を各アームの角加速度外乱として考え、
サーボコントローラ内にアームの数学モデルに基づいて
構築したオブザーバ(状態観測器)を用いて各アームの
入力トルク及び角速度からその外乱を推定して補償する
ことで各アームの非干渉化を達成する。ここに、オブザ
ーバで外乱を推定する際に必要な各アームの角速度は、
アームの位置(角度)を検出するロータリエンコーダの
値から計算推定することをせずに、各アームに設置した
振動ジャイロセンサからなる角速度検出器によって取得
する。
水平2軸型スカラーロボットの一実施形態について説明
する。この実施形態は、フィードフォワード補償法によ
り各アーム間の干渉を補償するものであり、各アーム間
に発生する干渉を各アームの角加速度外乱として考え、
サーボコントローラ内にアームの数学モデルに基づいて
構築したオブザーバ(状態観測器)を用いて各アームの
入力トルク及び角速度からその外乱を推定して補償する
ことで各アームの非干渉化を達成する。ここに、オブザ
ーバで外乱を推定する際に必要な各アームの角速度は、
アームの位置(角度)を検出するロータリエンコーダの
値から計算推定することをせずに、各アームに設置した
振動ジャイロセンサからなる角速度検出器によって取得
する。
【0066】この実施形態では、上記請求項1、2に係
る発明を適用した水平2軸型スカラーロボットの一実施
形態において、加速度センサ11〜14及びローパスフ
ィルタ19を設けずに図13に示すように各アーム1、
2の先端に振動ジャイロセンサからなる角速度検出器2
6、27をそれぞれ固定し、この振動ジャイロセンサ2
6、27により各アーム1、2の角速度を測定する。図
14に示すように振動ジャイロセンサ26、27の出力
信号は2チャンネルのローパスフィルタ20、A/Dコ
ンバータ23を介してコンピュータ17に入力される。
る発明を適用した水平2軸型スカラーロボットの一実施
形態において、加速度センサ11〜14及びローパスフ
ィルタ19を設けずに図13に示すように各アーム1、
2の先端に振動ジャイロセンサからなる角速度検出器2
6、27をそれぞれ固定し、この振動ジャイロセンサ2
6、27により各アーム1、2の角速度を測定する。図
14に示すように振動ジャイロセンサ26、27の出力
信号は2チャンネルのローパスフィルタ20、A/Dコ
ンバータ23を介してコンピュータ17に入力される。
【0067】水平2軸型スカラーロボットの数学モデル
は図9に示すように表わすことができ、図9からロボッ
トアームの運動方程式は(1)式のように定式化するこ
とができる。スカラロボットにおけるアーム1、2に対
する入力トルクと角速度との間に存在する干渉を明らか
にするために、(1)式で表わされるロボットアームの
運動方程式を状態変数線図で表わすと、図10に示すよ
うになる。
は図9に示すように表わすことができ、図9からロボッ
トアームの運動方程式は(1)式のように定式化するこ
とができる。スカラロボットにおけるアーム1、2に対
する入力トルクと角速度との間に存在する干渉を明らか
にするために、(1)式で表わされるロボットアームの
運動方程式を状態変数線図で表わすと、図10に示すよ
うになる。
【0068】各アーム1、2への入力トルクτi(i=
1、2)に対する出力θi(i=1、2)(アーム角速
度)は、各アーム1、2の位置及び速度の制御を行う場
合には互いに影響を受けないことが望ましい。すなわ
ち、アーム1及びアーム2をロボットのサブシステムと
すると、各サブシステムの入力と出力は1対1に対応し
て互いに干渉しない方が位置/速度制御系を構成する際
に都合がよく、図10において破線で囲まれた部分から
の経路は存在しないことが望ましい。
1、2)に対する出力θi(i=1、2)(アーム角速
度)は、各アーム1、2の位置及び速度の制御を行う場
合には互いに影響を受けないことが望ましい。すなわ
ち、アーム1及びアーム2をロボットのサブシステムと
すると、各サブシステムの入力と出力は1対1に対応し
て互いに干渉しない方が位置/速度制御系を構成する際
に都合がよく、図10において破線で囲まれた部分から
の経路は存在しないことが望ましい。
【0069】ところが、水平2軸型スカラーロボットの
場合、図10に示すようにアーム1及びアーム2の入出
力が互いに複雑に交差し、各サブシステムが干渉してい
ることがわかる。このため、例えばアーム1に運動を引
き起こさせるべく入力トルクτ1を与えると、各アーム
間の干渉によりその入力トルクτ1はアーム1の出力
(角速度)のみならずアーム2の出力も変化させてしま
うことになる。
場合、図10に示すようにアーム1及びアーム2の入出
力が互いに複雑に交差し、各サブシステムが干渉してい
ることがわかる。このため、例えばアーム1に運動を引
き起こさせるべく入力トルクτ1を与えると、各アーム
間の干渉によりその入力トルクτ1はアーム1の出力
(角速度)のみならずアーム2の出力も変化させてしま
うことになる。
【0070】つまり、アーム1の位置及び速度を変化さ
せようとすると、意図していないアーム2の位置及び速
度が変化してしまうことを意味する。これは、ロボット
アーム先端の位置/速度制御を行う上で大きな不都合と
なる。そこで、これらの干渉を何らかの方法を用いて補
償して各アーム間を非干渉化し、それぞれのアームの出
力と出力が1対1に対応するようにする必要がある。
せようとすると、意図していないアーム2の位置及び速
度が変化してしまうことを意味する。これは、ロボット
アーム先端の位置/速度制御を行う上で大きな不都合と
なる。そこで、これらの干渉を何らかの方法を用いて補
償して各アーム間を非干渉化し、それぞれのアームの出
力と出力が1対1に対応するようにする必要がある。
【0071】さて、図10において、各アーム1、2間
で交差している経路で表わされる各アーム間の干渉成分
は、それぞれのシステムの角加速度入力に対する外乱と
なっていることから、この干渉成分を角加速度外乱aDi
(i=1、2)と定義し、これを各アーム1、2につい
てまとめると、ロボットアームのモデルは図11に示す
ように表わすことができ、最終的に図12に示すように
なる。
で交差している経路で表わされる各アーム間の干渉成分
は、それぞれのシステムの角加速度入力に対する外乱と
なっていることから、この干渉成分を角加速度外乱aDi
(i=1、2)と定義し、これを各アーム1、2につい
てまとめると、ロボットアームのモデルは図11に示す
ように表わすことができ、最終的に図12に示すように
なる。
【0072】本実施形態では、各アーム1、2に設置し
た振動ジャイロセンサ26、27により各アーム1、2
の角速度を測定し、コンピュータ17はシステムの出力
として直接取得することができない角加速度外乱a
Diを、測定可能な入力トルクτiと振動ジャイロセンサ
26、27で測定した各アーム1、2の角速度から、ロ
ボットアームの数学モデルに基づいて構築したオブザー
バを用いて計算推定する。勿論、角加速度外乱aDiを直
接測定してもよいが、角加速度外乱aDiを直接取得する
ためには各アーム1、2の角加速度を加速度センサ11
〜14で測定する必要があり、したがって、多数の加速
度センサ11〜14を各アーム1、2に設置する必要が
ある。
た振動ジャイロセンサ26、27により各アーム1、2
の角速度を測定し、コンピュータ17はシステムの出力
として直接取得することができない角加速度外乱a
Diを、測定可能な入力トルクτiと振動ジャイロセンサ
26、27で測定した各アーム1、2の角速度から、ロ
ボットアームの数学モデルに基づいて構築したオブザー
バを用いて計算推定する。勿論、角加速度外乱aDiを直
接測定してもよいが、角加速度外乱aDiを直接取得する
ためには各アーム1、2の角加速度を加速度センサ11
〜14で測定する必要があり、したがって、多数の加速
度センサ11〜14を各アーム1、2に設置する必要が
ある。
【0073】オブザーバは実システムの数学モデルに基
づいてコンピュータ17上に構成される一種の実システ
ムに対するシミュレーションであり、オブザーバの構成
や設計方法についてはゴピナスの方法をはじめ従来から
いくつかの手法が提案されている。オブザーバは観測可
能な実システムへの入力と出力をもとに、実システムの
出力からは直接取得することができない内部状態を計算
により推定することができる。したがって、オブザーバ
を用いることで、必要とするセンサの数を減少させるこ
とが可能となり、システムのセンサ構成を簡略化するこ
とが可能となる。
づいてコンピュータ17上に構成される一種の実システ
ムに対するシミュレーションであり、オブザーバの構成
や設計方法についてはゴピナスの方法をはじめ従来から
いくつかの手法が提案されている。オブザーバは観測可
能な実システムへの入力と出力をもとに、実システムの
出力からは直接取得することができない内部状態を計算
により推定することができる。したがって、オブザーバ
を用いることで、必要とするセンサの数を減少させるこ
とが可能となり、システムのセンサ構成を簡略化するこ
とが可能となる。
【0074】図12に示すようなロボットの場合、各ア
ーム間で交差した線路からの影響(干渉成分)すなわち
角加速度外乱aDiはシステムの出力から直接取得するこ
とができない内部状態であり、この干渉成分はオブザー
バを用いて推定することができる。本実施形態では、干
渉成分である角加速度外乱aDiを推定するオブザーバの
設計にはゴピナスの方法を用いた。
ーム間で交差した線路からの影響(干渉成分)すなわち
角加速度外乱aDiはシステムの出力から直接取得するこ
とができない内部状態であり、この干渉成分はオブザー
バを用いて推定することができる。本実施形態では、干
渉成分である角加速度外乱aDiを推定するオブザーバの
設計にはゴピナスの方法を用いた。
【0075】コンピュータ17は、そのオブザーバで推
定した角加速度外乱aDiを入力トルクτiにフィードバ
ックして加算することで、図11において太線で示され
る線路以外のサブシステム間(アーム間)で交差してい
る線路からの影響すなわち干渉を補償し、見かけ上これ
らの線路をなくす又はその影響を小さくし、全体として
入力と出力が1対1に対応するものとして扱うことを可
能とする。したがって、各アームの位置/速度制御を行
うサーボコントローラとしてのコンピュータ17の制御
性能を改善することができる。
定した角加速度外乱aDiを入力トルクτiにフィードバ
ックして加算することで、図11において太線で示され
る線路以外のサブシステム間(アーム間)で交差してい
る線路からの影響すなわち干渉を補償し、見かけ上これ
らの線路をなくす又はその影響を小さくし、全体として
入力と出力が1対1に対応するものとして扱うことを可
能とする。したがって、各アームの位置/速度制御を行
うサーボコントローラとしてのコンピュータ17の制御
性能を改善することができる。
【0076】また、一般的に外乱オブザーバを用いるこ
とで各アーム間の非干渉化を達成すると同時に制御対象
(ロボットアーム)のモデルのパラメータの変動による
影響も低減させることが可能であり、モデルのパラメー
タ変動に対するシステムのロバスト性を向上させること
ができる。本実施形態の制御対象であるロボットアーム
のモデルは、図10から明らかなように各パラメータに
ロボットアームの姿勢変化に伴う変動成分が非線形関数
として存在し、外乱オブザーバを用いることで、制御対
象を近似的に変動しないノミナルな値のパラメータをも
つ線形システムとして取り扱うことが可能になり、一層
の位置/速度制御系の性能の改善を図ることができる。
とで各アーム間の非干渉化を達成すると同時に制御対象
(ロボットアーム)のモデルのパラメータの変動による
影響も低減させることが可能であり、モデルのパラメー
タ変動に対するシステムのロバスト性を向上させること
ができる。本実施形態の制御対象であるロボットアーム
のモデルは、図10から明らかなように各パラメータに
ロボットアームの姿勢変化に伴う変動成分が非線形関数
として存在し、外乱オブザーバを用いることで、制御対
象を近似的に変動しないノミナルな値のパラメータをも
つ線形システムとして取り扱うことが可能になり、一層
の位置/速度制御系の性能の改善を図ることができる。
【0077】次に、オブザーバについて具体的に説明す
る。図10において、干渉力及びコリオリ力・遠心力に
関する破線で囲われた部分を各アームに加わる角加速度
外乱aDiと考え、改めてブロック線図で表わすと図15
に示すようになる。図15より各アームは見かけ上互い
に独立かつ同じ形式になるので、一方を考えればそれを
他方へ適用することは容易である。よって、これ以後は
添字1、2を無視して説明する。
る。図10において、干渉力及びコリオリ力・遠心力に
関する破線で囲われた部分を各アームに加わる角加速度
外乱aDiと考え、改めてブロック線図で表わすと図15
に示すようになる。図15より各アームは見かけ上互い
に独立かつ同じ形式になるので、一方を考えればそれを
他方へ適用することは容易である。よって、これ以後は
添字1、2を無視して説明する。
【0078】図15は、x=θ(但し、x(0)=0)、
r(t)=u(t)とおき、微分方程式で表わすと、次式のよ
うになる。
r(t)=u(t)とおき、微分方程式で表わすと、次式のよ
うになる。
【0079】
【数25】
【0080】ここで、以下の変数を添字nを持つノミナ
ル項と変動項に分ける。
ル項と変動項に分ける。
【0081】
【数26】
【0082】これを(25)式に代入して整理すると、
次式が求まる。
次式が求まる。
【0083】
【数27】
【0084】ここに、
【0085】
【数28】
【0086】である。
【0087】次に、パラメータの変動を含む角加速度外
乱ADisは微小時間で一定値をとるものと仮定すると、
状態方程式は次式のように表わされる。
乱ADisは微小時間で一定値をとるものと仮定すると、
状態方程式は次式のように表わされる。
【0088】
【数29】
【0089】また、出力方程式は、角加速度のみが検出
可能であるので、次のようになる。
可能であるので、次のようになる。
【0090】
【数30】
【0091】以上の定式化からゴピナスの方法を用いて
外乱オブザーバを設計すると、次の(31)(32)式
が導出される。ただし、ωはオブザーバの状態変数、L
はオブザーバの固定値に関係する設計パラメータであ
り、L<0の値をとる。また、A^Dis(^は正しくは
Aの上に付く)はパラメータ変動を含めた推定角加速度
外乱である。
外乱オブザーバを設計すると、次の(31)(32)式
が導出される。ただし、ωはオブザーバの状態変数、L
はオブザーバの固定値に関係する設計パラメータであ
り、L<0の値をとる。また、A^Dis(^は正しくは
Aの上に付く)はパラメータ変動を含めた推定角加速度
外乱である。
【0092】
【数31】
【0093】
【数32】
【0094】これを変形してブロック線図で表わすと、
図16(a)に示すようになる。ただし、オブザーバの
設計パラメータLをL>0と改めて定義する。図16に
おいて、(a)と(b)は等価であり、実際のサーボル
ープでは、図16(b)の形式を使用する。
図16(a)に示すようになる。ただし、オブザーバの
設計パラメータLをL>0と改めて定義する。図16に
おいて、(a)と(b)は等価であり、実際のサーボル
ープでは、図16(b)の形式を使用する。
【0095】このようにして求められた推定角加速度外
乱A^Disは図16(a)から明らかなように一次遅れ
要素を介して求められる。この一次遅れ要素は外乱オブ
ザーバ内の一次フィルタと考えることができ、角速度を
微分する際に生ずる高周波雑音を抑圧する機能を持つ。
ここで、一次遅れ要素の時定数Qn/Lが無視できるほ
ど小さければ、推定角加速度外乱A^Disは実際の角加
速度外乱ADisと等価であると考えることができる。
乱A^Disは図16(a)から明らかなように一次遅れ
要素を介して求められる。この一次遅れ要素は外乱オブ
ザーバ内の一次フィルタと考えることができ、角速度を
微分する際に生ずる高周波雑音を抑圧する機能を持つ。
ここで、一次遅れ要素の時定数Qn/Lが無視できるほ
ど小さければ、推定角加速度外乱A^Disは実際の角加
速度外乱ADisと等価であると考えることができる。
【0096】よって、この推定角加速度外乱A^Disか
らゲインl/Pnを介して求められるトルク外乱τcmpを
図17に示すように入力トルクにフィードバックするこ
とは、角加速度のフィードフォワード補償の機能とな
る。その結果、干渉力及びコリオリ力・遠心力が相殺さ
れて(1)式はノミナルな値を持つ項のみが残り、次の
(33)(34)式のようにあたかも各アームは独立で
ノミナルな係数を持つ運動方程式で表わすことができ、
非干渉化かつ線形化が達成できる。
らゲインl/Pnを介して求められるトルク外乱τcmpを
図17に示すように入力トルクにフィードバックするこ
とは、角加速度のフィードフォワード補償の機能とな
る。その結果、干渉力及びコリオリ力・遠心力が相殺さ
れて(1)式はノミナルな値を持つ項のみが残り、次の
(33)(34)式のようにあたかも各アームは独立で
ノミナルな係数を持つ運動方程式で表わすことができ、
非干渉化かつ線形化が達成できる。
【0097】
【数33】
【0098】
【数34】
【0099】図17は以上の外乱オブザーバを用いたフ
ィードフォワード角加速度制御方法をブロック線図で表
わす。
ィードフォワード角加速度制御方法をブロック線図で表
わす。
【0100】本実施形態において、コンピュータ17
は、上述のように角加速度外乱を、測定可能な入力トル
クτiと振動ジャイロセンサ26、27で測定した各ア
ーム1、2の角速度から、ロボットアームの数学モデル
に基づいて構築したオブザーバを用いて計算推定し、そ
のオブザーバで推定した角加速度外乱を入力トルクにフ
ィードバックして加算することで、各アーム間の干渉を
補償する。これにより、新たなトルク入力と出力(アー
ムの角速度)が1対1に対応して図17右側のブロック
線図に示すように各アームはノミナル値により非干渉
化、線形化がなされる。
は、上述のように角加速度外乱を、測定可能な入力トル
クτiと振動ジャイロセンサ26、27で測定した各ア
ーム1、2の角速度から、ロボットアームの数学モデル
に基づいて構築したオブザーバを用いて計算推定し、そ
のオブザーバで推定した角加速度外乱を入力トルクにフ
ィードバックして加算することで、各アーム間の干渉を
補償する。これにより、新たなトルク入力と出力(アー
ムの角速度)が1対1に対応して図17右側のブロック
線図に示すように各アームはノミナル値により非干渉
化、線形化がなされる。
【0101】このように、この実施形態は、請求項1に
係る発明を適用した水平2軸型スカラーロボットの一実
施形態であって、旋回可能に設けられる第1のアーム1
と、この第1のアーム1の根本側端部が取り付けられた
第1の関節3と、前記第1のアーム1の旋回側端部に取
り付けられた第2の関節4と、この第2の関節4に根本
側端部が取り付けられた第2のアーム2と、前記第1の
関節3を回転させる第1のモータと、前記第2の関節4
を回転させる第2のモータと、前記第1のモータ及び前
記第2のモータを制御して前記第1のアーム及び前記第
2のアームの位置決め制御を行う制御手段としてのコン
ピュータ17を備えたロボットにおいて、前記第1のア
ーム1の角速度を第1のセンサとしての振動ジャイロセ
ンサ26により検出し、前記第2のアーム2の角速度を
第2のセンサとしての振動ジャイロセンサ27により検
出し、前記制御手段17にて前記第1のセンサ26の出
力信号及び前記第2のセンサ27の出力信号を用いて前
記第1のアーム1に対する外乱の非干渉化制御を行うと
共に前記第1のセンサ26の出力信号及び前記第2のセ
ンサ27の出力信号を用いて前記第2のアーム2に対す
る外乱の非干渉化制御を行うので、ロボットのダイナミ
ックスに基づきロボットの各アーム間の干渉を補償する
ことができ、ロボットの高速動作時にも参照軌道に対す
る高い追従性を確保することができる。
係る発明を適用した水平2軸型スカラーロボットの一実
施形態であって、旋回可能に設けられる第1のアーム1
と、この第1のアーム1の根本側端部が取り付けられた
第1の関節3と、前記第1のアーム1の旋回側端部に取
り付けられた第2の関節4と、この第2の関節4に根本
側端部が取り付けられた第2のアーム2と、前記第1の
関節3を回転させる第1のモータと、前記第2の関節4
を回転させる第2のモータと、前記第1のモータ及び前
記第2のモータを制御して前記第1のアーム及び前記第
2のアームの位置決め制御を行う制御手段としてのコン
ピュータ17を備えたロボットにおいて、前記第1のア
ーム1の角速度を第1のセンサとしての振動ジャイロセ
ンサ26により検出し、前記第2のアーム2の角速度を
第2のセンサとしての振動ジャイロセンサ27により検
出し、前記制御手段17にて前記第1のセンサ26の出
力信号及び前記第2のセンサ27の出力信号を用いて前
記第1のアーム1に対する外乱の非干渉化制御を行うと
共に前記第1のセンサ26の出力信号及び前記第2のセ
ンサ27の出力信号を用いて前記第2のアーム2に対す
る外乱の非干渉化制御を行うので、ロボットのダイナミ
ックスに基づきロボットの各アーム間の干渉を補償する
ことができ、ロボットの高速動作時にも参照軌道に対す
る高い追従性を確保することができる。
【0102】また、この実施形態は、請求項3に係る発
明を適用した水平2軸型スカラーロボットの一実施形態
であって、請求項1記載のロボットの非干渉化制御方法
において、前記第1のセンサ26及び前記第2のセンサ
27により前記第1のアーム1の角速度と前記第2のア
ーム2の角速度を各々検出し、前記外乱非干渉化制御で
は前記第1のアーム1に対して前記第1のセンサ26の
出力信号及び前記第2のセンサ27の出力信号を用いて
外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力トルクにフ
ィードバックすることにより外乱トルクの非干渉化制御
を行うと共に前記第2のアーム2に対して前記第1のセ
ンサ26の出力信号及び前記第2のセンサ27の出力信
号を用いて外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力
トルクにフィードバックすることにより外乱トルクの非
干渉化制御を行うので、ロボットのダイナミックスに基
づきロボットの各アーム間の干渉を補償することができ
てロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追従
性を確保することができ、かつ、センサの数を減少させ
ることができる。なお、各請求項に係る発明は、上記実
施形態に限定されるものではなく、例えばアーム及び関
節を3組以上持つロボットに適用することができる。
明を適用した水平2軸型スカラーロボットの一実施形態
であって、請求項1記載のロボットの非干渉化制御方法
において、前記第1のセンサ26及び前記第2のセンサ
27により前記第1のアーム1の角速度と前記第2のア
ーム2の角速度を各々検出し、前記外乱非干渉化制御で
は前記第1のアーム1に対して前記第1のセンサ26の
出力信号及び前記第2のセンサ27の出力信号を用いて
外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力トルクにフ
ィードバックすることにより外乱トルクの非干渉化制御
を行うと共に前記第2のアーム2に対して前記第1のセ
ンサ26の出力信号及び前記第2のセンサ27の出力信
号を用いて外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力
トルクにフィードバックすることにより外乱トルクの非
干渉化制御を行うので、ロボットのダイナミックスに基
づきロボットの各アーム間の干渉を補償することができ
てロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追従
性を確保することができ、かつ、センサの数を減少させ
ることができる。なお、各請求項に係る発明は、上記実
施形態に限定されるものではなく、例えばアーム及び関
節を3組以上持つロボットに適用することができる。
【0103】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、旋回可能に設けられる第1のアームと、この第1の
アームの根本側端部が取り付けられた第1の関節と、前
記第1のアームの旋回側端部に取り付けられた第2の関
節と、この第2の関節に根本側端部が取り付けられた第
2のアームと、前記第1の関節を回転させる第1のモー
タと、前記第2の関節を回転させる第2のモータと、前
記第1のモータ及び前記第2のモータを制御して前記第
1のアーム及び前記第2のアームの位置決め制御を行う
制御手段とを備えたロボットの非干渉化制御方法であっ
て、前記第1のアームの角加速度もしくは角速度を第1
のセンサにより検出し、前記第2のアームの角加速度も
しくは角速度を第2のセンサにより検出し、前記制御手
段にて前記第1のセンサの出力信号及び前記第2のセン
サの出力信号を用いて前記第1のアームに対する外乱の
非干渉化制御を行うと共に前記第1のセンサの出力信号
及び前記第2のセンサの出力信号を用いて前記第2のア
ームに対する外乱の非干渉化制御を行うので、ロボット
のダイナミックスに基づきロボットの各アーム間の干渉
を補償することができ、ロボットの高速動作時にも参照
軌道に対する高い追従性を確保することができる。
ば、旋回可能に設けられる第1のアームと、この第1の
アームの根本側端部が取り付けられた第1の関節と、前
記第1のアームの旋回側端部に取り付けられた第2の関
節と、この第2の関節に根本側端部が取り付けられた第
2のアームと、前記第1の関節を回転させる第1のモー
タと、前記第2の関節を回転させる第2のモータと、前
記第1のモータ及び前記第2のモータを制御して前記第
1のアーム及び前記第2のアームの位置決め制御を行う
制御手段とを備えたロボットの非干渉化制御方法であっ
て、前記第1のアームの角加速度もしくは角速度を第1
のセンサにより検出し、前記第2のアームの角加速度も
しくは角速度を第2のセンサにより検出し、前記制御手
段にて前記第1のセンサの出力信号及び前記第2のセン
サの出力信号を用いて前記第1のアームに対する外乱の
非干渉化制御を行うと共に前記第1のセンサの出力信号
及び前記第2のセンサの出力信号を用いて前記第2のア
ームに対する外乱の非干渉化制御を行うので、ロボット
のダイナミックスに基づきロボットの各アーム間の干渉
を補償することができ、ロボットの高速動作時にも参照
軌道に対する高い追従性を確保することができる。
【0104】請求項2に係る発明によれば、請求項1記
載のロボットの非干渉化制御方法において、前記第1の
センサ及び前記第2のセンサにより前記第1のアームの
角加速度と前記第2のアームの角加速度を各々検出し、
前記外乱非干渉化制御では前記第1のアームに対して前
記第1のセンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力
信号を用いて外乱トルクを求めて入力トルクにフィード
バックすることにより外乱トルクの非干渉化制御を行う
と共に前記第2のアームに対して前記第1のセンサの出
力信号及び前記第2のセンサの出力信号を用いて外乱ト
ルクを求めて入力トルクにフィードバックすることによ
り外乱トルクの非干渉化制御を行うので、ロボットのダ
イナミックスに基づきロボットの各アーム間の干渉を補
償することができてロボットの高速動作時にも参照軌道
に対して大幅に高い追従性を確保することができる。
載のロボットの非干渉化制御方法において、前記第1の
センサ及び前記第2のセンサにより前記第1のアームの
角加速度と前記第2のアームの角加速度を各々検出し、
前記外乱非干渉化制御では前記第1のアームに対して前
記第1のセンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力
信号を用いて外乱トルクを求めて入力トルクにフィード
バックすることにより外乱トルクの非干渉化制御を行う
と共に前記第2のアームに対して前記第1のセンサの出
力信号及び前記第2のセンサの出力信号を用いて外乱ト
ルクを求めて入力トルクにフィードバックすることによ
り外乱トルクの非干渉化制御を行うので、ロボットのダ
イナミックスに基づきロボットの各アーム間の干渉を補
償することができてロボットの高速動作時にも参照軌道
に対して大幅に高い追従性を確保することができる。
【0105】請求項3に係る発明によれば、請求項1記
載のロボットの非干渉化制御方法において、前記第1の
センサ及び前記第2のセンサにより前記第1のアームの
角速度と前記第2のアームの角速度を各々検出し、前記
外乱非干渉化制御では前記第1のアームに対して前記第
1のセンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信号
を用いて外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力ト
ルクにフィードバックすることにより外乱トルクの非干
渉化制御を行うと共に前記第2のアームに対して前記第
1のセンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信号
を用いて外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力ト
ルクにフィードバックすることにより外乱トルクの非干
渉化制御を行うので、ロボットのダイナミックスに基づ
きロボットの各アーム間の干渉を補償することができて
ロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追従性
を確保することができ、かつ、センサの数を減少させる
ことができる。
載のロボットの非干渉化制御方法において、前記第1の
センサ及び前記第2のセンサにより前記第1のアームの
角速度と前記第2のアームの角速度を各々検出し、前記
外乱非干渉化制御では前記第1のアームに対して前記第
1のセンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信号
を用いて外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力ト
ルクにフィードバックすることにより外乱トルクの非干
渉化制御を行うと共に前記第2のアームに対して前記第
1のセンサの出力信号及び前記第2のセンサの出力信号
を用いて外乱オブザーバで外乱トルクを推定して入力ト
ルクにフィードバックすることにより外乱トルクの非干
渉化制御を行うので、ロボットのダイナミックスに基づ
きロボットの各アーム間の干渉を補償することができて
ロボットの高速動作時にも参照軌道に対する高い追従性
を確保することができ、かつ、センサの数を減少させる
ことができる。
【図1】請求項1、2に係る発明を適用した水平2軸型
スカラーロボットの一実施形態の非干渉化制御方法を示
すブロック線図である。
スカラーロボットの一実施形態の非干渉化制御方法を示
すブロック線図である。
【図2】図1の等価回路を示すブロック線図である。
【図3】同実施形態の一部を示す正面図である。
【図4】同実施形態の他の一部を示すブロック線図であ
る。
る。
【図5】同実施形態の第1のアームに対する加速度セン
サの取付け状態を示す側面図及び正面図である。
サの取付け状態を示す側面図及び正面図である。
【図6】同実施形態の第2のアームに対する加速度セン
サの取付け状態を示す側面図及び正面図である。
サの取付け状態を示す側面図及び正面図である。
【図7】スカラーロボットの基準座標系と各アームに固
定された回転座標系を示す図である。
定された回転座標系を示す図である。
【図8】上記実施形態の干渉トルク算出部を示す機能ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図9】水平2軸型スカラーロボットの数学モデルを示
す図である。
す図である。
【図10】同ロボットのアームの運動方程式を示す状態
変数線図である。
変数線図である。
【図11】水平2軸型スカラーロボットのアームのモデ
ルを示すブロック線図である。
ルを示すブロック線図である。
【図12】図11の等価回路を示すブロック線図であ
る。
る。
【図13】請求項1、3に係る発明を適用した水平2軸
型スカラーロボットの一実施形態の一部を示す正面図で
ある。
型スカラーロボットの一実施形態の一部を示す正面図で
ある。
【図14】同実施形態の他の一部を示すブロック線図で
ある。
ある。
【図15】ロボットアームの運動方程式を示す状態変数
線図である。
線図である。
【図16】外乱オブザーバを示すブロック線図である。
【図17】上記実施形態のフィードフォワード角加速度
制御方法を示すブロック線図である。
制御方法を示すブロック線図である。
【符号の説明】 1、2 アーム 3、4 関節 11〜14 加速度センサ 17 コンピュータ 18 拡張I/Oユニット 19、20 ローパスフィルタ 21 サーボアンプ 22 A/Dコンバータ 23 D/Aコンバータ 24 エンコーダカウンタ 25 パラレルI/Oポート 26、27 振動ジャイロセンサ
Claims (3)
- 【請求項1】旋回可能に設けられる第1のアームと、こ
の第1のアームの根本側端部が取り付けられた第1の関
節と、前記第1のアームの旋回側端部に取り付けられた
第2の関節と、この第2の関節に根本側端部が取り付け
られた第2のアームと、前記第1の関節を回転させる第
1のモータと、前記第2の関節を回転させる第2のモー
タと、前記第1のモータ及び前記第2のモータを制御し
て前記第1のアーム及び前記第2のアームの位置決め制
御を行う制御手段とを備えたロボットの非干渉化制御方
法であって、前記第1のアームの角加速度もしくは角速
度を第1のセンサにより検出し、前記第2のアームの角
加速度もしくは角速度を第2のセンサにより検出し、前
記制御手段にて前記第1のセンサの出力信号及び前記第
2のセンサの出力信号を用いて前記第1のアームに対す
る外乱の非干渉化制御を行うと共に前記第1のセンサの
出力信号及び前記第2のセンサの出力信号を用いて前記
第2のアームに対する外乱の非干渉化制御を行うことを
特徴とするロボットの非干渉化制御方法。 - 【請求項2】請求項1記載のロボットの非干渉化制御方
法において、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサに
より前記第1のアームの角加速度と前記第2のアームの
角加速度を各々検出し、前記外乱非干渉化制御では前記
第1のアームに対して前記第1のセンサの出力信号及び
前記第2のセンサの出力信号を用いて外乱トルクを求め
て入力トルクにフィードバックすることにより外乱トル
クの非干渉化制御を行うと共に前記第2のアームに対し
て前記第1のセンサの出力信号及び前記第2のセンサの
出力信号を用いて外乱トルクを求めて入力トルクにフィ
ードバックすることにより外乱トルクの非干渉化制御を
行うことを特徴とするロボットの非干渉化制御方法。 - 【請求項3】請求項1記載のロボットの非干渉化制御方
法において、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサに
より前記第1のアームの角速度と前記第2のアームの角
速度を各々検出し、前記外乱非干渉化制御では前記第1
のアームに対して前記第1のセンサの出力信号及び前記
第2のセンサの出力信号を用いて外乱オブザーバで外乱
トルクを推定して入力トルクにフィードバックすること
により外乱トルクの非干渉化制御を行うと共に前記第2
のアームに対して前記第1のセンサの出力信号及び前記
第2のセンサの出力信号を用いて外乱オブザーバで外乱
トルクを推定して入力トルクにフィードバックすること
により外乱トルクの非干渉化制御を行うことを特徴とす
るロボットの非干渉化制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11970797A JPH10128688A (ja) | 1996-09-04 | 1997-05-09 | ロボットの非干渉化制御方法 |
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