JPH10128828A - 結晶性樹脂シートの製造方法 - Google Patents
結晶性樹脂シートの製造方法Info
- Publication number
- JPH10128828A JPH10128828A JP8285023A JP28502396A JPH10128828A JP H10128828 A JPH10128828 A JP H10128828A JP 8285023 A JP8285023 A JP 8285023A JP 28502396 A JP28502396 A JP 28502396A JP H10128828 A JPH10128828 A JP H10128828A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- refrigerant
- crystalline resin
- cooling
- drum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 厚み方向の物性差や表面欠陥のない、透明で
高品質な非結晶性シートを製造する方法を提供する。 【解決手段】 結晶性樹脂をシート状に溶融押出し、回
転冷却ドラムに密着させて急冷固化するシートの製造方
法において、該ドラム上のシート温度が樹脂の融点以下
最大結晶化速度温度以上の範囲内にある位置で、シート
の反ドラム面に冷媒吐出ダイより冷媒を吐出し、該冷媒
をシート面では沸騰や蒸発をしない流速及び量にてシー
ト上を膜状に流下させて、該反ドラム面からも冷却する
ことを特徴とする結晶性樹脂シートの製造方法。
高品質な非結晶性シートを製造する方法を提供する。 【解決手段】 結晶性樹脂をシート状に溶融押出し、回
転冷却ドラムに密着させて急冷固化するシートの製造方
法において、該ドラム上のシート温度が樹脂の融点以下
最大結晶化速度温度以上の範囲内にある位置で、シート
の反ドラム面に冷媒吐出ダイより冷媒を吐出し、該冷媒
をシート面では沸騰や蒸発をしない流速及び量にてシー
ト上を膜状に流下させて、該反ドラム面からも冷却する
ことを特徴とする結晶性樹脂シートの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は結晶性樹脂シートを
製造する方法に関する。更に詳しくは結晶性樹脂シート
を表裏厚み方向の物性差を少なく、かつ表面欠点を生じ
ることなく製造する方法に関する。
製造する方法に関する。更に詳しくは結晶性樹脂シート
を表裏厚み方向の物性差を少なく、かつ表面欠点を生じ
ることなく製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】結晶性樹脂シートの製造法として、溶融
ポリマーをシート状に押出し、回転冷却ドラムに密着さ
せて急冷固化する方法が知られ、かつ広く用いられてい
る。しかし、この方法は、実質的に片側からの冷却であ
ることから、得られるシートに表裏厚み方向の物性差が
生じるという欠点を孕んでいる。この欠点はシートが薄
いときにはそれ程問題にならないが、シートの厚みが厚
くなるほど、特に厚みが1mm以上になると顕著にな
り、その解消が求められる。
ポリマーをシート状に押出し、回転冷却ドラムに密着さ
せて急冷固化する方法が知られ、かつ広く用いられてい
る。しかし、この方法は、実質的に片側からの冷却であ
ることから、得られるシートに表裏厚み方向の物性差が
生じるという欠点を孕んでいる。この欠点はシートが薄
いときにはそれ程問題にならないが、シートの厚みが厚
くなるほど、特に厚みが1mm以上になると顕著にな
り、その解消が求められる。
【0003】そこで、結晶性のポリオレフィン系樹脂や
ポリエステル系樹脂のシート、特に厚みが1mm以上のシ
ート(含:2軸延伸フィルムの原反シート)を冷却成形
する方法として、その透明性や、非結晶性を確保する
為、溶融押出したシートを回転冷却ドラムに静電気やエ
アーナイフ等で密着させ、更に反ドラム面のフィルムに
対しエアーナイフ、エアーと水ミストを混合した冷媒を
吹きつけたり、水槽の中にドラムごと浸漬する方法等が
提案されている。(特開昭62-214921号、特開平1-21442
2号、特開平3-180317号)
ポリエステル系樹脂のシート、特に厚みが1mm以上のシ
ート(含:2軸延伸フィルムの原反シート)を冷却成形
する方法として、その透明性や、非結晶性を確保する
為、溶融押出したシートを回転冷却ドラムに静電気やエ
アーナイフ等で密着させ、更に反ドラム面のフィルムに
対しエアーナイフ、エアーと水ミストを混合した冷媒を
吹きつけたり、水槽の中にドラムごと浸漬する方法等が
提案されている。(特開昭62-214921号、特開平1-21442
2号、特開平3-180317号)
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、本発明者
の研究結果によると、前記のエアーナイフ法はある程度
の効果を発現するが、この冷却速度は未だ回転冷却ドラ
ム側からの冷却速度より遅く、シートの厚みがより厚く
なるとシート表裏に結晶化度の差が生じ、表裏特性の均
一なシートを製造するには能力不足であり、水ミスト法
は冷媒の沸騰もしくは蒸発潜熱による冷却効果を狙った
ものであり、冷却効果は大きいものの、冷却斑でシート
表面に凹凸欠陥を生じやすいという問題がある。また、
水槽に浸漬する方法には、前記の方法より冷却速度は速
くなるものの、冷却開始位置が固定され、シートの結晶
化が急速に起こる位置に自由に設定することが出来ない
という問題があり、また装置が大がかりとなり、スレデ
ィング等の通膜作業がやり難くかったり、シートがドラ
ムに巻き付くといった非常時の対応が困難になるという
問題がある。
の研究結果によると、前記のエアーナイフ法はある程度
の効果を発現するが、この冷却速度は未だ回転冷却ドラ
ム側からの冷却速度より遅く、シートの厚みがより厚く
なるとシート表裏に結晶化度の差が生じ、表裏特性の均
一なシートを製造するには能力不足であり、水ミスト法
は冷媒の沸騰もしくは蒸発潜熱による冷却効果を狙った
ものであり、冷却効果は大きいものの、冷却斑でシート
表面に凹凸欠陥を生じやすいという問題がある。また、
水槽に浸漬する方法には、前記の方法より冷却速度は速
くなるものの、冷却開始位置が固定され、シートの結晶
化が急速に起こる位置に自由に設定することが出来ない
という問題があり、また装置が大がかりとなり、スレデ
ィング等の通膜作業がやり難くかったり、シートがドラ
ムに巻き付くといった非常時の対応が困難になるという
問題がある。
【0005】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、表裏特性の等しい結晶性樹脂フィルムの製
造方法を提供することにある。
点を解消し、表裏特性の等しい結晶性樹脂フィルムの製
造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の構成から
なる。結晶性樹脂をシート状に溶融押出し、回転冷却ド
ラムに密着させて急冷固化するシートの製造方法におい
て、該ドラム上のシート温度が樹脂の融点以下最大結晶
化速度温度以上の範囲内にある位置で、シートの反ドラ
ム面に冷媒吐出ダイより冷媒を吐出し、該冷媒をシート
面では沸騰や蒸発をしない流速及び量にてシート上を膜
状に流下させて、該反ドラム面からも冷却することを特
徴とする結晶性樹脂シートの製造方法。
なる。結晶性樹脂をシート状に溶融押出し、回転冷却ド
ラムに密着させて急冷固化するシートの製造方法におい
て、該ドラム上のシート温度が樹脂の融点以下最大結晶
化速度温度以上の範囲内にある位置で、シートの反ドラ
ム面に冷媒吐出ダイより冷媒を吐出し、該冷媒をシート
面では沸騰や蒸発をしない流速及び量にてシート上を膜
状に流下させて、該反ドラム面からも冷却することを特
徴とする結晶性樹脂シートの製造方法。
【0007】以下、図面を引用しながら本発明を説明す
る。図1は本発明の一つの実施態様を示す冷却装置の側
面図である。図2は結晶性樹脂の結晶化速度と温度の関
係を示すグラフである。図1において、1は樹脂押出ダ
イ、2は押出された樹脂、3は回転冷却ドラム、4は静
電密着ワイヤー、5は冷媒吐出ダイ、6は冷媒流、7は
パーン、8はスクイズゴムロール、9、9’は吸引マス
ロールである。
る。図1は本発明の一つの実施態様を示す冷却装置の側
面図である。図2は結晶性樹脂の結晶化速度と温度の関
係を示すグラフである。図1において、1は樹脂押出ダ
イ、2は押出された樹脂、3は回転冷却ドラム、4は静
電密着ワイヤー、5は冷媒吐出ダイ、6は冷媒流、7は
パーン、8はスクイズゴムロール、9、9’は吸引マス
ロールである。
【0008】本発明においては、結晶性熱可塑性樹脂は
押出ダイ1よりシート状に溶融押出して、一定温度に温
調された冷媒を通して内部から冷却する回転冷却ドラム
3に、静電気ワイヤー4、又はその他の密着手段(例え
ば、エアーナイフ等)により密着させる。回転冷却ドラ
ムに密着したシート状の熱可塑性樹脂は冷却固化され
る。この冷却過程で、シートのドラム面は急冷される
が、反ドラム面はシートの熱伝導により厚み方向に冷却
される為、冷却速度が遅く熱結晶化しやすい。
押出ダイ1よりシート状に溶融押出して、一定温度に温
調された冷媒を通して内部から冷却する回転冷却ドラム
3に、静電気ワイヤー4、又はその他の密着手段(例え
ば、エアーナイフ等)により密着させる。回転冷却ドラ
ムに密着したシート状の熱可塑性樹脂は冷却固化され
る。この冷却過程で、シートのドラム面は急冷される
が、反ドラム面はシートの熱伝導により厚み方向に冷却
される為、冷却速度が遅く熱結晶化しやすい。
【0009】結晶性樹脂の結晶化速度は、図2の曲線か
ら理解できるように温度依存性があり、特定の温度範囲
に樹脂の結晶化が進む領域があり、その中に結晶化が最
も速く進む温度(最大結晶化速度温度)がある。この結
晶化温度範囲や最大結晶化速度の温度は樹脂の種類によ
って変化する。本発明ではこの結晶化温度領域を短時間
に、例えば数秒で冷却通過させると同時に、表裏物性に
差がないように冷却させることに特徴がある。
ら理解できるように温度依存性があり、特定の温度範囲
に樹脂の結晶化が進む領域があり、その中に結晶化が最
も速く進む温度(最大結晶化速度温度)がある。この結
晶化温度範囲や最大結晶化速度の温度は樹脂の種類によ
って変化する。本発明ではこの結晶化温度領域を短時間
に、例えば数秒で冷却通過させると同時に、表裏物性に
差がないように冷却させることに特徴がある。
【0010】そこで、本発明ではシートの反ドラム面か
らの冷却手段として、ドラムに通液する冷媒と同等もし
くは近似の冷却能力を有する冷媒を吐出ノズル5により
シートの反ドラム面に吐出し、該反ドラム面上を膜状に
流下させる。そして、該ノズル5は冷却過程の自由な位
置に設置可能であり、樹脂の結晶化が開始する温度帯を
狙って自由に設置可能であるという利点を有する。
らの冷却手段として、ドラムに通液する冷媒と同等もし
くは近似の冷却能力を有する冷媒を吐出ノズル5により
シートの反ドラム面に吐出し、該反ドラム面上を膜状に
流下させる。そして、該ノズル5は冷却過程の自由な位
置に設置可能であり、樹脂の結晶化が開始する温度帯を
狙って自由に設置可能であるという利点を有する。
【0011】高温シートの表面に冷媒を流下させると、
該冷媒はシートから熱を受けて沸騰、蒸発に至る可能性
があるが、本発明のもう一つの特徴は、この沸騰現象を
流下させる冷媒の流速と量で抑制する点にある。
該冷媒はシートから熱を受けて沸騰、蒸発に至る可能性
があるが、本発明のもう一つの特徴は、この沸騰現象を
流下させる冷媒の流速と量で抑制する点にある。
【0012】冷媒が沸騰することによる問題は、沸騰膜
が必ずしも均一に発生しない為、冷却作用が局部的に変
化しシート表面に冷却斑、つまり温度斑が生じることで
ある。この場合、シート表面に温度差による収縮斑と考
えられる僅かな凹凸状の欠点を生じることになる。シー
ト品質への要求レベルにより、この欠点が重大欠点にな
らない場合もあるが、特に2軸延伸フイルム用の平坦
性、透明性を重視するシート(原反シート)では、この
凹凸状欠点が問題となる。
が必ずしも均一に発生しない為、冷却作用が局部的に変
化しシート表面に冷却斑、つまり温度斑が生じることで
ある。この場合、シート表面に温度差による収縮斑と考
えられる僅かな凹凸状の欠点を生じることになる。シー
ト品質への要求レベルにより、この欠点が重大欠点にな
らない場合もあるが、特に2軸延伸フイルム用の平坦
性、透明性を重視するシート(原反シート)では、この
凹凸状欠点が問題となる。
【0013】本発明は、かかる高級品質が要求される用
途でも高品質の原反シートを、かつ表裏物性差が無く製
造する方法を提供しようとするものである。一方、例え
ば水ミスト法は、前述したように、冷媒の沸騰もしくは
蒸発潜熱による冷却効果を狙ったものであり、冷却効果
は大きいものの、表面の凹凸欠陥が生じるという問題を
抱えており、前記用途の原反シートの製造には好ましく
ない。
途でも高品質の原反シートを、かつ表裏物性差が無く製
造する方法を提供しようとするものである。一方、例え
ば水ミスト法は、前述したように、冷媒の沸騰もしくは
蒸発潜熱による冷却効果を狙ったものであり、冷却効果
は大きいものの、表面の凹凸欠陥が生じるという問題を
抱えており、前記用途の原反シートの製造には好ましく
ない。
【0014】一般的には液体の蒸発潜熱による冷却効果
は、流下水に比べ10倍以上の効果があり、有効な手段
ではあるが、蒸発が均一に行われるにはミストの均一性
が極めて良いことが必要であり、本発明の目的とするよ
うな高品質の均一性を得る為のミスト塗布手段は工業的
に極めて困難である。敢えて本発明では、冷却効率より
品質に優れた前記手段を用いるものである。
は、流下水に比べ10倍以上の効果があり、有効な手段
ではあるが、蒸発が均一に行われるにはミストの均一性
が極めて良いことが必要であり、本発明の目的とするよ
うな高品質の均一性を得る為のミスト塗布手段は工業的
に極めて困難である。敢えて本発明では、冷却効率より
品質に優れた前記手段を用いるものである。
【0015】本発明において、流下冷媒を沸騰蒸発させ
ない条件は、シートが持ち込む熱量、すなわちシートの
押出量、押出温度、樹脂の比熱等に影響されることは勿
論であるが、この熱量を考慮してシートの最表面の温度
をあるレベル以下に低下させるに必要かつ十分な冷媒流
量を設定することにある。一カ所の冷却ノズルからの冷
媒供給では、流下中に温度上昇を伴い沸騰の可能性が生
じる場合があり、この場合は、流下方向に複数の冷媒供
給ノズルを設置することが好ましい。
ない条件は、シートが持ち込む熱量、すなわちシートの
押出量、押出温度、樹脂の比熱等に影響されることは勿
論であるが、この熱量を考慮してシートの最表面の温度
をあるレベル以下に低下させるに必要かつ十分な冷媒流
量を設定することにある。一カ所の冷却ノズルからの冷
媒供給では、流下中に温度上昇を伴い沸騰の可能性が生
じる場合があり、この場合は、流下方向に複数の冷媒供
給ノズルを設置することが好ましい。
【0016】所定の温度に冷却させたシートを冷媒付着
のまま放置すると、その後もシート表面からランダムに
冷媒が蒸発、乾燥して行き、この乾燥過程においても蒸
発潜熱を奪い、ランダムな温度分布を意図せずに作る可
能性があり、精密な物性制御には好ましくない。従って
本発明では、冷媒流下での冷却工程を、シート巾方向に
一斉にかつ均一に冷媒を除去することで終了させるのが
好ましい。例えば、図1に示す位置に、ニップロールに
て冷媒を実質的に絞り出すスクイズロールを設置するこ
とで、反ドラム面側からの冷却を終了させることが好ま
しい。またこの図に示すように、回転冷却ドラムの特に
下面にも冷却手段を配置する場合は、該手段として液溜
めを有するバスまたはパーンを利用しても良い。しか
し、液溜りバスやパーンによる冷却は一般的には、流速
が少なく熱伝達効率が低い場合が多く、シートとの温度
差が大きく冷却能力を必要とする比較的上流位置に設け
ることは必ずしも好ましくない。図1のように冷却の終
盤であり、冷却能力をさほど必要としない位置に設置す
るのが好適であり、かつノズルからの流下水を受け取る
のを兼ねた機能が好ましい。また、敢えてバスを図1に
示す上流のノズル位置に設置しようとすると、回転冷却
ドラム全体をバスに浸けるか、ドラムの側面に液体が漏
れないようにするシール構造を施して設置する必要があ
る。この場合、前述の如く通膜や、巻き付き異状時の対
応か困難となる不具合が生じ、好ましくない。
のまま放置すると、その後もシート表面からランダムに
冷媒が蒸発、乾燥して行き、この乾燥過程においても蒸
発潜熱を奪い、ランダムな温度分布を意図せずに作る可
能性があり、精密な物性制御には好ましくない。従って
本発明では、冷媒流下での冷却工程を、シート巾方向に
一斉にかつ均一に冷媒を除去することで終了させるのが
好ましい。例えば、図1に示す位置に、ニップロールに
て冷媒を実質的に絞り出すスクイズロールを設置するこ
とで、反ドラム面側からの冷却を終了させることが好ま
しい。またこの図に示すように、回転冷却ドラムの特に
下面にも冷却手段を配置する場合は、該手段として液溜
めを有するバスまたはパーンを利用しても良い。しか
し、液溜りバスやパーンによる冷却は一般的には、流速
が少なく熱伝達効率が低い場合が多く、シートとの温度
差が大きく冷却能力を必要とする比較的上流位置に設け
ることは必ずしも好ましくない。図1のように冷却の終
盤であり、冷却能力をさほど必要としない位置に設置す
るのが好適であり、かつノズルからの流下水を受け取る
のを兼ねた機能が好ましい。また、敢えてバスを図1に
示す上流のノズル位置に設置しようとすると、回転冷却
ドラム全体をバスに浸けるか、ドラムの側面に液体が漏
れないようにするシール構造を施して設置する必要があ
る。この場合、前述の如く通膜や、巻き付き異状時の対
応か困難となる不具合が生じ、好ましくない。
【0017】このようにして冷却が終了したシートは、
次の工程、例えば延伸処理工程に移行させる際、更に残
留冷媒を除去する為不織布を被覆したマスロール等によ
り減圧吸引し、シートの両面を拭き取ることが好まし
い。
次の工程、例えば延伸処理工程に移行させる際、更に残
留冷媒を除去する為不織布を被覆したマスロール等によ
り減圧吸引し、シートの両面を拭き取ることが好まし
い。
【0018】本発明は熱結晶性を有する熱可塑性樹脂に
広く適応できる。この熱可塑性樹脂としては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンに代表されるポリオレフィン、お
よびポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレートに代表されるポリエステルが好ましく
挙げられる。これら樹脂は結晶性を有する範囲で共重合
体であってもよい。
広く適応できる。この熱可塑性樹脂としては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンに代表されるポリオレフィン、お
よびポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレートに代表されるポリエステルが好ましく
挙げられる。これら樹脂は結晶性を有する範囲で共重合
体であってもよい。
【0019】本発明におけるシートの厚みとしては0.
5mm以上4mm以下が適当であり、さらには2mm以
上4mmが好ましい。またシートに適用する冷媒として
は主に水を用いるが、該水には若干量のアルコール及び
/または界面活性剤を添加含有させることができ、この
場合が好ましいことが多い。
5mm以上4mm以下が適当であり、さらには2mm以
上4mmが好ましい。またシートに適用する冷媒として
は主に水を用いるが、該水には若干量のアルコール及び
/または界面活性剤を添加含有させることができ、この
場合が好ましいことが多い。
【0020】本発明の方法によれば、結晶性熱可塑性シ
ートを非晶状態で厚み方向に均一な物性にて、表面欠陥
やカール等を生じることなく冷却することができ、高品
質なシートを効率よく製造することができる。
ートを非晶状態で厚み方向に均一な物性にて、表面欠陥
やカール等を生じることなく冷却することができ、高品
質なシートを効率よく製造することができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに説明す
る。
る。
【0022】[実施例1]図1に示す装置を用いて、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)を樹脂温
度295℃でダイ1からシート状2に押出し、内部に4
0℃の水を通水した周速度5m/minの鏡面回転冷却
ドラム3に静電ワイヤー4により密着させ厚み2mmのシ
ートを得た。その際、シート表面温度が230℃の位置
でノズル5よりドラム通水温度と同じ温度に温調された
水を幅1m当り0.3m3/min、流速1m/sec
で吐出し、シート表面の上を膜状に流下させ冷却を行っ
た。該ドラムの下部では図示の位置に水パーン7を設置
し、ドラムの一部が漬かるようにした。この間の流下す
る水流は途絶えることなく、かつ沸騰蒸発しない条件を
選んだ。該シートが冷却ドラムを離れる位置に、水を剥
ぎ取るスクイズゴムロール8を設置し、巾方向一斉に冷
却を停止させた。その後シートに若干付着した水は図示
の9、9’に示す吸引マスロールによって水滴状もしく
は皮膜状に残留した水を、ほぼ剥離する事ができた。以
上の方法で選られたシートを検査した結果、シートの密
度は1.332g/cm3であり、ほぼPENの非晶に
近いシートを得ることが出来た。
リエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)を樹脂温
度295℃でダイ1からシート状2に押出し、内部に4
0℃の水を通水した周速度5m/minの鏡面回転冷却
ドラム3に静電ワイヤー4により密着させ厚み2mmのシ
ートを得た。その際、シート表面温度が230℃の位置
でノズル5よりドラム通水温度と同じ温度に温調された
水を幅1m当り0.3m3/min、流速1m/sec
で吐出し、シート表面の上を膜状に流下させ冷却を行っ
た。該ドラムの下部では図示の位置に水パーン7を設置
し、ドラムの一部が漬かるようにした。この間の流下す
る水流は途絶えることなく、かつ沸騰蒸発しない条件を
選んだ。該シートが冷却ドラムを離れる位置に、水を剥
ぎ取るスクイズゴムロール8を設置し、巾方向一斉に冷
却を停止させた。その後シートに若干付着した水は図示
の9、9’に示す吸引マスロールによって水滴状もしく
は皮膜状に残留した水を、ほぼ剥離する事ができた。以
上の方法で選られたシートを検査した結果、シートの密
度は1.332g/cm3であり、ほぼPENの非晶に
近いシートを得ることが出来た。
【0023】こうして得られた原反シートを縦、横方向
に2軸延伸し、2軸延伸フイルムの表面性を検査したと
ころ、問題となるレベルの凹凸状欠点や、カールは見ら
れ無かった。
に2軸延伸し、2軸延伸フイルムの表面性を検査したと
ころ、問題となるレベルの凹凸状欠点や、カールは見ら
れ無かった。
【0024】[比較例1]実施例1と同様の条件でシー
トを押出し、実施例1と同じ位置で水を噴霧状にスプレ
ーし、スクイズゴムロール8で残留水をスクイズし、厚
み2mmのシートを得た。噴霧した水はスクイズ位置ま
でに、激しく沸騰蒸発し、まだら状に乾燥を生じた。こ
のシートの密度は1.340g/cm3程度であり、実
施例1のシートより結晶化が進行していた。またこの冷
却方法で得られた原反シートを縦、横方向に延伸し、2
軸延伸フイルムの表面を観察したところ、水スプレー面
に無数のクレーター状の凹凸欠点が見られ、かつ大きな
カール欠点も生じていた。
トを押出し、実施例1と同じ位置で水を噴霧状にスプレ
ーし、スクイズゴムロール8で残留水をスクイズし、厚
み2mmのシートを得た。噴霧した水はスクイズ位置ま
でに、激しく沸騰蒸発し、まだら状に乾燥を生じた。こ
のシートの密度は1.340g/cm3程度であり、実
施例1のシートより結晶化が進行していた。またこの冷
却方法で得られた原反シートを縦、横方向に延伸し、2
軸延伸フイルムの表面を観察したところ、水スプレー面
に無数のクレーター状の凹凸欠点が見られ、かつ大きな
カール欠点も生じていた。
【0025】
【発明の効果】本発明の熱可塑性フィルムの冷却方法に
よって,厚み2mm以上のシートを結晶化させる事な
く、透明で表面欠陥のない極めて平坦なフィルムを得る
事が出来、高品質なフィルムを生産性を確保しながら製
造可能となる。
よって,厚み2mm以上のシートを結晶化させる事な
く、透明で表面欠陥のない極めて平坦なフィルムを得る
事が出来、高品質なフィルムを生産性を確保しながら製
造可能となる。
【図1】本発明の一つの実施態様を示す冷却装置の側面
図である。
図である。
【図2】本発明の一つの結晶性樹脂の示差走査熱量計の
測定結果を示すグラフである。
測定結果を示すグラフである。
1:樹脂の押出ダイ 2:樹脂 3:冷却ドラム 4:静電密着ワイヤー 5:冷媒吐出ダイ 6:冷媒流 7:パーン 8:スクイズゴムロール 9、9’:吸引マスロール
Claims (7)
- 【請求項1】 結晶性樹脂をシート状に溶融押出し、回
転冷却ドラムに密着させて急冷固化するシートの製造方
法において、該ドラム上のシート温度が樹脂の融点以下
最大結晶化速度温度以上の範囲内にある位置で、シート
の反ドラム面に冷媒吐出ダイより冷媒を吐出し、該冷媒
をシート面では沸騰や蒸発をしない流速及び量にてシー
ト上を膜状に流下させて、該反ドラム面からも冷却する
ことを特徴とする結晶性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項2】 シートの温度が冷媒の沸点以下になった
後にシート上の冷媒を除去して、反ドラム面側からの冷
媒冷却を実質的に終了する請求項1記載の結晶性樹脂シ
ートの製造方法。 - 【請求項3】 回転冷却ドラム上のシートに押さえロー
ルを適用して該シート上の冷媒を絞り出し、除去する請
求項2記載の結晶性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項4】 押さえロールより離脱させたシートの片
面もしくは両面に吸引ロールを適用して残留冷媒を除去
する請求項3記載の結晶性樹脂シートの冷却方法。 - 【請求項5】 冷却シートの厚みが0.5mm以上4m
m以下である請求項1記載の結晶性樹脂シートの製造方
法。 - 【請求項6】 結晶性樹脂がポリエステル系樹脂である
請求項1記載の結晶性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項7】 結晶性樹脂がポリオレフィン系樹脂であ
る請求項1記載の結晶性樹脂シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8285023A JPH10128828A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 結晶性樹脂シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8285023A JPH10128828A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 結晶性樹脂シートの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10128828A true JPH10128828A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17686163
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8285023A Pending JPH10128828A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 結晶性樹脂シートの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10128828A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100560669B1 (ko) * | 2003-12-26 | 2006-03-14 | 엘에스전선 주식회사 | 냉매 증발열을 이용한 선형 압출물의 냉각방법 및 그 장치 |
-
1996
- 1996-10-28 JP JP8285023A patent/JPH10128828A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100560669B1 (ko) * | 2003-12-26 | 2006-03-14 | 엘에스전선 주식회사 | 냉매 증발열을 이용한 선형 압출물의 냉각방법 및 그 장치 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0626852B2 (ja) | デボス/多孔化熱可塑性フイルムのウエブの高速製造法 | |
| CN112238589B (zh) | 用于制造熔体膜和/或塑料膜的方法和设备 | |
| JPH10128828A (ja) | 結晶性樹脂シートの製造方法 | |
| US5076976A (en) | Process for producing polyester film | |
| JP3948824B2 (ja) | 延伸フィルムの製造方法およびその装置 | |
| US3853447A (en) | Apparatus for quenching polymer films | |
| JPH08258142A (ja) | 二軸延伸フィルムの製造法およびその方法を実行するための装置 | |
| JPH11151746A (ja) | 結晶性樹脂シートの製造方法及び結晶性樹脂フィルム | |
| JP4641673B2 (ja) | ポリアミドフィルムの製造方法 | |
| JP4055275B2 (ja) | フィルムの製造装置 | |
| JPS6138012B2 (ja) | ||
| JPS61219621A (ja) | 熱可塑性樹脂フイルムの製造方法 | |
| JPH0262224A (ja) | 成形用ロール表面の付着物除去方法 | |
| JP2000042470A (ja) | プラスチックフィルムの製造方法及びその装置 | |
| JP2000043123A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製膜方法 | |
| JPH1029239A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製膜方法及び冷却装置 | |
| JPH05293874A (ja) | 熱可塑性重合体シートのキャスティング方法 | |
| JPH06507984A (ja) | 被覆された写真材料を製造する方法及び装置 | |
| JP2524864B2 (ja) | 加熱されたポリエチレンテレフタレ―トフイルムを冷却する方法 | |
| JP2001000900A (ja) | 塗布方法及びその装置 | |
| JP4597474B2 (ja) | 塗布装置及び塗布方法 | |
| SU337983A1 (ja) | ||
| KR100513638B1 (ko) | 열가소성 수지 시트 또는 필름의 제조방법 | |
| JPH09300434A (ja) | ポリエステルシートの製造方法 | |
| JPS6211629A (ja) | 延伸フイルムのコ−テイング方法 |