JPH1012924A - 半導体積層構造、半導体発光装置および電界効果トランジスタ - Google Patents

半導体積層構造、半導体発光装置および電界効果トランジスタ

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JPH1012924A
JPH1012924A JP7806097A JP7806097A JPH1012924A JP H1012924 A JPH1012924 A JP H1012924A JP 7806097 A JP7806097 A JP 7806097A JP 7806097 A JP7806097 A JP 7806097A JP H1012924 A JPH1012924 A JP H1012924A
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gan
crystal
semiconductor
yalo
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JP7806097A
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Takao Miyajima
孝夫 宮嶋
Ru Berego Yan
ル ベレゴ ヤン
Hiroharu Kawai
弘治 河合
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GaNのエピタキシャル成長を、基板とすぐ
れた整合性をもって行うことができた半導体積層構造を
提供する。 【解決手段】 ペロブスカイト構造を有する基板1上
に、少なくとも1層以上のGaN系化合物半導体層を形
成してなる半導体積層構造であって、その基板1の主面
が(111)、または(110)、あるいは(001)
結晶面よりなる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体発光
装置等に適用して好適な半導体積層構造、特にAl,
B,Ga,Inのうちの1元素以上とNとを含むGaN
系化合物半導体層を有する半導体積層構造、半導体発光
装置および電界効果トランジスタに係わる。
【0002】
【従来の技術】GaN系III-V 族結晶は、その組成によ
ってバンドギャップエネルギーを1.95〜6.2eV
まで変化させることができることから、緑色から紫外に
かけての広い波長範囲に渡る半導体発光装置材料として
注目されている。
【0003】特に、近年、GaNを使った高輝度の発光
ダイオードLEDが実現されるに及んでその研究が著し
く盛んとなっている。
【0004】現在、GaN系材料の基板として一般にサ
ファイア結晶(α−Al2 3 )が広く用いられている
が、GaNとサファイア結晶との間に16.1%という
大きな格子不整合が存在し、また、両者は熱膨張係数も
異なることから、必ずしも最適の基板ではない。この大
きな格子不整は、結晶成長させたGaN中の転位密度を
増加させ、非発光センターの増加や、発光再結合寿命の
減少を通じて、特に高電流注入を行う必要があるレーザ
ーダイオードをはじめとした様々な素子の特性に重大な
影響を与えることが考えられる。
【0005】そこで、GaN系III-V 族化合物半導体の
積層構造において、これの成長基板としての、サファイ
ア基板に代わるものとして、6H−SiC基板、Si基
板、GaAs基板、ZnO基板、MgO基板、MgAl
24 基板等が検討されているが、それぞれの結晶での
長所短所を有し、サファイア基板と置き換えることので
きる程度にすぐれた基板、したがって、GaN系化合物
半導体の積層構造は、未だ提案されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、GaN系材
料、特にGaNのエピタキシャル成長を良好に、すなわ
ちすぐれた整合性をもって行うことができる半導体積層
構造、半導体積層構造を有する半導体発光装置および電
界効果トランジスタを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体積層
構造は、ペロブスカイト構造を有する基板上に、少なく
とも1層以上のAl,B,Ga,Inのうちの1元素以
上とNとを含む化合物半導体層を形成してなる半導体積
層構造であって、その基板の主面が(111)、または
(110)、あるいは(001)結晶面よりなる構成と
する。
【0008】この構成による半導体積層構造は、基板上
に直接的に、目的とするGaN系III-V 族半導体層を、
基板と良く整合して、したがって結晶欠陥がきわめて少
ない、高品質のGaN系半導体層を良好にエピタキシャ
ル成長させることができることから、各種半導体装置、
例えば発光特性にすぐれた半導体発光装置を構成するこ
とができる。
【0009】また、本発明による半導体発光装置は、A
l,B,Ga,Inのうちの1元素以上とNを含む化合
物半導体層を少なくとも1層以上含む半導体発光装置で
あって、半導体発光装置はイットリウム・アルミニウム
・ペロブスカイト(以下YAPという)からなる基板上
に形成される。
【0010】さらに本発明による電界効果トランジスタ
は、Al,B,Ga,Inのうちの1元素以上とNとを
含む化合物半導体層を少なくとも1層以上含む電界効果
型トランジスタであって、この電界効果トランジスタは
YAP基板上に形成される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による半導体積層構造の実
施の形態を説明する。本発明による半導体積層構造は、
特にペロブスカイト構造型基板、具体的にはペロブスカ
イト構造型YAlO3 (YAP:Yttrium Aluminium Pe
rovskite)結晶基板上にGaN系III-V 族化合物半導体
層をエピタキシーする構成が採られる。
【0012】このペロブスカイト構造型YAlO3 結晶
基板上に、エピタキシャル成長されたGaN系III-V 族
化合物半導体は、一般に基板に対してc軸が垂直になる
六方晶構造を有している。
【0013】特に、(111)YAlO3 結晶基板に
は、GaN系結晶例えばGaN結晶、InGaN結晶、
AlGaN結晶等の半導体層を、確実且つきわめて良好
にエピタキシャル成長させることができる。
【0014】YAlO3 結晶は、希土類とアルミニウム
の1:1複合酸化物LnAlO3 (ここでLnは希土類
元素)の1つであり、図4に示すペロブスカイト型結晶
構造(格子定数a=5.18Å,b=5.33Å,c=
7.37Åの斜方晶構造)をもち、GaN系III-V 族半
導体のエピタキシャル成長用基板として次に挙げる幾つ
かの有益な特徴を有している。
【0015】すなわち、YAlO3 結晶は、 1.後述するように、或る特定の結晶面における結晶構
造の格子定数が、六方晶GaNのものに近い。 2.熱膨張係数(10×10-6/℃)が、六方晶GaN
の熱膨張係数(5.6×10-6/℃)に近い。 3.後述するように、或る特定の結晶面における結晶構
造が六方晶GaNのものに類似している。 4.融点が1875℃という高い温度であり、融点より
低温では相転位は観測されない。 ということである。ここで、特に重要なことは、上記1
と3に挙げたような結晶構造と、格子整合性を有するこ
とである。
【0016】まず、本発明によつ半導体積層構造を構成
する、(111)YAlO3 結晶について考察する。
【0017】〔1〕(111)YAlO3 結晶につい
て。 計算機を用いて結晶構造を解析したところ、(111)
面の結晶は、図5および図6に示す構造を有しているこ
とが判明した。この場合、結晶の空間群と報告されてい
る格子定数の値をもとに結晶構造を解析しており、結晶
の歪みは考慮していない。
【0018】すなわち、この(111)面の結晶は、図
5に示すように、YとAlとOの各原子が混在するA面
と、図6に示すように、O原子だけが存在するB面と、
A面上のY原子,Al原子,O原子をY原子が最近接の
O原子に重なるように並進操作したA’面との3種類の
面が、ABA’BABA’BA・・・の順に積層してい
ることが判明した。
【0019】ここではA面に注目する。A面上のY原子
とAl原子とは、図5で示されるように、図5において
縦方向に歪んだ六角形を形成する。この六角形の辺の長
さを見積もると、図5に記したように、a1 =3.17
8Å,a2 =3.716Åとなる。
【0020】一方、六方晶GaNの(0001)面上に
は、Ga原子(もしくはN原子)が六角形を形成してお
り、この場合の各辺の長さaは同じであって、a=3.
189Åとなっている。
【0021】これらYAlO3 結晶とGaN結晶とを比
較すると、同じ六角形をなし、またその辺の長さも近似
している。そこでYAlO3 (111)A面上で六角形
を形成するY原子とAl原子が、GaNの(0001)
面上のGa原子もしくはN原子と結合することを考える
と、このときの格子不整の大きさΔaを、 Δa=〔a(GaN)−a(基板)〕/a(基板) (ここで、a(GaN)はGaN結晶の格子定数、a
(基板)は基板の格子定数)で定義すると、YAlO3
(111)の格子定数a1 に対してのΔa=0.3%、
YAlO3 (111)の格子定数a2 に対してのΔa=
−14.2%となる。
【0022】この格子不整は、前述したGaNのサファ
イア基板との格子不整の16.1%に比して小さく、特
にYAlO3 (111)の格子定数a1 に対してのΔa
は、かなり小さい値を示している。
【0023】また、上述の格子定数a1 に対する格子不
整Δaは、図7に示すGaN系半導体と各種既存の結晶
成長用基板との格子定数の対比をみて明らかなように、
最もGaNの格子定数に近いことがわかる。
【0024】したがって、この(111)YAlO3
晶面と六方晶GaN(0001)結晶面との格子不整か
ら生じる全エネルギーは、冒頭に述べたサファイアとG
aNとの組み合わせのものより低下するとともに、これ
により発生する欠陥密度の低下が図られることが分か
る。
【0025】そして、実際に、MBE(Molecular Beam
Epitaxy: 分子線エピタキシー)法によって、YAlO
3 (111)結晶の基板上に、GaN層を結晶成長した
ところ、そのRHEED(反射高速電子線回折装置)で
ストリーク状のパターンが観察され、双晶も観察される
ことがなく、2次元成長が確認された。また、この場合
の結晶成長表面も鏡面であった。そして、RHEEDパ
ターンのストリークの間隔は、サファイア上にGaNを
結晶成長したときのものとほぼ一致することから、六方
晶のGaN単結晶が(0001)面を形成しながら成長
していることが確認された。したがって、前述の結晶構
造解析から分かるように、GaN(0001)面の結晶
構造がYAlO3 (111)面のものと良く似ているこ
とから、比較的格子整合したGaN結晶がYAlO3
晶基板上に形成されることが分かる。
【0026】また、このGaNの結晶性をみるために、
上述したYAlO3 (111)面の基板上に、GaNを
育成して、そのX線反射スペクトルとPL(フォトルミ
ネセンス)スペクトルを測定した。図8および図9に、
それぞれそのX線反射スペクトルとPLスペクトルを示
す。これらはいづれも比較的半値幅が狭いスペクトルで
あり、良好な結晶性を有していることが確認された。特
に、PLスペクトルは、サファイア基板上のGaN結晶
の場合と同様、バンド端発光が支配的であり、深い準位
からの発光強度は弱い。さらに、その半値幅はサファイ
ア基板上のGaNより狭く、高品質のGaNが結晶成長
していることが確認された。
【0027】このYAlO3 (111)面に対するGa
Nの結晶成長は、MBE法によった。この場合、YAl
3 (111)基板は、Moによる支持ブロック上に、
Inを介して接合し、これをMBE成長室に導入配置し
た。そして、まず、300℃で5分間程度保持して、基
板や、Moブロック中の水分を除去した後、窒素ガスを
成長室に導入した。この窒素ガス流量は2cc/min で、
成長室の真空度は1×10-4Torrに達した。ここでEC
R(Electron Cyclotron Resonance) プラズマ発生装置
を駆動させ、窒素(N)をプラズマ化させた。このプラ
ズマ発生のために供給されたマイクロ波のエネルギーは
約40Wであった。この窒素プラズマをYAlO3 基板
に照射させながら、基板温度を850℃まで上昇させ
た。この窒素プラズマの照射時間は、約30分間とし
た。その後、すでに昇温させてあった分子線源のGaセ
ルのシャッターを開け、Gaビームと窒素プラズマを同
時にYAlO3 基板に供給してGaNのエピタキシャル
成長を行った。このときのGaのビームは、1.5×1
-7Torrであった。
【0028】次に、(110)YAlO3 結晶およびY
AlO3 結晶についてみる。
【0029】〔2〕(110)YAlO3 結晶につい
て。 計算機を用いて結晶構造を解析したところ、(110)
面の結晶は、図10および図11に示すような構造を有
していることが判明した。すなわち、Al原子と、O原
子とが混在するA面と、Y原子と、O原子とが混在する
B面との2種類の面が、ABABA・・・の順に積み重
なっている。このときのB面に注目すると、Y原子とO
原子とが六角形を形成していることが分かる。この六角
形も、図10および図11において、その縦方向に関し
て歪んでいて、この六角形の辺の長さを見積もると、図
11に記したように、a1 =2.616Å,a2 =3.
699Åとなる。したがって、YAlO3 (110)面
と、GaN(0001)面の格子不整の大きさは、前述
の定義式を用いると、YAlO3 (110)の格子定数
1 に対してのΔa=21.9%、YAlO3 (11
0)の格子定数a2 に対してのΔa=−13.8%が得
られた。これらは、格子不整の向きが反対であり、その
大きさが同程度であることから、サファイア基板上のG
aNの場合の格子不整の大きさが等方的でΔa=16.
1%であることと比較すると、基板とGaN結晶面の歪
みは緩和される可能性が示されている。
【0030】そして、前述したYAlO3 (111)結
晶基板に対するGaNのエピタキシャル成長と同様の方
法によって、このYAlO3 (110)結晶基板上に、
GaNのMBEによる結晶成長を行ったところ、目視で
は鏡面成長がなされており、そのRHEEDでストリー
ク状のパターンが観察され、ストリークの間隔は、Ga
N(0001)面上で観察されるものの1種類であるこ
とから、双晶のないGaNが(0001)面を形成しな
がらエピタキシャル成長されていることが分かった。し
かしながら、ストリーク内部にスポットが見えることか
ら、平坦な2次元成長よりも3次元性を帯びた凹凸のあ
る結晶成長をしていることが分かる。したがって、前述
のYAlO3 (111)面上に成長させたGaNにおけ
るような良質な結晶性は望めないが、YAlO3 (11
0)面上にも(0001)GaN結晶のエピタキシャル
成長が可能であることが分かった。
【0031】〔3〕(001)YAlO3 (001)結
晶について。 計算機を用いて結晶構造を解析したところ、(001)
面の結晶は、図12および図13に示すような構造を有
していることが判明した。すなわち、Al原子と、O原
子とが混在するA面と、Y原子と、O原子とが混在する
B面との2種類の面が、ABABA・・・の順に積み重
なっている。このときのA面に注目すると、O原子が六
角形を形成していることが分かる。この六角形も、図1
2および図13において、示したように歪んでいて、こ
の六角形の辺の長さを見積もると、図12に記したよう
に、a1 =2.59Å,a2 =3.66Åとなる。した
がって、YAlO3 (001)面と、GaN(000
1)面の格子不整の大きさは、前述の定義式を用いる
と、YAlO3 (001)の格子定数a1 に対してのΔ
a=−12.9%、YAlO3 (001)の格子定数a
2 に対してのΔa=23.1%が得られた。これらは、
前述のYAlO3 (110)面を用いた場合とGaN結
晶面の歪が緩和され、後述するように、このYAlO3
(001)基板上に(0001)GaNのエピタキシャ
ル成長が可能である。
【0032】そして、前述したYAlO3 (111)結
晶基板に対するGaNのエピタキシャル成長と同様の方
法によって、このYAlO3 (001)結晶基板上に、
GaNのMBEによる結晶成長を行ったところ、目視で
は鏡面成長がなされており、そのRHEEDでストリー
ク状のパターンが観察され、ストリークの間隔は、Ga
N(0001)面上で観察されるものであることからG
aNが(0001)面を形成しながらエピタキシャル成
長されていることが分かった。しかしながら、ストリー
ク内部にスポットが見えることから、平坦な2次元成長
よりも3次元性を帯びた凹凸のある結晶成長をしてお
り、双晶も存在している。したがって、前述のYAlO
3 (111)面や、YAlO3 (110)面を用いた場
合のGaNエピタキシーにおけるほどに良質な結晶性は
望めないものの、このYAlO3 (001)面にも(0
001)GaNのエピタキシャル成長の可能性を示して
いる。
【0033】尚、YAlO3 (111)基板、またはY
AlO3 (110)、あるいはYAlO3 (001)基
板上にGaN系化合物半導体層を形成した半導体積層構
造は、サファイア基板上に形成されたGaN結晶のよう
に結晶方位の基板面内回転がないことから劈開が可能で
ある。劈開を行う場合の劈開面は、GaN結晶における
m面またはa面とすることが好ましい。基板上に形成し
たGaN結晶のm面およびa面と各面の基板との位置関
係を、図5、図10、図12および図13にそれぞれ示
す。
【0034】本発明においては、YAlO3 (111)
結晶基板上にGaN系化合物半導体層をエピタキシャル
成長して半導体積層構造を構成する。
【0035】本発明によるGaN系III-V 族化合物半導
体発光装置、例えば半導体レーザーに適用する場合の一
例を、図1の概略断面図を参照して説明する。
【0036】この例においては、YAlO3 結晶基板
1、特に望ましくは、(111)YAlO3 基板上に、
MBE法、もしくはMOCVD(Metal Organic Chemic
al Vapor Deposition:有機金属化学的気相成長)法によ
って、必要に応じてGaNまたはAlNあるいはAlG
aNによるバッファ層2をエピタキシャル成長し、続い
てすなわち連続的に、順次第1導電型例えばn型のAl
0.15Ga0.85Nによる第1クラッド層3、GaNによる
活性層4、第2導電型例えばp型のAl0.15Ga 0.85
による第2クラッド層5、これと同導電型のp型のGa
Nよりなるコンタクト層6とを順次エピタキシャル成長
する。
【0037】その後、第2クラッド層およびコンタクト
層6のキャリア活性化のためのアニールを行う。
【0038】そして、例えばフォトリソグラフィを用い
てRIE(反応性イオンエッチング)によって、コンタ
クト層6側から第1クラッド層3に至る深さのエッチン
グを行って、クラッド層3の一部を外部に露呈し、ここ
に一方の電極例えばTiとAlとを積層被着して、アロ
イ処理を行ってクラッド層3にn側電極7をオーミック
にコンタクトする。
【0039】一方、コンタクト層6上に絶縁膜8を形成
し、これに図1において紙面と直交する方向に延在する
ストライプ状の開口8Wを、例えばフォトリソグラフィ
によるエッチングによって穿設して、この開口8Wを通
じて例えばNiとAuの積層被着し、アロイ処理を行っ
てp側電極9をオーミックにコンタクトする。
【0040】このようなGaN系化合物半導体の積層構
造によって構成したGaN系半導体発光装置は、結晶性
にすぐれ、安定して信頼性の高い発光特性にすぐれた半
導体発光装置を構成できた。
【0041】尚、図1の構成では、クラッド層3を露呈
するエッチングを行って、ここに電極7の形成を行った
場合であるが、YAlO3 結晶基板1において、これに
不純物のドーピングも行って、基板1側から電極7の導
出を行うようにすることもでき、この場合には、この半
導体発光装置の製造の簡易化をはかることができる。
【0042】また、本発明は、他のGaN系半導体装置
に適用することができる。本発明にらる電界効果トラン
ジスタの一例を説明する。例えばMESFET(Metal Semicon
ductor Field Effect Transistor) に適用する場合の一
例を、図2の概略平面図、図3の概略断面図を参照して
説明する。
【0043】この場合においても、(111)YAlO
3 結晶基板上に、MBE法、もしくはMOCVD法によ
って、必要に応じてGaNまたはAlNによるバッファ
層12をエピタキシャル成長し、続いてすなわち連続的
に、第1導電型例えばn型のGaNによるチャネル形成
の半導体層13をエピタキシャル成長する。そして、図
示しないが、例えば複数のMESFETもしくは他の回路素子
を同一半導体層13上に形成する場合には、これらの互
いに電気的に素子分離すべき部分に、例えばRIEによ
る分離溝の形成、イオン注入等による素子分離領域の形
成を行う。
【0044】そして、半導体層13上に所要の間隔を保
持して、ソースおよびドレイン各オーミック電極14S
および14Dを蒸着する。このときフォトリソグラフィ
等によるエッチングにより電極パターンを形成する。そ
の後アロイしてコンタクト抵抗の低減化をはかる。
【0045】一方、ソースおよびドレイン電極14Sお
よび14D間に、ショットキーゲート電極14Gを形成
する。
【0046】このようにしてYAlO3 結晶基板11上
に積層形成された半導体積層構造によるMESFET等の半導
体装置においては、結晶性にすぐれた半導体層を構成す
ることができることから、少数キャリアの寿命の向上、
キャリアの移動度の向上、コンダクタンスGmの向上、
しきい値電圧のばらつきの改善等をはかることができ
る。
【0047】また、上述した例では、本発明を、半導体
発光装置およびMESFETに適用した場合であるが、そのほ
かの各種半導体装置に適用することができることはいう
までもなく、また、半導体発光装置およびMESFETにおい
ても上述した構造に限られるものではなく、種々の構造
を採ることができることはいうまでもない。
【0048】尚、本明細書において、(111),(1
10),(001)各結晶面等は、これら各結晶面か
ら、これら結晶面の特性を失うことのない程度に傾いた
面をも含むものである。
【0049】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、YA
lO3 結晶基板上にGaN系化合物半導体を積層エピタ
キシーした構成による半導体積層構造としたことによ
り、各種半導体装置を構成するとき、基板とGaN半導
体層との間の格子不整に基く転位密度を低く抑えること
ができたことから、それぞれすぐれた特性の半導体装置
を構成することができる。
【0050】例えば、半導体発光装置である半導体レー
ザーにおいては、非発光センターの低減化が期待され、
これによりしきい値電流Ithの低減化をはかることがで
き、また、レーザー寿命の長期化をはかることができ
る。
【0051】また、YAlO3 結晶基板において、これ
に不純物のドーピングも可能であることから、例えば半
導体レーザーにおいて基板側から一方の電極の導出がで
きることから、この種の半導体装置の製造の簡易化をは
かることができる。
【0052】また、MESFET等の半導体装置においては、
結晶性にすぐれた半導体層を構成することができること
から、少数キャリアの寿命の向上、キャリアの移動度の
向上、コンダクタンスGmの向上、しきい値電圧のばら
つきの改善等をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体発光装置の一例の概略断面
図である。
【図2】本発明による電界効果トランジスタのMESFETの
一例の概略平面図である。
【図3】図2のMESFETの概略断面図である。
【図4】YAlO3 結晶構造図である。
【図5】YAlO3 (111)結晶のA面の原子の配列
を示す図である。
【図6】YAlO3 (111)結晶のB面の原子の配列
を示す図である。
【図7】各種材料のバンドギャップエネルギーと格子定
数とを示す図である。
【図8】YAlO3 (111)結晶基板上に成長したG
aNのX線反射スペクトルを示す図である。
【図9】YAlO3 (111)結晶基板上に成長したG
aNのPLスペクトルを示す図である。
【図10】YAlO3 (110)結晶のA面の原子の配
列を示す図である。
【図11】YAlO3 (110)結晶のB面の原子の配
列を示す図である。
【図12】YAlO3 (001)結晶のA面の原子の配
列を示す図である。
【図13】YAlO3 (001)結晶のB面の原子の配
列を示す図である。
【符号の説明】
1,11 基板、2,12 バッファ層、3 第1クラ
ッド層、4 活性層、5 第2クラッド層、6 コンタ
クト層、7,9 電極、13 GaN半導体層、14S
ソース電極、14D ドレイン電極、14G ゲート
電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペロブスカイト構造を有する基板上に、
    少なくとも1層以上のAl,B,Ga,Inのうちの1
    元素以上とNとを含む化合物半導体層を形成してなる半
    導体積層構造であって、 上記基板の主面が(111)、または(110)、ある
    いは(001)結晶面よりなることを特徴とする半導体
    積層構造。
  2. 【請求項2】 上記基板が、イットリウム・アルミニウ
    ム・ペロブスカイトよりなることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体積層構造。
  3. 【請求項3】 上記化合物半導体は六方晶であることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体積層構造。
  4. 【請求項4】 Al,B,Ga,Inのうちの1元素以
    上とNとを含む化合物半導体層を少なくとも1層以上含
    む半導体装置であって、 該半導体装置がイットリウム・アルミニウム・ペロブス
    カイトからなる基板上に形成されたことを特徴とする半
    導体発光装置。
  5. 【請求項5】 上記イットリウム・アルミニウム・ペロ
    ブスカイトからなる基板の主面は(111)結晶面より
    なることを特徴とする請求項4に記載の半導体発光装
    置。
  6. 【請求項6】 Al,B,Ga,Inのうちの1元素以
    上とNとを含む化合物半導体層を少なくとも1層以上含
    む電界効果型トランジスタであって、 上記半導体レーザはイットリウム・アルミニウム・ペロ
    ブスカイトからなる基板の上に形成されることを特徴と
    する電界効果トランジスタ。
  7. 【請求項7】 上記イットリウム・アルミニウム・ペロ
    ブスカイトからなる基板の主面は(111)結晶面より
    なることを特徴とする請求項6に記載の電界効果トラン
    ジスタ。
JP7806097A 1996-04-22 1997-03-28 半導体積層構造、半導体発光装置および電界効果トランジスタ Pending JPH1012924A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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