JPH10129312A - ウォークインシート構造 - Google Patents

ウォークインシート構造

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JPH10129312A
JPH10129312A JP30416696A JP30416696A JPH10129312A JP H10129312 A JPH10129312 A JP H10129312A JP 30416696 A JP30416696 A JP 30416696A JP 30416696 A JP30416696 A JP 30416696A JP H10129312 A JPH10129312 A JP H10129312A
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Masami Akiyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動力の伝達経路の簡素化および部品点数の削
減によって構成の簡単化をはかる。 【構成】 スライドロック手段16の操作レバー38に略ク
ランク形状の係合片38cが設けられ、この係合片に係合
する係合ピン56が、同一サイドのシートスライド装置12
o のリンクアーム46に立設されている。そして、ロアレ
ールサイドの係合端60に係合可能なフックアーム62が、
リンクアーム46と同一の枢支ピン50によって、リンクア
ームに追従して回動可能に支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シートバックの
前倒しに連動したシートスライド装置のロック解除のも
とで、調整範囲を越えたシートスライド装置のスライド
前限位置まで、シートを偏倚手段の偏倚力のもとでスラ
イドさせるウォークインシート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、シートバックの前倒しに連動
するシートスライド装置のロック解除によって所定の調
整範囲より前方にシートを移動させる、いわゆるウォー
クインシートが、2ドア、3ドアタイプの乗用車等のフ
ロントシートとして、広く提供されている。
【0003】このようなウォークインシート構造とし
て、たとえば、実開昭53−156219号公報に開示の構成が
知られている。このような公知の構成においては、たと
えば、アウターサイドのシートスライド装置に枢着され
たリンクアームが、被覆ワイヤ等の連動手段を介してシ
ートバックに連動可能に連結され、このリンクアーム
に、他サイド、つまりはインナーサイドに配設されたス
ライドロック手段のロックアームが、専用のワイヤ等を
介して連動可能に連結されている。
【0004】また、このようなリンクアームは、シート
バックの前倒しに連動してスライドロック手段をロック
解除させるための機能の他に、シートスライド装置のス
ライド範囲を、所定の調整範囲内に規定する機能をも一
般的に持たされている。
【0005】このようなシートスライド装置のスライド
範囲を規定する機構としては、たとえば、シートスライ
ド装置のスライド方向に延びた長孔状のガイド孔と、ガ
イド孔に挿入、係合可能なストッパピンとの組み合わせ
が知られている。このような機構は、通常、スライドロ
ック手段の配置されたの同一サイドに配置され、ストッ
パピンが、専用のワイヤ等を介して、リンクアームに連
動可能に連結されている。そして、シートバックの前倒
しに伴うリンクアームの回動のもとでストッパピンを係
合解除方向に牽引するように、この機構は構成されてい
る。
【0006】このような構成では、シートバックの前倒
しに連動したリンクアームの回動により、スライドロッ
ク手段のロックアーム、および、スライド範囲を規制す
る機構のストッパピンが対応する個別のワイヤを介して
それぞれ牽引されて、シートスライド装置のスライド規
制およびスライド範囲の規制が解除される。そして、こ
れによって、シートスライド装置の調整範囲を越えた前
方へのシートのスライドが確保される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、公知の
構成においては、シートバックの前倒しによって生じる
動力、つまりリンクアームの回動を、他方のシートスラ
イド装置に設けられたスライドロック手段のロックプレ
ートおよびストッパピンに、それぞれのワイヤを介して
伝達しなければならないため、リンクアームからの動力
の伝達経路が長く、複雑化しやすい。
【0008】そして、スライドロック手段と、シートス
ライド装置の調整範囲を規定する機構とが個別に構成さ
れるとともに、これらが、異なるサイドのシートスライ
ド装置に配置されたリンクアームに、個別のワイヤを介
して連動可能に連結されるため、部品点数の増加および
構成の複雑化が避けられない。
【0009】この発明は、動力の伝達経路の簡素化およ
び部品点数の削減によって構成の簡単化をはかるウォー
クインシート構造の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、スライドロック手段のロック解
除を手動によって行うための操作レバーが、その支軸部
に略クランク形状の係合片を部分的に有して形成され、
この係合片に係合する係合ピンの立設されたリンクアー
ムが、シートバックの前倒しに連動した回動に伴う当該
係合ピンでの係合片の押圧のもとで操作レバーをロック
解除方向に回動可能に、スライドロック手段の配設され
たのと同一サイドのシートスライド装置のアッパーレー
ルに設けられている。
【0011】そして、ロアレールサイドの所定の係合端
とフックとの係合のもとでシートスライド装置の調整範
囲の前限を規定するフックアームが、リンクアームの回
動中心の回りを回動自在に支持され、フックアーム、リ
ンクアームのいずれか一方に設けられた突起による他方
との係合のもとで、フックアームをリンクアームの回動
に追従して係合解除方向に回動可能としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0013】図1、図2に示すように、この発明に係る
ウォークインシート構造10においては、インナーサイ
ド、アウターサイド一対のシートスライド装置12i、12o
によってシート14が前後方向にスライド可能に支持され
るとともに、シートスライド装置のスライドを規制する
スライドロック手段16が、シートバック20の前倒しに連
動してロック解除可能に構成されている。
【0014】なお、この発明の実施の形態においては、
シート14として、乗用車等のフロントシートのうちの、
シートの正面に向かって右サイドにドアの位置するサイ
ドのシートを例示して、以下説明する。
【0015】図2に示すように、一対のシートスライド
装置12i、12o は、シート14、ひいてはシートクッション
22の下部の左右位置に離反してそれぞれ配置され、たと
えば、自動車の中央サイドに位置するものがインナーサ
イドのシートスライド装置12i として、また、自動車の
ドアサイドに位置するものがアウターサイドのシートス
ライド装置12o として、それぞれ規定されている。
【0016】図1、図2に示すように、このようなシー
トスライド装置12i、12o は、シートクッション22の固定
されるアッパーレール24と、レッグブラケット26を介し
て車両の床面(車床)等に固定されるロアレール28とを
備えている。そして、たとえば、図3(b) に示すよう
に、アッパーレール24が、ロアレール28に対しスチール
ボール30、ローラ32等の転動子を介してスライド自在に
組み付けられて、シートスライド装置12i、12o は構成さ
れている。
【0017】ここで、このようなシートスライド装置12
i、12o は、そのスライド、つまりはロアレール28に対す
るアッパーレール24のスライドを規制するためのスライ
ドロック手段16をインナーサイド、アウターサイドのい
ずれかに備えて形成されている。なお、図1、図3(a)
および図3(c) に示すように、この発明の実施の形態に
おいては、スライドロック手段16が、アウターサイドの
シートスライド装置12o に設けられている。
【0018】スライドロック手段16は、たとえば、ブラ
ケット34、36 に支軸部38a の軸支された操作レバー38
と、係合爪40a を自由端に有して操作レバーの支軸部に
固着されたロックアーム40と、ロックアームの係合爪の
挿入、係合可能な一連の係合孔42a を有してロアレール
28に固着されたロックプレート42との組み合わせを備え
て形成されている。
【0019】なお、図1の参照符号44は、ロックアーム
40、ひいては操作レバー38を、ロックプレートの係合孔
42a と係合爪40a との挿入、係合方向に偏倚するための
ロックばねであり、このロックばねの偏倚力のもとで、
係合爪、係合孔間の係合されたスライドロック手段16の
ロック状態が保持可能となっている。ロックばね44とし
て、たとえば、操作レバーの支軸部38a に巻装されて各
端末をブラケット36および支軸部に係止したねじりばね
が利用できる。
【0020】このような構成では、ロックアーム40がア
ッパーレールサイドに、また、ロックプレート42がロア
レールサイドに、それぞれ設けられているため、ロック
ばね44の偏倚力のもとでのロックアームの係合爪40a 、
ロックプレートの係合孔42a間の係合、つまりはスライ
ドロック手段16のロックによって、ロアレール28に対す
るアッパーレール24のスライドが規制される。そして、
操作レバー38の先端の折曲によって形成された操作端38
b による、ロックばね44の偏倚力に抗したロックアーム
40の回動操作のもとでのロックアーム40、ロックプレー
ト42間のロック解除によって、ロアレール28に対するア
ッパーレール24のスライドが確保可能となっている(図
2参照)。
【0021】つまり、このようなシートスライド装置12
i、12o を備えたシート14によれば、操作レバーの操作端
38b の操作によって、スライドロック手段16のロック解
除が手動で行え、これによって、シートの前後位置が所
定の調整範囲内で任意に調整できる。
【0022】ここで、図1、図3(a) および図3(b) に
示すように、この発明のウォークインシート構造10にお
いては、スライドロック手段16の配設されたのと同一サ
イドのシートスライド装置、つまりアウターサイドのシ
ートスライド装置12o に、略く字形状のリンクアーム46
が回動自在に配設されている。
【0023】シートスライド装置12o のアッパーレール
24は、たとえば、上面にベースブラケット48を有して形
成され、インナーサイドに延出された延出端に、リンク
アーム46が枢支ピン50によって枢着されている(図4参
照)。そして、シートバック20の前倒しに連動してリン
クアーム46を回動可能に、シートバックとリンクアーム
の一端46a とが、たとえば、被覆ワイヤ等の連動手段52
を介して連結されている。
【0024】被覆ワイヤ(連動手段)52のシートバック
サイドの端末は、実開昭53−156219号公報に開示するよ
うに、たとえば、シートバックの前倒しに追従して回動
するリクライニング装置の可動部材等に連結される。そ
して、被覆ワイヤ52のリンクサイドの端末は、係止ピン
54等によって、リンクアームの一端46a に回動自在に連
結されている。
【0025】なお、図示のような被覆ワイヤ52において
は、そのワイヤ本体52a がリンクアームの一端46a に連
結され、ワイヤ本体を覆う被覆管52b の端末は、たとえ
ば、ベースブラケット48に形成された係止片48a に係
止、固定される。
【0026】そして、図1、図3(a) および図3(b) を
見るとわかるように、この発明においては、スライドロ
ック手段16の操作レバー38が、その支軸部38a にクラン
ク形状の係合片38c を有して形成されるとともに、この
係合片に係合可能な係合ピン56が、リンクアーム46の他
端46b に立設されている。この係合ピン56は、シートバ
ック20の前倒しに連動したリンクアーム46の回動によっ
て操作レバーの係合片38c をスライドロック手段16のロ
ック解除方向に押圧可能に構成されている。
【0027】ここで、この種のウォークインシート構造
10においては、シートスライド装置12i、12o によるシー
ト14のスライド範囲が、通常時、たとえば、図5の実線
に示す位置と一点鎖線で示す位置との間のような、所定
の範囲に規定されている。そして、シートバック20の前
倒しに伴うその規定の解除によって、調整範囲を越えた
前方のスライド前限までシート14を強制的にスライドさ
せるように、このウォークインシート構造10は構成され
ている(図5の二点鎖線参照)。
【0028】図1および図3(a) に示すように、この発
明においては、ロアレールサイドの所定の係合端、たと
えば、ロックプレート42の上辺の部分的な切欠き58によ
って形成された係合端60に係合可能なフック62a を有す
るフックアーム62が、係合方向への偏倚力を有して、リ
ンクアーム46の回動中心の回りを回動自在に、リンクア
ームと同一の枢支ピン50によって支持されている。この
ウォークインシート構造10においては、このフックアー
ムのフック62a と係合端60との係合のもとで、シート14
の通常時の調整範囲の調整前限が規定可能となってい
る。
【0029】図1、図3(b) に加えて図4を見るとわか
るように、フックアーム62は、ベースブラケット48の下
方に配置され、枢支ピン50による連続した挿通によっ
て、ベースプレートに対し、リンクアーム46と共に枢着
されている。
【0030】なお、この発明の実施の形態においては、
ねじりばね64がベースブラケット48とフックアーム62と
の間で枢支ピン50に巻装され、このねじりばねの各端末
をベースブラケット、フックアームにそれぞれ係止させ
ることによって、係合端60との係合方向への偏倚力が、
フックアームに付与されている。しかしながら、係合方
向への偏倚力をフックアーム62に付与可能であれば足り
るため、ねじりばねに限定されず、他のばね手段等から
の偏倚力をフックアームに付与可能とする構成としても
よい。
【0031】図3(a)、(b) および図4を見るとわかるよ
うに、フックアーム62は、たとえば、リンクアーム46に
係合可能な突起66を一体に有して形成されている。突起
66は、シートバック20の前倒しに伴うリンクアーム46の
回動のもとで係合可能な位置に設けられ、このリンクア
ームの回動に追従して係合解除方向に回動可能に、フッ
クアームは構成されている。
【0032】たとえば、図3(a) 〜(c) に示す状態を、
このウォークインシート構造10の初期状態と仮定する。
この初期状態においては、フックアーム62がねじりばね
64の偏倚力のもとでロックプレート42の係合端60との係
合位置に偏倚、保持されるため、このフックアームのフ
ック62a と係合端との係合のもとで、シートスライド装
置12i、12o によるシート14のスライド範囲が、通常時の
調整範囲に規定される。
【0033】そして、このような状態において、シート
バック20を前倒しすると、リンクアームの一端46a が被
覆ワイヤ52を介して図3(a) の左方に牽引されて、リン
クアーム46が枢支ピン50の回りを反時計方向に回動す
る。このとき、図3(b) に示すように、リンクアームの
係合ピン56が操作レバーの折曲片38c に係合するため、
反時計方向へのリンクアーム46の回動に伴って、操作レ
バーの折曲片は同図の右方に押圧され、これによって、
ロックアーム40が操作レバーの支軸部38a を中心として
時計方向に回動する。
【0034】つまり、シートバック20の前倒しに連動し
たリンクアーム46の回動によって、シートスライド装置
のスライドロック手段16は、図6(a)、(c) に示すように
ロック解除される。
【0035】また、図3(a) に示すように、フックアー
ムの突起66がリンクアーム46に係合しているため、リン
クアーム46がシートバック20の前倒しのもとで回動する
と、フックアーム62も、リンクアームの回動に追従して
同図の反時計方向に回動する。つまり、このリンクアー
ム46の回動に追従したフックアーム62の回動によって、
シートバック20の前倒しに連動した係合端60、フック62
a 間の係合解除、および、係合解除状態でのフックの保
持が確保可能となっている(図6(a)、(b) 参照)。従っ
て、通常の調整範囲へのシートスライド装置12i、12o の
スライド範囲の規制が、シートバック20の前倒しのもと
で解除される。
【0036】このように、このウォークインシート構造
10においては、シートスライド装置16のロック解除、お
よび、フックアーム62による、調整範囲へのシート14の
スライド範囲の規制解除が、シートバック20の前倒しの
もとで同期して行われる。
【0037】なお、このようなウォークインシート構造
10は、通常、シート14を前方に偏倚するための偏倚手段
(図示しない)を有して形成され、スライドロック手段
16のロック解除、および、フックアーム62によるスライ
ド範囲の規制解除のもとで、シートが調整範囲を越えた
スライド前限まで強制的にスライドされる。この偏倚手
段を有するウォークインシート構造自体は、実開昭53−
156219号公報に開示のように公知であるため、この偏倚
手段に対する詳細な説明は、ここでは省略する。
【0038】上記のように、この発明のウォークインシ
ート構造10においては、操作レバー38に略リンク形状の
係止片38c が設けられるとともに、この係止片に係合可
能な係合ピン56を有するリンクアーム46が、スライドロ
ック手段16の配設されたのと同一サイドのシートスライ
ド装置12o に配設されている。そして、シートバック20
の前倒しに伴う係合ピン56での係止片38c の係合、押圧
によって、スライドロック手段16のロック解除、およ
び、フックアーム62による調整範囲の規制解除を同期し
て行うように、このウォークインシート構造10は構成さ
れている。
【0039】つまり、スライドロック手段16およびこれ
をロック解除するためのリンクアーム46が、同一サイド
のシートスライド装置12o に配設でき、リンクアームの
係合ピン56による操作レバーの係合片38c の直接的な押
圧によってスライドロック手段16のロック解除が得られ
る。そのため、シートバック20の前倒しによる動力の伝
達経路が十分に短くなり、伝達経路の複雑化が防止でき
る。
【0040】そして、操作レバーの係合片38c を直接的
に押圧可能に、係合ピン56をリンクアーム46の他端に立
設すれば足りるため、構成の簡素化がはかられる。
【0041】更に、フックアーム62をリンクアーム46と
同一の枢支ピン50によって回動自在に支持するととも
に、リンクアームに係合可能な突起66をフックアームに
設ければ足りるため、構成の複雑化を伴うことなく、シ
ートバック20の前倒しに伴うスライド範囲の規定解除が
容易に得られる。従って、この点からも、ウォークイン
シート構造10における構成の簡素化が十分にはかられ
る。
【0042】また、リンクアーム46の係合ピン56によっ
て操作レバーの係止片38c を直接的に係合、押圧するた
め、その動作の確実性が容易に確保できる。
【0043】ここで、この実施の形態においては、リン
クアーム46とフックアーム62とを同一の枢支ピン50によ
って支持しているが、フックアームはリンクアームの回
動中心の回りを回動であれば足りるため、同軸上に配置
された個別の枢支ピンによって、リンクアーム、フック
アームをそれぞれ支持する構成としてもよい。しかしな
がら、リンクアーム46、フックアーム62を同一の枢支ピ
ン50によって支持すれば、部品点数の増加を伴うことな
く、リンクアーム、フックアームの適切な支持が容易に
得られる。
【0044】また、フックアームのフック62a の係合可
能な係合端60をロックプレート42に設けているが、係合
端はロアレールサイドに固定されていれば足りるため、
ロックプレートに限定されず、たとえば、ロアレール28
に固定した専用のブラケット等によって、フックの係合
可能な係合端を形成してもよい。しかしながら、ロック
プレート42を利用して係合端60を形成すれば、部品点数
を伴うことなく、フックアームのフック62a の係合可能
な係合端が形成できるため、この点においても、部品点
数の増加が防止でき、構成の簡素化が十分にはかられ
る。
【0045】更に、この実施の形態においては、アウタ
ーサイドのシートスライド装置12oにスライドロック手
段16を有する構成として、ウォークインシート構造10を
具体化しているが、これに限定されず、インナーサイド
のシートスライド装置12i にスライドロック手段を設け
る構成としてもよい。この場合においては、リンクアー
ム46も、スライドロック手段16と同一のサイド、つまり
はインナーサイドのシートスライド装置12i に配置され
る。
【0046】また、この実施の形態においては、フック
アーム62がリンクアーム46に係合可能な突起66を一体に
有して形成されているが、これとは逆に、リンクアーム
に、フックアームと係合可能な突起を設ける構成として
もよい。
【0047】なお、この発明の実施の形態においては、
2ドア、3ドアの乗用車等のウォークインシート構造を
例示しているが、乗用車に限定されず、電車、飛行機、
船舶等のシートに、この発明を応用してもよい。
【0048】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0049】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るウォーク
インシート構造によれば、スライドロック手段およびこ
れをロック解除するためのリンクアームを、同一サイド
のシートスライド装置に配設し、リンクアームの係合ピ
ンによる操作レバーの係合片の直接的な押圧によって、
スライドロック手段のロック解除が得られるため、シー
トバックの前倒しによる動力の伝達経路が十分に短くな
り、伝達経路の複雑化が防止できる。
【0050】そして、操作レバーの係合片を直接的に押
圧可能に、係合ピンをリンクアームの他端に立設すれば
足りるため、構成の簡素化がはかられる。
【0051】更に、フックアームをリンクアームと同一
の枢支ピンによって回動自在に支持するとともに、リン
クアームに係合可能な突起をフックアームに設ければ足
りるため、構成の複雑化を伴うことなく、シートバック
の前倒しに伴うスライド範囲の規定解除が容易に得られ
る。従って、この点からも、ウォークインシート構造に
おける構成の簡素化が十分にはかられる。
【0052】また、リンクアームの係合ピンによって操
作レバーの係止片を直接的に係合、押圧するため、その
動作の確実性が容易に確保できる。
【0053】そして、リンクアーム、フックアームを同
一の枢支ピンによって支持すれば、部品点数の増加を伴
うことなく、リンクアーム、フックアームの適切な支持
が容易に得られる。
【0054】また、ロックプレートを利用して係合端を
形成すれば、部品点数を伴うことなく、フックアームの
フックの係合可能な係合端が形成できるため、この点に
おいても、部品点数の増加が防止でき、構成の簡素化が
十分にはかられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るウォークインシート構造の一部
破断の概略斜視図である。
【図2】シートスライド装置を有するシートの正面図で
ある。
【図3】初期状態における、ウォークインシート構造の
一部破断の平面図、この平面図の矢印A方向から見た矢
視図、および、平面図の線B−Bに沿った断面図であ
る。
【図4】ベースブラケットに対するリンクアーム、フッ
クアームおよび枢支ピンの分解斜視図である。
【図5】シートのスライド範囲を示す、シートの模式図
である。
【図6】シートバックの前倒し時における、図3に類似
した、ウォークインシート構造の一部破断の平面図、矢
視図および断面図である。
【符号の説明】
10 ウォークインシート構造 12i、12o シートスライド装置 14 シート 16 スライドロック手段 20 シートバック 24 アッパーレール 28 ロアレール 38 操作レバー 38a 支軸部 38c 係合片 40 ロックアーム 42 ロックプレート 46 リンクアーム 50 枢支ピン 56 係合ピン 60 係合端 62 フックアーム 62a フック 66 突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアレールに対するアッパーレールのス
    ライドを規制可能なスライドロック手段をインナーサイ
    ド、アウターサイドのいずれかに有するインナー、アウ
    ター一対のシートスライド装置を備え、シートバックの
    前倒しに連動したスライドロック手段のロック解除によ
    り、調整範囲を越えたシートスライド装置のスライド前
    限位置まで、偏倚手段の偏倚力のもとでシートをスライ
    ドさせるウォークインシート構造において、 上記スライドロック手段のロック解除を手動によって行
    うための操作レバーが、その支軸部に略クランク形状の
    係合片を部分的に有して形成され、 この係合片に係合する係合ピンの立設されたリンクアー
    ムが、シートバックの前倒しに連動した回動に伴う当該
    係合ピンでの係合片の押圧のもとで操作レバーをロック
    解除方向に回動可能に、スライドロック手段の配設され
    たのと同一サイドのシートスライド装置のアッパーレー
    ルに設けられるとともに、 ロアレールサイドの所定の係合端とフックとの係合のも
    とでシートスライド装置の調整範囲の前限を規定するフ
    ックアームが、係合方向への偏倚力を有して、リンクア
    ームの回動中心の回りを回動自在に支持され、フックア
    ーム、リンクアームのいずれか一方に設けられた突起に
    よる他方との係合のもとで、フックアームをリンクアー
    ムの回動に追従して係合解除方向に回動可能としたこと
    を特徴とするウォークインシート構造。
  2. 【請求項2】 スライドロック手段を有するサイドのシ
    ートスライド装置のアッパーレールにベースブラケット
    が固定され、このベースブラケットに、リンクアーム、
    フックアームが同一の枢支ピンによって枢着された請求
    項1記載のウォークインシート構造。
  3. 【請求項3】 スライドロック手段が、自由端に係合爪
    を有して操作レバーの支軸部に固着されたロックアーム
    と;ロックアームの係合爪の挿入、係合可能な一連の係
    合孔を有してロアレールに固着されたロックプレート
    と;の組み合わせを備えて形成され、 フックアームのフックの係合される所定の係合端が、上
    記ロックプレートの上辺の部分的な切欠きによって形成
    された請求項1または2記載のウォークインシート構
    造。
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